LED基準の光源を用いて冷凍ケースといった閉じた格納構造内で光を提供する従来の技術は、様々な難点を抱えている。従来のLED基準器具は、多くの場合、使用するLED源と光学系の間で1:1の比を要求し、従って、光学系は、射出成型されることが多い。すなわち、各LEDチップが個別の光学系(つまりレンズ)を有する。これは、慣例の蛍光基準の器具と比較して慣例のLED基準の器具が提供する光の分配がより非均一であることを補償する取り組みに部分的に起因する。4フィート長の典型的な器具にとっては、10又は12個のレンズが設けられるだろう。幾つかの構成においては、レンズが壊れたり、さもなければ交換が必要になっても、一つのレンズを単純に交換することが困難であり、むしろ器具全体の交換が必要になる。ある構成のLEDチップの場合も同様に説明できる(つまり、もし一つのチップが壊れたり、さもなければ交換が必要になると、一つのチップ又はチップのアレイだけではなく器具全体の交換が必要になる)。このため、従来の蛍光光源の代わりにエネルギー高効率のLEDを使用してコスト抑制を図っても、ある期間に亘って従来のLED基準の光源を維持管理するのに従来の蛍光光源よりも高い費用が必要になってしまう。
更に、LED/LEDチップと光学系間の1:1割合は、従来の光源の後付型の選択交換が不可能であることを意味する。(後付型の選択の場合、既存器具内の従来の光源がLED基準の光源により交換され、既存器具の安定抵抗器及び電源に適当な変更が更に為されて、器具がLEDに適切に電力供給して稼働させる。従って、後付型の交換は、光源のみではなく既存器具の既存の安定抵抗器及び/又は電源の交換も生じさせるかもしれない。これとは対照に、真の後付選択は、既存器具内の従来の光源をLED基準の光源に交換するが、既存の安定化抵抗器及び/又は電源に何らの変更も要求しないだろう。)すなわち、1:1割合により、(既存器具により使用されている現在の安定抵抗器及び/又は電源がLEDをサポート可能であるかという問題を横に置いておいても)LED基準の光源とその関連光学系を既存器具に追加して従来の蛍光管をそれらで交換することが困難になる。器具全体を取り除いて交換することが必須となり、後付型の解決策と比較して実装コストが増加する。更に、冷凍ケース及び同様の構造用の従来のLED基準の器具は、典型的には、同様の構造の従来の蛍光器具と比較して占有空間という観点から広くてかさばる。幾つかの構造においては、従来のLED基準の器具が、構造に適切に適合しないだろう。他の構造においては、従来のLED基準の器具が仮に適合するとしても、従来の蛍光器具よりも広い空間が必要となり、ケース又は構造内の物品のための空間が狭くなってしまう。
本発明の実施形態によれば、非限定の冷凍ケース及び他の同様の構造といった閉じられた格納構造内に配置済みの器具に使用される後付型の解決方法が提供される。本明細書に開示の後付型の解決手段のランプは、従来の蛍光管ランプといった従来の光源よりも高エネルギー効率で長寿命のLED基準の光源を用い、冷凍ケースといった閉じられた格納構造をより十分に照射する光の発散を生成する独自の組み込み光学系を有する。後付型ランプを構成する時、本解決手段により従来の蛍光管ランプが置換され、LED基準の光源の高エネルギー効率で長寿命という利益を提供される。器具として構成される時、本解決手段により、高エネルギー効率、長寿命、より良い光の拡散を提供し、維持及び修理が簡単かつ安価な器具により既存の従来の蛍光器具、同様に従来のLED基準の器具が交換される。
ある実施形態においては、後付型ランプが提供される。後付型ランプは、複数の光源と一次元リニアバットウィングレンズを含む。一次元リニアバットウィングレンズは、前記複数の光源の少なくとも2つの光源からの出射光をビーム成形する。
関連の実施形態においては、前記複数の光源の少なくとも2つの光源が、前記一次元リニアバットウィングレンズの中央部の下の領域に配置される、と良い。別の関連の実施形態においては、前記複数の光源が、複数の発光ダイオードを含む、と良い。更なる別の関連の実施形態においては、前記一次元リニアバットウィングレンズが、前記複数の光源を含む光源の数に応じてサイズ変更可能である、と良い。
