JP2015075162A - Control device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、変速装置の制御装置に関するものである。 The present invention relates to a transmission control device.
従来から、複数の油圧式摩擦係合要素(クラッチ、ブレーキ等)の係脱によって変速比(変速段)を変更する変速装置が知られている。該変速装置において、同時係合すると好ましくない摩擦係合要素同士が誤作動により同時係合することがないように、一方の摩擦係合要素に油圧が供給されている場合、他方の摩擦係合要素への油圧供給経路を遮断する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。 2. Description of the Related Art Conventionally, there are known transmissions that change a gear ratio (shift speed) by engaging / disengaging a plurality of hydraulic friction engagement elements (clutch, brake, etc.). In the transmission, when the hydraulic pressure is supplied to one friction engagement element so that the friction engagement elements which are not desirable when simultaneously engaged are not simultaneously engaged due to malfunction, A technique for blocking a hydraulic pressure supply path to an element has been proposed (for example, Patent Document 1).
しかしながら、油圧供給経路を遮断するためには、フェールセーフバルブを設ける必要があり、コスト上昇等の問題が生じる場合がある。 However, in order to cut off the hydraulic pressure supply path, it is necessary to provide a fail-safe valve, which may cause a problem such as an increase in cost.
また、変速段を切り替える場合に、上記フェールセーフバルブの切り替えも必要となり、応答性の低下を生じる場合がある。 Further, when switching the gear position, the fail-safe valve needs to be switched, which may cause a decrease in responsiveness.
そこで、上記課題に鑑みて、コスト上昇、及び変速段の切り替え応答性の低下等を抑制しつつ、同時に係合すると好ましくない摩擦係合要素同士が同時係合することを防止することが可能な変速装置の制御装置を提供することを目的とする。 Therefore, in view of the above problems, it is possible to prevent simultaneous engagement of frictional engagement elements that are undesirable when engaged simultaneously, while suppressing an increase in cost, a decrease in responsiveness of switching of gears, and the like. An object of the present invention is to provide a transmission control device.
上記目的を達成するため、一実施形態において、制御装置は、
入力された動力を変速して出力し、変速比を変更可能な変速装置の制御装置であって、
油圧により駆動される複数の摩擦係合要素と、
各前記複数の摩擦係合要素に対して設けられ、各前記複数の摩擦係合要素に供給される前記油圧を制御するアクチュエータと、
各前記アクチュエータを選択的に駆動させ、前記複数の摩擦係合要素の係合パターンを変更することにより前記変速比を制御する制御部と、を備え、
前記制御部により所定の変速比が構成される場合に、前記所定の変速比の構成において係合しない摩擦係合要素の少なくとも一つに対応するアクチュエータを駆動させる駆動指令が伝達される経路を遮断することを特徴とする。
In order to achieve the above object, in one embodiment, the control device comprises:
A transmission control device capable of shifting and outputting input power and changing a gear ratio,
A plurality of friction engagement elements driven by hydraulic pressure;
An actuator that is provided for each of the plurality of friction engagement elements and controls the hydraulic pressure supplied to each of the plurality of friction engagement elements;
A controller that selectively drives each of the actuators and controls the speed ratio by changing an engagement pattern of the plurality of friction engagement elements;
When a predetermined gear ratio is configured by the control unit, a path through which a drive command for driving an actuator corresponding to at least one of the friction engagement elements not engaged in the configuration of the predetermined gear ratio is interrupted is cut off. It is characterized by doing.
本実施の形態によれば、コスト上昇、及び変速段の切り替え応答性の低下等を抑制しつつ、同時に係合すると好ましくない摩擦係合要素同士が同時係合することを防止することが可能な変速装置の制御装置を提供することができる。 According to the present embodiment, it is possible to prevent simultaneous engagement of frictional engagement elements that are undesirable when engaged at the same time, while suppressing an increase in cost, a decrease in responsiveness to switching between gears, and the like. A transmission control device can be provided.
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the invention will be described with reference to the drawings.
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る自動変速機の制御装置(TM−ECU)を含む車両の概略構成図である。
[First Embodiment]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a vehicle including an automatic transmission control device (TM-ECU) according to the present embodiment.
