JP2015056029A - 小切手処理装置及び小切手処理方法 - Google Patents

小切手処理装置及び小切手処理方法 Download PDF

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門太郎 西森
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Fumiaki SHIMAOKA
史哲 嶋岡
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大貴 竹原
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Abstract

【課題】小切手表面から得られる情報に基づいて小切手の真偽を判定する。【解決手段】小切手処理装置を、MICRコード及び小切手画像の少なくともいずれか1つを利用して小切手の種類を判別する小切手種類判別部と、小切手に光を照射して反射又は励起された光を受光してスペクトルデータを取得するスペクトルデータ取得部と、真偽判定に利用する小切手上の部分領域に関する情報及び真の小切手でこの部分領域に光を照射した際に得られるスペクトルデータに関する情報が、真偽判別領域及びテンプレートデータとして、処理対象とする小切手の種類に関連付けて保存されている記憶部と、小切手種類判別部によって判別された小切手の種類に対応する真偽判別領域及びテンプレートデータを記憶部から読み出して、真偽判別領域から取得したスペクトルデータとテンプレートデータとを比較することにより小切手の真偽を判定する真偽判定部によって構成する。【選択図】 図2

Description

この発明は、偽造された小切手を発見することができる小切手処理装置及び小切手処理方法に関する。
従来、金融機関では、約束手形や為替手形を含む小切手類(以下「小切手」として説明する)による入金処理等の取引が行われている。小切手は、取引を行う際に貨幣に変わる有価媒体の一つとして利用されるものであるため、貨幣と同様にセキュリティ性を確保することが求められる。このため、小切手が偽造されたものではなく真の小切手であることを判定できるように、小切手には、磁気インク文字や所定波長の光を照射した場合にのみ視認可能となる特殊インク等、セキュリティ性を確保するための技術が利用されている。
例えば、特許文献1には、磁気インク文字を読み取る小切手処理装置が開示されている。この小切手処理装置では、小切手から、磁気インクを利用したMICR(Magnetic Ink Character Recognition)コードを読み取ることができるか否かによって、真の小切手であるか否かを判定することができる。また、この小切手処理装置では、小切手画像やMICRコードから、小切手の発行銀行、小切手振出人の口座番号、小切手番号等の情報を自動的に読み取ることができるので、これらの情報を利用して小切手の真偽判定を行うこともできる。
また、例えば、特許文献2には、電子透かしを利用して真偽判定する方法が開示されている。この方法では、各種の情報を通常のインクを用いて印刷しながら、一部の情報のみを可視光下では視認できず所定条件下でのみ視認可能な特殊インクを用いて印刷して媒体を作成する。そして、これらの情報を電子透かしの入力情報として利用する。具体的には、通常インクで印刷された情報と特殊インクで印刷された情報を媒体から読み取って、これらを入力情報として所定演算を行い、得られた演算結果に基づいて電子透かしの有無を判定する。そして、電子透かしがあれば真の媒体であり、電子透かしが無ければ偽造された媒体であると判定する。小切手に電子透かしを利用すれば、可視光下で視認可能な情報のみをコピーして小切手が偽造されても、特殊インクによる情報を読み取ることができず、この小切手には電子透かしが無く偽造されたものであると判定することができる。
特開平4−314170号公報 特開2001−236487号公報
しかしながら、上記従来技術では、セキュリティ性確保のためにコストが大きく上昇する場合や十分なセキュリティ性を確保できない場合があった。例えば、電子透かしを入れるために各小切手の印刷内容を変更すると印刷コストが上昇する。通常、小切手振出人となる金融機関の顧客は、数十枚単位の小切手が含まれる小切手帳を予め金融機関から購入して、小切手帳から切り離した小切手に小切手金額や支払先等を記入して利用する。このため1枚の小切手の印刷コストが上昇すると小切手帳の購入価格が大きく上昇する。
また、例えば、真の小切手の一部だけが改ざんされているような場合に、これを偽造小切手であると判定できずセキュリティ性を確保できない場合があった。小切手の偽造は、真の小切手をコピーするなどして、この小切手とは別に、外観が同じ偽造小切手を作成する場合に限られず、真の小切手に記載された内容の一部を改ざんして作成される場合がある。例えば、小切手に含まれる受取人や口座番号等の情報の一部のみを削り取って、異なる情報が書き込まれた偽造小切手では、磁気インクが存在することを確認して真偽判定を行っても、偽造であると判定できない場合がある。また、特殊インクによる印刷をした小切手でも、特殊インクによる印刷領域はそのままで、他の一部領域が改ざんされた小切手では、偽造であると判定できない場合がある。
