JP2015048714A - 風力発電装置および風力発電方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピッチシステムに対する効率的な熱交換を行なう。【解決手段】実施形態によれば、風力発電装置は、発電機を含む機器を収納するナセルと、機器との熱交換を行なう熱交換器と、風力により回転する羽根の回転中心となるハブと、ハブ内に設置されて羽根の角度を調整するピッチシステムと、ハブとナセル内の発電機とを連結する軸とを備え、熱交換用の媒体をピッチシステムと熱交換器との間で循環させるための通路を軸の内部に設ける。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、風力発電装置および風力発電方法に関する。
近年、風車を利用した風力発電装置は世界中の広範囲に設置されるようになっている。この結果、風力発電装置は、熱帯地域や極寒地域にも設置されるようになってきた。特に熱帯地域に風力発電装置を設置する場合には、外気をナセル内に直接導入してナセル内の機器を効率的に冷却する方法が用いられていた。
しかしながら、上述のとおり広範囲な運転温度環境下で運転を行なう場合には、風車上部に設置される全ての機器、例えばピッチシステム、軸受け、増速機、発電機、コンバータ、制御装置の一式を冷却又は加温する必要がある。
そして、上述したように、外気をナセルに直接導入する方法では、外気温度が高い場合などに電装品の使用条件の問題から運転が行えなくなる可能性がある。
そして、上述したように、外気をナセルに直接導入する方法では、外気温度が高い場合などに電装品の使用条件の問題から運転が行えなくなる可能性がある。
また、このような外気を導入する冷却方式では海上設置の場合に塩害を受ける問題がある。さらに、海上設置でなく陸上設置の場合は、積極的な外気導入による熱交換の場合、近傍の人家に対する騒音の問題もある。
これに対し、塩害や騒音を防止する為に、ヒートポンプを利用してナセル内の熱交換を行なう技術がある。しかし、ピッチシステムは回転しているロータ先端部に設置されているため、ヒートポンプを利用しても、このピッチシステムに熱交換用の媒体を循環させることができなかった。
本発明が解決しようとする課題は、ピッチシステムに対する効率的な熱交換を行なうことが可能な風力発電装置および風力発電方法を提供することにある。
実施形態の風力発電装置は、風力発電装置は、発電機を含む機器を収納するナセルと、機器との熱交換を行なう熱交換器と、風力により回転する羽根の回転中心となるハブと、ハブ内に設置されて羽根の角度を調整するピッチシステムと、ハブとナセル内の発電機とを連結する軸とを備え、熱交換用の媒体をピッチシステムと熱交換器との間で循環させるための通路を軸の内部に設ける。
本発明によれば、ピッチシステムに対する効率的な熱交換を行なうことができる。
以下、各実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態における風力発電装置の構成例を示す図である。図2は、第1の実施形態における風力発電装置によりナセル内およびハブ内の機器の冷却について説明する図である。
第1の実施形態では、風力発電装置のナセル内の各機器およびハブ内のピッチシステムを含め、ヒートポンプサイクルを用いてともに冷却するための構成について説明する。
第1の実施形態における風力発電装置は、ナセル1およびハブ2を備える。図1では、ハブ2部分を含むナセル1の断面を示す。
ハブ2は風車の回転中心をなす。このハブ2には風車の羽根(ブレード)3が複数枚取り付けられる。ハブ2内には羽根3の角度を変えるためのピッチシステム4が複数設けられる。図1においては、ピッチシステム4を2個示しているが、一般的には羽根3の枚数は3枚であるのでピッチシステムも3個である。なお、羽根3の枚数やピッチシステム4の数は特に限定されない。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態における風力発電装置の構成例を示す図である。図2は、第1の実施形態における風力発電装置によりナセル内およびハブ内の機器の冷却について説明する図である。