車両1は、エンジン10の動力が自動変速機20により変速(増速/減速)され、ドライブシャフトDSを介して駆動輪DWに伝達されることにより走行可能とされている。なお、車両1は、電動機を駆動源の一つとして有する電動車両であってもよく、電動機の動力が自動変速機20により変速され、駆動輪DWに伝達される構成であってもよい。
The
また、車両1は、エンジンECU30、トランスミッションECU(以下、TM−ECUと呼ぶ)40等を含む。
The
エンジンECU30、TM−ECU40は、共に、制御プログラムを格納するROM、ROMから所定の制御プログラムをロードして演算処理を行うCPU、演算結果等を格納する読み書き可能なRAM、タイマ、カウンタ、入出力インターフェイス等を含む。それぞれ、各制御プログラムをCPU上で実行することにより、各種制御処理を実行する。また、エンジンECU30、TM−ECU40は、CAN(Controller Area Network)等の車載LAN、又はじか線等を通じて、車両1内の各種センサや他のECU等と通信可能に構成され、各種信号を受信又は送信することができる。
The
エンジンECU30は、エンジン10を制御する電子制御ユニットである。エンジンECU30は、アクセル開度、車速、クランク角、エンジン回転数等に基づいて、エンジン10の燃料インジェクタ(燃料噴射時期、量等)、点火プラグ(点火時期等)、吸排気バルブ(開閉時期等)等を制御する。なお、エンジンECU30は、アクセルペダル(不図示)に設けられるアクセル開度センサ(不図示)の出力信号を受信することによりアクセル開度を取得してよい。また、エンジンECU30は、車速センサ(不図示)の出力信号を受信することにより車両1の車速を取得してよい。また、エンジンECU30は、エンジン10内のクランク角センサ(不図示)の出力信号を受信することによりクランク角やエンジン回転数を取得してよい。
The engine ECU 30 is an electronic control unit that controls the
TM−ECU40は、自動変速機20を制御する電子制御ユニットである。TM−ECU40は、シフトレンジ(例えば、パーキング、リバース、ニュートラル、ドライブ等)、車速等に基づいて、変速段の切り替え制御を行う。また、TM−ECU40は、運転者の手動による変速操作が可能な場合には、運転者の操作に基づいて、変速段の切り替え制御を行ってよい。具体的には、後述する自動変速機20内の油圧式摩擦係合要素(以下、単に摩擦係合要素と呼ぶ)であるクラッチC1、C2、ブレーキB1、B2の係合パターンを切り替える制御を行う。なお、TM−ECU40は、シフトレバーの操作位置を検出するシフトレンジセンサ(不図示)の出力信号を受信することによりシフトレンジを取得してよい。また、車両1の運転者による変速操作は、レバー以外による操作、例えば、ボタン等による操作でもよく、この場合、ボタン操作に応じた信号を受信することによりシフトレンジを取得してよい。また、TM−ECU40は、車速センサ(不図示)の出力信号を受信することにより車両1の車速を取得してよい。
The TM-ECU 40 is an electronic control unit that controls the
次に、自動変速機20の変速機構の概要について説明をする。
Next, an outline of the speed change mechanism of the
図2は、自動変速機20の概略構成図及び各変速段とクラッチ並びにブレーキとの対応関係を示した作動表である。図2(a)は、自動変速機20の概略構成図である。図2(b)は、自動変速機20の各変速段と摩擦係合要素であるクラッチ及びブレーキとの対応関係を示した作動表である。
FIG. 2 is a schematic configuration diagram of the
自動変速機20は、入力された動力を変速して出力し、変速比を複数段に変更可能な変速装置である。図2(a)を参照するに、自動変速機20は、遊星歯車機構22と、入力から出力までの動力伝達経路を変更するためのクラッチC1、C2、ブレーキB1、B2、及び、ワンウェイクラッチFWとを含む。なお、本図には、図示していないが、入力軸21には、トルクコンバータ等の流体伝達装置が結合され、該流体伝達装置によりエンジン10の動力が伝達される。また、同様に図示していないが、出力軸25には、差動機構が結合され、該差動機構を介して、左右のドライブシャフトDSに動力が出力される。
The
遊星歯車機構22は、2つの遊星歯車列23、24を含む。
The
遊星歯車列23は、外歯歯車であるサンギヤ23sと、内歯歯車であるリングギヤ23rと、サンギヤ23s、及びリングギヤ23rに噛合う複数のプラネタリギヤ23pとを含む。サンギヤ23sは、後述する遊星歯車列24のサンギヤ24sと同軸結合され、ブレーキB1を介して、トランスミッションケース26に結合可能に構成される。また、リングギヤ23rは、後述するクラッチC1を介して入力軸21と結合可能に構成される。また、プラネタリギヤ23pは、キャリア23cを介して出力軸25に結合される。
The
遊星歯車列24は、外歯歯車であるサンギヤ24sと、内歯歯車であるリングギヤ24rと、サンギヤ24s、及びリングギヤ24rに噛合う複数のプラネタリギヤ24pとを含む。サンギヤ24sは、遊星歯車列23のサンギヤ23sと同軸結合され、ブレーキB1を介して、トランスミッションケース26に結合可能に構成される。また、リングギヤ24rは、出力軸25と結合される。また、プラネタリギヤ24pは、キャリア24cを介して後述するブレーキB2、ワンウェイクラッチFWと結合され、ブレーキB2、ワンウェイクラッチFWを介して、トランスミッションケース26に結合可能に構成される。
The
クラッチC1は、入力軸21と遊星歯車機構22のリングギヤ23rとを締結し、又、両者の締結を解除することができる油圧クラッチである。
The clutch C1 is a hydraulic clutch capable of fastening the
クラッチC2は、入力軸21と遊星歯車機構22のサンギヤ23s、24sとを締結し、又、両者の締結を解除することができる油圧クラッチである。
The clutch C2 is a hydraulic clutch that can fasten the
ブレーキB1は、遊星歯車機構22のサンギヤ23s、24sをトランスミッションケース26に固定し、又、両者のトランスミッションケース26への固定を解除することができる油圧クラッチである。
The brake B <b> 1 is a hydraulic clutch that can fix the sun gears 23 s and 24 s of the
ブレーキB2は、遊星歯車機構22のプラネタリギヤ24pをトランスミッションケース26に固定し、又、プラネタリギヤ24pのトランスミッションケース26への固定を解除することができる油圧クラッチである。
The brake B2 is a hydraulic clutch capable of fixing the
なお、後述するように、クラッチC1、C2、ブレーキB1、B2は、オイルポンプ27から供給される油圧により駆動され、TM−ECU40は、クラッチC1、C2、ブレーキB1、及びB2への該油圧の供給を制御し、変速段の切り替えを行う。また、以下において、上述したクラッチC1、C2の「締結」及びブレーキB1、B2の「固定」をまとめて、摩擦係合要素の「係合」と表現する場合がある。
As will be described later, the clutches C1, C2 and the brakes B1, B2 are driven by the hydraulic pressure supplied from the
ワンウェイクラッチFWは、一方向のみに回転トルクの伝達を規制することが可能なクラッチであり、後述する前進1速の駆動時において、反力要素として作用する。 The one-way clutch FW is a clutch capable of restricting transmission of rotational torque in only one direction, and acts as a reaction force element when driving the first forward speed described later.
