JP2015076623A - 処理判定装置、処理判定プログラム、及び処理判定方法 - Google Patents

処理判定装置、処理判定プログラム、及び処理判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015076623A
JP2015076623A JP2013209384A JP2013209384A JP2015076623A JP 2015076623 A JP2015076623 A JP 2015076623A JP 2013209384 A JP2013209384 A JP 2013209384A JP 2013209384 A JP2013209384 A JP 2013209384A JP 2015076623 A JP2015076623 A JP 2015076623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
event
peak
distribution
determination
traffic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013209384A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6127888B2 (ja
Inventor
茂 市橋
Shigeru Ichihashi
茂 市橋
鈴木 信吾
Shingo Suzuki
信吾 鈴木
知寛 小澤
Tomohiro Ozawa
知寛 小澤
尚之 斧田
Naoyuki Onoda
尚之 斧田
鈴木 一郎
Ichiro Suzuki
一郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013209384A priority Critical patent/JP6127888B2/ja
Publication of JP2015076623A publication Critical patent/JP2015076623A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6127888B2 publication Critical patent/JP6127888B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】クライアント端末からサーバ端末に送信されたデータのパケットの内容を見なくても、どのような処理を指示していたのか分かるようにする。【解決手段】クライアント端末12がサーバ端末16に処理の実行のために送信するデータのピーク時の通信量、総通信量、ピークの発生時間、ピークの発生回数、他のイベントとの依存関係の情報からイベントを特定する。これらの情報は、送信されるデータが暗号化されていても知ることができる。よって、クライアント端末12からサーバ端末16に送信されたデータのパケットの内容を見なくても、どのような処理を指示していたのかを知ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、処理判定装置、処理判定プログラム、処理判定方法に関する。
従来、サービスの1つとして、クライアント端末により実行が指示された場合に、サーバ端末が複数の処理の内の選択された処理を提供することが行われている。このようなサービスの一例として文書管理を例にとると、上記処理には、文書の保存や文書の削除がある。このようなサービスの提供に対する課金として、課金処理装置は、どのような処理が選択されたのかとは無関係に、例えば、一月X円などの定額をクライアント端末に請求している。しかし、このような定額の課金ではなく、サービスの中の選択された処理に応じて、課金することが望まれている。よって、クライアント端末がサーバ端末にどのような処理を実行させたのかを知ることが必要である。
ところで、クライアント端末がサーバ端末に、どのような処理を実行させるのかを示すデータを送信する場合には、送信するデータが、複数のパケットデータに分割されて、送信される。そして、所定時間当りのパケットデータ数(データの通信量)は、徐々に増え、ピークを過ぎると減少する。ピーク時のデータ通信量は、上記選択された処理に応じて異なる。例えば、図33に示すように、クライアント端末からサーバ端末に、上記指示をするためのクライアントアプリケーションのインストールの処理の指示をする場合には、ピーク時のデータ通信量は、ピーク値Aのように大きい。また、パラメータの設定の場合には、ピーク時の通信量は、ピーク値Cのように比較的小さい。更に、データの通信の場合には、ピーク時の通信量は、ピーク値Bのように比較的大きい。このように、クライアント端末からサーバ端末に、どのような処理を実行させるのかの指示のデータを送信する際のピーク時の通信量は、上記選択された処理に応じて異なる。これは、上記選択された処理毎に、クライアント端末からサーバ端末に送信するデータ量が異なるからである。同様の理由により、クライアント端末からサーバ端末に送信するデータの総通信量も上記選択された処理に応じて異なる。
よって、ピーク時のデータの通信量や総通信量を測定すれば、上記選択された処理を判定することができるとも考えられる。
特開2001-189760号公報
しかし、図34(A)に示すように、上記選択された処理(以下、イベントという)が異なっても、ピーク時の通信量が似ている場合がある。即ち、図35(A)に示すように、異なるイベントA、Bの指示に対応するピーク時の通信量が似ているため、これらのイベントA、Bが通信量では判定することができない。また、図35(B)に示すように、異なるイベントA、Bの指示に対応する上記総通信量Sa、Sbが似ているため、イベントA、Bを判定することができない。
ところで、クライアント端末からサーバ端末に、一定期間内に複数の処理の指示がされる場合がある。この場合は、図34(B)に示すように、各指示のためのデータの通信が重なり合い、重なり合った通信のピーク時の通信量は、各イベントに応じたピーク時の通信量より大きくなる場合がある。
更に、ネットワークの設定などにより、クライアント端末がサーバ端末にデータを送信する際の送信速度が一定値に制限される場合がある。このため、図34(C)に示すように、全体として送信されるデータ量がイベントに応じた総通信量に等しいが、ピーク時の通信量が、当該イベントに応じたピーク時の通信量と異なる場合がある。
このように、ピーク時の通信量や総通信量ではイベントを正確に判定することができない場合がある。
クライアント端末がサーバ端末にどのような処理を実行させたのかは、上記指示のためにクライアント端末からサーバ端末に送信されたデータの中のパケットの内容を見れば分かる。しかし、クライアント端末とサーバ端末との間が仮想プライベートネットワークサーバ(VPNサーバ)により接続され、送信されるデータがカプセル化され(暗号化)されていると、課金処理装置は、パケットの内容を見ることができない。従って、課金処理装置は、クライアント端末からサーバ端末にどのような処理を実行させたのか分からない。
本発明は、1つの側面として、クライアント端末からサーバ端末にどのような処理を指示していたのか分かるようにすることが目的である。
1実施態様では、サーバ装置は、各々異なる種類の複数の処理の内の指示された処理を実行する。クライアント装置は、サーバ装置に、処理の実行を指示するためにデータを送信する。記憶部は、複数の処理の各々の実行を指示するためにクライアント装置がサーバ装置に送信するデータの予め定められた所定時間に渡る通信量の分布を各処理に対応して記憶する。
第1の判定部は、クライアント装置がサーバ装置に実行を指示した第1の処理が、複数の処理の内のどの処理なのかを判定する。減算部は、第1の通信量の分布から第2の通信量の分布を減算する。第1の通信量の分布は、第1の処理が指示された所定時間を含む一定期間内にクライアント装置からサーバ装置に送信されたデータの通信量の分布である。第2の通信量の分布は、第1の判定部により第1の処理について判定された処理に対応して記憶部に記憶された所定時間に渡る通信量の分布である。
第2の判定部は、減算部により第2の通信量の分布が減算された第1の通信量の分布の残りの部分に基づいて、上記一定期間内においてクライアント装置がサーバ装置に指示しかつ残存する第2の処理が、複数の処理の内のどの処理なのかを判定する。
1つの側面として、クライアント端末からサーバ端末にどのような処理を指示していたのか分かる、という効果を有する。
サービス提供システムを示す図である。 VPNサーバ10のブロック図である。 VPNサーバ10の機能ブロック図である。 VPNサーバ10のプロセスを示す図である。 各時刻通信量記憶テーブル72を示す図である。 時間微分値記憶テーブル74を示す図である。 ピーク時通信量記憶テーブル76を示す図である。 各イベントピーク時通信量記憶テーブル78を示す図である。 判定内容記憶テーブル80を示す図である。 イベント内容記憶テーブル82を示す図である。 未判定発生イベント記憶テーブル84を示す図である。 サーバ端末16からクライアント端末12にサービスを提供するための初期の設定を行うための設定処理の一例を示すフローチャートである。 VPNサーバ10が実行するVPNサーバ10上の通信量を保存する処理の一例を示すフローチャートである。 予め定められた課金期間が経過した時にVPNサーバ10が実行するイベント判定処理の一例を示すフローチャートである。 図14のステップ112の処理の一例を示すフローチャートである。 (A)は、クライアント端末12からVPNサーバ10へのパケットデータの通信量の分布がのこぎり状に分布することを示し、(B)は、(A)の通信量の分布について近似曲線を求めて正規化する様子を示し、(C)は、正規かされた通信量の分布を示す図である。 図14のステップ116の処理の一例を示すフローチャートである。 図17のステップ142における処理の一例を示すフローチャートである。 (A)〜(C)はそれぞれ、イベントE1〜イベントE3に対応して、各イベントの各時刻における通信量の分布のテーブルを示す図である。 (A)は、各時刻通信量記憶テーブル72に記憶された通信量分布を示し、(B)は、(A)における時刻t2におけるピークを有するイベントの指示がイベントE1の指示であることを示し、(C)は、各時刻通信量記憶テーブル72に記憶された通信量分布からイベントE1に対応する通信量の分布が源算された様子を示す図である。 図17のステップ144の処理の一例を示すフローチャートである。 定時発生のイベントを示す図であり、(A)は、イベントE5の実行が指示された場合に送信されるデータの通信量の分布において、毎日12時34分にピーク位置が一致することを示し、(B)は、イベントE3の実行が指示された場合に送信されるデータの通信量の分布において、毎日12時〜14時の間にピークが発生することを示す図である。 実行が指示された場合にデータ通信に繰り返しピークが発生するイベントを示す図であり、(A)は、イベントE2の実行が指示された場合に送信されるデータの通信量の分布のピーク位置が2回繰り返す様子を示し、(B)は、イベントE6の実行が指示された場合場に送信されるデータの通信量の分布のピーク位置が3回繰り返す様子を示す図である。 (A)は、イベントE2の実行の指示があると、イベントE4の実行の指示がある確率が高いことを示し、(B)は、イベントE4の実行の指示がある場合には、その直前のイベントがイベントE2の場合しかないことを示す図である。 図17のステップ146の処理の一例を示すフローチャートである。 イベント発生期間Tの算出方法を説明する図である。 (A)は、ピークの通信量(ピーク値)でイベントA、Bを区別できないことを示し、(B)は、総通信量でイベントA、Bを区別できないことを示し、(C)は、仮にイベントAが判定されても、イベントBは判定できないことを示す図である。 (A)は、ピークの通信量(ピーク値)でイベントA、Bを区別できないことを示し、(B)は、属性によりイベントAが判定できたことを示し、(C)は、総通信量でイベントBを判定することができることを示す図である。 図17のステップ148の処理の一例を示すフローチャート 1つのピークの通信量に対応してイベントE1とイベントE2が判定されることを説明する図である。 イベントE3の実行の指示があった場合に、次にイベントE1、E2のそれぞれの指示がある相関確率を示す図である。 本実施の形態の各処理により、各ピークに対しイベントが判定される様子を示すである。 異なる処理(イベント)毎にピーク時の通信量が異なる様子を示した図である。 (A)は、異なるイベントであっても、ピーク時の通信量が似ている場合があることを示し、(B)は、2つのイベントの指示のためのデータ通信が一定期間内に重なり合い、ピーク時の通信量が、各イベントに応じたピーク時の通信量よりも大きくなることを示す図であり、(C)は、クライアント端末からサーバ端末にデータを送信する際の送信速度が一定値に制限されている場合に、ピーク時の通信量がイベントに応じたピーク時の通信量よりも低くなることを示す図である。 (A)は、異なるイベントA、Bのピーク時の通信量が同じであり、これらのイベントA、Bが通信量では判定することができないことを示し、(B)は、異なるイベントA、Bの各総通信量Sa、Sbが似ているため、イベントA、Bを判定することができないことを示す図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、サービス提供システムを示す図である。図1に示すように、サービス提供システムは、複数のクライアント端末12、14と、サーバ端末16との間に、プライベートネットワークサーバ(VPN(Vertual Private Network)サーバ)10及び課金処理装置18が接続されている。複数のクライアント端末12、14は、VPNサーバ10及び課金処理装置18に接続され、VPNサーバ10及び課金処理装置18は、サーバ端末16に接続される。VPNサーバ10及び課金処理装置18は互いに接続されている。クライアント端末12、14、サーバ端末16、課金処理装置18、及びVPNサーバ10は、同様の構成であるので、以下、VPNサーバ10の構成を説明し、その他の装置の構成の説明を省略する。
