JP2015057873A - ステレオ方式の補聴器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 補聴器のようにマイクとイヤホン(スピーカ)が至近距離にある場合には、ハウリングが生じやすい。そのため、できるだけ簡単でシンプルな手段で実現されるハウリングの抑制技術の開発が望まれている。【解決手段】 本発明では、左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号の差信号生成手段301と、差信号レベル検波手段302と、左用の出力信号レベル検波手段104と差信号レベル検波手段302の出力を入力される左用の判定手段105と、右用の出力信号レベル検波手段204と差信号レベル検波手段302の出力を入力される右用の判定手段205と、左右用の判定手段の出力に接続された左右用のレベル制御手段とを備え、左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに差信号生成手段301の差信号でハウリングを検出し、左右のいずれかの音声信号を減衰あるいはキャンセルさせてハウリングを抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロホンとイヤホンの間で発生するハウリングを検出して抑制するステレオ方式の補聴器に関する。
一般に、同じ空間にマイクロホン(以下、マイクと称する)とイヤホンがあるとき、マイクとイヤホン間で音響的なフィードバックループが形成されてハウリングが発生する場合がある。ハウリングとは、マイクで拾った音がアンプで増幅されてイヤホンから出力し、更にイヤホンから出力された音がマイクに帰還され、アンプのゲインによって自励発振を起こす現象である。そのため、ハウリングを抑制する種々の技術が提案されている。
アナログ方式では積極的にハウリングを検出してそれを抑制する有効な抑制策はなく、たとえば特開2002−010396号公報に開示されているように左右の伝送ユニットクロス伝送手段を採用して、ハウリングを起こらないように対策している(特許文献1)。
一方、デジタル方式を採用したハウリング抑制技術としては、適応化フィルターを使った抑制対策がある(特許文献2)。複雑なデジタル手段とソフトウエアを用いてハウリング抑制を実現するために開発にかなりのリソースが必要となり、高級品でしか採用されない。
特開2002−010396号公報 国際公開第2010/087147号
特に、補聴器のようにマイクとイヤホン(スピーカ)が至近距離にある場合には、ハウリングが生じやすい。ハウリングの発生後の音圧レベルは、イヤホン出力で110dBSPL〜120dBSPLとかなり大きく、耳を傷める恐れがある。そのため、できるだけ簡単でシンプルな手段で実現されるハウリングの抑制技術の開発が望まれている。
本発明はこの様な問題点に鑑みて成されたものであり、アナログ回路でもハウリングの検出と抑制を行える補聴器を提供することにある。
本発明は、左右用のマイクからの音声信号を左右用の増幅器で増幅して左右用のイヤホンで聞くステレオ方式の補聴器において、前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段と、前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号の差信号生成手段と、前記差信号生成手段に接続された差信号レベル検波手段と、前記左用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される左用の判定手段と、前記右用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される右用の判定手段とを備え、前記左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに前記差信号生成手段の前記差信号でハウリングを検出し、前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出することを特徴とする。
また、本発明は、左右用のマイクからの音声信号を左右用の増幅器で増幅して左右用のイヤホンで聞くステレオ方式の補聴器において、前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段と、前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号の差信号生成手段と、前記差信号生成手段に接続された差信号レベル検波手段と、前記左用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される左用の判定手段と、前記右用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される右用の判定手段と、前記左右用の増幅器の入力側にそれぞれ設け、前記左右用の判定手段の出力に接続された左右用のレベル制御手段とを備え、前記左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに前記差信号生成手段の前記差信号でハウリングを検出し、前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出して、前記左右用のレベル制御手段で音声信号を減衰させてハウリングを抑制することを特徴とする。
更に、本発明は、左右用のマイクからの音声信号を左右用の増幅器で増幅して左右用のイヤホンで聞くステレオ方式の補聴器において、前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段と、前記左右の出力信号レベル検波手段からの出力を入力される差信号演算手段と、前記左用の出力信号レベル検波手段と前記差信号演算手段の出力を入力される左用の判定手段と、前記右用の出力信号レベル検波手段と前記差信号演算手段の出力を入力される右用の判定手段と、前記左右用の増幅器の入力側にそれぞれ設け、前記左右用の判定手段の出力に接続された左右用のレベル制御手段とを備え、前記左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに前記差信号演算手段の出力でハウリングを検出し、前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出して、前記左右用のレベル制御手段で音声信号を減衰させてハウリングを抑制することを特徴とする。
