JP2015091039A - ジョブ処理装置 - Google Patents

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Takahisa Fujita
崇央 藤田
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Abstract

【課題】ジョブが設定ミスを含む可能性がある場合に、ユーザに手間をかけることなくユーザに報知することができるジョブ処理装置の提供。【解決手段】ジョブ処理装置1は、ユーザから設定され実行指示されたジョブを処理するものであって、実行指示されたジョブの履歴を記憶するジョブ履歴記憶部16aと、記憶されたジョブの履歴から、警告表示の対象のジョブである警告ジョブの条件を決定する警告対象決定部17aと、ジョブの実行指示がなされたときやジョブの設定中に、当該ジョブが、警告ジョブの条件を満たすか否か判定する条件合致判定部17bと、条件を満たすと判定された場合に警告表示を行うよう制御する表示制御部17cとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ジョブ実行装置に関し、詳しくは、ユーザが設定したジョブを処理するジョブ処理装置に関するものである。
複合機などのジョブ処理装置に対してジョブの実行指示を行う際、ユーザは、ジョブに係わる設定を行う必要がある。この設定に際し、入力ミス/設定ミスをする虞がある。
特許文献1には、ジョブ処理時における設定内容に対応した問題点すなわち設定ミスを、操作者すなわちユーザによって選択させ、該問題点を当該ユーザの識別情報と対応付けて記憶する問題履歴記憶手段を有するジョブ処理装置が開示されている。このジョブ処理装置では、ジョブを受け付けた際に、当該ジョブのユーザの識別番号が問題履歴記憶手段に記憶されている場合であって、且つ、当該識別番号に対応付けて問題履歴記憶手段に記憶された問題点が当該ジョブに含まれている場合、当該問題点と、当該問題点に対応する操作案内を表示する。これにより、設定ミスが含まれている虞のあるジョブが処理されるのを防ぐようにしている。
特開2010−30148号公報
しかし、特許文献1に開示の技術では、問題点/設定ミス内容をユーザが選択する必要があり、ユーザの手間を要し、また、使用状況に応じてユーザが設定を変更する必要があった。
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたもので、ジョブが設定ミスを含む可能性がある場合に、ユーザに手間をかけることなくユーザに報知することができるジョブ処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、ユーザから設定され実行指示されたジョブを処理するジョブ処理装置であって、実行指示されたジョブの履歴を記憶するジョブ履歴記憶部と、前記記憶されたジョブの履歴から、警告表示の対象のジョブである警告ジョブの条件を決定する警告対象決定部と、ジョブが前記警告ジョブの条件を満たすか否か判定する条件合致判定部と、前記条件を満たすと判定された場合に警告表示を行うよう制御する表示制御部とを備えることを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記条件合致判定部が、ジョブの実行指示がなされたときに、当該ジョブが前記警告ジョブの条件を満たすか否か判定することを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記条件合致判定部が、ジョブの設定中に、当該ジョブが前記警告ジョブの条件を満たすか否か判定することを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記警告対象決定部が、連続する2つのジョブにおいて、実行指示時間の差が所定時間内であり、ユーザ及びジョブ種類が同一であり、その他の設定項目のうち1つのみ設定値が異なる場合に、前記連続する2つのジョブのユーザ及びジョブ種類と同じであることを前記警告ジョブの条件とすることを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第1の技術手段において、前記1つのみ異なる設定値の設定項目を記憶する設定項目記憶部を備え、前記表示制御部が、前記記憶された設定項目の設定を確認させる表示を行うことを特徴としたものである。
本発明のジョブ処理装置によれば、ジョブが設定ミスを含む可能性がある場合に、ユーザに手間をかけることなくユーザに報知することができる。
