JP2015057706A - イベントタイムライン生成 - Google Patents

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Abstract

【課題】関連イベントのタイムラインを生成する。
【解決手段】方法は、タイムラインに沿って提示するためにイベントログからイベントを選択する。興味のある区間及びパーティションサイズを定義するための、タイムラインに関連付けられる情報を受信し、当該パーティションサイズに基づいてタイムラインを複数のセグメントに分割する。さらに、セグメントの中に少なくとも1つの関連イベントを有する各セグメントを識別する。関連イベントは、セグメント内で開始され、且つ興味のある区間と重複するイベントである。識別された各セグメントについて少なくとも1つの関連イベントと関係付けられるパラメータを判定し、識別された各セグメントを指定するインデックスとともに、判定されたパラメータを提供する。判定されたパラメータ及びインデックスは、少なくとも1つの関連イベントのタイムラインを生成するためにクライアントに提供される。
【選択図】図1

Description

データ収集及び制御システムは、様々な場所、施設、及び/又は処理を監視及び/又は制御するために広範なアプリケーションに渡り、ますます使用されてきている。これらのデータ収集システムは、デジタル及び/又はアナログのいずれかのフォーマットで大量のデータを生産し得る、現代の周辺装置を活用することができる。処理能力及びデータ格納ケイパビリティにおける対応する進歩は、長期間に渡る複数のデータストリームの収集を可能にし、したがって、格納するための大量のデータを生成する。
以下に開示される一実施形態は、タイムラインに沿って提示するために、イベントログからイベントを選択するための方法を含む。当該方法は、興味のある区間及びパーティションサイズを定義するための、タイムラインに関連付けられる情報を受信し、当該パーティションサイズに基づいて、タイムラインをいくつかのセグメントに分割し得る。当該方法は、さらに、セグメントの中に少なくとも1つの関連イベントを有する各セグメントを識別し得る。関連イベントは、セグメント内で開始され、且つ興味のある区間と重複するイベントであり得る。当該方法は、識別された各セグメントについて、少なくとも1つの関連イベントと関係付けられるパラメータを判定し、識別された各セグメントを指定するインデックスとともに、判定されたパラメータを提供し得る。判定されたパラメータ及びインデックスは、少なくとも1つの関連イベントのタイムラインを生成するために、クライアントに提供され得る。
別の実施形態では、当該方法は、以下を実行することにより識別された各セグメントについて、少なくとも1つの関連イベントに関連付けられるパラメータを判定し得る。追加的に、当該方法は、少なくとも1つの関連イベントに関連付けられる最も早い開始時間を判定し、少なくとも1つの関連イベントに関連付けられる最も遅い終了時間を判定し、少なくとも1つの関連イベントのカウントを判定し得る。当該方法は、興味のあるイベントを識別するため、興味のある区間と重複するイベントを判定するためにイベントログを問い合わせることにより、さらに、1つ以上のセグメントを識別し得る。当該方法は、任意の興味のあるイベントが、問い合わせたセグメント内で開始するかどうかを確認するために、各セグメントについてイベントログを問い合わせ、開始する場合、確認されたイベントを問い合わせたセグメントについての関連イベントとして分類し得る。
さらに別の実施形態では、当該方法は、興味のある区間を定義する情報を受信することと、タイムライン上で興味のある区間を定義するための開始時間及び終了時間を受信することと、を含み得る。受信された開始時間、終了時間、及びパーティションサイズは、クライアントにおいて最初にグラフィカルに定義され得る。
別の実施形態では、イベントは、少なくとも1つの周辺装置により生成されるデータによって表される。当該方法は、イベントに関連する周辺装置に基づいてイベントを分類することと、当該分類に基づいてイベントにフィルタをかけることと、をさらに含み得る。周辺装置は、タイムラインと一致する時間データとともに、画像データ、映像データ、又はそれらの組み合わせを収集し得る。当該方法は、1秒当たりのフレーム数、解像度、フォーマット及び関連する音声データを含む、画像又は映像データに関連するメタデータに基づいて、イベントにフィルタをかけ得る。周辺装置は、カメラ、窓センサ、ドアセンサ、温度調節器、近接センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。
さらに別の実施形態では、当該方法は、生成されたデータから判定される情報に基づいてイベントを分類し、当該分類に基づいてイベントにフィルタをかける。フィルタをかけることは、周辺装置により生成されるメタデータに基づき得る。当該メタデータは、周辺装置の位置、周辺装置の識別子、及びイベントに関連付けられる媒体の種類を含む。
他の実施形態は、イベントログから、定義された時間の区間に関連するイベントを選択するための装置を含む。当該装置は、プロセッサと、当該プロセッサに結合されるメモリとを含み得る。当該メモリは、プロセッサに以下のことを行わせる命令を格納する。プロセッサは、興味のある区間及びパーティションサイズを定義するための、タイムラインに関連付けられる情報を受信し得る。プロセッサは、パーティションサイズに基づいて、タイムラインをいくつかのセグメントに分割し、セグメントの中に少なくとも1つの関連イベントを有する各セグメントを識別し得る。関連イベントは、セグメント内で開始され、且つ興味のある区間と重複するイベントであり得る。プロセッサは、識別された各セグメントについて、少なくとも1つの関連イベントと関係付けられるパラメータを判定し、識別された各セグメントを指定するインデックスとともに、判定されたパラメータを提供し得る。プロセッサは、少なくとも1つの関連イベントのタイムラインを生成し得るように、判定されたパラメータ及びインデックスをクライアントに提供し得る。
別の実施形態では、識別された各セグメントについて、少なくとも1つの関連イベントに関連付けられるパラメータを判定するための命令は、プロセッサに、少なくとも1つの関連イベントに関連付けられる最も早い開始時間を判定し、少なくとも1つの関連イベントに関連付けられる最も遅い終了時間を判定し、少なくとも1つの関連イベントのカウントを判定させる要因を含み得る。
さらに別の実施形態では、識別するための命令は、プロセッサに、興味のあるイベントを識別するために、興味のある区間と重複するイベントを判定するためのイベントログを問い合わせ、任意の興味のあるイベントが問い合わせたセグメント内で開始するかどうかを確認するために各セグメントについてイベントログを問い合わせ、開始する場合、確認されたイベントを問い合わせたセグメントについての関連イベントとして分類させ得る。
別の実施形態では、興味のある区間を定義する情報を受信するための命令は、プロセッサに、タイムライン上で興味のある区間を定義するための開始時間及び終了時間を受信させ得る。受信された開始時間、終了時間、及びパーティションサイズは、クライアントにおいて最初にグラフィカルに定義され得る。
さらに別の実施形態では、イベントは、少なくとも1つの周辺装置により生成されるデータによって表される。プロセッサは、イベントに関連する周辺装置に基づいてイベントを分類し、当該分類に基づいて関連イベントにフィルタをかけ得る。周辺装置のうち少なくとも1つは、タイムラインと一致する時間データとともに、画像データ、映像データ、又はそれらの組み合わせを収集する。プロセッサは、1秒当たりのフレーム数、解像度、フォーマット及び関連する音声データを含む、画像又は映像データに関連するメタデータに基づいて、イベントにフィルタをかけ得る。さらに別の実施形態では、プロセッサは、生成されたデータから判定される情報に基づいてイベントを分類し、当該分類に基づいて関連イベントにフィルタをかけ得る。
別の実施形態では、フィルタをかけることは、少なくとも1つの周辺装置により生成されるメタデータに基づき得る。当該メタデータは、周辺装置の位置、周辺装置の識別子、及びイベントに関連付けられる媒体の種類を含み得る。周辺装置は、カメラ、窓センサ、ドアセンサ、温度調節器、近接センサ、又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。
他の実施形態は、以下に記載される。つまり、明確化のために、全ての実施形態が上述されているのではない。
イベントタイムライン生成のための効率的なイベント取得を実行し得る、例示的なクライアント−サーバ環境を示すブロック図である。 効率的な取得及びタイムライン生成のための複数のイベントに関連付けられたデータを処理するための、例示的なアプローチを示す図である。 効率的な取得及びタイムライン生成のための複数のイベントに関連付けられたデータを処理するための、例示的なアプローチを示す図である。 イベントタイムライン生成のためのイベントを効率的な取得を実行し得る、分散型物理アクセスシステムの例示的な環境を示すブロック図である。 図3の分散型物理アクセスシステムユニットの例示的なコンポーネントを示すブロック図である。 図3の分散型物理アクセスシステムユニットの例示的な物理レイアウトを示す平面図である。 図3の分散型物理アクセスシステムユニットの例示的な物理レイアウトを示す平面図である。 図1のサーバの例示的なコンポーネントを示すブロック図である。 イベントデータの効率的な取得のための例示的な処理を示すフローチャートである。 興味のあるイベントを指定するため、及び関連イベントを表示するためにタイムラインを利用し得る例示的なグラフィカルユーザインタフェースを示す図である。
