JP2015036671A - 光起電力測定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】基準電位が定められていない場合であっても測定対象の光起電力を正確に測定することができ、複数の測定点での測定を行うことも可能な光起電力測定システムを提供する。【解決手段】光起電力測定システム1は測定対象Mに対してパルス光Pを照射する励起光源11と、測定対象Mに近接して配置され、測定対象Mで生ずる光起電力に起因する電界を検出する電界センサ12と、励起光Pを照射するタイミングを規定するタイミング信号T1を出力するタイミングジェネレータ10と、電界センサ12から出力される検出信号D1を、タイミング信号T1を用いて信号処理することによって、測定対象Mで生ずる光起電力を求める信号処理部13とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、光起電力測定システムに関する。
近年、環境意識の高まりから、自然エネルギーの一種である太陽光によって発電を行う太陽電池が注目されている。このような太陽電池は、シリコンや化合物半導体等の無機材料を素材としたものが殆どであったが、近年においては、有機材料を用いた色素増感型の太陽電池(有機太陽電池)の研究も行われている。これらの太陽電池は、生産効率を高めるために、ロール・ツー・ロールによる印刷法を用いて製造されることが多い。
ここで、ロール・ツー・ロールによる印刷法とは、ロール状に巻いた基板を引き出しながら連続的に電子材料を塗布することによって回路パターンを印刷し、回路パターンの印刷を終えた基板を再びロールに巻き取る方法である。このような方法を用いて製造される太陽電池の検査(予め規定された光起電力を発生するか否かの検査)は、検査効率を考えると回路パターンが印刷された基板がロールに巻き取られる直前に行うのが望ましいと考えられる。
以下の特許文献1には、試料の表面電位を測定する従来の測定装置が開示されている。具体的には、試料に近接配置した測定電極を圧電素子等によって振動させ、試料と測定電極との間の静電容量の変化によって生ずる変位電流を検出することによって試料の表面電位を測定している。また、以下の特許文献2には、被測定信号によって発生する電界と検出用の光信号とを電気光学素子に入射させ、電気光学素子に入射した電界に応じた光信号の偏光状態の変化を検出することによって被測定信号の波形を観察する電気光学プローブが開示されている。
ところで、上述した特許文献1に開示された測定装置は、試料に近接配置される測定電極から予め設定された接地電極に流れる変位電流を測定するものであるため、試料のグランドに相当する電位(基準電位)と上記の接地電極の電位とが同じ電位でなければならない。このため、試料の基準電位が定められていない場合(試料がフローティングされた状態の場合)には、試料の電位を測定することが困難であるという問題がある。ここで、上述したロール・ツー・ロールによる印刷法を用いて製造される太陽電池は、基本的には基板が常に動き続けていることから、太陽電池の基準電位をオーミックコンタクトで定められないため、上述した特許文献1に開示された技術を応用して製造された太陽電池の検査を行うことは困難である。
また、上述した特許文献1では、周囲の電界の影響を排除するために、測定電極の周辺をシールドケースで遮蔽する必要がある。このため、上述した特許文献1に開示された測定装置を用いて試料の複数点における電位を測定しようとすると、測定電極及びシールドケースが相互に干渉してしまい、試料の複数点の電位を測定することが困難になる場合が考えられるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、基準電位が定められていない場合であっても測定対象の光起電力を正確に測定する測定することができ、複数の測定点での測定を行うことも可能な光起電力測定システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光起電力測定システムは、測定対象(M)に光を照射して生ずる光起電力を測定する光起電力測定システム(1)であって、前記測定対象に対して励起光(P)を照射する励起光源(11)と、前記測定対象に近接して配置され、前記測定対象で生ずる光起電力に起因する電界を検出する電界センサ(12、12a、12b、12c)と、前記励起光を照射するタイミングを規定するタイミング信号(T1)を出力するタイミング信号発生部(10)と、前記電界センサから出力される検出信号(D1)を、前記タイミング信号を用いて信号処理することによって、前記測定対象で生ずる光起電力を求める信号処理部(13)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、励起光源からの励起光が測定対象に照射されると、測定対象で生ずる光起電力に起因する電界が電界センサにより検出され、電界センサからの検出信号がタイミング信号発生部からのタイミング信号を用いて信号処理されることにより測定対象で生ずる光起電力が求められる。