JP2015072680A - 支援装置、支援方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】販売者と購買者が共に繁栄することが可能な戦略的互恵市場の形成を支援することで、マーケットにおいて、販売者と購買者が共存できる戦略的互恵市場の形成を支援する支援装置および支援プログラムを提供すること。
【解決手段】販売者と購買者が共同売買する市場である戦略的互恵市場の創設を前提とし、共同売買とは、販売者と購買者が予め合意した所定の取引式に基づいて売買を行うことをいい、各取引に関する情報は一元的に全て支援装置10の管理者サーバ50に送られ、ここで、記憶、分類されるようになっている。また、この戦略的互恵市場は、共同売買を所定期間実施することで販売者と購買者の共同収益が発生する。そして、この共同売買で発生した共同収益を使用して、販売者および購買者の共同決済を実施する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マーケットにおいて、販売者と購買者が共存できる戦略的互恵市場を支援する支援装置、支援方法および支援プログラムに関する。
現在、我々の日常生活は市場経済がその拠り所となっているといっても過言ではない。この市場経済は、マーケットにおける人々の自由な商品又はサービスの取引により成立している。
一般に、マーケットにおいて販売者と購買者(消費者)は、多種多様な商品やサービスを売買している。両者の取引における重要な関心事は当該商品又はサービスのマーケットにおける「価格」である。
通常、販売者は、当該商品又はサービスの原価、コスト、得たい利益を考慮して、販売価格を設定する。一方、購買者は、販売者が設定した「価格」から値引きした価格、又はポイントと呼ばれる付加特典を加味して購買の意思を決定する傾向がある。よって、販売者は利益を確保するために可能な限り商品を高価で販売することを意図し、一方、購買者はできるだけ低価格又は有利な条件で商品を購入しようとする。
このような、売買価格を巡る両者の相克は、時として、同業者間や同一地域における熾烈な低価格競争に陥りかねない。また、仮に、商品の大量販売に成功したとしても、結果として販売者の収益が向上しない事態が発生することもある。そのため、販売者は価格を巡る戦略に日々苦心しているのが実情である。一方、購入者も有利な取引を求めて情報収集に時間とエネルギーを費やしている。
ところで、上記したように、マーケットにおける販売者と購買者の関係は、一方が利益を得れば他方が損失を被るという利害対立に陥っている。そして、商品やサービスの品質や効能や安全や安心といった本質的な問題でなく、価格を巡って如何に有利な条件を獲得するかにのみ労力が費やされることになってしまっていた。このような状況は、販売者と購買者の間だけでなく、販売者間の仕入れ価格にも歪みが生じかねない。本来あるべき、生産や流通や販売というマーケットの健全化には、非生産的で無駄な労力を迫る環境は好ましいことではない。
このような状況下で、販売者と購買者の利害対立を抑制し、双方が一定の利益を享受するマーケットの創出できれば、両者にかかる余計な労力を削減することが期待できる。
そこで、本発明は、販売者と購買者が共に繁栄することが可能な戦略的互恵市場の形成を支援することで、マーケットにおいて、販売者と購買者が共存できる戦略的互恵市場の形成を支援する支援装置および支援プログラムを提供することを課題(目的)とする。
請求項1記載の発明では、各々に識別標識であるIDを付された複数の販売者と、各々に識別標識であるIDを付された複数の購買者とが共同売買することで共同収益を得る、前記販売者と購買者の互恵市場を支援する支援装置であって、前記共同売買において前記購買者から前記販売者に支払われる売買価格Qに含まれて取引され、前記販売者と前記購買者との前記共同収益の原資となる互恵金額Rから、前記販売者への還元額を算出する算出情報が格納されている算出情報格納部と、前記共同売買が行われる場合に、前記販売者を識別する販売者ID、前記購買者を識別する購買者ID、前記共同売買の日時、前記売買価格Qおよび前記互恵金額Rを含む取引情報を、取得して格納する取引情報格納部と、を備え、前記取引情報格納部に格納された前記取引情報における前記販売者IDごとの前記互恵金額Rについて、前記算出情報格納部に格納されている前記算出情報を用いることにより、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への前記還元額を算出する還元額算出手段と、前記取引情報格納部に格納された前記取引情報のうち、販売者IDごとに、予め定められた取引期間における前記互恵金額Rの合計である総互恵金額TBR、および、前記取引期間における前記還元額算出手段により算出された前記還元額の合計である総還元額TBXを算出することにより、前記販売者IDで識別される前記販売者ごとの共同収益JPRを、前記算出情報格納部に格納されている下記{式1}を用いて算出する共同収益算出手段と、{式1:JPR=TBR−TBX}を備えることを特徴とする支援装置を提供する。
請求項2記載の発明では、前記算出情報格納部は、算出情報として、第1還元率R1%および第2還元率R2%、並びに、下記{式2}{式3}{式4}、{式2:BR1=R×R1%}{式3:TBR2=TBR×(TBR÷TBQ)×(R2%−R1%)}{式4:TBX=TBR1+TBR2}を格納しており、 前記還元額算出手段は、 前記取引情報格納部に格納された前記取引情報ごとに、前記算出情報格納部に格納している前記{式2}による、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への第1還元額BR1を算出する第1還元額算出手段と、前記取引情報格納部に格納された前記取引情報のうち、販売者IDごとに、前記取引期間における前記売買価格Qの合計である総売買価格TBQを算出し、前記算出情報格納部に格納している前記{式3}による、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への第2還元額TBR2を算出する第2還元額算出手段と、を備え、前記共同収益算出手段は、前記算出情報格納部に格納している前記{式4}による、販売者IDごとに、前記取引期間における前記第1還元額BR1の合計TBR1と、前記第2還元額TBR2との和を、前記{式1}の前記総還元額TBXとして用いることを特徴とする請求項1に記載の支援装置を提供する。
請求項3記載の発明では、前記算出情報格納部は、算出情報として、前記共同収益JPRを、前記販売者の販売者共同収益BJPRに分配する{式5:BJPR=JPR×B%}と、前記共同収益JPRを、前記購買者の購買者共同収益PJPRに分配する{式6:PJPR=JPR×P%}を格納していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の支援装置を提供する。
請求項4記載の発明では、前記算出情報格納部は、前記{式1〜式6}を格納する演算式テーブルと、前記{式1〜式6}の算出に用いる前記第1還元率R1%および前記第2還元率R2%の値を、取引期間ごとに「0%≦R1%≦R2%≦100%」の範囲で確定し、並びに 販売者分配率B%および購買者分配率P%の値を、取引期間ごとに「B%+P%=100%」の範囲内で確定するパラメータテーブルとを備えたことを特徴とする請求項2および請求項3に記載の支援装置を提供する。
請求項5記載の発明では、前記算出情報格納部は、算出情報として、付与ポイント数に応じて前記販売者共同収益BJPRを分配する分配式を格納しており、前記販売者IDに対応付けて、前記販売者が前記購買者に付与した付与ポイント数を、前記共同売買における取引期間中の前記取引情報とし、前記取引情報格納部に格納する取引情報取得手段と、前記算出情報格納部に格納している前記分配式を用いて、前記取引情報格納部に格納されている前記付与ポイントに基づいて算出した分配額を、前記販売者共同収益BJPRから前記購買者に分配する分配算出手段と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の支援装置を提供する。
請求項6記載の発明では、前記算出情報格納部は、前記利用金額に応じて前記購買者共同収益PJPRを分配する分配式を格納しており、前記購買者IDに対応付けて、前記購買者が、予め指定されている前記販売者の商品やサービスを利用した利用金額の一部または全額を、前記取引情報格納部から抽出する利用金額抽出手段をさらに備え、前記分配算出手段は、前記算出情報格納部に格納している前記分配式を用いて、前記利用金額抽出手段により抽出された前記利用金額に基づいて、前記購買者共同収益PJPRを前記購買者に分配する分配額を算出することを特徴とする請求項4に記載の支援装置を提供する。
請求項7記載の発明では、各々に識別標識であるIDを付された複数の販売者と、各々に識別標識であるIDを付された複数の購買者が共同売買することで共同収益を得る、閉鎖的な市場である戦略的互恵市場を支援する支援装置を用いた支援方法であって、前記支援装置が、前記共同売買において前記購買者から前記販売者に支払われる売買価格Qに含まれて取引され、前記販売者と前記購買者との前記共同収益の原資となる互恵金額Rから、前記販売者への還元額を算出する算出情報が格納されている算出情報格納部と、前記共同売買が行われる場合に、前記販売者を識別する販売者ID、前記購買者を識別する購買者ID、前記共同売買の日時、前記売買価格Qおよび前記互恵金額Rを含む取引情報を、取得して格納する取引情報格納部と、を備え、前記取引情報格納部に格納された前記取引情報における前記販売者IDごとの前記互恵金額Rについて、前記算出情報格納部に格納されている前記算出情報を用いることにより、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への前記還元額を算出する還元額算出ステップと、前記取引情報格納部に格納された前記取引情報のうち、販売者IDごとに、予め定められた取引期間における前記互恵金額Rの合計である総互恵金額TBR、および、前記取引期間における前記還元額算出手段により算出された前記還元額の合計である総還元額TBXを算出することにより、前記販売者IDで識別される前記販売者ごとの共同収益JPRを、前記算出情報格納部に格納されている下記{式1}を用いて算出する共同収益算出ステップと、{式1:JPR=TBR−TBX}を備えることを特徴とする支援方法を提供する。
請求項8記載の発明では、各々に識別標識であるIDを付された複数の販売者と、各々に識別標識であるIDを付された複数の購買者が共同売買することで共同収益を得る、閉鎖的な市場である戦略的互恵市場を支援し、前記共同売買において前記購買者から前記販売者に支払われる売買価格Qに含まれて取引され、前記販売者と前記購買者との前記共同収益の原資となる互恵金額Rから、前記販売者への還元額を算出する算出情報が格納されている算出情報格納部と、前記共同売買が行われる場合に、前記販売者を識別する販売者ID、前記購買者を識別する購買者ID、前記共同売買の日時、前記売買価格Qおよび前記互恵金額Rを含む取引情報を、取得して格納する取引情報格納部と、を備えするコンピュータである支援装置であって、前記取引情報格納部に格納された前記取引情報における前記販売者IDごとの前記互恵金額Rについて、前記算出情報格納部に格納されている前記算出情報を用いることにより、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への前記還元額を算出する還元額算出機能と、前記取引情報格納部に格納された前記取引情報のうち、販売者IDごとに、予め定められた取引期間における前記互恵金額Rの合計である総互恵金額TBR、および、前記取引期間における前記還元額算出手段により算出された前記還元額の合計である総還元額TBXを算出することにより、前記販売者IDで識別される前記販売者ごとの共同収益JPRを、前記算出情報格納部に格納されている下記{式1}を用いて算出する共同収益算出機能と、{式1:JPR=TBR−TBX}をコンピュータである支援装置に実現させるプログラム。
本発明によれば、販売者と購買者が共に繁栄することが可能な戦略的互恵市場を形成することができる。
本発明の実施例にかかる支援システムの構成を説明する図である。 管理サーバの構成を説明する図である。 管理者サーバの記憶部のブロック図である。 レジ端末の構成を説明する図である。 携帯端末の構成を説明する図である。 演算式事例図である。 パラメータ事例図である。 共同売買(JBS)の情報処理図である。 共同売買(JBS)の情報処理図である。 購入者別情報処理図である。 販売者別情報処理図である。 販売者の年間情報処理図である。 購買者の年間情報処理図である。 購買者の共同収益(PJPR)を算出する情報処理図である。 付与ポイント(ケース1)を共同決済(TJS)する情報処理図である。 付与ポイント(ケース2)を共同決済(TJS)する情報処理図である。 TTBPMをPIDに分配する情報処理図である。 TPJPRをPIDに分配する情報処理図である。 PJPRとPJPPを合算する情報処理図である。 共同売買(JBS)の情報処理図(1)である。 共同売買(JBS)の情報処理図(2)である。 年度別のパラメータ一覧図である。 2036年度のTPJPR創出図である。 遊園地の入場券発行(1)である。 遊園地の入場券発行(2)である。 互恵金額(R)加算図である。 「携帯端末(モバイル)(PID−T8−9555)」の画面を示した図である。 ATT−Rの確率表である。 PIDに関する情報収集である。 BID−NTの情報処理である。 BID−NTの情報処理(1)である。 BID−NTの情報処理(2)である。 PJPRの分配である。 実施例11の処理手順を示したフローチャートである。 PID−1と「BID−A〜Z」の「AQ〜ZQ」である。 PID−2と「BID−A〜Z」の「AQ〜ZQ」である。 「BID−A〜Z」の「AQRE%〜ZQRE%」である。 「PID−1〜100000000」と「BID−A1〜NのTAQ」である。 BID−A〜Zの共同決済(TJS)である。 2036年度のPA(1)である。 2036年度のPA(2)である。 2036年度のPA(3)である。 2036年度のPAである。 PA利活用プログラムである。
(1)実施形態の概要
本発明は、販売者と購買者が共同売買する市場である戦略的互恵市場の創設を前提とする。この発明で、共同売買とは、販売者と購買者が予め合意した所定の取引式に基づいて売買を行うことをいい、各取引に関する情報は一元的に全て支援装置10の管理者サーバ50に送られ、ここで、記憶、分類されるようになっている。
また、この戦略的互恵市場は、共同売買を所定期間実施することで販売者と購買者の共同収益が発生する。そして、この共同売買で発生した共同収益を使用して、販売者および購買者の共同決済を実施する。
よって、この戦略的互恵市場の特徴は、共同売買、共同収益、共同決済を実施することである。
上記したように、戦略的互恵市場とは、共同売買(JBS)を実施し、前記共同売買(JBS)で共同収益(JPR)を創出する。さらに、共同収益(JPR)を販売者グループ30の共同収益(BJPR)と購買者グループ20の共同収益(PJPR)に分配し、それぞれを共同決済(TJS)に使用する。尚、共同売買(JBS)は、販売者グループ30と購買者グループ20が実施する。
この戦略的互恵市場の市場規模は購買者の購買力を拡大することで実現する。戦略的互恵市場においては、購買者に商品やサービスを供給する販売者間の熾烈な競争が繰り広げられることが想定される。
その結果、戦略的互恵市場の敗者となった販売者は戦略的互恵市場から撤退を余儀なくされる。一方で、戦略的互恵市場の勝者となった「販売者の共同収益」は向上する。
その結果、販売者の株価を保有する投資家は株価上昇と株式配当率の向上が期待できる。 また、販売者側で働く労働者の賃金上昇が期待できる。さらに、購買者の 共同収益は購買者の資産として、経済活動、社会貢献に資する事案、案件に使用することができる。
例えば、戦略的互恵市場で敗退した販売者が購買者に新たなる商品やサービスを提供するために起業した新規事業の需要を促進する手法を提案することである。
この戦略的互恵市場は、図1に示される支援装置10によって運営され、実現される。この支援装置10は、種々のデータの送受信、データの記憶、処理を行う管理者サーバ50を備えている。この管理サーバ50は、主として金銭の決済処理を行う情報処理センタ60と接続している。
