JP2015033405A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影画像の輝度情報から遮光期間と読み出し期間の間のずれを把握し、ローリングシャッタの駆動タイミングを調整して二重露光を防止できる撮像装置を提供する。【解決手段】調光機構27を介してランプ25からの光をライトガイド28に供給し被写体に向けて間欠的に照射する。ローリングシャッタを駆動し、遮光期間中に撮像素子14から画像信号を読み出す。キャリブレーション開始とともに映像処理部17から疑似的な黒画面信号を出力し、ロータリシャッタの開口を最大にし、第1画像を取得する。続く第2画像の読み出し期間中にランプ25をオフし、第2画像を取得するとともに、ランプ25をオフしたまま第2画像に続く第3画像を取得する。第1、第2、第3画像の輝度情報の変化から、遮光期間と読み出し期間の間のずれ方向およびずれ量を算出し、ずれ方向、ずれ量からローリングシャッタの読み出し期間をずらし遮光期間に合わせる。【選択図】図1

Description

本発明は、間欠的に照射される照明光により被写体の撮影を行う撮像装置に関する。
例えば電子内視鏡では、ライトガイドから遮光された空間内に照明光を照射して被写体の撮影が行われる。そのためこのような電子内視鏡では、照明光の照射時間を制御することで露光量を調整することができる。電子内視鏡の照明の調光機構としては、光源とライトガイドの間に配置されるロータリシャッタが知られている。ロータリシャッタは、一体的に回転される2枚の円盤の外周に沿って円弧状の開口が設けられ、重ねた円盤同士の回転位置を調整することで、開口の円弧長を調整する。光源からの光は、この開口を通してライトガイドへ供給され、開口の円弧長に応じて光の照射時間が制御される(特許文献1)。
特開2008−110010号公報
一方、近年ではCMOSイメージセンサを用いた電子内視鏡も提案されている。CMOSイメージセンサは、ローリングシャッタを用いるため、ロータリシャッタを用いた光源とともに利用する場合には、CMOSイメージセンサからの読み出しを、ロータリシャッタが光源からの光を遮っている期間(遮光期間)に行う必要がある。
しかし、読み出し画素数が多い場合や、露光期間を十分にとる必要がある場合などには、ロータリシャッタの遮光期間がCMOSイメージセンサの読み出し期間に近づき、同じ長さになる場合がある。また、ロータリシャッタを用いる構成では、遮光期間はロータリシャッタの組み付け精度のバラツキにより、そのタイミングは一般に予定されるタイミングからずれる。そのためロータリシャッタによる遮光期間とCMOSイメージセンサの読み出し期間が等しいときに遮光期間のタイミングがずれると、読み出し期間の一部が露光期間に重なり二重露光が発生する。
本発明は、間欠的に照射される照明光の下、ローリングシャッタを用いて被写体を撮影する撮像装置において、二重露光を防止することを課題としている。
本発明の撮像装置は、光源からの光を間欠的に照射する照明用光学系と、ローリングシャッタを用いた読み出しを行う撮像素子と、ローリングシャッタによる読み出し期間中に照明用光学系からの光の照射を停止する照明停止手段と、光の照射が停止される読み出し期間に読み出される第2画像と、その前後の読み出し期間に読み出される第1および第3画像の輝度情報を取得する輝度情報取得手段と、この輝度情報に基づき、照明用光学系の遮光期間と読み出し期間の間におけるずれ方向およびずれ量を算出するずれ算出手段とを備えたことを特徴としている。
撮像装置は更に、算出されたずれ方向およびずれ量から、読み出し期間のタイミングを調整し、読み出し期間を遮光期間に合わせるタイミング調整手段を備え、第2画像の輝度情報が第1画像の輝度情報と異なるとき、読み出し期間の開始が早められ、第3画像の輝度情報が第1画像の輝度情報と異なるとき、読み出し期間の開始が遅延される。ずれ量は、例えば垂直ライン方向において輝度が変化する水平ライン番号に基づき算出される。
光の照射は、例えば光源を消灯することにより停止される。また照明用光学系はロータリシャッタを用い、例えばロータリシャッタで光を遮光することにより光の照射が停止される。輝度情報は、例えば画面中央部の垂直ラインに沿った画素の輝度に基づく値である。
本発明の電子内視鏡装置は、上記何れかの撮像装置を備えたことを特徴としている。
