JP2015095883A - 校正装置、校正方法、及び、プログラム - Google Patents

校正装置、校正方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置の表示色のキャリブレーションを高精度且つ簡便に行うことができる技術を提供する。【解決手段】本発明の校正装置は、表示装置の表示色のキャリブレーションを行う校正装置であって、表示用画像が前記表示装置の画面に表示されている状態で前記画面と前記表示装置の周囲とを含む領域が撮影された撮影画像を取得する画像取得手段と、前記撮影画像から、前記画面の内側の色である第1の色と、前記表示装置の周囲の色である第2の色と、を取得する色取得手段と、前記第2の色に基づいて前記第1の色の目標色を決定する決定手段と、前記第1の色が前記目標色と一致するように前記キャリブレーションを行う校正手段と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、校正装置、校正方法、及び、プログラムに関する。
近年、TVモニター、PCモニター、各種業務用モニター等の表示装置の高画質化が著しい。表示装置の色再現精度も、より広い範囲の色がより高い忠実度で色再現されるように進歩している。例えば、CIEのXYZカラーモデルに基づく規格として、sRGB規格よりも色再現精度の高いAdobe−RGB規格、DCI−P3規格等が提案されている。このような高精度の色再現は、表示装置の表示性能を精密に測定し、正しい色表示が行われるように表示装置に微調整を施す、キャリブレーションと呼ばれる処理を行うことによって維持される。
また、人間の視覚のメカニズムに関する研究も進んでおり、上記のXYZカラーモデルには盛り込まれていない、より高い次元の視覚機能に関する知見が得られている。
例えば、環境光下にある物体の反射光のスペクトルは環境光のスペクトル分布の変化に応じて変化するが、人間は、その変化(反射光のスペクトルの変化)を補正して同一の物体は同一の色と認識する色順応と呼ばれる視覚機能を有している。色順応により、人間は、XYZカラーモデルでは異なる色度座標の色であっても、それらの色を同じ色と認識することがある。具体的には、環境光の変化に応じた色順応により、人間は、XYZカラーモデルでは色度座標が異なる色であっても、同じ色と認識する。逆に、色順応により、人間は、XYZカラーモデルでは色度座標が同じ色であっても、異なる色と認識することもある。
このような人間の視覚特性を盛り込んだ、新しいカラーモデルも提案されてきている。具体的には、CIEのCAMと呼ばれるカラーモデル等が提案されてきている。
そのため、表示装置の使用環境(ユーザの視環境)を考慮したキャリブレーションを行うことにより、より忠実度の高い色(画像データの制作者が意図した色、など)をユーザに認識(知覚)させることのできる表示が可能になると期待される。
そのようなキャリブレーションの方法は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2006−349835号公報
色順応を考慮したキャリブレーションを行う場合、視環境の情報を取得することが必要になる。例えば、前述のCIEのCAMと呼ばれるカラーモデルでは、視環境の情報を用いて色順応の基準となる「白色」(以後“基準の白色”と記載する)を設定する必要がある。色順応を考慮したキャリブレーションとして、基準の白色に対する表示色の偏差(知覚的偏差)が所望の値となるようなキャリブレーションが行われる。
特許文献1では、キャリブレーションの際に、環境光が当たるように白色紙がセットされ、測色器を用いて環境光が白色紙で反射した反射光が測定される。そして、測定された反射光の色が基準の白色として使用される。測色器としては、単一測定点の輝度、色度を測定する測定装置が使用されている。
そのため、従来の方法では、キャリブレーションを行う度に、白色紙で反射した反射光
を測定する作業を行わなければならず、キャリブレーションのための作業(視環境の情報を取得する作業)が煩雑である。
また、特許文献1に開示の技術を用いれば、環境光の変化による知覚色(ユーザが知覚する色)の変化を低減することができる。しかしながら、ユーザが知覚する画面の色は、環境光だけでなく、ユーザが画面を見たときにユーザの目に入る物体(画面の周囲の物体)の色にも依存する。具体的には、ユーザが知覚する画面の色は、ユーザが画面を見たときにユーザの目に入る物体の色によって決まると考えられる。しかしながら、従来の方法では、ユーザが画面を見たときに目に入る物体の色は考慮されず、白色紙の反射光の色を基準としたキャリブレーションが行われる。そのため、従来の方法では、ユーザが画面を見たときに目に入る物体の色(色調)が白色紙と異なる場合に、キャリブレーションを高精度に行うことができないことがある。
本発明は、表示装置の表示色のキャリブレーションを高精度且つ簡便に行うことができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
表示装置の表示色のキャリブレーションを行う校正装置であって、
表示用画像が前記表示装置の画面に表示されている状態で前記画面と前記表示装置の周囲とを含む領域が撮影された撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記撮影画像から、前記画面の内側の色である第1の色と、前記表示装置の周囲の色である第2の色と、を取得する色取得手段と、
前記第2の色に基づいて前記第1の色の目標色を決定する決定手段と、
前記第1の色が前記目標色と一致するように前記キャリブレーションを行う校正手段と、
を有することを特徴とする校正装置である。
本発明の第2の態様は、
表示装置の表示色のキャリブレーションを行う校正方法であって、
表示用画像が前記表示装置の画面に表示されている状態で前記画面と前記表示装置の周囲とを含む領域が撮影された撮影画像を取得する画像取得ステップと、
前記撮影画像から、前記画面の内側の色である第1の色と、前記表示装置の周囲の色である第2の色と、を取得する色取得ステップと、
前記第2の色に基づいて前記第1の色の目標色を決定する決定ステップと、
前記第1の色が前記目標色と一致するように前記キャリブレーションを行う校正ステップと、
を有することを特徴とする校正方法である。
本発明の第3の態様は、上述した校正方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、表示装置の表示色のキャリブレーションを高精度且つ簡便に行うことができる。
