JP2015088164A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力体の先端入力部の押圧や移動によるコアの割れを防止した光導波路を備えた入力装置を提供する。【解決手段】格子状のコア2が四角形シート状のアンダークラッド層1とオーバークラッド層3とで挟持された四角形シート状の光導波路Wを備えており、上記格子状のコア2における線状のコア2で囲まれた部分にダミーパターンAが設けられ、そのダミーパターンAが、上記コア2とともに上記シート状のアンダークラッド層1およびオーバークラッド層3により挟持され、上記ダミーパターンAおよびコア2の弾性率が、上記アンダークラッド層1およびオーバークラッド層3の弾性率以上に設定されることにより、格子状のコア2の部分に対応するオーバークラッド層3の表面部分において入力体の先端入力部で押圧したり先端入力部を移動させたりしても、コア2に割れが生じないようにしている。【選択図】図1

Description

本発明は、光学的な位置検出手段を備えた入力装置に関するものである。
従来より、押圧位置を光学的に検知する位置センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このものは、光路となる複数の線状のコアを縦横方向に配置し、それらコアの周縁部をクラッドで覆うことによりシート状の光導波路を形成し、上記各コアの一端面に発光素子からの光を入射させ、各コア内を伝播してきた光を、各コアの他端面で受光素子により検出するようになっている。そして、そのシート状の位置センサの表面の一部を指等で押圧すると、その押圧部分のコアがつぶれ(押圧方向のコアの断面積が小さくなり)、その押圧部分のコアでは、上記受光素子での光の検出レベルが低下することから、上記押圧位置を検知できるようになっている。
特開平8−234895号公報
しかしながら、上記特許文献1のシート状の位置センサの表面に、ペン等の入力体で文字等を入力すると、場合によって、その入力体の先端入力部(ペン先等)により、上記光導波路を損傷することがある。すなわち、上記光導波路では、押圧によってコアを変形し易くして押圧位置を検知し易くするために、コアよりも上側に位置するオーバークラッド層の部分の厚みを薄く(例えば200μm以下に)形成する場合がある。その場合、入力体の先端入力部による押圧時に、その押圧力が設定値(人の平均押圧力が1.5N程度であることを考慮して設定される値)よりも大きいと、線状のコアで囲まれたクラッドの四角形部分に、先端入力部が深く沈み込み、それが原因で、そのクラッド部分に割れが生じ、その割れが周囲のコアまで拡大することがある。また、押圧力が大きい状態のままでの先端入力部を移動させると、その先端入力部が線状のコアに引っ掛かり、それが原因で、そのコアに割れが生じることがある。これらのようにコアに割れが生じると、コア内を光が適正に伝播しなくなり、位置センサとしての機能を失う。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、入力体の先端入力部の押圧や移動によるコアの割れを防止した光導波路を備えた入力装置の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の入力装置は、格子状に形成された複数の線状のコアをシート状のアンダークラッド層およびオーバークラッド層により挟持したシート状の光導波路と、この光導波路のコアの一端面に接続される発光素子と、上記コアの他端面に接続される受光素子とを備え、上記発光素子で発光された光が、上記光導波路のコアを経て、上記受光素子で受光され、上記光導波路の格子状のコア部分に対応するオーバークラッド層の表面部分を入力領域とし、その入力領域における入力体の先端入力部による押圧位置を、その押圧により変化したコアの光伝播量によって特定する入力装置であって、線状のコアで囲まれた部分に、ダミーパターンが設けられ、そのダミーパターンが、上記コアとともに上記シート状のアンダークラッド層およびオーバークラッド層により挟持され、上記ダミーパターンおよびコアの弾性率が、上記アンダークラッド層およびオーバークラッド層の弾性率以上に設定されて上記先端入力部の押圧によるコアの割れを防止するようになっているという構成をとる。