図2には、VPNサーバ10のブロック図が示されている。図2に示すように、VPNサーバ10は、CPU(中央処理装置:Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)24、メモリ26を備えている。また、VPNサーバ10は、ログデータベース28、テーブル用データベース30、表示制御部32を介して表示装置34、入力装置36、及び通信制御部38を備えている。CPU22、ROM24、メモリ26、ログデータベース28、テーブル用データベース30、表示制御部32、表示制御部32に接続された表示装置34、入力装置36、及び通信制御部38は、バス40を介して相互に接続されている。テーブル用データベース30には、後述する各種のテーブル(72〜84(図5〜図11)、図19)が設けられている。通信制御部38には、クライアント端末12、14、課金処理装置18、及びサーバ端末16の通信制御部38が接続されている。
なお、クライアント端末12、14、サーバ端末16、VPNサーバ10は、本開示の技術のクライアント装置、サーバ装置、処理判定装置の一例である。テーブル用データベース30は、本開示の技術の記憶部の一例である。
図3には、VPNサーバ10の機能ブロック図が示されている。図3に示すように、VPNサーバ10は、通信量記憶部52、波形正規化部54、テーブル更新部56、イベント判定部58、及びイベント送信部60を備えている。通信量記憶部52は、ログデータベース28とテーブル用データベース30に接続されている。波形正規化部54、テーブル更新部56、イベント判定部58、及びイベント送信部60は、テーブル用データベース30に接続されている。
ROM24には、イベント判定処理プログラムが記憶されている。CPU20は、ROM24からイベント判定処理プログラムを読み出してメモリ26に展開し、イベント判定処理プログラムが有するイベント判定処理プロセスを実行する。
イベント判定処理プロセスは、図4に示すように、通信量記憶プロセス62、波形正規化プロセス64、テーブル更新プロセス66、イベント判定プロセス68、及びイベント送信プロセス70を備えている。
なお、CPU22が、上記プロセス62〜70の各々を実行することにより、図3の上記各部52〜60として動作する。
図5には、各時刻通信量記憶テーブル72が示されている。各時刻通信量記憶テーブル72は、複数のクライアント端末12、14の各々に応じて設けられている。各時刻通信量記憶テーブル72には、後述する課金期間の開始時からの所定時間毎の時刻t1、t2、t3・・・に対応して、当該所定期間内にクライアント端末12からサーバ端末16に送信されたデータの通信量a1、a2、a3・・・が対応して記憶される。
図6には、クライアント端末12、14に応じて設けられた時間微分値記憶テーブル74が示されている。時間微分値記憶テーブル74には、上記所定時間毎の通信量の時間微分値が所定時間に対応して記憶される。例えば、所定時間T1は、時刻t2−時刻t1であり、時間微分値d1は、(通信量a2−通信量a1)/T1である。同様に、所定時間T2は、時刻t3−時刻t2であり、時間微分値d2は、(通信量a3−通信量a2)/T2である。
図7には、クライアント端末12、14に応じて設けられたピーク時通信量記憶テーブル76が示されている。ピーク時通信量記憶テーブル76には、例えば、クライアント端末12からサーバ端末16へのデータの通信の際のピーク時刻pt1、pt2、pt3に対応して、その時刻の通信量であるピーク時通信量pa1、pa2、pa3が対応して記憶される。
図8には、各イベントピーク時通信量記憶テーブル78が示されている。各イベントピーク時通信量記憶テーブル78は、各イベントの識別情報であるイベントE1、E2、E3・・・に対応してピーク時の通信量であるピーク時通信量(閾値)TS1、TS2、TS3・・・が対応して記憶されている。なお、クライアント端末12、14からサーバ端末16へイベントとは無関係にデータ通信、例えば、pingが行われる。本実施の形態では、各イベントピーク時通信量記憶テーブル78には、イベントとは無関係に発生するデータの通信の識別情報であるE100に対応して、ピーク時通信量TS100が対応して記憶されている。
図9には、判定内容記憶テーブル80が示されている。判定内容記憶テーブル80には、ピーク時刻、ピーク時通信量、ピーク時通信量(閾値)、及びイベントの識別情報が対応して記憶される。
図10には、イベント内容記憶テーブル82が示されている。イベント内容記憶テーブル82には、各イベントのイベント発生時間帯、発生順、依存対象イベント、繰り返し回数、総通信量、各イベントとの相関値、1日当りの平均発生回数、及び1日当りの発生確率が記憶されている。各イベントのイベント発生時間帯、発生順、依存対象イベント、繰り返し回数、総通信量、各イベントとの相関値、1日当りの平均発生回数、及び1日当りの発生確率は、イベントE1、E2、・・・の各々に対応して記憶されている。
なお、イベント内容記憶テーブル82には更に、イベントとは無関係に発生するクライアント端末12、14からサーバ端末16へのデータの通信の識別情報E100に対応して、総通信量S100が記憶されている。
図11には、未判定発生イベント記憶テーブル84が示されている。未判定発生イベント記憶テーブル84には、ピーク時刻、ピーク時の通信量、候補イベント、及び各イベントの相関確率が対応して記憶される。
ところで、例えば、クライアント端末12がサーバ端末16に、どのような処理(イベント)を実行させるのかを示すデータを送信する場合、送信するデータが複数のパケットデータに分割される。そして、所定時間当りのパケットデータ数(データの通信量)は、徐々に増え、ピークを過ぎると減少する。ピーク時の通信量は、クライアント端末12により選択された処理(イベント)に応じて異なる。これは、上記イベント毎に、クライアント端末からサーバ端末に送信するデータ量が異なるからである。同様の理由により、クライアント端末がサーバ端末に送信するデータの総通信量も上記イベントに応じて異なる。
図19(A)〜図19(C)には、3つのイベントE1〜E3を例として、クライアント端末12が3つのイベントE1〜E3のそれぞれを指示するために送信するデータの通信量の時間的分布が示されている。図19(A)〜図19(C)に示すように、3つのイベントE1〜E3のそれぞれを指示するために送信されるデータの所定時間毎の各所定時間当たりの通信量が予め定められている。テーブル用データベース30には、各イベントに対応して定まる所定時間毎の各所定時間当りのデータの通信量の分布がテーブルとして記憶されている。
次に本実施の形態の作用を説明する。クライアント端末12、14のそれぞれから、サーバ端末16に実行が指示されたイベントについてVPNサーバ10が実行するイベント判定処理は互いに同様である。そこで、以下、クライアント端末12からサーバ端末16に実行が指示された場合にVPNサーバ10が実行するイベント判定処理のみを説明する。
図12には、サーバ端末16から、例えば、クライアント端末12にサービスを提供するための初期の設定を行うための設定処理の一例がフローチャートとして示されている。ステップ102で、クライアント端末12が、課金処理装置18からサービスを購入する。これにより、課金処理装置18からクライアント端末12に、サービスを提供するためのクライアントアプリケーション(Client Application(Client App))1がダウンロードされる。なお、図1では、課金処理装置18からクライアント端末12に、別のクライアントアプリケーション(Client App)2がダウンロードされていることが示されている。例えば、Client App1で提供されるサービスとしては、文書管理があり、別のClient App2で提供されるサービスとしては、電子メールの送受信がある。なお、Client App1、2で提供が指示されるサービスについてイベント判定処理は互いに同様であるので、以下、Client App1で提供が指示されるサービスについて説明する。
ステップ104で、課金処理装置18は、サーバ端末16に、クライアント端末12にダウンロードされたClient App1との間でサービスを提供するための仮想サーバSV1を実行するための環境(インスタンス)を作成する。また、課金処理装置18は、クライアント端末12にダウンロードされたClient App1とサーバ端末16に設定された仮想サーバSV1との間のVPN接続を設定する。これにより、クライアントアプリケーション1は、VPNサーバ10を介して、仮想サーバSV1と接続される。クライアント端末12がサーバ端末16に、どのような処理(イベント)を実行させるのかを示すデータを送信する場合、データは暗号化されて送信される。
ステップ106で、クライアント端末12は、Client App1を介しかつVPNサーバ10を経由して、仮想サーバSV1からのサービスを利用する。
図13には、VPNサーバ10が実行するVPNサーバ10上の通信量を保存する処理の一例がフローチャートとして示されている。ステップ108で、通信量記憶部52は、Client App1からVPNサーバ10を介して仮想サーバSV1に送信されるデータの通信量をカウントし、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)に保存する。即ち、VPNサーバ10の通信量記憶部52は、Client App1から送信されたパケットデータの数を所定時間毎にカウントする。通信量記憶部52は、所定時間内に受信したパケットデータの数と、1パケット当りのデータの通信量との乗算値を計算する。通信量記憶部52は、その乗算値を所定時間の通信量として各時刻通信量記憶テーブル72に記憶する。例えば、通信量記憶部52は、課金開始時から所定時間経過する時刻t1までに受信したパケットデータの数に1パケット当りの通信量を乗算した通信量a1を、時刻t1に対応して記憶する。通信量記憶部52は、以上の処理を課金期間の開始時から次の課金期間の終了時まで所定時間毎に行う。通信量記憶部52は、各時刻通信量記憶テーブル72の内容と同様のデータをログデータベース28にも記憶する。
本実施の形態では、予め定められた課金期間、例えば1カ月毎の複数の種類のイベント各々毎に集計したイベント数に応じた課金をするための課金情報を課金処理装置18がクライアント端末12に送信する。
図14には、予め定められた課金期間が経過した時にVPNサーバ10が実行するイベント判定処理の一例がフローチャートとして示されている。イベント判定処理は、前回の課金期間の終了時から課金期間が経過したときにスタートし、ステップ112で、通信量と閾値とからイベントを判定する処理が実行される。当該処理(ステップ112)の具体的内容の一例が、図15にフローチャートとして示されている。
