以下に、本願に係る端末装置、配信装置、表示方法及び表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る端末装置、配信装置、表示方法及び表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.広告表示処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る広告表示処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る広告表示処理の一例を示す図である。図1に示した端末装置10は、タブレット端末であり、液晶ディスプレイ等の出力部13を有する。図1では、端末装置10によって、ウェブページC10及び広告コンテンツA10がウェブブラウザに表示される例を示す。
以下の説明において、横方向(x方向)が端末装置10の横方向に対応し、縦方向(y方向)が端末装置10の縦方向に対応し、奥行き方向(z方向)がxy平面に垂直な方向であって端末装置10の表示面に垂直な方向に対応するものとする。
図1に示すように、ウェブページC10は、記事等の各種情報が表示されるコンテンツ表示領域CR11〜CR14を含む。コンテンツ表示領域CR11〜CR14に表示される各種情報には、ウェブページC10以外の他のウェブページへのリンクが張られる場合がある。図1の例では、コンテンツ表示領域CR12に表示される「サービスv1」〜「サービスv5」及び「ニュースn1」〜「ニュースn5」や、コンテンツ表示領域CR13に表示される「トピックスt1」〜「トピックスt5」及び「レストランr1」〜「レストランr5」等は、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキスト(anchor text)に該当する。
なお、図1では、ウェブページC10にアンカーテキストが表示される例を示した。しかし、ウェブページC10には、他のウェブページへのリンクが張られているボタンや画像が表示される場合もある。以下では、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキストやボタンや画像等が表示される領域をリンク領域と表記する場合がある。
広告コンテンツA10は、静止画像や動画像であり、広告主によって提供される広告ページへのリンクが張られる。例えば、図1に示した広告コンテンツA10には、広告主「Xスポーツ店」によって提供される広告ページへのリンクが張られる。なお、広告コンテンツA10のリンク先である広告ページは、ランディングページ(Landing Page)等と呼ばれる場合がある。
ここで、ウェブページC10の表示幅は、予め決められているものとする。また、端末装置10は、ウェブページC10の表示幅よりも幅が広いウェブブラウザにウェブページC10を表示するものとする。この場合、ウェブブラウザの両端には、ウェブページC10が表示されない未使用領域AR11及びAR12が形成される。
そして、実施形態に係る端末装置10は、図1の左側に示すように、ウェブページC10と広告コンテンツA10とを重ねて表示する。図1の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA10の一部が未使用領域AR11と重なるように、広告コンテンツA10を表示する。
具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち、ウェブページC10と重ならない領域A11をクリック可能な状態で表示する。言い換えれば、端末装置10は、未使用領域AR11と重なる広告コンテンツA10の領域A11をクリック可能な状態で表示する。このとき、端末装置10は、領域A11を加工せずに、領域A11に対応する画像自体を表示する。例えば、端末装置10は、未使用領域AR11上に広告コンテンツA10の領域A11を表示する。
また、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち、ウェブページC10と重なる領域A12をクリック不可能な状態で表示する。言い換えれば、端末装置10は、未使用領域AR11と重ならない広告コンテンツA10の領域A12をクリック不可能な状態で表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A12とウェブページC10との双方をユーザが視認できるように、広告コンテンツA10の領域A12とウェブページC10とを重ねて表示する。図1の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A12を灰色等の一色の画素に加工し、加工後の領域A12とウェブページC10とを重ねて表示する。これにより、端末装置10は、ウェブページC10の裏側に位置するような影として、広告コンテンツA10の領域A12を表示する。また、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域のうち、広告コンテンツA10の領域A12と重なるリンク領域をクリック可能な状態で表示する。図1の例の場合、端末装置10は、領域A12と重なるアンカーテキスト「サービスv5」、「ニュースn1」、「ニュースn2」及び「ニュースn3」をクリック可能な状態で表示する。
なお、上述した「クリック可能な状態」とは、広告コンテンツ等のコンテンツが選択可能な状態を示し、クリックされた場合に他のウェブページ(広告ページを含む)に遷移可能な状態を示す。また、「クリック不可能な状態」とは、広告コンテンツ等のコンテンツが選択不可能な状態を示し、クリックされた場合であっても他のウェブページ(広告ページを含む)に遷移しない状態を示す。例えば、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域と重ならない広告コンテンツA10の領域がクリックされた場合、広告ページにアクセスすることでウェブページC10から広告ページに遷移させる。一方、端末装置10は、広告コンテンツA10と重ねて表示されるアンカーテキスト「トピックスt2」がクリックされた場合、アンカーテキスト「トピックスt2」のリンク先にアクセスする。なお、以下では、クリック可能な状態で表示される領域を「クリック領域」と表記し、クリック不可能な状態で表示される領域を「非クリック領域」と表記する場合がある。
また、実施形態に係る端末装置10は、自装置である端末装置10に関する物理的な状態を検知し、検知結果に応じて広告コンテンツA10の表示態様を変化させる。ここでは、端末装置10は、ジャイロセンサ(ジャイロスコープや角速度センサ等と呼ばれる場合もある)が搭載されているものとする。そして、端末装置10は、ジャイロセンサによって、端末装置10における物理的な動きの変化を検知する。
例えば、図1の右側に示すように、端末装置10は、ユーザによって、奥行き方向(z方向)を中心軸とする円弧状に傾けられたものとする。この場合、端末装置10は、端末装置10が傾けられた方向F11に広告コンテンツA10を移動させる。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA10が転がるように、広告コンテンツA10を移動させるとともに回転させる。
そして、端末装置10は、ウェブページC10に対する広告コンテンツA10における表示位置の変化に応じて、広告コンテンツA10のクリック領域及び非クリック領域を変動させる。具体的には、端末装置10は、図1の右側に示すように、移動後の広告コンテンツA10のうち、未使用領域AR12と重なる領域A13をクリック領域とし、ウェブページC10と重なる領域A14を非クリック領域とする。そして、端末装置10は、図1の左側の例と同様に、クリック領域である領域A13をクリック可能な状態で表示するとともに、非クリック領域である領域A14をクリック不可能な状態で表示する。
また、ここでは図示することを省略するが、端末装置10は、移動後の広告コンテンツA10が未使用領域AR12に到達した場合には、未使用領域AR12と重なる広告コンテンツA10の領域を新たなクリック領域とする。そして、端末装置10は、新たなクリック領域をクリック可能な状態、かつ、新たなクリック領域に対応する画像を未使用領域AR12上に表示する。
