JP2015033014A - 衛星通信シミュレータ及び衛星通信シミュレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】実際の衛星通信回線を模した回線を使用することで、衛星通信回線を用いずとも、実際の衛星通信回線を利用するのと等価な環境で通信機能・システム性能試験を行う衛星シミュレータを提供する。
【解決手段】制御基地地球局及び携帯移動地球局との間で電波を送受信する空中線と、制御基地地球局又は携帯移動地球局から発射される電波を受信し、受信した電波の周波数を所定の周波数へ変換する周波数変換器とを備える擬似衛星通信装置を、当該擬似衛星通信装置から3mで、電波の周波数帯が322MHzを超えて10GHz以下、電界強度が35μV/m以下、又は擬似衛星通信装置から3mの距離で、電波の周波数帯が10GHzを超えて105GHz以下、電界強度が3.5fμV/m以下とする微弱無線局とし、制御基地地球局と携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能を、擬似衛星通信装置を用いてシミュレートすることを特徴とする衛星通信シミュレータ。
【選択図】図1

Description

この発明は、通信衛星を介する双方向通信システムの調整用衛星シミュレータ及びシミュレーションシステムに関するものであり、特に、通信衛星を介した制御基地地球局と携帯移動地球局、小型地球局等との通信システムを運用する際、衛星通信回線を模した回線を用いて制御基地地球局と携帯移動地球局、小型地球局等との通信システムの機能調整を行う衛星通信シミュレータ及び衛星通信シミュレーションシステムに関する。
通信衛星を介する双方向通信システムとして、制御基地地球局(以下「HUB局」という)と小型地球局(以下「VSAT局」という)との間で双方向通信されるVSAT(Very Small Aperture Terminal)システムや、全自動VSATシステムが知られている。同様に、HUB局と船舶に搭載されている携帯移動地球局(船上地球局)(以下「ESV局」という)との間で双方向通信されるESV(Earth Stations on board Vessels)システムも知られている。なお、これらのシステムを総称して「ESVシステム等」ということがある。
ESVシステム等を構成する機器は高度な技術が要求されることから、システムを運用する際、HUB局との通信機能、システム性能試験を行うことが必須となっているが、当該試験は、例えば特許文献1に記載されているように、実際の通信衛星の回線を用いて行われている。
特開2000−332671号公報
前記HUB局との通信機能、システム性能試験は上述した実際の通信衛星の回線を用いて行われている他、HUB局とVSAT局又はESV局とを同軸ケーブルで接続し、通信衛星、HUB局、VSAT局又はESV局からの高周波信号を用いて行われることもある。あるいは、実際にシステムを運用しながら行われる場合もある。
これらの方法によるHUB局との通信機能、システム性能試験では、下記のような課題がある。
実際の通信衛星の回線を用いて前記試験を行う場合、
(1)電波法上、予め包括免許の開設許可を得て、技術基準適合証明を受けておく必要がある。
(2)高価な衛星通信回線の一部帯域を前記試験に割り当てる必要があり、衛星通信回線の効率的利用を害する。
(3)システムの動作確認が未実施のため、試験の初期段階での電波の誤発射(例えば、指定衛星以外の衛星に接続、周波数・変調方式・帯域幅・送信電力・送信偏波面の設定ミス)による他の衛星運用者への与干渉の発生を阻止することができない。
(4)前記与干渉のおそれがあるため、ESVシステム等の環境試験(動揺・走行移動)を実施することができない。
というシステムの品質管理上の課題がある。
また、HUB局とVSAT局又はESV局とを同軸ケーブルで接続し、通信衛星、HUB局、VSAT局又はESV局からの高周波信号を用いて前記試験を行う場合、
(1)空中線(アンテナ)系装置関連の確認試験ができず、システム試験が実現できない。
(2)複数のVSAT局又はESV局と接続する場合、混合器や分配器を多数用いなければならず、配線が煩雑となり実用的でない。
(3)システム総合の動作確認ができないため、試験の初期段階での電波の誤発射(例えば、指定衛星以外の衛星に接続、周波数・変調方式・帯域幅・送信電力・送信偏波面の設定ミス)による他の衛星運用者への与干渉の発生を阻止することができない。
(4)前記与干渉のおそれがあるため、ESVシステム等の環境試験(動揺・走行移動)を実施することができない。
というシステムの品質管理上の課題がある。