実施例1に係る表示装置の使用状況の一例を示す図 実施例1に係るキャリブレーションを行うときの様子の一例を示す図 実施例1に係る撮影画像の一例を示す図 実施例1に係る第1検出処理と第2検出処理の一例を示す図 実施例1に係る校正装置の構成の一例を示すブロック図 実施例1に係るサブピクセルの発光スペクトルの一例示す図 CIEのD65標準光源のスペクトルを示す図 CIEのF10標準光源のスペクトルを示す図 実施例2に係る壁面の分光反射率特性の一例を示す図 実施例3に係るキャリブレーションを行うときの様子の一例を示す図 実施例3に係る撮影画像の一例を示す図 実施例3に係る第2検出処理の一例を示す図
<実施例1>
以下に、本発明の実施例1に係る校正装置と校正方法について説明する。本実施例に係る校正装置は、表示装置の表示色のキャリブレーションを行う。
図1は、本実施例に係る表示装置の使用状況の一例を示す図である。
図1の例では、表示装置100が壁面200を背にして机の上に配置されている。そのため、表示装置100のユーザが表示装置100の画面を見た場合には、表示装置100の画面だけでなく、表示装置100の背景である壁面200もユーザの目に入る。表示装置100と壁面200は、照明光源300によって照明されている。
本実施例では、簡単のため、壁面200が単純な反射特性を有するものとする。具体的には、壁面200の色は白色であり、壁面200は可視光領域において完全にフラット(一定)な分光反射率を有するものとする。また、壁面200の分光反射率が100%であり、照明光源300からの光は壁面200で完全拡散反射するものとする。
図2は、本実施例に係る表示装置100の表示色のキャリブレーションを行うときの様子の一例を示す図である。
図2に示すように、本実施例では、キャリブレーションを行う際に、表示装置100の画面(表示面)101にテスト用カラーパッチ101−aが表示される。テスト用カラーパッチ101−aは、キャリブレーション用の画像であり、第1の所定色を有する基準画像である。
そして、テスト用カラーパッチ101−aが表示された状態で、デジタルカメラ400により画面101が撮影される。デジタルカメラ400は、キャリブレーションを行う際の測色器として使用される。デジタルカメラ400は、内部に複数の画素を有する撮像素子を有しており、撮像素子上に画面101と表示装置100の周辺とを含む領域の画像が結像されるように配置されている。即ち、デジタルカメラ400は、画面101と表示装置100の周辺とを含む領域が撮影されるように配置されている。図3は、デジタルカメラ400で撮影された撮影画像の一例を示す図である。図3の例では、撮影画像401の中央に表示装置100が写っており、画面101にテスト用カラーパッチ101−aが表示されている。また、撮影画像401には、表示装置100の周囲も写っている。具体的には、表示装置100の背景である壁面200が写っている。
その後、撮影された画像(撮影画像)を処理することにより所望の測定データが取得され、取得された測定データに基づいてキャリブレーションが行われる。
本実施例では、キャリブレーションを行う際に、色や明るさが異なる複数のテスト用カラーパッチが順番に画面に表示される。そして、複数のテスト用カラーパッチのそれぞれについて、撮影されたテスト用カラーパッチの色(撮影色)が目標色と一致するか否かが判断される。撮影色が目標色と一致しない場合には、撮影色を目標色と一致させる補正値(テスト用カラーパッチの色を示す画素値を補正する補正値)が決定され、保存される。全てのテスト用カラーパッチについて上記処理が行われることで、キャリブレーションが完了する。
キャリブレーションが行われた後に表示装置を使用する際には、校正装置に入力された画像(表示用画像)の各画素値に対して、保存された補正値の中から最適な補正値(表示用画像の画素値に対応する補正値)が読み出され、表示用画像の画素値に適用される。補正値は、必要に応じて適宜演算処理が施された後、画素値に適用される。そして、補正後の表示用画像(補正値を適用する処理が施された後の表示用画像)が表示装置100で表示される。
なお、複数のテスト用カラーパッチは同時に表示されてもよい。また、色や明るさが異なる複数の基準画像からなるストライプ画像が表示されてもよい。
色順応を考慮しない場合は、テスト用カラーパッチ毎に、視環境に依らず1つの目標色を使用すればよい。しかし、色順応を考慮する場合は、ユーザが画面を見たときに知覚する色(知覚色)が視環境に依って変化するため、視環境に対応する目標色を使用しなければならない。色順応は、環境光のスペクトル分布の変化に応じた物体の反射光のスペクトルの変化を補正して、同一の物体は同一の色と認識する視覚機能である。色順応により、人間は、XYZカラーモデルでは異なる色度座標の色であっても、それらの色を同じ色と認識することがある。逆に、色順応により、人間は、XYZカラーモデルでは色度座標が同じ色であっても、異なる色と認識することもある。
色順応を考慮すると、ユーザが知覚する画面の色は、ユーザが画面を見たときにユーザの目に入る物体(画面の周囲の物体)の色によって決まると考えられる。そこで、本実施例では、ユーザが画面を見たときにユーザの目に入る物体(画面の周囲の物体)の色に基づいて、目標色を決定する。それにより、表示装置の表示色のキャリブレーションを高精度に行うことが可能となる。
図5は、本実施例に係る校正装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下、キャリブレーションの流れに沿って図5の各機能部の動作を説明する。
なお、本実施例では、校正装置が表示装置100とは別体の装置である場合の例を説明するが、校正装置は表示装置100に内蔵されていてもよい。
まず、表示用画像の画像データ(表示用画像データ)としてテスト用カラーパッチの画像データが校正装置に入力されると、表示用画像データはデータ補正部2と目標色決定部6に送られる。データ補正部2は、表示用画像データを補正せずに、表示用画像データを表示装置100に出力する。それにより、表示装置100の画面101にテスト用カラーパッチが表示される。
なお、データ補正部2は、テスト用カラーパッチの画像データである表示用画像データに対して、前回のキャリブレーション時に保存された補正値を用いた補正を施してもよい。そして、補正後の画像データが表示装置100に出力されてもよい。その場合には、画面101に、前回のキャリブレーション時に保存された補正値を用いた補正後のテスト用カラーパッチが表示される。
