JP2015032381A - 光拡散器および太陽光採光システム - Google Patents

光拡散器および太陽光採光システム Download PDF

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智文 大澤
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Abstract

【課題】室内を効率よく照明することができる光拡散器および太陽光採光システムを提供する。【解決手段】光拡散器10は、外周面121と内周面122とを有する透光性を有する材質からなる筒体12を備え、内周面122は、筒体12を透過した光が筒体12の周方向および長さ方向に拡散するように周方向および長さ方向にわたり凹凸部123を有する。太陽光採光システム100は、太陽光を採り入れる採光部1と、採光部1から採り入れた光を室内に放射する放光部2と、採光部1と放光部2との間に光が伝搬する通路PAを形成する光ダクト3と、放光部2に面して通路PAの外側に配置された光拡散器10とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光採光システムに用いられる光拡散器および太陽光採光システムに関する。
採光部を介して採り込まれた太陽光を、光ダクトを介して建物の内部に導き、放光部を介して放射することで、室内を照明するようにした装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。特許文献1記載の装置は、光ダクト内における光の密度の均一化を図るため、光ダクト内に、光ダクトの長手方向に平行な反射面を有する反射材を設けるようにしている。特許文献2記載の装置は、室内の明るさの均一化を図るため、光ダクトの一の面に放光用の複数の光取り出し口を設け、これら光取り出し口の開口面積をダクトの長手方向に沿って徐々に大きくするようにしている。
特許第4148574号公報 特開2000−149628号公報
上記特許文献1,2記載の装置は、放光部から光を均一に放射するための構成を開示する。しかしながら、上記特許文献1,2記載の装置では、放光部の周囲の天井面を照明することができず、室内を効率よく照明するには不十分である。
本発明の目的は、室内を効率よく照明することができる光拡散器および太陽光採光システムを提供することである。
本発明の一態様は、太陽光採光システムの放光部に面して室内側に配置される光拡散器であって、外周面と内周面とを有する透光性を有する材質からなる筒体を備え、内周面は、筒部を透過した光が筒部の周方向および長さ方向に拡散するように周方向および長さ方向にわたり凹凸部を有する光拡散器である。
本発明の他の態様は、太陽光採光システムであって、太陽光を採り入れる採光部と、採光部から採り入れた光を室内に放射する放光部と、採光部と光出口部との間に光が伝搬する通路を形成する光ダクトと、放光部に面して通路の外側に配置された上記光拡散器と、を備える太陽光採光システムである。
本発明によれば、放光部に面して室内側に配置される光拡散器は、外周面と内周面とを有する筒体を備え、内周面は、筒部を透過した光が筒部の周方向および長さ方向に拡散するように周方向および長さ方向にわたり凹凸部を有する。これにより放光部から放射された光を放光部の周囲の天井面に導くことができ、室内を効率よく照明することができる。
本発明の実施形態に係る太陽光採光システムの全体構成を示す斜視図。 図1のII部拡大図。 本発明の実施形態に係る光拡散器の正面図。 本発明の実施形態に係る光拡散器の側面図。 本発明の実施形態に係る光拡散器を構成する筒体の断面図。 複数の筒体を連結する連結部の構成を示す断面図。 (a),(b)はそれぞれ本発明の実施形態に係る光拡散器に入射した光の進行経路の一例を模式的に示す図。 (c)は本発明の実施形態に係る光拡散器の配置を模式的に示す図であり、(d)は本実施形態の変形例を示す図、(a),(b)はそれぞれ本実施形態の比較例を示す図。 (a),(b)はそれぞれ実験装置の構成を模式的に示す図。 図9(a),(b)の実験装置を用いて図8(a)〜(d)のそれぞれの場合について照度測定の実験を行った場合の実験結果を示す図。