この管理者サーバ50は、販売者グループ30の全て(例えば、各店舗、テーマパーク、鉄道(各駅)、教育機関、美術館など)に設置されたレジ端末と専用線又はインターネットで接続されている。
各レジ端末は、決済処理が行われた場合、スマートフォン(ICカード、磁気カード等)に記憶された各購買者のIDを取得して取引情報とともに管理者サーバに送信されるようになっている。
また、管理者サーバ50は、インターネットを介してオンラインショップサーバとも接続しており、スマートフォン等を介して取得した各購買者のIDと当該取引情報受信するようになっている。
(2)実施形態の詳細
まず、本発明の第1の実施例を説明する。
この第1の実施例で実現する戦略的互恵市場は、支援装置10によって実現される。この戦略的互恵市場は、予め契約に合意した販売者、購買者によって行われる閉鎖的市場である。
この戦略的互恵市場では、各販売者、購買者に対して、IDを付与してあり、この付与されたIDとともに各取引が記録される。
図2は、管理者サーバ50の構成を示したブロック図である。
管理者サーバ50は、CPU231、ROM232、RAM233、通信制御部234、記憶部235などがバスライン236によって接続している。
CPU231は、ROM232や記憶部235に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や管理者サーバ50の全体の制御を行う。
ROM232は、読み取り専用のメモリであって、管理者サーバ50が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。
RAM233は、読み書きが可能なメモリであって、CPU231が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
通信制御部234は、管理者サーバ50が通信回線を介してレジ端末7、携帯端末5と通信したり、インターネット3を介して携帯端末5と通信する。
記憶部235は、例えば、大容量のハードディスクで構成されており、CPU231がデータの送受信を行ったり、受信したデータを記憶部235に記憶したり、販売者のデータや購入者のデータをDB(データベース)に記憶している。
なお、この図2の例では、単一の管理者サーバ50を説明したが、この管理者サーバ50が、機能を分散することにより複数のサーバから構成されるようにしてもよい。
図3は、この管理者サーバ50の記憶部235のブロック図である。
管理者サーバ50の記憶部235は、販売者IDDB(データベース)201、購買者IDDB(データベース)202、共同売買管理部50A、算出情報格納部50B、共同収益管理部50C、共同決済管理部50Dから構成されている。
販売者IDDB201、購買者IDDB202には、各販売者、各購買者に付与されたIDが記憶されている。
共同売買管理部50Aは、取引情報格納部51と情報処理格納部52を備えている。
算出情報格納部50Bは、演算式テーブル53とパラメータテーブル54を備えている。
共同収益管理部50Cは、還元額算出部50Eと共同収益算出部58を備えている。
共同決済管理部50Dは、分配算出部59と利用金額格納部55を備えている。
尚、還元額算出部50Eは、第1還元額算出部56と第2還元額算出部57を備えている。
第1還元額算出部56、第2還元額算出部57、共同収益算出部58及び分配算出部59は、共同売買管理部50Aや算出情報格納部50Bと連携して情報処理を実施する。尚、情報処理格納部52は、取引情報格納部51に格納している「取引情報」から必要な情報を抽出し、各種処理を実施する。
また、分配算出部59は、利用金額格納部55に格納している利用金額に対して、共同決済(TJS)を実施する。
この実施例にかかる戦略的互恵市場では、所定の複数の販売者と複数の購買者が共同売買(JBS)する売買取引において、購買者から販売者に支払われる商品やサービスの価格Qに、販売者と購買者の共同収益(JPR)の原資となる互恵金額Rが含まれていることを特徴とする。
算出情報格納部50Bには、各販売者への還元額を算出する算出情報(演算式テーブル53とパラメータテーブル54)が格納されている。
共同売買管理部50Aの取引情報格納部51は、前記売買取引が行われる場合に、当該購買者を識別する購買者ID、当該販売者を識別する販売者ID、当該売買取引の日時、価格Qおよび互恵金額Rを含む取引情報を、外部の端末(レジ端末)から取得して格納する。
すなわち、取引情報格納部51は、販売者(BID−1〜N)から共同売買(JBS)における「取引情報(日時、販売者(BID)、購買者(PID)、価格(Q)、互恵金額(R)、ポイント(P))」を収集する。
尚、情報処理格納部52は、各種情報処理図を格納しており、情報処理に必要な情報(データ)を取引情報格納部51から取得する。
還元額算出部50Eは、取引情報格納部51に格納された取引情報における販売者IDごとの互恵金額Rについて、算出情報格納部50Bに格納されている算出情報を用いることにより、売買取引における販売者IDで識別される販売者還元額を算出する。
また、還元額算出部50Eは、取引情報格納部51に格納された取引情報のうち、販売者IDごとに、予め定められた取引期間における互恵金額Rの合計である総互恵金額(TBR)を算出し、且つ所定の取引期間における還元額の合計である総還元額(TBX)を算出する。
そして、共同収益算出部58は、販売者IDで識別される販売者ごとの共同収益(JPR)を、算出情報格納部50Bの演算式テーブル53に格納されている下記式1を用いて算出する。
(式1)
共同収益(JPR)=総互恵金額(TBR)−総還元額(TBX)
管理者サーバ50は、販売者グループ30と購買者グループ20から所定の登録情報(氏名、商号、決済口座、・・)を予め取得して、記憶部235(図2)に記憶しておく。また、管理者サーバ50は、販売者グループ30と購買者グループ20に、ID(識別情報)を付与する。
尚、ここで、販売者とは、購買者と共同売買する小売店舗、デパート、交通事業者(バス、鉄道、タクシー、航空・・)、有料施設事業者(ホテル、遊園地、美術館・・)である。また、ネット上に店舗を展開するオンラインショップ業者も含まれる。
このように多種多様な販売者の業種業態を総称してBIDと表記する。また、販売者グループ30を、BID−1〜Nと表記する。尚、販売者(BID)は販売者一般の意味である。販売者(BID−1)は個別の販売者を意味する。販売者(BID−1〜N)は全ての販売者を示す。
一方、販売者と取引する購買者の実像は、個人、消費者、入場者、利用者、乗客、投資家、資産家である。前記購買者の多種多様な側面を総称してPIDと表記する。また、購買者グループ20を、PID−1〜Nと表記する。尚、購買者(PID)は購買者一般の意味である。購買者(PID−1)は個別の購買者を意味する。購買者(PID−1〜N)は全ての購買者を示す。
尚、販売者(BID)、購買者(PID)などの記号化に伴い、戦略的互恵市場を運営する人的主体を示す場合は、管理者(MID)やMIDを用いる。
前記販売者(BID)は、オンラインで管理者サーバ50と接続可能なレジ端末(POSレジや金銭登録機)を備えている。
前記販売者(BID)と購買者(PID)には、IDの他に、名称や住所等々の各種情報が含まれているようにしてもよい。前記販売者(BID)と購買者(PID)と管理者サーバ50は、各々金融機関の口座を保持しており、その口座番号も管理者サーバ50の記憶部235に記憶されている。尚、管理者(MID)には口座が含まれるものとする。したがって、管理者(MID)、販売者(BID)、購買者(PID)は口座間決済に用いる。
ここで、共同売買(JBS)とは、価格(Q)に互恵金額(R)を含めて売買することを意味する。前記売買に用いる取引式は「Q=R+S」である。Sは「Q−R」で算出できる残額である。
例えば、購買者(PID−1)が販売者(BID−1)の商品Aを{取引式:「Q=10万」=「R=4万」+「S=6万」}で購買したとする。
この場合、購買者(PID−1)は「互恵金額(R)=4万」を管理者サーバ50に支払う義務が発生する。この支払いは、販売者(BID−1)の「取引情報」に基づき実行される。実施例では、互恵金額(R)は口座間決済を基本とする。
一方、「残額(S)=6万)」は購買者(PID−1)が販売者(BID−1)に支払う金額である。この金銭処理は、通常の商取引と同じである。
また、購買者(PID−2)が、販売者(BID−1)の商品Aを{取引式:「価格(Q)=10万」=「互恵金額(R)=6万」+「残額(S)=4万」}で購買したとする。
この場合は、購買者(PID−2)は、「互恵金額(R)=6万」を、管理者サーバ50に支払う義務が発生する。一方、購買者(PID−2)は、「残額(S)=4万」を販売者(BID−1)に支払う。尚、「残額(S)」の決済に、管理サーバ50は、関与しない。したがって、「残額(S)=4万」は、販売者(BID−1)と購買者(PID−2)が合意した方法(クレジット、現金・・)で処理すればよい。
共同売買(JBS)の特徴は、価格(Q)に互恵金額(R)を含めた{取引式:「Q=R+S」}で売買することである。
つまり、「販売者(BID−1)と購買者(PID−1)」は「Q=10万」「R=4万」「S=6万」で売買した。また、「販売者(BID−1)と購買者(PID−2)」は、「Q=10万」「互恵金額(R)=6万」「S=4万」で売買した。この売買は「互恵金額(R)」の値が異なる。しかし、購買者(PID−1)と購買者(PID−2)が支払う金額は「Q=10万」である。
販売者(BID−1)は「取引情報(日時、販売者(BID−1)、購買者(PID−1)、価格Q=10万、互恵金額R=4万)と(日時、販売者(BID−1)、購買者(PID−2)、価格Q=10万、互恵金額(R)=6万)」を管理サーバ50に送信する。
次に、共同売買(JBS)における互恵金額(R)の決済について説明する。
例えば、管理サーバ50は、既存の金融機関(信用組合、銀行等)と業務提携する。管理サーバ50は、金融機関に管理サーバ50の口座である管理者(MID)と購買者(PID)と販売者(BID)の口座間決済を委託する。金融機関は、情報処理センター60(IPC)を介して、管理者サーバ50が求める口座間決済を実施する。情報処理センター60(IPC)は、管理者サーバ50から受信した「決済情報」を、販売者(BID−1〜N)と購買者(PID−1〜N)が口座を開設している金融機関に転送する。金融機関は、口座間決済が終了したことを証明する「処理情報」を、情報処理センター60(IPC)を介して、管理者サーバ50に送信する。
前記販売者(BID−1)の「取引情報」を受信した管理者サーバ50は、情報処理センター60(IPC)に「決済情報(購買者(PID−1)、互恵金額(R)=4万)および(購買者(PID−2)、互恵金額(R)=6万)を送信する。
これを受けて、情報処理センター60(IPC)は、購買者(PID−1)と購買者(PID−2)が口座を開設している金融機関に「決済情報」を転送する。当該金融機関は、「互恵金額(R)=4万」を、購買者(PID−1)から管理者(MID)に口座間決済を実施する。また、当該金融機関は、「互恵金額(R)=6万」を購買者(PID−2)から管理者(MID)に口座間決済を実施する。
前記金融機関は、前記口座間決済が終了したことを証明する「処理情報」を情報処理センター60(IPC)経由で管理サーバ50に送信する。
管理者(MID)の口座には購買者(PID−1〜N)の口座から取引ごとの互恵金額(R)が入金される。以上は互恵金額(R)の決済に関する一例である。
次に、本実施例で用いるレジ端末の構成について説明する。
図4は、レジ端末7のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
レジ端末7は、CPU331、ROM333、RAM334、通信制御部335、記憶部336、入力部337、出力部338、リーダライタ部339などがバスライン330で接続されて構成されており、決済処理装置としての機能を有している。
CPU331は、所定のプログラムに従って情報処理を行うほか、レジ端末7全体の制御などを行う。本実施の形態では、CPU331は、所定の決済処理を行った後、販売者ID、購買者ID及び所定の取引情報を管理者サーバ50に送信するようになっている。 ROM333は、レジ端末7を動作させるための基本的なプログラムや演算式、パラメータなどを記憶した読み出し専用メモリである。
RAM334は、CPU331のワーキングメモリを提供したり、記憶部336に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする随時書き込み読み出し可能なメモリである。
通信制御部335は、ネットワーク(例えば専用線)を介してレジ端末7を管理者サーバ50に接続する接続装置である。
入力部337は、レジ端末7が通常の店舗に設置されたものである場合、例えば、キーボード、バーコードリーダなどの入力装置を備えており、所定の情報を入力できるようになっている。
出力部338は、レジ端末7が店舗に設置されたものである場合、例えば、液晶表示装置等、音声出力するスピーカなどに接続されており、購買者やレジ端末7の操作担当者に情報を提示するようになっている。
リーダライタ部339は、アンテナを内蔵しており、例えばICカードや携帯端末5の所定のモジュールと無線通信を行うようになっている。
記憶部336は、例えばハードディスクやその他の記憶媒体と、これらを駆動する駆動装置から構成されており、各種プログラム(例えば、レジ端末処理プログラム)や販売者ID、各取引情報などを記憶している。
次に、本実施例で用いる携帯端末の構成について説明する。
図5は、携帯端末5のハードウェア的な構成を示した図である。ここでは、一例として携帯端末5としてスマートフォンを示してある。しかし、タブレット型コンピュータを用いるようにしてもよい。
携帯端末5は、CPU(Central ProcessingUnit)511、ROM(Read OnlyMemory)512、RAM(Random AccessMemory)513、入力部514、出力部515、通信制御部516、近距離通信制御部517、記憶部518などがバスラインによって接続している。
また、携帯端末5は、位置情報を取得するためのGPS519を搭載している。このGPS519から位置情報を取得することで、管理者サーバ50は、この情報からも売買が行われた場所を特定することができる。
CPU511は、ROM512や記憶部518に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や携帯端末5全体の制御を行う。
ROM512は、読み取り専用のメモリであって、携帯端末5が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。RAM513は、読み書きが可能なメモリであって、CPU511が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
出力部515は、ユーザに対して情報を出力する機能部であって、例えば、画面表示用の液晶ディスプレイ、音声を出力するスピーカなどを備えている。
入力部514は、外部からの情報を入力する機能部であって、例えば、液晶ディスプレイ上に設置されたタッチパネルなどを備えている。ユーザは、液晶ディスプレイ上の表示に対応してタッチパネルにタッチすることにより情報を入力することができる。
記憶部518は、例えば、EEPROM(Electrically Erasableand Programmable ROM)やハードディスクなどの記録媒体を用いて構成されており、携帯端末5を制御する基本的なプログラムであるOS(Operating System)やユーザインターフェイスプログラム、購買者ID、取引情報その他のプログラムやデータを記録している。
通信制御部516は、携帯電話網の基地局アンテナと無線通信するためのアンテナを備えており、携帯端末5をインターネット3や電話回線に接続する。携帯端末5は、通信制御部516を介してインターネット3を経由して管理者サーバ50と通信することができる。また、スマートフォンも無線LANのアクセスポイントと無線通信するための機能を備えている。
