JP2015041006A - 液晶光学素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリズム層のような凹凸を有する下地の上方に形成される液晶層の新規な配向技術を提供する。
【解決手段】液晶光学素子は、第1透明基板と、第1透明基板上方に配置された、第1透明電極層及び傾斜断面構造層の積層構造と、積層構造上方に配置された液晶層と、液晶層上方に配置された第2透明電極層と、第2電極層上方に配置された第2透明基板とを有し、液晶層は、紫外線硬化性モノマーを含み、積層構造に接して配置されており、電圧無印加状態において、積層構造と接する界面近傍の液晶分子長軸の面内方向が平均的に第1方向に揃っている。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶光学素子及びその製造方法に関する。
液晶セル内にプリズム層を形成し、光偏向を行う液晶光学素子が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。特許文献1記載の液晶光学素子は、車両用灯具に利用され、特許文献2記載の液晶光学素子は、立体表示装置に利用されている。このような液晶光学素子においては、プリズム層のような凹凸を有する下地の上方に液晶層が形成される。
平坦な下地の上方に形成される液晶層の配向方法として、種々の技術が提案されている(例えば特許文献3、4参照)。特許文献3には、透明基材上に形成され偏光UVを照射することにより異方性を示す光配向材料を有する配向膜と、配向膜上に液晶材料を塗工して硬化することにより形成される液晶層とを有する光学素子であって、光配向材料の配向方向と液晶材料の塗工方向とが実質的に同一であることを特徴とする光学素子が記載され、液晶材料の塗工方法として、マイヤーバーコート法、マイクロバーコート法またはダイコート法が挙げられている。
特許文献4記載の技術では、搬送される透明基材シート上に、ダイコータにより光配向層形成用液状組成物の塗膜が形成され偏光紫外線が照射されて、光配向層が形成されている。さらに、光配向層上に、ダイコータにより重合性の液晶分子を含む液状組成物が塗工されて塗膜が形成され、光配向層によりこの塗膜中の液晶分子の配向が規制されて、液晶層が形成されている。
特開2006−147377号公報 特開2012−133128号公報 特開2005−352025号公報 特開2007−34174号公報
本発明の一目的は、プリズム層のような凹凸を有する下地の上方に形成される液晶層の新規な配向技術を提供することである。
本発明の一観点によれば、
第1透明基板と、
前記第1透明基板上方に配置された、第1透明電極層及び傾斜断面構造層の積層構造と、
前記積層構造上方に配置された液晶層と、
前記液晶層上方に配置された第2透明電極層と、
前記第2電極層上方に配置された第2透明基板と
を有し、
前記液晶層は、紫外線硬化性モノマーを含み、前記積層構造に接して配置されており、電圧無印加状態において、前記積層構造と接する界面近傍の液晶分子長軸の面内方向が平均的に第1方向に揃っている、液晶光学素子
が提供される。
液晶分子の配向方向が揃っていることにより、例えば、一定方向の入射偏光に対する偏向動作を効率的に行うことができる。
図1は、実施例による液晶光学素子の概略断面図である。 図2A及び図2Bは、それぞれ、実施例の液晶セルに動作電圧が印加されていない状態の概略的な断面図及び平面図であり、図2C及び図2Dは、実施例の液晶セルに動作電圧が印加されている状態の概略的な断面図及び平面図である。 図3A〜図3Cは、実施例による液晶層形成方法を概略的に示す断面図であり、図3Dは、他の例による液晶層形成方法を概略的に示す断面図である。 図4A及び図4Bは、下地基板上に実施例の方法で形成された液晶層を示す概略断面図である。 図5は、実施例による液晶光学素子のロールトゥロール方式による製造装置の概略断面図である。 図6A及び図6Bは、プリズム形成用ロール状金型のパターンの一例を示す概略斜視図、及び、1つ分のプリズムの例を示す概略断面図であり、図6Cは、スペーサー形成用ロール状金型のパターンの一例を示す概略斜視図である。 図7A〜図7Cは、実施例の重ね合わせ工程におけるメインシール剤の配置形状等を示す概略平面図である。 図8A及び図8Bは、試作された実施例による液晶光学素子の動作電圧無印加時における偏光顕微鏡写真である。 図9は、試作された実施例による液晶光学素子の動作電圧無印加時における偏光顕微鏡写真である。 図10A及び図10Bは、試作された実施例による液晶光学素子の可変配光特性を示すグラフである。 図11Aは、他の傾斜断面構造の例であるフレネルレンズの概略平面図であり、図11Bは、他の実施例による液晶光学素子の概略断面図である。
