JP2015056962A - 密封油トラップ槽およびそれを備えた水素冷却式発電機システム - Google Patents

密封油トラップ槽およびそれを備えた水素冷却式発電機システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015056962A
JP2015056962A JP2013188847A JP2013188847A JP2015056962A JP 2015056962 A JP2015056962 A JP 2015056962A JP 2013188847 A JP2013188847 A JP 2013188847A JP 2013188847 A JP2013188847 A JP 2013188847A JP 2015056962 A JP2015056962 A JP 2015056962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
trap tank
oil level
sealing
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013188847A
Other languages
English (en)
Inventor
長谷川 達也
Tatsuya Hasegawa
達也 長谷川
啓太 仲間
Keita Nakama
啓太 仲間
勇佑 岩井
Yusuke Iwai
勇佑 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013188847A priority Critical patent/JP2015056962A/ja
Publication of JP2015056962A publication Critical patent/JP2015056962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

【課題】 密封油トラップ槽において簡易な構成で安定して密封油を収容、排出する。【解決手段】 密封油トラップ槽1は、内部に密封油を収容し、水素を分離するトラップ槽20と、トラップ槽20内の油面を検出する油面センサ2と、トラップ槽20から密封油を出口配管12に排出する出口弁5と、油面センサ2から油面を示す信号を受信して出口弁5を開閉制御し、トラップ槽20内の油面を所定の基準レベルに調整する演算処理装置8とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、密封油系統において戻り油の密封油から水素を分離する密封油トラップ槽とそれを備えた水素冷却式発電機システムに関する。
水素冷却式発電機の密封油系統は、発電機のシーリングに密封油を供給し、発電機を冷却する水素の機外への漏洩を防止するものである。この密封油系統において、発電機のシーリングから軸受台の機内側の排油経路に排出された戻り油には水素が混入する。そこで、戻り油をトラップ槽において一旦収容して水素を除去した後、再びシーリングに供給している。
従来のトラップ槽は、フロート弁を有したフロートトラップ槽が一般的である。図10は、従来のフロートトラップ槽を示す概略構成図である。フロートトラップ槽50は、拡大槽からの戻り油を収容し、油面を形成する。この油面が上昇するとフロート51が持ち上げられ、機械的に連動するフロート弁52が開動作して戻り油が空気抽出槽へ排出され、フロートトラップ槽50内の油面が一定に保たれる(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2010−178616号公報 特開平11−332179号公報
上述した従来のフロートトラップ槽において、特にフロート弁は、機械的な要素を含む多数の部品によって構成される。したがって、内部部品の故障や制御損失、調整時に高度な技術力が要求されるといった課題がある。また、内部部品の磨耗等による異物やゴミの清浄作業や、内部部品の点検、交換といった作業コストも発生する。
そこで本発明は、簡易な構成で安定して密封油を収容、排出することができる密封油トラップ槽を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の密封油トラップ槽は、内部に密封油を収容し、水素を分離するトラップ槽と、トラップ槽内の油面を検出する油面センサと、トラップ槽から密封油を出口配管に排出する出口弁と、油面センサから油面を示す信号を受信して出口弁を開閉制御し、トラップ槽内の油面を所定の基準レベルに調整する演算処理装置とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の実施形態に係る密封油トラップ槽を示す概略構成図。 本発明の第1の実施形態に係る密封油トラップ槽を適用した水素冷却式発電機の密封油系統を示す概略構成図。 本発明の第3の実施形態に係る密封油トラップ槽における油量測定方法を示すフロー図。 トラップ槽からの排油量と出口弁の開度特性を示すグラフ。 発電機運転状態と発電機全体の密封油量の関係を示すグラフ。 