第1の実施形態では、風力発電装置のナセル内の各機器およびハブ内のピッチシステムを含め、ヒートポンプサイクルを用いてともに冷却するための構成について説明する。
第1の実施形態における風力発電装置は、ナセル1およびハブ2を備える。図1では、ハブ2部分を含むナセル1の断面を示す。
ハブ2は風車の回転中心をなす。このハブ2には風車の羽根(ブレード)3が複数枚取り付けられる。ハブ2内には羽根3の角度を変えるためのピッチシステム4が複数設けられる。図1においては、ピッチシステム4を2個示しているが、一般的には羽根3の枚数は3枚であるのでピッチシステムも3個である。なお、羽根3の枚数やピッチシステム4の数は特に限定されない。
ナセル1内には、増速機6、発電機9、コンバータ制御装置(CONV)10が設けられる。ハブ2には、羽根3で受けた風のエネルギーを伝えるためのブレード側低速軸5が接続される。このブレード側低速軸5は増速機6の一端部(ハブ側)から他端部にかけて貫通する。増速機6の他端部には発電機側高速軸8が取り付けられる。発電機側高速軸8は、発電機9に接続される。なお、増速機6は必須の要素ではなく、羽根3で受けた風のエネルギーを軸を介して発電機9に伝達する構成であってもよい。
発電機9にて発電された電力は、コンバータ制御装置10にて変換されて、図示しないケーブルにて電力系統に発電電力が送られる。
発電機9にて発電された電力は、コンバータ制御装置10にて変換されて、図示しないケーブルにて電力系統に発電電力が送られる。
また、ナセル1内には、ヒートポンプコンプレッサ11、水熱交換器13、空気熱交換器14、3つの三方切り替え弁15、2つの膨張弁16が設けられる。また、ナセル1には、ナセル1内と外気との間で熱交換を行なうためのナセル外熱交換器12が取り付けられる。
図1で示した例では、ナセル外熱交換器12は、ハブ2からみてナセル1の後部に縦置きで設けられる。このナセル外熱交換器12は、羽根3からの風力を熱交換に活用できるようにナセル1の下部または側部に設けても良い。
ヒートポンプコンプレッサ11は、各機器との間で熱交換を行なうための媒体を昇圧する圧縮機である。膨張弁16は、熱交換のための媒体を膨張させる弁である。水熱交換器13は、水を媒体として、ナセル1内の各機器、例えば増速機6の軸受けなどの潤滑油や発電機9の冷却水との間で熱交換を行なう。空気熱交換器14は、空気を媒体として、ナセル1内の各機器やハブ2内の機器との間で熱交換を行なう。各種の電気機器に露が付着しないように、空気熱交換器14は、乾燥剤を導入したり、湿分分離機を設けたりする構成とすることができる。
第1の実施形態では、風力発電装置にヒートポンプサイクルが構成される。このヒートポンプサイクルは、水熱交換器13から増速機6や発電機9との間で熱交換用の水を循環させるための系統、および、空気熱交換器14から、コンバータ制御装置10やハブ2内のピッチシステム4との間で熱交換用の空気を循環させるための系統でなる。
図3は、第1の実施形態における風力発電装置のブレード側低速軸の通路について示す図である。
図3に示すように、ブレード側低速軸5には、供給孔31が軸方向に沿って設けられる。この供給孔31は、空気熱交換器14からハブ2内のピッチシステム4へ熱交換用の空気を供給するための通路である。
図3に示すように、ブレード側低速軸5には、供給孔31が軸方向に沿って設けられる。この供給孔31は、空気熱交換器14からハブ2内のピッチシステム4へ熱交換用の空気を供給するための通路である。
また、ブレード側低速軸5には、戻り孔32が軸方向に沿って設けられる。この戻り孔32は、ハブ2内のピッチシステム4から熱交換用の空気を空気熱交換器14へ戻すための通路である。
低速軸端アダプタ7およびブレード側低速軸5には、ねじ穴34が軸方向に設けられる。このねじ穴34は、低速軸端アダプタ7の断面をブレード側低速軸5の断面に押し付けるためのバネ36を固定するための穴である。
