JP2015091075A - 無線通信装置及びその測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナに接続されたインピーダンス整合回路と無線通信回路との間を電気的に切り離す回路を最小面積で構成できる無線通信装置及びその測定装置を提供する。
【解決手段】無線通信装置1において無線通信回路24の入出力端24aとインピーダンス整合回路22との間にリアクタンス素子23を直列接続して設ける。さらに測定装置3において、測定用リアクタンス素子32を設け、電力測定時にはリアクタンス素子23と測定用リアクタンス素子32を並列接続して、無線通信回路24から出力される周波数の信号を遮断する帯域阻止フィルタ回路4を形成するように各素子の種類及び定数を設定する。
【選択図】図6
【解決手段】無線通信装置1において無線通信回路24の入出力端24aとインピーダンス整合回路22との間にリアクタンス素子23を直列接続して設ける。さらに測定装置3において、測定用リアクタンス素子32を設け、電力測定時にはリアクタンス素子23と測定用リアクタンス素子32を並列接続して、無線通信回路24から出力される周波数の信号を遮断する帯域阻止フィルタ回路4を形成するように各素子の種類及び定数を設定する。
【選択図】図6
Description
本発明は、無線通信回路に接続されたアンテナが実装されている無線通信装置及びその無線通信回路の出力電力を測定する測定装置に関する。特に、無線通信回路からアンテナを電気的に切り離して電力測定を行える無線通信装置及びその測定装置に関する。
携帯電話などに使用される無線通信装置は、小型化を達成するためにアンテナを回路基板上に組み込むことが一般的である。このような無線通信装置は、すべての回路を実装した後に、特性評価をする必要があり、特に出力電力の測定においてはアンテナから放射されるアンテナ放射電力ではなく無線通信回路の出力電力を測定する規定がある。
アンテナと無線通信回路とを切り離す機構を設けない場合、無線通信回路の出力端にアンテナが接続されたままとなるので、アンテナやインピーダンス整合回路のばらつきあるいは検査環境たとえば検査ジグの構造の違いによる影響を受ける。そのため、検査測定値が不正確となり歩留まりが悪化し、ひいてはコストが上昇する結果となる。
このため、アンテナやインピーダンス整合回路を切り離して特性評価をすることが必要になる。
アンテナ及びインピーダンス整合回路を無線通信回路から切り離すことができる無線通信装置として、無線通信回路とアンテナ及びインピーダンス整合回路とを機械的に切断する切り替えスイッチを設けた無線通信装置が特開2002−353841号公報(特許文献1)に提案されている。しかし、このように切り替えスイッチを設けることは、ミリメートル単位で小型化を要求される昨今では採用することはできない。
さらに、特許文献1に開示されるように、無線通信装置における無線通信回路の出力電力を検査するために、コネクタを用いてアンテナを切り離す機構を設けるとコストが高くなる。
一方、アンテナ及びインピーダンス整合回路を無線通信回路から機械的な切り離しをしないで、高周波的に切り離しを行う疑似的回路の提案がある。例えば、特許第4239391号公報(特許文献2)に開示されている無線通信装置がある。この発明は、無線通信回路の入出力端とアンテナの間に、所定の特性インピーダンスを有する1/4波長の伝送線路を設け、特性評価時に無線通信回路の入出力端における位相に対して90°遅れた点となる前記伝送線路のアンテナ側をグランドと接続し、アンテナの高周波的な切り離しを実現している。
しかし、1/4波長の伝送線路を配置するためのスペースが大きくなるという問題がある。
この問題を解決する方法として、パイ型ローパスフィルタ回路を設け、このローパスフィルタと無線通信回路側との接続点における位相に対して90°遅れるようにして、高周波的に切り離しを行って特性評価をする無線通信装置が、特開2013−131797号公報(特許文献3)で提案されている。
しかしながら、特許文献3に開示された無線通信装置においても、パイ型ローパスフィルタ回路に加えて、アンテナと無線通信回路との間のインピーダンス整合を取るためのインピーダンス整合回路が別途必要であることは周知のことである。通常の回路構成に加えて上記切り離し用のパイ型ローパスフィルタ回路を構成する少なくとも3つのリアクタンス素子を配置するためのスペースが必要になるため、この分の配置スペースが増大する。
