JP2015044175A - シロキサン除去剤およびそれを用いたシロキサン除去フィルタ - Google Patents

シロキサン除去剤およびそれを用いたシロキサン除去フィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は上記従来技術の課題を背景になされたものであり、シロキサン類ガスを効率的に除去することができ、かつ、低脱離性に優れたシロキサン除去剤および前記シロキサン除去剤を用いたシロキサン除去フィルタを提供すること。【解決手段】平均細孔直径が3〜20nmの無機多孔質体および酸解離指数(pKa)2.2以下で、分子量が1000以下である酸性化合物を含有すること。【選択図】なし

Description

本発明は、シロキサン類ガスの除去性能および低脱離性に優れたシロキサン除去剤、ならびに前記除去剤を用いたシロキサン除去フィルタに関する。さらに詳しくは、シロキサン類ガスを効率的に除去することができ、また、一旦除去したシロキサン類ガスが濃度、温度、湿度等の環境変化により脱離する問題の少ないシロキサン除去剤およびそれを用いたシロキサン除去フィルタに関する。なお、前記濃度、温度、湿度等の環境変化とは、濃度で0〜10vol%、温度で−30〜300℃、湿度で0〜100RH%の範囲内での変化のことである。シロキサン類ガスとは、シロキサン結合(Si−O結合)を有するガス状化合物のことであり、例えば、シロキサン結合数が1〜40の鎖状および環状のガス状化合物のことである。より、具体的には、ヘキサメチルジシロキサン(L2)、オクタメチルトリシロキサン(L3)、デカメチルテトラシロキサン(L4)、ドデカメチルペンタシロキサン(L5)、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)等が挙げられる。また、ここで言う低脱離性とは、吸着容量と脱離量の比(吸着容量/脱離量)のことを指す。
大気中の汚染物質については、その種類は多岐にわたっており、硫化水素、アンモニア、アルデヒド、酢酸等の極性ガスおよびベンゼン、トルエン、スチレン、シロキサン類ガス等の低極性ガスから構成されている。特に、シロキサン類ガスは種々の弊害の原因となることが知られている。例えば、燃焼して生成する微粒子状の酸化ケイ素がガスタービンやガスエンジンに付着することによって引き起こされる発電障害の原因や、ガスセンサー表面においてシリカ皮膜を形成し、誤った警報の原因となる。
従来から、シロキサン類ガスを除去する目的で、活性炭、シリカゲル、ゼオライト、活性アルミナ等の多孔質材料が多く用いられている。
けいそう土、シリカ、アルミナ、シリカとアルミナの混合物、珪酸アルミニウム、活性アルミナ、多孔質ガラス、活性白土、活性ベントナイトまたは合成ゼオライトのうちの少なくとも1種からなる無機物の粉末に有機酸を添着した吸着剤を含有する空気浄化フィルタ(例えば、特許文献1)および前記無機物の粉末に無機酸塩を添着した吸着剤を含有する空気浄化フィルタ(例えば、特許文献2)が知られている。しかしながら、添着される有機酸および無機酸塩はアンモニア、アミン等の塩基性ガス状不純物を除去し、かつ、一旦除去した塩基性ガス状不純物の脱離を抑制する目的であり、シロキサン類ガスの脱離抑制に関する記載はない。また、添着する有機酸および無機酸塩の種類に関して、具体的な記載はあるものの、シロキサン類ガスの脱離抑制に効果的な化合物について具体的な記載はなく、また、効果的な添着量の範囲に関する具体的な記載もない。したがって、例えば、塩基性ガス状不純物を十分に除去する目的で、シリカゲル粉末にフマル酸を40重量%になるように担持すると、シロキサン類ガスを十分に除去できないという問題がある。また、添着する有機酸がフマル酸であるため、低脱離性が十分でないという問題がある。
また、環状シロキサン類を除去するためのシロキサン除去剤であって、スルホン酸基を有する樹脂を含むシロキサン除去剤およびスルホン酸基を有する樹脂を活性炭、ゼオライト、シリカ、アルミナ等の多孔質担体に担持したシロキサン除去剤が知られている(例えば、特許文献3)。しかしながら、スルホン酸基を有する樹脂はシロキサンの吸着能力が低いため、多孔質担体への担持の有無に関わらず、シロキサン類ガスを十分に除去できないという問題がある。さらに、樹脂は分子量が大きいため、スルホン酸基の近傍には常に樹脂が存在しているが、前記樹脂はシロキサンの吸着能力が低く、スルホン酸基とシロキサンとの反応の進行が遅くなり、低脱離性が十分でないという問題がある。
上述のとおり、シロキサン類ガスを効率的に除去することができ、また、低脱離性に優れたシロキサン除去剤および前記シロキサン除去剤を用いたシロキサン除去フィルタは見当たらないのが現状である。
特開平11−76722号公報 特開平11−333226号公報 特開2011−212565号公報
本発明は上記従来技術の課題を背景になされたものであり、シロキサン類ガスを効率的に除去することができ、また、低脱離性に優れたシロキサン除去剤および前記シロキサン除去剤を用いたシロキサン除去フィルタを提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、遂に本発明を完成するに到った。すなわち本発明は、以下の通りである。
1.平均細孔直径が3〜20nmの無機多孔質体および酸解離指数(pKa)2.2以下であり、分子量が1000以下である酸性化合物を含有することを特徴とするシロキサン除去剤。
2.前記無機多孔質体がシリカゲル、メソポーラスシリカである上記1に記載のシロキサン除去剤。
