JP2015081812A - 無線センサ入力回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物との距離の差による検波電圧の電圧値変動を抑制し、近距離から遠距離までの対象物からの情報を正確に取得できるようにするための無線センサ入力回路を提供する。
【解決手段】時定数回路部9を有して検波回路50から出力される検波電圧Vdetを平滑する平滑回路10と、平滑回路10と後段の回路とを結合する結合回路20と、を備えた無線センサ入力回路100であって、平滑回路10が第1電界効果トランジスタ1と第2電界効果トランジスタ2とを有し、検波電圧Vdetの大きさに対応して第1電界効果トランジスタ1及び第2電界効果トランジスタ2をオン又はオフとし、検波電圧Vdetの電圧値変動による結合回路20からの出力信号Voutの出力電圧値変動を抑制できるよう、平滑回路10の時定数及び結合回路20の結合係数を選択可能とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線センサ入力回路、特に電波を用いて対象物の動き又は対象物までの距離を検出するための無線センサ装置に使用される無線センサ入力回路に関わる。
従来、信号発生回路から出力される高周波送信信号をアンテナに供給し、電波を放射して対象物からの反射波を受信し、受信信号を分析して対象物の動き又は対象物までの距離を検出する無線センサ装置がある。物体に電波を当てると反射波の周波数が放射電波の周波数から僅かにずれる原理を利用したもので、そのずれの大きさから物体の動き又は速度を測定できる。また、反射波の遅延量(位相変化)から対象物までの距離を測定できる。このような無線センサ装置には、受信した信号のレベルに応じた電圧を出力するための検波回路を含んだ無線センサ入力回路が設けられている。そして、無線センサ入力回路の後段に低周波増幅回路が接続されており、低周波増幅回路で増幅された受信信号は、その後段に設けられた後段信号処理回路によって分析される。
このような無線センサ装置として、特許文献1に記載された発明が開示されている。特許文献1に記載された無線センサ装置900を図7に示す。
この無線センサ装置900は、送信周波数が所定周期で連続的に増加及び減少するように周波数拡散された高周波送信信号を生成してアンテナ915から放射すると共に、対象物Mからの反射波をアンテナ915で受信する。ミキサ回路916に高周波送信信号と対象物Mからの反射波とが入力され、ミキサ回路916が双方の周波数が一致したところで位相検波器として動作してDCビート信号を出力し、そのDCビート信号をローパスフィルタ917で抽出する。その後、DCビート信号を低周波増幅回路918で増幅し、後段信号処理回路919においてDCビート信号の変動を分析し対象物Mの動きを検出する。
特開2011−058836号公報
しかしながら、特許文献1に記載された無線センサ装置900には、以下のような問題があった。対象物Mとの距離は近距離から遠距離までが想定されるが、対象物Mとの距離が変化することによってミキサ回路916で得られる検波電圧の電圧値には大きな変動が生じてしまうという問題があった。
検波電圧の電圧値、即ちアンテナ915で受信される対象物Mからの反射波のレベルは、距離が近くなるにつれて大きくなっていくが、その値は対象物Mとの距離が変化することによって大きく波を打って変動する。特に、対象物Mからの反射波のレベルが大きければ大きいほど、その変動の幅も大きい。即ち、検波電圧の変動の大きさは検波電圧の大きさに比例する。しかし、無線センサ装置900には対象物Mからの反射波の信号電圧変動を抑制するための回路が存在していなかった。そのため、検波電圧の電圧値が、大きく波を打って変動することを抑制できず、後段信号処理回路919において精度の高い処理を行うことが困難となっていた。また、検波電圧が大きい時に、無線センサ入力回路からの出力信号の電圧が後段の回路の制限入力電圧以上の電圧になる可能性があった。その結果、対象物Mからの情報を正確に取得できていなかった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、対象物との距離の差による検波電圧の電圧値変動を抑制し、近距離から遠距離までの対象物からの情報を正確に取得できるようにするための無線センサ入力回路を提供することにある。