以下の詳細な説明は、添付図面を参照する。異なる図面における同一の参照番号は、同一又は類似のエレメントを識別する。
所与の大量データ制御システムは、任意の時間ピリオドを超えて生成し格納することができ、格納されたデータを取得し処理することは、特に処理及び/又はネットワークリソースについて、リソースが集中的になる可能性がある。例えば、ユーザがネットワークを介して大量のイベントから選択された特定のイベントに関連するデータにアクセスし見直そうとする場合に、データを取得するための従来技術は、データをユーザに提示する前に著しい遅延を起こす恐れがある。
以下に記載される実施形態は、概して、効率的なデータ取得を実行することができる処理及びシステムに関し、より詳細には、(例えば、分散型物理アクセス制御システムなどの)データ収集及び制御システムに関し得る。以下に記載される実施形態は、周辺装置を含む。周辺装置は、大量のデータを生産する可能性があるイメージセンサやビデオカメラなどの、任意の種類の監視装置を含み得る。提示される実施形態は、例えば、取得されるイベントを特徴づけるために用いられるデータの量を減少させることによって、イベントログからの効率的なイベント取得を実行し得る。取得されたデータは、例えば、クライアント装置が、取得されたイベントに関連付けられるタイムラインを生成するためにデータを要求することにより、使用され得る。
図1は、一実施形態における例示的な環境100を示すブロック図である。図1に示されるように、環境100は、サーバ110、イベントログ120、ネットワーク130及びクライアント140を含み得る。サーバ110は、その中に格納されたデータを制御し、維持し、及びアクセスするために、イベントログ120に機能的に結合され得る。イベントログ120は、タイムリファレンス(例えば、“タイムライン”として定義される共通のタイムリファレンス)に関連付けられ得る“イベント”の形式のデータ、及び周辺装置に関する情報及び/又は他のメタデータ等の他のデータを格納し得る。イベントは、データ収集システムにより発生が観測されることができ、例えば、タイムラインに基づく開始時間及び終了時間により特徴付けられ得る。そのようなイベントは、例えば、ビデオデータを生成するイメージセンサ等による多様な周辺装置を使用してキャプチャされ得る。クライアント140は、ユーザが興味のある特定のイベントを選択できることを可能にするインタフェースを提供し得る。例えば、クライアント140は、(例えば、当該区間の開始時間及び終了時間を定義する)タイムラインを表すグラフィック上で“興味のある区間”をユーザが指定できるようにするGUI(Graphical User Interface)を提示し得る。クライアント140は、(例えば、ネットワーク130を介して)ユーザが選択した興味のある区間に関連付けられるイベントをイベントログ120から取得するためにリクエストをサーバ110に送信し得る。
サーバ110は、ネットワーク130を介してクライアント140に返すイベントに関する情報を提供するレスポンスを生成し得る。このレスポンスの情報は、クライアント140がイベントをタイムラインと関連付けることができるように、タイムリファレンスを含むことができる。例えば、サーバ110により提供される情報は、クライアント140が、(例えば、ユーザにより指定された)興味のある区間に時間的に重複する各イベントの開始時間をタイムラインに関連して表示することを可能にすることができる。サーバ110により生成されるレスポンスは、ネットワーク130を介して素早く交換され得るように、このような方法で構築され得る。サーバ110からのレスポンスを受信するとすぐに、クライアントは、受信された情報を効率的に処理し、興味のある区間に関連付けられるイベントに関するタイムラインを生成し得る。
引き続き図1について、サーバ110は、1以上のクライアント140からリクエストをサービスし、イベントログ120から抽出されたデータを処理し、1以上のクライアント140によりリクエストされた情報を生産し、イベントログ120を維持するために好適な任意の種類の機械であってもよい。なぜならば、イベントログ120は、データベース内に格納され得るため、サーバ110は、イベントログ120にレコードを追加し、更新し、及び/又は削除するために、例えば、MySQL、Oracle Database、Microsoft SQL Server等の、任意の種類のデータベースソフトウェアを使用することができる。サーバ110は、ソフトウェア内でここに記載される例示的な処理を実行することができ、当該ソフトウェアは、イベントデータを効率的に取得し、イベントのタイムラインを生成するために使用され得るデータ構造を生成するために、API(Application Programming Interface)を使用することができる。さらに、APIは、効率の良いSQLデータベース及びコマンドのために設計され得る。サーバ110は、任意のオペレーティングシステムを使用する任意の種類のコンピュータであってもよく、その中の例示的なコンポーネントは、図7にさらに図示され、以下に記載されている。
イベントログ120は、1以上の周辺装置により収集されることができるイベントを表すデータを格納することができ、当該イベントは、タイムライン上の時間(例えば時間間隔)に関連付けられることができる。以下でより詳細に記載されるように、周辺装置は、映像、音声及び/又は画像データを収集し、及び/又は人間、場所及び又は物体の任意の状態を監視することができる装置(例えば、医療機器、エリア運動センサ(area motion sensors)、ドア及び/又は窓センサ、等)を含んでもよい。周辺装置は、図3から6に示され以下でより詳細に記載される、分散型物理アクセス制御(DPAC:Distributed Physical Access Control)システムの一部であってもよい。さらに、イベントログ120は、関連する周辺装置に関する情報及び/又は周辺装置により収集されたデータを特徴付けることができる情報を提供することができるメタデータも格納してもよい。
例えば、メタデータは、周辺装置の位置情報(例えば、住所、郵便番号、標準参照フレーム内の地理的位置の座標等)、イベントを生成された装置の種類(カメラの名前、シリアルナンバー等)、イベントに関連するメディアの種類、及び、例えば、1秒あたりのビデオフレーム、解像度、フォーマット、音声等のこれらの任意の説明を含んでもよい。さらに、イベントについてのデータの内容を特徴付ける追加的なメタデータが格納されてもよい。例えば、メタデータは、映像内の物体認識及び/又は動作分析、画像内の顔認識、音声内の声認識等の結果発生する情報を含んでもよい。上述したように、イベントを表すデータは、SQLデータベース等のデータベース内にレコードとして格納され得る。サーバ110は、イベントログ120を格納するために使用される実際の記憶装置(例えば、内部ハードディスク、RAIDアレイ等)を含んでもよい。あるいは、記憶装置は、サーバ110と分離されているが直接結合されてもよく(例えば、直接アクセス記憶ユニット、RAIDアレイ等)、又はネットワーク120を介してサーバ110にアクセス可能であり得る記憶装置(例えば、ネットワークアクセス記憶ユニット)であってもよい。
ネットワーク130は、1以上の回線交換ネットワーク及び/又はパケット交換ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク130は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、公衆交換電話網(PSTN)、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバーベースのネットワーク、ワイヤレスネットワーク及び/又はこれら又は他の種類のネットワークの組み合わせを含んでもよい。
クライアント140は、興味のあるイベントを識別するため、及びイベントログ120に格納されている、興味のあるイベントに関するサーバ110からの情報をリクエストするために、ユーザがサーバ110とやり取りすることを可能にすることができる。興味のあるイベントを識別する情報は、例えばGUIを使用して、クライアント140においてユーザにより手動で入力され得る。一実施形態では、GUIは、ユーザが興味のあるイベントを識別するために、興味のある区間に対応するタイムライン上の時間の一部を示すことができる、タイムライングラフィックを提示することができる。サーバ110は、リクエストを処理することができ、クライアント140は、関連イベントに関する情報を提供するために(例えば、コンパクトに)構造化されたデータをサーバ110から受信し得る。クライアント140は、GUIを使用して、関連イベントに関する情報を、グラフィカルに表示し得る。例えば、各関連イベントの開始時間は、タイムラインを表すグラフィック上の適当な点で表示されてもよい。
