JP2015093357A - プライヤー - Google Patents

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Hiroshi Morita
啓 森田
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Abstract

【課題】 付勢により狭持部を開口させておくタイプのプライヤーにおいて、付勢力を劣化させることなく不使用時においては先端側を閉じた状態にする。【解決手段】 先部に狭持部5aが形成され、長孔8を有する第1のステー2aと、先部に狭持部5bが形成され、長孔8に遊嵌した状態に構成された枢結軸3cによって第1のステー2aと枢結した第2のステー2bと、前記長孔8内を移動し、前記枢結軸3cに枢着されたスライダ6を有する口開き調整が可能なプライヤー1において、前記スライダ6は、前記長孔8内での固定時において、前記第2のステー2bの狭持部5bが開口するように付勢されて前記枢結軸3cに枢着され、前記長孔8は、前記スライダ6の前記長孔8内における固定時よりも大きい傾斜を許容する傾斜許容部10を有している。【選択図】 図3

Description

本発明は、通常使用時において先端側が開口するように付勢された構成を有するプライヤーに関する。
プライヤーやはさみなどの一組のステーを交差するように配置し、両者を枢結して先端側を開閉するように使用する工具においては、バネ等の付勢手段を設けて、通常時において先端側が開放するように構成することが広く行われている。
しかし、常時先端側が開放した状態となっていることは、取り扱い上の危険性や収納スペースなどの問題から不使用時においては先端側を閉じた状態に固定することができるようなロック機構を有するものが存在する。このロック機構の例としては、例えば、先端側を閉じた状態にしたまま、双方の把手間を連結するようなフックなどの連結手段等が挙げられる。
ところで、特許文献1(実開昭62−78269号公報)や特許文献2(実開昭62−78268号公報)は、通常時において先端側が開放するように構成されたウォーターポンププライヤーが開示されている。これらの特許文献1及び特許文献2のプライヤーは、先端側に設けられている狭持部を常時開口することができるように、リング状のバネを付したものであるが、不使用時などにおいても狭持部が開口しており、ステーの反対側に設けられている把手が開いた状態となっていた。この状態では、工具箱の中で把手が開いた状態で、上記のようにスペース上の問題があった。
実開昭62−78269号公報 実開昭62−78268号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2に開示されている、バネによる付勢により狭持部を開口させておくタイプのプライヤーに先端側を閉じた状態に固定することができるようなロック機構を設けることも可能である。しかし、付勢力付与のために用いられているバネはごく小さなものであり、長時間にわたる不使用時に緊張した状態を続けることで弾性力が劣化するという問題が生じるおそれがあった。
また、特許文献1においては、先端側の口開き幅を変更することができるように構成されプライヤーが開示されているが、このタイプのプライヤーにおいても先端側を開放した状態にしておくことが使用上便利である一方、不使用時にバネの弾性力を劣化させることなく先端側を閉じた状態に固定することは困難であった。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、付勢により先端側を開口させておくタイプのプライヤーにおいて、付勢力を劣化させることなく不使用時においては先端側を閉じた状態にすることができるプライヤーを提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のプライヤーを提供する。
本発明は、把手先部に狭持部が形成された第1のステー及び第2のステーを交差した状態で、前記各ステーの枢結穴に通した枢結軸によって枢結したプライヤーであって、
前記第2のステーに対して狭持部を開口させる側に付勢されると共に前記第1のステーの枢結穴に挿入される、前記枢結軸に設けられたスライダと、
前記第1のステーの枢結穴は、前記スライダの前記枢結穴内における角度を変更可能に構成された傾斜許容手段を有していることを特徴とする、プライヤーを基本的態様とするものである。
本発明の第1態様によれば、把手先部に狭持部が形成され、長孔を有する第1のステーと、
