JP2015037301A - 移動通信方法及び移動通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】移動局UEが「Dual Connectivity」を行っている状態において、U-planeベアラにおいて障害が発生した場合に、U-planeベアラの再設定を適切に行う。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、無線基地局SeNBが、無線基地局SeNBと移動局UEとの間で設定されているベアラにおける障害(Failure)を検出した場合、無線基地局MeNBに対して、その旨及び当該ベアラについての設定情報を通知する工程と、無線基地局MeNBが、かかる設定情報に基づいて、移動局UEに対して、無線基地局MeNBと移動局UEとの間で当該ベアラを再設定するように指示する工程とを有する。
【選択図】図4
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、無線基地局SeNBが、無線基地局SeNBと移動局UEとの間で設定されているベアラにおける障害(Failure)を検出した場合、無線基地局MeNBに対して、その旨及び当該ベアラについての設定情報を通知する工程と、無線基地局MeNBが、かかる設定情報に基づいて、移動局UEに対して、無線基地局MeNBと移動局UEとの間で当該ベアラを再設定するように指示する工程とを有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、移動通信方法及び移動通信システムに関する。
LTE(Long Term Evolution)方式では、移動局UEは、「Dual Connectivity」を行っている状態、すなわち、無線基地局MeNB(Macro eNB)配下のマクロセル及び無線基地局SeNB(Small eNB)配下のスモールセルを用いてCA(Carrier Aggregation、キャリアアグリゲーション)を行っている状態において、U-planeデータについて、無線基地局MeNB及び無線基地局SeNBの両方との間で送受信することができるように構成されている。
かかる状態において、移動局UEのモビリティ(ハンドオーバ)については、無線基地局MeNBによって制御されるように構成されている。
また、移動局UEが無線基地局MeNB配下のマクロセルにおいて通信を行っている状態でスモールセルを追加する場合には、かかるスモールセルを管理している無線基地局SeNBと移動局UEとの間で、U-planeデータ用のベアラを設定するように構成されている。
3GPP TR36.842、「Study on Small Cell Enhancement for E-UTRA and E-UTRAN − Higher layer aspects」
しかしながら、従来のLTE方式では、上述の状態において、無線基地局SeNB配下のスモールセルにおいて、通信品質の劣化等の何らかの原因によってU-planeベアラにおいて障害が発生した場合に、U-planeデータ用のベアラの設定をどのように変更するべきかについて規定されていないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、移動局UEが「Dual Connectivity」を行っている状態において、U-planeベアラにおいて障害が発生した場合に、U-planeベアラの再設定を適切に行うことができる移動通信方法及び移動通信システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行っている状態における移動通信方法であって、前記スモールセル用無線基地局が、該スモールセル用無線基地局と前記移動局との間で設定されているベアラにおける障害を検出した場合、前記マクロセル用無線基地局に対して、その旨及び該ベアラについての設定情報を通知する工程と、前記マクロセル用無線基地局が、前記設定情報に基づいて、前記移動局に対して、該マクロセル用無線基地局と該移動局との間で前記ベアラを再設定するように指示する工程とを有することを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行っている状態における移動通信方法であって、前記移動局が、前記スモールセル用無線基地局と該移動局との間で設定されているベアラにおける障害を検出した場合、前記マクロセル用無線基地局に対して、該ベアラについての再設定要求を送信する工程と、前記マクロセル用無線基地局が、前記再設定要求に基づいて、前記スモールセル用無線基地局から、前記ベアラについての設定情報を取得する工程と、前記マクロセル用無線基地局が、前記設定情報に基づいて、前記移動局に対して、該マクロセル用無線基地局と該移動局との間で前記ベアラを再設定するように指示する工程とを有することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、前記キャリアアグリゲーションが行われている状態では、前記マクロセル用無線基地局は、第1ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記スモールセル用無線基地局は、第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記第2ベアラにおける障害が検出された場合に、前記スモールセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを削除し、前記マクロセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを設定し、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能については、前記第1ベアラ用のMACレイヤ機能を共通に使用するように設定することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、前記キャリアアグリゲーションが行われている状態では、前記マクロセル用無線基地局は、第1ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記スモールセル用無線基地局は、第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記第2ベアラにおける障害が検出された場合に、前記スモールセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを削除し、前記マクロセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを、前記第1ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