JP2015078892A - 送受信システム、送信機、受信機、送受信方法、送信方法、受信方法、送信プログラム、及び受信プログラム - Google Patents

送受信システム、送信機、受信機、送受信方法、送信方法、受信方法、送信プログラム、及び受信プログラム Download PDF

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Yasuhisa Yamazaki
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Abstract

【課題】 複数の送信機と受信機とを送受信システムにおいて、送信された信号の復調(捕捉)の負荷を軽減できる送受信システムを提供する。【解決手段】 IMES100は、複数の送信機10と受信機20とを含む。複数の送信機10の各々は、GPS受信機にて復調可能な、位置情報を含むIMES信号を送信する送信部14を備える。受信機20は、送信機10から送信されたIMES信号を受信信号として受信する受信部21と、レプリカ信号の位相をずらしながらレプリカ信号と受信信号との相関演算を行うことで、受信信号を復調する復調部22とを備える。送信機10は、さらに、複数の送信機10の間で、IMES信号の位相が所定の位相になるよう制御する位相制御部13を備え、受信機20の復調部22は、当該所定の位相を含む所定の範囲内でレプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、送信機から受信機に位置情報信号を送信する送受信システム等に関するものである。
従来より、測位システムとしてGPS(Global Positioning System)が知られている。近年では、スマートフォン等の携帯端末にGPS受信機能を搭載することで、モバイルユーザが任意の場所で自己の位置を知ることができるようになっている。
GPSは、複数のGPS衛星とGPS受信機とからなる。各GPS衛星は、原子時計による時刻情報と、航法メッセージを含むGPS信号(測距信号)を送信する。GPS受信機は、複数のGPS衛星の各々からGPS信号を受信し、それらの到達時間から、自己の位置情報を算出する(測位する)。
この測位のために、GPS受信機は、少なくとも3つのGPS衛星からそれぞれGPS信号を受信する必要がある。さらに、4つのGPS衛星からそれぞれGPS信号を受信すれば、受信機側の時刻誤差をキャンセルして、より正確な測位が可能となる。実際には、電離層や対流圏の状態による伝播遅延変化、原子時計の誤差などがあるため、より多くのGPS衛星からそれぞれGPS信号を受信することが望ましい。
GPSを補完するシステムとして、IMES(Indoor Message System)が提案されている。IMESでは、送信機は、例えばデパート等の施設内、即ち屋内に複数設置される。IMESでは、送信機は、航法メッセージを含むGPS信号ではなく、位置情報を含むIMES信号を送信する。このIMES信号は、GPS信号と同じRF特性を有するので、既存のGPS受信機にて受信して復調することが可能である。また、IMES信号は位置情報そのものを含むので、受信機において測位は不要であり、また、1つの送信機からIMES信号を受信するだけで位置情報を得ることができる。さらに、IMES信号は、位置の情報としてフロア情報(階情報)も含まれるので、平面位置のみでなく階の特定も可能である。
なお、本発明に関連する先行技術として、以下の先行技術文献がある。
特開2001−337157号公報 特開2012−109903号公報
GPSやIMESでは、送信機から送信されるGPS信号やIMES信号は、航法メッセージや位置情報に対して、PRN(Pseudo Random Noise)コードによる拡散処理が行われた上で搬送波に乗せられて生成される。図13は、GPS信号の生成処理を説明する図である。GPSにおいて、航法メッセージは、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調されて、1023チップ、周期1m秒のM系列疑似乱数(PRNコード)でスペクトラム直接拡散(CDMA)が行われて、搬送波に乗せられる。IMESにおいても、IMES信号について、上記と同様の変調及び拡散の処理が行われる。
受信機では、送信機から送信された信号を捕捉するために、送信機のPRNコードからレプリカ信号を生成し、受信した信号との相関演算を行う。このとき、PRNコードの位相が1ビットでもずれていると元系列と相関がなくなる。受信機では、レプリカ信号の位相を1チップずつずらしながら相関の取れる位相を探す相関演算を行う。レプリカ信号の位相が受信した信号の位相に一致すると、受信した信号を復調できる。
よって、原理的には受信した信号の復調には、最長で1023チップ×コード長(=約1秒)の捕捉時間TTFF(Tine to First Fix)が必要となる。実際にはGPS衛星との相対速度によるドップラフェージングに追従するために周波数を変えながら相関演算を実施するので更に長いTTFFを要することになる。ここで、相関演算を並列に処理する並列処理回路を設けることでTTFFを最短でコード長(1m秒)まで短縮できるが、そのようにすると回路規模が大きくなり、消費電流が大きくなるという不利益がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、複数の送信機と受信機とを有した送受信システムにおいて、送信された信号の復調(捕捉)の負荷を軽減できる送受信システムを提供することを目的とする。具体的には、本発明は、送信された信号のTTFFを短縮し、送信された信号の復調のための消費電力を低減することを目的とする。