このように、実施形態に係る端末装置10は、端末装置10に関する物理的な状態に応じて広告コンテンツA10の表示態様を変化させる。これにより、端末装置10は、ユーザを広告コンテンツA10に注目させることができるので、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。例えば、図1に示した端末装置10は、端末装置10を傾けるユーザ操作と連動させて広告コンテンツA10を移動させるので、ユーザを広告コンテンツA10に注目させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
さらに、実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツA10の非クリック領域を影として表示する。このため、端末装置10は、広告コンテンツA10をユーザに強く印象付けることができる。例えば、広告コンテンツA10とウェブページC10とが重なる場合には、広告コンテンツA10を非表示とすることも考えられる。しかし、未使用領域AR11及びAR12に広告コンテンツA10が表示されるだけでは、ユーザの視界に未使用領域AR11及びAR12が入らない限り、広告コンテンツA10はユーザに注目されにくい。実施形態に係る端末装置10は、ウェブページC10と重なる広告コンテンツA10を影として表示することで、ユーザの視界に未使用領域AR11及びAR12が入らない場合であっても、広告コンテンツA10をユーザに注目させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
以下、上述した広告表示処理を実現する端末装置10等について説明する。なお、上記では説明を省略したが、上述したウェブページC10には、ウェブページC10及び広告コンテンツA10の表示態様を制御する制御情報が含まれる。そして、端末装置10は、制御情報に従って上述した広告表示処理を行う。このような制御情報については後述する。
〔2.広告配信システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る広告配信システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る広告配信システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、広告配信システム1は、端末装置10と、広告主端末20と、広告装置30と、配信装置100とを含む。端末装置10、広告主端末20、広告装置30及び配信装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す広告配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の広告主端末20や、複数台の広告装置30や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ウェブページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、ユーザによる操作に従って、配信装置100からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、端末装置10は、ウェブページに後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告装置30から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページとともに表示する。
広告主端末20は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末20は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、広告主端末20は、広告主による操作に従って、広告コンテンツを広告装置30に入稿する。例えば、広告主端末20は、広告コンテンツとして、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって配信される広告ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告装置30に入稿する。
なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告装置30に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末20だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告装置30は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告装置30は、端末装置10からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置10に配信する。
配信装置100は、端末装置10にウェブページを配信するウェブサーバ等である。例えば、配信装置100は、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを配信する。
配信装置100によって配信されるウェブページは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。そして、配信装置100によって配信されるウェブページには、ウェブページ及び広告コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれる。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。
また、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、広告装置30のURL等が広告取得命令として記述される。この場合、端末装置10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告装置30から広告コンテンツを取得する。
なお、配信装置100から端末装置10に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、配信装置100から端末装置10に配信される各種データを「ウェブページ」と表記する場合がある。
〔3.広告装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告装置30の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告装置30の構成例を示す図である。図3に示すように、広告装置30は、通信部31と、広告コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告主端末20や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
広告コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、広告コンテンツ記憶部32は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。
ここで、図4に、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部32の一例を示す。図4に示した例では、広告コンテンツ記憶部32は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「入札価格」、「CTR(Click Through Rate)」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主又は広告主端末20を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを示す。図4では「広告コンテンツ」に「A10」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、広告装置30又は配信装置100の管理者)に支払われる単価に該当する。