図1を参照して、本発明の実施例による液晶光学素子の概略構造について説明する。図1は、実施例による液晶光学素子の概略断面図である。
透明基板1上に、透明電極層2が形成されている。透明基板11上に、透明電極層12が形成されている。電極層2と電極層12とが対向するように、基板1と基板11とが対向配置されている。
透明基板1、11は、例えばフィルム基板であり、フィルム基板1、11として、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)等で形成された透明なプラスチックフィルムを用いることができる。なお、画像の表示を行なう液晶表示素子の基板材料としては、リターデーション(複屈折)の小さい材料が求められる。しかし、本実施例による液晶光学素子は、液晶とプリズムの屈折率差による光偏向を行うものであり、複屈折による性能への影響は少ない。従って、フィルム基板1、11として、PET等の複屈折を有するフィルムを用いることもできる。
電極層2、12は、インジウムスズ酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)等の金属酸化物や、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)やグラフェン等の透明導電材料で形成することができる。電極層2、12は、必要に応じて所望のパターンに形成することができ、パターニング方法として、例えば、フォトリソグラフィ及びウェットエッチングや、レーザーアブレーション等を用いることができる。
電極層2上に、プリズム層3が形成されている。電極層12上に、突起層13が形成されている。突起層13の突起部13Pは、プリズム層3に接し、液晶セルのセル厚(上下基板間の距離)を保持するスペーサーとして機能する。プリズム層3、突起層13は、例えば紫外線硬化性樹脂で形成されている。なお、突起層13の、突起部13Pの外側にベース層13Bが形成されている。突起部13Pの外側は、ベース層13Bが形成されずに電極層12が露出していてもよい。
電極層2、プリズム層3と、電極層12、ベース層13Bとの間に、液晶層4が配置されている。液晶層4は、例えば、誘電率異方性Δεが正のネマティック液晶が用いられ、紫外線により硬化するモノマーが微量に添加されており、紫外線照射がされたものである。
液晶層4の示す屈折率は、液晶分子長軸に平行な偏光に対する屈折率と、液晶分子長軸に垂直な(短軸に平行な)偏光に対する屈折率とで異なる。本例では、液晶分子長軸に垂直な偏光に対する液晶層4の屈折率と、プリズム層3の屈折率とがほぼ等しく(例えば屈折率差が3%以内となるように)設定されている。
屈折率は例えば、液晶分子長軸に平行な偏光に対する液晶層4の屈折率が1.82であり、液晶分子長軸に垂直な偏光に対する液晶層4の屈折率が1.53であり、プリズム層3の屈折率が1.51である。
プリズム層3は、必要に応じて適当なプリズム幅や高さ等を選択することができる。突起層13は、必要に応じて適当な突起部の寸法や配置等を選択することができる。液晶層4は、必要に応じて適当な屈折率等を選択することができる。基板1、電極層2、プリズム層3、液晶層4、突起層13、電極層12、及び基板11を含んで、実施例による液晶光学素子が形成される。
次に、図2A〜図2Dを参照して、実施例による液晶光学素子の光偏向作用について説明する。図2A及び図2Bは、それぞれ、液晶セルに動作電圧が印加されていない状態の概略的な断面図及び平面図である。図2C及び図2Dは、液晶セルに動作電圧が印加されている状態の概略的な断面図及び平面図である。
電圧無印加状態では、図2Bに示すように、液晶分子MLの長軸の面内方向が、平均的に一定方向DMに揃っている。本例では、液晶分子長軸の面内方向DMが、プリズム長さ方向(プリズムパターンの溝が伸びている方向)DPと直交する方向に設定されている。図2Aに示すように、例えば、プリズム層3の形成された基板1側から、液晶分子長軸の面内方向DMと平行な偏光PLが入射する。光線PLに対する屈折率が、プリズム層3と液晶層4とで異なっていることから、プリズム層3と液晶層4との界面で光線PLが屈折されて、光偏向が行われる。液晶分子の配向方向が揃っていることにより、一定方向の入射偏光に対する偏向動作を効率的に行うことができる。
一方、動作電圧印加状態では、図2Dに示すように、液晶分子MLが基板表面に垂直な方向に立ち上がっている。光線PLに対するプリズム層3と液晶層4の屈折率が同等であるので、図2Cに示すように、屈折作用が生じず、光線PLがそのまま直進する。
このように、実施例による液晶光学素子は、電圧無印加状態における液晶分子長軸方向の面内成分が一方向に揃えられた均一配向となっており、光偏向作用を有する。以下、このような配向の液晶セルを形成するための、実施例による方法について説明する。
