JP2015032206A - 記録提示装置及び記録提示方法及びプログラム - Google Patents

記録提示装置及び記録提示方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】限られた時間内において、多くの過去の体験を素早く思い出させ、共有相手に体験を伝えるきっかけを作り得る。【解決手段】ユーザが出来事入力部113を操作して入力された出来事記録を体験情報蓄積部115に格納する際に、その出来事が起きた時の周辺の時間帯で最も高ぶった(値)と、高ぶる直前の感情(値)を感情入力部111によりユーザから取得し、かつその二つの感情(値)から感情変化値を感情状態算出部112により算出して、その両方の値を出来事記録に付与して体験情報蓄積部115に格納し、期間選択入力部131により期間が選択された場合に、提示記録抽出部121にて体験情報蓄積部115の記憶内容を参照し、ユーザが指定した単位時間ごとに、感情が高ぶる状態への感情変化値が最大のときの出来事記録を、その時間区間の代表的な「提示記録」として抽出するようにしている。【選択図】図1

Description

本発明は、出来事の記録(テキスト、写真、音声、動画など)を人間の感情体験と結びつけることで効率的に取り出して提示する記録提示装置及び記録提示方法及びプログラムに関する。
周知のように、祖父母との久しぶりな電話時や、偶然に出会った旧友との対話などにおいて、過去の体験について、共有できないまま対話が終了することがある。そして別れた後に、伝えたかった体験を思い出し、伝えられなかったことを後悔することもある。
一方で、携帯端末の発展と、E-mailやblog、SNSなどの情報の記録・発信の機会が増加し、それに伴い、あらゆる場面で出来事や感じたこと(感情)、つまり体験を、電子的な記録として簡単に蓄積できるようになってきた。
これらの蓄積される膨大な記録は、私たちの私生活を表す重要な情報になり得る。
S. Hangal, M. S. Lam, and J. Heer. MUSE: Reviving Memories Using Email Archives.UIST’11,16-19, 2011. Cahill, L. , and McGaugh, J. L. A novel demonstration of enhanced memory associated with emotional arousal. ConsciousCogn, 410-421, 1995. Brush, AJ, Meyers, B.R. ,Tan, D.S.andCzerwinski, M. Understanding memory triggers for task tracking. In Proc. CHI‘ 07, 947-950, ACM (2007).
日常の中で残される様々な記録(テキスト、写真、音声、動画など)を効率的に振り返る従来手法として、時間情報や位置情報に基づいて並べる手法や、記録に含まれ単語を利用して、人名や感情語などのキーワードによってカテゴライズして整理する手法などがある。例えば、Hangalら非特許文献1の研究では、E-mailの記録をカテゴリ化し可視化することで、効率的な振り返りを支援するシステムの構築を行っている。
しかし従来の手法では、記録を探し出す際に、ユーザが特定の目的を持って、キーワード検索を行うなどの操作を通して、記録を探し出す必要があった。ユーザが思い出したい体験自体を思い出せない時、膨大な記録から話題になり得る記録を探しだすことは困難で、多くの時間を要してしまうという問題がある。
このように従来の提示手法では、対話を行っている時のような限られた時間内で、伝えたい話題を思い出させるには適していない。
限られた時間内で、多くの過去の体験を素早く思い出させ、共有相手に体験を伝えるきっかけを作るために、以下の点に着目する。
(a1)認知科学の分野においては、感情が高まる時の体験は、思い出しやすいということが多くの研究によって示されている(非特許文献2)。
(a2)デジタルコンテンツを用いた過去の振り返りに関する従来研究に、人は体験の詳細な記録でなく、体験の一部分の記録のみでも振り返りに十分であることを示す研究がある(非特許文献3)。