また別の関連の実施形態においては、前記一次元リニアバットウィングレンズが押出成型される、と良い。更なる関連の実施形態においては、前記押出成型の一次元リニアバットウィングレンズが同時押出成型される、と良い。更なる関連の実施形態においては、前記同時押出成型の一次元リニアバットウィングレンズが、第1部分及び第2部分を備え、前記第1部分が、第1材料から構成され、前記第2部分が第2材料から構成される、と良い。別の更なる関連の実施形態においては、前記同時押出成型の一次元リニアバットウィングレンズが、第1部分及び第2部分を備え、前記第1部分及び第2部分が、単一の材料から構成され、前記第1部分が、第1フィルターを含み、前記第2部分が第2フィルターを含む、と良い。
また別の関連の実施形態においては、前記一次元リニアバットウィングレンズが、上部及び下部を含み、前記上部が前記下部よりも前記複数の光源から離れて設けられ、前記上部が、第1非平面セクション及び第2非平面セクションに分割される、と良い。更なる関連の実施形態においては、前記第1非平面セクション及び前記第2非平面セクションが同様に形状付けられる、と良い。別の更なる関連の実施形態においては、前記第1非平面セクション及び前記第2非平面セクションが異形状である、と良い。
更なる別の関連の実施形態においては、前記一次元リニアバットウィングレンズが、上部及び下部を含み、前記上部が前記下部よりも前記複数の光源から離れて設けられ、前記上部が窪みを有する、と良い。更なる関連の実施形態においては、前記窪みが、角度により特徴付けられる、と良い。
また別の関連の実施形態においては、後付型ランプが、ハウジングを更に備え、前記複数の光源が、前記ハウジングにより部分的に画定される空間内に配置される、と良い。更なる関連の実施形態においては、前記一次元リニアバットウィングレンズが、前記ハウジングに連結される、と良い。別の更なる関連の実施形態においては、前記後付型ランプが、電気コネクタの組を更に備え、前記電気コネクタの組の一つ目が前記ハウジングの第1端に取付けられ、前記電気コネクタの組の2つ目が前記ハウジングの第2端に取付けられる、と良い。更なる関連の実施形態においては、前記一次元リニアバットウィングレンズが前記ハウジングに連結してレンズ−ハウジング連結体を形成し、前記電気コネクタの組が、前記レンズ−ハウジング連結体に取付けられる、と良い。更なる関連の実施形態においては、前記後付型ランプが、エンドキャップを更に備え、当該エンドキャップが、前記電気コネクタの組の一方と前記レンズ−ハウジング連結体の間を接続可能である、と良い。
別の実施形態においては、閉じた格納構造の光器具が提供される。閉じた格納構造の光器具は、ハウジングと、前記ハウジングに接続可能な電源と、前記ハウジングにより画定される領域に配置され、前記電源から電力を受ける複数の光源と、前記ハウジングに連結した一次元リニアバットウィングレンズであって、前記複数の光源の少なくとも2つの光源の出射光をビーム成形する一次元リニアバットウィングレンズと、を備える。関連の実施形態においては、前記一次元リニアバットウィングレンズが、前記複数の光源の出射光のビーム成形により、閉じた格納構造により部分的に画定される空間内で実質的に均一な光の分布を生成する、と良い。
本明細書に開示の上述の及び他の目的、特徴及び利点は、異図に亘り同一参照文字により同一部材が示された添付図面に図示されたように、本明細書に開示の特定の実施形態の後述の説明から明らかになるだろう。図面は、必ずしもスケールされたものではなく、むしろ、本明細書に開示の原理を図示することに重きが置かれている。
本明細書に開示の実施形態は、冷凍ケースといった格納ユニットの使用に適する新規な後付型ランプを開示する。後付型ランプは、ランプが配置された器具に取付けられたレンズに依存することなく独自のレンズを実装する。このレンズは、LED基準の光源を含む複数の光源からの光のビーム成形によりバットウィング(batwing)型のビームパターンを生成する一次元リニアバットウィングレンズである。このレンズは、押出し成型され、任意の個数の光源と使用可能である。ランプは、光源及びレンズが取り付けられるハウジングも含み、ハウジングの各端部に固定される電気ピンコネクタを含むエンドキャップを備える。エンドキャップにより電気ピンコネクタを介して光源が電力を受けて光生成し、組み込まれた一次元リニアバットウィングレンズが格納ユニットに亘る実質的に均一なパターンに拡散する。従って、エンドキャップによって蛍光ランプ管を受け容れる任意の種類の器具に対するランプの実装が許容される。エンドキャップを取り除いて適切な電気コネクタを有するカバーを追加することにより後付型ランプを改造し、従来の蛍光ランプ器具の代替の格納ユニットに直接取り付けられる器具として使用しても良い。