本発明は、上記従来技術の課題を解消するためになされたもので、小切手表面から得られる情報に基づいて容易に小切手の真偽を判定して偽造小切手を発見することができる小切手処理装置及び小切手処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、小切手処理装置であって、小切手に印刷されたMICRコード及び前記小切手を撮像した小切手画像の少なくともいずれか1つを利用して前記小切手の種類を判別する小切手種類判別部と、前記小切手に光を照射して、前記小切手上で反射又は励起された光を受光してスペクトルデータを取得するスペクトルデータ取得部と、真偽判定に利用する小切手上の部分領域に関する情報及び真の小切手で前記部分領域に光を照射して得られるスペクトルデータに関する情報が、真偽判別領域及びテンプレートデータとして、処理対象とする小切手の種類に関連付けて保存されている記憶部と、前記小切手種類判別部によって判別された小切手の種類に対応する真偽判別領域及びテンプレートデータを前記記憶部から読み出して、前記スペクトルデータ取得部によって前記真偽判別領域から取得したスペクトルデータと前記テンプレートデータとを比較することにより前記小切手の真偽を判定する真偽判定部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記真偽判別領域で前記スペクトルデータを取得するために計測する発光の種類として蛍光発光及び燐光発光の少なくともいずれか1つが設定された設定内容及び該設定内容に対応するテンプレートデータが、前記小切手の種類と関連付けて前記記憶部に保存されており、前記スペクトルデータ取得部は、前記小切手に光を照射するタイミング及び前記小切手から光を受光するタイミングを制御して、前記設定内容に応じた発光のスペクトルデータを前記真偽判別領域から取得することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記小切手から受光した光を直線偏光に偏光する第1偏光板、前記第1偏光板で偏光された前記直線偏光を透過して受光位置に応じて異なる位相差を有する異常光及び常光を出射するプリズム、前記プリズムから出射された前記異常光及び前記常光を受光して直線偏光に偏光する第2偏光板を含むスペクトルセンサ部をさらに有し、前記スペクトルデータ取得部は、前記スペクトルセンサ部から出射された光によって形成される干渉縞を撮像してフーリエ変換することによりスペクトルデータを取得することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記真偽判定部は、前記スペクトルデータの波形に現れる特徴から前記小切手で計測された燐光発光の種類を特定することにより前記小切手の真偽を判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記スペクトルデータは、前記真偽判別領域に紫外光を照射して取得されることを特徴とする。
また、本発明は、小切手処理方法であって、小切手に印刷されたMICRコード及び前記小切手を撮像した小切手画像の少なくともいずれか1つを利用して前記小切手の種類を判別する小切手種類判別工程と、前記小切手に光を照射して、前記小切手上で反射又は励起された光を受光してスペクトルデータを取得するスペクトルデータ取得工程と、真偽判定に利用する小切手上の部分領域に関する情報及び真の小切手で前記部分領域に光を照射して得られるスペクトルデータに関する情報が真偽判別領域及びテンプレートデータとして保存された記憶部から、前記小切手種類判別工程によって判別された小切手の種類に対応する真偽判別領域及びテンプレートデータを読み出すデータ読出工程と、前記スペクトルデータ取得工程で前記真偽判別領域から取得したスペクトルデータと前記テンプレートデータとを比較することにより前記小切手の真偽を判定する真偽判定工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、小切手に新たなセキュリティ技術を追加することなく、既存の小切手の光学特性に基づいて、小切手表面に光を照射して得られたスペクトルデータにより小切手の真偽判定を行うことができる。スペクトルデータを利用することにより、目視確認では判断が困難であるような外観の違いしかない偽造小切手や真の小切手の一部を加工して偽造された小切手についても、偽造小切手であると判定することができる。
また、本発明によれば、小切手の印刷に利用されたインクの種類によって蛍光発光や燐光発光が観察される場合に、この特徴を利用して小切手の真偽を判定することができるので、精度よく真偽判定を行うことができる。
図1は、本実施形態に係る小切手処理装置の内部構成を説明するための断面模式図である。 図2は、小切手処理装置の機能構成を説明するためのブロック図である。 図3は、スペクトルセンサ部の構成とスペクトルセンサ部で計測される小切手上の領域を説明するための模式図である。 図4は、光学系部の内部構成を説明するための断面模式図である。 図5は、小切手処理装置で計測される発光の種類を説明するための図である。 図6は、小切手上で真偽判定を行うための部分領域として設定された真偽判定領域の例を示す図である。 図7は、小切手から取得されたスペクトルデータと真の小切手から取得されるテンプレートデータとを比較する方法を説明するための図である。 図8は、発光の種類を特定する方法を説明するための図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る小切手処理装置及び小切手処理方法の好適な実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る小切手処理装置1の内部構成概略を示す模式図である。なお、小切手処理装置1は、小切手、約束手形、為替手形等の有価媒体を処理する機能を有しているが、以下では、小切手を例に説明する。
