JP2015084857A - Chair - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、オフィス等において好適に使用される椅子に関する。 The present invention relates to a chair suitably used in an office or the like.
従来から、背凭れの上部に手指挿通用の開口部を形成しその開口部を形成する周縁部分の一部を使用者が持ち運びや移動に利用するためのハンドル部とした椅子が知られている(例えば、特許文献1を参照)。 2. Description of the Related Art Conventionally, a chair is known in which an opening for inserting a finger is formed in the upper part of a backrest, and a part of a peripheral portion forming the opening is used as a handle for a user to carry or move. (For example, see Patent Document 1).
ところで、事務用の回転椅子等においては、背インナーシェルの前に背クッションを配した背凭れ本体とこの背凭れ本体の後に配された背アウターシェルとを有した背凭れを備えたものがあり、かかる構成の椅子においても、背アウターシェルにハンドル部を有したものが登場している。 By the way, some office swivel chairs have a backrest having a backrest body with a back cushion disposed in front of the back inner shell and a back outer shell disposed behind the backrest body. Even in the chair having such a configuration, a chair having a handle portion on the back outer shell has appeared.
ところが、この種の椅子においては、その構成上、ハンドル部を使用者に把持させるべく必要な空間が形成されにくいという問題がある。従来の椅子においては、背アウターシェルにおけるハンドル部を上方に凸をなすように湾曲させたり背アウターシェルにおけるハンドル部が止着された左右側部を背凭れ本体から離間させるべく後方に向かって反らしたりして、ハンドル部を使用者に把持させ易くするための空間を形成する対策が施されていた。換言すれば、従来のこの種の椅子においては、ハンドル部を把持させるべく手指を挿通させるための設計の自由度が低いものとなっていた。 However, this type of chair has a problem in that it is difficult to form a space necessary for the user to grip the handle portion due to its configuration. In a conventional chair, the handle portion of the back outer shell is curved so as to be convex upward, and the left and right side portions to which the handle portion of the back outer shell is fixed are warped backward to separate from the backrest body. In other words, measures have been taken to form a space for the user to easily hold the handle portion. In other words, in this type of conventional chair, the degree of freedom in design for inserting a finger to grip the handle portion has been low.
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、使用者にハンドル部を把持させるべく手指を挿通させるための空間を形成するための設計の自由度に優れた椅子を提供することにある。 The present invention has been made by paying attention to the above circumstances, and provides a chair having a high degree of design freedom for forming a space for allowing a user to insert a finger so as to grip the handle portion. There is.
すなわち、本発明の椅子は次の構成をなしている。 That is, the chair of the present invention has the following configuration.
請求項1に記載の椅子は、背インナーシェルの前に背クッションを配した背凭れ本体とこの背凭れ本体の後に配された前記背インナーシェルと係わり合う背アウターシェルとを有した背凭れと、この背凭れを支持するための下端にキャスタを有した脚とを具備してなる椅子であって、前記背アウターシェルが、上部における左側部と右側部を前記背凭れ本体に添接させるとともに前記左側部と右側部との間を前記背凭れ本体が外部に露出し得るように形成した背アウターシェル本体と、前記左側部と右側部との間に配された使用者が把持し得るハンドル部とを備えているものである。
The chair according to
請求項2に記載の椅子は、請求項1に係る構成において、前記ハンドル部が、前記背アウターシェル本体に一体に形成されているものである。 According to a second aspect of the present invention, in the configuration according to the first aspect, the handle portion is formed integrally with the back outer shell main body.
請求項3に記載の椅子は、請求項1に係る構成において、前記ハンドル部が、前記背アウターシェル本体と別体に形成されており、前記ハンドル部の取付部が前記背凭れ本体に取り付けられるとともに前記背アウターシェル本体に被覆されるものである。 According to a third aspect of the present invention, in the configuration according to the first aspect, the handle portion is formed separately from the back outer shell main body, and the attachment portion of the handle portion is attached to the backrest main body. In addition, the back outer shell body is covered.
請求項4に記載の椅子は、請求項1、2又は3に係る構成において、前記背アウターシェル本体の上部が、背面視において左右方向中央部を凹陥させた形状をなしているものである。 According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration according to the first, second, or third aspect, the upper portion of the back outer shell main body has a shape in which a central portion in the left-right direction is recessed in a rear view.
請求項5に記載の椅子は、請求項1、2又は3に係る構成において、前記背アウターシェル本体の上部に、前記背凭れ本体を外部に露出させるための露出用開口部を備え、この露出用開口部の左右に前記左側部と前記右側部とを配しているものである。 According to a fifth aspect of the present invention, in the configuration according to the first, second, or third aspect, the chair includes an opening for exposing the backrest main body to the outside at an upper portion of the back outer shell main body. The left side and the right side are arranged on the left and right sides of the opening for use.
以上説明したように本発明によれば、使用者にハンドル部を把持させるべく手指を挿通させるための空間を形成するための設計の自由度に優れた椅子を提供することができる。 As described above, according to the present invention, it is possible to provide a chair excellent in design freedom for forming a space for allowing a user to insert a finger so as to hold the handle portion.
以下、本発明の一実施形態(第一の実施形態)を、図1〜図21を参照して説明する。 Hereinafter, an embodiment (first embodiment) of the present invention will be described with reference to FIGS.
この実施形態は、本発明を、オフィス等において好適に使用される事務用回転椅子である椅子Aに適用したものである。 In this embodiment, the present invention is applied to a chair A that is an office swivel chair suitably used in an office or the like.
椅子Aは、椅子本体Cに物品たる災害対応用品セットBを装着したものである。 The chair A is a chair body C to which a disaster response product set B as an article is attached.