本発明の目的は、限られた時間内において、多くの過去の体験を素早く思い出させ、共有相手に体験を伝えるきっかけを作り得る記録提示装置及び記録提示方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る記録提示装置は、ユーザが自身の出来事を時刻情報とともに記録する出来事入力部と、当該ユーザの感情を入力する感情入力部と、感情入力部から得られる当該ユーザの感情変化を感情変化値として算出する感情状態算出部と、出来事入力部から入力された出来事記録に対し、感情入力部から入力された感情記録、及び、感情変化値を付与して保存する体験情報蓄積部とを具備し、ユーザから出来事記録の閲覧要求があった場合に、出来事記録に付与された感情変化値に基づいて、体験情報蓄積部に蓄積された出来事記録をユーザに提示するようにしたものである。
このように構成すると、「感情が高まる時の体験は思い出しやすい」という認知科学で発見されている現象を利用し、ある出来事が発生したときの感情状態を、その出来事の時間帯の代表例を取り出すためのインデックスとし、ユーザにより入力された出来事記録を体験情報蓄積部に格納する際に、その出来事が起きた時の周辺の時間帯で最も高ぶった感情(値)と、高ぶる直前の感情(値)をユーザから取得し、かつその二つの感情から感情変化値を算出して、その両方の値を出来事記録に付与して体験情報蓄積部に保存することで、ユーザが記録提示装置に対し出来事記録の閲覧要求を送出した場合に、体験情報蓄積部の記憶内容を参照して、感情が高ぶる状態への感情変化値が最大のときの出来事記録を、代表的な「提示記録」として抽出しユーザに提示できる。
従って、思い出しやすい体験の一部の記録を提示することで、ユーザに対し短い時間で多くの過去を振り返ることを可能とさせ、対話時に素早く伝えたい体験を思い出すことを実現できる。
また、本発明に係る記録提示装置は、ユーザが自身の出来事を時刻情報とともに記録する出来事入力部と、当該ユーザの感情を入力する感情入力部と、感情入力部から得られる当該ユーザの感情変化を感情変化値として算出する感情状態算出部と、出来事入力部から入力された出来事記録に対し、感情入力部から入力された感情記録、及び、感情変化値を付与して保存する体験情報蓄積部と、ユーザが閲覧したい出来事記録の期間情報を受け付ける期間選択入力部と、体験情報蓄積部に蓄積された出来事記録のうち期間選択入力部によって入力された期間情報に基づく一定時間区間の出来事記録について提示記録として抽出する提示記録抽出部と、提示記録のそれぞれに付与した感情入力部からの入力値及び出来事入力部の入力値を用いて提示記録の分類を行う記録分類部と、分類された種類ごとに提示記録を格納する提示記録分類格納部と、ユーザが閲覧する記録の選択を受け付ける選択操作入力部と、提示記録のそれぞれに付与した感情変化値と選択操作入力部からの選択値とを用いて、提示記録分類格納部の提示記録を並べ変えてユーザが閲覧可能な情報として出力する提示出力部とを備えるようにしたものである。
このように構成すると、ユーザにより入力された出来事記録を体験情報蓄積部に格納する際に、その出来事が起きた時の周辺の時間帯で最も高ぶった感情(値)と、高ぶる直前の感情(値)をユーザから取得し、かつその二つの感情(値)から感情変化値を算出して、その両方の値を出来事記録に付与して体験情報蓄積部に保存することで、体験情報蓄積部の記憶内容を参照して、ユーザが指定した単位時間ごとに、感情が高ぶる状態への感情変化値が最大のときの出来事記録を、その時間区間の代表的な「提示記録」として抽出し、さらに抽出した結果を、最も高ぶった感情(値)の傾向と、出来事記録自体の持つ情報(キーワード)を用いて分類するようにしているので、ユーザが出来事記録を取り出すときは、最も高ぶった感情(値)とキーワードによる分類ごとに、抽出された「提示記録」を素早く取得し、さらに「提示記録」とリンクされた前後時間の出来事記録を取得することで、感情状態をもとに該当時間帯の出来事記録を素早く取得できる。
従って、想起しやすい体験の一部の記録のみを提示することで、提示する記録数を減らし、短い時間で様々な体験を思い出させることができる。また、記録の内容の種類や感情状態によってカテゴリ化を行うことにより、対話の相手や状況に合わせた話題を素早く探し出すことができる。さらに、全区間から想起しやすい記録を1つまたは少数抽出することで、提示する記録に時間的な偏りを防ぎ様々な体験を想起させることを促す。