図15のステップ122で、テーブル更新部56は、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)に記憶された時刻及び通信量から時間微分値を計算し、時間微分値記憶テーブル74(図6)に保存する。即ち、テーブル更新部56は、上記のように、例えば、時刻t2−時刻t1を計算して、所定時間T1に代入する。テーブル更新部56は、時刻t2における通信量a2から時刻t1における通信量a1を減算した値をT1で除した値を時間微分値d1として、時間微分値記憶テーブル74に保存する。テーブル更新部56は、各時刻通信量記憶テーブル72に記憶されている全ての時刻の通信量についての時間微分値を計算し、時間微分値記憶テーブル74(図6)に保存する。
ステップ124で、波形正規化部54は、パケットデータの通信量の波形を正規化する。即ち、まず、クライアント端末12からVPNサーバ10へのパケットデータの通信量の分布の波形は、例えば、図16(A)に示すように、のこぎり状である。のこぎり状のままでパケットデータの通信量を用いると、計算量が多くなる。そこで、波形正規化部54は、近似曲線を求めるための周知のアルゴリズムを用いて、のこぎり状に分布する通信量から、例えば、図16(B)に示すように、近似曲線を求めることにより、通信量の分布を正規化する。波形正規化部54は、正規化された通信量の分布から、通信量のピーク時間を算出する。例えば、図16(C)に示すように、時刻txより前の時間微分値は、正の値をとるのに対し、時刻txより後では時間微分値は負の値をとる。このように、時間微分値が正の値から負の値に変化した変曲点がピーク時(ピーク時刻)に対応する。そこで、テーブル更新部56は、時間微分値記憶テーブル74(図6)に保存された時間微分値の値に基づいてピーク時(ピーク時刻)を算出する。テーブル更新部56は、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)を参照してピーク時(ピーク時刻)txにおける通信量を求める。テーブル更新部56は、上記算出したピーク時(ピーク時刻)txと、ピーク時(ピーク時刻)txにおける通信量とを対応させて、ピーク時通信量記憶テーブル76(図7)に保存する。
ステップ126で、テーブル更新部56は、各イベントピーク時通信量記憶テーブル78(図8)に記憶された全イベントの各々のピーク時通信量(閾値)と、ピーク時通信量記憶テーブル76(図7)に記憶されたピーク時通信量とを比較する。即ち、テーブル更新部56は、ピーク時通信量記憶テーブル76(図7)における各ピーク時のピーク時通信量pa1、pa2、pa3・・・(以下、各々を代表してpaという)の各々を1つずつ取り出す。テーブル更新部56は、各イベントピーク時通信量記憶テーブル78(図8)における各イベントのピーク時通信量(閾値)TS1、TS2、TS3、・・・(以下、各々を代表してTSという)の各々を1つずつ取り出す。テーブル更新部56は、各ピーク時通信量paと、各ピーク時通信量(閾値)TSとを比較する。これにより、ピーク時通信量記憶テーブル76(図7)における各ピークがどのイベントのピークに対応するかが判定される。即ち、ピーク時通信量記憶テーブル76(図7)における各ピークに対応するイベントの指示がどのイベントを指示したのかが判定される。
ステップ128で、イベント判定部58は、各ピーク時刻におけるピーク時通信量paの±例えば5%の範囲に収まるピーク時通信量(閾値)TSが存在するか否かを判断する。即ち、イベント判定部58は、まず、ピーク時通信量paの±5%の範囲を計算し、そして、各イベントのピーク時通信量(閾値)TSのそれぞれが当該範囲に入るか否かを判断する。ステップ128の判定結果が肯定判定の場合には、イベント判定処理はステップ130に移行し、ステップ128の判定結果が否定判定の場合には、イベント判定処理はステップ132に進む。
ステップ128の判定結果が肯定判定の場合は、ピーク通信量pa±5%の範囲にピーク時通信量(閾値)TSが入るイベントが存在する。即ち、ピーク時の通信量がピーク通信量paであるイベントの指示は、ピーク時通信量(閾値)がピーク時通信量(閾値)TSであるイベントの指示である可能性がある。そこで、ステップ130で、イベント判定部58は、ピーク時刻、ピーク時の通信量pa、及びピーク時通信量(閾値)がピーク時通信量(閾値)TSであるイベントの識別情報を判定内容記憶テーブル80(図9)に保存する。一方、ステップ132では、イベント判定部58は、イベントのピーク時刻、及びピーク時通信量paのみを判定内容記憶テーブル80(図9)に保存する。
ステップ134で、全てのピーク時刻pt1、pt2、pt3、・・・(図7)に対して上記の処理(ステップ128〜132)を実施したか否かを判断する。ステップ134が否定判定の場合には、ステップ136で、イベント判定部58は、未比較のピーク時刻における通信量に対し、各イベントピーク時通信量記憶テーブル78の全イベントの各々のピーク時通信量(閾値)と比較する。ステップ136の処理の後、イベント判定処理はステップ128に移行する。
以上の処理(図15)が実行されると、判定内容記憶テーブル80の具体的内容は、例えば、図9に示す内容となる。例えば、ピーク時刻pt1におけるピーク時通信量pa1のイベントに対しては、イベントE1、E2(イベントの識別情報)が対応して記憶される。なお、イベントE1、E2のピーク時通信量(閾値)TS1、TS2も対応して記憶される。このように、1つのピーク時刻に対応して複数のイベントの識別情報が記憶される技術的意味は次の通りである。例えば、図30に示すように、ピーク時刻がpt1であるイベントのピーク時通信量pa1の±5%の範囲に、イベントE1のピーク時通信量(閾値)TS1と、イベントE2のピーク時通信量(閾値)TS2が入る。即ち、ピーク時刻がpt1のイベントの指示は、イベントE1かE2のどちらかの指示である可能性がある。
一方、図9のピーク時刻pt3に対応して、イベントE3が対応して記憶されている。これは、ピーク時刻がpt3のイベントの指示は、イベントE3の指示である可能性がある。なお、ステップ128が否定判定の場合に、ステップ132では、ピーク時刻とピーク時通信量のみが判定内容記憶テーブル80に保存されている。この場合には、ピーク時刻、ピーク時通信量に対応して、イベントの識別情報及びピーク時通信量(閾値)は記憶されていない。
このように、ピーク時刻及びピーク時通信量に対応して、イベントの識別情報及びピーク時通信量(閾値)が記憶されたピーク時刻は、当該イベント識別情報により識別されるイベントに対応すると判断できる。しかし、ピーク時刻及びピーク時通信量に対応して記憶されていないピーク時刻はイベントが判定されていないと判断できる。
図15のステップ122〜134の処理は、本開示の技術における第1の判定部が実行する判定の一例である。
以上の図15に示す処理が終了すると、イベント判定処理は図14のステップ114に移行する。ステップ114で、イベント判定部58は、未判定イベントが存在するか又は非常に近い複数の閾値が存在するか否かを判断する。即ち、イベント判定部58は、判定内容記憶テーブル80(図9)を参照し、ピーク時刻及びピーク時通信量に対応してイベントの識別情報及び閾値が記憶されていないと判断した場合、未判定イベントが存在すると判断する。イベント判定処理はステップ116に移行される。
また、イベント判定部58は、判定内容記憶テーブル80(図9)を参照して、ピーク時刻及びピーク時通信量に対応して、イベントの識別情報及び閾値が複数記憶されていると判断した場合には、非常に近い複数の閾値が存在すると判断する。イベント判定処理は、ステップ116に移行される。
ステップ114が否定判定の場合、即ち、全てのピーク時刻に対応するイベントに対して、1つのイベントが判定された場合には、イベント判定処理は、ステップ118に移行される。
図17には、図14のステップ116の処理の一例がフローチャートとして示されている。図17のステップ142では、1つのピークに1つのみが判定されたイベントの通信量の分布を通信量(図5)から減算し、同時間帯に発生したイベントを判定する処理が実行される。図18には、図17のステップ142における処理の一例がフローチャートとして示されている。
図18のステップ152で、イベント判定部58は、図14のステップ112の処理(図15参照)において、1つのピークに1つのみが判定されたイベントを判定内容記憶テーブル80(図9)より検索する。即ち、上記のように、ピーク時刻及びピーク時通信量に対応して、1つのみのイベントの識別情報及びピーク時通信量(閾値)が記憶されたピーク時刻は、当該イベント識別情報により識別されるイベントのみに対応すると判断できる。しかし、ピーク時刻及びピーク時通信量に対応して1つのみのピーク時通信量(閾値)が記憶されていないピーク時刻はイベントが判定されていないと判断できる。そこで、イベント判定部58は、判定内容記憶テーブル80(図9)のイベント欄の各欄に1つのみ記憶されたイベント識別情報から上記判定されたイベントを検索する。ステップ154で、イベント判定部58は、1つのピークについて1つのみが判定されたイベントの各時刻における通信量を読み出す。即ち、本実施の形態では、図19(A)〜図19(C)に示すように、イベントE1〜イベントE3に対応して、各イベントの各時刻における通信量の分布がテーブルとして記憶されている。ステップ154では、イベント判定部58は当該テーブル(図19(A)〜(C))から上記判定されたイベントの各時刻における通信量を読み出す。
ステップ156で、イベント判定部58は、上記判定されたイベント(例えば、図19(A))のピーク時刻(ts)を、判定内容記憶テーブル80(図9)のピーク時刻に対応させる。そして、イベント判定部58は、ステップ154で読み出したイベントの各時刻の通信量の分布を、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)の通信量の分布から減算する。即ち、各時刻通信量記憶テーブル72に記憶された通信量が、図20(A)に示す分布をしているとする。上記ステップ112(図14)の処理により、図20(A)における時刻t2においてピークを有するイベントが図20(B)に示すように、イベントE1であったと判定されたとする。なお、イベントE1における各時刻の通信量の分布(図20(B))がテーブルとしてテーブル用データベース30に記憶されている。ステップ156では、図20(B)のピーク時刻tsを図20(A)の時刻t2に一致させる。この一致させた状態で、各時刻通信量記憶テーブル72の通信量の分布(図20(A))から、判定されたイベントの各時刻における通信量の分布(図20(B))が減算される。これにより、図20(A)に示した分布は、図20(B)に示すイベントE1分が減算されて、図20(C)に示す分布となる。図32(A)には、図20(A)に示す時間範囲よりも広い時間範囲の各時刻通信量記憶テーブル72の通信量の分布がグラフとして示されている。図32(A)にも示すように、ピークp1について判定されたイベントの各時刻における通信量が、各時刻通信量記憶テーブル72の通信量から減算される。各時刻通信量記憶テーブル72の通信量においては、図32(B)に示すように、ピークp1が消滅する。
ステップ156では更に、テーブル更新部56は、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)を更新する。即ち、各時刻通信量記憶テーブル72の各時刻における通信量(図20(A))が、図20(C)の通信量の値となる。
ステップ158で、テーブル更新部56は、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)を元に、上記時間微分値を再度計算して時間微分値記憶テーブル74(図6)を更新する。また、テーブル更新部56は、更新後の各時刻通信量記憶テーブル72(図5)と更新後の時間微分値記憶テーブル74(図6)に基づいて、上記(ステップ124(図15))のように、ピーク通信量を求めてピーク時通信量記憶テーブル76(図7)を更新する。ステップ160で、イベント判定部58は、未判定ピークについてイベントを判定する。即ち、ピーク時通信量記憶テーブル76(図7)に記憶された各ピーク通信量(実際の値)が取得され、各イベントピーク時通信量記憶テーブル78(図8)に各イベントに対応して記憶されたピーク通信量(閾値)が取得される。各ピーク通信量(実際の値)とピーク通信量(閾値)により、未判定ピークについてイベントが判定される。具体的には、図15のステップ126、128と同様の処理が行われる。