本発明の送受信システムは、複数の送信機と受信機とを含む送受信システムであって、前記送信機は、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信部を備え、前記受信機は、前記送信機から送信された位置情報信号を受信信号として受信する受信部と、レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調部とを備え、前記送信機は、前記位置情報信号の位相が所定の位相になるよう制御する位相制御部をさらに備え、前記復調部は、前記所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う構成を有している。
この構成により、複数の送信機は所定の位相になるように位置情報信号を送信するので、受信機では、その位相を含む所定の範囲内で相関演算を行えばよく、受信信号の復調処理の負荷を軽減できる。なお、位置情報信号とは、位置の情報を含む信号である。
前記位相制御部は、他の前記送信機の位置情報信号の位相に基づいて、前記位置情報信号の位相を制御してよい。
この構成により、複数の送信機の位置情報信号の位相を所定の関係とすることができる。
前記所定の位相は、前記複数の送信機が送信する前記位置情報信号の位相が同じとなる位相であってよい。
この構成により、受信機は、ある位相の相関演算によっていったんある送信機の位置情報信号を復調した後には、他の送信機から送信される位置情報信号についてもその位相を含む所定の範囲内で相関演算を行えばよく、受信信号の復調処理の負荷を軽減できる。
前記位相制御部による位相の制御の誤差情報を送信する誤差情報送信部をさらに備えていてよく、前記受信部は、前記誤差情報を受信してよく、前記復調部は、前記所定の位相を含む所定の範囲内の前記誤差情報に基づく範囲内で、前記レプリカ信号の位相をずらしながら相関演算を行ってよい。
この構成によれば、レプリカ信号の位相をずらす範囲を限定することができ、復調処理の負荷をより軽減できる。
前記位置情報信号は、前記送信機に与えられた拡散コードで拡散されていてよく、前記複数の送信機のうちの、同一の前記拡散コードを有する複数の送信機の前記位相制御部は、前記同一の拡散コードを有する複数の送信機の位相が互いにずれるように、前記位置情報信号の位相を制御してよい。
この構成により、同一の拡散コードを有する送信機から送信された位置情報信号の間での干渉を避けることができるので、拡散コードが同一である複数の送信機を互いに近くに設置することができ、利用可能な拡散コードの種類が少ない場合にも多数の送信機を設置することが可能になる。
本発明の送信機は、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信部と、前記位置情報信号の位相が所定の位相となるよう制御する位相制御部とを備えた構成を有している。
この構成によれば、複数の送信機は所定の位相になるように位置情報信号を送信するので、この位置情報信号を受信する受信機では、その位相を含む所定の範囲内で相関演算を行えばよく、受信機における復調処理の負荷を軽減できる。
本発明の受信機は、送信機から送信された、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を受信信号として受信する受信部と、レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調部とを備え、前記復調部は、所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う構成を有している。
この構成によれば、所定の位相を含む所定の範囲内で相関演算を行うので、復調処理の負荷を軽減できる。
本発明の送受信方法は、複数の送信機と受信機との間で行われる送受信方法であって、前記送信機において、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信ステップと、前記送信機において、前記位置情報信号の位相が所定の位相になるよう制御する位相制御ステップと、前記受信機において、前記送信機から送信された位置情報信号を受信信号として受信する受信ステップと、前記受信機において、レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調ステップとを含み、前記復調ステップでは、前記所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う構成を有している。
この構成によれば、複数の送信機は所定の位相になるように位置情報信号を送信するので、受信機では、その位相を含む所定の範囲内で相関演算を行えばよく、復調処理の負荷を軽減できる。
本発明の送信方法は、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信ステップと、前記位置情報信号の位相が所定の位相となるよう制御する位相制御ステップとを含む構成を有している。
この構成によれば、位置情報信号は所定の位相になるように送信されるので、この位置情報信号を受信する受信機では、その位相を含む所定の範囲内で相関演算を行えばよく、受信機における復調処理の負荷を軽減できる。
本発明の受信方法は、送信機から送信された、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を受信信号として受信する受信ステップと、レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調ステップとを含み、前記復調ステップは、所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う構成を有している。
この構成によれば、所定の位相を含む所定の範囲内で相関演算を行うので、復調処理の負荷を軽減できる。
本発明の送信プログラムは、コンピュータを、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信部、及び前記位置情報信号の位相が所定の位相となるよう制御する位相制御部として機能させる構成を有している。
この構成によれば、位置情報信号は所定の位相になるように送信されるので、この位置情報信号を受信する受信機では、その位相を含む所定の範囲内で相関演算を行えばよく、受信機における復調処理の負荷を軽減できる。
