JP2015033078A - 通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】通話部を使用中に予め定めた時間内で他の通話部に精度よく切替える。
【解決手段】通信端末は、各々が、異なる通信回線を経由して通話するための複数の通話部と、複数の通話部を切替える制御部(7)と、を備え、制御部は、通話のために通信回線が接続されている時間を計測する接続時間計測部と、通話部の切替えに要する切替時間を取得する時間取得部と、を含む。制御部は、複数の通話部のうちの1つの通話部による通話中に、接続時間計測部による計測時間が、予め定めた時間と切替時間との差よりも長いと判定した場合に、通話が継続されるよう当該1つの通話部から他の通話部に切替えるように構成される。
【選択図】図2
【解決手段】通信端末は、各々が、異なる通信回線を経由して通話するための複数の通話部と、複数の通話部を切替える制御部(7)と、を備え、制御部は、通話のために通信回線が接続されている時間を計測する接続時間計測部と、通話部の切替えに要する切替時間を取得する時間取得部と、を含む。制御部は、複数の通話部のうちの1つの通話部による通話中に、接続時間計測部による計測時間が、予め定めた時間と切替時間との差よりも長いと判定した場合に、通話が継続されるよう当該1つの通話部から他の通話部に切替えるように構成される。
【選択図】図2
Description
本発明は通信端末に関し、特に、異なる種類の通話機能を備える通信端末に関する。
携帯電話サービスを提供している携帯通信キャリア(以下、単にキャリアという)を、切換えながら利用する方法が各種提案されている。
通信品質が所定の通信品質レベル以下となったときに最適な音声通信方式に切替える技術が特許文献1(国際公開第2013/046691号)および特許文献2(特開2006−005772号公報)、および特許文献3(特開2009−105937号公報)に開示される。また、特許文献4(特開平10−155034号公報)には、あらかじめ設定された時間だけ接続が継続した場合に、電話回線を介した通信を、インターネットを介した通信に切替える技術が開示される。
一般に、キャリア毎に異なる料金体系のサービスが提供されている。あるキャリアは月々決められた回数までどこに電話をかけても定額料金で提供するサービスを提供する。但し、一回当たりの通話時間があらかじめ決められており、その通話時間以内が定額料金の範囲となる。あらかじめ決められた通話時間を超えると超過分に課金されるというものである。通話定額サービスを利用する場合に、定額料金が適用される時間を超えて通話をする場合には、ビープ音やバイブによって警告が通知される、または、自動的に通話を切断するといった方法が考えられる。
しかし、途中で通話を切断してしまうと会話の用件が終わっていない場合には電話をかけ直さなければならないため、ユーザの手間が増える。
上記の特許文献1〜3により提案される方法では、通話などの音声通信方式を切替える方法を提案するが、通話定額サービスを利用して通話料金を安く抑えるという技術を提供するものではない。
また、特許文献4では、予め設定された時間に基づいて、電話回線を介した通信をインターネット経由の通信に切替えるが、切替えに要する時間を考慮していないために、予め設定された時間を超えて、電話回線を介した通信が継続するおそれがあり、確実性に優れない。
それゆえに本発明の目的は、複数の通信部を切替えて使用する場合に、一の通話部を使用中に予め定めた時間内で他の通話部に精度よく切替えることができる通信端末を提供することである。
この発明のある局面に従う通信端末は、各々が、異なる通信回線を経由して通話するための複数の通話部と、複数の通話部を切替える制御部と、を備え、制御部は、通話のために通信回線が接続されている時間を計測する接続時間計測部と、通話部の切替えに要する切替時間を取得する時間取得部と、を含む。制御部は、複数の通話部のうちの1つの通話部による通話中に、接続時間計測部による計測時間が、予め定めた時間と切替時間との差よりも長いと判定した場合に、通話が継続されるよう当該1つの通話部から他の通話部に切替えるように構成される。
本発明によれば、通話中に、接続時間計測部による計測時間が、予め定めた時間と切替時間との差よりも長いと判定した場合に、通話が継続されるよう通話部を切替えるから、予め定めた時間内で他の通話部に精度よく切替えられる。
以下本発明の実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。なお、同一の構成要素には各図において同一の符号を付し、詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態では、通信端末として、スマートフォン、携帯電話、タブレット型端末などの携帯可能な移動体端末を説明するが、移動体端末に限定されず通信機能を有する据置型の情報処理端末であってもよい。