本発明の第1の実施形態に係るジョブ処理装置としての複合機を説明するブロック図である。 ジョブ履歴テーブルを説明する図である。 スキャン処理を含むジョブの実行指示がなされたときの図1の複合機における処理の一例を説明するフローチャートである。 図1の複合機における警告ジョブの条件の決定処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るジョブ処理装置としての複合機を説明するブロック図である。 図5の複合機における処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るジョブ処理装置としての複合機システムを説明するブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本発明のジョブ処理装置の好適な実施形態について説明する。なお、以下の発明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るジョブ処理装置としての複合機を説明するブロック図である。
図1の複合機1は、ユーザから設定され実行指示されたジョブを処理するジョブ処理装置であり、操作表示部11と、FAX制御部12と、ネットワーク制御部13、エンジン制御部14と、スキャン制御部15と、記憶部16と、メイン制御部17と、を備える。
操作表示部11は、操作部11aと表示部11bとを有する。操作部11aは、ユーザのジョブの設定操作により制御命令などの情報が入力されるタッチパネル及び/又はテンキー等から成る。表示部11bは、操作画面等を表示するもので、液晶表示パネル等から成る。
FAX制御部12は、不図示のファクシミリ装置を制御し、画像データからファクシミリデータを生成し、ファクシミリデータを送信したり、ファクシミリデータを受信し、ファクシミリデータから画像データを生成したりするものである。
ネットワーク制御部13は、PC(Personal Computer)や他の複合機等の外部装置と通信を行う通信部であり、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている。
エンジン制御部14は、不図示の印刷エンジンを制御し、画像データに基づいて、用紙などの記録媒体上に画像を形成するものである。
スキャン制御部15は、不図示のスキャナを制御し、原稿の画像を読み取り、画像データを生成するものである。
記憶部16は、各種情報を記憶するもので、HDD(Hard Disk Drive)やROM、RAM等の記憶装置から成る。記憶部16のジョブ履歴記憶部16a及び警告条件記憶部16bについては後述する。
メイン制御部17は、複合機1の各要素を制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶装置を含んで成る。メイン制御部17の警告対象決定部17a、指示条件合致判定部17b及び表示制御部17cについては後述する。
以上の各部からなる複合機1では、ジョブが実行指示されたときに、当該ジョブが過去に入力ミスがなされたことのある警告ジョブである場合に、当該ジョブの処理完了前に警告表示を行う。この警告表示のため、記憶部16がジョブ履歴記憶部16a及び警告条件記憶部16bを有し、メイン制御部17が警告対象決定部17a、指示条件合致判定部17b及び表示制御部17cを有する。
ジョブ履歴記憶部16aは、ユーザにより操作部11aを介して設定され実行指示されたジョブに係るジョブ情報を、例えば、テーブルの形態で記憶する。
図2は、ジョブ履歴記憶部16aが記憶するテーブルの一例であるジョブ履歴テーブルを説明する図である。
図2のジョブ履歴テーブルTは、過去に実行指示されたジョブ毎に、ジョブの種類T1、当該ジョブが実行指示された際に複合機1にログインしているユーザ名すなわち当該実行指示したユーザの識別情報T2、当該ジョブの実行指示がなされた日時情報T3、印刷部数情報T4を記憶している。また、ジョブ履歴テーブルTは、上記ジョブ毎に、FAXやE-mailの送信先情報T5、カラー設定情報T6、ステープル処理をするか否かの情報T7を記憶する。ジョブ履歴記憶部16aへの情報の記憶すなわち書込みのタイミングは、例えば、ジョブの実行指示がなされた時である。
警告対象決定部17aは、ジョブ履歴記憶部16aに記憶されたジョブの履歴に基づいて、警告表示の対象となる警告ジョブの条件を決定する。例えば、警告対象決定部17aは、図2のジョブ履歴テーブルTのジョブ番号3,4のジョブのように、連続する2つのジョブにおいて、実行指示したユーザ及びジョブ種類が同一であり、実行指示時間の差が所定時間内であり、且つ、その他の設定項目のうち1つのみ設定値が異なる場合に、以降のジョブについて、上記2つのジョブのユーザ及びジョブ種類と同じであることを警告ジョブの条件として決定する。
上記所定時間は、例えば、記憶部16に予め記憶されており、ジョブ種類毎に異なっても良い。