本発明者らは、入力装置にペン等の入力体で文字等を入力する際に、コアよりも上側に位置するオーバークラッド層の部分の厚みが200μm以下、例えば10〜100μmのように薄く形成されていても、入力体の先端入力部の押圧や移動により光導波路のコアに割れが生じないようにすべく、光導波路の構造について研究を重ねた。その研究の過程で、上記線状のコアで囲まれた部分に、光伝播に関係しないダミーパターンを設け、そのダミーパターンもコアとともにシート状のアンダークラッド層およびオーバークラッド層により挟持することを着想し、さらに研究を重ねた。その結果、コアおよびダミーパターンの弾性率を、アンダークラッド層およびオーバークラッド層の弾性率以上に設定すると、ペン等の入力体で押圧力を大きくして文字等を入力しても、その先端入力部(ペン先等)は、上記ダミーパターンが設けられていることにより、深く沈み込まなくなることを突き止めた。そして、オーバークラッド層およびアンダークラッド層に割れが生じることがなく、コアにも割れが生じないようになることを見出した。さらに、先端入力部をそのまま移動させても、上記ダミーパターンが設けられていることにより、先端入力部がコアに引っ掛かり難くなり、コアに割れが生じないようになることを見出し、本発明に到達した。
本発明の入力装置は、格子状のコアにおける線状のコアで囲まれた部分に、ダミーパターンが設けられ、そのダミーパターンが、上記コアとともに上記シート状のアンダークラッド層およびオーバークラッド層により挟持され、上記ダミーパターンおよびコアの弾性率が、上記アンダークラッド層およびオーバークラッド層の弾性率以上に設定されている。そのため、線状のコアで囲まれた部分は、入力体の先端入力部により強い押圧力を受けても、上記ダミーパターンが設けられていることから、深く沈み込むような大きな変形はせず、コアに割れが生じない。さらに、先端入力部をそのまま移動させても、上記ダミーパターンが設けられていることから、先端入力部はコアに引っ掛かり難く、コアに割れが生じない。
特に、上記ダミーパターンの周側面とそれに対面する上記コアの側面との間の隙間が、10〜300μmの範囲内に設定されている場合には、入力体の先端入力部がかなり細いものであっても、上記隙間に深く沈み込まず、コアに割れが生じない。
また、上記光導波路が、アンダークラッド層の表面部分に、コアおよびダミーパターンが埋設されて、上記アンダークラッド層の表面とコアの頂面とダミーパターンの頂面とが面一に形成され、それらアンダークラッド層の表面とコアの頂面とダミーパターンの頂面とを被覆した状態で、オーバークラッド層が形成された構造を有している場合には、その光導波路の構造と上記ダミーパターンによる変形抑制作用とが相俟って、入力体の先端入力部による押圧位置を検知し易くなっているとともに、書き味が良好になる。
本発明の入力装置の一実施の形態を模式的に示し、(a)はその平面図であり、(b)はその要部拡大断面図である。 上記入力装置の使用状態を模式的に示す拡大部分断面図である。 (a)〜(d)は、上記入力装置を構成する光導波路の製法を模式的に示す説明図である。 本発明の入力装置の他の実施の形態を構成する光導波路を模式的に示す要部拡大断面図である。 上記入力装置の変形例を模式的に示す要部拡大断面図である。 (a)〜(f)は、上記入力装置における格子状のコアの交差形態を模式的に示す拡大平面図である。 (a),(b)は、上記格子状のコアの交差部における光の進路を模式的に示す拡大平面図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1(a)は、本発明の入力装置の一実施の形態を示す平面図であり、図1(b)は、その中央部の断面を拡大した図である。この実施の形態の入力装置は、格子状のコア2と、この格子状のコア2における線状のコア2で囲まれた部分に設けられた四角形状のダミーパターンAとが、四角形シート状のアンダークラッド層1とオーバークラッド層3とで挟持された四角形シート状の光導波路Wと、上記格子状のコア2を構成する線状のコア2の一端面に接続された発光素子4と、上記線状のコア2の他端面に接続された受光素子5とを備えている。そして、上記発光素子4から発光された光は、上記コア2の中を通り、上記受光素子5で受光されるようになっている。また、格子状のコア2の部分に対応するオーバークラッド層3の表面部分が、入力領域となっている。なお、図1(a)では、コア2を鎖線で示しており、鎖線の太さがコア2の太さを示している。また、図1(a)では、コア2の数を略して図示している。また、図1(a)の矢印は、光の進む方向を示している。