とは独立のエンティティとして設定するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、前記キャリアアグリゲーションが行われている状態では、前記マクロセル用無線基地局は、第1ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能と共に、第2ベアラ用のRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記スモールセル用無線基地局は、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記第2ベアラにおける障害が検出された場合に、前記スモールセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを削除し、前記マクロセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを設定し、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能については、前記第1ベアラ用のMACレイヤ機能を共通に使用するように設定することを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、移動局UEが「Dual Connectivity」を行っている状態において、U-planeベアラにおいて障害が発生した場合に、U-planeベアラの再設定を適切に行うことができる移動通信方法及び移動通信システムを提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムであって、ゲートウェイ装置S-GWと、マクロセルを管理する無線基地局MeNBと、スモールセルを管理する無線基地局SeNBと、移動局UEとを具備している。
ここで、無線基地局MeNBは、マスター無線基地局(Master-eNB)と呼ばれてもよいし、無線基地局SeNBは、セカンダリー無線基地局(Secondary-eNB)と呼ばれてもよい。
また、無線基地局MeNB及び無線基地局SeNBは、異なる物理ノードであってもよいし、同一の物理ノードであってもよい。
本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEは、無線基地局MeNB配下のCC及び無線基地局SeNB配下のCCを用いてCAを行うことができるように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEは、「Dual Connectivity」、或いは、「Inter-node UP aggregation」を行うことができるように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、図2及び図3に示すように、移動局UEが、「Dual Connectivity」を行っている場合には、同一のEPSベアラ上のU-planeデータは、無線基地局MeNB及び無線基地局SeNBのどちらか一方にしか流れないように構成されている。
なお、U-planeデータは、図2に示すように、ゲートウェイ装置S-GWから無線基地局SeNBに流れるように構成されていてもよいし、図3に示すように、無線基地局MeNBから無線基地局SeNBに流れるように構成されていてもよい。
以下、図4及び図5を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
第1に、図4を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作例1について説明する。
図4に示すように、移動局UEが、無線基地局MeNBと無線基地局SeNBとの間で「Dual Connectivity」を行っている状態で、無線基地局SeNBは、ステップS1001において、無線基地局SeNBと移動局UEとの間で設定されているベアラにおける障害(例えば、上りリンクにおける同期外れ等)を検出すると、ステップS1002において、無線基地局MeNBに対して、かかる障害(Failure)の発生を通知する「Connection Failure」を送信する。
例えば、無線基地局SeNBは、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)やSRS(Sounding Reference Signal)を監視することによって、上述のベアラ(上りリンク)における障害の発生を検出してもよい。
なお、上述の「Connection Failure」は、上述のベアラについての設定情報を示す「SeNB bearer configureation」を通知する。
ステップS1003において、無線基地局MeNBは、かかる「Connection Failure」に応じて、移動局UEに対して、「RRCConnectionReconfiguration」を送信する。
ここで、無線基地局MeNBは、かかる「Connection Failure」によって通知された「SeNB bearer configuration」に基づいて、上述のベアラの再設定情報を生成して、「RRCConnectionReconfiguration」を用いて、移動局UEに対して、かかるベアラの再設定情報を通知することによって、無線基地局MeNBと移動局UEとの間で、かかるベアラを再設定するように指示する。
移動局UEは、かかる「RRCConnectionReconfiguration」に応じて、ベアラの再設定を行い、ステップS1004において、無線基地局MeNBに対して、「RRCConnectionReconfigurationComplete」を送信する。
その後、ステップS1005において、移動局UEは、再設定されたベアラを用いて、無線基地局MeNBとの間で、U-planeデータの送受信を行う。
第2に、図5を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作例2について説明する。
図5に示すように、移動局UEは、無線基地局MeNBと無線基地局SeNBとの間で「Dual Connectivity」を行っている状態で、ステップS2001において、無線基地局SeNBと移動局UEとの間で設定されているベアラにおける障害(例えば、下りリンクにおけるRLF等)を検出すると、ステップS2002において、無線基地局MeNBに対して、かかるベアラについての再設定を要求する「RRCConnectionReestablishmentRequest」を送信する。
例えば、移動局UEは、無線品質の測定やレイヤ2における測定を行うことによって、上述のベアラ(下りリンク)における障害の発生を検出してもよい。