近距離通信制御部517は、近距離無線通信をするためのアンテナを備えており、例えばレジ端末7のリーダライタ部339との間で近距離無線通信を行う。
図6は、算出情報格納部50Bの演算式テーブル(図3)に格納されている演算式であり、図7は、算出情報格納部50Bのパラメータテーブル54(図3)に格納されているパラメータである。
尚、図3の第1還元額算出部56、第2還元額算出部57、共同収益算出部58及び分配算出部59は、情報処理格納部52(図3)に格納されている各種情報処理図および図6の演算式と図7のパラメータを用いて、各種情報処理(抽出、集計、算出、分配・・)を実施する。
尚、図3の取引情報格納部51と情報処理格納部52の関係は取引情報格納部51が会員(販売者と購買者)の氏名や生年月日など属性を含めたビッグデータを保有する。情報処理格納部52が、共同売買(JBS)共同収益(JPR)共同決済(TJS)に関係する情報処理を支援する。
共同売買(JBS)の取引期間は基本的に一年間(4/1〜3/31)とすることが好ましい。前記所定の取引期間が終了した後に、共同収益(JPR)が確定する。そして、この共同収益(JPR)を活用して共同決済(TJS)を実施する。尚、共同売買(JBS)のJBSは「Joint Buying And Selling」の頭文字を採用した。共同収益(JPR)のJPRは「Joint Profit」の頭文字と「互恵金額(R)」を組み合わせた。共同決済(TJS)のTJSは「The Joint Settlement」の頭文字を採用した。
尚、実施例1では、販売者グループ30を(BID−1〜5)の5社と購買者グループ20を(PID−1〜20)の20名とし、取引情報の価格(Q)、互恵金額(R)、ポイント(P)に具体的な数値を用いた。しかし、これは、現実の取引でなく説明のためのサンプルである。
そして、演算式テーブル53(図3)に格納されている演算式(図6)とパラメータテーブル54(図3)に格納されているパラメータ(図7)とを用いて共同収益(JPR)を算出した。
いずれにしても、仮に「販売者(BID−1〜150万)」「購買者(PID−1〜1億)」でも最新のコンピュータシステム(データセンター、セキュリティー、演算速度・・)を駆使すれば膨大な情報を短時間で処理することは可能である。
図8〜図44は、「共同売買(JBS)」「共同収益(JPR)」「共同決済(TJS)」に用いる情報処理図である。尚、実施例における「情報処理」とは、情報の収集、情報の抽出、情報の流用、情報の算出・・など、である。各図は、リレーショナルデータベースの機能も果たしている。
図8は、共同売買(JBS)の情報処理図である。図8は、販売者(BID−1)が購買者(PID−1)と共同売買(JBS)を実施した事例である。Qは「価格(Q)」である。Rは「互恵金額(R)」である。Pは、販売者(BID−1〜5)が購買者(PID−1〜20)に付与した付与ポイント(BP)及び購買者(PID−1〜20)が、販売者(BID−1〜5)から獲得した獲得ポイント(PP)である。
Q1、Q2、Q3は「取引内訳」であり、取引内訳(Q1〜Q3)ごとにRとPを設定している。
しかし、T(合計)の価格(Q)に対して互恵金額(R)とポイント(P)を設定するようにしてもよい。尚、RとPの生成に乱数を用いてもよい。
この実施例1では、T(合計)を「取引情報」とする。取引内訳(Q1〜Q3)は販売者(BID−1)が、レジ端末7の記憶部336に保存する。そして、販売者(BID−1)は、「取引情報(日時、販売者(BID−1)、購買者(PID−1)、価格(Q)=40000、互恵金額(R)=12300、ポイント(P)=123456)」を管理者サーバ50に送信する。
図9は、共同売買(JBS)の情報処理図である。図9は、取引情報格納部51(図3)に格納されている。
図9は、販売者(BID−1〜5)と購買者(PID−1〜20)の取引情報を一元管理する。図9の「登録No.」は固有の管理番号である。図9の登録No.1に、図8の取引情報を保存している。
管理者サーバ50は、「決済情報(PID−1、R=12300)」を情報処理センター60(IPC)に送信する。
これを受けて、情報処理センター60(IPC)は、購買者(PID−1)が口座を開設している金融機関に「決済情報」を転送する。当該金融機関は「決済情報」に基づき、「互恵金額(R)=¥12300」を購買者(PID−1)から管理者(MID)に口座間決済する。尚、管理者(MID)は、全金融機関に開設してもよい。前記金融機関は、決済が完了したことを示す「処理情報」を情報処理センター60(IPC)経由で管理者サーバ50に送信する。
尚、T(合計)は、共同売買(JBS)が終了した翌日に集計する。
TTBQは販売者(BID−1〜5)のQを合計した記号である。TTBQ=TTPQである。同様に、TTBR=TTPR、TTBP=TTPPである。
「互恵金額(R)」について、「Q=R+S」の(R)は、販売者(BID)と購買者(PID)が合意した値である。尚、互恵金額(R)の確定に乱数を採用してもよい。
「市場ポイント(P)」について、(BP)は販売者(BID)が購買者(PID)に付与した「付与ポイント」である。(PP)は購買者(PID)が販売者(BID)から獲得した「獲得ポイント」である。
図10は、購買者別情報処理図である。図10は、情報処理格納部52(図3)に格納されている。
図10は、購買者(PID−1)と販売者(BID−1〜5)の取引情報を示している。図10は、図9から順次抽出してもよい。図10と図9は、リレーショナルデータベースである。
図10と図9の「登録No.1」は「価格(Q)と互恵金額(R)の値」が一致している。取引番号は図10に連番で付記した固有の管理番号である。
記号(PQ、PR、PP)は購買者(PID)側の集計であることを意味している。T(合計)は「共同売買(JBS)」が終了した翌日に集計する。「TPQ=¥800123」は、購買者(PID−1)の年間購買額である。「TPR=¥160000」「TPP=1234567」である。購買者(PID−1)と同様に購買者(PID−2〜20)の図10を作成し情報処理格納部52(図3)に格納する。
図11は、販売者別情報処理図である。図11は、情報処理格納部52(図3)に格納している。図11は、販売者(BID−1)と「共同売買(JBS)」を実施した購買者(PID−1〜20)の取引情報を抽出している。図11は、図9から順次抽出する。
取引件数は図11の管理番号である。図11と図9は登録No.1の価格(Q)と互恵金額(R)の数値が一致している。
第1還元額(BR1)は、第1還元額算出部56(図3)が算出する。第1還元額算出部56(図3)は、算出情報格納部50B(図3)に格納している「演算式テーブル53(図3)の演算式(図6)」と「パラメータテーブル54(図3)のパラメータ(図7)」を用いる。(BR1)は、{式2(図6):BR1=R×R1%}と{パラメータ(図7のNo.1):R1%=30%}で算出する。
図11では、登録No.1(取引件数1)は「(BR1)=12300×30%=3690」である。
管理者サーバ50は、決済情報(販売者(BID−1)、(BR1)=3690)を、情報処理センター60(IPC)に送信する。金融機関は、情報処理センター60(IPC)から受信した決済情報に基づき、「(BR1)=3690」を、管理者(MID)から販売者(BID−1)に口座間決済する。
記号(BQ、BR、BR1、BP)は販売者(BID)の視点で集計したことを示している。T(合計)は、「共同売買(JBS)」が終了した翌日に集計する。
「TBQ=¥1600460」は、「販売者(BID−1)の年間販売額である。「TBR=¥560000」は互恵金額(R)の年間合計である。「TBR1=¥168000」は第1還元額(BR1)の年間合計である。TBPは「付与ポイント(BP)」の年間合計である。尚、「TBP=17283938(ケース1)」と「(TBP)=51,851,814(ケース2)」を設定した。販売者(BID−1)と同様に販売者(BID−2〜5)の図11を作成し、情報処理格納部52(図3)に各々格納する。
図12は、販売者(BID)の年間情報処理図である。図12の販売者(BID−1)は、図11の「TBQ=¥1600460」「TBR=¥560000」「TBP(ケース1)=17283938」「TBP(ケース2)=51851814」を転記する。
情報処理格納部52(図3)に格納している販売者(BID−1〜5)の図11を転記して完成させたのが図12である。
図12のTは販売者(BID−1〜5)の合計(Total)を示している。
「販売価格の年間合計(TTBQ)=¥24006900」「互恵金額の年間合計(TTBR)=¥14000000」「付与ポイントの年間合計(ケース1)=259259070」「付与ポイントの年間合計(ケース2)=259259070」である。
図13は、購買者(PID)の年間情報処理図である。図13の購買者(PID−1)には、図10の「TPQ=¥800123」「TPR=160000」「TPP=1234567」を転記する。図13は、購買者(PID−1〜20)の図10を転記して完成させる。
各購買者(PID)の(TPQ)、(TPR)及(TPP)は、情報処理格納部52(図3)に格納されている図10のT(合計)である。
図12と図13とでは「TTBQ=TTPQ」、「TTBR=TTPR」、「TTBP=TTPP」の関係となっている。これは、膨大な取引情報を確実に集計したことを意味している。
図14は、購買者の共同収益(PJPR)を算出する情報処理図である。
図14は、情報処理格納部52(図3)に格納されている。図14の「BID、TBQ、TBR」には、情報処理格納部52(図3)に格納されている図12の「BID、TBQ、TBR」を転記する。販売者(BID−1〜5)の図12を図13に転記する。
抽出情報である「TBQ、TBR」と「演算式(図6)」と「パラメータ(図7)」を用いて情報処理する。
第1還元額(TBR1)は、情報処理格納部52(図3)に格納されている図11を活用する。販売者(BID−1〜5)の図11のTBR1を転記する。
第2還元額(TBR2)は、第2還元額算出部57(図3)が算出する。第2還元額算出部57(図3)は、「演算式テーブル53(図3)の演算式(図6)」と「パラメータテーブル54(図3)のパラメータ(図7)」を用いて算出する。
第2還元額(TBR2)は、式3(図6):TBR2=TBR×(TBR÷TBQ)×(R2%−R1%)とパラメータ(図7のNo.1、No.2):「R1%=30%」「R2%=60%」}を用いて算出する。
販売者(BID−1)の第2還元額(TBR2)は、=¥560000×(560000÷1600460)×(60%−30%)=¥58783となる。
管理者サーバ50は、決済情報として、「(BID−1)、第2還元額(TBR2)=¥58783」を情報処理センター60(IPC)に送信する。
これを受けて、情報処理センター60(IPC)は、販売者(BID−1)が口座を開設している金融機関に決済情報を転送する。当該金融機関は、第2還元額(TBR2=58783)を「管理者(MID)の口座から(BID−1)の口座に口座間決済する。
総還元額(TBX)と共同収益(JPR)は、共同収益算出部58(図3)が算出する。総還元額(TBX)は、式4(図6):TBX=TBR1+TBR2で算出する。
販売者(BID−1)の総還元額(TBX)=168000+58783=¥226783である。
共同収益(JPR)は、式1(図6):JPR=TBR−TBXで算出する。販売者(BID−1)の共同収益(JPR)=560000−226783=¥333217である。
販売者の共同収益(BJPR)と購買者の共同収益(PJPR)は、分配算出部58(図3)が算出する。販売者の共同収益(BJPR)は、式7(図6):BJPR=JPR×B%とパラメータ(図7のNo.3):B%=50%で算出する。
販売者(BID−1)の販売者の共同収益(BJPR)=333217×50%=¥166608」である。購買者の共同収益(PJPRは)、式8(図6):BJPR=JPR×P%}と{パラメータ(図7のNo.4):P%=50%で算出する。販売者(BID−1)の購買者の共同収益(PJPR)は、333217×50%=¥166608である。
販売者(BID−1〜5)の情報処理を実施して図14を完成させる。T(合計)の「TPJPR=¥3675352」は購買者(PID−1〜20)の共同収益(TPJPR)である。TPJPRは、購買者(PID−1〜20)に分配する原資である。
図15は、付与ポイント(ケース1)を共同決済(TJS)する情報処理図である。
図15に示す「基本データ」は、情報処理格納部52(図3)に格納されている。分配算出部59が付与ポイントの共同決済(TJS)を情報処理する。
TBPとBJPRは基本データである。図15のTBPは、情報処理格納部52(図3)に格納されている図12を活用する。販売者(BID−1〜5)のTBPは図12のTBP(ケース1)を転記する。
次に、販売者(BID−1〜5)のBJPRは情報処理格納部52(図3)に格納されている図14を活用して完成させる。以上で、基本データの入力が終了した。
TBPMはTBPの負担額である。
TBPMの算出は「基本データ」を使用する。TBPM(1)はTBMの本来価格である。したがって、TBPM(1)は、式11(図6):TBPM(1)=TBP×PMとパラメータ(図7のNo.5):PM=¥0.0025で算出する。
算出結果は図15に表示されている。たとえば、販売者(BID−1)のTBPM(1)=17283938×0.0025=4320である。尚、計算上発生する少数点以下は四捨五入しない。また、計算上発生する小数点以下は「¥単位」においては表示しない。指数などは小数点以下を表示した。販売者(BID−5)のTBPM(1)=216049である。T(合計)のTTBPM(1)はTBPM(1)の合計である。
TBPM(2)は、式12(図6):TBPM(2)=BJPR×(TTBPM(1)÷TBJPR)で算出する。計算結果は図15に記録されている。たとえば、販売者(BID−1)のTBPM(2)=166608×(648148÷3657227)≒29527である。販売者(BID−5)のTBPM(2)≒228239である。
式12(図6)は、TTBPM(1)=648148=TTBPM(2)にする計算式である。
TBPMはTBPの分担額である。TBPMは、式13(図6):TBPM=TBPM(1)+TBPM(2)}で算出する。計算結果は図15に示されている。たとえば、販売者(BID−1)はTBPM=43210+29527=72737である。販売者(BID−5)はTBPM=444288である。
PMは「ポイント(P)」の基本価格である。「1PM=¥0.0025」である。NPMは「付与ポイント(BP)の新価格」である。NPMは、式14(図6):NPM=TBPM÷TBPで算出する。計算結果は図15に示されている。たとえば、販売者(BID−1)のNPMは、72737÷17283938=¥0.004208である。販売者(BID−5)のNPMは、¥0.005141である。
図15では「1PM=0.0025」×「2倍」=「1NPM=0.005」にした。したがって、T(合計)のNPMは、1296295÷295295070=0.005である。販売者(BID−1〜5)のTBPは、販売者(BID−1〜5)のBJPRで共同決済(TJS)した。したがって、販売者(BID−1〜5)のNPMが異なった。
PROBJPは、式15(図6):PROBJP=BJPR−TBPMで算出する。計算結果は図15に示されている。たとえば、販売者(BID−1)のPROBJPは、166608−727376=93872である。販売者(BID−5)のPROBJPは843569である。
PROBJPは、(NBJP)と(BCM)に分配する。NBJPは、販売者(BID)の新共同収益(NBJP)である。
NBJPは、式16(図6):NBJP=(INT(PROBJP÷BC)×BC}とパラメータ(図7)のNo.6:BC=1000で算出する。
尚、「INT」は小数点以下を切り捨てる関数である。計算結果は図15に示されている。たとえば、販売者(BID−1)のNBJPは、93000である。販売者(BID−5)のNBJPは、843000である。
BCMは、管理者(MID)の収入とする。BCMは、販売者(BID−1〜5)が負担する。管理者(MID)は、BCMを戦略的互恵市場(SRM)の運営に活用してもよい。BCMは、式17(図6):BCM=PROBJP−NBJPで算出する。計算結果は図15に示されている。たとえば、販売者(BID−1)のBCMは、93872−93000=872である。販売者(BID−5)のBCMは、569である。TのTBCM=2932である。