図3A〜図3Cは、実施例による液晶層形成方法を概略的に示す断面図である。ここでは、バーコートによる液晶層塗布を例示する。図3Aに示すように、液晶層が塗布される下地基板21を準備する。下地基板21は、図1に示した基板1上に電極層2及びプリズム層3が形成されたプリズム側下地基板、または、プリズムと対向側の、基板11上に電極層12及び突起層13が形成された対向側下地基板である。
液晶を吐出するディスペンサー31と、アプリケーター(基板と所定のギャップを保ったワイヤーバーの一種)32により、液晶供給ヘッド33が形成される。紫外線照射装置34が、紫外線を照射する。液晶供給ヘッド33と紫外線照射装置34とが、液晶層形成装置35を形成する。
図3B及び図3Cに示すように、下地基板21に対し相対的に、液晶供給ヘッド33及び紫外線照射装置34を一定方向DCへ移動させながら、下地基板21上に液晶材料を塗布して、液晶層22を形成する。ディスペンサー31から吐出された液晶材料が、アプリケーター32を介して下地基板21上に塗布される。液晶材料には、紫外線硬化性モノマーが含まれている。液晶層22の塗布直後の部分に紫外線UVを照射して、硬化を行う。
なお、図3Dに示す他の例のように、液晶供給側と反対側(基板裏側)に紫外線照射装置34を配置し、基板を介して紫外線照射を行う構造とすることもできる。基板裏面側から紫外線照射を行う方が、照射領域が液晶供給ヘッド33の陰になりにくく、塗布直後の領域に紫外線照射を行いやすい。
図4Aは、プリズム側下地基板21上に形成された液晶層4aを示す概略断面図である。液晶供給ヘッドを(図3B等に示した)一定方向DCに移動させながら液晶層塗布を行い、塗布直後に紫外線照射して硬化を行うことにより、塗布方向DCと平行な方向DMに液晶分子MLの長軸の面内方向が揃った液晶層4aを形成することができる。なお、塗布方向DCが斜面立上り方向であるか斜面立下り方向であるかによっては、塗布状態は特に差がないようである。
図4Bは、対向側下地基板21上に形成された液晶層4bを示す概略断面図である。プリズム側下地基板と同様、液晶塗布方向DCと平行な方向DMに、液晶分子長軸の面内方向を揃えることができる。
その後、各基板の液晶塗布方向DCに関してパラレルあるいはアンチパラレルに、プリズム側下地基板と対向側下地基板とを重ね合わせる。このようにして、電圧無印加時の液晶分子の長軸方向の面内成分が、液晶塗布方向と平行な一定方向DMに揃えられた液晶セルを形成することができる。
なお、液晶塗布方法は、バーコートを例示したが、これに限定されない。下地基板に対して相対的に液晶供給ヘッドを一定方向へ移動させて液晶塗布を行う方法であれば採用することができる。バーコートの他、例えば、スリットコート、スロットコート、ダイコート、スクリーンコート、ビードコート等を用いることができる。
また、下地基板に対して相対的に液晶層形成装置(液晶供給ヘッド及び紫外線照射装置)を移動させられればよいので、下地基板及び液晶層形成装置の少なくとも一方を移動させるようにすればよい。
ここで、プリズム側基板における液晶分子配向方法の比較例として、例えば、プリズム層上に配向膜を形成しラビングを行う方法について考える。本願発明者の経験によれば、比較例の方法では、プリズム長さ方向と平行に配向させる場合であれば、液晶配向を揃えることが容易である。しかし、配向方向がプリズム長さ方向と交差している場合、例えば本例のように直交している場合は、プリズムの谷の部分がうまくラビングされず、液晶配向を揃えることが難しい。
本実施例の方法によれば、プリズム側基板における液晶分子配向が、プリズム長さ方向と直交する場合であっても、液晶配向を揃えることが容易になる。なお、プリズム長さ方向と平行に配向させた素子、及び、直交に配向させた素子を試作し観察した結果について、図8A、図8B等を参照して後述する。
次に、実施例による液晶光学素子の、ロールトゥロール方式を採用した製造方法について説明する。まず、一対の電極付フィルム基板(電極層2の形成されたフィルム基板1、及び、電極層12の形成されたフィルム基板11)を用意する。用意する電極付フィルム基板は、少なくとも長さ方向に複数の液晶光学素子を形成して、液晶光学素子を多面取りできるような、長尺のシート状のものである。
プリズム層3の形成される側の電極付フィルム基板を、プリズム側基板(プリズム側搬送基板)41と呼ぶ。他方の突起層(スペーサー)13の形成される側の電極付フィルム基板を、対向側基板(対向側搬送基板)42と呼ぶ。