発明者は、鋭意工夫して、実際の衛星通信回線を模した回線を使用することで、衛星通信回線を用いずとも、実際の衛星通信回線を利用するのと等価な環境で前記試験を行うことができるとの知見を得て、この発明に至った。
上記課題を解決するため、以下の発明を提案する。
本願の第1の発明は、通信衛星を介した制御基地地球局と携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能をシミュレートする衛星通信シミュレータであって、
前記衛星通信シミュレータは、
前記制御基地地球局及び前記携帯移動地球局との間で電波を送受信する空中線と、
前記制御基地地球局又は前記携帯移動地球局から発射される電波を受信し、前記受信した電波の周波数を所定の周波数へ変換する周波数変換器と
を備える擬似衛星通信装置であり、
前記擬似衛星通信装置は、
当該擬似衛星通信装置から3mの距離で、前記電波の周波数帯が322MHzを超えて10GHz以下、電界強度が35μV/m以下、又は
前記擬似衛星通信装置から3mの距離で、前記電波の周波数帯が10GHzを超えて150GHz以下、電界強度が3.5fμV/m以下
とする微弱無線局とし、
前記制御基地地球局と前記携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能を、前記擬似衛星通信装置を用いてシミュレートすることを特徴とする。
本願の第2の発明は、前記第1の発明の特徴に加え、前記周波数変換器は、前記制御基地地球局及び前記携帯移動地球局が前記通信衛星から発射されるダウンリンク信号を受信する周波数レベル調節機能を備えていることを特徴とする。
本願の第3の発明は、通信衛星を介した制御基地地球局と携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能をシミュレートする衛星通信シミュレーションシステムであって、
擬似衛星通信装置と、
制御基地地球局と、
携帯移動地球局とを備え、
前記擬似衛星通信装置は、前記制御基地地球局及び前記携帯移動地球局との間で電波を送受信する空中線と、
前記制御基地地球局又は前記携帯移動地球局から発射される電波を受信し、前記受信した電波の周波数を所定の周波数へ変換する周波数変換器とを備え、
前記擬似衛星通信装置から3mの距離で、前記電波の周波数帯が322MHzを超えて10GHz以下、電界強度が35μV/m以下、又は
前記擬似衛星通信装置から3mの距離で、前記電波の周波数帯が10GHzを超えて150GHz以下、電界強度が3.5fμV/m以下
とする微弱無線局とし、
前記制御基地地球局と前記携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能を、擬似衛星通信装置を用いてシミュレートすることを特徴とする。
本願の第4の発明は、前記第3の発明の特徴に加え、前記周波数変換器は、前記制御基地地球局及び前記携帯移動地球局が前記通信衛星から発射されるダウンリンク信号を受信する周波数レベル調節機能を備えていることを特徴とする。
本願の第5の発明は、前記第3又は第4の発明の特徴に加え、前記携帯移動地球局は、前記携帯移動地球局の移動状態を模擬するGPSシミュレータ等を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、以下の効果がある。
(1)実際の衛星通信回線を利用するのと等価な環境で、HUB局との通信機能、システム性能試験を行うことができる。
(2)電波法に規定されている、発射する電波が著しく微弱な無線局を使用するため、予め包括免許の開設許可を得て、技術基準適合証明を受けておく必要がない。
(3)高価な衛星通信回線の一部帯域を前記試験に割り当てる必要がなく、衛星通信回線の効率的利用を害することがない。
(4)衛星通信回線の一部帯域を利用しないで回線パラメータを任意に可変して各種試験を自由に行えるので、電波の誤発射(例えば、指定衛星以外の衛星に接続、周波数・変調方式・帯域幅・送信電力・送信偏波面の設定ミス)による他の衛星回線運用者への与干渉の発生を阻止することができる。
(5)前記与干渉の発生を阻止することができるので、ESVシステム等の環境試験(動揺・走行移動)を実施することができる。
(6)空中線系装置関連の確認試験を行うことができ、システム試験を実現することができる。
(7)複数のVSAT局又はESV局と接続する場合、多数の混合器や分配器を用いる必要がなく、配線が煩雑となることもない。
(8)複数の衛星シミュレータ及びVSAT局又はESV局に設けられている空中線制御装置に付加されたGPSシミュレータ等を用いて、衛星切換の動作確認をすることができ、実際の船舶上で試験を行うよりも経費を大幅に削減することができる。