なお、テスト用カラーパッチの画像データは外部から入力されてもよいし、校正装置の内部に予め記録されていてもよい。
なお、キャリブレーションを行わない際には、表示用画像データは、データ補正部2に送られ、前回(直前)のキャリブレーション時に保存された補正値を用いて補正され、表示装置100に出力される。
デジタルカメラ400は、画面101にテスト用カラーパッチが表示された状態で、画面101と表示装置100の周囲とを含む領域を撮影することにより、撮影画像の画像データ(撮影画像データ)を生成する。そして、デジタルカメラ400は、撮影画像データをエリア判断部5に出力する。
エリア判断部5は、テスト用カラーパッチが表示された状態で画面101と表示装置1
00の周囲とを含む領域が撮影された撮影画像データを、デジタルカメラ400から取得する(画像取得処理)。
そして、エリア判断部5は、撮影画像から、画面101の内側の色(撮影色)である第1の色を表示色情報として取得し、表示装置100の周囲の色(撮影色)である第2の色を視環境情報として取得する(色取得処理)。
本実施例では、エリア判断部5は、画像からパターンを検出する画像認識処理を行うことにより、撮影画像の領域から画面101の領域を検出する(第1検出処理)。そして、エリア判断部5は、第1検出処理で検出された領域(画面101の領域)の内側の色を表示色情報として取得する。具体的には、画面101に表示されているテスト用カラーパッチの色が表示色情報として取得される。本実施例ではテスト用カラーパッチが画面101の所定の領域に表示されるものとする。そのため、第1検出処理の検出結果に基づいてテスト用カラーパッチの領域を判断することができる。
同様に、エリア判断部5は、画像認識処理を行うことにより、撮影画像の領域から表示装置100の周囲の領域を検出する(第2検出処理)。そして、エリア判断部5は、第2検出処理で検出された領域(表示装置100の周囲の領域)の内側の色を視環境情報として取得する。具体的には、第2検出処理で検出された領域の平均色(撮影色の平均値)が視環境情報として取得される。
その後、エリア判断部5は、表示色情報を比較部7に出力し、視環境情報を目標色決定部6に出力する。
なお、画像取得処理、色取得処理、第1検出色、及び、第2検出処理は互いに異なる機能部によって行われてもよい。
図4は、第1検出処理と第2検出処理の一例を示す図である。
本実施例では、画面101の領域を示す第1の所定パターンが画面101に表示されている状態で撮影された撮影画像データが取得される。そして、画像認識処理によって撮影画像から第1の所定パターンが検出され、第1の所定パターンが示す領域が、画面101の領域として検出される。図4の例では、画面101の領域の四隅にパターン101−bが表示された状態で撮影された撮影画像データが取得される。そして、四隅のパターン101−bを結ぶ線によって囲まれた領域401−1が、画面101の領域として検出される。
また、本実施例では、表示装置100が、画面101を囲む枠部材102を有する。そして、画像認識処理によって撮影画像から枠部材102の領域が検出され、枠部材102の領域よりも外側の領域が、表示装置100の周囲の領域として検出される。図4の例では、枠部材102の上左右側の領域401−2が、表示装置100の周囲の領域として検出される。
なお、第1の所定パターンは4つのパターン101−bに限らない。例えば、第1の所定パターンは矩形のパターンであってもよいし、画面101の上下左右辺を示す4つの直線であってもよい。
なお、表示装置100の周囲の領域は領域401−2に限らない。例えば、枠部材102の上下左右側の領域が表示装置100の周囲の領域として検出されてもよい。また、枠部材102の上側、下側、左側、及び、右側のうちの少なくともいずれかの領域が表示装置100の周囲の領域として検出されてもよい。但し、枠部材102の下側の領域には、画面を見たときにあまり目に入らない色の物体(表示装置100のスタンド、表示装置100が置かれた机、机の上に置かれた小物、など)が存在する。そのような物体の色は色順応にあまり影響を与えないため、考慮しなくてもよい。むしろ、そのような物体の色は、考慮すると高精度な視環境情報が取得できなくなる虞があるため、考慮しないことが好ましい。一方、枠部材102の上左右側の領域には、画面を見たときに目に多く入る色の物体(壁など)が存在する。そして、そのような物体の色は、色順応に大きく影響するため、考慮することが好ましい。
目標色決定部6は、校正装置に入力された表示用画像データの画素値と、エリア判断部5から出力された視環境情報と、に基づいて、表示色情報(第1の色)の目標色を決定する。本実施例では、視環境(視環境情報)の変化による表示用画像の色の見えの変化が抑制された色が、目標色として決定される。具体的には、視環境情報である第2の色が基準の白色として用い、基準の白色のもとで表示用画像(テスト用カラーパッチ)を見たときの色の見えが所定の条件を満たすように目標色が決定される。それにより、表示装置100の視環境に最適な表示色を目標色として決定することができる。
目標色決定部6は、決定した目標色を比較部7に出力する。
なお、本実施例では、表示用画像データの画素値を用いて目標色を決定する例を説明するが、表示用画像データの画素値が予め決まっている場合には、視環境情報のみを用いて目標色を決定することもできる。例えば、表示用画像データの画素値が予め決まっている場合には、視環境情報と目標色の対応関係を示す関数やテーブルを予め用意することができる。そして、そのような関数やテーブルを用いて、エリア判断部5から出力された視環境情報から目標色を決定することができる。
比較部7は、エリア判断部5から出力された表示色情報である第1の色と、目標色決定部6から出力された目標色と、を比較する。
第1の色が目標色に一致しない場合には、補正値決定部8によって補正値が決定される。そして、得られた補正値が補正値決定部8からデータ補正部2に送られ、得られた補正値を用いてテスト用カラーパッチの画像データが補正される。その結果、テスト用カラーパッチの表示色が補正される。その後、デジタルカメラ400による撮影から比較部7による比較までの一連の処理が再び行われる。
第1の色が目標色に一致する場合には、キャリブレーションが終了される。このとき、補正値が得られている場合には、得られた補正値が、テスト用カラーパッチの画素値に適した補正値として、補正値保存部9に保存される。
なお、図5に示す各機能部は、必ずしも個別のハードウェアとして存在している必要はない。各機能部の機能が、キャリブレーションの一連の動作の中で実現されていればよい。
補正値の決定方法について具体的に説明する。
