JP2015052330A - プラスチック複合管 - Google Patents

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浩章 西坂
Hiroaki Nishizaka
浩章 西坂
友裕 従野
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友裕 従野
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Abstract

【課題】プラスチック複合管に高圧水が作用する場合において、接続部が拘束部として作用したとしてもレジンモルタル層にクラックが発生するのを可及的に防止する。【解決手段】レジンモルタル層2と、このレジンモルタル層2の外面及び内面をそれぞれ補強する外面FRP層3及び内面FRP層4とからなるプラスチック複合管1であって、前記レジンモルタル層2にガラス繊維のチョップドストランドが添加されている。これにより、プラスチック複合管におけるレジンモルタル層の許容たわみを向上させ、クラックの発生を防止することができる。【選択図】図2

Description

この発明は、プラスチック複合管に関するものである。
一般に、ガラス繊維、不飽和ポリエステル樹脂及び硅砂からなるプラスチック複合管が市販され、上下水道管や農業用水管、電線保護管等に使用されている。このプラスチック複合管は、円筒状のレジンモルタル層と、このレジンモルタル層の外面及び内面をそれぞれ補強する外面FRP層及び内面FRP層とからなる積層構成を有している。
ここで、レジンモルタル層を構成するレジンモルタルは、不飽和ポリエステル樹脂に、硅砂及び炭酸カルシウムを添加して形成される。また、外面FRP層及び内面FRP層を構成するFRPは、それぞれ周方向及び軸方向に配されたガラス繊維に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させてなるガラス繊維強化プラスチックである(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−271488号公報 第3図
ところで、前述したプラスチック複合管に高圧水が作用するとき、プラスチック複合管の挿し口を受け口に接合して互いに接続する場合は、水圧によって管体が膨張すると、挿し口や受け口の継手部も追従して膨張する。一方、プラスチック複合管を鋼製継輪を介して接続する場合や、水圧試験時における鋼製フランジを介して接続する場合は、それらの接続部が拘束部として作用し、管体の膨張に追従して膨張することができない。これにより、プラスチック複合管に、接続部と管体との間の変位差に基づいて曲げ応力が発生する。この場合、プラスチック複合管を構成する外面FRP層及び内面FRP層は、軸方向に強化層(ガラス繊維)が存在するものの、レジンモルタル層においては、軸方向に明確な補強層は存在しない。このため、圧力や管径によってはレジンモルタル層にクラックが発生するおそれがある。レジンモルタル層にクラックが発生すると、それを起点にクラックが進行し、プラスチック複合管の破壊につながるものとなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、プラスチック複合管に高圧水が作用する場合において、接続部が拘束部として作用したとしてもレジンモルタル層にクラックが発生するのを可及的に防止することのできるプラスチック複合管を提供するものである。
本発明は、レジンモルタル層と、このレジンモルタル層の外面及び内面をそれぞれ補強する外面FRP層及び内面FRP層とからなるプラスチック複合管であって、前記レジンモルタル層にガラス繊維のチョップドストランドが添加されることを特徴とするものである。
本発明によれば、プラスチック複合管に高圧水が作用する場合において、プラスチック複合管の接続部が拘束部として作用したとしても、レジンモルタル層に添加されたガラス繊維のチョップドストランドが補強層として機能し、プラスチック複合管に作用する曲げ応力に抗することができる。また、レジンモルタル層の伸び率を向上させて外面FRP層及び内面FRP層の伸び率との差を縮小することができる。これにより、レジンモルタル層にクラックが発生することを可及的に防止することができる。
なお、ガラス繊維のチョップドストランドは、その目的からできるだけ軸方向と平行に配向することが望ましい。また、成形性との兼ね合いから、不飽和ポリエステル樹脂への含浸に適した収束剤が用いられていることが望ましい。
本発明において、前記ガラス繊維のチョップドストランドの長さが9mm以上であって、ガラス繊維のチョップドストランドの添加量がレジンモルタル層の5重量%以上、または、ガラス繊維のチョップドストランドの長さが13mm以上であって、ガラス繊維のチョップドストランドの添加量がレジンモルタル層の3重量%以上、または、ガラス繊維のチョップドストランドの長さが25mm以上であって、ガラス繊維のチョップドストランドの添加量がレジンモルタル層の2重量%以上であることが好ましい。すなわち、レジンモルタル層の許容たわみを向上させるためには、ガラス繊維長が9mm以上、かつ、ガラス繊維の添加量が5重量%以上、または、ガラス繊維長が13mm以上、かつ、ガラス繊維の添加量が3重量%以上、または、ガラス繊維長が25mm以上、かつ、ガラス繊維の添加量が2重量%以上である必要がある。
本発明によれば、プラスチック複合管に高圧水が作用する場合において、接続部が拘束部として作用したとしてもレジンモルタル層にクラックが発生するのを可及的に防止することができる。
本発明のプラスチック複合管の一実施形態を一部破断して示す斜視図である。 図1のA部拡大図である。 比較例及び実施例の試験片の試験結果を示すグラフである。
以下、本発明のプラスチック複合管1の一実施形態を図面に基づいて説明する。
