JP2015055379A - 防護プレート収納体 - Google Patents

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忠嗣 田村
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Abstract

【課題】盾としての使用時、両手を自由に使うことができる防護プレート収納体を提供する。
【解決手段】防護プレート収納体200は、防護プレート9の一方の面を覆う第1把持部材220と、第1把持部材220に連結されるとともに、防護プレート9の他方の面を覆う第2把持部材230と、第1把持部材220と第2把持部材230とにより防護プレート9を覆っている状態で防護プレート9を挟持して保持させるための固定部材280と、を備え、第2把持部材230において防護プレート9に接する面とは反対側の外表面に固定され、腕または脚を挿入可能な環状部材300を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、防護プレート収納体に関するものである。特に、機動性を重視した盾として有効な防護プレート収納体に関するものである。
従来、警備員、警察官、及び兵士等は、犯罪者、テロリスト、あるいは敵兵等からの銃器、刃物等による攻撃、手榴弾等の爆発物によって飛来する破片等から身を守るために、防護服や盾等を使用している(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1では、表地と裏地とにより扁平な袋状に形成されたチョッキ本体と、このチョッキ本体内に配置される防護板とからなる防護チョッキが開示されている。前記チョッキ本体には、縦長の出し入れ口が表地側に設けられており、この出し入れ口を介して防護板を出し入れする。
特許文献2では、防護盾本体に、手で掴むための取っ手と、防護盾に前腕部を固定するための前腕部サポートとが取り付けられた防護盾が開示されている。前記した前腕部サポートは、防護盾本体に着脱可能に取り付けられている。この防護盾は、前腕部に盾も固定することにより、使用者に与える盾の重量感を分散させることができる。そして、この防護盾を外して反撃を行おうとするときには、容易に防護盾を腕から外すことができるものである。
特開2006−125818号公報 特開2002−277194号公報
しかし、特許文献1に開示されている防護チョッキ(プレート・キャリアともいう)は、胸部用の防護パネル専用であり、腕や脚などの胸部とはサイズが異なる部位を防護するもの擲には用いることができないという問題点があった。従って、特許文献1に開示されている防護チョッキによれば、汎用性に欠け、別途の防護盾を用意する必要があるのでコスト面で制約を受けてしまい、また、作戦面等からも制約を受けてしまうという問題を有している。
また、特許文献2に示されている防護盾は、取っ手を握って使う必要があるので、片手が塞がってしまう。すなわち、両手を自由に使い作戦活動することができない。そのため、特許文献2に示されている防護盾を使用する場合、拳銃や小銃を使用した作戦時には不便であることは勿論のこと、ロープ降下時には片手だけでロープを握ることになるため、すばやくロープ降下することができないという問題がある。
このように、従来の防護チョッキは、汎用性を有するものではないという欠点がある。また、従来の防護盾は、防護盾を握らなければならないので片手が塞がり、活動面で制約を与えてしまう。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、胸部、腕部、首部、あるいは脚部など身体の各部位の防護に用いられる防護プレートを適宜適用することができる多用途防護プレート収納体を提供するものである。
本発明により、以下の防護プレート収納体が提供される。
[1] 防護プレートの一方の面を覆う第1把持部材と、前記第1把持部材に連結されるとともに、前記防護プレートの他方の面を覆う第2把持部材と、前記第1把持部材と前記第2把持部材とにより前記防護プレートを覆っている状態で前記防護プレートを挟持して保持させるための固定部材と、を備える防護プレート収納体。
[2] 前記第1把持部材および前記第2把持部材は、前記第1把持部材の一端である第1端部と、前記第2把持部材の一端である第2端部とが連結し、前記固定部材は、前記第1端部とは反対側の前記第1把持部材の一端である第3端部と、前記第2端部とは反対側の前記第2把持部材の一端である第4端部とを連結させることにより、前記第1把持部材と前記第2把持部材とで前記防護プレートを挟持した状態で保持させる前記[1]に記載の防護プレート収納体。
[3] 前記第1把持部材に接続するとともに、前記第2把持部材の外周を横断して前記第2把持部材を締め付けることにより前記第1把持部材と前記第2把持部材とによる前記防護プレートの挟持を強める1または複数の帯状部材を更に備える前記[1]または[2]に記載の防護プレート収納体。
[4] 少なくとも1の前記帯状部材は、前記第1把持部材において前記第1端部と前記第3端部とを結ぶ方向に対して交わる方向の両側にある第1側縁および第2側縁のそれぞれに接続し、前記第2把持部材の外周を横断して前記第2把持部材を締め付ける前記[3]に記載の防護プレート収納体。
[5] 少なくとも1の前記帯状部材は、前記第1把持部材の前記第1端部と前記第3端部のそれぞれに接続し、前記第2把持部材の外周を横断して前記第2把持部材を締め付ける前記[3]または[4]に記載の防護プレート収納体。
[6] 少なくとも1の前記帯状部材は、前記第1把持部材の前記第3端部および前記第2把持部材の前記第2端部のそれぞれに接続し、前記第2把持部材の外周を横断して前記第2把持部材を締め付ける前記[3]〜[5]のいずれかに記載の防護プレート収納体。
