JP2015049604A - 電子文書を表示するための電子機器および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】手書きストロークを含む電子文書を見やすく表示することができる電子機器を実現する。【解決手段】実施形態によれば、電子機器は、表示処理手段と、処理手段とを具備する。表示処理手段は、電子文書を第1スタイルで表示する。前記電子文書は前記電子文書の第1要素に関連づけられた手書きストロークを含み、前記手書きストロークは前記第1スタイルの前記電子文書内の第1領域に表示され、前記第1要素に対する前記第1領域の位置は第1相対位置である。前記処理手段は、前記電子文書を第2スタイルで表示し、前記手書きストロークの表示位置を前記第1領域から前記第2スタイルの前記電子文書内の第2領域に変更する。前記第2スタイルの前記電子文書における前記第1要素に対する前記第2領域の位置は、前記第1相対位置と異なる第2相対位置である。【選択図】図9
Description
本実施形態は、手書きストロークを含む電子文書を処理する技術に関する。
近年、タブレット、PDA、スマートフォンといった種々の電子機器が開発されている。この種の電子機器は、様々な電子文書、例えば、ウェブページ、電子書籍、他の様々なフォーマットの文書等、を閲覧するためのツールとして広く利用されている。
電子文書の中には、リフロー可能な電子文書がある。リフロー可能な電子文書に関しては、その電子文書が表示されるスタイルを画面サイズ等に合わせて調整することが出来る。例えば、ユーザによって閲覧ソフトウェアのウィンドウサイズが変更された時、または電子機器の表示モードがランドスケープモードとポートレートモードとの間で切り換えられた時などに、閲覧中の電子文書は現在の画面サイズに適合するようにリフロー(再配置)される。
上述のリフローの機能は、電子文書の見やすさを高めることを可能とする。
しかし、電子文書内のある要素に関連づけられた手書きストロークを含む電子文書をリフローする場合には、その要素の移動先位置に応じて手書きストロークを単純に移動すると、手書きストロークが電子文書内の他の要素に重なってしまい、これによって電子文書の視認性が低下される場合がある。
本発明の一形態の目的は、手書きストロークを含む電子文書を見やすく表示することができる電子機器および表示処理方法を提供することである。
実施形態によれば、電子機器は、表示処理手段と、処理手段とを具備する。前記表示処理手段は、電子文書を第1スタイルで表示する。前記電子文書は前記電子文書の第1要素に関連づけられた手書きストロークを含み、前記手書きストロークは前記第1スタイルの前記電子文書内の第1領域に表示され、前記第1要素に対する前記第1領域の位置は第1相対位置である。前記処理手段は、前記電子文書を前記第1スタイルと異なる第2スタイルで表示し、前記手書きストロークの表示位置を前記第1領域から前記第2スタイルの前記電子文書内の第2領域に変更する。前記第2スタイルの前記電子文書における前記第1要素に対する前記第2領域の位置は、前記第1相対位置と異なる第2相対位置である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。この電子機器は、例えば、ペンまたは指によって手書き入力可能な携帯型電子機器である。この電子機器は、タブレットコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、スマートフォン、PDA等として実現され得る。以下では、この電子機器がタブレットコンピュータ10として実現されている場合を想定する。タブレットコンピュータ10は、タブレットまたはスレートコンピュータとも称される携帯型電子機器である。このタブレットコンピュータ10は、様々な電子文書(デジタル文書)、例えば、ウェブページ、電子書籍、他の様々なフォーマットの文書ファイル等、を閲覧するための端末として機能し得る。このタブレットコンピュータ10は、図1に示すように、本体11とタッチスクリーンディスプレイ17とを備える。タッチスクリーンディスプレイ17は、本体11の上面に重ね合わせるように取り付けられている。
図1は、一実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。この電子機器は、例えば、ペンまたは指によって手書き入力可能な携帯型電子機器である。この電子機器は、タブレットコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、スマートフォン、PDA等として実現され得る。以下では、この電子機器がタブレットコンピュータ10として実現されている場合を想定する。タブレットコンピュータ10は、タブレットまたはスレートコンピュータとも称される携帯型電子機器である。このタブレットコンピュータ10は、様々な電子文書(デジタル文書)、例えば、ウェブページ、電子書籍、他の様々なフォーマットの文書ファイル等、を閲覧するための端末として機能し得る。このタブレットコンピュータ10は、図1に示すように、本体11とタッチスクリーンディスプレイ17とを備える。タッチスクリーンディスプレイ17は、本体11の上面に重ね合わせるように取り付けられている。
本体11は、薄い箱形の筐体を有している。タッチスクリーンディスプレイ17には、フラットパネルディスプレイと、フラットパネルディスプレイの画面上のペンまたは指の接触位置を検出するように構成されたセンサとが組み込まれている。フラットパネルディスプレイは、例えば、液晶表示装置(LCD)であってもよい。センサとしては、例えば、静電容量方式のタッチパネル、電磁誘導方式のデジタイザなどを使用することができる。以下では、デジタイザとタッチパネルの2種類のセンサの双方がタッチスクリーンディスプレイ17に組み込まれている場合を想定する。
このタッチスクリーンディスプレイ17は、指を使用した画面に対するタッチ操作のみならず、ペン100を使用した画面に対するタッチ操作も検出することができる。ペン100は例えばデジタイザペン(電磁誘導ペン)であってもよい。
ユーザは、ペン100を使用してタッチスクリーンディスプレイ17上で手書き入力操作を行うことができる。手書き入力操作中においては、画面上のペン100の動きの軌跡、つまり手書き入力操作によって手書きされるストローク(手書きストロークの軌跡)がリアルタイムに描画され、これによって手書きにより入力された複数のストロークが画面上に表示される。ペン100が画面に接触されている間のペン100の動きの軌跡が1つのストロークに相当する。
