JP2015038814A - 調光装置およびそれを用いた表示装置、照明装置 - Google Patents

調光装置およびそれを用いた表示装置、照明装置 Download PDF

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大祐 篠崎
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豪 鎌田
昇平 勝田
Shohei Katsuta
昇平 勝田
昌洋 辻本
Masahiro Tsujimoto
昌洋 辻本
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Abstract

【課題】出射光を、指向性を有する光と散乱光とに切り替える可能な調光装置を提供する。
【解決手段】調光装置10は、光源部11と、光源部11を端部に持つ導光体12と、光源部11における導光体12の端部とは反対側に配設された配光変換素子と、を備え、配光変換素子の特性が可変であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、調光装置およびそれを用いた表示装置、照明装置に関する。
異なる指向特性の出射光を得るための照明装置として、光源からの光を導光体の側方から入射させ、導光体の一方の主面から指向性を有する光を出射する第1照明装置と、光源からの光を拡散部材に入射させて拡散した光束を出射する第2照明装置とが積層された2層構造の照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。第1照明装置は、高指向性の出射光を得るためのエッジライト型の照明装置であり、第2照明装置は、拡散光を得るための直下型の照明装置である。これら2つの照明装置を切り替えて操作することにより、高指向性(狭視野角)の光および拡散(広視野角)の光を得ることができる。
特開2008−300206号公報
しかしながら、上述のように、第1照明装置と第2照明装置を積層した構造では、照明装置全体の厚みが大きくなるばかりでなく、構成部材も多くなるため、製造コストが高くなるという問題があった。また、大面積化するためには、拡散用の光源を多数設ける必要があるため、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、出射光を、指向性を有する光と散乱光とに切り替え可能な調光装置を提供することを目的とする。
本発明の調光装置は、光源部と、該光源部を端部に持つ導光体と、前記光源部と前記導光体との間または前記光源部における前記導光体の端部とは反対側に配設された配光変換素子と、を備え、前記配光変換素子の特性が可変であることを特徴とする。
本発明の調光装置において、前記配光変換素子は、前記光源部の前記導光体の一端面と対向する面とは反対の面側に設けられ、前記光源部からの光を反射する反射面を有する反射ミラーを備えたパラボラミラー形状のレンズであることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記レンズは、中空構造をなしていることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記レンズ内は、樹脂が充填されていることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記反射ミラーは、金属の蒸着膜からなることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記反射ミラーは、誘電体ミラーからなることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記反射ミラーの反射面に、散乱液晶セルが設けられたことが好ましい。
本発明の調光装置において、前記レンズには、微小電子機械システム制御により、前記光源部側に出し入れ可能な複数の突起が設けられたことが好ましい。
本発明の調光装置において、前記反射ミラーは、エレクトロクロミックミラーからなり、該エレクトロクロミックミラーの前記光源部と対向する面とは反対の面側に、該エレクトロクロミックミラーを透過した光を反射する反射手段が設けられたことが好ましい。
本発明の調光装置において、前記配光変換素子は、前記光源部と前記導光体の一端面との間に設けられたことが好ましい。
本発明の調光装置において、前記配光変換素子は、散乱液晶セルであることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記配光変換素子は、液晶レンズであることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記配光変換素子は、前記光源部と前記導光体の一端面との間に挿抜可能な散乱体であることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記配光変換素子は、前記導光体の一端面に対向して配設された入光部と、該入光部と前記一端面とを光学接着が可能なゲルと、前記一端面に設けられた散乱パターンと、前記ゲルと前記一端面との境界部を、前記導光体の厚さ方向から挟持する一対の反射板と、を備えてなることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記配光変換素子は、楔形状の導光体と、該導光体に対向し、光の入射面が鋸刃形状をなすプリズムとからなることが好ましい。
本発明の調光装置において、前記導光体は、楔形状であることが好ましい。
本発明の表示装置は、本発明の調光装置を備えたことを特徴とする。
本発明の照明装置は、本発明の調光装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、光源部からの光に指向性を付与する配光変換素子を用いることにより、調光装置から出射する光を、指向性を有する光と散乱光とに切り替えることができる。