[実施の形態1]
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る移動体端末が使用する通信ネットワークの一例を示す図である。図1を参照して、通信ネットワークは、移動体端末1と対向機1A、インターネット200を経由した通信網、PHS(Personal Handy Phone System)電話網300およびW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)電話網400を経由した通信網、および異なる通信網を接続するためのIGS(Interconnecting Gateway Switch:ゲート交換機)130を備える。IGS130は、インターネット200とPHS電話網300とを接続するIGSと、W−CDMA電話網400とPHS電話網300とを接続するIGSとを含む。さらに、通信ネットワークは、インターネット200に接続されるユーザID(Identifier)管理サーバ140および無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント120a,120b、ならびにW−CDMA電話網400に接続される基地局110およびPHS電話網300に接続される基地局300を備える。ユーザID管理サーバ140は、図示しないメモリを利用して、ユーザIDとIP(Internet Protocol)アドレスをひもづけて管理する機能を有する。なお、通信ネットワークにおける移動体端末1の台数は、2台に限定されず、実際には3台以上が接続される。
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る移動体端末が使用する通信ネットワークの一例を示す図である。図1を参照して、通信ネットワークは、移動体端末1と対向機1A、インターネット200を経由した通信網、PHS(Personal Handy Phone System)電話網300およびW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)電話網400を経由した通信網、および異なる通信網を接続するためのIGS(Interconnecting Gateway Switch:ゲート交換機)130を備える。IGS130は、インターネット200とPHS電話網300とを接続するIGSと、W−CDMA電話網400とPHS電話網300とを接続するIGSとを含む。さらに、通信ネットワークは、インターネット200に接続されるユーザID(Identifier)管理サーバ140および無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント120a,120b、ならびにW−CDMA電話網400に接続される基地局110およびPHS電話網300に接続される基地局300を備える。ユーザID管理サーバ140は、図示しないメモリを利用して、ユーザIDとIP(Internet Protocol)アドレスをひもづけて管理する機能を有する。なお、通信ネットワークにおける移動体端末1の台数は、2台に限定されず、実際には3台以上が接続される。
移動体端末1は、PHS電話網300を経由した通話機能(以下、PHS通話ともいう)とデータ通信網であるインターネット200を経由した通話機能(以下、インターネット通話ともいう)を有する。移動体端末1は、PHS電話網300を経由した通話に対して上記の通話定額サービスが適用されるものとする。対向機1Aは、W−CDMA網400を経由した通話機能とインターネット200を経由したインターネット通話の機能を有する。
図1の通信ネットワークでは、インターネット200上で音声通話を行うための、いわゆるVoIP(Voice over Internet Protocol)が適用される。VoIPは、コンピュータネットワークなどのデータ通信網に適用されるデータ通信プロトコルを利用して、音声情報を伝送し、移動体端末1と対向機1Aとの間でのインターネット通話を可能にする。
移動体端末1および対向機1Aは、無線LANによるデータ通信機能(後述するインターネット通話部74)を搭載することで、無線IP(Internet Protocol)電話機能を有する。無線IP電話機能は、無線LANの基地局である無線LANアクセスポイント120a,120b周辺でインターネット通話を可能にすると共に、ローミング機能の実現により、基地局間を移動しながらのインターネット通話も可能にする。
ここでは、移動体端末1と対向機1Aとの通信を説明する。対向機1Aには、移動体端末1と同様の機能を有した端末を適用することもできる。