本発明の第5の実施形態に係る密封油トラップ槽の出口弁開度修正方法を示すフロー図。 シーリングへの密封油量供給特性曲線を示すグラフ。 本発明の第6の実施形態に係る密封油トラップ槽の概略斜視図。 本発明の第7の実施形態に係る密封油トラップ槽の概略構成図。 従来のフロートトラップ槽を示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る密封油トラップ槽について図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る密封油トラップ槽の概略縦断面図である。図1は、本発明の第1の実施形態に係る密封油トラップ槽を示す概略構成図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る密封油トラップ槽を適用した水素冷却式発電機の密封油系統を示す概略構成図である。
図1に示すように密封油トラップ槽1は、トラップ槽20と、油面センサ2と、機内圧力センサ3と、トランスミッタ4と、出口弁5と、入口弁6と、バイパス弁7と、演算処理装置8と、操作パネル9とから構成される。
トラップ槽20は、内部に密封油を収容可能な容器形状である。トラップ槽20と拡大槽(図2)は、入口配管11によって接続され、入口配管11のトラップ槽20近傍には入口弁6が設けられる。また、トラップ槽20下部には出口配管12が接続され、トラップ槽20から排出された密封油を空気抽出槽11(図2)へ導く。出口配管12のトラップ槽20近傍には出口弁5が設けられる。入口配管11と出口配管12は、バイパス管14で接続される。バイパス管14にはバイパス弁7が設けられる。
トラップ槽20上部には通気管9が接続される。通気管29は拡大槽28(図2)に延伸され、トラップ槽20内で分離された水素を拡大槽28に導く。さらにトラップ槽20上部には、油面センサ2が設けられる。油面センサ2は、トラップ槽20内の油面を測定するセンサであり、例えばトラップ槽20の内部上面に設けられる超音波センサを適用することができる。
トラップ槽20側面にはサイトゲージ15を設けてもよい。サイトゲージ15は、トラップ槽20の気相と油相に連通し、内部にトラップ槽20と同じ油面を形成する。油面センサ2は、このサイトゲージ15に設けてもよく、サイトゲージ15内に浮かべたフロート式の油面検出器としてもよい。
演算処理装置8は、トランスミッタ4を介して油面センサ2から油面を示す信号を受信するとともに、機内圧力センサ3から発電機4の機内圧力を受信する。また、出口弁5、入口弁6、バイパス弁7をそれぞれ開動作、閉動作させる制御信号を送信することができる。さらに演算処理装置8は、発電機密封油系統の各運転状態を受信することができる。
操作パネル9は、トランスミッタ4を介して演算処理装置8から油面、機内圧力といった測定情報や、各弁の開閉情報を受信して表示させることができる。
図2に示すように、密封油系統は、真空槽1から油供給ポンプ2によって密封油をシーリング6へ供給し、密封油は軸受台7の機外側または機内側の排油経路に分かれる。このうち、拡大槽28を通ってトラップ槽20へと戻り油が流れ、最終的に軸受台27の外側経路を流れた戻り油と空気抽出槽31で合流し、戻り油母管32を通って油タンク34へと流れる。油タンク34にて回収された戻り油は油冷却器により冷却され、冷却油として再び真空槽21に戻りシーリング6へ供給する循環経路となっている。
(作用)
以下、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。
拡大槽28からの密封油の戻り油がトラップ槽20に溜まると、油面センサ2が油面を検出し、演算処理装置8に送信する。さらに演算処理装置8は、密封油系統の各機器から運転状態を受信するとともに、機内圧力センサ3から機内圧力を受信する。
演算処理装置8は、発電機密封油系統が運転状態であり、かつ発電機機内圧力がある一定圧力以上のときに、油面センサ2によって測定した油面が所定の閾値以上である場合、出口弁5を開動作させ、戻り油23をトラップ槽20から排出する。このとき、入口弁6は開動作させ、バイパス弁7は閉動作させる。
演算処理装置8は、トラップ槽20の油面が所定の閾値以下になると出口弁36を閉動作させ、戻り油を所定の基準レベルまで収容する。この場合、入口弁6は開動作、バイパス弁7は閉動作させる。
操作パネル9のディスプレイは、油面および各弁の開閉情報を受信して表示する。操作パネル9によって、万が一、演算処理装置8による油面レベルに応じた弁の開閉動作に異常がある場合等において、手動で弁を操作することもできる。
(効果)
本発明の第1の実施形態によれば、油面センサ2によって油面を計測し、油面レベルに応じて演算処理装置8によって出口弁37を操作することによって、トラップ槽20において所定量の密封油の収容と排出を行なうことができる。結果、従来のフロート式トラップ槽の構成を省いた簡易な構成とすることができる。