以下では、表示装置100の各画素が赤色サブピクセル(R)、緑色サブピクセル(G)、青色サブピクセル(R)からなるものとする。また、各サブピクセルに与えられる画像データ(サブピクセル値)が8ビット(0〜255)の値であり、各サブピクセルの発光強度がサブピクセル値の増加に対して線形に増加するものとする。そして、サブピクセル値が255のとき、各サブピクセルから発せられる光束のスペクトル(発光スペクトル)として図6に示すスペクトルが得られるものとする。図6の横軸は波長を示し、縦軸は発光強度を示す。
また、本実施例では、視環境に順応する人間の視覚特性を盛り込んだカラーモデルとしてCIECAM02規格を採用し、CIECAM02規格に則って色順応を考慮した処理を行うものとする。
上述したように、キャリブレーションは、色や明るさが異なる複数の画素値について行われるのが一般的であるが、1つの画素値についてのキャリブレーションを行う場合の例を説明する。具体的には、よく用いられるグレタグ・マクベス社のカラーチャートにおけるLightSkinに相当する色の画素値についてのキャリブレーションを行う場合の例を説明する。
はじめに、キャリブレーションがスムーズに行えるように、予めいくつかの処理が行われ、上述した所定の条件が校正装置に記録される。例えば、校正装置の工場出荷時に、所
定の条件が決定され、校正装置(校正装置が有する不図示の記憶部)に記録される。本実施例では、キャリブレーションにおいて、所定の条件として、相対的な色の属性であるJ(Lightness)、C(Chroma)、及び、h(Hue)の値が使用される。J、C、及び、hは、“CIECAM02規格による色度座標”であり、“色順応を考慮した「見え」を表す色度座標”である。J、C、及び、hは、キャリブレーションの対象となる複数の画素値のそれぞれについて決定される。即ち、J、C、及び、hは、複数のテスト用カラーパッチの複数の画素値(色)のそれぞれについて決定される。
例えば、LightSkinに関しては、以下の方法でJ、C、及び、hが決定される。
LightSkinに関しては、標準照明(D65)下の規格色度座標としてx=0.377、y=0.345、及び、Y=35.8[cd/m]が定められている。図7に、CIEのD65標準光源のスペクトルを示す。LightSkinに関する規格色度座標は、標準照明(D65)下でLightSkinとして知覚される表示色の色度座標である。
そして、基準の白色としてD65標準光源の光源色を用いて、LightSkinに関するJ、C、及び、hが決定(算出)される。本実施例では、LightSkinに関するJとして58.1643が、Cとして21.1202が、及び、hとして34.171が得られたとする。
なお、J、C、及び、hを決定する際に使用する基準の白色は、D65標準光源の光源色に限らない。
なお、J、C、及び、hの値は、基準の白色、CIECAM02規格で使用されるパラメータ、などに依って変動しうる。
また、本実施例では、キャリブレーションをよりスムーズに行えるようにするために、キャリブレーションの対象となる複数の画素値が、上記所定の条件(J、C、及び、h)と対応付けて校正装置に予め記録される。例えば、LightSkinに関しては、標準照明(D65)下でLightSkinの色として知覚される画素値が記録される。具体的には、表示装置100の表示特性(サブピクセル値とサブピクセルの発光スペクトルとの対応関係)に基づいて、規格色度座標x=0.377、y=0.345、及び、Y=35.8[cd/m]の色を示す画素値が決定(算出)される。本実施例では、赤色サブピクセルの値(R値)として128が、緑色サブピクセルの値(G値)として64が、青色サブピクセルの値(B値)として46が得られたとする。キャリブレーションにおいては、この画素値(R値、G値、及び、B値)がデフォルト値(補正前の基準の画素値)として用いられる。
以下に、キャリブレーション時の動作の具体例を記載する。
以下では、LightSkinについてのキャリブレーションを行う場合の例を説明する。
また、以下では、室内の照明光源300のスペクトルが、上述のD65ではなく、CIEのF10標準光源のスペクトルであった場合の例を説明する。図8に、CIEのF10標準光源のスペクトルを示す。
上述したように、本実施例では、壁面200の色は白色であり、壁面200は可視光領域において完全にフラット(一定)な分光反射率を有するものとする。また、壁面200の分光反射率が100%であり、照明光源300からの光は壁面200で完全拡散反射するものとする。
以下では、表示装置100の背景となる壁面200に対する照明光源300の照度が314[lux]であった場合の例を説明する。壁面200に対する照明光源300の照度が314[lux]であった場合、壁面200からの反射光の輝度が100[cd/m]となる。
このような視環境の下では、エリア判断部5において、視環境情報として、x=0.3461、y=0.3588、及び、輝度=100[cd/m]が取得される。
目標色決定部6では、CIECAM02に則った逆算により、LightSkinとして知覚される表示色が目標色として決定される。具体的には、x=0.3461、y=0.3588、及び、輝度=100[cd/m]の色を基準の白色とした場合にJ=58.1643、C=21.1202、及び、h=34.171を満たす色の色度座標がLightSkinに関する目標色として決定(算出)される。
ここで使用される基準の白色は、D65標準光源の光源色とは異なる。そのため、J=58.1643、C=21.1202、及び、h=34.171を満たす色度座標(目標色)として、LightSkinの規格色度座標とは異なる色度座標が得られる。具体的には、LightSkinに関する目標色として、x=0.4065、y=0.3650、及び、Y=36.11[cd/m]が得られる。
本実施例では、校正装置に入力された表示用画像データの画素値から、その画素値に対応する所定の条件が判断され、使用される。例えば、表示用画像データの画素値がR値=128、G値=64、及び、B値=46の画素値である場合には、その画素値がLightSkinの画素値であると判断される。そして、LightSkinに対応する所定の条件であるJ=58.1643、C=21.1202、及び、h=34.171が選択されて、使用される。
上述したように、本実施例では、キャリブレーション時に、校正装置に入力された表示用画像データが補正されずに表示される。即ち、LightSkinのテスト用カラーパッチ(画素値がR値=128、G値=64、及び、B値=46の画素値であるテスト用カラーパッチ)が補正されずに表示される。