本発明の受信プログラムは、コンピュータを、送信機から送信された、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を受信信号として受信する受信部、及びレプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調部として機能させ、前記復調部は、所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う構成を有している。
この構成によれば、所定の位相を含む所定の範囲内で相関演算を行うので、復調処理の負荷を軽減できる。
本発明によれば、複数の送信機は所定の位相になるように位置情報信号を送信するので、受信機では、その位相を含む所定の範囲内で相関演算を行えばよく、受信信号の復調処理の負荷を軽減できる。
本発明の第1の実施の形態におけるIMESの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態における複数の送信機の設置例を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるタイプ1のメッセージの構成を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるタイプ3のメッセージの構成を示す図 本発明の第1の実施の形態における同一のPRNコードが付与された複数の送信機における位相の関係を示す図 本発明の第1の実施の形態における送信機の処理のフロー図 本発明の第1の実施の形態における受信機の処理のフロー図 本発明の第2の実施の形態におけるIMESの構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態における送信機の同期を説明する図 本発明の第2の実施の形態における、送信機が複数の他の送信機の送信エリアに属している場合の同期経路を示す図 本発明の第2の実施の形態における、送信機が複数の他の送信機の送信エリアに属している場合において、一部の送信機に故障が発生したときの同期経路を示す図 本発明の第2の実施の形態における送信機の処理のフロー図 従来のGPS信号の生成処理を説明する図
以下、本発明の実施の形態のIMES(送受信システム)について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のIMESの構成を示すブロック図である。IMES100は、複数の送信機10、10と、受信機20と、IMES管理サーバ30を備えている。図1には、GPS衛星40及びコンテンツサーバ50も示されている。図1には、2つの送信機10が図示されているが、3つ以上の送信機10が含まれていてよい。複数の送信機10、受信機20、IMES管理サーバ30、及びコンテンツサーバ50は、ネットワークを介して互いに通信可能である。
図2は、複数の送信機の設置例を示す図である。各送信機10の送信エリアAは数メートルから10メートル程度であり、複数の送信機10は、互いの送信エリアAが重なるように設置されている。複数の送信機10は、例えば、デパートの各テナントに1台ずつ設置される。送信機10は、照明器具、スプリンクラ、スピーカ等の天井に設置される器具の中に埋め込まれてよい。
受信機20は、例えば、GPS機能を有するスマートフォン等のモバイル端末である。IMES100が上述のようにデパートに構築される場合、受信機20は、来客が所持するモバイル端末である。受信機20は、いずれかの店舗において、その店舗の送信機10の送信エリアAにいるときに、当該送信機10から信号を受信する。受信機20が店舗を移動して他の送信機10の送信エリアA(他の店舗)に入ると、当該他の送信機10から信号を受信する。
図1に戻って、送信機10は、ネットワーク通信部11、信号生成部12、位相制御部13、及び送信部14を備えている。これらの構成は、コンピュータが本実施の形態の送信プログラムを実行することで実現されてよい。ネットワーク通信部11は、ネットワークNWを介してIMES管理サーバ30、コンテンツサーバ50、他の送信機10等の他の装置と通信を行う。ネットワーク通信部11とネットワークNWとの通信は、有線通信であっても、無線通信であってもよい。
信号生成部12は、受信機20に送信するIMES信号を生成する。IMES信号には、その送信機10が設置される場所の位置情報と、その送信機10を特定するための送信機ID等のメッセージが含まれ、「位置情報信号」に相当する。IMES信号は、GPS信号と同じRF特性を有する。
IMES信号のメッセージには、タイプ0、タイプ1、タイプ3、及びタイプ4の4種類のタイプがある。メッセージの1ワードは30ビットであり、1フレーム内のワード数は、メッセージタイプによって異なる。タイプ0のメッセージは、送信機10の二次元位置情報を緯度、経度、フロア階数の3ワードで表すメッセージである。タイプ1のメッセージは、4ワードからなる三次元位置情報で、その分解能はタイプ0の2倍である。
タイプ3及びタイプ4のメッセージは、それぞれ、1ワード及び2ワードからなり、送信機IDと、1ビットからなるBD(boundary)情報を含んでいる。受信機20のネットワーク通信部23は、この送信機IDに基づいて、ネットワークNWを介してコンテンツサーバ50にアクセスすることで、緯度、経度、高度、及びフロア情報を取得し、さらに、フロア地図、誘導避難地図、店舗広告等の情報を得ることができる。
BD情報は境界を意味し、このBD情報(1ビット)によって、その送信機10が屋内と屋外の境界にあることを示す。受信機20が屋内から屋外に移動するとき、このBD情報を参照してPRNコードの探索を開始する。逆に、受信機20が屋外から屋内に移動するときには、このBD情報を受信することで、送信機10の送信エリアに入ったことを知り、測位をGPSからIMESに切り替える。