油面センサ2は、トラップ槽20の外部にのみ設けられることから、フロート等の内部部品が招くスティックや、機械磨耗や内部部品破損による排油管の詰りが生じない。さらに内部部品の点検、交換に伴うトラップ槽20の開放作業等の作業コストを削減できる。
(第2の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第2の実施形態に係る密封油トラップ槽について説明する。本実施形態において演算処理装置8は、機内圧力変化に応じたバイパス弁7の操作を行なう。
(作用)
以下、本発明の第2の実施形態の作用について説明する。
演算処理装置8は、発電機機内圧力センサ3から受信した機内圧力変化に応じて、バイパス弁7の開閉動作を制御する。発電機組立後や定期点検後の発電機への水素封入前において、機内圧力が大気圧状態程度に低い場合、拡大槽28からトラップ槽20を経て、空気抽出槽31までの配管は密封油で満たされており、油面センサ2の油面測定が不能となる可能性がある。このような発電機機内圧力が所定の閾値以下の場合には、油面はトラップ槽20内まで降下していない状態であるためバイパス弁16を開動作させる。この場合、入口弁6および出口弁5は、開動作とする。
その後、発電機起動に向け水素を機内に封入し始めると、機内圧力の増加に応じて、油面が押し下げられ、油面がトラップ槽20内まで降下する。このとき、油面を油面センサ2が感知し、かつ発電機機内圧力が所定の閾値以上の場合には、バイパス弁7を閉動作とし、第1の実施形態に示した出口弁5の開閉制御を行う。
発電機運転中に発電機機内圧力が降圧した場合も、上述した制御と同様に、発電機機内圧力が所定圧力以下の場合にバイパス弁7を開動作させる制御を行なう。
(効果)
本発明の第2の実施形態によれば、演算処理装置8が機内圧力に応じて、自動でバイパス弁7を制御することができる。結果、従来の発電機機内圧力変化に伴うバイパス弁の手動開閉操作が不要となり、作業コストが削減される。
(第3の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第3の実施形態に係る密封油トラップ槽について図3を参照して説明する。本実施形態において演算処理装置8は、出口弁37の開閉操作と液面センサ37による油面測定によって発電機内側油量測定を行なう。この発電機内側油量は、図2に示すシーリング26に供給される密封油のうち、発電機側に排出され、トラップ槽20に回収される密封油の量である。
(作用)
以下、本発明の第3の実施形態の作用について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る密封油トラップ槽における油量測定方法を示すフロー図である。本実施形態の弁制御は、入口弁6が開状態、バイパス弁7が閉状態である密封油をトラップ槽20内に収容している状態において発電機内側油量測定を行なう。この発電機内側油量測定モードは、演算処理装置8に手動で指令を行なってもよいし、所定日時に自動で行なってもよい(ステップ100)。
まず、トラップ槽20内の油面位置を油面センサ2にて検出する。検出時油面が所定の基準レベルよりも低い場合、出口弁5を閉動作とし、トラップ槽20内に戻り油23を収容する(ステップ101)。
一方、油面24が基準レベル以上である場合、出口弁5を開動作させるとともに、油面が油量測定するに当たっての所定の許容値内にあるかを判定し、所定の油面上限レベルまで裕度があることを確認する(ステップ102)。許容外レベル値である場合は、出口弁5の開度を更に開き、油面を減少させ、油面上限レベルに裕度を確保する。
一方、許容レベル内であれば、発電機内側油量測定を開始する。まず、出口弁5を閉鎖させた時刻から時間計測を開始し、油面上限レベルまで油面を上昇させる(ステップ103)。油面が、油面上限レベルまで上昇したとき、時間計測を終了し、出口弁5を開動作させる(ステップ104)。演算処理装置8は、出口弁5の閉動作から開動作までの時間と、油面上昇変位を用いて発電機内側油量を計算し、油量測定結果を操作パネル9のディスプレイ上に表示させる(ステップ105)。
(効果)
本発明の第3の実施形態によれば、出口弁37の開閉操作と液面センサ37による油面測定によって発電機内側内側油量を自動で測定することができる。
(第4の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第4の実施形態に係る密封油トラップ槽について図4および図5を参照して説明する。本実施形態において演算処理装置8は、トラップ槽20から排出される排油量に応じて出口弁5の開度を制御する。
(作用)
以下、本発明の第4の実施形態の作用について説明する。
図4は、トラップ槽からの排油量と出口弁の開度特性を示すグラフである。排出される排油量が0のときは、開度は0である。出口弁5の開度100%時の排油量は、設計値による定格運転中の排油量に裕度を持たせた値である。ここで定格運転とは、定格回転速度にて全負荷運転時の排油量を意味する。そこで、予め出口弁5の開度と排油量を計測して関係付け、演算処理装置8に記憶させる。演算処理装置8は、各運転状態におけるトラップ槽20への油供給量、ならびにトラップ槽20からの排油量に応じて出口弁5を開閉制御することによってトラップ槽20内部の油面を基準レベルに保つことができる。
