JP2015038792A - 情報処理装置および時間予測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な予測時間を求めることができる情報処理装置を実現する。【解決手段】情報処理装置は、転送手段300と、算出手段301と、予測手段302とを具備する。転送手段300は、光ディスク媒体にデータを書き込むために、前記光ディスク媒体を駆動する駆動装置110に前記データを転送する。算出手段301は、前記データの転送開始時点から現時点までの時間と前記データの転送開始時点から現時点までに転送された転送済みデータ量とに基づいて、前記データの転送開始時点から現時点までの期間内の前記データの平均転送レートを算出する。予測手段302は、前記現時点までに転送されていない前記データの一部である残データ量と前記平均転送レートとに基づいて、前記残データ量を転送するために要する時間を予測する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、光ディスク媒体にデータを書き込むための所要時間を予測可能な情報処理装置および時間予測方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータのような種々の情報処理装置が開発されている。この種の多くの情報処理装置では、外部記憶装置として光ディスクドライブが使用される。光ディスクドライブは、光ディスク媒体を駆動するための駆動装置である。情報処理装置は、光ディスクドライブをアクセスし、これによって光ディスク媒体へのデータの書き込みまたは光ディスク媒体に格納されたデータの読み出し等を行うことができる。
光ディスク媒体の記憶容量は比較的大きい。このため、光ディスク媒体は、ビデオデータ、オーディオデータ、他の各種コンテンツデータのような大容量のデータの保存に好適である。
特開平3−265915号公報
データを光ディスク媒体に書き込むための所要時間(残り所要時間)を予測する方法としては、現時点におけるデータ転送レートと残りデータ量とに基づいて残り所要時間を予測する方法がある。しかし、この方法では、予測時間は必ずしも漸次減少するとは限らず、細かく変動することがある。また、データ転送レートが大きく変動した場合、予測時間も大きく変動し直前の予測時間の2倍になったり、半分になったりすることもある。このため、ユーザはデータの書込みが完了するまでの適切な時間を知ることが困難である。
本発明は、適切な予測時間を求めることができる情報処理装置及び時間予測方法を提供することを目的とする。
実施形態によれば、情報処理装置は、転送手段と、算出手段と、予測手段とを具備する。転送手段は、光ディスク媒体にデータを書き込むために、前記光ディスク媒体を駆動する駆動装置に前記データを転送する。算出手段は、前記データの転送開始時点から現時点までの時間と前記データの転送開始時点から現時点までに転送された転送済みデータ量とに基づいて、前記データの転送開始時点から現時点までの期間内の前記データの平均転送レートを算出する。予測手段は、前記現時点までに転送されていない前記データの一部である残データ量と前記平均転送レートとに基づいて、前記残データ量を転送するために要する時間を予測する。
本実施形態に係る情報処理装置の外観を示す図。 同実施形態に係る情報処理装置のシステム構成を示すブロック図。 同実施形態に係る情報処理装置で動作する時間予測プログラムの構成例を示すブロック図。 同実施形態に係る情報処理装置に設けられた光ディスクドライブへのデータ転送期間中におけるデータ転送レートの推移の一例を示す図。 図3の時間予測プログラムによって算出される予測所要時間の一例を示す図。 図3の時間予測プログラムによって実行される予測処理の手順を説明するためのフローチャート。 図3の時間予測プログラムによって実行される平均転送レート算出処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。 図3の時間予測プログラムによって実行される表示処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。 図3の時間予測プログラムによって算出される予測所要時間の表示画面の一例を示す図。 図3の時間予測プログラムによって算出される予測所要時間の他の例を示す図。 同実施形態に係る情報処理装置で動作するライティングソフトウェアによって実行される情報転送の応答処理の一例を説明するための図。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置の外観を示す斜視図である。この情報処理装置は、例えばノートブックタイプのパーソナルコンピュータ10として実現されている。図1に示すように、本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、LCD(liquid crystal display)17が組み込まれている。ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在にコンピュータ本体11に取り付けられている。
コンピュータ本体11は、薄い箱形の筐体を有しており、その上面には、キーボード13、本コンピュータ10を電源オン/電源オフするためのパワーボタン14、タッチパッド16、スピーカ18A,18Bなどが配置されている。また、コンピュータ本体11の右側面には、USBケーブルやUSBデバイスを接続するためのUSBコネクタ19が設けられている。さらに、コンピュータ本体11は、光ディスクドライブ(ODD:optical disc drive)110を備えている。
ODD110は光ディスク媒体を駆動する駆動装置である。このODD110は、光ディスク媒体20が取り外し自在に装填されるディスクトレイ110A及び光ディスク媒体20を回転させるためのスピンドルモーター等を備える。ディスクトレイ110Aは、ディスクトレイ110Aが本体11内に収容される収容位置とディスクトレイ110Aが外部に突出される突出位置との間を移動するようにコンピュータ本体11の筐体に取り付けられている。
なお、ここでは、ODD110がディスクトレイを有するトレー型ODDである場合を想定したが、ODD110は、スロットイン型ODDであってもよい。
ODD110は、CDの読み出し(以下、リードとも称す。)または書き込み(以下、ライトとも称す。)ができるCDドライブ、DVD(登録商標)のリードまたはライトができるDVDドライブ、またはBD(Blu-ray Disc 登録商標)のリードまたはライトができるBDドライブ等である。また、BDは多層構造であってもよい。多層構造のBDとは、ディスク表面にデータを記録可能な、例えば2層、3層、または4層等の構造を持ったBDである。