また本発明のずれ検出方法は、光源からの光を間欠的に照射し、撮像素子からローリングシャッタを用いた読み出しを行い、ローリングシャッタによる読み出し期間中に照明用光学系からの光の照射を停止し、光の照射が停止される読み出し期間に読み出される第2画像と、その前後の読み出し期間に読み出される第1および第3画像の輝度情報を取得し、輝度情報に基づき、照明用光学系の遮光期間と読み出し期間の間におけるずれ方向およびずれ量を算出することを特徴としている。
本発明によれば、間欠的に照射される照明光の下、ローリングシャッタを用いて被写体を撮影する撮像装置において、二重露光を防止することができる。
本発明の一実施形態である電子内視鏡システムの構成を示すブロック図である。 絞り羽およびロータリシャッタを備える本実施形態の調光機構の構成を示す平面図である。 ロータリシャッタの遮光期間とローリングシャッタの読み出し期間が略一致しかつ適正なタイミングに維持される場合のタイミングチャートである。 ロータリシャッタの回転がローリングシャッタの読み出し期間に対して進角しているときのタイミングチャートである。 ロータリシャッタの回転がローリングシャッタの読み出し期間に対して遅角しているときのタイミングチャートである。 ロータリシャッタの回転が進角しているときに、本実施形態のキャリブレーション処理を適用したときの画面の輝度変化を模式的に示すタイミングチャートである。 ロータリシャッタの回転が遅角しているときに、本実施形態のキャリブレーション処理を適用したときの画面の輝度変化を模式的に示すタイミングチャートである。 本実施形態のキャリブレーション処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態である撮像装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮像装置は電子内視鏡システム10であり、電子内視鏡システム10は、電子スコープ(電子内視鏡)11と、電子スコープ11が着脱自在に接続されるプロセッサ装置12と、プロセッサ装置12から出力される画像を表示するモニタ13とから主に構成される。
電子スコープ11は、コネクタ部11Aを介してプロセッサ装置12に接続され、コネクタ部11Aには、例えば挿入部先端に設けられた撮像素子14からの画像信号を処理する前段信号処理部15、処理された画像を一時的に記憶するフレームメモリ16、フレームメモリ16からの映像信号を処理して、プロセッサ装置12の前段信号処理部22へと出力する映像処理部17が設けられる。なお本実施形態において、撮像素子14は、例えばCMOSイメージセンサなど、ローリングシャッタを用いる撮像素子である。
コネクタ部11Aには、更にタイミングコントローラ18、システムコントローラ19、ずれ算出部20が設けられる。撮像素子14は、タイミングコントローラ18からの駆動信号により制御され、フレームメモリ16からの映像信号の出力もタイミングコントローラ18によって制御される。ずれ算出部20は、後述するようにフレームメモリ16の画像データから、照明光の遮光期間と撮像素子14の画像読出しタイミングのずれを算出し、そのずれをタイミングコントローラ18へ通知する。なお、タイミングコントローラ18は、システムコントローラ19により制御され、システムコントローラ19は、プロセッサ装置12のシステムコントローラ21と通信を行う。
一方、プロセッサ装置12の前段信号処理部22へ出力された電子スコープ11からの画像信号は、所定の信号処理が施された後、プロセッサ装置12のフレームメモリ23に一時的に記憶され、順次後段映像信号処理部24を介して所定の映像信号に変換され、モニタ13等の出力装置に出力される。なお前段信号処理部22、フレームメモリ23、後段映像信号処理部24の駆動は、タイミングコントローラ25からのクロック信号に基づいて制御され、タイミングコントローラ25は、システムコントローラ21によって制御される。
プロセッサ装置12は、ランプ25を含む照明用光学系を備え、ランプ25からの光は、集光レンズ26および調光機構27を介して、プロセッサ装置12に装着された電子スコープ11のライトガイド28へ供給される。ライトガイド28へ入射した光は、ライトガイド28内を伝送され、挿入部先端から照明光として照射される。