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、前記測定対象に近接する位置に配置されて前記測定対象で生ずる光起電力に起因する電界(EF)が入力される電気光学素子(24)と、前記電気光学素子に入射させる検出光(L1)を射出する光源部(20〜22)と、前記電気光学素子を介した前記検出光の偏光状態を検出する検出部(26〜28)と、前記光源部から射出された前記検出光を、前記電気光学素子に入力される電界の向きと交差する方向に前記電気光学素子に入射させる反射部(23)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、前記電気光学素子の前記電界が入力される入力面の裏面側に配置された接地電極(29)を備えることを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記測定対象が、表面側に第1電極(E1)が配置されるとともに裏面側に第2電極(E2)が配置され、前記励起光の照射によって前記第1,第2電極間に光起電力を生ずる複数の電池素子(C1〜C4)を備えており、前記電池素子が、前記第1,第2電極のうちの何れか一方の電極が、隣接する前記電池素子の第1,第2電極のうちの何れか他方の電極と電気的に接続されていることを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、前記測定対象の表面側に配置される第1電界センサ(12a)と、前記第1電界センサと同時に同一の前記電池素子を検出可能なように前記測定対象の裏面側に配置される第2電界センサ(12b)とを備えることを特徴としている。
或いは、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、前記測定対象の表面側に配置される第1電界センサ(12a)と、前記第1電界センサで検出が行われる前記電池素子に隣接する電池素子の検出を行うことが可能なように前記測定対象の表面側に配置される第2電界センサ(12b)とを備えることを特徴としている。
或いは、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、隣接する前記電池素子間に生ずる電界を検出することを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記測定対象及び電界センサを覆い、前記測定対象に入射する外乱光を遮光する遮光部材(31、32)を備えることを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、予め規定された搬送方向に搬送される前記測定対象の前記搬送方向における位置を検出する位置検出センサ(41)を備えており、前記位置検出センサの検出結果に基づいて前記光起電力の測定開始タイミングを制御することを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記測定対象の面位置を検出する第1センサ(42)と前記測定対象の温度を測定する第2センサ(43)との少なくとも一方を備えており、前記第1,第2センサの少なくとも一方の検出結果に応じて、求められた光起電力の補正を行うことを特徴としている。
この発明によると、励起光源からの励起光が測定対象に照射されると、測定対象で生ずる光起電力に起因する電界が電界センサにより検出され、電界センサからの検出信号がタイミング信号発生部からのタイミング信号を用いて信号処理されることにより測定対象で生ずる光起電力が求められる。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、前記測定対象に近接する位置に配置されて前記測定対象で生ずる光起電力に起因する電界(EF)が入力される電気光学素子(24)と、前記電気光学素子に入射させる検出光(L1)を射出する光源部(20〜22)と、前記電気光学素子を介した前記検出光の偏光状態を検出する検出部(26〜28)と、前記光源部から射出された前記検出光を、前記電気光学素子に入力される電界の向きと交差する方向に前記電気光学素子に入射させる反射部(23)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、前記電気光学素子の前記電界が入力される入力面の裏面側に配置された接地電極(29)を備えることを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記測定対象が、表面側に第1電極(E1)が配置されるとともに裏面側に第2電極(E2)が配置され、前記励起光の照射によって前記第1,第2電極間に光起電力を生ずる複数の電池素子(C1〜C4)を備えており、前記電池素子が、前記第1,第2電極のうちの何れか一方の電極が、隣接する前記電池素子の第1,第2電極のうちの何れか他方の電極と電気的に接続されていることを特徴としている。
また、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、前記測定対象の表面側に配置される第1電界センサ(12a)と、前記第1電界センサと同時に同一の前記電池素子を検出可能なように前記測定対象の裏面側に配置される第2電界センサ(12b)とを備えることを特徴としている。
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或いは、本発明の光起電力測定システムは、前記電界センサが、隣接する前記電池素子間に生ずる電界を検出することを特徴としている。
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本発明によれば、励起光源からの励起光を測定対象に照射し、測定対象で生ずる光起電力に起因する電界を電界センサにより検出し、タイミング信号発生部からのタイミング信号を用いて電界センサからの検出信号を信号処理することによって測定対象で生ずる光起電力を求めるようにしているため、基準電位が定められていない場合であっても測定対象の光起電力を正確に測定する測定することができ、複数の測定点での測定を行うことも可能であるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による光起電力測定システムについて詳細に説明する。