「CTR」は、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値を示す。なお、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。また、「CTR」には、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRが記憶されてもよい。このような予測CTRは、例えば、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測される。
すなわち、図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、広告コンテンツ「A10」を入稿した例を示している。また、図4では、広告コンテンツ「A10」のCTRが「0.02」である例を示している。
制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告装置30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部33は、入稿受付部34と、要求受付部35と、抽出部36と、配信部37とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部34は、広告主端末20から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部34は、入札価格の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。そして、入稿受付部34は、入稿元の広告主に対応する広告主IDに対応付けて、受け付けた入札価格及び広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32に格納する。
要求受付部35は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部35は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
抽出部36は、要求受付部35によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32から抽出する。例えば、抽出部36は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツのうち、入札価格又はCTRが高い広告コンテンツや、入札価格及びCTRの双方が高い広告コンテンツを優先して抽出する。
配信部37は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部37は、広告コンテンツの取得要求を送信した端末装置10に対して、抽出部36によって抽出された広告コンテンツを配信する。
〔4.配信装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、配信装置100は、通信部110と、コンテンツ記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告装置30との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部120は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる。コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語によりに記述される制御情報が含まれる。この制御情報は、ウェブページ及び広告コンテンツの表示態様を制御する。具体的には、実施形態に係る制御情報は、広告コンテンツの表示位置を制御する。また、制御情報は、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック領域として特定する。そして、制御情報は、広告コンテンツのクリック領域をクリック可能な状態で表示するよう制御する。また、制御情報は、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域を非クリック領域として特定する。そして、制御情報は、広告コンテンツの非クリック領域をクリック不可能な状態でウェブページと重ねて表示するよう制御する。このとき、制御情報は、広告コンテンツとウェブページとの双方をユーザが視認できるように、広告コンテンツの非クリック領域を影として表示するよう制御する。また、実施形態に係る制御情報は、端末装置10によって検知される端末装置10の物理的な状態に応じて広告コンテンツの表示態様を変化させる。例えば、制御情報は、図1の例のように、端末装置10が傾きと連動して広告コンテンツの表示位置を変化させる。
制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部130は、受付部131と、配信部132とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部131は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部131は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部132は、受付部131によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページ及び制御情報を端末装置10に配信する。具体的には、配信部132は、コンテンツ記憶部120から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置10に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部120に記憶されているウェブページには制御情報が含まれるので、配信部132は、ウェブページ及び制御情報を配信することとなる。
なお、上述したコンテンツ記憶部120は、制御情報を含むウェブページではなく、ウェブページと制御情報とを個別に記憶してもよい。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルと、制御情報が記述されたファイルとを対応付けて記憶してもよい。この場合、配信部132は、ウェブページ及び制御情報の双方を端末装置10に配信する。
〔5.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14と、検知部21とを有する。
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、広告装置30や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12と出力部13とは一体化される。
検知部21は、端末装置10に関する物理的な状態を検知する。実施形態に係る検知部21は、端末装置10における物理的な動きの変化を検知し、検知結果を制御部14に出力する。かかる検知部21は、例えばジャイロセンサ等によって実現され、端末装置10における3軸(x方向、y方向、z方向)の角速度を検知する。なお、検知部21による角速度の検知方式には、振動式、光学式、回転式、流体式などの方式が採用される。
制御部14は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部14は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部14は、要求部15と、受付部16と、表示部17とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部14の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部14が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部15は、入力部12を用いたユーザ操作に従って、配信装置100にウェブページの取得要求を送信する。また、要求部15は、受付部16によって受け付けられたウェブページに広告取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する。