動作において、移動体端末1がPHS電話網300を経由したPHS通話を行う場合、最寄りの基地局100、PHS電話網300、IGS130、W−CDMA電話網400、基地局110を経由した無線通信路であるパスが確立される。インターネット通話を行う場合にはIPパスが確立される。一般的には、移動体端末1は、ユーザID管理サーバ140と通信することにより、通話したい相手である対向機1AのユーザIDにひもづけされたIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスによって対向機1Aとの通信路であるIPパスを確立する。
ここでは、移動体端末1と対向機1AのユーザIDと、これにひもづけされたIPアドレスが、ユーザID管理サーバ140の図示されないメモリに登録されているものとし、また、移動体端末1は対向機1AのユーザIDを予め取得しているものとする。移動体端末1が対向機1Aとインターネット200を経由したインターネット通話を行う場合、移動体端末1はユーザID管理サーバ140から対向機1AのIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスを使って、無線LANアクセスポイント120a、インターネット200、および無線LANアクセスポイント120bを経由するIPパスを確立する。
<移動体端末の構成>
図2は、本発明の実施の形態1に係る移動体端末のブロック構成を示す図である。図2を参照し、移動体端末1は、CPU(Central Processing Unit)9、タイマ10、メモリなどを有するマイクロプロセッサに相当する制御部7、無線通信を制御するための通信制御部8を備える。さらに、制御部7に接続されたキーなどの操作部2、ディスプレイに相当する表示部3、ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などの揮発性および不揮発性のメモリからなる記憶部4、スピーカなどの音声出力部5、およびマイクなどの音声入力部6を備える。操作部2はユーザの操作内容を受付けるためのキー,ボタンなどからなり、操作部2と表示部3とは一体的に構成されてタッチパネルとして機能するとしてもよい。また、制御部7には、メモリドライバ7aが接続される。メモリドライバ7aは、外部からカード型記憶媒体であるメモリカード7bが着脱自在に装着される。メモリカード7bが装着されると、制御部7の制御指令に従いメモリカード7bについてデータの読み書きを行う。
図2は、本発明の実施の形態1に係る移動体端末のブロック構成を示す図である。図2を参照し、移動体端末1は、CPU(Central Processing Unit)9、タイマ10、メモリなどを有するマイクロプロセッサに相当する制御部7、無線通信を制御するための通信制御部8を備える。さらに、制御部7に接続されたキーなどの操作部2、ディスプレイに相当する表示部3、ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などの揮発性および不揮発性のメモリからなる記憶部4、スピーカなどの音声出力部5、およびマイクなどの音声入力部6を備える。操作部2はユーザの操作内容を受付けるためのキー,ボタンなどからなり、操作部2と表示部3とは一体的に構成されてタッチパネルとして機能するとしてもよい。また、制御部7には、メモリドライバ7aが接続される。メモリドライバ7aは、外部からカード型記憶媒体であるメモリカード7bが着脱自在に装着される。メモリカード7bが装着されると、制御部7の制御指令に従いメモリカード7bについてデータの読み書きを行う。
通信制御部8は、アンテナ87を介しPHSプロトコルに従った無線通信をするためのPHS無線部81、アンテナ86を介しWiFi(登録商標:Wireless Fidelity)のプロトコルに従った無線通信をするためのWiFi無線部82、PHS圏外・圏内判定部83、WiFi圏外・圏内判定部84、および回線切断検出部85を含む。
PHS圏外・圏内判定部83は、PHS無線部81がアンテナ87から無線信号を受信すると、受信信号の電界強度を取得し、取得した電界強度と制御部7から与えられる予め定められた電界強度とを比較し、比較結果から、移動体端末1が基地局100と無線通信可能な領域に位置するか否か、すなわちPHS通信圏外か圏内かの判定結果を出力する。
同様に、WiFi圏外・圏内判定部83は、WiFi無線部82がアンテナ86から無線信号を受信すると、受信信号の電界強度を取得し、取得した電界強度と制御部7から与えられる予め定めた電界強度とを比較し、比較結果から、移動体端末1が無線LANアクセスポイント120aと無線通信可能な領域に位置するか否か、すなわちWiFi通信圏外か圏内かの判定結果を出力する。