〔光起電力測定システムの基本構成〕
図1は、本発明の一実施形態による光起電力測定システムの基本構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の光起電力測定システム1は、タイミングジェネレータ10(タイミング信号発生部)、励起光源11、電界センサ12、及び信号処理部13を備えており、測定対象Mに対して励起光としてのパルス光Pを照射して測定対象Mに生ずる光起電力に起因する電界を検出し、測定対象Mで生ずる光起電力を測定する。
〔光起電力測定システムの基本構成〕
図1は、本発明の一実施形態による光起電力測定システムの基本構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の光起電力測定システム1は、タイミングジェネレータ10(タイミング信号発生部)、励起光源11、電界センサ12、及び信号処理部13を備えており、測定対象Mに対して励起光としてのパルス光Pを照射して測定対象Mに生ずる光起電力に起因する電界を検出し、測定対象Mで生ずる光起電力を測定する。
ここで、測定対象Mは、励起光が照射されることによって起電力を生ずるものであり、例えば太陽電池である。太陽電池としては、シリコンや化合物半導体等の無機材料を素材としたもの、及び有機材料を用いたもの(有機太陽電池)があるが、本実施形態では説明を簡単にするためにシリコンを素材とした太陽電池を例に挙げて説明する。つまり、測定対象Mは、p型シリコンとn型シリコンによるpn接合が形成されていて、光起電力効果によって照射した光に応じた起電力を生ずる太陽電池であるとする。
タイミングジェネレータ10は、光起電力測定システム1の動作タイミングを規定するタイミング信号T1を出力する。具体的に、タイミング信号T1は、励起光源11及び信号処理部13に入力されており、励起光源11からパルス光Pが射出されるタイミングを規定するとともに、信号処理部13における信号処理タイミングを規定する。つまり、タイミング信号T1は、励起光源11の変調信号として用いられるとともに、信号処理部13における測定タイミングを規定する信号としても用いられる。
タイミング信号T1の周波数は、測定対象Mの応答速度(パルス光Pを照射してから所定の光起電力が発生するまでに要する時間)に応じた周波数に設定され、例えば数十Hzに設定される。ここで、環境ノイズによる測定精度の低下を防止するために、タイミング信号T1の周波数は、環境ノイズの影響を受けやすい周波数を避けた周波数に設定するのが望ましい。例えば、商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)の整数倍の周波数を避けた周波数に設定する。
励起光源11は、測定対象Mの上面側(測定対象Mの受光面が向けられる側)に配置されていて、タイミングジェネレータ10からのタイミング信号T1に同期したパルス光Pを測定対象Mに向けて射出する。上述の通り、タイミング信号T1の周波数は数十Hzに設定されているため、励起光源11からは数十Hzの周波数を有するパルス光Pが射出される。この励起光源11は、例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源を、測定対象Mの光起電力を測定するために必要な数だけ備えている。パルス光Pの照射エリアは、例えば測定対象Mの受光面の全面に設定される。尚、必要に応じてパルス光Pの照射エリアを、受光面の一部に設定することも可能である。
電界センサ12は、測定対象Mに近接して配置され、測定対象Mで生ずる光起電力に起因する電界を検出し、その検出結果を示す検出信号D1を信号処理部13に出力する。詳細は後述するが、電界センサ12は、電気光学素子(EO素子)を備えており、この電気光学素子を通過する光(検出光)の偏光状態が、電気光学素子に入射する電界(測定対象Mからの電界)に応じて変化する現象(電気光学効果)を利用して測定対象Mで生ずる電界を検出する。
信号処理部13は、電界センサ12から出力される検出信号D1を、タイミングジェネレータ10からのタイミング信号T1を用いて信号処理することによって、パルス光Pの照射により測定対象Mに生じた光起電力を求める。この信号処理部13は、増幅器13a及びロックインアンプ13bを備えており、上記の光起電力を求めるために検出信号D1に対する前処理(増幅処理及びノイズ除去処理)行う。
増幅器13aは、電界センサ12からの検出信号D1を、予め規定された増幅率で増幅する。ロックインアンプ13bは、増幅器13aで増幅された検出信号D1を、タイミング信号T1に同期して検出する。このような検出が行われると、検出信号D1に重畳しているノイズ成分(電源からの容量結合性のノイズ成分や電磁誘導等によるノイズ成分)が除去される。尚、検出信号D1に重畳しているノイズは、バンドパスフィルタを用いて除去しても良く、平均化処理を行って除去しても良い。
信号処理部13は、上記の増幅器13a及びロックインアンプ13bによって前処理が行われた検出信号D1に対し、予め規定された信号処理を行って測定対象Mに生じた光起電力を求める。例えば、予め求められた関係式やテーブル(測定対象Mに生じた光起電力と電界センサ12で検出された検出信号D1との関係を示す関係式やテーブル)を用いて電界センサ12の検出結果に応じた光起電力を求める。