以下、図1〜図10を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る太陽光採光システム100の全体構成を示す斜視図である。太陽光採光システム100は、屋外の自然光(太陽光)を室内に導いて室内を照明するものであり、ビルや一般家屋等の建物に設置される。この太陽光採光システム100は、太陽光を採り入れる採光部1と、採光部1から採り入れた光を室内に放射する放光部2と、採光部1と放光部2との間に光が伝搬する通路PAを形成する光ダクト3と、放光部1に面して通路PAの外側に配置された光拡散器10とを有する。なお、以下では、便宜上、図示のように前後方向、左右方向および上下方向を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。
光ダクト3は、断面矩形状を呈する複数のダクト3aの端部を繋ぎ合わせて形成される。光ダクト3は、上下方向に延在する鉛直部4と、鉛直部4の下端部から前後方向に延在する水平部5とを有し、全体が略L字形状を呈する。鉛直部4の上端部には、所定方向(例えば南の方向)に向けて斜めに開口部4aが設けられ、この開口部4aに採光部1が形成されている。水平部5の底面には、複数(図では3個)のダクト3aにまたがり略矩形状の開口部5aが設けられ、この開口部5aに放光部2が形成されている。採光部1と放光部2は、透光性を有する材質、例えば透明な材質のカバー1a,2aを有する。カバー1a,2aは、開口部4a,5aを塞ぎ、光ダクト内の通路PAは密閉されている。
光ダクト3の内壁面には、採光部1と放光部2とを除き、反射材が貼付されている。反射材は、多数の薄膜を積層してなり、金属成分を使用することなく可視光線領域(太陽光による明るさ)を選択的に反射するように構成されている。この反射材は、金属や鏡よりも高い反射率(例えば99%の反射率)を有する。このため、採光部1からの光は、光ダクト3内で反射を繰り返し、かつ、減衰を抑えながら進行し、放光部2に到る。
図2は、光拡散器10の構成を拡大して示す図1のII部拡大図であり、図3および図4は、それぞれ光拡散器10の正面図(前方から見た図)および側面図(左方から見た図)である。なお、図3には、室内と室外とを区画する天井面6が示されており、天井面6よりも下方に光拡散器10が配置されている。図2に示すように、光ダクト3の放光部2の周囲には、フランジ部3bが設けられている。
図2〜4に示すように、光拡散器10は、前後方向に延在する互いに同一形状の3組の筒体ユニット11(上筒体ユニット11A、左筒体ユニット11B、右筒体ユニット11C)を有する。各筒体ユニット11A〜11Cの前後方向長さは、透光部2の前後方向長さとほぼ等しい。図3において、放光部2の左右方向の中心線をCLとすると、上筒体ユニット11Aは、透光部2の下方かつ左右方向中央部(中心線CL上)に配置されている。一方、左筒体ユニット11Bおよび右筒体ユニット11Cは、上筒体ユニット11Aの下方かつ左右両側に、中心線CLを中心に左右対称に配置されている。
図3に示すように、上筒体ユニット11Aの下側周面には、互いに同一形状である一対の棒状のステイ20(第1ステイ20A,第2ステイ20B)の一端部が中心線CLを挟んで互いに左右対称位置に固定されている。一対のステイ20A,20Bの他端部は、それぞれ左筒体ユニット11Bの上側かつ右側周面および右筒体ユニット11Cの上側かつ左側周面に固定されている。これにより、上筒体ユニット11Aと左筒体ユニット11Bおよび上筒体ユニット11Aと右筒体ユニット11Cは、それぞれ第1ステイ20Aおよび第2ステイ20Bを介して一体に連結され、筒体ユニット11Aと11Bおよび11Aと11Cは、ステイ20A,20Bの長さ分の所定距離隔てて互いに平行に配置される。
第1ステイ20Aと第2ステイ20Bのなす角度θ1は、左筒体ユニット11Bと右筒体ユニット11Cとがそれぞれ放光部2の左右両端部と中心線CLとの間、好ましくは放光部2の左右両端部と中心線CLの左右方向ほぼ中央に位置するように設定されている。図示の例では、角度θ1は75°である。
第2ユニット11Bの上側かつ左側周面および第3ユニット11Cの上側かつ右側周面には、それぞれワイヤ21が取り付けられ、ワイヤ21の端部にフック22が設けられている。光ダクト3のフランジ部3bの左右両端部には、フック22の取り付け用の金具23が設けられ、光拡散器10はワイヤ21を介して放光部2の下方に吊持されている。