回線切断検出部85は、PHS通信の期間において、PHS無線部81による受信信号から、PHS電話網300を経由した通信回線の切断を表す信号を検出し、検出結果を出力する。同様に、WiFi通信の期間において、WiFi無線部82による受信信号から、インターネット200を経由した通信回線の切断を表す信号を検出し、検出結果を出力する。通信回線の切断を表す信号は、通信相手の対向機1A側で通話終了時等にオンフック操作されたときに送信される回線切断の信号を示す。
図3は、本発明の実施の形態1に係る移動体端末1の機能構成を示す図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る記憶内容の一例を示す図である。移動体端末1は、キャリアサービス会社との間で、PHS電話網300を経由したPHS通話を通話定額対象にする契約をし、また、インターネット200を経由したインターネット通話も通話定額対象にする契約をしていると想定する。図4を参照し、記憶部4には、PHS電話網300を経由したPHS通話の通話定額時間を示すPHS定額時間データ41、インターネット200を経由したインターネット通話の通話定額時間を示すインターネット定額時間データ42、およびIPパス確立に要する時間長さを示すパス確立時間データ43が格納される。例えば、契約内容が『通話開始から10分までは無料』であることを示す場合には、PHS定額時間データ41およびインターネット定額時間データ42は、“10分”を示す。パス確立時間データ43の取得方法については、後述する。
図3を参照して、移動体端末1の制御部7は、通信処理部70、通話に関する時間をタイマ10の計時データを用いて計測する時間計測部75、計測された時間と記憶部4のPHS定額時間データ41またはインターネット定額時間データ42が示す時間とを比較し、計測時間が定額時間を超えるか否かを判定する超過判定部78を備える。
通信処理部70は、操作部2が受付けたユーザのオフフック操作等に従い通話開始のための処理を行うオフフック処理部71、操作部2が受付けたユーザのオンフック操作等に従い通話終了のための処理を行うオンフック処理部72、PHS無線部81を介してPHS通話を行うためのPHS通話部73、およびWiFi無線部82を介してインターネット通話を行うためのインターネット通話部74を含む。
時間計測部75は、通話に係る回線接続がされている時間を計測するための通話時間計測部76、およびパス確立時間計測部77を含む。通話時間計測部76は、PHS圏外・圏内判定部83からの判定結果が“圏内”であることを示すと判定するとき、PHS通話に係る回線接続時間を計測する。また、WiFi圏外・圏内判定部84からの判定結果が“圏内”であることを示すと判定するとき、インターネット通話に係る回線接続時間を計測する。このように、移動体端末1の制御部7は、通話中に、受信信号の電界強度と予め定めた電界強度とを比較し、比較結果から、通話時間計測部76による回線接続時間の計測を一時停止させるか否かを判定するように構成される。
パス確立時間計測部77は、PHS圏外・圏内判定部83からの判定結果が“圏内”であることを示すと判定するとき、IPパス確立に要する時間を計測する。図3の各部の機能は、プログラムまたは回路、またはこれらの組合わせにより実現される。
なお、図2〜図4に示す移動体端末1の構成は、対向機1Aも同様に適用することが可能である。
<通信シーケンス>
図5、図6および図7は、本発明の実施の形態1に係る通信シーケンスの一例を示す図である。通信シーケンスを参照して、移動体端末1と対向機1Aとの間で、PHS通話とインターネット通話を切替えて通話を継続する方法を説明する。なお、移動体端末1と対向機1Aは、PHS圏内およびWiFi圏内であって、且つ無線LANアクセスポイント120a,120bと通信可能な場所に位置していると想定する。
図5、図6および図7は、本発明の実施の形態1に係る通信シーケンスの一例を示す図である。通信シーケンスを参照して、移動体端末1と対向機1Aとの間で、PHS通話とインターネット通話を切替えて通話を継続する方法を説明する。なお、移動体端末1と対向機1Aは、PHS圏内およびWiFi圏内であって、且つ無線LANアクセスポイント120a,120bと通信可能な場所に位置していると想定する。
まず、移動体端末1のユーザは、通話を開始するために、操作部2を介してオフフック操作をする。すなわち、対向機1Aの電話番号宛てにPHS通話の発信操作をする(ステップS101)。
オフフック処理部71は、発信操作を受付けると、操作内容に基づく発呼要求をPHS通話部73に出力する。PHS通話部73は、PHS無線部81に発呼要求を送信させる。対向機1Aは、基地局100、PHS電話網300、IGS130、および基地局110を経由して当該発呼要求を受信すると、着信動作を行う(ステップ102)。