図16は、付与ポイント(ケース2)を共同決済(TJS)する情報処理図である。図16と図15の書式は同じである。「基本データ」の違いはTBPである。図16のTBPは図12のTBPケース2を転記する。
ここで、付与ポイント(BP)は販売者(BID)が、独自の基準で購買者(PID)に付与してもよい。したがって、「ケース(1)」と「ケース(2)」のTBPを設定して比較する。図16は図15と同様に完成させる。
図15と図16の特徴はNPM(1ポイント当たりの負担価格)が異なることである。図15と図16は「付与ポイント総数(TBP)」の共同決済(TJS)である。
実施例4では販売者(BID)の「付与ポイント総数(TBP)」を制限していない。また、付与ポイント総数(TBP)の共同決済(TJS)は図15に限らない。
実施例4は、TBPの分担額をBJPRで共同決済(TJS)する仕組みである。図15(図16)では、「1NPM(1Pの新価格)=0.005」である。IPMは、管理者(MID)が販売者(BID−1〜N)に発行する。しかし、「付与ポイント(BP)」は共同決済(TJS)の対象である。したがって、管理者(MID)は、販売者(BID)以外には「1NPM=0.005」で販売してもよい。また、販売者(BID)は「付与ポイント(BP)」を価格戦略や販売戦略に活用することが予測される。したがって、共同決済(TJS)でTBPの分担額(TBPM)を決定する図15(図16)は競合する同業他社や業種業態や地域毎に、販売者(BID)別のTBPMを算出してもよい。
以上、図15、図16で説明したTBPの分担額(TBPM)算出は一例であって、これに限定されるものではない。
次に、実施例5を説明する。
実施例5では図15又は図16で確定した「TTBPM=1296295」を購買者(PID−1〜20)に分配する。
図17は、TTBPMを販売者(PID)に分配する情報処理図である。
図17は、情報処理格納部52(図3)に格納されている。また、TPPは、取引情報格納部51(図3)に格納されている。実施例5では、既に情報処理格納部52(図3)が抽出した図13を活用する。購買者(PID−1〜20)のTPPは、図13のTPPを転記する。そのため、購買者(PID−1)のTTPは、1234567である。購買者(PID−20)のTPPは、24691340である。
PO(P)は、PID−1のTPP=1234567を基準値(1.00)とした倍率である。計算結果は、図17に示す通りである。たとえば、購買者(PID−1)のPO(P)は、1.00である。購買者(PI−20)のPO(P)は、20.00である。
図17のTPPNはTPPを指数化した値である。このTPPNは、式18(図6):TPPN=TPPのN乗根とパラメータ(図7のNo.7):N=0.55に基づき算出した。
その計算結果は、図17に示されている。たとえば、購買者(PID−1)のTPPNは、1234567の0.55乗根=2240.4387である。購買者(PID−20)のTPPNは。11638.5684である。
T(合計)は、TTPPN=155594.0825である。
PO(N)は、購買者(PID−1)のTPPN=2240.4387を基準値(1.00)とした倍率である。計算結果は、図17に示されている。たとえば、購買者(PID−1)のPO(N)は、1.00である。購買者(PID−20)のPO(N)は、5.19である。
TPPの格差は「1:20」である。しかし、TPPNの採用で「1:5.19」の格差に縮小した。いずれにしても、TPPNの採用は販売者(BID)が付与ポイント(BP)に格差を設けて、購買者(PID)に付与しても構わないことを意味している。
図17のTTBPMは、図15(図16)の「TTBPM=1296295」を転記する。TPPMはTPPの換金額である。TTBPMはTPPMの原資である。TPPMは、式19(図6):TPPM=(TPPN÷TTPPN)×TTBPM)}で算出する。
計算結果は図17に示されている。たとえば、購買者(PID−1)のTPPMは、(2240.4387÷155594.0825)×1296295≒18666である。購買者(PID−20)のTPPM≒96964である。
T(合計)のTTPPMは、TTBPM(図15)と一致している。式19(図6)は、TTPPM(TPPMの合計)=1296295=TTBPM(TPPMの原資)にする計算式である。
PO(M)は、購買者(PID−1)の「TPPM=18666」を基準値(1.00)とした倍率である。図17に示すように、購買者(PID−20)のTPPMは、5.19である。
次に、TPPMの分配を説明する。TPPMは、図17に示すように、PIDMとPJPPに分配する。尚、PIDMは、購買者(PID)の収入である。また、PJPPは獲得ポイント(PP)で獲得した共同収益として取り扱う。
PIDMは、式20(図6):PIDM=(INT((TPPM×PIDM%)÷α)×α)とパラメータ(図7のNo.8):「PIDM%=40%」およびパラメータ(図7のNo.9):「α=10」に基づき算出する。尚、INTは小数点以下を切捨てる関数である。
PIDM%はTPPMの分配率である。αはPIDMをαの整数倍にする変数として用いた。
計算結果は、購買者(PID−1)のPIDMは、(INT((18666×40%)÷10)×10=(INT((7466.4)÷10)×10=(INT(746.64)×10=(764.000)×10=7460である。また、購買者(PID−20)のPIDMは、38780である。
管理者サーバ50は、決済情報(PID−1、PIDM=7460)を情報処理センター60(IPC)に送信する。情報処理センター60(IPS)は、決済情報に基づき、当該金融機関転送する。当該金融機関は、決済情報に基づき、「PIDM=7460」を「管理者(MID)から購買者(PID−1)に口座間決済する。管理者サーバ50は、「決済情報」を通して、購買者(PID−1〜20)のPIDMを口座間決済する。
PJPPは、式21(図6):PJPP=TPPM−PIDMを用いて算出する。計算結果は、図17に示すように、購買者(PID−1)は、「PJPP=18666−7460=11206」である。購買者(PID−20)のPJPPは、58184である。
尚、T(合計)の「(TPIDM=518420)+(TPJPP=777875)=1296295」の原資は、「TTBPM(図15)=1296295」である。さらに、遡ってTTBPM(図15)の原資を辿れば「BJPR(図14)=3675352」である。
図17では、TPPを指数化したTPPNを採用した。仮に、TPPで「TTBPM=1296295」を分配すれば格差は「1:20」であった。しかし、TPPNで分配したので、格差は「1:5.19」に縮小した。
TPPNの採用は、販売者(BID)が、購買者(PID)にBPを付与する際に格差を付けても容認することを意味している。
その理由はTPPNで格差縮小を実行することが可能だからである。また、TPPMをPIDMとPJPPに分配した。尚、PJPPは「獲得ポイント(PP)」が原資である。PJPPは図19で「共同収益(PJPR)」と合算する。
次に、実施例6を説明する。
実施例6では、図14のTPJPRを購買者(PID)に分配する。
図18はTPJPRをPIDに分配する情報処理図である。TPJPRには、図14の「TPJPR=3675352」を転記する。TPJPRは、購買者(PID−1〜20)の共同収益である。したがって、TPJPRは購買者(PID−1〜20)に分配する。
図18は、情報処理格納部52(図3)に格納されている。実施例6では、情報処理格納部52(図3)が情報処理した図13を活用する。
分配(1)ではTPQを用いる。
分配(2)ではTPRを用いる。
分配(3)ではTPR%を用いる。
まず、分配(1)のTPQには、図13のTPQを転記する。PO(Q)は、購買者(PID−1)の「TPQ=800123」を基準値(1.00)とした倍率である。
図18に示すように、購買者(PID−1)のPO(Q)は、1.00である。購買者(PID−20)のPO(Q)は、2.00である。
TPQNQはTPQを指数化した値である。TPQNQは、式22(図6):TPQNQ=TPQのNQ乗根、とパラメータ(図7のNo.10):NQ=0.35に基づき算出する。
計算結果は図18に示されている。たとえば、購買者(PID−1)は、「TPQNQ=800123の0.35乗根=116.44」である。購買者(PID−20)は、「TPQNQ=1600567の0.35乗根=148.42」である。
T(合計)は、TTPQNQ=2666.44である。尚、TPQNQを用いてTPJPRを購買者(PID−1〜20)に分配した値がPJPR(1)である。
PJPR(1)は、式23(図6):PJPR(1)=(TPQNQ÷TTPQNQ)×TPJPRに基づき算出する。
計算結果は、図18に示すように、購買者(PID−1)は、PJPR(1)=(116.44÷2666.44)×3675352=160499」である。また、購買者(PID−20)のPJPR(1)は、204580である。
T(合計)は、「TPJPR(1)=3675352」である。式23(図6)は、TPJPR(図14)=TPJPR(1)にする計算式である。
PO(1)は、購買者(PID−1)の「PJPR(1)=159708」を基準値(1.00)とした倍率である。計算結果は図18に示している。たとえば、購買者(PID−1)は、「PO(1)=1.00」であり、購買者(PID−20)は、「PO(1)=1.27」である。
分配(2)のTPRは、図13のTPRを転記する。
T(合計)は、「TTPR=14000000」である。TPRNRはTPRを指数化した値である。
TPRNRは、式24(図6):TPRNR=TPRのNR乗根とパラメータ(図7のNo.11):NR=0.4に基づき算出する。
計算結果は、図18に示すように、購買者(PID−1)は、「TPRNR=160000の0.4乗根=120.68」である。購買者(PID−20)のTPRNRは、290.63である。
T(合計)は、「TTPRNR=4208.88」である。尚、TPJPRを購買者(PID−1〜20)のTPRNRで比例配分した値がPJPR(2)である。PJPR(2)は、式25(図6):PJPR(2)=(TPRNR÷TTPRNR)×TPJPRを用いて算出する。
計算結果は図18に示されている。たとえば、購買者(PID−1)は、「PJPR(2)=(120.68÷4208.88)×3675352=105385」である。購買者(PID−20)のPJPR(2)は、253791である。
T(合計)は、「TPJPR(2)=3675352」である。式25(図6)は、「TPJPR(図14)=TPJPR(2)」にする計算式である。
PO(2)は、購買者(PID−1)の「PJPR(2)=105385」を基準値(1.00)とした倍率である。計算結果は図18に示されている。たとえば、購買者(PID−1)のPO(2)は、1.00であり、購買者(PID−20)のPO(2)は、2.41である。
分配(3)のTPR%は、{「分配(2)のTPR」÷「分配(1)のTPQ」}で算出する。TPR%N%は、TPR%を指数化した値である。
TPR%N%は、式26(図6):TPR%N%=TPR%のN%乗根、及びパラメータ(図7のNo.12):N%=0.5に基づき算出する。
計算結果は図18に示されている。たとえば、購買者(PID−1)は、「TPR%N%=20.00%の0.5乗根=44.72%」であり、購買者(PID−20)のTPR%N%は、94.85%である。
T(合計)は、TTPR%N%=14.61(尚、14.61は、14.61×100%)である。尚、TPR%N%を用いてTPJPRを購買者(PID−1〜20)に分配した値がPJPR(3)である。
PJPR(3)は、{式27(図6):PJPR(3)=(TPR%N%÷TTPR%N%)×TPJPR}を用いて算出する。
計算結果は図18に示されている。たとえば、購買者(PID−1)は、「PJPR(3)=(44.72%×14.61)×3675352=112476」である。購買者(PID−20)のPJPR(3)は、238575である。
T(合計)は、TPJPR(3)=3675352である。式27(図6)は、「TPJPR(図14)=TPJPR(3)」にする計算式である。
PO(3)は、購買者(PID−1)の「PJPR(3)=112476」を基準値(1.00)とした倍率である。計算結果は、図18に示されている。たとえば、購買者(PID−1)のPO(3)は、1.00であり、購買者(PID−20)のPO(3)は、2.12である。
PJPRは、TPJPRの最終的な分配結果である。
PJPRは、「分配(1)のPJPR(1)」と「分配(2)のPJPR(2)」と「分配(3)のPJPR(3)」を用いて算出する。
PJPRは、{式28(図6):PJPR=(PJPR(1)+PJPR(2)+PJPR(3))÷3}で算出する。
計算結果は、図18に示されている。たとえば、購買者(PID−1)は、「PJPR=(160499+105385+112476)÷3=126120」であり、購買者(PID−20)のPJPRは、232315である。
T(合計)は、「TPJPR=3675352」である。式28(図6)は、「TPJPR(図14)=TPJPR(図18)」にする計算式である。
PO(R)は、購買者(PID−1)の「PJPR=126120」を基準値(1.00)とした倍率である。計算結果は、図18に示されている。たとえば、購買者(PID−1)のPO(R)は、1.00である。購買者(PID−20)のPO(R)は、1.84である。
図18は、TBQやTBRやTPR%を指数化することで、購買者(PID−1)のPJPR=125498対購買者(PID−20)のPJPR=231169を1.00:1.84に縮小した。
T(合計)は「TPJPR(図14)=TPJPR(1)=TPJPR(2)=TPJPR(3)=PJPR(図18)」である。これは図18が正確に分配したことを示している。
TPJPRを購買者(PID)に分配する方法は、図18に示した方法に限定されない。
TPJPRの最適な分配は、三者合意(AT)が時々の状況に応じて決定する。仮に、N通りの分配方法、「分配(1)」〜「分配(N)」を採用した場合の計算式は、PJPR=「(「分配(1)」+「分配(2)」+「・・・」+「分配(N)」)÷N」である。
次に、実施例7について説明する。
図19は、PJPRとPJPPを合算する情報処理図である。図19は、情報処理格納部52(図3)に格納されている。実施例7では、分配算出部59(図3)が情報処理した図18と図17を活用する。
PJPRには、図18のPJPRを転記する。T(合計)は、「TPJPR=3675352」である。
PJPPには、図17のPJPPを転記する。T(合計)は、「TPJPP=777875である。
PROPJPは、式29(図6):PROPJP=PJPR+PJPPを用いて算出する。
計算結果は、図19に示されている。たとえば、購買者(PID−1)は、「PROPJP=125498+11206=136704」である。購買者(PID−20)のPROPJPは、289354である。
T(合計)は「TPROPJP=4435103」である。
PROPJPはPJPとPCMに分配する。
PJPは、{式30(図6):PJP=(INT(PROPJP÷PC))×PCとパラメータ(図7のNo.13):PC=250}に基づき算出する。
計算結果は、図19に示されている。たとえば、購買者(PID−1)は、「PJP=(INT(136704÷250))×250=(INT(546.816168))×250=(546)×250=136500」である。購買者(PID−20)のPJPは、289250である。「PO」は購買者(PID−1)の「PJP=136500」を基準値(1.00)とした倍率である。計算結果は、図19に示されている。たとえば、購買者(PID−1)のPOは、1.000である。購買者(PID−20)のPOは、2.119である。T(合計)の「TPJP=4432500」は「購買者(PID−1〜20)の共同収益(TPJP)」である。尚、購買者(PID−1)の「PJP=136500」は購買者(PID−1)の個人資産(PA:パーソナル・アセット)」として取り扱う。また、「TPJP=4432500」は、購買者(PID−1〜20)の共有資産として取り扱う。したがって、現時点では、管理者サーバ50は、管理者(MID)と購買者(PID−1〜20)の口座間決済は実施しない。
