JP2015095564A - カーボンナノチューブ集合体を用いた電界効果トランジスタ - Google Patents

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【課題】カーボンナノチューブ集合体でチャネルを形成する電界効果トランジスタにおいて、高いオンオフ比を得ることを目的の一とする。【解決手段】波長532nmのラマン分光分析で200cm-1以上280cm-1以下の領域に観測される金属型CNT由来のピーク面積を130cm-1以上200cm-1以下の領域に観測される半導体型CNT由来のピーク面積で除算して得た、直径0.8nm以上1.3nm以下の金属型CNTの量が、波長785nmのラマン分光分析で190cm-1以上280cm-1以下の領域に観測される半導体型CNT由来のピーク面積を140cm-1以上190cm-1以下の領域に観測される金属型CNT由来のピーク面積で除算して得た、直径0.8nm以上1.3nm以下の半導体型CNTの量の0.1倍以下となるカーボンナノチューブの集合体をチャネル層として用いる。【選択図】図4

Description

本発明は、カーボンナノチューブ集合体を用いた電子デバイスに関する。特に、半導体型カーボンナノチューブを主として含有するカーボンナノチューブ集合体によってチャネルが形成される電界効果トランジスタに関する。
カーボンナノチューブ(以下、「CNT」ともいう。)は、移動度がシリコンの10倍以上であり、また109A/cm2という高い電流密度で電流を流すことができるため、次世代の電子材料として注目されている。これまでの電子材料の主役はシリコン半導体であり、これによって作られるシリコンMOSFET(metal-oxide- semiconductor field-effect transistor)は、微細化加工技術の発展と共に性能向上が図られてきた。しかし、集積回路の微細化が進むにつれてMOSFETのゲート絶縁層は薄膜化が必要とされ、それによってキャリアのトンネリングなど量子効果の影響が無視できなくなり、微細化の限界が近づいていると言われている。
そこで電界効果トランジスタの活性層(チャネル)にカーボンナノチューブ集合体を用いることで、シリコンMOSFETでは実現できない高性能のデバイス開発が進められている。例えば、カーボンナノチューブ集合体をチャネルとする電界効果トランジスタで論理回路を形成し、その動作を実証した一例が報告されている(非特許文献1参照)。
論理回路では電界効果トランジスタがスイッチとして利用されるため、スイッチング特性が優れていることが要求される。スイッチング特性を表す一つの指標はオンオフ比であり、この値が小さいと論理回路の動作マージンが狭くなるため、電界効果トランジスタは高いオンオフ比を有することが求められている。
しかしながら、非特許文献1で開示されているように、カーボンナノチューブ集合体を用いた電界効果トランジスタでオンオフ比を高くするためには、チャネル長を長くする必要がある。図11は、従来のカーボンナノチューブ集合体を用いた電界効果トランジスタにおけるオンオフ比のチャネル長依存性を示す。図11を参照すると、チャネル長が10μm程度であるとオンオフ比は1桁程度しか得ることができず、オンオフ比を106以上にするにはチャネル長を100μm程度以上にしなければならないことが示されている。
カーボンナノチューブ集合体を用いた電界効果トランジスタにおいて、チャネル長が短い場合にオンオフ比が低下するのは、カーボンナノチューブ集合体に含まれる電気伝導性の高い成分の影響であると考えられる。カーボンナノチューブ集合体は、アーク放電法、レーザアブレーション法、気相成長法などによって合成されるが、いずれの合成法によっても、合成されたカーボンナノチューブ集合体には半導体型カーボンナノチューブと金属型カーボンナノチューブの双方が含まれていることが知られている。
半導体型カーボンナノチューブと金属型カーボンナノチューブの双方が混在したカーボンナノチューブ集合体で電界効果トランジスタのチャネルを形成すると、金属型カーボンナノチューブによる導電性の影響が無視できなくなる。例えば、金属型カーボンナノチューブによって、ソース電極とドレイン電極間を架橋する導電パスが形成されると、その導電パスはゲート電圧に依存せず、ソース電極とドレイン電極間の電位差によって電流が流れてしまう。このため電界効果トランジスタのオフ電流は必然的に上昇してしまうこととなる。
このような問題に対して、合成されたカーボンナノチューブ集合体から金属型カーボンナノチューブを選択的に除去する方法が検討されている。金属型カーボンナノチューブと半導体型カーボンナノチューブは、構造上の違いが極僅かであるため、それらを分離することは極めて困難であり、回収率、純度、コスト等を考慮すると、実用的ないし経済的に満足できる水準にまで解決が図られていないのが現実である。例えば、金属型と半導体型のカーボンナノチューブが混在したカーボンナノチューブ集合体から半導体型カーボンナノチューブを分離精製する分離工程が開発されている(特許文献1及び2参照)。しかしながら分離過程に伴うカーボンナノチューブへのダメージ、分離コスト、分散剤などの残留不純物の問題がある。
特開2008−266112号公報 特開2011−166070号公報
Dong-ming Sun, Marina Y. Timmermans, Ying Tian, Albert G. Nasibulin, Esko I. Kauppinen, Shigeru Kishimoto, Takashi Mizutani and Yutaka Ohno, "Flexible high-performance carbon nanotube integrated circuits", NATURE NANOTECHNOLOGY, PUBLISHED ONLINE: 6 FEBRUARY 2011, pp.1-6.