この課題を解決するために、本発明の無線センサ入力回路は、時定数回路部を含み検波回路から出力される検波電圧を平滑する平滑回路と、前記平滑回路と後段の回路とを結合する結合回路と、を備えた無線センサ入力回路であって、前記平滑回路が第1電界効果トランジスタと第2電界効果トランジスタとを有し、前記検波電圧の大きさに対応して前記第1電界効果トランジスタ及び前記第2電界効果トランジスタをオン又はオフとし、前記検波電圧の電圧値変動による前記結合回路からの出力信号の出力電圧値変動を抑制できるよう、前記平滑回路の時定数及び前記結合回路の結合係数を選択可能としたという特徴を有する。
このように構成された無線センサ入力回路は、検波電圧の大きさに対応して平滑回路の時定数を選択可能としたので、時定数を適切な値に設定することによって検波電圧の変動を抑制することができる。その結果、無線センサ入力回路から後段の回路への出力信号の出力電圧値変動を小さく抑えることができる。また、検波電圧の大きさに対応して結合回路の結合係数を選択可能としたので、検波電圧に対する減衰量を調整することができる。従って、無線センサ入力回路からの出力信号の出力電圧を後段の回路の制限入力電圧内に抑制することができる。その結果、対象物との距離の差による検波電圧の電圧値変動を抑制し、近距離から遠距離までの対象物からの情報を正確に取得できるようにするための無線センサ入力回路を提供することができる。
また、上記の構成における本発明の無線センサ入力回路は、前記時定数回路部に第1抵抗と第1キャパシタと第2キャパシタとを有すると共に、前記結合回路に第2抵抗と第3抵抗とを有し、前記第1キャパシタのキャパシタンスを前記第2キャパシタのキャパシタンスより小さく設定し、前記第1抵抗の抵抗値を前記第2抵抗の抵抗値と前記第3抵抗の抵抗値との和の抵抗値より大きく設定し、前記検波電圧が所定値より小さい時に、前記第1電界効果トランジスタをオンとし、前記第2電界効果トランジスタをオフとすることによって、時定数を前記第1キャパシタと前記第2キャパシタとの並列接続回路のキャパシタンスと前記第1抵抗の抵抗値とによる時定数とすると共に、結合係数を前記第1抵抗と前記第2抵抗との並列接続回路の抵抗値による結合係数とし、前記検波電圧が所定値より大きい時に、前記第1電界効果トランジスタをオフとし、前記第2電界効果トランジスタをオンとすることによって、時定数を前記第1キャパシタのキャパシタンスと前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗との直列接続回路の抵抗値とによる時定数とすると共に、結合係数を前記第2抵抗のみの抵抗値による結合係数としたという特徴を有する。
このように構成された無線センサ入力回路は、検波電圧が小さい時に時定数を第1キャパシタと第2キャパシタとの並列接続回路のキャパシタンスによる時定数とし、検波電圧が大きい時に時定数を第1キャパシタのみのキャパシタンスによる時定数とした。また、第1キャパシタのキャパシタンスを第2キャパシタのキャパシタンスより小さくした。そのため、検波電圧が小さい時に時定数を大きくし、検波電圧が大きい時に時定数を小さくできるので、対象物との距離の差による検波電圧の電圧値変動を容易に抑制することができる。また、検波電圧が小さい時に、結合係数を第2抵抗と第3抵抗との並列接続回路の抵抗値による結合係数とし、検波電圧が大きい時に、結合係数を第2抵抗のみの抵抗値による結合係数とした。そのため、検波電圧が小さい時に結合係数を大きくし、検波電圧が大きい時に結合係数を小さくできるので、無線センサ入力回路からの出力信号のレベルを後段の回路の制限入力電圧以下にすることが容易にできる。