そして、上記光導波路Wにおいて、上記ダミーパターンAおよびコア2の弾性率が、上記アンダークラッド層1およびオーバークラッド層3の弾性率以上に設定されている。例えば、上記ダミーパターンAおよびコア2の弾性率は、1〜10GPaの範囲内に設定され、上記オーバークラッド層3の弾性率は、0.1〜10GPaの範囲内に設定され、上記アンダークラッド層1の弾性率は、0.1〜1GPaの範囲内に設定される。なお、上記のように、コア2の弾性率がアンダークラッド層1およびオーバークラッド層3の弾性率以上に設定されている理由は、その逆であると、コア2の周辺が硬くなるため、押圧に対し、コア2が適正に変形し難くなり、押圧位置を正確に検知し難くなるからである。上記のようなダミーパターンAを設けることが、本発明の大きな特徴である。
そのため、ペン等の入力体で文字等を入力する際に、オーバークラッド層3の表面の入力領域に対する押圧力が大きくなったとしても、上記ダミーパターンAを設けることにより、線状のコア2で囲まれた部分は、深く沈み込むような大きな変形はしない。その結果、オーバークラッド層3およびアンダークラッド層1に割れが生じることがなく、コア2にも割れが生じないようになる。さらに、上記入力体の先端入力部(ペン先等)をそのまま移動させても、上記ダミーパターンAを設けることにより、ペン先等の先端入力部は、コア2に引っ掛かり難くなっている。その結果、コア2に割れが生じないようになる。
特に、この実施の形態では、上記ダミーパターンAの周側面とそれに対面する上記コア2の側面との間の隙間Bが、10〜300μmの範囲内と狭く設定されている。そのため、ペン先等の先端入力部がかなり細いものであっても、上記隙間Bに深く沈み込まない。その結果、コア2に割れが生じないようになる。
また、この実施の形態では、上記ダミーパターンAは、コア2と同じ感光性樹脂からなり、フォトリソグラフィ法により、1枚のフォトマスクを用いて同時に形成されたものとなっている。そのため、ダミーパターンAをコア2と接触した状態(隙間Bが0μm)で形成すると、コア2の中を伝播する光がダミーパターンAの中を透過し、適正な光伝播ができなくなる。そこで、上記隙間Bを設ける必要があるが、上記隙間Bが小さ過ぎると、その隙間Bの形成が困難になり、上記隙間Bが大き過ぎると、ペン先等の先端入力部が上記隙間Bに深く沈み込むおそれがある。これらを考慮して、この実施の形態では、上記のように、上記隙間Bを10〜300μmの範囲内に設定している。
また、この実施の形態では、上記光導波路Wは、シート状のアンダークラッド層1の表面部分に、格子状のコア2および四角形状のダミーパターンAが埋設されて、上記アンダークラッド層1の表面とコア2の頂面とダミーパターンAの頂面とが面一に形成され、それらアンダークラッド層1の表面とコア2の頂面とダミーパターンAの頂面とを被覆した状態で、シート状のオーバークラッド層3が形成されたシート状のものとなっている。このような特定構造の光導波路Wは、オーバークラッド層3を均一厚みにすることができ、上記ダミーパターンAによる変形抑制作用と相俟って、入力体の先端入力部による押圧位置を検知し易くなっているとともに、入力体による書き味を良好にすることができる。また、上記のような構造の光導波路Wの場合、各層の厚みは、例えば、アンダークラッド層1が20〜2000μmの範囲内、コア2およびダミーパターンAが5〜100μmの範囲内に設定される。また、オーバークラッド層3の厚みは1〜200μmの範囲内、好適には10〜100μmの比較的薄い範囲内に設定されに設定され、ペン等の入力体による押圧位置を検知し易くしている。
上記入力装置は、例えば、図2に断面図で示すように、テーブル等の平面台30の上に載置されて、上記入力領域に、ペン等の入力体10で文字等の情報を書き込むようにして使用される。そして、その書き込みにより、光導波路Wのオーバークラッド層3の表面が、ペン先等の先端入力部10aで押圧される。それにより、ペン先等の先端入力部10aによる押圧部分では、コア2が、ペン先等の先端入力部10aに沿って、アンダークラッド層1に沈むように曲がる。そして、そのコア2の曲がった部分から、光の漏れ(散乱)が発生する。そのため、ペン先等の先端入力部10aで押圧されたコア2では、受光素子5での光の検出レベルが低下し、その光の検出レベルの低下から、ペン先等の先端入力部10aの位置(座標)やその移動軌跡を検知することができる。
そして、上記先端入力部10aによる押圧が解除される(入力が終了する)と、上記アンダークラッド層1,コア2およびオーバークラッド層3は、各自の復元力により、元の状態〔図1(b)参照〕に戻る。その際、上記ダミーパターンAが上記復元力を補助する。なお、上記コア2の、アンダークラッド層1への沈み込み深さDは、最大で2000μmまでとすることが好ましい。それを超えると、上記アンダークラッド層1,コア2およびオーバークラッド層3が元の状態に戻らなくなったり、光導波路Wに割れが発生したりするおそれがある。