バネ36は、バネホルダ35にて低速軸端アダプタ7との間に挟み込まれる。
バネ36は、バネホルダ35にて低速軸端アダプタ7との間に挟み込まれる。
図3に示すように、供給孔31は、ブレード側低速軸5の断面からみて、軸中心のネジ穴34を中心とした、このネジ穴34の周囲の所定の径の円周上に複数設けられる。
また、戻り孔32は、ブレード側低速軸5の断面からみて、供給孔31の外側の径の円周上に複数設けられる。ブレード側低速軸5の断面における供給孔31や戻り孔32の位置関係は特に限定されない。
また、戻り孔32は、ブレード側低速軸5の断面からみて、供給孔31の外側の径の円周上に複数設けられる。ブレード側低速軸5の断面における供給孔31や戻り孔32の位置関係は特に限定されない。
図3に示すように、ブレード側低速軸5における空気熱交換器14側の端部には低速軸端アダプタ7が取り付けられる。この低速軸端アダプタ7は、供給孔31や戻り孔32を通る空気をブレード側低速軸5の軸方向と異なる方向で空気熱交換器14との間でやりとりするためのアダプタである。
これにより、空気熱交換器14とブレード側低速軸5とが軸方向に沿って配置されていなくても、ブレード側低速軸5と空気熱交換器14との間で熱交換用の空気のやりとりを行なうことができる。
以上の様に、第1の実施形態では、熱交換のための空気を空気熱交換器14からブレード側低速軸5内の供給孔31を介してナセル1外で回転するハブ2内のピッチシステム4に供給する事ができる。これにより、ピッチシステム4の電装機器との冷却または加温を行なうことができる。
また、この供給した空気を、回転するハブ2内のピッチシステム4側からブレード側低速軸5内の戻り孔32を介して空気熱交換器14に戻すことができる。これにより、ピッチシステム4の冷却又は加温を繰り返すことができる。
ブレード側低速軸5における低速軸端アダプタ7側の端部の断面は固定側シャフト端となっており、低速軸端アダプタ7側におけるブレード側低速軸5側の端部の断面は回転側シャフト端となっており。それぞれのシャフト端は摺動により取り付けることができる。
また、図3に示すように、低速軸端アダプタ7の摺動部における供給孔31と戻り孔32との間の径および戻り孔32の外側にはシール部材33が設けられる。このようにシール部材33を設けることで、供給孔31と戻り孔32との間のリークを最小限に低減させることができ、供給側の空気と戻り側の空気とが極力混ざらないようにしている。なお、低速軸端アダプタ7とブレード側低速軸5との間で乾燥した空気の若干のリークが発生してもナセル内の機器に悪影響を与えない。
また、低速軸端アダプタ7とブレード側低速軸5の軸方向断面からみた供給孔31の戻り孔32の形状は真円であってもよいし、孔の断面積を大きくする目的で楕円状であっても良い。
また、ナセル1には、ナセル1内の換気を行なうためのファンフィルタ付き換気設備37が設けられる。このファンフィルタ付き換気設備37は、ナセル1内に換気用の外気を送り込むように作用する。ナセル1が海上に設置される場合は、ファンフィルタ付き換気設備37を設けることで、塩害を防止してナセル1内の換気を行なうことができる。なお、以上の系統構成に関する逆止弁などの説明は省略する。
また、増速機6が無く、ハブ2が軸を介して発電機9に直結されている場合は、この発電機9のこの軸に供給孔31および戻り孔32を設ければ、空気熱交換器14とハブ2内のピッチシステム4との間で空気を循環させることが出来る。
次に、ヒートポンプサイクルを用いてナセル1内の各機器やハブ2内のピッチシステム4を冷却するための手順について説明する。なお、図2中の実線および2点鎖線は、冷媒の通路を示す。また、図1中の点線は後述する加温用の媒体の通路を示す。
ナセル1内のヒートポンプコンプレッサ11にて昇圧された冷媒(空気)は、冷却用に切り替えられた第1の三方切り替え弁15を経由してナセル外熱交換器12に送られる。
ナセル1内のヒートポンプコンプレッサ11にて昇圧された冷媒(空気)は、冷却用に切り替えられた第1の三方切り替え弁15を経由してナセル外熱交換器12に送られる。