また、上記の構成における本発明の無線センサ入力回路において、前記平滑回路は、前記第2電界効果トランジスタのドレインが第4抵抗を介して電源端子に接続されていると共に、前記第2電界効果トランジスタのソースがグランドに接続され、前記第1電界効果トランジスタのドレインが入力端に接続されて、前記第1電界効果トランジスタのソースが前記第2電界効果トランジスタのゲートに接続されていると共に、前記第1電界効果トランジスタのゲートが前記第2電界効果トランジスタのドレインに接続されており、前記時定数回路部は、前記第1キャパシタが前記第1電界効果トランジスタのドレインとグランド間に接続されていると共に、前記第1抵抗と前記第2キャパシタとが前記第1電界効果トランジスタのソースと前記第2電界効果トランジスタのゲートとの接続点とグランド間に接続され、前記結合回路は、前記第2抵抗の一端が前記第1電界効果トランジスタのドレインに接続され、前記第3抵抗の一端が前記第1電界効果トランジスタのソースと前記第2電界効果トランジスタのゲートとの接続点に接続され、前記第2抵抗の他端と前記第3抵抗の他端とが接続されて出力端に接続されているという特徴を有する。
このように構成された無線センサ入力回路は、少ない回路素子数で時定数及び結合係数を選択可能な平滑回路及び結合回路を構成させることができる。
本発明の無線センサ入力回路は、検波電圧の大きさに対応して平滑回路の時定数を選択可能としたので、時定数を適切な値に設定することによって検波電圧の変動を抑制することができる。その結果、無線センサ入力回路から後段の回路への出力信号の出力電圧値変動を小さく抑えることができる。また、検波電圧の大きさに対応して結合回路の結合係数を選択可能としたので、検波電圧に対する減衰量を調整することができる。従って、無線センサ入力回路からの出力信号の出力電圧を後段の回路の制限入力電圧内に抑制することができる。その結果、対象物との距離の差による検波電圧の電圧値変動を抑制し、近距離から遠距離までの対象物からの情報を正確に取得できるようにするための無線センサ入力回路を提供することができる。
本発明の実施形態に係る無線センサ入力回路を有する無線センサ装置の構成を示すブロック図である。 無線センサ入力回路の構成を示す回路図である。 無線センサ入力回路の原理を示す等価回路図である。 無線センサ入力回路の初期状態及び第1モードを示す等価回路図である。 無線センサ入力回路の第2モードを示す等価回路図である。 第1モード及び第2モードの簡略化した等価回路図である。 従来例に係る無線センサ装置の構成を示すブロック図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る無線センサ入力回路100を有する無線センサ装置150の構成を示すブロック図である。無線センサ装置150は、送信信号生成回路60と、送受信アンテナ90と、本発明の実施形態に係る無線センサ入力回路100と、低周波増幅回路70と、後段信号処理回路80とから構成されている。無線センサ入力回路100には、検波回路50と、平滑回路10と、結合回路20とを含む。
無線センサ装置150は、例えば、一人住まいの高齢者など単独で生活を営む人の日々の生活状態や健康状態の異常などを検出し、総合的な身体状態を監視する安否監視装置(図示せず)等に用いることができる。図1に示す対象物91の動きとしては、高齢者等の人が家の中を移動する時の動作は勿論、人の呼吸や心拍等の生体情報も含まれる。
送信信号生成回路60は、高周波数(例えば、2.45GHz)を中心とした周波数レンジ内で所定周期(例えば、2μs)にて周波数を連続的に変化させて周波数拡散した高周波送信信号を生成する。図1に示すように、送信信号生成回路60には送受信アンテナ90が接続されていて、送信信号生成回路60から伝送された高周波送信信号は、送受信アンテナ90から大気中に放射される。本実施形態では、送受信アンテナ90で送信アンテナと受信アンテナを共用するが、送信アンテナと受信アンテナを別々に設けても良い。放射された高周波送信信号は対象物91に達してそこで反射され、その後、対象物91からの反射波が送受信アンテナ90で受信される。無線センサ入力回路100内の検波回路50には、送信信号生成回路60から伝送された高周波送信信号と送受信アンテナ90で受信された対象物91からの反射波が入力され、検波回路50において反射波が検波される。