図5は、実施例による液晶光学素子の製造装置の概略断面図である。プリズム側基板41を長さ方向に搬送しながら、電極層2上に、供給ヘッド101(ディスペンサーなど)により、紫外線硬化性樹脂3aを塗布する。紫外線硬化性樹脂3aとして、例えば、アクリル系やアリル系やエポキシ系の紫外線硬化性樹脂を用いることができる。
ロール状金型102に、プリズムの型が形成されている。プリズム側基板41を、ニップロール103によりロール状金型102に押し付け、ロール状金型102を回転させて搬送させながら、紫外線硬化樹脂3aにプリズムパターンを転写する。ロール状金型102と反対側から、紫外線照射装置104により紫外線を照射し、紫外線硬化性樹脂3aを硬化させて、プリズム層3を形成する。パターン転写後、ニップロール103から外れるところで、プリズム側基板41とロール状金型102とを分離する。
図6A及び図6Bは、プリズム形成用ロール状金型102のパターンの一例を示す概略斜視図、及び、1つ分のプリズムの例を示す概略断面図である。基板搬送方向と直交する方向に長いプリズムに対応する溝が、ロール状金型102の円周方向に並んでいる。つまり、基板上に形成されるプリズム層は、搬送方向と直交する方向に長いプリズムが、搬送方向に並んだ形状となる。一例として、個々のプリズムは、断面形状が直角三角形で、高さは5μm、頂角は75°、底角は15°と90°である。複数のプリズムが長さ方向を揃えて約20μmピッチで配置され、プリズム断面の全体形状は、片ノコギリ状である。
図5に戻って製造工程の説明を続ける。プリズム側基板41へのプリズム層3の形成と同時に、対向側基板42を長さ方向に搬送しながら、電極層12上に、供給ヘッド111(ディスペンサーなど)により、紫外線硬化性樹脂13aを塗布する。紫外線硬化性樹脂13aとして、例えば、アクリル系やアリル系やエポキシ系の紫外線硬化性樹脂を用いることができる。
ロール状金型112に、突起部(スペーサー)の型が形成されている。スペーサー側基板42を、ニップロール113によりロール状金型112に押し付け、ロール状金型112を回転させて搬送させながら、紫外線硬化樹脂13aに突起パターンを転写する。ロール状金型112と反対側から、紫外線照射装置114により紫外線を照射し、紫外線硬化性樹脂13aを硬化させて、突起層13を形成する。パターン転写後、ニップロール113から外れるところで、スペーサー側基板42とロール状金型112とを分離する。
図6Cは、スペーサー形成用ロール状金型112のパターンの一例を示す概略斜視図である。突起部に対応する穴が、突起部の所望の配置となるように、分布している。穴の深さ(突起高さ)は、例えば10μm程度であり、穴の直径(突起部の直径)は、例えば10μm〜15μm程度である。穴の密度は例えば3.8%程度である。穴の密度、つまり突起部の密度が低すぎると、ギャップムラの原因となり、高すぎると、光学性能に影響が出る。このため、型の表面で穴部の占める面積の割合(密度)は、1%〜10%程度が望ましい。なお、パターン転写時、突起部外側の樹脂が、基板上から排除されればベース層は形成されず、基板上に残ればベース層が形成される。
図5に戻って製造工程の説明を続ける。このようにして、プリズム層3及び突起層13を、プリズム側基板41と対向側基板42の各々に、ロールトゥロール方式により形成することができる。個々の液晶光学素子ごとにプリズム層、突起層を形成する方法に比べて、製造時間の短縮や、製造コストの低減を図ることができる。
引き続き、プリズム層3の形成されたプリズム側基板41を搬送しながら、基板41上に、液晶層形成装置105により液晶層4aを形成する。また、突起層13の形成された対向側基板42を搬送しながら、基板42上に、液晶層形成装置115により液晶層4bを形成する。上述のように、液晶層形成装置105、115は、バーコート、スリットコート等の液晶供給ヘッドから液晶を供給し、紫外線照射を行って、液晶材料中の紫外線硬化性モノマーを硬化させる。
図3A〜図3Cを参照して説明した工程は、液晶供給ヘッド側を移動させて液晶層を塗布する例であったが、本例は、下地基板側を移動させて液晶層を塗布する例となっている。基板搬送方向DTの下流側から上流側に向かう方向が、液晶塗布方向となる。図4A、図4Bを参照して説明したように、各基板について、液晶塗布方向と平行な方向に、液晶分子長軸の面内方向を揃えることができる。
その後、片側の基板、例えば対向側基板42に、供給ヘッド(ディスペンサー等)116によりメインシール剤5を形成する。メインシール剤5として、紫外線硬化性のものを用いることができる。
液晶層4aが形成されたプリズム側基板41と、液晶層4b及びメインシール剤5が形成された対向側基板42とを、ニップロール121で挟み込んで、重ね合わせる。液晶塗布方向に関し、両基板41、42がパラレルに重ね合わされて、液晶分子長軸方向の面内成分が一方向に揃えられた液晶セルを形成することができる。