クライアント140は、ユーザとやり取りするためのGUIを提供し、ネットワーク130を介してサーバ110とインタフェース接続されるための適当なケイパビリティを有する、任意の好適な装置であってもよい。クライアント装置140は、例えば、任意の種類のコンピュータ装置、ポータブル通信装置(例えば、携帯電話、スマートフォン、ファブレット、及び/又は他の種類の無線装置)、パーソナルコンピュータ若しくはワークステーション、サーバ装置、ラップトップ、タブレット若しくは他の種類のポータブルコンピュータ、及び/又は通信ケイパビリティを有する任意の種類の装置であってもよい。
図2A及び2Bは、効率的な取得及びタイムライン生成のための複数のイベントに関連付けられるデータを処理するための実施形態を示す。図2Aは、イベントについての共通のタイムリファレンスとしてサービスされ得る、例示的なタイムライン202を示す。タイムライン202は、興味のあるイベントを選択するため、及び関連イベントに関連付けられる結果を表示するための有用なメカニズムとしても、サービスされ得る。図2Bは、関連イベントを識別するためにサーバ110により生成され、関連イベントのタイムラインを生成するためにクライアント140により使用され得る、例示的なデータ構造230である。
図2Aに示されるように、タイムライン202は、時間t=0において始まり、任意の時間ピリオドの間継続し得る。複数のイベント(204−222)が、タイムライン202の上に示され、タイムライン202では、各イベントが、時間ピリオドに関連付けられる(例えば、周辺装置により収集される)データに対応する。例えば、1以上のイベント204−222は、タイムライン上の適当な位置と並んでいる時間ピリオドを超えて取られる映像データを表すことができる。グラフの垂直方向に渡る離れた水平方向の直線は、異なるイベントに対応する。共通の時間又は時間間隔に関連付けられる直線により表されるイベントは、少なくとも部分的に並行しており、例えば複数のビデオカメラ等の異なる周辺装置により生成されるイベントを表し得る。時間ピリオドにわたって、イベントの数は膨大になる可能性がある。例えば、タイムライン202が約1週間延長する場合、10万以上のイベントが、物理アクセス制御システム内のイベントログ120に記録される可能性がある。
タイムライン202は、パーティションサイズに基づいてNp個のセグメントに分割され得る。一実施形態では、パーティションサイズは、クライアント140による入力パラメータとして指定され得る。このように、ユーザの入力はクライアント140により受信され得る。クライアント140は、また、“興味のある区間(interval of interest)”と呼ばれる時間ピリオドをタイムライン202上で指定し得る。興味のある区間は、開始時間及び終了時間に基づき、ユーザにより指定され得る。クライアント140がGUIを使用する場合、区間はユーザによりグラフィカルに表され得る。興味のある区間の少なくとも一部分と重複するイベントは、“興味のあるイベント(events of interest)”と呼ばれる。例えば、図2Aを参照すると、垂直な点線の間に示される、タイムライン202と少なくとも一部重複するイベントは、興味のあるイベントである。したがって、イベント204及び208〜220が、興味のあるイベントに分類される。垂直な点線により定められる時間の境界の外側に線があるイベント206及び222は、興味のあるイベントとして分類されない。
ユーザのリクエストごとにイベントタイムラインを生成するための関連イベントを識別するために、サーバ110は、次のプロセスを実行し得る。サーバ110は、タイムライン(n=1:Np)内の全てのセグメントに渡る各セグメントについて、興味のある1以上のイベントが、セグメントn内で開始するかを判定し得る。興味のある1以上のイベントがセグメントn内で開始すると判定すると、これらのイベントが、“関連イベント”として識別される。言い換えると、所与のセグメントについての関連イベントは、そのセグメント内で始まり、興味のある区間と重複するイベントである。セグメントn内の関連イベントを識別すると、次のパラメータ、セグメントn内で始まるイベントのうち最も早い開始時間(tnS)、セグメントn内で始まるイベントのうち最も遅い終了時間(tnE)、セグメントnについての関連イベントの数(カウントとして定義される)が、セグメントnについて判定され得る。カウントがゼロではない各セグメントnについて、パラメータtnS、tnE及びカウントがクライアント140に提供され得る。この情報は、セグメントNpの全てについてセグメント毎を基本として判定され、例えば図2Bに示すテーブル230のようなデータ構造で、サーバ110によりクライアント140に提供され得る。
さらに図2A及び2Bを参照して、以下の説明は、テーブル230が生成され得る方法の例を示す。タイムライン202を参照して、セグメントn=0は、その中で始まる任意の関連するセグメントを有しないと評価されたであろう。したがってこのセグメントに関連付けられる情報は、テーブル230に記録されないであろう。処理は、セグメントn=1に進み、その中で始まる関連イベント(即ち、興味のあるイベント204)を有する第1のセグメントである。その結果、プロセスは、第1のセグメントを識別するためのインデックスn=1、最初の開始時間t1Sと共に最後の終了時間t1E、及び関連イベントの数(カウント=1)、イベント204に関連付けられるものの全てを含む、第1の行231をテーブル230に生成し得る。セグメントn=1について、イベント206は、興味のある区間と重複しないため関連イベントとしてカウントできず、したがって、テーブル230には含まれないことに留意する。
この例では、セグメントn=2に関連付けられる関連イベントがないため、プロセスはセグメントn=2をスキップしてセグメントn=3に進むであろう。セグメントn=3は、その中で始まる2つの関連イベント、イベント208及び210を有する。したがって、プロセスは、第3のセグメントを識別するためのインデックスn=3、イベント208に関する最初の開始時間t3Sと共にイベント210に関する最後の終了時間t3Eを含む、第2の行232をテーブル230に生成し得る。セグメントn=3の中で始まるイベントは(イベント208及び210を反映して)2つ存在する。
プロセスは、その中で開始する関連イベント212を有するセグメントn=4に進むであろう。したがって、プロセスは、第4のセグメントを識別するためのインデックスn=4、いずれもイベント212に関連付けられる最初の開始時間t4Sと共に最後の終了時間t4Eを含む、第3の行233をテーブル230に生成し得る。セグメントn=4の中で始まる関連イベントの数は(イベント212を反映して)1つである。
セグメントn=5に関連付けられる関連イベントは存在しないため、プロセスは、セグメントn=5をスキップしてセグメントn=6に進むであろう。セグメントn=6は、その中で始まる3つの関連イベント、イベント214、216及び218を有する。ここで、プロセスは、第6のセグメントを識別するためのインデックスn=6、イベント214に関連付けられる最初の開始時間t6Sと共にイベント216に関連付けられる最後の終了時間t6Eを含む、第4の行234をテーブル230内に生成し得る。関連イベント214、216及び218がセグメントn=6内で始まるため、このインスタンスにおけるカウントは3である。
プロセスは、その中で開始する関連イベント220を有するセグメントn=7に進むであろう。ここで、プロセスは、第7のセグメントを識別するためのインデックスn=7、イベント220に全て関連付けられる最初の開始時間t7Sと共に最後の終了時間t7E、及びカウント=1を含む、第5の行235をテーブル230内に生成し得る。セグメントn=8からNpは、その中で開始するいかなる関連イベントも有しないため、テーブル230は、行231から235で完成される。
サーバ110が、タイムライン202中の全てのセグメントの分析を完了したら、テーブル230は完成し、テーブル230は、クライアント140に提供され得る。クライアント140は、GUI上に表示され得るタイムライン上の関連イベントの開始時間を見せるために、テーブル230の情報を容易に使用することができる。クライアントは、テーブル230に列挙されている各セグメントに関連付けられたカウントに関する情報も見せることができる。テーブル230は、情報の“不可逆圧縮”を効果的に実行することにより、関連イベントに関する情報を凝縮することに留意する。この例では、テーブル230が、ネットワーク130を介した効率的な送信のためにコンパクトであるが、開始時間tnS及び終了時間tnEは、テーブル230に列挙された各セグメントnの全ての関連イベントが開始する境界を提供するだけであるため、個々の関連イベントはテーブル230から再構築されることができない。
図3は、イベントタイムライン生成のための効率的なイベントの取得を実行し得る、分散型物理アクセスシステムの例示的な環境300を示すブロック図である。図3に示されるように、環境300は、分散制御システム310(例えば、分散型物理アクセス制御システム又はDPACS)、ネットワーク130、管理装置340、及びイベントログ120を含むことができる。
