JP2015029759A - 杖のロック機構 - Google Patents

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三徳 丸山
Mitsunori Maruyama
三徳 丸山
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KIZAKI KK
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KIZAKI KK
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Abstract

【課題】高い強度を有しなおかつ長さ調整操作が容易である杖のロック機構を提供する。【解決手段】杖のロック機構は把持部2と、上部パイプ10と、中間パイプ20,21と、下部パイプ30とからなり、前記各パイプを接合して一体化する杖本体と、下部パイプ30の下部側に設けられた石突部3と、を備え前記上部パイプの内面にから前記下部パイプの内面に至るまで設けた弾性紐状体4により各パイプを着脱自在に接合して構成される。上部パイプ10は、複数の係止溝11と、上部パイプ10内に長さ調整可能に先端部側から所定の長さ挿入する長さ調整パイプ12と、長さ調整パイプ12の先端部側に前記長さ調整パイプ内部に固定された付勢手段により支持され外表面に突出する係止釦13とを、備え係止溝11と係止する位置に応じて前記杖本体の長さ調整を行う長さ調整機構を備えることを、解決手段をする。【選択図】図1

Description

本発明は、杖の長さ調整に供される杖のロック機構に関する。
従来の杖の長さ調整に供されるロック機構は、特許文献1に示すように、上部連結管と、前記上部連結管の内部に挿入される下部連結管と、を含み、前記下部連結管の両側面の対向する位置に第1、2の貫通孔が形成され、前記第1、2の貫通孔には、それぞれ第1、2のボタン部材が摺動自在に挿入され、前記第1、2のボタン部材の内側には、第1、2のボタン部材を半径方向の外側に付勢するスプリングが設けられ、前記上部連結管には、前記下部連結管の第1、2の貫通孔に対応する位置に第3、4の貫通孔が形成され、前記第1、2、3、4の貫通孔から前記第1、2のボタン部材が出入りする、杖のロック機構が開示されている。
実用新案登録第3157117号公報
しかしながら、特許文献1に記載の杖は、長さ調整は可能であるが、ロックボタンの形状が円形であり特に高齢者がロックボタンを操作する場合、指の腹の一点に押圧力が集中するために押し難くさらに痛みを伴うものであった。この課題を解決するためロックボタンの形状を大きくすると杖を構成するパイプ強度が低下するとともに外見的にも好ましいものではなかった。
さらに、ロックボタンが円形の形状であるため、このロックボタンに係合し外側の杖に配置される係合孔との位置決めが困難であるという課題があった。
このような課題を解決するために本発明はなされたものであって、ロックボタンを操作する際にも、指の腹の一点に押圧力がかかることなくそのため押圧時に痛みを伴うことなく、高い強度を確保できとともに長さ調整時のロックも容易に可能とする、杖のロック機構を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、把持部と、上部パイプと、1または複数の中間パイプと、下部パイプとからなり、前記各パイプを接合して一体化する杖本体と、前記下部パイプの下部側に設けられた石突部と、を備え前記上部パイプの内面にから前記下部パイプの内面に至るまで設けた弾性紐状体により前記上部パイプと、前記中間パイプと前記下部パイプとを着脱自在に接合する杖のロック機構であって、
前記上部パイプは、長さ方向に所定間隔で設けられた複数の係止溝と、
後端部側で中間パイプと接合し、前記上部パイプ内に長さ調整可能に先端部側から所定の長さ挿入する長さ調整パイプと、
前記長さ調整パイプの先端部側に前記長さ調整パイプ内部に固定された付勢手段により支持され外表面に突出する係止釦とを備え、係止溝と係止する位置に応じて前記杖本体の長さ調整を行う長さ調整機構を有することを特徴とする、杖のロック機構に関する。
本発明のロック機構において、前記係止溝と前記係止釦は、平面視して長さ方向に長径を有する長円形の形状を有することが好ましい。
このように構成した本発明の杖のロック機構は、使用時には筒体内部に設けられた係止溝と付勢支持された係止釦によるロック機構により杖本体を形成するのでパイプを高い強度で接合することができる。
また、前記係止溝と前記係止釦は、平面視長さ方向に長径を有する略長円形の形状とすることにより、使用者が容易に長さ調整作業を行うことが可能であるとともに、従来の円形状ロックボタンと比較しても杖の強度を損なうことはない。
本発明の杖のロック機構を示す図面。 図1の杖を長さ調整して固定した状態を示す図面。 図1の杖のロック機構を示す斜視図。 図1の杖のロック機構を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示す通り、本発明の折畳杖は、上部パイプ10と、1または複数の中間パイプ(本実施形態においては上部パイプ10と接合する第1の中間パイプ20と下部パイプ40と接合する第2の中間パイプ30の二本の中間パイプ)と、下部パイプ40とを有する杖本体と、下部パイプ40の下部側に設けられた石突部3とから構成された杖である。
そして、本発明の杖のロック機構は、従来技術と同様に上部パイプ10のパイプ内部に固定され下部パイプ40の内部まで至る弾性力を有する紐状体4をパイプ内部に連通させて設けている。
そして、本発明の杖のロック機構は、このような紐状体4の作用により、未使用の際の折畳時には図1に示すように弛緩状態となる紐状体4で繋がれた4本の短いパイプとなり、長さを取らず収納可能である。
一方、使用時には図2に示す通り、各パイプ(上部パイプ10、第1の中間パイプ20、第2の中間パイプ30および下部パイプ40)を接合することにより、紐状体4は緊張状態となり、一本のパイプ接合体である杖として固定される。