[7] 前記第2把持部材において前記防護プレートに接する面とは反対側の外表面に固定され、腕または脚を挿入可能な環状部材を更に備える前記[1]〜[6]のいずれかに記載の防護プレート収納体。
本発明の防護プレート収納体は、上記したような構造を有することから、これに収納される防護プレートの形状、大きさ、厚さ等による制約を受けることがない。従って、その適用範囲が広く自由度がある。警備、警察、自衛隊等で防弾チョッキ用等に用いられている防護プレートをそのまま使用することができ、汎用性に優れる。そして、防護プレート収納体に防護プレートを収納することにより、防護服(ボディアーマー)としては勿論のこと、機動性を重視した防護盾としても使用することができる。又、前腕、大腿、脛等の四肢に装着して使用することができる。これにより、身体の全体を防護することができる。
本発明の一実施形態の防護プレート収納体で防護プレートを挟持して保持させた一実施形態を模式的に示す一部切欠斜視図である。 本発明の一実施形態の防護プレート収納体の一面を模式的に示す斜視図である。 図2に示す本発明の一実施形態の防護プレート収納体の他面を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態の防護プレート収納体に収納される防護プレートの一実施形態を模式的に示す斜視図である。 本発明の他の実施形態の防護プレート収納体の一面を模式的に示す斜視図である。 図5に示す本発明の他の実施形態の防護プレート収納体の他面を模式的に示す斜視図である。 図5および図6に示す防護プレート収納体で防護プレートを挟持して保持させた状態を模式的に示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体の一面を模式的に示す斜視図である。 図8に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体の他面を模式的に示す斜視図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体で防護プレートを挟持して保持させた状態を模式的に示す斜視図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体で防護プレートを挟持して保持させた状態を模式的に示す斜視図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これを左腕部に装着した一実施形態を模式的に示す斜視図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これを左腕部に装着した他の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これを左腕部に装着した他の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これを左腕部に装着した他の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これを左腕部に装着した他の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これを左腕部に装着した他の実施形態を模式的に示す概略図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これ胸部に装着した実施形態を模式的に示す概略図である。 図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これ窓格子に固定した実施形態を模式的に示す概略図である。 本発明の防護プレート収納体を折り畳んだ状態の実施形態を模式的に示す図である。 本発明の防護プレート収納体を折り畳んだ状態の他の実施形態を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
図1は、本発明の一実施形態の防護プレート収納体で防護プレートを挟持して保持させた一実施形態を模式的に示す一部切欠斜視図である。本発明の一実施形態の防護プレート収納体1は、図1に示すように、防護プレート9の一方の面を覆う第1把持部材2と、第1把持部材2に連結されるとともに防護プレート9の他方の面を覆う第2把持部材3と、第1把持部材2と第2把持部材3とにより防護プレート9を覆っている状態で防護プレート9を挟持して保持させるための固定部材8と、を備える。
本発明の防護プレート収納体1によれば、第1把持部材2と第2把持部材3とにより挟持した状態で防護プレート9を確実に保持することができる。しかも、防護プレート収納体1によれば、袋の中に防護プレート9を入れるのでなく、第1把持部材2と第2把持部材3とにより防護プレート9を挟持するという形態のため、防護プレート9の形状や大きさや厚さ等の許容範囲が広く、汎用性が高い。
第1把持部材2および第2把持部材3は、防護プレート9を覆って挟持するものである。ここで、「覆う」とは、図1に示すように、第1把持部材2が、防護プレート9の一方の面10に広がりかぶさり、第2把持部材3が、防護プレート9の他方の面11に広がりかぶさり状態を指す。防護プレートの表面に広がり被さる状態であればよい。
また、「挟持」とは、図1に示すように、防護プレート9の一方の面を第1把持部材2が覆い、防護プレート9の他方の面を第2把持部材3が覆い、防護プレート9を第1把持部材2と第2把持部材3とで、挟んだ状態で支持することを指す。
第1把持部材2および第2把持部材3は、例えば、編織物やシート等から形成され、柔軟性に優れ、一定以上の強度を有し、加工がし易い材料からなることが好ましい。第1把持部材2および第2把持部材3が一定以上の強度を有する場合には、銃器、刃物等による攻撃、手榴弾等の爆発物によって飛来する破片等に対して防護し易くなる。また、第1把持部材2および第2把持部材3が柔軟性に優れる場合には、第1把持部材2および第2把持部材3を折り畳んで丸めることによりコンパクト化することが可能になる。