3.上記1または2に記載のシロキサン除去剤を含有するシロキサン除去フィルタ。
なお、酸解離指数(pKa)とは酸解離定数(Ka)より以下の式に従って算出される。また、酸解離定数(Ka)とは常温常圧(25℃、1atm)の条件における水中での酸解離定数(Ka)のことを指し、もし、酸解離指数(pKa)が複数ある場合は、最も小さい酸解離指数(pKa)のことを指す。
pKa=−log10Ka
本発明によるシロキサン除去剤は、平均細孔直径が3〜20nmの無機多孔質体および酸解離指数(pKa)2.2以下であり、分子量が1000以下である酸性化合物を含有するため、シロキサン類ガスを効率的に除去することができ、また、低脱離性に優れるという利点を有する。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明におけるシロキサン除去剤は、平均細孔直径が3〜20nmの無機多孔質体および酸解離指数(pKa)2.2以下であり、分子量が1000以下である酸性化合物を含有する。無機多孔質体の表面に酸解離指数(pKa)2.2以下であり、分子量が1000以下である酸性化合物を担持させることがより好ましい。平均細孔直径が3〜20nmの無機多孔質体および酸解離指数(pKa)2.2以下であり、分子量が1000以下である酸性化合物を含有することにより、シロキサン類ガスを効率的に除去することができ、さらには、低脱離性に優れることを本発明者は見出した。
本発明のメカニズムについては明確ではないが、次のように推測される。まずは、(1)シロキサン類ガスが無機多孔質体に吸着する。次に、(2)吸着したシロキサン類ガスが、近傍の酸性化合物と反応することによりシロキサン類ガスが活性化される。さらに、(3)活性化されたシロキサン類ガス同士もしくは活性化されたシロキサン類ガスと、新たに無機多孔質体に吸着した活性化されていないシロキサン類ガスが反応することにより、シロキサン類ガスが分子量のより大きいシロキサン類化合物へと変換される。分子量の大きいシロキサン類化合物は沸点が高いため、低脱離性が向上する、と考えられる。
もし、前記シロキサン除去剤において、平均細孔直径が3〜20nmの無機多孔質体を含有していなければ、前記(1)の進行が遅くなるため、シロキサン類ガスを効率的に除去することはできない。また、もし、シロキサン除去剤において、酸解離指数(pKa)2.2以下であり、分子量が1000以下である酸性化合物を含有していなければ、前記(2)〜(3)の反応が進行しないため、シロキサン類ガスの脱離を十分に抑制することはできない。
本発明における無機多孔質体の平均細孔直径は3〜20nmである。好ましくは、3〜15nmであり、より好ましくは、3〜10nmである。平均細孔直径が3nmより小さければ、細孔が小さいため、シロキサン類ガスが細孔に入りにくく、効率的に吸着することができない。また、平均細孔直径が20nmより大きければ、細孔が大きいため、一旦吸着したシロキサン類ガスを捕捉し続けることが困難になる。
本発明における無機多孔質体のBET比表面積については特に限定しないが、200〜1000m/gであることが好ましい。400〜1000m/gであることがより好ましい。BET比表面積が200m/gより小さければ、シロキサン類ガスとの接触面積が小さいため、効率的に除去することができない。また、BET比表面積が1000m/gより大きければ、無機多孔質体の製造が困難になる。
本発明における無機多孔質体の細孔容積については特に限定しないが、0.5〜1.5cc/gであることが好ましい。0.7〜1.1cc/gであることがより好ましい。細孔容積が0.5cc/gより小さければ、シロキサン類ガスの吸着容量が小さくなり、効率的に除去することができない。また、細孔容積が1.5cc/gより大きければ、製造が著しく困難になる。
本発明における無機多孔質体の種類については特に限定しないが、例えば、シリカゲル、メソポーラスシリカ、珪藻土、シリカライト等のSi系多孔質体、合成ゼオライト、天然ゼオライト、人工ゼオライト等のSi/Al系多孔質体、活性アルミナ等のAl系多孔質体、ベントナイト、活性白土、セピオライト、アロフェン等の粘土鉱物系多孔質体、アルミノリン酸塩(AlPO)、シリコアルミノリン酸塩(SAPO)等のP系多孔質体およびこれらの混合物が好ましい。酸性化合物の担持しやすさより、シリカゲル、メソポーラスシリカおよびこれらを含む混合物がより好ましい。
本発明における酸性化合物の酸解離指数(pKa)は2.2以下である。酸解離指数(pKa)が2.2より大きいと、無機多孔質体に吸着したシロキサン類ガスと酸性化合物との反応が遅くなり、十分な低脱離性が得られないからである。酸解離指数(pKa)の下限値については、特に定めないが、−10以上であることが好ましい。−10以下であれば、無機多孔質体が溶解するおそれがあるからである。
本発明における酸性化合物の種類については特に限定しないが、常温常圧(25℃、1atm)で液体もしくは固体であることが好ましい。常温常圧で気体であれば、無機多孔質体への担持が困難になるからである。