更に、本発明は、左右用のマイクからの音声信号を左右用の増幅器で増幅して左右用のイヤホンで聞くステレオ方式の補聴器において、前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段と、前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号の差信号生成手段と、前記差信号生成手段に接続された差信号レベル検波手段と、前記左用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される左用の判定手段と、前記右用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される右用の判定手段と、前記差信号生成手段の出力と前記左用の判定手段の出力を入力される左用のスイッチ手段と、前記差信号生成手段の出力と前記右用の判定手段の出力を入力される右用のスイッチ手段と、前記左右用の増幅器の入力側にそれぞれ設け、前記左右用のスイッチ手段の出力に接続された左右用のキャンセル制御手段とを備え、前記左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに前記差信号生成手段の前記差信号でハウリングを検出し、前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出して、前記左右いずれかのスイッチ手段を動作させ、前記左右用いずれかのキャンセル制御手段に前記差信号生成手段の前記差信号を入力してハウリングを検出した側の前記左右チャネルの音声信号をキャンセルさせてハウリングを抑制することを特徴とする。
本発明に依れば、左右の音声信号から差信号を生成し、差信号が生じるときはハウリングが発生していると見做してその差信号レベル検波手段からの出力レベルを制御信号として利用しているので、直接的にハウリング自体を検出しなくてもハウリングを検出できる。
また、ハウリングがどちらのチャネルに存在するかの判別を左右の出力信号レベル検波手段の出力レベルと差信号レベル検波手段からの出力レベルとを左右の判定手段に入力してハイレベル側にハウリングが発生していると判定しているので、簡単にハウリングの発生したチャネルを検出できる。
さらに、ハウリングの発生したチャネルのレベル制御手段を働かせることで、ハウリングのない他のチャネルでは正常な音声を聞くことができる。
さらにまた、ハウリングは左右の音声信号の差信号から検出をされているので、いずれかのチャネルに小さなハウリングが発生した時から直ちにハウリングの抑制が始まる。また、ハウリング抑制のフィードバック効果により、ハウリングを抑制される音声信号は断続的に小さな音になり、音のパワーはハウリングが抑制されない場合に比べ数分の1になり、耳にやさしいハウリング音になる。
さらにまた、ハウリングは差信号演算手段を用いても検出ができ、その時は差信号生成手段を省略できる。
さらにまた、ハウリングの発生したチャネルにはキャンセル制御を働かて、ハウリングのない他のチャネルの音声を出力するので、その間はモノラル音声となる。例えば、左チャネルにハウリングが発生してキャンセル制御されると、右チャネルの音声が左チャネルより出力されるため、片側の補聴器からしか音声が出力される場合に比べて補聴器の違和感が大幅に解消できる。
最後に、本発明ではハウリングを検出し抑制する部分の手段をすべてアナログ回路でも実現できるので、デジタル方式ほどの開発のリソースも必要なく、安価で簡単でシンプルなハウリングの検出抑制を行えるステレオ方式の補聴器を実現できる。
本発明の実施の形態1に係るステレオ方式の補聴器のブロック図である。 本発明の具体化された実施の形態に係るステレオ方式の補聴器のブロック図である。 本発明の他の具体化された実施の形態に係るステレオ方式の補聴器のブロック図である。 本発明の他の具体化された実施の形態に係るステレオ方式の補聴器のブロック図である。 図5(A)は本発明の日常生活音とハウリングのスペクトラムの例を示す波形図である。図5(B)は一般的な増幅器のダイナミックレンジである約120dBまで増幅されたハウリングの例を示す波形図である。 図6(A)は本発明の上側の波形がハウリングを抑制された音声信号波形の波形図であり、下側の波形がハウリングを検出した側の判定手段からのハウリング検出信号波形の波形図である。図6(B)は本発明の左右チャネルの音声信号波形を示す波形図である。 本発明に用いる差信号生成手段を示す手段ブロック図である。 本発明に出力信号レベル検波手段、差信号生成手段および差信号レベル検波手段として用いる検波手段の回路図である。 本発明に判定手段として用いる差動増幅手段の回路図である。 本発明にレベル制御手段として用いる可変抵抗手段の手段ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るステレオ方式の補聴器のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るステレオ方式の補聴器のブロック図である。 図13(A)〜(D)は本発明のL側プリアンプ出力にハウリングが発生した例を示す波形図である。 図14(A)、(B)は本発明に用いる判定手段の回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るステレオ方式の補聴器のブロック図である。
左右用のマイク101、201からの音声信号を左右のチャネルに設けたバッファー増幅器102、202で増幅して左右用のイヤホン103、203で聞くように構成されている。
ハウリングを検出し抑制する部分は、左右の増幅器102、202の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号の差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302と、左用の出力信号レベル検波手段104と差信号レベル検波手段302の出力を入力される左用の判定手段105と、右用の出力信号レベル検波手段204と差信号レベル検波手段302の出力を入力される右用の判定手段205と、左右用の増幅器102、202の入力側にそれぞれ設け、左右用の判定手段105、205の出力に接続された左右用のレベル制御手段106、206とで構成される。
左右チャネルのいずれかにハウリングが発生した場合に、差信号生成手段301でハウリングが検出されて、差信号レベル検波手段302からハイレベルの検波出力VR−Lが出る。一方、ハウリングが左チャネルで発生した場合を想定すると、左の出力信号レベル検波手段104からハイレベルの検波出力Vが出る。そして、左用の判定手段105の出力はANDが取れてハイレベルになり、左用のレベル制御手段106が動作して入力信号の大幅な減衰を行い、左チャネルのハウリングを抑制する。ハウリングが止まると差信号レベル検波手段302はローレベルとなり、差信号レベル検波手段302の出力もローレベルになり、左用のレベル制御手段106も通常状態に戻る。
ハウリングが右チャネルで発生した場合は、上記と同様にして右用の判定手段205がハイレベルになり、右用のレベル制御手段206が動作して入力信号の大幅な減衰を行い、右チャネルのハウリングを抑制する。
なお、判定手段105、205としては論理積回路を用いている。
本発明の特徴は、左右の音声信号から差信号を生成し、差信号が生じるときはハウリングが発生していると見做してその差信号レベル検波手段からの出力レベルを制御信号として利用している点にある。また、ハウリングがどちらのチャネルに存在するかの判別を左右の出力信号レベル検波手段の出力レベルと差信号レベル検波手段からの出力レベルとを左右の判定手段に入力してハイレベル側にハウリングが発生していると判定している点にある。
