JP2015050511A - 物理資源割当装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】仮想網制御装置1は、まず、通信ネットワークの物理網のトポロジ情報を参照し、ノードから他のノードまでの最短経路を算出し、算出した最短経路を論理的なリンクの配置として決定する。次に、仮想網制御装置1は、算出した最短経路および仮想網のトポロジ情報を用いて、論理的なノードの配置の組合せを変化させ、数理計画法により、仮想網に対する論理的なノードの配置およびノードの資源量であるコストを決定する。
【選択図】図2
Description
従来、数理計画法を用いて論理システムの配置と論理リンクの配置とを決定する場合、論理システムの配置および論理リンクの配置が同時に最適化されていた。そのため、物理網や仮想網の規模拡大や仮想網のトポロジの複雑さの度合いに比例して、計算時間が急激に増加するという問題があった。そこで、本発明は、論理システムの配置および論理リンクの配置それぞれの最適化を段階的に分けて実行することで、演算規模を縮小し計算時間を大幅に低減する。具体的には、まず、第1段階では、論理リンクの配置を物理網上の最短経路として算出し、決定する。次に、第2段階では、算出した最短経路を論理リンクとして用いて、論理システムの配置の組合せだけを探索し、最適な論理システムの配置を決定する。これにより、従来は「論理リンクの配置の組合せ」と「論理システムの配置の組合せ」との積のオーダの演算量を要していたのに対して、本発明では、「最短経路演算」と「論理システムの配置の組合せ」との和のオーダの演算量で済むようになる。つまり、本発明は、計算時間を大幅に低減できる。また、論理リンクの配置が物理網上の最短経路に基づいて決定されているので、本発明は、最適となる解の精度の低下を抑制することができる。
本実施形態では、後記する仮想網制御装置(物理資源割当装置)が、論理リンクの配置と論理システムの配置とを段階的に分けて最適化する機能を有している。
はじめに、本実施形態の仮想網制御装置(物理資源割当装置)1を含む仮想網制御システム100の構成例について、図1(a)を用いて説明する。
仮想網制御システム100は、図1(a)に示すように、複数のOXC(Optical cross-Connect)等の光伝送装置(ノード)5およびIP(Internet Protocol)ルータ(ノード)6ならびに各光伝送装置5間の通信経路を示すリンクにより構成される通信ネットワーク50と、各IPルータ6および各光伝送装置5と通信可能に接続される仮想網制御装置1とを備える。仮想網制御装置1は、図1(a)では1台が記載されているが、後記する機能毎に複数台で構築したり、制御対象のノード種別や数毎に同一機能の装置を複数台備えたりしても構わない。
次に、仮想網制御装置1の機能例について、図2を用いて説明する(適宜、図1参照)。ただし、本実施形態では、仮想網制御装置1の機能すべてについて説明するのではなく、本発明に直接関係する機能に絞って説明する。
仮想網制御装置1は、物理網(図1(c))上に構築される仮想網(図1(b))を制御する機能を有する。
故障トポロジ生成部114は、故障が発生した場合のトポロジ(故障トポロジ)を生成する機能を有する。
物理網DB121には、通信ネットワーク50の物理網のトポロジ情報が記憶される。
仮想網DB122には、仮想網のトポロジ情報および要求性能機能情報が記憶される。
数理計画法を用いた場合の資源割り当ての最適化処理フロー例について、図3を用いて説明する(適宜、図2参照)。なお、物理網を構成するシステムおよびリンクに資源量の制限を設定せず、仮想網を構成する論理システムおよび論理リンクは任意の資源量を要求できるものとする。
次に、発見的手法を用いた場合の資源割り当ての最適化処理フロー例について、図4を用いて説明する(適宜、図2参照)。なお、物理網を構成するシステムおよびリンクに資源量の制限を設定せず、仮想網を構成する論理システムおよび論理リンクは任意の資源量を要求できるものとする。
改善されていると判定した場合(ステップS406でYes)、処理はステップS407へ進み、改善されていないと判定した場合(ステップS406でNo)、処理はステップS407をスキップしてステップS408へ進む。なお、ステップS405において算出されたコストが解R(j)のコストに等しい場合には、改善していないと判定する。