ナセル外熱交換器12で外気との熱交換により冷却された冷媒は、冷却用に切り替えられた第2の三方切り替え弁15、第1の膨張弁16を経由して、水熱交換器13および空気熱交換器14に送られる。
空気熱交換器14で冷却された空気は、冷却用に切り替えられた第3の三方切り替え弁15を介してヒートポンプコンプレッサ11に戻すことができる。また、水熱交換器13内で冷却された空気は、第3の三方切り替え弁15を介してヒートポンプコンプレッサ11に戻すこともできる。
水熱交換器13に送られた空気により、水熱交換器13内の水が冷却される。水熱交換器13に送られて冷却された冷却水は、内部の図示しないポンプなどにより増速機6と発電機9内の図示しない媒体通路に送られる。この送られた冷却水は、増速機6と発電機9から水熱交換器13に戻される。これにより増速機6や発電機9の水冷を繰り返すことができる。
空気熱交換器14に送られて冷却された空気は、内部の図示しない電動ファンによりコンバータ制御装置10に送られる。この送られた空気は、空気熱交換器14に戻される。これにより、コンバータ制御装置10の冷却を繰り返すことができる。なお、ナセル1内の構成を、水熱交換器13からの水でコンバータ制御装置10を冷却する構成としてもよい。
また、空気熱交換器14に送られて冷却された空気は、内部の電動ファンにより低速軸端アダプタ7内の供給孔31およびブレード側低速軸5内の供給孔31を介して、ハブ2内のピッチシステム4に送られる。これにより、外気をハブ2内に直接導入することなく、ピッチシステム4を冷却する事ができる。
このピッチシステム4で熱交換がなされた空気は、ブレード側低速軸5内の戻り孔32、低速軸端アダプタ7内の戻り孔32を介して空気熱交換器14に戻される。このようにして、ハブ2内のピッチシステム4の冷却を繰り返すことができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ヒートポンプサイクルの作用により、外気温が非常に高い場合でもナセル内の機器を冷却できることに加えて、ナセル外のハブ内の機器を冷却する事ができる。
また、ナセル内の空気熱交換器から冷却用の空気は、ブレード側低速軸内の供給孔および戻り孔を介してハブ内の機器との間で循環させることができるので、ハブ内に外気を食接導入する必要なしにハブ内の機器を冷却することが出来る。
さらに、熱交換のために外気をナセル内に直接導入することがないので、風力発電装置の設置箇所が海上であっても、ナセル内の機器を塩害の危険に晒すことを防止できる。また、風力発電装置の設置箇所が陸上である場合は、熱交換における騒音の発生を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、第1の実施形態で説明した部分と同一の部分の詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では、極寒冷地においてナセル内の各機器やハブ内のピッチシステムを加温するための構成を説明する。第2の実施形態における風力発電装置の各要素は第1の実施形態と同じであり、3つの三方切り替え弁15を加温用に切り替えて用いる点が異なる。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、第1の実施形態で説明した部分と同一の部分の詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では、極寒冷地においてナセル内の各機器やハブ内のピッチシステムを加温するための構成を説明する。第2の実施形態における風力発電装置の各要素は第1の実施形態と同じであり、3つの三方切り替え弁15を加温用に切り替えて用いる点が異なる。
図4は、第2の実施形態における風力発電装置によりナセル内およびハブ内の機器の加温について説明する図である。
本実施形態では、ヒートポンプコンプレッサ11にて昇圧された加温用の媒体は、加温用に切り替えられた第1の三方切り替え弁15を経由して、水熱交換器13および空気熱交換器14に送られる。この送られた媒体は、水熱交換器13にて水を加温し、空気熱交換器14にて空気を加温する。