両基板41、42を重ね合わせながら、紫外線照射装置122により紫外線を照射し、メインシール剤5を硬化させる。なお、図7A〜図7Cを参照して後述するようなメインシールパターン5を形成することにより、重ね合わせ工程と同時に個々の液晶セルの封止を行うことができる。
このようにして、ロールトゥロール方式により、多数個の液晶光学素子を取ることができる長尺シート状の液晶セル構造を形成できる。個々の液晶光学素子ごとに液晶セルを形成する方法に比べて、製造時間の短縮や、製造コストの低減を図ることができる。その後、長尺のシート状液晶セル構造を、カッター123により1つ分ずつの液晶セルに切断することにより、個々の液晶光学素子が形成される。
次に、実施例の液晶光学素子の試作例による形成方法について説明する。試作例では、最後までロールトゥロール方式で多数の液晶セルを形成するのではなく、プリズム層、突起層の形成後に基板を切断して、1つ分の液晶セルを作製した。
IZO電極層が形成されたフィルム基板に、紫外線硬化性樹脂に塗布し、ロール状金型からパターン転写して、プリズム層及び突起層を形成した。なお、プリズム層、突起層形成の樹脂硬化における紫外線照射量は、例えば1J/cm程度である。パターン形成後、それぞれの電極付フィルム基板を、カッターなどにより所定の大きさに分断した。
その後、プリズム層が形成されたプリズム層側基板と、突起層が形成された対向側基板とに、それぞれ液晶層を形成した。液晶材料は、誘電率異方性が正のネマティック混合液晶を用い、紫外線硬化性の液晶モノマーを2wt%添加した。
ここでは添加量を2wt%としたが、紫外線硬化性モノマーの添加量は0.1wt%〜4wt%の間で選択できる。4wt%以上添加すると電圧に対する液晶分子の動きが鈍くなる。また、添加量が少なすぎると配向性が悪くなり、配向性を得るための紫外線照射量(液晶塗布工程における紫外線照射量)を多くする必要も出てくる。添加量は例えば0.5wt%以上とすることが好ましい。なお、最適な添加量はモノマーの種類によっても若干異なる。
液晶材料の塗布方法として、バーコートを用いた。用いた装置はバーコーターであり、アプリケーターとディスペンサー及び紫外線照射装置が一体となって動く構造のものである。ディスペンサーにより所定量の液晶材料を滴下できるとともに、紫外線照射装置から照射される紫外線がアプリケーターの後方のできるだけ近い位置に照射される構造となっており、アプリケーターを移動させたときこれらが同じ位置関係を保ったまま同じ速度で移動する(図3A〜図3C参照)。アプリケーターと基板との距離は自在に調整することが可能である。基板平面とアプリケーターの底面(底辺)の距離を一定に保つように調整できる。
何回か条件出しの実験を行った。パラメータは、基板平面とアプリケーターの底面(底辺)の距離、ディスペンサーの液滴吐出量、吐出回数、アプリケーターの移動速度などである。吐出エリアは、ここでは500mm角エリアへの塗布を目標とした。本例では、基板平面とアプリケーターの底面(底辺)の距離を100μm程度になるように調整して実験を行った。基板とアプリケーターの距離はこれに限らないが、10μmから250μmの間が望ましい。
ディスペンサーは精度よく液滴を滴下できるようになっており、基板上に直接ではなくアプリケーターの側面を通って、液晶が基板上に塗布されるようにした(図3A〜図3C参照)。アプリケーターは100mm/sec程度の速度で移動させた。ディスペンサーの1回あたりの吐出量を2.5mg程度となるように調整し、5回吐出する条件で塗布を行ったところ丁度500mm角程度のエリアに均一に液晶層の膜を形成することができた。塗布エリアの大きさは500mm角程度であることから、この時の液晶層の厚さは5μm程度と見積もることができた。基板として表面状態が平滑な場合もミクロンオーダーの微細な凹凸が形成されている場合もほぼ同様に液晶層の膜を得ることができた。
アプリケーターを移動させる液晶塗布方向について、プリズム長さ方向に対し、平行な場合と直交する場合の2種類実験を行った。
液晶塗布工程(液晶配向固定化)での紫外線照射量は、例えば0.5J/cm程度である。なお、これまでの経験から、液晶と紫外線硬化性モノマーを混合させた材料に紫外線を照射しポリマー化させる場合、基板界面付近からポリマー化が進行することが分かっている。本試作例において、紫外線を液晶材料に対し上方向から入射させているが、ポリマー化は基板界面から進行していると考えられる。なお、図3Dを参照して説明したように、基板裏側から紫外線照射することもできる。