本発明の目的は上記の問題点に鑑み、アンテナに接続されたインピーダンス整合回路と無線通信回路との間を電気的に切り離す回路を最小面積で構成できる無線通信装置及びその測定装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために、回路基板と、前記回路基板に設けられたアンテナ素子と、前記アンテナ素子を通じて送受信する信号を処理するように配線されて前記回路基板に設けられた無線通信回路と、前記アンテナ素子と前記無線通信回路の入出力端との間に配線されるように前記回路基板に設けられたインピーダンス整合回路と、を備えた無線通信装置において、前記インピーダンス整合回路と前記無線通信回路の入出力端との間のラインに介在して直列接続されるように前記回路基板に設けられ、帯域阻止フィルタの一方の素子を構成するリアクタンス素子と、を設けた無線通信装置を提案する。
このような無線通信装置によれば、前記リアクタンス素子に対して外部から前記無線通信回路の通信周波数を遮断する帯域阻止フィルタを構成するように前記接続用端子電極に測定用リアクタンス素子を並列接続することにより、アンテナに接続されたインピーダンス整合回路と無線通信回路との間を電気的に切り離すことができる。この状態で、前記測定用端子電極において無線通信回路の入出力端における電力測定を行うことが可能になる。
したがって、本発明の無線通信装置によれば、前記リアクタンス素子を搭載するのみであり、これに要する面積は極微少であり、配置スペースの増大を従来に比較し軽減することができる。また、アンテナ特性のばらつきや周囲環境のばらつきの影響を受けずに精度の高い出力電力測定が可能になり、歩留まりが改善されるとともにコストが低減される。さらに、回路基板における変更は、1つのリアクタンス素子を追加して設けるだけでよいので、コスト増は歩留まり改善によるコスト低減効果に比べて小さい。
また、本発明は上記の目的を達成するために、回路基板と、前記回路基板に設けられたアンテナ素子と、前記アンテナ素子を通じて送受信する信号を処理するように配線されて前記回路基板に設けられた無線通信回路と、前記アンテナ素子と前記無線通信回路との間に配線されるように前記回路基板に設けられたインピーダンス整合回路と、前記インピーダンス整合回路と前記無線通信回路の入出力端との間のラインに介在して直列接続されるように前記回路基板に設けられ、帯域阻止フィルタの一方の素子を構成するリアクタンス素子と、を備えた無線通信装置の前記無線通信回路の入出力端における出力電力を電力測定回路によって測定する測定装置であって、前記無線通信装置のリアクタンス素子の両端に対して並列接続されたとき前記無線通信装置のリアクタンス素子と共に前記無線通信回路から出力される周波数の信号を遮断する前記帯域阻止フィルタの他方の素子を構成する測定用リアクタンス素子を備えている測定装置を提案する。
このような測定装置によれば、無線装置のリアクタンス素子に対して測定装置の測定用リアクタンス素子が並列接続されることになり、無線通信回路から出力される周波数の信号を遮断する帯域阻止フィルタが構成される。これにより、無線通信装置においては、アンテナに接続されたインピーダンス整合回路と無線通信回路との間が電気的に切り離されて、電力測定回路によって無線通信回路の入出力端における電力測定が行われる。
したがって、測定装置においては、1つの測定用リアクタンス素子を追加して設けるだけでよいので、測定装置のコスト増大を軽減することができる。
本発明の無線通信装置によれば、前記リアクタンス素子に対して外部から帯域阻止フィルタを構成するように前記接続用端子電極に測定用リアクタンス素子を並列接続することにより、アンテナに接続されたインピーダンス整合回路と無線通信回路との間が電気的に切り離される。この状態で、前記測定用端子電極において無線通信回路の入出力端における電力測定を行うことが可能になる。
また、本発明の測定装置によれば、アンテナに接続されたインピーダンス整合回路と無線通信回路との間に帯域阻止フィルタを構成して電気的に切り離され、電力測定回路によって無線通信回路の入出力端における電力測定を行うことができる。
したがって、本発明の測定装置では、1つの測定用リアクタンス素子を追加して設けるだけでよいので、測定装置のコスト増大を軽減することができる。
本発明は、スマートフォンなどの携帯電話の中枢を担うアンテナと一体化した無線通信回路を含む回路基板を組みあげた後に、アンテナに接続されたインピーダンス整合回路と無線通信回路を切り離して無線通信回路の入出力端における出力電力の測定が必要になる。このような背景において、無線通信装置のコストを引き下げることが可能になり、量産体制の一役を担う発明となる。