ハウリングは音声帯域で発生し、音声との区別は付きにくいので、ハウリングの検出、抑制はアナログ回路では困難とされていたが、本発明の方式に依ればハウリング自体を検出しなくてもハウリングの抑制が可能となった。
(具体的な実施の形態1)
図2から図4に差信号検出位置及びレベル制御位置を具体化したステレオ方式の補聴器のブロック図を示す。
図1に示したバッファー増幅器102、202はプリアンプとパワーアンプで構成されている。
図2は、パワーアンプの出力信号でハウリングを検出し、パワーアンプの前段にレベル制御手段を設けてハウリングを抑制するステレオ方式の補聴器のブロック図である。図1と共通する構成要素には同一の付番を付けた。
左右用のマイク101、201からの音声信号を左右のチャネルに設けたプリアンプ111、211およびパワーアンプ112、212で増幅して左右用のイヤホン103、203で聞くように構成されている。左右のパワーアンプ112、212の前にはボリューム113、213が挿入されている。
ハウリングを検出し抑制する部分は、左右のパワーアンプ112、212の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号の差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302と、左用の出力信号レベル検波手段104と差信号レベル検波手段302の出力を入力される左用の判定手段105と、右用の出力信号レベル検波手段204と差信号レベル検波手段302の出力を入力される右用の判定手段205と、左右用のパワーアンプ112、212の入力側にそれぞれ設け、左右用の判定手段105、205の出力に接続された左右用のレベル制御手段106、206とで構成される。
動作原理は図1の補聴器と同じであるので説明は省略する。
この補聴器では、パワーアンプ112、212の出力信号がボリューム113、213で可変となるので、出力信号レベル検波手段104、204と、差信号レベル検波手段302での比較信号レベルが変わり、ハウリング検出および抑制の制御レベルが一定にならないところがある。
図3は、プリアンプの出力信号でハウリングを検出し、プリアンプの前段にレベル制御手段を設けてハウリングを抑制するステレオ方式の補聴器のブロック図である。図1と共通する構成要素には同一の付番を付けた。
左右用のマイク101、201からの音声信号を左右のチャネルに設けたプリアンプ111、211およびパワーアンプ112、212で増幅して左右用のイヤホン103、203で聞くように構成されている。左右のパワーアンプ112、212の前にはボリューム113、213が挿入されている。
ハウリングを検出し抑制する部分は、左右のプリアンプ111、211の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号の差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302と、左用の出力信号レベル検波手段104と差信号レベル検波手段302の出力を入力される左用の判定手段105と、右用の出力信号レベル検波手段204と差信号レベル検波手段302の出力を入力される右用の判定手段205と、左右用のプリアンプ111、211の入力側にそれぞれ設け、左右用の判定手段105、205の出力に接続された左右用のレベル制御手段106、206とで構成される。
左右用のプリアンプ111、211には自動レベル制御のためのALC検波回路114、214、およびレベル制御手段106、206が付加されており、一定の音量になるように制御されている。
動作原理は図1の補聴器と同じであるので説明は省略する。
この補聴器では、自動レベル制御のかかったプリアンプ111、211の出力信号を用いるので、出力信号レベル検波手段104、204と、差信号レベル検波手段302での比較信号レベルが一定になり、ハウリングの検出および抑制の制御レベルが一定となる。また、左右用のレベル制御手段106、206はプリアンプ111、211の自動レベル制御手段と共用するので、手段の簡素化が図れる。
図4は、パワーアンプの出力信号でハウリングを検出し、プリアンプの前段にレベル制御手段を設けてハウリングを抑制するステレオ方式の補聴器のブロック図である。図1と共通する構成要素には同一の付番を付けた。
左右用のマイク101、201からの音声信号を左右のチャネルに設けたプリアンプ111、211およびパワーアンプ112、212で増幅して左右用のイヤホン103、203で聞くように構成されている。左右のパワーアンプ112、212の前にはボリューム113、213が挿入されている。
ハウリングを検出し抑制する部分は、左右のパワーアンプ112、212の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号の差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302と、左用の出力信号レベル検波手段104と差信号レベル検波手段302の出力を入力される左用の判定手段105と、右用の出力信号レベル検波手段204と差信号レベル検波手段302の出力を入力される右用の判定手段205と、左右用のプリアンプ111、211の入力側にそれぞれ設け、左右用の判定手段105、205の出力に接続された左右用のレベル制御手段106、206とで構成される。
左右用のプリアンプ111、211には自動レベル制御のためのALC検波回路114、214が付加されており、一定の音量になるように制御されている。
動作原理は図1の補聴器と同じであるので説明は省略する。
この補聴器では、パワーアンプ112、212の出力信号をハウリング検出の比較ポイントとし、自動レベル制御のかかったプリアンプ111、211を用いるので、手段全体での最適値に制御できる。また、左右用のレベル制御手段106、206はプリアンプ111、211の自動レベル制御手段と共用するので、手段の簡素化が図れる。
(具体的な動作説明)
以下に、ハウリングの発生、ハウリングの検出、ハウリングの抑制について具体的な説明をします。
(ハウリングの発生)
まず、ハウリングは左右チャネルのそれぞれのマイクとイヤホン間の音響的結合で発生する。図5(A)は日常生活音とハウリングのスペクトラムの例を示している。日常生活音は大体−72dBu以下の範囲にあり、ハウリングはそこから針状に−24dBuまで突出して現れる。ハウリングの発生時のレベルは日常生活音のレベルに比べて約40dB(100倍)程度とかなり大きく、一旦発生すると際限なく正帰還成長して図5(B)に示すように増幅器のダイナミックレンジである約120dBSPLまで増幅される。
ハウリングはランダムな音声と違い、単音で連続して発生するので音のエネルギーが大きく、耳を傷める恐れがある。また、単音連続なハウリングは日常生活音との区別は可能であるが、識別までハウリング音を聞いていなければならないので、ハウリングが起きてから直接的に識別することはハウリングの検出方法としては使えない。
(ハウリングの検出)
ハウリングの検出の原理は、日常の生活環境における左右の音声レベルはほぼ同一信号で同じレベルにある。しかし、ステレオ方式で発生するハウリングは、左右のどちらか一方のマイクとイヤホンの音響的結合で発生し、左右チャネルに同時に音響的結合で起こることはめったにない。従って、片方のチャネルに日常生活音に比べて大きな音が発生した時はハウリングであると判断しても実用面では問題がない。
