JP2015048965A - 熱交換型流体機械 - Google Patents

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英観 白川
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Abstract

【課題】 羽根車に熱交換機能を付加することで、熱交換の効率が高く、かつ水力や風力を利用してエネルギ消費を抑えることができる熱交換型流体機械を提供する。
【解決手段】 回転軸と回転軸に取り付けられた翼からなる羽根車を備え、翼が中空部を有していて、中空部内を内部流体が流れており、内部流体と、翼の外側を流れる外部流体とが、翼の表面を介して熱交換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水車・風車またはポンプ・送風機として機能する熱交換型流体機械に関する。
エアコンやボイラーなどの熱交換器においては、空間を隔てる伝熱面の両側に高温流体および低温流体を流して、その温度差により熱交換が行われる。一般に、流体が流れる流路は固定されており、高温流体と低温流体の流れの方向によって、並流型、向流型、直交型などに分類される。
ところで、こうした従来の熱交換器においては、熱交換の効率を高めるために、伝熱面積を大きくし、流体を高速で流して対流熱伝達を向上させている。そのため、流路は狭く長くなっており、流路に流体を流すためのポンプや送風機を高出力なものにしなければならず、消費エネルギが大きい点が問題であった。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、羽根車に熱交換機能を付加することで、熱交換の効率が高く、かつ水力や風力を利用してエネルギ消費を抑えることができる熱交換型流体機械を提供することを目的とする。
本発明のうち請求項1の発明は、回転軸と回転軸に取り付けられた翼からなる羽根車を備え、翼が中空部を有していて、中空部内を内部流体が流れており、内部流体と、翼の外側を流れる外部流体とが、翼の表面を介して熱交換することを特徴とする。
本発明のうち請求項2の発明は、羽根車の翼の中空部にポンプ作用発生装置を接続してあり、ポンプ作用発生装置が、羽根車の回転により圧力差を生じて内部流体を循環させるものであることを特徴とする。
本発明のうち請求項3の発明は、羽根車の回転軸に回転力発生装置を接続してあり、回転力発生装置が、内部流体の圧力により回転力を生じて羽根車を回転させるものであることを特徴とする。
本発明のうち請求項1の発明によれば、回転する羽根車の翼の表面を介して、内部流体と外部流体とで熱交換が行われるため、対流熱伝達が向上し、熱交換の効率が高い。そして、羽根車は水車や風車となる構造のものであるから、自然エネルギ(水力や風力など)により羽根車を回転させることができ、さらに発電しながら熱交換を行うことで、よりエネルギ消費を抑えることができる。
本発明のうち請求項2の発明によれば、羽根車の回転によって内部流体が循環するので、内部流体を循環させるためのポンプなどを必要としない。そして、特に羽根車を自然の流水または風により回転させれば、自然エネルギのみによって作動するシステムを構築することができる。
本発明のうち請求項3の発明によれば、内部流体の圧力によって羽根車を回転させるので、羽根車を回転させるためのポンプなどを必要としない。そして、特に内部流体を自然の圧力源により循環させれば、自然エネルギのみによって作動するシステムを構築することができる。
第一実施形態を示し、(a)は全体図、(b)は翼の拡大図である。 第二実施形態を示し、(a)はA−A線断面図、(b)は全体図である。 第三実施形態を示し、(a)は羽根車の正面図、(b)は全体図である。 第四実施形態の全体図である。 第五実施形態の全体図である。 第六実施形態を示し、(a)はB−B線断面図、(b)は全体図である。 第一の実用例の全体図である。 (a)は第二の実用例の全体図、(b)は第三の実用例の全体図である。
