JP2015083710A - ミスト冷却装置 - Google Patents

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一臣 山西
Kazutomi Yamanishi
一臣 山西
弘之 井上
Hiroyuki Inoue
弘之 井上
祐 高根沢
Yu Takanezawa
祐 高根沢
功二 稲垣
Koji Inagaki
功二 稲垣
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Abstract

【課題】ノズル装置からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能分布を一つのノズル装置のミスト噴射範囲内において容易に変更することが可能なミスト冷却装置を提供する。【解決手段】冷却液14を噴射する噴射管16bを有し噴射中心C1ほど高冷却能である分布で噴射管16bから噴射される冷却液14をミスト化するノズル装置16と、噴射管16b内を通過する冷却液14に冷却液14の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与する冷却器20、加熱器22とを含む。このため、ミストの付着量、粒径、粒速の分布から決定されていたノズル装置16の噴射中心C1ほど高冷却能である分布に、噴射中心C1ほどミストが高温となる温度差が設けられることにより、一つのノズル装置16からでもミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布が平坦となるように変更可能になる。【選択図】図3

Description

本発明は、被処理物に向かって噴射した冷却液のミストをその被処理物に付着させることによりその被処理物に冷却処理を施すミスト冷却装置に関し、特に、そのミスト冷却装置からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能分布を変更する技術に関する。
被処理物に向かって噴射した冷却液のミストをその被処理物に付着させることによりその被処理物に冷却処理を施すミスト冷却装置がある。例えば、特許文献1に示すようなミスト冷却装置がそれである。上記特許文献1のミスト冷却装置では、それぞれ粒径が異なるミスト状の冷却液を噴射可能な冷却能の異なる2種類のノズル装置を、被処理物の部位に応じてそれぞれ使用することにより、被処理物全体の冷却速度を制御している。
特開2011−122211号公報
ところで、上記のようなミスト冷却装置のノズル装置において、そのノズル装置からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能は、主にノズル装置から噴射されるミストの付着量(噴射量)、ミストの粒径、およびミストの粒速の分布によって決定されるが、一つのノズル装置から冷却液がミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内では、それらの分布は全て同じ傾向にある。すなわち、ミスト噴射範囲内において、ノズル装置から冷却液が噴射される噴射中心で大きく、その噴射中心から離れるに従って小さくなる分布となる傾向にある。このため、一つのノズル装置によるミスト噴射範囲内の冷却能は、噴射中心から離れるほど低下する分布となり、そのノズル装置からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能分布を任意に変更することが比較的困難であるという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ノズル装置からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能分布を一つのノズル装置のミスト噴射範囲内において容易に変更することが可能なミスト冷却装置を提供することにある。
本発明者は種々の解析や検討を重ねた結果、以下に示す事実に到達した。すなわち、ミスト冷却装置において、ノズル装置からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能は、上記のように一般的にミストの付着量、ミストの粒径、ミストの粒速によって決定されるが、本発明者は、それらとは別にミストの温度について着目して、そのミストの温度を局所的に制御することにより上記冷却能の分布を変更し得ることを見いだした。たとえば、ミスト冷却装置に、ノズル装置の噴射管内を通過する冷却液にその冷却液の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与する温度差付与装置を設けて、上記温度差付与装置により、上記ミストの付着量、ミストの粒径、ミストの粒速によって決定されていた冷却能分布を、ブロード(平坦化)とすることができることを見いだした。本発明はこのような知見に基づいて為されたものである。
前記目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、(a) 被処理物に向かって噴射した冷却液のミストをその被処理物に付着させることによりその被処理物に冷却処理を施すミスト冷却装置であって、(b) 前記冷却液を一方向に向かって噴射する噴射管を有し、噴射中心ほど高冷却能である分布でその噴射管の出口から噴射される冷却液をミスト化するノズル装置と、(c) そのノズル装置の噴射管内を通過する前記冷却液に、その冷却液の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与する温度差付与装置とを、含むことにある。