図1は、複数の光源102、一次元リニアバットウィングレンズ104、ハウジング106、一組のエンドキャップ108及び110、及び一組の電気コネクタ112及び114を有する(図2の断面図200及び図3のプロファイル断面図300を含んで対応する)後付型ランプ100を図示する。このように、一次元リニアバットウィングレンズ104が後付型ランプ100に組み込まれ、後付型ランプ100を内蔵する器具(不図示)が独自の光学系又は光学系群(つまり、レンズ/レンズ群)を有する必要はない。後付型ランプ100は、これに限られるべきではないが従来の蛍光管ランプ器具(不図示)といった器具の任意の種類の交換に適合する。一次元リニアバットウィングレンズ104は、ハウジング106に結合し、図2に最も分かりやすく見られるように後付型ランプ100の外側ボディーを構成する。任意の既知の方法により、一次元リニアバットウィングレンズ104をハウジング106に連結しても良い。例えば、実施形態によっては、一次元リニアバットウィングレンズ104及びハウジング106は、各々、噛み合い連結部を構成するべく形状付けられる。そのような噛み合い連結部の一例を図2に示し、ここでは、一次元リニアバットウィングレンズ104及びハウジング106は、各々、ポスト222Nに取付けられたタブ220Nを含み、一次元リニアバットウィングレンズ104上のタブ2203及び2204が、ハウジング106のタブ2201及び2202とポスト2221及び2222により構成される2つのキャビティーへ滑り込んで一次元リニアバットウィングレンズ104及びハウジング106の連結が保たれる。タブ220N及びポスト222Nは、実施形態によっては、ハウジング106及び/又は一次元リニアバットウィングレンズ104と同一材料で構成され、ハウジング106及び/又は一次元リニアバットウィングレンズ104の固体部分であり、ハウジング106及び/又は一次元リニアバットウィングレンズ104が構成される(つまり、成型される)とき、タブ220N及びポスト222Nが構成される。代替的に、ある実施形態においては、タブ220N及びポスト222Nがハウジング106及び/又は一次元リニアバットウィングレンズ104から分離し、(例えば、エポキシ又は他の接着材料の活用、若しくは機械的連結の活用により)そこに結合さもなければ取り付ける必要がある。代替的に、ある実施形態においては、ポスト222Nが上述のようにハウジング106及び/又は一次元リニアバットウィングレンズ104の固体部分であり、タブ220Nが分離しており、(例えば、エポキシ又は他の接着材料の活用、若しくは機械的連結の活用により)対応するポスト222Nに結合さもなければ取り付ける必要がある。更に、ある実施形態においては、ハウジング106と一次元リニアバットウィングレンズ104の連結部が、一次元リニアバットウィングレンズ104の有効光場(active optical field)の外側にあり、ハウジング106が一次元リニアバットウィングレンズ104を保持及び支持する時、光源群102からの光に対して作用する一次元リニアバットウィングレンズ104のビーム成形により形成されるビームパターンが妨害されない。従って、(例えば)もともとの一次元リニアバットウィングレンズ104が壊れ、さもなければ交換が必要になり、若しくは後付型ランプ100に異なる光学系が必要及び/又は望ましいならば、当初は後付型ランプ100の一部である一次元リニアバットウィングレンズ104を異なるレンズ(異なる一次元リニアバットウィングレンズ104を含む)で交換することができる。
ハウジング106は、熱管理機能を果たす任意の材料から成るだろう。従って、実施形態によっては、ハウジング106は、後付型ランプ100及び/又はその任意の構成部品により発せられたどの熱、例えば、光源群102により生じた熱のヒートシンクとして機能する。ハウジング106も押出し成型可能である(つまり、押されて型を通じて所望の断面を持つように形成される)。実施形態によっては、ハウジング106がアルミニウムから成る。他の実施形態においては、ハウジング106が、限定するわけではないが、シートメタル、プラスチック材料及び同様の材料から成る。ハウジング106は、後付型ランプ100が照明器具に適合することを許容する任意の形状を持つだろう。ハウジング106は、上述のように、一次元リニアバットウィングレンズ104に連結可能であり、例えば、上述の任意の連結メカニズムを採用する。実施形態によっては、ハウジング106が低いプロファイルを有し、これにより、例えば、従来の蛍光管器具に後付型ランプ100を配置することが許容される。実施形態によっては、ハウジング106の上部壁240が(図2に最も容易に見える)、ハウジング106のエッジ242での正確な機械的なカットオフを提供し、光源群102からの逆方向のグレアが除かれる。