次に、液晶層同士が向かい合うようにそれぞれの基板を重ね合わせて、セル化を行った。まず、対向側基板にディスペンサー等によりメインシールパターンを形成した。メインシール剤として、紫外線硬化性のものを用いた。そしてプリズム側基板を向かい合うように配置し、ラミネーションと紫外線照射を併用し重ね合せを行った。セル化工程(メインシール剤硬化)での紫外線照射量は、例えば1.5J/cm程度である。上下基板がアプリケーター移動方向(液晶塗布方向)に対しアンチパラレルになるようして、重ね合せを行った。このようにして、セル厚が10μm程度の液晶光学素子を作製した。
図7A〜図7Cは、重ね合わせ工程におけるメインシール剤の配置形状等を示す概略平面図である。なお、対向側基板側にメインシール剤を形成して重ね合わせを行う場合を例示しているが、同様にして、プリズム側基板側にメインシール剤を形成して重ね合わせを行うこともできる。
図7Aに示すように、液晶層形成工程の終了後、対向側基板42上に、1つ分のセルに相当する、矩形状の液晶膜パターン4bが形成されている。
図7Bに示すように、液晶膜パターン4bの周囲を囲むように、四角形状に、メインシールパターン5を形成した。メインシールパターン5の四角形の3辺は閉じられており、1辺のみ部分的に開口部5aを有する。
なお、試作例においてメインシール剤にスペーサー剤は添加しておらず、基板上に形成された突起層により基板間の距離を制御するようにしたが、別途スペーサー剤をシール剤に添加しても構わない。また、ここではディスペンサー方式にてシールパターンを形成したが、スクリーン印刷など別の方式を用いることもできる。
次に、プリズム側基板を液晶層の膜が向かい合うように配置し、それをローラーで押しながら紫外線を照射して重ね合せを行った(いわゆるラミネーション工程)。メインシールパターン5の開口部5aを有する辺の対辺側からラミネーションを開始し、開口部5aを有する辺の方向にローラーを押しながら移動させるようにして重ね合せを行った。
その結果、開口部5aを有する辺付近までローラーが移動してくると開口部5aより気泡や余分な液晶がメインシールパターン5の外に押し出され、また、開口部5aを有する辺の上にローラーが来てメインシール5がローラーで押されてシールパターンが広がり、開口部分5aが閉じられた。
図7Cは、開口部5aが閉じられたメインシールパターン5を示す。このように、基板の重ね合わせと同時に、液晶セルの封止を行うことができる。
図5を参照して説明したロールトゥロール方式による製造工程では、基板搬送方向の上流側の辺に開口部5aが形成されるようにメインシールパターン5が形成され、開口部5aの対辺側である下流側からニップロール121によりラミネーションが開始され、開口部5aを有する辺部がニップロール121に挟み込まれることにより開口部5aが閉じられて、1つずつの液晶セルを封止することができる。
次に、液晶塗布方向を、プリズム長さ方向と平行にして作製した液晶光学素子と、プリズム長さ方向と直交にして作製した液晶光学素子の観察結果について説明する。図8A及び図8Bは、作製された素子の偏光顕微鏡写真である(動作電圧無印加時)。
図8Aは、液晶塗布方向がプリズム長さ方向と平行な素子であり、図8Bは、液晶塗布方向がプリズム長さ方向と直交する素子である。図8A及び図8Bに見えている横線は、プリズムの境界部分(隣接斜面部の境界である垂直な側壁部)であり、紙面左右方向がプリズム長さ方向である。なお、図8Bの写真で目立つ丸い点(5、6か所)は、突起部(スペーサー)である。図8A(及び後述の図9にも)、明るいためわかりにくいが良く見ると、同様に突起部が点在している。
図8A、図8Bとも入光側の偏光方向は同じであり、偏光透過軸がプリズム長さ方向と直交方向(紙面上下方向)である。出光側の偏光方向は、入光側の偏光方向と同一である。また、図8A、図8Bともプリズム側基板が入光側になるようにセットされている。
ここで用いている液晶の短軸方向(長軸方向と直交する方向)の屈折率は、プリズムの屈折率とほぼ等しい。一方、液晶の長軸方向の屈折率は、プリズムの屈折率より大きい。従って、入射光の偏光方向が液晶の短軸方向である場合、入射光がそのまま直進するので、明るく観察される。一方、入射光の偏光方向が液晶の長軸方向である場合、入射光が曲げられるので、暗く観察される。
図8Aは明るく観察されているので、入射偏光方向(紙面上下方向)と直交する方向に液晶分子が配向していると判断され、つまり、液晶の配向方向(液晶分子の長軸が平均的に向いている方向)がプリズム長さ方向と平行(紙面左右方向)であると判断される。この素子を、プリズム平行配向素子と呼ぶこととする。
一方、図8Bは暗く観察されているので、入射偏光方向(紙面上下方向)と平行な方向に液晶分子が配向していると判断され、つまり、液晶の配向方向(液晶分子の長軸が平均的に向いている方向)がプリズム長さ方向と直交(紙面上下方向)であると判断される。この素子を、プリズム直交配向素子と呼ぶこととする。