ここで、移動局UEによって検出される障害としては、物理レイヤにおける障害(out of sync)や「RACH problem」や「RLC problem」等が想定される。
ステップS2003において、無線基地局MeNBは、かかる「RRCConnectionReestablishmentRequest」に基づいて、無線基地局SeNBに対して、かかるベアラについての設定情報を送信するように要求する「UE Context Enquiry」を送信する。
ここで、「UE Context Enquiry」は、無線基地局SeNBに対して、上述のベアラを解放するように要求する。
ステップS2004において、無線基地局SeNBは、かかる「UE Context Enquiry」に応じて、無線基地局MeNBに対して、かかるベアラについての設定情報を示す「SeNB bearer configureation」を通知する「UE Context Enquiry Response」を送信する。
ステップS2005において、無線基地局MeNBは、かかる「UE Context Enquiry Response」に応じて、移動局UEに対して、「RRCConnectionReconfiguration」を送信する。
ここで、無線基地局MeNBは、かかる「UE Context Enquiry Response」によって通知された「SeNB bearer configureation」に基づいて、上述のベアラの再設定情報を生成して、「RRCConnectionReconfiguration」を用いて、移動局UEに対して、かかるベアラの再設定情報を通知することによって、無線基地局MeNBと移動局UEとの間で、かかるベアラを再設定するように指示する。
移動局UEは、かかる「RRCConnectionReconfiguration」に応じて、ベアラの再設定を行い、ステップS2006において、無線基地局MeNBに対して、「RRCConnectionReconfigurationComplete」を送信する。
その後、ステップS2007において、移動局UEは、再設定されたベアラを用いて、無線基地局MeNBとの間で、U-planeデータの送受信を行う。
ここで、図6及び図7を参照して、かかるベアラの再設定の前後における無線基地局MeNB及び無線基地局SeNBのプロトコルスタックについて説明する。
例えば、図6(a)に示すように、移動局UEが、無線基地局MeNBと無線基地局SeNBとの間で「Dual Connectivity」を行っている状態では、無線基地局MeNBは、EPSベアラ#1用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1とを具備しており、無線基地局SeNBは、EPSベアラ#2用のMACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備している。
その後、EPSベアラ#2における障害が検出された場合、無線基地局SeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを削除し、無線基地局MeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを設定するように構成されていてもよい。
ここで、MACレイヤ機能#2については、既存のMACレイヤ機能#1を共通に使用するように設定してもよい(既存のMACレイヤ機能#1と同一の設定内容としてもよい)。
その結果、図6(b)に示すように、無線基地局MeNBは、EPSベアラ#1用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1と共に、EPSベアラ#2用のRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備する状態になってもよい。
かかる場合、上述のベアラの再設定情報には、無線基地局SeNBで設定されていたEPSベアラ#2の識別情報や、PDCPレイヤ機能#2の設定情報や、RLCレイヤ機能#2の設定情報等が含まれている。
或いは、図7(a)に示すように、移動局UEが、無線基地局MeNBと無線基地局SeNBとの間で「Dual Connectivity」を行っている状態において、無線基地局MeNBが、EPSベアラ#1用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1とを具備しており、無線基地局SeNBが、EPSベアラ#2用のMACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備している際に、EPSベアラ#2における障害が検出された場合、無線基地局SeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを削除し、無線基地局MeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを設定するように構成されていてもよい。
ここで、MACレイヤ機能#2、RLCレイヤ機能#2及びPDCPレイヤ機能#2は、それぞれ、MACレイヤ機能#1、RLCレイヤ機能#1及びPDCPレイヤ機能#1とは独立のエンティティとして設定されている。
その結果、図7(b)に示すように、無線基地局MeNBは、EPSベアラ#1用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1と共に、EPSベアラ#2用のMACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備する状態になってもよい。
かかる場合、上述のベアラの再設定情報には、無線基地局SeNBで設定されていたEPSベアラ#2の識別情報や、PDCPレイヤ機能#2の設定情報や、RLCレイヤ機能#2の設定情報や、MACレイヤ機能#2の設定情報等が含まれている。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEが、無線基地局MeNBと無線基地局SeNBとの間で、それぞれEPSベアラ#1及びEPSベアラ#2を用いて「Dual Connectivity」を行っている状態において、EPSベアラ#2における障害が検出された場合であっても、適切に、EPSベアラの構成を変更し、通信を継続させることができる。
(変更例1)
以下、図8及び図9を参照して、本発明の変更例1に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
以下、図8及び図9を参照して、本発明の変更例1に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