また、図2(b)を参照するに、前進1速は、クラッチC1とブレーキB2とが駆動されることにより構成される。なお、ブレーキB2は、エンジンブレーキ(アクセルオフ)時のみ作用する。また、前進2速は、クラッチC1とブレーキB1とが駆動されることにより構成される。また、前進3速は、クラッチC1とクラッチC2とが駆動されることにより構成される。また、後進は、クラッチC2とブレーキB2とが駆動されることにより構成される。 In addition, referring to FIG. 2B, the first forward speed is configured by driving the clutch C1 and the brake B2. Note that the brake B2 acts only when the engine is braked (accelerator is off). The second forward speed is configured by driving the clutch C1 and the brake B1. Further, the third forward speed is configured by driving the clutch C1 and the clutch C2. Further, the reverse movement is configured by driving the clutch C2 and the brake B2.
このように、自動変速機20は、それぞれ所定の変速比を有する前進1速〜3速、及び後進の変速段を構成し、クラッチC1、C2、ブレーキB1、B2を作動表に示す係合パターンにすることで前進3段の変速段と後進1段の変速段を提供する。
As described above, the
次に、本実施形態に係るTM−ECU40による自動変速機20の変速制御について説明をする。
Next, the shift control of the
図3は、本実施形態に係るTM−ECU40と自動変速機20内のクラッチC1、C2及びブレーキB1、B2への油圧供給経路との関係を示すブロック図である。なお、図中太い実線は、油圧供給ラインを表し、細い実線は、電力供給ラインを表し、点線は、制御指令ラインを表している。
FIG. 3 is a block diagram showing the relationship between the TM-
自動変速機20は、オイルポンプ27と、ソレノイドバルブSL1、SL2、SL3、及びSL4とを含む。
オイルポンプ27は、エンジン10の出力軸から取り出した動力により駆動される油圧供給手段である。オイルポンプ27は、例えば、内接歯車ポンプ、外接歯車ポンプ、(遠心可動)ベーンポンプ等、トランスミッションケース26内の作動油を圧送可能なポンプであればよい。オイルポンプ27は、自動変速機20のオイルパン(不図示)からトランスミッションケース26内の作動油を吸入し、クラッチC1、C2、及びブレーキB1、B2等に油圧を供給可能に構成される。なお、簡単のため図示しないが、オイルポンプ27とソレノイドバルブSL1〜SL4の間には、油圧を調整する調圧バルブ等が設けられ、該調圧バルブ等により調整された油圧がSL1〜SL4を介して、クラッチC1、C2、及びブレーキB1、B2に供給される。
The
ソレノイドバルブSL1、SL2、SL3、及びSL4は、それぞれクラッチC1、C2、ブレーキB1、及びB2への供給油圧を制御する電磁比例弁である。各ソレノイドバルブSL1〜SL4は、オイルポンプ27から供給される油圧をソレノイドに流れる電流に応じてリニアに調圧することができる。
Solenoid valves SL1, SL2, SL3, and SL4 are electromagnetic proportional valves that control the hydraulic pressure supplied to clutches C1, C2, brakes B1, and B2, respectively. Each solenoid valve SL1 to SL4 can linearly adjust the hydraulic pressure supplied from the
TM−ECU40は、駆動トランジスタSW11、SW12、SW13、及びSW14と、マイコン41とを含む。
The TM-
駆動トランジスタSW11、SW12、SW13、及びSW14は、それぞれソレノイドバルブSL1、SL2、SL3、及びSL4に電力を供給するスイッチング素子である。各駆動トランジスタSW11〜SW14のゲート端子に電圧が印加されることによりバッテリ50と各ソレノイドバルブSL1〜SL4との間が導通し、バッテリ50から各ソレノイドバルブSL1〜SL4に電力が供給される。具体的には、各ソレノイドバルブSL1〜SL4のソレノイドに流れる電流を制御するため、各駆動トランジスタ(のゲート端子)には、ソレノイドに流す電流に対応したデューティ比でオンオフの駆動指令信号(Hi信号とLo信号とが繰り返される信号)が入力される。例えば、ソレノイドバルブSL2のソレノイドには、駆動トランジスタSW12がオンのときにバッテリ50の電圧が印加され、該ソレノイドに印加される電圧に比例して流れる電流は増加する。また、ソレノイドバルブSL2のソレノイドは、リアクタンス成分を有し、電流を流し続けようとする特性を有するため、駆動トランジスタSW12がオフのときにおいても電流値は減少しながら電流は流れ続ける。そのため、駆動トランジスタSW12をオンオフ駆動することによりソレノイドバルブSL2のソレノイドには、電流が増加と減少を繰り返しながら電流が流れ続け、この増減される電流の平均電流値によりソレノイドバルブSL2からクラッチC2への供給油圧が調整される。
The drive transistors SW11, SW12, SW13, and SW14 are switching elements that supply power to the solenoid valves SL1, SL2, SL3, and SL4, respectively. When a voltage is applied to the gate terminals of the drive transistors SW11 to SW14, the
マイコン41は、変速段の切り替え制御を行い、具体的には、駆動トランジスタSW11〜SW14に駆動指令信号を送信する。マイコン41は、クラッチC1、C2、ブレーキB1、B2の中から、変速段に対応した要素を駆動させるため、該要素に対応した駆動トランジスタに駆動指令信号を送信する。例えば、前進1速に変速する場合、クラッチC1とブレーキB2とが駆動されるため、マイコン41は、駆動トランジスタSW11、SW14に駆動指令信号を出力する。この時、マイコン41は、クラッチC1とブレーキB2に供給する油圧を調整するためのSL1、SL4のソレノイドに流す電流値を演算し、該電流値に応じたデューティ比でオンオフの駆動指令信号を駆動トランジスタSW11、SW14に出力する。