本発明では、この原理を利用し、左右の音声信号の差信号を生成し、差信号が発生した場合はハウリングがあると判断する。この差信号は左右の音声信号の共通部分がキャンセルされて、左右の片側にあるハウリング成分を検出できる。
さらに、左右のどちらのチャネルにハウリングが存在するかを識別するためには左右の音声信号をレベル検波して大きなレベルが存在する側にハウリングがあると確認できる。従って、上記した差信号レベルと左右の音声信号のレベルを判定手段に入力していずれもハイレベルにあるチャネルにハウリングがあると判定される。
図1に示す回路ブロックを用いてハウリングの検出を具体的に説明する。
差信号生成手段301では、左右の増幅器102、202の出力信号の差信号(R−L)を生成する。この差信号(R−L)は次段の差信号レベル検波手段302でレベル検波電圧VR−Lを生成する。従って、左右チャネルのいずれかにハウリングが発生した場合に、差信号生成手段301でハウリングが検出されて、差信号レベル検波手段302からハイレベルの検波電圧VR−Lが出る。
左右の出力信号レベル検波手段104、204では、左右の増幅器102、202の出力信号のレベル検波電圧V、Vを生成する。左右チャネルのいずれかにハウリングが発生した場合に、ハウリングの発生したチャネル側のベル検波電圧V、Vがハイレベルになる。
左用の判定手段105では、左用の出力信号レベル検波手段104からのレベル検波電圧Vと差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lを入力され、左チャネルのハウリング検出信号となるVR−L×Vを出力する。従って、ハウリングが左チャネルで発生した場合を想定すると、左の出力信号レベル検波手段104からレベル検波電圧Vはハイレベルとなり、差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lもハイレベルとなり、左用の判定手段105の出力はANDが取れてハイレベルになり、ハウリングを検出する。
右用の判定手段205では、右用の出力信号レベル検波手段204からのレベル検波電圧Vと差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lを入力され、右チャネルのハウリング検出信号となるVR−L×Vを出力する。従って、ハウリングが右チャネルで発生した場合を想定すると、右の出力信号レベル検波手段204からレベル検波電圧Vはハイレベルとなり、差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lもハイレベルとなり、右用の判定手段205の出力はANDが取れてハイレベルになり、ハウリングを検出する。
なお、左右チャネルともにハウリングが止まると差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lはローレベルとなり、左右の出力信号レベル検波手段104、204のレベル検波電圧V、レベル検波電圧Vともローレベルになり、通常状態に戻る。
(ハウリングの抑制)
図1に示す手段ブロックにおいて、左右の増幅器102、202の入力側に左右のレベル制御手段106、206を接続し、それぞれに左右の判定手段105、205からハウリング検出信号である出力信号を接続する。左右いずれかの判定手段105、205からの出力がハイレベルの時には、対応する左右いずれかのレベル制御手段106、206にハウリング検出信号がフィードバックされて左右チャネルのいずれかの音声信号を減衰させるかミュートさせて、ハウリングの抑制を行う。
ハウリングを抑制する方法としては、ハウリングの検出位置を左右の増幅器102、202の後段でして左右の増幅器102、202の前段にある左右のレベル制御手段106、206に戻すか、ハウリングの検出位置を左右の増幅器102、202の前段でして左右の増幅器102、202の前段にある左右のレベル制御手段106、206に戻す方法がある。前者をフィードフォワード方式、後者をフィードバック方式と呼んでいる。
フィードフォワード方式では、ハウリングを検出してミュートをかける動作にも正帰還がかかって、急激に音声が無くなり、ブツブツと途切れた音になり違和感を感じる。
これに対してフィードバック方式は前段にミュートをかけるので、ハウリングの正帰還が中和され、ミュート動作が滑らかになり聴覚上の違和感もなく、ハウリングのエネルギーも弱められ優しいハウリング音になる。本発明ではフィードバック方式を採用している。
次に、図6(A)(B)を参照して、実際にハウリングどのように抑制されているかを説明する。
左右チャネルのいずれかにハウリングが発生した時、発生側のチャネルをミュートできればハウリングを抑制でき、ハウリングを発生していない側のチャネルは正常に聞くことができる。従って、左右の判定手段105、205のいずれから出力されるハウリング検出信号によりハウリングをはっきりと区別して検出し、ハウリングが発生した側のいずれかの左右のレベル制御手段106、206でミュートすることができる。
図6(A)では、上側の波形がハウリングを抑制された音声信号波形であり、下側の波形がハウリングを検出した側の判定手段からのハウリング検出信号波形である。ハウリングが発生中は、判定手段からのハウリング検出信号はハウリング検出(ハイレベル)→ミュート→ハウリング抑制→ミュート解除→ハウリング検出のサイクルを繰り返している。ハウリングがないときは、判定手段からのハウリング検出信号はハウリング無し(ローレベル)になり、次のハウリングが発生するとハウリング検出(ハイレベル)になる。従って、ハウリングを抑制される音声信号は断続的に小さな音になり、音のパワーはハウリングが抑制されない場合に比べ数分の1になり、耳にやさしいハウリング音になる。
図6(B)では、左右チャネルの音声信号波形を示す。上側が左チャネルであり、下側が右チャネルである。左右の音声信号には断続的に抑制されたハウリング音が含まれているが、ハウリングが発生しているチャネルではハウリングの抑制が行われているが、反対のチャネルでは正常な音声が出力されている。
(具体的な回路構成)
本発明では図1〜図4に示す回路ブロックを用いてステレオ方式の補聴器を実現している。
図1に示すバッファー増幅器102、202、図2〜図4に示すプリアンプ111、211およびパワーアンプ112、212はアナログ回路で実現されるのは明白である。
従って、ここではハウリングを検出し抑制する部分の左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号の差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302と、左右の判定手段105、205と、左右用のレベル制御手段106、206とが実際にアナログ回路で実現できることを説明する。
まず、差信号生成手段301は図7に示す回路ブロックで実現される。オペアンプを用い、+入力と−入力との差動増幅手段として利用する。左チャネルの増幅器102出力信号vLは入力抵抗r1を介して−入力に入力される。抵抗r2はオペアンプの帰還抵抗である。右の増幅器202の出力信号vRは入力抵抗r3介して+入力に入力される。抵抗r4は分割抵抗である。