〔電界センサの要部構成〕
図2は、本発明の一実施形態による光起電力測定システムに設けられる電界センサの要部構成を示す図である。図2に示す通り、電界センサ12は、レーザダイオード20(光源部)、コリメートレンズ21(光源部)、1/4波長板22(光源部)、反射プリズム23(反射部)、電気光学素子24、反射プリズム25、検光子26(検出部)、集光レンズ27(検出部)、フォトダイオード28(検出部)、及び接地電極29を備える。
図2は、本発明の一実施形態による光起電力測定システムに設けられる電界センサの要部構成を示す図である。図2に示す通り、電界センサ12は、レーザダイオード20(光源部)、コリメートレンズ21(光源部)、1/4波長板22(光源部)、反射プリズム23(反射部)、電気光学素子24、反射プリズム25、検光子26(検出部)、集光レンズ27(検出部)、フォトダイオード28(検出部)、及び接地電極29を備える。
上記レーザダイオード20、コリメートレンズ21、1/4波長板22、及び反射プリズム23は、測定対象Mの表面に対して直交する(或いは、おおむね直交する)光軸AX1上に配置されている。上記反射プリズム23、電気光学素子24、及び反射プリズム25は、測定対象Mの表面に平行な(或いは、おおむね平行な)光軸AX2上に配置されている。上記反射プリズム25、検光子26、集光レンズ27、及びフォトダイオード28は、測定対象Mの表面に対して直交する(或いは、おおむね直交する)光軸AX3上に配置されている。
このような配置にするのは、電気光学素子24をできる限り測定対象Mに近接させることによって電界センサ12の感度を高めるのが第1の理由である。つまり、測定対象Mで生ずる電界の強度は測定対象Mから離れるにつれて低下するため、強度の高い位置で電界を検出することによって電界センサ12の感度を高めるためである。また、電気光学素子24以外の部材の悪影響を極力排除するのが第2の理由である。つまり、電気光学素子24以外の部材を測定対象Mから極力離間させることによって、電気光学素子24以外の電界の測定に直接には寄与しない部材が電界に与える影響を極力排除するためである。
レーザダイオード20は、電気光学素子24に入射させるレーザ光L1(検出光)を射出する。このレーザダイオード20から射出されるレーザ光L1は、例えば直線偏光状態の連続光(CW光:Continuous Wave 光)である。コリメートレンズ21は、レーザダイオード20から射出されるレーザ光L1を平行光に変換する。1/4波長板22は、コリメートレンズ21によって平行光に変換されたレーザ光の偏光状態を、直線偏光状態から円偏光状態に変換する。反射プリズム23は、1/4波長板22を介したレーザ光を反射して、電気光学素子24に入射させる。尚、反射プリズム23は、光軸AX1を折り曲げて光軸AX2とするものでもある。
電気光学素子24は、電界強度に応じて複屈折率が変化する特性を有する素子であり、測定対象Mに近接配置されるように電界センサ12の底部に設けられる。具体的に、電気光学素子24は、測定対象Mで生ずる光起電力に起因する電界のうち、光軸AX2に交差する電界EF(光軸AX2に直交する電界及び光軸AX2におおむね直行する電界)が入力された場合に、複屈折率が大きく変化するように設定されている。この電気光学素子24は、電界センサ12の感度を高めるために、光軸AX2に沿う方向の長さ(相互作用長)が極力長くされている。
反射プリズム25は、電気光学素子24を通過したレーザ光を反射して、検光子26に入射させる。尚、反射プリズム25は、光軸AX2を折り曲げて光軸AX3とするものでもある。検光子26は、レーザ光が電気光学素子24を通過することによって生じたレーザ光の偏光状態を検出し、レーザ光の偏光状態の変化を光の強度変化に変換する。尚、検光子26に代えてPBS(偏光ビームスプリッタ)を設け、反射プリズム25からのレーザ光をP波とS波とに分離するようにしても良い。集光レンズ27は、検光子26からのレーザ光をフォトダイオード28の受光面に集光する。フォトダイオード28は、集光レンズ27で集光されたレーザ光を受光して検出信号D1を出力する。
接地電極29は、電気光学素子24の電界EFが入力される入力面の裏面側(即ち、電気光学素子24の上面側)に配置されており、配線29aによって電気的に接地されている。この接地電極29は、電気光学素子24に電界EFを集中して入射させて電界EFの入射強度を向上させるために設けられている。電気光学素子24に対する電界EFの入射強度が向上すると、電界センサ12の感度を高めることができる。尚、電界センサ12に金属を使用すると、測定対象Mで生ずる電界EFが乱れたり、干渉が生じたりしてしまう。このため、電界センサ12は、レーザダイオード20、フォトダイオード28、接地電極29、及び配線29a以外は金属を用いない構造とされている。
〔光起電力測定システムの基本動作〕
図3は、本発明の一実施形態による光起電力測定システムの基本動作を示すフローチャートである。光起電力測定システム1の動作が開始されると、タイミングジェネレータ10からタイミング信号T1が出力される(ステップS11)。このタイミング信号T1は、励起光源11及び信号処理部13にそれぞれ入力される。
図3は、本発明の一実施形態による光起電力測定システムの基本動作を示すフローチャートである。光起電力測定システム1の動作が開始されると、タイミングジェネレータ10からタイミング信号T1が出力される(ステップS11)。このタイミング信号T1は、励起光源11及び信号処理部13にそれぞれ入力される。
