JP2015065982A - 生体計測装置、生体計測方法、および生体計測プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することを可能とする。【解決手段】 生体計測装置は、計測対象に対して光を照射する照明手段と、計測対象からの光を検出する検出手段と、照明手段の照射角および検出手段の検出角の少なくとも一方と、照明手段から照射された光の偏光方向および検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する演算手段と、を備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、光を用いることにより生体情報を非侵襲で計測する生体計測装置、生体計測方法、および生体計測プログラムに関する。
光を用いることにより、生体情報を非侵襲で計測する生体計測装置、たとえば、生体光学現象(皮膚による光反射や光吸収等)成分から生体情報(ヘモグロビン、メラニン等の色素の濃度)を取得する生体計測装置が知られている。
特許文献1には、皮膚の内部拡散反射光を検出することにより、皮膚内部のヘモグロビン、メラニン等の色素の濃度を求める技術についての記載がある。
特許文献2には、ノイズ成分となる表面光成分を偏光により除去し、内部光成分についてメラニン成分、ヘモグロビン成分等の色素成分を求めることが記載されている。
検出された生体光学特性からメラニン成分とヘモグロビン成分とを分離する分析において、表面光成分はノイズ成分となる。従って、表面光成分を除去する必要がある。しかしながら、特許文献1は、表面光成分を除去する方法について全く記載していない。
これに対して、特許文献2は、ノイズ成分となる表面光成分を偏光により除去する技術を提案している。
ところで、表面光成分は、表面正反射光成分(皮膚の平面部で反射した光成分)と表面拡散反射光成分(皮膚の凹凸部で反射した光成分)とを含む。
しかしながら、特許文献2における表面光成分の除去対象はあくまで表面正反射光成分であり、表面拡散反射光成分の除去については全く考慮されていない。
すなわち、以上説明した特許文献1および特許文献2の技術では、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することはできない。分離できない生体光学現象成分が存在すると、算出可能な生体情報の種類が限定される問題や生体情報自体の精度が低下する問題などが生じる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することが可能な生体計測装置、生体計測方法、および生体計測プログラムを提供することにある。
本発明の生体計測装置は、計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する演算手段と、を備える。
本発明の生体計測方法は、計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、を備え、前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離することを特徴とする。
本発明の生体計測プログラムは、計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、を備える生体計測装置のコンピュータに、前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する処理を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る生体計測装置200の構成例を示すブロック図である。生体計測装置200は、照明手段202と、検出手段204と、演算手段206と、を備える。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る生体計測装置200の構成例を示すブロック図である。生体計測装置200は、照明手段202と、検出手段204と、演算手段206と、を備える。
照明手段202は、計測対象に対して光を照射する。検出手段204は、計測対象からの光を検出する。演算手段206は、照明手段202の照射角および検出手段204の検出角の少なくとも一方と、照明手段202から照射された光の偏光方向および検出手段204で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分(表面正反射成分、表面拡散反射成分、内部拡散反射成分、内部吸収成分)を分離する。
以上説明した第1の実施形態によれば、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することができる。従って、本実施形態は、算出可能な生体情報の種類が限定される問題や生体情報自体の精度が低下する問題を回避することができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る生体計測装置1の構成例を示すブロック図である。生体計測装置1は、1つの第1照明ユニット10(照明手段)と、1つの第1検出ユニット11(検出手段)と、第1演算手段12(演算手段)と、を備える。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る生体計測装置1の構成例を示すブロック図である。生体計測装置1は、1つの第1照明ユニット10(照明手段)と、1つの第1検出ユニット11(検出手段)と、第1演算手段12(演算手段)と、を備える。
図3は、第1照明ユニット10の構成例を示すブロック図である。第1照明ユニット10は、光源50と、光源50の照射角101を切り替える照射角変調手段52と、照射偏光方向103を切り替える照射偏光変調手段54と、を備える。
光源50は、レーザ等の偏光光源であってもよいし、LED(Light Emitting Diode)、ハロゲンランプ、蛍光灯等の非偏光光源であってもよい。
光源50が偏光光源の場合における照射偏光変調手段54の具体的構成例としては、光源50自体を回転させる構成、光源50の後段に配置した波長板の位相差を変化させる構成、光源50の後段に配置した波長板を回転させる構成等を挙げることができる。
光源50が非偏光光源の場合における照射偏光変調手段54の具体的構成例としては、光源50の後段に配置した偏光子を回転させる構成、光源50の後段に偏光子および波長板をこの順番で配置し、波長板の位相差を変化させる構成、光源50の後段に偏光子および波長板をこの順番に配置し、波長板を回転させる構成等を挙げることができる。