ステップ162で、イベント判定部58は、未判定の全てのピークに対し上記処理(ステップ160)を実施したか否かを判断する。ステップ162の判定が否定判定の場合には、イベント判定処理はステップ160に戻る。ステップ162の判定が肯定判定の場合には、ステップ164で、イベント判定部58は、判定可能なイベントが存在するか否かを判断する。即ち、ステップ160の処理により、イベントが判定された場合には、ステップ164が肯定判定となる。即ち、図20(A)に示すように、時刻t3におけるピークの位置では、このイベントがイベントE1なのかイベントE2なのかは分からない。しかし、図20(B)に示すイベントE1の通信量の分布が、各時刻通信量記憶テーブル72の通信量の分布から減算されると、図20(A)に示す通信量の分布が、図20(C)に示す分布となる。即ち、時刻t3におけるピーク時通信量の±5%の範囲内に、イベントE2の閾値TS2が位置する場合がある。この場合は、イベント判定部58は、当該イベントがイベントE2であると判定できる。この場合には、ステップ164が肯定判定されて、イベント判定処理は、ステップ154に戻って、以上の処理(ステップ154〜ステップ164)が実行される。ステップ164が否定判定の場合には、イベント判定部58は、図17のステップ144に移行する。
このように、例えば、図34(B)及び図20(A)に示すように、一定期間内に、クライアント端末12からサーバ端末16に、複数のイベントの指示がされる場合がある。この場合、各指示のためのデータの通信が重なり合い、重なり合った通信のピーク時の通信量は、各イベントに応じたピーク時の通信量より大きくなる場合がある。この場合でも、上記ステップ112(図14)の処理により、図20(A)の時刻t2においてピークを有するイベントが図20(B)に示すように、イベントE1であったと判定されたとする。ステップ156では、各時刻通信量記憶テーブル72の通信量(図20(A))から、判定されたイベントの各時刻における通信量(図20(B))が減算される。これにより、図20(A)に示した分布は、図20(B)に示すイベントE1分が減算されて、図20(C)に示す分布となる。より詳細には、時刻t3におけるピーク時通信量の±5%の範囲内に、イベントE2のピーク時通信量(閾値)TS2が位置する場合があり、この場合は、当該イベントがイベントE2であると判定される。即ち、ステップ112の処理では、イベントが判定できなかったピークp2に対して、上記処理(ステップ152〜160)により、イベントE2が判定される。その後、ステップ164が肯定され、再度ステップ154〜158の処理により、ピークp2が、図32(C)に示すように、各時刻通信量記憶テーブル72から消滅する。
図18のステップ160〜164は、本開示の技術における第1の判定部が実行する判定の一例である。図18のステップ156は、本開示の技術における減算部が実行する減算の一例である。図18のステップ160は、本開示の技術における第2の判定部が実行する判定の一例である。
上記ステップ142(図17)までの処理で、図7のピーク時通信量記憶テーブル76に記憶されたピーク時刻の中に、どのイベントなのかが判定されてないピーク時刻が存在する場合がある。例えば、あるピーク時刻に対し、全くどのイベントなのか判定できない場合や複数のイベントが候補として判定されている場合がある。そこで、どのイベントなのかが判定されていないピーク時刻に対して、イベントを判定するため、次の処理(図17のステップ144)が実行される。
図17のステップ144の処理の一例が、図21にフローチャートとして示されている。図21のステップ172で、イベント判定部58は、イベント内容記憶テーブル82(図10)より定時発生のイベントを検索する。定時発生のイベントとしては、イベントE5、E3がある。即ち、イベントE5では、図22(A)に示すように、毎日12時34分にピーク位置が一致するように、データが送信される。イベントE3は、図22(B)に示すように、毎日12時〜14時の間にピークが発生するように、データが送信される。
ステップ174で、イベント判定部58は、イベント内容記憶テーブル82(図10)に、上記の定時発生イベントが記憶されているか否かを判断する。イベント内容記憶テーブル82(図10)に、イベントE5、E3それぞれに対応して、イベント発生時間として12時34分、12時〜14時が記憶されている各場合には、ステップ174が肯定判定となる。ステップ174が否定判定の場合には、イベント判定処理はステップ184に移行する。ステップ174が肯定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ176に移行する。
ステップ176で、イベント判定部58は、ピーク時通信量記憶テーブル76(図7)に、上記処理(ステップ172)で検索したすべての発生時間で発生した未判定ピークがあるかを検索する。即ち、未判定ピークの中に、ピーク位置が、図22(A)に示すように、課金期間中の毎日の12時34分に位置する未判定ピークがあるかどうかを検索する。また、図22(B)に示すように、ピーク位置が課金期間中の毎日の12時〜14時に一致する未判定ピークがあるかどうかを検索する。ステップ178で、イベント判定部58は、ステップ176の検索結果がある、即ち、課金期間中の毎日の全ての時刻(12時34分や12時〜14時)で発生したピーク位置が一致する未判定ピークがあるかどうかを判断する。ステップ178の判定結果が肯定判定の場合には、ステップ180に進み、ステップ180の判定結果が否定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ184に進む。
ステップ180で、イベント判定部58は、上記の処理(ステップ176〜178)で判定された未判定ピークを、定時発生イベント、例えば、イベントE5又はイベントE3などと判定する。
ステップ182で、イベント判定部58は、判定済みのイベントの各時刻における通信量の分布を、図19(A)〜図19(C)のテーブルから読み出す。ステップ182で更に、イベント判定部58は、読み出した通信量の分布を、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)の通信量の分布から減算する。テーブル更新部56は、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)、時間微分値記憶テーブル74(図6)、及びピーク時通信量記憶テーブル76(図7)を上記(ステップ156、158(図18))のように更新する。
ステップ184で、イベント判定部58は、イベント内容記憶テーブル82(図10)より、繰り返しピークが発生するイベントを検索する。繰り返しピークが発生するイベントとしては、例えば、イベントE2、E6がある。即ち、図23(A)に示すように、イベントE2の実行が指示される場合には、当該指示のためのデータの通信量の分布は、ピーク位置が2回繰り返す通信量の分布となっている。また、イベントE6の実行が指示される場合には、図23(B)に示すように、当該指示のためのデータの通信量の分布は、ピーク位置が3回繰り返す通信量の分布となっている。
ステップ186で、イベント内容記憶テーブル82に、上記繰り返し通信ピークが発生するイベントが登録されているか否かを判断する。例えば、イベント内容記憶テーブル82に、イベントE2に対応して繰り返し回数として2が記憶されており、また、イベントE6に対応して、繰り返し回数として3が記憶されている場合には、ステップ186の判定結果が肯定判定となる。ステップ186の判定結果が肯定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ188に進む。ステップ186の判定結果が否定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ196に進む。
ステップ188で、ピーク時通信量記憶テーブル76(図7)で繰り返し発生している未判定イベントを検索し、上記処理(ステップ184)で検索した全ての繰り返し回数と比較する。例えば、イベントE2については、予め定められた期間内に、ピーク位置が2回繰り返す。ピーク時通信量記憶テーブル76に、このように所定期間内にピーク位置が2回繰り返すイベントがあるか否かを判断する。例えば、ピーク時刻pt1とピーク時刻pt2が上記所定期間内か否かを判断することにより、イベントE2があるか否かを判断する。ステップ190で、イベント判定部58は、検索結果があるか否かを判断する。ステップ190の判定結果が肯定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ192に進み、ステップ190の判定結果が否定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ196に進む。ステップ192で、イベント判定部58は、繰り返しの発生のイベントを判定する。即ち、一定期間にピーク位置が2回繰り返しいる場合には、イベントE2と判定し、ピーク位置が3回繰り返している場合には、イベントE6と判定する。ステップ194で、イベント判定部58は、上記ステップ182と同様の処理を実行する。
以上の処理(ステップ184〜194)により、例えば、図32(C)に示すように、一定時間内に3回のピークp31、p32、p33が繰り返すことが検出されたとする。これらのピークP31、P32、P33は、イベントE6と判定され、各通信量記憶テーブル72(図5)の通信量の分布から、イベントE6に対応する通信量の分布が減算される。ピークP31、P32、P33は、各通信量記憶テーブル72(図5)の通信量から消滅される。
ステップ196で、イベント判定部58は、イベント内容記憶テーブル82(図10)で、イベント間の依存関係を持つイベントを検索する。即ち、例えば、図24(A)に示すように、イベントE2の実行の指示があると、イベントE4の実行の指示がある確率が高い場合がある。なお、イベントE2の実行の指示がある場合に次にイベントE4でなく他のイベントの実行の指示があることもある。しかし、図24(B)に示すように、イベントE4の実行の指示がある場合には、その直前のイベントはイベントE2の場合しかない。このように、第1の判定イベントの実行の指示がある場合には、必ずその直前のイベントが、第1の判定イベントに対応する第2の判定イベントであるというようにイベント間の依存関係を持つイベントが存在する。ステップ198で、イベント判定部58は、上記依存関係を持つイベントが登録されているか否かを判断する。イベント内容記憶テーブル82に、例えば、イベントE4に対応して、依存対象イベントとしてイベントE2が記憶されている場合には、ステップ198の判定結果が肯定判定となる。ステップ198の判定結果が肯定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ200に移行する。ステップ198の判定結果が否定判定の場合、イベント判定処理は、ステップ146(図17)に進む。
ステップ200で、イベント判定部58は、ピーク時通信量記憶テーブル72(図5)、判定内容記憶テーブル80(図9)、及びイベント内容記憶テーブル82(図10)から、上記処理(ステップ196)で検索した依存関係のイベントを検索する。即ち、イベント判定部58は、ピーク時通信量記憶テーブル72(図5)及び判定内容記憶テーブル80(図9)に基づいて、未判定ピークのピーク時刻を取得する。イベント判定部58は、判定内容記憶テーブル80(図9)に基づいて、未判定ピークのピーク時刻の直ぐ後のピーク時刻に対して、イベント内容記憶テーブル82(図10)に記憶されているイベントE4が判定されているか否かを判断する。ステップ202で、イベント判定部58は、検索結果があるか否かを判断する。ステップ202の判定結果が肯定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ204に移行する。ステップ204で、イベント判定部58は、依存関係を持つ未判定イベントに対して、上記イベントE2と判定する。ステップ206で、上記ステップ182及びステップ194と同様の処理を実行する。ステップ206の処理の後、イベント判定処理は、図17のステップ146に移行する。
図21のステップ180、192、204のそれぞれは、本開示の技術における第1の判定部が実行する判定の一例である。図21のステップ182、194、206のそれぞれは、本開示の技術における減算部が実行する減算の一例である。
なお、図21のステップ172〜184(第1の処理)、ステップ184〜194(第2の処理)、ステップ196〜206(第3の処理)の順番は、図21に示す順番に限定されない。例えば、第2の処理が1番目でかつ2番目の処理が第1の処理又は第3の処理としてもよく、また、第3の処理が1番目でかつ2番目の処理が第1の処理又は第2の理としてもよい。