対向機1Aのユーザが発呼の着信に応答して、オフフック操作をすると(ステップS103)、対向機1Aから基地局110、IGS130、PHS電話網300および基地局100を経由して、移動体端末1に発呼応答が送信され、移動体端末1と対向機1Aとの間で無線通信パスが確立される。本実施の形態1では、PHS通話を通話定額対象とする契約がなされているため、移動体端末1は通話定額対象の通話を開始したことになる。
移動体端末1では、PHS通話部73が、PHS無線部81を介し対向機1Aからの発呼応答を受信すると、音声入力部6からの音声によるPHS通話が開始される。通話時間計測部76は発呼応答の受信から通話のための回線接続時間の計測を開始し(ステップS104)、計測時間を出力する。
超過判定部78は一定時間ごとに、通話時間計測部76からのPHS通話の計測時間と、記憶部4のPHS定額時間データ41が示す定額時間とを比較し、比較結果から、計測時間が通話定額時間を超過していないかを判定する(ステップS105)。通話定額時間を超過していないと判定した場合は、PHS通話部73はPHS通話を継続する(ステップS105でNO)。
計測時間が通話定額の時間を超過したと判定した場合(ステップS105でYES)、超過判定部78の判定出力に従い、通話時間計測部76は時間の計測を終了し(ステップS106)、インターネット通話部74は、WiFi無線部82を介し、インターネット通話の開始要求信号を送信する(ステップS107)。発信した開始要求信号には、インターネット通話要求と現在通話中の対向機1AのユーザIDが含まれる。このユーザIDは、記憶部4などに予め格納される。
インターネット通話部74が、インターネット通話の開始要求信号を送信すると、パス確立時間計測部77は、タイマ10の計時データを用いてIPパス確立に要する時間の計測を開始する(ステップS108)。具体的には、インターネット通話部74は、上記のインターネット通話要求によって、ユーザID管理サーバ140に対し、対向機1AのIPアドレスを問合わせる。ユーザID管理サーバ140は問合わせに応じて、対向機1AのユーザIDをキーにメモリを検索し、ひも付けされた対向機1AのIPアドレスを取得し、要求元の移動体端末1に返信する。移動体端末1のインターネット通話部74は、受信したIPアドレスを使って対向機1A宛てにインターネット通話の接続要求を送る。対向機1Aから、当該接続要求に対応の接続応答を受信すると、移動体端末1と対向機1Aとの間でインターネット200を経由したIPパスが確立される。IPパスが確立されたとき、両者間でインターネット通話が可能な状態となる。
対向機1Aから、接続要求に対応の接続応答を受信したとき、すなわちIPパスが確立されたと判定されたとき、パス確立時間計測部77は時間計測を終了する(ステップS109)。パス確立時間計測部77による計測されたIPパス確立に要した時間は、パス確立時間データ43として記憶部4に格納される。
IPパスが確立されたと判定されると、オンフック処理部72は、PHS電話網300を経由した通話回線を切断するオンフック処理を行う(ステップS110)。このオンフック処理によりPHS通話の回線切断がされると、音声入力部6からの音声は、PHS通話部73から、インターネット通話部74に入力されるように切替えられる。インターネット通話部74は、音声を入力しインターネット通話を開始する(ステップS111)。
対向機1Aは、上記の接続応答の送信の後に、PHS通話の回線切断信号を受信するとPHS通話を中断し、インターネット通話に切替える。
移動体端末1では、PHS通話からインターネット通話に切替わると、通話時間計測部76はタイマ10からの計時データに基づきインターネット通話のための回線接続時間の計測を開始し(ステップS112)、計測時間を出力する。
超過判定部78は一定時間ごとに、通話時間計測部76からのインターネット通話の計測時間と、記憶部4のインターネット定額時間データ42が示す定額時間とを比較し、比較結果から、計測時間が通話定額の時間を超過していないか判定する(ステップS113)。通話定額の時間を超過していないと判定した場合は、インターネット通話部74は、ンターネット通話を継続する(ステップS113でNO)。
計測時間が通話定額の時間を超過したと判定した場合(ステップS113でYES)、通話時間計測部76はインターネット通話のための回線接続時間の計測を終了する(ステップS114)。また、PHS通話部73は、超過判定部78の判定結果に基づき、PHS無線部81に、対向機1Aと通話するための発呼要求を送信させる。発呼要求が、基地局100、IGS130、PHS電話網300、および基地局110を経由して対向機1Aに送られると、対向機1Aは着信動作を行う(ステップ102)。
対向機1Aのオフフック処理部71は、着信に応答して、移動体端末1に発呼応答を送信する。PHS通話部73が発呼応答を受信すると、移動体端末1と対向機1Aとの間で無線通信パスが確立される。無線通信パスが確立されると、すなわち発呼応答を受信すると、インターネット通話部74はインターネット通話を終了し、インターネット200経由のIPパスを切断する(ステップS118)。音声入力部6からの音声は、インターネット通話部74からPHS通話部73に与えられるように切替えられて、PHS通話部73は、入力する音声に基づき、無線通信パスを経由して、PHS通話を開始する(ステップS119)。