図2は、本コンピュータ10のシステム構成を示す図である。
本コンピュータ10は、図2に示されているように、中央処理装置(CPU)101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)105、ビデオメモリ(VRAM)105A、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM(basic input/output system-read only memory)107、LANコントローラ108、ハードディスクドライブ(HDD)109、ODD110、USBコントローラ111A、カードコントローラ111B、無線LANコントローラ112、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(EC/KBC)113、EEPROM114等を備える。
CPU101は、本コンピュータ10内の各部の動作を制御するプロセッサである。CPU101は、HDD109から主メモリ103にロードされる、オペレーティングシステム(OS)201と、時間予測プログラム202、及びライティングソフトウェア203のような各種アプリケーションプログラムとを実行する。また、ODD110を制御するためのドライバ204も主メモリ103にロードされる。
ライティングソフトウェア203は、ODD110に装填された光ディスク媒体20にデータを書き込むためのソフトウェアである。ライティングソフトウェア203は、光ディスク媒体20にデータを書き込むために、ODD110へデータの転送を行う。
時間予測プログラム202は、ライティングソフトウェア203に付属するアプリケーションプログラム、例えばライティングソフトウェア203の機能を拡張するためのプラグインソフト等、であるが、ライティングソフトウェア203が実行されているかどうかにかかわらず、時間予測プログラム202が実行されてもよい。
時間予測プログラム202は、ライティングソフトウェア203による光ディスク媒体20へのデータの転送に要する時間を予測するためのプログラムである。光ディスク媒体20へのデータの転送に要する時間は、ライティングソフトウェア203による光ディスク媒体20へのデータの書き込みに要する時間である。
また、CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOSも実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、例えば、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
GPU105は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このGPU105によって生成される表示信号はLCD17に送られる。
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、HDD109及びODD110を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18Bに出力する。LANコントローラ108は、例えばIEEE 802.3規格の有線通信を実行する有線通信デバイスであり、一方、無線LANコントローラ112は、例えばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。USBコントローラ111Aは、USB規格に対応した外部機器との通信を実行する。カードコントローラ111Bは、コンピュータ本体11に設けられたカードスロットに挿入される、SDカードのようなメモリカードに対するデータの書き込み及び読み出しを実行する。
EC/KBC113は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード13及びタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。EC/KBC113は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10を電源オン/電源オフする機能を有している。
ライティングソフトウェア203によってODD110に転送されるデータは、例えば、HDD109に格納されているデータである。本実施形態では、データは大容量のデータを想定している。つまり、ODD110にデータを書き込むために必要な時間が長い場合を想定している。大容量のデータとは、例えば映像等の映像ファイル、またはOSのバックアップファイル等である。
なお、ODD110に転送するデータは、HDD109に格納されているデータ以外でもよく、例えばカードスロットに挿入されているSDカード等の外部メモリカードに記憶されているデータでもよい。あるいは、USBコネクタ19、または無線LANコントローラ112等のインタフェースを介して、外部からデータを受信し、受信したデータをODD110に書き込みデータとして転送してもよい。
また、ODD110はコンピュータ本体11に内蔵していなくてもよく、例えばUSBコネクタ19等を介して接続される外付けODDであってもよい。さらに、データの転送先は、光ディスクを駆動するODD110以外でもよく、例えば光磁気ディスク装置(MO)等のデータの記録に磁気を併用した光ディスクドライブであってもよい。
次に、図3を参照して、時間予測プログラム202の機能の詳細について説明する。
図3では、時間予測プログラム202がライティングソフトウェア203の内部に組み込まれたプログラムである場合を想定している。ライティングソフトウェア203は、データ転送部300及び時間予測プログラム202を備える。また、時間予測プログラム202は、平均データ転送レート算出部301、残り所要時間予測部302、表示制御部303を備える。
データ転送部300は、上述したようなデータを光ディスク媒体20に書き込むために、上述したようなデータをODD110に転送する。また、データ転送部300は、データ転送の開始のタイミングおよび転送済みデータ量等を、平均データ転送レート算出部301に通知する。さらに、データ転送部300は、転送すべきデータの残りデータ量を、または転送すべきデータのデータサイズ(全データ量)を、または前データ量と転送すべきデータの残りデータ量の双方を、所要時間予測部302に送る。