電気コネクタ112及び114の組は、各々、後付型ランプ100の各端に配置されている。組の一つ目の電気コネクタ112が、ハウジング106の第1端182に取付けられ、組の二つ目の電気コネクタ114が、後付型ランプ100の第2端184に取付けられる。電気コネクタ112及び114の組は、任意の既知のタイプの電気コネクタであり、限定するわけではないが、従来の蛍光ランプ管において頻繁に用いられた2ピンコネクタの組である。電気コネクタ112及び114の組は、後付型ランプ100が配置される器具(不図示)から受けた電力を後付型ランプ100に提供する。電気コネクタ112及び114の組により受けた電力は、限定するわけではないが、任意の数の光源群102を含むプリント回路基板(PCB)上に配置されたワイヤー又はピンコネクタといった任意の導電材料を介して光源群102に伝送される。電気コネクタ112及び114は、実施形態によっては、結合した一次元リニアバットウィングレンズ104及びハウジング106(これは、レンズ−ハウジング連結体として把握できる)に結合される。実施形態によっては、電気コネクタ112及び114の組は、レンズ−ハウジング連結体に直接的に結合する。代替的に、図1に示すように、エンドキャップ108及び110の組が、レンズ−ハウジング連結体と電気コネクタ112及び114の組の間に挿入される。即ち、エンドキャップ108及び110の組のどちらもが、電気コネクタ112及び114の組の一つとレンズ−ハウジング連結体の間を連結可能である。例えば、図1に示すように、組の一つ目のエンドキャップ108が、組の一つ目の電気コネクタ112と連結状態の一次元リニアバットウィングレンズ104とハウジング106の間を接続し、組の二つ目のエンドキャップ110が、組の2つ目の電気コネクタ114と連結状態の一次元リニアバットウィングレンズ104とハウジング106の間を接続する。従って、光源群102と電気コネクタ112及び114の組のどちらか又は両方の間での電気的接続を維持する必要がある(つまり、エンドキャップ108及び110の組により妨害、切断、又はさもなければ阻止されない)。実施形態によっては、エンドキャップ108及び110の組が、電気コネクタ112及び114の組への電気的接続の例外もあるが、連結状態の一次元リニアバットウィングレンズ104及びハウジング106(つまり、レンズ−ハウジング連結体)の内部を封止する。エンドキャップ108及び110の組は、後付型ランプ100により生成される熱に耐えることができる任意の材料から成り、変形することが無く、そして、エンドキャップ108及び110の組のいずれかが、後付型ランプ100の他の構成部品から非係合又はそうでなければ非連結になることが無い。実施形態によっては、エンドキャップ及び電気コネクタが単一の構成部品であり、他方、代わりに、他の実施形態においては、エンドキャップ及び電気コネクタが、何らかの態様で連結が必要な別部品であるかもしれない。エンドキャップ108及び110の組と電気コネクタ112及び114の組の両方が、任意の利用可能な連結メカニズム及び/又は材料(限定するわけではないが、例えば、機械的連結、接着基準の固着、これらの組み合わせ等)を活用して後付型ランプ100の他の構成部品に連結するかもしれない。実施形態によっては、エンドキャップ108及び110の組の一方又は双方が成型さもなければ形成されて、後付型ランプ100を器具に配置するとき、後付型ランプ100が器具に対して適切に係合して、エンドキャップ/エンドキャップ群が後付型ランプ100を場所に「ロック」し、さもなければ後付型ランプ100が器具に適切に実装されたことが示される。実施形態によっては、電気コネクタ112及び114の組の一方又は双方に機能性が備えられる。代替的に、実施形態によっては、エンドキャップ108及び110の組と電気コネクタ112及び114の組が、単一の部品の組(つまり、エンドキャップ−電気コネクタ連結体)に構成され、上述の「ロック」及び/又は指標機能が、エンドキャップ−電気コネクタ連結体の一方又は双方に具備される。
