JP2015088027A - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015088027A
JP2015088027A JP2013227074A JP2013227074A JP2015088027A JP 2015088027 A JP2015088027 A JP 2015088027A JP 2013227074 A JP2013227074 A JP 2013227074A JP 2013227074 A JP2013227074 A JP 2013227074A JP 2015088027 A JP2015088027 A JP 2015088027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
stop
target area
background
stop object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013227074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6308612B2 (ja
Inventor
浩一郎 梶谷
Koichiro Kajitani
浩一郎 梶谷
丈嗣 内藤
Joji Naito
丈嗣 内藤
倫一郎 谷口
Rinichiro Taniguchi
倫一郎 谷口
敬士 島田
Takashi Shimada
敬士 島田
諭史 吉永
Satoshi Yoshinaga
諭史 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu University NUC
Omron Corp
Original Assignee
Kyushu University NUC
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu University NUC, Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Kyushu University NUC
Priority to JP2013227074A priority Critical patent/JP6308612B2/ja
Publication of JP2015088027A publication Critical patent/JP2015088027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6308612B2 publication Critical patent/JP6308612B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】動画像にかかるフレーム画像に撮像されているオブジェクトを適正に検出することができる技術を提供する。【解決手段】画像処理部4は、対象エリアの背景画像をメモリ4aに記憶する。画像処理部4は、画像入力部3に入力された対象エリアの動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出し、検出したオブジェクトが対象エリア内で停止している停止オブジェクトであるかどうかを判定する。また、画像処理部4は、停止していると判定した停止オブジェクト毎に、その停止オブジェクトにかかる停止オブジェクト画像をメモリ4aに記憶する。画像処理部4は、メモリ4aに記憶する背景画像、および停止オブジェクト画像を用い、画像入力部3に入力されたフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出する。【選択図】図1

Description

この発明は、ビデオカメラ等の撮像装置で撮像した対象エリアの動画像を処理して、撮像されているオブジェクトを検出する技術に関する。
従来、ビデオカメラ等の撮像装置を利用して、不審者の侵入や、不審物の放置を監視する監視システムが実用化されている。この監視システムは、撮像装置で撮像した監視対象エリア(撮像装置の撮像エリア)のフレーム画像を時系列に処理し、撮像されているオブジェクト(不審者や不審物等)を検出し、追跡する処理を行う画像処理装置を備えている。上位装置は、画像処理装置におけるオブジェクトの検出結果に応じて、オブジェクトの検出や、追跡結果を係員に対して報知する処理や、検出したオブジェクトが撮像されているフレーム画像を表示器に表示する処理等を行う。
画像処理装置は、例えば、監視対象エリアの背景画像を記憶している。画像処理装置は、監視対象エリアを撮像したフレーム画像の画素毎に、その画素が背景を撮像している背景画素であるか、背景でないオブジェクト(物体)を撮像している前景画素であるかを判定した2値化画像(背景差分画像)を生成し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクト(前景画素の塊)を検出する。
また、画像処理装置は、上述した背景差分画像の生成に用いる背景画像を、監視対象エリア内の明るさ等の環境変化に対応させるために、撮像装置が撮像しているフレーム画像(オブジェクトの検出にかかる処理を行ったフレーム画像)を用いて更新している。このため、オブジェクトが監視対象エリア内である程度の時間停止すると、このオブジェクトが背景画像に取り込まれ、その結果、背景画像に取り込まれたオブジェクトが検出できない見逃しが発生することがある。また、この背景に取り込まれたオブジェクトが移動を開始すると、このオブジェクトによって隠れていた背景(撮像されていなかった背景)をオブジェクトとして誤検出することもある。
そこで、監視対象エリア内で一時的に停止したオブジェクトの見逃しや、このオブジェクトが動きだしたときに背景をオブジェクトとして誤検出するのを防止するために、背景画像に加えて、時系列的な背景情報を用いることが提案されている(特許文献1参照)。この時系列的な背景情報は、監視対象エリアを撮像したフレーム画像において、時間的な変化が少ない静止領域の画像情報である。
特許第5115556号公報