本発明における酸性化合物の分子量は1000以下である。500以下であることが好ましく、400以下であることがより好ましい。分子量が1000より大きいと、無機多孔質体に吸着したシロキサン類ガスと酸性化合物との反応が遅くなり、十分な低脱離性が得られないからである。酸性化合物としては、例えば、シュウ酸(pKa=1.23、分子量90)、マレイン酸(pKa=1.93、分子量116)、ベンゼンヘキサカルボン酸(pKa=1.40、分子量342)、ベンゼンペンタカルボン酸(pKa=1.80、分子量298)、ピロメリット酸(pKa=1.92、分子量254)等のカルボン酸類、亜硫酸(pKa=1.90、分子量82)、硫酸(pKa=−3.00、分子量98)、リン酸(pKa=2.12、分子量98)、亜リン酸(pKa=2.00、分子量82)、次亜リン酸(pKa=1.1、分子量66)等の無機酸類、リン酸メチル(pKa=1.54、分子量112)、リン酸ジメチル(pKa=1.29、分子量126)、イノシン酸(pKa=2.4、分子量348)等のリン酸エステル類、システイン(pKa=1.71、分子量121)、ヒスチジン(pKa=1.82、分子量155)等のアミノ酸類、p−トルエンスルホン酸(pKa=−2.80、分子量172)、ベンゼンスルホン酸(pKa=−2.80、分子量158)等のスルホン酸類等およびこれらを含む混合物が好ましい。より好ましくは、比較的容易に入手できる無機酸類、スルホン酸類、および、これらを含む混合物である。安価に入手できる硫酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびこれらを含む混合物がもっとも好ましい。
本発明における酸性化合物は、溶解度1g以上であることが好ましい。溶解度が1g未満であれば、無機多孔質表面に酸性化合物を担持することが困難になり、シロキサン類ガスの脱離を十分に抑制することはできない。なお、ここでいう溶解度とは、温度20℃で、水100gに溶ける溶質の質量のことを指す。
本発明における無機多孔質体に担持される酸性化合物の担持量は0.1〜20重量%であることが好ましい。0.5〜15重量%であることがより好ましく、1〜10重量%であることがさらに好ましい。担持量が0.1重量%未満であれば、酸性化合物の担持量が少ないため、シロキサン類ガスの脱離を十分に抑制することはできない。担持量が20重量%を超えると、酸性化合物の担持量が多いため、無機多孔質体の細孔が閉塞され、効率的に吸着することができない。
本発明におけるシロキサン除去フィルタはシロキサン除去剤を含有することが好ましい。前記シロキサン除去フィルタの製造方法については、特に限定しないが、シート化されたシロキサン除去剤を、平面状、プリーツ状、ハニカム状に加工するという製造方法が好ましい。プリーツ状は直行流型フィルタとしての使用において、また、ハニカム状は平行流型フィルタとしての使用において、処理する気体との接触面積を大きくして除去効率を向上させるとともに、脱臭フィルタの低圧損化を同時に図ることができる。
本発明におけるシロキサン除去剤をシート化する方法としては特に制限されず、従来公知の加工方法を用いることができる。例えば、(a)シート構成繊維と共にシロキサン除去剤粒子を水中に分散させ脱水することにより得られる湿式シート化法、(b)シート構成繊維と共にシロキサン除去剤粒子を気中分散させることにより得られるエアレイド法、(c)二層以上の不織布もしくは織布、ネット状物、フィルム、膜の層間に、熱接着によりシロキサン除去剤を充填する方法、(d)エマルジョン接着剤、溶剤系接着剤を利用して不織布、織布、発泡ウレタンなどの通気性材料にシロキサン除去剤を結合担持させる方法、(e)基材、ホットメルト接着剤の熱可塑性等を利用して不織布、織布、発泡ウレタンなどの通気性材料にシロキサン除去剤を結合担持させる方法、(f)シロキサン除去剤を繊維もしくは樹脂に練りこむことにより混合一体化する方法等、用途に応じて適当な方法を用いることができる。界面活性剤、水溶性高分子等を用いる必要がなく、多孔質体自身の細孔閉塞を防止することができるため、前記加工方法(b)、(c)、(e)を用いることが好ましい。
本発明におけるシロキサン除去剤およびシロキサン除去フィルタは、屋内、乗り物内、壁紙、家具、内装材、樹脂成形体、電気機器等で、シロキサン類ガスを低減する目的で広く用いることができる。特に空気中に含有されるシロキサン類ガスの除去目的で用いることが好ましく、例えば、粒状物を通気性の箱、袋、網等の容器に充填し、静置もしくは通気させて用いることが好ましい。
以下、実施例によって本発明の作用効果をより具体的に示す。下記実施例は本発明方法を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に沿って設計変更することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。なお、実施例中で測定した特性値の評価方法を以下に示す。
[平均細孔直径の測定方法]
サンプル約100mgを採取し、120℃で24時間真空乾燥した後、秤量した。自動比表面積装置ジェミニ2375(マイクロメリティックス社製)を使用し、液体窒素の沸点(−195.8℃)における窒素ガスの吸着量を相対圧が0.02〜0.95の範囲で徐々に高めながら40点測定し、前記サンプルの吸着等温線を作製した。自動比表面積装置ジェミニ2375に付属の解析ソフト(GEMINI−PCW version1.01)にて、BET条件で、表面積解析範囲を0.01〜0.15に設定して、BET比表面積[m/g]を求めた。また、相対圧0.95のデータより全細孔容積[cc/g]を求め、全細孔容積を4倍した値をBET比表面積で割ることにより、平均細孔径[nm]を算出した。
[シロキサン吸着/脱離の測定方法]