このように構成されたミスト冷却装置によれば、(b) 前記冷却液を一方向に向かって噴射する噴射管を有し、噴射中心ほど高冷却能である分布でその噴射管の出口から噴射される冷却液をミスト化するノズル装置と、(c) そのノズル装置の噴射管内を通過する前記冷却液に、その冷却液の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与する温度差付与装置とを、含む。このため、前記ノズル装置から噴射される冷却液のミストの付着量、ミストの粒径、およびミストの粒速の分布から決定されていた前記ノズル装置の噴射中心ほど高冷却能である分布に、前記ノズル装置の噴射中心ほど高温となる温度差が設けられることにより、一つのノズル装置からでもそのノズル装置からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能分布が平坦となるように変更されることが可能になる。例えば、前記ノズル装置から噴射される冷却液内の温度差を、前記冷却能分布が略一定になるように設けることによって、前記ノズル装置から冷却液がミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲において略均一な冷却が可能になる。
本発明が好適に適用されたミスト冷却装置を備える熱処理装置の冷却室内を概略的に示す図である。 図1のミスト冷却装置に設けられたノズル装置の構成を説明する断面図である。 図1のミスト冷却装置のノズル装置からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能分布を示す図である。 本発明の他の実施例のミスト冷却装置を示す図である。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は理解を容易とするために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が好適に適用されたミスト冷却装置10を備える熱処理装置の冷却室12内を概略的に示す図である。上記熱処理装置は、図示しないが、例えば軸部材である被処理物Mに対して焼き入れ等の熱処理を施すものであって、その被処理物Mを加熱する加熱室とその加熱室で加熱された被処理物Mをミスト冷却装置10から噴射されるミスト化された冷却液14により急速冷却する冷却室12とを有している。また、上記熱処理装置において、上記加熱室と冷却室12との間には、図示しないが、開閉可能な隔壁と、その隔壁が開放時において上記加熱室から冷却室12へ向けて被処理物Mを搬送することが可能な搬送経路とが設けられている。なお、上記熱処理装置の隔壁が閉じた時には、上記加熱室および冷却室12がそれぞれ密封状態になる。また、被処理物Mは、上記熱処理装置によって熱処理すなわち焼き入れが施されるものであって、例えば所定量の炭素を含有した鋼等の金属材料からなる。また、上記冷却液14には、例えば水、油等が使用される。
以上のように構成された上記熱処理装置では、上記加熱室で被処理物Mが所定温度に加熱されて、その加熱された被処理物Mが上記搬送経路によって冷却室12に搬送される。そして、上記熱処理装置の冷却室12内において、ミスト冷却装置10から噴射されるミスト状の冷却液14によって被処理物Mが急冷されてその被処理物Mに焼き入れが施される。
以下、上記熱処理装置に設けられたミスト冷却装置10を図1乃至図3を用いて詳細に説明する。ミスト冷却装置10は、図1に示すように、そのミスト冷却装置10に備えられたノズル装置16から被処理物Mに向かって噴射した冷却液14のミストを被処理物Mに付着させることによりその被処理物Mに冷却処理を施すものである。上記ノズル装置16は、図2に示すように、そのノズル装置16を冷却室12内に取り付ける取付部16aと、ポンプ18によって加圧された冷却液14を一方向に向かって噴射する管状の噴射管16bと、その噴射管16bの先端部の外周に配設された略円筒形状のノズル部16cとを有しており、そのノズル部16cすなわち噴射管16bの出口から噴射される冷却液14をミスト化する。なお、噴射管16bはその噴射管16bの長手方向において内径が略同じになるように形成されており、その噴射管16b内においてポンプ18によって供給される冷却液14は、その冷却液14の流れが層流となり且つ噴射管16bの出口から噴射される冷却液14がミスト化されるように、噴射管16bの内径、噴射管16b内の冷却液14の圧力および流速が予め実験等により求められた値に、例えば噴出管16bの内径が3mm、冷却液14の圧力が0.5MPa、冷却液14の流速が10m/sec等に設定されている。
図2に示すように、ミスト冷却装置10には、ノズル装置16のノズル部16cの外周に固定された円環状の冷却部20aを有し、その冷却部20aを冷却することによってノズル部16cを介して噴射管16bすなわちその噴射管16b内を通過する冷却液14の流通断面の外周側を積極的に冷却する冷却器20と、噴射管16bの中心すなわち噴射中心C1に沿うように伸長され噴射管16b内に配設された電熱線22aを有し、その電熱線22aを加熱することによって噴射管16b内を通過する冷却液14の流通断面の中央部を積極的に加熱する加熱器22とが備えられている。また、上記冷却器20は、その冷却部20aによってその冷却液14の流通断面の外周を冷却し、上記加熱器22は、その電熱線22aによって冷却液14の流通断面の中央部を加熱するので、ノズル装置16の噴射管16b内を通過する冷却液14に、その冷却液14の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与することができる。すなわち、上記冷却器20および加熱器22は、ノズル装置16の噴射管16b内を通過する冷却液14に、その冷却液14の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与する温度差付与装置として機能している。なお、上記冷却器20では、その冷却器20で冷却した冷却水を冷却部20aに供給しており、その冷却部20aに供給した冷却水が再度冷却器20に戻されるようになっている。