しかしながら、特許文献1は、停止しているオブジェクトに対して、別のオブジェクトが重なって停止すると、重なって停止している複数のオブジェクトにかかる領域を1つの静止領域として検出するので、いずれかのオブジェクトが移動すると、停止状態を継続している他のオブジェクトが、複数に分離することがある。具体的には、移動したオブジェクトによって隠れていた部分(停止状態を継続している他のオブジェクトの一部)が、この停止状態を継続している他のオブジェクトの一部として検出されずに、別のオブジェクトとして誤検出されることがある。
この発明の目的は、動画像にかかるフレーム画像に撮像されているオブジェクトを適正に検出することができる技術を提供することにある。
この発明の画像処理装置は、上記目的を達するために、以下のように構成している。
背景画像記憶部は、対象エリアの背景画像を記憶する。画像入力部には、対象エリアを、ビデオカメラ等の撮像装置で撮像した動画像にかかるフレーム画像が入力される。
オブジェクト検出部は、画像入力部に入力された対象エリアの動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出する。オブジェクト種別判定部は、オブジェクト検出部が検出したオブジェクトについて、このオブジェクトが対象エリア内で停止している停止オブジェクトであるかどうかを判定する。停止オブジェクト画像記憶部は、オブジェクト種別判定部が停止していると判定した停止オブジェクト毎に、その停止オブジェクトにかかる画像を停止オブジェクト画像として記憶する。
また、オブジェクト検出部は、背景画像記憶部が記憶する背景画像に加えて、停止オブジェクト画像記憶部が記憶する停止オブジェクト画像を用い、画像入力部に入力された対象エリアの動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出する。
このように、停止しているオブジェクト毎に、停止オブジェクト画像を記憶する構成としているので、重なって停止している複数のオブジェクトにおいて、いずれかのオブジェクトが移動しても、停止状態を継続している他のオブジェクトが、複数に分離されて検出されるのを防止できる。具体的には、移動したオブジェクトによって隠れていた部分(停止状態を継続している他のオブジェクトの一部)は、この停止状態を継続している他のオブジェクトにかかる停止オブジェクト画像によって、この他のオブジェクトの一部として検出できる。したがって、動画像にかかるフレーム画像に撮像されているオブジェクトを適正に検出することができる。
また、オブジェクト検出部は、画像入力部に入力された対象エリアの動画像にかかるフレーム画像の画素毎に、その画素が、背景画像記憶部が記憶する背景画像、停止オブジェクト画像記憶部が記憶する停止オブジェクト画像、または、これら以外の画像のどれに相当するかを対応付けた分布画像を生成し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出する構成にしてもよい。
これにより、対象エリア内で移動しているオブジェクト、および対象エリア内で停止しているオブジェクトを適正に検出することができる。
また、停止オブジェクト画像記憶部に停止オブジェクト画像が記憶されている停止オブジェクトが移動したかどうかを判定する移動判定部と、この移動判定部が移動したと判定した停止オブジェクトについて、停止オブジェクト画像記憶部に記憶されている停止オブジェクト画像を削除する停止オブジェクト画像削除部と、を追加的に設けてもよい。これにより、停止オブジェクト画像を無駄に記憶することがなく、また、停止オブジェクト画像を用いるオブジェクト検出部の処理負荷を抑えることができる。
また、背景画像記憶部は、対象エリアを複数に分割した領域毎に、その領域に属する画像入力部に入力された対象エリアの動画像にかかるフレーム画像の画素を対応づけた分割情報、および、画像入力部に入力された対象エリアの動画像にかかるフレーム画像の各画素について、その画素が属する領域の代表画素値を基準とした画素値の発生頻度をモデル化した背景モデル、を背景画像として記憶する構成としてもよい。
この場合、対象エリアを複数に分割した領域毎に、その領域内における、画像入力部に入力された対象エリアの動画像にかかるフレーム画像の背景画素の画素値の中央値を代表画素値とすればよい。また、各領域の代表画素値は、オブジェクトの検出にかかる処理を行ったフレーム画像を用いて更新すればよい。
この発明によれば、動画像にかかるフレーム画像に撮像されているオブジェクトを適正に検出することができる。
画像処理装置の主要部の構成を示すブロック図である。 監視対象エリアの背景画像を示す図である。 オブジェクトが撮像されているフレーム画像を示す図である。 オブジェクトが撮像されているフレーム画像を示す図である。 オブジェクトが撮像されているフレーム画像を示す図である。 オブジェクトが撮像されているフレーム画像を示す図である。 背景画像データ生成処理を示すフローチャートである。 フレーム画像の分割を示す図である。 背景モデルを示す図である。 画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 分布画像を示す図である。 分布画像生成処理を示すフローチャートである。 種別判定処理を示すフローチャートである。 停止オブジェクト画像生成処理を示すフローチャートである。 移動オブジェクト判定処理を示すフローチャートである。 分布画像を示す図である。
以下、この発明の実施形態である画像処理装置について説明する。
図1は、この画像処理装置の主要部の構成を示すブロック図である。画像処理装置1は、制御部2と、画像入力部3と、画像処理部4と、入出力部5と、を備えている。
制御部2は、画像処理装置1本体各部の動作を制御する。
画像入力部3は、ビデオカメラ10が撮像している動画像にかかるフレーム画像が入力される。ビデオカメラ10は、不審者の侵入や、不審物の放置等を監視する監視対象エリア(この発明で言う対象エリアに相当する。)が撮像エリア内に収まるように設置している。ビデオカメラ10は、監視対象エリアを撮像したフレーム画像を1秒間に数十フレーム(例えば、10〜30フレーム)出力する。