粒子直径355〜500μmに分級されたサンプルを、内径15mmφのガラス管中に、サンプル層の厚みが0.32cmになるように充填した。これに、オクタメチルシクロテトラシロキサン(環状シロキサンD4)15ppmを含有する温度25℃、湿度50%RHの空気を10L/minで連続的に流通させた。サンプルの入口側と出口側のガスを1分毎にサンプリングし、FID付きガスクロマトグラフ(GC−2014、島津製作所製)において、シロキサン濃度を測定し、その比から除去率[%]を算出した。この除去率が5%以下になるまで流通、濃度測定を続けた。サンプルの入口側と出口側のガス濃度差、流通させた流量、および、測定時の温度から除去量を算出し、時間と除去量の曲線を時間で積分したものをサンプル重量で割ることにより、シロキサン吸着容量[mg/g]を算出した。
次に、 この除去率が5%以下になるまで流通、濃度測定を続けたサンプルについて、シロキサンを含有しない温度25℃、湿度50%RHの空気を10L/minで連続的に流通させ、サンプルの出口側のガスを1分毎にサンプリングし、FID付きガスクロマトグラフ(GC−2014、島津製作所製)において、シロキサン濃度を20分間測定した。サンプルの出口側のガス濃度、流通させた流量、および、測定時の温度から脱離量を求め、時間と脱離量の曲線を時間(20分間)で積分したものをサンプル重量で割ることにより、シロキサン脱離量[mg/g]を算出した。シロキサン吸着容量[mg/g]をシロキサン脱離量[mg/g]で割ることにより、低脱離性[−]を算出した。
(実施例1)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水8.6gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(富士シリシア化学製、BET比表面積614m/g、細孔容積0.82cc/g、平均細孔直径5.3nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例2)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例3)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水6.7gに溶解させ、その水溶液とC形シリカゲル(富士シリシア化学製G−10、BET比表面積271m/g、細孔容積0.64cc/g、平均細孔直径9.4nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例4)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水15.2gに溶解させ、その水溶液とID形シリカゲル(富士シリシア化学製、BET比表面積302m/g、細孔容積1.45cc/g、平均細孔直径19.2nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例5)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水8.4gに溶解させ、その水溶液とメソポーラスシリカ(アルドリッチ製MCM−41、BET比表面積895m/g、細孔容積0.80cc/g、平均細孔直径3.6nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、圧縮造粒・粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例6)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水7.6gに溶解させ、その水溶液とメソポーラスシリカ(日本化成工業製、BET比表面積613m/g、細孔容積0.73cc/g、平均細孔直径4.8nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、圧縮造粒・粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例7)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水11.1gに溶解させ、その水溶液とメソポーラスシリカ(日本化成工業製、BET比表面積480m/g、細孔容積1.06cc/g、平均細孔直径8.8nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、圧縮造粒・粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例8)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水9.1gに溶解させ、その水溶液とメソポーラスシリカ(日本化成工業製、BET比表面積268m/g、細孔容積0.87cc/g、平均細孔直径13.0nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、圧縮造粒・粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例1)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水6.1gに溶解させ、その水溶液とA形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積796m/g、細孔容積0.43cc/g、平均細孔直径2.2nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例2)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.5gをイオン交換水6.1gに溶解させ、その水溶液とID形シリカゲル(富士シリシア化学製G−50、BET比表面積120m/g、細孔容積0.62cc/g、平均細孔直径20.7nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