調光装置の第一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 散乱液晶セルの一実施形態を示す概略断面図である。 散乱液晶セルを構成する高分子分散液晶としてノーマルモード高分子分散液晶を用いた場合について説明する図である。 散乱液晶セルを構成する高分子分散液晶としてリバースモード高分子分散液晶を用いた場合について説明する図である。 散乱液晶セルを構成する液晶を配向させて、調光装置を用いた場合を説明する概略図であり、(a)は平面図、(b)は導光体の一端面側から見た正面図である。 散乱液晶セルを構成する液晶を配向させずに、調光装置を用いた場合を説明する概略図であり、(a)は平面図、(b)は導光体の一端面側から見た正面図である。 散乱液晶セルを構成する液晶を配向させた場合、または、散乱液晶セルを構成する液晶を配向させない場合において、調光装置から出射する光の指向性を示すグラフである。 調光装置の第二実施形態を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の一部を拡大した斜視図である。 液晶レンズを用いた調光装置の使用方法を説明する概略側面図である。 調光装置の第三実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 光源部と導光体の一端面との間に、散乱体を挿入していない状態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は導光体の一端面側から見た正面図、(c)は(a)のC−C線に沿う断面図である。 光源部と導光体の一端面との間に、散乱体を挿入した状態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は導光体の一端面側から見た正面図、(c)は(a)のD−D線に沿う断面図である。 調光装置の第四実施形態を示す概略断面図である。 入光部と導光体の一端面との間にゲルを設けた調光装置の使用方法を示す概略断面図である。 調光装置の第五実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 調光装置の第五実施形態の作用を示す概略平面図である。 調光装置の第五実施形態の他の例を示す概略平面図である。 調光装置の第六実施形態を示す概略平面図であり、調光装置を構成するパラボラミラー形状のレンズを示す図である。 散乱液晶セルを備えたパラボラミラー形状のレンズの作用を示す概略平面図である。 調光装置の第七実施形態を示す概略平面図であり、調光装置を構成するパラボラミラー形状のレンズを示す図である。 複数の突起を備えたパラボラミラー形状のレンズの作用を示す概略平面図である。 調光装置の第八実施形態を示す概略平面図であり、調光装置を構成する光源部およびパラボラミラー形状のレンズを示す図である。 調光装置の第九実施形態を示す概略断面図である。 調光装置の第九実施形態の作用を示す概略平面図である。 調光装置の第十実施形態を示す概略断面図である。 調光装置の第十実施形態の作用を示す概略平面図である。 調光装置の第十一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E線に沿う断面図である。 調光装置の第十一実施形態から出射する光の指向性を示すグラフである。 調光装置の第十二実施形態を示す概略平面図であり、(a)は全体図、(b)は(a)において破線αで囲んだ領域を拡大した図である。 エレクトロクロミックミラーを備えたパラボラミラー形状のレンズの作用を示す概略平面図である。 表示装置の一実施形態を示す概略斜視図である。 照明装置の第一実施形態として、シーリングライトを示す概略斜視図である。 照明装置の第二実施形態として、照明スタンドを示す概略斜視図である。
以下、図面を参照して、調光装置およびそれを用いた表示装置、照明装置の実施形態について説明する。
なお、以下に示す実施形態は、発明の趣旨をよりよく理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
「調光装置」
(1)第一実施形態
図1は、調光装置の第一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
調光装置10は、光源部11と、光源部11に対向して配置され、光源部11からの光がその一端面12a側から導入されるとともに、光源部11からの光をその長手方向に導光する導光体12と、光源部11と導光体12の一端面12aとの間に設けられた散乱液晶セル13と、光源部11の導光体12の一端面12aと対向する面11aとは反対の面側に設けられ、光源部11からの光を反射する反射面14aを有する反射ミラー14を備えたパラボラミラー形状のレンズ15とから概略構成されている。
本実施形態では、光源部11からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、散乱液晶セル13を用いている。
散乱液晶セル13は、図2に示すように、高分子分散液晶21と、高分子分散液晶21を挟持する一対の透明導電基板22,23とから概略構成されている。
透明導電基板22は、透明基板24と、その一方の面24aに設けられた透明導電膜25とから概略構成されている。
透明導電基板23は、透明基板26と、その一方の面26aに設けられた透明導電膜27とから概略構成されている。
ここで、図3を参照して、散乱液晶セル13を構成する高分子分散液晶21としてノーマルモード高分子分散液晶を用いた場合について説明する。
図3(a)に示すように、透明導電基板22,23の間に電圧を印加していない場合、液晶31は配向することなく、ランダムポリマー32と同様に散乱した状態をなしている。したがって、透明導電基板23側から散乱液晶セル13に入射した光は、液晶31によって散乱されて、散乱液晶セル13から散乱光となって出射する。
一方、図3(b)に示すように、透明導電基板22,23の間に電圧を印加した場合、液晶31は散乱液晶セル13の厚さ方向に配向するので、散乱液晶セル13は透明になる。したがって、透明導電基板23側から散乱液晶セル13に入射した光は、液晶31によって散乱されることなく、散乱液晶セル13から指向性を有する光(散乱液晶セル13の厚さ方向の指向性を有する光)となって出射する。
また、図4を参照して、散乱液晶セル13を構成する高分子分散液晶21としてリバースモード高分子分散液晶を用いた場合について説明する。
図4(a)に示すように、透明導電基板22,23の間に電圧を印加していない場合、液晶41は、液晶ポリマー43とともに、散乱液晶セル13の厚さ方向と垂直な方向に配向するので、散乱液晶セル13は透明になる。したがって、透明導電基板23側から散乱液晶セル13に入射した光は、液晶41や液晶ポリマー43によって散乱されることなく、散乱液晶セル13から指向性を有する光(散乱液晶セル13の厚さ方向の指向性を有する光)となって出射する。
一方、図4(b)に示すように、透明導電基板22,23の間に電圧を印加した場合、液晶41は散乱液晶セル13の厚さ方向に配向し、ランダムポリマー42や液晶ポリマー43とは異なる方向に配向した状態をなす。したがって、透明導電基板23側から散乱液晶セル13に入射した光は、液晶41、ランダムポリマー42および液晶ポリマー43によって散乱されて、散乱液晶セル13から散乱光となって出射する。
図5は、図3(b)に示すように、散乱液晶セル13を構成する液晶31を配向させるか、あるいは、図4(a)に示すように、散乱液晶セル13を構成する液晶41を配向させて、調光装置10を用いた場合を説明する概略図であり、(a)は平面図、(b)は導光体の一端面側から見た正面図である。