図2,4に示すように、各筒体ユニット11A〜11Cは、前後方向に直列に配置された複数(図では3本)の筒体12(前筒体12A、中筒体12B、後筒体12C)と、これら筒体12A〜12Cを長さ方向に互いに同軸状に連結する連結環13と、筒体ユニット11A〜11Cの前後両端部に取り付けられたキャップ14とを有する。
図5は、筒体12の断面図である。図5に示すように、筒体12は、外周面121と内周面122とを有し、全体が円筒形状を呈する。この筒体12は、ポリカーボネート等の透明な樹脂材から構成されたシートを円筒状に折り曲げ、その両端部を両面テープとリベット等により互いに接合することによって構成され、筒体12の内部には、周方向に閉じた領域である空間部120が形成されている。筒体12の内周面122には、断面略三角形状の凸部123が周方向均一に形成されている。凸部123は、筒体12の長手方向一端部から他端部にかけて延在する一対の斜面123aを有する。周方向に隣り合う凸部123の斜面123aのなす角度θ2は、30°以上かつ90°以下の所定角度(例えば45°)に設定されている。凸部123は、筒体12を透過した光を拡散するプリズムとして機能する。
図6は、前筒体12Aと中筒体12Bの連結部の構成を示す断面図である。なお、中筒体12Bと後筒体12Cの連結部の構成も図6と同一である。連結環13は、アルミニウム等の薄板の金属からなり、その全体は、両端面が開口された円筒形状を呈する。図6に示すように、連結環13は、各筒体12A,12Bの端部の外周面にそれぞれ嵌合され、リベット15で筒体12A,12Bに固定されている。
ステイ20の端部にはねじ部20aが設けられ、ねじ部20aは連結環13を貫通している。このねじ部20aにはワッシャーを介してナット20bが螺合され、これにより連結環13にステイ20が固定されている。連結環13の外周側には、隣り合う連結環13をまたぐように連結プレート16が配置されている。連結プレート16は、ボルト16aおよびナット16bを介して各連結環13に固定され、連結プレート16により筒体12A,12Bが連結されている。
なお、図示は省略するが、前筒体12Aの前端部および後筒体12Cの後端部のキャップ14は、一端面が閉塞されている点を除いて連結環13と同一形状をなす。したがって、キャップ14も連結環13と同様、筒体12A,12Cの外周面にリベット15により固定され、さらにキャップ14にはボルト20bを介してステイ20が固定されている。これにより筒体12A〜12Cの空間部120が互いに連通し、かつ、前後両端部が閉塞された筒体ユニット11が構成される。
図3に示すように、連結環13およびキャップ14にはワイヤ21の端部が固定され、ワイヤ21の吊持力は、連結環13およびキャップ14に作用する。このため、ワイヤ21の吊持力が筒体12に直接作用することを防止できる。
本実施形態に係る太陽光採光システム100は、人工光を発生する照明部をさらに備える。図3に示すように、照明部40は、光ダクト3の開口部5aの上方の左右内側面に装着された取付金具41に取り付けられている。照明部40は、例えば前後方向に延在する蛍光灯である。照明部40は、開口部5aの前後方向長さの全域にわたって複数設けることもできる。このように光ダクト3内に照明部40を設けることで、例えば曇り時や夜間等、採光部1から採り込まれる太陽光の光量が少ない、または太陽光が存在しない状態でも、光拡散器10を介して室内を均一に照明することができる。
次に、本発明の実施形態に係る太陽光採光システム100の主要な動作を説明する。図1に示す採光部1から採光された太陽光は、光ダクト3の内壁面で反射を繰り返しながら、光ダクト3内の通路PAに沿って下方および前方へと伝搬し、放光部2から室内の光拡散器10に向けて出射する。図7(a),(b)は、光拡散器10に入射した光の進行経路の一例を模式的に示す筒体12の断面図である。なお、図7(a)は主に上下方向および前後方向における光の経路を、図7(b)は主に上下方向および左右方向における光の経路を示す。
図7(a)に示すように、筒体12に上方かつ後方から斜めに入射した光SLaのうち、一部は筒体12の外周面121で反射し(矢印a1)、一部は筒体12を透過して筒体内の空間部120に入射する。空間部120に入射した光のうち、一部は筒体12を透過して下方に向けて出射し(矢印a2)、一部は筒体12の内周面122で反射する。内周面122で反射した光のうち、一部は筒体12を透過して上方に向けて出射し(矢印a3)、一部は筒体12の内周面122で反射する。このような動作を繰り返し、光は空間部120を前後方向に伝搬しつつ、筒体12の外部へも出射する。