本発明の熱交換型流体機械の具体的な構成について、各図面に基づいて説明する。この熱交換型流体機械の第一実施形態は、図1(a)に示すように、回転軸11に螺旋状の翼12を取り付けた螺旋水車型のものである。より詳しくは、回転軸11の周囲に二枚の螺旋状の翼12を取り付けて羽根車1を構成してあり、この羽根車1を、略直方体形の箱体4に納めてある。箱体4は、羽根車1の翼12が丁度納まる大きさであって、回転軸11が両端から突出しており、羽根車1は箱体4に軸支されている。そして、箱体4の内部には、回転軸11に直交する隔壁41を二箇所に設けてある。隔壁41は、箱体4の内部を回転軸11に沿う方向に略1:4:1に仕切っており、隔壁41の位置においては羽根車1の翼12が途切れていて、回転軸11が隔壁41を貫通している。この貫通部において、回転軸11と隔壁41の隙間はシールされており、隔壁41の両側の空間は水密が確保されている。ここで、箱体4の内部の空間のうち、二枚の隔壁41の間の空間を中央空間42、その両側の空間を端部空間43とする。なお、中央空間42の隔壁41に平行な向きの断面形状は、上側半分が矩形で下側半分が半円形であり、下側においては翼12と中央空間42の外壁の間に隙間がほとんどない構成となっている。一方、端部空間43の隔壁41に平行な向きの断面形状は、矩形であり、下側においても翼12と端部空間43の外壁の間に隙間がある構成となっている。そして、このように構成した機械全体(羽根車1および箱体4)は、回転軸11の長手方向に沿って傾斜しており、回転軸11の上方側の端部には、発電機5を取り付けてある。また、中央空間42の両端(隔壁41に近接する位置)には、外部との連通口を形成してあり、傾斜上方側を中央空間入口部42a、傾斜下方側を中央空間出口部42bとしてある。さらに、両端部空間43にも外部との連通口を形成してあり、傾斜上方側の端部空間43に形成した連通口を端部空間入口部43a、傾斜下方側の端部空間43に形成した連通口を端部空間出口部43bとしてある。
そして、図1(b)に示すように、羽根車1の翼12が中空部13を有している。中空部13は、断面略正方形で翼12の半径方向に複数並んでおり、翼12の周方向に沿って螺旋状に形成してある。そして、中空部13は羽根車1の両端部において開口していて、端部空間43と連通している。なお、隔壁41の位置の翼12が途切れた部分においては、回転軸11の内部に中空部13aを形成してあり、回転軸11の中空部13aが隔壁41の両側の翼12の中空部13と繋がっていて、羽根車1の一端から他端にわたって中空部13,13aが連通している。
このように構成した熱交換型流体機械の第一実施形態は、中央空間入口部42aおよび端部空間入口部43aからそれぞれ流体(たとえば水など)が流入することで動作する。すなわち、中央空間入口部42aから流体が流入することで、羽根車1が回転し、発電機5により発電が行われる。この流体は翼12の外部を流れる外部流体に相当し、中央空間出口部42bから流出する。なお、中央空間42では、下側部分において翼12と外壁の間に隙間がほとんどないので、各翼12の上方側と下方側とで液面の高さが異なる。一方、端部空間入口部43aから流入する流体は、翼12の中空部13の上方側の開口が羽根車1の回転により流体中(水面下)を通過するたびに中空部13内に取り込まれ、羽根車1の回転に伴って下方に移動する。この流体は翼12の中空部13内を流れる内部流体に相当し、内部流体が中央空間42を通過する際に、外部流体と翼12の表面を介して熱交換する。そして、熱交換を終えた内部流体は、翼12の中空部13の下方側の開口から排出され、さらに端部空間出口部43bから流出する。なお、端部空間43では、下側部分において翼12と外壁の間に隙間があるので、各翼12の上方側と下方側とで液面の高さは同じである。また、内部流体が回転軸11の内部の中空部13aを通過するには、中空部13aの高さが上方側の端部空間43内の液面の高さよりも低くなければならない。