さらに、上記入力装置は、その入力装置を制御するCPU(中央処理装置)(図示せず)を備えており、そのCPUには、上記受光素子5での光の検出レベルの低下から、ペン先等の先端入力部10aの位置や移動軌跡を特定するプログラムが組み込まれている。そして、例えば、上記先端入力部10aの位置や移動軌跡を示すデータは、電子データとしてメモリ等の記憶手段に保存(記憶)される。
また、その記憶手段に保存(記憶)されたメモ等の情報は、再生用端末(パーソナルコンピュータ,スマートフォン,タブレット型端末等)を利用して再生(表示)することができ、さらに、上記再生用端末に記憶させることもできる。この場合、上記再生用端末と上記入力装置とは、例えば、マイクロUSBケーブル等の接続ケーブルで接続される。なお、上記記憶手段のメモリへの保存(記憶)は、例えば、pdf等の汎用性のあるファイル形式で行われる。
つぎに、上記光導波路Wの製法について説明する。上記光導波路Wを構成するアンダークラッド層1,コア2およびオーバークラッド層3ならびにダミーパターンAの形成材料としては、感光性樹脂,熱硬化性樹脂等があげられ、その形成材料に応じた製法により、光導波路Wを作製することができる。すなわち、まず、図3(a)に示すように、オーバークラッド層3を均一厚みのシート状に形成する。ついで、図3(b)に示すように、そのオーバークラッド層3の上面に、コア2およびダミーパターンAを、突出した状態で所定パターンに形成する。この実施の形態では、コア2およびダミーパターンAの形成は、感光性樹脂を形成材料とし、1枚のフォトマスクを用いて同時に形成する。つぎに、図3(c)に示すように、そのコア2およびダミーパターンAを被覆するように、上記オーバークラッド層3の上面に、アンダークラッド層1を形成する。そして、図3(d)に示すように、その得られた構造体を上下逆にし、アンダークラッド層1を下側、オーバークラッド層3を上側にする。このようにして、上記光導波路Wが得られる。
また、上記コア2の屈折率は、上記アンダークラッド層1およびオーバークラッド層3の屈折率よりも大きく設定されている。そして、上記弾性率および屈折率の調整は、例えば、各形成材料の種類の選択や組成比率を調整して行うことができる。
なお、上記実施の形態では、ダミーパターンAを四角形状としたが、他の形状でもよく、例えば、丸形,多角形でもよい。
また、上記実施の形態では、ダミーパターンAの形成材料をコア2と同じとし、コア2と同時に形成したが、ダミーパターンAの形成材料は、コア2と異なるものでもよいし、コア2と同時に形成しなくてもよい。特に、ダミーパターンAが、コア2の中を伝播する光を透過させない形成材料からなる場合、ダミーパターンAは、コア2に接触した状態で形成してもよい。
さらに、上記実施の形態では、ダミーパターンAの頂面とコア2の頂面とを同じ高さ位置(面一)とし、それが好ましいが、コア2の割れを防止することができれば、場合によって、ダミーパターンAの頂面の高さ位置を、コア2の頂面の高さ位置よりも低くしてもよいし、高くしてもよい。
また、上記実施の形態では、ダミーパターンAの厚みとコア2の厚みとを同値とし、それが好ましいが、コア2の割れを防止することができれば、場合によって、ダミーパターンAの厚みとコア2の厚みとは異なっていてもよい。
そして、上記光導波路Wの構造は、上記実施の形態の他でもよく、例えば、図4に断面図で示すように、均一厚みのシート状のアンダークラッド層1の表面に、コア2およびダミーパターンAが突出した状態で所定パターンに形成され、そのコア2およびダミーパターンAを被覆した状態で、上記アンダークラッド層1の表面に、オーバークラッド層3が形成された構造のものとしてもよい。
また、図5に断面図で示すように、上記光導波路Wのアンダークラッド層1の裏面に、ゴム層等の弾性層Rを設けてもよい。なお、図5では、図1(b)に断面図を示す光導波路Wに弾性層Rを設けたが、図4に断面図を示す光導波路Wに弾性層Rを設けても同様である。この場合、アンダークラッド層1,コア2およびオーバークラッド層3の復元力が弱くなったり、それらが元々復元力の弱い材料からなるものであったりしても、上記弾性層Rの弾性力を利用して、上記弱い復元力を補助し、入力体10の先端入力部10a(図2参照)による押圧が解除された後、元の状態に戻すことができる。上記弾性層Rは、例えば、厚みが20〜2000μmの範囲内、弾性率が0.1M〜1GPaの範囲内に設定される。