また、図7(b)に示すように、筒体12の外周面121に入射した光SLbのうち、一部は外周面121で反射し(矢印b1)、一部は内周面122(凸部123)で屈折および反射して筒体12の外側に出射する(矢印b2)。さらに、外周面121に入射した光の一部は空間部120に入射し、その一部は、内周面122および外周面121で屈折して筒体12の外側に出射し(矢印b3,b4)、一部は内周面122で屈折および反射を繰り返し、筒体12の外側に出射する(矢印b5)。すなわち、筒体12の内周面122に凸部123を設けたことにより、光は筒体12で屈折および反射し、周方向全域に拡散する。
光拡散器10による光の拡散の程度を実験により測定した。この実験は、本実施形態に係る光拡散器10を用いた場合だけでなく、その比較例および変形例として、他の太陽光採光システムに採用される種々の例についても行った。すなわち、図8(a)に示すように放光部2に面して何も配置しない場合(以下、タイプAと呼ぶ)、図8(b)に示すように放光部2に面して金属製の反射部材200を配置した場合(以下、タイプBと呼ぶ)、図8(c)に示すように放光部2に面して上述した光拡散器10を配置した場合(以下、タイプCと呼ぶ)、および図8(d)に示すように放光部2に面して光拡散器10のうち1本の筒体ユニット11のみを配置した場合(以下、タイプDと呼ぶ)を想定し、それぞれについて実験を行った。
図9(a),(b)は、実験装置の構成を模式的に示す図である。図9(a)に示すように、放光部2に面して光拡散器10を配置するとともに、放光部2の裏側には擬似的な太陽光を発生するLED31を配置する。この状態で、LED31から放光部2に光を照射し、そのときの照度を照度計32により測定する。なお、図9は、タイプCについての実験を示している。タイプAについての実験では放光部2に面して何も置かず、タイプBについての実験では反射部材200を配置し、タイプDについての実験では1本の筒体ユニット11を配置する。
図9(a),(b)において、照度計32による測定位置を位置(1)〜位置(10)で示す。このうち、位置(1)〜位置(9)は、放光部2と同一平面上にあり、これらは天井面6における照度に相当する。一方、位置(10)は、放光部2から所定距離L0(例えば2300mm)だけ離れた位置にあり、これは机面または床面の照度に相当する。
位置(1)〜位置(9)のうち、位置(1)は、放光部2から所定距離L1(例えば600mm)だけ前方における照度の測定位置、位置(2)は、放光部2から所定距離L2(例えば400mm)だけ前方における照度の測定位置、位置(3)は放光部2から所定距離L3(例えば200mm)だけ前方における照度の測定位置、(4),(5),(6)はそれぞれ放光部2から所定距離L1,L2,L3だけ左方における照度の測定位置、(7),(8),(9)はそれぞれ放光部2から所定距離L1,L2,L3だけ右方における照度の測定位置である。
図10は、実験結果を示す図である。図中の数値の単位はルクス(lx)である。図10に示すように、タイプAについては、位置(10)の照度が最も高く、次いで、位置(6),位置(7)の照度が高い。位置(1),位置(4),位置(9)の照度は最も低い。図10には、このタイプAを基準にしたタイプB,タイプC,タイプDの照度の割合(タイプB/タイプA,タイプC/タイプA,タイプD/タイプA)も示している。タイプBでは、放光部2の近傍部(位置(3),位置(6),位置(7))で照度が高くなっているが、放光部2から離れるにつれて照度が急激に減少し、各位置での照度のばらつきが大きい。
一方、タイプCでは、位置(1),位置(10)でタイプAよりも照度が低くなっているが、位置(2)〜位置(9)ではタイプAよりも照度が高くなっており、さらに、各位置での照度のばらつきも小さい。この結果より、本実施形態に係る光拡散器10を用いた場合、放光部2からの光が放光部2の周囲の広い範囲に比較的均一に拡散されることがわかる。また、タイプDでは、タイプCに比べ全体的に照度が低くなっているが、タイプAよりも照度が高くなっている箇所が多く、かつ、各位置での照度もばらつきも小さい。よって、筒体ユニット11を1本とした場合でも効果があることがわかる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)外周面121と内周面122とを有する透明な円筒形状の筒体12の内周面122に凸部123を形成し、この筒体12によって構成された光拡散器10を、放光部2に面して室内側に配置する。これにより放光部2から放射された光が光拡散器10によって拡散され、室内を効率よく照明することができる。