図2及び3に示すように、光源群102が、ハウジング106により部分的に画定される空間150内に配置される。空間150は、一次元リニアバットウィングレンズ104により、同じく又は代わりにハウジング106と一次元リニアバットウィングレンズ104の間の連結機構によっても部分的に画定されるだろう。光源群102は、一次元リニアバットウィングレンズ104によりビーム成形される光を生成可能な任意の種類の光源である。ある実施形態においては、光源群102は、限定するわけではないが、例えば、複数の発光ダイオード(LED)、複数の有機発光ダイオード(OLED)、これらの組み合わせ等の複数の発光ダイオード(LED)基準の光源である。実施形態によっては、後付型ランプ100は、ドイツのレーゲンスブルク、米国のカリフォルニアのサニーバレーのオスラムオプトセミコンダクターにより製造されたGolden Dragon(登録商標)LEDを使用する。図2では単一のLED1021が図示されている。本分野では広く知られているように、後付型ランプ100のある部分から別へと延びる1以上のプリント回路基板(PCB)上に複数のLED基準の光源を配置しても良い。後付型ランプ100内で2以上のPCBを使用する場合、PCBをお互いに電気的に接続して全てのPCB上の全てのLED基準の光源に同一源(例えば、後付型ランプ100が内蔵される器具)から電力供給する。使用されるPCBは、ある実施形態においては、最大幅の箇所にて約1.5インチ幅の後付型ランプ100内に適合するようにサイズされる。一次元リニアバットウィングレンズ104は、複数の光源の少なくとも2つの光源からの出射光をビーム成形する。一次元リニアバットウィングレンズ104により形成(つまり、ビーム成形)された光の発散は、使用される光源の数、又は光源の種類に関わらず、バットウィング発散である。従って、一次元リニアバットウィングレンズ104と共に、任意の個数のLEDを含む任意の個数の光源を使用することが可能である;例えば、図3参照。従って、一次元リニアバットウィングレンズ104は、サイズ変更可能であるともいえ、後付型ランプ100内で使用される光源の数が変わったとしても、バットウィング発散を生成するレンズに何らの変更も必要ではない。
図1に開示の後付型ランプ100の断面図である図2、及び図1に開示の後付型ランプ100の断面のプロファイル図である図3に明示のように、光源群102は、一次元リニアバットウィングレンズ104の中央部204の下の領域202に配置される。ここで図2を参照すると、ある実施形態においては、光源1021の中心206から寸法され、かつ一次元リニアバットウィングレンズ104の下部端290の中央208から寸法される、領域202に配置された光源1021(例えば、単一のLED又はLED群を有するチップ)の上面と一次元リニアバットウィングレンズ104の下部端(つまり、複数の光源に対向する一次元リニアバットウィングレンズ104の部分)の間の距離は、3.2ミリメートルである。
一貫して用いられるように、後付型ランプとの用語は、既存器具内の従来の光源がLED基準の光源により交換され、既存器具の安定抵抗器及び/又は電源の少なくとも一つに適切な変更が更に為され、器具がLEDに適切に電力供給して作動させる場合である。従って、後付型ランプで従来の光源を交換すると、実施形態によっては、既存の器具の既存の安定抵抗器及び/又は電源の交換も必要になるかもしれない。対照的に、後付型ランプは、既存の器具内の従来の光源をLED基準の光源に交換するものの、従来の器具の既存の安定抵抗器及び/又は電源に何らの変更も要求しないだろう。
ここで図1乃至3に開示の一次元リニアバットウィングレンズ104といった一次元リニアバットウィングレンズについて更に詳細に説明する。一次元リニアバットウィングレンズは、一次元で直線方向に押出成型されたバットウィング形のレンズであり、1以上の光源と共に使用し、ビーム成形を介して使用中の幾個の光源から実質的にバットウィング及び/又はバットウィングタイプの分布を生成する。一次元リニアバットウィングレンズにより生成される分布は、実質的にバットウィング分布であり、これは、実質的に所定空間内、限定するわけではないが、冷凍ケースの内部において均一である(画定された空間内に収容された物の反射及び/又は遮光効果は考慮しない)。分布の実質的な均一性は、一次元リニアバットウィングレンズによりビーム成形され、所定空間が光により満たされる態様である。一次元リニアバットウィングレンズ104は、押出成型可能であり、これにより、レンズ形成時の高価な治具コストを低減できる。一次元リニアバットウィングレンズ104は、限定するわけではないが、例えば、押出成型可能な任意の透明ポリマーから成り、生成光のバットウィング発散に影響しない態様でハウジングに連結され、複数の光源により発せられる熱に耐性がある。実施形態によっては、一次元リニアバットウィングレンズ104は、アクリル樹脂、ポリカーボネート(つまり、プラスチック)、又はガラス、又はこれらの幾つかの組み合わせから成る。