オペアンプの出力v0は、r1=r2、r3=r4とすれば以下のように表せる。
v0=r2/r1×(vR−vL)
もしハウリングがなければ、vR=vLであり、V0=0となり、共通の音声信号はキャンセルされ、ハウリングの検出もない。
もしハウリングが右チャネルに発生すると、vR=vL+vHとなり、ハウリング成分vHがv0=r2/r1×vHとして検出される。
次に、左右の出力信号レベル検波手段104、204と、差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302については、図8に示すNPNトランジスタのベース側に入力コンデンサーC1とバイアス抵抗r5を設け、コレクタ側に負荷抵抗r6とそれと並列にコンデンサーC2を設けた回路で実現できる。この回路ではNPNトランジスタのベースエミッタ間の電圧VBEを基準に増幅も兼ねた検波回路とすることができる。コレクタ側の負荷抵抗r6とコンデンサーC2はCRのローパスフィルターとして働き、不要の高調波を減衰させる。
この回路では入力信号がNPNトランジスタのベースエミッタ間の電圧VBEを超えるとオンして検波出力がハイレベルを出力する。
さらに、左右の判定手段105、205については、図9に示す差動増幅回路で実現できる。この回路は差動回路を構成する一対のPNPトランジスタと、その共通エミッタに接続される定電流回路を構成するPNPトランジスタとで形成されている。差動回路の一方のPNPトランジスタのベースには左用の出力信号レベル検波手段104からのレベル検波電圧Vが入力され、他方のPNPトランジスタのベースは接地されている。また、定電流回路のPNPトランジスタのベースには差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lが入力されている。そうすると差動回路を構成する他方のPNPトランジスタのコレクタ電流は以下のように表せる。
Ic=f(VR−L×V
すなわち、コレクタ電流は左用の出力信号レベル検波手段104からのレベル検波電圧Vと差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lとの論理積となる。両レベル検波電圧Vとレベル検波電圧VR−Lとがハイレベルの時のみコレクタ電流が流れるのである。
なお、右用の出力信号レベル検波手段204からのレベル検波電圧Vと差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lを入力される場合も同様である。
最後に、左右用のレベル制御手段106、206については、図10に示す可変抵抗回路で実現できる。シャント抵抗RBEはフィードバック型の差動回路の出力抵抗を利用してその抵抗値を制御電流で可変にできる回路である。
この回路は、一対のNPNトランジスタのコレクタ側にカレントミラー手段を設け、一方のNPNトランジスタのベースコレクタを接続してシャント抵抗RBEにし、他方にNPNトランジスタのベースは定電位VBにして、NPNトランジスタの共通エミッタに接続する制御NPNトランジスタのベースに印加する制御電圧Vで制御電流Iを調整してシャント抵抗RBEの抵抗値を可変にする。制御電圧Vとして左右の判定手段105、205からの出力信号を用いれば良い。
入力信号Vinのレベル制御は分圧抵抗Rとシャント抵抗RBEとの分圧によって分圧制御出力Voutから
Vout=RBE/(RBE+R) ×Vin
で出力される。この分圧制御出力Voutがハウリングをレベル制御された音声信号となる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2に係るステレオ方式の補聴器のブロック図である。
左右用のマイク101、201からの音声信号を左右のチャネルに設けたバッファー増幅器102、202で増幅して左右用のイヤホン103、203で聞くように構成されている。
ハウリングを検出し抑制する部分は、左右の増幅器102、202の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号レベル検波手段104、204の差信号演算手段303と、左用の出力信号レベル検波手段104と差信号演算手段303の出力を入力される左用の判定手段105と、右用の出力信号レベル検波手段204と差信号演算手段303の出力を入力される右用の判定手段205と、左右用の増幅器102、202の入力側にそれぞれ設け、左右用の判定手段105、205の出力に接続された左右用のレベル制御手段106、206とで構成される。
前述した実施の形態1では、左右の差信号は左右の増幅器102、202の出力信号から直接生成されている。しかし、実施の形態2では、左右の差信号は左右の出力信号レベル検波手段104、204の出力から引算されて作られる点が大きく違っています。
左右チャネルのいずれかにハウリングが発生した場合に、差信号演算手段303でハウリングが検出されて、差信号演算手段303からハイレベルの演算出力VL−Rが出る。一方、ハウリングが左チャネルで発生した場合を想定すると、左の出力信号レベル検波手段104からハイレベルの検波出力Vが出る。そして、左用の判定手段105の出力はANDが取れてハイレベルになり、左用のレベル制御手段106が動作して入力信号の大幅な減衰を行い、左チャネルのハウリングを抑制する。ハウリングが止まると差信号演算手段303はローレベルとなり、左用のレベル制御手段106も通常状態に戻る。
ハウリングが右チャネルで発生した場合は、上記と同様にして右用の判定手段205がハイレベルになり、右用のレベル制御手段206が動作して入力信号の大幅な減衰を行い、右チャネルのハウリングを抑制する。
なお、判定手段105、205としては論理積回路を用いている。差信号演算手段303としては引算回路を用いる。
今、右チャネルにハウリングがあると仮定して、左右の音声レベルV、VとハウリングレベルVとすれば、
右チャネルの検波レベルはV
左チャネルの検波レベルは
となり、
差信号演算手段303の差信号レベルは
となる。
一方、前述した図1〜図4で示した実施の形態1では左右の出力信号の差成分を差信号生成手段301から生成し、その後に差信号レベル検波手段302でレベル検波しているので、差信号レベルはV-(V+V)となっている。
従って、V=V=5、V=5とすると、
差信号演算手段303の差信号レベルは
となる。
差信号レベル検波手段302の差信号レベルは
-(V+V)=5−(5+5)=5
となる。
従って、音声レベルが大きく、ハウリングレベルも同程度であれば、実施の形態1の方が検出レベルが大きく、実施の形態2の方が検出レベルが小さくなる。すなわち、実施の形態1では左右の音声がキャンセルされて、ハウリングレベルを正確に検出できる。実施の形態2では差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302の代わりに差信号演算手段303でハウリングの検出が行える。
最後に、本発明ではアナログ回路の実施例について言及をしてきたが、DSP(デジタルシグナル プロセッサー)などのMOSデジタル回路でも十分に実現できる。