本発明は、このような杖において、図3および図4に示すような長さ調整機構を有していることを特徴とする。
図3に示す通り、本発明の杖のロック機構において、上部パイプ10は、上側(把持部2側)から下側(石突き部3側)に向かって複数の係止溝(図3の例においては、5つの係止溝11a,11b,11c,11d,11e)が設けられている。
一方、上部パイプ10は、上部パイプ10の内部に挿入して係止位置に応じて長さを調整するための長さ調整パイプ12が挿入され、長さ調整パイプ12を介して上部パイプ10と接合する第1の中間パイプと接合する構成となっている。
そして、長さ調整パイプ12の上部パイプ10の挿入側の端部側には、図4に示す通り、
接続する第1の中間パイプ20の上部パイプ10と接合する接合部は、長さ調整パイプ12の内側に一端が固定された付勢手段13a(例えば板バネやスプリング)に長さ調整パイプ12の長さ方向に対して垂直方向に支持されて係止釦12が長さ調整パイプ12の表面から突出して設けられている。
このような状態で、長さ調整パイプ12は所定の係止溝11a,11b,11c,11dまたは11eのいずれかの係止溝(図3の例においては係止溝11d)に係止されている状態となっている。
すなわち、付勢手段13aの垂直方向に作用する付勢力により係止釦13は係止溝11dに係止され固定された状態となる。
一方、係止釦13を指で垂直方向に押しながら、長さ調整パイプ12を上側(係止溝11c側)または下側(係止溝11e側)に移動させると、係止釦13は、上部パイプ10の内部を経由して係止溝11cまたは係止溝11eに移動する。係止釦13が係止溝11cまたは係止溝11eに至ると、付勢手段13の垂直方向上向きの付勢力により突出して係止溝11cまたは係止溝11eに係止されロックされた状態となる。
このように所望の長さとなる係止溝11に係止釦13を係止することにより、長さ調整パイプ12は、上部パイプ12への挿入長さを変えて固定される。すなわち、図3に示す係止溝11a,11b,11c,11d,11eを有する本発明の折畳杖においては、係止溝11aと係止釦13を係止して固定した場合、長さ調整パイプ12の上部パイプ10への挿入長さが増え、本発明の杖のロック機構は最短の状態であり、以下、係止溝11b,11c,11dと係止釦が係止した際に、本発明の杖のロック機構の長さは順に長くなり、係止溝11eと係止釦13とが係止した際に本発明の折畳付けは最長の状態となる。
なお、係止溝11および係止釦13の形状は、本発明の作用・効果を奏する形状であれば特に限定されないが、操作の容易さから平面視長さ方向に長径を有する略長円形の形状が好ましい。本発明の係止釦をこのような長円形状の釦とすると、円形の釦と比較して、指の腹全体で押すことが可能となり、指に無理に力をかけなくともスムーズに長さ調整作業を行うことが可能となる。
このような、長さ調整機構を有することにより、本発明の杖のロック機構は高い強度を有しなおかつロック機構の操作が容易であり、なおかつ長さ調整可能となる。しかも、このように構成した本発明の杖のロック機構は、使用時には筒体内部に設けられた係止溝と付勢支持された係止釦によるロック機構により、パイプを高い強度で接合することができる。また、前記係止溝と前記係止釦は、平面視長さ方向に長径を有する略楕円形の形状とすると、使用者が容易に長さ調整作業を行うことが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。例えば、本発明において、2本の中間パイプ20,30により中間パイプを構成したが、中間パイプの本数は、1本であっても3本以上であってもよい。また、本発明の杖のロック機構は、上部パイプ10に5つの係止溝11a,11b,11c,11d,11eを設けたが係止溝の数は、2以上であればいくつでもよい。
以上、本発明は杖のロック機構として説明を行ったが、特に杖に限定されるものではなく、例えば、近年普及してきているウォーキングポール、トレッキングポール等のロック機構にも転用できることは勿論である。
1 杖本体
2 把持部
3 石突き部
4 紐状体
10 上部パイプ
11a,11b,11c,11d,11e 係止溝
12 長さ調整パイプ
13 係止釦
13a 付勢手段
20 第1の中間パイプ
21 第2の中間パイプ
30 下部パイプ

Claims (2)

  1. 把持部と、
    上部パイプと、1または複数の中間パイプと、下部パイプとからなり、前記各パイプを接合して一体化する杖本体と、
    前記下部パイプの下部側に設けられた石突部と、
    を備え前記上部パイプの内面にから前記下部パイプの内面に至るまで設けた弾性紐状体により前記上部パイプと、前記中間パイプと前記下部パイプとを着脱自在に接合する杖のロック機構であって、
    前記上部パイプは、長さ方向に所定間隔で設けられた複数の係止溝と、
    後端部側で中間パイプと接合し、前記上部パイプ内に長さ調整可能に先端部側から所定の長さ挿入する長さ調整パイプと、
    前記長さ調整パイプの先端部側に前記長さ調整パイプ内部に固定された付勢手段により支持され外表面に突出する係止釦とを、備え係止溝と係止する位置に応じて前記杖本体の長さ調整を行う長さ調整機構を有することを特徴とする杖のロック機構。
  2. 前記係止溝と前記係止釦は、平面視して長さ方向に長径を有する長円形の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の、杖のロック機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3211537U (ja) * 2017-05-09 2017-07-20 李明賢Lee, Ming−Hsien 長さ調整折畳みステッキ

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