図3は、タイプ1のメッセージの構成を示す図である。ワード1には、8ビットのプリアンブルと、3ビットのメッセージタイプと、9ビットのフロア情報と、6ビットのパリティが含まれる。また、ワード1には4ビットの予備ビットが確保されている。ワード2には、3ビットのカウンタと、21ビットの緯度情報(MSBs)と、6ビットのパリティが含まれる。ワード3には、3ビットのカウンタと、21ビットの経度情報(MSBs)と、6ビットのパリティが含まれる。ワード4には3ビットのカウンタと、12ビットの高度情報と、2ビットの予備ビットと、3ビットの緯度情報(LSBs)と、4ビットの経度情報(LSBs)と、6ビットのパリティが含まれる。
図4は、タイプ3のメッセージの構成を示す図である。タイプ3のメッセージは、8ビットのプリアンブルと、3ビットのメッセージタイプと、12ビットのショートIDと、1ビットのBD情報と、6ビットのパリティを含んでいる。このショートIDは、12ビットの構成で最大4,095個の異なるIDを発行でき、1つの施設内や地下街のみで共用されるユニークなローカルIDである。また、タイプ4のメッセージに含まれる33ビットのミディアムIDは、全国規模で使用できるグローバルIDである。受信機20は、受信したローカルID又はミディアムIDをコンテンツサーバ50に送信することで、位置情報とともに、当該施設や地下街のキャンペーン情報等を取得できる。
信号生成部12は、GPSと同様に位置情報をPRNコードによって拡散した上で、搬送波に乗せてIMES信号を生成する。このために、信号生成部12には、位置情報及び送信機ID等のメッセージに含める種々の情報が記憶されている。なお、これらの情報は、ネットワークNWを介してネットワーク通信部13が外部から受信してもよい。送信部14は、IMES信号を無線送信する。位相制御部13は、送信部14から送信されるIMES信号の位相を制御する。この位相制御については後述する。
受信機20は、受信部21、復調部22、ネットワーク通信部23、及び出力部24を備えている。これらの構成は、コンピュータが本実施の形態の受信プログラムを実行することで実現されてよい。受信部21は、送信機10の送信部14から送信されるIMES信号を受信する。復調部22は、送信機10から送信されたIMES信号を捕捉するために、送信機10のPRNコードからレプリカ信号を生成し、受信した位置情報信号(以下、「受信信号」ともいう。)との相関演算を行う。復調部22は、レプリカ信号の位相を1チップずつずらしながら相関の取れる位相を探す相関演算を行う。
IMES100には、10種類のPRNコードが用意されている。受信部21にてIMES信号を受信したときに、受信機20において、そのIMES信号を送信した送信機10は不明であるため、復調部22は、10種類のPRNコードについて、レプリカ信号を順に生成して、上記のように各レプリカ信号の位相を1チップずつずらしながら相関演算を行う。なお、受信部21は、GPS衛星40から送信されるGPS信号も受信可能であり、復調部22は、GPS衛星40から受信したGPS信号も復調可能である。
ネットワーク通信部23は、ネットワークNWとの間で無線通信を行う。上述のように、復調部22によって復調されたIMES信号には、送信機10を特定する送信機IDも含まれており、ネットワーク通信部23は、送信機IDをコンテンツサーバ50に送信することで、コンテンツサーバ50からその送信機IDに対応するコンテンツを取得する。このコンテンツは、例えば、当該送信エリア(店舗)のキャンペーン情報などである。
出力部24は、復調部22にて復調された位置情報信号に含まれる位置情報やネットワーク通信部23がコンテンツサーバ50から受信したコンテンツを出力する。出力部24は、例えば、画像コンテンツを出力するディスプレイである。
以下、IMES100において、受信機20におけるIMES信号の復調処理の負荷を軽減するための構成及び動作について詳細に説明する。上記で説明したように、GPS受信機では、受信信号に対してレプリカ信号の位相をずらしながら相関演算を行う。GPS受信機では、この位相差を使って疑似的に距離を算出して測位を行う。従って、GPSの場合には、各GPS衛星からのGPS信号はその距離に応じた位相差を有していなければならない。そして、受信信号とレプリカ信号との相関が取れるまでには、最大約1秒(1023チップ×コード長)のTTFFを要する。
一方、IMESでは、位置情報そのものがIMES信号に含まれるため、IMES信号を復調できさえすれば、IMES信号が位置に応じた位相差を有している必要はない。しかしながら、複数の送信機10を独立して運用した場合には、各送信機10が送信するIMES信号の位相は未知であるから、受信機20においては位相差を探索しなければ、IMES信号を復調できないことになる。
そこで、本実施の形態では、複数の送信機10のIMES信号の位相を互いに同期させる。この同期のために、上述のように、ネットワークNW上のIMES管理サーバ30を設けて、各送信機10は、ネットワークNWを介してIMES管理サーバ30と通信を行う。複数の送信機10は、IMES管理サーバ30を介して互いに同期をとって(ネットワーク同期)、IMES信号の位相をそろえる。
具体的には、IMES管理サーバ30は、同期情報をネットワークNWに送信し、各送信機10の位相制御部13は、ネットワーク通信部11を介して、IMES管理サーバ30から同期情報を受信することで、送信部14から送信するIMES信号の位相を他の送信機10との間で同期させる。なお、複数の送信機10は、いずれかをマスター装置として、送信機10間で直接通信をすることによって互いに同期をとってもよい。
受信機20は、最初にIMES100のいずれかの送信機10からIMES信号を受信する場合には、GPSと同様にレプリカ信号の位相をずらしながら受信信号との相関演算を行って、IMES信号を復調(捕捉)する。その後、移動して他の送信機10の送信エリアに入ると、当該他の送信機10からのIMES信号を受信することになるが、この場合には、最初の送信機10のIMES信号の位相と他の送信機10のIMES信号の位相とは揃っているので、受信機20は、最初に捕捉したIMES信号の位相を含む所定の範囲内でレプリカ信号の位相をずらして相関演算を行う。