(実施の形態3)
(具体的な実施の形態1)
図12に左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときのキャンセル制御を具体化したステレオ方式の補聴器のブロック図を示す。
図1に示したバッファー増幅器102、202はプリアンプ及びパワーアンプで構成されている。
図12では、図1に示すレベル制御手段106、206に変わり、キャンセル制御手段107、207を設けてハウリングを発生した側のチャネルの音声信号を遮断してハウリングの抑制を行っている。なお、図1と共通する構成要素には同一の付番を付けた。
左右用のマイク101、201からの音声信号を左右のチャネルに設けたプリアンプ111、211およびパワーアンプ112、212で増幅して左右用のイヤホン103、203で聞くように構成されている。左右のパワーアンプ112、212の前にはバッファーアンプ115、215が挿入されている。
ハウリングを検出し抑制する部分は、左右のバッファーアンプ115、215の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号の差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302と、左用の出力信号レベル検波手段104と差信号レベル検波手段302の出力を入力される左用の判定手段105と、右用の出力信号レベル検波手段204と差信号レベル検波手段302の出力を入力される右用の判定手段205と、左右用の判定手段105、205の出力で制御される左右用のスイッチ手段116、216と、左右のプリアンプ111、211と左右のバッファーアンプ115、215間にそれぞれ挿入されている左右用のキャンセル制御手段107、207とで構成される。左右のスイッチ手段116、216は左右のキャンセル制御手段107、207に、いずれかのチャネルにハウリングが発生した時に左右の出力信号の差信号生成手段301からの差信号を供給する。
動作原理は、左右チャンネルのいずれかにハウリングが発生した場合に、差信号生成手段301で差信号が生成されてハウリングが検出され、差信号レベル検波手段302からハイレベルの検波出力VR−Lが出る。
ハウリングが左チャネルで発生した場合を想定すると、左の出力信号レベル検波手段104からハイレベルの検波出力Vが出て、左用の判定手段105に入力される。また、差信号生成手段301からのハウリング検出信号が、レベル検波手段302に入力され、その出力電圧VR−Lが入力される。これら二つの出力電圧により左用の判定手段105はANDが取れて、その出力がハイレベルとなる。そして、左用のスイッチ手段116がオンとなり、R−L差信号(−L)が左用のキャンセル制御手段107に入力されて左の音声信号をキャンセル(ハウリング波形Lをキャンセル)し、出力波形は(L−L)=0となる。出力波形が0となって左チャネルのハウリングが停止したとき、差信号生成手段301でのハウリング検出は0となる。このときイヤホンとマイクで音響的結合があれば再びハウリングが成長し、キャンセル動作に入る。ハウリングが止まると差信号レベル検波手段302はローレベルとなり、差信号レベル検波手段302の出力もローレベルになり、左用のキャンセル制御手段107も通常状態に戻る。
一方、ハウリングが右チャネルで発生した場合を想定すると、右の出力信号レベル検波手段204からハイレベルの検波出力Vが出て、右用の判定手段205の出力はANDが取れてハイレベルになる。前述と同様、ハウリング検出信号の入力があり、かつ右用の判定手段205の出力がハイレベルであるため、ANDが取れてハイレベルになる。そして、右用のスイッチ手段216がオンとなり、R−L差信号(−R)が右用のキャンセル制御手段207の動作をキャンセルし、出力波形は0となり、右チャネルのハウリングを停止する。ハウリングが止まると差信号レベル検波手段302はローレベルとなり、差信号レベル検波手段302の出力もローレベルになり、右用のキャンセル制御手段207も通常状態に戻る。
なお、判定手段105、106は図1の補聴器と同じ論理積回路を用いている。
この補聴器では、プリアンプ111、211の出力信号を用いるので、出力信号レベル検波手段104、204と、差信号レベル検波手段302での比較信号レベルが一定になり、ハウリングの検出および抑制の制御レベルが一定となる。また、プリアンプ111、211の後段でパワーアンプ112、212の前段にバッファーアンプ115、215を用い、出力と入力のインピーダンスの変動を抑える。
(具体的な動作説明)
以下に、ハウリングの検出、ハウリングの抑制について具体的な説明をする。なお、ハウリングの発生は図1の補聴器と同じであるので説明は省略する。
(ハウリングの検出)
ハウリングの検出の原理は、日常の生活環境における左右の音声レベルはほぼ同一信号で同じレベルにある。しかし、ステレオ方式で発生するハウリングは、左右のどちらか一方のマイクとイヤホンの音響的結合で発生し、左右チャネルに同時に音響的結合で起こることはめったにない。従って、片方のチャネルに日常生活音に比べて大きな音が発生した時はハウリングであると判断しても実用面では問題がない。
本発明では、この原理を利用し、左右の音声信号の差信号を生成し、差信号が発生した場合はハウリングがあると判断する。この差信号は左右の音声信号の共通部分がキャンセルされて、左右の片側にあるハウリング成分を検出できる。
さらに、左右のどちらのチャネルにハウリングが存在するかを識別するためには左右の音声信号をレベル検波して大きなレベルが存在する側にハウリングがあると確認できる。従って、上記した差信号レベルと左右の音声信号のレベルを判定手段に入力していずれもハイレベルにあるチャネルにハウリングがあると判定される。また、イヤホンとマイクの特性が完全に一致することはなく、音響結合の空間的条件も一致することは有り得ないので、仮に左右同時にハウリングが発生した場合でも独立のハウリングになるので検出可能である。
図12に示す回路ブロックを用いてハウリングの検出を具体的に説明する。
差信号生成手段301では、左右のバッファーアンプ115、215の出力信号の差信号(R−L)を生成する。この差信号(R−L)は次段の差信号レベル検波手段302でレベル検波電圧VR−Lを生成する。従って、左右チャネルのいずれかにハウリングが発生した場合に、差信号生成手段301でハウリングが検出されて、ハウリング検出の出力R−L=(−L)とともに、差信号レベル検波手段302からハイレベルの検波電圧VR−Lが出る。
左右の出力信号レベル検波手段104、204では、左右のバッファーアンプ115、215の出力信号のレベル検波電圧V、Vを生成する。左右チャネルのいずれかにハウリングが発生した場合に、ハウリングの発生したチャネル側のレベル検波電圧V、Vがハイレベルになる。