小切手処理装置1の内部には、小切手100を搬送する搬送路14に沿って、前面側から、取込部11、アライナ部12、MICRセンサ部20、印字部30、画像センサ部40及びスペクトルセンサ部50が配置されている。また、スペクトルセンサ部50からさらに下流の搬送路14には、装置内部に取り込んだ小切手100を保管収納するための一時保留部13、リトラクト部15及び収納部16が配置されている。
取込部11は、装置前面の開口部から挿入された小切手100を搬送路14に取り込む機能を有する。取り込まれた小切手100は、搬送路14を構成して上下に配置されたローラやベルトの間に挟まれた形で装置内を搬送される。搬送路14では、ローラ等を正逆回転することにより、取り込んだ小切手100を取込部11から収納部16の方向へ向けて搬送することもできるし、これとは逆方向に搬送して、装置内部にある小切手100を装置前面開口部から排出することもできる。
アライナ部12は、搬送路14を搬送される小切手100が斜行している場合に、小切手100の傾きを修正する機能を有する。例えば、搬送路14に設けられた投受光部から成る光学センサによって、搬送方向に垂直な方向の小切手両外側で小切手100が通過するタイミングを検知することにより、小切手100の斜行量を検知する。そして、検知した斜行量に応じて小切手両外側の搬送速度を変更することにより、小切手100の斜行を修正する。
MICRセンサ部20は、小切手100から情報を取得するため、小切手100上に磁気インクで印刷されたMICRコードを読み取るための機能を有する。具体的には、MICRセンサ部20は、磁気センサから成る磁気ヘッドを有し、この磁気ヘッドにより小切手100に印刷されたMICRコードを読み取ることができる。
印字部30は、小切手100に情報を付加するため、小切手100にスタンプによる押印やプリンタによる裏書きを施す機能を有する。例えば、印字部30により、小切手100が使用済みであることを示す情報をスタンプで押印したり、或いは所定の情報をプリンタで裏書き(エンドース)として印字したりすることができる。
画像センサ部40は、小切手100から情報を取得するため、小切手100の表面及び裏面の画像を読み取るための機能を有する。例えば、画像センサ部40は、搬送路14の上側に配置されたラインセンサと下側に配置されたラインセンサを含み、これら2つのラインセンサにより小切手100の表面画像及び裏面画像を読み取ることができる。
スペクトルセンサ部50は、小切手100の表面のスペクトルデータを取得する機能を有する。スペクトルセンサ部50は、可視光、紫外光又は赤外光等、小切手100の特徴を読み取るのに適した光を選択して搬送路14の小切手100に向けて照射する。そして、小切手100表面で反射又は励起された光をプリズムやフィルターを含む光学系に入射して干渉縞を形成させて、この干渉縞を撮像したデータにフーリエ変換を施すことによりスペクトルデータを取得するものであるが、詳細は後述する。
一時保留部13は、MICRセンサ部20、画像センサ部40及びスペクトルセンサ部50による情報取得を終えた小切手100を一時的に収納する機能を有する。一時保留部13は、例えば、2本のテープの間に小切手100を挟んだ状態で、これら2本のテープをリール外周に巻き取ることにより、小切手100を収納する。また、リールを逆回転することにより巻き取った小切手100を搬送路14へと送り出す。
リトラクト部15は、装置前面開口部から抜き取られず取り忘れられた小切手100を収納する機能を有する。例えば、一時保留部13に小切手100を収納した状態で、小切手100からの取得情報に基づいて小切手100が偽造であると判定されたり、途中で処理が中止されたりした場合に、一時保留部13の小切手100は搬送路14へ繰り出されて装置前面開口部から返却される。このとき、所定時間経過しても小切手100が抜き取られなかった場合に、この小切手100が再び搬送路14に取り込まれてリトラクト部15に収納される。
収納部16は、処理が完了した小切手100を収納する機能を有する。一時保留部13に小切手100を収納した状態で、小切手100からの取得情報に基づいて小切手100が偽造ではないことが確認されかつ小切手100に係る処理が完了すると、この小切手100は一時保留部13から再び搬送路14へ繰り出される。そして、印字部30による裏書き等の情報付加が行われた後、この小切手100は収納部16に収納される。
図2は、小切手処理装置1の機能概要を説明するためのブロック図である。小切手処理装置1は、図1に示した構成部の他に、各部の動作を制御する制御部80と、制御部80の動作に必要な各種のデータを保存するための記憶部60と、制御部80への情報入力及び制御部80からの情報出力を行うための操作表示部70とを有している。