共有資産(TPJP=4432500)は、購買者(PID−1〜20)が利用した、有料施設(鉄道やタクシーや美術館・・)の利用金額の「共同決済(TJS)」に使用することが好ましい。
前記共同決済(TJS)の残額を、再度、図18でPAを算出することが好ましい。
尚、PCMは購買者(PID−1〜20)が管理者サーバ50(管理者(MID))に拠出する拠出金である。PCMは、{式31(図3):PCM=PROPJP−PJP}を用いて算出する。計算結果は、図19に示されている。たとえば、購買者(PID−1)は、「PCM=136704−136500=204」である。購買者(PID−20)のPCMは、104である。T(合計)は「TPCM=2603」である。
図示しないが、MIDFを、管理者(MID)の資金とする。管理者(MIDは、MIDFを「戦略的互恵市場(SRM)」の運営に使用する。MIDFは{「TBCM(図15、図16)」+「TPCM(図19)」}で算出する。尚、「TBCM=2932(図15・図16)」は、販売者(BID−1〜5)が拠出した金額である。「TPCM=2603(図19)」は、購買者(PID−1〜20)が拠出した金額である。MIDFは「販売者グループ30」と「購買者グループ20」が「折半(「TBCM≒TPCM」)」して拠出することが好ましい。
「TBCM≒TPCM」を達成する演算式を提案する。TBCMは{式16(図3):NBJP=(INT(PROBJP÷BC))×BC}と{式17(図6):BCM=PROBJP−NBJP}を用いて算出した。尚、前記{式16のBC(係数)}を{式32(図6):BC=PC×(「購買者グループ20(PID−1〜N)」÷「販売者グループ30(BID−1〜N)」}を用いて算出することを提案する。また、TPCMは、{式30(図6):PJP=(INT(PROPJP÷PC)×PC}と{式31(図6):PROPJP−PJP}を用いて算出した。
前記{式30のPC(係数)}は、{式33(図6):PC=BC×(「販売者グループ30(BID−1〜N)」÷「購買者グループ20(PID−1〜20)」)}を用いて算出することを提案する。
図15(図16)では「BC=1000」であった。図19では「PC=250」であった。
検証すると、{式32(図6):BC=250×(20÷5)=1000}、{式33(図6):PC=1000×(5÷20)=250}である。
実施例7では、共同売買(JBS)に用いた「取引式:Q=R+S」を検証する。尚、実施例1〜6に用いたパラメータは「R1%=30%」、「R2%=60%」、「B%=50%」、「P%=50%」であった。
実施例7では「パラメータ(AP)」を「R1%=60%」、「R2%=100%」、「B%=60%」、「P%=40%」とする。
また、「パラメータ(SP)」を「R1%=25%」、「R2%=60%」、「B%=40%」、「P%=60%」とする。図21と図22で、BIDの収入であるTBM1とTBM2に関係する事柄を説明する。
図21は、共同売買(JBS)の情報処理図(1)である。図20は、演算式(図6)とパラメータ(AP)でTBM1とTBM1%およびTBM2とTBM2%を算出する。
尚、TBM1は、販売者(BID)の第1収入である。計算式は「TBM1=(TBQ−TBR)+TBX」である。尚、(TBQ−TBR)は、取引式:「Q=R+S」の「S=Q−R」を意味する。TBM1%は第1収入率である。計算式は「TBM1%=TBM1÷TBQ」である。
TBM2は第2収入である。計算式は「TBM2=TBM1+BJPR」である。TBM2%は第2収入率である。計算式は「TBM2%=TBM2÷TBQ」である。
図20と図21の違いを説明する。
図20は、2020年度の「共同売買(JBS)」を想定している。また、パラメータ(AP):「R1%=60%」「R2%=100%」「B%=60%」「P%=40%」を使用する。
図21は、2036年度の「共同売買(JBS)」を想定している。また、パラメータ(SP):「R1%=25%」「R2%=60%」「B%=40%」「P%=60%」を使用する。
尚、共通の演算式(図6)を使用する。
以上を踏まえて、図20と図21は情報処理を実行した結果である。特に、TBQとTBQ%とTBM1とTBM2に注目して図20を説明する。
尚、BID−AP(1)は「TBR%=25%」である。
BID−AP(1)−Aは「TBQ=1000000」「TBQL%=100%」である。その結果「TBM1=925000」「TBM2=970000」に減少した。しかし、BID−AP(1)−Bが「TBQ=1081081」「TBQL%=108.11%」ならば「TBM1=1000000」に復活する。また、BID−AP(1)−Cが「TBQ=1030928」「TBQL%=103.09%」ならば「TBM2=1000000」に復活することを示している。
一方、BID−AP(2)は「TBR%=50%」である。
BID−AP(2)−Aは「TBQ=1000000」「TBQL%=100%」である。その結果「TBM1=900000」「TBM2=960000」に減少した。しかし、BID−AP(2)−Bを「TBQ=1111111」「TBQL%=111.11」ならば「TBM1=1000000」に復活する。また、BID−AP(2)−Cが「TBQ=1041667」「TBQL%=104.17%」ならば「TBM2=1000000」に復活することを示している。TBQL%は「TBM1やTBM2」を「TBQ」に復活させる「最低売上率」である。
TBQとTBQ%とTBM1とTBM2に注目して図21を説明する。
尚、BID−SP(1)は「TBR%=25%」である。
BID−SP(1)−Aは「TBQ=1000000」「TBQL%=100%」である。その結果「TBM1=834375」「TBM2=900625」に減少した。しかし、BID−SP(1)−Bが「TBQ=1198502」「TBQL%=111.85%」ならば「TBM1=1000000」に復活する。また、BID−SP(1)−Cが「TBQ=1110340」「TBQL%=111.03%」ならば「TBM2=1000000」に復活することを示している。
一方、BID−AP(2)は「TBR%=50%」である。
BID−SP(2)−Aは「TBQ=1000000」「TBQL%=100%」である。その結果「TBM1=712500」「TBM2=827500」に減少した。しかし、BID−SP(2)−Bが「TBQ=1403509」「TBQL%=140.35」ならば「TBM1=1000000」に復活する。また、BID−SP(2)−Cが「TBQ=1208459」「TBQL%=120.85%」ならば「TBM2=1000000」に復活することを示している。以上の結果から、「TBQL%」を「TBM1やTBM2」を「TBQ」に復活させる「最低売上率」と名付ける。
ところで、BID−APやBID−SPが「共同売買(JBS)」に参画するメリットは「TBQやTBM1やTBM2」が向上することである。
図20と図21は、販売者(BID)は「TBR%」や「パラメータ値」および「演算式」さらには、「購買者(PID−1〜N)の購買力(TTPQ)」あるいは「販売者(BID−1〜N)の販売力(TTBQ)」を考慮して「TBQL%」を達成する「販売戦略」や「価格戦略」を行使する必要がある。
次に、実施例9を説明する。
実施例9では、図20と図22を踏まえ、戦略的互恵市場の市場規模と年度別のパラメータ(AP〜SP)を想定した。
図22は年度別パラメータ一覧図である。情報処理に用いる演算式(図6)は共同売買(JBS)における一種の公式であり不変である。しかし、パラメータ(AP〜SP)は、年度毎に変化する。しかし、TBR%はBIDの経営判断で増減」できる。尚、図22は、発明者が想定した参考値に過ぎない。
TBQが向上しないとTBM1やTBM2が減少する。さらに、「TBR%(平均値)」をアップするとTBM1とTBM2が減少する。しかし、その一方で、「TBR%(平均値)」をアップしなければ、購買者(PID)の購買意欲が減少するだけでなく、同業他社との競争が激化する。
尚、TPQAは、購買者(PID)の平均購買力(年間)である。したがって、{購買者グループ20(PID−1〜N)の購買力(TTPQ)}は{「PID−1〜N」×「TPQ」}で算出する。図22は、戦略的互恵市場(SRM:)を開設した当初(2020年度)は、日本の総人口に比べて「BID−1〜N」や「PID−1〜N」が少なく、「TPQA」が低いことを想定している。尚、2036年度の購買力は「100000000(PID)×4500000(TPQA)=450000000000000(450兆)」と予測する。
次に、実施例10を説明する。
図23は、2036年度の共同収益(JPR)である。T(合計)の「TTBQ=450000000000000(450兆)」は図22で想定した2036年度のTTBQである。「TTBR%=TTBR÷TTBQ」で算出する。いずれにしても、「TBR%=45%」は、発明者の想定に過ぎない。
図23の情報処理は、図14と同様である。その結果、「販売者(BID−1〜1500000)」が「購買者(PID−1〜1億)の共同収益(TBJPR=71988750000000(≒71兆))」を創出した。
次に、実施例10を説明する。この実施例10は、本発明の「共同売買(JBS)」の取引式:「Q=R+S」を、遊園地(テーマパーク)の運営に適用した例である。
図24は遊園地の各営業時間帯における入場券発行(1)を説明する図である。この遊園地は、午前8時に開園し、午後11時に閉園するものとする。また、各入場者は遊園地内のアトラクション(遊具施設)を自由に複数回利用できる。但し、図24は「ET(既存取引)」の部類である。
ここで、正規の入場料金を「P=5000」とする。T(Time)は時刻である。T1(8:00)〜T13(20:00)は入場券の発行時間帯である。DSは割引額である。PDは「Pの割引料金」である。「PD=P−DS」で算出する。ENは入場者である。
尚、図24は、前日の入場結果である。「T1の入場者(EN)=1600」〜「T13の入場者(EN)=400」である。売上額は「PD×EN」で算出する。TDSは「割引額の合計」である。TDSは「DS×EN」で算出する。入場時刻(8:00〜20:00)に応じたPD(5000〜1500)を設定した。
Tは「T1〜T13の合計」である。「TEN=13000」、「売上高=54570000」、「TTDS=10430000」である。
ET(図24)の売上高は、(「入場料金=5000」×「TEN=13000」)−「TTDS=10430000」=54570000である。
図25は遊園地の各営業時間帯における入場券発行(2)を説明する図である。図24は図25と同じ遊園地である。したがって、経営者(BID−NT)は「ET(図24)」から「NT(新規取引)(図25)」を採用した。NTは共同売買(JBS)である。したがって、遊園地を(BID−NT)とする。図25を説明する。Qは入場料金である。
R(+)は取引式:Q=R+Sの互恵金額(R)である。尚、前記R(+)は入場時刻で異なる。「T(Time)」は時刻である。したがって、全ての入場時刻「T1(8:00)〜T13(20:00)」に対して「Q=5000(同一価格)」で発行する。
しかし、「T1のR(+)=0」〜「T13のR(+)=3500」を入場時に提供する。ENは入場数である。尚、T1〜T13の入場者(EN)は「ET(図24)のNE」と一致させた。したがって、「T1の入場者(EN)=1600」〜「T13の入場者(EN)=400」である。
BQは「BQ=Q×EN」で算出する。「T1のBQ=5000×1600=8000000」〜「T13のBQ=5000×400=2000000」である。
BR(+)は「BR(+)=「R(+)×入場者(EN)」で算出する。
「T1のBR(+)=0×1600=0」〜「T13のBR(+)=3500×400=1400000」である。Tは「T1〜13の合計」である。「TEN=13000」、「TBQ=65000000」、「TBR(+)=10430000」である。
尚、BID−NTはT8に入場した某氏を「PID−T8−9555」に登録する。BID−NTは「PID−T8−9555」に「遊園地のソフトを内蔵したモバイル(携帯端末)」を貸与する。あるいは、「PID−T8−9555」が所有する「携帯端末(スマートフォン)5」に「遊園地のソフトをダウンロード」してもよい。以下、「モバイル=PID−T8−9555」を意味する。
図26は互恵金額(R)の加算図を示した図である。「T→」に、T1の「R(+)=0」〜T13の「R(+)=3500」(図25)を配置した。「No.↓」は「アトラクション利用回数」である。尚、アトラクションを利用する毎に互恵金額(R)=50〜500を獲得する。
但し、図26は入場時点の互恵金額(R)を記録する。したがって、「T8のR(+)=1200」は自動的に「No.1=500」、「No.2=500」、「No.3=200」に記録する。つまり、「No.1+No.2+No.3=1200」である。TAは「No.1〜10の合計」である。TBは「No.11〜No.Nの合計」である。TCは「TA+TB」である。尚、入場時に獲得した、互恵金額(R)を「R(+)」と表示した。また、入場後に獲得した互恵金額(R)を「R(++)」とする。
図27は、携帯端末5(PID−T8−9555が保有)の画面を示した図である。この携帯端末5の画面は、「No.」「(前)」「(中)」「(後)」を表示している。
「No.」は図26と同じである。したがって、「(前)」には「図26のT8」を表示している。「(中)」はアトラクションを利用した時点で獲得した互恵金額(R)を順次追加している。
図28は、「互恵金額(R)を獲得する装置」ATT−Rを示した図である。「L」は「Rを獲得するレベル」である。「L1=500(R++)」〜「L10=50(R++)」に設定している。Tは「L1〜L10の合計」である。「TR=2750」である。PR−1〜Nは「L1〜L10を発生させる確率」である。「PR−1」の「L1=1.82%」〜「L10=18.18%」は確率である。
尚、確率は乱数を用いてもよい。参考までに、「L1のPR−1」=(550−500)×「100%」÷2750≒1.82%」〜「L10のPR−1」=(550−50)×「100%」÷2750≒18.18%」で算出した。L1〜L10を発生させる確率は「PR−1〜PR−N」など多種多様である。尚、「TTPR−1〜N=100%」を原則としている。
BID−NTは、「ATT−R(PR−1〜N)」をアトラクションに設置する。BID−NTは、天候や季節や混雑を考慮して、アトラクションに相応しい「PR−1〜N」を選択する。携帯端末5に、アトラクション別に設定した「PR−1〜N」を公開(表示)してもよい。
図27において、「PID−T8−9555」がアトラクションで獲得した互恵金額(R)は、逐次「(中)」に記録している。「(後)」は退場時に「(中)」を降順でソートした状態である。「(中)」の「TA=2300」、「TB=2500」、「TC=4800」}が、「(後)」の「TA=3700」「TB=1100」「TC=4800」に変化した。
BID−NTは、「PID−T8−9555」が退場する際にモバイルを回収する。又は携帯端末5からデータを収集する。そして、当該モバイルから「(後)」のTAとTBをDB(データベース)に蓄積する。
その際、便宜上設定した「PID−T8−9555」を「PID−9555」に変更する。
変形例として、退場時の遊興時間(滞在時間)に応じて「R(++)=500R〜50R」を加算するようにしてもよい。これにより、遊興時間が少なかった購入者(PID)の不満を解消することが出来る。同じく、他の変形例として「来場予約制度」を設定する。そして、「前日〜3カ月前」や「入場時刻」など「予約と来場」に応じて「R(+)」の加算を考慮してもよい。これにより、遊園地の混雑や入場者の動向を把握するメリットが生まれる。
図29は、PIDに関する情報収集である。図29は、BID−NTの「取引情報(PID・・、Q、R・・)」を集計した結果である。
全入場者であるPID−1〜PID−13000は、「TPQ=5000」である。TAとTBは、モバイル(図27)の「(後)」を記録する。尚、「TAをTPR」「TBをP」と見做す。