タイミングジェネレータ10からのタイミング信号T1が励起光源11に入力されると、励起光源11からはタイミング信号T1に同期したパルス光Pが射出されて測定対象Mに照射される(ステップS12)。これにより、測定対象Mでは照射されたパルス光Pに応じた起電力(光起電力)が発生じ、測定対象Mからは発生した光起電力に応じた電界EFが発せられる。
測定対象Mから電界EFが発せされると、この電界EFは電界センサ12で検出される(ステップS13)。測定対象Mから発せられた電界EFは、図2に示す通り、電界センサ12に設けられた電気光学素子24に入力される。すると、電気光学素子24の複屈折率が電界EFに応じて変化する。これにより、電気光学素子24の内部を伝播するレーザ光(レーザダイオード20から射出されて1/4波長板22によって円偏光状態に変換されたレーザ光)の偏光状態が変化する。
電気光学素子24を透過したレーザ光は、反射プリズム25によって反射された後に検光子26に入射する。そして、レーザ光の偏光状態の変化が検光子26によって検出された後(レーザ光の強度変化に変換された後)に、集光レンズ27で集光されてフォトダイオード28で受光される。これにより、電界センサ12からは、測定対象Mから発せられた電界EFに応じた大きさの検出信号D1が出力される。
測定対象Mから発せられた電界EFの測定が完了すると、電界センサ12の検出結果を用いて測定対象Mで生じた光起電力を求める処理が行われる(ステップS14)。具体的には、まず電界センサ12から出力された検出信号D1を増幅器13aで増幅して、タイミングジェネレータ10からのタイミング信号T1を用いてノイズ成分を除去する前処理が行われる。
次いで、この前処理が行われた検出信号D1に対し、例えば前述した関係式やテーブル(測定対象Mに生じた光起電力と電界センサ12で検出された検出信号D1との関係を示す関係式やテーブル)を用いて電界センサ12の検出結果に応じた光起電力を求める処理が行われる。このようにして、パルス光Pを測定対象Mに照射することによって、測定対象Mに生じた光起電力が測定される。
〔光起電力測定システムの具体的構成〕
次に、上述した光起電力測定システム1を、ロール・ツー・ロールによる印刷法を用いて製造される太陽電池の検査に適用した具体的構成について説明する。図4,図5は、本発明の一実施形態における電界センサの具体的な配置例を示す図である。まず、図4,図5を参照して、上述したロール・ツー・ロールによる印刷法を用いて製造される太陽電池としての測定対象Mの具体的構成について説明する。
次に、上述した光起電力測定システム1を、ロール・ツー・ロールによる印刷法を用いて製造される太陽電池の検査に適用した具体的構成について説明する。図4,図5は、本発明の一実施形態における電界センサの具体的な配置例を示す図である。まず、図4,図5を参照して、上述したロール・ツー・ロールによる印刷法を用いて製造される太陽電池としての測定対象Mの具体的構成について説明する。
図4,図5に示す通り、測定対象Mは、電気的に直列接続された複数の電池セルC1,C2(電池素子)を備える。尚、これら図4,図5では、説明を簡単にするために2つの電池セルC1,C2のみを図示しているが、測定対象Mに設けられる電池セルは3つ以上であっても良い。電池セルC1は、pn接合が形成された基板の表面側及び裏面側に正電極E1(第1電極)及び負電極E2(第2電極)がそれぞれ設けられており、励起光源11からパルス光Pが照射されると正電極E1と負電極E2との間にパルス光Pに応じた起電力を生ずる。電池セルC2も、電池セルC1と同様の構成である。
図4,図5に示す例では、電池セルC1の正電極E1と電池セルC2の負電極E2とが接続線Lによって接続されることによって、電池セルC1,C2は直列接続されている。尚、図4,図5に示す例とは逆に、電池セルC1の負電極E2と電池セルC2の正電極E1とが接続線Lによって接続されることによって、電池セルC1,C2が直列接続されていても良い。
次に、図4,図5を参照して、上述した測定対象Mに対する電界センサの具体的な配置について説明する。尚、図4,図5においては、電界センサを簡略化して図示している。図4に示す配置例は、2つの電界センサの検出結果の差分から測定対象Mに生ずる光起電力を求める場合の配置例である。図4(a)に示す例では、測定対象Mの表面側に電界センサ12a(第1電界センサ)が配置されるとともに、測定対象Mの裏面側に電界センサ12b(第2電界センサ)が配置されている。
具体的に、これら電界センサ12a,12bは、同時に同一の電池セルを検出可能なように測定対象Mの表面側及び裏面側にそれぞれ配置される。つまり、電界センサ12a,12bは、図4(a)に示す通り、電池セルC2の表面側から発せられる電界(電池セルC2の表面におおむね垂直な電界(縦電界))を電界センサ12aで検出すると同時に、電池セルC2の裏面側から発せられる電界(電池セルC2の裏面におおむね垂直な電界(縦電界))を電界センサ12bで検出可能なように配置される。
図4(b)に示す例では、測定対象Mの表面側に電界センサ12a(第1電界センサ)と電界センサ12b(第2電界センサ)とが配置されている。具体的に、これら電界センサ12a,12bは、隣接する電池セルC1,C2の検出を同時に行うことが可能なように測定対象Mの表面側に配置される。つまり、電界センサ12a,12bは、図4(b)に示す通り、電池セルC2の表面側から発せられる縦電界を電界センサ12aで検出すると同時に、電池セルC1の表面側から発せられる縦電界を電界センサ12bで検出可能なように配置される。