第1把持部材2および第2把持部材3に用い得る編織物としては、例えば、天然、合成、化学繊維からなる編織物を挙げることができる。具体的には、銃器、刃物等による攻撃、手榴弾等の爆発物によって飛来する破片等に対して一定以上の強度、耐熱性を有する高強度高分子繊維材料が好適である。前記した高強度高分子繊維材料の中でも、芳香族ポリアミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリエステル繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維等が好ましい。
なお、第1把持部材2および第2把持部材3は、同じ材料からなるものであっても、異なる材料からなるものであってもよい。
第1把持部材2の形状および第2把持部材3の形状は、挟持しようとする防護プレートを覆うことができる形状であればよい。第1把持部材2および第2把持部材3の形状としては、例えば、四角形(長方形、正方形)、異形多角形(長方形の長辺の対向する2辺が、一短辺に向かって縮小するような形状)等を挙げることができる。なお、第1把持部材2および第2把持部材3の形状は、同じであっても、異なっていてもよい。
第1把持部材2および第2把持部材3の大きさは、防護プレート9を覆うことができる大きさであればよい。ただし、防護プレート9よりも余り大きくしても、それに見合うメリットが得られない。携帯性の面からも不都合である。また、小さすぎると、防護プレート9を安定して挟持することが難しくなる。さらに、砲爆撃や擲弾の破片、防護プレートの破片を吸収することが困難になる。第1把持部材2および第2把持部材3の大きさは、具体的には、現在、汎用されている防護プレート9と略同じ大きさとすればよく、例えば、縦25〜35cm、横20〜30cmの大きさとすることができる。なお、第1把持部材2および第2把持部材3の大きさは、上記した範囲内であれば同一であっても、異なっていてもよい。
第1把持部材2および第2把持部材3の厚さは、特に制限はない。第1把持部材2および第2把持部材3の厚さが余りにも厚くなると、携帯性に劣るようになり、また、厚さに見合う効果を得ることができない。第1把持部材2および第2把持部材3の厚さは、防護プレート9の安定した挟持、砲爆撃や擲弾の破片、防護プレートの破片を吸収することによる身体の防護等を考慮し広い範囲とすることができる。なお、第1把持部材2および第2把持部材3の厚さは、同一であっても、異なっていてもよい。
第1把持部材2および第2把持部材3は、例えば、1枚のシートから構成してもよいが、2枚のシートを重ねた構成としてもよい。あるいは、第1把持部材2および第2把持部材3は、2枚のシートの間に可撓性合成樹脂シート、発泡合成樹脂シート、金属シート等を介在させた構成としてもよい。上記のように可撓性合成樹脂シート等を介在させた構成とすることにより、強度がアップすると共に、砲爆撃や擲弾の破片、防護プレートの破片を吸収させることができ、身体をより一層防護することができる。第1把持部材2を2枚を重ねた構成とし、第2把持部材3を2枚の材料間に可撓性合成樹脂シート、発泡合成樹脂シート、金属シート等を介在させ、剛性を有する構成とするのが好ましい。第2把持部材3を前記のような構成とすることにより、上述した破片を吸収させることができるとともに、さらに、後述する環状部材を備える形態の場合には、腕または脚を環状部材に挿入した際の固定を確実にすることができる。
本発明に係る防護プレート収納体1は、図1〜図3に示すように、第1把持部材2の一端である第1端部4と、第2把持部材3の一端である第2端部6とが連結されている。このように、第1把持部材2の第1端部4と第2把持部材3の第2端部6とが連結され、第1把持部材2の他端(第3端部5)および第2把持部材3の他端(第4端部7)を自由端としておくことにより、大きさが異なる防護プレートに容易に適用することが可能になる。これに対して、第1把持部材2の一端である第3端部5と、第2把持部材3の第4端部7を連結して構成した場合には、それよりも大きいサイズの防護プレートに用いることが困難になる。
また、第1把持部材2の第1端部4と、第2把持部材3の第2端部6が連結されていないと、使用中に防護プレート9が脱落し、銃器、刃物等による攻撃、手榴弾等の爆発物によって飛来する破片等から身を守ることができない。
前記したように、第1把持部材2と第2把持部材3とにより防護プレート9を挟持するという単純な態様を適用することにより、簡便に短時間で、防護プレート9を防護プレート収納体1に収納し、身体に装着することができる。このように装着時の作業性に優れるので、より確実に身を守ることができる。
ここで、「連結」とは、つながり合わされ、一つになっていることを指す。具体的には、第1把持部材2と、第2把持部材3とが1枚からなる態様、あるいは、独立した第1把持部材2と、第2把持部材3とからなり、第1把持部材2の一端である第1端部4と、第2把持部材3の一端である第2端部6とが、連結部材で連結された態様のいずれも含む。
第1把持部材2と、第2把持部材3とが、連続した1枚ものからなる場合においては、連結部(第1把持部材2と第2把持部材3との境界部)を更に帯状の補強部材12で補強をしてもよく、こうすることにより防護プレート収納体1の繰り返し使用時における連結部の破損を防止することができる。
連結部材を用いた連結にあたっては、第1把持部材2の第1端部4の全端域と、第2把持部材3の第2端部6の全端域とを、帯状の連結部材を用いて、第1把持部材2と第2把持部材3を引き離そうとしても簡単に連結が破壊されないような強度を持たせ連結させることがよい。第1端部4と連結部材との固定、および第2端部6と連結部材との固定は、ミシン縫い、接着剤等によることができる。
他の連結態様として、複数の連結部材を用いて、第1把持部材2の第1端部4と、第2把持部材3の第2端部6とを、任意の間隔で連結してもよい。