無線センサ入力回路100は、回路内で低周波成分(例えば100Hz以下)を取り出すように通過帯域特性を設定することで、DC抽出回路として機能させている。高周波送信信号と反射波の周波数が異なっている間は、周波数変換されて種々の周波数(高周波及び中間周波数)の信号が出力されるが、これらの信号は抑制されて、後段の回路に出力されない。そして、高周波送信信号と反射波の周波数が一致している時には、検波回路50から出力されるDCビートを平滑回路10で取り出す。結合回路20は、平滑回路10と後段の回路とを整合させ結合させるために設けられている。
無線センサ入力回路100の後段には低周波増幅回路70が接続されている。低周波増幅回路70では、無線センサ入力回路100で抽出されたDCビートを後段の回路で処理可能な電圧値に増幅する。その後段の後段信号処理回路80は、CPU、メモリ及びCPUで実行されるプログラム等で構成され、無線センサ入力回路100から出力される低周波成分(DC成分を含む)を分析して対象物91の動き、対象物91までの距離を検出する機能を備える。本発明は、無線センサ装置150内の無線センサ入力回路100に関する。
次に、無線センサ入力回路100の構成について図2を用いて説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る無線センサ入力回路100の構成を示す回路図である。無線センサ入力回路100は、検波回路50と平滑回路10と結合回路20とから構成されている。尚、検波回路50は公知の技術による回路であるため、詳細な説明を省略する。検波回路50から出力された検波電圧Vdetが平滑回路10の入力端31に入力され、平滑回路10で平滑された後、結合回路20に出力される。平滑回路10は、第1電界効果トランジスタ1と第2電界効果トランジスタ2と第4抵抗14と、平滑回路10の時定数を決定するための素子を有する時定数回路部9とで構成されている。時定数回路部9は、第1抵抗11と第1キャパシタ21と第2キャパシタ22とを有している。また、結合回路20は、第2抵抗12と第3抵抗13と第3キャパシタ23とを有し、無線センサ入力回路100と後段回路との間の結合係数を決定する回路であり、無線センサ入力回路100の出力電圧Voutを後段回路に出力する。尚、今後、第1電界効果トランジスタ1をFET1と表し、第2電界効果トランジスタ2をFET2と表す。
図2に示すように、平滑回路10は、FET2のドレインD2が第4抵抗14を介して電源端子33に接続されていると共に、FET2のソースS2がグランドに接続されている。また、FET1のドレインD1が入力端31に接続されて、FET1のソースS1がFET2のゲートG2に接続されていると共に、FET1のゲートG1がFET2のドレインD2に接続されている。また、FET1のドレインD1とグランド間及びFET1のソースS1とグランド間に時定数回路部9が接続されている。尚、電源端子33には電源電圧Vccが供給されている。
時定数回路部9では、第1キャパシタ21がFET1のドレインD1とグランド間に接続されていると共に、第1抵抗11と第2キャパシタ22との並列接続回路がFET1のソースS1とグランド間に接続されている。第1キャパシタ21のキャパシタンスC1は第2キャパシタ22のキャパシタンスC2より小さく設定される。例えば、キャパシタンスC1はキャパシタンスC2に対し1/10以下に設定される。また、第1抵抗11の抵抗値R1は、結合回路20内の第2抵抗12の抵抗値R2と第3抵抗13の抵抗値R3との和の抵抗値(R2+R3)より大きく設定される。例えば、抵抗値R1は抵抗値(R2+R3)に対し10倍以上に設定される。
結合回路20は、第2抵抗12の一端がFET1のドレインD1に接続され、第3抵抗13の一端がFET1のソースS1とFET2のゲートG2との接続点に接続されている。また、第2抵抗12の他端と第3抵抗13の他端とが接続されて、出力端32に第3キャパシタ23を介して接続されている。尚、無線センサ入力回路100では、抵抗値R2と抵抗値R3とは同一の抵抗値に設定されている。