警告条件記憶部16bは、警告対象決定部17aが決定した警告ジョブの条件を示す情報を記憶する。図2のジョブ履歴テーブルTの例では、ユーザ「藤田」及びジョブ種類「FAX送信」の組が警告ジョブの条件を示す情報として記憶される。
指示条件合致判定部17bは、警告対象決定部17aが決定した警告ジョブの条件をジョブが満たすか否か判定する条件合致判定部であって、ユーザから操作表示部11を介してジョブの実行指示がなされた時に、当該ジョブの処理完了前に当該ジョブについて上記判定を行う。警告ジョブの条件は、上記判定の対象となるジョブより前に実行指示されたジョブから警告対象決定部17aが決定する。また、上記判定は、例えば、当該ジョブのユーザ及びジョブ種類の組が、警告条件記憶部16bに記憶されているか否かの判定である。
表示制御部17cは、指示条件合致判定部17bでの判定の結果、警告ジョブの条件を満たす場合、例えば、判定対象のジョブのユーザ及びジョブ種類の組が警告条件記憶部16bに記憶されている場合、表示部11bに警告表示画面を表示するよう制御する。
以上のような構成により、複合機1は、ユーザに手間かけることなく、設定ミスを含むジョブが処理される可能性を小さくすることができる。
図3は、スキャン処理を含むジョブの実行指示がなされたときの複合機1における処理の一例を説明するフローチャートである。
複合機1は、スキャン処理を含むジョブの実行指示がなされると、まず、メイン制御部17が、当該ジョブのジョブ情報をジョブ履歴記憶部16aに記憶させると共に(ステップS1)、スキャン制御部15に対しスキャン実行を要求し(ステップS2)、原稿のファイルサイズや用紙サイズの情報などのスキャン情報を含むスキャンデータをスキャン制御部15から受け取る。
次いで、指示条件合致判定部17bが、警告条件記憶部16bを参照し、当該ジョブが警告対象決定部17aが決定した警告ジョブの条件を満たすか否か、すなわち、当該ジョブのユーザ及びジョブ種類の組が警告条件記憶部16bに記憶されているか否か判定する(ステップS3)。
満たさない場合(NOの場合)、メイン制御部17が、当該ジョブのジョブ種類を判別する(ステップS4)。
ステップS4においてジョブ種類がFAX送信と判別された場合、メイン制御部17が、スキャンデータ及びジョブの設定情報に基いて、FAX制御部12にFAX送信実行を要求する(ステップS5)。
ステップS4において、ジョブ種類がコピーと判別された場合、メイン制御部17が、スキャンデータ及びジョブの設定情報に基いて、エンジン制御部14に印刷実行を要求する(ステップS6)。
ステップS4において、ジョブ種類がスキャン送信と判別された場合、メイン制御部17が、スキャンデータ及びジョブの設定情報に基いて、ネットワーク制御部13にスキャン送信を要求する(ステップS7)。
ステップS5〜S7の処理が完了すると、メイン制御部17は、図3の処理を終了する。
一方、ステップS3の警告ジョブの条件を満たすか否かの判定の際、満たすと判定した場合(YESの場合)、表示制御部17cが、表示部11bに警告表示を行わせる(ステップS8)。
警告表示の結果、ユーザがそのままのジョブ内容で問題ないと判断し、そのまま実行指示がなされると(ステップS9、NOの場合)、ステップS4に処理を移す。
一方、警告表示の結果、ユーザがジョブ内容にミスが含まれていると判断し、ジョブ内容の修正と当該ジョブの実行指示が行われると(ステップS9、YESの場合)、メイン制御部17は、ステップS1に処理を戻し、再度、当該ジョブのジョブ情報をジョブ履歴記憶部16aに記憶させ、ステップS2以降の処理を再度行う。
図4は、図1の複合機1の警告対象決定部17aでの警告ジョブ条件決定処理の一例を説明するフローチャートである。なお、ここでは、ジョブは、コピージョブと、FAX送信ジョブと、スキャン送信ジョブの3種類であるものとする。
警告ジョブの条件の決定処理では、警告対象決定部17aが、予め変数Aに0を代入しており(ステップS11)、ジョブ履歴記憶部16aに新たなジョブのジョブ情報が記憶されると、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、当該新たなジョブの実行指示時間と前回のジョブの実行指示時間との差が所定時間以下であるか否か判定する(ステップS12)。
所定時間以下でない場合(NOの場合)、処理を終了し、所定時間以下の場合(YESの場合)、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、新たなジョブと前回のジョブとでユーザが同一であるか否か判定する(ステップS13)。