また、図9に、偏光顕微鏡の変更配置は同じままで、図8Bのセルを面内で90°回転させた写真を示す。この場合、図8Aとほぼ同様な状態で明るく観察されていることから、図8Aの素子と、図8B及び図9の素子とでは、液晶の配向方向が 90°異なっているといえる。
ここで観察された液晶の配向方向は、液晶層を形成する際にアプリケーターを移動させた方向(液晶塗布方向)と等しくなっている。従って、本実施例の方法は、下地表面にミクロンオーダーの凹凸がある場合でも、選択した液晶塗布方向に、ほぼ均一な液晶配向状態を得られることが分かる。
図10A及び図10Bは、これらの液晶光学素子の可変配光特性を示すグラフである。図10Aは、図8Aの素子(プリズム平行配向素子)に対し、プリズム長さ方向と平行な透過軸の直線偏光を入射した場合の結果である。図10Bは、図8Bの素子(プリズム直交配向素子)に対し、プリズム長さ方向と直交方向の透過軸を持つ直線偏光を入射した場合の結果である。
両素子とも、電圧無印加時(実線)に入射光を5°程度偏向させ、動作電圧9V印加時(破線)に入射光を直進させていることがわかる。つまり、電圧変化により配光方向が5°程度移動できていることが分かる。両素子でほぼ同様の配光特性が得られている。
上述の比較例で説明したように、プリズム長さ方向と平行な均一配向(図8Aのプリズム平行配向素子)は、ラビング等の従来配向方法によっても得やすい。一方、プリズム長さ方向と直交方向の均一配向(図8Bのプリズム直交配向素子)は、従来方法では得ることが困難であった。
実施例の方法で得られたプリズム直交配向素子は、プリズム平行配向素子と同程度の性能を有している。したがって、実施例の方法によれば、プリズム長さ方向と平行な場合でも、直交する場合でも、ほぼ同程度の均一配向が得られるといえる。
なお、上記実験では、液晶塗布方向で制御される配向方向が、プリズム長さ方向に平行な場合と直交する場合の2種類の素子を作製した。ここで、均一配向を得ることは、プリズム長さ方向と直交する場合に最も困難であると考えられる。従って、本実施例の方法によれば、プリズム長さ方向に依存せずに、任意の面内方向に、液晶塗布方向の選択により、均一配向を得ることができると思われる。
つまり、下地の凹凸形状に依存せずに、選択した液晶塗布方向に均一配向を得ることができると考えられる。従って、下地の凹凸形状はプリズムに限らず、他の形状でもよいといえる。例えば、フレネルレンズパターン等を形成することもできるであろう。フレネルレンズも、プリズムと類似して、傾斜部を有する断面構造により、光線の向きを変える偏向機能を有する。プリズムやフレネルレンズ等、液晶層と協同して、所望の斜面を有する断面の繰り返し構造により光の向きを制御する層を、傾斜断面構造層と呼ぶこととする。ロール状金型は、所望の傾斜断面構造層に応じて作製することができる。図11Aに、フレネルレンズ3Fの概略平面図を示す。
図11Bに、他の実施例による液晶光学素子の概略断面図を示す。図1に示した実施例との違いは、プリズム側基板1において、プリズム層3の上に電極層2が形成されていることである。このような電極層2は、基板1上へのプリズム層3の形成後、例えば、インクジェット方式の供給ヘッドによりプリズム層3上に透明導電膜材料を塗布することで形成できる。プリズム層3上に電極層2を配置することにより、液晶層4の屈折率制御に要する電圧の低下が図られる。このような構造では、プリズム側基板上の液晶層4は、電極層2に接して形成されることとなる。
再び図4A及び図4Bを参照する。なお、プリズム側下地基板21について、プリズム層3の長さ方向と交差する方向に液晶塗布方向DCが設定されている場合(つまり、液晶塗布方向DCがプリズム層3の長さ方向と平行でない場合)、プリズム側下地基板21と液晶層4aとの界面近傍の液晶分子MLは、プリズム層3の斜面により0°でないプレチルト角を持って配置される。一方、液晶塗布方向DCがプリズム層3の長さ方向と平行な場合は、プレチルト角がほぼ0°で配置されることとなる。
また、対向側下地基板21について、液晶層4bと接する突起層13のベース層部分13B(あるいは露出した電極層12)は、平坦(基板表面に平行)であるので、対向側下地基板21と液晶層4bとの界面近傍の液晶分子MLは、プレチルト角がほぼ0°で配置される。
プリズム側基板についてプリズム長さ方向と平行な液晶配向とした場合、プレチルト角はほぼ0°となる。このような液晶セルでは、リバースチルトディスクリネーションが発生する。リバースチルトディスクリネーションは、表示素子においては表示欠陥を形成し好ましくない。本実施例の液晶光学素子においては、リバースチルトディスクリネーションは、光偏向機能にそれほど影響を及ぼさない。