照射偏光変調手段54を構成する偏光子と波長板の材料は、有機材料であってもよいし、無機材料であっても良い。
照射角変調手段52の具体的構成例としては、モータを用いて光源50自体の角度を変更する構成、あるいは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを用いて照射角101を制御する構成等を挙げることができる。
第1検出ユニット11は、計測対象13に対して傾斜した位置、具体的には、検出角102となる位置に配置される。第1検出ユニット11を計測対象13に対して傾斜させるのは、P偏光とS偏光を区別させ、検出感度を向上させるためである。
図4は、第1検出ユニット11の構成例を示すブロック図である。第1検出ユニット11は、光検出器60と、検出偏光方向104を切り替える検出偏光変調手段62と、を備える。
光検出器60は、フォトダイオード等の光電効果型あってもよいし、焦電検出器、ゴレイセル、熱電対、サーミスタ等の熱効果型であってもよい。あるいは、光検出器60は、リニアイメージセンサやエリアイメージセンサであってもよい。
検出偏光変調手段62の具体的構成例としては、光検出器60の手前に配置した偏光子を回転させる構成、光検出器60の手前に偏光子と波長板を配置し、波長板を回転させる構成、光検出器60の手前に偏光子と波長板を配置し、波長板の位相差を変化させる構成等を挙げることができる。また、光検出器60としてイメージセンサを用いた場合、透過する偏光方向が異なる2種類またはそれ以上の偏光子を交互に繰り返し配置した微小な偏光子を用いて、同時に異なる偏光を検出する構成とすることもできる。
検出偏光変調手段62を構成する偏光子と波長板の材料は、有機材料であってもよいし、無機材料であっても良い。
第1演算手段12は、取得した生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離する。第1演算手段12は、分離した生体光学現象に基づいて生体情報を求める。生体情報は、たとえば、メラニン、ヘモグロビン(酸素化・還元)、ビリルビン、カロテン、水分量、シワ、皮脂、汗等である。
図5は、生体(計測対象13)に照射光20を照射したときに生じる生体光学現象を説明する図である。生体に照射光20を照射した場合、生体光学現象として、表面正反射21、表面拡散反射22、内部拡散反射23、内部吸収24が生じる。表面正反射21、表面拡散反射22、内部拡散反射23、内部吸収24のそれぞれの光学的特徴として、偏光解消性、拡散反射特性、吸収損失の違いを表1に示す。
(表1)
(表1)
表1に示す生体光学現象が生じているかを確認するために、次に示す実験を行った。
図6は、生体光学現象を確認するための実験系を示す図である。図6に示す実験系は、LEDライト31(第1照明ユニット10の光源50に相当)から射出した白色光を偏光子32(第1照明ユニット10の照射偏光変調手段54の構成要素に相当)で特定の偏光とし、手のひら33(計測対象13に相当)に照射し、手のひら33を反射した光を、偏光子34(第1検出ユニット12の検出偏光変調手段62の構成要素に相当)に通過させ、カメラ35(第1検出ユニット12の光検出器60に相当)で撮像する実験系を示す。図6において、θlは、LEDライト31の照射角であり、θdは、カメラ35の検出角である。
図7は、図6に示す実験系による実験の結果である。
正反射の場合(図7の(1))、偏光子32、34を直交にしたときと平行にしたときでは画質に大きな差異が生じたことから、偏光子平行のときには正反射光の影響を強く受けたことがわかる。特にS偏光を照射させたとき画質の差は顕著である。
LEDライト31を正面に配置し且つカメラ35を斜めとした場合(図7の(2))、偏光子32、34を直交としたときと平行としたときでは、結果が異なった。このことから、内部拡散反射とともに、偏光が一部保存されたまま拡散反射する表面拡散反射現象が生じていることがわかる。さらに、偏光子を直交にしたときと平行にしたときでは、観測された画像の色が異なることから、内部吸収が生じていることがわかる。
LEDライト31とカメラ35を同位置とした場合(図7の(3))、偏光子32、34を直交としたときも平行にしたときも、結果がほぼ変わらなかったことから、偏光がすべて解消される内部拡散反射のみ生じていることがわかる。
以上の結果から生体光学現象として、表面正反射、表面拡散反射、内部拡散反射、内部吸収が生じていることを確認した。
これらの生体光学現象を分離できるか確認するために、次に示すシミュレーションを行った。
入射光強度Iの光を、生体に照射し、観測される反射光強度Rを(式1)に示す。
R=(rsr+rss+ai×rii)×I (式1)
(式1)において、rsrは表面正反射成分であり、rssは表面拡散反射成分であり、aiは吸収成分であり、riiは内部拡散反射成分である。
(式1)において、rsrは表面正反射成分であり、rssは表面拡散反射成分であり、aiは吸収成分であり、riiは内部拡散反射成分である。
偏光子を直交させたときの反射光強度Rcを(式2)に示す。
Rc={(1−p)×rss+ai×rii/2}×I (式2)
(式2)において、pは表面拡散反射の偏光保存成分である。
(式2)において、pは表面拡散反射の偏光保存成分である。
一方、偏光子を平行としたときの反射光強度Rpを(式3)に示す。
Rp={rsr+p×rss+ai×rii/2}×I (式3)
なお、S偏光では、
なお、S偏光では、
が成立するものと仮定する。
また、P偏光では、
が成立するものと仮定する。
図8は、生体光学現象の条件(具体的には、吸収成分ai、および表面拡散反射の偏光保存成分p)を変化させ、生体光学特性(照射角−反射光強度特性)をシミュレーションした結果である。
図8(a)は、偏光保存成分p=0.4、吸収成分ai=0.95とした場合のシミュレーション結果であり、図8(b)は、偏光保存成分p=0.6、吸収成分ai=0.92とした場合のシミュレーション結果である。図8(a)および図8(b)において、検出角は、45°に固定されているものとする。また、図8(a)および図8(b)において、「照射:P偏光、偏光子:直交」の場合のシミュレーション結果を“実線”で示す。「照射:P偏光、偏光子:平行」の場合のシミュレーション結果を“鎖線”で示す。「照射:S偏光、偏光子:直交」の場合のシミュレーション結果を“一点鎖線”で示す。「照射:S偏光、偏光子:平行」の場合のシミュレーション結果を“二点鎖線”で示す。