尚、ポイント(P)は「1P=0.0025」とする。その場合、TPPは「TA×M」で算出してもよい。Mは係数である。実施例10では「M=20」とする。よって、「PID−9555」は「TPQ=5000」、「TPR(TA)=3700」、「TB=1100」「TPP=22000」である。
尚、TPPの活用は「TPPM(図17)」の換金に限らない。たとえば、入園中に{「(後)」のTB(図27)}を「TPP=TB×M」に変換する。そして、「TPP」をコミュニケーションツールに使用してもよい。例えば、BID−NTが公認した園内の「路上演者」や「大道芸人」に「PP」を提供してもよい。「PID」の「声援(評価)」として「PP」を送信してもよい。「PP」を受信した「パフォーマー(公認演者)のPP」は別途システムで換金する。
Tは「PID−1〜13000の合計」である。「TTPQ=65000000」「TTPR=29371350」である。
図30は、BID−NTの情報処理(1)である。尚、図29の「TTPQ=65000000」が「BID−NTのTBQ」である。図29の「TTPR=29371350」が「BID−NTのTBR」}である。以下、「集計値であるTBQとTBR」と「演算式(図6)」と「パラメータ(SP)(図22)」で「TBR%〜TBM2%」を算出した。
算出結果を検証する。「BID−NTのTBM2=54570000」=「ET(図24)の売上高=54570000」である。これは偶然では無い。その原因は、図29のTBR=29371350である。
しかし、入場時は「図25のTBR(+)=10430000」である。差分の「TBR(++)=10430000」は、「図29のTBR=29371350」−「図25のTBR(+)」で算出した。つまり、「TBR(++)」は「PID−1〜13000」が入場後に獲得した値である。また、「TBR(++)」は「BID−NT」が「ATT−R(図28)」でコントロールすることが可能であることを意味している。
図31は、BID−NT(1)の情報処理である。図32はBID−NT(2)の情報処理である。
「BID−NT(1)」と「BID−NT(2)」は「BID−NT(図30)」の変形例である。「BID−NT(1)のTBQ=68250000」は、「TEN=13000」×「105%」×「Q=5000」で算出した。
つまり、入場者が5%増えたケースである。また、「BID−NT(2)のTBQ=61750000」は、「TEN=13000」×「95%」×「Q=5000」で算出した。
つまり、入場者が5%減ったケースである。しかし、「BID−NTのTBM2」≒「BID−NT(1)のTBM2」≒「BID−NT(2)のTBM2」を実現した。その要因は「図25〜図29」の入場から退場する間に、「BID−NT(1)」は、「PID−1〜13650」に「TBR=43103900」を提供した。また、「BID−NT(2)」は、「PID−1〜12350」に「TBR=18558400」を提供したことにある。
尚、「TBR」=(「TBR(+)」+「TBR(++)」)の「TBR(++)」を増減することは「ATT−R」でコントロールすることが可能である。
入場時の「R(+)」や入場中の「R(++)」は監視可能である。したがって、「季節や天候や混雑時に応じた顧客満足度」やTBM2を「演算式(図6)」と「パラメータ(SP)」で逐次集計」することで、「臨機応変」に「R(++)」を提供すればよい。「図30のPJPR=10430000」は図33で「PID−1〜13000」に分配する。
図33は、PJPRの分配である。「PID−1〜13000」の「TPQ」と「TPR」は図29を転記する。因みに「PID−0555」は、「TPQ=5000」、「TBR=3700」、「TPR%=3700÷5000=74%」であり、Tは全PIDの合計である。
PJPRは、図30のPJPR=10430000である。PJPRを「PID−1〜PID−13000」に分配する。PJPRの分配は「実施例1の図18」を参照する。
「分配(1)」は、TPQを用いてPJPR(1)、「分配(2)」はTPRを用いてPJPR(2)、「分配(3)」はTPR%を用いてPJPR(3)、を算出した。
しかし、図33では「格差縮小」を達成する「TPQとTPRとBR%の指数化」は採用していない。
「PJPR(1)」=(「TPQ」÷「TTPQ」)×「PJPR」、「PJPR(2)」=(「TPR」÷「TTPR」)×「PJPR」、PJPR(3)=(「PR%」÷「TPR%」)×「PJPR」、「PJP」=(「PJPR(1)」+「PJPR(2)」+「PJPR(3)」)÷3」で算出する。
「PID−9555のPJP=1143」である。尚、「PID−1〜PID−13000のPJP」や「TPJP=1043000」の取扱いは省略する。
次に、実施例11を説明する。実施例11では、実施例10の処理手順を図34のフローチャートを参照して、説明する。
まず、入場者が遊戯場(テーマパーク)に入場した旨を当該遊戯場の担当者が設置されているレジ端末7に入力する。その際、当該入場者の購入者IDをリーダライタ部339より取得する(ステップ10)。
その後、入場者に所定の遊園地のソフトを内蔵したモバイル(携帯端末)」を貸与する。あるいは、入場者が所有する「携帯端末(スマートフォン)5」に「遊園地のソフトをダウンロード」するようにしてもよい(ステップ15)。
その後、当該レジ端末7から、所定の計算式に基づき、互恵金額(R)を付与する(ステップ20)。
その後、入場者が保持しているモバイルに互恵金額(R)のデータを送付する(ステップ25)。
一方、入場者側は、互恵金額(R)を受信し、当該モバイルにより、付与されている互恵金額(R)を確認できる(ステップ30)。
ここで、アトラクションを利用する場合(ステップ35;Y)、当該モバイルからレジ端末に7に、アトラクションを利用した旨、及びアトラクションの種類を通知する(ステップ40)。
これを受けてレジ端末7は、所定の計算式に基づき計算し、新たに互恵金額(R)を追加して、付与する(ステップ45)。複数回アトラクションを利用した場合は、順次追加する。
そして、レジ端末7は、追加した互恵金額(R)の値をモバイルに送信する(ステップ50)。入場者側は、互恵金額(R)を受信し、当該モバイルにより、付与されている互恵金額(R)を確認できる(ステップ55)。
そして、入場者が遊戯場(テーマパーク)を退場するとき(ステップ60;Y)、当該モバイルを返還する。又は入場者の携帯端末5からデータを取得する(ステップ65)。 レジ端末7は、付与した互恵金額(R)を含む取引情報を管理サーバ50へ送信して処理を終了する(ステップ70)。
実施例12を説明する。
実施例12では利用金額の共同決済(TJS)を実施する。
図35はPID−1と「BID−A〜Z」の「AQ〜ZQ」である。
図35の利用金額は、取引情報格納部51(図3)に格納されている。したがって、利用金額とは販売者(BID)の利用金額である。実施例12では、利用金額を「AQ〜ZQ」に分類した。尚、利用金額とは、有料施設を利用したときに支払う「入場料金」や「乗車運賃」である。管理者サーバ50は「有料施設事業者」に「BID−A〜Z」を付与する。「鉄道事業者」には「BID−A」
「バス事業者」には「BID−B」
「タクシー事業者」には「BID−C」「航空事業者」には「BID−D」
「有料道路事業者」には「BID−E」「一般施設事業者」には「BID−F」「新幹線」には「BID−G」
を付与した。
尚、たとえば、一般施設事業者である「BID−F」の詳細は{「BID−F1=美術館」「BID−F2=博物館」「BID−F3=水族館」「BID−F4=音楽ホール」「BID−F5=映画館」}などである。
実施例12では、鉄道の利用金額に特化して説明する。尚、「BID−A(鉄道事業者)」は「BID−A−1〜N」など多いが、実施例12では「購買者(PID−1〜N)」の利用金額を一日単位で集計する。したがって、全ての利用金額を保存している取引情報格納部51(図3)から利用金額格納部55に格納している図35〜図39を用いて「利用金額の共同決済(TJS)を実施する。
たとえば、鉄道事業者のBID−A1は「取引情報(BID−A1、PID−23、Q=560、R=10、P=120)を管理者サーバ50に送信する。管理者サーバ50は「取引情報」を取引情報納部51(図3)に格納する。
実施例12では「鉄道の利用金額」を説明する。
図35は、PID−1と「BID−A〜Z」の「AQ〜ZQ」である。PID−1(1)において、AQにPID−1の鉄道運賃を「一日単位」で集計する。PID−1は会社員であり鉄道を利用している。但し、PID−1は定期券を所持していない。理由は、定期券は割引運賃なので利用金額として集計しないからである。T(合計)は「TAQ=450000」である。
次に、PID−1(2)において、PID−1(1)のAQを降順で並べ替える(ソート)する。
図36は、PID−2と「BID−A〜Z」の「AQ〜ZQ」である。PID−2(1)において、AQにPID−2の鉄道運賃を「一日単位」で集計する。
PID−2はPID−1と「BID−A〜Z」の「AQ〜ZQ」である。PID−1(1)において、AQにPID−1の鉄道運賃を「一日単位」で集計する。T(合計)は「TAQ=104600」である。次に、PID−2(2)のAQにおいて、降順に並べ替える。
図37は、「BID−A〜Z」の「AQRE%〜ZQRE%」である。
AQRE%はAQに対する還付率である。鉄道の場合は「利用日数1(AQRE%=100%)」〜「利用日数100(AQRE%=1%)」である。以上を踏まえて、図35に戻る。PID−1(2)の「AQRE%」には、図37のAQRE%を転記する。REMは還付額である。REMは「REM=AQ×AQRE%」で算出する。「日数1のREM」は「2000×100%=2000」である。「日数50のREM」は「2000×51%=1020」である。
T(合計)は、「TAQ=450000」「PAY=349000」「TREM=101000」である。TAQはPID−1」が「鉄道事業者に支払った利用金額」である。PAYは「自己負担額」である。TREMは「PID−1が受け取る還付金」である。しかし、実施例12では、このTREMを還付しない。
同様に、図36を算出した。「TAQ=104600」「PAY=18057」「TREM=86543」である。
次に進む。図38は、「PID−1〜100000000のNREM」と「BID−A1〜ANのTAQ」である。
PIDに「PID−1〜100000000」を計上する。PID−1には図35の「TAQ=450000」「TREM=101000」を計上する。またPID−2には図36の「TAQ=104600」「TREM=86543」を計上する。同様に、「PID−3〜100000000」のTAQとTREMを計上する。
RE%は還付金還付率である。計算式は「RE%=TAQ÷TREM」である。T(合計)は「TTAQ=5800000000000」「TTREM=3748000000000」「TRE%=56%」である。YREMは「年間利用金額」を考慮して算出した還付額である。計算式は「YREM=TAQ÷TTAQ×TTREM」である。T(合計)は「TYREM=3748000000000」である。上記計算式で「TTREM=TYREM」を実現した。
NREMは新還付額である。計算式は「NREM=(TREM+YREM)÷2」である。NRE%は、新還付金還付率である。計算式は「NRE%=NREM÷TAQ」である。上記計算結果は図38に計上している。その結果、PID−1は「TAQ=450000」に対して「NREM=195897」である。そして、「RE%=22.44%」が「NRE%=43.533%」に向上した。
一方、PID−2は「TAQ=104600」に対して「NREM=77068」である。そして、「RE%=82.74%」が「NRE%=73.679%」に低下した。
前記計算式は「短期利用を強調した図35(図36)のTREM」と「長期利用を強調した図38のYREM」の組合せである。
管理者サーバ50は「決済情報(PID−1、NREM=195897)」を情報処理センター60(IPC)に送信する。結果として、当該金融機関は「管理者(MID)の口座」から「NREM=195897」を引き落とし「PID−1の口座」に入金する。前記決済処理の総額が「TNREM=3748000000000」である。尚、前記決済処理に「BID−A1〜N」の全鉄道事業者は関知しない。理由は、「BID−A1〜N」は「PID−1〜100000000」と「Q=R+S」で取引を終えている。尚、前記共同決済(TJS)の資金の原資は、「PID−1〜100000000の共同収益(PJPR)である。しかし、鉄道事業者(BID−A6)は、日々の営業活動において「Q=R+S」の取引をしている。たとえば、取引情報は「BID−A6、PID−1、Q=1080、R=120、P=2050」などである。
尚、図37は「PID−1〜100000000」の権利である。したがって、仮に鉄道の「利用金額=0」でも恩恵を享受することが出来る。たとえば、図35のPID−1(2)において、10「日数101のAQRE%=0%」と「「日数1のAQRE%=100%」をマッチングするシステムを管理者(MID)は導入してもよい。自動的に、利用者PID−1のマッチングは「101日目」からとなる。同様に、PID−2は「51日目」から未利用者として、マッチングに参加できる。「図37の権利行使が完了した利用者」と「図7の権利未利用の利用者」のマッチング優先順位は「TAQなどで決めてもよい。
図39は、BID−A〜Zの共同決済(TJS)である。
BID−A1〜NのTTAQとTNREMには、図38の「TTAQ=5800000000000」と「TNREM=3748000000000」を計上する。TJS%は共同決済率である。計算式は「TJS%=TNREM(A〜Z)÷(TTAQ〜TTZQ)」である。
実施例12で説明した「BID−A1〜N」と同様に情報処理する。その結果を図39の「BID−A〜Z」に「TTAQ〜TTZQ」と「TNREM(A〜Z)」を計上する。
T(合計)は、「T(TTAQ〜TTZQ)=15904089000000」「TTJS(TTNREM)=8937000000000」である。共同決済(TJS)の対象金額はTTJSである。TTJSはTPJPR(PIDの共同収益)で済する。
図38のTBJPRは「図23のTPJPR=71988750000000」を計上する。収支は「TPJPR−TTJS=NPJPR=63051750000000」である。NPJPRは「PID−1〜100000000の共同収益(NPJPR)」として分配する。共同収益(JPR)を、図35〜図39の利用金額に適用すると、鉄道利用者が多くなることが予測される。しかし、交通機関は鉄道に限らない。東京都など都心には24時間営業の鉄道は存在しない。一方、タクシー料金は高額である。しかし、「利用金額の共同決済(TJS)」を導入すれば、鉄道の定期券購入者は激減する。そして、高額のタクシー料金だが、別に酔客でなくても、家庭の主婦にも安価に見える。したがって、利用金額共同決済は「はじめに顧客ありき・・」の時代の救世主として、深夜に限らずタクシー利用者が増えることが予測される。新幹線やリニアも将来の利用者は約束されているのである。
実施例13を説明する。
実施例13では、PAを説明する。PAは「個人資産」である。「PA」は「Personal Asset」の頭文字である。
図40は、2036年度のPA(1)である。
図41は、2036年度のPA(2)である。
図42は、2036年度のPA(3)である。
図43は、2036年度のPAである。
図40〜図43は、分配算出部59(図3)が実施する情報処理図である。基本的には、図18と類似している。
図40〜図43の共通事項を説明する。
TPAは「個人資産総額」である。計算式は{「TPA」=「NTPJPR(+)」+「ITC(−)」+「CTC(−)」+「TMIDM(+)」+「TPJPP(+)」}である。「NPJPR(+)」は「図39のNPJPR=63051750000000」を転記する。尚、「(+)」は「資産」の意味である。また、「(−)」は「負債」の意味である。ITCは「所得税対策費」である。ITCはTPAで負担する。したがって、ITC(−)とする。「ITC(−)」は「Incom Tax Cost」の頭文字である。図40〜図43では「ITC(−)=−11250000000000」を計上した。ITC(−)は、戦略的互恵市場(SRM)の共同売買(JBS)の取引式(Q=R+S)において、年間購買額であるTPQが多い人に「所得税を還付する費用」である。