このために、復調部22は、最初にIMES信号を補足したときに、その位相を記憶しておき、その後に他の送信機10からIMES信号を受信したときは、復調部22は、その記憶しておいた位相の前後の所定の範囲内(チップ数)でレプリカ信号の位相をずらして相関演算を行う。
このように、レプリカ信号の位相をずらす範囲(以下、「探索範囲」ともいう。)を限定することで、IMES信号の捕捉を高速化でき、相関演算の回数も低減でき、もって復調のための処理負荷を軽減でき、復調を高速化できる。
複数の送信機10におけるIMES信号の位相が完全に同期されていれば、受信機20では、その位相のみでレプリカ信号との相関演算を行えばよいが、実際には同期の精度には限度があり、揺らぎが生じる。そこで、復調部22は、上記のように、記憶してある位相を中心とする所定の探索範囲内で位相をずらして相関演算を行う。
この探索範囲は、固定であっても可変であってもよい。可変とする場合には、IMES管理サーバ30は、複数の送信機10の間の同期の精度を表す同期精度情報を生成して、ネットワークNWを介して受信機20に送信する。受信機20では、NW通信部23が同期精度情報を受信し、復調部22は、同期精度情報に基づいて位相誤差範囲を決定し、その位相誤差範囲を探索範囲として、その探索範囲内でレプリカ信号の位相をずらして相関演算を行う。このIMES管理サーバ30は、「誤差情報送信部」に相当する。なお、同期精度情報は、IMES管理サーバ30ではなく、そのためのアクセスポイントからWiFi(登録商標)などを利用して、受信機20に配信してもよい。この場合は、このアクセスポイントが「誤差情報送信部」に相当する。
このように、同期の精度ないし誤差範囲に基づいて探索範囲を決定することで、探索範囲を必要最小限とすることができ、復調処理を高速化できるとともに、復調処理の負荷を軽減して消費電流を低減できる。
一方、複数の送信機10の間の同期の精度が明らかでない場合には、受信機20の復調部22は、例えば、既に補足したIMES信号の位相の前後10チップ(10μs)以内の所定のチップ数を探索範囲としてよい。仮に探索範囲を既知のIMES信号の位相の前後10チップ(20チップ)とした場合にも、1023チップ全てを探索範囲とする場合の約50分の1の時間で探索を完了することができる。
また、本実施の形態のIMES100では、よりきめ細かな位置情報サービスを提供するために、以下の構成を有している。上述のように、IMES100では、各送信機10が位置情報を含むIMES信号を送信するので、受信機20では、1つの送信機からのIMES信号を受信するだけで位置情報を取得することができる。しかし、このことは、1つの送信機10の送信エリアでは、位置情報はすべて同じになることを意味する。
そこで、よりきめ細かな位置情報を提供するためには、送信機10の間の距離を狭くして同じ範囲内により多くの送信機10を配置することが有利である。しかしながら、IMES100に与えられているPRNコードの種類には限りがある(例えば、10)ので、送信機10を密に配置した場合には、同じPRNコード同士で干渉が生じるおそれがある。
そこで、本実施の形態のIMES100では、IMES信号の位相が1チップでもずれていれば信号を復調することができず、逆に言えばIMES信号の位相が1チップでもずれていれば信号同士を区別可能であるという性質を利用し、かつ、複数の送信機10の各々が備えている、IMES信号の送信の位相を制御する位相制御部13を利用することにより、同じPRNコードが与えられた複数の送信機10については、そのIMES信号の位相の差を意図的に一定のチップ数だけずらす。
図5は、同一のPRNコードが付与された複数の送信機における位相の関係を示す図である。図5の例では、同一のPRNコードを有する送信機A、B、Cにおいて、IMES信号の位相は、送信機Aと送信機Bの間で3チップずれており、送信機Bと送信機Cとの間でさらに3チップずれている。
この位相差の情報は、送信機IDとともに、IMES管理サーバ30からネットワークNWを介して受信機20に送信し、受信機20はネットワーク通信部23にてその送信機IDと紐づけられた位相差情報を受信して、復調部22はそれを記憶する。復調部22は、受信部21がある送信機10からのIMES信号を受信したら、それを復調して、送信機IDを取得する。そして、現在捕捉している送信機とは別の送信機の位相を定期的に探索する。なお、この位相差情報についても、IMES管理サーバ30ではなく、そのためのアクセスポイントからWiFi(登録商標)などを利用して、受信機20に配信してもよい。
これによれば、PRNコードの種類が限られている場合でも、干渉のおそれを考慮することなく送信機10を密に配置することができ、一定の範囲に多数の送信機を設置できる。
図6は、送信機10における処理のフロー図である。送信機10は、ネットワーク通信部11にて、IMES管理サーバ30から同期情報を受信する(ステップS61)。信号生成部12は、位置情報を含むIMES信号を生成する(ステップS62)。また、位相制御部13は、ネットワーク通信部11にて受信した同期情報に基づいて、他の送信機10と同期する位相でIMES信号を送信するように、位相を送信部14に指示する(ステップS63)。送信部14は、位相制御部13に指示された位相でIMES信号を無線送信する(ステップS64)。
なお、信号生成部12によるIMES信号の生成は、ネットワーク通信部11における同期情報の受信、及び位相制御部13による位相の指示と独立して行ってよく、そのタイミングは、同期情報の受信及び位相の指示と前後してよい。
図7は、受信機20における処理のフロー図である。受信部21がIMES信号を受信すると(ステップS71)、復調部22は、すでにそのIMES100において、位相が記憶されているか否かを判断する(ステップS72)。記憶されている位相がない場合(ステップS72にてNO)、即ち、そのIMES100にて初めてIMES信号を受信した場合は、所定の開始点から順にレプリカ信号の位相をずらしながら、受信信号との相関演算を行う(ステップS73)。