ここで、図4に示す例では、電池セルC1の正電極E1と電池セルC2の負電極E2とが接続線Lによって接続されているため、電池セルC1の正電極E1と電池セルC2の負電極E2とは等電位である。このため、図4(a)の通りに配置された電界センサ12a,12bを用いて求められる光起電力と、図4(b)の通りに配置された電界センサ12a,12bを用いて求められる光起電力とは、照射するパルス光Pが全く同一であれば等しくなる。
図4(a),(b)に示す例の通り、2つの電界センサ12a,12bが用いられる場合には、電界センサ12a,12bから出力される検出信号が信号処理部に入力されて、前述した前処理(増幅処理及びノイズ除去処理)がそれぞれ個別に行われる。そして、前処理が行われた検出信号の差分が求められ、その差分から光起電力(図4(a),(b)に示す例では電池セルC2の光起電力)が求められる。
これに対し、図5に示す配置例は、1つの電界センサのみを用いて測定対象Mに生ずる光起電力を求める場合の配置例である。図5に示す例では、測定対象Mの表面側に電界センサ12cが配置される。ここで、図4(a),(b)に示した電界センサ12a,12bは、電池セルC1,C2で生じた縦電界を検出するものであったが、図5に示す電界センサ12cは、隣接する電池セルC1,C2間に生ずる電界(横電界)を検出するものである。このような電界センサ12cは、図2を用いて説明した電気光学素子24の結晶方向を90度回転させることによって実現することができる。
ここで、図5に示す例では、電池セルC2の正電極E1と電池セルC1の正電極E1との間に生ずる横電極を検出している。上述の通り、電池セルC1の正電極E1と電池セルC2の負電極E2とは等電位であるため、図5の通りに配置された電界センサ12cを用いて求められる光起電力と、図4(a)又は図4(b)の通りに配置された電界センサ12a,12bを用いて求められる光起電力とは、照射するパルス光Pが全く同一であれば原理的には等しくなる。
図5に示す例の通り、1つの電界センサ12cのみが用いられる場合には、電界センサ12cから出力される検出信号が信号処理部に入力されて、前述した前処理(増幅処理及びノイズ除去処理)がそれぞれ個別に行われる。そして、前処理が行われた検出信号から直接光起電力(図5に示す例では電池セルC2の光起電力)が求められる。
図6は、本発明の一実施形態で用いられる遮光部材の一例を示す側面図である。図6に示す通り、太陽電池としての測定対象Mは、ロール・ツー・ロールによる印刷法を用いて製造されるため、少なくとも2つのローラーR1,R2が設けられている。ローラーR1は、太陽電池としての測定対象Mが製造される基板SBが巻回された供給ローラーであり、ローラーR2は、測定対象Mが製造された基板SBを巻き取るための巻取ローラーである。
光起電力測定システム1は、これらローラーR1,R2の間に配置される。図6に示す例では、図示を簡略化するために、光起電力測定システム1が備える電界センサ12のみを図示している。尚、図6中の領域A1は、電界センサ12の測定エリアを示している。また、図6では図示を簡略化しているが、光起電力測定システム1は、製造された太陽電池としての測定対象Mの測定を行うものであるため、ローラーR1よりもローラーR2の側に配置される。
図6に示す通り、基板SBの上面側には、基板SB上の測定対象M(図6では図示省略)の上方と電界センサ12とを覆う遮光カバー31(遮光部材)が設けられており、基板SBの底面側には、基板SB上の測定対象Mの下方を覆う遮光カバー32(遮光部材)が設けられている。尚、遮光カバー31,32は一体化することも可能であるが、メンテナンスを容易にするために別体とされている。
遮光カバー31,32は、測定対象Mに入射する外乱光NLを遮光して、光起電力測定システム1で測定される光起電力の測定精度を高めるために設けられる。これら遮光カバー31,32の大きさは、少なくとも直列接続されている電池セル(図4,図5中の電池セルC1,C2)の上面全体及び底面全体を覆うことができる程度の大きさである。
また、遮光カバー31の開口部付近の底面端部には光吸収シート33が設けられており、遮光カバー32の開口部付近の上面端部には光吸収シート34が設けられている。これら光吸収シート33,34は、外乱光NLが、測定エリアA1内に進入するのを防止するために設けられる。尚、外乱光NLの多重反射を避けるため、遮光カバー31の内側全面及び遮光カバー32の上面全面に吸光シートを設けても良い。
遮光カバー31,32は、例えば樹脂等の非金属の材料を用いて形成されている。ここで、環境ノイズの影響を避ける必要がある場合のように電磁シールドが必要な場合には、金属材料や磁性材料を用いて形成された遮光カバーを用いることができる。但し、金属材料を用いて形成された遮光カバーを用いる場合には、遮光カバーを接地して帯電しないようにする必要がある。これは、帯電した遮光カバーから発せられる電界の影響を排除する必要があるためである。
尚、図4(a)に示す通り、基板SBの表面側及び裏面側に電界センサが設けられる場合には、遮光カバー31と同様の遮光カバーが基板SBの裏面側にも設けられる。また、図4(b)に示す通り、基板SBの一面側に複数の電界センサが設けられる場合には、全ての電界センサが遮光カバーによって覆われるようにされる。
以上、図4〜図6を用いて説明した具体的構成の光起電力測定システムにおいても、基本的には図3に示すフローチャートに示す動作が行われて、測定対象Mで発生する光起電力が測定される。このため、上述した具体的構成の光起電力測定システムの動作の詳細については説明を省略する。