図5は、発電機運転状態と発電機全体の密封油量の関係を示すグラフである。真空槽1から供給ポンプ2によってシーリング6へと供給される発電機全体の密封油の油量が増加するのは、主に発電機機内圧力において大気圧状態からの定格機内圧力に達する昇圧過程と、ターニングから定格回転速度に達する昇速過程の範囲である。発電機内側密封油量は、概ね全体の油量と比例する関係にあるため、発電機運転状態における発電機密封油全体油量のデータを演算処理装置8に記録させておき、上述した出口弁5の開度と排油量のデータに基づき、各運転状態の排油量に応じて出口弁5の開度制御を行なう。
(効果)
本発明の第4の実施形態によれば、各運転状態における排油量に応じて出口弁5を制御することによって、より正確にトラップ槽20内の油面を制御することができる。
(第5の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第5の実施形態に係る密封油トラップ槽について図6および図7を参照して説明する。本実施形態において演算処理装置8は、単位時間当たりの変位油面量に基づく出口弁5の開閉制御を行なう。
(作用)
以下、本発明の第5の実施形態の作用について説明する。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る密封油トラップ槽の出口弁の開度修正方法を示すフロー図である。油面センサ2は、単位時間当たりの油面変位を計測する。この油面変位量のデータを必要な油排出量を決定した後、この油排出量となる弁開度を演算処理装置8にて計算し、弁開度制御にフィードバックする。結果、変位する油面に対して油面を基準レベルに保つことができる。
図7は、シーリングへの密封油量供給特性曲線を示すグラフである。横軸は、ターニングから定格回転到達後とその後の時間経過を示す。縦軸は、発電機シーリング6に供給される全体の密封油量を示す。トラップ槽20内の油量は全体の密封油量にも比例するため、同様の特性を有する。ターニングから昇速後、密封油は徐々に油量を増加させるが、定格回転数到達直後、オーバーシュートした後(図中の(i)、(ii))、油量が整定する。
演算処理装置8は、上述した油面の変動に対して油面変位に基づく出口弁5の開度調整により、トラップ槽20内に収容する油面を一定に維持することができる。さらに演算処理装置8において、各運転状態における油面変位をあらかじめ記憶させることによって、各運転状態における油面変位への追従をより正確に行なうことができる。
(効果)
本発明の第5の実施形態によれば、過渡的な油量変化に対しても出口弁5の開度制御することができ、より安定して油面を一定に保つことができる。
(第6の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第6の実施形態に係る密封油トラップ槽について図8を参照して説明する。図8は、本発明の第6の実施形態に係る密封油トラップ槽の概略斜視図である。密封油トラップ槽1は、縦長形状の円筒容器形状である。さらに、底部を漏斗形状とし、漏斗形状先端の排油口に出口配管12を接続することができる。
(作用)
以下、本発明の第6の実施形態の作用について説明する。
密封油トラップ槽1は、底部の漏斗形状先端の排油口40から密封油を排出するため、槽内の底に残存する異物やゴミの堆積がなく、フランジ部の分解、再組立によるメンテナンスを必要としない。また、縦長の円筒形状であるため、設置スペースを削減することができる。
ここで、従来のフロート式トラップ槽において縦長円筒形状を適用すると、油面にフロートの占有面積が大きくなり、水素の除去効率が悪化する。本実施形態では、油面を占有するフロートがない構成であるため、縦型円筒形状としても水素の除去効率を損なわない。
図10に示す従来のフロートトラップ槽50は、底面が平坦であるため、異物やゴミが底にたまりやすい構造となっており、密封油系統運転中ではこれらを槽内から取り除くことができず、定期的なフロートトラップ槽の内部清掃が必要であった。本実施形態では、漏斗形状の先端から異物やゴミが排出され、下流にフィルタ等を設けることによって容易に異物やゴミを回収できる。
(効果)
本発明の第6の実施形態によれば、トラップ槽20を縦長円筒形状とすることによって設置スペースを削減することができる。さらに底部を漏斗形状とすることによって、異物の堆積を防ぎ、メンテナンス性の向上を向上させることができる。
(第7の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第7の実施形態に係る密封油トラップ槽について図9を参照して説明する。図9は、本発明の第7の実施形態に係る密封油トラップ槽の概略構成図である。本発明が第1の実施形態と異なる点は、底部センサ16と水素遮断弁17をさらに設けた点である。