The
また、TM−ECU40は、遮断トランジスタSW22、SW23、及びSW24を含む。
TM-
遮断トランジスタSW22、SW23、及びSW24は、それぞれマイコン41から駆動トランジスタSW12、SW13、及びSW14への駆動指令経路42を遮断するためのスイッチング素子である。上述した図2(b)を参照するに、クラッチC2とブレーキB1とが同時に係合される係合パターンはない。また、ブレーキB1とブレーキB2とが同時に係合される係合パターンもない。そのため、マイコン41が出力する駆動トランジスタSW12への駆動指令信号に応じて、遮断トランジスタSW23によりマイコン41から駆動トランジスタSW13への駆動指令経路42−3を遮断する。また、マイコン41が出力する駆動トランジスタSW13への駆動指令信号に応じて、遮断トランジスタSW22によりマイコン41から駆動トランジスタSW12への駆動指令経路42−2を遮断し、遮断トランジスタSW24によりマイコン41から駆動トランジスタSW14への駆動指令経路42−4を遮断する。また、マイコン41が出力する駆動トランジスタSW14への駆動指令信号に応じて、遮断トランジスタSW23によりマイコン41から駆動トランジスタSW13への駆動指令経路42−3を遮断する。これにより、前進1速〜3速、又は後進のいずれの変速段においても同時に係合することがない摩擦係合要素同士がマイコン41からの誤った駆動指令信号により誤って同時係合することを防止することができるため、自動変速機20のギヤロック等の好ましくない挙動を防止することができる。
The cutoff transistors SW22, SW23, and SW24 are switching elements for blocking the
ここで、具体的な遮断トランジスタSW22、SW23、SW24の構成例とその作用について説明をする。 Here, specific configuration examples and operations of the cutoff transistors SW22, SW23, and SW24 will be described.
図4は、本実施形態に係るTM−ECU40による自動変速機20内のクラッチC1、C2又はブレーキB1、B2への供給油圧を制御するソレノイドバルブを駆動させるための駆動指令経路の遮断手法の一例を説明する図である。以下、マイコン41が出力する駆動トランジスタSW13への駆動指令信号に応じて、遮断トランジスタSW22によりマイコン41から駆動トランジスタSW12への駆動指令経路42−2を遮断する手法について説明をする。また、同様に、マイコン41が出力する駆動トランジスタSW12への駆動指令信号に応じて、遮断トランジスタSW23によりマイコン41から駆動トランジスタSW13への駆動指令経路42−3を遮断する手法についても説明をする。なお、各駆動指令経路42を遮断する手法(回路構成)は、全て同様であるため、他の説明は省略する。
FIG. 4 shows an example of a drive command path blocking method for driving a solenoid valve that controls the hydraulic pressure supplied to the clutches C1 and C2 or the brakes B1 and B2 in the
図4を参照するに、マイコン41と駆動トランジスタSW12、SW13のゲート端子が接続され、これらの接続線がマイコン41から駆動トランジスタSW12、SW13への駆動指令経路42−2、42−3となる。マイコン41と駆動トランジスタSW12のゲート端子を接続する駆動指令経路42−2の中間の接続点P2から分岐して遮断トランジスタSW22のコレクタ端子が接続される。そして、遮断トランジスタSW22のエミッタ端子は接地される。また、同様に、マイコン41と駆動トランジスタSW13のゲート端子を接続する駆動指令経路42−3の中間の接続点P3から分岐して遮断トランジスタSW23のコレクタ端子が接続される。そして、遮断トランジスタSW23のエミッタ端子は接地される。
Referring to FIG. 4, the
駆動トランジスタSW12のコレクタ端子は、バッテリ50に接続され、エミッタ端子は、ソレノイドバルブSL2のソレノイドに接続される。同様に、駆動トランジスタSW13のコレクタ端子は、バッテリ50に接続され、エミッタ端子は、ソレノイドバルブSL3のソレノイドに接続される。駆動トランジスタSW12のゲート端子に電圧が印加されることにより駆動トランジスタSW12のコレクタ−エミッタ間が導通し、バッテリ50からソレノイドバルブSL2にバッテリ50の電圧が印加され、ソレノイドに電流が流れる。同様に、駆動トランジスタSW13のゲート端子に電圧が印加されることにより駆動トランジスタSW13のコレクタ−エミッタ間が導通し、バッテリ50からソレノイドバルブSL3にバッテリ50の電圧が印加され、ソレノイドに電流が流れる。
The collector terminal of the drive transistor SW12 is connected to the
ソレノイドバルブSL2の接地側には、検出抵抗R2が設けられる。該検出抵抗R2とソレノイドバルブSL2と中間の接続点P2Rから分岐した接続線が、遮断トランジスタSW23のゲート端子に接続される。また、同様に、ソレノイドバルブSL3の接地側には、検出抵抗R3が設けられる。該検出抵抗R3とSL3の中間の接続点P3Rから分岐した接続線が、遮断トランジスタSW22のゲート端子に接続される。 A detection resistor R2 is provided on the ground side of the solenoid valve SL2. A connection line branched from the intermediate connection point P2R between the detection resistor R2 and the solenoid valve SL2 is connected to the gate terminal of the cutoff transistor SW23. Similarly, a detection resistor R3 is provided on the ground side of the solenoid valve SL3. A connection line branched from a connection point P3R between the detection resistors R3 and SL3 is connected to the gate terminal of the cutoff transistor SW22.