上記の連結部材の材料は、第1把持部材2を構成する材料または第2把持部材3を構成する材料と同じのものあっても、あるいは異なるものでもよい。連結部材の材料としては、前記した天然、合成、化学繊維等からなる編織物から選択されるものを使用することができる。
本明細書にいう「第1把持部材2と第2把持部材3とで防護プレート9を挟持した状態」とは、図1に示すような防護プレート9の一方の面10を第1把持部材2が覆い、他方の面11を第2把持部材3が覆い、第1把持部材2と、第2把持部材3との間に防護プレート9が介在している状態を指す。
固定部材8は、第1把持部材2と第2把持部材3とで防護プレート9を挟持した状態で保持する役割を果たす。固定部材8は、防護プレート9の一方の面10を第1把持部材2が覆い、他方の面11を第2把持部材3が覆うようにした状態で挟持し、防護プレート9が、第1把持部材2および第2把持部材3から外れて脱落しないように固定するためのものである。こうして防護プレート9が第1把持部材2および第2把持部材3から外れて脱落することが防止されると、活動がし易くなるとともに身体を有効に防護することができる。
図2は、本発明の一実施形態の防護プレート収納体の一面を模式的に示す斜視図である。また、図3は、図2に示す本発明の一実施形態の防護プレート収納体の他面を模式的に示す斜視図である。固定部材8は、図1〜図3に示すように、第1端部4とは反対側の第1把持部材2の一端である第3端部5と、第2端部6とは反対側の第2把持部材3の一端である第4端部7とを連結させることにより、第1把持部材2と第2把持部材3とで、前記防護プレート9を挟持した状態で保持するものであってもよい。
図1〜図3に示されている固定部材8は、例えば、第2把持部材3の第4端部7に設けられた帯状部材13と、帯状部材13に設けられた連結部材14と、連結部材14と着脱可能に連結し、第1把持部材2に設けられた連結部材15とを有する。
図1に示されているように、帯状部材13が第1把持部材2の第3端部5と第2把持部材3の第4端部7との間を跨ぐ形になるので、防護プレート9が第3端部5と第4端部7との間から抜け落ちてしまうことを防止することが可能になる。
連結部材15は、図3に示されているように、第1把持部材2における防護プレート9に接する面とは反対側の面、すなわち、防護プレート9を挟持したときに外側に現れる面に設けられていることが好ましい。また、連結部材15の位置は、第1把持部材2の第1端部4と第3端部5とを結ぶ方向(以下、「長さ方向」)に垂直な方向(以下、「幅方向」)の中央部であることが好ましい。このような構成にすることにより、第1把持部材2が防護プレート9をしっかりと押えつけることが可能になり、また、第3端部5と第4端部7との間からの防護プレート9の抜け落ちを確実に防止することが可能になる。
連結部材14、15としては、例えば、面ファスナーを用いることができるが、これに限定されるものではない。
帯状部材13の幅は、特に制限がなく、防護プレートを挟持した状態で保持することができればよい。
なお、図1〜図3には、第3端部5と第4端部7との連結を、1個の固定部材8で連結した構成を示したが、必ずしも固定部材8の数は、1個に限定されるものではない。固定部材8の数は、2個、あるいは3個以上であってもよく、固定部材8を複数個設けることに、より確実に保持することができる。
図5および図6は、本発明の他の実施形態の防護プレート収納体100の模式図である。防護プレート収納体100は、図5および図6に示すように、防護プレート9の一方の面10を覆う第1把持部材20と、前記第1把持部材20に連結されるとともに、前記防護プレート9の他方の面11を覆う第2把持部材30と、前記第1把持部材20と前記第2把持部材30とにより前記防護プレート9を覆っている状態で前記防護プレート9を挟持して保持させるための固定部材80と、を備える。さらに、防護プレート収納体100は、第1把持部材20に接続するとともに、前記第2把持部材30の外周を横断して前記第2把持部材30を締め付けることにより前記第1把持部材20と前記第2把持部材30とによる前記防護プレート9の挟持を強める1または複数の帯状部材を備える。
なお、第1把持部材20、第2把持部材30、固定部材80については、前記した第1把持部材2、第2把持部材3、固定部材8と同様の材料、形状、大きさ、厚さのものを使用することができる。また第1把持部材20と、第2把持部材30とが、連続した1枚ものからなる場合においては、前記と同様に連結部をさらに帯状の補強部材90で補強してもよい。
また、図5および図6には、帯状部材として、2本の帯状部材16、16´、17、17´からなる態様を示す。図5および図6に示されているように、防護プレート収納体100に収納した防護プレート9を、腕または脚に確実に装着し、また、窓格子に確実に固定するためには、2本、もしくはそれ以上の本数とすることがよい。防護プレート収納体100に収納した防護プレート9の取り外しの操作性、安定な装着性等を考慮すると、図5および図6に示されているように、帯状部材の本数は2本が好ましい。
前記帯状部材の少なくとも1は、前記第1把持部材20において前記第1端部40と前記第3端部50とを結ぶ方向に対して交わる方向の両側にある第1側縁18および第2側縁19のそれぞれに接続し、前記第2把持部材30の外周を横断して前記第2把持部材30を締め付ける機能を有するものであってもよい。
帯状部材16、16´、17、17´は、後述する環状部材に挿入した腕または脚と、前記第1把持部材20と前記第2把持部材30で挟んだ防護プレート9とを、確実に一体化するための役割を果たすことができる。
また、図18に示されているように、第1把持部材20と第2把持部材30で挟んだ防護プレート9を、胸部に装着して使用する場合には、帯状部材16、16´、17、17´を装着者の背中に回し第1側縁18と第2側縁19とを結び付けることにより装着することができる。