制御部80は、搬送制御部81、MICR読取部82、画像読取部83、スペクトルデータ取得部84、小切手種類判別部85及び真偽判定部86を有している。搬送制御部81は、装置内で小切手100を搬送するために、取込部11、アライナ部12、一時保留部13及び搬送路14を制御する。MICR読取部82は、MICRセンサ部20の動作を制御して、小切手100上のMICRコードを読み取る機能を有する。画像読取部83は、画像センサ部40の動作を制御して、小切手100の表面及び裏面の画像を読み取る機能を有する。スペクトルデータ取得部84は、スペクトルセンサ部50を制御して、小切手100表面のスペクトルデータを取得する機能を有する。小切手種類判別部85は、MICR読取部82で読み取られたMICRコード及び画像読取部83で読み取られた小切手画像の少なくともいずれか1つを利用して小切手の種類を判別する機能を有する。そして、真偽判定部86は、小切手100から得られたMICRコード、小切手画像及びスペクトルデータに基づいて、小切手100の真偽を判定する機能を有する。
本実施形態ではMICRコードが含まれる小切手100を例に説明するが、MICRコードが無い場合には、小切手100の種類を判別するために、小切手100上の他の情報を利用することもできる。例えば、日本で利用される手形の場合であれば、これを撮像した画像から、手形整理番号欄の番号等、所定の数字や文字を文字認識することにより手形の発行元を特定して種類を特定する。また、画像上の所定情報を利用できない場合には、予め種類を特定するためのテンプレート画像を準備しておいて、このテンプレート画像と処理対象媒体を撮像した画像との間でテンプレートマッチングを行って種類を特定する。
操作表示部70は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置で構成され、小切手処理に必要な情報の入力や制御部80への指示操作を行うために利用される。また、操作表示部70は、処理中の小切手処理に関する情報、小切手100からMICRコードを読み取って得られた銀行番号、口座番号、小切手番号等の情報、小切手画像、真偽判定結果等を表示するために利用される。
記憶部60は、例えば不揮発性のメモリで構成され、内部には、小切手100上でスペクトルデータを取得する部分領域を特定するための真偽判定領域設定データ61と、小切手100の真偽判定を行うために利用する真偽判定用テンプレートデータ62とが保存されている。
このような構成を有する小切手処理装置1により、MICRコードや小切手画像を読み取って小切手100を処理する方法については、例えば、特開2003−141367号公報に記載しているので詳細な説明は省略し、以下では、本願発明に係る特徴について詳細を説明する。
図3は、スペクトルセンサ部50の構成を説明する模式図である。図中矢印で示したように、小切手100は、長手と平行な方向に搬送される。図3左図は、小切手100の表面側に配置された光ガイド部51及び光学系部52から成るスペクトルセンサ部50の側面図を示している。また、図3右図は、スペクトルセンサ部50を搬送方向側から見た正面図を下側に示し、上側にはスペクトルセンサ部50によってスペクトルデータを測定する小切手100上の領域を示している。
なお、スペクトルセンサ部50と対向する小切手100の表面、すなわちスペクトルデータを取得する面は、MICRコード、小切手金額、小切手振出人、小切手受取人等の情報を含む面である。また、光ガイド部51と光学系部52とが略90度に折り曲げられた図3右下図に示す形状は、スペクトルセンサ部50の構造の一例であって、光ガイド部51と光学系部52とが成す角度、光ガイド部51に対する光学系部52の配置位置は、小切手処理装置1の筐体内部のスペース等によって適宜設定されるものである。光ガイド部51により小切手100の表面から受けた光を光学系部52へと導き、スペクトルデータを取得することができれば、スペクトルセンサ部50の構造は図3に示す形状に限定されない。
図3に示す光ガイド部51は、例えば、外部からの光を遮断する樹脂製のケース内部に収められた光ファイバ511の束と、側方(小切手100の搬送方向に垂直な方向)から見て光ファイバ511の両側に配置された複数の光源512a、512bとを有している。光ファイバ511の一端によって形成される受光部513がケースから露出しており、光ガイド部51は、この受光部513が小切手100の表面と対向する位置となるように、搬送路14に配置されている。なお、小切手100からの光を受光して光学系部52に導くことができれば、光ファイバ511に代えて、樹脂製の導光体を利用してもよい。
受光部513は小切手100の搬送方向と垂直な方向に延設されており、光ガイド部51では、光ファイバ511の一端側である受光部513で受光した光を、他端側の出射部514から出射する。出射部514はケースから露出しており、出射部514から出射した光が、光ガイド部51に接続された光学系部52に入射するようになっている。
複数の光源512a、512bは、受光部513の両側で、受光部513の延設方向に並べて配置されている。光ガイド部51では、小切手100上でスペクトルデータを取得したい部分領域に光が照射されるように、対応する光源512a、512bの点灯が制御される。光源512a、512bとして、例えば、LEDを利用する。