画像処理部4は、画像入力部3に入力された動画像にかかるフレーム画像を時系列に処理し、フレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出するオブジェクト検出処理を行う。このオブジェクト検出処理の詳細については、後述する。また、画像処理部4は、後述する背景画像や、監視対象エリア内で停止しているオブジェクト(停止オブジェクト)の画像(停止オブジェクト画像)を記憶するメモリ4aを有している。このメモリ4aが、この発明で言う背景画像記憶部、および停止オブジェクト画像記憶部に相当する。メモリ4aが記憶する背景画像、および停止オブジェクト画像の詳細については後述する。画像処理部4は、検出したオブジェクトについて、フレーム画像上の位置を検出し、フレーム画像間におけるオブジェクトの位置の変化から、このオブジェクトの移動軌跡を取得する追跡も行える。
なお、画像処理部4は、画像入力部3に入力されたフレーム画像に対する画像処理等を実行するマイコンを備えている。この発明にかかる画像処理プログラムは、このマイコンを動作させるプログラムである。また、このマイコンが、この発明にかかる画像処理方法を実行する。また、画像処理装置1全体、または画像処理装置1の一部(例えば、制御部2、および画像処理部4)を汎用コンピュータやパーソナルコンピュータで構成してもよいし、ボードコンピュータで画像処理装置1の一部(例えば、制御部2、および画像処理部4)を構成してもよい。この場合には、この発明にかかる画像処理プログラムは、これらのコンピュータを動作させる。また、これらのコンピュータが、この発明にかかる画像処理方法を実行する。
入出力部5は、図示していない上位装置との間におけるデータの入出力を制御する。入出力部5は、画像処理部4でオブジェクトが検出されたときに、その旨を上位装置(不図示)に通知する信号を出力する。入出力部5は、オブジェクトの検出を通知する信号を出力する構成であってもよいし、オブジェクトを検出したフレーム画像とともに、オブジェクトの検出を通知する信号を出力する構成であってもよいし、その他の形態であってもよい。
なお、上位装置は、画像処理装置1の入出力部5から出力された信号によって、監視対象エリア内に位置するオブジェクトの検出が通知されたときに、その旨を音声等で出力して、周辺にいる係員等に通知する構成であってもよいし、さらには、オブジェクトを検出したフレーム画像が送信されてきている場合に、そのフレーム画像を表示器に表示する構成であってもよい。
次に、この画像処理装置1におけるオブジェクト検出処理の概要について説明する。
画像処理装置1は、監視対象エリアの背景画像L1(図2参照)をメモリ4aに記憶している。この背景画像は、第1階層である。
画像処理装置1は、画像処理部4が、メモリ4aに記憶している背景画像を用いて、画像入力部3に入力された監視対象エリアを撮像したフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出する。画像処理部4における、オブジェクトを検出する処理の詳細については、後述する。
画像処理部4は、図3(A)に示すオブジェクトAが撮像されているフレーム画像を処理し、このオブジェクトAが監視対象エリア内で停止していると判定すると(オブジェクトAが停止オブジェクトであると判定すると、)、このオブジェクトAにかかる停止オブジェクト画像L2(図3(B)参照)をメモリ4aに記憶する。
さらに、画像処理部4は、図4(A)に示すオブジェクトA、Bが撮像されているフレーム画像を処理し、このオブジェクトBが監視対象エリア内で停止していると判定すると(オブジェクトBが停止オブジェクトであると判定すると、)、このオブジェクトBにかかる停止オブジェクト画像L3(図4(B)参照)をメモリ4aに記憶する。
ただし、図4に示す例は、オブジェクトBが、オブジェクトAよりもビデオカメラ10に近い場合のフレーム画像である。すなわち、フレーム画像において、オブジェクトAの上にオブジェクトBが重なっている。
この例の画像処理装置1は、背景画像L1、および停止オブジェクト画像L2、L3・・・Lnを階層として取り扱う。最下位の階層(第1階層)が、背景画像L1である。また、ビデオカメラ10により近いオブジェクトにかかる停止オブジェクト画像ほど、上位の階層である。すなわち、この例では、背景画像L1が第1階層、停止オブジェクト画像L2が第2階層、停止オブジェクト画像L3が第3階層である。
また、詳細については後述するが、画像処理部4は、停止オブジェクト画像をメモリ4aに記憶しているときは、背景画像L1に加えて、記憶している全ての停止オブジェクト画像L2〜Lnを用いて、画像入力部3に入力された監視対象エリアを撮像したフレーム画像を処理し、撮像されているオブジェクトを検出する。
これにより、図5に示すように、画像入力部3に入力された監視対象エリアを撮像したフレーム画像に別のオブジェクトCが撮像されているときには、このオブジェクトCをオブジェクトA、Bと区別して検出できる。
また、画像処理部4は、図6(A)に示すように、画像入力部3に入力された監視対象エリアを撮像したフレーム画像にオブジェクトAが撮像されていないと、このオブジェクトAにかかる停止オブジェクト画像L2をメモリ4aから削除する。また、画像処理部4は、図6(B)に示すように、画像入力部3に入力された監視対象エリアを撮像したフレーム画像にオブジェクトBが撮像されていないと、このオブジェクトBにかかる停止オブジェクト画像L3をメモリ4aから削除する。
ここで、メモリ4aに記憶している背景画像L1について説明する。背景画像L1は、(1)対象エリアを複数に分割した領域毎に、その領域に属するフレーム画像の画素を対応づけた分割情報と、
(2)フレーム画像の各画素について、その画素が属する領域の代表画素値(この例では、代表輝度値)を基準とした画素値(輝度値)の発生頻度をモデル化した背景モデルと、で構成されるデータである。
画像処理部4は、画像入力部3に入力された、オブジェクトが撮像されていないフレーム画像(例えば、図2に示したフレーム画像)を処理して、背景画像L1にかかるデータを生成する。
図7は、背景画像データ生成処理を示すフローチャートである。画像処理部4は、画像入力部3に入力された、オブジェクトが撮像されていないフレーム画像を、予め定めた条件に基づいて複数の領域に分割する(s1)。図8は、フレーム画像を複数の領域に分割した例を示している。図8において、破線で囲まれている部分が分割した領域である。