以上の通り、本実施形態では、測定対象Mに励起光としてのパルス光Pを照射し、このパルス光Pの照射によって測定対象Mで生ずる光起電力に起因する電界を電界センサ12(電界センサ12a,12b,12c)で検出し、電界センサ12等から出力される検出信号D1を、タイミング信号T1を用いて信号処理することによって測定対象Mで生ずる光起電力を求めるようにしている。このため、基準電位が定められていない場合であっても測定対象Mの光起電力を正確に測定する測定することができる。
また、電界センサ12等は、電気光学素子24に入射する電界に起因するレーザ光の偏光状態の変化に基づいて電界を検出するものであるため、外部の電気的なノイズの影響を受けにくいという特質がある。この電界センサ12等で用いる金属部品を最小限にすることにより、測定対象Mから発せられる電界を極力乱すことなく測定を行うことができる。このため、複数の測定点での測定を行うことが可能であり、例えば面分布を求めることも可能である。
〔変形例〕
図7は、本発明の一実施形態による光起電力測定システムの変形例を示す図である。図7に示す通り、本変形例に係る光起電力測定システムは、複数の電界センサ12に加えて、カメラ41(位置検出センサ)、距離計42(第1センサ)、表面温度計43(第2センサ)、及び制御部44を備えており、ローラーR3によって搬送される基板SB上に製造された測定対象Mの検査を行う。尚、図7に示す測定対象Mは、直列接続された4つの電池セルC1〜C4を備える。また、図7では、図1に示した励起光源11の図示を省略している。
図7は、本発明の一実施形態による光起電力測定システムの変形例を示す図である。図7に示す通り、本変形例に係る光起電力測定システムは、複数の電界センサ12に加えて、カメラ41(位置検出センサ)、距離計42(第1センサ)、表面温度計43(第2センサ)、及び制御部44を備えており、ローラーR3によって搬送される基板SB上に製造された測定対象Mの検査を行う。尚、図7に示す測定対象Mは、直列接続された4つの電池セルC1〜C4を備える。また、図7では、図1に示した励起光源11の図示を省略している。
電界センサ12は、図1に示す電界センサ12と同様のものである。図7に示す例では、測定対象Mに設けられる電池セルC1〜C4に対応する4つの電界センサ12が、基板SBの搬送方向と直交する方向に一定の間隔をもって配列されている。これら電界センサ12は、対応する電池セルC1〜C4の表面から発せられる電界をそれぞれ検出し、その検出結果を示す検出信号を制御部44に出力する。
カメラ41は、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)等の撮像素子を備えており、電界センサ12よりも上流側(基板SBの搬送方向の上流側)に配置されて、測定対象Mが形成された基板SBを撮影する。カメラ41で撮影された画像の画像信号は、制御部44に出力される。このカメラ41は、制御部44が、カメラ41で撮影された画像から基板SB上に形成された測定対象Mの端部位置を検出して、測定対象Mの測定開始タイミングを制御するために設けられる。
距離計42は、測定対象Mが形成された基板SBの面位置(基板SBに直交する鉛直方向の位置)を計測し、その計測結果を示す信号を制御部44に出力する。表面温度計43は、測定対象Mが形成された基板SBの表面温度を計測し、その計測結果を示す信号を制御部44に出力する。電界センサ12の測定結果は基板SBの面位置及び表面温度によって変化するため、この電界センサ12の測定結果の変化を補正するために、距離計42及び表面温度計43が設けられている。
制御部44は、図1に示すタイミングジェネレータ10及び信号処理部13を備えており、本変形例に係る光起電力測定システムの動作を統括して制御する。具体的に、制御部44は、カメラ41で撮影された画像から基板SB上に形成された測定対象Mの端部位置を検出する処理を行うとともに、この検出結果に基づいて測定対象Mの測定開始タイミングを制御する。つまり、タイミングジェネレータ10からタイミング信号T1を出力させる時期を制御する。
また、制御部44は、距離計42の計測結果に基づいて、電界センサ12からの検出信号を用いて信号処理部13で測定された光起電力を補正する。また、制御部44は、表面温度計43の計測結果に基づいて、電界センサ12からの検出信号を用いて信号処理部13で測定された光起電力を補正する。つまり、制御部44は、測定対象Mが備える電池セルC1〜C4の温度依存性を補正する。このような補正を行うことで、測定対象Mで生ずる光起電力を正確に測定することができる。
ここで、制御部44が、カメラ41で撮影された画像から電池セルのサイズを検出し、この検出結果に応じて不図示の励起光源11や電界センサ12を制御するようにしても良い。例えば、励起光源11を制御してパルス光Pのスポットサイズの大きさやパルス光Pの照射位置を変更しても良く、電界センサ12を制御して電界の検出位置を変更しても良い。
以上、本発明の一実施形態による光起電力測定システムについて説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、説明を簡単にするために、測定対象Mがシリコンを素材とした太陽電池である場合を例に挙げて説明したが、本発明は測定対象Mが有機太陽電池であっても良い。
また、上述した実施形態では、電界センサ12の電気光学素子24に接地電極29が設けられている例について説明したが、必要な感度が得られるのであれば、接地電極29は省略することが可能である。また、上述した変形例では、カメラ41で撮影された画像から測定対象Mの端部位置を検出する例について説明したが、カメラ41に代えてフォトセンサ等のセンサを用いて測定対象Mの端部位置を検出しても良い。