さらに、図19に示されているように、防護プレート収納体100に防護プレート9を収納し、これを窓格子に固定して使用する場合には、帯状部材16、16´、17、17´を窓格子に回し第1側縁18と第2側縁19とを結び付けることにより固着することができる。
図5および図6に示されているように、第1側縁18に固着した帯状部材16、16´の先端には、係合部材21、21´が備えられ、又、第2側縁19に固着した帯状部材17、17´の先端には、係合部材21、21´に係合する係合部材22、22´が備えられている。
第1側縁18に固着した帯状部材16、16´と、第2側縁19に固着した帯状部材17、17´との全長さは、「防護プレート収納体100に防護プレート9を収納し、これに腕または脚を挿入して固定し、前記係合部材21、21´、22、22´が係合できるような長さ」、「胸部に装着し、帯状部材を装着者の背中に回し、前記係合部材が係合できるような長さ」、および、「窓格子に固定し、前記係合部材が係合できるような長さ」とすることがよい。
係合部材21、21´、22、22´の少なくとも一方は、帯状部材16、16´、17、17´の長さが調節できる機能を有していることが好ましい。このように長さが調節できる機能を有することによって、腕または脚、胸部、窓格子のいずれにも適用することができる。
係合部材21、21´、22、22´としては、例えば、雄バックル21、21´と雌バックル22、22´とからなるものを使用することができる。この係合部材21、21´、22、22´としては、具体的には、付勢手段を備え、被挿入部を有する被係合部材(雌バックル)22、22´と、被挿入部へ挿入する係合部材(雄バックル)21、21´とからなり、係合時は、付勢力によって、付勢されて係合され、係合解除時には、付勢力を解除する係止レバーを押して解除する構造のものを使用することができる。
帯状部材の長さ調節機能は、雄バックル21、21´、雌バックル22、22´のいずれに設けてもよい。この長さ調節機能としては、バックルに枠状体と、この枠状体に形成した帯状体の巻き掛け棹とから構成されるものを例示することができる。
また、帯状部材16、16´、17、17´の幅は、特に制限がなく、腕または脚に確実に装着でき、また窓格子に確実に固定できればよい。幅があまり狭すぎる場合、防護プレート収納体100に収納した防護プレート9を、安定して、前腕、大腿、脛、胸部に装着し、並びに、窓格子に安定して固定することが困難となる。逆に、幅があまり広すぎる場合、係合部材における長さ調節において、歪んだり、1本しか設けることができなくなり、前記と同様に安定して装着、又は固定することが困難となる。
帯状部材16、16´、17、17´の材料は、第1把持部材20、第2把持部材30と同様の材料から構成することが好ましい。中でも、芳香族ポリアミド繊維等の高強度高分子繊維材料が好ましい。
係合部材としては、例えば、一般名称「クィックリリースバックル」で市販されているものや、商品名「COBRA BUCKLE」(AustriAlpin社製)で市販されているものを使用することができる。係合部材には、ある程度の力がかかることもあるので、金属製のものが好適である。
さらに、防護プレート収納体100において、少なくとも1の帯状部材は、第1把持部材20の第1端部40と第3端部50のそれぞれに接続し、第2把持部材30の外周を横断して第2把持部材30を締め付けるように構成してもよい。
具体的には、図5および図6に示すように、第1端部40と第3端部50とを、防護プレート9を挟んだ状態で第2把持部材30の外周を横断して第2把持部材30を締め付けつつ第1端部40と第3端部50とを結び付ける帯状部材23、23´、24、24´を有することが好ましい。
帯状部材23,23´、24、24´は、第2把持部材30を締め付けつつ第1端部40と第3端部50とを結び付けるほか、後述する腕または脚を挿入した環状部材の上から第1側縁18および第2側縁19のそれぞれに接続し、第2把持部材3の外周を横断して第2把持部材30を締め付ける帯状部材16、16´、17、17´の上に配置することにより、帯状部材16、16´、17、17´にテンションを加え、腕または脚と、第1把持部材20と第2把持部材30で挟んだ防護プレート9を確実に一体化する作用を有する。
また、帯状部材23、23´、24、24´は、窓格子への固定時に、第1側縁18および第2側縁19のそれぞれに接続し、第2把持部材30の外周を横断して第2把持部材30を締め付ける帯状部材16、16´、17、17´にテンションを加え、窓格子に、第1把持部材20と第2把持部材30で挟んだ防護プレート9を確実に一体化するための機能も有する。
さらに、帯状部材23、23´、24、24´は、第1把持部材20と、第2把持部材30とを、挟持した状態で保持する機能も有する。すなわち、帯状部材23、23´、24、24´は、固定部材80の役割を補助する。
第1端部40と、第3端部50とのそれぞれに接続し、第2把持部材30の外周を横断して第2把持部材30を締め付ける帯状部材は、図5および図6には、2本の場合を示した。より効果的な締め付けを行なうためには、第2把持部材30の両側部に設けることが好ましい。
第1端部40に固定された帯状部材23、23´には、その先端に係合部材25、25´が備えられ、また、第3端部50に固定された帯状部材24、24´には、その先端に、係合部材25、25´に係合する係合部材26、26´が備えられている。係合部材25、25´、26、26´同士を係合させることにより、帯状部材23、24、帯状部材23´、24´を一体化することにより、第1端部40と、第3端部50とを結び付け、第2把持部材30を締め付けることができる。
係合部材25、25´、26、26´としては、中脚の両側に設けられた弾性脚とからなる雄バックル25、25´と、この弾性脚を内向きに撓み込ませながら所定の差し込み位置での弾性脚の弾み戻しにより弾性脚に設けた突部を係合する雌バックル26、26´とから構成されるバックルが使用できる。