把手先部に狭持部が形成され、前記長孔に遊嵌した状態に構成された枢結軸によって前記第1のステーと交差した状態に枢結した第2のステーと、
特定の位置に固定可能に前記長孔内を移動し、前記枢結軸に枢着されたスライダを有し、
前記長孔内における前記スライダの固定位置を変更させることで前記第1及び第2のステーの口開き調整が可能なプライヤーにおいて、
前記スライダは、前記長孔内での固定時において、前記第2のステーの狭持部が開口するように付勢されて前記枢結軸に枢着され、
前記長孔は、前記スライダの前記長孔内における固定時よりも大きい傾斜を許容する傾斜許容部を有していることを特徴とする、プライヤーを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記傾斜許容部は、前記長孔の幅寸法が広い幅広部として構成されていることを特徴とする、第1態様のプライヤーを提供する。
本発明の第3態様によれば前記傾斜許容部は、前記長孔の端部に設けられていることを特徴とする、第1又は第2態様のプライヤーを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記長孔は、周縁に係止用凹部が形成されており、
前記スライダは、前記枢結軸周りに回転傾斜することで角部が前記係止用凹部に係合することで、前記長孔内の位置が固定されることを特徴とする、第1から第3態様のいずれか1つのプライヤーを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記第1及び第2のステーは、狭持部が嘴状になるように先端部分が屈曲して構成され、前記係止用凹部は、前記長孔の前記狭持部側の側壁に沿って設けられていることを特徴とする、第4態様のプライヤーを提供する。
本発明の第6態様によれば、前記幅広部は、前記狭持部の口開き幅が大きくなる側の端部の前記係止用凹部が設けられている側の側壁が凹状に形成されることで構成されていることを特徴とする、第5態様のプライヤーを提供する。
本発明の第7態様によれば、前記幅広部は、前記狭持部の口開きが小さくなる側の端部の前記係止用凹部が設けられていない側の側壁が凹状に形成されることで構成されていることを特徴とする、第5態様のプライヤーを提供する。
本発明の第8態様によれば、前記第2のステーは、前記枢結軸を中心とする弧状のリブが設けられ、
前記第1のステーは、前記リブと対応し、前記長孔の延伸方向に並列して形成された複数の凹溝を備え、
前記スライダの移動により、前記リブと対応する前記凹溝を変更することによって、前記長孔内における前記スライダの固定位置を変更させることを特徴とする、第1から第3態様のいずれか1つのプライヤーを提供する。
本発明によれば、第1のステーの枢結穴に挿入されているスライダの角度を変更するように構成することにより、スライダと第2ステーとの位置関係を変更することなく第2のステーの狭持部を閉じた状態とすることができる。したがって、スライダの付勢力を劣化させることがない。またこの手段によれば、先端側の口開き幅を変更することができるタイプのプライヤーにも適用することが可能である。
本発明の第1態様によれば、第1のステーに設けられている長孔に沿って移動可能なスライダに対して開口するように付勢されている第2のステーは、通常時は開口状態とすることができる。一方で、スライダの傾斜を許容する傾斜許容部が長孔に設けられているため、当該位置にスライダを移動させることで、通常時の第2のステーとスライダとの位置関係を維持したまま、前記傾斜許容部内でスライダが傾斜することにより、第2のステーの開口分を吸収することができる。したがって、スライダを傾斜許容部内に移動させることで前記第1及び第2のステーを閉じた状態に維持することができる。
したがって、先端側の口開き幅の変更と不使用時における先端側を閉じた状態にすることを両立することができる。
なお、上記構成において、スライダの傾斜を許容する傾斜許容部としては、長孔の幅寸法を大きくする幅広部を設けることで容易に実現可能である。さらに、傾斜許容部を長孔の端部に配置することにより、最大又は最小の開口位置でステーを閉じた状態に維持することができることから、使用時における先端側の開口調整位置に影響を与えることなく、使用上便利である。
