JP2015051112A - 清掃用タオルとその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】病原菌やウイルスで汚染された被清掃対象を清掃用タオルの未汚染面で確実に清拭可能とする。【解決手段】清掃用タオルを八つ折りに畳み、一方の側の最表側面に1番を表す記号を付し、該1番を表す記号を付した面の次の次の面に2番を表す記号を付し、該2番を表す記号を付した面の次の次の面に3番を表す記号を付し、該3番を表す記号を付した面の次の次の面に4番を付し、最表側面で被清掃対象を清拭し、清拭に使用した面とその下の面を2枚ずつめくりながら次の順番の記号が付された面を出し、この記号が付された面で被清掃対象を清拭する。【選択図】図11
Description
本発明は、病院や医院等の医療施設において、病原菌やウイルスで汚染されている可能性のある箇所を清拭するのに好適な清掃用タオルとその使用方法に関するものである。
病院や医院等の医療施設には毎日様々な人々が訪れている。これらの医療施設を訪れた人々は医療施設内でドア、手摺、エレベータ、カウンター、ソファー等、様々な箇所に接触する。病院や医院等の医療施設を訪れた人々の中には病原菌やウイルスを保有している人が含まれている可能性が高いので、医療施設内のこれらの箇所は病原菌やウイルスによって汚染される可能性がある。
病院や医院等の医療施設内のこれらの箇所が病原菌やウイルスで汚染されていると、これらの箇所に触れた様々な人々が病原菌やウイルスに感染し、この病原菌やウイルスに感染した人々が更に別の箇所を病原菌やウイルスで汚染させ、病原菌やウイルスによる汚染が拡散して行く。そこで、病原菌やウイルスで汚染されているこれらの箇所はきれいな清掃用タオルで定期的に清拭することによって病原菌やウイルスを除去し、病原菌やウイルスの拡散を防止する必要がある。
ここで、これらの医療施設の清掃作業において注意すべき点の一つは、病原菌やウィルスの拡散を防止・予防することである。そのため、タオル等による清拭(乾式・湿式共に)は、『二度拭き』すべきではない。一度目の清拭で折角タオルに付着した病原菌やウイルスが二度目の清拭で清拭部に拡散してしまうからである。また、一度清拭に使用した面の裏面は、清拭に使用すべきではない。一度清拭すると、病原菌やウィルスがタオルの裏面に浸透してしまうので、一度清拭に使用した面の裏面で清拭すると清拭部がこの病原菌やウィルスで汚れてしまうからである。
また、病原菌やウィルスは清掃用タオルの清拭面の裏面まで浸透する可能性があるので、清掃用タオルを衛生的に使用するためには、清拭面を2枚重ねた状態で使用するのが好ましい。また、除菌剤等を使用して湿式清拭する際は、清拭によるタオルの摩擦や手の体温等により、タオルは徐々に乾燥し、乾燥したタオル面で清拭すると薬剤効果が薄れるため、タオルの保湿を考慮し、清拭面を2枚重ねた状態で使用するのが好ましい。
ところで、病原菌やウィルスで汚染された箇所を清拭した際、タオルの表面の汚れを肉眼で確認できないことが多いので、清掃作業者は、以下の作業ミス等を犯しやすい。
(1) 清拭した面を再度清拭(二度拭き)してしまい、タオルを通じて病原菌やウィルスを拡散させてしまう。
(2) 清拭した面と未使用の面の区別を肉眼で確認できず、次の作業において、どの面で清拭してよいのか判断できなくなってしまう。
(3) タオルの使用済面と未使用面及び畳み返しているうちに使用済面と未使用面が触れてしまった面が、どれも同じように見えてしまうため、清拭方法(八つ折り使用を含む)を指導・習得することが難しい。
(1) 清拭した面を再度清拭(二度拭き)してしまい、タオルを通じて病原菌やウィルスを拡散させてしまう。
(2) 清拭した面と未使用の面の区別を肉眼で確認できず、次の作業において、どの面で清拭してよいのか判断できなくなってしまう。
(3) タオルの使用済面と未使用面及び畳み返しているうちに使用済面と未使用面が触れてしまった面が、どれも同じように見えてしまうため、清拭方法(八つ折り使用を含む)を指導・習得することが難しい。
本発明が解決しようとする課題は、病原菌やウイルスで汚染された箇所を清掃用タオルで清拭する作業において清掃用タオルを折り返して使用しているうちに使用済み面(汚染面)と未使用面(未汚染面)の区別ができなくなり、使用済み面で誤清拭して病原菌やウイルスを拡散させてしまうおそれがある点である。
本発明は、被清掃対象を常に未使用面(未汚染面)で清拭可能とするため、八つ折りして畳んだタオルの一方の側の最表側面に1番を表す記号を付し、該1番を表す記号を付した面の次の次の面に2番を表す記号を付し、該2番を表す記号を付した面の次の次の面に3番を表す記号を付し、該3番を表す記号を付した面の次の次の面に4番を表す記号を付し、該記号が表す順番に沿って該記号が付された面で被清掃対象を清拭することを最も主要な特徴とする。