また、本発明に係る記録提示装置の一観点は以下のような態様を備える。
第1の態様は、感情入力部は、ユーザによる手入力、もしくは、少なくとも生体信号を用いた自動推定によって、感情を1次元以上の変数値で表現し、記録される体験の周辺の時間帯において最も感情が高ぶったと判断する入力値と、高ぶる直前の感情の入力値の2値間の距離尺度を求め、感情状態算出部は、取得された2値間の距離尺度として感情変化値を算出し、出来事記録および感情の入力とともに関連付けて体験情報蓄積部で保存するようにしたものである。
第1の態様のように構成すると、ユーザによる手入力、もしくは、少なくとも生体信号を利用して、感情変化値を算出できる。
第2の態様は、期間選択入力部は、いつ頃の期間の記録を閲覧するかの選択、及び、表示する記録数の選択をユーザに入力させ、提示記録抽出部は、期間選択入力部において入力された値から時間幅を算出し、時間幅で区切られた各時間区間の中で、感情状態算出部から得られる感情変化値の降順で、上位の記録を提示記録として抽出するようにしたものである。
第2の態様のように構成すると、ユーザが自身で閲覧する記録の期間、記録数を判断して記録提示装置に指示することができ、これにより真に必要な期間で真に必要な記録数の提示記録を提示できる。
第3の態様は、提示出力部は、提示記録分類格納部から1つの提示記録を選択する操作によって、提示記録と同時間区間における提示記録として抽出されなかった他の記録も提示するようにしたものである。
第3の態様のように構成すると、1つの提示記録だけでなく、選択した提示記録と同時間区間における抽出されなかった他の記録を候補として多く抽出して提示することにより、対話時に素早く伝えたい体験をさらに思い出させることができる。
本発明によれば、ユーザに対し限られた時間内で多くの体験を素早く思い出させることができる。
また、ユーザが思い出したい体験を明確に持っていなくても、思い出すきっかけをシステム側から与えることができる。
本発明の一実施形態に係る記録提示装置の一例を示すブロック図。 本実施形態において、感情を2次元座標系上で表現する例を示す図。 本実施形態において、感情変化値を算出し、出来事記録を時刻、感情記録及び感情変化値に対応付けて体験情報蓄積部に格納する一例を示す図。 本実施形態において、提示記録抽出部の処理手順を示すフローチャート及び提示記録格納部の記憶内容の一例を示す図。 本実施形態において、提示記録の抽出例と、端末上での動作例を示す図。 本実施形態において、記録分類部の一例を示す図。 本実施形態において、提示記録分類格納部の記憶内容の一例を示す図。 本実施形態において、提示出力部の動作を示すフローチャート。 本実施形態において、期間選択入力部及び選択操作入力部及び提示出力部において、ユーザの携帯端末画面上で入出力する場合の画面遷移の例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る記録提示装置の一例を示すブロック図である。
記録提示装置10は、例えば携帯端末であり、図1に示すように、出来事記録収集部11と、提示記録作成部12と、入出力部13に分けることができる。
出来事記録収集部11及び提示記録作成部12は、例えば、CPU、メモリ、ハードディスクを備える制御部に備えられる。入出力部13は、記録提示装置10に対し種々の動作指示を入力するために使用するもので、ユーザによるキーワードの入力を受け付け、またweb(図示せず)から送られるデータを入力するためのものである。
出来事記録収集部11は、感情入力部111と、感情状態算出部112と、出来事入力部113と、時刻入力部114と、体験情報蓄積部115とを備えている。また、提示記録作成部12は、提示記録抽出部121と、提示記録格納部122と、記録分類部123と、提示記録分類格納部124とを備えている。さらに、入出力部13は、期間選択入力部131と、選択操作入力部132と、提示出力部133とを備えている。