本実施形態では、ウェブページのような電子文書上に手書きオブジェクト(例えば、手書き文字、手書き図形、手書きマーク、等)を手書き入力操作によって直接的に書くことが出来る。電子文書上に手書きされた手書きオブジェクトは注釈(手書き注釈)として利用される。
すなわち、タブレットコンピュータ10にインストールされているウェブブラウザアプリケーションプログラムは、手書きエンジンを備えている。この手書きエンジンは、手書き入力に応じて画面上に描画を行うように構成された描画部と、指又はペン100を使用して行われる画面上の様々なジェスチャを検出するように構成されたジェスチャ検出部とを備えている。手書き入力操作中においては、画面上のペン100の動きの軌跡、つまり手書き入力操作によって手書きされるストローク(手書きストロークの軌跡)がリアルタイムにウェブページ上に直接的に描画され、これによって手書きにより入力された複数の手書きストローク(手書きストロークの軌跡)がウェブページ上に手書き注釈として表示される。ウェブブラウザアプリケーションプログラムは、HTMLのようなマークアップ言語を用いて作成された電子文書(ウェブページ)のみならず、ePubフォーマット等を有する電子書籍を閲覧することも出来る。さらに、ウェブブラウザアプリケーションプログラムは、ウェブページだけでなく、手書き入力操作に応じて電子書籍上に手書き注釈を直接的に書くこともできる。
図2は、タブレットコンピュータ10と外部装置との連携動作の例を示している。タブレットコンピュータ10は、パーソナルコンピュータ1やクラウドと連携することができる。すなわち、タブレットコンピュータ10は、無線LANなどの無線通信デバイスを備えており、パーソナルコンピュータ1との無線通信を実行することができる。さらに、タブレットコンピュータ10は、インターネット上のサーバ2との通信を実行することもできる。サーバ2はオンラインストレージサービス、他の各種クラウドコンピューティングサービスを実行するサーバであってもよい。
パーソナルコンピュータ1はハードディスクドライブ(HDD)のようなストレージデバイスを備えている。タブレットコンピュータ10は、手書き注釈が書かれた電子文書をネットワーク越しにパーソナルコンピュータ1に送信して、パーソナルコンピュータ1のHDDに記録することができる(アップロード)。さらに、タブレットコンピュータ10は、パーソナルコンピュータ1のHDDから、手書き注釈が書かれた電子文書を読み出し(ダウンロード)、手書き注釈が書かれた電子文書をタブレットコンピュータ10のディスプレイ17の画面に表示することができる。
さらに、タブレットコンピュータ10が通信する先はパーソナルコンピュータ1ではなく、上述したように、ストレージサービスなどを提供するクラウド上のサーバ2であってよい。タブレットコンピュータ10は、手書き注釈が書かれた電子文書をネットワーク越しにサーバ2に送信して、サーバ2のストレージデバイス2Aに記録することができる(アップロード)。さらに、タブレットコンピュータ10は、サーバ2のストレージデバイス2Aから、手書き注釈が書かれた電子文書を読み出して(ダウンロード)、手書き注釈が書かれた電子文書をタブレットコンピュータ10のディスプレイ17の画面に表示することができる。
このように、本実施形態では、手書き注釈が書かれた電子文書が保存される記憶媒体は、タブレットコンピュータ10内のストレージデバイス、パーソナルコンピュータ1内のストレージデバイス、サーバ2のストレージデバイスのいずれであってもよい。
通常、電子文書は複数の要素を含む。手書き注釈は電子文書内の任意の要素に関連づけられる。電子文書がウェブページの場合においては、手書き注釈が関連づけられる要素は、ウェブページに含まれる階層化された複数の要素内の任意の一つの要素であってもよいし、この任意の一つの要素内の一部分(例えば文字列等)であってもよい。電子文書が電子書籍の場合においては、手書き注釈が関連づけられる要素は、電子書籍内の任意の段落のテキストであってもよいし、この任意の段落のテキストの一部分(例えば文字列等)であってもよい。
図3は、タッチスクリーンディスプレイ17上に表示されるウェブページに直接的に手書きされる注釈の例を示す。
ユーザは、ペン100を使用して、ウェブページ上の任意の位置に、つまり画面上の任意の位置に、手書き注釈(手書きメモ)を書くことが出来る。図3においては、手書き文字列「Important」がウェブページ上に手書きされた例が想定されている。さらに、ウェブページ上には、手書きの矢印も書かれている。
ユーザは、ペン100を使用して、ウェブページ上の任意の位置に、つまり画面上の任意の位置に、手書き注釈(手書きメモ)を書くことが出来る。図3においては、手書き文字列「Important」がウェブページ上に手書きされた例が想定されている。さらに、ウェブページ上には、手書きの矢印も書かれている。
この手書きの矢印は、手書き文字列「Important」とウェブページ内のある要素(ここでは、この要素内の文字列「Tablet」)との関連性を表すための手書きオブジェクトである。この要素は、ウェブページのコンテクスト情報の一部分である。
本実施形態では、上述したように、ある要素に関連づけられた手書きオブジェクトが手書き注釈(手書きメモ)として扱われる。例えば、上述の手書き文字列「Important」は手書きの矢印によってウェブページ内の要素(ここでは、この要素内の「Tablet」)に関連づけられているので、手書き文字列「Important」は手書き注釈(手書きメモ)として扱われる。手書き注釈として使用可能な手書きオブジェクトの例は、手書き文字、手書き図形、手書きマーク、手書きの表、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む。以下では、手書き注釈が関連づけられた要素(コンテクスト情報部分)をアンカー要素と称する。
図4は、タッチスクリーンディスプレイ17上に表示される電子書籍に直接的に手書きされる注釈の例を示す。
ユーザは、ペン100を使用して、電子書籍のページ上の任意の位置に、つまり画面上の任意の位置に手書き注釈(手書きメモ)を書くことが出来る。図4においては、手書きの星マークと手書き文字列「good」とが電子書籍のページ上に手書きされた例が想定されている。さらに、電子書籍のページ上には、手書きの矢印も書かれている。この手書きの矢印は、手書きオブジェクト(つまり手書きの星マークと手書き文字列「good」との組)と電子書籍内のあるアンカー要素(ここでは、文字列「Tablet」)との関連性を表すための手書きオブジェクトである。手書きの星マークと手書き文字列「good」の組は、手書きの矢印によって電子書籍内の要素(ここでは、文字列「Tablet」)に関連づけられているので、この手書きの星マークと手書き文字列「good」の組は、手書き注釈(手書きメモ)として扱われる。