スペクトルセンサ部50は、光源512a、512bを構成する各LEDの点灯を制御することにより、例えば、図3右上図に示すように、搬送方向と垂直な小切手短手方向の寸法がLa=15mm、搬送方向と平行な小切手長手方向の寸法がLb=8mmの矩形の部分領域101で反射光や励起光を計測する。例えば、搬送速度1200mm/Sec、部分領域101での光の計測に800μSecかかる場合に、スペクトルセンサ部50は、15mm×8mmの部分領域101を1ブロックとして、搬送方向と垂直な走査方向に8ブロック、搬送方向に平行な副走査方向に25ブロックの合計200ブロック(120mm×200mm)、すなわち図3右上図に破線で示した領域200で光を計測することができる。小切手100には様々なサイズを有するものがあるが、図示したように、この領域200内で、小切手100全面の反射光や励起光をブロック単位で計測できるようになっている。
なお、搬送路14を搬送される小切手100上で、1列目を走査方向に1ブロックずつ順に計測した後、2列目に移動して再び走査方向に計測する動作を繰り返すため、実際には、同じ列の右端のブロックと左端のブロックとで搬送方向の計測位置がずれることになるが、真偽判定に利用する領域は、このずれを考慮して設定されている。例えば、ブロック毎のデータをメモリに格納する際に、このずれを修正した状態で格納するようになっている。
図4は、光学系部52の構成を説明するための断面模式図である。光学系部52により光ガイド部51の出射部514から入射する光によって干渉縞が形成され、この干渉縞を撮像したデータが、スペクトルセンサ部50からの出力信号として、スペクトルデータ取得部84に入力される。
光学系部52では、例えば、外部からの光を遮断する樹脂製のケース内部に納められたカップリング521、フィルター522、拡散板523、第1の偏光板524、複屈折プリズム525及び第2の偏光板526によって、入射光から干渉縞が形成される。具体的には、出射部514からの光が、カップリング521によって集光された後、フィルター522によって赤外光や紫外光等の不要な励起光がフィルタリングされてから拡散板523に入射する。そして、第1の偏光板524は、拡散板523で一様な光に散乱されて出射された無偏光波から、45度の直線偏光波を選択して透過させる。第1の偏光板524から出射された直線偏光波は、複屈折プリズム525による複屈折を利用して光路差(位相差)を有する異常光(垂直偏光波)及び常光(水平偏光波)の直交する2つの偏光成分に分離される。第2の偏光板526では、光路差の生じた異常光及び常光の2つの偏光成分の振動面が揃えられる。その後、レンズ527により2つの光成分を基板上の撮像素子528に結像したものが、撮像素子528によって撮像される。撮像素子528では、2つの光成分による干渉光の分布が干渉縞として撮像されることになる。
撮像素子528によって撮像された干渉縞のデータは、スペクトルデータ取得部84によって、フーリエ変換により、各波長成分の発光強度を示すスペクトルデータに変換される。なお、撮像素子528としては、例えば、基板上に形成されたCCDから成るラインイメージセンサを利用する。また、複屈折プリズム525として、例えば、ウォラストンプリズムを利用する。
次に、スペクトルセンサ部50で計測する小切手100の発光の種類について説明する。小切手処理装置1では、例えば、可視光を照射して小切手100表面で反射された反射光や、紫外光を照射して小切手100表面で励起された発光のスペクトルデータを取得するが、発光には蛍光発光と燐光発光の2種類がある。
図5は、小切手処理装置1で計測される発光の種類を説明するための図である。図5(a)が光源512a、512bを点灯して小切手100に向けて照射する励起光を示し、同図(b)が励起光により小切手100上で励起された蛍光発光を示し、同図(c)が励起光により励起された燐光発光を示している。図5の縦軸は発光強度を示し、横軸は時間を示している。
図5(a)に示すように光源512a、512bを所定時間(t1〜t2)点灯して小切手100に励起光を照射した際に、小切手100に利用されているインクによって、同図(b)に示すように蛍光発光する場合と、同図(c)に示すように燐光発光する場合とがある。図5(b)に示す蛍光発光では、励起光が照射されている間(t1〜t2)だけ発光する。図5(c)に示す燐光発光では、励起光の照射開始と同時に(t1)に発光が始まって、その後徐々に発光強度が高く(明るく)なり、やがて飽和状態に達する。そして、励起光の照射を停止(t2)した後も燐光発光が観察されるが、徐々に発光強度が低く(暗く)なり、やがて消失する(t3)。
小切手処理装置1では、スペクトルデータ取得部84が、スペクトルセンサ部50の光源512a、512bの点灯タイミングと、撮像素子528による撮像タイミングを制御することにより、蛍光発光による干渉縞を撮像してスペクトルデータを取得することもできるし、燐光発光による干渉縞を撮像してスペクトルデータを取得することもできる。蛍光発光を計測する場合には、図5(a)に示す光源の点灯タイミング(t1〜t2)に合わせて、同図(b)に示す時間t1〜t2の間で蛍光発光を計測する。また、燐光発光を計測する場合には、図5(a)に示す光源の消灯タイミング(t2)より後、図(c)に示す時間t2〜t3の間で燐光発光を計測する。
小切手100では、印刷に利用されているインクの種類によって、蛍光発光が観察される領域と燐光発光が観察される領域とがある。また、利用されているインクの色や種類、印刷された文字、図柄等によって、各領域で異なるスペクトルデータが得られる。小切手処理装置1では、これを利用して、小切手100上の所定領域で得られたスペクトルデータに基づいて小切手100の真偽判定を行う。