この熱交換型流体機械の第一実施形態においては、回転する羽根車1の翼12の表面を介して、内部流体と外部流体とで熱交換が行われるため、対流熱伝達が向上し、熱交換の効率が高い。この際、内部流体と外部流体のどちらが高温であってもよい。そして、羽根車1はいわゆるアルキメデスポンプの原理の逆の動作となって回転し、これにより発電しながら熱交換を行うことで、エネルギ消費を抑えることができる。特に、中央空間入口部42aに流入する外部流体と、端部空間入口部43aに流入する内部流体の両方を自然の水力や風力などにより取り込めば、エネルギの供給を必要とせず、さらに発電しながら熱交換を行うことができる。また、外部流体を自然の水力や風力により取り込み、発電した電力によりポンプなどを動作させて内部流体を取り込んでもよい。さらに、自然の水力や風力がない場合や弱い場合には、発電機5をモータとして駆動させて羽根車1を回転させることにより、外部流体および内部流体を取り込んで熱交換を行うこともできる。この場合でも、二つの流体に対して一つのモータしか必要としないので、従来の熱交換装置よりもエネルギ消費を抑えることができる。
次に、熱交換型流体機械の第二実施形態について説明する。第二実施形態は、図2に示すように、回転軸11に直線状の翼12を取り付けたクロスフロー水車型のものである。より詳しくは、二枚の円盤状の支持板14が対向しており、それぞれの支持板14の対向面の反対側面の中心に回転軸11を設けてあり、二枚の支持板14の間に、回転軸11と平行に延びる直線状の翼12を複数枚取り付けて羽根車1を構成してある。
そして、羽根車1の翼12は、回転軸11方向に延びる中空部13を有している。また、回転軸11の内部にも中空部13aを形成してあり、さらに、支持板14の内部にも中空部13bを形成してある。そして、翼12の中空部13と、回転軸11の中空部13aと、支持板14の中空部13bとが繋がっていて、一方の回転軸11から、一方の支持板14、翼12、他方の支持板14を通って他方の回転軸11まで、中空部13,13a,13bが連通している。
また、他方の回転軸11には、ポンプ作用発生装置2を接続してある。ポンプ作用発生装置2は、いわゆる遠心ポンプであり、インペラ21が回転軸11に直結されていて、回転軸11とともに回転する。回転軸11の中空部13aから流入した流体は、インペラ21と一緒に回転して遠心力により外周側に吐出され、この際、外周部が高圧になることで中心部が低圧となり、中心部(回転軸11の中空部13a)から流体が吸引される。さらに、インペラ21には発電機5を取り付けてある。
このように構成した熱交換型流体機械の第二実施形態は、羽根車1に外部流体(たとえば水など:白抜き矢印で流れを表示)が当たり、また一方の回転軸11の中空部13aに内部流体(たとえば水など:機械内部の矢印で流れを表示)が流入することで動作する。すなわち、外部流体により羽根車1が回転し、発電機5により発電が行われる。また、羽根車1の回転によりポンプ作用発生装置2が吸引力を発生して、内部流体が、一方の回転軸11から、一方の支持板14、翼12、他方の支持板14、他方の回転軸11の各中空部13,13a,13bを通り、ポンプ作用発生装置2から外周部に排出される。そして、内部流体が翼12の中空部13を通過する際に、外部流体と翼12の表面を介して熱交換する。
この熱交換型流体機械の第二実施形態においては、回転する羽根車1の翼12の表面を介して、内部流体と外部流体とで熱交換が行われるため、対流熱伝達が向上し、熱交換の効率が高い。この際、内部流体と外部流体のどちらが高温であってもよい。そして、羽根車1は外部流体の衝突により回転し、これにより発電しながら熱交換を行うことで、エネルギ消費を抑えることができ、また発電機5により回転速度を調整することもできる。特に、外部流体を自然の水力や風力などにより羽根車1に衝突させれば、内部流体はポンプ作用発生装置2により取り込まれるので、エネルギの供給を必要とせず、さらに発電しながら熱交換を行うことができる。この際、内部流体は、循環させる構造としてもよい。さらに、自然の水力や風力がない場合や弱い場合には、発電機5をモータとして駆動させて羽根車1を回転させることにより、内部流体を取り込んで熱交換を行うこともできる。この場合でも、二つの流体に対して一つのモータしか必要としないので、従来の熱交換装置よりもエネルギ消費を抑えることができる。また、外部流体が気体である場合に、気体中の蒸気が凝縮により翼12の表面(伝熱面)に液滴として付着しても、羽根車1が回転することによって、遠心力により液滴を除去することができるので、熱伝達の効率が低下しにくい。なお、このような構成の第二実施形態において、翼12の断面形状を翼形状とし、揚力により回転する、いわゆるダリウス水車(風車)型としてもよい。その場合、回転速度は速くなるが、起動性に劣るので、モータなどにより起動することが望ましい。