(9)新規のESVシステム等の動作確認の他、システム開発やシステム変更及び機器の保守作業に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る衛星通信シミュレーションシステムの一例を表す図である。 通信衛星を利用したESVシステム等を表す概念図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
本発明に係る衛星通信シミュレーションシステムは、工場内等の室内でHUB局とESVシステム等との通信を模擬するもので、実際に空間に電波を発射して各種機能・性能試験を行うものである。HUB局とESVシステム等との通信を模擬することで、実際の衛星通信回線を利用するのと等価な環境をベンチテストレベルで提供することができる。
本発明に係る衛星通信シミュレータは、当該シミュレータを構成している機器の電波の発射強度を電波法に定める微弱な無線局の規定以下に設定した擬似衛星通信装置であり、微弱な無線局の一例として以下の規定が挙げられる。
(1)無線設備から3mの距離で、電波の周波数帯が322MHzを超え10GHz以下、電界強度が35μV/m以下であること。
又は、
(2)無線設備から3mの距離で、電波の周波数帯が10GHzを超え150GHz以下、電界強度が3.5fμV/m以下であること。
上記規定を満たす本発明に係る衛星通信シミュレータを使用することで、電波法に定める免許手続きが不要となる。
また、本発明に係る衛星通信シミュレータは、HUB局、ESV局又はVSAT局が実際の静止衛星からのダウンリンク信号を受信しても、HUB局とESV局又はVSAT局との通信を模擬できるように周波数のレベル調整機能を有することが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態に係る衛星通信シミュレーションシステム50の一例を表した図である。衛星通信シミュレーションシステム50は、ESVシステム等70(図2参照)を運用する際に使用される通信衛星を模擬した擬似衛星通信装置10と、地上に設置される制御基地地球局としてのHUB局20と、VSAT局、船舶に設置されるESV局等の携帯移動地球局としての子局30とで構成される。
擬似衛星通信装置10は、HUB局20及び子局30から送信されるアップリンク40信号を受信し、並びにHUB局20及び子局30へのダウンリンク41信号を送信するホーンアンテナ11を備えている。即ち、実際の通信衛星が備える信号の送受信空中線の代替機能を有するものである。
また、擬似衛星通信装置10は、送信周波数と受信周波数を分波する送受分波器12、整合器13、周波数変換器14を備えている。
送受分波器12は、HUB局20及び子局30から送信されるアップリンク40信号と、周波数変換器14からのHUB局20及び子局30へのダウンリンク41信号を40dB以上の分離度をもって分離するものである。
HUB局20は、擬似衛星通信装置10から送信されるダウンリンク41信号を受信し、及び擬似衛星通信装置10へのアップリンク40信号を送信するHUB局アンテナ21を備えている。
また、HUB局20は、前記ダウンリンク41信号及びアップリンク40信号を制御するHUB局制御装置22、HUB局20と通信ネットワークを構築するため、ルータなどのHUB局ネットワーク通信装置23、HUB局サーバ24、電波の周波数特性等を測定するスペクトラムアナライザ25、その他必要な機器を備えている。
子局30は、擬似衛星通信装置10から送信されるダウンリンク41信号を受信し、及び擬似衛星通信装置10へのアップリンク40信号を送信する子局アンテナ31を備えている。
また、子局30は、前記ダウンリンク41信号及びアップリンク40信号を制御する子局制御装置32、子局30と通信ネットワークを構築するため、ルータなどの子局ネットワーク通信装置33、子局サーバ34、移動中の衛星捕捉状態や、複数の衛星シミュレータにより自動衛星切換機能の動作確認を行うGPSシミュレータ等を備えた子局空中線制御装置35、その他必要な機器を備えている。
図2は、通信衛星を利用したESVシステム等70を表す概念図である。ESVシステム等70は、C帯(アップリンク周波数帯が6GHz帯、ダウンリンク周波数帯が4GHz帯)、Ku帯(アップリンク周波数帯が14GHz帯、ダウンリンク周波数帯が12GHz帯)、又はKa帯(アップリンク周波数帯が30GHz帯、ダウンリンク周波数帯が20GHz帯)の周波数帯を利用して、静止衛星軌道上の通信衛星を介して、HUB局20と子局30との間で通信が行われるものである。なお、衛星通信で使われる周波数帯では、他にもL帯、S帯、X帯でも応用ができる。
通信方式は、時分割多元接続方式(TDMA(Time Division Multiple Access))、周波数分割多元接続方式(FDMA(Frequency Division Multiple Access))、符号分割多元接続(CDMA(Code Division Multiple Access))等が利用される。