受付部16は、ウェブページと広告コンテンツとを受け付ける。具体的には、受付部16は、要求部15によって送信されたウェブページの取得要求に応答した配信装置100からウェブページを受け付ける。このとき、受付部16は、ウェブページに広告取得命令が含まれる場合には、広告コンテンツの取得要求を送信するよう要求部15に指示する。そして、受付部16は、要求部15によって送信された広告コンテンツの取得要求に応答した広告装置30から広告コンテンツを受け付ける。
表示部17は、受付部16によって受け付けられたウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページ及び広告コンテンツを出力部13に表示する。具体的には、表示部17は、ウェブページを表示する。そして、表示部17は、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示し、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域をクリック不可能な状態でウェブページとともに表示する。このとき、実施形態に係る表示部17は、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域を影として表示する。
また、表示部17は、制御情報に従って、検知部21による検知結果に応じて広告コンテンツの表示態様を変化させる。例えば、上述した検知部21は、表示部17によってウェブページが最初に表示されてから端末装置10が動かされた場合に、端末装置10の角速度を検知する。この場合、表示部17は、検知部21によって検知された角速度から、端末装置10が傾けられた方向及び角度を求める。そして、表示部17は、端末装置10が傾けられた方向及び角度に基づいて、広告コンテンツを移動させる。このとき、表示部17は、端末装置10が傾けられた角度が大きいほど広告コンテンツを高速に移動させてもよい。
〔6.他の表示例〕
上記では、図1に例示した表示態様を用いながら端末装置10による広告表示処理について説明した。しかし、この例に限られず、端末装置10は、他の表示態様により広告表示処理を行うこともできる。この点について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図7に示したウェブページC10は、広告表示領域AR13を含む。広告表示領域AR13は、広告枠等と呼ばれ、所定の広告コンテンツが表示される。一般に、広告表示領域AR13は、ウェブページC10の固定の位置に設けられる。
図7の例では、端末装置10は、図1の左側と同様に、最初に広告コンテンツA10をウェブページC10と重ねて表示する。その後に、図7の右側に示すようにユーザによって端末装置10が傾けられたものとする。この場合、端末装置10は、端末装置10が傾けられた方向F12に広告コンテンツA10を移動させる。そして、端末装置10は、移動後の広告コンテンツA10が広告表示領域AR13に到達した場合に、広告表示領域AR13と重なる広告コンテンツA10の領域を新たなクリック領域とし、広告表示領域AR13と重ならない広告コンテンツA10の領域を非クリック領域とする。そして、端末装置10は、新たなクリック領域をクリック可能な状態、かつ、新たなクリック領域に対応する画像を広告表示領域AR13上に表示する。また、端末装置10は、新たな非クリック領域をクリック不可能な状態で影として表示する。図7では、広告コンテンツA10の全体が広告表示領域AR13に移動した例を示している。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツA10全体を新たなクリック領域として表示する。
このように、端末装置10は、ウェブページC10に設けられた広告表示領域AR13に広告コンテンツA10が移動した場合に、広告コンテンツA10をクリック領域としてもよい。これにより、端末装置10は、ウェブページC10上で広告コンテンツA10のクリック領域及び非クリック領域を変動させることができるので、ゲーム性を有する広告表示を実現できる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
図7の例の場合、配信装置100の配信部132は、広告コンテンツを図7のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。この制御情報は、広告表示領域AR13と重なる広告コンテンツの領域をクリック領域とする制御等を行う。
〔7.広告配信処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る広告配信システム1による広告配信処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る広告配信システム1による広告配信処理手順を示すシーケンス図である。
図8に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、ウェブページの取得要求を配信装置100に送信する(ステップS101)。そして、配信装置100は、ウェブページの取得要求に応じて、制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する(ステップS102)。なお、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告装置30のURL等である広告取得命令が含まれる。
続いて、端末装置10は、ウェブページに含まれる広告取得命令に基づいて、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する(ステップS103)。そして、広告装置30は、広告コンテンツの取得要求に応じて、広告コンテンツを端末装置10に配信する(ステップS104)。
そして、端末装置10は、ステップS102において受信したウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページとステップS104において受信した広告コンテンツとを表示する広告表示処理を行う(ステップS105)。
〔8.広告表示処理のフロー〕
次に、図9を用いて、図8のステップS105に示した広告表示処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置10による広告表示処理手順を示すフローチャートである。なお、図9に示す広告表示処理手順は、ウェブページに含まれる制御情報に従って端末装置10の表示部17により行われる。また、図9では、広告コンテンツを移動させる例について説明する。
図9に示すように、端末装置10は、配信装置100から受信したウェブページを表示する(ステップS201)。続いて、端末装置10は、制御情報による制御に従って、広告装置30から受信した広告コンテンツの表示位置を特定する(ステップS202)。
続いて、端末装置10は、広告コンテンツの表示位置に基づいて、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック領域として特定する(ステップS203)。このとき、端末装置10は、ウェブページに広告表示領域が含まれる場合には、広告表示領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック領域として特定する。また、端末装置10は、広告コンテンツの表示位置に基づいて、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域を非クリック領域として特定する(ステップS204)。
そして、端末装置10は、広告コンテンツのクリック領域をクリック可能な状態で表示する(ステップS205)。また、端末装置10は、広告コンテンツの非クリック領域をクリック不可能な状態で影として表示する(ステップS206)。
続いて、端末装置10は、端末装置10に関する物理的な状態の変化を検知したか否かを判定する(ステップS207)。そして、端末装置10は、状態変化を検知した場合に(ステップS207;Yes)、検知結果に応じて広告コンテンツの表示態様を変化させる(ステップS208)。
続いて、端末装置10は、移動後の広告コンテンツの表示位置に基づいて、広告コンテンツの新たなクリック領域を特定する(ステップS209)。同様に、端末装置10は、移動後の広告コンテンツの表示位置に基づいて、広告コンテンツの新たな非クリック領域を特定する(ステップS210)。