次に、熱交換型流体機械の第三実施形態について説明する。第三実施形態は、図3に示すように、回転軸11にプロペラ状の翼12を取り付けたプロペラ水車型のものである。より詳しくは、回転軸11の周囲に四枚のプロペラ状の翼12を取り付けて羽根車1を構成してあり、羽根車1は、略円筒形の支持枠6に納まっている。また、回転軸11に外挿するようにして、発電機5を取り付けてある。
そして、羽根車1の翼12は、回転の半径方向に延びる中空部13を有している。また、回転軸11の内部にも中空部13aを形成してあり、さらに、支持枠6の内部にも中空部13cを形成してある。そして、翼12の中空部13と、回転軸11の中空部13aとが繋がっており、また、翼12の外縁部が、支持枠6の内周面に摺動自在に係合しており、翼12の中空部13と、支持枠6の中空部13cも繋がっていて、回転軸11から、翼12を通って支持枠6まで、中空部13,13a,13cが連通している。
また、羽根車1を納めた支持枠6の外部に、貯留槽7を設けてあり、貯留槽7と回転軸11の中空部13aが、入口管71により接続されている。さらに、支持枠6の中空部13cと貯留槽7が、出口管72により接続されており、貯留槽7から羽根車1を経由して貯留槽7へ戻る循環流路が形成されている。
このように構成した熱交換型流体機械の第三実施形態は、循環流路が内部流体(たとえば水など:機械内部の矢印で流れを表示)で満たされ、羽根車1に外部流体(たとえば水など:白抜き矢印で流れを表示)が当たることで動作する。すなわち、外部流体により羽根車1が回転し、発電機5により発電が行われる。また、羽根車1の回転により、翼12の中空部13内の内部流体が遠心力を受け、遠心ポンプと同じ原理により中心部(回転軸11の中空部13a)から内部流体が吸引されるので、羽根車1の回転により内部流体が循環する。よって、羽根車1がポンプ作用発生装置としても機能することになる。そして、内部流体が翼12の中空部を通過する際に、外部流体と翼12の表面を介して熱交換する。
この熱交換型流体機械の第三実施形態においては、回転する羽根車1の翼12の表面を介して、内部流体と外部流体とで熱交換が行われるため、対流熱伝達が向上し、熱交換の効率が高い。この際、内部流体と外部流体のどちらが高温であってもよい。そして、羽根車1は外部流体により回転し、これにより発電しながら熱交換を行うことで、エネルギ消費を抑えることができ、また発電機5により回転速度を調整することもできる。特に、外部流体を自然の水力や風力などにより流せば、内部流体はポンプ作用発生装置として機能する羽根車1により循環するので、エネルギの供給を必要とせず、さらに発電しながら熱交換を行うことができる。さらに、自然の水力や風力がない場合や弱い場合には、発電機5をモータとして駆動させて羽根車1を回転させることにより、内部流体を循環させて熱交換を行うこともできる。この場合でも、二つの流体に対して一つのモータしか必要としないので、従来の熱交換装置よりもエネルギ消費を抑えることができる。また、外部流体が気体である場合に、気体中の蒸気が凝縮により翼12の表面(伝熱面)に液滴として付着しても、羽根車1が回転することによって、遠心力により液滴を除去することができるので、熱伝達の効率が低下しにくい。