記憶されている位相がある場合には(ステップS72にてYES)、さらに、記憶されている同期精度情報に基づいて探索範囲を決定し、記憶されている位相を中心とする探索範囲での相関演算を行う(ステップS74)。相関演算の結果、IMES信号が復調されると、ネットワーク通信部23は、そこに含まれている送信機IDをコンテンツサーバ50に送信する(ステップS75)。そして、ネットワーク通信部23は、コンテンツサーバ50から送信機IDに対応するコンテンツを取得して(ステップS76)、出力部24がコンテンツを出力する(ステップS77)。
以上のように、本実施の形態のIMES100によれば、送信機10は、位相を互いに同期させてIMES信号を送信しているので、受信機20において、すでに認識している位相を含む所定の範囲内を探索することで、IMES信号を復調(捕捉)できる。
なお、上記の受信機20の処理フローにおいて、受信機20は、IMES信号を復調した後に、そこに含まれる送信機IDに対応するコンテンツを取得したが、単にIMES信号に含まれる位置情報を出力部24から出力したり、位置情報を用いて演算処理をしたりするのみでもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態では、上記のようにIMESを構成する複数の送信機において、IMES信号の位相を同期させたが、本実施の形態は、その同期の改良に関する。
図8は、本実施の形態のIMESの構成を示すブロック図である。本実施の形態の送信機10´は、図1に示す第1の実施の形態の送信機10の構成に加えて、さらに受信部15及び復調部16を備えている。この受信部15及び復調部16は、受信機20の受信部21及び復調部22と同一の構成である。即ち、本実施の形態では、各送信機10´も、受信機20と同様に、他の送信機10´から送信されたIMES信号を受信して、復調する。なお、受信機20の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図8では詳細は省略している。なお、送信機10´の構成は、コンピュータが本実施の形態の送信プログラムを実行することで実現されてよい。
本実施の形態のIMES100´では、複数の送信機10´が同期をとるために、ある送信機10´をマスター装置として、近くの他の送信機をスレーブ装置として、近くの送信機10´同士が同期をとることにより、IMES100の全体の送信機10´における同期系を構築する。
図9は、送信機の同期を説明する図である。図9の例では、送信機101がマスター装置となって、従属同期が行われる。送信機101の送信エリアと、送信機102の送信エリアとは重複しており、送信機102の送信エリアと送信機103の送信エリアとは重複している。よって、送信機102は、送信機101から送信されたIMES信号を受信することができ、送信機103は、送信機102から送信されたIMES信号を受信することができる。
マスター装置である送信機101は、高精度のクロックを有している。送信機101の送信部12は、IMES信号を送信する。送信機102の受信部15は、送信機101から送信されたIMES信号を受信し、その復調部16は、このIMES信号を復調する。送信機102は、送信機101からのIMES信号を復調することによって、その位相及び周波数を認識する。そして、送信機102の位相制御部13は、復調部16にて認識された位相及び周波数で、IMES信号を送信するよう送信部14を制御する。
すると、送信機103の受信部15は、送信機102から送信されたIMES信号を受信し、その復調部16が、このIMES信号を復調する。そして、送信機102の場合と同様に、送信機102から送信されてきたIMES信号の位相及び周波数を認識し、位相制御部13は、認識された位相及び周波数でIMES信号を送信するように送信部14を制御する。
このようにして次々と位相及び周波数を伝達していくことで、IMES100´の全系での同期が実現される。このように、本実施の形態のIMES100´によれば、同期サーバのような外部装置を有していなくても、複数の送信機10´は互いに同期をとることができる。このように、複数の送信機10´は、ネットワーク同期のように、通信ネットワークを介して他の外部装置と通信を行う必要がないので、ネットワーク通信部11を備えていなくてもよい。即ち、本実施の形態によれば、送信機10´がネットワーク通信機能を有していなくても互いの同期をとることが可能である。
次に、送信機の複数の他の送信機の送信エリアに属している場合の同期方法について説明する。図10は、送信機が複数の他の送信機の送信エリアに属している場合の同期経路を示す図である。図10には、送信機101〜106とそれらの送信エリアA1〜A6が示されている。図10に示すように、各送信エリアA1〜A6は、複数の他の送信機の送信エリアと重なる部分を有しており、各送信機101〜106は、複数の他の送信機の送信エリアに入っている。
このような場合には、送信機は複数の他の送信機からIMES信号を受信することができる。その場合に、いずれの他の送信機(追従先あるいは同期先)から受信したIMES信号の位相及び周波数と自己の位相及び周波数を同期させるかが不明確となる。そこで、マスター以外の各送信機は、追従先となる他の送信機の優先順位のリストを記憶している。
図10の場合には、送信機101がマスター装置となる。例えば、送信機105は、送信機102、104、106の送信エリアA2、A4、A6に入っており、送信機102、104、106のいずれからもIMES信号を受信できるが、その中で追従先とする送信機の優先順位を送信機102、送信機104、送信機106の順として記憶している。この場合には、送信機105は、優先順位が低い(優先順位が高い他の送信機が存在する)送信機104や送信機106から受信したIMES信号は、同期のためには利用せず、優先順位が最も高い送信機102から受信したIMES信号の位相及び周波数に従って、自己のIMES信号の位相及び周波数を決定する。他の送信機においても同様に、追従先となる他の送信機の優先順位を記憶している。