平均データ転送レート算出部301は、経過時間算出部304及び転送済みデータ量算出部305を備える。平均データ転送レート算出部301は、データの転送開始時点から現時点までの期間内のデータの平均転送レートを算出する。この平均転送レートはデータの転送開始時点から現時点までのデータの転送レートの平均値を示す。なお、転送レートと転送速度は同義である。また、平均データ転送レート算出部301は、平均転送レートを繰り返し算出する。
平均データ転送レート算出部301は、データの転送の開始から現時点までの時間と、データの転送の開始から現時点までに転送されたデータ量とに基づいて、上述の平均転送レートを算出する。なお、以下、瞬時的なデータの転送レート(以下、瞬間転送レートとも称す。)と平均転送レートとを区別して記述する。
瞬間転送レートとは、現時点で算出された単位時間当たりの転送レートである。単位時間とは、例えば1秒または1分等の時間の基準となる単位を示す時間である。一方、平均転送レートは、瞬時的な転送レートではなく、転送開始から現時点までの全期間にわたるデータ転送レートの平均値である。上述したように、本実施形態では、この平均転送レートは、離散的な幾つかの瞬間転送レートを平均するのではなく、データの転送の開始から現時点までの時間と、データの転送の開始から現時点までに転送されたデータ量とに基づいて算出される。すなわち、離散的な幾つかの瞬間転送レートを用いて平均の転送レートを算出した場合は、仮に幾つかの瞬間転送レートの値が一定の値に偏っていた場合、適切な予測所要時間を予測するために必要な平均の転送レートを算出できない場合がある。一方、本実施形態では、瞬間的な転送レートを用いないため、仮に瞬間的に転送レートが大きく変化した場合でも、離散的な幾つかの瞬間転送レートを用いて平均の転送レートを算出した場合と比べて、より適切な予測所要時間を予測するために必要な平均の転送レートを算出することができる。
経過時間算出部304は、平均転送レートを求める際に用いる、データの転送開始から現時点までの経過時間を算出する。経過時間は、データ転送部300から受信されるデータ転送開始を示す時刻に関する情報に基づき算出される。例えば、経過時間算出部304は、データの転送が開始された時刻と、現時点の時刻である現在時刻とに基づいて、経過時間を算出する。なお、経過時間は、データの転送の開始から現時点までの時間を得るために、カウントを行う機能を持った図示しないモジュールから経過時間に関する情報を取得し、経過時間を算出してもよい。
転送済みデータ量算出部305は、データの転送の開始から現時点までに転送されたデータ量(以下、転送済みデータ量とも称す。)を算出する。転送済みデータ量算出部305は、データ転送部300から受信される転送したデータ量に関する情報に基づき、転送済みデータ量を算出する。例えば、データ転送部300がデータを複数のパケットとしてODD110に転送している場合、転送済みデータ量算出部305は、データ転送部300から転送済みパケット数を受信し、その転送済みパケット数に基づき、転送済みデータ量を算出する。具体的には、転送済みデータ量算出部305は、例えば、一定のデータ量のパケットを転送する場合、現時点までに転送されたパケット数と1つのパケットのデータ量とに基づき、転送済みデータ量を算出する。
平均データ転送レート算出部301は、経過時間算出部304によって算出された経過時間と転送済みデータ量算出部305によって算出された転送済みデータ量とに基づき、平均転送レートを算出する。具体的には、平均転送レートは、転送済みデータ量を経過時間で除算することによって算出される。平均転送レートを数式で表記すると、「平均転送レート」=「転送済みデータ量」/「経過時間」で表される。平均データ転送レート算出部301は、算出された平均転送レートを残り所要時間予測部302に送る。また、平均データ転送レート算出部301は、転送済みデータ量算出部305によって算出された転送済みデータ量を残り所要時間予測部302に送る。
残り所要時間予測部302は、現時点までに転送されていないデータの一部である残データ量を転送するために要する時間を予測する。換言すれば、残り所要時間予測部302は、現時点からデータの転送の完了までに要する時間(以下、予測所要時間とも称す。)を算出する。残り所要時間予測部302は、平均データ転送レート算出部301から受信される平均転送レート及び転送済みデータ量と、データ転送部300から受信される全データ量に関する情報とに基づき、予測所要時間を予測する。また、残り所要時間予測部302は、予測所要時間の予測を繰り返し実行する。
残り所要時間予測部302は、全データ量に関する情報から転送済みデータ量を減算することによって、現時点までに転送されていないデータの一部である残データ量を算出する。残り所要時間予測部302は、算出した残データ量を平均転送レートで除算することによって予測所要時間を算出する。残り所要時間予測部302は、算出された予測所要時間を示す情報を表示制御部303に送る。
表示制御部303は、残り所要時間予測部302及びLCD17と接続されている。表示制御部303は、予測所要時間をユーザが認識できるような形式で表示する。表示制御部303は、残り所要時間予測部302から送られてきた予測所要時間を示す情報に基づきLCD17に予測所要時間が表示されるように制御する。また、表示制御部303は、残り所要時間予測部302によって繰り返し予測所要時間が算出された際、今回予測された時間が前回予測された時間よりも長い場合、今回予測された時間を表示する処理をスキップすることによって前回予測された時間の表示を継続する。
なお、予測所要時間が表示されるディスプレイは、必ずしもLCD17である必要はなく、例えばコンピュータ本体11に内蔵されていない外部の表示装置であってもよい。
次に、図4を参照して、データの転送レートの変動について説明する。
図4では、データ転送レートの推移の一例を示している。換言すると、図4では、ODD110に対するアクセスレートの推移を示している。また、光ディスク媒体20にデータを書き込む場合を想定している。図4の例では、データ転送(光ディスク媒体20の書き込み)が進行する過程で、途中からデータ転送レートが速くなり、それが一旦遅くなり、終盤でもう一度早くなっていることを表している。さらに、遅い部分と早い部分の中でもデータ転送レートの変化が発生していることを表している。図4の横軸は、光ディスク媒体20に書き込まれたデータ量[GB](書き込み済みデータ量)を示しており、図4の縦軸は、書き込みの転送レート(図4では、転送レートと表記している。)を示している。縦軸に示す転送レートは、転送レートの倍率で示している。具体的には、例えば縦軸の目盛り「1.00」は、1倍速の転送レートを示している。なお、縦軸に示す転送レートは実質的に書き込み速度に対応しているため、縦軸に示す転送レートは書き込み速度であってもよい。