また、図4(b)に示した例では、電池セルC2,C1の表面側から発せられる縦電界を2つの電界センサ12a,12bによって同時に検出していたが、これらの縦電界を1つの電界センサ(例えば、電界センサ12a)のみで測定しても良い。例えば、電池セルC2の表面側から発せられる縦電界を電界センサ12aで測定した後、図4(b)に示す電界センサ12bの位置まで電界センサ12aを移動させ、電池セルC1の表面側から発せられる縦電界を電界センサ12aで測定するようにしても良い。
1 光起電力測定システム
10 タイミングジェネレータ
11 励起光源
12 電界センサ
12a〜12c 電界センサ
13 信号処理部
20 レーザダイオード
21 コリメートレンズ
22 1/4波長板
23 反射プリズム
24 電気光学素子
26 検光子
27 集光レンズ
28 フォトダイオード
29 接地電極
31,32 遮光部材
41 カメラ
42 距離計
43 表面温度計
C1〜C4 電池セル
D1 検出信号
E1 正電極
E2 負電極
EF 電界
L1 レーザ光
M 測定対象
P パルス光
T1 タイミング信号
10 タイミングジェネレータ
11 励起光源
12 電界センサ
12a〜12c 電界センサ
13 信号処理部
20 レーザダイオード
21 コリメートレンズ
22 1/4波長板
23 反射プリズム
24 電気光学素子
26 検光子
27 集光レンズ
28 フォトダイオード
29 接地電極
31,32 遮光部材
41 カメラ
42 距離計
43 表面温度計
C1〜C4 電池セル
D1 検出信号
E1 正電極
E2 負電極
EF 電界
L1 レーザ光
M 測定対象
P パルス光
T1 タイミング信号
Claims (10)
- 測定対象に光を照射して生ずる光起電力を測定する光起電力測定システムであって、
前記測定対象に対して励起光を照射する励起光源と、
前記測定対象に近接して配置され、前記測定対象で生ずる光起電力に起因する電界を検出する電界センサと、
前記励起光を照射するタイミングを規定するタイミング信号を出力するタイミング信号発生部と、
前記電界センサから出力される検出信号を、前記タイミング信号を用いて信号処理することによって、前記測定対象で生ずる光起電力を求める信号処理部と
を備えることを特徴とする光起電力測定システム。 - 前記電界センサは、前記測定対象に近接する位置に配置されて前記測定対象で生ずる光起電力に起因する電界が入力される電気光学素子と、
前記電気光学素子に入射させる検出光を射出する光源部と、
前記電気光学素子を介した前記検出光の偏光状態を検出する検出部と、
前記光源部から射出された前記検出光を、前記電気光学素子に入力される電界の向きと交差する方向に前記電気光学素子に入射させる反射部と
を備えることを特徴とする請求項1記載の光起電力測定システム。 - 前記電界センサは、前記電気光学素子の前記電界が入力される入力面の裏面側に配置された接地電極を備えることを特徴とする請求項2記載の光起電力測定システム。
- 前記測定対象は、表面側に第1電極が配置されるとともに裏面側に第2電極が配置され、前記励起光の照射によって前記第1,第2電極間に光起電力を生ずる複数の電池素子を備えており、
前記電池素子は、前記第1,第2電極のうちの何れか一方の電極が、隣接する前記電池素子の第1,第2電極のうちの何れか他方の電極と電気的に接続されている
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の光起電力測定システム。 - 前記電界センサは、前記測定対象の表面側に配置される第1電界センサと、
前記第1電界センサと同時に同一の前記電池素子を検出可能なように前記測定対象の裏面側に配置される第2電界センサと
を備えることを特徴とする請求項4記載の光起電力測定システム。 - 前記電界センサは、前記測定対象の表面側に配置される第1電界センサと、
前記第1電界センサで検出が行われる前記電池素子に隣接する電池素子の検出を行うことが可能なように前記測定対象の表面側に配置される第2電界センサと
を備えることを特徴とする請求項4記載の光起電力測定システム。 - 前記電界センサは、隣接する前記電池素子間に生ずる電界を検出することを特徴とする請求項4記載の光起電力測定システム。
- 前記測定対象及び電界センサを覆い、前記測定対象に入射する外乱光を遮光する遮光部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の光起電力測定システム。
- 予め規定された搬送方向に搬送される前記測定対象の前記搬送方向における位置を検出する位置検出センサを備えており、
前記位置検出センサの検出結果に基づいて前記光起電力の測定開始タイミングを制御することを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の光起電力測定システム。 - 前記測定対象の面位置を検出する第1センサと前記測定対象の温度を測定する第2センサとの少なくとも一方を備えており、
前記第1,第2センサの少なくとも一方の検出結果に応じて、求められた光起電力の補正を行うことを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項に記載の光起電力測定システム。
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