具体的には、本発明は、アンテナと無線通信回路側の整合を取るためのインピーダンス整合回路と無線通信回路との間に新たに1つのインダクタンス素子もしくはキャパシタンス素子を直列に設けた無線通信装置とその測定装置に関するものである。無線通信装置の入出力端子は通常インピーダンス値が50オームに設定される。それに対し、アンテナ素子の入力インピーダンスは、アンテナ形式や寸法、形状あるいは設置環境により変動し、50オームに整合しないため、インピーダンス整合回路を用いてアンテナ素子と無線通信装置のインピーダンスを整合させるのが通例である。ここで、インピーダンス整合回路と無線通信回路との間に設けるインダクタンス素子もしくはキャパシタンス素子は、測定装置の測定用リアクタンス素子すなわちキャパシタンス素子もしくはインダクタンス素子と並列接続されて帯域阻止フィルタを構成する。この構成において、無線通信回路から出力される周波数の信号を遮断するようにそれぞれの素子定数が設定されている。これにより、無線通信装置の回路基板には、帯域阻止フィルタの一方を構成するリアクタンス素子を設けるだけでよく、微小面積で必要な回路基板とすることができ、小型化かつコストも引き下げられる。
以下、本発明の一実施形態について図1ないし図10を参照してその詳細を説明する。
図1および図2に示すように、無線通信装置1は回路基板10を有し、回路基板10の一方の面にはアンテナ素子21が搭載されている。さらに、回路基板10の一方の面にはインピーダンス整合回路22、リアクタンス素子23、無線通信回路24が設けられている。また、回路基板10の一方の面の前記回路及び素子以外の部分にはグランド電極11が設けられている。
図3に示すように、インピーダンス整合回路22は3つのリアクタンス素子22a〜22cがπ型に接続されて形成されており、リアクタンス素子22aの一端は伝送線路12を介してアンテナ素子21の給電点に接続され、他端は伝送線路13を介してリアクタンス素子23の一端に接続されている。また、リアクタンス素子22bの一端はリアクタンス素子22aの一端に接続され、他端はグランド電極11に接続されている。リアクタンス素子22cの一端はリアクタンス素子22aの他端に接続され、他端はグランド電極11に接続されている。
リアクタンス素子23の他端は伝送線路14を介して無線通信回路24の入出力端24aに接続されている。
また、リアクタンス素子23の一端はビア導体15aを介して回路基板10の他の面に形成された接続用端子電極16aに接続され、リアクタンス素子23の他端はビア導体15bを介して回路基板10の他の面に形成された接続用端子電極16bに接続されている。さらに、無線通信回路24の入出力端24aはビア導体15cを介して回路基板10の他の面に形成された測定用端子電極17に接続されている。また、回路基板10の端面にはグランド電極11が形成されている。
なお、インピーダンス整合回路22、リアクタンス素子23、及び無線通信回路24のそれぞれは回路基板10の表面に実装されたICやチップ部品で構成されていても良いし、或いは回路基板10の内部に設けられた導電体やチップ部品などによって形成されていても良い。
さらには、図1及び図2に図示していないが、グランド電極11および伝送線路12,13,14の上面には、これらを保護するために絶縁塗料などで絶縁膜が構成されるのが一般的である。
図4および図5に示すように、測定装置3は筐体31に設けられた測定用リアクタンス素子32と電力測定回路34とから構成されている。測定用リアクタンス素子32の一端は開放端が筐体31の上面から外部に突出した接続端子33aに接続され、測定用リアクタンス素子32の他端は開放端が筐体31の上面から外部に突出した接続端子33bに接続されている。
また、電力測定回路34の一方の測定端は開放端が筐体31の上面から外部に突出した測定端子35に接続され、電力測定回路34の他方の測定端(グランド)は開放端が筐体31の上面から外部に突出した接続端子36に接続されている。
無線通信回路24の電力測定時には、図5に示すように、測定装置3の上面と無線通信装置1の回路基板10の他方の面を対向させる。その上で、接続用端子電極16aに接続端子33aを当接させ、接続用端子電極16bに接続端子33bを当接させ、測定用端子電極17に測定端子35を当接させ、グランド電極11に接続端子36を当接させる。これにより、図6に示すように、無線通信装置1と測定装置3が電気的に接続される。
また、上記構成において、図6に示すように、無線通信装置1のリアクタンス素子23と測定装置3の測定用リアクタンス素子32は、並列接続することによって無線通信装置24から出力される周波数の信号を遮断する帯域阻止フィルタ回路4を構成するように設定されている。例えば、リアクタンス素子23と測定用リアクタンス素子32の一方がインダクタンス素子の場合、他方がキャパシタンス素子であるように素子の種類が設定さる。無線通信回路24の出力周波数がfであるとき、リアクタンス素子23と測定用リアクタンス素子32によって形成される帯域阻止フィルタ回路4の共振周波数がfになるように、帯域阻止フィルタ回路4におけるインダクタンスをL(H)としキャパシタンスをC(F)としたとき、次の(1)式は実効的に、