次に、無線センサ入力回路100における、FET1及びFET2を動作させた時の接続関係について図3乃至図6を用いて説明する。図3は、無線センサ入力回路100の原理を示すための等価回路図である。図4は、無線センサ入力回路100において、初期状態、及び検波回路50からの検波電圧Vdetが所定値未満の時のモード(第1モード)における無線センサ入力回路100の状態を示す等価回路図である。また、図5は、無線センサ入力回路100において、検波回路50からの検波電圧Vdetが所定値以上の時のモード(第2モード)における無線センサ入力回路100の状態を示す等価回路図である。そして、図6(a)及び図6(b)は、第1モード及び第2モードの等価回路図を更に簡略化した等価回路図である。尚、上記検波電圧Vdetの所定値は、FET2の閾値電圧VGS2と同一の電圧値に設定されている。
図3に示すように、FET1及びFET2は、それぞれ、第1スイッチ素子SW1及び第2スイッチ素子SW2として表すことができる。FET1である第1スイッチ素子SW1は、第1キャパシタ21のホット側の一端と、第2キャパシタ22と第1抵抗11とのホット側の接続点との間に接続されており、FET1のゲートG1の電圧値即ちFET2のドレインD2の電圧値によって制御される。また、FET2である第2スイッチ素子SW2は、第4抵抗14の一端とグランド間に接続されており、FET2のゲートG2の電圧値即ちFET1のソースS1の電圧値によって制御される。
無線センサ入力回路100において、入力端31に電圧が入力されていない時、即ち初期状態においては、FET2のゲートG2の電圧値は0Vである。従って、FET2のゲート・ソース間電圧Vgs2が、FET2の閾値電圧VGS2未満であるため、図4に示すように第2スイッチ素子SW2はオフである。そのため、FET2のドレインD2の電圧値即ちFET1のゲートG1の電圧値は電源電圧Vccとなる。その結果、FET1のゲート・ソース間電圧Vgs1がFET1の閾値電圧VGS1以上となるため、第1スイッチ素子SW1はオンとなる。
この初期状態の後に検波回路50から検波電圧Vdetが出力され、検波電圧Vdetが所定値未満である時(第1モード)においても、FET2のゲート・ソース間電圧Vgs2はFET2の閾値電圧VGS2未満のままである。そのため、図4に示すように第2スイッチ素子SW2はオフである。従って、FET2のドレインD2の電圧値即ちFET1のゲートG1の電圧値は電源電圧Vccとなる。その結果、FET1のゲート・ソース間電圧Vgs1がFET1の閾値電圧VGS1以上であるため、第1スイッチ素子SW1はオンとなったままである。
その時の無線センサ入力回路100を図6(a)の等価回路図で示す。図4及び図6(a)に示すように、第1スイッチ素子SW1がオンであるため、第1キャパシタ21と第2キャパシタ22と第1抵抗11とが並列に接続される。従って、第1キャパシタ21と第2キャパシタ22と第1抵抗11との並列接続回路が、入力端31とグランド間に接続されることになる。また、同じく、第1スイッチ素子SW1がオンであるため、第2抵抗12と第3抵抗13とが並列に接続される。そして、この第2抵抗12と第3抵抗13との並列接続回路が、第3キャパシタ23を介して入力端31と出力端32との間に接続されることになる。
次に、検波回路50からの検波電圧Vdetが所定値未満である第1モードから、検波電圧Vdetが所定値以上である第2モードとなった場合の無線センサ入力回路100の状態を図5に示す。第1モードの状態から第2モードの状態、即ち検波電圧Vdetが所定値(FET2の閾値電圧VGS2と同一の電圧値)以上となった場合、図5に示すようにFET2のゲート・ソース間電圧Vgs2がFET2の閾値電圧VGS2以上となる。そのため、FET2である第2スイッチ素子SW2がオンとなる。そして、そのことによってFET2のドレインD2の電圧値、即ちFET1のゲートG1の電圧値はグランド電圧となる。その結果、FET1のゲート・ソース間電圧Vgs1がFET1の閾値電圧VGS1未満となるため、FET1である第1スイッチ素子SW1はオフとなる。