プリズム側基板についてプリズム長さ方向と交差する液晶配向とした場合、プレチルト角を付与できる。このような液晶セルでは、リバースチルトディスクリネーションの発生を抑制できる。液晶光学素子についても、リバースチルトディスクリネーションが抑制されていればより好ましい。
なお、試作例では液晶塗布方法としてバーコートを用いたが、特に、スリットコートを用いると液晶層の膜厚を薄くできる可能性が高く、高速応答タイプの液晶光学素子を製造する場合には望ましい方法である。ただし、スリットコートを用いると、例えば装置価格が高くなる。バーコートを用いて得られた液晶素子の可変配光性能(図10A、図10B)は、理想的に配向された素子とほとんど遜色のない性能であった。バーコートのように簡便な方法を用いて作製しても、本実施例による液晶光学素子は、十分に高い性能を発揮できることが分かる。
なお、以上の説明では、ロールトゥロール方式での製造を想定して、可撓性のあるフィルム基板を用いる場合を例示したが、実施例による液晶層形成方法は、基板に依存するものではないので、例えばガラス基板上に液晶層を形成する場合等に用いることもできる。
以上説明したように、本実施例の方法によれば、液晶塗布方向に、液晶分子長軸の面内方向を揃えることができる。下地に形成されたミクロンオーダー程度の凹凸形状に依存せず、液晶塗布方向の選択により、任意の面内方向に均一配向を得ることができる。
配向制御に、配向膜形成が不要である。また液晶層の膜を形成する際に液晶が配向されるため、ラビングや光配向などの配向処理が不要である。従って、製造コストを低減でき素子を安く作ることができる。また、製造工程に用いられるバーコート法、ラミネーション法などは、スループットも早い方式であり製造タクトを短くすることができる。
基板上が平坦でなく表面凹凸を有する場合についても均一に配向させることができる。従来の配向方法、特にラビングでは表面凹凸があるとラビング布が均一に基板表面を擦ることができないため均一配向を得にくいといった問題があったが、本実施例の方法ではそのような問題が解消される。
実施例による液晶光学素子は、各種照明装置、車両用前照灯、各種LCD(携帯、モバイル、ゲーム機器、PC等)用バックライト、各種ストロボ等に利用することができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
1、11 基板
2、12 電極層
3 プリズム層
13 突起層
13P 突起部
13B ベース層
4、4a、4b 液晶層
ML 液晶分子
DM 配向方向
DP プリズム長さ方向
PL 偏光
21 下地基板
31 ディスペンサー
32 アプリケーター
33 液晶供給ヘッド
34 紫外線照射装置
35 液晶層形成装置
DC 塗布方向
UV 紫外線
41 プリズム側基板
42 対向側基板
3a、13a 紫外線硬化性樹脂
5 メインシール剤
5a 開口部
DT 搬送方向
101、111、116 供給ヘッド
102、112 ロール状金型
103、113、121 ニップロール
104、114、122 紫外線照射装置
105、115 液晶層形成装置
123 カッター
3F フレネルレンズ

Claims (4)

  1. 第1透明基板と、
    前記第1透明基板上方に配置された、第1透明電極層及び傾斜断面構造層の積層構造と、
    前記積層構造上方に配置された液晶層と、
    前記液晶層上方に配置された第2透明電極層と、
    前記第2電極層上方に配置された第2透明基板と
    を有し、
    前記液晶層は、紫外線硬化性モノマーを含み、前記積層構造に接して配置されており、電圧無印加状態において、前記積層構造と接する界面近傍の液晶分子長軸の面内方向が平均的に第1方向に揃っている、液晶光学素子。
  2. 前記傾斜断面構造層は、長さ方向が第2方向に揃った複数のプリズムを有し、
    前記第1方向が前記第2方向と交差する方向である請求項1に記載の液晶光学素子。
  3. 前記第1透明基板及び第2透明基板は、フィルム基板である請求項1または2に記載の液晶光学素子。
  4. 第1透明基板上方に第1透明電極層及び傾斜断面構造層の積層構造を形成する工程と、
    前記第1透明基板及び液晶供給ヘッドの少なくとも一方を移動させることにより、前記第1透明基板に対し相対的に前記液晶供給ヘッドを第1方向へ移動させながら、紫外線硬化性モノマーを含む液晶材料を、前記積層構造の表面上に塗布して液晶層を形成する工程と、
    前記液晶層に紫外線を照射する工程と、
    前記紫外線の照射後、前記積層構造及び前記液晶層が形成された第1透明基板と、第2透明電極層が形成された第2透明基板とを重ね合わせて、液晶セルを形成する工程と
    を有する液晶光学素子の製造方法。
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