感情入力部111では、端末を用いたユーザの手入力による感情評価値、もしくは、心拍や皮膚電気活動などの生体信号を用いた自動推定値によって、当該ユーザの感情を例えば2次元座標系上で定量的に表現し、その感情が記録される体験の周辺の時間帯において最も感情が高ぶった点の値と、高ぶる直前の点の値の2点間の距離尺度を取得する。
図2は、感情を2次元座標系上で表現する例を示す。このモデルは縦軸(変数y)が高覚醒−低覚醒を表し、横軸(変数x)がポジティブ−ネガティブを表している。このモデル上の縦軸と横軸で値を取り得る範囲を−1〜1として表し、ユーザの感情状態を絶対値として表現するために用いる。ユーザの手入力による感情評価値の場合、端末上に提示された感情モデル上で、最も感情が高ぶった点(xi2,yi2)(中心(原点)より距離が離れるほど高ぶる)と、高ぶる直前の点(xi1,yi1)の2点を入力させる(図3参照)。
感情状態算出部112では、図3に示すように、時刻入力部114により入力される時刻tiにおいて、次式に示すように、感情入力部111で得られた値から感情が高ぶる方向への変化量として感情変化値Viを算出する。
Figure 2015032206
出来事入力部113では、時刻tiにおいてユーザが電子的に残すテキストや写真などを出来事記録diとする。この時刻tiとは時刻入力部から入力する時刻情報であって、出来事が発生したときの絶対時刻として入力しても良く、またユーザが後で任意の時刻情報を入力しても良いものとする。出来事入力時に、同時に感情入力を行わせるとともに、感情変化値Viを求め、入力時の時刻tiと共に図3のように体験情報蓄積部115に格納する。
期間選択入力部131では、いつ頃の期間の記録を閲覧するかの選択、及び、画面に提示する記録数の選択をユーザに入力させ、値として取得する。選択された期間の長さをL時間、提示する記録数をNとしたとき、時間幅TをT=L/Nとして算出する。
提示記録抽出部121は、図4に示す処理手順を実行する。図4は、上記提示記録抽出部121の動作を示すフローチャートで、さらに提示記録格納部122の記憶内容を示す。
提示記録抽出部121は、体験情報蓄積部115の全記録を、期間選択入力部131においてユーザが時間幅Tを設定すると(ステップST4a)、時間幅Tで分割し各区間をTjとする(j=1,2,..,N)(ステップST4b)。そして分割された各区間に含まれる出来事記録を感情変化値Viの最大値Vmを算出し(ステップST4c)、この最大値Vmの出来事記録、感情記録及び感情変化値Vmを提示記録として提示記録格納部122に格納する(ステップST4d)。
以後、提示記録抽出部121は、全ての区間TNについて、ステップST4c乃至ステップST4eの処理を実行し、全ての区間TNについての処理が完了した場合(Yes)、記録分類部123への処理に移行する。
また、提示記録抽出部121は、分割された各区間に含まれる出来事記録を感情変化値Viの降順で並べ、上位から1個以上を提示記録Diとして抽出し、提示記録格納部122に格納するようにしてもよい。
さらに、抽出されたN個の提示記録D1〜DNは、端末画面上において感情変化値Viの大きい順序に提示される。図5は、提示記録の抽出例と、端末上での動作例を示す。図5において、d1,d2,d3とは、区間T1に含まれる出来事記録で、抽出される提示記録をD1とする。例えば、提示記録D1がd2として抽出された場合、提示記録格納部122の区間T1には感情記録(x21,y21)(x22,y22)と、感情変化値V1が格納される。また、提示される提示記録D1〜DNのうち1つの提示記録D1をユーザが選択したとすると、詳細提示画面に画面が切り替わり、提示記録と同区間で提示記録として抽出されなかった記録も含めた記録d1,d2,d3 を表示する。
図6は、記録分類部123の一例を示す。記録分類部123では、各提示記録に対して出来事分類と感情分類を行い、図7に示すように提示記録分類格納部124の出来事分類テーブル(図7(a))、感情分類テーブル(図7(b))に格納する。出来事分類では、提示記録のテキストデータや画像データを用いて出来事のカテゴリ分類を行う。例えば、テキスト中のキーワードを抽出してタグとする手法などがあげられる。さらに、トピックモデルなどのキーワードからトピックを抽出する手法などがあげられる。また画像データに対しては、画像の色彩や形状の類似度からカテゴリ分類を行う方法があげられる。感情分類では、提示記録と同時刻に入力された感情入力部の値(xi2,yi2)に対して、感情分類を行う閾値τ(図6では、τx1, τy1, τx2, τy2)を設け、各提示記録は閾値τによって判定された感情状態に分類される。