その後、ステップS120からステップS127では、PHS通話部73によるPHS通話からインターネット通話部74によるインターネット通話へ切替える処理が示される。ステップS120からステップS127の処理では、ステップS121を除き、ステップS104からステップS111の処理とほぼ同じである。
ステップS121では、超過判定部78は、通話時間計測部76が計測するPHS通話のための回線接続時間が、PHS定額時間データ41が示す時間を超過しているか否かを、パス確立時間データ43に基づき判定する。
具体的には、PHS通話の回線接続時間と、(PHS定額時間−パス確立時間)に従う算出時間とを比較する。比較結果から、PHS通話の回線接続時間が当該算出時間を超過すると判定すると(ステップS121でYES)、通話時間計測部76による時間の計測は終了する。また、インターネット通話部74は、WiFi無線部82を経由してインターネット通話の発信を行なう。インターネット通話の発信を行った後、パス確立時間計測部77は、発信先端末である対向機1AとのIPパス確立に要する時間を計測する(ステップS124〜S125)。IPパス確立が検出されると、パス確立時間計測部77は時間計測を終了し、計測時間を、パス確立時間データ43として記憶部4に格納する。
上記の通信シーケンスは、通話が終了したとき、例えば、通話中に対向機1Aでオフフック操作がされて回線切断検出部85が回線切断信号を受信したときに終了し、通話時間計測部76は時間計測を停止する。
本実施の形態では、PHS通話からインターネット通話に切替える際には、PHS通話定額サービスが適用される時間(PHS定額時間データ41)からパス確立時間データ43が示す時間を差し引いた時間と、計測されているPHS通話の回線接続時間との比較から、PHS通話からインターネット通話に切替えるか否かを判定する。これにより、PHS通話が、PHS通話定額サービスが適用される時間を超えて継続する事態を防止することができる。
[実施の形態2]
ここでは、実施の形態1の変形例が示される。実施の形態1では、ステップS121において、PHS定額時間データ41から差し引きされるパス確立時間データ43は、直前に測定されたIPパス確立に要した時間から取得するとしたが、取得方法はこれに限定されない。パス確立時間計測部77は、例えば、IPパス確立に要した時間の代表値から取得するとしてもよい。つまり、パス確立時間計測部77は計測したパス確立時間を、記憶部4に蓄積して履歴データとして格納するように動作する。そして、格納されている複数のパス確立時間から代表値(平均、最頻値、最大値、最小値など)を算出して取得する。
ここでは、実施の形態1の変形例が示される。実施の形態1では、ステップS121において、PHS定額時間データ41から差し引きされるパス確立時間データ43は、直前に測定されたIPパス確立に要した時間から取得するとしたが、取得方法はこれに限定されない。パス確立時間計測部77は、例えば、IPパス確立に要した時間の代表値から取得するとしてもよい。つまり、パス確立時間計測部77は計測したパス確立時間を、記憶部4に蓄積して履歴データとして格納するように動作する。そして、格納されている複数のパス確立時間から代表値(平均、最頻値、最大値、最小値など)を算出して取得する。
また、実施の形態1では、PHS通話およびインターネット通話の両方が、通話定額対象にされたが、一方のみが通話定額対象であるとしてもよい。その場合には、通話は、通話定額対象の通話方式から開始し、定額時間を超えると判定したときは、他方の非定額対象の通話方式に切替えて通話を継続し、その後、通話定額対象の通話方式に切替えて通話を継続し、定額時間を超えると判定したときは、他方の非定額対象の通話方式に再度、切替えて通話をする。このように、非定額対象の通話方式を有する場合でも、通話定額対象の通話方式と、非定額対象の通話方式とを交互に切替えて通話を継続すれば、通話に係る料金を安くすることができる。
また、実施の形態1では、移動体端末1は、PHS通話とインターネット通話の2種類の通話機能を有するとしたが、通話の種類は、この2種類に限定されず3種類以上であってもよい。
また、通話時間計測部76は、通話中に、PHS圏外・圏内判定部83またはWiFi圏外・圏内判定部84の判定結果から、移動体端末1が圏外に位置していると検出する期間は、計時を一時的に停止して、その後、圏外から圏内に位置したことを検出したとき計時を再開する。