図3は、ミスト冷却装置10のノズル装置16からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布を示す図である。なお、上記図3において、その図3の横軸は上記冷却液14のミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)を示し、その図3の縦軸はノズル装置16から噴射されたミスト状の冷却液14の噴射位置xを示す。また、上記冷却液14のミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)(=f1(x)+f2(x))は、ノズル装置16から噴射される冷却液14のミストの付着量(D)、そのミストの粒径(d)、そのミストの粒速(v)によって決定される第1冷却能f1(x)と、ノズル装置16から噴射された冷却液14のミストの温度差によって決定される第2冷却能f2(x)と、に基づいて決定されるようになっている。すなわち、上記冷却能ft(x)は、上記第1冷却能f1(x)と上記第2冷却能f2(x)とを組み合わせたものである。
図3に示すように、上記第1冷却能f1(x)の分布は、冷却液14に温度差が設けられていない従来の場合は一点鎖線で表す図3の曲線で示すように噴射中心C1ほど高冷却能であり、その第1冷却能f1(x)は例えば下記式(1)から算出することができる。なお、上記第1冷却能f1(x)では、例えば、ミストの付着量(D)を大きくさせたり小さくさせたりすると、ミストの粒径(d)、ミストの粒速(v)が小さくなったり大きくなったりするので、第1冷却能f1(x)の分布すなわち噴射中心C1ほど高冷却能である分布を変更させることが困難である。
f1(x)=(Bv+Cd)D ・・・(1)
但し、式(1)において、B、Cは定数であり、Tは被処理物Mの温度である。
また、上記第2冷却能f2(x)は、例えば下記式(2)から算出することができる。式(2)では、ノズル装置16から噴射されるミスト温度差に関連するその式(2)のΔTmを変更することによって、その第2冷却能f2(x)の分布を変更することができる。
f2(x)=AρCpDΔTm ・・・(2)
但し、式(2)において、Aは定数であり、ρは冷却液14の密度であり、Cpは冷却液14の比熱であり、ΔTmはミスト温度の沸点からの差である。
本実施例のミスト冷却装置10では、ノズル装置16から噴射される冷却液14のミスト噴射範囲の温度分布をそのミスト噴射範囲内において噴射中心C1ほど高くなるように、上記冷却器20および加熱器22の少なくとも一方によって、ノズル装置16の噴射管16b内を通過する冷却液14にその冷却液14の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与させる。これによって、ノズル装置16から噴射されるミスト状の冷却液14の温度分布が、ミスト噴射範囲内において噴射中心C1ほど高くなり、図3に示すように、第2冷却能f2(x)の分布が第1冷却能f1(x)の分布に相反するようになるので、ミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布がそのミスト噴射範囲内において平坦化される。なお、本実施例のミスト冷却装置10において、冷却器20の冷却部20aおよび加熱器22の電熱線22aで設定される温度は、ノズル装置16から噴射される冷却液14のミストの第2冷却能f2(x)の分布を考慮し、ミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布がそのミスト噴射範囲内において平坦化するように予め実験等によって設定された温度である。
以上のように構成されたミスト冷却装置10では、図1に示すように、冷却室12内において軸心C2回りに回転している被処理物Mである軸部材に、そのノズル装置16からミスト噴射範囲において所望の冷却能分布たとえば略均一な冷却能ft(x)の分布を有する冷却液14のミストが噴射されると、上記加熱室で加熱された上記軸部材全体が略均一に冷却される。
上述のように、本実施例のミスト冷却装置10によれば、ポンプ18により加圧された冷却液14を一方向に向かって噴射する噴射管16bを有し、噴射中心C1ほど高冷却能である分布でその噴射管16bの出口から噴射されるその冷却液14をミスト化するノズル装置16と、そのノズル装置16の噴射管16b内を通過する冷却液14に、その冷却液14の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与する温度差付与装置である冷却器20および加熱器22とを、含む。このため、ノズル装置16から噴射される冷却液14のミストの付着量D、ミストの粒径d、およびミストの粒速vの分布から決定されていたノズル装置16の噴射中心C1ほど高冷却能である分布に、ノズル装置16の噴射中心C1ほど高温となる温度差が設けられることにより、一つのノズル装置16からでもそのノズル装置16からミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布が平坦となるように変更されることが可能になる。例えば、ノズル装置16から噴射される冷却液14内の温度差を、ミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布が略一定になるように設けることによって、ノズル装置16から冷却液14がミスト化されて噴射されるミスト噴射範囲において略均一な冷却が可能になる。