以上説明した処理により、定時発生イベント、繰り返しピークが発生するイベント、発生が別のイベントに依存するイベントが判定され、判定されたイベントの通信量の分布が各時刻通信量記憶テーブル72(図5)から減算される。この減算後、残存する未判定のイベントが、総通信量で判定される場合がある。そこで、図17のステップ146の処理を実行する。図17のステップ146の処理の一例が、図25にフローチャートとして示されている。
図25のステップ212で、イベント判定部58は、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)及び時間微分値記憶テーブル74(図6)より、例えば、図26に示すように、発生イベントの開始時刻t0と終了時刻t200を算出する。即ち、開始時刻t0〜ピーク時刻t100までの各所定時間の時間微分値は+であり、ピーク時刻t100〜終了時刻t200までは、各所定時間の時間微分値は、−である。このように、時間微分値記憶テーブル74の時間微分値の正負から開始時刻t0及び終了時刻t200を算出する。ステップ212では、更に、イベント判定部58は、開始時刻t0から終了時刻t200までの間の期間であるイベント発生期間Tを算出する。
ステップ214で、イベント判定部58は、上記発生期間Tにおける総通信量xを、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)から算出する。即ち、イベント判定部58は、開始時刻t0〜終了時刻t200までの通信量を足し合わせることにより、総通信量xを算出する。
上記のように、総通信量はイベント毎に異なるため、各イベントの識別情報に対応して各イベントの総通信量(閾値)がイベント内容記憶テーブル82(図10)に記憶されている。そこで、ステップ216で、上記処理(ステップ214)で算出した実際の各総通信量xと、イベント内容記憶テーブル82(図10)から参照した各イベントの総通信量(閾値)とを比較する。
ステップ218で、イベント判定部58は、算出した実際の各総通信量xに対し、±5%に収まるイベントの総通信量(閾値)がただ1つ存在するか否かを判断する。ステップ218の判定結果が肯定判定の場合には、ステップ220で、イベント判定部58は、イベントを判定する。
ステップ222で、テーブル更新部56は、判定済みのイベントの各時刻通における通信量を、テーブル(図19(A)〜図19(C)から読みだす。テーブル更新部56は、読み出した通信量を、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)の通信量から減算する。テーブル更新部56は、上記(ステップ156、157(図18))のように、各時刻通信量記憶テーブル72(図5)、時間微分値記憶テーブル74(図6)、及びピーク時通信量記憶テーブル76(図7)を更新する。
図35(A)及び図35(B)、図27(A)及び図27(B)、図28(A)に示すように、ピーク時の通信量や総通信量ではイベントが正確に判定されることができない場合がある。即ち、イベントA、Bが識別されない。この場合、繰り返し回数や発生時間帯等に基づいてイベントを判定するステップ144(図17)の処理により、イベントが、イベントAとして判定できたとしても、イベントBについて判定できない場合ある。これは、イベントAの指示のデータの通信量の分布が、イベントBの指示のデータの通信量の分布に重なるためである。そこで、ステップ144(図17)の処理により、イベントAが、イベントAとして判定できた場合、イベントAの各通信量が各時刻通信量記憶テーブル72の各通信量から減算される。よって、ステップ216〜220の処理(図25)により、図28(C)のようにイベントがイベントBと判定される。よって、図32(D)に示すピークP4のイベントが図32(E)に示すように、各時刻通信量記憶テーブル72から消滅される。
図25のステップ218、220は、本開示の技術における第2の判定部が実行する判定の一例である。
以上の処理によっても、未判定のピークについて、複数のイベントが候補として存在する場合がある。そこで、次の処理(図17のステップ148)が実行される。
図29には、図17のステップ148の処理の一例がフローチャートとして示されている。図29のステップ232で、イベント判定部58は、判定内容記憶テーブル80(図9)にピーク時刻に対応してイベント(候補)の識別情報が複数記憶されたイベントの識別情報を、図11に示す未判定発生イベント記憶テーブル84に記憶する。即ち、例えば、図9に示す判定内容記憶テーブル80において、ピーク時刻pt1に対応して、イベント識別の識別情報E1、E2が対応して記憶され、ピーク時刻pt2に対応して、イベントの識別情報E2、E3が対応して記憶されている。そこで、本ステップ232では、例えば、ピーク時刻pt1に対応して、ピーク時の通信量pa1,及び候補イベントとして、イベントの識別情報E1、E2が対応して記憶される。また、ピーク時刻pt2に対応して、ピーク時の通信量pa2、及び候補イベントとしてイベントの識別情E2、E3が対応して記憶される。
ステップ234で、イベント判定部58は、上記(ステップ212、214(図25))のように、未判定の発生イベントの総通信量を求め、求めた総通信量と各候補イベントの総通信量(閾値)との差(絶対値)を計算する。例えば、未判定の発生イベントの総通信量が100バイトであり、イベントのE1の総通信量(閾値)が、S1(図10参照)=105バイトであり、イベントE2の総通信量(閾値)がS2(図10参照)=95バイトであったとする。この場合、イベントE1の総通信量(閾値)105−未判定イベントの総通信量100=5バイトとなる。また、イベントE2の総通信量(閾値)95−未判定イベントの総通信量100=5バイトとなる。それぞれの絶対値を比較する。即ち、イベント判定部58は、未判定イベントがイベントE1である確からしさ:未判定イベントがイベントE2であることの確からしさの比を計算する。例えば、1:1が計算される。
ステップ236で、イベント判定部58は、イベント内容記憶テーブル82(図10)より、各候補イベントの発生確率を参照し、比較する。即ち、イベント判定部58は、イベント内容記憶テーブル82からイベントE1に対応して記憶された発生確率P1と、イベントE2に対応して記憶された発生確率P2を読み出す。イベント判定部58は、未判定イベントがイベントE1である確からしさ:未判定イベントがイベントE2である確からしさを計算する。例えば、P1:P2=0.1:0.6が計算される。
ステップ238で、イベント判定部58は、未判定イベントの前または後のイベントが既知の場合、イベント内容記憶テーブル82(図10)より、各候補イベントの前後イベントとの相関確率を参照し、比較する。即ち、例えば、イベント判定部58は、未判定イベントの前のイベントがE3であったとする。イベントE3の後にイベントE1が発生する確率は、イベント内容記憶テーブル82(図10)には、C1が記憶されている。イベントE3の後にイベントE2が発生する確率は、イベント内容記憶テーブル82には、C2が記憶されている。例えば、C1が0.1であり、C2が0.5の場合、未判定イベントがイベントE1である確からしさ:未判定イベントがイベントE2であることの確からしさは、C1:C2、即ち、0.1:0.5である。
ステップ240で、イベント判定部58は、上記ステップ234〜238の各比較結果を組合せた発生確率を算出し、算出した発生確率が、例えば、95%より大きいか否かを判断する。即ち、未判定イベントがイベントE1である確からしさ対:判定イベントがイベントE2である確からしさは、1×1×1:1×6×5=1:30である。よって、未判定イベントがイベントE2である確からしさは1/31、即ち、3.2%であり、未判定イベントがイベントE2である確からしさは、30/31、即ち、96.8%である。イベントE2である確からしさが95%を超えている。よって、ステップ242で、イベント判定部は、未判定イベントをイベントE2と判定する。
ステップ240が否定判定の場合には、ステップ242がスキップされてイベント判定処理は、ステップ244に進む。
ステップ244で、イベント判定部58は、上記処理(234〜242)を未適用のピークが存在するか否かを判断する。ステップ244の判定結果が肯定判定の場合には、イベント判定処理は、ステップ232に進む。ステップ244の判的結果が否定判定の場合には、ステップ246で、イベント判定部58は、上記処理(234〜242)で判定したイベントが存在するか否かを判断する。ステップ246が肯定判定の場合には、ステップ248で、判定したイベントの各通信量を減算して、イベント判定処理はステップ230に進む。
以上の処理により、図32(E)に示すピークP5、P6、P7についてのイベントが判定されて、図32(F)に示すように、これらのピークP5、P6、P7についてのイベントが消滅される。
以上説明した処理でも判定できなかったイベントが存在する可能性がある。そこで、図17のステップ150で、イベント判定部58は、判定できなかったイベントが存在した場合には、未登録のイベントとして記憶する。イベント判定処理は、図14のステップ118に移行される。
以上説明したイベント判定処理によって、課金期間内に、クライアント端末12からサーバ端末16に実行が指示されたイベントが判定される。そこで、ステップ118で、イベント送信部60は、判定されたイベントの情報を課金処理装置18に送信する。課金処理装置18は、受信したイベントの情報に基づいて、課金期間内に実行が指示されたイベントの種類と各種類の回数を計算して課金情報を作成して、作成した課金情報をクライアント端末12に送信することにより、クライアント端末12に課金請求する。
ところで、クライアント端末12からサーバ端末16には、上記イベントとは無関係なデータ通信が行われる。このようなデータ通信について課金されることがないようにする必要がある。この点、本実施の形態では、各イベントピーク時通信量記憶テーブル78(図8)に記憶された各イベントに対応する閾値(ピーク時の通信量)と、未判定のピーク時通信量とを比較することにより、未判定のピーク時通信量に対応するイベントが判定される。また、イベント内容記憶テーブル82(図10)に、イベントに対応するイベント発生時間等と、未判定のピークの発生時間等とを比較することにより、未判定のピーク時通信量に対応するイベントが判定される。よって、上記イベントとは無関係なデータ通信が行われた場合であってもこのようなデータ通信について課金されることがない。
なお、各イベントピーク時通信量記憶テーブル78(図8)やイベント内容記憶テーブル82(図10)には、上記イベントとは無関係なデータ通信におけるピーク時の通信量や総通信量(閾値)が記憶されている。そこで、上記のように未判定のピーク時通信量に対応してイベントが判定された場合、課金情報を作成する前に、イベントが判定されたピーク時通信量の±5%の範囲内にイベントとは無関係なデータ通信におけるピーク時通信量(閾値)が収まるか否かを判断する。当該判断の結果が肯定判定の場合には、イベントが判定されたピーク時通信量に対してはイベント不判定とする。よって、上記イベントとは無関係なデータ通信について課金されることがより防止される。
次に、本実施の効果を説明する。 (第1の効果)
クライアント端末12がサーバ端末16にどのような処理を実行させたのかは、当該処理の実行の指示のためにクライアント端末12からサーバ端末16に送信されたデータの中のパケットの内容を見れば分かる。しかし、クライアント端末12とサーバ端末16との間がVPNサーバ10により接続され、送信されるデータが暗号化されていると、VPNサーバ10は、パケットの内容を見ることができない。しかし、本実施の形態では、上記指示のためにクライアント端末12がサーバ端末16に送信するデータのピーク時の通信量、総通信量、ピークの発生時間、ピークの発生回数、他のイベントとの依存関係の情報からイベントを判定している。これらの情報は、送信されるデータが暗号化されていても知ることができる。よって、クライアントアプリケーションの改造なしで、クライアント端末からサーバ端末に送信されたデータのパケットの内容を見なくても、どのような処理を指示していたのかを知ることができる。
(第2の効果)
例えば、上記指示のためにクライアント端末12がサーバ端末16に送信するデータのピーク時の通信量では、あるピークについて1つのイベントが判定されても、別のピークについてイベントが判定できない場合がある。これは、当該1つのイベントの指示のデータの通信量の分布が、別のピークに対応するデータの通信量の分布に重なるためである。そこで、本実施の形態では、1つのイベントが判定された場合、当該1つのイベントの各通信量が各時刻通信量記憶テーブル72の各通信量から減算される。よって、別のピークに対応するデータの通信量の分布に重なっていた当該1つのイベントの指示のデータの通信量の分布が除去される。このため、別のピークについてイベントを判定することができる。