そして、端末装置10は、新たなクリック領域をクリック可能な状態で表示する(ステップS211)。また、端末装置10は、新たな非クリック領域をクリック不可能な状態で影として表示する(ステップS212)。
〔9.変形例〕
上述した実施形態に係る広告配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、広告配信システム1の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する端末装置10は、ウェブページに含まれる制御情報に従って、広告コンテンツの表示処理を行う。
〔9−1.表示位置に応じた広告コンテンツの表示態様〕
上記実施形態において、端末装置10は、広告コンテンツの表示位置を変化させた場合に、移動後の広告コンテンツと重なるウェブページの領域に画像等の所定の情報が表示されるか否かを判定してもよい。そして、端末装置10は、広告コンテンツと重なるウェブページの領域に所定の情報が表示される場合に、ウェブページの前面に広告コンテンツをクリック可能な状態で表示してもよい。この点について、図10を用いて説明する。図10は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図10の左側に示すように、端末装置10は、図1の左側と同様に、最初に広告コンテンツA10をウェブページC10と重ねて表示する。そして、端末装置10は、端末装置10が傾けられた結果、広告コンテンツA10をコンテンツ表示領域CR14まで移動させたものとする。
ここで、コンテンツ表示領域CR14には、天気マーク等の画像等が表示されるものとする。このような画像と広告コンテンツA10とが重ねて表示された場合、ウェブページC10及び広告コンテンツA10の双方が見えづらくなることも考えられる。具体的には、図10の例において、端末装置10は、静止画像である広告コンテンツA10がウェブページC10上の画像まで移動した場合には、画像同士を重ねて表示することになる。そして、画像同士を重ねて表示されると、ユーザにとって見づらい表示態様となるおそれがある。
そこで、端末装置10は、図10の右側に示すように、広告コンテンツA10をウェブページC10上の画像まで移動させた場合には、ウェブページC10の前面に広告コンテンツA10を表示する。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツA10を影としてではなく、広告コンテンツA10に対応する画像自体を表示する。
このように、端末装置10は、移動後の広告コンテンツA10と重なるウェブページC10の領域に画像等の所定の情報が表示される場合に、広告コンテンツA10を前面に表示することで、ウェブページC10及び広告コンテンツA10が見えづらくなることを防止できる。
図10の例の場合、配信装置100の配信部132は、図10のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、移動後の広告コンテンツと重なるウェブページの領域に画像等の所定の情報が表示されるか否かを判定する処理や、ウェブページの領域に所定の情報が表示されると判定した場合に広告コンテンツをウェブページの前面に表示する処理などを制御する制御情報を配信する。
なお、図10では、端末装置10が、移動後の広告コンテンツA10とウェブページC10上の画像とが重なる場合に、広告コンテンツA10を前面に表示する例を示したが、この例に限られない。具体的には、端末装置10は、移動後の広告コンテンツA10と重なるウェブページC10上の表示情報が所定値以上の情報量を有する場合に、広告コンテンツA10を前面に表示してもよい。例えば、端末装置10は、記事等の文字データが隙間なく表示されるウェブページC10上に広告コンテンツA10を移動させた場合に、移動後の広告コンテンツA10をウェブページC10の前面に表示してもよい。
〔9−2.広告コンテンツの表示態様(1)〕
また、上記実施形態では、広告コンテンツの表示態様における変化として、広告コンテンツを移動させる例を示した。しかし、端末装置10は、広告コンテンツ自体を変化させてもよい。この点について、図11を用いて説明する。図11は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図11の例において、端末装置10は、広告装置30から広告コンテンツA20及びA30を受け付ける。ここでは、広告コンテンツA20及びA30は、同一の広告主によって広告装置30に入稿されたものとする。また、広告コンテンツA20は、ビール瓶の静止画像である。また、広告コンテンツA30は、グラスの静止画像である。
まず、端末装置10は、図11の左側に示すように、広告コンテンツA20及びA30をウェブページC10と重ねて表示する。ここの例では、端末装置10は、広告コンテンツA20及びA30の全体をウェブページC10と重ねて表示する。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツA20及びA30をクリック不可能な状態で影として表示する。
そして、端末装置10は、図11の右側に示すように、ユーザによって端末装置10が傾けられた場合に、端末装置10の傾きに応じて広告コンテンツA20を傾けて表示する。そして、端末装置10は、広告コンテンツA20に写るビール瓶から、広告コンテンツA30に写るグラスへビールが注がれているかのように、広告コンテンツA30の表示態様を徐々に変化させる。
このように、端末装置10は、端末装置10を物理的に動かすユーザ操作に応じて、広告コンテンツA20及びA30の表示態様を変化させるので、ユーザを広告コンテンツA10に注目させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
なお、図11の例において、端末装置10は、広告コンテンツA20及びA30をクリック可能な状態で表示してもよい。具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA20及びA30のうち、ウェブページC10のリンク領域と重ならない領域をクリック可能な状態で表示してもよい。この場合、端末装置10は、広告コンテンツA20及びA30のうち、ウェブページC10のリンク領域と重なる領域についてはクリック不可能な状態で表示する。すなわち、ウェブページC10のリンク領域を常に有効にする。例えば、図11の左側の場合、端末装置10は、コンテンツ表示領域CR13に表示されるアンカーテキスト「レストランr1」〜「レストランr5」と重なる広告コンテンツA30の領域をクリック不可能な状態で表示し、アンカーテキスト「レストランr1」〜「レストランr5」と重ならない広告コンテンツA30の領域をクリック可能な状態で表示する。そして、端末装置10は、アンカーテキスト「レストランr1」〜「レストランr5」についてはクリック可能な状態で表示する。
これにより、端末装置10は、広告コンテンツA20及びA30を介して広告ページに遷移させることができるので、広告コンテンツA20及びA30を提供する広告主にとって有益な広告表示を実現することができる。また、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域をクリック可能な状態で表示することで、ユーザがウェブページC10を操作できる状態を維持するので、ウェブページ配信者にとって有益な広告表示を実現することができる。
また、図11の例において、端末装置10は、広告コンテンツA20及びA30における変化後の表示態様が所定の条件を満たした場合に、ウェブページC10の前面に広告コンテンツA20及びA30をクリック可能な状態で表示してもよい。この点について、図12を用いて説明する。図12は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図12の例の場合、端末装置10は、ビールが満杯に注がれたグラスに対応する広告コンテンツA30を表示した場合に、広告コンテンツA20及びA30をウェブページC10の前面にクリック可能な状態で表示する。すなわち、広告コンテンツA20及びA30における表示態様が「グラスにビールが満杯に注がれる」という条件を満たした場合に、端末装置10は、広告コンテンツA20及びA30をウェブページC10の前面に表示する。