ユーザは、ペン100を使用して、電子書籍のページ上の任意の位置に、つまり画面上の任意の位置に手書き注釈(手書きメモ)を書くことが出来る。図4においては、手書きの星マークと手書き文字列「good」とが電子書籍のページ上に手書きされた例が想定されている。さらに、電子書籍のページ上には、手書きの矢印も書かれている。この手書きの矢印は、手書きオブジェクト(つまり手書きの星マークと手書き文字列「good」との組)と電子書籍内のあるアンカー要素(ここでは、文字列「Tablet」)との関連性を表すための手書きオブジェクトである。手書きの星マークと手書き文字列「good」の組は、手書きの矢印によって電子書籍内の要素(ここでは、文字列「Tablet」)に関連づけられているので、この手書きの星マークと手書き文字列「good」の組は、手書き注釈(手書きメモ)として扱われる。
次に、図5および図6を参照して、ユーザによって手書きされたストローク(文字、図形、マーク、表など)と手書きデータ(時系列情報)との関係について説明する。図5は、ペン100などを使用してタッチスクリーンディスプレイ17上に手書きされる手書きオブジェクト(手書き文字列)の例を示している。
図5においては、「ABC」の手書き文字列が「A」、「B」、「C」の順番で手書きによって入力され、この後に、手書きの矢印が、手書き文字「A」のすぐ近くに手書きによって入力された場合が想定されている。
手書き文字「A」は、ペン100などを使用して手書きされる2つのストローク(「∧」形状の軌跡、「−」形状の軌跡)によって、つまり2つの軌跡によって表現される。最初に手書きされる「∧」形状のペン100の軌跡は例えば等時間間隔でリアルタイムにサンプリングされ、これによって「∧」形状のストロークの時系列座標SD11、SD12、…SD1nが得られる。同様に、次に手書きされる「−」形状のペン100の軌跡も等時間間隔でリアルタイムにサンプリングされ、これによって「−」形状のストロークの時系列座標SD21、SD21、…SD2nが得られる。
手書き文字「B」は、ペン100などを使用して手書きされた2つのストローク、つまり2つの軌跡によって表現される。手書き文字「C」は、ペン100などを使用して手書きされた手書きされた1つのストローク、つまり1つの軌跡によって表現される。手書きの「矢印」は、ペン100などを使用して手書きされた手書きされた2つのストローク(矢頭の軌跡、シャフトの軌跡)、つまり2つの軌跡によって表現される。
図6は、図5の手書きオブジェクトに対応する時系列情報200を示している。時系列情報は、複数のストロークデータSD1、SD2、…、SD7を含む。時系列情報200内においては、これらストロークデータSD1、SD2、…、SD7は、これらストロークが手書きされた順に時系列に並べている。
時系列情報200において、先頭の2つのストロークデータSD1、SD2は、手書き文字「A」の2つのストロークをそれぞれ示している。3番目と4番目のストロークデータSD3、SD4は、手書き文字「B」を構成する2つのストロークをそれぞれ示している。5番目のストロークデータSD5は、手書き文字「C」を構成する1つのストロークを示している。6番目と7番目のストロークデータSD6、SD7は、手書き「矢印」を構成する2つのストロークをそれぞれ示している。
各ストロークデータは、一つのストロークに対応する座標データ系列(時系列座標)、つまり一つのストロークの軌跡上の複数の点それぞれに対応する複数の座標を含む。各ストロークデータにおいては、複数の座標はストロークが書かれた順に時系列に並べられている。例えば、手書き文字「A」に関しては、ストロークデータSD1は、手書き文字「A」の「∧」形状のストロークの軌跡上の点それぞれに対応する座標データ系列(時系列座標)、つまりn個の座標データSD11、SD12、…SD1nを含む。ストロークデータSD2は、手書き文字「A」の「−」形状のストロークの軌跡上の点それぞれに対応する座標データ系列、つまりn個の座標データSD21、SD22、…SD2nを含む。なお、座標データの数はストロークデータ毎に異なっていてもよい。
各座標データは、対応する軌跡内のある1点に対応するX座標およびY座標を示す。例えば、座標データSD11は、「∧」形状のストロークの始点のX座標(X11)およびY座標(Y11)を示す。SD1nは、「∧」形状のストロークの終点のX座標(X1n)およびY座標(Y1n)を示す。
さらに、各座標データは、その座標に対応する点が手書きされた時点に対応するタイムスタンプ情報Tを含んでいてもよい。手書きされた時点は、絶対時間(例えば、年月日時分秒)またはある時点を基準とした相対時間のいずれであってもよい。例えば、各ストロークデータに、ストロークが書き始められた絶対時間(例えば、年月日時分秒)をタイムスタンプ情報として付加し、さらに、ストロークデータ内の各座標データに、絶対時間との差分を示す相対時間をタイムスタンプ情報Tとして付加してもよい。
このように、各座標データにタイムスタンプ情報Tが追加された時系列情報を使用することにより、ストローク間の時間的関係をより精度よく表すことができる。
さらに、各座標データには、筆圧を示す情報(Z)を追加してもよい。
図7は、タブレットコンピュータ10のシステム構成を示す図である。
タブレットコンピュータ10は、図7に示されるように、CPU101、システムコントローラ102、メインメモリ103、グラフィクスコントローラ104、BIOS−ROM105、記録デバイス106、無線通信デバイス107、エンベデッドコントローラ(EC)108等を備える。
タブレットコンピュータ10は、図7に示されるように、CPU101、システムコントローラ102、メインメモリ103、グラフィクスコントローラ104、BIOS−ROM105、記録デバイス106、無線通信デバイス107、エンベデッドコントローラ(EC)108等を備える。
CPU101は、タブレットコンピュータ10内の各種モジュールの動作を制御するプロセッサである。CPU101は、不揮発性メモリのような記録デバイス106からメインメモリ103にロードされる各種プログラムを実行する。CPU101により実行されるプログラムには、オペレーティングシステム(OS)201と、様々なアプリケーションプログラムが含まれている。アプリケーションプログラムには、ブラウザアプリケーションプログラム202等が含まれている。