このように従来の技術によれば、カーボンナノチューブ集合体を用いた電界効果トランジスタは、オンオフ比を高くするためにチャネル長を長くする必要があり、具体的にはチャネル長を100μm以上にしなければならない。一方、電界効果トランジスタのオン電流はチャネル長に反比例するため、高いオンオフ比を得ようとしてチャネル長を長くすると、今度はオン電流が低下してしまうという問題がある。
また、別の問題として、チャネル長が100μm以上の電界効果トランジスタしか実用に供することができなければ、電界効果トランジスタのサイズは必然的に大きくなるので、プレーナ型の電界効果トランジスタが適用される集積回路やフラットパネルディスプレイなど分野では、実際上、カーボンナノチューブ集合体を用いて電界効果トランジスタを用いることは不可能になってしまう。
そこで本発明は、カーボンナノチューブ集合体でチャネルを形成する電界効果トランジスタにおいて、高いオンオフ比を得ることを目的の一とする。
本発明は、直径0.8nm以上1.3nm以下の直径を有する金属型カーボンナノチューブの量が、直径0.8nm以上1.3nm以下の半導体型カーボンナノチューブの量の0.1倍以下であるカーボンナノチューブ集合体を基板上に合成し、これを電界効果トランジスタのチャネル層に適用する。好ましくは、直径0.8nm以上1.3nm以下の直径を有する金属型カーボンナノチューブの量が、直径0.8nm以上1.3nm以下の半導体型カーボンナノチューブの量の0.05倍以下であるカーボンナノチューブ集合体を電界効果トランジスタのチャネル層に適用する。より好ましくは、直径0.8nm以上1.3nm以下の金属型カーボンナノチューブの量が、直径0.8nm以上1.3nm以下の半導体型カーボンナノチューブの量の0.05倍以下であり、かつ波長785nmのラマン分光分析で140cm-1以上190cm-1以下の領域に観測される直径1.3nm以上1.7nm以下の金属型カーボンナノチューブに由来するピーク面積が190cm-1以上280cm-1以下の領域に観測される半導体型カーボンナノチューブ由来のピーク面積の0.3倍以下であるカーボンナノチューブ集合体を電界効果トランジスタのチャネル層に適用することで上記課題を解決する。
本発明の一実施形態に係る電界効果トランジスタは、ソース電極、ドレイン電極、ソース電極とドレイン電極とを接続するカーボンナノチューブ集合体からなるチャネル層、ゲート電極及びゲート絶縁層を有し、カーボンナノチューブ集合体は、波長532nmのラマン分光分析で200〜280cm-1の領域で観測される金属型カーボンナノチューブ由来のピーク面積を130cm-1以上200cm-1以下の領域に観測される半導体型カーボンナノチューブ由来のピーク面積で除算して得た、直径0.8nm以上1.3nm以下の金属型カーボンナノチューブの量が、波長785nmのラマン分光分析で190cm-1以上280cm-1以下の領域に観測される半導体型カーボンナノチューブ由来のピーク面積を140cm-1以上190cm-1以下の領域に観測される金属型カーボンナノチューブ由来のピーク面積で除算して得た、直径0.8nm以上1.3nm以下の半導体型カーボンナノチューブの量の0.1倍以下となる特性を有し、ソース電極とドレイン電極間の間隔が10μm以下であり、ソース電極とドレイン電極の電位差を0.1Vとしたときに、オン状態におけるドレイン電流の最大値をチャネル幅で除算したときの電流密度が10-8A/μm以上であり、オンオフ比が1000以上である。
本発明の一実施形態に係る電界効果トランジスタは、走査電子顕微鏡で観察されるカーボンナノチューブ集合体の本数密度が、1μm2当たり200本以内であることが好ましい。また、電界効果トランジスタにおける電界効果移動度が1.0cm2/V・sec以上であることが好ましい。
本発明の一実施形態によれば、電界効果トランジスタのチャネル層を形成するカーボンナノチューブ集合体において、直径0.8nm以上1.3nm以下の直径を有する金属型カーボンナノチューブの量を、直径0.8nm以上1.3nm以下の半導体型カーボンナノチューブの量の0.1倍以下とすることで、高いオンオフ比を得ることができる。