ランプ25へは、システムコントローラ21によりそのオン/オフが制御されるランプ電源29から電力が供給される。調光機構27は、駆動装置30により駆動され、駆動装置30の動きはドライバ31により制御される。ドライバ31には、前段信号処理部22から最新の画像の輝度情報が入力され、後述するようにこの輝度情報に基づき駆動装置30を制御し、調光機構27のステータスを制御する。
なお、プロセッサ装置12の前面には、フロントパネル(Fパネル)32が設けられ、システムコントローラ21は、フロントパネル32のスイッチ操作に基づいて、スイッチ操作に対応した各種制御/設定を行う。
図2は、本実施形態で使用される調光機構27を、ランプ25、集光レンズ26、ライトガイド28を結ぶ光軸方向に見た図であり、ランプ25からの有効光束の断面が破線Lで示される。なお本実施形態において、調光機構27は、絞り羽根33とロータリシャッタ34とから構成される。
絞り羽根33は、その一端が光軸に平行な回動軸O1に軸支され、駆動装置30のモータによりその回動位置が調整される。アームの他端には、回動時に光束Lを垂直に横切る略円弧板形状を呈する羽本体33Aが設けられる。羽本体33Aには回動位置に応じて光束Lの一部または全部を透過可能な円弧に沿った開口(または切り欠き)33Bが設けられる。すなわち絞り羽根33の回動位置を調整することにより、開口部33Bを透過する光量が調整される。なお開口33Bは、絞り羽根33による光束Lの遮光率が回動位置に応じて例えば0%〜100%まで変化する形状とされる。
ロータリシャッタ34は、例えば回転軸O2を中心に軸支される一対の略同じ大きさの円板34A、34Bから構成され、両円板34A、34Bは、駆動装置30のモータにより回転軸O2の周りに回転可能である。円板34A、34Bは、同軸的に密接して配置され、それぞれ周縁部に沿って円弧状の開口(または切り欠き)35A、35Bが設けられる。開口35A、35Bの中心角は各々180°未満であり、例えば両開口35A、35Bの径方向の位置、形状、寸法は略同一である。また、開口35A、35Bの径方向の幅は有効光束Lの径よりも僅かに大きく設定される。なお、回転軸O2は、開口35A、35Bの中心円弧が光束Lの中心軸と交わるように配置される。
円板34A、34Bの一方は他方に対して回転可能であり、例えば両開口35A、35Bが略完全に重なる位置から両者が略重ならない位置までの間の任意の角度で設定可能である。すなわち、円板34A、34Bの相対回転角を調整することで、両開口35A、35Bが重なる角度が調整され、開口35A、35Bが重なる領域が、ロータリシャッタ34のシャッタ窓35を形成する。
絞り羽根33、ロータリシャッタ34を介してライトガイド28に入射した光は、ライトガイド28内を導光され、電子スコープ11の挿入部先端から照明レンズを通して照射される。すなわち、絞り羽根33の回動位置、ロータリシャッタ34の回転速度および開口部の大きさを制御することで、一定の周期、一定露光期間、一定光量で照明光がライトガイド28から間欠的に照射される。
図3は、ロータリシャッタ34による遮光期間Tsの長さが撮像素子(CMOS)14の読み出し期間Trに等しく、かつ遮光期間Tsと読み出し期間Trのタイミングが適正に維持されるときのタイミングチャートである。図3(a)は時間(秒)、図3(b)は、垂直同期信号VD、図3(c)はロータリシャッタ(RS)の開口35が光路を横切るタイミング、図3(d)は撮像素子14に対する読出し制御信号、図3(e)は、露光期間Teに露光される撮像素子14の水平ラインと、遮光期間Tsに読み出される読出しラインの関係を示す。
図3(c)に示されるように、開口35が光束Lを横切る期間が撮像素子14の露光期間Teとなり、2つの露光期間Te、Teに挟まれる期間が遮光期間Tsとなる。図3(d)に示されるように、CMOSイメージセンサ14への読み出し制御信号は、遮光期間Tsに合わせて出力され、読み出し期間Trに第1水平ランから第n水平ラインまでが順次読み出される(ローリングシャッタ動作S)。
次に、遮光期間Tsの長さが撮像素子14の読み出し期間Trに等しいが、ロータリシャッタ34の組み付けに存在するばらつきDにより、ロータリシャッタ34の回転が読出し制御信号に対して僅かに早いまたは遅いときの様子(進角または遅角した状態)を図4、図5のタイミングチャートに示す。