図6は、小切手100上に設定された計測領域の例を示す図である。小切手100の種類に応じて、この小切手100の真偽判定を行うために利用可能な部分領域が、真偽判定領域として予め設定されており、真偽判定領域設定データ61として、図2に示す記憶部60に保存されている。
例えば、図6に示す真偽判定領域Aでは燐光発光からスペクトルデータを取得し、真偽判定領域Bでは蛍光発光からスペクトルデータを取得し、真偽判定領域Cでは蛍光発光及び燐光発光の両方からスペクトルデータを取得するというように、各領域の光学特性に応じてスペクトルデータを取得するために計測する発光の種類が設定されている。
真偽判定領域設定データ61には、小切手処理装置1が処理対象とする小切手100の種類と関連付けて、小切手100の左上端を基準点として各真偽判定領域の位置及びサイズを特定するためのデータ、この領域で計測する発光の種類等の情報が含まれている。
小切手処理装置1では、MICR読取部82によってMICRコードから読み取られた銀行番号や口座番号等の情報に基づいて、小切手種類判別部85が小切手100の種類を判別する。小切手100の色や図柄等の特徴は、発行銀行等、小切手100の種類によって異なるため、小切手種類判別部85によって、小切手100の種類を特定した後、この小切手100の真偽を判定するための処理が行われる。
なお、小切手100の種類については、MICRコードに基づいて特定する他、画像読取部83によって読み取られた小切手100の画像に基づいて特定する態様であってもよい。例えば、処理対象とする小切手100を撮像した小切手画像をテンプレートデータとして予め記憶部60に保存しておけば、搬送路14で撮像した小切手100の画像とテンプレートデータとを比較することにより、小切手100の種類を特定することができる。
スペクトルデータ取得部84は、小切手種類判別部85によって特定された小切手100の種類に基づいて記憶部60の真偽判定領域設定データ61を参照する。そして、特定された種類の小切手100について設定された真偽判定領域等の情報を認識する。具体的には、例えば、種類が特定された小切手100上で、図6に示すように真偽判定領域A〜Eが設定されている場合に、各真偽判定領域A〜Eについて、小切手100上での位置、サイズ、計測する蛍光、燐光発光の種類等を認識する。
そして、スペクトルデータ取得部84は、各真偽判定領域A〜Eの位置に対応する光源512a、512bを特定すると共に、搬送制御部81から搬送路14上での小切手100の搬送情報を取得して、図3に示す光ガイド部51の受光部513に対向する位置を各真偽判定領域A〜Eが通過するタイミングを特定する。そして、スペクトルデータ取得部84は、特定したタイミングに合わせて各真偽判定領域A〜Eに対応する光源512a、512bの光量や点灯及び消灯のタイミングを制御すると共に、計測する発光の種類に応じて、撮像素子528により干渉縞を撮像するタイミングを制御する。
具体的には、例えば真偽判定領域Aで燐光発光によるスペクトルデータを取得するよう設定されている場合は、スペクトルデータ取得部84は、小切手100上の真偽判定領域Aがスペクトルセンサ部50の受光部513に対向する位置を通過するタイミングに合わせて、この領域に対応する光源512a、512bのLEDを所定の発光強度で所定時間点灯して消灯する。光源512a、512bが消灯された後の残光である燐光発光は、光ガイド部51の受光部513から出射部514へ導かれて光学系部52に入射されて、光学系部52内で干渉縞が形成される。スペクトルデータ取得部84は、撮像素子528による撮像タイミングを制御することによりこの燐光発光による干渉縞を撮像して、干渉縞の撮像データからスペクトルデータを取得する。
このように、スペクトルデータ取得部84は、それぞれの真偽判定領域がスペクトルセンサ部50を通過するタイミングに合わせて、光源512a、512b及び撮像素子528を制御することにより、全ての真偽判定領域で、設定された種類の発光を計測してスペクトルデータを取得する。
各真偽判定領域から取得されたスペクトルデータは、真偽判定部86によって、予め記憶部60に保存されている真偽判定用テンプレートデータ62と比較される。真偽判定用テンプレートデータ62は、真の小切手100で、真偽判定領域設定データ61に真偽判定領域として設定された各部分領域からスペクトルデータを取得した場合に得られるべきスペクトルデータを示すものである。
図7は、スペクトルデータ取得部84によって取得された計測データであるスペクトルデータと、真偽判定用テンプレートデータ62として記憶部60に保存されているテンプレートデータとを比較した例を示す図である。
真偽判定部86は、小切手種類判別部85によって特定された小切手100の種類に基づいて記憶部60の真偽判定用テンプレートデータ62を参照して、スペクトルデータ取得部84によって取得されたスペクトルデータに対応するテンプレートデータを読み出す。そして、真偽判定部86は、読み出したテンプレートデータと、スペクトルデータ取得部84によって取得されたスペクトルデータとを比較して相関関係を評価する。
真偽判定部86は、小切手100上の真偽判定領域から取得されたスペクトルデータと、この領域から取得されるべきテンプレートデータとの相関関係を、正規化相関法によって評価して、算出された相関値が所定のしきい値を超える場合に、小切手100から取得されたスペクトルデータは、真の小切手から取得されたものであると判定する。なお、相関評価に用いるしきい値は、真偽判定用テンプレートデータ62のデータの一部として、それぞれの真偽判定領域に関連付けて記憶部60に保存されている。