CTCは「消費税対策費」である。図40〜図43では、CTCはTPAが負担する。したがって、「CTC(−)」とする。尚、CTCは「Consumption Tax Cost」の頭文字である。「CTC(−)=−20000000000000」を計上した。
市場通貨(M)の発行について、
TMIDM(+)=1375000000000」を「市場通貨M」で説明する。管理者(MID)は、市場通貨(M)を発行する。以下、市場通貨をMとする。Mは戦略的互恵市場において使用することができる。Mは「10000M=¥4000」とする。取引式(Q=R+S)の変形例として、新取引式「Q=R+M+S」を提案する。新取引において、「1M=¥1」で使用することができる。たとえば、BID−3とPID−7が{「Q=20万」=「R=5万」+「M=4万」+「S=11万」(BP=54321)}で売買したとする。尚、Mは「共同収益(JPR)の創出に関係しない。したがって、取引情報は「BID−3、PID−7,Q=20万、R=5万、P=54321」である。この取引において、PID−7は「4万M=¥1.6万」で購入している。尚、Mは「共同収益(JPR)の創出に関係しない。したがって、PID−7に限らず、「1万M=¥4000」なので「1万M」を使用した段階で「¥6000」が財布に残った計算になる。管理者(MID)は外部機関に委託して、電マネー化してもよい。ただし、「10000M=¥4000」の内訳は{「管理者(MID)=¥250」+「販売者(BID)=¥3750」=¥40000}である。尚、Mは「事業者間(BtB)」で使用してもよい。その場合も前記内訳の配分である。Mは管理者(MID)が発行する。
政府通貨Gの発行について、
政府、財務省、国税庁は政府通貨Gを発行する。以下、Gと記す。Gは「10000G=¥10250」で発行する。Gは「BtB」の取引で使用を義務化する。しかし、法人税(国、地方)は撤廃する。取引式は「P=G+M」とする。Pは価格、Gは政府通貨、Mは市場通貨、である。P=G+Mにおいて、Mは割引に使用する「10000G=¥10000」である。BtBにおけるGの利用方法の説明は以上とする。尚、政府通貨の発行は消費者物価を押し上げることが予測される。しかし、それらを乗り越える工夫と知恵と余地を発揮するのが、共同売買、共同収益、共同決済を実施する未来型市場である戦略的互恵市場の使命と言える。
尚、MIDMは「市場通貨(M=10000)」の「取引手数料=¥250」を「資産」としてTAPに加算する。MIDMは「PID−1〜PID−100000000」および「外国人の国内旅行者など不特定多数」が使用した「市場通貨(M)」から発生する。また、「P=G+M」取引した場合も「1万Mの手数料=¥250」が「TMIDM(+)」に加算される。実施例12では「TMIDM(+)=1375000000000」と予測した。TMIDM(+)は資産である。
次に、「TPJPP=750000000000」を説明する。「図40のTPJPP」は「図17のTPJPP」である。図17は「獲得ポイント総数(TPP)を換金したことで創出した。
実施例12では図17のTPJPPを「資産」としてTAPに加算する。したがって、「TPJPP(+)」は実施例1の図17のTPJPPを参照に算定した。実施例12では「TPJPP(+)=750000000000」とする。
上記説明から「TPA」は{「TPA」=「NTPJPR(+)」+「ITC(−)」+「CTC(−)」+「TMIDM(+)」+「TPJPP(+)」}で算出する。したがって、「TPA=33926750000000」である。TTAを図40〜図43で「PID−1〜100000000」に分配する。
「No.1〜100000000」は「図40〜図43」の固有連番である。先ず、図40に「PID−1〜100000000」のTPQを記録する。TPQは、取引情報格納部51(図3)の「取引情報」から情報処理格納部52が抽出する。その後、TPQを昇順で並べ替えた結果が図40〜図43である。
その結果、{No.1には「PID−54321」の「TPQ=750000」}〜{No.100000000には「PID−12345」と「TPQ=5250000000」}が記録された。T(合計)は「No.1〜100000000のTPQ」を合計した値である。但し、実施例1で説明した「TTBQ=TTPQ」の基本原則を用いる。したがって、「 図40のTTPQ」=「図23のTTBQ」=「450000000000000」}である。
以上説明した図40〜図43の「TPA」と「No.」と「PID」は共通事項である。
以上説明した図40〜図43を用いて「PID−1〜100000000」にTPAを分配する。尚、図40〜図43は「実施例1の図18」と同様の情報処理である。
図40は2036年度のPA(1)である。図40はTPQに基づき「PID−1〜PID−100000000のPA(1)」を算出する。「PID−1〜PID−100000000のPA(1)」を合計した値がTPA(1)である。QPOは「No.1のTPQ=750000」を基準値とした倍率である。図40はTPQを昇順で並べ替えている。したがって、「No.1のQPO=1」〜「No.10000000のQPO=7000」である。
前記TPQに基づきTPAを分配すると最低値と最高値で7000倍の格差となる。そこでTPQNQを採用する。TPQNQはTPQを指数化した値である。TPQNQは「TPQのNQ乗」で算出する。実施例12では「NQ=−0.500」に設定した。計算値は{PID−54321(No.1)の「TPQNQ=0.0011547」}〜{PID−12345(No.100000000)の「TPQNQ=0.0000138」}である。TTPQNQは実際に「No.1のTPQNQ〜No.100000000のTPQNQ」を合計した値である。実施例12では実際のデータが無いので「TTPQNQ=47140.4520791」とする。NQPOは「No.1のTPQNQ=0.0011547」を基準値(1.00)とした倍率である。TPQNQの採用により{「No.1のQPO=1」〜「No.100000000のQPO=7000」}が{「No.1のNQPO=1.0」〜「No.100000000のNQPO=0.01195」}に逆転した。
図40はTPQに基づく分配である。しかし、実際には、TPQを「NQ=−0.500」で指数化したTPQNQを採用した。そして、TPQNQに基づき「PID−1〜PID−100000000のPA(1)」を算出した。計算式は{PA(1)=(「TPQNQ」÷「TTPQNQ」)×「TPA」}である。計算結果は「No.1のPA(1)=831032」〜「No.100000000のPA(1)=9933」である。格差縮小どころか格差逆転している。但し、管理者(MID)は、TPQに応じて所得税を還付する。したがって、{「TPQが多いPIDのPA(1)」≦「TPQが少ないPIDのPA(1)」}の関係でも不満は発生しない。「TPA(1)=33926750000000」は「PID−1〜PID−100000000のPA(1)」を合計した値である。
図41は2036年度のPA(2)である。図41はTPRに基づき「PID−1〜PID−100000000のPA(2)」を算出する。「PID−1〜PID−100000000のPA(2)」を合計した値がTPA(2)である。尚、TPRは「取引情報格納部51(図2)の「取引情報」から情報処理格納部52(図)が抽出する。その後、分配算出部59(図3)が分配の情報処理を実施する。No.1には「PID−54321」の「TPR=375000」を記録する。同様に、No.100000000には「PID−12345」の「TPR=3412500000」を記録する。TTPRは「No.1〜No.100000000のTPR」を合計した値である。尚、「TTPR=TTBR」の原則を用いる。したがって、「図41のTTPR」に「図23のTTBR」=「202500000000000」を計上した。RPOは「No.1のTPR=375000」を基準値とした倍率である。「No.1のRPO=1」〜「No.10000000のRPO=9100」である。
前記TPRに基づきTPAを分配すると最大9100倍の格差が発生する。そこでTPRNRを用いる。TPRNRはTPRを指数化した値である。TPRNRは「TPRのNR乗」で算出する。図41は「NR=−0.250」に設定した。計算すると{PID−54321(No.1)の「TPRNR=0.0404」}〜{PID−12345(No.100000000)の「TPRNR=0.0041」}である。TTPRNRは「No.1のTPRNR〜No.100000000のTPRNR」を合計した値である。図41は「TTPRNR=2650902.4292」とする。NQPOは「No.1のTPQNQ=0.0404」を基準値(1.00)とした倍率である。TPRNRの採用により{「No.1のRPO=1」〜「No.100000000のRPO=9100」}が{「No.1のNRPO=1.0」〜「No.100000000のNRPO=0.0041」}に逆転した。
図41はTPRに基づく分配である。しかし、実際には、TPRを「NR=−0.250」で指数化したTPRNRを用いて「PID−1〜PID−100000000のPA(2)」を算出した。計算式は{PA(2)=(「TPRNR」÷「TTPRNR」)×「TPA」}である。計算結果は「No.1のPA(2)=517179」〜「No.100000000のPA(2)=52952」である。尚、TPRは「共同収益(JPR)」の算出に寄与している。しかし、図40でTPQに応じて所得税を還付している。したがって、{「TPRが多いPIDのPA(2)」≦「TPRが少ないPIDのPA(2)」}の関係でも不満は発生しない。しかし、TPRを多くする「労苦」を考慮する必要がある。
そこで、{図41の場合は「PA(2)」の算出には「NR=−0.250」}を採用した。また、{図41の場合は「PA(1)」の算出には「NQ=−0.500」}を採用した。その結果、{「最大値と最低値の格差」は「PA(1)」よりも「PA(2)」の方が縮小している。尚、「TPA(2)=33926750000000」は「PID−1〜100000000のPA(2)」を合計した値である。
図42は2036年度のPA(3)である。図42はTPR%に基づき「PID−1〜100000000のPA(3)」を算出する。尚、TPR%は{「図42のTPR%」=「図41のTPR」÷「図40のTPQ」}で算出した。尚、「TTPR%=202500000000000(図41)÷450000000000000(図40)=45%」である。「PA(3)」の算出で必要なのは「PID−1〜100000000のTPR%」である。%POは「No.1のTPR%=50%」を基準値(1.00)とした倍率である。「No.1の%PO=1.00」〜「No.10000000の%PO=1.30」である。
図42のTPR%に基づきTPA(3)を分配すると最大で1.30倍の格差に過ぎない。そこで、TPR%N%を用いる。TPR%N%はTPR%を指数化した値である。TPR%N%は「TPR%のN%乗」で算出する。図42は「N%=2.250」に設定した。計算結果は{PID−54321(No.1)は「TPR%N%=0.21022410」}〜{PID−12345(No.100000000)は「TPR%N%=0.37936307」}である。TTPQNQは「No.1〜No.100000000のTPR%N%」を実際に合計した値である。図42では「TPR%N%=16585484.24095760」とする。N%POは「No.1のTPR%N%=0.21022410」を基準値(1.00)とした倍率である。TPR%N%の採用により{「No.1の%PO=1」〜「No.100000000の%PO=1.3」}が{「No.1のN%PO=1」〜「No.100000000のN%PO=1.80457」}に拡大した。
図42はTPR%N%に基づき「PID−1〜PID−100000000のPA(3)」を算出する。計算式は{PA(3)=(「TPR%N%」÷「TTPR%N%」)×「TPA」}である。計算結果は「No.1のPA(3)=430028」〜「No.100000000のPA(3)=776013」である。図42はTPR%に基づく分配である。但し、TPR%の指数化に「N%=2.25」を採用した。その結果、PA(3)は最低値と最大値の格差が「1.3倍」から「1.80457」に拡大した。図42では「No.100000000のTPR%=65%」の場合は「PA(3)=776013」である。しかし、「No.99999999のTPR%=25%」の場合は「PA(3)=90402」に激減する。激減する理由は、「TPR%=TPR÷TPQ」で算出する。したがって、「TPR%」の拡大には労苦が伴うことが予測されるからある。たとえば、共同売買(JBS)における「Q=R+S」の「Qに対するRの割合(「R%=R÷Q」)」が多ければ「共同有益(JPR)」の創出に貢献している。あるいは{「Qの利益率を転嫁している可能性が大」であり「一般的に販売個数の少ない高額商品」の利益率は高いと考えられる。したがって、「前記高額商品のQ」に対するR(互恵金額)の割合」を多くした共同売買(JBS)が考えられる。その他、シーズンオフや賞味期限に関係する商品QはR%を多くして、PIDの購買意欲を高める傾向がある。あるいは、「早朝販売のQにはR%を多くする。」「雨天時に販売するQはR%が高い。」「リピーターや大量に購買するPIDのTPR%は高い}などの傾向が見受けられる。したがって、「PA(3)」では「TPR%の高いPIDの労苦を考慮」して「N%=2.25」を採用したことが考えられる。尚、「各種指数(「NQ」「NR」「N%」)」は「JBS(共同売買)」の動向を詳細に分析した「TA(三者合意)」が決定する。
図43は2036年度のPAである。図43で「PID−1〜100000000のPA」を算出する。PAは「TPQに基づき算出したPA(1)」「TPRに基づき算出したPA(2)」「PR%に基づき算出したPA(3)」の三要素を採用した。したがって、「図43のPA(1)」には{図40の「TPQ」と「PA(1)」}を転記する。また、「図43のPA(2)」には{図41の「TPR」と「PA(2)」}を転記する。更に「図43のPA(3)」には{図42の「TPR%」と「PA(3)」}を転記する。PAは三要素(「TPQ」「TPR」「TPR%」)で算出する。したがって、「PA(1)〜(3)の平均値」とする。計算式は「PA=(「PA(1)」+「PA(2)」+「PA(3)」)÷3」である。計算結果は{No.1のPA=(「831032」+「517179」+「430028」)÷3=592746}〜{No.100000000のPA=279633」}である。TPAは「No.1〜No.100000000のPA」を合計した値である。因みに「TPA=33926750000000=TPA(1)=TPA(2)=TPA(3)」である。
PA%は資産率である。PA%は「PA÷TPQ」で算出する。計算結果は{PID−54321(No.1)は「PA%=592746÷750000=79.03284%」}〜{PID−12345(No.100000000)は「PA%=279633÷5250000000=0.00533%」}である。以上で図40〜図43の説明を終了する。
但し、引き続き、実施例12の関連事項として図40〜図43に用いているITC(−)を説明する。ITC(−)は「所得税対策費」である。図示しないが、PID−ITC(−)を「PIDの所得税還付金」とする。PID−ITC(−)は「PIDのTPQ」に応じて算出する。「SRM(戦略的互恵市場)」の管理者(MID)は「PIDのTPQ」を国税庁に送信する。国税庁は「PID−ITC(−)」を算出しPIDに還付する。例えば、「PID−7777(No.99000000)」は「TPQ=100000000」である。国税庁は{「PID−7777の所得額」≧「TPQ=10000000」}であることを確認する。そして、「TPQを2035年度の所得額」と認識する。尚、100000000(1億)の所得税を37000000とする。国税庁はPID−ITC(−)を{「所得税額」×「所得税還付率(IT%)」で算出する。国税庁は{「所得税額(37000000)」×「所得税還付率(IT%=65%)」=「24050000」}を「PID−7777のPID−ITC(−)」とする。更に、国税庁は「PID−CO(PIDの寄付額)」を{「所得税額」×「寄付率(CO%)」で算出する。国税庁は{「所得税額=37000000」×「寄付率(CO%=12.5%)」=4625000」を「PID−7777のPID−CO」とする。国税庁は「PID−7777の口座」に「PID−ITC(−)」「PID−CO」を入金する。「PID−ITC(−)」「PID−CO」は無税が好ましい。「TA(三者合意)」と「政府関係機関」は「PID−CO」を受け取ることが出来る「認定団体」を指定する。PIDはPID−COを前記「認定団体」に寄付する。尚、「IT%」「CO%」は「TPQ」に応じて変動する。