図4(c)は、ロータリシャッタ(RS)の開口35が光路を横切るタイミングが適正な場合(図3(c)の場合)を示す。一方、図4(d)は、開口35が光路を横切るタイミングが時間dだけ早い場合を示している。このとき、遮光期間TAs0、TAs1に挟まれる露光期間TAe1において露光EA1が行われるが、領域A1に含まれる水平ラインのデータは読み出し期間Tr0において、1つ前の画像の画像データとともに読み出されてしまう。同様に遮光期間TAs1、TAs2に挟まれる露光期間TAe2の露光EA2の領域A2に含まれる水平ラインの画像データは、露光EA1で得られたデータを読み出すための読み出し期間Tr1において、露光EA1で得られたデータとともに読み出されてしまう。すなわち、ロータリシャッタ34が進角しているとき、画面の下側の水平ラインが二重露光となる。
図5(c)は、ロータリシャッタ(RS)の開口35が光路を横切るタイミングが適正な場合(図3(c)の場合)、図5(d)は、開口35が光路を横切るタイミングが時間dだけ遅い場合を示している。このとき、遮光期間TBs0、TBs1に挟まれる露光期間TBe1において露光EB1が行われるが、領域B1に含まれる水平ラインの画像データに関しては、露光期間TBe1が完了する前に読み出し期間Tr1の読み出しが開始されてしまう。また、露光EB2の領域B2に含まれる水平ラインの画像データには、読み出し期間Tr1と重複する露光EB1の領域B1において生成される信号が含まれる。すなわち、ロータリシャッタ34が遅角しているとき、画面の上側の水平ライが二重露光となる。
本実施形態では、図4、図5で示されるずれ(進角、遅角)を画像データから検出し、撮像素子14の読み出し期間Trを露光期間Teに一致させる。
図6〜図8を参照して撮像素子14における読み出しタイミングの調整を行う本実施形態のキャリブレーション処理について説明する。なお本実施形態のキャリブレーション処理は、例えばホワイトバランス調整時に起動され、電子スコープ11の挿入部先端がホワイトバランス治具(内部が白色の円筒)に挿入された状態で実行される。
図6は露光期間Teが読み出し期間Trよりも早い場合、すなわちロータリシャッタ34の回転が進角している場合のキャリブレーション処理における各画面の露光状態の変化を示すタイミングチャートであり、図7は露光期間Teが読み出し期間Trよりも遅い場合、すなわちロータリシャッタ34の回転が遅角している場合のキャリブレーション処理における各画面の露光状態の変化を示すタイミングチャートである。また、図8は本実施形態のキャリブレーション処理のフローチャートである。
キャリブレーション処理は、ロータリシャッタ34の開口35を最大にした状態で照明光を照射して撮像した少なくとも1画面分の画像データを読み出した後、ランプ25をオフ、あるいは開口35を閉じ、または絞り羽根33で光を遮光して少なくとも2画面分の画像データを読み出して行われる。
図6では、露光EA1において蓄積された画像信号を、読み出し期間Tr1において画像MA1として読み出し、続く露光EA2において蓄積された画像信号を、読み出し期間Tr2において画像MA2として読み出すとともに、読み出し期間Tr2の所定のタイミングt0(例えば略真中)でランプ25を消灯(オフ)する。ロータリシャッタ34の回転が進角している場合、画像MA1までの画像は、二重露光されているもののその明るさは画面全体で略均一である。一方、露光EA2による画像MA2は、読み出し期間Tr2において露光されないので、画像MA2では領域A2に含まれる水平ラインの露光量が他の水平ラインよりも低くなり、二重露光されていた画面の下側の領域が他の水平ラインよりも暗くなる。そのため、図6(e)の画面変化が検出されるとき、ロータリシャッタ34の回転が進角していると考えられ、ずれ時間dは明るさが変化する(暗くなる)水平ラインのライン番号maから算出できる。