帯状部材23、23´、24、24´は、その一方、又は両方が、長さを調節できるように構成することが好ましい。
帯状部材23、23´、24、24´の長さ調節機能は、雄バックル25、25´、雌バックル26、26´のいずれに設けてもよい。この長さ調節機能としては、バックルに枠状体と、この枠状体に形成した帯状体の巻き掛け棹とから構成されるものを例示することができる。
帯状部材23、23´、24、24´の幅は、特に制限がない。幅が狭すぎる場合、締め付ける効果に劣る。逆に、幅が広すぎる場合、後述する環状部材を設ける際の妨げになる。例えば、1〜10cm程度とすればよい。
帯状部材23、23´、24、24´としては、第1把持部材20、第2把持部材30と同様の材料から構成することが好ましい。中でも、芳香族ポリアミド繊維等の高強度高分子繊維材料が好ましい。
係合部材25、25´、26、26´としては、例えば、商品名「プラスチックバックル」で市販されているもの(YKK社製)や、商品名「テープバックル」で市販されているもの(ニフコ社製)等を使用することができる。
なお、図5には、帯状部材23、23´として、1本からなるものを、第1把持部材20の第1端部40に固定し、その先端に係合部材25、25´を設けてなるものを例示した。
さらに、第2把持部材30の第2端部60に、帯状部材23、23´が挿通する挿通部材27、27´を設けてもよい。例えば、図5に示すように、第1把持部材20の第1端部40から延びる帯状部材23、23´を挿通部材27、27´に挿通し、前記第3端部50に固定された帯状部材24、24´の係合部材26、26´と係合させるようにしてもよい。こうすることにより、帯状部材23、23´は、第2把持部材30を確実に締め付けることができる。
また、防護プレート収納体100は、図示はしていないが、少なくとも1の帯状部材は、第1把持部材20の第3端部50および第2把持部材30の第2端部60のそれぞれに接続し、第2把持部材30の外周を横断して第2把持部材30を締め付ける機能を有するように構成してもよい。すなわち、図5においては、少なくとも1の帯状部材は、第1把持部材20の第1端部40と第3端部50のそれぞれに接続し、第2把持部材30の外周を横断して第2把持部材30を締め付ける機能を有するように構成したが、一方を第1把持部材20の第1端部40に代えて、第2把持部材30の第2端部60に接続してもよい。
第2端部60に接続した帯状部材の先端には、第1把持部材20の第3端部50に接続した帯状部材の先端に設けた係合部材と係合する係合部材が備えることが好ましい。
図7は、図5および図6に示されている防護プレート収納体で防護プレートを挟持して保持させた状態の模式図である。防護プレート収納体100の使用時に、第1把持部材20と第2把持部材30が連結された防護プレート収納体100を、防護プレート9の一方の面を第1把持部材20が覆い、他方の面を第2把持部材30が覆うように配置する。そして、第1把持部材20と第2把持部材30とは、固定部材80によって防護プレート9を挟持して保持させる。
図8は、本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体の模式図である。図示されているように、防護プレート収納体200は、第2把持部材において防護プレートに接する面とは反対側の外表面に固定され、腕または脚を挿入可能な環状部材300を更に備えることが好ましい。
この環状部材としては、腕または脚を挿入可能な環状構造を有していればよく、図8に示す構成に限定されるものではない。また、環状部材を構成する材料も、特に制限がない。例えば、編織物やシート等から形成され、編織物としては、天然、合成、化学繊維からなる編織物を挙げることができ、また、シートとしては、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、天然ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の合成ゴム等からなる軟質のシートを挙げることができる。
環状部材300は、防護プレート収納体200に収納した防護プレートを腕または脚に固定するための機能を有する。
また、環状部材300は、防護プレート収納体200に収納した防護プレートを挟んだ状態で窓格子に固定する機能も有する。
前記環状部材300は、図8に示すように、例えば、長方形のシート形状からなり、その一端部302が、他端部301を内側に巻き込むことにより環状を形成する構成からなる。
より具体的には、環状部材300は、第4端部270から第2端部260に向けて腕または脚が挿入できるような環状を形成している。そして、その一端部302が、他端部301を内側に巻き込み、一端部302が他端部301と重なり合うように構成されている。一端部302が、他端部301と接する面には、接合部材303、303´が設けられ、一端部302の他端部301と接する面にも、接合部材304、304´が設けられている。一端部302が、他端部301を内側に巻き込み、接合部材303、303´、304、304´により接合し、環状を形成するように構成されている。
さらに、長方形状の環状部材300の他端部301には、その先端に接合部材305、305´を有する帯状部材306、306´が設けられている。この帯状部材306、306´が、環状部材300の中央部からやや一端部側に穿設された貫通孔307、307´を挿通して、一端部302の外面に設けられた接合部材308、308´と接合する。これにより、環状部材300に挿入された腕または脚が防護プレート収納体200に確実に固定される。
各接合部材としては、例えば、着脱自在に係合する面ファスナーを用いることができる。