さらに、上記入力体10は、上記のように光導波路Wを押圧できればよく、例えば、インク等で用紙に書き込める筆記具でも、インク等が出ない単なる棒体でもよい。
そして、上記実施の形態において、格子状のコア2の各交差部は、通常、図6(a)に拡大平面図で示すように、交差する4方向の全てが連続した状態に形成されているが、他でもよい。例えば、図6(b)に示すように、交差する1方向のみが、隙間Gにより分断され、不連続になっているものでもよい。上記隙間Gは、アンダークラッド層1またはオーバークラッド層3の形成材料で形成されている。その隙間Gの幅dは、0(零)を超え(隙間Gが形成されていればよく)、通常、20μm以下に設定される。それと同様に、図6(c),(d)に示すように、交差する2方向〔図6(c)は対向する2方向、図6(d)は隣り合う2方向〕が不連続になっているものでもよいし、図6(e)に示すように、交差する3方向が不連続になっているものでもよいし、図6(f)に示すように、交差する4方向の全てが不連続になっているものでもよい。さらに、図6(a)〜(f)に示す上記交差部のうちの2種類以上の交差部を備えた格子状としてもよい。すなわち、本発明において、複数の線状のコア2により形成される「格子状」とは、一部ないし全部の交差部が上記のように形成されているものを含む意味である。
なかでも、図6(b)〜(f)に示すように、交差する少なくとも1方向を不連続とすると、光の交差損失を低減させることができる。すなわち、図7(a)に示すように、交差する4方向の全てが連続した交差部では、その交差する1方向〔図7(a)では上方向〕に注目すると、交差部に入射する光の一部は、その光が進んできたコア2と直交するコア2の壁面2aに到達し、その壁面での反射角度が大きいことから、コア2を透過する〔図7(a)の二点鎖線の矢印参照〕。このような光の透過が、交差する上記と反対側の方向〔図7(a)では下方向〕でも発生する。これに対し、図7(b)に示すように、交差する1方向〔図7(b)では上方向〕が隙間Gにより不連続になっていると、上記隙間Gとコア2との界面が形成され、図7(a)においてコア2を透過する光の一部は、上記界面での反射角度が小さくなることから、透過することなく、その界面で反射し、コア2を進み続ける〔図7(b)の二点鎖線の矢印参照〕。このことから、先に述べたように、交差する少なくとも1方向を不連続とすると、光の交差損失を低減させることができるのである。その結果、ペン先等による押圧位置の検知感度を高めることができる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。但し、本発明は、実施例に限定されるわけではない。
〔アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料〕
成分a:エポキシ樹脂(三菱化学社製、YL7410)75重量部。
成分b:エポキシ樹脂(三菱化学社製、JER1007)25重量部。
成分c:光酸発生剤(サンアプロ社製、CPI101A)2重量部。
これら成分a〜cを混合することにより、アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料を調製した。
〔コアおよびダミーパターンの形成材料〕
成分d:エポキシ樹脂(ダイセル社製、EHPE3150)75重量部。
成分e:エポキシ樹脂(東都化成社製、KI−3000−4)25重量部。
成分f:光酸発生剤(ADEKA社製、SP170)1重量部。
成分g:乳酸エチル(和光純薬工業社製、溶剤)50重量部。
これら成分d〜gを混合することにより、コアおよびダミーパターンの形成材料を調製した。
〔光導波路の作製〕
まず、ガラス製基材の表面に、上記オーバークラッド層の形成材料を用いて、スピンコート法により、オーバークラッド層を形成した。このオーバークラッド層の厚みは25μm、弾性率は3MPaであった。なお、弾性率の測定は、粘弾性測定装置(TA instruments Japan Inc. 社製、RSA3)を用いた。
ついで、上記オーバークラッド層の表面に、上記コアおよびダミーパターンの形成材料を用いて、1枚のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィ法により、格子状のコアおよび四角形状のダミーパターンを同時に形成した。このコアおよびダミーパターンの厚みは50μm、弾性率は2GPaであった。また、ダミーパターンとコアとの間の隙間は、下記の表1に示した値とした。なお、比較例は、上記ダミーパターンを形成しないものとした。