図8は、提示出力部133の動作を示すフローチャートである。
提示出力部133は、提示記録分類格納部124に格納された全ての提示記録を取り出し(ステップST8a)、選択操作入力部132で取得されるユーザの選択操作によって、表示する提示記録を決定する。例えば、取り出された全提示記録から、ユーザが感情Aを選択すると(ステップST8b、Yes)、感情A以外の感情分類に属する提示記録は画面上で非表示となる(ステップST8c)。さらに、ユーザが出来事W1を選択すると(ステップST8d、Yes)、「感情A、かつ、出来事W1」を満たす記録以外は、画面上で非表示となる(ステップST8e)。なお、ユーザが選択操作する順序は、感情分類、出来事分類のどちらからでもよいとする。提示出力部133による提示記録は、感情変化値Viの大きさの降順で提示される(ステップST8f)。また、提示方法は、一覧として記録を並べえてもよく、降順の順番で画面上にポップアップ形式で提示してもよいとする。
図9は、期間選択入力部131、及び、選択操作入力部132、及び、提示出力部133において、ユーザの携帯端末画面上で入出力する場合の画面遷移の例を示す。
まず、ユーザは、期間選択入力部131を操作して例えば「2002年」から「2005年」の範囲を選択すると、記録提示装置10の表示画面上に例えば感情状態「A」、「B」、「C」及び出来事カテゴリ「W1」、「W2」、「W3」が表示される。この表示状態で、ユーザが選択操作入力部132を操作して例えば感情状態「A」及び出来事カテゴリ「W1」を選択したとする。すると、記録提示装置10の表示画面上には、提示出力部133により、「2002年」から「2005年」の間で、感情状態「A」及び出来事カテゴリ「W1」の提示記録が一覧表示される。
また、設定によっては、「2002年」から「2005年」の間で、選択操作入力部132により選択された感情状態「A」及び出来事カテゴリ「W1」の提示記録をもとに、抽出されなかった他の感情状態「B」、「C」、出来事カテゴリ「W2」、「W3」の提示記録を体験情報蓄積部115から再度検索して抽出し、記録提示装置10の表示画面上に表示するようにしてもよい。
さらに、設定によっては、「2002年」より前の感情状態「A」及び出来事カテゴリ「W1」の提示記録や、「2005年」より後の感情状態「A」及び出来事カテゴリ「W1」の提示記録を体験情報蓄積部115から再度検索して抽出し、記録提示装置10の表示画面上に表示するようにしてもよい。
以上のように上記実施形態では、ユーザが出来事入力部113を操作して入力された出来事記録を体験情報蓄積部115に格納する際に、その出来事が起きた時の周辺の時間帯で最も高ぶった感情(値)と、高ぶる直前の感情(値)を感情入力部111によりユーザから取得し、かつその二つの感情(値)から感情変化値を感情状態算出部112により算出して、その両方の値を出来事記録に付与して体験情報蓄積部115に格納することで、期間選択入力部131により期間が選択された場合に、提示記録抽出部121にて体験情報蓄積部115の記憶内容を参照して、ユーザが指定した単位時間ごとに、感情が高ぶる状態への感情変化値が最大のときの出来事記録を、その時間区間の代表的な「提示記録」として抽出し、さらに記録分類部123にて抽出した結果を、感情の高ぶり(値)の傾向と、出来事記録自体の持つ情報(キーワード)を用いて分類するようにしているので、ユーザが出来事記録を取り出すときは、感情の高ぶり(値)とキーワードによる分類ごとに、抽出された「提示記録」を素早く取得し、さらに「提示記録」とリンクされた前後時間の出来事記録を取得することで、感情状態をもとに該当時間帯の出来事記録を素早く取得できる。
従って、想起しやすい体験の一部の記録のみを提示することで、提示する記録数を減らし、短い時間で様々な体験をユーザに思い出させることができる。また、記録の内容の種類や感情状態によってカテゴリ化を行うことにより、対話の相手や状況に合わせた話題を素早く探し出すことができる。さらに、全区間から想起しやすい記録を1つまたは少数抽出することで、提示する記録に時間的な偏りを防ぎ様々な体験を想起させることを促す。