図8に示すように、条件を変えることで、特性が大きく異なる結果となった。この結果から、反射光強度の照射角依存性および偏光依存性を計測することで、生体光学現象を分離することができる。以下、分離手順について説明する。
図9は、生体光学特性から生体光学現象を分離するために用いる照射角を示す図である。まず、検出角θdを固定して、3つ以上の照射角における、P偏光とS偏光の反射光強度を検出する。ここでは3つの照射角(θl1、θl2、θl3)について説明する。照射角のうち一つは検出角θdと同じ(図9の場合、θd=θl1)であることが望ましい。照射角(θl1、θl2、θl3)が以下の(式6)を満足すると仮定する。
|θd−θl1|<|θd−θl2|<|θd−θl3| (式6)
(1)|θd−θl3|が十分に大きいとき
照射角θl3における反射光強度から内部拡散反射成分を抽出する。照射角θl2における反射光強度から、すでに得られた内部拡散反射成分を除去することで表面拡散反射成分を抽出する。照射角θl1における反射光強度から内部拡散反射成分と表面拡散反射成分を除去することで表面正反射成分を抽出する。さらに、内部拡散反射成分のスペクトル情報から内部吸収成分を抽出する。
(2)|θd−θl3|が十分には大きくないとき
照射角θl3における反射光強度と照射角θl2における反射光強度から内部拡散反射成分と表面拡散反射成分の連立方程式を立て、解く。照射角θl1における反射光強度から内部拡散反射成分と表面拡散反射成分を除去することで表面正反射成分を抽出する。さらに、内部拡散反射成分のスペクトル情報から内部吸収成分を抽出する。
(1)|θd−θl3|が十分に大きいとき
照射角θl3における反射光強度から内部拡散反射成分を抽出する。照射角θl2における反射光強度から、すでに得られた内部拡散反射成分を除去することで表面拡散反射成分を抽出する。照射角θl1における反射光強度から内部拡散反射成分と表面拡散反射成分を除去することで表面正反射成分を抽出する。さらに、内部拡散反射成分のスペクトル情報から内部吸収成分を抽出する。
(2)|θd−θl3|が十分には大きくないとき
照射角θl3における反射光強度と照射角θl2における反射光強度から内部拡散反射成分と表面拡散反射成分の連立方程式を立て、解く。照射角θl1における反射光強度から内部拡散反射成分と表面拡散反射成分を除去することで表面正反射成分を抽出する。さらに、内部拡散反射成分のスペクトル情報から内部吸収成分を抽出する。
ここで、光学特性は、P偏光の反射光強度とS偏光の反射光強度の比を取ることで外光による影響を低減させることができる。また、照射光をP偏光またはS偏光のいずれか一方のみしか計測できない場合は、反射光の感度が高いS偏光を用いると好適である。
以上、3つの照射角での例を示したが、4つ以上の照射角でも、同様にして求めることができる。
図10は、生体計測装置1の動作例(生体計測方法)を説明するためのフローチャートである。
照射角101および検出角102の少なくとも一方と、第1照明ユニット10から照射された光の照射偏光方向103および第1検出ユニット11に入射する光の検出偏光方向104とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより生体光学特性を取得する(ステップS1)。
たとえば、第2の実施形態の場合、検出角102を固定し、照射角101を上記3つの照射角(θl1、θl2、θl3)に切り替えて生体光学特性を取得する。
第1演算手段12は、取得した生体光学特性から生体光学現象成分(表面正反射成分、表面拡散反射成分、内部拡散反射成分、内部吸収成分)を分離する(ステップS2)。
演算手段12は、分離した各生体光学現象成分に基づいて生体情報(たとえば、メラニン、ヘモグロビン(酸素化・還元)、ビリルビン、カロテン、水分量、シワ、皮脂、汗等)を算出する(ステップS3)。
以上説明した第2の実施形態によれば、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することができる。従って、本実施形態は、算出可能な生体情報の種類が限定される問題や生体情報自体の精度が低下する問題を回避することができる。
(第2の実施形態の変形例)
以上説明した第2の実施形態では、光検出器の検出角を固定し、光源の照射角を変調する生体計測装置を例示した。しかしながら、生体計測装置は、光源の照射角を固定し、光検出器の検出角を変調する、以下で説明する変形例としての生体計測装置とすることもできる。
(第2の実施形態の変形例)
以上説明した第2の実施形態では、光検出器の検出角を固定し、光源の照射角を変調する生体計測装置を例示した。しかしながら、生体計測装置は、光源の照射角を固定し、光検出器の検出角を変調する、以下で説明する変形例としての生体計測装置とすることもできる。
本生体計測装置は、照射角が所定の角度で固定された1つの第1照射ユニット10A(照明手段)と、検出角を少なくとも3つの異なる角度に設定することが可能な1つの第1検出ユニット11A(検出手段)と、を備える。
図11は、第1照明ユニット10Aの構成例を示すブロック図である。第1照明ユニット10Aは、光源50と、照射偏光変調手段54とを備える。光源50および照射偏光変調手段54は、図3と同一であるため、それらの説明については省略する。
図12は、第1検出ユニット11Aの構成例を示すブロック図である。第1検出ユニット11Aは、光検出器60と、検出偏光変調手段62と、検出角変調手段64と、を備える。光検出器60および検出偏光変調手段62は、図4と同一であるため、それらの説明については省略する。
検出角変調手段64は、光検出器60の検出角を少なくとも3つの異なる角度に設定することが可能である。検出角変調手段64の具体的構成例としては、モータを用いて光検出器60自体の角度を変更する構成を挙げることができる。
本生体計測装置の動作は、基本的には、生体計測装置1の動作(図10参照)と同一である。ただし、本生体計測装置の場合、照射角101を固定し、検出角102を3つの検出角に切り替えて生体光学特性を取得する点が異なる。
以上説明した変形例によれば、上記第2の実施形態と同様に、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することができる。
(第3の実施形態)