椅子本体Cは、下端にキャスタ11を有した脚1と、この脚1に支持された支持基部2と、この支持基部2の上に配された座支持部材3と、この座支持部材3の上に支持された座4と、基端部を前記支持基部2に枢着した背支桿5と、この背支桿5に支持された背凭れ6とを具備してなる。以下、詳述する。
The chair body C includes a
脚1は、先端部下面にキャスタ11を備え放射状に配された複数本の脚羽根12と、これら脚羽根12の集合部分に立設された脚支柱13と、この脚支柱13の主要部をなすガススプリング131とを具備してなる。ガススプリング131は、脚羽根12に固定されたシリンダ131aとこのシリンダ131aに対して昇降可能なロッド131bを備えた通常のものでロッド131bの先端部に前記支持基部2が装着されている。ガススプリング131の先端には、当該ガススプリング131のロック及びロック解除を行うための操作ボタン131cが設けられている。操作ボタン131cの操作は、支持基部2に回転可能に取り付けられた昇降操作用レバー24により行われる。
The
支持基部2は、支持基部本体21と、この支持基部本体21の下面側を覆う支持基部カバー22とを備えたものである。
The
支持基部本体21は、金属製のもので、底壁211と、この底壁211の両側辺から立設された左右の側壁212と、前記底壁211の後辺に立設された後壁213と、前記底壁211の後半部分に対応させて前記両側壁212間に設けられた天壁214とを備えたもので、前記ガススプリング131のロッド131bが前記底壁211及び天壁214に貫着されている。前記両側壁212の前端側には、後述するブッシュ26を取り付けるための前後方向に延びる取付孔(図示せず)が形成されている。後壁213には後述する背傾動ロック機構8を構成するロック孔213aが上下方向に所定の間隔をあけて複数列設けられている。支持基部2の前半部には前記取付孔に装着されたブッシュ26の長孔261に関連させて後述する傾動反力発生機構が収容されている。なお、長孔261内には、前後方向に移動する往復動部材たる前軸j1が配されている。
The
支持基部カバー22は、樹脂製のもので、脚支柱13が通過する通過孔221aが形成された底壁221と、この底壁221の前縁から斜め前方に延びた傾斜壁222と、この傾斜壁222の前端縁から立設された前壁223と、前記底壁221及び傾斜壁222の左右両側縁からそれぞれ立設された左右の側壁224とを備えている。傾斜壁222は、外面側に取扱説明書を取り付けるための説明書取付部222aを備えている。
The
座支持部材3は、金属製のもので、天壁31と、この天壁31の左右両側縁からそれぞれ下方に垂下させた左右の側壁32と、これら各側壁32の下縁から外方に向けて延出させた鍔33とを備えたものである。左右の側壁32の前端部は、前記支持基部2に配されたブッシュ26の長孔261に挿通された前軸j1を介して支持基部2に前後動可能に支持されている。左右の側壁32の後端部は、前記背支桿5の途中に後軸j2を介して枢着されている。
The
座4は、前記座支持部材3に固定された座受である座アウターシェル41と、上面を座面4sとしており前記座アウターシェル41上に案内レール機構43を介して前後方向に移動可能に配された座本体42と、座本体42を座アウターシェル41に対して移動不能にロックするためのロック機構44とを備えたものである。
The
座アウターシェル41は、合成樹脂製のもので、下面側の中央部分に前記座支持部材3が収容される凹陥部411を有するとともに上面に補強用のリブ412を備えており、前記座支持部材3の鍔33上にビスv1を用いて固定されている。座アウターシェル41の上面には、先端部stが基端部ktよりも幅広に形成された突起413が複数本突設されている。座アウターシェル41の下面には、前記ロック機構44を構成するレバーユニット45を取り付けるためのレバーユニット取付部414が設けられている。
The seat
座本体42は、座アウターシェル41の上に前後方向にスライド可能に配された座インナーシェル421と、この座インナーシェル421の上に設けられた座クッション(図示せず)と、この座クッション及び座インナーシェル421の周縁部を包みこむ張地である外装材422とを備えている。
The
座インナーシェル421は、合成樹脂製のもので、前記座アウターシェル41の突起413と協働して前記案内レール機構43を構成する前後方向に延びる複数本のスリット421aを備えている。各スリット421aは、平面視において前記突起413の基端部ktに対応した幅寸法を有する幅狭部wnと、この幅狭部wnに連続して設けられ前記突起413の先端部stの通過を許容する幅寸法を有する幅広部wmとを備えている。すなわち、座本体42は、座アウターシェル41から離脱できない状態で当該座アウターシェル41に対してスライド移動可能なスライド領域rsと座アウターシェル41から離脱可能な離脱領域rdとに位置させることができるものであり、スライド領域rsにおいては突起413がスリット421aの幅狭部wnに位置し、離脱領域rdにおいては突起413がスリット421aの幅広部wmに位置するようになっている。そして、レバーユニット45が座アウターシェル41のレバーユニット取付部414に正規の姿勢で取り付けられた場合に、離脱禁止部451aによって座本体42が離脱領域rdに移動できないように構成している。
The seat
レバーユニット45は、上面に突起状をなす離脱禁止部451aを備えたフレーム451と、このフレーム451に上下方向に回動可能に支持され一端側を操作端452bとして外部に露出させるとともに他端側に係合爪452aを備えたレバー452と、前記レバー452を前記係合爪452aが上方に突出する方向に付勢するスプリング453とを備えたものである。そして、フレーム451を、座アウターシェル41のレバーユニット取付部414にビスv2を用いて取り付けた状態で、離脱禁止部451aが座アウターシェル41に設けた第一の窓415を介して座アウターシェル41上に突出するとともに、係合爪452aが座アウターシェル41に設けた第二の窓416を介して座アウターシェル41上に突出するようにしてある。座インナーシェル421の第一の窓415に対応する部位には離脱禁止部451aが挿入される溝421bが形成されている。この溝421bの前後方向の長さ寸法はスライド領域rsに略対応させてある。すなわち、座本体42が、スライド領域rs外にスライドしようとした場合には、当該離脱禁止部451aが溝421bの端部に当接して座本体42が離脱領域rdにまで移動することができないようになっている。換言すれば、離脱禁止部451aは、座本体42の座アウターシェル41に対する前後方向のスライド範囲を規制するためのスライド範囲規制手段46を兼ねているものである。スライド範囲規制手段46は、溝421bと離脱禁止部451aとを主体に構成されている。