また、上記実施形態では、ユーザが自身で閲覧する記録の期間、記録数を判断して期間選択入力部131及び選択操作入力部132により指示することができ、これにより真に必要な期間で真に必要な記録数の提示記録を提示できる。
さらに、上記実施形態によれば、1つの提示記録だけでなく、選択した提示記録と同時間区間における抽出されなかった他の記録を候補として多く抽出して提示することにより、対話時に素早く伝えたい体験をさらに思い出させることができる。
(その他の実施形態)
なお、実施形態としては、図1における出来事記録収集部11、提示記録作成部12、入出力部13の各部が一体の記録提示装置10に格納されている形で説明したが、この実施形態に固定されるものではない。例えば、出来事記録収集部11のみサーバ装置に格納し、提示記録作成部12、入出力部13は携帯端末上で実行する利用形態も可能である。
このような実施形態であっても、「感情が高まる時の体験は思い出しやすい」という認知科学で発見されている現象を利用し、ある出来事が発生したときの感情状態を、その出来事の時間帯の代表例を取り出すためのインデックスとし、ユーザにより出来事入力部113を用いて入力された出来事記録を体験情報蓄積部115に格納する際に、その出来事が起きた時の周辺の時間帯で最も高ぶった感情(値)と、高ぶる直前の感情(値)をユーザから取得し、かつその二つの感情(値)から感情変化値を算出して、その両方の値を出来事記録に付与して体験情報蓄積部115に格納することで、ユーザが例えば携帯端末を用いてサーバ装置に対し出来事記録の閲覧要求を送出した場合に、サーバ装置が体験情報蓄積部115の記憶内容を参照して、高ぶり(値)が最大かつ感情変化値が最大のときの出来事記録を、代表的な「提示記録」として抽出しユーザの携帯端末に送出できる。
従って、思い出しやすい体験の一部の記録を提示することで、ユーザに対し短い時間で多くの過去を振り返ることを可能とさせ、対話時に素早く伝えたい体験を思い出すことを実現できる。
また、出来事記録収集部11、提示記録作成部12、入出力部13で説明した個々の処理は、コンピュータプログラムによってソフトウェア処理することが可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
10…記録提示装置、11…出来事記録収集部、12…提示記録作成部、13…入出力部、111…感情入力部、112…感情状態算出部、113…出来事入力部、114…時刻入力部、115…体験情報蓄積部、121…提示記録抽出部、122…提示記録格納部、123…記録分類部、124…提示記録分類格納部、131…期間選択入力部、132…選択操作入力部、133…提示出力部。

Claims (8)

  1. ユーザが自身の出来事を時刻情報とともに記録する出来事入力部と、
    当該ユーザの感情を入力する感情入力部と、
    前記感情入力部から得られる当該ユーザの感情変化を感情変化値として算出する感情状態算出部と、
    前記出来事入力部から入力された出来事記録に対し、前記感情入力部から入力された感情記録、及び、前記感情変化値を付与して保存する体験情報蓄積部とを具備し、
    前記ユーザから前記出来事記録の閲覧要求があった場合に、前記出来事記録に付与された前記感情変化値に基づいて、前記体験情報蓄積部に蓄積された前記出来事記録を前記ユーザに提示することを特徴とする記録提示装置。
  2. ユーザが自身の出来事を時刻情報とともに記録する出来事入力部と、
    当該ユーザの感情を入力する感情入力部と、
    前記感情入力部から得られる当該ユーザの感情変化を感情変化値として算出する感情状態算出部と、
    前記出来事入力部から入力された出来事記録に対し、前記感情入力部から入力された感情記録、及び、前記感情変化値を付与して保存する体験情報蓄積部と、
    ユーザが閲覧したい前記出来事記録の期間情報を受け付ける期間選択入力部と、