この実施形態のプラスチック複合管1も、前述したように、円筒状のレジンモルタル層2と、このレジンモルタル層2の外面及び内面をそれぞれ補強する外面FRP層3及び内面FRP層4とからなる積層構成を有している(図1、図2参照)。
ただし、レジンモルタル層2を構成するレジンモルタルは、不飽和ポリエステル樹脂に、硅砂及び炭酸カルシウムともにガラス繊維のチョップドストランドを添加して形成されている。
また、外面FRP層3及び内面FRP層4を構成するFRPは、それぞれ周方向及び軸方向に配されたガラス繊維3a,4aに不飽和ポリエステル樹脂3b,4bを含浸させてなるガラス繊維強化プラスチックである。
次に、このようなプラスチック複合管1を構成するレジンモルタル層2について、試験片を作成し、JIS K 7017「繊維強化プラスチック−曲げ特性の求め方」に準拠して3点曲げ試験を実施し、たわみを求めた。
ここで、ガラス繊維のチョップドストランドとしては、日本電気硝子社製のACS9PH−901X(カット長9mm、繊維径18μm)、ACS13PH−901X(カット長13mm、繊維径18μm)、ACS19PH−901X(カット長19mm、繊維径18μm)、ACS25PH−901X(カット長25mm、繊維径18μm)をそれぞれ用いた。
実施例の試験片は、プラスチック複合管を構成するレジンモルタル層の配合と同配合の硅砂、炭酸カルシウム、不飽和ポリエステル樹脂に設定長さのガラス繊維をそれぞれレジンモルタル層の重量に対する割合を変えて添加して混練し、所定サイズの型枠に充填して硬化させ、脱型して作成した。
具体的には、実施例1として、ACS9PH−901Xを用い、レジンモルタル層の重量に対して2重量%、3重量%、5重量%に変えてそれぞれ6本ずつ試験片(縦30mm×横30mm×長さ170mm)を作成した(実施例1−1〜1−3)。
実施例2として、ACS13PH−901Xを用い、レジンモルタル層の重量に対して2重量%、3重量%、5重量%に変えてそれぞれ6本ずつ試験片(縦30mm×横30mm×長さ170mm)を作成した(実施例2−1〜2−3)。
実施例3として、ACS19PH−901Xを用い、レジンモルタル層の重量に対して2重量%、3重量%、5重量%に変えてそれぞれ6本ずつ試験片(縦30mm×横30mm×長さ170mm)を作成した(実施例3−1〜3−3)。
実施例4として、ACS25PH−901Xを用い、レジンモルタル層の重量に対して2重量%、3重量%、5重量%に変えてそれぞれ6本ずつ試験片(縦30mm×横30mm×長さ170mm)を作成した(実施例4−1〜4−3)。
比較例は、プラスチック複合管を構成するレジンモルタル層の配合と同配合の硅砂、炭酸カルシウム、不飽和ポリエステル樹脂を混練し、所定サイズの型枠に充填して硬化させ、脱型して作成した3本の試験片(縦30mm×横30mm×長さ170mm)である。
これらの実施例及び比較例の各試験片についての3点曲げ試験の結果を下記の表1及び図3に示す。
Figure 2015052330
(考察)
試験片の厚み30mmは、直径2000mmのプラスチック複合管の厚みにほぼ相当する。また、直径2000mmのプラスチック複合管の負荷試験時における最大たわみは、フランジ端部より約300mm離れた位置において、4.6mmである。
なお、JIS K 7017より、たわみは、支点間距離の2乗に比例することから、試験時の支点間距離90mmを実際のプラスチック複合管のたわみに換算するためには、試験片のたわみを(300/90)^2≒11.1倍すればよい。例えば、比較例の許容たわみ(最大値)は、0.398mmであるから、プラスチック複合管に換算すると、0.398mm×11.1≒4.42mmとなり、これは、実際のプラスチック複合管1のたわみ4.6mmより小さくなっている。
一方、これまでの経験則により、負荷試験時の物性特性に対しては、少なくとも1.1倍程度の安全率を確保する必要があることが把握されており、実施例のたわみ(最小値)からプラスチック複合管のたわみに換算し、この換算値が、比較例の換算値4.42mmに安全率1.1を乗じた値4.862mmよりも大きなものを選択すると、実施例1−3,2−2,2−3,3−2,3−3,4−1〜4−3となる。
なお、曲げ試験時における最大荷重点における外観を観察した場合、比較例においては大きなクラックが発生したのに対し、何れの実施例においても外観上目立ったクラックの発生は認められなかった。
これらのことから明らかなように、実施例1−3,2−2,2−3,3−2,3−3,4−1〜4−3は、レジンモルタル層の厚みを大きくすることなく、すなわち、重量を大きくすることなくレジンモルタル層の許容たわみを向上させてクラックの発生を防止することができる。したがって、例えば、農業用水の長距離送水に対応して圧力を上昇させた高圧水を供給する場合において、プラスチック複合管1を鋼製継輪等を介して接続する場合においても、レジンモルタル層2にクラックが発生することを可及的に防止することができる。
1 プラスチック複合管
2 レジンモルタル層
3 外面FRP層
4 内面FRP層

Claims (2)

  1. レジンモルタル層と、このレジンモルタル層の外面及び内面をそれぞれ補強する外面FRP層及び内面FRP層とからなるプラスチック複合管であって、前記レジンモルタル層にガラス繊維のチョップドストランドが添加されることを特徴とするプラスチック複合管。
  2. 請求項1に記載のプラスチック複合管において、前記ガラス繊維のチョップドストランドの長さが9mm以上であって、ガラス繊維のチョップドストランドの添加量がレジンモルタル層の5重量%以上、または、ガラス繊維のチョップドストランドの長さが13mm以上であって、ガラス繊維のチョップドストランドの添加量がレジンモルタル層の3重量%以上、または、ガラス繊維のチョップドストランドの長さが25mm以上であって、ガラス繊維のチョップドストランドの添加量がレジンモルタル層の2重量%以上であることを特徴とするプラスチック複合管。
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