本変更例1に係る移動通信システムでは、図8に示すように、移動局UEが「Dual Connectivity」を行っている場合において、同一のEPSベアラ上のU-planeデータ(例えば、EPSベアラ#2上のU-planeデータ)は、無線基地局MeNB及び無線基地局SeNBの両方に流れるように構成されている。
かかる場合、図9(a)に示すように、移動局UEが、無線基地局MeNBと無線基地局SeNBとの間で「Dual Connectivity」を行っている状態では、無線基地局MeNBは、EPSベアラ#1用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1と共に、EPSベアラ#1用のRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1とを具備しており、無線基地局SeNBは、EPSベアラ#2用のMACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備している。
その後、EPSベアラ#2における障害が検出された場合、無線基地局SeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを削除し、無線基地局MeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを設定するように構成されている。
ここで、MACレイヤ機能#2については、既存のMACレイヤ機能#1を共通に使用するように設定してもよい(既存のMACレイヤ機能#1と同一の設定内容としてもよい)。
その結果、図9(b)に示すように、無線基地局MeNBは、EPSベアラ#1用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1と共に、EPSベアラ#2用のRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備する状態になる。
本変更例1に係る移動通信システムによれば、移動局UEが、無線基地局MeNBと無線基地局SeNBとの間で、それぞれEPSベアラ#1及びEPSベアラ#2を用いて「Dual Connectivity」を行っている状態において、同一のEPSベアラ上のU-planeデータ(例えば、EPSベアラ#2上のU-planeデータ)は、無線基地局MeNB及び無線基地局SeNBの両方に流れるように構成されている場合であっても、EPSベアラ#2における障害が検出された場合には、適切に、EPSベアラの構成を変更し、通信を継続させることができる。
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴は、移動局UEが無線基地局MeNB(マクロセル用無線基地局)配下のマクロセル及び無線基地局SeNB(スモールセル用無線基地局)配下のスモールセルを用いてCA(キャリアアグリゲーション)を行っている状態における移動通信方法であって、無線基地局SeNBが、無線基地局SeNBと移動局UEとの間で設定されているベアラにおける障害(Failure)を検出した場合、無線基地局MeNBに対して、その旨及び当該ベアラについての設定情報を通知する工程と、無線基地局MeNBが、かかる設定情報に基づいて、移動局UEに対して、無線基地局MeNBと移動局UEとの間で当該ベアラを再設定するように指示する工程とを有することを要旨とする。
本実施形態の第2の特徴は、移動局UEが無線基地局MeNB配下のマクロセル及び無線基地局SeNB配下のスモールセルを用いてCAを行っている状態における移動通信方法であって、移動局UEが、無線基地局SeNBと移動局UEとの間で設定されているベアラにおける障害を検出した場合、無線基地局MeNBに対して、かかるベアラについての「RRCConnectionReestablioshmentRequest(再設定要求)」を送信する工程と、無線基地局MeNBが、かかる「RRCConnectionReestablioshmentRequest」に基づいて、無線基地局SeNBから、かかるベアラについての設定情報を取得する工程と、無線基地局MeNBが、かかる設定情報に基づいて、移動局UEに対して、無線基地局MeNBと移動局UEとの間で当該ベアラを再設定するように指示する工程とを有することを要旨とする。
本実施形態の第3の特徴は、移動局UEが無線基地局MeNB配下のマクロセル及び無線基地局SeNB配下のスモールセルを用いてCAを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、かかるCAが行われている状態では、無線基地局MeNBは、EPSベアラ#1(第1ベアラ)用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1とを具備しており、無線基地局SeNBは、EPSベアラ#2(第2ベアラ)用のMACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備しており、EPSベアラ#2における障害が検出された場合に、無線基地局SeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを削除し、無線基地局MeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを設定し、かかるMACレイヤ機能#2については、既存のMACレイヤ機能#1を共通に使用するように設定するように構成されていることを要旨とする。
本実施形態の第4の特徴は、移動局UEが無線基地局MeNB配下のマクロセル及び無線基地局SeNB配下のスモールセルを用いてCAを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、かかるCAが行われている状態では、無線基地局MeNBは、EPSベアラ#1用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1とを具備しており、無線基地局SeNBは、EPSベアラ#2用のMACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備しており、EPSベアラ#2における障害が検出された場合に、無線基地局SeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを削除し、無線基地局MeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを、MACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1とは独立のエンティティとして設定するように構成されていることを要旨とする。