ブラウザアプリケーションプログラム202は、ウェブサーバからウェブページのデータを取得する機能、ウェブページを画面に表示する機能、ウェブページ上に手書き注釈を書く機能、および画面サイズに合わせてウェブページをリフローする機能を有する。リフローは、ウェブページのスタイルを画面サイズ(ブラウザアプリケーションプログラム202のウィンドウサイズ)等に応じて変更するための機能である。
例えば、ユーザによってブラウザアプリケーションプログラム202のウィンドウサイズが変更された時、タブレットコンピュータ10の表示モードがランドスケープモードとポートレートモードとの間で切り換えられた時、あるいは、ウェブページが拡大または縮小された時に、ウェブページはリフローされる。
本実施形態では、このウェブページのリフローの処理においては、ウェブページ自体のスタイルが変更されるだけでなく、ウェブページ内のあるアンカー要素に関連づけられた手書き注釈の位置も自動的に調整される。この場合、手書き注釈がアンカー要素と一緒に単純に移動されるのでは無く、ブラウザアプリケーションプログラム202は、リフローの前と後とで、アンカー要素と手書き注釈との間の相対的な位置関係が異なるように、手書き注釈を移動させる。
いま、リフロー前においては、つまりウェブページが第1スタイルで表示される場合において、手書き注釈が、ウェブページ内の第1領域に表示されている場合を想定する。アンカー要素に対する第1領域の位置は、第1相対位置である。
リフロー後においては、つまりウェブページが第1スタイルと異なる第2スタイルで表示される場合においては、手書き注釈の表示位置は、第1領域と異なる第2領域に変更される。この第2領域は、第2スタイルのウェブページ内の一部である。第2スタイルのウェブページにおいては、アンカー要素に対する第2領域の位置は、第1相対位置と異なる第2相対位置である。
このように、本実施形態では、リフローの前と後の間で、アンカー要素と手書き注釈との間の相対的な位置関係を固定にするのでは無く、リフローの前と後の間で、この相対的な位置関係が変更される。これにより、手書き注釈を、どの要素にも重ならない領域に容易に表示することが可能となる。第2領域は、第2スタイルのウェブページ内の隣接する要素間に位置する空き領域の一部であってもよい。また、第2領域は、第2スタイルのウェブページの余白領域の一部であってもよい。
このリフローの処理においては、さらに、ブラウザアプリケーションプログラム202は、リフロー(再配置)された手書き注釈とリフロー(再配置)されたアンカー要素との関連性を表す追加の情報(例えば、矢印、線、等)を、第2スタイルのウェブページ上に表示することもできる。
この追加の情報は、たとえ手書き注釈が表示される第2領域の位置がアンカー要素から比較的離れている場合でも、これら手書き注釈とアンカー要素とが関連づけられていることをユーザに提示することを可能にする。
また、CPU101は、BIOS−ROM105に格納された基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
システムコントローラ102は、CPU101のローカルバスと各種コンポーネントとの間を接続するデバイスである。システムコントローラ102には、メインメモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、システムコントローラ102は、シリアルバスなどを介してグラフィクスコントローラ104との通信を実行する機能も有している。
グラフィクスコントローラ104は、タブレットコンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17Aを制御する表示コントローラである。グラフィクスコントローラ104によって生成される表示信号はLCD17Aに送られる。LCD17Aは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。LCD17Aの上層には、画面上の指の接触位置を検知するための第1センサとしてタッチパネル17Bが配置されている。さらに、LCD17Aの下層には、画面上のペン100の接触位置を検知するための第2センサとしてデジタイザ17Cが配置されている。タッチパネル17Bは、LCD17Aの画面上で入力を行うための静電容量式のポインティングデバイスである。指が接触される画面上の接触位置及び接触位置の動き等はタッチパネル17Bによって検出される。デジタイザ17CはLCD17Aの画面上で入力を行うための電磁誘導式のポインティングデバイスである。ペン100が接触される画面上の接触位置及び接触位置の動き等はデジタイザ17Cによって検出される。
OS201は、タッチパネル17Bを制御するドライバプログラムと協働して、画面上に指が接触したこと、およびその接触位置を示す入力イベントを発行する。また、OS201は、デジタイザ17Cを制御するドライバプログラムと協働して、画面上にペン100が接触したこと、およびその接触位置を示す入力イベントを発行する。
無線通信デバイス107は、無線LANまたは3G移動通信などの無線通信を実行するように構成されたデバイスである。
EC108は、電力管理のためのエンベデッドコントローラを含むワンチップマイクロコンピュータである。EC108は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じてタブレットコンピュータ10を電源オンまたは電源オフする機能を有している。
次に、図8を参照して、ブラウザアプリケーションプログラム202の機能構成について説明する。
このブラウザアプリケーションプログラム202は、表示処理部301、時系列情報生成部302、電子文書取得処理部303、保存処理部306、および読み出し処理部307等を備える。
電子文書取得処理部303は、ウェブサーバまたは外部ファイルからHTMLファイルのような電子文書(ウェブページ)のデータを取得する。表示処理部301は、このウェブページをLCD17Aの画面上に表示する。
表示処理部301および時系列情報生成部302は、デジタイザ17Cによって発生される「タッチ(接触)」、「移動(スライド)」または「リリース」のイベントを受信し、これによって手書き入力操作を検出する。「タッチ(接触)」イベントには、ペン100の接触位置の座標が含まれている。「移動(スライド)」イベントには、ペン100の移動先の接触位置の座標が含まれている。したがって、表示処理部301および時系列情報生成部302は、デジタイザ17Cから接触位置の動きの軌跡に対応する座標列を受信することができる。