本発明の一実施形態によれば、金属型カーボンナノチューブよりも半導体型カーボンナノチューブの存在比率が高いカーボンナノチューブの集合体を電界効果トランジスタのチャネル層に適用することで、チャネル長が短い場合であっても高いオンオフ比を得ることができる。また高いオン電流密度を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る電界効果トランジスタの構成を説明する図である。 本発明の一実施例に係るカーボンナノチューブ集合体の合成プロセスを説明する図である。 本発明の一実施例に係るカーボンナノチューブ集合体の合成プロセスを説明する図である。 本発明の一実施例に係る複数のカーボンナノチューブ集合体をラマン分光分析したときに得られるラマンスペクトルを示すグラフである。 本発明の一実施例に係るカーボンナノチューブ集合体のSEM像である。 本発明の一実施例に係る複数のカーボンナノチューブ集合体をチャネル層として用いた電界効果トランジスタのId−Vg特性を示すグラフである。 本発明の一実施例に係る複数のカーボンナノチューブ集合体をチャネル層として用いた電界効果トランジスタにおける、(A)オンオフ比のチャネル長依存性、(B)オン電流のチャネル長依存性を示すグラフである。 比較例におけるカーボンナノチューブ集合体の合成プロセスを説明する図である。 比較例における複数のカーボンナノチューブ集合体をラマン分光分析したときに得られるラマンスペクトルを示すグラフである。 比較例における複数のカーボンナノチューブ集合体をチャネル層として用いた電界効果トランジスタのId−Vg特性を示すグラフである。 従来のカーボンナノチューブ集合体を用いたトランジスタにおけるオンオフ比のチャネル長依存性を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の内容について、同一部分または同様な機能を有する部分については同じ符号を異なる図面間で共通して用い、その場合において特段の事情が無い限り繰り返しの説明は省略する。
[電界効果トランジスタについて]
図1は、本発明の一実施形態に係る電界効果トランジスタ100の構成を示す。電界効果トランジスタ100はゲート電極103、ゲート絶縁層104及びカーボンナノチューブ集合体により形成されるチャネル層106を有する。ソース電極108及びドレイン電極110はチャネル層106と接するように設けられている。
電界効果トランジスタ100のチャネル長とチャネル幅は、カーボンナノチューブ集合体で形成されるチャネル層106と、ソース電極108及びドレイン電極110との相対的な関係によって定義される。すなわち本発明においては、ソース電極108とドレイン電極110との間隔をチャネル長とし、チャネル層106とドレイン電極110が重なる幅をチャネル幅とする。
本発明の一実施形態に係る電界効果トランジスタ100のチャネル長は100μm以下、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下の長さを有する。チャネル幅に限定はなく、チャネル幅に比例してオン電流が変化するので、その値は適宜設定すればよい。
[カーボンナノチューブ集合体について]
チャネル層106に用いるカーボンナノチューブ集合体は半導体型カーボンナノチューブのみから成ることが理想的であるが、合成されるカーボンナノチューブの集合体から半導体型カーボンナノチューブのみを精製することは困難である。そこで本発明の一実施形態においてはチャネル層106に用いるカーボンナノチューブ集合体に半導体型カーボンナノチューブのみならず、金属型カーボンナノチューブが含まれることを容認しつつ、特定の金属型カーボンナノチューブの割合を減少させている。それにより、チャネル長を短くしてもオフ電流の上昇を防ぐことができ、オンオフ比として1000以上の値を得ることが可能となる。
ところでカーボンナノチューブ集合体に含まれる半導体型カーボンナノチューブと金属型カーボンナノチューブには、それぞれについて太いカーボンナノチューブと細いカーボンナノチューブの存在が確認されている。本発明の一実施形態においては、この中で細い金属型カーボンナノチューブに対して細い半導体型カーボンナノチューブの割合が高いものであることが好ましい。細い半導体型カーボンナノチューブは、ゲート電圧により電流値のスイッチングが可能なので、これの割合が大きなカーボンナノチューブ集合体を電界効果トランジスタのチャネルとして用いるとオンオフ比を高くすることができる。