(第3の効果)
本実施の形態では、上記指示のためにクライアント端末12がサーバ端末16に送信するデータのピーク時の通信量や総通信量以外の情報として、ピークの発生時間、ピークの発生回数、他のイベントとの依存関係の情報からイベントを判定している。これらの情報はピークの通信量や総通信量に依存しない情報であり、イベント毎に異なる。よって、ピークの通信量や総通信量が同じ又は近い複数のイベントを区別することができる。更に、クライアント端末12がサーバ端末16にデータを送信する際の送信速度が一定値に制限される場合でも、ピークについてイベントを判定することができる。
(第4の効果)
あるピークについて、候補となるイベントが複数存在する場合がある。本実施の形態では、候補となる複数イベントの各々が当該あるピークに対応する確からしさを示す値に基づいて、当該あるピークについてイベントを判定する。よって、当該あるピークについて1つのイベントに特定することができる。
次に、本実施の形態の変形例を説明する。
(第1の変形例)
本実施の形態は、図14のステップ112(図15)の処理や図18のステップ160で、ピーク時の通信量に基づいてイベントが特定された場合、ステップ160で、再度、ピーク時の通信量に基づいて別のピークについてイベントを判定している。本開示の技術は、ピーク時の通信量に基づいて別のピークについてイベントを判定することに代えて、図17のステップ146で実行したように、総通信量に基づいて別のピークについてイベントを判定してもよい。
(第2の変形例)
本実施の形態は、図21におけるステップ182、ステップ194、ステップ206が実行された後、図17のステップ146で、総通信量に基づいて別のピークについてイベントを判定している。本開示の技術は、図17のステップ146の処理に代えて、図15のステップ126、128で実行したように、ピーク時の通信量に基づいて別のピークについてイベントを判定してもよい。
(第3の変形例)
本実施の形態は、図18のステップ160の処理の結果、1つのピークについて候補となるイベントが複数存在すると判断された場合、図17のステップ144の処理を実行している。本開示の技術は、図18のステップ160の処理の結果、候補となるイベントが複数存在する場合、図17のステップ148の処理を実行してもよい。
(第4の変形例)
図18ではステップ156、158の後にステップ160〜164の処理を実行している。即ち、ピークの通信量に基づいてあるピークについてイベントが判定できた場合、通信量の分布の減算の処理を実行し、再度、ピークの通信量に基づいて別のピークについてイベントを判定している。本開示の技術は、上記減算の処理を実行後、図17のステップ146で実行したように、総通信量に基づいて別のピークについてイベントの判定を行ってもよい。
(第5の変形例)
図21のステップ180、192、204の少なくとも何れかでイベントが判定された場合、対応するステップ182、194、206を直ちに実行している。本開示の技術は、ステップ180、192、204の少なくとも何れかでイベントが判定された場合、イベントに応じて定まるピーク時通信量を用いて、イベントが正しく判定されたのかを確認するため、次の処理を実行してもよい。即ち、判定されたイベントのピーク時通信量(閾値)(図8)と、当該ピーク時における実際の通信量(図5)とを比較する。当該ピーク時における実際の通信量(図5)の±5%に、判定されたイベントのピーク時通信量(閾値)(図8)が入るか否かを判断する。この判断が肯定判定の場合に、対応するステップ182、194、206を実行してもよい。
(第6の変形例)
あるピークについてイベントが判定された場合に、直ちに、図18のステップ156、図21のステップ182、194、206、及び図25のステップ22で、通信量の分布の減算処理をしている。本開示の技術は、図20(A)に示すように、イベントの実行の指示のデータ通信が重なっているか否かを判断し、イベントの実行の指示のデータ通信が重なっていると判断された場合にのみ、通信量の分布の減算処理をしてもよい。なお、イベントの実行指示のデータ通信が重なっているか否かは、上記時間微分値(図6)が−から+に変わる時刻において、通信量(図5)が0でないか否か判断することにより行う。上記時間微分値(図6)が−から+に変わる時刻において、通信量(図5)が0でない場合には、イベントの実行指示のデータ通信が重なっていると判断できる。
(第7の変形例)
図29のステップ236で、イベント判定部58は、イベント内容記憶テーブル82(図10)における各候補イベントの発生確率を利用している。本開示の技術は、平均発生回数を利用してもよい。
(第8の変形例)
図15のステップ122の処理は、各時刻通信量記憶テーブル72に時刻及び通信量が記憶される毎に実行されてもよい。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
各々異なる種類の複数の処理の内の指示された処理を実行するサーバ装置に、前記複数の処理の各々の実行を指示するためにクライアント装置が送信するデータの予め定められた所定時間に渡る通信量の分布を各処理に対応して記憶する記憶部と、
前記クライアント装置が前記サーバ装置に実行を指示した第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する第1の判定部と、
前記第1の処理が指示された所定時間を含む一定期間内に前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されたデータの通信量の分布である第1の通信量の分布から、前記第1の判定部により前記第1の処理について判定された処理に対応して前記記憶部に記憶された前記所定時間に渡る通信量の分布である第2の通信量の分布を減算する減算部と、
前記減算部により前記第2の通信量の分布が減算された前記第1の通信量の分布の残りの部分に基づいて、前記一定期間内において前記クライアント装置が前記サーバ装置に指示しかつ残存する第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する第2の判定部と、
を備えた処理判定装置。
(付記2)
前記記憶部には、前記処理に対応して前記通信量のピークの発生態様が更に記憶され、
前記第1の判定部は、前記クライアント装置から前記サーバ装置に前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて、前記第1の処理に対応するデータの通信量のピークの発生態様が、前記記憶部に記憶された前記発生態様に対応するか否かを判定することにより、前記第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
付記1に記載の処理判定装置。
(付記3)
前記発生態様は、前記ピークの発生時間又は所定時間内における前記ピークの発生回数である付記2に記載の処理判定装置。
(付記4)
前記複数の処理の中には、各々対応して発生する第1の判定処理と第2の判定処理とがあり、
前記記憶部には、前記第1の判定処理と前記第2の判定処理との関係が更に記憶され、
前記第1の判定部は、前記クライアント装置から前記サーバ装置に指示した処理として前記第1の判定処理が判定されている場合には、前記記憶部に記憶されている前記関係に基づいて、前記第1の処理は前記第2の判定処理であると判定する
付記1〜付記3の何れか1項に記載の処理判定装置。
(付記5)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応してピーク時のデータの通信量が更に記憶され、
前記第1の判定部は、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第1の処理に対応するピーク時のデータの通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたピーク時のデータの通信量とに基づいて、前記第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
付記1に記載の処理判定装置。
(付記6)
前記第2の判定部は、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するピーク時のデータの通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたピーク時のデータの通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の何れの処理なのかを判定する
付記5に記載の処理判定装置。
(付記7)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応してデータのピーク時の通信量が更に記憶され、
前記第2の判定部は、前記クライアント装置から前記サーバ装置への一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するピーク時の通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたデータのピーク時の通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
付記1〜付記4の何れか1項に記載の処理判定装置。
(付記8)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応して前記所定時間内のデータの総通信量が更に記憶され、
前記第2の判定部は、前記クライアント装置から前記サーバ装置への一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するデータの総通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたデータの総通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
付記1〜付記5の何れか1項に記載の処理判定装置。
(付記9)
前記第2の判定部は、前記第2の処理について、前記複数の処理の内の複数の処理が候補となると判定した場合、前記候補となる複数の処理の各々が前記第2の処理である確からしさを示す値に基づいて、前記第2の処理が、前記候補となる複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
付記1〜8の何れか1項に記載の処理判定装置。
(付記10)
前記候補となる複数の処理の各々が前記第2の処理である確からしさを示す値は、前記第2の処理における前記所定時間内の総通信量と前記候補となる複数の処理の各々の前記所定時間内の総通信量との差、前記候補となる複数の処理の各々の発生確率、及び前記第2の処理とは別の処理について判定の処理が判定されている場合には、前記判定の処理との関係における前記候補となる複数の処理の各々の発生確率の少なくとも1つに基づく値である
付記9に記載の処理判定装置。
(付記11)
前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されるデータは暗号化されている付記1〜10の何れか1項に記載の処理判定装置。
(付記12)
前記クライアント装置から前記サーバ装置には、サービスとは無関係なデータが送信され、
前記複数の処理は、前記サーバ装置が提供するサービス内の処理である
付記1〜11の何れか1項に記載の処理判定装置。
(付記13)
コンピュータに、
各々異なる種類の複数の処理の内の指示された処理を実行するサーバ装置にクライアント装置がデータを送信して実行を指示した第1の処理が、複数の処理の内のどの処理なのかを判定し、
前記第1の処理が指示された所定時間を含む一定期間内に前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されたデータの通信量の分布である第1の通信量の分布から、前記複数の処理の各々の実行を指示するためにクライアント装置が前記サーバ装置に送信するデータの予め定められた所定時間に渡る通信量の分布を各処理に対応して記憶する記憶部に、前記判定により前記第1の処理について判定された処理に対応して記憶された所定時間に渡る通信量の分布である第2の通信量の分布を減算し、
前記減算により前記第2の通信量の分布が減算された前記第1の通信量の分布残りの部分4に基づいて、前記一定期間内において前記クライアント装置が前記サーバ装置に指示しかつ残存する第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