同様に、表示処理部301および時系列情報生成部302は、タッチパネル17Bによって発生される「タッチ(接触)」、「移動(スライド)」または「リリース」のイベントを受信することができる。「タッチ(接触)」イベントには、指の接触位置の座標が含まれている。「移動(スライド)」イベントには、指の移動先の接触位置の座標が含まれている。したがって、表示処理部301および時系列情報生成部302は、タッチパネル17Bから接触位置の動きの軌跡に対応する座標列を受信することができる。
表示処理部301は、画面上のペン100の動きに応じてデジタイザ17Cから入力されるイベント群に基づき、手書きストロークを画面上につまりウェブページ上に表示可能である。すなわち、画面上のペン100の動きの軌跡に対応する線がウェブページ上に描画される。さらに、表示処理部301は、画面上の指の動きに応じてタッチパネル17Bから入力されるイベント群に基づき、画面上の指のジェスチャを検出可能である。画面上の指のジェスチャが検出された場合には、表示処理部301は、検出されたジェスチャに対応する処理を実行することができる。
表示処理部301は、ウェブページとこのウェブページ上の手書き注釈(ある要素に関連づけられた手書きストローク)の双方をリフローするために、電子文書リフロー処理部311および手書きアノテーションリフロー処理部312を備える。
電子文書リフロー処理部311および手書きアノテーションリフロー処理部312は、手書き注釈を含む電子文書をリフローして手書き注釈を含む電子文書のスタイルを変更するように構成された処理部として機能する。
電子文書リフロー処理部311は、リフロー要因が検出された時、例えば、ユーザによってブラウザアプリケーションプログラム202のウィンドウサイズが変更された時、タブレットコンピュータ10の表示モードがランドスケープモードとポートレートモードとの間で切り換えられた時、あるいはウェブページを拡大または縮小するためのジェスチャ(ビンチアウトジェスチャ、ビンチインジェスチャ)が検出された時に、画面上のウェブページをリフローして、ウェブページを新たなスタイルで表示する。この場合、電子文書リフロー処理部311は、ウェブページを構成する複数の要素それぞれのサイズ、複数の要素それぞれが表示されるべき画面上の位置(ブラウザアプリケーションプログラム202のウィンドウ上の位置)を決定する。
手書きアノテーションリフロー処理部312は、新たなスタイルを有するウェブページに適合するように手書き注釈をリフローする。いま、リフロー前のウェブページにおいて、手書き注釈とアンカー要素との間の相対的位置関係がある相対的位置関係である場合、つまり手書き注釈がウィンドウ上の第1領域に表示されており、アンカー要素に対する第1領域の位置(相対位置)が第1相対位置である場合を想定する。
手書きアノテーションリフロー処理部312は、手書き注釈の表示位置を、第1領域から、新たなスタイルを有するウェブページ内の第2領域に変更する。この場合、新たなスタイルを有するウェブページ内のアンカー要素に対する第2領域の位置(相対位置)は、第1相対位置と異なる第2相対位置である。
従来のリフロー技術は、アンカー要素と手書き注釈との間の相対的な位置関係を維持したまま手書き注釈を移動させることを意図している場合が多い。例えば、電子文書のある余白領域上に表示される注釈は、アンカー要素の移動に応じて、この余白領域上で僅かに移動される。この場合、リフローの前と後との間で、アンカー要素と手書き注釈との間の相対的な位置関係は同じである。しかし、このような方法では、リフローによって電子文書内の余白領域の位置が変わった場合や、リフローによって電子文書内の余白領域のスペースが小さくなるような場合に対処することが難しくなる場合がある。
本実施形態では、リフロー前と後との間で、アンカー要素と手書き注釈との間の相対的な位置関係が変更されるように手書き注釈の表示位置が第1領域から第2領域に変更される。したがって、例えば、手書き注釈の表示位置を、リフロー前に手書き注釈が表示されていた元の余白領域と異なる別の余白領域に、あるいは別の何らかの空き領域に変更することができるので、新たなスタイルのウェブページ内のどの要素にも重ならないように手書き注釈を効率よくリフロー(再配置)することができる。
さらに、手書きアノテーションリフロー処理部312は、手書き注釈とアンカー要素との関連性を表すための追加の情報(矢印、線、等)を、新たなスタイルのウェブページ上に表示することが出来る。これにより、たとえ、新たなスタイルのウェブページにおいて、手書き注釈がアンカー要素から比較的離れた位置に表示される場合であっても、それら手書き注釈とアンカー要素との関連性をユーザに提示することが出来る。
時系列情報生成部302は、タッチデジタイザ17Cから出力される上述の座標列(入力イベント群)を受信し、この座標列に基づいて、図6で詳述したような構造を有する時系列情報を生成する。時系列情報生成部302は、生成された時系列情報を作業メモリ401に一時保存する。
保存処理部306は、手書き注釈等が書かれたウェブページを記憶媒体402に保存する。記憶媒体402は、例えば、タブレットコンピュータ10内のストレージデバイスであってもよいし、サーバコンピュータ2のストレージデバイスであってもよい。
読み出し処理部307は、記憶媒体402から、手書き注釈等が書かれたウェブページを読み出す。この読み出されたウェブページは表示処理部301に送られる。表示処理部301は、手書き注釈等が書かれたウェブページを画面上に表示する。
上述したように、リフロー可能な電子文書はウェブページに限定されるものではなく、本実施形態は、リフロー可能な他の種々の電子文書、例えば電子書籍、に適用することも出来る。
図9は、リフロー前の電子文書上の手書き注釈の表示位置とリフロー後の電子文書上の手書き注釈の表示位置との関係の例を示す。ここでは、電子文書が電子書籍である場合が想定されている。
図9の左部はリフロー前の電子書籍が表示されている画面(ウィンドウ)を示し、図9右部はリフロー後の電子書籍が表示されている画面(ウィンドウ)を示している。
いま、リフロー前の電子書籍のある段落のコンテクスト情報(ここでは、テキスト)に幾つかの手書き注釈(Comment1、Comment2、Comment3)が書き込まれている場合を想定する。図9の左部に示されるように、電子書籍のページ内の右辺側に比較的広い余白領域がある場合には、ユーザは、この余白領域に手書き注釈(手書きコメント)を書くことが出来る。