図2に示されるESVシステム等70において、HUB局20からESV局やVSAT局への制御信号を受信したことを確認するための通信を行う場合、HUB局20側からの制御信号がHUB局変復調装置22dで変調され、HUB局周波数変換器22fでアップリンク40用の周波数に変換される。変換されたアップリンク周波数はHUB局増幅器22gで増幅され、HUB局送受分波器22aで送信電波に分離され、HUB局アンテナ21から宇宙局60へ発射される。
宇宙局60では、前記送信電波を宇宙局アンテナ61で受信し、宇宙局分波器62で受信電波に分離する。当該受信電波は宇宙局増幅器63で増幅され、宇宙局周波数変換器64でダウンリンク41用の周波数に変換される。変換されたダウンリンク周波数は宇宙局増幅器63で増幅され、宇宙局分波器62で送信電波に分離され、宇宙局アンテナ61から子局30へ発射される。
子局30では、宇宙局60からの送信電波を子局アンテナ31で受信し、子局送受分波器32aで受信電波に分離する。当該受信電波は子局増幅器32eで増幅され、子局周波数変換器32dで受信用の周波数へ変換され、子局変復調装置32cで受信信号へと復調される。
復調された受信信号は、子局30に設置されている図示していない端末に送信されるので、子局30側は子局30からHUB20へ制御信号が送信されたことを確認することができる。
次に、図2に示されるESVシステム等70において、ESV局やVSAT局からHUB局20へ通信を行う場合、子局30側からの制御信号が子局変復調装置32cで変調され、子局周波数変換器32dでアップリンク40用の周波数に変換される。変換されたアップリンク周波数は子局増幅器32eで増幅され、子局送受分波器32aで送信電波に分離され、子局アンテナ31から宇宙局60へ発射される。
宇宙局60では、前記送信電波を宇宙局アンテナ61で受信し、宇宙局分波器62で受信電波に分離する。当該受信電波は宇宙局増幅器63で増幅され、宇宙局周波数変換器64でダウンリンク41用の周波数に変換される。変換されたダウンリンク周波数は宇宙局増幅器63で増幅され、宇宙局分波器62で送信電波に分離され、宇宙局アンテナ61からHUB局20へ発射される。
HUB局20では、宇宙局60からの送信電波をHUB局アンテナ21で受信し、HUB局送受分波器22aで受信電波に分離する。当該受信電波はHUB局増幅器22gで増幅され、HUB局周波数変換器22fで受信用の周波数へ変換され、HUB局変復調装置22dで受信信号へと復調される。
復調された受信信号は、HUB局20に設置されている図示していない端末に送信されるので、HUB局20側は子局30から制御信号が送信されたことを確認することができる。
本発明は、図1の構成をもってESVシステム等70を運用する際に、上述した図2に示されるHUB局20と子局30との通信をシミュレートするものである。
本発明の擬似衛星通信装置10とHUB局20及び子局30のEIRP(実効等方輻射電力)を調整すると共に、これらの回線設定を表1、表2及び表3に示されるシミュレーション運用レベルダイヤに設定し、擬似衛星通信装置10を微弱な無線局とした。なお、この設定はESVシステム等70を下記の各周波数帯で運用する場合のシミュレーション運用レベルダイヤの一例である。なお、表1は、微弱な無線局とするための最大レベルダイヤ及び運用レベルダイヤであって、Ku帯の一例である。また、表2は、微弱な無線局とするための最大レベルダイヤ及び運用レベルダイヤであって、C帯の一例である。さらに、表3は、微弱な無線局とするための最大レベルダイヤ及び運用レベルダイヤであって、Ka帯の一例である。
Figure 2015033014
Figure 2015033014
Figure 2015033014
次に、図1に示される衛星通信シミュレーションシステム50において、HUB局20からESV局やVSAT局への制御信号を受信したことを確認するための通信を行う場合、HUB局20側からの制御信号がHUB局変復調装置22dで変調され、IF合成器22eを経てHUB局周波数変換器22fでアップリンク40用の微弱電波の周波数に変換される。変換されたアップリンク周波数は、HUB局送受分波器22aで送信電波に分離され、HUB局アンテナ21から擬似衛星通信装置10へ発射される。
擬似衛星通信装置10では、前記送信電波をホーンアンテナ11で受信し、送受分波器12で受信電波に分離する。当該受信電波は整合器13でインピーダンス整合され、周波数変換器14でダウンリンク41用の周波数に変換される。変換されたダウンリンク周波数は整合器13でインピーダンス整合され、送受分波器12で送信電波に分離され、ホーンアンテナ11から子局30へ発射される。