次に、熱交換型流体機械の第四実施形態について説明する。第四実施形態は、第二実施形態と同様のクロスフロー水車型のものであり、図4に示すように、回転軸11と翼12からなる羽根車1は同様の構成である。そして、他方の回転軸11にはポンプ作用発生装置2を接続してある。ポンプ作用発生装置2は、いわゆる遠心ポンプであり、回転軸11を延長する軸管22と、軸管22の先端から回転軸11の直交方向に延びる吐出口23を有する。軸管22は、回転軸11の中空部13aと連通していて、かつ回転軸11からは独立して回転するものである。吐出口23は、ケーシング24で覆われており、ケーシング24から循環配管25が延びていて、循環配管25の先端が一方の回転軸11の中空部13aに接続されており、内部流体が循環する構造となっている。また、他方の回転軸11および軸管22には、増速機構8を設けてある。増速機構8は、四つのプーリ81,82,83,84と、ベルト85と、回転軸11および軸管22とは別個に設けた外部軸86からなる。より詳しくは、他方の回転軸11に第一プーリ81を外挿して取り付けてあり、回転軸11および軸管22と平行な外部軸86の第一プーリ81に対向する位置に、第二プーリ82を取り付けてある。さらに、外部軸86の第二プーリ82より他方側に、第三プーリ83を取り付けてあり、軸管22の第三プーリ83に対向する位置に、第四プーリ84を取り付けてある。そして、第一プーリ81と第二プーリ82および第三プーリ83と第四プーリ84にそれぞれベルト85を掛け渡してある。また、外部軸86の端部には、発電機5を取り付けてある。なお、各プーリの直径は、第一プーリ81が最大で、第四プーリ84が次に大きく、第二プーリ82と第三プーリ83が最小で同径である。
このように構成した熱交換型流体機械の第四実施形態は、循環流路が内部流体(たとえば水など:機械内部の矢印で流れを表示)で満たされ、羽根車1に外部流体(たとえば水など:白抜き矢印で流れを表示)が当たることで動作する。すなわち、外部流体により羽根車1が回転し、それに伴って回転軸11に取り付けた第一プーリ81も回転する。回転はベルト85により第二プーリ82に伝達され、第二プーリ82も回転して、外部軸86を回転させ、発電機5により発電が行われる。この際、第二プーリ82は第一プーリ81より直径が小さいので、外部軸86は回転軸11よりも増速され、より発電量が大きくなる。さらに、外部軸86の回転に伴って第三プーリ83も回転し、回転はベルト85により第四プーリ84に伝達され、第四プーリ84も回転する。そして軸管22および吐出口23が回転することで、遠心ポンプと同様の原理により吸引力が発生する。この際、第四プーリ84は第一プーリ81より直径が小さいので、軸管22は回転軸11よりも増速され、より吸引力が大きくなる。これにより、内部流体が、吐出口23を覆うケーシング24から、循環配管25、一方の回転軸11、一方の支持板14、翼12、他方の支持板14、他方の回転軸11、軸管22、吐出口23を通ってケーシング24まで循環する。そして、内部流体が翼12の中空部13を通過する際に、外部流体と翼12の表面を介して熱交換する。
この熱交換型流体機械の第四実施形態においては、回転する羽根車1の翼12の表面を介して、内部流体と外部流体とで熱交換が行われるため、対流熱伝達が向上し、熱交換の効率が高い。そして、羽根車1は外部流体により回転し、さらに増速機構8により回転速度を増速して発電しながら熱交換を行うことで、エネルギ消費を抑えることができ、また発電機5や増速機構8により回転速度を調整することもでき、さらに増速機構8により内部流体の循環速度も調整することができる。特に、外部流体を自然の水力や風力などにより流せば、内部流体はポンプ作用発生装置2により循環するので、エネルギの供給を必要とせず、さらに発電しながら熱交換を行うことができる。さらに、自然の水力や風力がない場合や弱い場合には、発電機5をモータとして駆動させてポンプ作用発生装置2を回転させることにより、内部流体を循環させて熱交換を行うこともできる。この場合でも、二つの流体に対して一つのモータしか必要としないので、従来の熱交換装置よりもエネルギ消費を抑えることができる。また、外部流体が気体である場合に、気体中の蒸気が凝縮により翼12の表面(伝熱面)に液滴として付着しても、羽根車1が回転することによって、遠心力により液滴を除去することができるので、熱伝達の効率が低下しにくい。