Comment1は、手書き文字列(ここでは、「Important」)から構成される。このComment1は、手書き矢印Arrow1によって、電子書籍内のある要素(ここでは、文字列「AAA」)に関連づけられている。
Comment2は、手書きのマーク(ここでは、星マーク)と手書き文字列(ここでは、「good!?」)から構成される。Comment2は、アンダーラインが引かれた要素(ここでは、文字列「…BB…」)に関連づけられている。つまり、本実施形態では、アンダーラインが引かれた要素の近くに書かれた1以上の手書きストロークは、このアンダーラインが引かれた要素に関連づけられている手書き注釈として認識される。アンダーラインはペン100を使用した手書き入力操作で容易に書くことができる。アンダーラインは、手書きストローク(手書きの線)であってもよいし、htmlのアンダーラインコードを用いて描画される線であってもよい。なお、ここでは、手書き注釈に関連づけられた要素を識別するためにアンダーラインを使用する例を説明した、アンダーラインの代わりに、二重線、任意の記号などを、手書き注釈に関連づけられた要素を識別するために使用しても良い。
Comment3は、手書き文字列(ここでは、「Japan?」)から構成される。Comment3は、手書き矢印Arrow2によって、電子書籍内のある要素(ここでは、文字列「CCDD」)に関連づけられている。
ここで、例えばウィンドウのサイズが変更されると、電子書籍のリフローが発生し、手書き注釈、手書き矢印、アンダーラインが再配置されていない状態となる(図10の状態)。ウィンドウのサイズの変更によってウィンドウの横方向サイズが小さくなった場合には、図10に示されているように、手書き注釈が書かれていた領域(ここでは、電子書籍のページ内の右側の余白領域)がほとんどなくなる場合がある。このため、手書き注釈を移動しなかったならば、手書き注釈はウィンドウから外れていまい、表示されなくなる。
そこで、本実施形態では、これら手書き注釈およびアンダーラインのそれぞれの位置を、どの要素にも重ならない位置に移動するリフロー処理が実行される。電子書籍の現在のページにどの要素(コンテクスト情報)も表示されていない空き領域(隣接する段落間の空き領域、ページの余白領域)があれば、手書き注釈を、この空き領域に移動しても良い。十分な空き領域が無い場合には、例えば、隣接する段落間の空き領域が広くなるように、あるいはページ内のある部分の余白領域が広くなるように、電子書籍をリフローしてもよい。
図9の右部においては、電子書籍のページ内の上辺または下辺に位置する余白領域を使用して手書き注釈を表示する場合が想定されている。この余白領域は、上述したように、段落の上または下の少なくとも一方に空き領域が設定されるように電子書籍をリフローすることによって確保しても良い。
図9の右部に示されているように、Comment1の表示位置は、例えば、電子書籍のページ内の右辺の近傍に位置する余白領域から、この右辺に直交する上辺の近傍に位置する余白領域に移動される。
さらに、手書き矢印Arrow1は、その再配置を容易にするために矢印形状の図形データに整形され、矢印形状の図形データつまり矢印Arrow1’が、手書き矢印Arrow1の代わりに表示される。この矢印Arrow1’は、Comment1と文字列「AAA」との関連性を表すための上述の追加の情報として使用される。矢印Arrow1’は、Comment1の表示位置から文字列「AAA」の表示位置に向けて延びるように表示される。あるいは、矢印Arrow1’を表示する代わりに、Comment1と文字列「AAA」との関連性を表すための線を表示しても良い。この線としては、Comment1と文字列「AAA」との間に延びる線(直線、曲線)を使用することができる。
Comment2も、例えば、電子書籍のページ内の上部の余白領域に移動される。さらに、Comment2と文字列「…BB…」との関連性を表すための矢印Arrow3も、追加の情報として表示される。矢印Arrow3の代わりに、Comment2と文字列「…BB…」との関連性を表すための線を表示しても良い。
Comment3は、例えば、電子書籍の次のページ内の下辺の近傍の余白領域に移動される。さらに、手書き矢印Arrow2の代わりに、Comment3と文字列「CCDD」との関連性を表すための矢印Arrow2’が表示される。矢印Arrow2’の代わりに、Comment1と文字列「AAA」との関連性を表すための線を表示しても良い。
なお、矢印Arrow1’、矢印Arrow2’、矢印Arrow3のシャフト(線分)が互いに交差しないように、Comment1、2、3それぞれの表示位置を決定しても良い。
このように、本実施形態では、アンカー要素に対する手書き注釈の位置(相対位置)がリフロー前と後との間で変更される。よって、たとえ電子文書のリフローによって電子文書のレイアウトが大きく変更されたた場合でも、あるいは電子文書のリフローによって手書き注釈が表示されていた余白領域がなくなった場合でも、手書き注釈を、別の余白領域に容易に表示することが可能となる。
さらに、本実施形態では、リフロー処理において、アンカー要素と手書き注釈とを関連づける矢印(線)が追加される。したがって、新たなスタイルにリフローされた電子文書において、アンカー要素と手書き注釈とが比較的離れた位置に存在する場合でも、アンカー要素と手書き注釈との関連性をユーザに提示することが出来る。
なお、電子書籍の表示モードを、テキストを縦書きで表示するモードとテキストを横書きで表示するモードとの間で切り換えることも出来る。この表示モードの切り換えによっても電子書籍のスタイルは変更されるので、この表示モードを切替えるための動作も、リフローの一形態として扱うことが出来る。
また、どの要素にも関連づけられていない手書きストローク(手書き文字、手書きマーク、手書き図形、等)がリフロー前の電子文書内に存在する場合には、この手書きストロークはリフロー(再配置)しなくてもよい。あるいは、全ての手書き注釈をある余白領域に再配置した後に、この余白領域内の余っている領域などに、どの要素にも関連づけられていない手書きストロークを表示しても良い。
図11は、リフロー前の電子文書上の手書き注釈の表示位置とリフロー後の電子文書上の手書き注釈の表示位置との関係の別の例を示す。ここでは、電子文書がウェブページである場合が想定されている。
図11の上部はリフロー前のウェブページが表示されている画面(ウィンドウ)を示し、図11の下部はリフロー後のウェブページが表示されている画面(ウィンドウ)を示している。