ステップS409では、コスト割当演算部112は、変数kがKより大きいか否かを判定する。ここで、Kは、組合せの総数を示す。
変数kがKより大きいと判定した場合(ステップS409でYes)、処理はステップS410へ進み、変数kがK以下であると判定した場合(ステップS409でNo)、処理はステップS405へ戻る。
ステップS412では、コスト割当演算部112は、変数jがJより大きいか否かを判定する。ここで、Jは、仮想網の総数を示す。
変数jがJより大きいと判定した場合(ステップS412でYes)、処理は終了し、変数jがJ以下であると判定した場合(ステップS412でNo)、処理はステップS403へ戻る。
例えば、物理網の各システム、トポロジおよびリンクコストが、図5(a)に示す物理網の状態であるものとする。物理網のシステムは符号A〜Gで示される。また、リンクコストはすべて1であるものとする。この場合、各システムA〜G間の最短経路長は、図5(b)に示すようになる。この図5(b)に示す最短経路長は、図4のステップS401の算出結果に相当する。
次に、予備システムの資源(以降、予備資源とも称す。)を仮想網間で共用する場合の最適化処理フロー例について、図6を用いて説明する(適宜、図2参照)。ここでは、単一故障を想定した場合において、全仮想網を救済するのに十分な予備資源を仮想網間で共用するケースについて説明する。
予備資源の割り当てを行う際には、まず、図3または図4に示す処理フローを用いて、現用資源の割り当てを決定し、次に、図6に示す処理フローを用いて、共用の予備資源の配置を発見的手法によって決定する場合で説明する。図6に示す処理フロー例は、共用の予備資源の配置を発見的手法によって決定する場合を表している。
改善されていると判定した場合(ステップS606でYes)、処理はステップS607へ進み、改善していないと判定した場合(ステップS606でNo)、処理はステップS607をスキップしてステップS608へ進む。なお、ステップS605において算出された必要コストが解Rの必要コストに等しい場合には、改善していないと判定する。
ステップS608では、コスト割当演算部112は、変数kを1増加する。
変数kがKより大きいと判定した場合(ステップS609でYes)、処理はステップS610へ進み、変数kがK以下であると判定した場合(ステップS609でNo)、処理はステップS605へ進む。
変数jがJより大きいと判定した場合(ステップS611でYes)、処理はステップS612へ進み、変数jがJ以下であると判定した場合(ステップS611でNo)、処理はステップS602へ戻る。
4 論理パス
5 光伝送装置(ノード)
6 IPルータ(ノード)
7 IPルータ[仮想]
8 伝送路
9 論理リンク
11 処理部
12 記憶部
13 通信部
100 仮想網制御システム
111 最短経路演算部
112 コスト割当演算部
113 資源設定部
114 故障トポロジ生成部
121 物理網DB
122 仮想網DB
Claims (3)
- 通信ネットワークを構成する各ノードの接続に関する情報である物理網のトポロジ情報および前記通信ネットワークの物理網上に構築される仮想網のトポロジ情報が記憶される記憶部と、
前記物理網のトポロジ情報を参照し、前記ノードから他の前記ノードまでの最短経路を算出し、前記算出した最短経路を前記仮想網上の論理的なリンクの配置として決定する最短経路演算部と、
前記最短経路および前記仮想網のトポロジ情報を用いて、論理的な前記ノードの配置の組合せを変化させ、前記仮想網に対する前記論理的な前記ノードの配置および資源量を示すコストを決定するコスト割当演算部と、
を備えることを特徴とする物理資源割当装置。 - 前記コスト割当演算部は、少なくとも前記論理的な前記ノードの配置および前記コストを変数とする目的関数を適用する数理計画法を用いて、最適な前記論理的な前記ノードの配置および前記コストを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の物理資源割当装置。 - 前記コスト割当演算部は、前記論理的な前記ノードの配置の全組合せの中で、最適な前記論理的な前記ノードの配置および前記コストを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の物理資源割当装置。
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