ここで、上述したとおり、クラッチC2を駆動させる場合、マイコン41は、ソレノイドバルブSL2のソレノイドに流す電流に応じたデューティ比のオンオフ信号を駆動指令信号として出力し、駆動トランジスタSW12をオンオフ駆動する。駆動トランジスタSW12をオンオフ駆動することによりソレノイドバルブSL2のソレノイドには、電流が増加と減少を繰り返しながら電流が流れ続け、この増減される電流の平均電流値によりソレノイドバルブSL2からクラッチC2への供給油圧が調整される。そのため、マイコン41から駆動トランジスタSW12に駆動指令信号が出力されると、接続点P2Rには、ソレノイドバルブSL2のソレノイドに流れる電流に応じた電圧が発生する。そして、接続点P2Rに発生する電圧は、遮断トランジスタSW23のゲート端子に印加され、遮断トランジスタSW23のコレクタ端子とエミッタ端子とが導通する。これにより、接続点P3は接地され、常時0Vとなるため、マイコン41から駆動トランジスタSW13にオン信号(Hi信号)を出力することができず、結果として、駆動指令経路42−3は遮断される。即ち、ソレノイドバルブSL2を駆動させるための駆動指令信号に応じてソレノイドバルブSL2に流れる電流を用いて、遮断トランジスタSW23を導通させ、駆動指令経路42−3を遮断することができる。
Here, as described above, when driving the clutch C2, the
また、同様に、ブレーキB1を駆動させる場合についても、マイコン41から駆動トランジスタSW13に駆動指令信号が出力されると、接続点P3Rには、ソレノイドバルブSL3のソレノイドに流れる電流に応じた電圧が発生する。そして、接続点P3Rに発生する電圧は、遮断トランジスタSW22のゲート端子に印加され、遮断トランジスタSW22のコレクタ端子とエミッタ端子とが導通する。これにより、接続点P2は接地され、常時0Vとなるため、マイコン41から駆動トランジスタSW12にオン信号(Hi信号)を出力することができず、結果として、駆動指令経路42−2は遮断される。即ち、ソレノイドバルブSL3を駆動させるための駆動指令信号に応じてソレノイドバルブSL3に流れる電流を用いて、遮断トランジスタSW22を導通させ、駆動指令経路42−2を遮断することができる。
Similarly, when driving the brake B1, when a drive command signal is output from the
なお、遮断トランジスタSW23のゲート端子には、マイコン41から駆動トランジスタSW14への駆動指令信号に応じてソレノイドバルブSL4のソレノイドに流れる電流に応じた電圧も印加される。そのため、図4では簡単のため省略したが、遮断トランジスタSW23のゲート端子と接続点P2Rの間に論理回路(OR回路)を設けるとよい。そして、ソレノイドバルブSL2のソレノイドに流れる電流に応じた電圧と、ソレノイドバルブSL4のソレノイドに流れる電流に応じた電圧とのいずれか一方が入力された場合に、遮断トランジスタSW23が導通するようにしてよい。
Note that a voltage corresponding to the current flowing through the solenoid of the solenoid valve SL4 in response to a drive command signal from the
このように、本実施形態におけるTM−ECU40は、フェールセーフ機能として、いずれの変速段においても同時係合することがない摩擦係合要素同士について、一方の摩擦係合要素を駆動させる駆動指令信号に応じて他方の摩擦係合要素を駆動させる駆動指令経路を遮断する。これにより、自動変速機20のギヤロック等の好ましくない挙動等を防止することができる。
As described above, the TM-
また、電子回路により係合すると好ましくない摩擦係合要素を駆動する駆動指令経路を遮断するため、油圧回路(例えば、前述のフェールセーフバルブ)等による方法に比べて、変速段の切り替え応答性の低下を抑制することができる。 Further, since the drive command path for driving the frictional engagement element which is not preferable when engaged by the electronic circuit is cut off, the shift stage switching responsiveness is improved as compared with a method using a hydraulic circuit (for example, the above fail-safe valve). The decrease can be suppressed.
また、マイコン等による演算処理によらず、電子回路構成により係合すると好ましくない摩擦係合要素を駆動する駆動指令経路を遮断するため、当該フェールセーフ機能の信頼性を高めることが可能となる。 Further, since the drive command path for driving the frictional engagement element which is not preferable when engaged by the electronic circuit configuration is cut off regardless of the calculation processing by the microcomputer or the like, the reliability of the failsafe function can be improved.
また、遮断トランジスタSW22〜SW24等の追加のみで、当該フェールセーフ機能を実現できるため、コスト上昇を抑制することが可能となる。 Moreover, since the fail-safe function can be realized only by adding the cutoff transistors SW22 to SW24 and the like, an increase in cost can be suppressed.