f=1/{2π(LC)1/2} …(1)
を満たすようにインダクタンスLとキャパシタンスCが設定されている。
f=1/{2π(LC)1/2} …(1)
を満たすようにインダクタンスLとキャパシタンスCが設定されている。
図6に示す回路構成は、リアクタンス素子23をキャパシタンス素子とし、測定用リアクタンス素子32をインダクタンス素子とした場合を表している。これに対して、図7に示す回路構成は、リアクタンス素子23をインダクタンス素子とし、測定用リアクタンス素子32をキャパシタンス素子とした場合を表している。どちらの場合にもリアクタンス素子23と測定用リアクタンス素子32を並列接続することによって、無線通信回路24から出力される周波数の信号を遮断する帯域阻止フィルタ回路4が形成される。これにより、電力測定時には、帯域阻止フィルタ回路4によって無線通信回路24の入出力端24aとインピーダンス整合回路22との間は電気的に切り離される。したがって、アンテナ21やインピーダンス整合回路22或いはそれらの周囲環境の影響を受けることなく電力測定を行うことができる。
ここでは、無線通信回路24および電力測定回路34が、2.4〜2.5GHz帯を使用する場合を例に説明する。図8は図7の回路構成において電力測定時における無線通信回路24の入出力端24aと電力測定回路34の一方の測定端との間の通過損失特性を示す図である。図8において、特性曲線51はインピーダンス整合回路22のリアクタンス素子22aを1.2pFのキャパシタとしリアクタンス素子22cを3.0nHのインダクタとしたときのものである。特性曲線52はインピーダンス整合回路22のリアクタンス素子22aを1.2pFのキャパシタとしリアクタンス素子22cを4.0nHのインダクタとしたときのものである。特性曲線53はインピーダンス整合回路22のリアクタンス素子22aを3.0pFのキャパシタとしリアクタンス素子22cを4.0nHのインダクタとしたときのものである。このように、電力測定時においてインピーダンス整合回路22の影響をほとんど受けていない。
これとの比較のため、図9に示すように測定用リアクタンス素子32を接続せずに電力測定回路34のみを用いたときの無線通信回路24の入出力端24aと電力測定回路34の一方の測定端との間の通過損失特性を図10に示す。図10において、特性曲線61はインピーダンス整合回路22のリアクタンス素子22aを1.2pFのキャパシタとしリアクタンス素子22cを3.0nHのインダクタとしたときのものである。特性曲線62はインピーダンス整合回路22のリアクタンス素子22aを1.2pFのキャパシタとしリアクタンス素子22cを4.0nHのインダクタとしたときのものである。特性曲線63はインピーダンス整合回路22のリアクタンス素子22aを3.0pFのキャパシタとしリアクタンス素子22cを4.0nHのインダクタとしたときのものである。このように、電力測定時においてインピーダンス整合回路22の影響を大きく受けていることがわかる。
上記のように、電力測定時は無線通信装置1のリアクタンス素子23と測定装置3の測定用リアクタンス素子32を並列接続することにより帯域阻止フィルタ回路4が形成され、無線通信回路24から見たアンテナのインピーダンス値を上昇させて検査対象周波数の信号を遮断する。電力測定終了後は、測定用リアクタンス素子32は取り外され、リアクタンス素子23とインピーダンス整合回路22を併せてアンテナ21のインピーダンスを無線通信回路24の入出力端インピーダンスに整合させる。
したがって、本実施形態の無線通信装置1によれば、回路基板10にリアクタンス素子23を設けておくだけで、測定時には、無線通信装置1のリアクタンス素子23と測定装置3の測定用リアクタンス素子32とが並列接続されて帯域阻止フィルタ回路4が構成される。この構成により、インピーダンス整合回路22と無線通信回路24との間を電気的に切り離すことができる。また、無線通信装置1において、1つのリアクタンス素子23を追加して設けるだけでよく、その搭載に要する面積は極微少であり、配置スペースの増大を従来よりも軽減することができるとともに、コストの増大を引き起こすこともない。さらに、測定装置3においても1つの測定用リアクタンス素子32を追加して設けるだけでよいので、測定装置3のコスト増大を軽減することができる。
なお、上記実施形態ではチップアンテナを用いた例で説明しているが、パターンアンテナ等他のアンテナでも良く、アンテナの形式の相違は本件に影響しない。
さらに、リアクタンス素子23、リアクタンス素子32はチップ部品に限らず、基板上の銅箔パターンにより形成された素子等、所定のリアクタンスが得られる素子であれば良く、その形態は問わない。