図8および図9において、220は第1把持部材、230は第2把持部材、240は第1端部、250は第3端部、260は第2端部、270は第4端部、280は固定部材、212は補強部材、213は帯状部材、214、215は連結部材、216、216´、217、217´は帯状部材、218は第1側縁、219は第2側縁、221、221´、222、222´は係合部材、223、223´、224、224´は帯状部材、226、226´は係合部材である。
図10は、図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体で防護プレートを挟持して保持させた状態の模式図である。第1把持部材220と第2把持部材230が連結された防護プレート収納体200を、防護プレート9の一方の面を第1把持部材220が覆う。そして、環状部材300の片側を折りたたみ、帯状部材306、306´を貫通孔307、307´に挿通する。
また、図11は、図10に続く防護プレート収納体200の使用態様を示す斜視図である。環状部材300のもう片側を折りたたみ、環状を形成した状態を示したものである。
また、防護プレート収納体200は、図8に示すように、第1把持部材220の第1端部240で、環状部材300の延長上に、帯状部材295からなる半円形部材を設けることが好ましい。さらに、この帯状部材295には、半円の大きさを調節することができる調節部材296、296´を設けることが好ましい。
帯状部材295からなる半円形部材は、環状部材300に挿入して固定した腕または脚をより確実に防護プレート収納体200に収納した防護プレート9に固定するための部材である。こうすることにより、防護プレート9と腕または脚を一体化でき、防護プレート9を有効に用いることができる。
例えば、図16および図17に示すように、環状部材300に腕を挿入して固定し、半円形部材が、手の指の付け根部分に位置するようにする。こうすることにより、腕に加えて、手の指の付け根部分まで固定することができるので、盾として使用する際の機動性を高めることができる。
なお、図8には、帯状部材295からなる半円形部材の大きさを調節する調節部材を2個設けた態様を示したが、1個であってもよい。大きさ調節部材としては、例えば、枠状体と、この枠状体に形成した帯状体の巻き掛け棹とから構成されるものを使用することができる。例えば、大きさ調節部材としては、商品名「プラスチックアジャスター」として市販されているもの(YKK社製)を例示することができる。
本発明の防護プレート収納体によって収納される防護プレート9としては、従来から、警備、警察、自衛隊、海上保安庁等、あるいは諸外国の同様の組織等で使用されているものを用いることができる。図4には、一方の面10が凸状を形成し、反対側の面11が凹状を形成した防護プレート9を示した。本発明の収納対象の防護プレートは、図4に示した形状に限定されるものではない。また、防護プレートの外殻形状も、長方形状、異形長方形状、楕円形状等のいずれであってもよい。また、防護プレートの形状、大きさも、特に制限がない。さらに、防護プレートの厚さも任意の厚さのものを使用でき、数mmから1cm程度のものが使用できる。余り厚くなると重くなりすぎ、防護プレートとして身体に装着した場合、活動がし難くなる。逆に、薄くなりすぎると、防護プレートとしての機能が劣るようになる。
防護プレート9の材質としては、金属材料、セラミックス材料、セラミックス材料と高強度高分子繊維材料との複合材料等をあげることができる。複合材料を構成する高強度高分子繊維材料としては、芳香族ポリアミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリエステル繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維等が例示される。
以下に、本発明に係る防護プレート収納体200の腕に装着する場合について具体的に説明する。
図12は、図8および図9に示す本発明のさらに他の実施形態の防護プレート収納体に防護プレートを収納し、これを左腕部に装着した一実施形態の模式図である。まず、図12に示すように、防護プレート収納体200の第2把持部材230に設けた環状部材300に腕を挿入する。腕は、第2把持部材230の第4端部270から第2端部260に向けて、半円形部材295に手の指の付け根が接する位置まで挿入する。
図13は、図12に続く実施形態の模式図である。つぎに、図13に示すように、環状部材300の一端部302が、他端部301を内側に巻き込むようにし、接合部材303、303´、304、304´が接合させられる。
図14は、図13に続く実施形態の模式図である。ついで、図14に示すように、環状部材300の他端部301に固着され、貫通孔307、307´を挿通した帯状部材306、306´の先端に係合機構を備えた接合部材305、305´を、一端部の外面に設けられた係合機構を備えた接合部材308、308´と係合させる。これにより、挿入された腕が環状部材に固定される。
図15は、図14に続く実施形態の模式図である。その後、図15に示すように、帯状部材216、216´、217、217´の先端に設けた係合部材221、221´、222、222´同士を係合する。こうすることにより、帯状部材216、216´、217、217´が環状部材300を外側から締め付け、腕部が、さらに確実に固定される。
図16は、図15に続く実施形態の模式図である。ついで、図16に示すように、帯状部材216、216´の上に位置するように、帯状部材223,224を配して帯状部材223の先端に備えられた係合部材225と、帯状部材224の先端に備えられた係合部材226を係合する。このように、帯状部材の長さ調節を行い、締め付けを強化する。こうすることにより、腕と防護プレート収納体に収納した防護プレートを確実に一体化することができる。