実施形態によっては、押出成型可能な一次元リニアバットウィングレンズ104は、同時押出成型可能(co−extrudable)であり、つまり、レンズの第1部分が第1材料から成り、レンズの他の部分が第2材料から成る。従って、例えば、一次元リニアバットウィングレンズ104がアクリル樹脂及びポリカーボネートの双方から成るかもしれない。そのような実施形態においては、同時押出成型可能な一次元リニアバットウィングレンズが、第1部分及び第2部分を備えるだろう。第1部分が第1材料から成り、第2部分が第2材料から成る。一次元リニアバットウィングレンズ104の全体を任意の方向に横切る(つまり、交差する)直線面により一次元リニアバットウィングレンズ104を2つの部分に分割しても良い。代替的に、一次元リニアバットウィングレンズ104の全体を任意の方向に横切る(つまり、交差する)曲面により一次元リニアバットウィングレンズ104を2つの部分に分割しても良い。従って、ある実施形態においては、一次元リニアバットウィングレンズ104は、分割により均等な部分(例えば、各々が同一サイズの2つの半割部)又は2つの不均等な部分になる。実施形態によっては、一次元リニアバットウィングレンズ104が、2以上の材料から形成され、従って、各部分が異材料から成る2以上の部分に分割しても良い。更に、ある実施形態においては、一次元リニアバットウィングレンズ104が2つの材料から成るが、2つの部分以上を含んでも良い。従って、例えば単一の横断面により分割するのではなく、各面が一次元リニアバットウィングレンズ104の2つの別々の外側境界に交差する複数の横断面によりそのような実施形態の一次元リニアバットウィングレンズ104を分割しても良い。もちろん、任意の種類の分割形状を採用しても良い。例えば、図2に開示の断面図を見ると、垂直方向(つまり、上から下、又はこの逆)に一次元リニアバットウィングレンズ104を横断する第1面(不図示)があり、また、水平方向(つまり、左から右、又はこの逆)に一次元リニアバットウィングレンズ104を横断する第2面があるだろう。これにより一次元リニアバットウィングレンズ104に4つの別個部分が形成され、各部分が異なる材料から成り、若しくは1つの部分が第1材料から成り、その他の部分が第2材料から成る、若しくは、2つの部分が第1材料から成り、その他の部分が第2材料から成る等であるかもしれない。
実施形態によっては、一次元リニアバットウィングレンズ104が、単一材料(例えば、アクリル樹脂)から成るが、(2以上の)部分に分割しても良い。そのような実施形態においては、一次元リニアバットウィングレンズ104の各部分が、その材料から成るが、第1部分が第1フィルターを含み、第2部分が第2フィルターを含む等であるかもしれない。一次元リニアバットウィングレンズ104において如何様に異なる材料が使用されるのかに関して上述したのと同様に、異なるフィルターが任意の組み合わせにて一次元リニアバットウィングレンズ104の異なる部分に適用されるだろう。フィルターは、限定するわけではないが、異なる色、異なる構造、異なる拡散レベル等を包含するだろう。
上述のように、一次元リニアバットウィングレンズ104を異なる部分、例えば、一次元リニアバットウィングレンズ104を上部170及び下部172(図2に示す)に分割する水平面により2つの異なる部分に分割しても良く、ここで、上部170が、下部172よりも光源群102から離れて位置付けられる。上部170は、例えば、上部170を二分する垂直面(不図示)により、第1非平面セクションと第2非平面セクションに分割される。従って、一次元リニアバットウィングレンズ104を2形態(bi−modal)と呼んでも良い。図2に示すように、上部170は、上部170の最外エッジ(つまり、光源群102から最も遠い一次元リニアバットウィングレンズ104のエッジであり、後付型ランプ100を持つヒトにより触られる)の形状に応じて形成された窪み174を含んでも良い。窪み174は、角度により特徴づけられるだろう。例えば、窪み174の角度は、端点を含まない0°と180°の間であろう。実施形態によっては、第1非平面セクションと第2非平面セクションが、図2に示すように同様に成形されるだろう。実施形態によっては、第1非平面セクションと第2非平面セクションが、異なる形状(不図示)である。