(2)筒体12を円筒形状としたので、筒体12に入射した光を周方向均一に拡散することができる。
(3)筒体12の内周面122の凸部123を、周方向に均一に配設された断面略三角形状のプリズムとして構成するので、光を多方向に拡散することができる。
(4)複数の筒体12A〜12Cを、連結環13を介して長さ方向に互いに同軸状に連結して筒体ユニット11を形成するので、長尺の筒体ユニット11を容易に形成することができる。
(5)筒体ユニット11A〜11Cをステイ20で連結することで、複数の筒体ユニット11A〜11Cを所定距離隔てて互いに平行に配置する。これにより、一の筒体ユニット11(例えば上筒体ユニット11A)で拡散された光が他の筒体ユニット(例えば左筒体ユニット11B、第3ユニット11C)で拡散され、光の拡散効果を高めることができる。
(6)上筒体ユニット11Aの左右側方にそれぞれ左筒体ユニット11Bと右筒体ユニット11Cとを配置し、上筒体ユニット11Aと左筒体ユニット11Bおよび上筒体ユニット11Aと右筒体ユニット11Cをそれぞれ第1ステイ20Aおよび第2ステイ20Bで連結し、さらに第1ステイ20Aと第2ステイ20Bとのなす角度θ1(図3)を所定角度(例えば75°)に設定する。これにより左筒体ユニット11Bと右筒体ユニット11Cとは、それぞれ上筒体ユニット11Aの下方に配置される。このため、左筒体ユニット11Bおよび右筒体ユニット11Cからの光は、放光部2の外側の天井面6に当たりやすくなり、放光部2に戻る光の量を低減することができる。また、左筒体ユニット11Bおよび右筒体ユニット11Cは、上筒体ユニット11Aを中心に左右対称に配置されるため、室内を左右方向均等に照明することができる。
(7)筒体12を透明な樹脂材によって構成するので、光拡散器10の重量を低減することができ、光拡散器10を天井面6から容易に吊持することができる。また、筒体12はシートを円筒状に折り曲げて形成するので、種々の大きさの筒体12を容易に形成することができる。
(8)本実施形態に係る太陽光採光システム100は、太陽光を採り入れる採光部1と、採光部1から採り入れた光を室内に放射する放光部2と、採光部1と放光部2との間に光が伝搬する通路PAを形成する光ダクト3と、放光部2に面して通路PAの外側に配置された光拡散器10とを備える。したがって、太陽光によって室内を均一に照明することができる。
(9)ワイヤ21を介して光ダクト13から光拡散器10を吊持するので、光拡散器10の取り付けが容易である。
(10)光ダクト3内に人工光を発生する照明部40を配置するので、太陽光の十分な光量が得られない場合であっても、光拡散器10を介して室内を均一に照明することができる。
(変形例)
上記実施形態では、透明な材質からなる円筒形状の筒体12により光拡散器10を構成したが、外周面と内周面とを有する透光性を有する材質から構成されるのであれば、筒体の構成は上述したものに限らない。したがって、筒体の断面は、円ではなく、楕円や略矩形状等であってもよい。上記実施形態では、筒体12の内周面に、周方向均一に断面略三角形状の凸部123(プリズム)を配設したが、筒体12を透過した光が筒体12の周方向(上下左右方向)および長さ方向(前後方向)に拡散するように周方向および長さ方向にわたって設けられるのであれば、凹凸部の構成はいかなるものでもよい。
上記実施形態では、連結環13を介して複数の筒体12A〜12Cを長さ方向に互いに同軸状に連結するとともに、ステイ20を介して複数の筒体12(各筒体ユニット11A〜11Cの筒体12)を所定距離隔てて互いに平行に連結するようにしたが、複数の筒体12を互いに連結する連結部の構成は上述したものに限らない。上記実施形態では、上筒体ユニット11A(第1の筒体)と左筒体ユニット11B(第2の筒体)とを第1ステイ20A(第1の連結部)で連結するとともに、上筒体ユニット11Aと右筒体ユニット11C(第3の筒体)とを第1ステイ20Aと長さの等しい第2ステイ20B(第2の連結部)で連結し、第1ステイ20Aと第2ステイ20Bとのなす角度θ1を75°に設定したが、θ1は0°よりも大きく180°より小さければ75°以外であってもよい。