制御システム310は、システムユニット315−A〜315−N(集合としては「システムユニット315」と呼び、個別には“システムユニット315”又は“ユニット315”と呼ぶ)を含む分散コンピューティングシステムを含み得る。システムユニット315は、物理アクセス制御装置を含み得る。例えば、ユニット315は、部屋や部屋の集合といったセキュアな領域へのアクセスを制御するアクセスコントローラを含み得る。システムユニット315は、リーダ(reader)装置を介して認証情報(例えば、アクセスカード認証情報)を受信し、認証情報が真正であるかを判定し、当該認証情報により表されるユーザ/装置がセキュアな領域にアクセスする権限を有するかどうか判定し得る。権限を有する場合、アクセスコントローラは、ドアのロックを開くコマンドを発行し、又はセキュアな領域へのアクセスを許可することと関連付けられる他の動作を実行し得る。
制御システム310は、1つ以上の分散されたデータセットを含み得る。分散されたデータセットは、ユニット315に分散されおそらくは重複して格納されたデータを含む。一実施形態では、分散されたデータセットは、複数の装置上で複製される。例えば、分散されたデータセット全体を全てのユニット315に格納してもよい。別の実施形態では、1つ以上のユニット315が、分散されたデータセットのサブセットを格納してもよい。また、分散されたデータセットは、全てのシステムユニット315と関連付けられてもよく、システムユニット315のサブセットと関連付けられてもよい。
一実施形態では、分散されたデータセット(例えば、合意ベース(consensus based)の分散データベース)において変更を加えるために、ユニット315の間で合意が達成される。システムユニット315は、合意ベースの分散されたデータセットに変更を提案することができる。分散されたデータセットと関連付けられた定足数のユニット315によって変更が受け入れられる場合、合意が達成されることができ、変更は、関連付けられる各ユニット315内の分散されたデータセットの各ローカルコピーに伝播され得る。よって、定足数の関連付けられるユニット315が変更について賛成票を投じる場合に、分散されたデータセットにおける変更に関する合意が達成され得る。定足数とは、関連付けられるユニット315を支配する最小限の数に相当し得る。よって、分散されたデータセットがN個のユニット315と関連付けられている場合、Nが偶数の場合はN/2+1個の関連付けられるユニット315が変更に賛成票を投じれば定足数に達し、Nが奇数の場合は(N−1)/2+1個の関連付けられるユニット315が変更に賛成票を投じれば定足数に達し得る。定足数を達成するのに最小限の多数を必要とすることによって、2つの競合する提案が検討される場合に、少なくとも1つのシステムユニット315が双方の提案を受信し、合意のためにそれらの提案のうちの1つを選択することが保証され得る。
合意ベースの分散されたデータセットは、分散されたデータセットと関連付けられる任意のシステムユニット315が、分散されたデータセットによって管理される情報(例えば、一実施形態におけるすべての情報)を含むことを保証し得る。例えば、分散されたデータセットはアクセスルールを含んでもよく、アクセスルールは、分散されたデータセットと関連付けられる任意のシステムユニット315にとって利用可能であってもよい。このように、1つ以上の分散されたデータセットの結果として、一実施形態では、制御システム310は、サーバ装置といった中央制御装置のない非集中型システムに対応しうる。他の実施形態では、制御システム310は、非集中型システムと、(サーバ装置といった)中央制御装置の両方を含み得る。制御システム310への変更は任意のシステムユニット315において構成されることができ、変更が分散されたデータセットと関連付けられる場合には、変更は分散されたデータセットと関連付けられた他のシステムユニット315に伝播され得る。さらに、制御システム310は、デバイス障害に関して、シングルポイントの障害が回避され得るようなロバスト性を呈し得る。例えば、特定のシステムユニット315に障害が発生した場合、他のユニット315は、データのロスなしで(又はデータの最小限のロスのみで)動作を継続し得る。別の実施形態では、合意なしで分散されたデータセットへの変更が行われてもよい。
一実施形態では、1以上のユニット315は、イベントデータを生成し、ネットワーク130を介してイベントログ120にイベントデータを提供し得る。これは、非集中的な方法で実行され、上述した合意ベースのアプローチにより調整され得る。さらに、制御システム310は、イベントログ120を維持し、アクセスするために、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、制御システム310の環境内で実行されるように具体的に設計されたデータベースソフトウェアを含み得る。他の実施形態では、制御システム310は、非集中的なシステムと、上述したサーバ110(図3には示さず)のような中央制御装置の両方を含んでもよい。この実施形態では、サーバは、図1の説明において上述したように、イベントログ120とやり取りすることができる。
ネットワーク130は、ユニット315が相互に通信し、イベントログ120と通信することを可能にすることができ、及び/又は管理装置340が特定のユニット315と通信することを可能にすることができる。
管理装置(administration device)340は、制御システム310を構成し、制御システム310の構成を変更し、制御システム310から情報を受信し、及び/又はそれ以外に制御システム310を管理するために、管理者が特定のユニット315に接続することを可能にする。管理装置340は、ユニット315と通信するように構成される任意の装置を含み得る。例えば、管理装置340は、携帯用通信機器(携帯電話、スマートフォン、ファブレット機器、GPS(global positioning system)装置、及び/若しくは別の種類の無線装置など)、パーソナルコンピュータ若しくはワークステーション、サーバ装置、ラップトップ、タブレット、若しくは別の種類の携帯用コンピュータ、並びに/又は通信ケイパビリティを有する任意の種類の装置を含み得る。
一実施形態では、管理装置340は、図1を参照して上述したようにクライアント110の機能も実行することができ、ユーザが興味のある区間及び又はタイムラインのパーティションサイズを指定することを可能にする。さらに、管理装置340は、タイムラインを生成するために関連イベントに関する情報を受信するため、1以上のユニット315及びサーバ110(図3に図示せず)とやり取りすることができる。代替的な実施形態では、別個のクライアント装置140(図3に図示せず)が、ユニット315及び/又は別個のサーバ110とやり取りするために提供され得る。
図3には環境300の例示的なコンポーネントが示されているが、他の実装では、環境300は、図3に示すものと比べてより少数のコンポーネント、異なるコンポーネント、異なる配置のコンポーネント、又は追加的なコンポーネントを含んでもよい。追加的又は代替的に、環境300内の任意の1つの装置(又は任意の装置群)は、環境300内の1つ以上の他の装置によって実行されるとして記載されている機能を実行し得る。さらに、例示的な分散制御システム310は、物理アクセス分散制御システムを含み得るが、他の実装は、物理アクセス以外の制御システムを含んでもよい。他方、分散制御システム310は、ドアを開閉するため及び/又は建物若しくは施設への物理的アクセスを制御するための制御システムといった、任意の種類の物理アクセス制御システムを(例えば、動作環境において)含んでもよい。また、分散制御システム310は、ファン(fan)を制御する(例えば始動若しくは停止する)システム、建物管理システムで警報を始動させるシステム(例えば、認証失敗、認証成功など)、又は産業オートメーションシステムでロボットアームを制御するシステムを含んでもよい。
図4は、ユニット315の例示的なコンポーネントを示すブロック図である。図3に示すように、ユニット315は、コントローラ410、及び1つ以上の周辺装置430を含み得る。コントローラ410は、ユニット315の動作を制御することができ、他のユニット315と通信することができ、管理装置340と通信することができ、及び/又は周辺装置430を制御することができる。コントローラ410は、バス412、プロセッサ414、メモリ416、ネットワークインタフェース418、周辺インタフェース420、及びハウジング422を含み得る。
バス412は、コントローラ410のコンポーネント間の通信を可能にするパスを含む。プロセッサ414は、命令を解釈し、実行する任意の種類のシングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、マイクロプロセッサ、ラッチベースのプロセッサ、及び/若しくは処理ロジック(又はプロセッサ、マイクロプロセッサ、及び/若しくは処理ロジックのファミリ)を含み得る。他の実施形態では、プロセッサ414は、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)、及び/又は別の種類の集積回路若しくは処理ロジックを含み得る。