例えば、形状に応じて所望のバットウィング様の発散が生成される限りにおいて、第1非平面セクションが放物線のように形状付けられた上面を有し、第2非平面セクションが半円のように形状付けられた上面を有しても良い。従って、上部170は、所望のバットウィング様の発散を生成する任意の形状をその最外エッジに持つだろう。同様に、下部172は、結合部分において一点で接していない2つの円柱孤(つまり、連続した円柱孤ではない)となる非線形形状を持つだろう。下部172の最外エッジ(光源群102に最も近いエッジ)が、従って、レンズの上部170の形に対応する限りにおいて任意の非線形形状であり、これは、上部170と下部172が協働して所望のバットウィング発散を生成するためである。もちろん、一次元リニアバットウィングレンズ104の形状を変更することにより、一次元リニアバットウィングレンズ104の幅及び/又は厚みを変更しても良い。
例示の実施形態においては、一次元リニアバットウィングレンズ104は、最大幅(つまり、水平方向)が1.386インチであり、最大高さ(つまり、垂直方向)が0.536インチであり、ポスト2223又は2224の高さを含まなければ0.358インチである。窪み174の曲率半径がR.047であり、上部170の第1曲面エッジ280と第2曲面エッジ282の曲率半径がR.656であり、側面エッジ284での曲率半径についても同様である。上部170が窪み174の両側において等しい実施形態においては、上部170の両側が同一の曲率半径になる。一次元リニアバットウィングレンズ104の下部エッジ290の中央208と窪み174での上部170の間の間隔が0.100インチである。中央208のどちら側の下部エッジ290の曲率半径がR.698である。一次元リニアバットウィングレンズ104がハウジング106に結合するポスト222を含む実施形態においては、ポスト2223の側面エッジ292とポスト2224の側面エッジ294間の間隔が1.310インチ±0.020インチである。
実施形態によっては、後付型ランプ100が、単一のエンドキャップと単一の電気コネクタを一つの端部に含み、後付型ランプ100の内部を封じる蓋を他方の端部に有するかもしれない。更に、実施形態によっては、別孤の複数の光源と別個の一次元リニアバットウィングレンズを各々含むレンズ−ハウジング連結体の多数が、横並びに配置され、さもなければ一緒に組み合わされ、そして、同一のエンドキャップ/エンドキャップの組、及び/又は同一の電気コネクタ/電気コネクタの組に連結して後付型ランプを構成する。従って、実施形態によっては、後付型ランプが、図1に開示の後付型ランプ100ように概して線形状を有し、他の実施形態においては、後付型ランプが、非線形形状(限定するわけではないが、例えば、「X」形状、「+」形状、「*」形状、「 」形状等)を有するかもしれない。そのような実施形態においては、各個別の形状の腕/脚/側面が、少なくとも1つの一次元リニアバットウィングレンズを含み、もし腕/脚/形状側面がその余の部分から離されて電力が供給されたならば、少なくとも2つの光源によりレンズと共にバットウィング発散が生成されるだろう。
実施形態によっては、図1に示す後付型ランプ100といったランプとして構成される代わりに、電気コネクタ112及び114とエンドキャップ108及び110の組が後付型ランプ100から除かれて器具400が構成され、この一部を図4に図示する。器具400は、従って、複数の光源402(図4ではその一部のみが図示されている)、一次元リニアバットウィングレンズ404、ハウジング406及び電源(不図示)を含む。電源は、ハウジング406に結合可能であり、器具400、より詳細には光源群402に電力を供給する。光源群402は、ハウジング406により少なくとも部分的に画定された領域に配置され、光源群402が電源から受電する。一次元リニアバットウィングレンズ404は、ハウジング406に結合し、複数の光源の少なくとも2つの光源402からの出射光をビーム成形する。複数の光源402、一次元リニアバットウィングレンズ404、及びハウジング406は、各々、図1に開示の後付型ランプ100の対応する構成要素(つまり、複数の光源102、一次元リニアバットウィングレンズ104及びハウジング106)のものと同一の特性及び/又は構成(及び/又は潜在的な特性及び/又は構成)を有する。器具400の一次元リニアバットウィングレンズ404が、複数の光源402の出射光のビーム成形により、限定するわけではないが、例えば、冷凍ケースといった閉じた格納構造(不図示)により部分的に規定された空間内の実質的に均一な光の分布を提供する。図4に開示の器具400の部分が開いており器具400の内部を見ることができるが、器具400の内部を封じるハウジング蓋(図4では不図示)が器具400に装着される。もちろん、そのようなハウジング蓋は、例えば、1以上の配線、又は他の適当な電送部品の活用により、電源から器具400内の光源群402への電力供給を許容する。