子局30では、擬似衛星通信装置10からの送信電波を子局アンテナ31で受信し、子局送受分波器32aで受信電波に分離する。当該受信電波は子局受信機32bで受信され、子局変復調装置32cで受信信号へと復調される。
復調された受信信号は、子局30に設置されている図示していない端末に送信されるので、子局30側は子局30からHUB局20へ制御信号が送信されたことを確認することができる。
図1に示される衛星通信シミュレーションシステム50において、ESV局やVSAT局からHUB局20への通信をシミュレートする場合、子局30側からの制御信号が子局変復調装置32cで変調され、子局周波数変換器32dでアップリンク40用の微弱電波の周波数に変換される。変換されたアップリンク周波数は子局送受分波器32aで送信電波に分離され、子局アンテナ31から擬似衛星通信装置10へ発射される。
擬似衛星通信装置10では、前記送信電波をホーンアンテナ11で受信し、送受分波器12で受信電波に分離する。当該受信電波は整合器13でインピーダンス整合され、周波数変換器14でダウンリンク41用の周波数に変換される。変換されたダウンリンク周波数は整合器13でインピーダンス整合され、送受分波器12で送信電波に分離され、ホーンアンテナ11からHUB局20へ発射される。
HUB局20では、擬似衛星通信装置10からの送信電波をHUB局アンテナ21で受信し、HUB局送受分波器22aで受信電波に分離する。当該受信電波はHUB局受信機22bで受信され、IF分配器22cを経てHUB局変復調装置22dで受信信号へと復調される。
また、前記受信電波は、電波の周波数特性等を測定するためスペクトラムアナライザ25にも送られる。
復調された受信信号は、HUB局20に設置されている図示していない端末に送信されるので、HUB局20側は子局30から制御信号が送信されたことを確認することができる。
このように、ESVシステム等70を運用する際に使用されるC帯又はKu帯の周波数帯ではなく、
(1)無線設備から3mの距離で、電波の周波数帯が322MHzを超え10GHz以下、電界強度が35μV/m以下であること。
又は、
(2)無線設備から3mの距離で、電波の周波数帯が10GHzを超え150GHz以下、電界強度が3.5fμV/m以下であること。
とする微弱な無線局とした擬似衛星通信装置10を用いることで、ESV局やVSAT局とHUB局20との通信をシミュレートすることができる。
そして、前記微弱な無線局として規定されている電波を使用することで、実際の衛星通信回線を利用するのと等価な環境で、以下のHUB局20との通信機能、システム性能試験を行うことができる。
1.衛星の自動捕捉及び自動追尾の機能を確認すること。
2.信号の受信ポートをソフトウェアにより選択する機能を確認すること。
3.電波の発射停止機能
(1)受信TDM(Time Division Multiplex、時分割多重装置)キャリアの受信状態により制御される電波の発射停止機能を確認すること。
(2)HUB局20又は子局30の障害時における電波の発射停止機能を確認すること。
(3)HUB局20の制御による電波の発射停止機能を確認すること。
(4)ESVシステム等70を運用することができない海域であって、各沿岸国の低潮線から125km以内の海域での電波の発射停止機能を確認すること。(以上は、Ku帯の場合、C帯の場合は、低潮線から300km以内)
4.発射電波の強度の管理機能、ESVシステム等70のEIRP(実効等方輻射電力)の監視、制御機能を確認すること。
5.ESVシステム等70の主要機器の監視・制御及びリモートメンテナンスの機能を確認すること。
6.ESVシステム等70の航路情報等を定期的にHUB局20及び地上の必要とする拠点に報告する機能を確認すること。
7.UAT(Uplink Access Test、回線開通試験)を自動的に行う機能を確認すること。
8.HUB局20、衛星シミュレータ、ESV局及びVSAT局のEIRP(実効等方輻射電力)を調整することで、システムの運用レベルダイヤで動作させると共に、降雨減衰等を模擬したスレッショルド(閾値)レベルでの運用評価を行うこと。
9.HUB局20、本発明に係る衛星シミュレータ、ESV局及びVSAT局の回線パラメータ(伝送速度、変調方式、誤り訂正レート、所要帯域幅等)を可変したシステム試験を行うこと。
10.ESV局及びVSAT局の空中線制御装置に付加されたGPSシミュレータ等により、移動中の衛星捕捉状態や複数の衛星シミュレータにより、自動衛星切換機能の動作確認を行うこと。