実施例1〜8、比較例1〜2に関して、無機多孔質体のBET比表面積[m/g]、細孔容積[cc/g]、平均細孔径[nm]、および、酸性化合物担持サンプルのシロキサン吸着/脱離測定を行った結果を表1に示す。表1より明らかなように、本発明である実施例1〜8は、平均細孔直径が3nmより小さい場合(比較例1)、および、平均細孔直径が20nmより大きい場合(比較例2)と比較して、シロキサン吸着容量が大きく、かつ、低脱離性に優れることが分かる。
(実施例9)
ベンゼンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量158、pKa=−2.80、溶解度93g)0.5gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのベンゼンスルホン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例10)
リン酸(和光純薬工業製、分子量98、pKa=−2.12、溶解度200g以上)0.6gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのリン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例11)
濃硫酸(和光純薬工業製、分子量98、pKa=−3.00、溶解度200g以上)0.5gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmの硫酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例12)
シュウ酸(和光純薬工業製、分子量90、pKa=1.23、溶解度10.2g)0.5gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのシュウ酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例13)
ベンゼンヘキサカルボン酸(東京化成工業製、分子量342、pKa=1.40、溶解度10g以上)0.5gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのベンゼンヘキサカルボン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例3)
トリメリット酸(東京化成工業製、分子量210、pKa=2.52、溶解度2.1g)0.5gをエタノール(和光純薬工業製)9.0gに溶解させ、その溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのトリメリット酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例4)
DL−トレオニン(和光純薬工業製、分子量119、pKa=2.63、溶解度90g)0.5gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのトレオニン5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例5)
クエン酸(東京化成工業製、分子量192、pKa=3.09、溶解度73g)0.5gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのクエン酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例6)
p−トルイル酸(和光純薬工業製、分子量136、pKa=4.34、溶解度0.1g以下)0.5gをエタノール(和光純薬工業製)9.0gに溶解させ、その溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルイル酸5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例7)
B形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)を粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmの未担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例8)
フマル酸(和光純薬工業製、分子量116、pKa=3.03、溶解度0.1g以下)0.5gをエタノール(和光純薬工業製)9.0gに溶解させ、その溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。さらに、得られたサンプルとフマル酸0.5gを含むエタノール(和光純薬工業製)9.0g溶液とを攪拌混合し、80℃条件で12時間乾燥させた。同様の操作を11回繰り返した後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのフマル酸40重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(比較例9)
ナフィオン10%分散液DE1021(和光純薬工業製、分子量1000〜10000、pKa=−3.10)5.0gとイオン交換水4.3gを混合し、その混合液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのナフィオン5重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