エリア判断部5では、さらに、LightSkinのテスト用カラーパッチの表示色である表示色情報が取得される。上述した視環境の下では、LightSkinのテスト用カラーパッチの表示色である表示色情報として、x=0.377、y=0.345、及び、Y=35.8[cd/m]が取得される。
比較部7では、表示色情報と目標色とが比較される。ここでは、表示色情報であるx=0.377、y=0.345、及び、Y=35.8[cd/m]が目標色であるx=0.4065、y=0.3650、及び、Y=36.11[cd/m]とは異なる。そのため、補正値決定部8によって補正値が決定される。
補正値決定部8では、目標色であるx=0.4065、y=0.3650、及び、Y=36.11[cd/m]から、目標色を示す画素値が決定(算出)される。また、表示色情報(第1の色)であるx=0.377、y=0.345、及び、Y=35.8[cd/m]から、第1の色を示す画素値が決定される。そして、得られた2つの画素値の差が補正値として決定される。ここでは、R値の補正値であるΔRとして+15が、G値の補正値であるΔGとして−1が、B値の補正値であるΔBとして−10が得られたとする。
なお、補正値は、上記2つの画素値と補正値との対応関係を示す関数を用いて算出されてもよいし、そのような対応関係を示すテーブルを用いて決定されてもよい。また、目標色と表示色情報のx、y、及び、Yと、補正値と、の対応関係を示す情報(テーブルや関数)を用いて補正値が決定されてもよい。即ち、目標色と表示色情報のx、y、及び、Yを入力して補正値を出力する関数やテーブルを用いて補正値が決定されてもよい。また、本実施例では画素値に加算する補正値を決定する例を説明したが、画素値に乗算する補正
値(補正係数)が決定されてもよい。
得られた補正値はデータ補正部2に送られ、デフォルトの表示用画像データ(校正装置に入力された表示用画像データ)が補正される。そして、表示色情報が目標色と一致するまで、デジタルカメラ400による撮影から比較部7による比較までの一連の処理が繰り返される。表示色情報が目標色と一致すると、LightSkinに関するキャリブレーションが完了する。このとき、補正値が得られている場合には、補正値決定部8は、最後に得られた補正値を、LightSkinの画素値(デフォルトの画素値)に対応する補正値として、補正値保存部9に保存する。
上記補正値を使用することにより、視環境の変化による表示用画像の知覚色の変化を低減することができる。具体的には、所定の条件を決定する際に考慮した視環境の下での知覚色からの変動を低減することができる。
ユーザは、表示用画像の色として、表示装置の周囲の色に順応した色を知覚すると考えられる。特に、表示用画像表示装置の周囲に同じ色の大きな領域が存在する場合には、そのような色が知覚される可能性が高い。
本実施例によれば、表示装置の周囲の色(撮影色)に基づいて目標色が決定され、表示色が目標色と一致するようにキャリブレーションが行われる。このように、本実施例では、表示装置の周囲の色を考慮したキャリブレーションが行われるため、キャリブレーションを高精度に行うことができる。具体的には、表示装置の周囲の色を考慮したキャリブレーションを行うことにより、表示装置を照明する照明光源の変更による知覚色の変化はもちろんのこと、表示装置の周囲に存在する物体の変更による知覚色の変化をも低減することができる。例えば、表示装置の背面側の壁面に貼られている壁紙が、張り替え前の壁紙と異なる色の壁紙に張り替えられたことによる知覚色の変化をも低減することができる。
また、本実施例では、撮影画像から色を取得するという簡単な処理で基準の白色とする色を取得することができ、キャリブレーションの度に白色紙を用意する等の手間を省くことができる。その結果、本実施例では、キャリブレーションを簡便に行うことができる。
<実施例2>
以下に、本発明の実施例2に係る校正装置と校正方法について説明する。
なお、各機能部の動作は実施例1と同じであるため、以下では、処理の具体例についてのみ説明する。
本実施例では、室内の照明光源としてD65が使用されているが、壁面200の反射特性が実施例1の反射特性と異なる特性を有するものとする。壁面200の反射特性は特に限定されないが、本実施例では壁面200が黄色味がかった色(色調)を有する例を説明する。本実施例では、このような壁面200の色を“LightYellow”と呼ぶこととする。本実施例に係る壁面200の分光反射率特性を図9に示す。
壁面200が図9に示す分光反射率特性を有する場合、壁面200に対する照明光源300の照度を319[lux](実施例1よりも少し高い値)とすると、壁面200からの反射光の輝度が100[cd/m]となる。
上述した視環境の下では、エリア判断部5において、視環境情報として、x=0.3204、y=0.3398、及び、輝度=100[cd/m]が取得される。
目標色決定部6では、x=0.3204、y=0.3398、及び、輝度=100[cd/m]の色を基準の白色とした場合にJ=58.1643、C=21.1202、及び、h=34.171を満たす色の色度座標がLightSkinに関する目標色として得られる。
照明光源がD65であっても、壁面200の色が白色ではない。そのため、ここでは、D65標準光源の光源色とは異なる色が基準の白色として使用される。その結果、J=58.1643、C=21.1202、及び、h=34.171を満たす色度座標(目標色)として、LightSkinの規格色度座標とは異なる色度座標が得られる。具体的には、LightSkinに関する目標色として、x=0.3840、y=0.3525、及び、Y=35.87[cd/m]が得られる。
実施例1と同様に、エリア判断部5では、LightSkinのテスト用カラーパッチの表示色である表示色情報がさらに取得される。上述した視環境の下では、LightSkinのテスト用カラーパッチの表示色である表示色情報として、x=0.377、y=0.345、及び、Y=35.8[cd/m]が取得される。
比較部7では、表示色情報と目標色とが比較される。ここでは、表示色情報であるx=0.377、y=0.345、及び、Y=35.8[cd/m]が目標色であるx=0.3840、y=0.3525、及び、Y=35.87[cd/m]とは異なる。そのため、補正値決定部8によって補正値が決定される。