また、上記実施形態では無線通信回路の周波数を2.4〜2.5GHz帯として説明したが、これに制限されるものではなく、任意の周波数帯への応用が可能である。
上記図4〜図7において、回路基板10の下面に測定装置3を置いて電力測定をおこなう説明をしたが、このような測定装置および方法以外でもよい。例えば、図5において測定装置3を、回路基板10の上面に相当する位置に配置しても測定が可能である。要するに、回路基板10の上面を測定装置3側に向け、リアクタンス素子23の両端に接続端子33a、33bが接続できるようにすればよい。同様に、電力測定回路34の測定端子35、接続端子36が、回路基板10の上面に相当する位置の伝送線路14とグランド電極11とのそれぞれに接続できるようにすればよい。したがって、接続用端子電極16a,16bあるいは測定用端子電極17などが、あるにこしたことはないが、特別に存在しなければならないということではない。前述の接続箇所に絶縁層が設けられる場合、該当箇所には絶縁層を設けないようにしておけば、電力測定は可能になる。
また、図6において、インピーダンス整合回路22をπ型インピーダンス整合回路として説明したが、リアクタンス素子23を含め、アンテナ素子21の入力インピーダンスを無線通信回路24の入出力端子のインピーダンス(通常50オーム)に整合できるような回路であれば、L型やT型等他の形式の回路でも可能である。
本発明は、無線通信回路に接続されたアンテナが実装されている無線通信装置及びその無線通信回路の出力電力を測定する測定装置に関するものであり、特に、無線通信回路からアンテナを電気的に切り離して電力測定を行える無線通信装置及びその測定装置に関する。
1…無線通信装置、10…回路基板、11…グランド電極、12,13,14…伝送線路、15a〜15c…ビア導体、16a,16b…接続用端子電極、17…測定用端子電極、21…アンテナ素子、22…インピーダンス整合回路、22a,22b,22c…リアクタンス素子、23…リアクタンス素子、24…無線通信回路、24a…入出力端、3…測定装置、31…筐体、32…測定用リアクタンス素子、33a,33b…接続端子、34…電力測定回路、35…測定端子、36…接続端子、4…帯域阻止フィルタ回路。
Claims (6)
- 回路基板と、
前記回路基板に設けられたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子を通じて送受信する信号を処理するように配線されて前記回路基板に設けられた無線通信回路と、
前記アンテナ素子と前記無線通信回路の入出力端との間に配線されるように前記回路基板に設けられたインピーダンス整合回路と、
を備えた無線通信装置において、
前記インピーダンス整合回路と前記無線通信回路の入出力端との間のラインに介在して直列接続されるように前記回路基板に設けられ、帯域阻止フィルタの一方の素子を構成するリアクタンス素子を設けた
無線通信装置。 - 前記リアクタンス素子がインダクタンス素子である請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記リアクタンス素子がキャパシタンス素子である請求項1に記載の無線通信装置。
- 回路基板と、
前記回路基板に設けられたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子を通じて送受信する信号を処理するように配線され、前記回路基板に設けられた無線通信回路と、
前記アンテナ素子と前記無線通信回路との間に配線されるように前記回路基板に設けられたインピーダンス整合回路と、
前記インピーダンス整合回路と前記無線通信回路の入出力端との間のラインに介在して直列接続されるように前記回路基板に設けられ、帯域阻止フィルタの一方の素子を構成するリアクタンス素子と、
を備えた無線通信装置の前記無線通信回路の入出力端における出力電力を電力測定回路によって測定する測定装置であって、
前記無線通信装置のリアクタンス素子の両端に対して並列接続されたとき前記無線通信装置のリアクタンス素子と共に前記無線通信回路から出力される周波数の信号を遮断する前記帯域阻止フィルタの他方の素子を構成する測定用リアクタンス素子を備えている
測定装置。 - 前記無線通信装置のリアクタンス素子がインダクタンス素子であり、前記測定用リアクタンス素子がキャパシタンス素子である請求項4に記載の測定装置。
- 前記無線通信装置のリアクタンス素子がキャパシタンス素子であり、前記測定用リアクタンス素子がインダクタンス素子である請求項4に記載の測定装置。
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