これにより、端末装置10は、所定の表示態様となった場合に広告コンテンツA20及びA30が前面に表示されるので、端末装置10を動かすユーザ操作にゲーム性を持たせることができる。このため、端末装置10は、ユーザを広告コンテンツA20及びA30により注目させることができる。
〔9−3.広告コンテンツの表示態様(2)〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、端末装置10に関する物理的な状態に応じて、広告コンテンツの表示領域を変化させてもよい。この点について、図13及び図14を用いて説明する。図13及び図14は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図13及び図14では、端末装置10は、ウェブページC10の広告表示領域AR13に広告コンテンツA40の一部領域を表示する。具体的には、端末装置10は、ユーザが広告表示領域AR13から広告コンテンツA40を覗き込んでいるかのように、広告コンテンツA40の一部領域を表示する。
より具体的に説明すると、端末装置10は、図13の左側に横線で示した広告コンテンツA40のように、ユーザとの間で端末装置10を挟む位置に広告コンテンツA40を仮想的に配置する。このとき、端末装置10は、ウェブページC10の広告表示領域AR13よりも大きいサイズの広告コンテンツA40を仮想的に配置する。そして、端末装置10は、ユーザと端末装置10との位置関係に応じて、広告表示領域AR13に表示させる広告コンテンツA40の領域を決定する。
具体的には、端末装置10は、最初にウェブページC10を表示する場合には、図13に示したように端末装置10の表示面とユーザとが正対しているものと仮定する。そして、端末装置10は、仮想的に配置された広告コンテンツA40のうち、端末装置10において表示されている広告表示領域AR13と対向する広告コンテンツA40の領域A41を表示対象とする。すなわち、端末装置10は、図13の右側に示すように、ウェブページC10の広告表示領域AR13に、広告コンテンツA40の領域A41を表示する。
続いて、図14に示すように、端末装置10が、ユーザによって傾けられたものとする。例えば、端末装置10は、縦方向(y方向)を中心軸とする円弧状に傾けられたものとする。この場合、端末装置10は、検知部21によって検知された角速度から、端末装置10が傾けられた角度を求める。具体的には、端末装置10は、図13に示した状態を基準として、端末装置10が傾けられた角度θ10を求める。そして、端末装置10は、図14に示すように、角度θ10に傾けられた端末装置10における広告表示領域AR13と対向する広告コンテンツA40の領域A42を特定する。そして、端末装置10は、図14の右側に示すように、ウェブページC10の広告表示領域AR13に、広告コンテンツA40の領域A42を表示する。
このように、端末装置10は、端末装置10を物理的に動かすユーザ操作に応じて、広告コンテンツA40の表示態様を変化させるので、ユーザを広告コンテンツA40に注目させることができる。例えば、図14に示した端末装置10は、端末装置10を傾けるユーザ操作と連動させて広告コンテンツA40の表示領域を変動させるので、ユーザを広告コンテンツA40に注目させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA40の広告効果を向上させることができる。
図13及び図14の例の場合、配信装置100の配信部132は、図13及び図14のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、端末装置10の角度に応じて広告コンテンツの表示領域を変化させる処理などを制御する制御情報を配信する。
なお、図13では、端末装置10が、ウェブページC10を最初に表示する際に、端末装置10の表示面とユーザとが正対しているものと仮定する例について説明した。しかし、この例に限られず、端末装置10は、ユーザと端末装置10との位置関係に基づいて、図14に示した角度θ10を算出し、かかる角度θ10に基づいて、広告コンテンツA40の表示領域を決定してもよい。
例えば、端末装置10は、表示面側にカメラ等の撮像部を有し、ウェブページC10を最初に表示する際に撮像部によってユーザを撮像する。そして、端末装置10は、撮像画像を解析することにより、端末装置10の表示面に対するユーザとの位置を求めることで、上述した角度θ10を算出する。そして、端末装置10は、角度θ10に基づいて広告コンテンツA40の表示領域を決定する。これにより、端末装置10は、ウェブページC10を最初に表示する場合であっても、ユーザと端末装置10との位置関係に応じた広告表示を実現することができる。
〔9−4.ウェブページの選定〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示させるか否かを決定してもよい。この点について図15を用いて説明する。図15は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図15に示したウェブページC30は、例えば画像の検索結果画面に該当し、画像G11〜G15が隙間なく表示される。このようなウェブページC30に広告コンテンツを重ねて表示した場合、ウェブページC30及び広告コンテンツの双方が見づらい表示態様になることが考えられる。図1に示した例と比較して具体的に説明する。例えば、図1に示したウェブページC10には、文字や画像が表示されない隙間が存在する。このため、ウェブページC10と広告コンテンツA10とを重ねて表示した場合であっても、影として表示される広告コンテンツA10の領域A12には、ウェブページC10に表示される文字や画像と重ならない部分が存在する。すなわち、図1の例の場合、影のみが表示される領域が適度に存在するので、ウェブページC10及び広告コンテンツA10の双方が見えづらくなりにくい。一方、図15に示したウェブページC30には、画像等が隙間なく表示される。このため、ウェブページC30と広告コンテンツとを重ねて表示した場合、影として表示される広告コンテンツは、全体的にウェブページC30に表示される画像と重なることになる。すなわち、図15の例の場合、ウェブページC30及び広告コンテンツの双方が見えづらくなる傾向にある。そこで、端末装置10は、図15に示したウェブページC30のように、広告コンテンツが表示される隙間が狭いウェブページには広告コンテンツを重ねて表示する処理を行わなくてもよい。
ここで、ウェブページに広告コンテンツを表示するための隙間が存在するか否かは、ウェブページの種別によって決定することができる。例えば、ニュース記事等が表示されるウェブページは、文字が隙間なく表示されることは稀であり、広告コンテンツを表示するための隙間が存在する傾向にある。また、図15の例のように、画像の検索結果が表示されるウェブページは、画像が隙間なく表示されることが多く、広告コンテンツを表示する隙間が狭い傾向にある。このため、端末装置10は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを決定することができる。例えば、端末装置10は、ウェブページの種別が「ニュースページ」等である場合には、図1に示した例のようにウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行う。また、例えば、端末装置10は、ウェブページの種別が「画像検索結果」等である場合には、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行わない。
このように、端末装置10は、広告コンテンツを重ねて示させることに適したウェブページを選定することで、ウェブページ及び広告コンテンツが見えづらくなることを防止できる。