底部センサ16は、トラップ槽20の底部に設けられ、トラップ槽20底部からの液面の有無を検出する。水素遮断弁17は、出口配管12のバイパス管14接続部より下流に設けられ、閉動作により水素の下流への流出を防止する。さらに水素遮断弁17は、拡大槽28から空気抽出槽31までの配管は全体でU字形状に形成されるが、このU字形状最下点の手前に設けることができる。
(作用)
以下、本発明の第7の実施形態の作用について説明する。
トラップ槽20内の油面が急激に降下する異常が発生した場合、トラップ槽20の底に設置された底部センサ16にて油面がないことを検知し、演算処理装置8は水素遮断弁17を閉動作させる。水素遮断弁17の閉鎖によって水素が出口配管12の下流に流出することを防ぐことができる。
また、出口弁5の開閉による油面制御において、万が一、トラップ槽20内の油面が低下し、出口弁5の閉鎖によってトラップ槽20内の油面の形成が間に合わない場合においても、底部センサ43によって油面がないことを検知し、水素遮断弁17を閉動作させ、水素が出口配管12の下流に流出することを防ぐことができる。
(効果)
本発明の第7の実施形態によれば、底部センサ16によってトラップ槽20内の油面の有無を判定し、水素遮断弁17を閉動作させることによって、水素が出口配管12を介して外部へ漏洩することを防ぐことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・・密封油トラップ槽
2・・・油面センサ
3・・・機内圧力センサ
4・・・トランスミッタ
5・・・出口弁
6・・・入口弁
7・・・バイパス弁
8・・・演算処理装置
9・・・操作パネル
10・・・排油口
11・・・入口配管
12・・・出口配管
14・・・バイパス配管
15・・・サイトゲージ
16・・・底部センサ
17・・・水素遮断弁
20・・・トラップ槽
21・・・真空槽
22・・・油供給ポンプ
23・・・ストレーナ
24・・・発電機
25・・・軸受
26・・・シーリング
27・・・軸受台
28・・・拡大槽
29・・・通気管
31・・・空気抽出槽
32・・・戻り油母管
33・・・冷却油
34・・・油タンク
50・・・フロートトラップ槽
51・・・フロート
52・・・フロート弁

Claims (9)

  1. 内部に密封油を収容し、水素を分離するトラップ槽と、
    前記トラップ槽内の油面を検出する油面センサと、
    前記トラップ槽内の密封油を出口配管に排出する出口弁と、
    前記油面センサから油面を示す信号を受信して前記出口弁を開閉制御し、前記トラップ槽内の油面を所定の基準レベルに調整する演算処理装置とを備えることを特徴とする密封油トラップ槽。
  2. 発電機機内ガス圧力を検出する圧力計センサをさらに備え、
    前記演算処理装置は、前記圧力センサから機内圧力を受信し、所定の機内圧力以下の場合にバイパス弁を開動作させることを特徴とする請求項1に記載の密封油トラップ槽。
  3. 前記演算処理装置は、前記出口弁を所定時間閉動作させるとともに、前記油面センサによって当該所定時間の油面の変位を計測し、単位時間当たりの発電機内側油量を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の密封油トラップ槽。
  4. 前記演算処理装置は、各運転状態における発電機密封油量に応じて前記出口弁の開度を調整し油面を基準レベルに保つことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の密封油トラップ槽。
  5. 前記油面センサは、単位時間当たりの油面変位量を計測し、
    前記演算処理装置は、前記油面変位量に基づいて、油面を基準レベルに保つように前記出口弁の開閉制御を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の密封油トラップ槽。
  6. 前記トラップ槽は、縦長の容器形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の密封油トラップ槽。
  7. 前記トラップ槽は、底部を漏斗形状とし、この漏斗形状先端に前記出口配管を接続したことを特徴とする請求項6に記載の密封油トラップ槽。
  8. 前記トラップ槽の底に設けられ、前記トラップ槽内の油面の有無を検出する底部センサと、
    前記出口配管に設けられる水素漏洩遮断弁とをさらに備え、
    前記演算処理装置は、前記底部センサが前記トラップ槽内の油面が無いことを検知すると、前記水素漏洩遮断弁を閉鎖させることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の密封油トラップ槽。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の密封油トラップ槽と、
    機内を水素によって冷却する水素冷却式発電機と、
    前記密封油トラップ槽から排出された密封油を前記水素冷却式発電機のシーリングに供給するとともに、前記水素冷却式発電機の発電機内側から排出された密封油を前記密封油トラップ槽に供給する密封油系統とを備えることを特徴とする水素冷却式発電機システム。