The
座インナーシェル421の第二の窓415に対応する部位には、前記レバーユニット45の係合爪452aが選択的に係合する複数の係合爪係合部421cが前後方向に間隔をあけて設けられている。すなわち、このレバーユニット45と前記複数の係合爪係合部421cとによって、座本体42を座アウターシェル41に対して移動不能にロックするためのロック機構44が構成されている。換言すれば、前記ロック機構44は、前記座受たる座アウターシェル41に設けられフレーム451に支持されたレバー452を操作することにより係合爪452aがロック位置plとロック解除位置puとの間で作動するレバーユニット45と、座本体42に設けられ前記レバーユニット45の係合爪452aが係脱する係合爪係合部421cとを備えたものであり、前記レバー452の操作端452bを上方に回動操作して係合爪452aと係合爪係合部421cとの係合を一時的に解除し前記係合爪452aを異なった孔である係合爪係合部421cに係合させることにより座本体42の座アウターシェル41に対する位置を変更することができるようになっている。
In a portion corresponding to the
このように、レバーユニット45は、座アウターシェル41に正規の姿勢で取付けられた場合に前記座本体42が座アウターシェル41から離脱するのを禁止するとともに前記正規の姿勢を解除した場合に前記座本体42が座アウターシェル41から離脱するのを許容する離脱禁止部451aを備えたものであるため、レバーユニット45を座アウターシェル41から取り外すことにより座インナーシェル421を離脱領域まで移動させることが可能になり座アウターシェル41から取り外すことができる。
Thus, the
背支桿5は、基端部を主軸j3を介して支持基部2に支持された背支桿本体51と、この背支桿本体51の基端側をカバーする下の背支桿カバー52と、上の背支桿カバー53とを具備してなる。
The
背支桿本体51は、板材により構成された下部フレーム511と、主にパイプ材により構成された上部フレーム512とを備えたものである。下部フレーム511は、支持基部2における側壁224の外面側に近接配置された左右の支持板511aとこれら支持板511aを剛結する立体構造をなす横架材511bとを具備してなる。
The back support rod
左右の支持板511aは、鋼板により作られた平板状のもので、前端部が主軸j3を介して支持基部3に回動可能に支持されている。左右の支持板511aの後端部には、上部フレーム512を剛結するためのパイプ取付部511cを備えている。横架材511bは、上方に開放されたチャンネル状のもので、両端を溶接継ぎ手を介して前記支持板511aの内側面に剛結されている。具体的には、横架材511bは、底壁x1と、この底壁x1の前縁に立設した前壁x2と、この前壁x2に対面させて前記底壁x1の後縁に立設した後壁x3とを備えたものである。
The left and
上部フレーム512は、基端部を前記パイプ取付部511cに溶接継ぎ手を介して剛結されたパイプ材512aと、これらパイプ材512aを結合する下ブラケット512b及び上ブラケット512cとを備えたものである。前記下ブラケット512b及び上ブラケット512cは前記パイプ材512aに溶接継ぎ手を介して剛結されたもので、これら下ブラケット512b及び上ブラケット512cに前記背凭れ6が取付けられるようになっている。
The
そして、この背支桿5と前記支持基部2との間に、背凭れ6を所望の後傾位置でロックするための背傾動ロック機構8が設けられている。背傾動ロック機構8は、背支桿5に設けられた係合部材513を支持基部3の壁を利用して設けられたロック孔213aに係合させて背支桿5を所定の傾動位置にロックできるようにしたものである。すなわち、この背傾動ロック機構8は、支持基部2の後壁213に複数列の係合部たるロック孔213aを上下方向に間隔をあけて設けておき、背支桿5に保持されて移動する係合部材513をそれらロック孔213aの何れかに選択的に係合することができるようにしたものである。具体的には、前記係合部材513は、前記背支桿5の横架材511bの前壁x2及び後壁x3の下端に設けられたスリットにより前後動可能に保持された板状のもので、その前縁に前記ロック孔213aのいずれかの列に係合可能な突起513aを備えている。係合部材513は、付勢機構8aにより前方に弾性付勢されるロック可能状態と後方に弾性付勢されるロック解除状態(図示せず)のいずれかの状態におかれる。付勢機構8aは、ロック位置Paとロック解除位置Pbとの間で移動操作可能な後傾ロック操作レバー514と、この後傾ロック操作レバー514がロック位置Paにある場合に係合部材513を前方に弾性付勢するとともに前記後傾ロック操作レバー514がロック解除位置Pbにある場合に係合部材513を後方に弾性付勢するねじりコイルスプリング515とを具備してなる。ねじりコイルスプリング515は、一端を前記後傾ロック操作レバー514に支持させるとともに他端を係合部材513に支持させたものであり、前記後傾ロック操作レバー514をロック位置Paからロック解除位置Pbまで移動させる際に思案点を通過して前記係合部材513に対する付勢方向が反転するように配置されている。この実施形態における付勢機構8aは、後傾ロック操作レバー514がロック位置Paにある場合は前記係合部材513を前方に付勢し、後傾ロック操作レバー514がロック解除位置Pbにある場合は前記係合部材513を後方に付勢するように構成されている。
A back tilt lock mechanism 8 for locking the
下の背支桿カバー52は、座面4aよりも下に設けられており、ベルト等の支持部材Eによって吊り下げ支持された物品である災害対応用品セットBが添接し得る添接部521を備えている。添接部521は、災害対応用品セットBにおける収納部材B2の側面側が添接し得る縦部たる立壁521aと前記収納部材B2の上面側が添接し得る横部たる天壁521bとを備えたものである。そして、立壁521a及び天壁521bを主体にして災害対応用品セットBを配するための空間spが形成されている。すなわち、添接部521は背支桿5に配されたものであり、前記縦部が前記背支桿5に形成された立壁521aであり、前記横部が前記背支桿5に形成された天壁521bである。
The lower