その結果、無線センサ入力回路100は、図6(b)の等価回路図で示すことができる。図5に示すように、第1スイッチ素子SW1がオフであるため、第1キャパシタ21だけが入力端31とグランド間に並列接続されることになる。また、同じく、第1スイッチ素子SW1がオフであるため、第2キャパシタ22と第1抵抗11との並列接続回路は、図6(b)に示すように、入力端31には接続されず、第3抵抗13の一端とグランド間に接続されることになる。従って、第2キャパシタ22と第1抵抗11との並列接続回路と第3抵抗13とによるローパスフィルタが形成されることになる。また、第2抵抗12は、その一端が入力端31に接続され、他端が第3キャパシタ23を介して出力端32に接続される。そして、第2抵抗12と第3キャパシタ23との接続点とグランド間に、第2キャパシタ22と第1抵抗11との並列接続回路と第3抵抗13とによるローパスフィルタが接続されることになる。
次に、図6(a)及び図6(b)を用いて、第1モード及び第2モードにおける無線センサ入力回路100の動作について説明する。
まず、平滑回路10における時定数の設定方法について説明する。図6(a)に示すように、第1モードにおける時定数回路部9は、第1キャパシタ21と第2キャパシタ22と第1抵抗11との並列接続回路で構成される。そのため、時定数回路部9の時定数決定のためのキャパシタンスCは、C=C1+C2、時定数決定のための抵抗値Rは、R=R1となる。即ち、時定数τ1を、第1キャパシタ21と第2キャパシタ22との並列接続回路のキャパシタンスと第1抵抗11の抵抗値R1とによる時定数とすることになる。従って、第1モードにおける時定数τ1は、τ1=C*R=(C1+C2)*R1で表される。
一方、図6(b)に示すように、第2モードにおける時定数回路部9は、キャパシタンスC1と第2抵抗12と第3抵抗13と第1抵抗11と第2キャパシタ22とで構成される。即ち、第2モードにおける時定数回路部9は、元々結合回路20の構成素子であった第2抵抗12と第3抵抗13とを含むことになる。前述したように、抵抗値R2と抵抗値R3との和の抵抗値(R2+R3)は、抵抗値R1に対し1/10以下に設定されている。従って、第2モードにおける時定数回路部9では、第2キャパシタ22が比較的抵抗値の小さな第2抵抗12及び第3抵抗13に直列接続されることになるため、第2モードでは第1キャパシタ21が支配的になる。言い換えれば、第2モードでは、第2キャパシタ22を削除して考えることができる。従って、第2モードにおける時定数回路部9の時定数決定のためのキャパシタンスCは、C≒C1となる。また、時定数決定のための抵抗値Rは、第1抵抗11と第2抵抗12と第3抵抗13との直列接続回路の抵抗値即ち、R=R1+R2+R3となる。その結果、第2モードにおける時定数τ2は、τ2=C*R=C1*(R1+R2+R3)で表される。
上述のように、第1モードにおける時定数τ1は、τ1=(C1+C2)*R1で表され、第2モードにおける時定数τ2は、τ2=C1*(R1+R2+R3)で表される。前述したように、抵抗値R2と抵抗値R3との和の抵抗値(R2+R3)は、抵抗値R1に対し1/10以下に設定されているため、抵抗値(R1+R2+R3)は、抵抗値R1に対し大きくても1.1倍である。抵抗値としては、例えばR1=120KΩ、R2=R3=5KΩである。一方、キャパシタンスC1はキャパシタンスC2に対し1/10以下に設定されているため、キャパシタンス(C1+C2)は、キャパシタンスC1に対して小さくても11倍である。キャパシタンスとしては、例えばC1=0.01μF、C2=0.47μFである。従って、第1モードにおける時定数τ1は、第2モードにおける時定数τ2に対して10倍以上になる。即ち第1モードにおいては時定数τ1が大きくなり、第2モードにおいては時定数τ2が小さくなる。このように、検波電圧Vdetが小さい時に時定数τ1を大きくし、検波電圧Vdetが大きい時に時定数τ2を小さくすることができる。