図5は、別の一次元リニアバットウィングレンズ500を図示する。別の一次元リニアバットウィングレンズ500は、図1乃至4に開示の一次元リニアバットウィングレンズ104に非常に似ており、実施形態によっては同一であるが、別の一次元リニアバットウィングレンズ500が2つの追加の球面502、504を加えて合計5つの球面になる相違点がある。2つの追加の球面502、504が、別の一次元リニアバットウィングレンズ500の下部506上に設けられている。すなわち、2つの追加の球面502、504が、図5に図示のLED508といった光源に対向する。これにより、一次元リニアバットウィングレンズ104のデザインの自由度が高められる。2つの追加の球面502、504の一つ又は双方を構成変更することにより、ビーム分布パターンの変化を達成できるだろう。すなわち、2つの追加の球面502、504の一方のサイズを増加させることにより、ビーム分布パターンの対応部分のサイズも増加し、逆も然りである。2つの追加の球面502、504の一方のそのような変更の影響は、実施形態によっては、他方の追加の球面から完全に独立したものではないが、実施形態によってはそのようになるだろう。
本分野では良く知られているように、LED508といった光源の出射光のビーム角が、ビーム分布パターンに影響する。本明細書に開示の実施形態にとっては、所望の又は目標とする75°の分布であり、光源のビーム角が少なくとも80°であるが、好ましくは、150°を含む120°以上である。
代替的に、いくつかの実施形態においては、2つの追加の球面502、504の1以上又はこれらの任意の組み合わせが非球面であり、すなわち、等半径ではない(つまり、円の形成が不能)。更に、5つの球面を有する実施形態においては、その球面のいくつか又は全て又はこれらのある組み合わせが非球面である。一次元リニアバットウィングレンズ104に関しては、別の一次元リニアバットウィングレンズ500の実施形態が、押出成型(また、実施形態によっては、同時押出成型)、若しくは、射出成型、さもなければ本明細書に開示の他の任意の方法により製造される。
更に、実施形態によっては、別の一次元リニアバットウィングレンズ500が、図5に開示のZ軸510といった、別の一次元リニアバットウィングレンズ500の中央を通過し、及び/又は別の一次元リニアバットウィングレンズ500を介して光を提供する光源を通過する軸回りに回転されるかもしれない。そのような回転により、5つの球面を有する2次元のバットウィングレンズが形成される。5つの球面を有する2次元のバットウィングレンズを押出成型、又は射出成型しても良く、一次元リニアバットウィングレンズ104及び/又は別の一次元リニアバットウィングレンズ500の本明細書に開示の同一の特性を持つ。実施形態によっては、そのような5つの球面を有する2次元のバットウィングレンズが、単一の光源(つまり、単一のLEDチップ及び/又は1つ以上のLEDを自身が収容するパッケージ)又は複数の光源(つまり、1以上のLEDチップ及び/又はパッケージ)上で機能するだろう。
逆のことが述べられる場合を除き、「実質」及び「実質的」との用語の使用は、正確な関係、状態、配置、配向、及び/又は他の特性、及び当業者が理解するこれらからの逸脱であって、そのような逸脱が本明細書に開示の方法及びシステムに本質的に影響しない範囲のものを含むように解釈される。
本開示の全体に亘り、名詞を装飾する一つを意味する文字の使用は、簡便のために用いられ、かつ、逆のことが明示的に述べられる場合を除き、装飾された名詞の1つ、又は1以上を含むものと理解されるだろう。
他との対話、関連付け、及び/又は基準のための開示及び/又はそうでなければ図示された要素、構成部材、モジュール、及び/又はこれらの部分は、本明細書に逆のことが規定される場合を除き、直接及び/又は間接的な態様にて、そのように対話し、関連付け、及び又は基準となるものと理解されるだろう。
方法及びシステムをこれら特定の実施形態に関連して説明したが、そのように限定されるべきものではない。当然ながら、上述の教示に照らせば、多くの変更及び変形が明らかであろう。本明細書に開示及び図示された部材の細部、材料、及び配置の多くの追加的変更は、当業者により為されるだろう。