カーボンナノチューブの集合体に含まれる半導体型カーボンナノチューブと金属型カーボンナノチューブ、およびその太さに関する情報は、カーボンナノチューブ集合体をラマン分光分析することにより確認することができる。具体的には、カーボンナノチューブの集合体を波長532nmのラマン分光分析で観測したときに得られるラマンシフトのうち、200〜280cm-1の領域で観測されるピークは細い金属型カーボンナノチューブによるものであり、130〜200cm-1で観測されるピークは太い半導体型カーボンナノチューブによるものであることが知られている。また、カーボンナノチューブ集合体を波長785nmのラマン分光分析で観測したときに得られるラマンシフトのうち、190〜280cm-1の領域で観測されるピークは細い半導体型カーボンナノチューブによるものであり、140〜190cm-1で観測されるピークは太い金属型カーボンナノチューブによるものであることが知られている。
本発明の一実施形態では、チャネル層106に適用するカーボンナノチューブ集合体として、波長532nmのラマン分光分析で観測したときに得られるラマンシフトのうち、少なくとも200〜280cm-1の領域で観測される金属型カーボンナノチューブの割合を低減させたものを用いることが好ましい。
一方、太い金属型カーボンナノチューブも同時に低減できれば理想的であるが、電界効果トランジスタの特性に影響を与えない程度であれば、チャネル層106に含まれていてもよいものとする。
本発明の一実施形態においては、細い半導体型カーボンナノチューブの量に対して細い金属型カーボンナノチューブの存在が少ないものであることが好ましい。本発明に係るカーボンナノチューブ集合体についてラマン分光分析により評価すると、以下のようになる。カーボンナノチューブ集合体をラマン分光分析し、波長532nmのラマン分光分析で200cm-1以上280cm-1以下の領域に観測される金属型カーボンナノチューブ由来のピーク面積を130cm-1以上200cm-1以下の領域に観測される半導体型カーボンナノチューブ由来のピーク面積で除算して得た、直径0.8nm以上1.3nm以下の金属型カーボンナノチューブの量が、波長785nmのラマン分光分析で190cm-1以上280cm-1以下の領域に観測される半導体型カーボンナノチューブ由来のピーク面積を140cm-1以上190cm-1以下の領域に観測される金属型カーボンナノチューブ由来のピーク面積で除算して得た、直径0.8nm以上1.3nm以下の半導体型カーボンナノチューブの量の0.1倍以下である。より好ましくは、0.05倍以下である。
またより好ましくは、カーボンナノチューブ集合体を波長785nmのラマン分光分析で観測したときに得られるラマンシフトのうち、(A)190〜280cm-1の領域で観測される細い半導体型カーボンナノチューブと、(B)140〜190cm-1で観測される太い金属型カーボンナノチューブとのピーク面積強度を比較したとき、太い金属型カーボンナノチューブが少ないものであることが好ましく、例えば前記(B)を(A)で除算((B)/(A))したときの値が、1以下、好ましくは0.3以下であるとよい。
このように、本発明の一実施形態は、チャネル層106に用いるカーボンナノチューブ集合体に半導体型カーボンナノチューブと金属型カーボンナノチューブが混在することを許容しつつも、特に細い金属型カーボンナノチューブが含まれる割合を低減することにより、電界効果トランジスタのオンオフ比が高くなるようにしている。
なお、細い金属型カーボンナノチューブとは、励起波長が532nmであるラマン分析の際に、ラマンシフト200-280cm-1にシグナルを示す直径0.8−1.3nmのカーボンナノチューブであり、これに対して太い金属型カーボンナノチューブとは、励起波長が785nmであるラマン分析の際に、ラマンシフト140-190cm-1にシグナルを示す直径1.3−1.7nmのカーボンナノチューブである。また、細い半導体型カーボンナノチューブとは、励起波長が785nmであるラマン分析の際に、ラマンシフト190-280cm-1にシグナルを示す直径0.8−1.3nmのカーボンナノチューブというものであり、太い半導体型カーボンナノチューブとは、励起波長が532nmであるラマン分析の際に、ラマンシフト130-200cm-1にシグナルを示す直径1.3−1.7nmのカーボンナノチューブというものである。