これらの機能は、HUB局20及び子局30に設置されているクライアント端末(非図示)等にインストールされているシミュレーションソフトのシミュレーションプログラムによって前記端末に実行される。そして、前記プログラムによって前記端末に実行された前記諸機能は、各諸機能の制御信号が、上述した擬似衛星通信装置10を介してHUB局20と子局30との間で送受信されたか否かで確認することができる。
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
10 擬似衛星通信装置 11 ホーンアンテナ 12 送受分波器
13 整合器 14 周波数変換器
20 HUB局 21 HUB局アンテナ 22 HUB局制御装置
22a HUB局送受分波器 22b HUB局受信機
22c IF分配器 22d HUB局変復調装置
22e IF合成器 22f HUB局周波数変換器
22g HUB局増幅器 23 HUB局ネットワーク通信装置
24 HUB局サーバ 25 スペクトラムアナライザ
30 子局 31 子局アンテナ 32 子局制御装置
32a 子局送受分波器 32b 子局受信機 32c 子局変復調装置
32d 子局周波数変換器 32e 子局増幅器
33 子局ネットワーク通信装置 34 子局サーバ
35 子局空中線制御装置
40 アップリンク 41 ダウンリンク
50 衛星通信シミュレーションシステム
60 宇宙局 61 宇宙局アンテナ 62 宇宙局分波器
63 宇宙局増幅器 64 宇宙局周波数変換器
70 ESVシステム等

Claims (5)

  1. 通信衛星を介した制御基地地球局と携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能をシミュレートする衛星通信シミュレータであって、
    前記衛星通信シミュレータは、
    前記制御基地地球局及び前記携帯移動地球局との間で電波を送受信する空中線と、
    前記制御基地地球局又は前記携帯移動地球局から発射される電波を受信し、前記受信した電波の周波数を所定の周波数へ変換する周波数変換器と
    を備える擬似衛星通信装置であり、
    前記擬似衛星通信装置は、
    当該擬似衛星通信装置から3mの距離で、前記電波の周波数帯が322MHzを超えて10GHz以下、電界強度が35μV/m以下、又は
    前記擬似衛星通信装置から3mの距離で、前記電波の周波数帯が10GHzを超えて150GHz以下、電界強度が3.5fμV/m以下
    とする微弱無線局とし、
    前記制御基地地球局と前記携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能を、前記擬似衛星通信装置を用いてシミュレートすることを特徴とする衛星通信シミュレータ。
  2. 前記周波数変換器は、前記制御基地地球局及び前記携帯移動地球局が前記通信衛星から発射されるダウンリンク信号を受信する周波数レベル調節機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の衛星通信シミュレータ。
  3. 通信衛星を介した制御基地地球局と携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能をシミュレートする衛星通信シミュレーションシステムであって、
    擬似衛星通信装置と、
    制御基地地球局と、
    携帯移動地球局とを備え、
    前記擬似衛星通信装置は、前記制御基地地球局及び前記携帯移動地球局との間で電波を送受信する空中線と、
    前記制御基地地球局又は前記携帯移動地球局から発射される電波を受信し、前記受信した電波の周波数を所定の周波数へ変換する周波数変換器とを備え、
    前記擬似衛星通信装置から3mの距離で、前記電波の周波数帯が322MHzを超えて10GHz以下、電界強度が35μV/m以下、又は
    前記擬似衛星通信装置から3mの距離で、前記電波の周波数帯が10GHzを超えて150GHz以下、電界強度が3.5fμV/m以下
    とする微弱無線局とし、
    前記制御基地地球局と前記携帯移動地球局との双方向通信システムの通信機能を、擬似衛星通信装置を用いてシミュレートすることを特徴とする衛星通信シミュレーションシステム。
  4. 前記周波数変換器は、前記制御基地地球局及び前記携帯移動地球局が前記通信衛星から発射されるダウンリンク信号を受信する周波数レベル調節機能を備えていることを特徴とする請求項3記載の衛星通信シミュレーションシステム。
  5. 前記携帯移動地球局は、前記携帯移動地球局の移動状態を模擬するGPSシミュレータ等を備えていることを特徴とする請求項3又は4記載の衛星通信シミュレーションシステム。
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