その結果、検波電圧Vdetが大きい場合、時定数を小さくすることによって検波電圧Vdetの変動を速やかに収束させることができる。また、検波電圧Vdetが小さい場合には、時定数を大きくすることによって検波電圧Vdetの電圧値を長く保持させることができる。このように、検波電圧Vdetの大きさに対応して平滑回路10の時定数を選択可能としたので、検波電圧Vdetの大きさに比例する検波電圧Vdetの変動の大きさを抑制することができる。その結果、無線センサ入力回路100から後段の回路への出力電圧Voutの出力電圧値変動を小さく抑えることができる。
尚、無線センサ入力回路100の平滑回路10では、抵抗値R2と抵抗値R3との和の抵抗値(R2+R3)を抵抗値R1に対し1/10以下に設定し、キャパシタンスC1をキャパシタンスC2に対し1/10以下に設定したが、これらの設定値は、検波電圧Vdetの大きさや変動量によって変更されても良い。
次に、結合回路20における結合係数の設定方法について説明する。図6(a)に示すように、第1モードにおける結合回路20は、第2抵抗12と第3抵抗13との並列接続回路と第3キャパシタ23との直列接続回路で構成される。第3キャパシタ23のキャパシタンスC3は固定のキャパシタンスであり、後段の回路に対し最適な値に設定されている。
検波電圧Vdetの小さい第1モードでは、検波電圧Vdetに対する減衰量をより小さくするために、第1抵抗11(抵抗値R1)と第2抵抗12(抵抗値R2)とを並列接続させている。従って、結合回路20における結合係数決定のための抵抗値Rは、R=R1//R2となる。もしも、R1=R2であれば、R=R1/2=R2/2となる。第2抵抗12の抵抗値R2と第3抵抗13の抵抗値R3とは、第1モードにおける検波電圧Vdetを適切に減衰させるように、その値が設定されている。
一方、図6(b)に示すように、第2モードにおける結合回路20は、第2抵抗12と第3キャパシタ23との直列接続回路で構成される。第1モードと同様に、第3キャパシタ23のキャパシタンスC3は固定のキャパシタンスであり、後段の回路に対し最適な値に設定されている。
検波電圧Vdetの大きい第2モードでは、検波電圧Vdetに対する減衰量をより大きくするために、結合回路20における抵抗を第2抵抗12のみとしている。尚、第2抵抗12の出力側の一端とグランドとの間に第1抵抗11と第3抵抗13との直列接続回路が接続されているが、第1抵抗11と第3抵抗13との直列接続回路の抵抗値は、第2抵抗12の抵抗値R2に対して非常に大きく(11倍以上)設定されている。そのため、第2抵抗12が支配的となる。従って、結合回路20における結合係数決定のための抵抗値Rは、R≒R2と考えることができる。第2抵抗12の抵抗値R2は、第2モードにおける検波電圧Vdetを適切に減衰させるように設定されている。
このように、検波電圧Vdetが小さい時に結合係数を第2抵抗12と第3抵抗13との並列接続回路の抵抗値による結合係数とし、検波電圧Vdetが大きい時に結合係数を第2抵抗12のみの抵抗値による結合係数とした。そのため、検波電圧Vdetが小さい時に結合係数を大きくし、検波電圧Vdetが大きい時に結合係数を小さくできるので、無線センサ入力回路100からの出力信号Voutの出力電圧を後段の回路の制限入力電圧内に抑制することができる。
尚、無線センサ入力回路100の結合回路20では、抵抗値R2と抵抗値R3とを同一の値に設定したが、これらの設定値は、検波電圧Vdetの大きさや変動量によって変更されても良い。
以上説明したように、本発明の無線センサ入力回路は、検波電圧の大きさに対応して平滑回路の時定数を選択可能としたので、時定数を適切な値に設定することによって検波電圧の変動を抑制することができる。その結果、無線センサ入力回路から後段の回路への出力信号の出力電圧値変動を小さく抑えることができる。また、検波電圧の大きさに対応して結合回路の結合係数を選択可能としたので、検波電圧に対する減衰量を調整することができる。従って、無線センサ入力回路からの出力信号の出力電圧を後段の回路の制限入力電圧内に抑制することができる。その結果、対象物との距離の差による検波電圧の電圧値変動を抑制し、近距離から遠距離までの対象物からの情報を正確に取得できるようにするための無線センサ入力回路を提供することができる。