また、PHS通話中に、PHS圏外・圏内判定部83の判定結果から、移動体端末1が圏外に位置していると検出する期間は、PHS通話からインターネット通話に切替えて通話を継続し、逆に、インターネット通話中に、WiFi圏外・圏内判定部84の判定結果から、移動体端末1が圏外に位置していると検出する期間は、インターネット通話からPHS通話に切替えて通話を継続する。
[実施の形態3]
上述した実施の形態では、上記の通信シーケンスに従う通信のためのプログラムは、移動体端末1に付属するメモリカード7bなどのように、コンピュータ(CPU9等)が読取り可能な記録媒体に非一時的に記録させて、プログラム製品として移動体端末1に提供することもできる。あるいは、インターネット200などの各種ネットワークを介して通信制御部8により受信し記憶部4の予め定めた記憶領域へのダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
上述した実施の形態では、上記の通信シーケンスに従う通信のためのプログラムは、移動体端末1に付属するメモリカード7bなどのように、コンピュータ(CPU9等)が読取り可能な記録媒体に非一時的に記録させて、プログラム製品として移動体端末1に提供することもできる。あるいは、インターネット200などの各種ネットワークを介して通信制御部8により受信し記憶部4の予め定めた記憶領域へのダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
提供されるプログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが非一時的に記録された記録媒体とを含む。
本実施の形態では、実施の形態1と2で示した通信の方法を、CPU9に相当するコンピュータを用いて実行するプログラムが提供されるとともに、当該プログラムを記録した機械読取り可能な記録媒体が提供される。
<実施の形態の構成>
実施の形態では、通話定額サービス対象の通信方式を含む複数の通信方式による通話が可能な移動体端末1が提供される。このような移動体端末を使って、定額料金が適用される間は通話定額対象の通信方式で通話を行い、定額料金が適用される時間を超過する場合には、会話を継続したまま他の通信方式による通話に切替える。
実施の形態では、通話定額サービス対象の通信方式を含む複数の通信方式による通話が可能な移動体端末1が提供される。このような移動体端末を使って、定額料金が適用される間は通話定額対象の通信方式で通話を行い、定額料金が適用される時間を超過する場合には、会話を継続したまま他の通信方式による通話に切替える。
さらに、切替時には、他の通信方式による接続が確立するまでの時間を計測する。そして、次回以降の、通話定額対象の通信方式から他の通信方式に切替える際には、計測されている切替えに要する時間を考慮した切替えることによって、定額料金が適用される時間を超える前に、通信方式を切替えることができる。
通信端末(移動体端末1)は、各々が、異なる通信回線を経由して通話するための複数の通話部(PHS通話部73、インターネット通話部74)と、複数の通話部を切替える制御部(制御部7)と、を備え、制御部は、通話のために通信回線が接続されている時間を計測する接続時間計測部(通話時間計測部76)と、通話部の切替えに要する切替時間を取得する時間取得部(パス確立時間計測部77)と、を含む。制御部は、複数の通話部のうちの1つの通話部による通話中に、接続時間計測部による計測時間が、予め定めた時間と切替時間との差よりも長いと判定した場合に(S121でNO)、通話が継続されるよう当該1つの通話部から他の通話部に切替えるように構成される。
好ましくは、時間取得部は、通話中に通話部が切替えられるとき、切替に要する時間を計測する切替時間計測部(S108〜S109)を含む。
好ましくは、切替時間計測部は、通話部が切替えられる毎に切替に要する時間を計測し、切替時間は、切替時間計測部が通話部が切替えられる毎に切替時間計測部によって計測された時間の代表値を示す。
好ましくは、通信回線は、無線通信回線を含み、PHS圏外・圏内判定部83またはWiFi圏外・圏内判定部84は、通話中に、受信信号の強度(電界強度)と予め定めた強度とを比較し、比較結果から、接続時間計測部の計測を停止させるか否かを判定する。
好ましくは、通話部は、データ通信網を経由した通話機能を有するデータ通信網経由通話部(インターネット通話部74)と、電話網を経由した通話機能を有する電話網経由通話部(PHS通話部73)と、を含む。上記の1つの通話部は、データ通信網経由通話部および電話網経由通話部のうちの一方であり、上記の他の通話部は、データ通信網経由通話部および電話網経由通話部のうちの他方である。
<実施の形態の効果>
通話定額サービスが適用される通信方式を利用して通話することができる。また、定額料金が適用される時間を超えた場合に、一旦他の通信方式に切替えた後、再度通話定額が適用される通信方式に戻すように切替えることによって、会話を途切れさせることなく、通話定額サービスの超過分を最小限に抑えることができる。