このとき、光源部11からの光が、反射ミラー14の反射面14aで反射して、その反射光が、散乱液晶セル13に入射すると、反射光は散乱液晶セル13内の液晶によって散乱されることなく、指向性を有する光として、一端面12aから導光体12に入射する。したがって、導光体12の上面12bから出射する光は、導光体12の幅方向に拡がることなく、狭い出射角で出射する。導光体12の上面12bから出射する光の出射角は、例えば、図7の破線で示すように、極めて狭くなる。
また、図6は、図3(a)に示すように、散乱液晶セル13を構成する液晶31が配向させない状態、あるいは、図4(b)に示すように、散乱液晶セル13を構成する液晶41を配向させない状態で、調光装置10を用いた場合を説明する概略図であり、(a)は平面図、(b)は導光体の一端面側から見た正面図である。
このとき、光源部11からの光が、反射ミラー14の反射面14aで反射して、その反射光が、散乱液晶セル13に入射すると、反射光は散乱液晶セル13内の液晶によって散乱され、散乱光となって、一端面12aから導光体12に入射する。したがって、導光体12の上面12bから出射する光は、導光体12の幅方向に拡がり、広い出射角で出射する。導光体12の上面12bから出射する光の出射角は、例えば、図7の実線で示すように、広くなる。
このように、散乱液晶セル13を用いることにより、調光装置10から出射する光を、指向性を有する光と散乱光とに切り替えることができるので、光源部11は、導光体12の一端面12a側にのみ設置すればよく、また、導光体12も従来のように積層することなく、1層のみ用いればよい。
また、光源部11を、導光体12の一端面12a側にのみ設置することによって、散乱液晶セル13を透過する光の指向性の切り替えの前後において、光源部11からの光の進行方向は変わらない。これにより、導光体12において、出射光を均一にするための設計(導波光立ち上げ用の構造の間引きなど)が、入射光が指向性を有する光または散乱光のいずれであっても、有効に機能する。したがって、散乱液晶セル13を透過する光の指向性の切り替えの前後において、照明装置10からの出射光の輝度の均一性をある程度保つことができる。
光源部11を構成する光源としては、LED、無機EL、有機ELなどが挙げられる。
導光体12は、シート状をなしており、ガラス、石英などからなる無機材料基板、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)などからなるプラスチック基板などから構成されている。
散乱液晶セル13を構成する透明導電基板22,23の透明基板24,26は、シート状をなしており、ガラス、石英などからなる無機材料基板、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)などからなるプラスチック基板などから構成されている。
散乱液晶セル13を構成する透明導電基板22,23の透明導電膜25,27は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide、ITO)などから構成されている。
反射ミラー14としては、レンズ15の外面に形成されたアルミニウムの蒸着膜、レンズ15の外面に貼着された誘電体ミラーなどが挙げられる。そして、反射ミラー14では、レンズ15と接する面が反射面14aとなっている。
反射ミラー14が誘電体ミラーからなる場合、1つの誘電体ミラーが単純に設置される場合と、2つ以上の誘電体ミラーが光学接着されて設置される場合とがある。
レンズ15は、ガラス、石英などからなる無機材料、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)などからなるプラスチックなどの光透過性の材料から構成されている。また、レンズ15は、外側の骨格部分が前記の材料からなり、内部が中空構造をなしていてもよく、あるいは、全体が前記の材料からなる中実構造をなしていてもよい。
(2)第二実施形態
図8は、調光装置の第二実施形態を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の一部を拡大した斜視図である。
調光装置50は、光源部51と、光源部51に対向して配置され、光源部51からの光がその一端面52a側から導入されるとともに、光源部51からの光をその長手方向に導光する導光体52と、光源部51と導光体52の一端面52aとの間に設けられた液晶レンズ53とから概略構成されている。
本実施形態では、光源部51からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、液晶レンズ53を用いている。
液晶レンズ53としては、特に限定されるものではなく、電圧を印加することにより屈折率が変化するものであれば、公知の液晶レンズを適用することができる。液晶レンズ53としては、例えば、第一透明基板54と、第二透明基板55と、第一透明電極56と、第二透明電極57と、絶縁性スペーサ58と、液晶層59とから構成される単位が複数連設されたものが用いられる。
光源部51、導光体52としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
図9(a)は、液晶レンズ53に電圧を印加せずに、調光装置50を用いた場合を説明する概略側面図である。
このとき、液晶レンズ53を構成する液晶が、液晶レンズ53の厚さ方向に配向しているので、光源部51からの光が液晶レンズ53に入射すると、その入射光は液晶レンズ53内の液晶によって散乱されることなく、指向性を有する光として、一端面52aから導光体52に入射する。したがって、導光体52の上面52bから出射する光は、導光体52の幅方向に拡がることなく、狭い出射角で出射する。
図9(b)は、液晶レンズ53に電圧を印加して、調光装置50を用いた場合を説明する概略側面図である。
このとき、液晶レンズ53を構成する液晶が、液晶レンズ53の厚さ方向に配向することなく、散乱するので、光源部51からの光が液晶レンズ53に入射すると、その入射光は液晶レンズ53内の液晶によって散乱され、散乱光となって、一端面52aから導光体52に入射する。したがって、導光体52の上面52bから出射する光は、導光体52の幅方向に拡がり、広い出射角で出射する。
(3)第三実施形態
図10は、調光装置の第三実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
調光装置60は、光源部61と、光源部61に対向して配置され、光源部61からの光がその一端面62a側から導入されるとともに、光源部61からの光をその長手方向に導光する導光体62と、光源部61と導光体62の一端面62aとの間に、挿抜可能に設けられた散乱体63と、光源部61の導光体62の一端面62aと対向する面61aとは反対の面側に設けられ、光源部61からの光を反射する反射面64aを有する反射ミラー64を備えたパラボラミラー形状のレンズ65とから概略構成されている。
本実施形態では、光源部61からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、散乱体63を用いている。