図13は、本発明の第3の実施形態に係る生体計測装置1Aの構成例を示すブロック図である。生体計測装置1Aは、3つの第2照明ユニット70A、70B、70C(照明手段)と、1つの第2検出ユニット71(検出手段)と、第2演算手段72(演算手段)と、を備える。
(第3の実施形態)
図13は、本発明の第3の実施形態に係る生体計測装置1Aの構成例を示すブロック図である。生体計測装置1Aは、3つの第2照明ユニット70A、70B、70C(照明手段)と、1つの第2検出ユニット71(検出手段)と、第2演算手段72(演算手段)と、を備える。
第2検出ユニット71の構成は、第1検出ユニット11と同一である。第2検出ユニット71は、計測対象13に対して傾斜した位置、具体的には、検出角102となる位置に配置される。第2検出ユニット71の検出偏光変調手段62は、検出偏光方向104を切り替える。
図14は、第2照明ユニット70Aの構成例を示すブロック図である。第2照明ユニット70Aは、光源50(図3と同様)と、照射偏光方向103Aを切り替える照射偏光変調手段54(図3と同様)と、を備える。
第2照明ユニット70Bの構成は、第2照明ユニット70Aと同様である。すなわち、第2照明ユニット70Bの照射偏光変調手段54は、照射偏光方向103Bを切り替える。
第2照明ユニット70Cの構成は、第2照明ユニット70Aと同様である。すなわち、第2照明ユニット70Cの照射偏光変調手段54は、照射偏光方向103Cを切り替える。
第2照明ユニット70A、70B、70Cの各照射角は、互いに異なる照射角101A、101B、101Cに設定される。図14に示されるように、第2照明ユニット70A、70B、70Cは、第2の実施形態のような照射角変調手段52(図3参照)を有していない。すなわち、第3の実施形態の特徴は、第2の実施形態のように1つの照射角可変な第1照明ユニット10を設ける代わりに、異なる照射角に固定された複数の第2照明ユニット70A、70B、70Cを設ける点にある。
第2演算手段72の構成は、図2に示す第1演算手段12と同一である。
生体計測装置1Aの動作は、基本的には、生体計測装置1の動作と同一である。ただし、生体光学特性を取得する際に、生体計測装置1では1つの照明ユニットの照射角を可変するのに対して、生体計測装置1Aでは互いに異なる照射角に固定された複数の照明ユニットを順次切り切り替えている。
以上説明した第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することができる。
さらに、第3の実施形態の場合、照明ユニットの位置(照射角)は固定であり可変する必要は無い。従って、可変処理に伴う角度誤差(例えば、駆動機構系の誤差)が抑制されるので、生体光学特性の安定性を向上させることができる。
なお、第3の実施形態において、第2照明ユニットの数は、4つ以上とすることもできる。
(第4の実施形態)
図15は、本発明の第4の実施形態に係る生体計測装置1Bの構成例を示すブロック図である。生体計測装置1Bは、1つの第3照明ユニット80(照明手段)と、3つの第3検出ユニット81A、81B、81C(検出手段)と、演算手段82と、を備える。
(第4の実施形態)
図15は、本発明の第4の実施形態に係る生体計測装置1Bの構成例を示すブロック図である。生体計測装置1Bは、1つの第3照明ユニット80(照明手段)と、3つの第3検出ユニット81A、81B、81C(検出手段)と、演算手段82と、を備える。
第3照明ユニット80の構成は、第2照明ユニット70A(図14参照)と同一である。すなわち、第3照明ユニット80の照射偏光変調手段54は、照射偏光方向103を切り替える。第3照明ユニット80は、計測対象13に対して傾斜した位置、具体的には、照射角101となる位置に配置される。
第3検出ユニット81A、81B、81Cの構成は、第1検出ユニット11(図4参照)と同一である。すなわち、第3検出ユニット81Aの検出偏光変調手段62は、検出偏光方向104Aを切り替え、第3検出ユニット81Bの検出偏光変調手段62は、検出偏光方向104Bを切り替え、第3検出ユニット81Cの検出偏光変調手段62は、検出偏光方向104Cを切り替える。
また、第3検出ユニット81A、81B、81Cの各々は、各検出角が、検出角102A、102B、102Cとなるように配置される。
第3演算手段82の構成は、図2に示す第1演算手段12と同一である。
生体計測装置1Bの動作は、基本的には、生体計測装置1や生体計測装置1Aの動作と同一である。ただし、生体光学特性を取得する際、生体計測装置1や生体計測装置1Aでは、検出角を固定し照射角を変化させているのに対して、生体計測装置1Bでは、上記と反対に、照射角を固定し検出角を変化させている。
以上説明した第4の実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することができる。
さらに、第4の実施形態の場合、照明ユニットの位置(照射角)および検出ユニットの位置(検出角)は固定であり、可変する必要は無い。従って、可変処理に伴う角度誤差(例えば、駆動機構系の誤差)が抑制されるので、生体光学特性の安定性を向上させることができる。
さらに、第4の実施形態の場合、上述したように、複数の検出ユニット(第3検出ユニット81A、81B、81C)が存在する。複数の検出ユニットを利用することにより、付加情報(たとえば、計測対象13の距離)を得ることができる。
なお、第4の実施形態において、第3検出ユニットの数は、4つ以上とすることもできる。
(第5の実施形態)
図16は、本発明の第5の実施形態に係る生体計測装置1Cの構成例を示すブロック図である。生体計測装置1Cは、2つの第4照明ユニット90A、90B(照明手段)と、2つの第4検出ユニット91A、91B(検出手段)と、第4演算手段92と、を備える。
(第5の実施形態)
図16は、本発明の第5の実施形態に係る生体計測装置1Cの構成例を示すブロック図である。生体計測装置1Cは、2つの第4照明ユニット90A、90B(照明手段)と、2つの第4検出ユニット91A、91B(検出手段)と、第4演算手段92と、を備える。
第4照明ユニット90A、90Bの構成は、第2照明ユニット70A(図14参照)と同一である。すなわち、第4照明ユニット90Aの照射偏光変調手段54は、照射偏光方向103Aを切り替え、第4照明ユニット90Bの照射偏光変調手段54は、照射偏光方向103Bを切り替える。
また、第4照明ユニット90A、90Bの各々は、各照射角が、照射角101A、101Bとなるように配置される。