ロータリシャッタ34の回転が遅角している図7の場合には、露光EB1において蓄積された画像信号が、読み出し期間Tr1において画像MB1として読み出され、続く露光EB2において蓄積された画像信号が、読み出し期間Tr2において画像MB2として読み出される。そして、図6の場合と同様に、読み出し期間Tr2の所定のタイミングt0でランプ25がオフされる。ロータリシャッタ34の回転が遅角している場合、画像MB2までの画像の明るさは画面全体で略均一である。しかし、読み出し期間Tr2の次のフレーム(あるいはフィールド)では、光が照射されず撮像素子14は露光されていないので、読み出し期間Tr3で読み出される画像MB3では、露光EB2の領域B2でのみ電荷が蓄積され、領域B2に含まれる水平ライン(上側のライン)のみが明るくなり、その他の領域は略黒レベルとなる。したがって、図7(e)の画面変化が検出されるとき、ロータリシャッタ34の回転が遅角していると考えられ、ずれ時間dは明るさが変化する(暗くなる)水平ラインのライン番号mbから算出できる。
すなわち、キャリブレーション処理において、ランプ25を消灯した直後に得られる画像に変化が見られるときには、読み出し期間Trの開始をライン数maに対応する時間d分早めれば、ロータリシャッタ34による遮光期間Tsと読み出し期間Trの間のずれがなくなり適正な露光が行われ、ランプ25を消灯した直後から2番目に得られる画像になって初めて変化がみられるときには、読み出し期間Trの開始をライン数mbに対応する時間d分遅らせれば、ロータリシャッタ34による遮光期間Tsと読み出し期間Trの間のずれがなくなり適正な露光が行われる。
次に図1、図2および図8を参照して本実施形態のキャリブレーション処理について説明する。前述したように、キャリブレーション処理は、例えばホワイトバランス処理の所定のタイミングで開始される(例えばホワイトバランス処理終了直後)、ステップS100では、電子スコープ11において、フレームメモリ16から画像処理部17への画像信号の出力を、ずれ算出部20へと切り替える。またこのとき、ロータリシャッタ(RS)34の開口35を最大にするため、画像処理部17からは黒い画面(全画面黒レベル)に対応する疑似画像信号がプロセッサ装置12の前段信号処理部22へと出力される。すなわち、前段信号処理部22では、画面が暗いと判断され、ドライバ31は開口35を広げるように駆動装置30を制御する。
ステップS102では、撮像素子14から画像信号(センサ信号)が読み出され、ロータリシャッタ34の最大開口時の画像(例えば図6の画像MA1または図7の画像MB1)が取得される。また、このとき同画像の輝度情報が、明るさの基準として、例えばずれ算出部20に設けられたメモリに保存される。なお、輝度情報は、例えば同画像の垂直方向の輝度変化を内在するものであればよく、例えば垂直方向の一部のライン(例えば中心ライン)に沿った輝度値、または中心ライン付近の複数ラインを用いた平均輝度値あってもよく、本実施形態では中心ラインの輝度値平均αが保存される。
ステップS104では、読み出し期間Tr2において、最大開口で露光された次の画面(フレーム、フィールドなど)の画像信号(図6、図7の画像MA2またはMB2の画像信号)の読み出しを開始するとともに、読み出し期間Tr2の途中(図6、図7のt0)の所定のタイミングで、ランプ25を消灯する。すなわち、電子スコープ11のシステムコントローラ19からプロセッサ装置12のシステムコントローラ21へランプ電源29をオフするように、あるいはロータリシャッタ(RS)34の停止するように指示する。
ステップS106では、読み出し期間Tr2で読み出される画像(MA2またはMB2)の輝度情報が取得され、ステップS102と同様に、ずれ算出部20のメモリに中心ラインの輝度値平均βが保存される。そしてステップS108において、読み出し期間Tr3で読み出される次の画像の(図7のMB3などの画像信号)が読み出され、同画像の輝度情報である中心ラインの輝度値平均γがずれ算出部20のメモリに保存される。
ステップS110では、輝度値平均α、β、γの大小がずれ算出部20で比較される。略α=β=γのとき、ロータリシャッタ34の回転とローリングシャッタの駆動タイミングは適正であり、遮光期間と読み出し期間の間にずれがないので、本キャリブレーション処理は直ちに終了する。
一方、α、β、γの何れかの値が異なるとき、ステップS112において、例えばズレ算出部20で、ロータリシャッタ34の回転が進角方向にずれているのか、遅角方向にずれているのかが判定されるとともに、図6、図7を参照して説明したように、輝度が変化する水平ライン番号ma、mbからずれ量を算出する。そしてステップS114において、検出されたずれ方向、ずれ量に基づき撮像素子14の読み出し制御信号の出力タイミングがシフトされる。すなわち、α≠βであれば、図6の状態にあり、水平ラインma分、読み出し期間Trの開始が早められ、α=β、α≠γであれば、図7の状態にあり、水平ラインmb分、読み出し期間Trの開始が遅延され、本キャリブレーション処理は終了する。