JP2013188847A 2013-09-11 2013-09-11 密封油トラップ槽およびそれを備えた水素冷却式発電機システム Pending JP2015056962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013188847A JP2015056962A (ja) 2013-09-11 2013-09-11 密封油トラップ槽およびそれを備えた水素冷却式発電機システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013188847A JP2015056962A (ja) 2013-09-11 2013-09-11 密封油トラップ槽およびそれを備えた水素冷却式発電機システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015056962A true JP2015056962A (ja) 2015-03-23

Family

ID=52820956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013188847A Pending JP2015056962A (ja) 2013-09-11 2013-09-11 密封油トラップ槽およびそれを備えた水素冷却式発電機システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015056962A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109713846A (zh) * 2019-01-11 2019-05-03 中广核工程有限公司 一种核电站发电机三流环密封油系统及其空侧密封油回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109713846A (zh) * 2019-01-11 2019-05-03 中广核工程有限公司 一种核电站发电机三流环密封油系统及其空侧密封油回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106812B2 (ja) ガスクーラにおけるガス漏れ検知システム
RU2496002C2 (ru) Устройство отделения и собирания текучей среды, захваченной в газе из резервуара
US10365668B2 (en) Vapor control for storage tank with pump off unit
EP2613038B1 (en) Systems and methods for monitoring fluid separation
CN112881001B (zh) 一种阀门生产用售后实测装置
JP2015056962A (ja) 密封油トラップ槽およびそれを備えた水素冷却式発電機システム
KR101623012B1 (ko) 유증기 회수관 압력 측정장치 및 그의 운용 방법
JP5738586B2 (ja) 水素冷却式発電機の潤滑油ドレンシステム
WO2012096165A1 (ja) 水位計測システムおよびその非凝縮性ガス排出装置
KR100342705B1 (ko) 수충격 방지장치
EP2444700B1 (en) Seal oil feeding apparatus of rotating electrical machine
KR20130104044A (ko) Lpg 기화기의 액체가스 유출 방지장치
JP2009180134A (ja) 水潤滑圧縮機
JP2008069726A (ja) 水中ポンプ装置及び水中ポンプのシール室の浸入水排出方法
CN111156417A (zh) 一种用于低温甲醇洗的装置及其使用方法
US8378535B2 (en) Scavenging filter system for hydrogen-cooled dynamoelectric machines
JP6086711B2 (ja) 流出制御手段を備えた貯水槽
CN111504073B (zh) 一种用于炉顶的水冷系统
KR20170131611A (ko) 액체 회로를 구비한 풍력 터빈 및 풍력 터빈의 부품
JP2011012602A (ja) シール能力判定方法及び装置
JP2013104729A (ja) 原子炉炉心冷却システム及びこれを用いた原子力発電プラント設備
JP2013062932A (ja) ガス純度維持装置を備える回転電機
RU2736677C1 (ru) Центробежный вертикальный насос
JP4437752B2 (ja) 回転電機の密封油供給装置
KR20170029157A (ko) 냉각수 유량 제어 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150216

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150218