本実施形態の第5の特徴は、移動局UEが無線基地局MeNB配下のマクロセル及び無線基地局SeNB配下のスモールセルを用いてCAを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、かかるCAが行われている状態では、無線基地局MeNBは、EPSベアラ#1用のMACレイヤ機能#1とRLCレイヤ機能#1とPDCPレイヤ機能#1と共に、EPSベアラ#2用のRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備しており、無線基地局SeNBは、EPSベアラ#2用のMACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを具備しており、EPSベアラ#2における障害が検出された場合に、無線基地局SeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを削除し、無線基地局MeNBにおいて、MACレイヤ機能#2とRLCレイヤ機能#2とPDCPレイヤ機能#2とを設定し、かかるMACレイヤ機能#2については、既存のMACレイヤ機能#1を共通に使用するように設定するように構成されていることを要旨とする。
なお、上述の移動局UEや無線基地局MeNB/SeNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局MeNB/SeNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局MeNB/SeNB内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
S-GW…ゲートウェイ装置
MeNB、SeNB…無線基地局
UE…移動局
MeNB、SeNB…無線基地局
UE…移動局
Claims (5)
- 移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行っている状態における移動通信方法であって、
前記スモールセル用無線基地局が、該スモールセル用無線基地局と前記移動局との間で設定されているベアラにおける障害を検出した場合、前記マクロセル用無線基地局に対して、その旨及び該ベアラについての設定情報を通知する工程と、
前記マクロセル用無線基地局が、前記設定情報に基づいて、前記移動局に対して、該マクロセル用無線基地局と該移動局との間で前記ベアラを再設定するように指示する工程とを有することを特徴とする移動通信方法。 - 移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行っている状態における移動通信方法であって、
前記移動局が、前記スモールセル用無線基地局と該移動局との間で設定されているベアラにおける障害を検出した場合、前記マクロセル用無線基地局に対して、該ベアラについての再設定要求を送信する工程と、
前記マクロセル用無線基地局が、前記再設定要求に基づいて、前記スモールセル用無線基地局から、前記ベアラについての設定情報を取得する工程と、
前記マクロセル用無線基地局が、前記設定情報に基づいて、前記移動局に対して、該マクロセル用無線基地局と該移動局との間で前記ベアラを再設定するように指示する工程とを有することを特徴とする移動通信方法。 - 移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、
前記キャリアアグリゲーションが行われている状態では、前記マクロセル用無線基地局は、第1ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記スモールセル用無線基地局は、第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、
前記第2ベアラにおける障害が検出された場合に、前記スモールセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを削除し、前記マクロセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを設定し、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能については、前記第1ベアラ用のMACレイヤ機能を共通に使用するように設定するように構成されていることを特徴とする移動通信システム。 - 移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、
前記キャリアアグリゲーションが行われている状態では、前記マクロセル用無線基地局は、第1ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記スモールセル用無線基地局は、第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、
前記第2ベアラにおける障害が検出された場合に、前記スモールセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを削除し、前記マクロセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを、前記第1ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とは独立のエンティティとして設定するように構成されていることを特徴とする移動通信システム。 - 移動局がマクロセル用無線基地局配下のマクロセル及びスモールセル用無線基地局配下のスモールセルを用いてキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、
前記キャリアアグリゲーションが行われている状態では、前記マクロセル用無線基地局は、第1ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能と共に、第2ベアラ用のRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、前記スモールセル用無線基地局は、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを具備しており、
前記第2ベアラにおける障害が検出された場合に、前記スモールセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを削除し、前記マクロセル用無線基地局において、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能とRLCレイヤ機能とPDCPレイヤ機能とを設定し、該第2ベアラ用のMACレイヤ機能については、前記第1ベアラ用のMACレイヤ機能を共通に使用するように設定するように構成されていることを特徴とする移動通信システム。
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