具体的に説明すれば、前記下の背支桿カバー52は、支持基部2及び背支桿5の下部フレーム511の一部を下側から覆う底壁522と、この底壁522の後端から上方に立ち上がる前記立壁521aと、この立壁521aの上端から後方に延びる前記天壁521bと、これら天壁521b、立壁521a、及び底壁522の両側に一体に設けられた左右の側壁524とを備えた合成樹脂製のもので、前記天壁521bと立壁521aとによって、側面視L字状の部位を形成している。このようにして立壁521aと天壁521bとを備えた物品の取付部である添接部521によって囲まれた前記空間spは、前記支持基部3の後方に形成されており、この空間spに前記天壁521b及び立壁521aに添接させた状態で物品である災害対応用品セットBが配されている。災害対応用品セットBは、収納部材B2に災害発生時に応急的に対応するための頭部保護用帽子や懐中電灯等の災害対応用品を収納させたものである。
Specifically, the lower
上の背支桿カバー53は、背支桿5の下部フレーム511と上部フレーム512の結合部分を覆うためのもので、ボルト挿通孔(図示せず)を通して下の背支桿カバー52のナット部521cに螺着したボルト(図示せず)により背支桿本体51に取付けられている。
The upper
背凭れ6は、背凭れ本体61とこの背凭れ本体61の後に配された背アウターシェル62とを備えたものである。
The
背凭れ本体61は、シェル状をなす背インナーシェル612の前に背クッション(図示せず)を配してなるものである。背凭れ本体61は、背インナーシェル612と、この背インナーシェル612の前面に添接させた背クッションと、この背クッション及び前記背インナーシェル612の周縁部を覆う張地である外装材613とを具備している。
The
背インナーシェル612は、図9に示すように、背アウターシェル62を外した状態で外部に露出する下部アウターシェル取付領域612aと、この下部アウターシェル取付領域612aよりも上に延出するとともに背面側が外装材613に覆われている上部延出領域612bとを備えてなる合成樹脂製のものである。下部アウターシェル取付領域612aは囲繞壁yaにより包囲されている。下部アウターシェル取付領域612aの背面側には、多数の縦リブyb及び横リブycが格子状に設けられており、これら縦リブyb及び横リブycを避ける位置に、上下の背支桿取付部ydと、背アウターシェル62の周縁部を取付けるための複数のボス部yeが設けられている。上部延出領域612bは、背面側に多数の縦リブyg及び横リブyhを備えたもので、前面及び背面が外装材613により覆われている。
As shown in FIG. 9, the back
そして、背凭れ本体61の後に、背インナーシェル612と係わり合う背アウターシェル62が配されている。この実施形態では、背アウターシェル62は、背支桿5の上部及び背インナーシェル612の中間部及び下部を外部に表出することを防ぐための化粧部材としての機能を発揮している。
A back
背アウターシェル62は、シェル状をなす背アウターシェル本体621と、この背アウターシェル本体621の上部に配され使用者が把持し得るハンドル部622とを備えている。背アウターシェル62は、上部における左側に位置し背凭れ本体61に添接された左側部621xと、上部における右側に位置し背凭れ本体61に添接された右側部621yとを備えてなり、前記左側部621xと右側部621yとの間に背凭れ本体61の外装材613が露出するように構成しており、前記左側部621xと右側部621yとの間に使用者が把持し得るハンドル部を配している。すなわち、背アウターシェル62は、上部における左側部621xと右側部621yを前記背凭れ本体61に添接させるとともに前記左側部621xと右側部621yとの間を前記背凭れ本体61が外部に露出し得るように形成した背アウターシェル本体621と、前記左側部621xと右側部621yとの間に配された使用者が把持し得るハンドル部622とを備えている。この実施形態では、背アウターシェル本体621とハンドル部622とは合成樹脂により一体に形成されている。
The back
ここで、背アウターシェル本体621の左側部621x及び右側部621yを背凭れ本体61に「添接させる」とは、左側部621xと背凭れ本体61との間、並びに、右側部621xと背凭れ本体61との間に外観上空間が視認されない態様で取り付けることを意味している。換言すれば、「添接させる」とは、外観上、添接した状態に視認され得るように構成することを含んでいる。
Here, “attaching” the
背アウターシェル本体621は、前記背凭れ本体61の背面側に添接されるべく背凭れ本体61の側縁及び下縁形状に略対応する側縁及び下縁形状をなすものであり、下部の周縁に前記背インナーシェル612の囲繞壁yaの外側に嵌合する周囲壁621aを備えている。背アウターシェル本体621の上部は、背面視において左右方向中央部が凹陥した形状をなしており、外装材613が張り設けられた背凭れ本体61の背面に添接されている。背アウターシェル本体621における背インナーシェル612のボス部yeに対応する部位にはボス部yeに係わり合う凸状部621eが形成されている。
The back outer shell
背アウターシェル62の背凭れ本体61に対する取り付けは、背アウターシェル本体621の凸状部621eを背インナーシェル612のボス部yeに係わり合わせるとともに、必要に応じて、図示しないビスにより背アウターシェル本体621と背インナーシェル612とを螺着することにより行われる。例えば、背凭れ本体61に添接する左側部621xと右側部621yとを図示しないビスにより背インナーシェル612に螺着し、左側部621xと右側部621yの外面に露出する当該ビスのビス頭をカバー等により覆い隠すことが考えられる。
The back
左側部621x及び右側部621yは、背凭れ本体61に外観上添接された状態に視認されるように配された平板状の部分であり、この実施形態では、これら左側部621x及び右側部621yの内側の部位がハンドル部622に連続している。一方、左側部621xと右側部621yとの間には、樹脂肉が存在しない部位、すなわち、肉無し部である露出惹起部621bが形成されており、この露出惹起部621bを介して背凭れ本体61の外装材613が外部に露出し得るようになっている。換言すれば、背凭れ本体61は、背アウターシェル62の露出惹起部621bを介して外部に視認可能に露出させた外装材613の一部である露出部613aを備えている。
The
ハンドル部622は、背アウターシェル本体621に一体に形成されている。ハンドル部622は、左右方向に延びるハンドル部本体622aと、このハンドル部本体622aの左右の側縁から前方に延出し前端を前記背アウターシェル本体622aに接続した左右のハンドル部側部622bとを備えている。ハンドル部622は、平面視前方に開放されたコ字状をなしており、ハンドル部本体622a及びハンドル部側部622bとによって囲まれた領域を使用者がハンドル部622を把持するべく手指を挿通可能な手指挿通空間skとしている。ハンドル部622は、側面視において、背アウターシェル本体621の外面よりも後方に突出した形状をなしている。
The