補正値決定部8では、目標色であるx=0.3840、y=0.3525、及び、Y=35.87[cd/m]から、目標色を示す画素値が決定される。また、表示色情報(第1の色)であるx=0.377、y=0.345、及び、Y=35.8[cd/m]から、第1の色を示す画素値が決定される。そして、得られた2つの画素値の差が補正値として決定される。ここでは、R値の補正値であるΔRとして+2が、G値の補正値であるΔGとして−1が、B値の補正値であるΔBとして−4が得られたとする。
得られた補正値はデータ補正部2に送られ、デフォルトの表示用画像データ(校正装置に入力された表示用画像データ)が補正される。そして、表示色情報が目標色と一致するまで、デジタルカメラ400による撮影から比較部7による比較までの一連の処理が繰り返される。表示色情報が目標色と一致すると、LightSkinに関するキャリブレーションが完了する。このとき、補正値が得られている場合には、補正値決定部8は、最後に得られた補正値を、LightSkinの画素値(デフォルトの画素値)に対応する補正値として、補正値保存部9に保存する。
上記補正値を使用することにより、視環境の変化による表示用画像の知覚色の変化を低減することができる。具体的には、所定の条件を決定する際に考慮した視環境の下での知覚色からの変動を低減することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、表示装置を照明する照明光源の変更による知覚色の変化だけでなく、表示装置の周囲に存在する物体の変更による知覚色の変化をも低減することができることがわかる。
なお、実施例1,2では、表示装置の周囲の領域の平均色を視環境情報(第2の色)として取得する例を説明したが、視環境情報はこれに限らない。例えば、視環境情報は、表示装置の周囲の領域に最も多く含まれる撮影色であってもよいし、表示装置の周囲の領域の中間色(表示装置の周囲の領域に含まれる撮影色の中間値)であってもよい。
なお、実施例1,2では、第1の所定パターンによって示された領域を画面の領域として検出し、枠部材の領域よりも外側の領域を表示装置の周囲の領域として検出する例を説明したが、領域の検出方法はこれに限らない。例えば、枠部材に囲まれた領域が画面の領域として検出されてもよい。また、画面の領域よりの外側の領域が表示装置の周囲の領域として検出されてもよい。
なお、実施例1,2では、画像認識処理によって画面の領域と表示装置の周囲の領域とを検出する例を説明したが、画像認識処理は行われなくてもよい。例えば、撮影画像を画面に表示させ、撮影画像に写っている画面の領域と表示装置の周囲の領域とをユーザに指定させてもよい。また、表示装置とデジタルカメラの相対的な位置関係が一定の場合には、画面の領域と表示装置の周囲の領域とを予め定めることができる。
なお、実施例1,2では、画面の領域や表示装置の周囲の領域の検出結果に基づいて表示色情報と視環境情報を取得する例を説明したが、表示色情報と視環境情報の取得方法はこれに限らない。例えば、撮影画像を画面に表示させ、表示色情報を取得する位置(撮影画像内の位置)と、視環境情報を取得する位置と、をユーザに指定させてもよい。また、表示装置とデジタルカメラの相対的な位置関係が一定の場合には、表示色情報を取得する位置と、視環境情報を取得する位置と、を予め定めることができる。
なお、実施例2では、照明光源としてD65を使用した場合の例を説明しが、照明光源としてD65以外の光源が使用されても、上述した処理と同様の処理により、上述した効果が得られる。即ち、室内の照明光源としてD65以外の光源が使用され、且つ、壁面200の色が白色でない場合であっても、上述した効果が得られる。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3に係る校正装置と校正方法について説明する。
なお、以下では、実施例1,2と異なる点について詳しく説明し、実施例1,2と同様の処理については説明を省略する。
本実施例に係る校正装置は、実施例1,2(図5)と同様の構成を有する。
実施例1,2では、表示装置の周辺の領域の平均色を視環境情報として用いた。しかし、そのような方法では、表示装置の周辺の領域に総面積が大きい色が存在せず、総面積が小さい複数の色が存在する場合に、知覚色に大きく影響する色とは異なる色が視環境情報として取得されてしまうことがある。例えば、表示装置が壁面に近接して置かれていない場合に、知覚色に大きく影響する色とは異なる色が視環境情報として取得されてしまうことがある。また、壁面が理想的な白色から遠く離れた色を有する場合にも、知覚色に大きく影響する色とは異なる色が視環境情報として取得されてしまうことがある。その結果、高精度なキャリブレーションが実現できないことがある。そして、そのような場合には、所定色の物体の色(撮影色)を視環境情報として取得し、所定の物体の色を基準の白色として用いた方がより高精度なキャリブレーションが期待される。
そこで、本実施例では、表示装置の周囲に第2の所定色を有する基準物体を置いた状態で撮影された撮影画像から、基準物体の色を視環境情報(第2の色)として取得する。即ち、照明光源から発せられ、基準物体で照射した光の色が視環境情報として取得される。そして、視環境情報である第2の色が基準の白色として使用される。それにより、実施例1,2の方法で高精度なキャリブレーションが行えない場合に、実施例1,2よりも高精度なキャリブレーションを行うことができる。
図10は、本実施例に係る表示装置100の表示色のキャリブレーションを行うときの様子の一例を示す図である。
図10に示すように、本実施例では、実施例1,2と同様に、キャリブレーションを行う際に、画面101にテスト用カラーパッチ101−aが表示される。また、表示装置100の近傍に基準物体500が配置される。
そして、画面101にテスト用カラーパッチ101−aが表示され、且つ、表示装置100の近傍に基準物体500が配置された状態で、デジタルカメラ400により画面10
1が撮影される。デジタルカメラ400では、画面101と基準物体500を含む領域が撮影される。図11は、デジタルカメラ400で撮影された撮影画像の一例を示す図である。図11の例では、撮影画像401の中央に表示装置100が写っており、画面101にテスト用カラーパッチ101−aが表示されている。また、撮影画像401には、基準物体500も写っている。
その後、撮影された画像(撮影画像)を処理することにより所望の測定データが取得され、取得された測定データに基づいてキャリブレーションが行われる。
なお、本実施例では、基準物体の色が白色であるものとするが、基準物体の色は白色でなくてもよい。但し、基準物体の色は白色に近い色(特に白色)であることが好ましい。