第4検出ユニット91A、91Bの構成は、第1検出ユニット11(図4参照)と同一である。すなわち、第4検出ユニット91Aの検出偏光変調手段62は、検出偏光方向104Aを切り替え、第4検出ユニット91Bの検出偏光変調手段62は、検出偏光方向104Bを切り替える。
また、第4検出ユニット91A、91Bの各々は、各検出角が、検出角102A、102Bとなるように配置される。
第4演算手段92の構成は、図2に示す第1演算手段12と同一である。
生体計測装置1Cの動作は、基本的には生体計測装置1Aや生体計測装置1Bの動作と同一である。ただし、生体光学特性を取得する際に、生体計測装置1Aでは検出角を固定し照射角を変化させている。一方、生体計測装置1Bでは照射角を固定し検出角を変化させている。これらに対して、生体計測装置1Cでは、照射角と検出角の両方を変化させている。
以上説明した第5の実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することができる。
さらに、第5の実施形態の場合、照明ユニットの位置(照射角)および検出ユニットの位置(検出角)は固定であり可変する必要は無い。従って、可変処理に伴う角度誤差(例えば、駆動機構系の誤差)が抑制されるので、生体光学特性の安定性を向上させることができる。
さらに、第5の実施形態の場合、上述したように、複数の検出ユニット(第4検出ユニット91A、91B)が存在する。複数の検出ユニットを利用することにより、付加情報(たとえば、計測対象13の距離)を得ることができる。
なお、第5の実施形態において、第4照明ユニットおよび第4検出ユニットの各数は、3つ以上とすることもできる。
(第6の実施形態)
図17は、本発明の第6の実施形態に係る生体計測装置250の構成例を示すブロック図である。生体計測装置250は、CPU(Central Processing Unit)252と、メモリ254と、を備える。
(第6の実施形態)
図17は、本発明の第6の実施形態に係る生体計測装置250の構成例を示すブロック図である。生体計測装置250は、CPU(Central Processing Unit)252と、メモリ254と、を備える。
メモリ254は、生体計測プログラム270を記憶する。生体計測プログラム270は、CPU252によって実行される。メモリ254の例としては、非一時的な記憶手段、たとえば、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、リムーバブルメディア、あるいはリムーバブルディスク等を挙げることができる。
生体計測プログラム270は、照射角および検出角の少なくとも一方と、照明手段から照射された光の偏光方向および検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えることにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分(表面正反射成分、表面拡散反射成分、内部拡散反射成分、内部吸収成分)を分離するためのプログラムである。
以上説明した第6の実施形態によれば、たとえば、第2の実施形態と同様に、検出された生体光学特性からすべての生体光学現象成分を分離することができる。
(第7の実施形態)
図18は、本発明の第7の実施形態に係る情報システム300の構成例を示すブロック図である。情報システム300は、第2の実施形態の生体計測装置1(図2参照)と、蓄積装置302と、抽出装置304と、を備える。
(第7の実施形態)
図18は、本発明の第7の実施形態に係る情報システム300の構成例を示すブロック図である。情報システム300は、第2の実施形態の生体計測装置1(図2参照)と、蓄積装置302と、抽出装置304と、を備える。
蓄積装置302は、生体計測装置1で算出された生体情報を自己の記憶手段(データサーバ等)に蓄積する。抽出装置304は、医師による診断が開始された場合や所定期間が経過した場合などに、蓄積装置302にアクセスし所定の生体情報を抽出する。
以上説明した第7の実施形態において蓄積・抽出される生体情報は、生体計測装置1により求められた生体情報、すなわち、すべての生体光学現象成分に基づいて求められた生体情報であるため、より信頼度の高い生体情報である。従って、例えば、医師はより適切な診断またはアドバイスを行うことが可能となる。
なお、以上の説明では、情報システム300を構成する生体計測装置を、第2の実施形態の生体計測装置1とする場合も例に挙げたが、上記生体計測装置は、第1、3〜6の実施形態の各生体計測装置200、1A、1B、1C、250であってもよい。
以上説明した第1〜第7の実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。例えば、上記実施形態における数値、材質等は例示的なものであり、適宜変更して実施することが可能である。
上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
<付記1>
計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する演算手段と、を備えることを特徴とする生体計測装置。
<付記2>
前記演算手段は、前記生体光学特性を、表面正反射成分と表面拡散反射成分と内部拡散反射成分と内部吸収成分とに分離することを特徴とする付記1記載の生体計測装置。
<付記3>
前記演算手段は、分離された前記各生体光学現象成分に基づいて生体情報を算出することを特徴とする付記1または2記載の生体計測装置。
<付記4>
前記演算手段は、分離された前記各生体光学現象成分から、メラニン成分、ヘモグロビン成分(酸素化・還元)、ビリルビン成分、カロテン成分、水分量、シワ、皮脂、汗を取得することを特徴とする付記1−3のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記5>
前記照明手段は、前記照射角を少なくとも3つの異なる角度に設定することが可能な1つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が所定の角度で固定された1つの検出ユニットを含むことを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記6>
前記照明ユニットは、光源と、照射角変調手段と、照射偏光変調手段と、を備え、前記検出ユニットは、光検出器と、検出偏光変調手段と、を備えることを特徴とする付記5記載の生体計測装置。