s1では、輝度Y、および色味(U,V)が類似し、且つ、比較的位置が近い画素が同じ領域(クラスタ)に属するように分割する。この場合、輝度Y、および色味(U,V)にかかる類似度の閾値や、同じ領域に属する画素間の距離の最大値等を条件として設定している。
また、s1では、輝度Y、および色味(U,V)の時間的変化の傾向が類似し、且つ、比較的位置が近い画素が同じ領域に属するように分割してもよい。この場合には、輝度Y、および色味(U,V)の時間的変化の傾向を得るために、複数のフレームの背景画像を用いる。また、輝度Y、および色味(U,V)の時間的変化の傾向にかかる類似度の閾値や、同じ領域に属する画素間の距離の最大値等を条件として設定しておく。
画像処理部4は、s1で分割した領域毎に、その領域に属するフレーム画像の画素を対応づけた分割情報を生成する(s2)。フレーム画像の各画素は、いずれかの領域に属する。
画像処理部4は、フレーム画像の画素毎に背景モデルを算出する(s3)。s3では、s1で分割した領域毎に、以下に示す処理を行う。
(1)処理対象の領域について代表輝度値を得る。代表輝度値とは、その領域に属する全ての画素の輝度値の中央値(出現頻度が最も高い輝度値)である。
(2)処理対象の領域に属する画素毎に、その画素の輝度値と、ここで算出した代表輝度値との差(代表輝度値−画素の輝度値)を中心とする予め定めた分布(例えば、ガウス分布)を、この対象画素の背景モデルとする。
図9は、ある画素の背景モデルを示す図である。図9に示す背景モデルは、代表輝度値との輝度値の差がDであった画素について設定したものである。図9に示す閾値は、その画素が背景であるかどうかを判定する判定基準である。すなわち、各画素の背景モデルは、その画素が属する領域の代表輝度値を基準とした輝度値の発生頻度をモデル化したものである。
なお、背景モデルにかかる分布については、各画素に個別に設定してもよいし、全ての画素で同じに設定してもよい。
画像処理部4は、s2で生成した分割情報、および、s3で生成した各画素の背景モデルを背景画像L1にかかるデータとしてメモリ4aに記憶する(s4)。
また、メモリ4aに記憶する停止オブジェクト画像Lnも、上述した背景画像L1と同様に、
(1)停止オブジェクトを複数に分割した領域毎に、その領域に属するフレーム画像の画素を対応づけた分割情報と、
(2)停止オブジェクトにかかる各画素について、その画素が属する領域の代表輝度値を基準とした輝度値の発生頻度をモデル化した停止オブジェクトモデルと、で構成されるデータである。
なお、停止オブジェクト画像Lnのデータには、フレーム画像において、停止オブジェクトを撮像していない画素についての分割情報、および停止オブジェクトモデルが含まれない。言い換えれば、停止オブジェクト画像Lnのデータは、フレーム画像において、停止オブジェクトを撮像している画素の分割情報、および停止オブジェクトモデルで構成される。
停止オブジェクト画像Lnの分割は、上述のs1と同様の手法で行う。また、各画素の停止オブジェクトモデルは、上述のs3と同様の手法で設定する。
次に、この画像処理装置1におけるフレーム画像の処理動作について説明する。まず、一連の処理動作の概略を説明し、その後で、いくつかの処理について詳細に説明する。図10は、画像処理装置の動作を示すフローチャートである。
画像処理装置1は、画像入力部3に入力されたフレーム画像の中で、時間的にもっとも古い未処理のフレーム画像を処理対象のフレーム画像に決定する(s11)。
画像処理部4は、s11で決定した処理対象のフレーム画像について分布画像を生成する(s12)。この分布画像は、処理対象のフレーム画像の画素毎に、その画素が背景画像L1、その時点でメモリ4aに記憶している停止オブジェクト画像L2〜Ln、または、これら以外の画像のどれに属するかを判定した画像である。メモリ4aに複数の停止オブジェクト画像L2〜Lnを記憶しているときには、どの停止オブジェクト画像L2〜Lnにかかる画素であるかを判定している。
停止オブジェクト画像をメモリ4aに記憶していない場合には、s12で生成される分布画像は、処理対象フレーム画像の画素毎に、その画素が背景画像L1に属する画素(L1)であるか、他のオブジェクトに属する画素(前景画素)であるかの2値画像になる。
また、図3(B)に示した停止オブジェクト画像L2をメモリ4aに記憶している場合には、s12で生成される分布画像は、処理対象フレーム画像の画素毎に、その画素が背景画像L1に属する画素(L1)であるか、停止オブジェクト画像L2に属する画素(L2)であるか、他のオブジェクトに属する画素(前景画素)であるかの3値画像になる。
また、図3(B)に示した停止オブジェクト画像L2、および図4(B)に示した停止オブジェクト画像L3をメモリ4aに記憶している場合には、s12で生成される分布画像は、処理対象フレーム画像の画素毎に、その画素が背景画像L1に属する画素(L1)であるか、オブジェクト画像L2に属する画素(L2)であるか、オブジェクト画像L3に属する画素(L3)であるか、他のオブジェクトに属する画素(前景画素)であるかの4値画像になる。
例えば、図3(B)に示した停止オブジェクト画像L2、および図4(B)に示した停止オブジェクト画像L3をメモリ4aに記憶している場合において、処理対象フレーム画像が図5に示すフレーム画像である場合、図11に示す分布画像が生成される。
画像処理部4は、s12で生成した分布画像を処理し、撮像されているオブジェクトを検出するオブジェクト検出処理を行う(s13)。s13では、s12で生成した分布画像において、前景画素と判定した画素の塊を1つのオブジェクトとして検出する。s13で検出されるオブジェクトは、1つであるとは限らない(複数検出されることもあれば、1つも検出されないこともある。)。図11に示す例では、オブジェクトCが検出される。このs12、およびs13にかかる処理が、この発明で言うオブジェクト検出部に相当する。また、処理対象のフレーム画像に撮像されているオブジェクトA、B(停止オブジェクト画像L2、L3にかかるオブジェクト)については、後述する処理で検出される。
画像処理部4は、s13で検出したオブジェクト毎に、そのオブジェクトが監視対象エリア内で停止している停止オブジェクトであるかどうかを判定する(s14)。s14では、予め定めた所定フレーム(例えば10フレーム)にわたって、検出された位置がほとんど変化していないオブジェクトを停止オブジェクトであると判定する。上述したように、画像処理部4は、検出したオブジェクトを追跡しているので、このオブジェクトについて取得している移動軌跡から、s14にかかる判定が行える。このs14にかかる処理が、この発明で言うオブジェクト種別判定部に相当する。