図17は、図8および図9に示す防護プレート収納体200に防護プレート9を収納し、これを左腕部に装着した状態の模式図である。図17に示すように、上記のようにして防護プレート収納体200に収納した防護プレート9を腕に装着し、盾として使用することができる。そして、これによれば、両手を自由に使うことができ、作戦活動を大幅に広げることができる。なお、脚に装着する場合にも、上記と同様に行うことにより装着することができる。
図18は、図8および図9に示す防護プレート収納体200に防護プレート9を収納し、これ胸部に装着した状態の模式図である。図18に示すように、胸には、帯状部材216,217を肩にかけるようにすることで装着することができる。
図19は、図8および図9に示す防護プレート収納体200に防護プレート9を収納し、これ窓格子に固定した状態の模式図である。さらに、窓格子へは、前記第1把持部材220において前記第1端部240と前記第3端部250とを結ぶ方向に対して交わる方向の両側にある第1側縁218および第2側縁219のそれぞれに接続し、前記第2把持部材230の外周を横断して前記第2把持部材230を締め付ける帯状部材216、216´、217、217´を用いて固定することができる。
なお、窓格子への固定にあたっては、要すれば、帯状部材216,216´の上に位置するように帯状部材223,224で帯状部材216,216´を締め付けてもよい。これにより、窓格子に防護プレート収納体に収納した防護プレートを確実に一体化することができる。
図20および図21は、防護プレート収納体を折り畳んだ状態の模式図である。防護プレート収納体は、図20および図21に示すように、第2把持部材の第4端部が中側に位置し、第1把持部材の第3端部が外側に位置するように巻回することにより、保管、携帯に便利なようにコンパクト化できる。
防護プレート収納体には、図8に示すように、敵の目を欺くためのカモフラージュとして、例えば、接合部材(例えば、面ファスナー)付きの偽装用の迷彩偽装網や、布等を取り付けるため、迷彩偽装網等に設けられた接合部材(例えば、面ファスナー)と接合する接合部材(例えば、面ファスナー)400を第1把持部材に設けてもよい。
本発明の防護プレート収納体は、防護プレートを収納し、盾として使用することができる。
1、100、200:防護プレート収納体、2、20、220:第1把持部材、3、30、230:第2把持部材、4、40、240:第1端部、5、50、250:第3端部、6、60、260:第2端部、7、70、270:第4端部、8、80、280:固定部材、9:防護プレート、10:防護プレートの一方の面、11:防護プレート9の他方の面、12、90、212:補強部材、13、213:帯状部材、14、214:連結部材、15、215:連結部材、16、16´、216、216´:帯状部材、17、17´:帯状部材、18:第1側縁、19:第2側縁、20:第1把持部材、21、21´、221、221´:係合部材、22、22´、222、222´:係合部材、23、23´、223、223´:帯状部材、24、24´、224、224´:帯状部材、25、25´、225、225´:係合部材、26、26´、226、226´:係合部材、27、27´、227:挿通部材、295:帯状部材、296、296´:調節部材、300:環状部材、301:他端部、302:一端部、303、303´:接合部材、304、304´:接合部材、305、305´:接合部材、306、306´:帯状部材、307、307´:貫通孔、308、308´:接合部材、400:接合部材。

Claims (7)

  1. 防護プレートの一方の面を覆う第1把持部材と、
    前記第1把持部材に連結されるとともに、前記防護プレートの他方の面を覆う第2把持部材と、
    前記第1把持部材と前記第2把持部材とにより前記防護プレートを覆っている状態で前記防護プレートを挟持して保持させるための固定部材と、を備える防護プレート収納体。
  2. 前記第1把持部材および前記第2把持部材は、前記第1把持部材の一端である第1端部と、前記第2把持部材の一端である第2端部とが連結し、
    前記固定部材は、前記第1端部とは反対側の前記第1把持部材の一端である第3端部と、前記第2端部とは反対側の前記第2把持部材の一端である第4端部とを連結させることにより、前記第1把持部材と前記第2把持部材とで前記防護プレートを挟持した状態で保持させる請求項1に記載の防護プレート収納体。
  3. 前記第1把持部材に接続するとともに、前記第2把持部材の外周を横断して前記第2把持部材を締め付けることにより前記第1把持部材と前記第2把持部材とによる前記防護プレートの挟持を強める1または複数の帯状部材を更に備える請求項1または2に記載の防護プレート収納体。
  4. 少なくとも1の前記帯状部材は、前記第1把持部材において前記第1端部と前記第3端部とを結ぶ方向に対して交わる方向の両側にある第1側縁および第2側縁のそれぞれに接続し、前記第2把持部材の外周を横断して前記第2把持部材を締め付ける請求項3に記載の防護プレート収納体。
  5. 少なくとも1の前記帯状部材は、前記第1把持部材の前記第1端部と前記第3端部のそれぞれに接続し、前記第2把持部材の外周を横断して前記第2把持部材を締め付ける請求項3または4に記載の防護プレート収納体。
  6. 少なくとも1の前記帯状部材は、前記第1把持部材の前記第3端部および前記第2把持部材の前記第2端部のそれぞれに接続し、前記第2把持部材の外周を横断して前記第2把持部材を締め付ける請求項3〜5のいずれか1項に記載の防護プレート収納体。
  7. 前記第2把持部材において前記防護プレートに接する面とは反対側の外表面に固定され、腕または脚を挿入可能な環状部材を更に備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の防護プレート収納体。
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