上記実施形態では、3本の筒体ユニット11A〜11Cにより光拡散器10を構成したが、筒体ユニットは1本でも2本でもよく、4本以上でもよい。また、上記実施形態では、3本の筒体12A〜12Cにより筒体ユニット11を構成したが、筒体は1本でも2本でもよく、4本以上でもよい。太陽光を採り入れる採光部1の構成、採光部1から採り入れた光を室内に放射する放光部2の構成、および採光部1と放光部2の間に光が伝搬する通路PAを形成する光ダクト3の構成も上述したものに限らず、太陽光採光システムが設置される建物の構造に合わせて変形することができる。上記実施形態では、ワイヤ21と金具23を介して光拡散器10を光ダクト3のフランジ部3bから支持するようにしたが、支持部の構成はこれに限らない。フランジ部3bの外側の天井面6から光拡散器1を支持するようにしてもよい。上記実施形態では、光ダクト3内に人工光を発生する照明部40を設けたが、照明部40を省略することもできる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態および変形例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。すなわち、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能である。
1 採光部
2 放光部
3 光ダクト
10 光拡散器
11 筒体ユニット
11A 上筒体ユニット
11B 左筒体ユニット
11C 右筒体ユニット
12 筒体
13 連結環
20 ステイ
20A 第1ステイ
20B 第2ステイ
21 ワイヤ
40 照明部
100 太陽光採光システム
121 外周面
122 内周面
123 凸部

Claims (10)

  1. 太陽光採光システムの放光部に面して室内側に配置される光拡散器であって、
    外周面と内周面とを有する透光性を有する材質からなる筒体を備え、
    前記内周面は、前記筒体を透過した光が前記筒体の周方向および長さ方向に拡散するように周方向および長さ方向にわたり凹凸部を有する光拡散器。
  2. 請求項1に記載の光拡散器において、
    前記筒体は、円筒形状を呈する光拡散器。
  3. 請求項1または2に記載の光拡散器において、
    前記凹凸部は、周方向に均一に配設された断面略三角形状のプリズムである光拡散器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光拡散器において、
    複数の前記筒体を備え、
    前記複数の筒体を互いに連結する連結部をさらに備える光拡散器。
  5. 請求項4に記載の光拡散器において、
    前記複数の筒体は、長さ方向に互いに同軸状に連結されている光拡散器。
  6. 請求項4または5に記載の光拡散器において、
    前記複数の筒体は、所定距離隔てて互いに平行に連結されている光拡散器。
  7. 請求項6に記載の光拡散器において、
    前記複数の筒体は、第1の筒体と、第2の筒体と、第3の筒体とを有し、
    前記連結部は、前記第1の筒体と前記第2の筒体とを連結する第1の連結部と、前記第1の筒体と前記第3の筒体とを連結し、かつ、前記第1の連結部と長さが等しい第2の連結部とを有し、
    前記第1の連結部と前記第2の連結部とのなす角度は、0°よりも大きく180°よりも小さい光拡散器。
  8. 太陽光採光システムであって、
    太陽光を採り入れる採光部と、
    前記採光部から採り入れた光を室内に放射する放光部と、
    前記採光部と前記放光部との間に光が伝搬する通路を形成する光ダクトと、
    前記放光部に面して前記通路の外側に配置された請求項1〜7のいずれか1項に記載の光拡散器と、を備える太陽光採光システム。
  9. 請求項8に記載の太陽光採光システムにおいて、
    前記光ダクトから前記光拡散器を支持する支持部をさらに備える太陽光採光システム。
  10. 請求項8または9に記載の太陽光採光システムにおいて、
    前記光ダクト内に配置され、人工光を発生する照明部をさらに備える太陽光採光システム。
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