また、遮断トランジスタSW22〜SW24等が故障すると、(1)遮断すべきでない駆動指令経路を遮断したり、(2)遮断すべき駆動指令経路を遮断しなかったりする場合がある。しかしながら、(1)の場合、自動変速機20の挙動として検出が可能であり、また、余分に駆動指令経路を遮断することになるので、自動変速機20にギヤロック等の好ましくない挙動は発生しない。また、(2)の場合も、車両停止中等、自動変速機20の駆動に影響しない状態で、遮断トランジスタSW22〜SW24により遮断された駆動指令経路42に、マイコン41からテスト用の駆動指令出力をする等により安全に故障検出が可能である。即ち、当該フェールセーフ機能の潜在的な故障についても安全に検出することができる。
Further, when the shut-off transistors SW22 to SW24 etc. fail, there are cases where (1) the drive command path that should not be shut off is shut off and (2) the drive command path that should be shut off is not shut off. However, in the case of (1), it is possible to detect the behavior of the
なお、本実施形態では、いずれの変速段においても同時係合することがない摩擦係合要素同士について、一方の摩擦係合要素を駆動する場合に、他方の摩擦係合要素を駆動させる駆動指令経路を遮断したが、所定の変速比の構成する場合に係合しない摩擦係合要素の全部又は一部を駆動させる駆動指令経路を遮断するようにしてもよい。例えば、前進2速の場合、クラッチC1とブレーキB1とが係合されるので、駆動トランジスタSW11、SW13への駆動指令信号に応じて、遮断トランジスタSW22、SW24を導通させ、駆動指令経路42−2、42−4を遮断してよい。これにより、クラッチC2とブレーキB2とがマイコン41の誤作動等により係合されることがなくなる。具体的には、駆動トランジスタSW11、SW13への駆動指令信号に応じて、ソレノイドバルブSL1、SL3の各ソレノイドに流れる電流に応じた電圧(検出抵抗等による電圧)が入力された場合に、遮断トランジスタSW22、SW24に遮断指令信号を出力する論理回路を構成するとよい。他の変速段(前進1速、3速、後進)についても同様である。また、この場合、駆動指令経路42−1にも遮断トランジスタSW21を設けて、駆動指令経路42−1も遮断可能にするとよい。
In the present embodiment, when one frictional engagement element is driven with respect to frictional engagement elements that are not simultaneously engaged in any of the shift speeds, a drive command for driving the other frictional engagement element. Although the path is cut off, the drive command path that drives all or a part of the friction engagement elements that are not engaged when a predetermined gear ratio is configured may be cut off. For example, in the case of the second forward speed, the clutch C1 and the brake B1 are engaged, so that the cutoff transistors SW22 and SW24 are turned on according to the drive command signal to the drive transistors SW11 and SW13, and the drive command path 42-2 42-4 may be shut off. As a result, the clutch C2 and the brake B2 are not engaged due to malfunction of the
[第2の実施形態]
次いで、第2の実施形態について、説明をする。
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment will be described.
本実施形態に係る変速装置の制御装置(TM−ECU)は、摩擦係合要素の係脱を制御するマイコンに加えて、摩擦係合要素に対する駆動指令経路を遮断するための監視マイコンを設定する点において、主に第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して、異なる部分を中心に説明する。 The transmission control device (TM-ECU) according to the present embodiment sets a monitoring microcomputer for blocking the drive command path for the friction engagement element, in addition to the microcomputer for controlling the engagement / disengagement of the friction engagement element. In this respect, it is mainly different from the first embodiment. Hereinafter, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and different portions will be mainly described.
本実施形態に係る自動変速機の制御装置(TM−ECU)を含む車両の概略構成は、第1の実施形態に係る図1と同様であるため、説明は省略する。 Since the schematic configuration of the vehicle including the automatic transmission control device (TM-ECU) according to the present embodiment is the same as that of FIG. 1 according to the first embodiment, description thereof is omitted.