本発明の第1実施形態にかかるウォーターポンププライヤーの外観構成を示す斜視図である。 図1のウォーターポンププライヤーの狭持部の口開き幅を最大にした状態を示す斜視図である。 図1のウォーターポンププライヤーの組立て分解斜視図である。 図1のウォーターポンププライヤーの固定状態における狭持部の開口状態を示す図である。 図1のウォーターポンププライヤーの口開き幅を広げる状態の説明図である。 図1のウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。 図1の変形例にかかるウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。 図1のさらなる変形例にかかるウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態にかかるウォーターポンププライヤーの組立て分解斜視図である。 図9のウォーターポンププライヤーの使用時におけるスライダと長孔の関係を示す図である。 図9のウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。 図9の変形例にかかるウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。
以下、本発明の各実施形態に係るプライヤーについて、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかるウォーターポンププライヤーの外観構成を示す斜視図である。図2は図1のウォーターポンププライヤーの狭持部の口開き幅を最大にした状態を示す斜視図である。図3は、図1のウォーターポンププライヤーの組立て分解斜視図である。
本実施形態にかかるウォーターポンププライヤー1は、左右一対に構成された第1ステー2aと第2ステー2bを中間部分で枢着し、開閉自在に構成したものであり、いわゆるギザ穴溝型のウォーターポンププライヤーである。
第1ステー2aと第2ステー2bは棒状の金属で構成されており、その端部にはそれぞれ把手4a,4bと挟持部5a,5bが設けられている。
把手4は、ステー2aと一体又は別部材で構成することができる。また、把手4には、滑り止め等の理由により、ゴムや樹脂などで被覆して滑り止めを設けてもよい。また、把手4a,4bの先端には、例えば、ドライバーやへらなどの他の道具が一体的に設けられていてもよい。
挟持部5a,5bは、ステー2a,2bの先端側に設けられており、ウォーターポンププライヤーの長手方向に対して略直角に曲げられて嘴状に構成されている。挟持部5a,5bの対向面は水道管などの被挟持物を挟む挟持面5cとなっている。狭持部5a,5bは、ステー2a,2bの他の部分よりも厚みを持って構成されており、後述するように当該段差7a,7bにより、狭持部5a,5bの開口側の程度を規制するようになっている。
第1ステー2aには、枢着部3が挿通する長孔8が設けられている。長孔8は、ステーの狭持部5a,5bの開口幅を変更するためのものであり、狭持部5a,5bの挟持面5cに対して略直角方向に伸びている。
左右一対のステー2a,2bを枢着する枢着部3は、第1ステー2aと第2ステー2bとを上下方向に組み合わせかつ回転自在に枢着したものである。枢着部3は、第1ステー2aの長孔8と第2ステー2bの枢結孔3dに挿通する。よって、第2ステー2bは、長孔8に沿って移動可能に第1ステー2aに枢結される。
また、枢着部3には、枢着ボルト3aとナット3bのほかに、スライダ6が設けられている。スライダ6は、図3に示すように、枢結軸に相当する枢着ボルト3aの足3cに挿通され、ボルト3aに対して枢結軸を中心に回転可能に設けられている。なお、スライダ6は、第2ステー2bに対してその傾斜角度は制限されており、回転範囲は規制されている。
スライダ6は、厚み方向に扁平に構成された小片で構成され、その厚み寸法は、第1ステー2aの厚みとほぼ同じに構成されており、幅寸法は、長孔8の幅よりも若干小さく構成されている。スライダ6の狭持部の口開き幅が大きくなる側、すなわち、把手4bに位置する側の一つの角部が突き出した形状となっており、当該部分が係合凸部6aとなっている。
また、スライダ6と第2ステー2bの間には、リング状バネ板11が配置されており、スライダ6を図3に示すように矢印90側、すなわち狭持部5a,5bの開口を狭めようとする方向と反発方向に付勢する。
長孔8は、概ね均等幅に構成されているが、狭持部5a,5b側の側周縁に鋸歯状の係止用凹部9が形成されている。係止用凹部9は、スライダ6の係合凸部6aと係合してスライダ6の長孔8内での位置を固定する。上記のようにスライダ6は、リング状バネ板11により矢印90に示すように付勢されているため、ステー2a,2bの把手4a,4bを握り、狭持部5a,5bを閉じようとする方向にステーを回動させると、スライダ6が第2ステー2bと供に傾斜して、把手側に設けられている係合凸部6aが係止用凹部9に係合する。これにより、スライダ6が長孔8内で移動することが防止される。