<付記7>
前記照明手段は、前記照射角が所定の角度で固定された1つの第1照射ユニットと、前記検出角を少なくとも3つの異なる角度に設定することが可能な1つの第1検出ユニットと、を備えることを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記8>
前記照明ユニットは、光源と、照射偏光変調手段と、を備え、前記検出ユニットは、光検出器と、検出偏光変調手段と、検出角変調手段と、を備えることを特徴とする付記7記載の生体計測装置。
<付記9>
前記照明手段は、前記照射角が異なる少なくとも3つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が所定の角度で固定された1つの検出ユニットを含むことを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記10>
前記照明手段は、前記照射角が所定の角度で固定された1つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角を少なくとも3つ異なる角度に設定することが可能な1つの検出ユニットを含むことを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記11>
前記照明手段は、前記照射角が異なる少なくとも2つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が異なる少なくとも2つの検出ユニットを含むことを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記12>
前記検出手段は、複数の検出ユニットの検出結果に基づいて前記計測対象の距離を計測することを特徴とする付記10または11記載の生体計測装置。
<付記13>
前記照明ユニットは、光源と、照射偏光変調手段と、を備え、前記検出ユニットは、光検出器と、検出偏光変調手段と、を備えることを特徴とする付記9−12のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記14>
前記光源が偏光光源である場合、前記照射偏光変調手段は、波長板で構成されることを特徴とする付記6、8、13のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記15>
前記光源が非偏光光源である場合、前記照射偏光変調手段は、偏光子と波長板とで構成されることを特徴とする付記6、8、13のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記16>
前記検出偏光変調手段は、偏光子で構成されることを特徴とする付記6、8、13のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記17>
前記検出偏光変調手段は、偏光子と波長板とで構成されることを特徴とする付記6、8、13のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記18>
前記照射角変調手段は、モータを用いて前記光源自体の角度を変更する構成であることを特徴とする付記6記載の生体計測装置。
<付記19>
前記照射角変調手段は、MEMSミラーを用いて前記照射角を制御する構成であることを特徴とする付記6記載の生体計測装置。
<付記20>
前記検出角変調手段は、モータを用いて前記光検出器自体の角度を変更する構成であることを特徴とする付記8記載の生体計測装置。
<付記21>
前記演算手段は、前記照射光を前記計測対象に対してP偏光にしたときの強度と、S偏光にしたときの強度との比を利用して前記生体光学現象を分離することを特徴とする付記1−20のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記22>
前記演算手段は、前記照射光をS偏光としたときの強度を利用して前記生体光学現象を分離することを特徴とする付記1−20のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記23>
計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、を備え、
前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する
ことを特徴とする生体計測方法。
<付記24>
計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、を備える生体計測装置のコンピュータに、
前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する処理
を実行させるための生体計測プログラム。
<付記25>
付記1〜22のいずれかに記載の生体計測装置と、
前記生体計測装置で算出された前記生体情報を蓄積する蓄積装置と、
前記蓄積装置にアクセスし所定の生体情報を抽出する抽出装置と
を備えることを特徴とする情報システム。
<付記1>
計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する演算手段と、を備えることを特徴とする生体計測装置。
<付記2>
前記演算手段は、前記生体光学特性を、表面正反射成分と表面拡散反射成分と内部拡散反射成分と内部吸収成分とに分離することを特徴とする付記1記載の生体計測装置。
<付記3>
前記演算手段は、分離された前記各生体光学現象成分に基づいて生体情報を算出することを特徴とする付記1または2記載の生体計測装置。
<付記4>
前記演算手段は、分離された前記各生体光学現象成分から、メラニン成分、ヘモグロビン成分(酸素化・還元)、ビリルビン成分、カロテン成分、水分量、シワ、皮脂、汗を取得することを特徴とする付記1−3のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記5>
前記照明手段は、前記照射角を少なくとも3つの異なる角度に設定することが可能な1つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が所定の角度で固定された1つの検出ユニットを含むことを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記6>