本実施形態では、ヒートポンプコンプレッサ11にて昇圧された加温用の媒体は、加温用に切り替えられた第1の三方切り替え弁15を経由して、水熱交換器13および空気熱交換器14に送られる。この送られた媒体は、水熱交換器13にて水を加温し、空気熱交換器14にて空気を加温する。
水熱交換器13、空気熱交換器14に送られて加温された媒体は、加温用に切り替えられた第3の三方切り替え弁15および第2の膨張弁16を経由して、ナセル外熱交換器12に送られる。この媒体は外気との熱交換により加温された上で加温用に切り替えられた第2の三方切り替え弁15を介してヒートポンプコンプレッサ11に戻される。
また、水熱交換器13にて加温された水は、増速機6と発電機9のそれぞれに送られる。この送られた水は増速機6と発電機9を加温した上で水熱交換器13に戻される。これにより、増速機6と発電機9の加温が繰り返される。発電機9の潤滑油は低温状態では粘性が高すぎる場合があるので、発電機9の起動条件を満たすためにも加温は有効である。
空気熱交換器14にて温められた空気は、コンバータ制御装置10に送られて、このコンバータ制御装置10を加温して空気熱交換器14に戻される。これによりコンバータ制御装置10の加温を繰り返すことができる。
また、空気熱交換器14にて温められた空気は、空気熱交換器14内のファンにより低速軸端アダプタ7内の供給孔31、ブレード側低速軸5内の供給孔31を介してナセル1からみて前方のハブ2内のピッチシステム4に送られる。
このピッチシステム4に送られた空気は、ピッチシステム4を加温した上で、ブレード側低速軸5内の戻り孔32、および低速軸端アダプタ7内の戻り孔32を介して空気熱交換器14に戻される。これによりピッチシステム4の加温が繰り返される。低温時は、結露による電気機器への悪影響が懸念されるが、乾燥した加温空気をナセル内やハブ内の機器送り込むことにより、起動条件のみならず、電気設備の健全性を維持できる。
以上説明した様に、第2の実施形態によれば、ヒートポンプの作用により、風力発電装置の起動時の外気温が非常に低い場合でも、ナセル内やハブ内の機器を加温できる。よって、スムーズな起動を実現できるのみならず。停止中の結露も防止できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
図5は、第3の実施形態における風力発電装置によるナセル内およびハブ内の電装品などを冷却または加温について説明する図である。
図5に示すように、第3の実施形態では、ナセル1内に第1および第2の実施形態で説明したヒートポンプコンプレッサ11、ナセル外熱交換器12、水熱交換器13、空気熱交換器14、三方切り替え弁15、膨張弁16を設ける代わりに、一般的なエアコン室外機17、エアコン室外機18ファン付き水熱交換器19、ファン付き空気熱交換器20を設ける。
次に、第3の実施形態について説明する。
図5は、第3の実施形態における風力発電装置によるナセル内およびハブ内の電装品などを冷却または加温について説明する図である。
図5に示すように、第3の実施形態では、ナセル1内に第1および第2の実施形態で説明したヒートポンプコンプレッサ11、ナセル外熱交換器12、水熱交換器13、空気熱交換器14、三方切り替え弁15、膨張弁16を設ける代わりに、一般的なエアコン室外機17、エアコン室外機18ファン付き水熱交換器19、ファン付き空気熱交換器20を設ける。
エアコン室外機17、エアコン室外機18は、外気との熱交換によりナセル1内の空気を冷却又は加温する。
ファン付き水熱交換器19は、ファンによりナセル1内の空気との熱交換を行なえる。
ファン付き水熱交換器19は、ファンによりナセル1内の空気との熱交換を行なえる。
このファン付き水熱交換器19は、冷却又は加温用の水を増速機6や発電機9に送る。この送られた水は、増速機6や発電機9を冷却又は加温した上で増速機6や発電機9に戻される。
また、ファン付き空気熱交換器20は、ファンにより冷却又は加温用の空気をコンバータ制御装置10に送る。この送られた空気は、コンバータ制御装置10を冷却又は加温した上で増速機6や発電機9に戻される。