図4に示すグラフは、データの書き込みの間の上述した瞬間転送レートの変化を示したグラフである。具体的には、書き込み済みデータ量がおよそ0[GB]〜10[GB]の間、およそ0.8倍速の瞬間転送レートでデータを書き込んでいる。書き込み済みデータ量がおよそ10[GB]〜50[GB]の間、およそ1.5倍速の瞬間転送レートでデータを書き込んでいる。さらに、書き込み済みデータ量がおよそ50[GB]〜70[GB]の間、およそ0.8倍速の瞬間転送レートでデータを書き込んでいる。そして、再び書き込み済みデータ量がおよそ70[GB]〜90[GB]の間、およそ1.5倍速の瞬間転送レートでデータを書き込んでいる。
このように、データの書き込みの間、瞬間転送レートは一定ではなく変動する。特に、書き込み済みデータ量がおよそ10[GB]、及び70[GB]の時点の瞬間転送レートの変化量は、書き込みの間(図4では、0[GB]〜およそ90[GB]で示される。)の他の時点の瞬間転送レートの変化量と比較すると、大きな値を示している。
なお、図4に示すような転送レートの変化は、例えば3層のBDにデータを書き込む場合に生じることがある。この場合、データは、最初に、BDの1層目の記憶領域に書き込まれる。1層目の記憶領域への書き込み動作では、1層目の記憶領域上のデータ書き込み位置は、1層目の記憶領域の最内周から最外周に向けて移動される。記憶領域の最外周へのデータ書き込みが完了した後、書き込み対象の記憶領域は、2層目の記憶領域に変更される。2層目の記憶領域への書き込み動作では、2層目の記憶領域上のデータ書き込み位置は、2層目の記憶領域の最外周から最内周に向けて移動される。2層目の記憶領域の最内周へのデータ書き込みが完了した後、書き込み対象の記憶領域は、3層目の記憶領域に変更される。3層目の記憶領域への書き込み動作では、3層目の記憶領域上のデータ書き込み位置は、3層目の記憶領域の最内周から最外周に向けて移動される。
具体的には、図4で、データを書き込む書き込み済みデータ量が0[GB]〜およそ10[GB]の間、BDの1層目の記憶領域の内周部にデータが書き込まれ、およそ10[GB]〜およそ30[GB]の間、BDの1層目の記憶領域の外周部にデータが書き込まれ、およそ30[GB]〜およそ50[GB]の間、BDの2層目の記憶領域の外周部にデータが書き込まれ、およそ50[GB]〜およそ60[GB]の間、BDの2層目の記憶領域の内周部にデータが書き込まれる。さらに、およそ60[GB]〜およそ70[GB]の間、BDの3層目の記憶領域の内周部にデータが書き込まれ、およそ70[GB]〜およそ90[GB]の間、BDの3層目の記憶領域の外周部にデータが書き込まれる。
このように、光ディスク媒体20へのデータ書き込みにおいては、内周部に対するデータ書き込み速度よりも外周部に対するデータ書き込み速度が早い場合がある。
なお、図4の横軸の単位は[GB]以外の単位、例えば[TB]または[MB]でもよい。また、上述したように転送レートは書き込み速度と同義であるため、図4の縦軸の転送レートはデータの書き込み速度であってもよい。また、横軸の書き込み済みデータ量が0[GB]の位置がデータの書き込みの開始に対応する時点であり、書き込み済みデータ量が90[GB]の位置がデータの書き込みの完了に対応する時点である。
次に、図5を参照して、図4に示す瞬間転送レートの変化を示すグラフに対応した予測所要時間について説明する。
図5では、図4に示すようなデータの転送レートでデータの転送が推移した場合における、光ディスク媒体20へのアクセスが完了するまでの所要時間の予測の結果が示されている。ここでは、「ポイント予測」と「全期間平均値予測」の2つの予測方法それぞれによってアクセスが完了するまでの所要時間が予測された場合を想定する。「ポイント予測」は、現時点のデータ転送レート(瞬間データ転送レート)と転送するデータの残りのデータ量に基づいて、光ディスク媒体20へのアクセスが完了するまでの所要時間を予測する処理である。所要時間の予測はデータ転送期間中に繰り返し実行される。上述のように瞬間データ転送レートは変動するので、「ポイント予測」によって算出される予測所要時間は漸次減少するとは限らず、細かく変動する場合がある。また、瞬間転送レートを示すデータ転送レートが大きく変動した場合、算出される予測所要時間も大きく変動する。したがって、この例のように、ある時点において算出される予測所要時間の値が、直前に算出された予測所要時間の2倍の値あるいは半分の値を示す場合がある。
「全期間平均値予測」は本実施形態で実行される予測方法である。この「全期間平均値予測」は、ODD110へのアクセス開始から現時点(残り時間予測時点)までのデータ転送レートの平均値に基づいて、ODD110へのアクセスが完了するまでの所要時間を予測する。より詳しくは、「全期間平均値予測」は、アクセス開始から現時点(残り時間予測時点)までに転送されたデータ転送量と、アクセス開始から現時点までの時間とに基づいて、アクセス開始から現時点までのデータ転送レートの平均値を算出し、残りのデータ量と算出したデータ転送レートの平均値とに基づいて、アクセスが完了するまでの所要時間を予測する。「全期間平均値予測」はデータ転送期間中に繰り返し実行される。
図5において、符号500は、「ポイント予測」に対応する予測時間の推移を示し、符号501(太線で図示)は、「全期間平均値予測」に対応する予測時間の推移を示している。図5の横軸は、図4と同様に書き込み済みのデータ量を表している。図5の縦軸は予測所要時間(図5では、残所要時間(予測)で示される。)を表している。
「ポイント予測」、「全期間平均値予測」のどちらにおいても、書き込み済データ量が増加する、換言するとデータの書き込みが進行するに従い、予測所要時間の値は減少する。しかしながら、「全期間平均値予測」によって得られる予測所要時間は、「ポイント予測」によって得られる予測所要時間よりも、緩やかに減少している、換言すると漸次減少している。例えば、書き込み済データ量がおよそ10[GB]の位置で、「ポイント予測」の予測所要時間は急激に減少するが、「全期間平均値予測」の予測所要時間は急激には減少しない。さらに、書き込み済データ量がおよそ50[GB]の位置で、「ポイント予測」の予測所要時間は急激に増加するが、符号501は急激には増加しない。このように、図5の符号500、501を参照すると、「全期間平均値予測」、「ポイント予測」よりも、安定した予測時間を算出することができることが分かる。