前記照明ユニットは、光源と、照射角変調手段と、照射偏光変調手段と、を備え、前記検出ユニットは、光検出器と、検出偏光変調手段と、を備えることを特徴とする付記5記載の生体計測装置。
<付記7>
前記照明手段は、前記照射角が所定の角度で固定された1つの第1照射ユニットと、前記検出角を少なくとも3つの異なる角度に設定することが可能な1つの第1検出ユニットと、を備えることを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記8>
前記照明ユニットは、光源と、照射偏光変調手段と、を備え、前記検出ユニットは、光検出器と、検出偏光変調手段と、検出角変調手段と、を備えることを特徴とする付記7記載の生体計測装置。
<付記9>
前記照明手段は、前記照射角が異なる少なくとも3つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が所定の角度で固定された1つの検出ユニットを含むことを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記10>
前記照明手段は、前記照射角が所定の角度で固定された1つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角を少なくとも3つ異なる角度に設定することが可能な1つの検出ユニットを含むことを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記11>
前記照明手段は、前記照射角が異なる少なくとも2つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が異なる少なくとも2つの検出ユニットを含むことを特徴とする付記1−4のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記12>
前記検出手段は、複数の検出ユニットの検出結果に基づいて前記計測対象の距離を計測することを特徴とする付記10または11記載の生体計測装置。
<付記13>
前記照明ユニットは、光源と、照射偏光変調手段と、を備え、前記検出ユニットは、光検出器と、検出偏光変調手段と、を備えることを特徴とする付記9−12のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記14>
前記光源が偏光光源である場合、前記照射偏光変調手段は、波長板で構成されることを特徴とする付記6、8、13のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記15>
前記光源が非偏光光源である場合、前記照射偏光変調手段は、偏光子と波長板とで構成されることを特徴とする付記6、8、13のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記16>
前記検出偏光変調手段は、偏光子で構成されることを特徴とする付記6、8、13のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記17>
前記検出偏光変調手段は、偏光子と波長板とで構成されることを特徴とする付記6、8、13のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記18>
前記照射角変調手段は、モータを用いて前記光源自体の角度を変更する構成であることを特徴とする付記6記載の生体計測装置。
<付記19>
前記照射角変調手段は、MEMSミラーを用いて前記照射角を制御する構成であることを特徴とする付記6記載の生体計測装置。
<付記20>
前記検出角変調手段は、モータを用いて前記光検出器自体の角度を変更する構成であることを特徴とする付記8記載の生体計測装置。
<付記21>
前記演算手段は、前記照射光を前記計測対象に対してP偏光にしたときの強度と、S偏光にしたときの強度との比を利用して前記生体光学現象を分離することを特徴とする付記1−20のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記22>
前記演算手段は、前記照射光をS偏光としたときの強度を利用して前記生体光学現象を分離することを特徴とする付記1−20のいずれかに記載の生体計測装置。
<付記23>
計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、を備え、
前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する
ことを特徴とする生体計測方法。
<付記24>
計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、を備える生体計測装置のコンピュータに、
前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する処理
を実行させるための生体計測プログラム。
<付記25>
付記1〜22のいずれかに記載の生体計測装置と、
前記生体計測装置で算出された前記生体情報を蓄積する蓄積装置と、
前記蓄積装置にアクセスし所定の生体情報を抽出する抽出装置と
を備えることを特徴とする情報システム。
1、1A、1B、1C 生体計測装置
10、10A 第1照明ユニット
11、11A 第1検出ユニット
12 第1演算手段
13 計測対象
20 照射光
21 表面正反射
22 表面拡散反射
23 内部拡散反射
24 内部吸収
31 LEDライト
32 偏光子
33 手のひら
34 偏光子
35 カメラ
50 光源
52 照射角変調手段
54 照射偏光変調手段
60 光検出器
62 検出偏光変調手段
64 検出角変調手段
70A、70B、70C 第2照明ユニット
71 第2検出ユニット
72 第2演算手段
80 第3照明ユニット
81A、81B、81C 第3検出ユニット
82 第3演算手段
90A、90B 第4照明ユニット
91A、91B 第4検出ユニット
92 第4演算手段
101、101A、101B、101C 照射角
102、102A、102B、102C 検出角
103、103A、103B、103C 照射偏光方向
104、104A、104B、104C 検出偏光方向
200 生体計測装置
202 照明手段
204 検出手段
206 演算手段
250 生体計測装置
252 CPU
254 メモリ
270 生体計測プログラム
300 情報システム
302 蓄積装置
304 抽出装置
10、10A 第1照明ユニット