ハンドル部622は、背アウターシェル本体621の左側部621xと右側部621yとの間に架設されており、図3に示すように、背面視において、露出惹起部621b及び露出部613aが視認されないように構成されている。換言すれば、ハンドル部622は、背面視において、背凭れ本体61の露出部613aを隠すように左側部612xと右側部612yとの間に架設されている。
The
以上のようにしてなる椅子本体Cは、図13及び図14に示すように、使用位置(U)からロッキング位置(R)まで背凭れ6を移動させることができるようになっており、後方への押圧力が解消した場合に前記背凭れ6が傾動反力発生機構9の働きにより使用位置(U)に自己復帰するようになっている。そして、シンクロロッキング機構SYの働きにより、背凭れ6を傾動させた場合に、その傾動に連動して座4が一定の割合で傾動するように構成されている。
The chair body C configured as described above can move the
傾動反力発生機構9は、前記支持基部2内に設けられたもので、対をなすスプリングSと、これらスプリングSの基端部を保持する基端側スプリングリテーナ91と、前記スプリングSの先端部を保持する先端側スプリングリテーナ92とを具備してなるもので、前記スプリングSの付勢力を前記先端側スプリングリテーナ92を介して前軸j1に伝達することにより前記座4及び背凭れ6を使用位置(U)方向に付勢するようになっている。そして、前記基端側スプリングリテーナ91の位置を反力調整機構93により変更することにより前記スプリングSによる付勢力の大きさを変更することができるようになっている。先端側スプリングリテーナ92は、その前面に断面半円形をなす溝921を備えておりその溝921に前記前軸j1の中間部分を保持させている。反力調整機構93は、軸心を左右方向に向けて配設され反力調整レバー94を回転操作することにより軸心回りに当該反力調整レバー94と一体に回転する送りねじ部材941と、この送りねじ部材941に螺着され、当該送りねじ部材941の正逆回転に伴って左右方向に往復動作する進退部材95と、この進退部材95の左右方向への進退動作を前記基端側スプリングリテーナ91の前後方向の位置変化に変換するカム機構96とを備えた通常の構成のものである。
The tilt reaction
シンクロロッキング機構SYは、座4を支持する座支持部材3の前端側を前軸j1を介して支持基部2に前後移動可能に支持させるとともに前記座支持部材3の後端側を後軸j2を介して背支桿5の途中に支持させたものである。このシンクロロッキング機構SYによれば、背凭れ6を使用位置(U)からロッキング位置(R)まで後傾させた場合に、座支持部材3が後端側を沈み込ませながら後退動作を行うことになり、前軸jが支持基部2に配されたブッシュ26の長孔261に沿って使用位置(U)からロッキング位置(R)にまで移動するようになっている。この椅子本体Cは、前記座4及び背凭れ6のシンクロロッキング動作に伴って往復動作を行う往復動部材たる前軸j1と、この前軸j1を前記初期位置p2において係止する規制部材25とを具備してなり、前記規制部材25を取付ける前の状態において前記前軸j1が前記スプリングSの付勢力がゼロとなる組み付け位置p1から前記初期位置p2を経由して前記ロッキング位置p3にまで移動し得るように構成しておき、前記前軸j1を前記初期位置p2よりもロッキング位置p3側に移動させた状態で前記規制部材25を後付けできるように構成されている。すなわち、前記長孔261の一端側に前記規制部材25を後付けするための規制部材取付部262が設けられている。
The synchro-rocking mechanism SY supports the front end side of the
詳述すれば、前記支持基部2の前端部に長孔状をなす取付孔を形成しておき、この取付孔に前軸j1を前後方向に往復動作可能に案内するための長孔261を有した樹脂製のブッシュ26が設けられている。このブッシュ26の前端側に前記長孔261に連続させて前記規制部材取付部262が形成されている。前記長孔261は、前記前軸j1に対応した幅寸法を有しており、前記規制部材取付部262は、前記長孔261の幅寸法よりも大きな開口幅を有したものである。規制部材25は、前記規制部材取付部262に嵌合し得る異形横断面を有する軸状のもので前記長孔261に臨む部位に前軸j1を係止するための係止部251を備えている。前記前軸j1は、通常使用時においては、規制部材25の係止部251に当接する初期位置p2から後方のロッキング位置p3までの間で前後方向に往復動作するようになっている。規制部材25は、内方端に位置決め用の鍔252を有するとともにその鍔252の内側に手指でつまむようにして把持可能なつまみ部253を備えており、そのつまみ部253を摘んで規制部材25を前記規制部材取付部262に内側から挿入することにより後付けできるようにしてある。
More specifically, a mounting hole having a long hole shape is formed in the front end portion of the
なお、この規制部材25と前記ブッシュ26との間には、前記鍔252が前記ブッシュ26に当接する正規の位置まで規制部材25が挿入された状態で相互に係合する抜け止め機構27が設けられている。抜け止め機構27は、規制部材25側に設けられた係合部254と、ブッシュ26側に設けられ前記規制部材25の挿入動作を利用して前記係合部254に弾性係合する弾性爪263とを備えたものである。前記長孔261を形成するブッシュ26と規制部材25は、前記前軸j1の両端部に対応させて支持基部2の左右の側壁212にそれぞれ設けられている。
A retaining
前記両規制部材25が装着される前の段階においては、前軸j1が前記規制部材取付部262内に進入する位置すなわち前記スプリングSの付勢力がゼロとなる組み付け位置p1に存在することが可能となる。そのため、規制部材25を取付けていない前段階において組み付け位置p1に前軸j1を挿入して無負荷状態で先端側スプリングリテーナ92に当接させ、しかる後に、背凭れ6を後傾させながら前軸j1を前記初期位置p2を通過させてロッキング位置p3方向に移動させその状態で前記各規制部材25を前記各規制部材取付部262にそれぞれ内側から装着する。その状態で背凭れ6に対する後方への押圧力を解除すれば前記スプリングSの付勢力により前記前軸j1が前方に移動し前記規制部材25に当接する初期位置p2で係止されることになる。初期位置p2においては、スプリングSの予圧により前記前軸j1が初期位置p2に安定保持され前記背凭れ6及び座4が使用位置(U)に静止した状態となる。
In a stage before both the restricting