次に、熱交換型流体機械の第五実施形態について説明する。第五実施形態は、第二実施形態と同様のクロスフロー水車型のものであるが、図5に示すように、羽根車1のうち翼12および支持板14については同様の構成であり、回転軸11は、羽根車1の一方側から他方側まで貫通していて、他方側に突出している。そして、回転軸11の中空部13aは、回転軸11の中心を通って他方側端において開口し、一方側端において一方側の支持板14の中空部13bと連通している。さらに、他方側に突出する回転軸11の内部には、中空部13aよりも中心から離れた位置に外側中空部13dを形成してあり、外側中空部13dは他方側の支持板14の中空部13bと連通している。そして、回転軸11の他方側にはポンプ作用発生装置2を接続してある。ポンプ作用発生装置2は、いわゆる遠心ポンプであり、回転軸11に外挿される軸管22と、軸管22の先端から回転軸11の直交方向に延びる吐出口23を有する。軸管22は、回転軸11からは独立して回転するものである。吐出口23は、基端部(軸管22側部分)において回転軸11の外側中空部13dと連通しており、全体がケーシング24で覆われている。このケーシング24は、回転軸11の他方側端の開口も覆っており、吐出口23と回転軸11の他方側端の間には遮蔽壁26が形成されているが、遮蔽壁26は外周側部分が開口していて、吐出口23と回転軸11の開口が連通しており、内部流体が循環する構造となっている。また、回転軸11および軸管22には、増速機構8を設けてある。増速機構8は、四つのプーリ81,82,83,84と、ベルト85と、回転軸11および軸管22とは別個に設けた外部軸86からなる。より詳しくは、回転軸11に第一プーリ81を外挿して取り付けてあり、回転軸11および軸管22と平行な外部軸86の第一プーリ81に対向する位置に、第二プーリ82を取り付けてある。さらに、外部軸86の第二プーリ82より他方側に、第三プーリ83を取り付けてあり、軸管22の第三プーリ83に対向する位置に、第四プーリ84を取り付けてある。そして、第一プーリ81と第二プーリ82および第三プーリ83と第四プーリ84にそれぞれベルト85を掛け渡してある。また、外部軸86の端部には、発電機5を取り付けてある。なお、各プーリの直径は、第一プーリ81が最大で、第四プーリ84が次に大きく、第二プーリ82と第三プーリ83が最小で同径である。
このように構成した熱交換型流体機械の第五実施形態は、循環流路が内部流体(たとえば水など:機械内部の矢印で流れを表示)で満たされ、羽根車1に外部流体(たとえば水など:白抜き矢印で流れを表示)が当たることで動作する。すなわち、外部流体により羽根車1が回転し、それに伴って回転軸11に取り付けた第一プーリ81も回転する。回転はベルト85により第二プーリ82に伝達され、第二プーリ82も回転して、外部軸86を回転させ、発電機5により発電が行われる。この際、第二プーリ82は第一プーリ81より直径が小さいので、外部軸86は回転軸11よりも増速され、より発電量が大きくなる。さらに、外部軸86の回転に伴って第三プーリ83も回転し、回転はベルト85により第四プーリ84に伝達され、第四プーリ84も回転する。そして軸管22および吐出口23が回転することで、遠心ポンプと同様の原理により吸引力が発生する。この際、第四プーリ84は第一プーリ81より直径が小さいので、軸管22は回転軸11よりも増速され、より吸引力が大きくなる。これにより、内部流体が、吐出口23を覆うケーシング24から、回転軸11(中空部13a)、一方の支持板14、翼12、他方の支持板14、回転軸11(外側中空部13d)、吐出口23を通ってケーシング24まで循環する。そして、内部流体が翼12の中空部13を通過する際に、外部流体と翼12の表面を介して熱交換する。
この熱交換型流体機械の第五実施形態は、第四実施形態と内部流体の流路が異なるのみであり、第四実施形態と同様の作用効果を奏するものである。