別の好ましい態様として、電界効果トランジスタ100のチャネル層106に用いるカーボンナノチューブ集合体は、上記のようなラマン分光特性を満たした上で、単位面積当たりのカーボンナノチューブ密度が200本/μm2以内であることが好ましい。カーボンナノチューブ集合体におけるカーボンナノチューブの密度を増やすとドレイン電流の増加を期待できるが、電界効果トランジスタのスイッチング特性に影響を与える金属型カーボンナノチューブの絶対量も増加することになる。このため、位面積当たりのカーボンナノチューブ密度が200本/μm2以内とすることで、オンオフ比を1000以上となるようにすることができる。
電界効果トランジスタの構造に限定はなく、チャネル層がゲート絶縁層によってゲート電極から絶縁された絶縁ゲート型の構造を有することが好ましい。図1では、ゲート電極103としてシリコン基板を用いる一例を示す。ゲート絶縁層104はシリコン基板の表面に形成された酸化シリコン膜であり、この表面にカーボンナノチューブ集合体を合成することでチャネル層106をとしている。チャネル層106に対しては、バックチャネル側にパッシベーション層112を設けてもよい。
本発明の一実施形態によれば、チャネル層を形成する複数のカーボンナノチューブ集合体において、特定の金属型カーボンナノチューブの含有比率を低下させ、半導体型カーボンナノチューブの割合を高めることで、チャネル長が10μmないしそれ以下である電界効果トランジスタにおいて、高いオンオフ比を実現することができる。以下、実施例により、この電界効果トランジスタの詳細を説明する。
[CNTの作製]
図2及び図3を参照して、半導体型カーボンナノチューブの含有比率が高いカーボンナノチューブ集合体を合成する一例を説明する。本実施例では、電界効果トランジスタのチャネル層に適用可能なカーボンナノチューブ集合体の合成法について示す。
(1)触媒粒子の形成
図2(A)で示すように、カーボンナノチューブ集合体を合成するために基板102を用意する。この基板102の表面に触媒粒子105を形成する。本実施例では基板102としてシリコンウエハを用いている。この基板102の表面には酸化シリコン膜104が形成されている。酸化シリコン膜104の膜厚に限定はないが、例えば100nmとすればよい。
酸化シリコン膜104の表面は洗浄処理により清浄化しておく。これはカーボンナノチューブ集合体を合成するときに不純物が混入しないようにするためであり、またカーボンナノチューブ集合体が異常成長しないようにするためである。洗浄処理は各種の方法を適用可能であるが、例えば酸素を用いたプラズマ処理により酸化シリコン膜104の表面を清浄化する。そして、酸化シリコン膜104の表面に触媒粒子105を形成する。
本実施例では、カーボンナノチューブ集合体を成長するための触媒として鉄(Fe)を用いる。この触媒による粒子を酸化シリコン膜104の表面に分散して敷設するために、FeCl3を2×10-5mol/l含む溶液50mlにNH3H・H22を0.01mol/L含む溶液を1000μl添加した溶液に基板102を浸した後、超純水ですすぎ、その後イソプロピルアルコール(IPA)洗浄をして乾燥させる。このようにして、酸化シリコン膜104の表面に触媒粒子105が敷設される。触媒粒子105は、酸化シリコン膜104上で凝集することなく微粒子の状態で分散させている。
次に、触媒粒子が分散された基板を用いてカーボンナノチューブ集合体の合成を行う。このプロセスは、触媒粒子の前処理の段階と、その後に行われるカーボンナノチューブ集合体を合成する段階とから成っている。このプロセスを、図2及び図3を参照して説明する。
(2)触媒微粒子の前処理
このプロセスは、触媒粒子を適度に酸化させることを目的としており、これによってその次のカーボンナノチューブ集合体を合成する段階において半導体型カーボンナノチューブ集合体の含有率を高めることができる。酸化シリコン膜104の表面に触媒粒子105が形成された基板102を合成炉に入れて加熱を行う。合成炉内に基板をセットした後、雰囲気ガスと還元ガスを流しながら基板を加熱する。基板の加熱は、炉内の温度が600〜900℃、例えば780℃に加熱する。雰囲気ガスとしては不活性ガスが好ましく、例えばヘリウム(He)を用い、還元ガスとしては水素(H2)を用いることができる。雰囲気ガスに対する還元ガスの割合は、流量比で1/10以下とすればよく、本実施例においてはHeの流量が1900sccmに対して、H2を100sccm流している。