本実施例では、視環境情報の取得方法(第2検出処理)が実施例1,2とは異なる。本実施例では、基準物体500の色(撮影色)が視環境情報として取得される。具体的には、基準物体500に、基準物体500の領域を示す第2の所定パターンが描画されており、第2検出処理において、第2の所定パターンによって示された領域が基準物体500の領域として検出される。図12の例では、画面101の領域の四隅にパターン501−bが描画されおり、四隅のパターン501−bを結ぶ線によって囲まれた領域401−3が、基準物体500の領域として検出される。その後、検出された基準物体500の領域の平均色(撮影色の平均値)が視環境情報として取得される。
なお、第2の所定パターンは4つのパターン501−bに限らない。例えば、第2の所定パターンは、基準物体500の領域を示していれば、その形状やサイズは特に限定されない。
視環境情報を取得する処理以外の処理は実施例1,2と同じであるため、その説明は省略する。
以上述べたように、本実施例によれば、基準物体の撮影色が視環境情報として取得され、基準物体の撮影色を基準の白色として用いてキャリブレーションが行われる。それにより、実施例1,2の方法で高精度なキャリブレーションが行えない場合に、実施例1,2よりも高精度なキャリブレーションを行うことができる。
なお、実施例1〜3では、カラーモデルとしてCIECAM02を用いる例を説明したが、カラーモデルはCIECAM02に限らない。視環境に順応する人間の視覚特性を盛り込んだカラーモデルであれば、どのようなカラーモデルに則った処理が行われてもよい。
なお、実施例1〜3では、視環境情報である第2の色を基準の白色として用いる例を説明したが、視環境情報の使用方法はこれに限らない。視環境情報に基づいて目標色を決定することができれば、視環境情報はどのように使用されてもよい。即ち、視環境情報を用いた目標色の決定方法は特に限定されるものではない。撮影画像から視環境情報と表示色情報が取得され、視環境情報に基づいて目標色が決定され、表示色情報である第1の色が目標色と一致するようにキャリブレーションが行われれば、その具体的な処理方法は特に限定されない。
なお、実施例1〜3では、色順応を考慮した相対的な色の属性としてJ、C、及び、hを用いたが、属性はこれに限らない。また、所定の条件は色の見えを表す条件であればどのような条件であってもよい。
なお、実施例1〜3では、基準画像(テスト用カラーパッチ)を表示し、基準画像の色を表示色情報として取得したが、表示色情報の取得方法はこれに限らない。例えば、基準画像を表示せずに任意の画像が表示されてもよい。そして、任意の画像の色が表示色情報
として取得されてもよい。その場合には、任意の画像の画素値(デフォルトの画素値)に応じて複数の所定の条件のうちの1つ(任意の画像の画素値に対応する条件)が選択され、選択された条件が使用されればよい。
なお、実施例1〜3では、表示色情報と視環境情報を同様の処理によって取得する例を説明したが、表示色情報の取得方法と視環境情報の取得方法とは互いに異なっていてもよい。例えば、画像認識処理による領域の検出結果に基づいて表示色情報と視環境情報の一方が取得され、ユーザ操作に応じて表示色情報と視環境情報の他方が取得されてもよい。
なお、実施例3では、基準物体の領域の平均色を視環境情報(第2の色)として取得する例を説明したが、視環境情報はこれに限らない。例えば、視環境情報は、基準物体の領域に最も多く含まれる撮影色であってもよいし、基準物体の領域の中間色(基準物体の領域に含まれる撮影色の中間値)であってもよい。
なお、実施例3では、第2の所定パターンによって示された領域を基準物体の領域として検出する例を説明したが、基準物体の領域の検出方法はこれに限らない。例えば、基準物体の形状を校正装置に予め記録しておき、基準物体の形状と一致する形状を有する物体の領域が基準物体の領域として検出されてもよい。
なお、実施例3では、画像認識処理によって基準物体の領域を検出する例を説明したが、画像認識処理は行われなくてもよい。例えば、撮影画像を画面に表示させ、撮影画像に写っている基準物体の領域をユーザに指定させてもよい。また、基準物体とデジタルカメラの相対的な位置関係が一定の場合には、基準物体の領域を予め定めることができる。
なお、実施例3では、基準物体の領域の検出結果に基づいて視環境情報を取得する例を説明したが、視環境情報の取得方法はこれに限らない。例えば、撮影画像を画面に表示させ、基準物体の位置を視環境情報を取得する位置としてユーザに指定させてもよい。また、基準物体とデジタルカメラの相対的な位置関係が一定の場合には、視環境情報を取得する位置を予め定めることができる。
<その他の実施例>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
2 データ補正部
5 エリア判断部
6 目標色決定部
7 比較部
8 補正値決定部
9 補正値保存部

Claims (23)

  1. 表示装置の表示色のキャリブレーションを行う校正装置であって、
    表示用画像が前記表示装置の画面に表示されている状態で前記画面と前記表示装置の周囲とを含む領域が撮影された撮影画像を取得する画像取得手段と、
    前記撮影画像から、前記画面の内側の色である第1の色と、前記表示装置の周囲の色である第2の色と、を取得する色取得手段と、
    前記第2の色に基づいて前記第1の色の目標色を決定する決定手段と、
    前記第1の色が前記目標色と一致するように前記キャリブレーションを行う校正手段と、
    を有することを特徴とする校正装置。
  2. 前記決定手段は、前記第2の色の変化による前記表示用画像の色の見えの変化が抑制された色を、前記目標色として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の校正装置。
  3. 前記決定手段は、前記第2の色を基準の白色として用い、前記基準の白色のもとで前記表示用画像を見たときの色の見えが所定の条件を満たすように前記目標色を決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の校正装置。
  4. 前記所定の条件は、色順応を考慮した相対的な色の属性で表される
    ことを特徴とする請求項3に記載の校正装置。
  5. 前記画像取得手段は、第1の所定色を有する基準画像が前記画面に表示されている状態で撮影された撮影画像を取得し、
    前記色取得手段は、前記第1の色として前記基準画像の色を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の校正装置。