この実施形態における椅子本体Cは、前記座4及び背凭れ6のシンクロロッキング動作に伴って往復動作を行う往復動部材たる前軸j1と、この前軸j1の動作範囲における略全域に亘って当該前軸j1を対向する二方向から挟圧しその往復動作に摩擦抵抗を与える樹脂製の抵抗部材28とを具備している。
The chair body C in this embodiment includes a front shaft j1 that is a reciprocating member that performs a reciprocating motion in accordance with a synchro-rocking operation of the
前記抵抗部材28は、前記前軸j1を挟持する対をなす挟圧部281とこれら挟圧部の一端同士を連結する第一の連結部282と前記挟圧部281の他端同士を連結する第二の連結部283とを備えた環状のものである。前記抵抗部材28は、前記挟圧部281間の離間寸法w2を前記前軸j1の直径w1、すなわち前軸j1における挟圧方向の外径寸法w1よりも小さく設定したものであり、部材の弾性反発力により前記両挟圧部281を前記抵抗部材28に弾性的に圧接している。なお、前記挟圧部281間の離間距離w2は、前軸j1の前記外形寸法w1の約5分の3に設定されている。前記抵抗部材28は、前記ブッシュ26に一体的に設けられたものである。抵抗部材28は、前記第一、第二の連結部282、283が前記ブッシュ26に一体化されているとともに前記両挟圧部281の大部分がスリットを介して前記ブッシュ26と離間している。具体的に説明すれば、前記両挟圧部281は板ばね状のものであり、前記第一の連結部282はこれら両挟圧部281の端部を連結する側面視U字状をなすものである。第二の連結部283は、前記規制部材取付部262を兼ねたものであり、この規制部材取付部262と前記第一の連結部282とは前記ブッシュ26と一体化されている。ブッシュ26と抵抗部材28は、POM(ポリアセタール)樹脂を用いて一体に成形されたものである。
The
この実施形態における椅子本体Cは、以上説明した構造に加え、次のような構成をなしている。この椅子本体Cの背凭れ6は、下半部6bがやや前傾した状態でその両端部が着座者の両側を包囲するように湾曲した幅広な形状をなすものである。上半部6aは、側面視においてくの字状に屈曲する屈曲部6cを介して前記下半部6bに連続するやや後傾したものである。上半部6aは、前記下半部6bよりも幅の狭い形態をなしている。そして、上半部6aよりも前側方に延出した下半部6bの上面6sが肘掛け7の上面7sと略連続するように設定されている。
The chair body C in this embodiment has the following configuration in addition to the structure described above. The
肘掛け7は、後方に開放された側面視コ字形をなす肘掛本体71と、この肘掛本体71を座4の座アウターシェル41に取付ける取付アーム72とを備えたもので、前記肘掛本体71の上面である肘当て面7sが前記背凭れ6の下半部6bの上面6sに略連続するように設定されている。また、肘掛本体71の下面711は、背凭れ6の下面6uと略連続するように設定されている。このようにしてなる椅子本体Cに前記災害対応用品セットBが装着されている。換言すれば、この椅子Aは、災害時に使用され得る災害対応用品を備えたもので、前記椅子本体Cと前記災害対応用品セットBとを具備してなる。
The
災害対応用品セットBは、収納部材B2の内部に一人分の内容に略相応する前記災害対応用品を収納させたものであり、この災害対応用品セットBを取り付けるための取付部である添接部521を前記背支桿5に配している。すなわち、災害対応用品は、前記座4の座面4sよりも下の位置に配されている。災害対応用品セットBは、添接部521に添接した状態で背支桿5に対して支持部材Eによって吊り下げ支持されている。この実施形態における支持部材Eは、端部に着脱可能な面ファスナを備えたベルト状の部材を主体に構成されたものであり、上の背支桿カバー53上を通過させて背支桿5に巻回された上で、災害対応用品セットBを吊り下げ支持している。
The disaster response product set B is a storage member B2 in which the disaster response product substantially corresponding to the content of one person is stored, and an attachment portion that is an attachment portion for mounting the disaster response product set
以上説明したように、本実施形態に係る椅子Aは、背インナーシェル612の前に背クッションを配した背凭れ本体61とこの背凭れ本体61の後に配された前記背インナーシェル612と係わり合う背アウターシェル62とを有した背凭れ6と、この背凭れ6を支持するための下端にキャスタ11を有した脚1とを具備してなるものである。そして、この椅子Aは、前記背アウターシェル62が、上部における左側部621xと右側部621yを前記背凭れ本体61に添接させるとともに前記左側部621xと右側部621yとの間を前記背凭れ本体61が外部に露出し得るように形成した背アウターシェル本体621と、前記左側部621xと右側部621yとの間に配された使用者が把持し得るハンドル部622とを備えている。このため、使用者にハンドル部622を把持させるべく手指を挿通させるための空間を形成するための設計の自由度に優れた椅子を提供することができるものとなる。
As described above, the chair A according to the present embodiment is engaged with the
すなわち、背アウターシェル本体621が、左側部621xと右側部621yとの間を背凭れ本体61が外部に露出し得るように形成しているので、背アウターシェル本体621の厚み寸法に相当する空間を使用者の手指を挿通させるための空間として利用することができるものとなる。
That is, since the back outer shell
しかも、背アウターシェル62が背凭れ本体61の背インナーシェル612と係わり合うため、ハンドル部622を把持する使用者により背アウターシェル62が一定の外力を受けても、背アウターシェル62が、背支桿5と連結し着座者の荷重を支持し得る強度部材たる背凭れ本体61から離脱し難いものとなり、好適に椅子A全体を移動させることができるものとなる。
In addition, since the back