次に、熱交換型流体機械の第六実施形態について説明する。第六実施形態は、第二実施形態と同様のクロスフロー水車型のものであり、図6に示すように、回転軸11と翼12からなる羽根車1は同様の構成である。そして、一方側の回転軸11には回転力発生装置3を接続してある。回転力発生装置3は、二枚の対向する円盤の間に放射状に翼を設けたランナ31を有し、ランナ31が回転軸11に直結されている。このランナ31対して外周側から流体が流入すると、ランナ31とともに羽根車1が回転し、流体はランナ31の中心部から一方側の回転軸11の中空部13aに流入する。また、ランナ31はケーシング32で覆われている。さらに、羽根車1および回転力発生装置3の外部に、貯留槽7を設けてあり、貯留槽7とケーシング32が、入口管71により接続されている。入口管71の貯留槽7側端部には、ポンプPを取り付けてあり、貯留槽7から流体を取り込むことができる。さらに、他方側の回転軸11の中空部13aと貯留槽7が、出口管72により接続されており、貯留槽7から回転力発生装置3および羽根車1を経由して貯留槽7へ戻る循環流路が形成されている。
このように構成した熱交換型流体機械の第六実施形態は、循環流路を内部流体(たとえば水など:機械内部の矢印で流れを表示)で満たした上で、ポンプPを駆動することで動作する。すなわち、ポンプPにより貯留槽7から内部流体が取り込まれ、回転力発生装置3に流入してランナ31を回転させ、それとともに羽根車1を回転させる。内部流体はランナ31から羽根車1を通って貯留槽7に戻り循環する。そして、内部流体が翼12の中空部13を通過する際に、翼12の周囲に存在する外部流体(たとえば空気など)と翼12の表面を介して熱交換する。
この熱交換型流体機械の第六実施形態においては、回転する羽根車1の翼12の表面を介して、内部流体と外部流体とで熱交換が行われるため、対流熱伝達が向上し、熱交換の効率が高い。そして、羽根車1は内部流体が回転力発生装置3に流入することにより回転する。内部流体の循環にはポンプPを用いているが、二つの流体に対して一つのモータしか必要としないので、従来の熱交換装置よりもエネルギ消費を抑えることができる。また、ポンプPの代わりに、内部流体を自然の水力や風力などにより流せば、羽根車1は内部流体により回転するので、エネルギの供給を必要とせず、効率の高い熱交換を行うことができる。さらに、外部流体が気体である場合に、気体中の蒸気が凝縮により翼12の表面(伝熱面)に液滴として付着しても、羽根車1が回転することによって、遠心力により液滴を除去することができるので、熱伝達の効率が低下しにくい。
続いて、このように構成した熱交換型流体機械の実用例について説明する。第一の実用例は、空調用の室外機9に適用した例である。図7に示すように、建物の内部に空調用の室内機91を取り付けてあり、冷媒の循環流路92が室外側に延びていて室外に設置した水槽93内を通過している。循環流路92の途中にはポンプPを設けてあり、循環流路92内を冷媒が循環する。そして水槽93の上部には熱交換型流体機械を設置してあり、ここでは、第五実施形態と略同じものである。より詳しくは、第五実施形態における一方側を上側、他方側を下側として、ケーシングが大きくなって水槽93となったものであり、増速機構は備えておらず、回転軸11の上端部に発電機5を取り付けてある。
このように構成した第一の実用例は、たとえば室内機91を冷房として使用する場合、冷媒をポンプPで循環させて室内機91を動作させると、室内機91から冷風W1が放出され、温度が上昇した冷媒が循環流路92を通って室外側へ流れる。そして水槽93内を通過することで、冷媒が水槽93内の水と熱交換して冷やされ、また室内機91へと循環する。一方、熱交換型流体機械の羽根車1が自然風W2により回転することで、発電機5により発電が行われるとともに、ポンプ作用発生装置2が吸引力を生じて、回転軸11の下端から、冷媒と熱交換して温度が上昇した水を取り込む。水は回転軸11から翼12を通り、その際、翼12の周囲の空気と翼12の表面を介して熱交換して冷やされる。そして回転軸11に戻って、ポンプ作用発生装置2から吐出されて水槽93へと循環する。