いま、ウェブページがコンテクスト情報部分(要素)501、502、503、504、…から構成されている場合を想定する。これら複数のコンテクスト情報部分501、502、503、504、…は、HTMLファイル内に記述された階層化された複数の要素にそれぞれ対応する。換言すれば、これらコンテクスト情報部分501、502、503、504、…はウェブページ内の要素にそれぞれ対応する。
図11の上部に示すように、リフロー前においては、コンテクスト情報部分501、502、503、504が縦一列に並べられている。Comment1は、手書き文字列(ここでは、「good」)から構成される。Comment1は、手書き矢印Arrow1によって、コンテクスト情報部分502に関連づけられている。より詳しくは、Comment1は、手書き矢印Arrow1によって、コンテクスト情報部分502内のある一部分(ここでは、文字列「BBB」)に関連づけられている。
ここで、ウィンドウのサイズが変更されると、ウェブページのリフローが発生し、ウェブページのスタイルが変更される。たとえば、ウィンドウのサイズの変更によってウィンドウの横方向サイズが大きくなった場合には、図11の下部に示されているように、例えば、コンテクスト情報部分501、502、503、504、…が縦2列に並んで表示されるように、これらコンテクスト情報部分501、502、503、504、…が再配置される場合がある。
もしComment1がコンテクスト情報部分502と一緒に単純に移動されたならば、つまり、Comment1とコンテクスト情報部分502との間の相対的な位置関係を固定したままComment1がコンテクスト情報部分502に対応する位置に移動されたならば、Comment1はコンテクスト情報部分501に重なってしまう可能性がある。本実施形態では、上述したように、リフロー時には、コンテクスト情報部分502(例えば、コンテクスト情報部分502内の文字列「BBB」)に対するComment1の相対位置が変更されて、Comment1は、どのコンテクスト情報部分も存在いないウェブページ内の空き領域に表示される。
図11の下部に示されているように、Comment1は、例えば、コンテクスト情報部分502の上部の空き領域に表示される。さらに、手書き矢印Arrow1は整形され、Comment1とコンテクスト情報部分502(文字列「BBB」)との関連性を表すための矢印Arrow1’が手書き矢印Arrow1の代わりに表示される。矢印Arrow1’は、Comment1の表示位置から文字列「BBB」の表示位置に向けて延びる。あるいは、矢印Arrow1’を表示する代わりに、Comment1と文字列「BBB」との関連性を表すための線を表示しても良い。この線としては、Comment1と文字列「BBB」との間に延びる線を使用することができる。
なお、コンテクスト情報部分502とコンテクスト情報部分504との間の領域が広くなるように、つまり隣接する要素間の領域が広くなるように、ウェブページをリフローして、Comment1を、コンテクスト情報部分502とコンテクスト情報部分504との間の広げられた領域(空き領域)に表示しても良い。
また、Comment1とコンテクスト情報部分502(文字列「BBB」)との関連性を表すための追加の情報は、上述の矢印、線、に限定されない。例えば、Comment1の近傍とコンテクスト情報部分502(文字列「BBB」)の近傍の双方に同じ形状のマーク、シンボル、図形等を表示しても良い。
図12のフローチャートは、ブラウザアプリケーションプログラム202によって実行される表示処理の手順を示す。
ブラウザアプリケーションプログラム202の表示処理部301は、電子文書(ウェブページまたは電子書籍)を第1スタイルでタッチスクリーンディスプレイ17の画面上に表示する(ステップS111)。第1スタイルは現在の画面サイズに適合する電子文書のスタイルである。タッチスクリーンディスプレイ17の画面上で手書き入力操作が行われた時、表示処理部301は、手書きによって入力される1以上のストロークを電子文書上に表示する(ステップS112)。さらに、この1以上のストローク(手書きストローク)と電子文書内のある要素(アンカー要素)とを関連づけるための矢印またはアンダーライン等が電子文書上に手書きされたならば、この1以上のストローク(手書きストローク)は手書き注釈として扱われる。ステップS111、S112により、画面上には、手書きストローク(手書き注釈)を含む電子文書が表示される。なお、表示処理部301は、記憶媒体から読み出される、手書き注釈を含む任意の電子文書に基づいて、画面上に、手書きストローク(手書き注釈)を含む電子文書を表示することも出来る。
ブラウザアプリケーションプログラム202の表示処理部301は、電子文書(ウェブページまたは電子書籍)を第1スタイルでタッチスクリーンディスプレイ17の画面上に表示する(ステップS111)。第1スタイルは現在の画面サイズに適合する電子文書のスタイルである。タッチスクリーンディスプレイ17の画面上で手書き入力操作が行われた時、表示処理部301は、手書きによって入力される1以上のストロークを電子文書上に表示する(ステップS112)。さらに、この1以上のストローク(手書きストローク)と電子文書内のある要素(アンカー要素)とを関連づけるための矢印またはアンダーライン等が電子文書上に手書きされたならば、この1以上のストローク(手書きストローク)は手書き注釈として扱われる。ステップS111、S112により、画面上には、手書きストローク(手書き注釈)を含む電子文書が表示される。なお、表示処理部301は、記憶媒体から読み出される、手書き注釈を含む任意の電子文書に基づいて、画面上に、手書きストローク(手書き注釈)を含む電子文書を表示することも出来る。
以下では、電子文書が第1スタイルで表示されており、この第1スタイルの電子文書内の第1領域に手書きストロークが表示されている場合を想定する。手書きストロークが関連づけられた要素に対する第1領域の位置は、第1相対位置であるとする。
電子文書リフロー処理部311は、リフロー要因の発生の有無を検出する(ステップS113)。リフロー要因の発生(例えば、画面サイズの変更等)が検出されると(ステップS113のYES)、リフロー処理部311は、変更された画面サイズ(ブラウザアプリケーションプログラム202の変更されたウィンドウサイズ)に電子文書が適合するように、電子文書をリフローする(ステップS114)。ステップS114では、電子文書リフロー処理部311は、電子文書を第1スタイルと異なる第2スタイルでタッチスクリーンディスプレイ17の画面上に表示する(ステップS114)。第2スタイルは、変更された画面サイズに適合する電子文書のスタイルである。