また、背アウターシェル本体621が、その上部における左側部621xと右側部621yを前記背凭れ本体61に添接させているため、背凭れ本体61と接続するための設計の自由度が優れたものとなり、ハンドル部622を有した背アウターシェル62を背凭れ本体61に対して好適に支持させ得るものとなる。
Further, the back outer shell
ハンドル部622が、前記背アウターシェル本体621に一体に形成されているため、ハンドル部622の強度を高めるための設計の自由度に優れたものとなるとともに部品点数の抑制に寄与し得るものとなる。
Since the
背アウターシェル本体621の上部が、背面視において左右方向中央部を凹陥させた形状をなしているため、左側部621xと右側部621yとの間を前記背凭れ本体61が外部に露出し得るように形成し易いものとなる。
Since the upper portion of the back outer shell
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。 The present invention is not limited to the embodiment described in detail above.
上述した第一の実施形態においては、ハンドル部が背アウターシェル本体と一体に形成されていたものを示していたが、このようなものには限定されるものではなく、ハンドル部が背アウターシェル本体と別体に形成されたものであっても良い。 In the above-described first embodiment, the handle portion is formed integrally with the back outer shell main body. However, the handle portion is not limited to this, and the handle portion is the back outer shell. It may be formed separately from the main body.
ここで、図22及び図23において、第二の実施形態である椅子Aの背凭れ6を簡略化して示している。同図は、背アウターシェル62の他の実施形態を説明するためのものであり、背凭れ本体61を簡略化して示している。また、第一の実施形態に示されている脚や座等の他の構成部材は省略している。なお、当該第二の実施形態において先に述べた実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付して説明することとし詳細な説明を省略又は簡略化する。
Here, in FIG.22 and FIG.23, the
この実施形態に係る椅子Aの背凭れ6は、背凭れ本体61の背インナーシェル612と係わり合う背アウターシェル62を有している。そして、背アウターシェル62のハンドル部622が、背アウターシェル本体621と別体に形成されている。この実施形態では、ハンドル部622におけるハンドル部側部622bの前端から外方に延出してなる左右の取付部622cが、ビスv4により前記背凭れ本体61の背インナーシェル612に取り付けられている。左右の取付部622cは、ハンドル部本体622a及びハンドル部側部622bと樹脂により一体に形成されている。
The
左右の取付部622cは、前面側が背凭れ本体61に添接され、背面側が背アウターシェル本体621の前面に添接されている。すなわち、左右の取付部622cは、上端部をハンドル部本体622a及びハンドル部側部622bを避けるように凹陥させている背アウターシェル本体621によって被覆されている。このような構成のものであっても、所期の目的を達成することができるものとなる。
The left and
次いで、図24及び図25において、第三の実施形態である椅子Aの背凭れ6を簡略化して示している。同図は、背アウターシェル62の他の実施形態を説明するためのものであり、背凭れ本体61を簡略化して示している。また、第一の実施形態に示されている脚や座等の他の構成部材は省略している。なお、当該第三の実施形態において先に述べた実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付して説明することとし詳細な説明を省略又は簡略化する。
Next, in FIGS. 24 and 25, the
この実施形態に係る椅子Aの背凭れ6では、背凭れ本体61の背インナーシェル612と係わり合う背アウターシェル62を有している。そして、第二の実施形態と同様に、背アウターシェル62のハンドル部622が、背アウターシェル本体621と別体に形成されている。この実施形態では、ハンドル部622におけるハンドル部側部622bの前端から外方に延出してなる左右の取付部622cが、ビスv4により前記背凭れ本体61の背インナーシェル612に取り付けられている。左右の取付部622cは、ハンドル部本体622a及びハンドル部側部622bと樹脂により一体に形成されている。第三の実施形態のものは、背アウターシェル本体621の上部に、背凭れ本体61を外部に露出させるための矩形状をなす露出用開口部621fを備えている。そして、背アウターシェル本体62は、露出用開口部621fの左右に左側部621xと右側部621yとを備えている。すなわち、背凭れ本体61の背インナーシェル612に取り付けられたハンドル部622は、ハンドル部本体622a及びハンドル部側部622bを背アウターシェル本体621の露出用開口部621fを通過させて後方に突出させている。ハンドル部622の左右の取付部622cは、露出用開口部621fを形成する左右の開口縁部によって被覆されている。このような構成のものであっても、所期の目的を達成することができるものとなる。
The
続いて、図26及び図27において、第四の実施形態である椅子Aを示している。なお、当該第四の実施形態において先に述べた実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付して説明することとし詳細な説明を省略又は簡略化する。 Then, in FIG.26 and FIG.27, the chair A which is 4th embodiment is shown. Note that in the fourth embodiment, the same or corresponding components as those of the above-described embodiment will be described with the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted or simplified.