また、本実施形態に係る自動変速機20の概略構成、及び各変速段とクラッチ及びブレーキとの対応関係についても、第1の実施形態に係る図2と同様であるため、説明は省略する。
Further, the schematic configuration of the
次に、本実施形態に係るTM−ECU40による自動変速機20の変速制御について説明をする。
Next, the shift control of the
図5は、本実施形態に係るTM−ECU40と自動変速機20内のクラッチC1、C2及びブレーキB1、B2への油圧供給経路との関係を示すブロック図である。なお、図中太い実線は、油圧供給ラインを表し、細い実線は、電力供給ラインを表し、点線は、制御指令ラインを表している。なお、以下において、第1の実施形態に係る図3と同様の部分については説明を省略し、本実施形態特有の部分を中心に説明をする。
FIG. 5 is a block diagram showing the relationship between the TM-
図5を参照するに、TM−ECU40は、マイコン41に加えて、監視マイコン44を含む。
Referring to FIG. 5, TM-
監視マイコン44は、遮断トランジスタSW21〜SW24(のゲート端子)に遮断指令信号を出力し、各駆動指令経路42を遮断することができる。例えば、マイコン41の制御により前進2速に変速される場合、監視マイコン44は、マイコン41から変速段の情報を取得し、前進2速において係合しない摩擦係合要素(クラッチC2とブレーキB2)に対応する遮断トランジスタSW22、SW24に遮断指令信号を出力する。これにより、駆動指令経路42−2、42−4が遮断される。また、他の変速段(前進1速、3速、及び後進)についても、該当する変速段において係合しない摩擦係合要素に対応する遮断トランジスタに遮断指令信号を出力する。これにより、所定の変速比を構成する場合において、係合しない摩擦係合要素を駆動させるための駆動指令経路を遮断することができる。そのため、マイコン41の誤作動等により誤った駆動指令信号が出力された場合であっても、駆動指令経路が遮断されているため、自動変速機20のギヤロック等の好ましくない挙動を防止することが可能となる。
The
ここで、具体的な監視マイコン44、遮断トランジスタSW21〜SW24の構成例とその作用について説明をする。
Here, a specific configuration example and operation of the
図6は、本実施形態に係るTM−ECU40による自動変速機20内のクラッチC1、C2又はブレーキB1、B2への供給油圧を制御するソレノイドバルブを駆動させるための駆動指令経路の遮断手法の一例を説明する図である。以下、監視マイコン44からの遮断指令信号に応じて、遮断トランジスタSW22によりマイコン41から駆動トランジスタSW12への駆動指令経路42−2を遮断する手法について説明をする。なお、各駆動指令経路42を遮断する手法(回路構成)は、全て同様であるため、他の駆動指令経路42−1、42−3、42−4を遮断する手法についての説明は省略する。
FIG. 6 shows an example of a drive command path blocking method for driving a solenoid valve that controls the hydraulic pressure supplied to the clutches C1 and C2 or the brakes B1 and B2 in the
図6を参照するに、第1の実施形態と同様、マイコン41と駆動トランジスタSW12のゲート端子が接続され、この接続線がマイコン41から駆動トランジスタSW12への駆動指令経路42−2となる。また、マイコン41と駆動トランジスタSW12のゲート端子を接続する駆動指令経路42−2の中間の接続点P2から分岐して遮断トランジスタSW22のコレクタ端子が接続される。そして、遮断トランジスタSW22のエミッタ端子は接地される。
Referring to FIG. 6, as in the first embodiment, the
また、第1の実施形態と同様、駆動トランジスタSW12のコレクタ端子は、バッテリ50に接続され、エミッタ端子は、ソレノイドバルブSL2のソレノイドに接続される。駆動トランジスタSW12のゲート端子に電圧が印加されることにより駆動トランジスタSW12のコレクタ−エミッタ間が導通し、バッテリ50からソレノイドバルブSL2にバッテリ50の電圧が印加され、ソレノイドに電流が流れる。
As in the first embodiment, the collector terminal of the drive transistor SW12 is connected to the
監視マイコン44は、遮断トランジスタSW22のゲート端子に接続される。監視マイコン44から遮断指令信号が出力され、遮断トランジスタSW22に電圧が印加されると遮断トランジスタSW22のコレクタ−エミッタ間が導通する。これにより、接続点P2が接地し、常時0Vとなるため、マイコン41から駆動トランジスタSW12にオン信号(Hi信号)を出力することができず、結果として、駆動指令経路42−2は遮断される。同様の作用により、監視マイコン44は、遮断トランジスタSW21、SW23、SW24の各ゲート端子に遮断指令信号を出力し、駆動指令経路42−1、42−3、42−4を遮断することができる。
The
このように、本実施形態に係るTM−ECU40は、フェールセーフ機能として、所定の変速比の構成する場合において係合しない摩擦係合要素を駆動させる駆動指令経路を遮断する。これにより、自動変速機20のギヤロック等の好ましくない挙動等を防止することができる。
As described above, the TM-
また、監視マイコン44からの遮断指令信号により係合すると好ましくない摩擦係合要素を駆動する駆動指令経路を遮断するため、油圧回路(例えば、前述のフェールセーフバルブ)等による方法に比べて、変速段の切り替え応答性の低下を抑制することができる。
Further, since the drive command path for driving the frictional engagement element which is not desirable when engaged by the shutoff command signal from the
また、自動変速機20の変速制御を行うマイコン41とは異なる別の監視マイコン44により係合すると好ましくない摩擦係合要素を駆動する駆動指令経路を遮断するため、当該フェールセーフ機能の信頼性を高めることが可能となる。
Further, since the drive command path for driving the frictional engagement element which is not preferable when the
また、監視マイコン44、遮断トランジスタSW21〜SW24等の追加のみで、当該フェールセーフ機能を実現できるため、例えば、油圧回路にフェールセーフバルブを追加する場合等に比して、コスト上昇を抑制することが可能となる。
Further, since the fail-safe function can be realized only by adding the
また、監視マイコン44、遮断トランジスタSW21〜SW24等が故障すると、(1)遮断すべきでない駆動指令経路を遮断したり、(2)遮断すべき駆動指令経路を遮断しなかったりする場合がある。しかしながら、(1)の場合、自動変速機20の挙動として検出が可能であり、また、余分に駆動指令経路を遮断することになるので、自動変速機20にギヤロック等の好ましくない挙動は発生しない。また、(2)の場合も、車両停止中等、自動変速機20の駆動に影響しない状態で、監視マイコン44からの遮断指令に基づき、遮断トランジスタSW21〜SW24により遮断された駆動指令経路42に、マイコン41からテスト用の駆動指令出力をする等により安全に故障検出が可能である。即ち、当該フェールセーフ機能の潜在的な故障についても安全に検出することができる。
Further, when the
なお、本実施形態では、所定の変速比を構成する場合において係合しない摩擦係合要素を駆動させる駆動指令経路の全てを遮断するものであったが、所定の変速比を構成する場合において係合しない摩擦係合要素を駆動させる駆動指令経路の一部(少なくとも一つ)を遮断してもよい。例えば、所定の変速比を構成する場合において係合しない摩擦係合要素のうち、同時に係合すると自動変速機20が好ましくない挙動を起こす摩擦係合要素を駆動させる駆動指令経路を選択的に遮断してよい。また、第1の実施形態と同様、いずれの変速段においても同時係合することがない摩擦係合要素同士について、一方の摩擦係合要素を駆動する場合に、他方の摩擦係合要素を駆動させる駆動指令経路を遮断してもよい。
In the present embodiment, all of the drive command paths for driving the friction engagement elements that are not engaged when a predetermined speed ratio is configured are cut off. However, when a predetermined speed ratio is configured, A part (at least one) of the drive command path that drives the frictional engagement elements that do not match may be blocked. For example, among the friction engagement elements that are not engaged when a predetermined gear ratio is configured, the drive command path that drives the friction engagement elements that cause the
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。 As mentioned above, although the form for implementing this invention was explained in full detail, this invention is not limited to this specific embodiment, In the range of the summary of this invention described in the claim, various Can be modified or changed.