画像処理部4は、s14で停止オブジェクトであると判定したオブジェクトがあれば、そのオブジェクトについて停止オブジェクト画像Lnを生成する(s15、s16)。s16では、複数のオブジェクトについて、停止オブジェクト画像Lnを生成することもある。画像処理部4は、s16で生成した停止オブジェクト画像Lnをメモリ4aに記憶する。
画像処理部4は、移動した停止オブジェクトの有無を判定する(s17)。停止オブジェクトとは、停止オブジェクト画像Lnをメモリ4aに記憶しているオブジェクトである。s17では、停止オブジェクト毎に、その停止オブジェクトがメモリ4aに記憶している位置にあるかどうかによって、判定する。このs17にかかる処理が、この発明で言う移動判定部に相当する。
画像処理部4は、s17で移動したと判定した停止オブジェクトがあれば、その停止オブジェクトにかかる停止オブジェクト画像Lnをメモリ4aから削除する(s18)。このs18にかかる処理が、この発明で言う停止オブジェクト画像削除部に相当する。
なお、s17にかかる処理で、停止状態を維持している停止オブジェクトを適正に検出できる。また、移動した停止オブジェクトについては、上述のs13で検出される。
画像処理部4は、代表輝度値を更新し(s19)、s11に戻る。s19では、背景画像L1を分割した各領域の代表輝度値を更新するだけでなく、メモリ4aに記憶している停止オブジェクト画像Ln毎に、その停止オブジェクト画像Lnを分割した各領域の代表輝度値も更新する。具体的には、背景画像L1にかかる各領域の代表輝度値は、その領域において背景画素であると判定された画素の輝度値の中央値に更新する。同様に、停止オブジェクト画像Lnにかかる各領域の代表輝度値は、その領域において停止オブジェクト画像Lnであると判定された画素の輝度値の中央値に更新する。これにより、背景画像L1にかかる各画素の背景モデルや、停止オブジェクト画像Lnにかかる各画素の停止オブジェクトモデルは、監視対象エリア内の明るさ等の環境変化に応じて変化する。言い換えれば、背景画像L1にかかる各画素の背景モデルや、停止オブジェクト画像Lnにかかる各画素の停止オブジェクトモデルは、監視対象エリア内の明るさ等の環境変化に応じて更新される。
次に、上述したs12にかかる分布画像生成処理について詳細に説明する。図12は、この分布画像生成処理を示すフローチャートである。
画像処理部4は、最上位階層を取得する(s21)。s21で取得する最上位階層は、メモリ4aに記憶している停止オブジェクト画像の中で最上位に位置する階層である(最も、ビデオカメラ10側に位置する停止オブジェクトにかかる停止オブジェクト画像である。)。最上位階層は、図3に示す例では、停止オブジェクト画像L2であり、図4に示す例では、停止オブジェクト画像L3である。また、メモリ4aに停止オブジェクト画像を1つも記憶していなければ、s21では、図2に示す背景画像L1を最上位階層として取得する。
画像処理部4は、処理対象のフレーム画像のいずれかの画素を判定対象画素に決定する(s22)。画像処理部4は、本処理を行っていない未判定の画素を、判定対象画素に決定する。画像処理部4は、s21で取得した最上位階層を判定対象階層に設定する(s23)。
画像処理部4は、判定対象画素が、判定対象階層の画素であるかどうかを判定する(s24)。s24では、
(1)判定対象階層に、判定対象画素に対応する画素があるかどうか判定する。ここで、判定対象階層に、判定対象画素に対応する画素がないと判定すると、判定対象画素は、判定対象階層の画素でないと判定し、以下に示す(2)以降の処理を行わない。
(2)判定対象階層に、判定対象画素に対応する画素があれば、その画素が属する領域の代表輝度値を得る。この代表輝度値は、前回のフレーム画像に対する処理のs19で更新された値である。
(3)判定対象階層にある対応する画素の停止オブジェクトモデル(または、背景モデル)を用いて、判定対象画素がs23、または、後述するs26で決定した判定対象階層の画素であるかどうかを判定する。ここでは、判定対象階層にある対応する画素の停止オブジェクトモデル(または、背景モデル)において、判定対象画素の輝度値と、(2)で得た代表輝度値と、の差に対応する頻度が閾値以上であれば、この判定対象画素を判定対象階層の画素であると判定し、反対に、この頻度が閾値未満であれば、この判定対象画素を判定対象階層の画素でないと判定する。
画像処理部4は、s24で判定対象画素が判定対象階層の画素でないと判定すると、この時点における判定対象階層が最下位層である背景画像L1であるかどうかを判定する(s25)。画像処理部4は、s25で判定対象階層が背景画像L1でないと判定すると、判定対象階層を1つ下の階層に変更し(s26)、s24に戻る。
画像処理部4は、s24で判定対象画素が判定対象階層の画素であると判定すると、この判定対象画素に対して、この時点における判定対象階層を対応付ける(s27)。また、画像処理部4は、s25で判定対象階層が背景画像L1であると判定すると、この判定対象画素に対して、前景画素を対応付ける(s28)。
画像処理部4は、s27、またはs28にかかる処理が完了すると、処理対象フレーム画像において、未処理の画素があるかどうかを判定し(s29)、未処理の画素があればs22に戻る。画像処理部4は、s29で未処理の画素がないと判定すると、本処理を終了する。
画像処理部4は、この図12に示した処理を行うことで、図11に示した分布画像を生成することができる。
なお、上記の説明では、判定対象階層を、上位の層から下位の層に変更するとしているが、下位の層から上位の層に変更するようにしてもよい。
次に、上述したs14にかかる種別判定処理について詳細に説明する。図13は、この種別判定処理を示すフローチャートである。
画像処理部4は、s13で検出したオブジェクト毎に、図13に示す種別判定処理を行う。画像処理部4は、処理対象のオブジェクトについて、前回処理したフレーム画像における撮像位置と、今回処理したフレーム画像における撮像位置とが、ほぼ同じであるかどうかを判定する(s31)。s31では、処理対象のオブジェクトの撮像位置が完全に一致しているかどうかを判定しているのではなく、両フレーム画像におけるオブジェクトの重なり部分の割合が、当該オブジェクト全体の所定値(例えば、90%)以上であるかどうかによって判定する。