第四の実施形態に係る椅子Aの背凭れ6は、背凭れ本体61の背インナーシェル612と係わり合う背アウターシェル62を有している。そして、第一の実施形態と同様に、背アウターシェル62のハンドル部622が、背アウターシェル本体621と一体に形成されている。この実施形態では、ハンドル部622の下側に、手指挿通用の開口部623が形成されている。ハンドル部622は、後方に向かって凸をなすように湾曲した形状をなしており、両端部を背アウターシェル本体621に連続させている。手指挿通用の開口部623は、ハンドル部622、左側部621x及び右側部621yの下側に亘って形成されている。このような構成のものであっても、所期の目的を達成することができるものとなる。
The
上述した各実施形態はあくまでも例示であり、その他、本発明を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、次の通りである。 Each embodiment mentioned above is an illustration to the last, and a various deformation | transformation is possible in the range which does not deviate from this invention besides. For example:
背凭れ本体を構成する背インナーシェルや、背アウターシェルの形状は種々の形状を採用することができるものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能であることは言うまでもない。 Various shapes can be adopted for the shape of the back inner shell and the back outer shell constituting the backrest body, and it goes without saying that various modifications can be made without departing from the gist of the present invention.
背インナーシェルと背アウターシェルとの係わり合いの態様は種々のものがあり、上述した実施形態に限られるものではない。例えば、背インナーシェルと背アウターシェルの何れか一方或いは両方に、鉤状の部位を有したフックを突設し、当該フックを他方に向かって押し付けて係わり合わせるように構成してもよい。また、ワイヤや樹脂紐のような紐状部材やバンド等を利用して背インナーシェルと背アウターシェルとを相互に密接させるようにしてもよい。 There are various modes of engagement between the back inner shell and the back outer shell, and the present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, a hook having a hook-shaped portion may be provided on one or both of the back inner shell and the back outer shell, and the hook may be pressed and engaged with the other. Alternatively, the back inner shell and the back outer shell may be brought into close contact with each other using a string-like member such as a wire or a resin string, a band, or the like.
背アウターシェルが背支桿と連結され、着座者の荷重を受け止める強度を有した強度部材として機能するものであってもよい。 The back outer shell may be connected to the back support rod and function as a strength member having a strength for receiving the load of the seated person.
椅子は、背凭れを後傾させる機構や座及び背凭れを連動して後傾させ得る機構が無いものであってもよい。また、座本体の座受に対する前後スライド機構についてもないものであってもよい。 The chair may not have a mechanism for tilting the backrest backward or a mechanism for tilting the seat and the backrest in conjunction with each other. Further, there may be no front-rear slide mechanism for the seat receiver of the seat body.
ハンドル部の形状は、上述した各実施形態のものに限定されるものではなく、使用者の好適な触り心地等を考慮して種々の態様のものを採用することができる。 The shape of the handle portion is not limited to that of each of the above-described embodiments, and various forms can be adopted in consideration of the user's suitable touch feeling and the like.
露出部が存在する背凭れ本体の部位を前方に向かって凹ませて、ハンドル部と背凭れ本体との間の手指挿通用の空間を大きく得るように構成したものであってもよい。 A portion of the backrest main body where the exposed portion is present may be recessed forward to obtain a large space for inserting fingers between the handle portion and the backrest main body.
左右方向に延びるハンドル部の中間部分の太さを左右側部よりも細く形成し手指挿通用の空間を大きく得るように構成したものであってもよい。 The middle part of the handle part extending in the left-right direction may be thinner than the left and right side parts so as to obtain a large space for inserting fingers.
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。 In addition, the specific configuration of each part is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
A…椅子
6…背凭れ
61…背凭れ本体
62…背アウターシェル
612…背インナーシェル
621…背アウターシェル本体
622…ハンドル部
621x…左側部
621y…右側部
A ...
Claims (5)
前記背アウターシェルが、上部における左側部と右側部を前記背凭れ本体に添接させるとともに前記左側部と右側部との間を前記背凭れ本体が外部に露出し得るように形成した背アウターシェル本体と、前記左側部と右側部との間に配された使用者が把持し得るハンドル部とを備えていることを特徴とする椅子。 A backrest having a backrest body in which a back cushion is arranged in front of the back inner shell, and a back outer shell engaged with the back inner shell arranged behind the backrest body, and for supporting the backrest A chair comprising a leg having a caster at the lower end,
The back outer shell is formed so that a left side portion and a right side portion in an upper portion are brought into contact with the backrest main body and the backrest main body can be exposed to the outside between the left side portion and the right side portion. A chair comprising a main body and a handle portion that is disposed between the left side portion and the right side portion and can be gripped by a user.
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