本発明の清掃用タオルは、順番を表す記号が付された面で該記号が表す順番に従って被清掃対象を順次清拭することができるので、すでに清拭に使用して病原菌やウィルスに汚染された面で誤って清拭しなくて済み、従って、誤作業による病原菌やウィルスの拡散を防止することができるという利点がある。
被清掃対象を清掃用タオルの未汚染面で確実に清拭可能とするという目的を、簡単な構成で、使い勝手を損なわずに実現した。
図1は本発明に係る清掃用タオルの第1実施例を示す説明図、図2は本発明に係る清掃用タオルの第2実施例を示す説明図であり、本発明に係る清掃用タオル10は、これらの図に示すように、タオルを長手方向に4分割し、幅方向に2分割して形成した仮想8区画の千鳥位置の区画に端から3番−1番−4番−2番を表す記号を付して構成されている。
仮想8区画の千鳥位置の区画には、記号を図1、図2に示すように付すだけでなく、図3,図4に示すように、端から3番−1番−2番−4番、図5、図6に示すように、端から1番−3番−2番−4番、図7、図8に示すように、端から1番−3番−4番−2番の順に、順番を表す記号を付すことができる。
順番を表す記号は、上述した例のように、数字に限定されず、アルファベット、例えば、1番として「A」を、2番として「B」を、3番として「C」を、4番として「D」を使用したり、1番として「a」を、2番として「b」を、3番として「c」を、4番として「d」を使用して順番を表示してもよい。
また、順番を表す記号は、上述した例のように、数字に限定されず、ひらがな、例えば、1番として「あ」を、2番として「い」を、3番として「う」を、4番として「え」を使用したり、カタカナ、例えば、1番として「ア」を、2番として「イ」を、3番として「ウ」を、4番として「エ」を使用して順番を表示してもよい。
また、順番を表す記号は、上述した例のように、アラビア数字に限定されず、ローマ数字を使用してもよい。また、これらの記号以外でも順番を識別することができるものであれば、他の記号、目印、絵、色、その他のものを使用することができる。
なお、図1、図4、図5に示す清掃用タオルは右利き用として、図2、図3、図6に示す清掃用タオルは左利き用として好適に使用することができる。そこで、図1の順番配置と図2の順番配置を図9に示すように合成させた順番配置にし、また、図3の順番配置と図4の順番配置を同様に合成させた順番配置にし、また、図5の順番配置と図6の順番配置を同様に合成させた順番配置にし、右利き用と左利き用を兼用させてもよい。
この清掃用タオルは八つ折りに折り畳んで使用する。折り畳み方は、付された記号の配置によって異なる。例えば、図1の清掃用タオルは、図9に示すように、まず実線イで清掃用タオルを2つに山折りし、次に実線ロで清掃用タオルを4つに山折りし、最後に実線ハで清掃用タオルを8つに山折りする。図2〜図8の清掃用タオルも、同様に、まず実線イで清掃用タオルを2つに山折りし、次に実線ロで清掃用タオルを4つに山折りをし、最後に実線ハで清掃用タオルを8つに山折りする。なお、図中の破線は谷折りを示しており、この谷折りは先の山折りの結果として裏側に形成されたものである。
次に、この清掃用タオルの使用方法について図10を参照しながら説明する。
まず、清潔な清掃用タオルを準備する。乾式で清拭する場合はこのまま、湿式で清拭する場合は除菌剤等を適量分浸透または噴き付ける。そして、図9に示すように八つ折りに折り畳む。
次に、八つ折りした状態の清掃用タオルの最表側面である数字1の面で被清掃対象を清拭し、その後、数字1の面の右下角を摘み、数字1の面と数字1の面に重なる次の面を一緒にめくりあげて数字2の面を出し、めくりあげた2枚の面は裏返して八つ折り状態の清掃用タオルの裏側面に重ねる。
次に、この状態の清掃用タオルの数字2の面で被清掃対象を清拭し、その後、数字2の面の右下角を摘み、数字2の面と数字2の面に重なる次の面をめくりあげて数字3の面を出し、めくりあげた2枚の面は裏返して八つ折り状態の清掃用タオルの裏側面に重ねる。
次に、この状態の清掃用タオルの数字3の面で被清掃対象を清拭し、その後、数字3の面の右下角を摘み、数字3の面と数字3の面に重なる次の面をめくりあげて数字4の面を出し、めくりあげた2枚の面は裏返して八つ折り状態の清掃用タオルの裏側面に重ねる。
次に、この状態の清掃用タオルの数字4の面で被清掃対象を清拭し、このタオルでの清拭を終了する。なお、使用済みの清掃用タオルは除菌効果等のある洗剤にて洗濯し、ランドリー等にて高温乾燥させる。また、汚染が著しい場合やウイルス感染の危険がある場合は、洗濯せずに廃棄する(感染性廃棄物としての処理を含む)。
この清掃用タオルは、初心者でも正しい『清拭方法』を身に付けることができ、二度拭き等の『誤使用・誤動作の防止』に役立ち、病原菌・ウィルス感染等の『拡散の防止・予防』に役立ち、多くのビルメンテナンス協会が推奨している危険の少ない正しい清拭(社員教育・学校教育等も含め)のガイドとして役立つ。