散乱体63の材料としては、光透過性の樹脂中に光散乱性粒子を分散したものを用いることが好ましい。
光散乱性粒子として、無機材料により構成された粒子(無機微粒子)を用いる場合には、例えば、シリカビーズ(屈折率:1.44)、アルミナビーズ(屈折率:1.63)、酸化チタンビーズ(屈折率 アナタース型:2.50、ルチル型:2.70)、酸化ジルコニアビーズ(屈折率:2.05)、酸化亜鉛ビーズ(屈折率:2.00)、チタン酸バリウム(BaTiO)(屈折率:2.4)などが挙げられる。
光散乱性粒子として、有機材料により構成された粒子(有機微粒子)を用いる場合には、例えば、ポリメチルメタクリレートビーズ(屈折率:1.49)、アクリルビーズ(屈折率:1.50)、アクリル−スチレン共重合体ビーズ(屈折率:1.54)、メラミンビーズ(屈折率:1.57)、高屈折率メラミンビーズ(屈折率:1.65)、ポリカーボネートビーズ(屈折率:1.57)、スチレンビーズ(屈折率:1.60)、架橋ポリスチレンビーズ(屈折率:1.61)、ポリ塩化ビニルビーズ(屈折率:1.60)、ベンゾグアナミン−メラミンホルムアルデヒドビーズ(屈折率:1.68)、シリコーンビーズ(屈折率:1.50)などが挙げられる。
光散乱性粒子と混合して用いる樹脂材料としては、例えば、アクリル樹脂(屈折率:1.49)、メラミン樹脂(屈折率:1.57)、ナイロン(屈折率:1.53)、ポリスチレン(屈折率:1.60)、メラミンビーズ(屈折率:1.57)、ポリカーボネート(屈折率:1.57)、ポリ塩化ビニル(屈折率:1.60)、ポリ塩化ビニリデン(屈折率:1.61)、ポリ酢酸ビニル(屈折率:1.46)、ポリエチレン(屈折率:1.53)、ポリメタクリル酸メチル(屈折率:1.49)、ポリMBS(屈折率:1.54)、中密度ポリエチレン(屈折率:1.53)、高密度ポリエチレン(屈折率:1.54)、テトラフルオロエチレン(屈折率:1.35)、ポリ三フッ化塩化エチレン(屈折率:1.42)、ポリテトラフルオロエチレン(屈折率:1.35)などが挙げられる。
散乱体63は、手動または微小電子機械システム(MEMS)制御(アクチュエーター)などによって、光源部61と導光体62の一端面62aとの間に、挿抜可能となっている。
光源部61、導光体62、反射ミラー64、レンズ65としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
図11は、光源部と導光体の一端面との間に、散乱体を挿入していない状態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は導光体の一端面側から見た正面図、(c)は(a)のC−C線に沿う断面図である。
このとき、光源部61からの光が、反射ミラー64の反射面64aで反射して、その反射光が、導光体62側に向かうが、散乱体63を透過しないので、指向性を有する光として、一端面62aから導光体62に入射する。したがって、導光体62の上面62bから出射する光は、導光体62の幅方向に拡がることなく、狭い出射角で出射する。
図12は、光源部と導光体の一端面との間に、散乱体を挿入した状態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は導光体の一端面側から見た正面図、(c)は(a)のD−D線に沿う断面図である。
このとき、光源部61からの光が、反射ミラー64の反射面64aで反射して、その反射光が、散乱体63に入射すると、反射光は散乱体63内の光散乱性粒子によって散乱され、散乱光となって、一端面62aから導光体62に入射する。したがって、導光体62の上面62bから出射する光は、導光体62の幅方向に拡がり、広い出射角で出射する。
このように、散乱体63を、光源部61と導光体62の一端面62aとの間に挿抜可能に設けることにより、調光装置60から出射する光を、指向性を有する光と散乱光とに切り替えることができる。
(4)第四実施形態
図13は、調光装置の第四実施形態を示す概略断面図である。
調光装置70は、光源部71と、光源部71に対向して配置され、光源部71からの光がその一端面72a側から導入されるとともに、光源部71からの光をその長手方向に導光する導光体72と、光源部71の導光体72の一端面72aと対向する面71aとは反対の面側に設けられ、光源部71からの光を反射する反射面73aを有する反射ミラー73を備えたパラボラミラー形状のレンズ74と、光源部71およびレンズ74と導光体72の一端面72aとの間に設けられ、光源部71およびレンズ74と導光体72の一端面72aとを光学接着が可能なゲル75と、導光体72の一端面72aに設けられた散乱パターン76と、ゲル75と導光体72の一端面72aとの境界部を、導光体72の厚さ方向から挟持する一対の反射板77,78とから概略構成されている。
本実施形態では、反射ミラー73とレンズ74が入光部を構成している。また、本実施形態では、光源部71からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、ゲル75を用いている。
ゲル75としては、特に限定されるものではないが、光透過性であり、光源部71およびレンズ74と導光体72の一端面72aとを光学接着が可能なものであれば、いかなるものでも用いられる。
また、ゲル75と導光体72の一端面72aとの境界部は、手動または微小電子機械システム(MEMS)制御(アクチュエーター)などによって、導光体72の長手方向に沿って可動するようになっている。これにより、ゲル75と導光体72の一端面72aとは、所定の間隔を置いて離隔した状態と、互いに接触した状態とをなすようになっている。
散乱パターン76は、導光体72の一端面72aに形成された凹凸パターンなどである。
反射板77,78としては、特に限定されるものではないが、ゲル75および導光板72よりも屈折率の低い材料、あるいは、金属などから構成されるものが用いられる。
光源部71、導光体72、反射ミラー73、レンズ74としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
図14(a)は、ゲルと導光体の一端面とが所定の間隔を置いて離隔して調光装置を用いた状態を示す概略断面図である。
このとき、光源部71からの光が、反射ミラー73の反射面73aで反射して、その反射光が、ゲル75を透過し、さらに、散乱体パターン76を透過すると、反射光は散乱体パターン76によって散乱され、散乱光となって、一端面72aから導光体72に入射する。したがって、導光体72の上面72bから出射する光は、導光体72の幅方向に拡がり、広い出射角で出射する。
図14(b)は、ゲルと導光体の一端面とが互いに接触した状態で調光装置を用いた状態を示す概略断面図である。
このとき、光源部71からの光が、反射ミラー73の反射面73aで反射して、その反射光が、ゲル75を透過し、さらに、散乱体パターン76を透過しても、反射光は散乱体パターン76によって散乱されず、指向性を有する光として、一端面72aから導光体72に入射する。したがって、導光体72の上面72bから出射する光は、導光体72の幅方向に拡がることなく、狭い出射角で出射する。