合成炉内の温度が所定の温度(例えば780℃)に加熱された状態で、雰囲気ガスと還元ガスを流しながら一定時間、この状態を保持して合成炉内に残留する不純物を除去する。合成炉内から除去されるべき不純物は、吸着炭素、酸素であり、さらに残留水分も除去する。特に合成炉内に残留する水分は十分に除去することが好ましく、ガスの排気側に設置した水分計により合成炉内の水蒸気量が50ppm以下となるようにする。
合成炉内において、ガス成分の99.9%以上が雰囲気ガス及び還元ガスで占められた状態にした後、還元ガスの流量を減らしつつ水蒸気(H2O)を導入し、触媒粒子を水蒸気に暴露させる(図2(B))。例えば、Heのガス流量が2000sccmに対してH2を5sccmとし、2000ppmのH2Oを含んだHeガスを50sccmとする。
このように、不純物として合成炉内に残留する炭素、酸素、水蒸気を除去した後、意図的に制御された量の水蒸気を合成炉内に供給することで、触媒粒子が均一に水蒸気に暴露され、触媒粒子が適度に酸化させる。これによって金属型と半導体型の比率が制御されたカーボンナノチューブ集合体を成長させることができる。
(3)カーボンナノチューブ集合体の合成
触媒粒子を一定時間水蒸気(H2O)に暴露した後、水蒸気(H2O)の供給は完全に停止させる。そして雰囲気ガスと還元ガスを流した状態で、原料ガスを合成炉内に導入する。原料ガスは炭化水素ガスを用いることが好ましく、例えばエチレン(C24)を用いる。原料ガスの供給を一定時間続けることで、基板上にカーボンナノチューブの集合体が成長する(図2(C))。
この場合、上記のような触媒粒子の塗布と、合成炉での水蒸気処理により、触媒粒子が適度に酸化されることにより細い金属型カーボンナノチューブの成長効率が選択的に抑制される。これにより、半導体型カーボンナノチューブと金属型カーボンナノチューブを含みつつも、金属型カーボンナノチューブが全体に占める割合が低減されたカーボンナノチューブ集合体を合成することができる。
原料ガスの供給を遮断すると、カーボンナノチューブ集合体の成長が停止する。雰囲気ガスを流した状態で温度を一定に保ち、所定時間が経過した後、合成炉内の温度を低下させ、基板を取り出すことでカーボンナノチューブの集合体を得ることができる。
[カーボンナノチューブの特性]
(1)ラマン分光分析
合成されたカーボンナノチューブ集合体の物性を評価するためにラマン分光分析を行った。ラマン分光分析によれば、カーボンナノチューブ集合体に含まれる半導体型カーボンナノチューブと金属型カーボンナノチューブの存在を確認することができる。
具体的には、波長532nmのラマン分光分析から200〜280cm-1の領域で観測されるピークは細い金属型カーボンナノチューブ、130〜200cm-1の領域で観測されるピークからは太い半導体型カーボンナノチューブの存在を確認することができる。また、波長785nmのラマン分光分析で190〜280cm-1の領域で観測されるピークから細い半導体型カーボンナノチューブ、140〜190cm-1の領域で観測されるピークから太い金属型カーボンナノチューブの存在を確認することができる。
図4は、励起波長532nmのラマン分光分析により得られるラマンシフトと、励起波長785nmのラマン分光分析により得られるラマンシフトのデータを示す。図4で示されるグラフから、励起波長532nmにおけるラマンシフトにおいて、200〜280cm-1の領域でピーク強度が極めて弱くなっており、細い金属型カーボンナノチューブの割合が少なくなっていることが観測される。一方、励起波長785nmのラマンシフトのデータから140〜190cm-1の領域でピークが観測されており、太い金属型カーボンナノチューブが依然として存在していることが確認される。
表1は、各励起波長に対するラマンスペクトルのピーク面積と、その面積強度比を示す。結果から、細い金属型カーボンナノチューブの割合が低下しているものの、太い金属型カーボンナノチューブはそれなりに存在していることがわかる。
このように、カーボンナノチューブ集合体の合成前に反応炉内の不純物量として、特に水分量を一旦低減させ、その後、制御された水分量で触媒粒子に作用させることで、細い金属型カーボンナノチューブの割合が少ないカーボンナノチューブ集合体を合成することができる。
(2)走査電子顕微鏡による観察
図5は、合成されたカーボンナノチューブ集合体を走査電子顕微鏡(SEM)で観察した結果を示す。図5において白く繊維状に観察されるものがカーボンナノチューブである。このSEM写真から、カーボンナノチューブの本数を計数すると、走査電子顕微鏡で観察されるカーボンナノチューブ集合体におけるカーボンナノチューブの本数密度は、1μm2当たり200本以内であることを確認することができる。