ユーザが同一でない場合(NOの場合)、処理を終了し、ユーザが同一である場合(YESの場合)、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、新たなジョブと前回のジョブとでジョブ種類が同一であるか否か判定する(ステップS14)。
ジョブ種類が同一でない場合(NOの場合)、処理を終了し、ジョブ種類が同一である場合(YESの場合)、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、新たなジョブと前回のジョブとで部数が同一であるか否か判定する(ステップS15)。
部数が同一である場合(YESの場合)、処理をステップS17へそのまま進め、部数が同一でない場合(NOの場合)、Aに1を加算し(ステップS16)、その後、ステップS17へ処理を進める。
ステップS17では、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、新たなジョブと前回のジョブとでカラー設定が同一であるか否か判定する。
カラー設定が同一である場合(YESの場合)、処理をステップS19へそのまま進め、カラー設定が同一でない場合(NOの場合)、Aに1を加算し(ステップS18)、その後、ステップS19へ処理を進める。
ステップS19では、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、新たなジョブ及び前回のジョブのジョブ種類がコピージョブであるか否か判定する。
コピージョブである場合(YESの場合)、処理をステップS22へそのまま進め、コピージョブでない場合(NOの場合)、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、新たなジョブ及び前回のジョブのジョブ種類とで送信先が同一であるか否か判定する(ステップS20)。
送信先が同一である場合(YESの場合)、処理をステップS22へ進め、カラー送信が同一でない場合(NOの場合)、Aに1を加算し(ステップS21)、その後、ステップS22へ処理を進める。
ステップS22では、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、新たなジョブ及び前回のジョブのジョブ種類がFAX送信ジョブまたはスキャン送信ジョブであるか否か判定する。
FAX送信ジョブまたはスキャン送信ジョブである場合(YESの場合)、処理をステップS25へそのまま進め、FAX送信ジョブまたはスキャン送信ジョブでない場合(NOの場合)、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aを参照し、新たなジョブ及び前回のジョブのジョブ種類とでステープル設定が同一であるか否か判定する(ステップS23)。
テープル設定が同一である場合(YESの場合)、処理をステップS25へ進め、テープル設定が同一でない場合(NOの場合)、Aに1を加算し(ステップS24)、その後、ステップS25へ処理を進める。
ステップS25では、警告対象決定部17aが、変数Aが1であるか否か判定する。
変数が1でない場合(YESの場合)、警告対象決定部17aが、処理をそのまま終了し、変数が1である場合(NOの場合)、警告対象決定部17aが、警告ジョブの条件を示す情報として、新たなジョブと前回のジョブにおいて同一のユーザID及びジョブ種類を警告条件記憶部16bに記憶させ(ステップS26)、処理を終了する。
なお、警告ジョブの条件を示す情報は、所定期間経過する毎に警告条件記憶部16bから削除するようにしてもよい。操作に慣れ同じジョブについては、操作ミスは少なくなることが考えられるためである。また、警告ジョブの条件を示す情報は、警告表示を行った際に、修正されずに実行指示がなされた場合は、警告条件記憶部16bから削除するようにしてもよい。操作ミスと判定されたものが操作ミスではないと考えられるためである。
また、ユーザ及びジョブ種類以外の設定項目のうち1つのみ設定値が異なる場合に、警告ジョブとする場合、警告ジョブの条件と共に、設定値が異なる上記1つの設定項目を記憶し、警告表示の際に、当該1つの設定項目について表示するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係るジョブ処理装置としての複合機を説明するブロック図である。
図5の複合機1´は、ジョブ履歴記憶部16a及び警告条件記憶部16bに加えて設定項目記憶部16cを記憶部16´を有し、図1の指示条件合致判定部17b及び表示制御部17cに代えて、設定条件合致判定部17d及び表示制御部17c´をメイン制御部17に有する。