例えば、上述した各実施形態において自動変速機20は、前進3段、後進1段の変速装置であったが、より多い変速段を有する変速装置であってもよいし、より少ない変速段を有する変速装置であってもよい。
For example, in each of the above-described embodiments, the
また、上述した各実施形態において自動変速機20は、別に動力源としてのエンジン10を有するが、変速装置内に動力源、例えば、駆動モータ等を有するものであってもよい。
Further, in each of the above-described embodiments, the
1 車両
10 エンジン
20 自動変速機
30 エンジンECU
40 トランスミッションECU
41 マイコン(制御部)
42 駆動指令経路
42−1、42−2、42−3、42−4 駆動指令経路
44 監視マイコン(他の制御部)
50 バッテリ
B1、B2 ブレーキ(摩擦係合要素)
C1、C2 クラッチ(摩擦係合要素)
FW ワンウェイクラッチ
SL1〜SL4 ソレノイドバルブ(アクチュエータ)
SW11〜SW14 駆動トランジスタ
SW21〜SW24 遮断トランジスタ
1
40 Transmission ECU
41 Microcomputer (control unit)
42 Drive Command Path 42-1, 42-2, 42-3, 42-4
50 Battery B1, B2 Brake (friction engagement element)
C1, C2 clutch (friction engagement element)
FW One-way clutch SL1 to SL4 Solenoid valve (actuator)
SW11 to SW14 drive transistor SW21 to SW24 cutoff transistor
Claims (5)
油圧により駆動される複数の摩擦係合要素と、
各前記複数の摩擦係合要素に対して設けられ、各前記複数の摩擦係合要素に供給される前記油圧を制御するアクチュエータと、
各前記アクチュエータを選択的に駆動させ、前記複数の摩擦係合要素の係合パターンを変更することにより前記変速比を制御する制御部と、を備え、
前記制御部により所定の変速比が構成される場合に、前記所定の変速比の構成において係合しない摩擦係合要素の少なくとも一つに対応するアクチュエータを駆動させる駆動指令が伝達される経路を遮断することを特徴とする、
制御装置。 A transmission control device capable of shifting and outputting input power and changing a gear ratio,
A plurality of friction engagement elements driven by hydraulic pressure;
An actuator that is provided for each of the plurality of friction engagement elements and controls the hydraulic pressure supplied to each of the plurality of friction engagement elements;
A controller that selectively drives each of the actuators and controls the speed ratio by changing an engagement pattern of the plurality of friction engagement elements;
When a predetermined gear ratio is configured by the control unit, a path through which a drive command for driving an actuator corresponding to at least one of the friction engagement elements not engaged in the configuration of the predetermined gear ratio is interrupted is cut off. It is characterized by
Control device.
前記所定の変速比の構成において係合する摩擦係合要素のいずれかと、いずれの前記係合パターンにおいても同時係合することがない摩擦係合要素であることを特徴とする、
請求項1に記載の制御装置。 Said at least one is
One of the friction engagement elements engaged in the configuration of the predetermined gear ratio is a friction engagement element that does not simultaneously engage in any of the engagement patterns.
The control device according to claim 1.
前記他の制御部は、
前記制御部により前記所定の変速比が構成される場合に、前記経路を遮断することを特徴とする、
請求項1又は2に記載の制御装置。 Provided with another control unit different from the control unit,
The other control unit is
When the predetermined gear ratio is configured by the control unit, the route is blocked.
The control device according to claim 1 or 2.
請求項1又は2に記載の制御装置。 The path is blocked in response to a drive command for driving an actuator corresponding to a friction engagement element engaged in the configuration of the predetermined speed ratio.
The control device according to claim 1 or 2.
前記所定の変速比の構成において係合する摩擦係合要素に対応するソレノイドバルブを駆動させる駆動指令に応じて該ソレノイドバルブ内のソレノイドに流れる電流を用いて、前記経路を遮断することを特徴とする、
請求項4に記載の制御装置。 The actuator is a solenoid valve;
The path is blocked using a current flowing through a solenoid in the solenoid valve in response to a drive command for driving a solenoid valve corresponding to a friction engagement element to be engaged in the configuration of the predetermined gear ratio. To
The control device according to claim 4.
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