メモリ416は、プロセッサ414が実行するための情報及び/又は命令を格納し得る任意の種類の動的記憶デバイス、及び/又はプロセッサ414が使用するための情報を格納し得る不揮発性記憶デバイスを含み得る。例えば、メモリ416は、RAM(random access memory)若しくは別の種類の動的記憶デバイス、ROM(read-only memory)若しくは別の種類の静的記憶デバイス、CAM(content addressable memory)、磁気的記録メモリデバイス及び/若しくは光学的記録メモリデバイス及びそれに対応するドライブ(例えばハードディスクドライブ、光学的ドライブなど)、並びに/又はフラッシュメモリといった着脱可能な形態のメモリを含み得る。
ネットワークインタフェース418は、有線通信リンク(例えば、導線、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、伝送回線、光ファイバケーブル、及び/若しくは導波管など)、無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF:radio frequency)、赤外線、及び/若しくは可視光線など)、又は有線通信リンクと無線通信リンクとの組み合わせを介して、コントローラ410が他の装置及び/又はシステムと通信する(データの送信及び/又は受信を行う)送受信機(送信機及び/又は受信機など)を含んでもよい。ネットワークインタフェース418は、ベースバンド信号をRF(radio frequency)信号に変換する送信機、及び/又はRF信号をベースバンド信号に変換する受信機を含み得る。ネットワークインタフェース418は、RF信号を送受信するためのアンテナと連結されてもよい。
ネットワークインタフェース418は、他の装置へのデータの送信を遂行する入力ポート及び/若しくは出力ポート、入力システム及び/若しくは出力システム、並びに/又は他の入力コンポーネント及び出力コンポーネントを含むロジックコンポーネントを含み得る。例えば、ネットワークインタフェース418は、有線通信のためのネットワークインタフェースカード(イーサネット(登録商標)カードなど)及び/又は無線通信のための無線ネットワークインタフェース(例えば、WiFi)カードを含み得る。また、ネットワークインタフェース418は、ケーブル上の通信のためのUSB(universal serial bus)ポート、Bluetooth(登録商標)無線インタフェース、RFID(radio-frequency identification)インタフェース、NFC(near-field communication)無線インタフェース、及び/又はある形態から別の形態へデータを変換する任意の他の種類のインタフェースをも含み得る。
周辺インタフェース420は、1つ以上の周辺装置430と通信するように構成され得る。例えば、周辺インタフェース420は、周辺装置430へのデータの送信を遂行する入力ポート及び/若しくは出力ポート、入力システム及び/若しくは出力システム、並びに/又は他の入力コンポーネント及び出力コンポーネントを含む1つ以上のロジックコンポーネントを含み得る。一例として、周辺インタフェース420は、SPI(Serial Peripheral Interface)バスプロトコルを用いて周辺装置と通信し得る。別の例として、周辺インタフェース420は、異なる種類のプロトコルを使用してもよい。ハウジング422は、コントローラ410のコンポーネント群を収容し、コントローラ410のコンポーネント群を環境から保護し得る。
以下に記載するように、コントローラ410は、イベントタイムライン生成のためのイベントの効率的な取得の実行、及び/又はコントローラ410上で実行するように特に設計されるデータベースを使用することを含み得る、イベントログ120を維持するための動作の実行に関連する特定の動作を実行し得る。コントローラ410はこれらの動作を、ASICの配線回路の結果として実行してもよい。コントローラ410はまた(あるいは代替的に)、これらの動作を、プロセッサ414がメモリ416といったコンピュータ可読媒体に含まれるソフトウェア命令を実行したことに応答して実行してもよい。コンピュータ可読媒体は、非一時的メモリデバイスとして定義され得る。メモリデバイスは、単一の物理的なメモリデバイス内で実装されてもよく、複数の物理的なメモリデバイスにまたがって拡散されてもよい。ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から又は別の装置からメモリ416に読み込まれてもよい。メモリ416に含まれるソフトウェア命令は、プロセッサ414に、本明細書に記載されるプロセスを実行させ得る。よって、本明細書に記載する実装は、ハードウェア回路とソフトウェアとのいかなる特定の組み合わせにも限定されない。
周辺装置430は、コントローラ410に情報を提供し、コントローラ410により制御され、及び/又は、そうでなければコントローラ410と通信関係にある、1以上の装置を含むことができる。一実施形態では、周辺装置430は、任意の種類のセキュリティ装置を含んでもよい。例えば、周辺装置430は、リーダ装置440、ロック装置450、センサ460、及び/又はアクチュエータ470等のセキュリティ装置を含んでもよい。周辺装置は、認証情報を提供することができる任意の種類のセキュリティ装置を含んでもよく、上に列挙された種類の周辺装置の組み合わせをさらに含んでもよい。例えば、リーダは、認証情報を提供する任意の種類の装置であることができ、そのタスクを達成するために、カメラ及び/又はマイクロフォン等の1以上のセンサを使用し得る。例示的な目的のため、単一のリーダ装置440、単一のロック装置450、単一のセンサ、及び単一のアクチュエータ470が図4に示されているが、実際には、周辺装置430は、複数のリーダ装置440、複数のロック装置450、複数のセンサ460、及び/又は複数のアクチュエータ470を含んでもよい。いくつかの実施形態では、周辺装置430は、図4に示す1以上の装置を含まなくてもよい。さらに、周辺装置430は、時間に関連付けられる一連のデータを生産することができる任意の種類の監視装置を含んでもよく、したがって、イベントログ120に格納されるイベントに関連付けられるデータを提供してもよい。
周辺装置230に戻って、リーダ装置240は、ユーザから認証情報を読み取り、当該認証情報をコントローラ210に提供する装置を含み得る。例えば、リーダ装置240は、ユーザから英数字の個人識別番号(PIN:personal identification number)を受け取るように構成されるキーパッド、磁気ストリップ又はRFIDタグといった別の種類の記憶デバイス上にカードコードを格納するカードを構成されるカードリーダ、ユーザの指紋を読み取るように構成される指紋リーダ、ユーザの虹彩を読み取るように構成される虹彩リーダ、ユーザの声紋を記録するように構成されるマイクロフォン及び声紋識別器;NFCリーダ、顔認識ソフトウェアと関連付けられるカメラ、並びに/又は別の種類のリーダ装置を含み得る。リーダ装置240は、認証情報を提供することのできる任意の種類のセキュリティ装置を含んでもよく、センサ260を参照して以下で説明する任意のセンサ装置といった1つ以上のセンサ装置を含んでもよい。例えば、リーダ装置240は、顔認識に使用されるカメラ及び/又は音声認識に使用されるマイクロフォンを含んでもよい。この場合、例えば、ユーザの音声又は顔をユーザの認証情報とすることができる。
ロック装置450は、コントローラ410によって制御されるロック(錠)を含み得る。ロック装置450は、ドア(例えば、ドアが開閉しないようにする)、窓、HVAC通気孔、及び/又はセキュアな領域への別の種類のアクセス開口部をロック(施錠)し得る。例えば、ロック装置450は、電磁式ロック、コントローラ410によって制御されるモータを備える機械式ロック、電気機械式ロック、及び/又は別の種類のロックを含み得る。
センサ460は、任意の種類のセンサ装置を含み得る。例として、センサ460は、ドアが開いているか閉じているかを感知するドアセンサ、窓が開いているか閉じているかを感知する窓センサ、近接センサ、可視光監視装置、赤外(IR)光監視装置、熱シグ二チャ監視装置、及び/若しくは別の種類の監視装置、動きセンサ、熱センサ、圧力センサ、及び/若しくは別の種類の警報センサといった警報センサ、ユニット315内部に位置する位置センサといったタンパセンサ、タッチセンサ(ユニット315と関連付けられるセキュリティ保護される領域内に位置する「退出要求(request-to-exit)」ボタンなど)、並びに/又は別の種類のセンサ装置を含んでもよい。センサ460は、時間データと共に、画像データ、映像データ又はそれらの組み合わせを収集する、任意の種類のセンサをさらに含んでもよい。収集されたデータは、(センサ460内のタイムオフセット又はクロックドリフトを補って)タイムラインと一致するフォーマットで記録されるか、又はタイムラインと一致するようにさらに処理されるかのいずれかであり得る。
アクチュエータ470は、アクチュエータ装置を含み得る。一例として、アクチュエータ470は、照明装置を制御し得る。他の例として、アクチュエータ470は、侵入警報起動器(burglar alarm activator)、メッセージを再生し、若しくは警報信号を発生させるスピーカ、ディスプレイ装置、センサ460を動かす(例えば、カメラ若しくは他の監視装置の視野を制御する)モータ、ドア、窓、HVAC通気孔及び/若しくはセキュアな領域と関連付けられる別の開口部を開閉するためのモータ、ロック装置450を施錠位置若しくは開錠位置で固定するモータ、消火装置、並びに/又は別の種類のアクチュエータ装置を含んでもよい。