複合機1´では、警告対象決定部17aが、ジョブ履歴記憶部16aに記憶された、連続する2つのジョブにおいて実行指示したユーザ及びジョブ種類が同一であり、実行指示時間の差が所定時間内であり、且つ、その他の設定項目のうち1つのみ設定値が異なる場合に、上記2つのジョブのユーザ及びジョブ種類と同じであることを警告ジョブの条件として決定した際、例えば、図4のステップS26のタイミングにおいて、上記1つのみ設定値が異なる設定項目を警告ジョブの条件と対応付けて設定項目記憶部16cに記憶させる。
また、設定条件合致判定部17dは、警告対象決定部17aが決定した警告ジョブの条件をジョブが満たすか否か判定する条件合致判定部であって、操作表示部11を介したジョブの設定中に当該ジョブについて上記判定を行う。
表示制御部17c´は、設定条件合致判定部17dでの判定の結果、警告対象決定部17aが決定した警告ジョブの条件を設定中のジョブが満たしている場合に、警告表示を行う。この警告表示においては、設定項目記憶部16cが該当する警告ジョブの条件と対応付けて記憶している設定項目、すなわち設定値の誤入力が過去にあったと推定される設定項目の設定を確認させる表示がなされる。確認表示は、例えば、当該設定項目に係る表示領域を強調する表示や「設定項目**を確認して下さい」というメッセージでの表示である。
以上のような構成により、複合機1´は、ユーザに手間かけることなく、設定ミスを含むジョブが処理される可能性を小さくすることができる。
図1の複合機1では、ジョブが実行指示された時に、当該ジョブが警告ジョブの条件を満たしている場合に、当該ジョブの処理完了前に警告表示を行っていたが、複合機1´では、操作表示部11を介したジョブの設定中に、当該設定中のジョブが警告ジョブの条件を満たしている場合、設定項目の設定の確認を含む警告表示を行う。
図6は、複合機1´における処理の一例を説明するフローチャートである。
複合機1´では、操作表示部11を介して、ユーザIDが入力され(ステップS31)、ジョブの設定が開始されると(ステップS32)、設定条件合致判定部17dによって、警告条件記憶部16bを参照し、設定中のジョブが警告対象決定部17aが決定した警告ジョブの条件を満たすか否か、すなわち、ログイン中のユーザ及び設定中のジョブのジョブ種類の組が警告条件記憶部16bに記憶されているか否か判定する(ステップS33)。
満たさない場合(NOの場合)、そのままステップS35へ処理を進め、満たす場合(YESの場合)、表示制御部17c´によって、設定項目記憶部16cに記憶された、該当する警告ジョブの条件(例えば、ユーザID及びジョブ種類)に対応付けて記憶された設定項目の確認を含む警告表示を行い(ステップS34)、その後、ステップS35へ処理を進める。
ステップS35では、メイン制御部17´は、ジョブの設定が修正されたか否か判定する。修正されていない場合(NOの場合)、ステップS36へ処理を進め、修正されている場合(YESの場合)、ステップS33へ処理を戻す。なお、ステップS33へ処理を戻したときに、設定中のジョブが警告ジョブの条件を満たさなくなった場合、表示制御部17c´は警告表示を終了する。
ステップS36では、メイン制御部17´は、操作表示部11を介して実行指示がなされたか否か判定する。実行指示がなされていない場合(NOの場合)、ステップS35へ処理を戻し、実行指示がなされていた場合(YESの場合)、設定され実行指示されたジョブのジョブ情報をジョブ履歴記憶部16aに記憶させると共に(ステップS37)、ジョブ情報に基づいてスキャン制御部15等を制御しジョブを実行する(ステップS38)。
このような、設定中のジョブが警告ジョブの条件を満たす場合の警告表示は、図1の複合機1のように実行指示されたジョブが設定中のジョブが警告ジョブの条件を満たす場合に警告表示を行うジョブ処理装置でも併せて行うようにしてもよい。
また、図1の複合機1においても、設定項目記憶部を備える形態とし、警告表示の際、該当する警告ジョブの条件と対応付けて設定項目記憶部に記憶されている設定項目の設定を確認させる表示を行うようにしてもよい。
なお、警告対象決定部17aにおける警告対象のジョブの条件の決定タイミングは、任意のタイミングであり、例えば、複合機1や複合機1´において実行指示されたジョブが完了する毎である。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係るジョブ処理装置としての複合機システムを説明する図である。
図7の複合機システム50は、ユーザからのジョブの設定入力を受け付け実行処理する複数の複合機52とサーバ51とがネットワークを介して接続されたものであり、サーバ51が前述のジョブ履歴記憶部16a、警告条件記憶部16b、警告対象決定部17a、指示条件合致判定部17bを有する。本例においては、ジョブ履歴記憶部16aは全ての複合機52からのジョブ情報を記憶し、警告対象決定部17aはその全ての複合機52からのジョブ情報に基づいて警告条件を記憶する。