次に、図6のフローチャートを参照して、時間予測プログラム202の処理手順の一例について説明する。
データを光ディスク媒体20に書き込むために、ライティングソフトウェア203はODD110へのデータの転送を開始する。時間予測プログラム202は、データの転送の開始(以下、転送開始とも称す。)後、一定時間が経過したか、あるいは一定量のデータが転送されたかを判定する(ステップS60)。転送開始後、一定時間が経過したことを検出することによって、その後に算出される平均転送レート及び予測所要時間が、転送開始後一定時間経過せずに算出された平均転送レート及び予測所要時間と比較して、算出すべき平均転送レート及び予測所要時間として適切な値を算出することができる。また、一定時間経過することを判定する代わりに、一定量のデータが転送されたかどうかを判定してもよい。転送開始から一定時間が経過せず、且つ一定量のデータも転送されていない場合(ステップS60のNO)、時間予測プログラム202は、ステップS70に進み、書込みが完了したかどうかを判定する。書込みが完了していた場合(ステップS70のYES)、ステップS68に進み、予測所要時間の表示を止める。なお、この場合、予測所要時間がまだ算出されていないため予測所要時間は表示されていない。そのため、予測所要時間が表示される前に表示されている、例えば初期表示の表示を止める、あるいは、予測所要時間の表示を止める代わりに、書込みが完了したことをユーザに通知するための表示を行ってもよい。書込みが完了していない場合(ステップS70のNO)、ステップS60に戻り、転送開始から一定時間が経過するか、あるいは一定量のデータが転送されるまで待機する。転送開始から一定時間が経過するか、あるいは一定量のデータが転送されたことが判定された場合(ステップS60のYES)、時間予測プログラム202は、現在時刻を取得する(ステップS61)。現在時刻に基づき、時間予測プログラム202の経過時間算出部304は、図3を参照して説明したように、経過時間を算出する(ステップS62)。
次に、現在時刻までに転送された転送済みデータ量を、時間予測プログラム202の転送済みデータ量算出部304が算出する(ステップS63)。ステップS62で算出された経過時間及びステップS63で算出された転送済みデータ量とに基づき、時間予測プログラム202の平均データ転送レート算出部301は、データ転送開始から現時点までの期間内のデータ転送レートの平均値、換言すると平均転送レートを算出する(ステップS64)。なお、データ転送レートの平均値算出処理のより詳細な処理手順は図7を参照して後述する。次に、ステップS64で算出された平均転送レート及び現在時刻における残りのデータ量に基づき、残り所用時間予測部302は、データの書き込みの完了(以下、書き込み完了とも称す。)までに要する残り所要時間、換言すると予測所要時間を予測する(ステップS65)。
表示制御部303は、ステップS65で予測された予測所要時間(図6では、残り所要時間(予測値)で示される。)をユーザが認識できるように表示する(ステップS66)。なお、ステップS66の詳細な処理手順については、図8を参照して後述する。次に、時間予測プログラム202は、ステップS66で予測所要時間が表示された時点から、またはステップS65で予測所要時間が予測された時点から、一定時間が経過したまたは一定量のデータが転送されたかどうかを判定する(ステップS69)。すなわち、ステップS69では予測値の表示が繰り返し更新される周期を求めるための判定、換言すると、その周期を満たすかどうかの判定が行われる。一定時間が経過するまたは一定量のデータが転送されていない場合(ステップS69のNO)、データの書き込みが完了したかどうかが判定される(ステップS67)。データの書き込みが完了していない場合(ステップS67のNO)、ステップ69に戻り、一定時間が経過するまたは一定量のデータが転送されるまで待機する。一定時間が経過するまたは一定量のデータが転送された場合(ステップS69のYES)、ステップS61に戻り、その時点における現在時刻を取得する。データの書き込みが完了した場合(ステップS67のYES)、表示している予測所要時間の表示を止める(ステップS68)。このように、時間予測プログラム202は、データが転送されている間、予測所要時間の算出を繰り返し実行する。
なお、表示している予測所要時間の表示を止める代わりに、例えば、表示制御部303がデータの書き込みが完了したことを示す表示を行う制御を行ってもよい。具体的には、書き込み完了を示すメッセージを表示する、あるいは残りの所要時間が0秒であることを示してもよい。また、予測所要時間の算出または平均転送レートの算出は繰り返し実行される必要はなく、例えば予測所要時間の算出を開始するためのユーザからの指示に従い所要時間の算出が開始される場合、データが書き込まれている間、予測所要時間の算出は1回だけ実行されてもよい。なお、平均転送レートの算出の処理は、ユーザからの指示に従い実行されてもよい。この場合、平均転送レートは、例えばユーザからの指示を得た時点またはタイミングで算出されることが考えられる。
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のステップS64の処理手順の詳細について述べる。
平均データ転送レート算出部301は、データ転送期間中のデータ転送レート(瞬間転送レート)を監視し、データ転送レートが一時的に閾速度よりも低下する期間を検出する。そして、平均データ転送レート算出部301は、アクセス開始から現時点までの全期間から、検出された期間を除く。そして、平均データ転送レート算出部301は、全期間から、検出された期間を除くことによって得られる残りの期間におけるデータ転送レートの平均値を算出する。
より詳しくは、ステップS64では上述したように経過時間と転送開始から現在時刻までに転送された転送済みデータ量に基づいて平均転送レートが算出されるが、瞬間転送レートが一時的に閾速度よりも低下する期間(以下、異常値期間とも称す。)が検出された場合には、異常値期間に対応した時間および異常値期間に転送された転送済みデータ量は、アクセス開始から現時点までの平均転送レートを算出するために用いる値から除外される。つまり、異常値期間の長さを示す時間を上述した経過時間から減算することによって得られる時間と、異常値期間に転送されたデータ量を上述した転送済みデータ量から減算することによって得られるデータ量とに基づいて、アクセス開始から現時点までの平均転送レートが算出される。