    前記体験情報蓄積部に蓄積された前記出来事記録のうち前記期間選択入力部によって入力された前記期間情報に基づく一定時間区間の前記出来事記録について提示記録として抽出する提示記録抽出部と、
    前記提示記録のそれぞれに付与した前記感情入力部からの入力値及び前記出来事入力部の入力値を用いて前記提示記録の分類を行う記録分類部と、
    分類された種類ごとに前記提示記録を格納する提示記録分類格納部と、
    ユーザが閲覧する記録の選択を受け付ける選択操作入力部と、
    前記提示記録のそれぞれに付与した前記感情変化値と前記選択操作入力部からの選択値とを用いて、前記提示記録分類格納部の提示記録を並べ変えてユーザが閲覧可能な情報として出力する提示出力部とを具備することを特徴とする記録提示装置。
  3. 前記感情入力部は、ユーザによる手入力、もしくは、少なくとも生体信号を用いた自動推定によって、感情を1次元以上の変数値で表現し、記録される体験の周辺の時間帯において最も感情が高ぶったと判断する入力値と、高ぶる直前の感情の入力値の2値間の距離尺度を求め、
    前記感情状態算出部は、取得された前記2値間の距離尺度として前記感情変化値を算出し、前記出来事記録および前記感情の入力とともに関連付けて前記体験情報蓄積部で保存することを特徴とする請求項1または2記載の記録提示装置。
  4. 前記期間選択入力部は、いつ頃の期間の記録を閲覧するかの選択、及び、表示する記録数の選択をユーザに入力させ、
    前記提示記録抽出部は、前記期間選択入力部において入力された値から時間幅を算出し、時間幅で区切られた各時間区間の中で、前記感情状態算出部から得られる前記感情変化値の降順で、上位の記録を提示記録として抽出することを特徴とする請求項2記載の記録提示装置。
  5. 前記提示出力部は、前記提示記録分類格納部から1つの提示記録を選択する操作によって、提示記録と同時間区間における提示記録として抽出されなかった他の記録も提示することを特徴とする請求項2記載の記録提示装置。
  6. ユーザが自身の出来事を時刻情報とともに記録する第1の過程と、
    当該ユーザの感情を入力する第2の過程と、
    前記第2の過程から得られる当該ユーザの感情変化を感情変化値として算出する第3の過程と、
    前記第1の過程から入力された出来事記録に対し、前記第2の過程から入力された感情記録、及び、前記感情変化値を付与して体験情報蓄積部に保存する第4の過程とを具備し、
    前記ユーザから前記出来事記録の閲覧要求があった場合に、前記出来事記録に付与された前記感情変化値に基づいて、前記体験情報蓄積部に蓄積された前記出来事記録を前記ユーザに提示することを特徴とする記録提示方法。
  7. ユーザが自身の出来事を時刻情報とともに記録する第1の過程と、
    当該ユーザの感情を入力する第2の過程と、
    前記第2の過程から得られる当該ユーザの感情変化を感情変化値として算出する第3の過程と、
    前記第1の過程から入力された出来事記録に対し、前記第2の過程から入力された感情記録、及び、前記感情変化値を付与して体験情報蓄積部に保存する第4の過程と、
    ユーザが閲覧したい前記出来事記録の期間情報を受け付ける第5の過程と、
    前記体験情報蓄積部に蓄積された前記出来事記録のうち前記第5の過程によって入力された前記期間情報に基づく一定時間区間の前記出来事記録について提示記録として抽出する第6の過程と、
    前記提示記録のそれぞれに付与した前記第2の過程の入力値及び前記第1の過程の入力値を用いて前記提示記録の分類を行う第7の過程と、
    分類された種類ごとに前記提示記録を提示記録分類格納部に格納する第8の過程と、
    ユーザが閲覧する記録の選択を受け付ける第9の過程と、
    前記提示記録のそれぞれに付与した前記感情変化値と前記第9の過程からの選択値とを用いて、前記提示記録分類格納部の提示記録を並べ変えてユーザが閲覧可能な情報として出力する第10の過程とを具備することを特徴とする記録提示方法。
  8. 前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録提示装置により実行されるプログラム。
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