なお、端末装置10は、上記例に限られず、一般的なユーザによるウェブページの閲覧時間に基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを決定してもよい。例えば、他のウェブページへのリンク集が表示されるウェブページは、一般的に、ユーザによって目的のリンク先が発見されるまで閲覧される。このため、ユーザがリンク集等のウェブページを閲覧する時間が短い傾向にある。一方、ニュース記事等が表示されるウェブページは、ニュース記事が読み終わるまで閲覧される。このため、ユーザがニュース記事等のウェブページを閲覧する時間は長い傾向にある。すなわち、リンク集等のウェブページに広告コンテンツを表示した場合であっても、ユーザに広告コンテンツが注目されない場合がある。このようなことから、端末装置10は、例えば、ウェブページの種別が「ニュースページ」等である場合には、図1に示した例のようにウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行い、ウェブページの種別が「リンクサイト」等である場合には、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行わないようにしてもよい。
図15の例の場合、配信装置100の配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する制御情報を端末装置10に配信する。例えば、この制御情報には、ウェブページの種別毎に、かかるウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを示す表示有無情報が含まれる。そして、制御情報は、ウェブページを形成するHTMLファイル等を解析することでウェブページの種別を取得する。または、制御情報は、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述されているウェブページの種別を取得する。そして、制御情報は、ウェブページの種別と表示有無情報とに基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する。
なお、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する判定処理は、制御情報ではなく、配信装置100によって行われてもよい。この場合、配信装置100は、上述した表示有無情報を保持する。そして、配信装置100の配信部132は、配信対象のウェブページの種別と表示有無情報とに基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する。そして、配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示すると判定した場合には、図1等の表示態様を実現する制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する。一方、配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示しないと判定した場合には、図1等の表示態様を実現する制御情報を含まないウェブページを端末装置10に配信する。すなわち、配信部132は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページに含める制御情報を動的に変動させてもよい。
〔9−5.センサ〕
また、上記実施形態では、端末装置10の検知部21がジャイロセンサである例を示したが、この例に限られない。例えば、検知部21は、加速度を検知する加速度センサや、回転ベクトルを検知する回転ベクトルセンサなどであってもよい。
また、例えば、検知部21は、端末装置10周囲の照度を検知する照度センサであってもよい。この場合、端末装置10は、検知部21によって検知される照度に応じて、広告コンテンツの表示態様を変化させる。例えば、広告装置30は、広告主に対して、ユーザの周囲が明るい場合に表示させる広告コンテンツと、ユーザの周囲が暗い場合に表示させる広告コンテンツとを入稿させる。そして、端末装置10は、周囲の照度に応じて、表示対象の広告コンテンツを切り替えてもよい。
また、例えば、検知部21は、周囲の温度を検知する温度センサや、周囲の湿度を検知する湿度センサや、端末装置10に物体(ユーザなど)が接近しているかを検知する近接センサなどであってもよい。この場合であっても、端末装置10は、検知部21によって検知される温度や湿度などに応じて、広告コンテンツの表示態様を変化させる。
また、端末装置10は、上述した複数種類のセンサを有してもよい。例えば、端末装置10は、ジャイロセンサ及び照度センサを有してもよい。この場合、端末装置10は、ジャイロセンサによる検知結果と、照度センサによる検知結果とに基づいて、広告コンテンツの表示態様を変化させる。
〔9−6.広告コンテンツの入稿〕
また、上記実施形態において、広告装置30の入稿受付部34は、上述してきた広告コンテンツの表示態様を広告主に選択させてもよい。具体的には、入稿受付部34は、図1、図7、図10、図11、図12、図13、図14に例示した広告コンテンツの表示態様の一部又は全ての中から、広告主が所望する表示態様を選択させてもよい。このとき、入稿受付部34は、広告コンテンツ全体が広告表示領域に表示される一般的な広告コンテンツの表示態様を選択可能にしてもよい。
また、入稿受付部34は、広告主によって選択された表示態様に応じて、広告コンテンツの詳細な表示態様を広告主に指定させてもよい。例えば、入稿受付部34は、広告コンテンツが最初に表示される位置や、広告コンテンツの移動速度や、広告コンテンツの移動速度などを広告主に指定させてもよい。
なお、入稿受付部34は、広告コンテンツの詳細な表示態様を広告主に指定させた場合には、各種指定情報(例えば、表示位置や移動速度に関する情報)を広告コンテンツ記憶部32に格納する。そして、広告装置30の配信部37は、広告コンテンツとともに各種指定情報を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、広告装置30によって送信された各種指定情報に基づいて広告コンテンツを表示する。すなわち、ウェブページに含まれる制御情報は、各種指定情報に基づいて広告コンテンツの表示態様を制御する。
〔9−7.装置構成〕
また、上記実施形態では、広告配信システム1に、広告装置30と配信装置100とが含まれる例を示したが、広告装置30と配信装置100とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図5に示した配信装置100は、例えば、図3に示した広告コンテンツ記憶部32、入稿受付部34及び抽出部36を有する。そして、配信装置100は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツ記憶部32から抽出した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
また、上記実施形態では、広告装置30から端末装置10に広告コンテンツが配信される例を示したが、配信装置100が、広告装置30から広告コンテンツを取得してもよい。この場合、広告装置30の要求受付部35は、配信装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。また、広告装置30の配信部37は、配信装置100に広告コンテンツを配信する。また、配信装置100の配信部132は、広告装置30から取得した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
〔9−8.その他〕
また、上記実施形態では、広告コンテンツが影として表示される例を示したが、端末装置10は、広告コンテンツに所定値以上の透明度を設定した上でウェブページと重ねて表示してもよい。例えば、端末装置10は、ウェブページよりも透過性のある状態で広告コンテンツを表示する。このとき、端末装置10は、ウェブページよりもコントラストが小さい状態で広告コンテンツを表示してもよいし、ウェブページよりも濃淡差が小さい状態で広告コンテンツを表示してもよい。この場合であっても、端末装置10は、ウェブページと広告コンテンツとの双方をユーザが視認できる状態で広告コンテンツを表示することができる。
また、上記実施形態では、広告コンテンツやウェブページのリンク領域を選択するユーザ操作を「クリック」と表記したが、かかるユーザ操作は、マウスを用いたクリック操作に限られない。例えば、上述してきた「クリック」は、指によって広告コンテンツ等をタップする操作や、視線によって広告コンテンツ等を選択する操作であってもよい。