一方、スライダ6と第2ステー2bはリング状バネ板11により、狭持部5a,5bを開口させる方向に付勢されているため、把手4a,4bを把持しない状態であっても、狭持部5a,5bが開口する方向に維持される。また、上記の通り、スライダ6は、リング状バネ板11により第2ステー2bに対して若干傾斜した状態になっているため、係止用凹部9から容易に脱落することが防止される。
上記のように、枢着部3のスライダ6は、リング状バネ板11により付勢されて、係合凸部6aが係止用凹部9に近づく向きに付勢されている。一方で、スライダ6は、第2ステー2bに対する傾斜角度の可動範囲が規制されている。このスライダ6の可動範囲は、概ね、スライダの係合凸部6aが係止用凹部9に係合したときに、狭持部5a,5bの挟持面5cが密着する位置から、狭持部5a,5bが開口状態となり把手4a,4bを把持しやすい程度の間隔を実現できる範囲内であることが好ましい。すなわち、スライダ6を所定の位置に固定したときにウォーターポンププライヤーとして一般的な使用が実現可能な範囲内でスライダ6の傾斜角度の可動範囲を設定すればよく、概ね把手4bの可動範囲が10〜40度程度となるようにすることができる。
長孔8の把手4a側の一端部分、すなわち、狭持部5a,5bの口開き幅が大きくなる側の端部には、前記係止用凹部9が設けられている側の側壁が凹状に形成され、他の部分よりも幅が広く構成された幅広部10が設けられている。幅広部10は、本発明における傾斜許容部に相当する。
幅広部10は、長孔8に収容されるスライダ6が係止用凹部9に係合されている状態よりもスライダが長孔8に対して大きい傾斜を許容することができるようにするためのものである。すなわち、スライダ6が幅広部10に位置するときは、スライダ6が長孔8の長手方向に対して傾斜した状態となる。したがって、当該幅広部10にスライダ6が位置するときは、スライダ6の傾きが幅広部10内で吸収されて、リング状バネ板11による付勢による第2ステー2bが開口状態とならないようにすることができる。
幅広部10は、長孔8の係止用凹部9が設けられている領域間とのスライダ6の動きをスムーズにするために、弧状をなしていることが好ましく、本実施形態では、図3等に示すように、係止用凹部9よりも深い円弧状の凹部として形成されている。
次に本実施形態にかかるウォーターポンププライヤーが使用状態から不使用状態になり、一対のステー2a,2bを閉じた状態とするための動作について説明する。
図4は、図1のウォーターポンププライヤーの固定状態における狭持部の開口状態を示す図である。上記のように、ウォーターポンププライヤーの使用時は、スライダ6の係合凸部6aが係止用凹部9と係合してスライダ6の長孔8内での位置が固定された状態となっている。また、リング状バネ板11により、スライダ6は、第2ステー2bに対して矢印91に示すように、係合凸部6aが係止用凹部9に近づくように付勢されているため、その反力として、把手4a,4b及び狭持部5a,5bが矢印92に示すように、開口状態となっている。この状態で、把手4a,4bを握った場合、スライダは、矢印91に示す向き、すなわち係合凸部6aが係止用凹部9に押圧される向きに力が及ぼされるので、狭持部5a,5bの開閉動作においてスライダ6が不用意に移動することはない。
図5は、図4に続く状態を示しており、図1のウォーターポンププライヤーの口開き幅を広げる状態の説明図である。この状態では、矢印93に示すように把手4a,4bを開放させる方向に移動させる。すると、スライダ6も第2ステー2bとともに回転し、係合凸部6aが係止用凹部9から脱落する。一方で、第2ステー2bの狭持部5bの段差7bによる第1ステー2aとの干渉により、ステー2a,2bの開放量は規制される。この状態では、スライダ6の把手側側面6bが長孔8の側壁に沿ってガイドされており、矢印94に示す向きに第2ステー2bが移動する。
図5において、口開き幅を大きくしたいときは、図示下側に第2ステー2bを移動させ、別の係止用凹部9に係合凸部6aを係合させる。一方、不使用状態とし、ステー2a,2bを閉じた状態にしたい場合は、第2ステー2bを長孔8の最下位置まで移動させ、スライダ6を幅広部10に配置させる。