複合機52は、ジョブがユーザから設定され実行指示されたときに、当該ジョブのジョブ情報をサーバ51に送信する。サーバ51は、このジョブ情報をジョブ履歴記憶部16aに記憶すると共に、当該ジョブ情報に基づき指示条件合致判定部17bにより、警告対象決定部17aが決定した警告ジョブの条件を当該実行指示されたジョブが満たすか否か判定し、判定結果を当該ジョブ情報の送信元の複合機52に送信する。複合機52は、受信した判定結果に基づいて実行指示されたジョブについての警告表示を必要に応じて行う。
なお、指示条件合致判定部17bに代えて、または、指示条件合致判定部17bと共に前述の設定条件合致判定部をサーバ51が有するように構成すると共に、複合機52がユーザが設定中のジョブのジョブ情報をサーバ51に送信するように構成しておき、サーバ51にて設定中のジョブが警告ジョブの条件を満たすか否か判定し判定結果を該当する複合機52に送信し、複合機52は、受信した判定結果に基づいて設定中のジョブについての警告表示を必要に応じて行うようにしてもよい。
また、前述の設定項目記憶部をサーバ51が有するように構成しておき、実行指示されたジョブまたは設定中のジョブが警告ジョブの条件を満たす場合、警告ジョブの条件と対応付けて設定項目記憶部に記憶されている設定項目をサーバ51から複合機52に送信するようにしておくことで複合機52ではその設定項目の設定の確認を促す表示を警告表示の際に行うことができる。
ジョブ処理装置は、ユーザから実行指示されたジョブを処理するものであって、前記ジョブの履歴を記憶するジョブ履歴記憶部と、前記記憶されたジョブの履歴から、警告表示の対象のジョブである警告ジョブの条件を決定する警告対象決定部と、ジョブの実行指示がなされた時に、当該ジョブが、前記警告対象のジョブの条件を満たすか否か判定する条件合致判定部と、前記条件を満たすと判定された場合に、当該ジョブの処理の完了前に警告表示を行うよう制御する表示制御部とを備える。これにより、ジョブの実行指示がなされた際に当該ジョブが設定ミスを含む可能性がある場合に、ユーザに手間をかけることなくユーザに報知することができる。
また、前記警告対象決定部が、連続する2つのジョブにおいて、実行指示時間の差が所定時間内であり、ユーザ及びジョブ種類が同一であり、その他の設定項目のうち1つのみ設定値が異なる場合に、前記連続する2つのジョブのユーザ及びジョブ種類と同じであることを前記警告ジョブの条件とすることができる。
1,1´,52…複合機、11…操作表示部、11a…操作部、11b…表示部、12…FAX制御部、13…ネットワーク制御部、14…エンジン制御部、15…スキャン制御部、16,16´…記憶部、16a…ジョブ履歴記憶部、16b…警告条件記憶部、16c…設定項目記憶部、17,17´…メイン制御部、17a…警告対象決定部、17b…指示条件合致判定部、17c,17c´…表示制御部、17d…設定条件合致判定部、50…複合機システム、51…サーバ。

Claims (5)

  1. ユーザから設定され実行指示されたジョブを処理するジョブ処理装置であって、
    実行指示されたジョブの履歴を記憶するジョブ履歴記憶部と、
    前記記憶されたジョブの履歴から、警告表示の対象のジョブである警告ジョブの条件を決定する警告対象決定部と、
    ジョブが前記警告ジョブの条件を満たすか否か判定する条件合致判定部と、
    前記条件を満たすと判定された場合に警告表示を行うよう制御する表示制御部とを備えることを特徴とするジョブ処理装置。
  2. 前記条件合致判定部は、ジョブの実行指示がなされたときに、当該ジョブが前記警告ジョブの条件を満たすか否か判定することを特徴とする請求項1に記載のジョブ処理装置。
  3. 前記条件合致判定部は、ジョブの設定中に、当該ジョブが前記警告ジョブの条件を満たすか否か判定することを特徴とする請求項1に記載のジョブ処理装置。
  4. 前記警告対象決定部は、連続する2つのジョブにおいて、実行指示時間の差が所定時間内であり、ユーザ及びジョブ種類が同一であり、その他の設定項目のうち1つのみ設定値が異なる場合に、前記連続する2つのジョブのユーザ及びジョブ種類と同じであることを前記警告ジョブの条件とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のジョブ処理装置。
  5. 前記1つのみ異なる設定値の設定項目を記憶する設定項目記憶部を備え、
    前記表示制御部は、前記記憶された設定項目の設定を確認させる表示を行うことを特徴とする請求項4に記載のジョブ処理装置。
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