[電界効果トランジスタの特性]
図1で示すものと同様の構造を有する電界効果トランジスタを作製し、その特性を評価した結果を図6に示す。
本実施例で作製した電界効果トランジスタは、図1を参照すると、すなわち、基板102としてシリコン基板が用いられ、これをゲート電極103として用いている。ゲート絶縁層104は酸化シリコン膜であり、100nmの厚さを有している。また、ソース電極108及びドレイン電極110として、チタン(Ti)と金(Au)の積層体を用い、チタン(Ti)をカーボンナノチューブ集合体により形成されるチャネル層106コンタクトさせている。
なお、本実施例で作製された電界効果トランジスタは、チャネル長が5μm、チャネル幅が100μmである。図6で示すデータはドレイン電流対ゲート電圧特性(Id−Vg特性)であり、ソース・ドレイン間電圧(Vds)を0.1V一定とし、ソース・ゲート間の電圧を掃引してドレイン電流を読み取ることで測定されたものである。
図6で示すId−Vg特性より、オン電流は5.1×10-6A、オフ電流は2.3×10-9Aが得られており、結果としてオンオフ比は2220となっている。また、オン電流密度は5.1×10-8A/μmであり、電界効果移動度は8.6cm2/V・secが得られている。このように、本実施例によれば、チャネル長が5μmであるにもかかわらず、高いオン電流密度を維持しつつ、オンオフ比が1000以上を実現している。
図7(A)は、オンオフ比のチャネル長依存性を示す。図7(A)のデータは、チャネル長を変化させた場合のオンオフ比をプロットしたデータである。図7(A)で示すように、チャネル長が100μmから5μmまで変化した場合でも、オンオフ比が大きく変化しないことがわかる。また、図7(B)は、オン電流密度のチャネル長依存性を示す。本実施例の条件で作製された電界効果トランジスタは、チャネル長が10μm以下でも1×10-8A/μm以上が得られている。
本実施例では、特定条件における電界効果トランジスタの特性について示したが、ラマン分光特性で示されたように、金属型カーボンナノチューブが半導体型カーボンナノチューブに比べて少ないカーボンナノチューブ集合体を用いることで、チャネル長が10μm以下の電界効果トランジスタにおいても高いオンオフ比と高いオン電流密度を両立させることが可能となっている。
なお、オン電流はソース・ゲート間の電圧を掃引した際の最大のドレイン電流を読み取った値であり、オフ電流はソース・ゲート間の電圧を掃引した際の最小のドレイン電流を読み取った値である。オンオフ比とは、こうして得られたオン電流値をオフ電流値で除算した値をいう。
[比較例]
<CNTの作製>
図8を参照して比較例として用いた金属型カーボンナノチューブの含有率が高いカーボンナノチューブ集合体の作製方法を説明する。比較例においても、酸化シリコン膜上に触媒粒子を敷設した基板を用いるが、この処理条件は実施例と同じ条件である。
酸化シリコン膜の表面に触媒粒子が敷設された基板を合成炉に入れて加熱を行った。基板を合成炉の中にセットした後、雰囲気ガスとしてヘリウム(He)を1900sccm流し、同時に還元ガスとして水素(H2)を100sccm流した。そして、合成炉内の温度が780℃となるように加熱を行った。
合成炉内の温度が780℃になったら、その温度を維持した状態で雰囲気ガスと還元ガスを流しながら一定時間保持し、吸着炭素、酸素、および残留水分の除去を行った。そして、Heの流量を2000sccmとし、H2の流量を0.4sccmに減少させた後、水蒸気(H2O)を4sccm流し、触媒粒子を水蒸気に暴露した。
その後、水蒸気(H2O)の供給を継続しながら、原料ガスの導入を行った。なお、このとき水蒸気(H2O)の供給量は、暴露時の半分である2sccmとした。原料ガスは炭化水素ガスとしてエチレン(C24)を用いた。一定時間エチレンを合成炉に供給して、カーボンナノチューブ集合体を基板上に合成した。
原料ガスの供給を停止してカーボンナノチューブ集合体の合成が終了すると、その後一定時間加熱温度(780℃)を維持した後、合成炉内の温度を低下させた。
以上のようにして、比較例としてのカーボンナノチューブ集合体の合成を行った。実施例との大きな相違は、触媒塗布の条件と、カーボンナノチューブ合成時に水蒸気(H2O)を供給していることである。