図6は、図1のウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。図6に示す通り、スライダ6が幅広部10に位置する場合は、スライダ6が係止用凹部9に係合されている状態よりもスライダが長孔8に対して大きい傾斜を取ることができる。したがって、スライダ6が長孔8の長手方向に対して大きく傾斜した状態となる。これにより、スライダと接続する第2ステーは、閉口方向に傾斜することが可能となり、ステー2a,2bの把手4a,4bを閉じた状態とすることができる。また、本実施形態における幅広部10は、長孔の狭持部の開き幅が大きくなる側の端部に設けられているため、ステー2a,2bの把手4a,4bが近接する状態となり、不使用時にプライヤーをスリム化することができる。
図7は、本発明の第1実施形態の変形例にかかるウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。図7に示すウォーターポンププライヤー1aは、長孔8に設けられている幅広部10aが、狭持部5a,5bの口開き幅が最小側となる側の端部に設けられている点において、図1のウォーターポンププライヤー1と相違する。この変形例にかかるにウォーターポンププライヤー1aおいて、幅広部10aは、長孔8aの係止用凹部9が設けられていない側の周縁が凹状に構成されている。この構成によっても、長孔8aの図示上端に設けられている幅広部10aにスライダ6を移動させたときに、スライダ6が係止用凹部9に係合されている状態よりもスライダが長孔8aに対して大きい傾斜を取ることができ、不使用時に把手4a,4bを近接させることができる。
図8は、本発明の第1実施形態のさらなる変形例にかかるウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。図8に示すウォーターポンププライヤー1aは、長孔8bに設けられている幅広部10bが、狭持部5a,5bの口開き幅が最大側に設けられている点において、図1のウォーターポンププライヤー1と共通する一方、幅広部が長孔8bの端部ではなく、係止用凹部9が設けられていない側の周縁中間位置に設けられている点において異なる。本変形例では、スライダ6の係合凸部6aを長孔8bの中心線Cに対して大きく退避させるのではなく、係合凸部6aの体格に位置する角部6cを中心線Cに対して退避させる構成となる。この構成によっても、ステー2bが最大の開口幅となる位置に存在する場合に、スライダ6が幅広部10bに移動し、スライダ6が係止用凹部9に係合されている状態よりもスライダが長孔8bに対して大きい傾斜を取ることができ、不使用時に把手4a,4bを近接させることができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態にかかるウォーターポンププライヤーの組立て分解斜視図である。本実施形態にかかるウォーターポンププライヤー21は、左右一対に構成された第1ステー22aと第2ステー22bを中間部分で枢着し、開閉自在に構成したものであり、いわゆる溝型のウォーターポンププライヤーである。以下、本実施形態にかかるウォーターポンププライヤー21について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1ステー22aには、枢着部が挿通する長孔28が設けられている。長穴28には、スライダ26が配置されており、一体的に構成されている第2ステー22bと供に長穴28に沿って移動することで、ステー22a,22bの狭持部25a,25bの開口幅を変化させることができる。
長孔28は概ね均等幅に構成されており、円弧状の凹溝29が形成されている。第1のステー22aには、当該凹溝29に対応する円弧状のリブ29aが設けられており、リブ29aに対応させる凹溝29を選択することで、スライダの位置を固定し、狭持部25a,25bの開口幅を変更することができる。なお、第2のステー22bを狭持部25a,25bをより広く開口する方向に回動させた場合、リブ29aが凹溝29から離脱してスライダ26を移動させることができるようになり、狭持部の開口幅を切り替えることができるように構成されている。
スライダ26は、ボルト23aに対して枢結軸を中心に回転可能に設けられた厚み方向に扁平な小片で構成されている。スライダ26は、図9に示すように枢着ボルト23aの足に挿通され、第2ステー22bの枢結孔23dを通してナット23bより固定されて、長穴28内に配置される。スライダ26の厚み寸法は、第1ステー2aの厚みとほぼ同じに構成される。なお、スライダ26は、第2ステー2bに対してその傾斜角度は制限されており、回転範囲は規制されている。