ことを含む処理を実行させる処理判定プログラム。
(付記14)
前記記憶部には、前記処理に対応して前記通信量のピークの発生態様が更に記憶され、
前記第1の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置に前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて、前記第1の処理に対応するデータの通信量のピークの発生態様が、前記記憶部に記憶された前記発生態様に対応するか否かを判定することにより、前記第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記13に記載の処理判定プログラム。
(付記15)
前記発生態様は、前記ピークの発生時間又は所定時間内における前記ピークの発生回数である付記14に記載の処理判定プログラム。
(付記16)
前記複数の処理の中には、各々対応して発生する第1の判定処理と第2の判定処理とがあり、
前記記憶部には、前記第1の判定処理と前記第2の判定処理との関係が更に記憶され、
前記第1の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置に指示した処理として前記第1の判定処理が判定されている場合には、前記記憶部に記憶されている前記関係に基づいて、前記第1の処理は前記第2の判定処理であると判定する付記13〜付記15の何れか1項に記載の処理判定プログラム。
(付記17)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応してピーク時のデータの通信量が更に記憶され、
前記第1の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第1の処理に対応するピーク時のデータの通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたピーク時のデータの通信量とに基づいて、前記第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記13に記載の処理判定プログラム。
(付記18)
前記第2の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するピーク時のデータの通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたピーク時のデータの通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の何れの処理なのかを判定する付記17に記載の処理判定プログラム。
(付記19)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応してデータのピーク時の通信量が更に記憶され、
前記第2の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置への一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するピーク時の通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたデータのピーク時の通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記13〜付記16の何れか1項に記載の処理判定プログラム。
(付記20)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応して前記所定時間内のデータの総通信量が更に記憶され、
前記第2の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置への一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するデータの総通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたデータの総通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記13〜付記17の何れか1項に記載の処理判定プログラム。
(付記21)
前記第2の処理の判定では、前記第2の処理について、前記複数の処理の内の複数の処理が候補となると判定した場合、前記候補となる複数の処理の各々が前記第2の処理である確からしさを示す値に基づいて、前記第2の処理が、前記候補となる複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記13〜20の何れか1項に記載の処理判定プログラム。
(付記22)
前記候補となる複数の処理の各々が前記第2の処理である確からしさを示す値は、前記第2の処理における前記所定時間内の総通信量と前記候補となる複数の処理の各々の前記所定時間内の総通信量との差、前記候補となる複数の処理の各々の発生確率、及び前記第2の処理とは別の処理について判定の処理が判定されている場合には、前記判定の処理との関係における前記候補となる複数の処理の各々の発生確率の少なくとも1つに基づく値である付記21に記載の処理判定プログラム。
(付記23)
前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されるデータは暗号化されている付記13〜22の何れか1項に記載の処理判定プログラム。
(付記24)
前記クライアント装置から前記サーバ装置には、サービスとは無関係なデータが送信され、
前記複数の処理は、前記サーバ装置が提供するサービス内の処理である
付記13〜23の何れか1項に記載の処理判定プログラム。
(付記25)
コンピュータに、
各々異なる種類の複数の処理の内の指示された処理を実行するサーバ装置にクライアント装置がデータを送信して実行を指示した第1の処理が、複数の処理の内のどの処理なのかを判定し、
前記第1の処理が指示された所定時間を含む一定期間内に前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されたデータの通信量の分布である第1の通信量の分布から、前記複数の処理の各々の実行を指示するためにクライアント装置が前記サーバ装置に送信するデータの予め定められた所定時間に渡る通信量の分布を各処理に対応して記憶する記憶部に、前記判定により前記第1の処理について判定された処理に対応して記憶された所定時間に渡る通信量の分布である第2の通信量の分布を減算し、
前記減算により前記第2の通信量の分布が減算された前記第1の通信量の分布の残りの部分に基づいて、前記一定期間内において前記クライアント装置が前記サーバ装置に指示しかつ残存する第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
ことを含む処理を実行させる処理判定方法。
(付記26)
前記記憶部には、前記処理に対応して前記通信量のピークの発生態様が更に記憶され、
前記第1の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置に前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて、前記第1の処理に対応するデータの通信量のピークの発生態様が、前記記憶部に記憶された前記発生態様に対応するか否かを判定することにより、前記第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記24に記載の処理判定方法。
(付記27)
前記発生態様は、前記ピークの発生時間又は所定時間内における前記ピークの発生回数である付記26に記載の処理判定方法。
(付記28)
前記複数の処理の中には、各々対応して発生する第1の判定処理と第2の判定処理とがあり、
前記記憶部には、前記第1の判定処理と前記第2の判定処理との関係が更に記憶され、
前記第1の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置に指示した処理として前記第1の判定処理が判定されている場合には、前記記憶部に記憶されている前記関係に基づいて、前記第1の処理は前記第2の判定処理であると判定する付記25〜付記27の何れか1項に記載の処理判定方法。
(付記29)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応してピーク時のデータの通信量が更に記憶され、
前記第1の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第1の処理に対応するピーク時のデータの通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたピーク時のデータの通信量とに基づいて、前記第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記15に記載の処理判定方法。
(付記30)
前記第2の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するピーク時のデータの通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたピーク時のデータの通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の何れの処理なのかを判定する付記29に記載の処理判定方法。
(付記31)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応してデータのピーク時の通信量が更に記憶され、
前記第2の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置への一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するピーク時の通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたデータのピーク時の通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記25〜付記28の何れか1項に記載の処理判定方法。
(付記32)
前記記憶部には、前記複数の処理の各々に対応して前記所定時間内のデータの総通信量が更に記憶され、
前記第2の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置への一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて求められた前記第2の処理に対応するデータの総通信量と、前記記憶部に前記複数の処理の各々に対応して記憶されたデータの総通信量とに基づいて、前記第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する付記25〜付記29の何れか1項に記載の処理判定方法。
(付記33)
前記第2の処理の判定では、前記第2の処理について、前記複数の処理の内の複数の処理が候補となると判定した場合、前記候補となる複数の処理の各々が前記第2の処理である確からしさを示す値に基づいて、前記第2の処理が、前記候補となる複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
付記25〜32の何れか1項に記載の処理判定方法。
(付記34)
前記候補となる複数の処理の各々が前記第2の処理である確からしさを示す値は、前記第2の処理における前記所定時間内の総通信量と前記候補となる複数の処理の各々の前記所定時間内の総通信量との差、前記候補となる複数の処理の各々の発生確率、及び前記第2の処理とは別の処理について判定の処理が判定されている場合には、前記判定の処理との関係における前記候補となる複数の処理の各々の発生確率の少なくとも1つに基づく値である付記33に記載の処理判定方法。
(付記35)
前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されるデータは暗号化されている付記25〜34の何れか1項に記載の処理判定方法。
(付記36)
前記クライアント装置から前記サーバ装置には、サービスとは無関係なデータが送信され、
前記複数の処理は、前記サーバ装置が提供するサービス内の処理である
付記25〜34の何れか1項に記載の処理判定方法。