真偽判定部86は、図6に示すように小切手100上で設定された全ての真偽判定領域A〜Eで、設定内容に応じて、蛍光発光、燐光発光又はその両方のスペクトルデータを取得して、これらをテンプレートデータと比較して評価する。そして、真偽判定部86は、全てのスペクトルデータが真の小切手から取得されたものであるとの評価結果が得られた場合に、この小切手100は真の小切手であると判定する。
スペクトルデータに基づく真偽判定は、小切手100から読み取られるMICRコード及び小切手画像に基づく真偽判定結果と合わせて利用される。具体的には、真偽判定部86は、スペクトルデータに基づく真偽判定に加えて、MICRコードを形成する磁気インクの有無を判定した判定結果、MICRコードを文字認識して得られた銀行番号や口座番号等の情報に基づいて真の小切手であるか否かを判定した判定結果、小切手100を撮像した小切手画像に基づいて真の小切手であるか否かを判定した判定結果に基づいて、小切手100が真の小切手であるか否かを最終判定する。
スペクトルデータに基づいて小切手100の真偽を判定する方法として、図7に示すように、取得したスペクトルデータとテンプレートデータとの相関評価を行う態様の他、線形判別による評価を行うこともできる。また、スペクトルデータ上でのピーク波長、半値幅、ピークの重心位置等を利用して評価することもできる。さらに、これらの評価を行う際に、複数の真偽判定領域から取得されたスペクトルデータに、真偽判定領域の重要度に応じた重み付けをしてから評価することもできる。
また、スペクトルデータに基づいて、スペクトルパターンや計測された発光の種類を特定することによって、小切手100の真偽判定を行うこともできる。図8は、発光の種類を特定する方法を説明するための図である。図8(a)は小切手100上に設定された2つの真偽判定領域102、103を示し、同図(b)は、左図が真偽判定領域102で蛍光発光から取得されたスペクトルデータを示し、右図が同じ真偽判定領域102で燐光発光から取得されたスペクトルデータを示している。また、図8(c)は、左図が真偽判定領域103で蛍光発光から取得されたスペクトルデータを示し、右図が同じ真偽判定領域103で燐光発光から取得されたスペクトルデータを示している。
真偽判定領域102では、緑の蛍光発光が観察されて、図8(b)左図に示すように、ピークを含むスペクトルデータが取得される。また、真偽判定領域102では、緑の燐光発光も観察されるが、発光強度が弱いため、図8(b)右図に示すように、顕著なピークが無いスペクトルデータが取得される。
一方、真偽判定領域103では、赤の蛍光発光が観察されて、図8(c)左図に示すように、ピークを含むスペクトルデータが取得される。また、真偽判定領域103では、赤の燐光発光も観察されるが、真偽判定領域102での燐光発光とは異なり、図8(c)右図に示すように、顕著なピークを含むスペクトルデータが取得される。
小切手処理装置1では、このように、小切手100上の異なる真偽判定領域102、103で、スペクトルデータ上でピーク波長及びピーク位置が異なる発光現象が観察されることを利用して、計測された発光の種類を特定することにより小切手100の真偽判定を行うことができる。
例えば、スペクトルデータ取得部84により小切手100上で蛍光発光及び燐光発光のスペクトルデータを取得して、真偽判定領域102では明るい蛍光発光が確認されかつ燐光発光はほとんど確認できないこと、真偽判定領域103では明るい蛍光発光及び明るい燐光発光が確認されたことに基づいて、真偽判定部86が、小切手100が真の小切手であると判定する。
具体的には、例えば、図8に示すように、各真偽判定領域102、103で取得された蛍光発光及び燐光発光のスペクトルデータから、発光光量、すなわち各スペクトルデータの積分値(図5に示す時間t1〜t2の積分値及びt2〜t3の積分値)を算出して、得られた積分値や積分値の比がテンプレートデータと一致するか否かにより、小切手100の真偽を判定する。また、例えば、各真偽判定領域102、103での燐光発光から得られたスペクトルデータのピーク強度やピーク波長の値、又はこれらの値の関係がテンプレートデータと一致するか否かにより、小切手100の真偽を判定することもできる。
なお、小切手処理装置1では、この他にも、それぞれのスペクトルデータにおけるピーク数や半値幅等の算出値、これらの算出値の比等により、小切手100の真偽判定を行うこともできる。小切手100上のどの領域を真偽判定領域として、取得したスペクトルデータにおける積分値、ピーク波長、ピーク強度、ピーク数、半値幅等の値、これらの値の比等のうち、どの値を用いるかについては、それぞれの小切手100表面の特徴に応じて設定される。
また、小切手100の真偽を判定するために、小切手100上でスペクトルデータを取得する真偽判定領域の位置及びサイズ、この部分領域で計測する発光の種類、得られたスペクトルデータを評価する方法についても、小切手100の特徴に応じて設定される。
上述してきたように、本実施形態に係る小切手処理装置1では、小切手100表面に光を照射して得られるスペクトルデータを評価することにより小切手100の真偽を判定することができる。スペクトルデータは、小切手100に利用されているインクの色や種類、印刷された文字、図柄等、小切手100表面の光学特性によって異なる特徴を示すため、小切手100の真偽を精度よく判定することができる。