本発明は上記の実施形態の記載に限定されず、その効果が発揮される態様で適宜変更して実施することができる。例えば、本発明の無線センサ入力回路には、図2に示される構成素子と等価な構成素子が含まれることがあっても良い。
1 第1電界効果トランジスタ
2 第2電界効果トランジスタ
9 時定数回路部
10 平滑回路
11 第1抵抗
12 第2抵抗
13 第3抵抗
14 第4抵抗
20 結合回路
21 第1キャパシタ
22 第2キャパシタ
23 第3キャパシタ
31 入力端
32 出力端
33 電源端子
50 検波回路
60 送信信号生成回路
70 低周波増幅回路
80 後段信号処理回路
90 送受信アンテナ
91 対象物
100 無線センサ入力回路
150 無線センサ装置

Claims (3)

  1. 時定数回路部を含み検波回路から出力される検波電圧を平滑する平滑回路と、前記平滑回路と後段の回路とを結合する結合回路と、を備えた無線センサ入力回路であって、
    前記平滑回路が第1電界効果トランジスタと第2電界効果トランジスタとを有し、
    前記検波電圧の大きさに対応して前記第1電界効果トランジスタ及び前記第2電界効果トランジスタをオン又はオフとし、前記検波電圧の電圧値変動による前記結合回路からの出力信号の出力電圧値変動を抑制できるよう、前記平滑回路の時定数及び前記結合回路の結合係数を選択可能としたことを特徴とする無線センサ入力回路。
  2. 前記時定数回路部に第1抵抗と第1キャパシタと第2キャパシタとを有すると共に、前記結合回路に第2抵抗と第3抵抗とを有し、
    前記第1キャパシタのキャパシタンスを前記第2キャパシタのキャパシタンスより小さく設定し、前記第1抵抗の抵抗値を前記第2抵抗の抵抗値と前記第3抵抗の抵抗値との和の抵抗値より大きく設定し、
    前記検波電圧が所定値より小さい時に、前記第1電界効果トランジスタをオンとし、前記第2電界効果トランジスタをオフとすることによって、時定数を前記第1キャパシタと前記第2キャパシタとの並列接続回路のキャパシタンスと前記第1抵抗の抵抗値とによる時定数とすると共に、結合係数を前記第1抵抗と前記第2抵抗との並列接続回路の抵抗値による結合係数とし、
    前記検波電圧が所定値より大きい時に、前記第1電界効果トランジスタをオフとし、前記第2電界効果トランジスタをオンとすることによって、時定数を前記第1キャパシタのキャパシタンスと前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗との直列接続回路の抵抗値とによる時定数とすると共に、結合係数を前記第2抵抗のみの抵抗値による結合係数としたことを特徴とする請求項1に記載の無線センサ入力回路。
  3. 前記平滑回路は、前記第2電界効果トランジスタのドレインが第4抵抗を介して電源端子に接続されていると共に、前記第2電界効果トランジスタのソースがグランドに接続され、前記第1電界効果トランジスタのドレインが入力端に接続されて、前記第1電界効果トランジスタのソースが前記第2電界効果トランジスタのゲートに接続されていると共に、前記第1電界効果トランジスタのゲートが前記第2電界効果トランジスタのドレインに接続されており、
    前記時定数回路部は、前記第1キャパシタが前記第1電界効果トランジスタのドレインとグランド間に接続されていると共に、前記第1抵抗と前記第2キャパシタとが前記第1電界効果トランジスタのソースと前記第2電界効果トランジスタのゲートとの接続点とグランド間に接続され、
    前記結合回路は、前記第2抵抗の一端が前記第1電界効果トランジスタのドレインに接続され、前記第3抵抗の一端が前記第1電界効果トランジスタのソースと前記第2電界効果トランジスタのゲートとの接続点に接続され、前記第2抵抗の他端と前記第3抵抗の他端とが接続されて出力端に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の無線センサ入力回路。
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