図4には、ユニット315の例示的なコンポーネントが示されているが、他の実装では、ユニット315は、図4に示すものと比べてより少数のコンポーネント、異なるコンポーネント、追加的なコンポーネント、又は異なる配置のコンポーネントを含んでもよい。追加的又は代替的に、ユニット315の任意のコンポーネント(又は任意のコンポーネント群)が、ユニット315の1つ以上の他のコンポーネントと組み合わされてもよい。反対に、ユニット315のコンポーネントの機能は、1つ以上のコンポーネントに渡って分散されてもよい。
図5は、ユニット315の例示的な物理レイアウト500を示す平面図である。図5に示すように、物理レイアウト500は、壁510、ドア520、コントローラ410、リーダ装置440、ロック装置450、センサ460、及びアクチュエータ470を含み得る。
壁510は、建物内の部屋といったセキュアな領域540を囲む。ドア520は、セキュアな領域540へのアクセスをユーザに提供する。この実施形態では、コントローラ410は、セキュアな領域540の内部に設置されている。他の実施形態では、コントローラ410は、セキュアでない領域550に設置されてもよい。リーダ装置440は、セキュアな領域540の外部に設置されており、ロック装置450はセキュアな領域540の内部において壁510及びドア520に設置されている。センサ460は、この例では、セキュアな領域540の外部のセキュアでない領域550に取り付けられた監視装置である。アクチュエータ470は、この例の監視装置460の視野を制御するのに使用されるモータを含む。
ユーザが(例えば、PINを入力する、アクセスカードをスキャンする、虹彩をスキャンするなどによって)リーダ装置440に認証情報を入力すると、コントローラ410は認証情報を使用してユーザのアイデンティティを認証し、アクセスルールテーブルでルックアップを実行して、ユーザのアイデンティティ及びアクセスルールに基づいてユーザにアクセスを許可すべきかどうかを判定し得る。コントローラ410は、アクセスが許可されるべきであると判定した場合、ロック装置450を作動させてドア520を開錠し、ユーザにセキュアな領域540へのアクセスを許可する。
図5には、物理レイアウト500の例示的なコンポーネントが示されているが、他の実装では、物理レイアウト500は、図5に示すものと比べて、より少数のコンポーネント、異なるコンポーネント、追加的なコンポーネント、又は異なる配置のコンポーネントを含んでもよい。追加的又は代替的に、物理レイアウト500内のいずれか1つのコンポーネント(又はコンポーネント群)は、物理レイアウト500の1つ以上の他のコンポーネントによって実行されるものとして記載されている1つ以上のタスクを実行してもよい。
図6は、制御システム310の例示的な物理レイアウト600を示す平面図である。図6に示すように、物理レイアウト600は、部屋620−A〜部屋620−Fを有する建物610を含み得る。イーサネット(登録商標)ネットワークといったローカルネットワーク630は、ユニット315−A〜ユニット315−Fを相互接続し得る。この例では、ユニット315−Aは部屋620−Aに通じる2つのドアを制御し、ユニット315−Bは部屋620−Bに通じる外側のドアを制御し、ユニット315−Cは部屋620−Bから部屋620−Cへの1つのドアを制御し、ユニット315−Dは部屋620−Cから部屋620−Dへの1つのドアを制御し、ユニット315−Eは部屋620−Dから部屋620−Eへの1つのドアを制御し、ユニット315−Fは部屋620−Fに通じる外側のドアを制御する。
この例では、ユニット315−A〜ユニット315−Fは、中央制御装置(サーバなど)を含まず、1つ以上の分散されたデータセットを含み得る。例えば、ユニット315−A〜ユニット315−Fは、分散された認証情報テーブル、分散されたアクセスルールテーブル、及び/又は分散されたイベントログを維持し得る。管理者が管理装置340を使用して、ユーザを追加するためにユニット315−Aにログインし、ユーザと関連付けられる認証情報を追加するものと仮定する。当該追加された認証情報は、ユーザがアクセス権を有する部屋に通じるドアを制御する他のユニット315に配信され得る。例えば、ユニット315−Bに障害が発生した場合、ユニット315−Bによって収集されたデータは、他のDPACSユニットに含まれる分散されたイベントログの結果として、利用可能であり続け得る。
図6には、物理レイアウト600の例示的コンポーネントが示されているが、他の実装では、物理レイアウト600は、図6に示すものと比べて、より少数のコンポーネント、異なるコンポーネント、追加的なコンポーネント、又は異なる配置のコンポーネントを含んでもよい。例えば、別の実施形態では、中央制御装置(サーバ110など)が、1つ以上の分散されたデータセットと併用されてもよい。追加的又は代替的に、物理レイアウト600の1つ以上のコンポーネントは、物理レイアウト600の1つ以上の他のコンポーネントによって実行されるものとして記載されている1つ以上のタスクを実行してもよい。
図7は、サーバ110の例示的なコンポーネントを示すブロック図である。図7に示すように、サーバ110は、バス710、プロセッサ720、メモリ730、大容量記憶装置740、入力装置750、出力装置760、及び通信インタフェース770を含み得る。
バス710は、サーバ110のコンポーネント間の通信を可能にするパスを含む。プロセッサ720は、命令を解釈し、実行する任意の種類のシングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、マイクロプロセッサ、ラッチベースのプロセッサ、及び/若しくは処理ロジック(又はプロセッサ、マイクロプロセッサ、及び/若しくは処理ロジックのファミリ)を含んでもよい。他の実施形態では、プロセッサ720は、ASIC、FPGA、及び/又は別の種類の集積回路若しくは処理ロジックを含んでもよい。例えば、プロセッサ720は、x86ベースのCPUであってもよく、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)、及び/又はLinux等の種類を含み得る、任意のオペレーティングシステムを使用してもよい。プロセッサ720は、任意のプログラミング及び/又はスクリプト言語で書かれた高水準解析ソフトウェアパッケージ及び/又はカスタムソフトウェアも使用し得る。例えば、サーバ110は、イベントログ120にレコードを追加し、更新し、及び/又は削除するために、例えば、MySQL、Oracleデータベース、Microsoft SQL Serverといった、任意の種類のデータベースソフトウェアを使用してもよい。
メモリ730は、情報及び/又はプロセッサ720により実行される命令を格納し得る任意の種類の動的記憶装置、及び/又はプロセッサにより使用される情報を格納し得る任意の種類の不揮発性記憶装置を含むことができる。例えば、メモリ730は、RAM若しくは他の種類の動的記憶装置、ROM装置若しくは他の種類の静的記憶装置、CAM、磁気及び/若しくは光記録メモリ装置及びその対応するドライブ(例えば、ハードディスクドライブ、光ドライブ等)並びに/又はフラッシュメモリ等の着脱可能な形式のメモリを含んでもよい。大容量記憶装置740は、大量のデータを格納するのに好適な任意の種類の内蔵装置を含んでもよく、1以上のハードドライブ、半導体ドライブ、及び/又は多様な種類のRAIDアレイを含んでもよい。大容量記憶装置740は、任意の種類のデータベースファイルを含み得る、イベントログ120に関連付けられるファイルを格納するのに好適であろう。
入力装置750は、任意であってもよく、もし必要であれば、オペレータが管理サーバ110に情報を入力することを可能にすることができる。入力装置750は、例えば、キーボード、マウス、ペン、マイクロフォン、リモコン、音声キャプチャ装置、画像及び/若しくは映像キャプチャ装置、タッチスクリーンディスプレイ、並びに/又は他の種類の入力装置を含んでもよい。いくつかの実施形態では、サーバ110は、リモートで管理されることができ、入力装置750を含まないこともできる。
出力装置760は、サーバ110のオペレータに対し情報を出力することができる。出力装置760は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ、及び/又は他の種類の出力装置を含んでもよい。例えば、サーバ110は、液晶ディスプレイ(LCD)を含み得る、ディスプレイを含んでもよい。いくつかの実施形態では、サーバ110は、リモートで運用されることができ、出力装置760を含まないこともできる。
通信インタフェース770は、サーバ110が他の装置及び/又はシステムとネットワーク130を介して通信することを可能にする送受信機を含むことができる。通信インタフェース770は、無線通信(例えば、RF、赤外線、及び/又は可視光等)、有線通信(例えば、導線、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、伝送線、光ファイバケーブル、及び/又は導波管等)、又は無線及び有線通信の組み合わせであってもよい。通信インタフェース770は、ベースバンド信号をRF信号に変換する送信機、及び/又はRF信号をベースバンド信号に変換する受信機を含み得る。通信インタフェース770は、RF信号を送信し及び受信するためのアンテナに結合され得る。