この第一の実用例は、自然風により羽根車1を回転させて水を取り込み、回転する羽根車1の翼12の表面を介して、水(内部流体)と空気(外部流体)とで熱交換を行うため、対流熱伝達が向上し、熱交換の効率が高い。また、羽根車1の回転により発電機5で発電を行うので、この電力により冷媒を循環させるためのポンプPを駆動することもできる。よって、この装置によれば、風の持つ運動エネルギと熱エネルギの両方を利用することになり、自然エネルギを有効に活用できる。また、風がない場合には、発電機5をモータとして駆動させることで、水を循環させて熱交換を行うことができる。
次に、第二および第三の実用例について説明する。第二および第三の実用例は、何れも空調用の送風機(室内機)10に適用した例である。第二の実用例は、図8(a)に示すように、室内に熱交換型流体機械の第四実施形態を設置して、この循環配管25を室外まで延ばして、ボイラー101に接続するものである。
これによれば、熱交換型流体機械の発電機5をモータとして駆動することで、ポンプ作用発生装置2が吸引力を発生し、ボイラー101で温められた水が循環する。そして羽根車1が回転することで、送風機として機能し、温風を送風する(羽根車1の翼12の中空部13を通過する水が、翼12の周囲の空気と熱交換する)。
そして第三の実用例は、図8(b)に示すように、室内に熱交換型流体機械の第六実施形態を設置して、入口管71および出口管72を室外まで延ばして、ボイラー101に接続するものであり、入口管71の途中にポンプPを取り付けてある。
これによれば、ポンプPを駆動することで、ボイラー101で温められた水が循環し、回転力発生装置3が回転力を発生する。そして羽根車1が回転して送風機として機能し、温風を送風する(羽根車1の翼12の中空部13を通過する水が、翼12の周囲の空気と熱交換する)。
従来、こうした空調システムにおいては、水(冷媒)を循環させるためのポンプと、送風機を駆動するためのモータの両方が必要であったが、第二の実用例によれば、水を循環させるためのポンプを必要とせず、また第三の実用例によれば、送風機を駆動するためのモータを必要としないので、何れもエネルギ消費を抑えることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。たとえば、第一実施形態において、端部空間内の、内部流体の取込部分および排出部分は、必ずしも螺旋状の翼形状である必要はなく、回転に伴って流体を取り込みおよび排出できる構造であれば、どのようなものであってもよい。その他、羽根車(翼)の形状や構造は、一般に水車や風車に用いられるものの中から、設置場所の環境や作動流体の種類などに応じて適宜選択できる。また、作動流体(外部流体および内部流体)は、水や空気のほか、どのようなものであってもよく、特に、内部流体を循環させる構造とすれば、フロンなどの冷媒を用いることもできる。そして、この熱交換型流体機械は、上記の空調用の室外機や室内機のほか、自動車のエンジンやモータなどの冷却用熱交換器、プラントなどの温度調整用の熱交換器、排水の有効利用(排水による水力発電、排水温度の給湯利用)、排気の有効利用(煙突出口での風力発電、排気温度の給湯利用)、ボイラーや火力発電機などの熱交換器(蒸発部、加熱部)、火力発電所などの凝縮器(復水器)など、種々の分野に応用することができる。
1 羽根車
2 ポンプ作用発生装置
3 回転力発生装置
11 回転軸
12 翼
13 中空部

Claims (3)

  1. 回転軸と回転軸に取り付けられた翼からなる羽根車を備え、
    翼が中空部を有していて、中空部内を内部流体が流れており、
    内部流体と、翼の外側を流れる外部流体とが、翼の表面を介して熱交換することを特徴とする熱交換型流体機械。
  2. 羽根車の翼の中空部にポンプ作用発生装置を接続してあり、
    ポンプ作用発生装置が、羽根車の回転により圧力差を生じて内部流体を循環させるものであることを特徴とする請求項1記載の熱交換型流体機械。
  3. 羽根車の回転軸に回転力発生装置を接続してあり、
    回転力発生装置が、内部流体の圧力により回転力を生じて羽根車を回転させるものであることを特徴とする請求項1記載の熱交換型流体機械。
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