このように、光源部71およびレンズ74と導光体72の一端面72aとを光学接着が可能なゲル75を設けることにより、調光装置70から出射する光を、指向性を有する光と散乱光とに切り替えることができる。
なお、本実施形態では、反射ミラー73とレンズ74が入光部を構成する場合を例示したが、本実施形態はこれに限定されない。本実施形態にあっては、入光部が楔形状の導光体、凸レンズなどであってもよい。
(5)第五実施形態
図15は、調光装置の第五実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
調光装置80は、光源部81と、光源部81に対向して配置され、光源部81からの光がその一端面82a側から導入される楔形状の導光体82と、導光体82の側面(斜面82bと対向する面)82cに対向し、光の入射面(導光体82の側面82cと対向する面)83aが鋸刃形状をなすプリズム83と、導光体82およびプリズム83によって導かれた、光源部81からの光をその長手方向に導光する導光体84と、プリズム83と導光体84の一端面84aとの間に設けられた散乱液晶セル85とから概略構成されている。
本実施形態では、光源部81からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、導光体82とプリズム83を用いている。
導光体82は、ガラス、石英などからなる無機材料、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)などからなるプラスチックなどの光透過性の材料から構成されている。
プリズム83は、ガラス、石英などからなる無機材料、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)などからなるプラスチックなどの光透過性の材料から構成されている。
光源部81、導光体84としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
図16に示すように、調光装置80では、光源部81から導光体82に入射された光が、導光体82の斜面82bと側面82cで反射を繰り返して、導光体82内を伝搬するが、その光の一部が側面82cを透過する。導光体82の側面82cを透過した光が、側面82cを出射する角度αが、プリズム83の入射面83aにおいて全反射する角度未満である場合、その光はプリズム83の入射面83aによって散乱されず、指向性を有する光として、一端面84aから導光体84に入射する。したがって、導光体84の上面84bから出射する光は、導光体84の幅方向に拡がることなく、狭い出射角で出射する。
このように、光源部81からの光がその一端面82a側から導入される楔形状の導光体82と、導光体82の側面82cに対向し、光の入射面83aが鋸刃形状をなすプリズム83とを設けることにより、調光装置80から出射する光を、指向性を有する光とすることができる。
なお、本実施形態では、光源部81と導光体82がそれぞれ1つずつ設けられた場合を例示したが、本実施形態はこれに限定されない。本実施形態にあっては、図17に示すように、光源部81と導光体82からなる単位を複数設けてもよい。
(6)第六実施形態
図18は、調光装置の第六実施形態を示す概略平面図であり、調光装置を構成するパラボラミラー形状のレンズを示す図である。
本実施形態のパラボラミラー形状のレンズ91は、光源部101の導光体(図示略)の一端面と対向する面101aとは反対の面側に設けられている。レンズ91は、光源部101からの光を反射する反射面92aを有する反射ミラー92と、反射ミラー92の反射面92aに沿って設けられた散乱液晶セル93とを備えている。
本実施形態では、光源部101からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、散乱液晶セル93を備えたレンズ91を用いている。
本実施形態では、散乱液晶セル93の厚さと、レンズ91と散乱液晶セル93の屈折率差とによって、調光装置からの出射光の指向性が変化する。
したがって、調光装置からの出射光の指向性に与える影響を小さくするためには、散乱液晶セル93の厚さが薄いことが好ましく、レンズ91と散乱液晶セル93の屈折率差が小さいことが好ましい。
光源部101、レンズ91としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
ここで、図19を参照して、例えば、散乱液晶セル93を構成する高分子分散液晶としてリバースモード高分子分散液晶を用いた場合について説明する。
図19(a)に示すように、散乱液晶セル93に電圧を印加していない場合、液晶が散乱液晶セル93の厚さ方向と垂直な方向に配向するので、散乱液晶セル93は透明になる。したがって、光源部101からの光が、反射ミラー92の反射面92aで反射して、その反射光が、散乱液晶セル93を透過しても、反射光は液晶によって散乱されずることなく、散乱液晶セル93から指向性を有する光として出射する。
一方、図19(b)に示すように、散乱液晶セル93に電圧を印加した場合、液晶が散乱液晶セル93の厚さ方向に配向する。したがって、光源部101からの光が、反射ミラー92の反射面92aで反射して、その反射光が、散乱液晶セル93に入射すると、その光が液晶によって散乱されて、散乱液晶セル93から散乱光となって出射する。
なお、本実施形態では、散乱液晶セル93を構成する高分子分散液晶としてノーマルモード高分子分散液晶を用いてもよい。ノーマルモード高分子分散液晶を用いた場合、散乱液晶セル93に対する電圧の印加の有無による出射光の指向性は、リバースモード高分子分散液晶を用いた場合とは逆になる。
(7)第七実施形態
図20は、調光装置の第七実施形態を示す概略平面図であり、調光装置を構成するパラボラミラー形状のレンズを示す図である。
本実施形態のパラボラミラー形状のレンズ111は、光源部121からの光を反射する反射面112aを有する反射ミラー112と、微小電子機械システム(MEMS)制御(アクチュエーター)により、光源部121側に出し入れ可能な複数の突起113とを備えている。
複数の突起113は、反射ミラー112の反射面112aに沿って、所定の間隔を置いて設けられている。
本実施形態では、光源部121からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、突起113を備えたレンズ111を用いている。
図21(a)は、光源部121側に複数の突起113を突出させずに調光装置を用いた状態を示す概略平面図である。
このとき、光源部121からの光が、反射ミラー112の反射面112aで反射して、その反射光が、再びレンズ111に入射するが、反射光はレンズ111内で散乱されず、レンズ111から指向性を有する光として出射する。