続いて、本発明の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、実施例相互に共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例のミスト冷却装置は、略円環状のノズル装置24に複数本(本実施例では8本)の噴射管16bが設けられている点で相違しており、その他の点は、実施例1のミスト冷却装置10と略同様である。
ノズル装置24は、図4に示すように、複数本の噴射管16bが設けられた円環状のノズル部24aを有しており、そのノズル部24aすなわち複数本の噴射管16bの出口から噴射される冷却液14をミスト化する。なお、上記複数本の噴射管16bでは、実施例1と同様に、それら噴射管16b内においてポンプによって供給される冷却液14は、その冷却液14の流れが層流となり且つ噴射管16bの出口から噴射される冷却液14がミスト化されるように、それぞれの噴射管16bにおいて、噴射管16bの内径、噴射管16b内の冷却液14の圧力および流速が予め実験等により求められた値に設定されている。
ノズル装置24のノズル部24aには、図4に示すように、円環状の一対の冷却路24bおよび24cが形成されており、それら一対の冷却路24bおよび24cに図示しない冷却器から冷却水が供給されるようになっている。このため、ノズル部24aによって、複数本の噴射管16bすなわちそれら複数本の噴射管16b内を通過する冷却液14の流通断面の外周側が積極的に冷却されるようになっている。
本実施例のミスト冷却装置では、ノズル装置24のノズル部24aに設けられた複数本の噴射管16bからそれぞれ噴射されるミスト状の冷却液14の温度分布を、それぞれの噴射管16bから噴射されるミスト噴射範囲内において噴射中心C1ほど高くなるように、上記ノズル部24aおよび加熱器22の電熱線22aによって、それら複数本の噴射管16b内を通過する冷却液14にその冷却液14の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与させる。これによって、ノズル部24aに設けられた複数本の噴射管16bのそれぞれから噴射されるミスト状の冷却液14の温度分布が、ミスト噴射範囲内において噴射中心C1ほど高くなり、実施例1と同様に第2冷却能f2(x)の分布が第1冷却能f1(x)の分布に相反するようになるので、複数本の噴射管16bからそれぞれ噴射されるミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布がそのミスト噴射範囲内において平坦化される。
以上のように構成された本実施例のミスト冷却装置では、冷却室12内において被処理物Mである軸部材が円環状のノズル部24aの内周側すなわち円環状のノズル部24aの中心C3に配設され、その軸部材にノズル装置24に設けられた複数本の噴射管16bからミスト噴射範囲において略均一な冷却能ft(x)の分布を有する冷却液14のミストが噴射されると、上記加熱室で加熱された上記軸部材全体が略均一に冷却される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、その他の態様においても適用される。
本実施例のミスト冷却装置10では、ノズル装置16の噴射管16b内を通過する冷却液14にその冷却液14の流通断面の中央部から離れるほどその中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与する温度差付与装置として冷却器20および加熱器22が使用されたが、例えば冷却器20と加熱器22とのいずれか一方から上記温度差付与装置が構成されても良い。
また、本実施例のミスト冷却装置10では、冷却器20および加熱器22からなる温度差付与装置によって、ミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布が平坦化させられていたが、必ずしも、ミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布が平坦化させられる必要はない。例えば、上記温度差付与装置によって、ミスト噴射範囲内の冷却能ft(x)の分布が噴射中心C1ほど低冷却能となるようにさせられても良い。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:ミスト冷却装置
14:冷却液
16、24:ノズル装置
16b:噴射管
20:冷却器(温度差付与装置)
22:加熱器(温度差付与装置)
C1:噴射中心
M:被処理物

Claims (1)

  1. 被処理物に向かって噴射した冷却液のミストを該被処理物に付着させることにより該被処理物に冷却処理を施すミスト冷却装置であって、
    前記冷却液を一方向に向かって噴射する噴射管を有し、噴射中心ほど高冷却能である分布で該噴射管の出口から噴射される該冷却液をミスト化するノズル装置と、
    該ノズル装置の噴射管内を通過する前記冷却液に、該冷却液の流通断面の中央部から離れるほど該中央部に対して相対的に低温となる温度差を付与する温度差付与装置と
    を、含むことを特徴とするミスト冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102248277B1 (ko) * 2020-07-06 2021-05-04 주식회사 일광바이오 냉각부가 구비된 밴드장착형 연막기

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