また、スライダ26と第2ステー22bの間には、リング状バネ板31が配置されており、スライダ6を図9に示すように矢印90側、すなわち狭持部25a,25bの開口を狭めようとする方向と反発方向に付勢する。
リブ29aと凹溝29雅兄合している状態では、スライダ26は長孔28内で固定されており、さらにスライダ26と第2ステー22bはリング状バネ板31により、狭持部25a,25bを開口させる方向に付勢されているため、把手4a,4bを把持しない状態であっても、狭持部5a,5bが開口する方向に維持される。
長孔28の把手部24a側の一端部分、すなわち、狭持部25a,25bの口開き幅が大きくなる側の端部には、狭持部25a,25b側の側壁が凹状に形成され、他の部分よりも幅が広く構成された幅広部30が設けられている。幅広部30は、本発明における傾斜許容部に相当する。
幅広部30は、長孔28に収容されるスライダ26が他の部分に位置するときよりも長孔28に対して大きい傾斜を許容することができるようにするためのものである。すなわち、スライダ26が幅広部30に位置するときは、スライダ26が長孔28の長手方向に対して傾斜した状態となる。したがって、当該幅広部30にスライダ26が位置するときは、スライダ26の傾きが幅広部30内で吸収されて、リング状バネ板31による付勢による第2ステー22bが開口状態とならないようにすることができる。なお、幅広部30は、長孔28の他の領域間とのスライダ26の動きをスムーズにするために、弧状をなしていることが好ましい。
次に本実施形態にかかるウォーターポンププライヤーが使用状態から不使用状態になり、一対のステー22a,22bを閉じた状態とするための動作について説明する。
図10は、本実施形態にかかるウォーターポンププライヤーの使用時におけるスライダと長孔の関係を示す図である。上記のように、ウォーターポンププライヤーの使用時は、スライダ26が長穴の幅広部30以外の位置に存在する。この状態では、スライダ26は、長孔28の伸張方向Cにほぼ沿った状態となっている。また、リング状バネ板31により、スライダ26は、第2ステー22bに対して、狭持部25a,25bが開口する側に付勢されているため、開口状態となっている。
図11は、本実施形態にかかるウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。スライダ26が幅広部30に位置する場合は、図11に示す通り、この状態では、スライダ26は、長孔28の伸張方向Cに対して傾斜した状態となっており、スライダ26が他の部分に固定されている状態よりも長孔28に対して大きい傾斜を取ることができる。したがって、スライダ26が長孔28の長手方向に対して大きく傾斜した状態となる。これにより、スライダと接続する第2ステー22bは、閉口方向に傾斜することが可能となり、ステー22a,22bの把手24a,24bを閉じた状態とすることができる。また、本実施形態における幅広部30は、長孔の狭持部の開き幅が大きくなる側の端部に設けられているため、ステー22a,22bの把手24a,24bが近接する状態となり、不使用時にプライヤーをスリム化することができる。
図12は、本発明の第2実施形態の変形例にかかるウォーターポンププライヤーのスライダが幅広部に存在するときの状態を示す説明図である。この変形例では、長穴28aは、全長にわたり同じ幅寸法で構成されており、また、一端側で屈曲して設けられている。長穴28aの当該屈曲部30aが本発明の傾斜許容部として機能するものである。この構成によっても、長孔28aの屈曲部30aにスライダ26を移動させたときに、スライダ26が他の部分に存在するときも、長孔28aに対して大きい傾斜を取ることができ、不使用時に把手24a,24bを近接させることができる。
以上説明したように、本実施形態にかかるウォーターポンププライヤーによれば、長穴に挿入されたスライダの向きを変更することによって、使用時及び不使用時における第2ステーの向きを変更することができる。したがって、狭持部を閉じた状態に維持したとしても。スライダに付勢力を与えるリング状バネ板11を劣化させることがない。またこの手段によれば、先端側の口開き幅を変更することができるタイプのプライヤーにも適用することが可能である。すなわち、第1のステーに設けられている長孔に沿って移動可能なスライダに対して開口するように付勢されている第2のステーは、通常時は開口状態とすることができる。一方で、スライダの傾斜を許容する傾斜許容部が長孔に設けられているため、当該位置にスライダを移動させることで、通常時の第2のステーとスライダとの位置関係を維持したまま、前記傾斜許容部内でスライダが第1のステーに対して相対的に傾斜することにより、第2のステーの開口分を吸収することができる。したがって、スライダを傾斜許容部内に移動させることで前記第1及び第2のステーを閉じた状態に維持することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