11、11A 第1検出ユニット
12 第1演算手段
13 計測対象
20 照射光
21 表面正反射
22 表面拡散反射
23 内部拡散反射
24 内部吸収
31 LEDライト
32 偏光子
33 手のひら
34 偏光子
35 カメラ
50 光源
52 照射角変調手段
54 照射偏光変調手段
60 光検出器
62 検出偏光変調手段
64 検出角変調手段
70A、70B、70C 第2照明ユニット
71 第2検出ユニット
72 第2演算手段
80 第3照明ユニット
81A、81B、81C 第3検出ユニット
82 第3演算手段
90A、90B 第4照明ユニット
91A、91B 第4検出ユニット
92 第4演算手段
101、101A、101B、101C 照射角
102、102A、102B、102C 検出角
103、103A、103B、103C 照射偏光方向
104、104A、104B、104C 検出偏光方向
200 生体計測装置
202 照明手段
204 検出手段
206 演算手段
250 生体計測装置
252 CPU
254 メモリ
270 生体計測プログラム
300 情報システム
302 蓄積装置
304 抽出装置
Claims (10)
- 計測対象に対して光を照射する照明手段と、
前記計測対象からの光を検出する検出手段と、
前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する演算手段と、
を備えることを特徴とする生体計測装置。 - 前記演算手段は、前記生体光学特性を、表面正反射成分と表面拡散反射成分と内部拡散反射成分と内部吸収成分とに分離することを特徴とする請求項1記載の生体計測装置。
- 前記演算手段は、分離された前記各生体光学現象成分に基づいて生体情報を算出することを特徴とする請求項1または2記載の生体計測装置。
- 前記照明手段は、前記照射角を少なくとも3つの異なる角度に設定することが可能な1つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が所定の角度で固定された1つの検出ユニットを含むことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の生体計測装置。
- 前記照明手段は、前記照射角が異なる少なくとも3つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が所定の角度で固定された1つの検出ユニットを含むことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の生体計測装置。
- 前記照明手段は、前記照射角が所定の角度で固定された1つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が異なる少なくとも3つの検出ユニットを含むことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の生体計測装置。
- 前記照明手段は、前記照射角が異なる少なくとも2つの照明ユニットを含み、前記検出手段は、前記検出角が異なる少なくとも2つの検出ユニットを含むことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の生体計測装置。
- 計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、を備え、
前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する
ことを特徴とする生体計測方法。 - 計測対象に対して光を照射する照明手段と、前記計測対象からの光を検出する検出手段と、を備える生体計測装置のコンピュータに、
前記照明手段の照射角および前記検出手段の検出角の少なくとも一方と、前記照明手段から照射された光の偏光方向および前記検出手段で検出される光の偏光方向とを切り替えて測定を繰り返し行うことにより得られた生体光学特性から生体光学現象成分を分離する処理
を実行させるための生体計測プログラム。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の生体計測装置と、
前記生体計測装置で算出された前記生体情報を蓄積する蓄積装置と、
前記蓄積装置にアクセスし所定の生体情報を抽出する抽出装置と
を備えることを特徴とする情報システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013199944A JP2015065982A (ja) | 2013-09-26 | 2013-09-26 | 生体計測装置、生体計測方法、および生体計測プログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013199944A JP2015065982A (ja) | 2013-09-26 | 2013-09-26 | 生体計測装置、生体計測方法、および生体計測プログラム |
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Family Applications (1)
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JP2013199944A Pending JP2015065982A (ja) | 2013-09-26 | 2013-09-26 | 生体計測装置、生体計測方法、および生体計測プログラム |
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JP (1) | JP2015065982A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016168932A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | トヨタ自動車株式会社 | 車両挙動制御装置、車両挙動制御プログラム、及び車両 |
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2013
- 2013-09-26 JP JP2013199944A patent/JP2015065982A/ja active Pending
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