左用の判定手段105では、左用の出力信号レベル検波手段104からのレベル検波電圧Vと差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lを入力され、左チャネルのハウリング検出信号となるVR−L×Vを出力する。更に詳述すれば、仮に音声入力信号がないとして、ハウリング信号Lが左チャネルで発生した場合を想定すると、図13(A)に示す左のバッファーアンプ115のハウリング出力信号が検波手段104でレベル検波され、検波出力電圧Vはハイレベルとなる。また、図13(B)に示すように、R−L差信号生成手段301の出力は反転したハウリング信号-Lとなるが、差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lはハイレベルとなる。そして、図13(C)に示すように、左の出力信号レベル検波手段104からのレベル検波電圧Vと差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lとが左用の判定手段105でANDが取れて、その出力はハイレベルになり、ハウリングVを検出する。
そして、左用のスイッチ手段116では、差信号生成手段301からのハウリング検出信号が入力され、かつ左用の判定手段105の出力がハイレベルであるので左用のスイッチ手段116がオンとなる。R−L差信号(−L)がキャンセル制御手段107に入力され、ハウリング波形Lをキャンセルして、図13(D)に示すように、出力波形は(L−L)=0(ゼロ)となる。このとき、キャンセル制御手段によりハウリングのループが切断されハウリングは停止するが、ハウリング停止によりキャンセル動作が停止すると、イヤホンとマイクで音響的結合があれば図13(D)のように再びハウリングが成長し、キャンセル動作に入る。
右用の判定手段205では、右用の出力信号レベル検波手段204からのレベル検波電圧Vと差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lを入力され、右チャネルのハウリング検出信号となるVR−L×Vを出力する。従って、ハウリングが右チャネルで発生した場合を想定すると、右の出力信号レベル検波手段204からレベル検波電圧Vはハイレベルとなり、差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lもハイレベルとなり、右用の判定手段205の出力はANDが取れてハイレベルになり、ハウリングを検出する。
そして、右用のスイッチ手段216では、差信号生成手段301からのハウリング検出信号が入力され、かつ右用の判定手段205の出力がハイレベルであるので右用のスイッチ手段216がオンとなる。R−L差信号(−R)がキャンセル制御手段207に入力され、ハウリング波形Rをキャンセルして、出力波形は(R−R)=0(ゼロ)となる。出力波形がゼロとなってハウリングが停止したとき、ハウリング検出Vはゼロとなる。ハウリング検出Vがゼロになるとキャンセル動作が停止する。このときイヤホンとマイクで音響的結合があれば再びハウリングが成長し、キャンセル動作に入る。
なお、左右チャネルともにハウリングが止まると差信号レベル検波手段302のレベル検波電圧VR−Lはローレベルとなり、左右の出力信号レベル検波手段104、204のレベル検波電圧V、レベル検波電圧Vともローレベルになり、通常状態に戻る。
(具体的な回路構成)
本発明では図11に示す回路ブロックを用いてステレオ方式の補聴器を実現している。
図1に示すバッファー増幅器102、202、図11に示すプリアンプ111、211およびパワーアンプ112、212はアナログ回路で実現されるのは明白である。
従って、ここでは図13を用いて左右用のキャンセル制御手段107、207のうちキャンセル方式部分が、実際にアナログ回路で実現できることを説明する。なお、ハウリングを検出しキャンセルする部分の左右の出力信号レベル検波手段104、204と、左右の出力信号の差信号生成手段301と差信号レベル検波手段302と、左右の判定手段105、205と、左右用のレベル制御手段106、206のメイン部分については、図1と同様のため説明は省略する。
左用のキャンセル制御手段107のうちキャンセル方式部分は、図14(A)に示す回路ブロックで実現でき、右用のキャンセル制御手段207のうちキャンセル方式部分は、図14(B)に示す回路ブロックで実現できる。
図14(A)に示すように、左用のキャンセル制御手段107の回路は、オペアンプを用いた引算回路で構成され、+入力と−入力との差動増幅回路として利用する。左のチャネルの増幅器の出力信号L+Lは+入力に入力される。差信号生成手段301の出力信号L+L-Rはスイッチ手段116を介して−入力に入力される。
オペアンプの出力は、R信号だけになり、ハウリング電位Lはキャンセルされる。
この間は、モノラル音声となるだけなので、補聴器の聴取には実質的に問題はない。
図14(B)に示すように、右用のキャンセル制御手段207の回路は、オペアンプを用いた引算回路で構成され、+入力と−入力との差動増幅回路として利用する。右のチャネルの増幅器の出力信号R+Lは+入力に入力される。差信号生成手段301の出力信号R+L-Lはスイッチ手段216を介して−入力に入力される。
オペアンプの出力は、L信号だけになり、ハウリング電位Lはキャンセルされる。
ハウリングが右チャネルに発生すると、大きなハウリング信号Lがキャンセルされ、出力には反対側のL信号が出力される。この間は、モノラル音声となるだけなので、補聴器の聴取には実質的に問題はない。
このように、左右いずれかのチャネルにハウリングが発生した場合は、ハウリングの発生したチャネルにキャンセル制御を働かせて、ハウリングのない他のチャネルの音声を出力するので、その間はモノラル音声となる。例えば、左チャネルにハウリングが発生してキャンセル制御が行われると、右チャネルの音声を左チャネルに出力する。これにより、ハウリング時には補聴器の片側のチャネルのみで音声を出力する場合に比べて、左右のイヤホンからモノラル音声が出力されるので補聴器の違和感が大幅に解消される。
101 マイク
102 増幅器
103 イヤホン
104 出力信号レベル検波手段
105 判定手段
106 レベル制御手段
107 キャンセル制御手段
111 プリアンプ
112 パワーアンプ
113 ボリューム
114 ALC検波回路
115 バッファーアンプ
116 スイッチ手段
201 マイク
202 増幅器
203 イヤホン
204 出力信号レベル検波手段
205 判定手段
206 レベル制御手段
207 キャンセル制御手段
211 プリアンプ
212 パワーアンプ
213 ボリューム
214 ALC検波回路
215 バッファーアンプ
216 スイッチ手段
301 差信号生成手段
302 差信号レベル検波手段
303 差信号演算手段

Claims (15)

  1. 左右用のマイクからの音声信号を左右用の増幅器で増幅して左右用のイヤホンで聞くステレオ方式の補聴器において、
    前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段と、
    前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号の差信号生成手段と、
    前記差信号生成手段に接続された差信号レベル検波手段と、
    前記左用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される左用の判定手段と、