具体的に、図7で、平均データ転送レート算出部301は、異常値を示す瞬間転送レート(以下、異常値転送レートとも称す。)が検出されたかどうかを判定する(ステップS70)。異常値転送レートが検出された場合(ステップS70のYES)、平均データ転送レート算出部301は、異常値期間を、平均転送レートの算出対象期間から除外して、平均転送レートを算出する(ステップS71)。これにより、何らかの原因によってデータ転送レートが一時的に極端に遅くなったとしても、このことに影響されることなく、適切な平均転送レートを算出することができる。異常値転送レートが検出されなかった場合(ステップS70のNO)、平均データ転送レート算出部301は、図6を参照して述べたように平均転送レートを算出する。
上述したように、異常値期間は、瞬間転送レートが一時的に閾速度よりも低下する期間である。瞬間転送レートは繰り返し算出されるが、例えば現時点で算出された瞬間転送レートの値が所定の閾値(閾速度)よりも小さい場合がある。例えば、瞬間転送レートの値が0倍速である場合がある。瞬間転送レートの値が閾速度よりも遅い期間が上述の異常値期間である。異常値期間は、平均転送レートの計算対象期間から除外される。
しかしながら、例えば異常値期間が所定の回数以上検出された場合は、換言すれば、所定数以上の異常値期間が検出された場合は、これら所定の回数の異常値期間を平均転送レートの計算から除外することなく、平均転送レートを算出してもよい。異常値期間が所定の回数検出された場合、異常値期間は書き込み中に頻繁に発生し得る期間と見なすことができるため、所定の回数の異常値期間を平均転送レートの計算から除外することなく、平均転送レートを算出した方がより実際の平均転送レートに近い値を算出することができる。すなわち、異常値期間が所定の回数以上検出された場合は、ステップS70のNOと同様の処理、つまり異常値転送レートが検出されなかった場合と同様の処理が行われてもよい。これにより、所定の回数以上の異常値期間が平均転送レートの計算対象期間に含まれるため、より実際の書き込み完了までの時間に近い予測所要時間を予測できる平均転送レートを算出することができる。
次に、図8のフローチャートを参照して、図6のステップ66の詳細な処理手順の一例について述べる。ステップ66で予測所要時間を表示する処理が行われるが、表示内容は次に示すような処理手順で更新される。
具体的には、図8で、表示制御部303は、現時点において算出された予測所要時間(以下、新たな予測値とも称す)の値が、現在表示中の予測値の値よりも小さいかどうかを判定する(ステップS80)。なお、1回目の予測所要時間の表示処理時に現在表示中の予測値がない場合は、ステップS81に進み、1回目の予測所要時間を表示する処理を行う。新たに算出された予測値の値が現在表示中の予測値の値よりも小さい場合(ステップS80のYES)、表示制御部303は、現時点において算出された予測値を表示するための表示更新処理を実行する(ステップS81)。新たな予測値の値が現在表示中の予測値の値よりも大きい場合(ステップS80のNO)、表示制御部303は、現時点において算出された予測値を表示するための表示更新処理を行わずに、現在表示中の予測値を継続して表示するための表示処理を行う(ステップS82)。
ステップS80の処理は、新たな予測所要時間が算出される度に繰り返し実行される、そのため、2回目以降、予測所要時間を表示する際に、一定期間、同じ予測値が表示されているかどうかを判定する(ステップS83)。一定期間、同じ予測値が表示されている場合、すなわち現在表示されている時間の表示が一定期間継続して行われていた場合(ステップS83のYES)、継続して表示している現在表示されている時間の表示を中止する(ステップS84)。このように表示を中止することによって、例えばユーザに誤解を与えるような表示を防止することができる。なお、表示を中止する代わりに、データの転送に遅延が生じていることを示す表示、例えばエラーや書き込みの遅延等が生じていることを示す表示を行ってもよい。あるいは、表示を中止し、且つデータの転送に遅延が生じていることを示す表示を行ってもよい。一定期間、同じ予測値が表示されていない場合(ステップS83のNO)、予測値の表示を継続して表示し、ステップS67に進む。
なお、ステップS80の処理は、新たな予測値が前回予測された予測値よりも小さいかどうかを判定してもよい。この場合、予測値が減少した場合のみ予測値の表示が更新されるため、例えばユーザは、エラー等の発生により書き込みが滞ることなく、書き込みが順調に行われていることを示す進捗状況を知ることができる。
次に、図9を参照し、予測所要時間の表示の一例について述べる。
予測所要時間は、上述したように例えばLCD17に表示される。LCD17には、図9に示すように、ライティングソフトウェア203の操作画面90と、転送レート情報画面91とが表示される。ライティングソフトウェア203の操作画面90は、例えば、図9に示すように、ユーザにライティングソフトウェア203を容易に操作させるためのGUI(メニュー、ボタン、等)を表示する。
転送情報画面91には、図9に示すように、予測所要時間、転送済みデータ量、及び転送レートが表示されている。予測所要時間は、例えば時間、分、及び秒を示す「残り所要時間○○:○○:○○」のように表示される。予測所要時間は、書き込み完了までの残り時間がユーザによって認識できればよいので、時間を表示するのではなく、現時点までの経過時間と予測所要時間とから求められるデータ転送の開始から転送完了までの時間に対する予測所要時間の割合、例えばパーセンテージ(%)をユーザが認識できるように表示してもよいし、アニメーションのような動きのあるGUIを使用した表示してもよい。転送済みデータ量は、図9に示すように、転送されているデータの全量に対する書き込み済みデータ量の割合がユーザによって視覚的に認識でいるような進捗状況を示すプログレスバー等で表示される。図9では、プログレスバー内の斜線で示されるエリアが転送済みデータ量を示している。転送レートは、「△△Mbyte/s」のように表示される。なお、表示する転送レートは、平均転送レートでもよいし、瞬間転送レートでもよい。
次に、図10を参照し、上述した予測所要時間の算出方法とは異なる方法で、書き込み完了までの所要時間を算出する方法について述べる。