通信インタフェース770は、入力及び/若しくは出力ポート、入力及び/若しくは出力システム、並びに/又は、他の装置へ/からのデータの送信/受信を遂行する他の入力及び出力コンポーネントを含む、論理コンポーネントを含んでもよい。例えば、通信インタフェース760は、有線通信のためのネットワークインタフェースカード(例えば、イーサネット(登録商標)カード)及び/又は無線通信のための無線ネットワークインタフェース(例えば、WiFi)カードを含んでもよい。通信インタフェース770は、また、ケーブル、Bluetooth(登録商標)無線インタフェース、RFIDインタフェース、NFC無線インタフェース、及び/又は一の形式から他の形式にデータを変換する任意の他の種類のインタフェースを介した通信のためのUSBポートを含んでもよい。
以下に記載するように、サーバ110は、タイムライン生成のための効率的なイベント取得に関係する特定の動作を実行することができる。サーバ110は、メモリ730及び/又は大容量記憶装置740等のコンピュータ可読媒体に含まれるソフトウェア命令をプロセッサ720が実行するのに応答して、これらの動作を実行し得る。ソフトウェア命令は、他のコンピュータ可読媒体又は他の装置からメモリ730に読み込まれてもよい。メモリ730に含まれるソフトウェア命令は、ここに記載されたプロセスをプロセッサ720に実行させ得る。あるいは、ここに記載されたプロセスを実装するために、ハードウェアに組み込まれた回路が、ソフトウェア命令の代わりに、又は組み合わせて使用されてもよい。したがって、ここに記載された実装は、ハードウェア回路及びソフトウェアのいかなる特定の組み合わせにも限定されるものではない。
図7は、サーバ110の例示的なコンポーネントを示しているが、他の実施形態では、サーバ110は、図7に示されるのより少数のコンポーネント、異なるコンポーネント、追加のコンポーネント、又は異なる配置のコンポーネントを含んでもよい。追加的又は代替的に、サーバ110の1以上のコンポーネントは、サーバ110の1以上の他のコンポーネントにより実行されるように記載される1以上のタスクを実行してもよい。
図8は、イベントデータを効率的に取得するための例示的なプロセス800を示すフローチャートである。プロセス800は、サーバ110上で、又は他の実施形態では1以上のシステムユニット315上で実行され得る。
プロセス800は、興味のある区間及びパーティションサイズを定義するための情報を受信すること(ブロック810)を最初に含む。受信された情報は、クライアント140から送信されてくることができる。受信された情報は、タイムラインに対して提供されることができ、興味のある区間を定義するための開始時間及び終了時間を受信することを含み得る。受信された情報は、GUIを通じてユーザにより提供されることができ、当該GUIでは、受信された開始時間、終了時間及びパーティションサイズがクライアント140においてグラフィカルに定義されている。代替的な実施形態では、情報は、イベントにフィルタをかけるための使用されることができる、メタデータをさらに含み得る。そのようなメタデータは、位置情報(例えば、GPS座標、住所等)、当該イベントに関連付けられるデータを生成した周辺装置430の種類(例えば、カメラの種類、製造者、シリアルナンバー等)、当該イベントに関連付けられるメディアの種類(例えば、映像、画像等)、及び当該メディアに関連付けられるメタデータ(例えば、1秒当たりのフレーム数、圧縮の種類、フォーマット、音声等)を含んでもよい。
プロセス800は、パーティションサイズに基づいて、タイムライン202をセグメントに分割すること(ブロック812)も含む。パーティションサイズは、クライアント140においてグラフィカルユーザインタフェースを介してユーザにより指定され得る。
プロセス800は、また、セグメント内の1以上の関連イベントを有する各セグメントを識別すること(ブロック814)を含む。関連イベントは、セグメント内で開始し、興味のある区間と重複するイベントであり得る。ブロック814における識別は、上述したメタデータに基づいてフィルタリングされることにより、さらに精密にされてもよい。
例えば、実施形態では、サーバ110は、イベント(例えば、別の装置において観測されるイベント)に関連付けられる周辺装置430に基づいてイベントを分類し、当該分類に基づいて関連イベントにフィルタをかける。あるいは、サーバは、収集されたデータから判定される情報に基づいてイベントを分類し、当該分類に基づいて関連イベントにフィルタをかけてもよい。実施形態では、周辺装置430は、イベントに関連付けられる映像データを収集するための1以上のビデオカメラを含み得る。収集されたデータは、例えば、画像中の物体の動き(例えば、部屋に入る、又は出ていく)を表現し、画像又は映像中の認識された物体を識別し、音声等の特性を示し得る。
他の実施形態では、サーバ110は、2つのSQLクエリを使用して、ブロック814でイベントを識別する。サーバ110は、イベントログ120上で第1のSQLクエリを実行して、興味のあるイベントを識別するために興味のある区間と時間内に重複するイベントを判定する。サーバ110は、その後、イベントログ上で各セグメントに対し第2のSQLクエリを実行し、興味のあるイベントが問い合わせたセグメント内で開始するかどうかを確認する。開始する場合、サーバ110は、確認したイベントを問い合わせたセグメントについての関連イベントとして分類する。サーバ110は、その後、識別された各セグメントについて1以上の関連イベントに関連付けられるパラメータを判定し(ブロック816)、その後、タイムライン上に提示するための識別された各セグメントを指定するインデックスと共に判定されるパラメータを提供する(ブロック818)。パラメータは、以下図9で述べるように、タイムラインの生成のためにクライアント140に提供され得る。
図9は、周辺装置430が4つのビデオカメラを含む、例示的なGUI(graphical user interface)900を示す図である。一実施形態では、クライアント140は、ユーザに情報を提供するためにGUI900を生成し表示する。クライアント140は、また、ユーザが多様な入力を行うことを可能にするためのグラフィカルな制御を生じさせる。GUI900は、メインビデオウィンドウ902、タイムライングラフィック904、時間入力コントロール910、パーティションサイズ入力コントロール914、カメラ選択コントロール918を含み得る。
ユーザは、データが収集された日付を指定し、及び/又は時間入力コントロール910を使用してタイムライングラフィック904の目盛りを調整することができる。例えば、左に図示されたカレンダー形式のウィジェットを使用して特定の日付が入力されてもよい。タイムライングラフィック904の目盛りは、別のボタン制御を使用して指定されてもよい。図9に示すように、“時間”ボタンが選択されると、タイムライングラフィック904は、時間単位で提示され、タイムライングラフィック904の上部に4時間単位でラベルが付される。
実施形態では、クライアント140は、1以上のグラフィック入力インジケータ906に基づき1以上の興味のある区間をグラフィカルに選択することによってタイムライングラフィック904を使用して、ユーザが特定の興味あるイベントを選択することを可能にする。タイムライングラフィック904上のグラフィック入力インジケータ906の位置は、興味のある区間が発生した時を示し、グラフィック入力インジケータ906の大きさ及び/又は形は、興味のある区間の継続時間を示し得る。クライアント140は、ピクセルの位置及び/又は範囲を受け取り、タイムライングラフィック904の目盛りに基づいてこれらを時間の値に変換し、その後、これらの値を、例えば興味のある各区間についての開始及び終了時間として、サーバ110に提供し得る。さらに、ユーザは、また、入力コントロール914に基づいて、タイムライン202がサーバ110による処理のためにどのくらい細かくセグメントに分割されるかを指定するためのパーティションサイズを指定し得る。興味のある区間を指定するのに加えて、ユーザは、さらにイベントフィルタ制御916を使用してイベントにフィルタをかけることができる。イベントフィルタ制御916は、時間以外のパラメータを使用して興味のあるイベントを指定するための追加的な基準及び/又は(上述の)メタデータを指定することができる。例えば、イベントは、位置、デバイスタイプ、メタデータ、題材等に基づいてさらにフィルタをかけられることができる。
クライアント140が、1以上の前述のユーザ入力を受信すると、リクエストの形式でサーバ110にユーザ入力情報を提供し得る。サーバ110は、入力を提供されたユーザに関連付けられるイベントログ120からイベントを取得し、ネットワーク130を介してクライアント140に関連イベントに関する情報を提供するレスポンスを生成し得る。クライアント140は、グラフィック出力インジケータ908の形式でタイムライングラフィック904上に、サーバ110から受信される情報を表示し得る。グラフィック出力インジケータ908は、タイムライングラフィック904上の関連する配置により、関連イベントを示し得る。例えば、グラフィック出力インジケータ908は、データ構造230に列挙されるように、それが見つけられたn番目のセグメントについての最も早い開始時間(tnS)に基づいて、タイムライングラフィック904上に配置され得る。さらに、データ構造230において提供されるような、カウントに対応し得る数字が各グラフィック出力インジケータ908に表示され得る。他の実施形態では、カウントは、グラフィック出力インジケータ908の大きさにより示されてもよい。