本発明の清掃用タオルは病院や医院等の医療施設において、病原菌やウイルスで汚染されている可能性のある箇所を清拭するのに好適なものであるが、きれいな面を順次使用することができるので、通常一般の清掃・清拭にも役立てることができる。
10 清掃用タオル
Claims (9)
- タオルを長手方向に4分割し、幅方向に2分割して形成した仮想8区画の千鳥位置の区画に、端から3番−1番−4番−2番、3番−1番−2番−4番、1番−3番−2番−4番又は1番−3番−4番−2番の順に、順番を表す記号を付したことを特徴とする清掃用タオル。
- 前記記号が数字(アラビア数字、ローマ数字)、アルファベット(大文字、小文字)、ひらがな又はカタカナであることを特徴とする請求項1に記載の清掃用タオル。
- 前記仮想8区画の一方の千鳥位置の区画に端から順番を表す記号を付し、該仮想8区画の他方の千鳥位置の区画に該記号と区別できる別の記号を付したことを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃用タオル。
- タオルを八つ折りに畳み、一方の側の最表側面に1番を表す記号を付し、該1番を表す記号を付した面の次の次の面に2番を表す記号を付し、該2番を表す記号を付した面の次の次の面に3番を表す記号を付し、該3番を表す記号を付した面の次の次の面に4番を表す記号を付してなることを特徴とする清掃用タオル。
- 前記記号が数字、アルファベット(大文字、小文字)、ひらがな又はカタカナであることを特徴とする請求項4に記載の清掃用タオル。
- 清掃用タオルを長手方向に4分割し、幅方向に2分割して形成した仮想8区画の千鳥位置の区画に、端から3番−1番−4番−2番、3番−1番−2番−4番、1番−3番−2番−4番又は1番−3番−4番−2番の順に、順番を表す記号を付した清掃用タオルを、最表側面が1番を表す記号を付した面、該1番を表す記号を付した面の次の次の面が2番を表す記号、該2番を付した面の次の次の面が3番を表す記号、該3番を付した面の次の次の面が4番を表す記号となるように8つ折りに畳み、該清掃用タオルの1番を表す記号が付された面で被清掃対象を清拭し、1番を表す記号が付された面とその下の記号無しの面を2枚めくって2番を表す記号が付された面を表側に出し、該2番を表す記号が付された面で被清掃対象を清拭し、該2番を表す記号が付された面とその下の記号無しの面を2枚めくって3番を表す記号が付された面を表側に出し、該3番を表す記号が付された面で被清掃対象を清拭し、該3番を表す記号が付された面とその下の記号無しの面を2枚めくって4番を表す記号が付された面を表側に出し、該4番を表す記号が付された面で被清掃対象を清拭することを特徴とする清掃方法。
- 前記清掃用タオルを水で濡らして及び/又は除菌剤を含ませて被清掃対象を清拭することを特徴とする請求項6に記載の清掃方法。
- 清掃用タオルを八つ折りに畳み、一方の側の最表側面に1番を表す記号を付し、該1番を表す記号を付した面の次の次の面に2番を表す記号を付し、該2番を表す記号を付した面の次の次の面に3番を表す記号を付し、該3番を表す記号を付した面の次の次の面に4番を付してなる清掃用タオルの1番を表す記号が付された面で被清掃対象を清拭し、1番を表す記号が付された面とその下の記号無しの面を2枚めくって2番を表す記号が付された面を表側に出し、該2番を表す記号が付された面で被清掃対象を清拭し、該2番を表す記号が付された面とその下の記号無しの面を2枚めくって3番を表す記号が付された面を表側に出し、該3番を表す記号が付された面で被清掃対象を清拭し、該3番を表す記号が付された面とその下の記号無しの面を2枚めくって4番を表す記号が付された面を表側に出し、該4番を表す記号が付された面で被清掃対象を清拭することを特徴とする清掃方法。
- 前記清掃用タオルを水で濡らして及び/又は除菌剤を含ませて被清掃対象を清拭することを特徴とする請求項8に記載の清掃方法。
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JP2013185062A JP2015051112A (ja) | 2013-09-06 | 2013-09-06 | 清掃用タオルとその使用方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019084300A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-06 | 株式会社エムケークリーン | ダスタークロス及びその使用方法 |
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2013
- 2013-09-06 JP JP2013185062A patent/JP2015051112A/ja active Pending
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