画像処理部4は、s31で同じ位置でないと判定すると、この処理対象のオブジェクトを停止オブジェクトでないと判定する(s33)。
また、画像処理部4は、s31で同じ位置であると判定すると、この処理対象のオブジェクトについて、所定フレーム数(例えば、10フレーム)連続して、同じ位置であると判定しているかどうかを判定する(s32)。画像処理部4は、所定フレーム数連続して同じ位置であると判定していなければ、s33で停止オブジェクトでないと判定する。一方、画像処理部4は、s32で所定フレーム数連続して同じ位置であると判定していれば、停止オブジェクトであると判定する(s34)。
次に、s16にかかる停止オブジェクト画像生成処理について説明する。図14は、この停止オブジェクト画像生成処理を示すフローチャートである。画像処理部4は、s14で停止オブジェクトであると判定したオブジェクト毎に、図14に示す処理を行う。
画像処理部4は、処理対象である停止オブジェクトの階層を判断する(s41)。ここで言う階層は、上述したようにビデオカメラ10に近いほど上位の階層である。画像処理部4は、停止オブジェクトの追跡結果から、この停止オブジェクトの階層を判断する。
画像処理部4は、処理対象の停止オブジェクトにかかる停止オブジェクト画像Ln(nは、s41で判断した階層であり、メモリ4aに記憶している他の停止オブジェクト画像と重複しない階層である。)にかかるデータを生成する(s42)。s42にかかる処理は、上述したので、ここでは説明を省略する。
画像処理部4は、s42で生成した停止オブジェクト画像Lnにかかるデータをメモリ4aに記憶し(s43)、本処理を終了する。
なお、この例では、階層を整数で設定する構成としているので、例えば、第2階層、第3階層が存在している状態であるときに、s41において、第2階層と、第3階層との間の階層に位置する停止オブジェクトであると判断すると、この停止オブジェクトの階層を第3階層とし、この時点で第3階層であった停止オブジェクトを第4階層に設定しなおす。また、第3階層が存在していない状態で第2階層、第4階層が存在している場合、第2階層と、第4階層との間の階層に位置する停止オブジェクトであると判断すると、この停止オブジェクトの階層は、第3階層に設定される。
次に、s17にかかる移動オブジェクト判定処理について説明する。図15は、この移動オブジェクト判定処理を示すフローチャートである。この移動オブジェクト判定処理の対象になるオブジェクトは、今回のフレーム画像に対する処理を開始する時点において、メモリ4aに停止オブジェクト画像Lnを記憶していた停止オブジェクトである。画像処理部4は、対象となる停止オブジェクト毎に、図15に示す処理を行う。
画像処理部4は、処理対象である停止オブジェクトの総画素数を得る(s51)。画像処理部4は、処理対象である停止オブジェクトについて、s12で生成した分布画像において、この停止オブジェクトにかかる画素の中で、この停止オブジェクトよりも下位の層にかかる画素であると判定された画素の総数を得る(s52)。画像処理部4は、処理対象である停止オブジェクトにおいて、s52で得た画素数の割合が予め定めた割合(例えば、50%)以上であれば、処理対象のオブジェクトが移動したと判定する(s53、s54)。反対に、画像処理部4は、s53で予め定めた割合未満であると判定すると、処理対象のオブジェクトが移動していないと判定する(s53、s55)。
なお、この移動オブジェクト判定処理は、s52にかかる処理を以下のようにしてもよい。画像処理部4は、処理対象である停止オブジェクトにかかる画素の中で、処理対象のオブジェクトの階層を含む、上位の階層にかかる画素の総数を得る。この場合、前景画素も上位の階層の画素とする。そして、s51で得た総画素数から、ここで得た画素数差し引いた画素数(すなわち、上記の例におけるs52で得た画素数)を得る構成としてもよい。
また、処理対象である停止オブジェクトにおいて、上述した上位の階層にかかる画素数の割合が予め定めた割合(例えば、50%)未満であれば、処理対象のオブジェクトが移動したと判定するようにしてもよい。
例えば、図4(A)に示す状態から、オブジェクトBが移動し、図16(A)に示す状態になったとき、s12で生成される分布画像は、図16(B)に示すものになる。図16において破線で囲む領域が、オブジェクトBが停止していた位置である。また、移動したオブジェクトBにかかる画素は、前景画素として検出される。すなわち、オブジェクトBは、上述のs13で検出される。また、移動したオブジェクトBがオブジェクトAに重なっていた領域については、停止オブジェクト画像L2により、オブジェクトAにかかる画素であると判定される。すなわち、オブジェクトAは、2つのオブジェクトに分離されることなく、1つのオブジェクトとして検出できる。
このように、この画像処理装置1は、背景画像L1だけでなく監視対象エリア内で停止したオブジェクト毎に、そのオブジェクトにかかる画像(停止オブジェクト画像Ln)を生成し、フレーム画像に撮像されているオブジェクトを背景画像L1および停止オブジェクト画像Lnを用いて検出するので、撮像されているオブジェクトを適正に検出できる。具体的には、対象エリア内で停止しているオブジェクトは、上述のs17で移動していないオブジェクトとして検出される。また、対象エリア内で移動しているオブジェクトは、上述のs13で検出される。また、図16(B)で示したように、s17で移動したと判定された停止オブジェクトは、前景画素としてs13で検出されている。また、s17で移動したと判定された停止オブジェクトに隠れていた部分(停止状態を継続している他のオブジェクトの一部)は、この停止状態を継続している他のオブジェクトにかかる停止オブジェクト画像Lnによって、この他のオブジェクトの一部として検出されるので、1つのオブジェクトが複数に分離するのを抑えられる。したがって、フレーム画像に撮像されているオブジェクトの検出が適正に行える。