1,1a,1b,21,21a ウォーターポンププライヤー
2a,22a 第1ステー
2b,22b 第2ステー
3 枢着部
3a,23a 枢着ボルト
3b ナット
3d 枢結孔
4a,4b,24a,24b 把手
5a,5b 狭持部
5c 挟持面
6 スライダ
6a 係合凸部
7a,7b 段差
8,8a,8b,28,28a 長孔
9 係止用凹部
10,10a,10b,30 幅広部
11 リング状板バネ
29 凹溝
29a 円弧状リブ
30a 屈曲部

Claims (9)

  1. 把手先部に狭持部が形成され、長孔を有する第1のステーと、
    把手先部に狭持部が形成され、前記長孔に遊嵌した状態に構成された枢結軸によって前記第1のステーと交差した状態に枢結した第2のステーと、
    特定の位置に固定可能に前記長孔内を移動し、前記枢結軸に枢着されたスライダを有し、
    前記長孔内における前記スライダの固定位置を変更させることで前記第1及び第2のステーの口開き調整が可能なプライヤーにおいて、
    前記スライダは、前記長孔内での固定時において、前記第2のステーの狭持部が開口するように付勢されて前記枢結軸に枢着され、
    前記長孔は、前記スライダの前記長孔内における固定時よりも大きい傾斜を許容する傾斜許容部を有していることを特徴とする、プライヤー。
  2. 前記傾斜許容部は、前記長孔の幅寸法が広い幅広部として構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプライヤー
  3. 前記傾斜許容部は、前記長孔の端部に設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のプライヤー。
  4. 前記長孔は、周縁に係止用凹部が形成されており、
    前記スライダは、前記枢結軸周りに回転傾斜することで角部が前記係止用凹部に係合することで、前記長孔内の位置が固定されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載のプライヤー。
  5. 前記第1及び第2のステーは、狭持部が嘴状になるように先端部分が屈曲して構成され、前記係止用凹部は、前記長孔の前記狭持部側の側壁に沿って設けられていることを特徴とする、請求項4に記載のプライヤー。
  6. 前記幅広部は、前記狭持部の口開き幅が大きくなる側の端部の前記係止用凹部が設けられている側の側壁が凹状に形成されることで構成されていることを特徴とする、請求項5に記載のプライヤー。
  7. 前記幅広部は、前記狭持部の口開きが小さくなる側の端部の前記係止用凹部が設けられていない側の側壁が凹状に形成されることで構成されていることを特徴とする、請求項5に記載のプライヤー。
  8. 前記第2のステーは、前記枢結軸を中心とする弧状のリブが設けられ、
    前記第1のステーは、前記リブと対応し、前記長孔の延伸方向に並列して形成された複数の凹溝を備え、
    前記スライダの移動により、前記リブと対応する凹溝を変更することによって、前記長孔内における前記スライダの固定位置を変更させることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載のプライヤー。
  9. 把手先部に狭持部が形成された第1のステー及び第2のステーを交差した状態で、前記各ステーの枢結穴に通した枢結軸によって枢結したプライヤーであって、
    前記第2のステーに対して狭持部を開口させる側に付勢されると共に前記第1のステーの枢結穴に挿入される、前記枢結軸に設けられたスライダと、
    前記第1のステーの枢結穴に設けられ、前記スライダの前記枢結穴内における角度を変更可能に構成された傾斜許容手段を有していることを特徴とする、プライヤー。
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