さらに、手書きアノテーションリフロー処理部312は、例えば、第2スタイルにリフローされた電子文書内における空き領域および余白領域それぞれの位置を使用して、手書きストロークの表示位置を第1領域から、第2スタイルの電子文書内の第2領域に変更する(ステップS115)。アンカー要素に対する第2領域の位置は、上述の第1相対位置と異なる第2相対位置である。ステップS115では、手書きアノテーションリフロー処理部312は、第2スタイルの電子文書内の空き領域および余白領域を検出する処理を行い、この検出された空き領域の一部および余白領域の一部を、手書きストロークを表示すべき第2領域として決定しても良い。
なお、電子文書内における空き領域のサイズまたは余白領域のサイズが小さすぎるならば、手書きアノテーションリフロー処理部312は、電子文書リフロー処理部311と共同して、十分な空き領域または余白領域が確保できるように電子文書をリフローしても良い。
ステップS115では、さらに、手書きアノテーションリフロー処理部312は、アンカー要素と手書きストローク(手書き注釈)との関連性を表すための追加の情報を、第2スタイルの電子文書上に表示する。
以上説明したように、本実施形態においては、リフローの前と後との間で、アンカー要素と手書きストロークとの間の相対的な位置関係が変更されるように手書きストロークの表示位置が変更される。したがって、例えば、手書きストロークの表示位置を、リフロー前に手書きストロークが表示されていた元の余白領域と異なる別の余白領域に、あるいは別の何らかの空き領域に変更することができるので、新たなスタイルの電子文書内のどの要素にも重ならないように手書きストロークを効率よくリフロー(再配置)することができる。よって、手書きストロークを含む電子文書を見やすく表示することができる。
なお、本実施形態の各種処理はコンピュータプログラムによって実現することができるので、このコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのコンピュータプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (18)
- 電子文書を第1スタイルで表示する表示処理手段であって、前記電子文書は前記電子文書の第1要素に関連づけられた手書きストロークを含み、前記手書きストロークは前記第1スタイルの前記電子文書内の第1領域に表示され、前記第1要素に対する前記第1領域の位置は第1相対位置である、表示処理手段と、
前記電子文書を前記第1スタイルと異なる第2スタイルで表示し、前記手書きストロークの表示位置を前記第1領域から前記第2スタイルの前記電子文書内の第2領域に変更する処理手段とを具備し、
前記第2スタイルの前記電子文書における前記第1要素に対する前記第2領域の位置は、前記第1相対位置と異なる第2相対位置である、電子機器。 - 前記処理手段は、前記第2スタイルの前記電子文書上に、前記第1要素と前記手書きストロークとの間の関連性を表す追加の情報を表示する請求項1記載の電子機器。
- 前記追加の情報は、前記手書きストロークと前記第1要素との間に延びる線を含む請求項2記載の電子機器。
- 前記追加の情報は、前記手書きストロークから前記第1要素に延びる矢印を含む請求項2記載の電子機器。
- 前記第2領域は、前記第2スタイルの前記電子文書内の隣接する要素間に位置する空き領域の一部である請求項1記載の電子機器。
- 前記第2領域は、前記第2スタイルの前記電子文書内の余白領域の一部である請求項1記載の電子機器。
- 電子文書を処理する方法であって、
前記電子文書を第1スタイルで表示することであって、前記電子文書は前記電子文書の第1要素に関連づけられた手書きストロークを含み、前記手書きストロークは前記第1スタイルの前記電子文書内の第1領域に表示され、前記第1要素に対する前記第1領域の位置は第1相対位置である、表示することと、
前記電子文書を前記第1スタイルと異なる第2スタイルで表示することと、
前記手書きストロークの表示位置を前記第1領域から前記第2スタイルの前記電子文書内の第2領域に変更することとを具備し、
前記第2スタイルの前記電子文書における前記第1要素に対する前記第2領域の位置は、前記第1相対位置と異なる第2相対位置である、方法。 - 前記第2スタイルの前記電子文書上に、前記第1要素と前記手書きストロークとの間の関連性を表す追加の情報を表示することをさらに具備する請求項7記載の方法。
- 前記追加の情報は、前記手書きストロークと前記第1要素との間に延びる線を含む請求項8記載の方法。
- 前記追加の情報は、前記手書きストロークから前記第1要素に延びる矢印を含む請求項8記載の方法。
- 前記第2領域は、前記第2スタイルの前記電子文書内の隣接する要素間に位置する空き領域の一部である請求項7記載の方法。
- 前記第2領域は、前記第2スタイルの前記電子文書内の余白領域の一部である請求項7記載の方法。
- コンピュータによって実行されるプログラムであって、
電子文書を第1スタイルで表示する手順であって、前記電子文書は前記電子文書の第1要素に関連づけられた手書きストロークを含み、前記手書きストロークは前記第1スタイルの前記電子文書内の第1領域に表示され、前記第1要素に対する前記第1領域の位置は第1相対位置である、手順と、
前記電子文書を前記第1スタイルと異なる第2スタイルで表示する手順と、
前記手書きストロークの表示位置を前記第1領域から前記第2スタイルの前記電子文書内の第2領域に変更する手順とを前記コンピュータに実行させ、
前記第2スタイルの前記電子文書における前記第1要素に対する前記第2領域の位置は、前記第1相対位置と異なる第2相対位置である、プログラム。 - 前記第2スタイルの前記電子文書上に、前記第1要素と前記手書きストロークとの間の関連性を表す追加の情報を表示する手順を前記コンピュータにさらに実行させる請求項13記載のプログラム。
- 前記追加の情報は、前記手書きストロークと前記第1要素との間に延びる線を含む請求項14記載のプログラム。
- 前記追加の情報は、前記手書きストロークから前記第1要素に延びる矢印を含む請求項14記載のプログラム。
- 前記第2領域は、前記第2スタイルの前記電子文書内の隣接する要素間に位置する空き領域の一部である請求項13記載のプログラム。
- 前記第2領域は、前記第2スタイルの前記電子文書内の余白領域の一部である請求項13記載のプログラム。
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