また、画像処理部4は、移動したと判定したオブジェクトについては、上述したs18で、メモリ4aに記憶している当該オブジェクトにかかる停止オブジェクト画像を削除する。したがって、停止オブジェクト画像Lnをメモリ4aに無駄に記憶することがない。また、すでに存在していないオブジェクトにかかる停止オブジェクト画像Lnを用いて、フレーム画像に対する上述の処理が行われるのを抑制できるので、画像処理部4の処理負荷を抑えることができる。
さらに、背景画像L1にかかる各画素の背景モデルや、停止オブジェクト画像Lnにかかる各画素の停止オブジェクトモデルにおいて、輝度値についてはその画素が対応する領域の代表輝度値の差分を基準にした分布でモデル化し、各領域の代表輝度値をs19で更新する構成としているので、監視対象エリア内の明るさ等の環境変化の影響を抑えたオブジェクトの検出が行える。
1…画像処理装置
2…制御部
3…画像入力部
4…画像処理部
4a…メモリ
5…入出力部
10…ビデオカメラ

Claims (7)

  1. 対象エリアの背景画像を記憶する背景画像記憶部と、
    前記対象エリアを撮像した動画像にかかるフレーム画像を入力する画像入力部と、
    前記背景画像記憶部が記憶する前記背景画像を用いて、前記画像入力部に入力された前記対象エリアの動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出するオブジェクト検出部と、
    前記オブジェクト検出部が検出したオブジェクトについて、このオブジェクトが前記対象エリア内で停止している停止オブジェクトであるかどうかを判定するオブジェクト種別判定部と、
    前記オブジェクト種別判定部が停止していると判定した停止オブジェクト毎に、その停止オブジェクトにかかる画像を停止オブジェクト画像として記憶する停止オブジェクト画像記憶部と、を備え、
    前記オブジェクト検出部は、前記背景画像記憶部が記憶する前記背景画像に加えて、前記停止オブジェクト画像記憶部が記憶する停止オブジェクト画像を用い、前記画像入力部に入力された前記対象エリアの動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出する、画像処理装置。
  2. 前記オブジェクト検出部は、前記画像入力部に入力された前記対象エリアの動画像にかかるフレーム画像の画素毎に、その画素が、前記背景画像記憶部が記憶する背景画像、前記停止オブジェクト画像記憶部が記憶する停止オブジェクト画像、または、これら以外の画像のどれに相当するかを対応付けた分布画像を生成し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記停止オブジェクト画像記憶部に停止オブジェクト画像が記憶されている停止オブジェクトが移動したかどうかを判定する移動判定部と、
    前記移動判定部が移動したと判定した停止オブジェクトについて、前記停止オブジェクト画像記憶部に記憶されている停止オブジェクト画像を削除する停止オブジェクト画像削除部と、を備えた請求項1、または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記背景画像記憶部は、前記対象エリアを複数に分割した領域毎に、その領域に属する前記画像入力部に入力された前記対象エリアの動画像にかかるフレーム画像の画素を対応づけた分割情報、および、前記画像入力部に入力された前記対象エリアの動画像にかかるフレーム画像の各画素について、その画素が属する領域の代表画素値を基準とした画素値の発生頻度をモデル化した背景モデル、を前記背景画像として記憶する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記対象エリアを複数に分割した領域毎に、その領域内における、前記画像入力部に入力された前記対象エリアの動画像にかかるフレーム画像の背景画素の画素値の中央値を前記代表画素値とする、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. コンピュータが、
    背景画像記憶部が記憶する対象エリアの背景画像を用いて、画像入力部に入力された前記対象エリアを撮像した動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出するオブジェクト検出ステップと、
    前記オブジェクト検出ステップで検出したオブジェクトについて、このオブジェクトが前記対象エリア内で停止している停止オブジェクトであるかどうかを判定するオブジェクト種別判定ステップと、
    前記オブジェクト種別判定ステップで停止していると判定した停止オブジェクト毎に、その停止オブジェクトにかかる画像を停止オブジェクト画像として停止オブジェクト画像記憶部に記憶する停止オブジェクト画像記憶ステップと、を実行する画像処理方法であって、
    前記オブジェクト検出ステップは、前記背景画像記憶部が記憶する前記背景画像に加えて、前記停止オブジェクト画像記憶部が記憶する停止オブジェクト画像を用い、前記画像入力部に入力された前記対象エリアの動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出するステップである、画像処理方法。
  7. 背景画像記憶部が記憶する対象エリアの背景画像を用いて、画像入力部に入力された前記対象エリアを撮像した動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出するオブジェクト検出ステップと、
    前記オブジェクト検出ステップで検出したオブジェクトについて、このオブジェクトが前記対象エリア内で停止している停止オブジェクトであるかどうかを判定するオブジェクト種別判定ステップと、
    前記オブジェクト種別判定ステップで停止していると判定した停止オブジェクト毎に、その停止オブジェクトにかかる画像を停止オブジェクト画像として停止オブジェクト画像記憶部に記憶する停止オブジェクト画像記憶ステップと、をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、
    前記オブジェクト検出ステップは、前記背景画像記憶部が記憶する前記背景画像に加えて、前記停止オブジェクト画像記憶部が記憶する停止オブジェクト画像を用い、前記画像入力部に入力された前記対象エリアの動画像にかかるフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されているオブジェクトを検出するステップである、画像処理プログラム。