クライアント140が、上述のようなタイムライングラフ904上でユーザに関連イベントを提示すると、ユーザは、イベントに関連付けられたデータを調べるために、いずれかのグラフィック出力インジケータ908を選択し得る。例えば、イベントが映像データに関連付けられている場合、グラフィック出力インジケータ908を選択することにより、クライアント140は、さらにイベントに関連付けられた映像を取得し、メインビデオウィンドウ902に映像を表示させることができる。複数のカメラが選択されたイベントに関連付けられている場合、ユーザは、カメラ選択コントロール918を使用して、どのカメラの映像を表示するかを選択することができる。
以上の明細書では、添付の図面を参照して様々な実施形態を説明した。しかし、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の広範な範囲から逸脱することなく、実施形態に様々な改変及び変更を加えることができ、追加的な実施形態を実現することができることは明らかであろう。本明細書及び図面は、したがって、限定としてではなく例示とみなされるべきである。
例えば、図1、3、4及び7に関連して一連のブロックが記載され、図2A、2B及び8に関連して信号及び/又はロジックの順序が記載されているが、ブロック、ロジックフロー及び/又は信号フローの順序は、他の実装では変更されてもよい。さらに、依存関係の無いブロック及び/又は信号フローは並列に実行されてもよい。
上述のシステム及び/又はプロセスは、各図に示す実装形態において、多くの異なる形態のソフトウェア、ファームウェア、及びハードウェアで実装され得ることが理解されるであろう。これらのシステム及びプロセスを実装するのに使用される実際のソフトウェアコード又は専用の制御ハードウェアは、各実施形態を限定するものではない。よって、システム及びプロセスの動作及び振る舞いは、特定のソフトウェアコードを参照せずに記載された。すなわち、ソフトウェア及び制御ハードウェアは、本明細書の記載に基づくシステム及びプロセスを実装するように設計することができることが理解される。
さらに、上述のある特定の部分が、1つ以上の機能を実行するコンポーネントとして実装されてもよい。コンポーネントとは、本明細書で使用する場合、プロセッサ、ASIC、FPGAといったハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせ(ソフトウェアを実行するプロセッサなど)を含み得る。
“comprises”及び“comprising”(含む/備える)との用語は、記述された特徴、整数、ステップ又はコンポーネントの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、コンポーネント又はそれらの集合の存在又は追加を除外しない。“exemplary”(例示的な)との用語は、1つより多くの例の“例(example)、事例(instance)又は実例(illustration)となること”を意味するために使用される。“exemplary”として本明細書で記載されているいかなる実施形態も、他の実施形態よりも好適又は有利であることを必ずしも暗示しない。
本出願におけるいかなるエレメント、動作又は命令も、そのように明示的に説明されていない限り、実施形態にとって決定的又は必要不可欠であると解釈されるべきではない。また、ここでの冠詞“a”は1つ以上の項目を含むものと意図される。さらに、“based on”(基づいて)とのフレーズは、他の明示的な説明が無い限り、「少なくとも部分的に基づく」ことを意味するものと意図される。

Claims (13)

  1. タイムライン(202)に沿って提示するために、イベントログ(120)からイベントを選択するための方法(800)であって、
    興味のある区間及びパーティションサイズを定義するための、前記タイムライン(202)に関連付けられる情報を受信(810)することと、
    前記パーティションサイズに基づいて、前記タイムライン(202)を複数のセグメントに分割(812)することと、
    関連イベント(204、208、210、212〜220)は、セグメント内で開始され、且つ前記興味のある区間と重複するイベントであり、セグメントの中に少なくとも1つの関連イベントを有する各セグメントを識別(814)することと、
    識別された各セグメントについて、前記少なくとも1つの関連イベントと関係付けられるパラメータ(230)を判定(816)することと、
    前記少なくとも1つの関連イベントの前記タイムライン(202)をクライアント(140)が生成するために、識別された各セグメントを指定するインデックス(231〜235)とともに、前記判定されたパラメータ(230)を提供(818)することと、
    を含む、方法(800)。
  2. 識別された各セグメントについて、前記少なくとも1つの関連イベントに関連付けられるパラメータを判定することは、
    前記少なくとも1つの関連イベントに関連付けられる最も早い開始時間を判定することと、
    前記少なくとも1つの関連イベントに関連付けられる最も遅い終了時間を判定することと
    前記少なくとも1つの関連イベントのカウントを判定することと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法(800)。
  3. 前記識別することは、
    興味のあるイベントを識別するため、前記興味のある区間と重複するイベントを判定するために前記イベントログ(120)を問い合わせることと、
    興味のあるイベントが前記問い合わせたセグメント内で開始するかどうかを確認するために、各セグメントについて前記イベントログ(120)を問い合わせ、開始する場合、前記確認されたイベントを前記問い合わせたセグメントについての関連イベントとして分類することと、
    をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法(800)。
  4. 興味のある区間を定義する情報を受信することは、
    前記タイムライン上で前記興味のある区間を定義するための開始時間及び終了時間を受信することをさらに含む、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の方法(800)。
  5. 前記受信された開始時間、終了時間及びパーティションサイズは、前記クライアントにおいて最初にグラフィカルに(906)定義される、請求項4に記載の方法(800)。
  6. 前記イベントは、少なくとも1つの周辺装置(430)により生成されるデータによって表される、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の方法(800)。
  7. イベントに関連する周辺装置(430)に基づいてイベントを分類することと、
    前記分類に基づいてイベントにフィルタをかけることと、
    をさらに含む、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の方法(800)。
  8. 少なくとも1つの前記周辺装置(430)は、前記タイムラインと一致する時間データとともに、画像データ、映像データ、又はそれらの組み合わせを収集する、請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の方法(800)。
  9. 1秒当たりのフレーム数、解像度、フォーマット及び関連する音声データを含む、画像又は映像データに関連するメタデータに基づいて、イベントにフィルタをかけることをさらに含む、請求項8に記載の方法(800)。
  10. 前記生成されたデータから判定される前記情報に基づいてイベントを分類することと、
    前記分類に基づいてイベントにフィルタをかけることと、
    をさらに含む、請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の方法(800)。
  11. 前記フィルタをかけることは、前記少なくとも1つの周辺装置により生成されるメタデータに基づき、前記メタデータは、前記周辺装置の位置、前記周辺装置の識別子、及び前記イベントに関連付けられる媒体の種類を含む、請求項10に記載の方法(800)。
  12. 前記少なくとも1つの周辺装置(460)は、カメラ、窓センサ、ドアセンサ、温度調節器、近接センサ、又はこれらの任意の組み合わせである、請求項1〜11のうちいずれか1項に記載の方法(800)。
  13. イベントログ(120)から、定義された時間の区間に関連するイベントを選択するための装置(110、315)であって、
    プロセッサ(720、414)と、
    前記プロセッサ(720、414)に結合され、前記プロセッサに請求項1〜12のうちいずれか1つの方法を実行させる命令を格納するメモリ(730、436)と、
    を含む、装置(110、315)。
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