10 VPNサーバ
12、14 クライアント端末
16 サーバ端末
30 テーブル用データベース
56 テーブル更新部
58 イベント判定部

Claims (6)

  1. 各々異なる種類の複数の処理の内の指示された処理を実行するサーバ装置に、前記複数の処理の各々の実行を指示するためにクライアント装置が送信するデータの予め定められた所定時間に渡る通信量の分布を各処理に対応して記憶する記憶部と、
    前記クライアント装置が前記サーバ装置に実行を指示した第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する第1の判定部と、
    前記第1の処理が指示された所定時間を含む一定期間内に前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されたデータの通信量の分布である第1の通信量の分布から、前記第1の判定部により前記第1の処理について判定された処理に対応して前記記憶部に記憶された前記所定時間に渡る通信量の分布である第2の通信量の分布を減算する減算部と、
    前記減算部により前記第2の通信量の分布が減算された前記第1の通信量の分布の残りの部分に基づいて、前記一定期間内において前記クライアント装置が前記サーバ装置に指示しかつ残存する第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する第2の判定部と、
    を備えた処理判定装置。
  2. コンピュータに、
    各々異なる種類の複数の処理の内の実行が指示された処理を実行するサーバ装置にクライアント装置がデータを送信して実行を指示した第1の処理が、複数の処理の内のどの処理なのかを判定し、
    前記第1の処理が指示された所定時間を含む一定期間内に前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されたデータの通信量の分布である第1の通信量の分布から、前記複数の処理の各々の実行を指示するためにクライアント装置が前記サーバ装置に送信するデータの予め定められた所定時間に渡る通信量の分布を各処理に対応して記憶する記憶部に、前記判定により前記第1の処理について判定された処理に対応して記憶された所定時間に渡る通信量の分布である第2の通信量の分布を減算し、
    前記減算により前記第2の通信量の分布が減算された前記第1の通信量の分布の残りの部分に基づいて、前記一定期間内において前記クライアント装置が前記サーバ装置に指示しかつ残存する第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
    ことを含む処理を実行させる処理判定プログラム。
  3. 前記記憶部には、前記処理に対応して前記通信量のピークの発生態様が更に記憶され、
    前記第1の処理の判定では、前記クライアント装置から前記サーバ装置に前記一定期間内に送信されたデータの通信量に基づいて、前記第1の処理に対応するデータの通信量のピークの発生態様が、前記記憶部に記憶された前記発生態様に対応するか否かを判定することにより、前記第1の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する請求項2に記載の処理判定プログラム。
  4. 前記第2の処理の判定では、前記第2の処理について、前記複数の処理の内の複数の処理が候補となると判定した場合、前記候補となる複数の処理の各々が前記第2の処理である確からしさを示す値に基づいて、前記第2の処理が、前記候補となる複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
    請求項2又は請求項3に記載の処理判定プログラム。
  5. 前記クライアント装置から前記サーバ装置には、サービスとは無関係なデータが送信され、
    前記複数の処理は、前記サーバ装置が提供するサービス内の処理である
    請求項2〜4の何れか1項に記載の処理判定プログラム。
  6. コンピュータに、
    各々異なる種類の複数の処理の内の指示された処理を実行するサーバ装置にクライアント装置がデータを送信して実行を指示した第1の処理が、複数の処理の内のどの処理なのかを判定し、
    前記第1の処理が指示された所定時間を含む一定期間内に前記クライアント装置から前記サーバ装置に送信されたデータの通信量の分布である第1の通信量の分布から、前記複数の処理の各々の実行を指示するためにクライアント装置が前記サーバ装置に送信するデータの予め定められた所定時間に渡る通信量の分布を各処理に対応して記憶する記憶部に、前記判定により前記第1の処理について判定された処理に対応して記憶された所定時間に渡る通信量の分布である第2の通信量の分布を減算し、
    前記減算により前記第2の通信量の分布が減算された前記第1の通信量の分布の残りの部分に基づいて、前記一定期間内において前記クライアント装置が前記サーバ装置に指示しかつ残存する第2の処理が、前記複数の処理の内のどの処理なのかを判定する
    ことを含む処理を実行させる処理判定方法。
JP2013209384A 2013-10-04 2013-10-04 処理判定装置、処理判定プログラム、及び処理判定方法 Active JP6127888B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209384A JP6127888B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 処理判定装置、処理判定プログラム、及び処理判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209384A JP6127888B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 処理判定装置、処理判定プログラム、及び処理判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015076623A true JP2015076623A (ja) 2015-04-20
JP6127888B2 JP6127888B2 (ja) 2017-05-17

Family

ID=53001203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013209384A Active JP6127888B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 処理判定装置、処理判定プログラム、及び処理判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6127888B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005518147A (ja) * 2002-01-22 2005-06-16 シーメンス メディカル ソルーションズ ヘルス サーヴィシズ コーポレイション 実行可能ソフトウエアアプリケーションのネットワークトラフィック特性を推定するためのシステム
JP2005236863A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Kddi Corp ログ分析装置、ログ分析プログラムおよび記録媒体
JP2012105043A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フロー分類方法、システム、およびプログラム
JP2013127504A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Osaka City Univ トラヒック監視装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005518147A (ja) * 2002-01-22 2005-06-16 シーメンス メディカル ソルーションズ ヘルス サーヴィシズ コーポレイション 実行可能ソフトウエアアプリケーションのネットワークトラフィック特性を推定するためのシステム
JP2005236863A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Kddi Corp ログ分析装置、ログ分析プログラムおよび記録媒体
JP2012105043A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フロー分類方法、システム、およびプログラム
JP2013127504A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Osaka City Univ トラヒック監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6127888B2 (ja) 2017-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10404753B2 (en) Method and apparatus for detecting security using an industry internet operating system
CN107786601B (zh) 一种信息处理方法、终端及服务器
CN111083058B (zh) 内容分发网络服务限流方法及电子设备
WO2013128065A1 (en) Method, apparatus and computer program for providing battery information
CN105281966A (zh) 网络设备的异常流量识别方法及相关装置
US12026071B2 (en) Method, electronic device and computer program product for storage management
US10205813B2 (en) Method and system for detecting abnormal contact information and server
CN106407636B (zh) 集成结果统计方法及装置
CN111831639A (zh) 一种全局唯一id生成方法及装置、车辆管理系统
US11455293B2 (en) Counting method, counter and storage medium
JP6127888B2 (ja) 処理判定装置、処理判定プログラム、及び処理判定方法
US10242083B2 (en) Prevention of circular event publication in publish/subscribe model using path vector
CN106293814B (zh) 升级方法及装置
CN107005433B (zh) 一种流表项的定时处理方法及装置
CN113590017A (zh) 用于处理数据的方法、电子设备和计算机程序产品
US9311569B2 (en) State based adaptive compression of performance traces
CN112527363A (zh) 软件包版本更新方法、装置、系统、设备及介质
CN108512711B (zh) 得到瞬时接口访问统计量的方法、装置和设备
CN111597461A (zh) 一种目标对象聚集预测方法、装置以及电子设备
CN112148803A (zh) 区块链中任务的调用方法、装置、设备及可读存储介质
CN107707423B (zh) 网络下载速度的获取方法、系统、设备及存储介质
CN106445935B (zh) 点击数据的误判处理方法和装置
US20200162284A1 (en) Management device, communication system, management method, and computer readable medium
JP5907225B2 (ja) イベント推定装置、イベント推定方法、及び、イベント推定プログラム
EP4163863A1 (en) Program, information processing method, and information processing device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6127888

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150