JP2013227074A 2013-10-31 2013-10-31 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム Active JP6308612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227074A JP6308612B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227074A JP6308612B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015088027A true JP2015088027A (ja) 2015-05-07
JP6308612B2 JP6308612B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=53050729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227074A Active JP6308612B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6308612B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009005141A1 (ja) * 2007-07-05 2009-01-08 Nec Corporation 物体領域検出装置、物体領域検出システム、物体領域検出方法及びプログラム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009005141A1 (ja) * 2007-07-05 2009-01-08 Nec Corporation 物体領域検出装置、物体領域検出システム、物体領域検出方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6308612B2 (ja) 2018-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9639759B2 (en) Video processing apparatus and video processing method
JP6509275B2 (ja) 画像の背景差分に用いられる背景モデルを更新する方法及び装置
US9076257B2 (en) Rendering augmented reality based on foreground object
JP6525545B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラム
US20120293486A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP6436077B2 (ja) 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
JP6414066B2 (ja) 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
EP2591460A1 (en) Method, apparatus and computer program product for providing object tracking using template switching and feature adaptation
JP2019186955A (ja) 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
JP4969291B2 (ja) 移動物体追跡装置
JPWO2016021147A1 (ja) 画像から移動体の滞留を検出するための画像処理システム、画像処理方法及び記録媒体
JP2013101419A (ja) 画像信号処理装置
US11521392B2 (en) Image processing apparatus and image processing method for image analysis process
JP7446060B2 (ja) 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
JP7176590B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
KR101396838B1 (ko) 다수의 모션 모델을 선택적으로 이용하는 영상 안정화 방법 및 시스템
US20200311438A1 (en) Representative image generation device and representative image generation method
JP6798609B2 (ja) 映像解析装置、映像解析方法およびプログラム
JP2014110020A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP6399122B2 (ja) 顔検出装置およびその制御方法
JP6308612B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP6603123B2 (ja) 動物体の検出装置、検出方法及びプログラム
JP5505936B2 (ja) 画像処理ユニット、および画像処理プログラム
US9842406B2 (en) System and method for determining colors of foreground, and computer readable recording medium therefor
US20210004571A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6308612

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250