図10は、図4に示すようなデータの転送レートでデータの転送が推移した場合を想定している。全期間平均値予測の結果を示す図5では、アクセスの開始から現時点までの転送レートの平均値を用いているのに対して、図10では、現時点までの一定期間の平均値を用いている。つまり、上述したように、全期間平均値予測は、アクセスの開始から現時点までのデータ転送レートの平均値に基づき、アクセスが完了するまでの所要時間を予測する。すなわち、全期間平均値予測は、転送済みデータ量と現時点までの所要時間からデータ転送レートの平均値を算出し、残りのデータ量と算出したデータ転送レートの平均値からアクセスが完了するまでに要する時間を予測するが、図10ではアクセスの開始からではなく現時点までの一定期間における平均の転送レートを用いて、アクセスが完了するまでに要する時間を予測する。一定期間とは、アクセスするデータの全体量を加味した、アクセスが一定のデータ転送量に達する期間、もしくは一定の時間間隔を示す期間である。
具体的には、上述した予測所要時間は、転送開始から現時点までの経過時間と転送開始から現時点までに転送した転送済みデータ量に基づき平均転送レートを算出したが、図10を参照して述べる方法(以下、一定期間平均値予測と称す。)は、現時点までの一定の期間が示す一定時間と、この一定期間に転送されたデータ量とに基づき、平均の転送レート(以下、一定期間転送レートとも称す。)を算出する。あるいは、一定期間平均値予測は、現時点を基準とし、現時点から一定量のデータが転送された期間が示す一定の時間と、この一定量のデータとに基づき、平均の転送レート(以下、一定量期間転送レートとも称す。)を算出する。一定期間転送レートまたは一定量期間転送レートを用いて算出された書き込み完了までの所要(以下、一定期間予測所要時間とも称す。)が算出される。なお、以下、一定期間平均値予測に対して、上述した予測所要時間の算出方法を全期間平均値予測とも称す。
さらに具体的には、図10を参照して説明する。図10の横軸は、書き込み済みのデータ量を表している。図10の縦軸(図10では、残所要時間(予測)で示される。)は、符号1000(図10では、太線で示されている。)に対応する一定期間予測所要時間、及び符号500に対応するポイント予測所要時間を表している。符号500は、ポイント予測所要時間の変化を示す。符号1000は、一定期間予測所要時間の変化を示す。
符号1000は、一定量期間転送レートと、データの全量から現時点までの書き込み済みデータ量を減算して算出される残りのデータ量に基づき予測された一定期間予測所要時間を示している。符号500を基準とし、全期間平均値予測によって予測された予測所要時間を示す図5の符号501と符号1000とを比較した場合、符号1000は符号501よりも、符号500によって示されるポイント予測所要時間の値に近い値を示している。なお、符号1000は、一定量を5[GB]と設定した場合に算出される一定量期間転送レートを用いて予測される一定期間予測所要時間を示している。
なお、一定期間転送レートを算出する場合に用いる一定期間は、瞬間転送レートを算出する場合に用いる単位時間とは異なる。一定期間転送レートを算出する場合に用いる一定期間は、単位時間でなくてもよく、例えば瞬間転送レートを算出する際に用いる単位時間よりも長い時間を一定期間としてもよい。一定期間平均値予測は、予測される一定期間予測所要時間が一定期間に変化する変化量が大きくならないように、この変化量を抑制されるような方法である。そのため、一定期間は、この変化量を抑制できるような値に設定されている。
次に、図11を参照して、データを転送する際の情報の転送処理について述べる。
図11に示すように、ライティングソフトウェア203が光ディスク媒体20に書き込むためのデータの転送を要求する。ODD110は、ドライバ204を介して送られてきたこの要求(図11では、経路1100で示される。)に応じ、データを光ディスク媒体20に書き込む。ODD110は、データが書き込まれたことに対する応答をドライバ204を介して送る。ライティングソフトウェア203は、経路1101によって送られてきたこの応答に対して、転送済みデータ量の値を更新する。転送済みデータ量の値を更新するとは、転送済みデータ量の値を更新する前にすでに転送されていたデータ量の値に、転送したデータ量を加えることであってもよい。
このように、1回のデータの転送情報のやり取りにおいて、1つのパケットがODD110に転送される。したがって、データがパケットに分割されて転送される場合を想定すると、書き込み完了までに複数のパケットでデータが転送される。なお、転送されるデータはパケットに分割されて転送されなくてもよい。
図11に示すように、複数のパケットによってデータが転送される場合を想定する。この場合、1回のパケットで転送されるデータ量と、ライティングソフトウェア203によってデータの転送要求がされた時点からライティングソフトウェア203によって転送済みデータ量が更新される時点までの時間と、に基づいて上述したような瞬間転送レートが算出されてもよい。あるいは、一定期間転送レートまたは一定量期間転送レートを算出することもできる。
上述した瞬間転送レートの異常値について、図11を参照して説明する。図11で、例えば、データがパケットで複数回転送された場合、書き込みデータの転送要求の時点から転送済みデータ量の更新の時点までの時間は一定ではない場合がある。そのため、データの転送時間に遅延が生じる場合がある。この遅延が、例えば単位時間よりも長い場合、単位時間内に転送されたデータ量が0であることが考えられる。この場合に算出される瞬間転送レートが異常値として検出されてもよい。
なお、上記した内容に関して、予測所要時間の算出時において、平均転送レートの算出はデータの書き込みの開始からではなくてもよく、例えば光ディスク媒体20へのデータの書き込みを開始するためのアクセス要求の開始からであってもよい。また、ODD110に転送されるデータは、大容量のデータでなくてもよく、予測所要時間が算出されるまでの一定のデータ量よりも大きなデータ量を持ったデータであればよい。また、本実施形態において、データの書き込みが開始された場合、データの書き込みは、書き込みを中断等することによって複数回でデータを書き込むのではなく、一回でデータを光ディスク媒体20に書き込む場合を想定している。
また、上述したように、時間予測プログラム202は、データを光ディスク媒体20に書き込むためのプログラムであるが、光ディスク媒体20からデータを読み出すためのプログラムであってもよい。この場合、光ディスク媒体20からのデータの読み出しの開始から現時点までの読み出し経過時間と、現時点までに読み出されたデータ量に基づき、平均のデータ読み出し速度を算出する。算出された平均のデータ読み出し速度と、読み出すデータの全量から現時点までに読み出されたデータ量を減算した値とに基づき、読み出しの予測所要時間を算出することができる。