<カーボンナノチューブのラマン分光特性>
図9に比較例の試料をラマン分光分析により評価した結果を示す。実施例と同様に励起光の波長は532nmと785nmを選択し、合成されたカーボンナノチューブ集合体における半導体型カーボンナノチューブと金属型カーボンナノチューブの評価を行った。
波長532nmの励起光を照射したときのラマンシフトにおいて、200cm-1〜280cm-1の領域にピークが観測されており、実施例の試料と比較して細い金属型カーボンナノチューブの存在が確認された。また、波長532nmの励起光を照射したときのラマンシフトにおいて、140cm-1〜190cm-1の領域に観測されるピークも相対的に増加しており、太い金属型カーボンナノチューブも増加していることが確認された。この結果を表2に示す。
ラマン分光分析の結果から、比較例の試料は金属型カーボンナノチューブの割合が増加しており、カーボンナノチューブ集合体の合成において半導体型カーボンナノチューブが選択的に成長していないこと示された。
<電界効果トランジスタの特性>
図10に、比較例で作製したカーボンナノチューブ集合体をチャネル層に用いた電界効果トランジスタの特性を示す。比較例の電界効果トランジスタは、チャネル長5μm、チャネル幅100μmである。なお、試料の構造は実施例と同様である。オン電流は11μAと高いものの、オフ電流も0.4μAと高いため、オンオフ比は24しか得られていないものとなった。このようにカーボンナノチューブ集合体に金属型カーボンナノチューブが多く含まれる場合には、オフ電流が著しく増加することが示された。
以上より、カーボンナノチューブ集合体に、金属型カーボンナノチューブが多く含まれる試料で作製した電界効果トランジスタは、オフ電流が高く、オンオフ比が小さくなることが実証された。また、本実施例により、単に金属型カーボンナノチューブを減少させるのではなく、特に細い金属型カーボンナノチューブの割合を低減させることで、チャネル長が短くなってもオンオフ比が低下しないことを確認することができた。
100:電界効果トランジスタ
102:基板
103:ゲート電極
104:ゲート絶縁層
105:触媒粒子
106:チャネル層
108:ソース電極
110:ドレイン電極
112:パッシベーション膜

Claims (3)

  1. ソース電極、ドレイン電極、前記ソース電極と前記ドレイン電極とを接続するカーボンナノチューブ集合体からなるチャネル層、ゲート電極及びゲート絶縁層を有し、
    前記カーボンナノチューブ集合体は、波長532nmのラマン分光分析で200cm-1以上280cm-1以下の領域に観測される金属型カーボンナノチューブ由来のピーク面積を130cm-1以上200cm-1以下の領域に観測される半導体型カーボンナンポチューブ由来のピーク面積で除算して得た、直径0.8nm以上1.3nm以下の金属型カーボンナノチューブの量が、波長785nmのラマン分光分析で190cm-1以上280cm-1以下の領域に観測される半導体型カーボンナノチューブ由来のピーク面積を140cm-1以上190cm-1以下の領域に観測される金属型カーボンナノチューブ由来のピーク面積で除算して得た、直径0.8nm以上1.3nm以下の半導体型カーボンナノチューブの量の0.1倍以下となる特性を有し、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極間の間隔が10μm以下であり、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極の電位差を0.1Vとしたときに、オン状態におけるドレイン電流の最大値をチャネル幅で除算したときの電流密度が10-8A/μm以上であり、かつオンオフ比が1000以上であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 前記カーボンナノチューブ集合体は、走査電子顕微鏡で観察される本数密度が1μm2当たり200本以内であることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 電界効果移動度が1.0cm2/V・sec以上であることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
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