通話定額サービスが適用される通信方式を利用して通話することができる。また、定額料金が適用される時間を超えた場合に、一旦他の通信方式に切替えた後、再度通話定額が適用される通信方式に戻すように切替えることによって、会話を途切れさせることなく、通話定額サービスの超過分を最小限に抑えることができる。
さらに、他の通信方式による接続が確立するまでの時間を計測しておき、次回、通話定額サービス対象の通信方式から他の通信方式に切替える際、切替えにかかる時間を考慮して切替えることによって、定額料金が適用される通話時間を超える前に通話方式を切替えることができる。
1 移動体端末、1A 対向機、2 操作部、3 表示部、4 記憶部、5 音声出力部、6 音声入力部、7 制御部、8 通信制御部、10 タイマ、41 PHS定額時間データ、42 インターネット定額時間データ、43 パス確立時間データ、75 時間計測部、76 通話時間計測部、77 パス確立時間計測部、78 超過判定部、100,110,300 基地局、120a,120b アクセスポイント、140 ユーザID管理サーバ、200 インターネット、300 PHS電話網、400 W−CDMA電話網。
Claims (5)
- 各々が、異なる通信回線を経由して通話するための複数の通話部と、
前記複数の通話部を切替える制御部と、を備え、
前記制御部は、
通話のために通信回線が接続されている時間を計測する接続時間計測部と、
前記通話部の切替えに要する切替時間を取得する時間取得部と、を含み、
前記制御部は、
前記複数の通話部のうちの1つの通話部による通話中に、前記接続時間計測部による計測時間が、予め定めた時間と前記切替時間との差よりも長いと判定した場合に、通話が継続されるよう当該1つの通話部から他の通話部に切替えるように構成される、通信端末。 - 前記時間取得部は、
前記通話中に前記通話部が切替えられるとき、前記切替に要する時間を計測する切替時間計測部を含む、請求項1に記載の通信端末。 - 前記切替時間計測部は、前記通話部が切替えられる毎に前記切替に要する時間を計測し、
前記切替時間は、前記切替時間計測部が前記通話部が切替えられる毎に前記切替時間計測部によって計測された時間の代表値を示す、請求項2に記載の通信端末。 - 前記通信回線は、無線通信回線を含み、
前記通話中に、受信信号の強度と予め定めた強度とを比較し、比較結果から、前記接続時間計測部の計測を停止させるか否かを判定する、請求項1から3のいずれかに記載の通信端末。 - 前記通話部は、
データ通信網を経由した通話機能を有するデータ通信網経由通話部と、
電話網を経由した通話機能を有する電話網経由通話部と、を含み、
前記1つの通話部は、前記データ通信網経由通話部および前記電話網経由通話部のうちの一方であり、前記他の通話部は、前記データ通信網経由通話部および前記電話網経由通話部のうちの他方である、請求項1から4のいずれかに記載の通信端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013163257A JP2015033078A (ja) | 2013-08-06 | 2013-08-06 | 通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=52518040
Family Applications (1)
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JP2013163257A Pending JP2015033078A (ja) | 2013-08-06 | 2013-08-06 | 通信端末 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015033078A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017046068A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | シャープ株式会社 | 通信装置および通信装置の制御方法 |
JP2019115005A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 株式会社ナカヨ | Ip電話システム、ip電話システムに対応する携帯電話機およびデジタル電話交換機、並びに通信方法 |
-
2013
- 2013-08-06 JP JP2013163257A patent/JP2015033078A/ja active Pending
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