  6. 前記画像取得手段は、前記表示装置の周囲に第2の所定色を有する基準物体を置いた状態で撮影された撮影画像を取得し、
    前記色取得手段は、前記第2の色として前記基準物体の色を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の校正装置。
  7. 画像からパターンを検出する画像認識処理を行うことにより、前記撮影画像の領域から前記画面の領域を検出する第1検出手段をさらに有し、
    前記色取得手段は、前記第1検出手段で検出された領域の内側の色を前記第1の色として取得する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の校正装置。
  8. 前記画像取得手段は、前記画面の領域を示す第1の所定パターンが前記画面に表示されている状態で撮影された撮影画像を取得し、
    前記第1検出手段は、前記第1の所定パターンによって示された領域を、前記画面の領域として検出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の校正装置。
  9. 画像からパターンを検出する画像認識処理を行うことにより、前記撮影画像の領域から前記表示装置の周囲の領域を検出する第2検出手段をさらに有し、
    前記色取得手段は、前記第2検出手段で検出された領域の内側の色を前記第2の色として取得する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の校正装置。
  10. 前記表示装置は、前記画面を囲む枠部材を有しており、
    前記第2検出手段は、前記撮影画像から前記枠部材の領域を検出し、前記枠部材の領域よりも外側の領域を検出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の校正装置。
  11. 前記画像取得手段は、前記表示装置の周囲に第2の所定色を有する基準物体を置いた状態で撮影された撮影画像を取得し、
    前記基準物体には、前記基準物体の領域を示す第2の所定パターンが描画されており、
    前記第2検出手段は、前記第2の所定パターンによって示された領域を検出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の校正装置。
  12. 表示装置の表示色のキャリブレーションを行う校正方法であって、
    表示用画像が前記表示装置の画面に表示されている状態で前記画面と前記表示装置の周囲とを含む領域が撮影された撮影画像を取得する画像取得ステップと、
    前記撮影画像から、前記画面の内側の色である第1の色と、前記表示装置の周囲の色である第2の色と、を取得する色取得ステップと、
    前記第2の色に基づいて前記第1の色の目標色を決定する決定ステップと、
    前記第1の色が前記目標色と一致するように前記キャリブレーションを行う校正ステップと、
    を有することを特徴とする校正方法。
  13. 前記決定ステップでは、前記第2の色の変化による前記表示用画像の色の見えの変化が抑制された色を、前記目標色として決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の校正方法。
  14. 前記決定ステップでは、前記第2の色を基準の白色として用い、前記基準の白色のもとで前記表示用画像を見たときの色の見えが所定の条件を満たすように前記目標色を決定する
    ことを特徴とする請求項12または13に記載の校正方法。
  15. 前記所定の条件は、色順応を考慮した相対的な色の属性で表される
    ことを特徴とする請求項14に記載の校正方法。
  16. 前記画像取得ステップでは、第1の所定色を有する基準画像が前記画面に表示されている状態で撮影された撮影画像を取得し、
    前記色取得ステップは、前記第1の色として前記基準画像の色を取得する
    ことを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載の校正方法。
  17. 前記画像取得ステップでは、前記表示装置の周囲に第2の所定色を有する基準物体を置いた状態で撮影された撮影画像を取得し、
    前記色取得ステップでは、前記第2の色として前記基準物体の色を取得する
    ことを特徴とする請求項12〜16のいずれか1項に記載の校正方法。
  18. 画像からパターンを検出する画像認識処理を行うことにより、前記撮影画像の領域から前記画面の領域を検出する第1検出ステップをさらに有し、
    前記色取得ステップでは、前記第1検出ステップで検出された領域の内側の色を前記第1の色として取得する
    ことを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の校正方法。
  19. 前記画像取得ステップでは、前記画面の領域を示す第1の所定パターンが前記画面に表示されている状態で撮影された撮影画像を取得し、
    前記第1検出ステップでは、前記第1の所定パターンによって示された領域を、前記画面の領域として検出する
    ことを特徴とする請求項18に記載の校正方法。
  20. 画像からパターンを検出する画像認識処理を行うことにより、前記撮影画像の領域から前記表示装置の周囲の領域を検出する第2検出ステップをさらに有し、
    前記色取得ステップでは、前記第2検出ステップで検出された領域の内側の色を前記第2の色として取得する
    ことを特徴とする請求項12〜19のいずれか1項に記載の校正方法。
  21. 前記表示装置は、前記画面を囲む枠部材を有しており、
    前記第2検出ステップでは、前記撮影画像から前記枠部材の領域を検出し、前記枠部材の領域よりも外側の領域を検出する
    ことを特徴とする請求項20に記載の校正方法。
  22. 前記画像取得ステップでは、前記表示装置の周囲に第2の所定色を有する基準物体を置いた状態で撮影された撮影画像を取得し、
    前記基準物体には、前記基準物体の領域を示す第2の所定パターンが描画されており、
    前記第2検出ステップでは、前記第2の所定パターンによって示された領域を検出することを特徴とする請求項20に記載の校正方法。
  23. 請求項12〜22のいずれか1項に記載の校正方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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