つぎに、上記コアおよびダミーパターンを被覆するように、上記オーバークラッド層の上面に、上記アンダークラッド層の形成材料を用いて、スピンコート法により、アンダークラッド層を形成した。このアンダークラッド層の厚みは25μm、弾性率は3MPaであった。
そして、上記オーバークラッド層を上記ガラス製基材から剥離した。ついで、接着剤を介して、アルミニウム板の表面に、上記アンダークラッド層を接着した。このようにして、アルミニウム板の表面に、接着剤を介して、光導波路〔図1(b)参照〕を作製した。
〔光導波路の評価〕
オーバークラッド層の表面の任意の10個所において、ボールペンの先端(先端直径0.5mm)で、下記の表1に示す荷重をかけた状態で文字を書いた。その結果、オーバークラッド層にもコアにもアンダークラッド層にも割れが生じず、書き味も良好なものを非常に優れていると評価し◎を、それらいずれにも割れが生じなかったものの、書き味が良好でなかったものを普通に優れているとして○を、それらいずれかに割れが生じたものを不合格と評価し×を、下記の表1に示した。
Figure 2015088164
上記表1の結果から、実施例1〜4の光導波路は、大きな押圧力に対する耐割れ性に優れ、なかでも実施例1〜3の光導波路は、書き味も良好であり、比較例の光導波路は、その耐割れ性に劣ることがわかる。そして、その結果の違いは、ダミーパターンの有無またはダミーパターンとコアとの間の隙間に依存していることがわかる。
また、上記実施例1〜4では、光導波路を図1(b)に断面図で示すものとしたが、光導波路を図4に断面図で示すものとしても、上記実施例1〜4と同様の傾向を示す評価結果が得られた。
また、上記実施例1〜4では、ダミーパターンの頂面とコアの頂面とを同じ高さ位置(面一)としたが、両高さ位置を異なるように設定しても、書き味は劣るものの、コアの割れを防止することができた。また、上記実施例1〜4では、ダミーパターンの厚みとコアの厚みとを同値としたが、両厚みを異なるように設定しても、書き味は劣るものの、コアの割れを防止することができた。
さらに、アンダークラッド層の下面に、ゴム層を設け、そのゴム層を、厚み20〜2000μmの範囲内、弾性率0.1M〜1GPaの範囲内に設定した場合でも、上記実施例1〜4と同様の傾向を示す評価結果が得られた。
本発明の入力装置は、文字等の情報をペン等の入力体で入力する際の押圧力が大きい場合でも、光導波路に割れが生じないようにし、入力装置としての機能を維持する場合に利用可能である。
W 光導波路
A ダミーパターン
B 隙間
1 アンダークラッド層
2 コア
3 オーバークラッド層

Claims (3)

  1. 格子状に形成された複数の線状のコアをシート状のアンダークラッド層およびオーバークラッド層により挟持したシート状の光導波路と、この光導波路のコアの一端面に接続される発光素子と、上記コアの他端面に接続される受光素子とを備え、上記発光素子で発光された光が、上記光導波路のコアを経て、上記受光素子で受光され、上記光導波路の格子状のコア部分に対応するオーバークラッド層の表面部分を入力領域とし、その入力領域における入力体の先端入力部による押圧位置を、その押圧により変化したコアの光伝播量によって特定する入力装置であって、線状のコアで囲まれた部分に、ダミーパターンが設けられ、そのダミーパターンが、上記コアとともに上記シート状のアンダークラッド層およびオーバークラッド層により挟持され、上記ダミーパターンおよびコアの弾性率が、上記アンダークラッド層およびオーバークラッド層の弾性率以上に設定されて上記先端入力部の押圧によるコアの割れを防止するようになっていることを特徴とする入力装置。
  2. 上記ダミーパターンの周側面とそれに対面する上記コアの側面との間の隙間が、10〜300μmの範囲内に設定されている請求項1記載の入力装置。
  3. 上記光導波路が、アンダークラッド層の表面部分に、コアおよびダミーパターンが埋設されて、上記アンダークラッド層の表面とコアの頂面とダミーパターンの頂面とが面一に形成され、それらアンダークラッド層の表面とコアの頂面とダミーパターンの頂面とを被覆した状態で、オーバークラッド層が形成された構造を有している請求項1または2記載の入力装置。
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