このようにすることで、送信機が複数の他の送信機からIMES信号を受信した場合にも、そのうちのいずれに倣って自らのIMES信号の位相及び周波数を決定するかが明確となる。また、上記のように、追従先となる他の送信機に優先順位を定義しておくことで、以下のように、一部の送信機にて故障が生じた場合にも、臨機応変に対応することができる。
図11は、送信機の複数の他の送信機の送信エリアに属している場合において、一部の送信機に故障が発生したときの同期経路を示す図である。図11の例では、送信機102において故障が発生している。この場合、送信機102はIMES信号を送信できず、よって送信機105は、送信機102からはIMES信号を受信できないので、送信機105は、優先順位が二番目である送信機104を追従先として、送信機104から受信したIMES信号に従って位相及び周波数を決定する。
なお、送信機102の故障の検出のために、以下のような故障情報の伝送を行う。まず、各送信機は追従先か否かにかかわらず、隣接する送信機の信号を受信しているか否かをチェックする。送信機内の受信部15が1つの場合は順次受信チェックを行い、受信部15が複数の場合にはまとめて受信チェックを行う。そして信号が出力されていない送信機があれば、そのIDをIMES信号で出力する。このIMES信号を受信した隣接する送信機は、受信したこのIDをそれぞれさらにIMES信号で出力する。このような動作を繰り返すと、すべての送信機から故障した送信機のIDが出力されることとなる。したがって、モニタ用の受信機を用いることにより、どの送信機の送信エリアにいても故障した送信機のIDを受信することができる。各送信機はあらかじめ隣接する送信機のIDとPRNコードを記憶しておくことで、このような動作が可能となる。もちろん隣接する送信機以外のすべての送信機のIDとPRNコードを記憶しておいてもよい。また、送信メッセージは例えば図3のタイプ1のメッセージの予備ビットなどを利用すればよい。
また、送信機103においても、通常時には、図10に示すように、優先順位が最も高い送信機102を追従先とするが、送信機102が故障している場合には、送信機102からはIMES信号を受信できないので、図11に示すように、優先順位が二番目である送信機106を追従先とする。
一方、送信機106は、通常時には、図10に示すように、優先順位が最も高い送信機103を追従先とするが、送信機102が故障した場合には、上述のように、逆に送信機103が送信機106に追従するようになるから、送信機106は、優先順位が二番目である送信機105を追従先とする。
図11の例の送信機106のように、同期の伝達系列の遠いところで送信機の故障が生じた場合において、伝達経路の変更を確実に行うために、各送信機は、追従先からIMES信号が受信できなくなった場合には、自らもIMES信号の送信を停止させる。図11の例では、送信機103は、通常時の追従先(最も優先順位が高い追従先)からIMES信号を受信しなくなった場合には、自らもIMES信号の送信を一旦停止する。
これによって、送信機106は、通常時の追従先である送信機103からIMES信号を受信できなくなるので、優先順位が二番目である送信機105を追従先に変更する。そうすると、送信機106は、送信機105から受信したIMES信号に従って、位相及び周波数を決定してIMES信号を送信するので、送信機103では、優先順位が二番目である送信機106を追従先に変更する。
なお、図11の例において、仮にマスター装置である送信機101にて故障が発生した場合には、送信機101を追従先とする送信機102、104にてIMES送信が停止されるので、送信の停止が次々に伝搬していき、すべての送信機においてIMES送信が停止されることになってしまう。そこで、本実施の形態では、マスター装置を追従先とする複数の送信機のうちの1つの送信機をマスター代理装置として指定しておく。
図11の例では、例えば、送信機104がマスター代理装置として指定されている。そうすると、送信機101にて故障が発生して、送信機102、104が追従先である送信機101からIMES信号を受信できなくなると、送信機102は通常通り、自己のIMES送信を停止し、次の追従先である送信機105からのIMES信号を待つ。一方、マスター代理装置として指定されている送信機104は、自らのクロックを用いてIMES信号を送信する。これにより、マスター装置が故障した場合にも、複数の送信機の同期を維持できる。なお、上記の追従先の特定及びIMES信号の送信の停止は、位相制御部13が行う。
図12は、本実施の形態の送信機において他の送信機と同期をとるための処理のフロー図である。この処理フローが、各送信機10´において実行される。送信機10´は、まず、追従先としての優先順位の最も高い送信機からIMES信号を受信したか否かを判断する(ステップS121)。追従先としての優先順位の最も高い送信機からIMES信号を受信した場合には(ステップS121にてYES)、その受信信号の位相及び周波数に従って、自らのIMES信号を送信する(ステップS122)。
一方、追従先としての優先順位が最も高い送信機からIMES信号を受信しないときは(ステップS1221にてNO)、まず、自らのIMES信号の送信を停止する(ステップS123)。そして、次に優先順位が高い送信機からのIMES信号を待って(ステップS124)、これを受信したときに(ステップS124にてYES)、その受信信号の位相及び周波数に従って、自らのIMES信号を送信する(ステップS122)。
以上のように、第2の実施の形態によれば、同期サーバとして機能する第1の実施の形態のIMES管理サーバ30のような外部の装置を用意しなくとも、また、各送信機がネットワーク通信機能を有していなくても、IMES信号を利用することで、リレー形式で系全体の同期をとることが可能になる。また、そのようなリレー形式の同期をする場合において、一部の送信機が故障した場合にも、臨機応変に伝達経路を変更して同期をとることができる。
本発明は、複数の送信機は所定の位相になるように位置情報信号を送信するので、受信機では、その位相を含む所定の範囲内で相関演算を行えばよく、受信信号の復調処理の負荷を軽減できるという効果を有し、送信機から受信機に位置情報信号を送信する送受信システム等として有用である。