    前記右用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される右用の判定手段とを備え、
    前記左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに前記差信号生成手段の前記差信号でハウリングを検出し、前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出することを特徴とするステレオ方式の補聴器。
  2. 前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出した後に、前記左右のいずれかの音声信号を減衰させあるいはキャンセルさせてハウリングを抑制することを特徴とする請求項1に記載のステレオ方式の補聴器。
  3. 前記左右の判定手段は論理積回路で構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステレオ方式の補聴器。
  4. 左右用のマイクからの音声信号を左右用の増幅器で増幅して左右用のイヤホンで聞くステレオ方式の補聴器において、
    前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段と、
    前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号の差信号生成手段と、
    前記差信号生成手段に接続された差信号レベル検波手段と、
    前記左用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される左用の判定手段と、
    前記右用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される右用の判定手段と、
    前記左右用の増幅器の入力側にそれぞれ設け、前記左右用の判定手段の出力に接続された左右用のレベル制御手段とを備え、
    前記左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに前記差信号生成手段の前記差信号でハウリングを検出し、前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出して、前記左右用のレベル制御手段で音声信号を減衰させてハウリングを抑制することを特徴とするステレオ方式の補聴器。
  5. 前記左右の判定手段は論理積回路で構成されることを特徴とする請求項4に記載のステレオ方式の補聴器。
  6. 前記左右用の増幅器はプリアンプとパワーアンプとで構成され、前記増幅器の出力信号として前記パワーアンプの出力信号を用い、前記左右用のレベル制御手段を前記プリアンプの出力に接続することを特徴とする請求項4に記載のステレオ方式の補聴器。
  7. 前記左右用の増幅器はプリアンプとパワーアンプとで構成され、前記増幅器の出力信号として前記パワーアンプの入力信号を用い、前記左右用のレベル制御手段を前記プリアンプの入力に接続することを特徴とする請求項4に記載のステレオ方式の補聴器。
  8. 前記左右用の増幅器はプリアンプとパワーアンプとで構成され、前記増幅器の出力信号として前記パワーアンプの出力信号を用い、前記左右用のレベル制御手段を前記プリアンプの入力に接続することを特徴とする請求項4に記載のステレオ方式の補聴器。
  9. 前記出力信号レベル検波手段、前記差信号生成手段、前記差信号レベル検波手段、前記判定手段はいずれもアナログ回路で構成されることを特徴とする請求項4に記載のステレオ方式の補聴器。
  10. 左右用のマイクからの音声信号を左右用の増幅器で増幅して左右用のイヤホンで聞くステレオ方式の補聴器において、
    前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段と、
    前記左右の出力信号レベル検波手段からの出力を入力される差信号演算手段と、
    前記左用の出力信号レベル検波手段と前記差信号演算手段の出力を入力される左用の判定手段と、
    前記右用の出力信号レベル検波手段と前記差信号演算手段の出力を入力される右用の判定手段と、
    前記左右用の増幅器の入力側にそれぞれ設け、前記左右用の判定手段の出力に接続された左右用のレベル制御手段とを備え、
    前記左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに前記差信号演算手段の出力でハウリングを検出し、前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出して、前記左右用のレベル制御手段で音声信号を減衰させてハウリングを抑制することを特徴とするステレオ方式の補聴器。
  11. 前記左右の判定手段は論理積回路で構成されることを特徴とする請求項10に記載のステレオ方式の補聴器。
  12. 左右用のマイクからの音声信号を左右用の増幅器で増幅して左右用のイヤホンで聞くステレオ方式の補聴器において、
    前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号レベル検波手段と、
    前記左右用の増幅器の出力信号に接続された左右の出力信号の差信号生成手段と、
    前記差信号生成手段に接続された差信号レベル検波手段と、
    前記左用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される左用の判定手段と、
    前記右用の出力信号レベル検波手段と前記差信号レベル検波手段の出力を入力される右用の判定手段と、
    前記差信号生成手段の出力と前記左用の判定手段の出力を入力される左用のスイッチ手段と、
    前記差信号生成手段の出力と前記右用の判定手段の出力を入力される右用のスイッチ手段と、
    前記左右用の増幅器の入力側にそれぞれ設け、前記左右用のスイッチ手段の出力に接続された左右用のキャンセル制御手段とを備え、
    前記左右いずれかのチャネルにハウリングが発生したときに前記差信号生成手段の前記差信号でハウリングを検出し、前記左右用の判定手段でハウリングを発生した前記左右のチャネルを検出して、前記左右いずれかのスイッチ手段を動作させ、前記左右用いずれかのキャンセル制御手段に前記差信号生成手段の前記差信号を入力してハウリングを検出した側の前記左右チャネルの音声信号をキャンセルさせてハウリングを抑制することを特徴とするステレオ方式の補聴器。
  13. 前記左右の判定手段は、論理積回路で構成されることを特徴とする請求項12に記載のステレオ方式の補聴器。
  14. 前記左右のキャンセル制御手段は前記左右の音声信号と前記スイッチ手段からの前記差信号生成手段の前記差信号との引算回路で構成されることを特徴とする請求項12に記載のステレオ方式の補聴器。
  15. 前記左右のキャンセル制御手段がハウリングを検出して動作したときにハウリングのない反対チャネルの音声信号を出力することを特徴とする請求項12に記載のステレオ方式の補聴器。
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