PID−1〜100000000の{「PID−ITC(−)」+「PID−CO」}がITC(−)(所得税対策費)である。MID50は「ITC(−)=−11250000000000」を国庫に納付する。尚、「ITC(−)」は「NPJPR(+)」から拠出した。「一見、富者優先に思えるPID−ITC(−)」「PID−CO」「PA(1)〜(3)」の導入が貧富の格差を解消することは「図40〜図43の分配」に表れている。
また、「CTC(−)=−20000000000000」を「2036年度の消費税相当額」とする。「CTC(−)」は「NPJPR(+)」から拠出した。「CTC(−)」の導入は「消費税率=0%」を意味する。「CTC(−)」は消費税欠点を解消する。
尚、{「NPJPR(+)」−「ITC(−)」−「CTC(−)」+「TMIDM(+)」+「TPJPP(+)」}で算出したTPAの分配は「三要素(「TPQ」「TPR」「PR%」)」に限定されない。「TA(三者合意)」と「政府関係者」は前記目的を達成する最適な「NQ」「NR」「N%」「IT%」「CO%」を決定する。また、指数化の採用は分配の一事例に過ぎない。以上、実施例12の関連事項は「販売者と購買者の共同収益」が生み出す「本発明の効果」であり「産業上の利用の可能性」の一部を説明している。
実施例14ではPA(図43)の利活用を提案する。図44はPA利活用プログラムである。「社会貢献型プログラム(SCP)」は「Social Contribution Porgram」の頭文字である。「自己満足型プログラム(COP)」は「Complacent Program」の頭文字である。
管理者(MID)は「SCP−1〜N」「COP−1〜N」など各種プログラムを用意する。たとえば、SCP−1を{介護施設Aで「1日8時間×5日間の労働」を体験する権利}とする。SPC−1を「PA=400000」で「PID−54321」に発行する。尚、「PA=400000」は「PID−54321のPA=592746(図43)」から拠出する。先ず、「PID−54321」が「SCP−1を受諾したケース」を説明する。「介護施設A」は「SPC−1−1〜n」など初級から上級まで複数のプログラムを用意する。そして、「PID−54321」の経験や意欲に応じたプログラムを実施する。「介護施設A」はPIDの貢献度に応じた「評価(「L1=95%」〜「L10=50%」)」を管理者サーバ50に送信する。管理者サーバ50は前記評価に基づきPAMを算出する。PAMはPAの現金化である。例えば、PID−54321が「L5=75%」とする。「PID−54321のPAMは{「PA=400000」×「L5=75%」=300000」をPID−54321の口座に入金する様に「決済情報」を情報処理センター60(IPC)に送信する。
尚、SCPを拒絶した場合は「拒絶評価(「SDR=25%」)」とする。したがって、PID−54321の口座には「PAM=「PA=400000」×「SDR=25%」=100000」が入金される。
COP−1を「北海道のパラグライダースクールB(以下Bとする。)」で「五泊六日の体験飛行する権利」とする。COP−1は「PA=270000」とする。MIDは「PID−12345」に「COP−1」を発行する。
「PID−12345」がCOP−1を受諾し実行したケース}を説明する。BはPIDの経験や技量に応じて「複数のプログラム(COP−1−1n)」を準備する。Bはプログラム終了後にPIDの「評価(「R1=25%」〜「R10=2.5%」)」を管理者サーバ50に送信する。PID−12345が「R3=20%」とする。管理者サーバ50は{「PAM=270000×20%=54000」}をPID−12345の口座に入金する。PID−12345はCOP−1を拒絶することが出来る。COPを拒絶した場合の「拒絶評価(「CDR=35%」)」とする。管理者サーバ50は決済情報で{「PAM=「PA=270000」×「CDR=25%」=270000×35%=94500」をPID−12345の口座に入金する。
「介護施設A」や「パラグライダースクールB」の報酬は「SCP−1」や「COP−1」に含まれない。管理者(MID)は「介護施設A」や「パラグライダースクールB」の報酬として別途契約を締結する。
尚、SCP−1やCOP−1には交通費が含まれない。しかし、現地までの「交通費(空路や鉄路・・)」は「共同決済(TJS)(図35〜39)」の対象である。したがって、PIDの個人負担は極小である。
尚、PIDが拒絶した権利(SCP−1〜N、COP−1〜N)をSCPやCOPに関係する「NPO(非営利法人)」に格安で再発行してもよい。
管理者(MID)はPIDが{許諾した後の「評価(L1〜L10、R1〜R10)」で得た収益}や{拒絶後の「再発行」で得た収益}を「社会貢献する諸団体(NPOなど)」に寄付してもよい。あるいは、「SRM(戦略的互恵市場)」で新商品や新サービスを提供する新規事業者やベンチャーを支援する資金に活用してもよい。
前記PAの利活用は新規事業の援助や経済成長に資することを目的とする。前記目的を達成する多種多様なSCPやCOPを「企画立案」あるいは「広く募集」する。管理者(MID)はSCPやCOMの発行や実行に関するプログラムの企画立案を外部機関に委託してもよい。
尚、図43のPA算出の傾向はTPQが低いとPA%が高い傾向がある。また、TPQが低いPIDは低所得者層と考えられる。したがって、PA%が高いPIDにはPAMが高くなることで満足する傾向の「SCP」を発行する。逆にPA%が低いPIDにはPAMが低くても満足する傾向の「COP」を発行する。いずれにしても、前記PAの利活用が成熟すれば「各種条件(「SCP」「COP」「PID」「PA」「PA%」)」を考慮した最適なマッチングで{「許諾率」>「拒絶率」}を目指す必要がある。「SCPやCOP」の目的は新規事業やベンチャーの推進であり育成である。したがって、前記目的を達成する手法は「SCPやCOP」に限らない。以上で実施例14を終了する。
5 携帯端末
7 レジ端末
10 支援装置
20 販売者グループ
30 購買者グループ
50 管理サーバ
51 取引情報格納部
52 情報処理格納部
53 演算式テーブル
54 パラメータテーブル
60 情報処理センター
235 記憶部

Claims (8)

  1. 各々に識別標識であるIDを付された複数の販売者と、各々に識別標識であるIDを付された複数の購買者とが共同売買することで共同収益を得る、前記販売者と購買者の互恵市場を支援する支援装置であって、
    前記共同売買において前記購買者から前記販売者に支払われる売買価格Qに含まれて取引され、前記販売者と前記購買者との前記共同収益の原資となる互恵金額Rから、前記販売者への還元額を算出する算出情報が格納されている算出情報格納部と、
    前記共同売買が行われる場合に、前記販売者を識別する販売者ID、前記購買者を識別する購買者ID、前記共同売買の日時、前記売買価格Qおよび前記互恵金額Rを含む取引情報を、取得して格納する取引情報格納部と、を備え、
    前記取引情報格納部に格納された前記取引情報における前記販売者IDごとの前記互恵金額Rについて、前記算出情報格納部に格納されている前記算出情報を用いることにより、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への前記還元額を算出する還元額算出手段と、
    前記取引情報格納部に格納された前記取引情報のうち、販売者IDごとに、予め定められた取引期間における前記互恵金額Rの合計である総互恵金額TBR、および、前記取引期間における前記還元額算出手段により算出された前記還元額の合計である総還元額TBXを算出することにより、前記販売者IDで識別される前記販売者ごとの共同収益JPRを、前記算出情報格納部に格納されている下記{式1}を用いて算出する共同収益算出手段と、
    {式1:JPR=TBR−TBX}
    を備えることを特徴とする支援装置。
  2. 前記算出情報格納部は、算出情報として、
    第1還元率R1%および第2還元率R2%、並びに、下記{式2}{式3}{式4}、
    {式2:BR1=R×R1%}
    {式3:TBR2=TBR×(TBR÷TBQ)×(R2%−R1%)}
    {式4:TBX=TBR1+TBR2}
    を格納しており、
    前記還元額算出手段は、
    前記取引情報格納部に格納された前記取引情報ごとに、
    前記算出情報格納部に格納している前記{式2}による、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への第1還元額BR1を算出する第1還元額算出手段と、
    前記取引情報格納部に格納された前記取引情報のうち、販売者IDごとに、前記取引期間における前記売買価格Qの合計である総売買価格TBQを算出し、前記算出情報格納部に格納している前記{式3}による、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への第2還元額TBR2を算出する第2還元額算出手段と、
    を備え、
    前記共同収益算出手段は、前記算出情報格納部に格納している前記{式4}による、販売者IDごとに、前記取引期間における前記第1還元額BR1の合計TBR1と、前記第2還元額TBR2との和を、前記{式1}の前記総還元額TBXとして用いることを特徴とする請求項1に記載の支援装置。
  3. 前記算出情報格納部は、算出情報として、
    前記共同収益JPRを、前記販売者の販売者共同収益BJPRに分配する
    {式5:BJPR=JPR×B%}と、
    前記共同収益JPRを、前記購買者の購買者共同収益PJPRに分配する
    {式6:PJPR=JPR×P%}
    を格納していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の支援装置。
  4. 前記算出情報格納部は、
    前記{式1〜式6}を格納する演算式テーブルと、
    前記{式1〜式6}の算出に用いる前記第1還元率R1%および前記第2還元率R2%の値を、取引期間ごとに「0%≦R1%≦R2%≦100%」の範囲で確定し、
    並びに
    販売者分配率B%および購買者分配率P%の値を、取引期間ごとに「B%+P%=100%」の範囲内で確定するパラメータテーブルと
    を備えたことを特徴とする請求項2および請求項3に記載の支援装置。
  5. 前記算出情報格納部は、算出情報として、
    付与ポイント数に応じて前記販売者共同収益BJPRを分配する分配式を格納しており、
    前記販売者IDに対応付けて、前記販売者が前記購買者に付与した付与ポイント数を、前記共同売買における取引期間中の前記取引情報とし、前記取引情報格納部に格納する取引情報取得手段と、
    前記算出情報格納部に格納している前記分配式を用いて、前記取引情報格納部に格納されている前記付与ポイントに基づいて算出した分配額を、前記販売者共同収益BJPRから前記購買者に分配する分配算出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の支援装置。
  6. 前記算出情報格納部は、前記利用金額に応じて前記購買者共同収益PJPRを分配する分配式を格納しており、
    前記購買者IDに対応付けて、前記購買者が、予め指定されている前記販売者の商品やサービスを利用した利用金額の一部または全額を、前記取引情報格納部から抽出する利用金額抽出手段をさらに備え、
    前記分配算出手段は、前記算出情報格納部に格納している前記分配式を用いて、前記利用金額抽出手段により抽出された前記利用金額に基づいて、前記購買者共同収益PJPRを前記購買者に分配する分配額を算出することを特徴とする請求項4に記載の支援装置。
  7. 各々に識別標識であるIDを付された複数の販売者と、各々に識別標識であるIDを付された複数の購買者が共同売買することで共同収益を得る、閉鎖的な市場である戦略的互恵市場を支援する支援装置を用いた支援方法であって、
    前記支援装置が、
    前記共同売買において前記購買者から前記販売者に支払われる売買価格Qに含まれて取引され、前記販売者と前記購買者との前記共同収益の原資となる互恵金額Rから、前記販売者への還元額を算出する算出情報が格納されている算出情報格納部と、
    前記共同売買が行われる場合に、前記販売者を識別する販売者ID、前記購買者を識別する購買者ID、前記共同売買の日時、前記売買価格Qおよび前記互恵金額Rを含む取引情報を、取得して格納する取引情報格納部と、を備え、
    前記取引情報格納部に格納された前記取引情報における前記販売者IDごとの前記互恵金額Rについて、前記算出情報格納部に格納されている前記算出情報を用いることにより、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への前記還元額を算出する還元額算出ステップと、
    前記取引情報格納部に格納された前記取引情報のうち、販売者IDごとに、予め定められた取引期間における前記互恵金額Rの合計である総互恵金額TBR、および、前記取引期間における前記還元額算出手段により算出された前記還元額の合計である総還元額TBXを算出することにより、前記販売者IDで識別される前記販売者ごとの共同収益JPRを、前記算出情報格納部に格納されている下記{式1}を用いて算出する共同収益算出ステップと、
    {式1:JPR=TBR−TBX}
    を備えることを特徴とする支援方法。
  8. 各々に識別標識であるIDを付された複数の販売者と、各々に識別標識であるIDを付された複数の購買者が共同売買することで共同収益を得る、閉鎖的な市場である戦略的互恵市場を支援し、
    前記共同売買において前記購買者から前記販売者に支払われる売買価格Qに含まれて取引され、前記販売者と前記購買者との前記共同収益の原資となる互恵金額Rから、前記販売者への還元額を算出する算出情報が格納されている算出情報格納部と、
    前記共同売買が行われる場合に、前記販売者を識別する販売者ID、前記購買者を識別する購買者ID、前記共同売買の日時、前記売買価格Qおよび前記互恵金額Rを含む取引情報を、取得して格納する取引情報格納部と、を備えするコンピュータである支援装置であって、
    前記取引情報格納部に格納された前記取引情報における前記販売者IDごとの前記互恵金額Rについて、前記算出情報格納部に格納されている前記算出情報を用いることにより、前記共同売買における前記販売者IDで識別される前記販売者への前記還元額を算出する還元額算出機能と、
    前記取引情報格納部に格納された前記取引情報のうち、販売者IDごとに、予め定められた取引期間における前記互恵金額Rの合計である総互恵金額TBR、および、前記取引期間における前記還元額算出手段により算出された前記還元額の合計である総還元額TBXを算出することにより、前記販売者IDで識別される前記販売者ごとの共同収益JPRを、前記算出情報格納部に格納されている下記{式1}を用いて算出する共同収益算出機能と、
    {式1:JPR=TBR−TBX}
    をコンピュータである支援装置に実現させるプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016056134A1 (ja) * 2014-10-10 2017-04-27 後藤 輝生 支援装置、支援方法およびプログラム
JP2017142865A (ja) * 2017-05-24 2017-08-17 後藤 輝生 支援装置、支援方法およびプログラム

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