図21(b)は、光源部121側に複数の突起113を突出させて調光装置を用いた状態を示す概略平面図である。
このとき、光源部121からの光が、反射ミラー112の反射面112aで反射して、その反射光が、再びレンズ111に入射し、反射光は、複数の突起113によって散乱されて、レンズ111から散乱光となって出射する。
なお、本実施形態では、突起113を反射ミラー112の反射面112aよりも内側に収納して(引っ込めて)、反射ミラー112の反射面112aに溝や穴を形成して、その溝や穴によって反射光を散乱させてもよい。
(8)第八実施形態
図22は、調光装置の第八実施形態を示す概略平面図であり、調光装置を構成する光源部およびパラボラミラー形状のレンズを示す図である。
本実施形態では、光源部131が、パラボラミラー形状のレンズ132内において移動可能に設けられている。すなわち、光源部131は、その光の出射面131aが、レンズ132の導光体(図示略)と対向する面(以下、「一方の面」と言う。)132aと同一面上となる位置から、出射面131aがレンズ132の内側となる位置まで、レンズ132の一方の面132aと垂直な方向に移動可能となっている。
また、レンズ132は、光源部131からの光を反射する反射面133aを有する反射ミラー133を備えている。
光源部131としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
本実施形態では、光源部131からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、レンズ132を用いている。
光源部131は、その光の出射面131aが、レンズ132の導光体(図示略)と対向する面132aと同一面上に位置するときに、導光体の一端面に、出射光の焦点が合うように設けられている。したがって、この位置に光源部131があるとき、光源部131から導光体に入射された光は、指向性を有する光として、導光体内を伝搬する。
一方、光源部131の出射面131aが、レンズ132の一方の面132aよりも内側にあるとき、光源部131からの出射光の焦点は、導光体の一端面に合わない。したがって、この位置に光源部131があるとき、光源部131から導光体に入射された光は、散乱光として、導光体内を伝搬する。
(9)第九実施形態
図23は、調光装置の第九実施形態を示す概略断面図である。
調光装置140は、光源部141と、光源部141に対向して配置され、光源部141からの光がその一端面142a側から導入されるとともに、光源部141からの光をその長手方向に導光する導光体142と、光源部141の導光体142の一端面142aと対向する面141aとは反対の面側に設けられ、光源部141からの光を反射する反射面143aを有する反射ミラー143を備えたパラボラミラー形状のレンズ144とから概略構成されている。
調光装置140では、導光体142とレンズ144とが、光源部141を介して対向するように配設されている。すなわち、導光体142とレンズ144との間には、光源部141の厚さによる隙間が形成されている。そして、その隙間を通して、光源部141の配線145,146が電源(図示略)に接続されている。
本実施形態では、光源部141からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、レンズ144を用いている。
また、光源部141は、レンズ144の導光体142と対向する面(以下、「一方の面」と言う。)144aの中央部に配設されている。そして、光源部141を中心として、レンズ144は回転可能となっている。
光源部141、導光体142、反射ミラー143、レンズ144としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
本実施形態では、図24(a)に示すように、光源部141の長手方向が、レンズ144の突出面を横切る断面と垂直に交わるときに、導光体142の一端面142aに、光源部141の出射光の焦点が合うようになっている。したがって、この位置にレンズ144があるとき、光源部141から導光体142に入射された光は、指向性を有する光として、導光体142内を伝搬する。
一方、図24(b)に示すように、光源部141の長手方向が、レンズ144の突出面を横切る断面と平行であるとき、光源部141からの出射光の焦点は、導光体142の一端面142aに合わない。したがって、この位置にレンズ144があるとき、光源部141から導光体142に入射された光は、散乱光として、導光体142内を伝搬する。
(10)第十実施形態
図25は、調光装置の第十実施形態を示す概略断面図である。
調光装置150は、光源部151と、光源部151に対向して配置され、光源部151からの光がその一端面152a側から導入されるとともに、光源部151からの光をその長手方向に導光する導光体152と、光源部151の導光体152の一端面152aと対向する面151aとは反対の面側に設けられ、光源部151からの光を反射する反射面153aを有する反射ミラー153を備えたパラボラミラー形状のレンズ154とから概略構成されている。
調光装置150では、導光体152とレンズ154とが、光源部151を介して対向するように配設されている。すなわち、導光体152とレンズ154との間には、光源部151の厚さによる隙間が形成されている。そして、その隙間を通して、光源部151の配線155,156が電源(図示略)に接続されている。
本実施形態では、光源部151からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、レンズ154を用いている。
また、光源部151は、レンズ154の導光体152と対向する面(以下、「一方の面」と言う。)154aの中央部に配設されている。そして、光源部151は、レンズ154の一方の面154a上において、回転可能となっている。
光源部151、導光体152、反射ミラー153、レンズ154としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
本実施形態では、図26(a)に示すように、光源部151の長手方向が、レンズ154の突出面を横切る断面と垂直に交わるときに、導光体152の一端面152aに、光源部151の出射光の焦点が合うようになっている。したがって、この位置にレンズ154があるとき、光源部151から導光体152に入射された光は、指向性を有する光として、導光体152内を伝搬する。
一方、図26(b)に示すように、光源部151の長手方向が、レンズ154の突出面を横切る断面と平行であるとき、光源部151からの出射光の焦点は、導光体152の一端面152aに合わない。したがって、この位置にレンズ154があるとき、光源部151から導光体152に入射された光は、散乱光として、導光体152内を伝搬する。
(11)第十一実施形態