なお、データの読み出し(リード)時における読み出し速度の変動と、データの書き込み(ライト)時におけるデータの転送レートの変動とを比較した場合、ライト時のデータの転送レートの変動の方が大きい場合がある。この理由は、リード時は、データの一部を読み出すことができなかった場合、リトライすることでデータを読み出すことができるが、ライト時は、書き込んだデータを書き直すことが困難であるからであり、リード時の読み出しに要求される精度よりも、ライト時のデータの書き込みに要求される精度の方が高いことが考えられるためである。
以上説明したように、本実施形態において、光ディスク媒体20へのアクセスにおいて、光ディスク媒体20へのアクセス開始から現時点までの平均のデータ転送レートを用いて、アクセスが完了するまでの所要時間を予測することができる。そのため、適切な予測時間を求めることができる。また、予測された所要時間は細かく変動することなく漸次減少するため、安定した実時間に近い情報、例えば実際に現時点からアクセスが完了までの時間に近い予測所要時間、を得ることができる。そのため、アクセス完了までの所要時間の予測が適正化されることになり、ユーザにとっては時間管理を行いやすくなる。予測された所要時間をユーザが認識できるように表示することによって、ユーザはさらに時間管理を行いやすくなる。また、光ディスク媒体20にデータを書き込む場合、光ディスク媒体20の書き込み完了時間を平均転送レートを使って予測することができる。さらに、現時点から一定期間の平均のデータ転送レートを用いて所要時間を予測する場合、アクセスの途中のデータ転送レートの変化に、ある程度依存した情報を得ることができる。このため、所要時間の細かな変動を抑制しながら、アクセス途中のデータ転送レートの変化の流れを反映した予測値が得られる。つまり、この一定期間平均値予測では、データ転送レートのなだらかな変化を含む予測値が得られる。また、光ディスク駆動装置に多種多様なメディアをセットしてアクセスする場合、光ディスク駆動装置のアクセス制御方式、メディアの特性、または実際のアクセス位置等が、それぞれ異なる場合においても、アクセスが完了するまでの残り時間情報として、途中のデータ転送レートの細かな変動に依存しにくい情報を得ることができる。さらに、将来製品化される光ディスク駆動装置や各種メディアに対しても、特定の特性に依存しにくい本実施形態を用いることにより、適切な所要時間を予測できることが期待できる。
また、本実施形態で説明した時間予測プログラム202の機能は、専用LSI、DSP、またはマイクロコンピュータのようなハードウェアによって実現してもよい。
なお、本実施形態の時間予測処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができるので、この時間予測処理手順を実行するプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…本コンピュータ、20…光ディスク媒体、110…ODD、202…時間予測プログラム、203…ライティングソフトウェア、300…データ転送部、301…平均データ転送レート算出部、302…残り所要時間予測部、303…表示制御部、304…経過時間算出部、305…転送済みデータ量算出部。

Claims (7)

  1. 光ディスク媒体にデータを書き込むために、前記光ディスク媒体を駆動する駆動装置に前記データを転送する転送手段と、
    前記データの転送開始時点から現時点までの時間と前記データの転送開始時点から現時点までに転送された転送済みデータ量とに基づいて、前記データの転送開始時点から現時点までの期間内の前記データの平均転送レートを算出する算出手段と、
    前記現時点までに転送されていない前記データの一部である残データ量と前記平均転送レートとに基づいて、前記残データ量を転送するために要する時間を予測する予測手段と
    を具備する情報処理装置。
  2. 前記予測された時間をユーザが認識できるような形式で表示する表示制御手段をさらに具備する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記算出手段は、前記データの転送レートが一時的に閾速度よりも低下する期間を検出すると共に、前記検出された期間に対応する時間および前記検出された期間に転送された転送済みデータ量を、前記平均レートの算出のために用いる値から除外することによって、前記平均レートを算出する請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記算出手段による前記平均転送レートの算出、および前記予測手段による前記時間の予測は繰り返し実行され、
    前記表示制御手段は、前記予測手段によって新たに予測された時間が、現在表示されている時間よりも長い場合、新たに予測された時間を表示する処理をスキップすることによって前記現在表示されている時間の表示を継続する請求項2記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記現在表示されている時間の表示が一定期間継続した場合、前記現在表示されている時間の表示を中止する、あるいは前記データの転送に遅延が生じていることを示す表示を行う請求項4記載の情報処理装置。
  6. 光ディスク媒体にデータを書き込むために、前記光ディスク媒体を駆動する駆動装置に前記データを転送し、
    前記データの転送開始時点から現時点までの時間と前記データの転送開始時点から現時点までに転送された転送済みデータ量とに基づいて、前記データの転送開始時点から現時点までの期間内の前記データの平均転送レートを算出し、
    前記現時点までに転送されていない前記データの一部である残データ量と前記平均転送レートとに基づいて、前記残データ量を転送するために要する時間を予測する時間予測方法。
  7. 光ディスク媒体にデータを書き込むために、前記光ディスク媒体を駆動する駆動装置に前記データを転送する手順と、
    前記データの転送開始時点から現時点までの時間と前記データの転送開始時点から現時点までに転送された転送済みデータ量とに基づいて、前記データの転送開始時点から現時点までの期間内の前記データの平均転送レートを算出する手順と、
    前記現時点までに転送されていない前記データの一部である残データ量と前記平均転送レートとに基づいて、前記残データ量を転送するために要する時間を予測する手順とをコンピュータに実行させるプログラム。
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