また、ファン付き空気熱交換器20で冷却または加温された空気は、空気熱交換器14内のファンにより低速軸端アダプタ7内の供給孔31、ブレード側低速軸5内の供給孔31を介してナセル1からみて前方のハブ2内のピッチシステム4に送られる。
このピッチシステム4に送られた空気は、ピッチシステム4を冷却又は加温した上で、ブレード側低速軸5内の戻り孔32、および低速軸端アダプタ7内の戻り孔32を介して空気熱交換器14に戻される。これによりピッチシステム4の冷却又は加温が繰り返される。
このように、第3の実施形態では、第1および第2の実施形態で説明したヒートポンプサイクルを簡素な構成で実現する事ができる。
このように、第3の実施形態では、第1および第2の実施形態で説明したヒートポンプサイクルを簡素な構成で実現する事ができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ナセル、2…ハブ、3…羽根(ブレード)、4…ピッチシステム、5…ブレード側低速軸、6…増速機、7…低速軸端アダプタ、8…発電機側高速軸、9…発電機、10…コンバータ制御装置、11…ヒートポンプコンプレッサ、12…ナセル外熱交換器、13…水熱交換器、14…空気熱交換器、15…三方切り替え弁、16…膨張弁、17…エアコン室外機、18…エアコン室内機、19…ファン付き水熱交換器、20…ファン付き空気熱交換器、31…供給孔、32…戻り孔。
Claims (7)
- 発電機を含む機器を収納するナセルと、
前記機器との熱交換を行なう熱交換器と、
風力により回転する羽根の回転中心となるハブと、
前記ハブ内に設置されて、前記羽根の角度を調整するピッチシステムと、
前記ハブと前記ナセル内の発電機とを連結する軸とを備え、
熱交換用の媒体を前記ピッチシステムと前記熱交換器との間で循環させるための通路を前記軸の内部に設けた
ことを特徴とする風力発電装置。 - 前記軸における前記熱交換器側の端部から軸方向と異なる方向に沿って前記熱交換器との間で前記媒体を循環させるための、前記軸に設けた通路と連結される通路を設けた連結用部材をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。 - 前記機器は、前記発電機に連結される増速機を含み、
前記ハブと前記ナセル内の熱交換器とを連結する軸は、前記ハブと前記増速機とを連結し、
前記発電機は、前記連結する軸と異なる軸を介して前記増速機と連結される
ことを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。 - 前記軸の軸方向からみた前記連結用部材の断面に前記通路を取り囲むシールリングを備え、
前記連結用部材の断面を前記軸の断面に押し付けるためのバネを備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の風力発電装置。 - 外気を導入する部分にフィルタを設けて、前記ナセル内の換気を行なうための換気設備をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。
- 前記熱交換器は、
前記媒体を空気とする空気熱交換器であり、
前記空気熱交換器は、
湿分を分離するための手段を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。 - 発電機を含む機器を収納するナセルと、前記機器との熱交換を行なう熱交換器と、風力により回転する羽根の回転中心となるハブと、前記ハブ内に設置されて、前記羽根の角度を調整するピッチシステムと、前記ハブと前記ナセル内の発電機とを連結する軸とを有する風力発電装置に適用される風力発電方法であって、
前記軸の内部に設けた通路を介して、熱交換用の媒体を前記ピッチシステムと前記熱交換器との間で循環させる
ことを特徴とする風力発電方法。
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