図27は、調光装置の第十一実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E線に沿う断面図である。
調光装置160は、光源部161と、光源部161に対向して配置され、光源部161からの光がその一端面162a側から導入されるとともに、光源部161からの光をその長手方向に導光する楔形状の導光体162と、光源部161と導光体162の一端面162aとの間に設けられた散乱液晶セル163と、光源部161の導光体162の一端面162aと対向する面161aとは反対の面側に設けられ、光源部161からの光を反射する反射面164aを有する反射ミラー164を備えたパラボラミラー形状のレンズ165と、レンズ165の上面165b上に設けられ、その上面165bと対向する面166aが鋸刃形状をなすプリズム166とから概略構成されている。
本実施形態では、光源部161からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、散乱液晶セル63を用いている。
導光体162は、ガラス、石英などからなる無機材料、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)などからなるプラスチックなどの光透過性の材料から構成されている。
プリズム166は、ガラス、石英などからなる無機材料、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)などからなるプラスチックなどの光透過性の材料から構成されている。
光源部161、散乱液晶セル163、反射ミラー164としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
調光装置160では、例えば、散乱液晶セル163を構成する液晶を配向させた状態で、光源部161からの光が、反射ミラー164の反射面164aで反射して、その反射光が、散乱液晶セル163に入射すると、反射光は散乱液晶セル163内の液晶によって散乱されることなく、指向性を有する光として、一端面162aから導光体162に入射する。このとき、導光体162に入射した光は、導光体162の幅方向に広がりをもたない光となっている。そして、この導光体162に入射した光は、導光体162の上面162bと斜面162cで反射を繰り返して、導光体162内を伝搬するに従って、導光体162の厚さ方向にも広がりをもたない光となる。したがって、導光体162の上面162bから出射する光は、導光体162の幅方向および厚さ方向に拡がることなく、狭い出射角で出射する。導光体162の上面162bから出射する光の出射角は、例えば、図28に示すように、導光体162の幅方向および厚さ方向において、極めて狭くなる。
(12)第十二実施形態
図29は、調光装置の第十二実施形態を示す概略平面図であり、(a)は全体図、(b)は(a)において破線αで囲んだ領域を拡大した図である。
調光装置170は、光源部171と、光源部171に対向して配置され、光源部171からの光がその一端面172a側から導入されるとともに、光源部171からの光をその長手方向に導光する導光体172と、光源部171の導光体172の一端面172aと対向する面171aとは反対の面側に設けられ、光源部171からの光を反射する反射面173aを有するエレクトロクロミックミラー173を備えたパラボラミラー形状のレンズ174と、エレクトロクロミックミラー173の光源部171と対向する面とは反対の面側に、エレクトロクロミックミラー173を透過した光を反射する反射手段175とから概略構成されている。
また、光源部171、エレクトロクロミックミラー173、レンズ174および反射手段175からなる単位が、導光体172の一端面172aに沿って複数設けられている。
本実施形態では、光源部171からの光に指向性を変化させる配光変換素子として、エレクトロクロミックミラー173を備えたレンズ174を用いている。
エレクトロクロミックミラー173は、電界の印加により、反射面173aにおける光の反射と透過を切り替えることができるものである。
反射手段175の内側面175a、175b、175cには、一般的な鏡(反射ミラー)が設けられているか、あるいは、上述の第三実施形態と同様に散乱体が設けられている。これにより、光源部171から発せられ、エレクトロクロミックミラー173を透過した光を、導光体172側に反射することができる。
光源部171、導光体172、レンズ174としては、上述の第一実施形態と同様のものが用いられる。
反射手段175は、ガラス、石英などからなる無機材料、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)などからなるプラスチックなどの光透過性の材料から構成されている。また、反射手段175は、外側の骨格部分が前記の材料からなり、内部が中空構造をなしていてもよく、あるいは、全体が前記の材料からなる中実構造をなしていてもよい。
図30(a)は、エレクトロクロミックミラー173に電圧を印加した場合、調光装置を用いた状態を示す概略平面図である。
このとき、光源部171からの光が、エレクトロクロミックミラー173の反射面173aで反射して、その反射光が、反射手段175の内側面175a、175b、175cに設けられた鏡や散乱体によって散乱されず、指向性を有する光として、一端面172aから導光体172に入射する。したがって、導光体172の上面172bから出射する光は、導光体172の幅方向に拡がることなく、狭い出射角で出射する。
図30(b)は、エレクトロクロミックミラー173に電圧を印加しない場合、調光装置を用いた状態を示す概略平面図である。
このとき、光源部171からの光が、エレクトロクロミックミラー173を透過して、その透過光が、反射手段175の内側面175a、175b、175cに設けられた鏡や散乱体によって散乱され、散乱光となって、一端面172aから導光体172に入射する。したがって、導光体172の上面172bから出射する光は、導光体172の幅方向に拡がり、広い出射角で出射する。
「表示装置」
図31は、表示装置の一実施形態を示す概略斜視図である。
本実施形態の表示装置180は、液晶セル181と、液晶セル181の両面に設けられた偏光板182,183と、液晶セル181の表示画面181aとは反対側の面181b側に配置されたバックライト184とから概略構成されている。
表示装置180において、バックライト184は、上述の第一〜第十二実施形態の調光装置のいずれかから構成されている。
表示装置180によれば、バックライト184から、指向性を有する光を出射した場合、表示装置180の視聴者側(液晶セル181の表示画面181a側)に出射される光が拡散することがないので、視野角を狭くすることができる。一方、バックライト184から、散乱光を出射した場合、表示装置180の視聴者側(液晶セル181の表示画面181a側)に出射される光が拡散するので、視野角を広げることができる。すなわち、バックライト184として、上述の第一〜第十二実施形態の調光装置のいずれかを用いることにより、表示装置180の視野角を調整することができる。