実施例9〜13、比較例3〜9に関して、無機多孔質体のBET比表面積[m/g]、細孔容積[cc/g]、平均細孔径[nm]、および、酸性化合物担持サンプルのシロキサン吸着/脱離測定を行った結果を表2に示す。表2より明らかなように、本発明である実施例2、および、実施例9〜13は、酸解離指数(pKa)が2.2より大きい酸性化合物を担持した場合(比較例3〜6、比較例8)、酸性化合物を担持しない場合(比較例7)、および、分子量1000より大きい化合物を担持した場合(比較例9)と比較して、低脱離性に優れることが分かる。
(実施例14)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.02gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.98gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸0.2重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例15)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.07gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.93gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸0.7重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例16)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)0.13gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.87gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸1.3重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例17)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)1.0gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)9.0gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸10重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例18)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)1.5gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)8.5gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸15重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例19)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)2.0gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)8.0gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸20重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
(実施例20)
p−トルエンスルホン酸(和光純薬工業製、分子量172、pKa=−2.80、溶解度67g)3.0gをイオン交換水9.0gに溶解させ、その水溶液とB形シリカゲル(豊田化工製、BET比表面積531m/g、細孔容積0.86cc/g、平均細孔直径6.5nm)7.0gとを撹拌混合した。その後、80℃条件で12時間乾燥させた後、粉砕・分級し、粒子直径355〜500μmのp−トルエンスルホン酸30重量%担持サンプルを得た。この得られたサンプルについてシロキサン吸着/脱離測定を行った。
実施例14〜20に関して、無機多孔質体のBET比表面積[m/g]、細孔容積[cc/g]、平均細孔径[nm]、および、酸性化合物担持サンプルのシロキサン吸着/脱離測定を行った結果を表3に示す。表3より明らかなように、本発明である実施例2、および、実施例14〜20は、いずれも、酸性化合物を担持していない場合(比較例7)と比較して、低脱離性に優れることが分かる。
本発明によりシロキサン類ガスを効率的に除去することができ、また、一旦除去したシロキサン類ガスが環境変化により脱離する問題が少ないため、産業界に大きく寄与することが期待できる。

Claims (3)

  1. 平均細孔直径が3〜20nmの無機多孔質体および酸解離指数(pKa)2.2以下で、分子量が1000以下である酸性化合物を含有するシロキサン除去剤。
  2. 前記無機多孔質体がシリカゲル、メソポーラスシリカである請求項1に記載のシロキサン除去剤。
  3. 請求項1または2に記載のシロキサン除去剤を含有するシロキサン除去フィルタ。
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