また、目視確認では真偽を容易に判断できないような偽造小切手についても、スペクトルデータを利用することにより、真の小切手との色の違い等を顕在化させることができるので、偽造小切手であることを精度よく判定することができる。また、真の小切手の一部を削り取って改ざんしたような偽造小切手についても、スペクトルデータを利用することにより、改ざんによる光学特性の変化を顕在化させて、偽造小切手であることを判定することができる。
以上のように、本発明に係る小切手処理装置及び小切手処理方法は、小切手の真偽を正確に判定するために有用である。
1 小切手処理装置
11 取込部
12 アライナ部
13 一時保留部
14 搬送路
15 リトラクト部
16 収納部
20 MICRセンサ部
30 印字部
40 画像センサ部
50 スペクトルセンサ部
51 光ガイド部
52 光学系部
60 記憶部
70 操作表示部
80 制御部
81 搬送制御部
82 MICR読取部
83 画像読取部
84 スペクトルデータ取得部
85 小切手種類判別部
86 真偽判定部
100 小切手
511 光ファイバ
512a、512b 光源
513 受光部
514 出射部
521 カップリング
522 フィルター
523 拡散板
524、526 偏光板
525 複屈折プリズム
527 レンズ
528 撮像素子

Claims (6)

  1. 小切手に印刷されたMICRコード及び前記小切手を撮像した小切手画像の少なくともいずれか1つを利用して前記小切手の種類を判別する小切手種類判別部と、
    前記小切手に光を照射して、前記小切手上で反射又は励起された光を受光してスペクトルデータを取得するスペクトルデータ取得部と、
    真偽判定に利用する小切手上の部分領域に関する情報及び真の小切手で前記部分領域に光を照射して得られるスペクトルデータに関する情報が、真偽判別領域及びテンプレートデータとして、処理対象とする小切手の種類に関連付けて保存されている記憶部と、
    前記小切手種類判別部によって判別された小切手の種類に対応する真偽判別領域及びテンプレートデータを前記記憶部から読み出して、前記スペクトルデータ取得部によって前記真偽判別領域から取得したスペクトルデータと前記テンプレートデータとを比較することにより前記小切手の真偽を判定する真偽判定部と
    を備えることを特徴とする小切手処理装置。
  2. 前記真偽判別領域で前記スペクトルデータを取得するために計測する発光の種類として蛍光発光及び燐光発光の少なくともいずれか1つが設定された設定内容及び該設定内容に対応するテンプレートデータが、前記小切手の種類と関連付けて前記記憶部に保存されており、
    前記スペクトルデータ取得部は、前記小切手に光を照射するタイミング及び前記小切手から光を受光するタイミングを制御して、前記設定内容に応じた発光のスペクトルデータを前記真偽判別領域から取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の小切手処理装置。
  3. 前記小切手から受光した光を直線偏光に偏光する第1偏光板、前記第1偏光板で偏光された前記直線偏光を透過して受光位置に応じて異なる位相差を有する異常光及び常光を出射するプリズム、前記プリズムから出射された前記異常光及び前記常光を受光して直線偏光に偏光する第2偏光板を含むスペクトルセンサ部
    をさらに有し、
    前記スペクトルデータ取得部は、前記スペクトルセンサ部から出射された光によって形成される干渉縞を撮像してフーリエ変換することによりスペクトルデータを取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の小切手処理装置。
  4. 前記真偽判定部は、前記スペクトルデータの波形に現れる特徴から前記小切手で計測された燐光発光の種類を特定することにより前記小切手の真偽を判定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の小切手処理装置。
  5. 前記スペクトルデータは、前記真偽判別領域に紫外光を照射して取得されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の小切手処理装置。
  6. 小切手に印刷されたMICRコード及び前記小切手を撮像した小切手画像の少なくともいずれか1つを利用して前記小切手の種類を判別する小切手種類判別工程と、
    前記小切手に光を照射して、前記小切手上で反射又は励起された光を受光してスペクトルデータを取得するスペクトルデータ取得工程と、
    真偽判定に利用する小切手上の部分領域に関する情報及び真の小切手で前記部分領域に光を照射して得られるスペクトルデータに関する情報が真偽判別領域及びテンプレートデータとして保存された記憶部から、前記小切手種類判別工程によって判別された小切手の種類に対応する真偽判別領域及びテンプレートデータを読み出すデータ読出工程と、
    前記スペクトルデータ取得工程で前記真偽判別領域から取得したスペクトルデータと前記テンプレートデータとを比較することにより前記小切手の真偽を判定する真偽判定工程と
    を含んだことを特徴とする小切手処理方法。
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