「照明装置」
(1)第一実施形態
図32は、照明装置の第一実施形態として、シーリングライトを示す概略斜視図である。
シーリングライト190は、発光部191と、吊下線192と、電源コード193とから概略構成されている。
シーリングライト190において、発光部191は、上述の第一〜第十二実施形態の調光装置のいずれかから構成されている。
シーリングライト190は、上述の第一〜第十二実施形態の調光装置を発光部191として備えることにより、光の照射する領域を調節可能な照明装置となる。
(2)第二実施形態
図33は、照明装置の第二実施形態として、照明スタンドを示す概略斜視図である。
照明スタンド200は、発光部201と、スタンド202と、メインスイッチ203と、電源コード204とから概略構成されている。
照明スタンド200において、発光部201は、上述の第一〜第十二実施形態の調光装置のいずれかから構成されている。
照明スタンド200は、上述の第一〜第十二実施形態の調光装置を発光部201として備えることにより、光の照射する領域を調節可能な照明装置となる。
本発明は、液晶表示装置などの表示装置において使用し、その表示装置の視野角を拡大する調光装置や、光の照射する領域を調節可能な照明装置に利用することができる。
10 調光装置
11 光源部
12 導光体
13 散乱液晶セル
14 反射ミラー
15 レンズ
21 高分子分散液晶
22,23 透明導電基板
24,26 透明基板
25,27 透明導電膜
31 液晶
32 ランダムポリマー
41 液晶
42 ランダムポリマー
43 液晶ポリマー
50 調光装置
51 光源部
52 導光体
53 液晶レンズ
54 第一透明基板
55 第二透明基板
56 第一透明電極
57 第二透明電極
58 絶縁性スペーサ
59 液晶層
60 調光装置
61 光源部
62 導光体
63 散乱体
64 反射ミラー
65 レンズ
70 調光装置
71 光源部
72 導光体
73 反射ミラー
74 レンズ
75 ゲル
76 散乱パターン
77,78 反射板
80 調光装置
81 光源部
82 導光体
83 プリズム
84 導光体
85 散乱液晶セル
91 レンズ
92 反射ミラー
93 散乱液晶セル
101 光源部
111 レンズ
112 反射ミラー
113 突起
121 光源部
131 光源部
132 レンズ
133 反射ミラー
140 調光装置
141 光源部
142 導光体
143 反射ミラー
144 レンズ
150 調光装置
151 光源部
152 導光体
153 反射ミラー
154 レンズ
160 調光装置
161 光源部
162 導光体
163 散乱液晶セル
164 反射ミラー
165 レンズ
166 プリズム
170 調光装置
171 光源部
172 導光体
173 エレクトロクロミックミラー
174 レンズ
175 反射手段
180 表示装置
181 液晶セル
182,183 偏光板
184 バックライト
190 シーリングライト
191 発光部
192 吊下線
193 電源コード
200 照明スタンド
201 発光部
202 スタンド
203 メインスイッチ
204 電源コード

Claims (18)

  1. 光源部と、該光源部を端部に持つ導光体と、前記光源部と前記導光体との間または前記光源部における前記導光体の端部とは反対側に配設された配光変換素子と、を備え、前記配光変換素子の特性が可変であることを特徴とする調光装置。
  2. 前記配光変換素子は、前記光源部の前記導光体の一端面と対向する面とは反対の面側に設けられ、前記光源部からの光を反射する反射面を有する反射ミラーを備えたパラボラミラー形状のレンズであることを特徴とする請求項1に記載の調光装置。
  3. 前記レンズは、中空構造をなしていることを特徴とする請求項2に記載の調光装置。
  4. 前記レンズ内は、樹脂が充填されていることを特徴とする請求項2に記載の調光装置。
  5. 前記反射ミラーは、金属の蒸着膜からなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の調光装置。
  6. 前記反射ミラーは、誘電体ミラーからなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の調光装置。
  7. 前記反射ミラーの反射面に、散乱液晶セルが設けられたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の調光装置。
  8. 前記レンズには、微小電子機械システム制御により、前記光源部側に出し入れ可能な複数の突起が設けられたことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の調光装置。
  9. 前記反射ミラーは、エレクトロクロミックミラーからなり、該エレクトロクロミックミラーの前記光源部と対向する面とは反対の面側に、該エレクトロクロミックミラーを透過した光を反射する反射手段が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の調光装置。
  10. 前記配光変換素子は、前記光源部と前記導光体の一端面との間に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の調光装置。
  11. 前記配光変換素子は、散乱液晶セルであることを特徴とする請求項10に記載の調光装置。
  12. 前記配光変換素子は、液晶レンズであることを特徴とする請求項10に記載の調光装置。
  13. 前記配光変換素子は、前記光源部と前記導光体の一端面との間に挿抜可能な散乱体であることを特徴とする請求項10に記載の調光装置。
  14. 前記配光変換素子は、前記導光体の一端面に対向して配設された入光部と、該入光部と前記一端面とを光学接着が可能なゲルと、前記一端面に設けられた散乱パターンと、前記ゲルと前記一端面との境界部を、前記導光体の厚さ方向から挟持する一対の反射板と、を備えてなることを特徴とする請求項10に記載の調光装置。
  15. 前記配光変換素子は、楔形状の導光体と、該導光体に対向し、光の入射面が鋸刃形状をなすプリズムとからなることを特徴とする請求項10に記載の調光装置。
  16. 前記導光体は、楔形状であることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の調光装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の調光装置を備えたことを特徴とする表示装置。
  18. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の調光装置を備えたことを特徴とする照明装置。
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