以上のように、本実施形態によれば、撮影される画像の輝度情報のみから、ローリングシャッタとロータリシャッタの間のずれを高精度に把握でき、ローリングシャッタの駆動タイミングを調整して二重露光を防止することができる。なお、本実施形態は、読み出し期間が遮光期間よりも短いときにも適用でき、その場合、読み出し期間が遮光期間内に収まるように調整が行われる。
10 電子内視鏡システム
11 電子スコープ(電子内視鏡)
12 プロセッサ装置
13 モニタ
14 撮像素子(CMOS)
15 前段信号処理部
16 フレームメモリ
17 映像処理部
18 タイミングコントローラ
19 システムコントローラ
20 ずれ算出部
21 システムコントローラ
22 前段信号処理部
25 ランプ
26 集光レンズ
27 調光機構
28 ライトガイド
29 ランプ電源
30 駆動装置
31 ドライバ

Claims (10)

  1. 光源からの光を間欠的に照射する照明用光学系と、
    ローリングシャッタを用いた読み出しを行う撮像素子と、
    前記ローリングシャッタによる読み出し期間中に前記照明用光学系からの光の照射を停止する照明停止手段と、
    前記光の照射が停止される読み出し期間に読み出される第2画像と、その前後の読み出し期間に読み出される第1および第3画像の輝度情報を取得する輝度情報取得手段と、
    前記輝度情報に基づき、前記照明用光学系の遮光期間と前記読み出し期間の間におけるずれ方向およびずれ量を算出するずれ算出手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 算出された前記ずれ方向および前記ずれ量から、前記読み出し期間のタイミングを調整し、前記読み出し期間を前記遮光期間に合わせるタイミング調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2画像の輝度情報が前記第1画像の輝度情報と異なるとき、前記読み出し期間の開始を早めることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第3画像の輝度情報が前記第1画像の輝度情報と異なるとき、前記読み出し期間の開始を遅延させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記ずれ量が、垂直ライン方向において輝度が変化する水平ライン番号に基づき算出されることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記光の照射が、前記光源を消灯することにより停止されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記照明用光学系がロータリシャッタを用い、前記ロータリシャッタで前記光を遮光することにより前記光の照射が停止されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記輝度情報が、画面中央部の垂直ラインに沿った画素の輝度に基づくことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の撮像装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れかに記載の撮像装置を備えることを特徴とする電子内視鏡装置。
  10. 光源からの光を間欠的に照射し、
    撮像素子からローリングシャッタを用いた読み出しを行い、
    前記ローリングシャッタによる読み出し期間中に前記照明用光学系からの光の照射を停止し、
    前記光の照射が停止される読み出し期間に読み出される第2画像と、その前後の読み出し期間に読み出される第1および第3画像の輝度情報を取得し、
    前記輝度情報に基づき、前記照明用光学系の遮光期間と前記読み出し期間のずれ方向およびずれ量を算出する
    ことを特徴とするずれ検出方法。
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