また、上記実施形態では、ウェブページに広告コンテンツが重ねて表示される例を示したが、広告コンテンツと重ねて表示されるコンテンツは、ウェブページに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、携帯電話ゲーム等の画面に表示されてもよい。
また、上記実施形態では、広告コンテンツを例に挙げて説明したが、ウェブページに表示されるコンテンツは、広告目的の広告コンテンツに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、天気情報や震災情報などを通知するためのコンテンツであってもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図6に示した要求部15及び受付部16は統合されてもよい。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。例えば、図7に示した実施形態と、図10に示した実施形態とを組み合わせることができる。
〔9−9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び配信装置100は、例えば図16に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置10を例に挙げて説明する。図16は、端末装置10の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、センサ1400、無線通信機1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。なお、センサ1400は、上述した検知部21に対応する。また、無線通信機1500は、上述した通信部11に対応する。
CPU1100は、ROM1300に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。無線通信機1500は、基地局を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、基地局を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、出力装置、および、タッチパネル等の入力装置やセンサ1400を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置やセンサ1400からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、当該プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えば磁気記録媒体または半導体メモリ等である。
コンピュータ1000が実施形態における端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14の機能を実現する。
コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信回線11を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔10.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置10は、受付部16と、検知部21と、表示部17とを有する。受付部16は、ウェブページ(第1コンテンツの一例に相当)と広告コンテンツ(第2コンテンツの一例に相当)とを受け付ける。検知部21は、端末装置10に関する物理的な状態を検知する。表示部17は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するとともに、検知部21による検知結果に応じて広告コンテンツの表示態様を変化させる。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、端末装置10を物理的に動かすユーザ操作と連動させて広告コンテンツの表示態様を変化させるので、ユーザを広告コンテンツに注目させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部17は、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック可能な状態(選択可能な状態の一例に相当)で表示するとともに、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域をクリック不可能な状態(選択不可能な状態の一例に相当)で表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツを介して広告ページに遷移させることができるので、広告主にとってより有益な広告表示を実現することができる。また、端末装置10は、ユーザがウェブページを操作できる状態を維持するので、ユーザビリティの低下を防止できるとともに、ウェブページ配信者にとって有益な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部17は、ウェブページに含まれる広告表示用の広告表示領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示する。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部17は、ウェブページが表示されない領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示する。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部17は、検知部21による検知結果に応じて広告コンテンツの表示位置を変化させる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部17は、表示位置を変化させた後の広告コンテンツと重なるウェブページの領域に所定の情報が表示される場合に、ウェブページの前面に広告コンテンツをクリック可能な状態で表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部17は、広告コンテンツにおける変化後の表示態様が所定の条件を満たした場合に、ウェブページの前面に広告コンテンツをクリック可能な状態で表示する。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部17は、検知部21による検知結果に応じて、表示対象とする広告コンテンツの領域を変化させる。
また、実施形態に係る端末装置10において、検知部21は、物理的な状態として端末装置10における物理的な動きの変化を検知する。また、表示部17は、検知部21によって検知された動きの変化と連動させて広告コンテンツの表示態様を変化させる。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、端末装置10を動かすユーザ操作にゲーム性を持たせることができるので、ユーザを広告コンテンツに注目させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部17は、ウェブページと重なる広告コンテンツをウェブページよりも透過性のある状態で表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツをユーザに強く印象付けることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100は、受付部131と、配信部132とを有する。受付部131は、端末装置10に関する物理的な状態を検知する端末装置10から、ウェブページの取得要求を受け付ける。配信部132は、受付部131によって取得要求が受け付けられた場合に、広告コンテンツとともに表示されるウェブページと、端末装置10による検知結果に応じて広告コンテンツの表示態様を変化させる制御情報とを配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10を物理的に動かすユーザ操作と連動させて広告コンテンツの表示態様を変化させるので、ユーザを広告コンテンツに注目させることができる。この結果、配信装置100は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。