100 IMES
10、10´、101〜106 送信機
11 ネットワーク通信部
12 信号生成部
13 位相制御部
14 送信部
15 受信部
16 復調部
20 受信機
21 受信部
22 復調部
23 ネットワーク送信部
24 出力部
30 IMES管理サーバ
40 GPS衛星
50 コンテンツサーバ

Claims (12)

  1. 複数の送信機と受信機とを含む送受信システムであって、
    前記送信機は、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信部を備え、
    前記受信機は、前記送信機から送信された位置情報信号を受信信号として受信する受信部と、レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調部とを備え、
    前記送信機は、前記位置情報信号の位相が所定の位相になるよう制御する位相制御部をさらに備え、
    前記復調部は、前記所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う
    ことを特徴とする送受信システム。
  2. 前記位相制御部は、他の前記送信機の位置情報信号の位相に基づいて、前記位置情報信号の位相を制御することを特徴とする請求項1に記載の送受信システム。
  3. 前記所定の位相は、前記複数の送信機が送信する前記位置情報信号の位相が同じとなる位相であることを特徴とする請求項2に記載の送受信システム。
  4. 前記位相制御部による位相の制御の誤差情報を送信する誤差情報送信部をさらに備え、
    前記受信部は、前記誤差情報を受信し、
    前記復調部は、前記所定の位相を含む所定の範囲内の前記誤差情報に基づく範囲内で、前記レプリカ信号の位相をずらしながら相関演算を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信システム。
  5. 前記位置情報信号は、前記送信機に与えられた拡散コードで拡散されており、
    前記複数の送信機のうちの、同一の前記拡散コードを有する複数の送信機の前記位相制御部は、前記同一の拡散コードを有する複数の送信機の位相が互いにずれるように、前記位置情報信号の位相を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信システム。
  6. GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信部と、
    前記位置情報信号の位相が所定の位相となるよう制御する位相制御部と、
    を備えたことを特徴とする送信機。
  7. 送信機から送信された、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を受信信号として受信する受信部と、
    レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調部と、
    を備え、
    前記復調部は、所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う
    ことを特徴とする受信機。
  8. 複数の送信機と受信機との間で行われる送受信方法であって、
    前記送信機において、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信ステップと、
    前記送信機において、前記位置情報信号の位相が所定の位相になるよう制御する位相制御ステップと、
    前記受信機において、前記送信機から送信された位置情報信号を受信信号として受信する受信ステップと、
    前記受信機において、レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調ステップと、
    を含み、
    前記復調ステップでは、前記所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う
    ことを特徴とする送受信方法。
  9. GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信ステップと、
    前記位置情報信号の位相が所定の位相となるよう制御する位相制御ステップと、
    を含むことを特徴とする送信方法。
  10. 送信機から送信された、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を受信信号として受信する受信ステップと、
    レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調ステップと、
    を含み、
    前記復調ステップは、所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う
    ことを特徴とする受信方法。
  11. コンピュータを、
    GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を送信する送信部、及び
    前記位置情報信号の位相が所定の位相となるよう制御する位相制御部、
    として機能させることを特徴とする送信プログラム。
  12. コンピュータを、
    送信機から送信された、GPS受信機にて復調可能な位置情報信号を受信信号として受信する受信部、及び
    レプリカ信号の位相をずらしながら前記レプリカ信号と前記受信信号との相関演算を行うことで、前記受信信号を復調する復調部、
    として機能させ、
    前記復調部は、所定の位相を含む所定の範囲内で前記レプリカ信号の位相をずらして前記相関演算を行う
    ことを特徴とする受信プログラム。
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