JP2015027639A - 分極性接続構造体及びそれを有する装置 - Google Patents

分極性接続構造体及びそれを有する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微小な分極性構造体のミクロな運動を機能化する装置を提供すること。【解決手段】表面に電気的に分極可能な導電性部位を持つ複数の分極性構造体と、複数の該分極性構造体を接続する可動性または可変形性の接続体とからなる構造体。【選択図】図1

Description

本発明は、混合装置、微粒子安定化装置、微粒子除去分離装置、人工筋肉等に応用される分極性接続構造体およびそれを有する装置に係るものである。
界面の性質、特に、電気浸透を用いるマイクロポンプは、構造が比較的簡単であり、微小流路(マイクロ流路)内への実装が容易、等の理由でμTAS(Micro‐Total Analysis System)等の分野で使用されている。
こうした中、近年、誘起電荷電気浸透(ICEO:Induced‐Charge Electro Osmosis)を用いたマイクロポンプが、液体の流速を大きくできる、AC駆動が可能なことにより電極と液体の間に生ずる化学反応を抑制できる等の理由から着目されている。
特に、特許文献1及び非特許文献1は、誘起電荷電気浸透を用いたミキサ(混合装置)及びポンプ(送液装置)であって、円柱金属ポストのまわりのICEO流れによる渦を利用したマイクロミキサ、及び、ICEO流れを利用したマイクロポンプを開示している。
また、非特許文献2では、誘起電荷電気泳動(ICEP: Induced−Charge Electrophoresis)を利用したマイクロロッドの回転が報告されている。また、非特許文献3は、金属粒子の半分に絶縁体コートを施した粒子の電気泳動現象を開示している。
また、非特許文献4では、電解液中の金属粒子の集団に電界を印加するとある閾値以上の粒子濃度で顕著な柱状構造を発生させることができることを開示している。
米国特許第7081189号明細書
M.Z.Bazant and T.M.Squires,Phys.Rev.Lett.92,066101(2004) K. A. Rose et al., Phys. Rev. E 75, 011503 (2007) S. Gangwal, O. J. Cayre, M. Z. Bazant, and O. D. Velev, Phys. Rev. Lett. 100, 058302 (2008) H. Sugioka, Phys. Rev. E 80, 016315 (2009)
特許文献1及び非特許文献1−3は、微小な分極性構造体単体の運動について検討しているが、ひとつの分極性構造体が単体で発揮できる機能には限りがある。一方で、分極性構造体を集団的に運動させることができれば、より大きい規模で機能を発揮できるようになる。
本発明は、従来困難だった、所望の設計目的に合わせて、微小な分極性構造体のミクロな運動を集団運動に変換し、より大きい規模で機能を発現させる装置を提供することを目的とする。
本発明により提供される構造体は、表面に電気的に分極可能な導電性部位を持つ複数の分極性構造体と、複数の該分極性構造体と接続する可動性または可変形性の接続体とからなることを特徴とする。
本発明により提供される装置は、前記構造体と、前記構造体及び電解質溶液を収容する液室と、電界印加手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の構造体を含む電解質溶液内に電界を印加すると、複数の分極性構造体の表面に電気二重層に由来する電気浸透流が発生し、分極性構造体間に特異的な流体力学的相互作用が発生する。そのため、接続体で接続された分極性構造体の集団に集団としての特異な運動を発生させ微小な分極性構造体のミクロな運動を集団運動に変換し、より大きい規模で機能を発現させることができる。
実施例1に係る装置を示す図。 分極性接続構造体の動作原理を示す図。 分極性接続構造体の例を示す図。 実施例2に装置を示す図。 実施例3に装置を示す図。 実施例4に装置を示す図。 実施例5に装置を示す図。 実施例6に係る装置を示す図。
本発明の分極性接続構造体は、表面に分極可能な導電性部位をもつ複数の分極性構造体が、可動性または可変形性の接続体によって接続された構造を有する。
分極性構造体は、その表面に電気的に分極可能な導電性部位をもち、電解質溶液内で電界を印加したときにその周囲に電気浸透流を発生し、電気浸透流により電解質溶液内を移動することが可能であれば、その材料、形状、サイズや重量等は特に限定されない。
分極可能な部位を持つ分極性構造体としては、金、白金、炭素等の導電体や、導電体微粒子とスチレン、ポリイミド、ポリビニールアルコール、ポリエチレン等の誘電体とからなる複合材料粒子や、誘電体表面の一部あるいは全面を金、白金、炭素等で表面コートした粒子などを用いることができる。
分極性構造体の形状は、球形、楕円球形、楕円柱形または直方体系など、様々な形状から選択することができる。分極性構造体が球形のときは、半径が0.01μm以上1000μm以下であってもよく、楕円球形または楕円柱形であるときは、短径が0.01μm以上100μm以下、長径と短径の長さの比が1:1より大きく1000:1以下であってもよい。なお、球形、楕円球形、楕円柱形等と記載した場合、その形状は、正確に球形、楕円球形、楕円柱形である必要はなく、多少の誤差をも許容する。
可動性または可変形性の接続体は、分極性構造体同士、または分極性構造体と他の物質とを接続することができれば、材料、形状、サイズや重量等は特に限定されない。本発明の接続体は可動性または可変形性の性質を有するため、後述する分極性構造体同士の反発力及び吸引力により、分極性構造体間に複雑なまたは所定の伸縮振動が誘起される。
接続体としては、ナイロンやテフロン(登録商標)などの弾性を有する線状または帯状の絶縁性繊維樹脂や、PDMS(ポリジメチルシロキサン)、シリコンゴム等のシリコン系樹脂を用いることができる。接続体は、直線状の構造にしてもよいし、湾曲した構造にしてもよい。
分極性構造体と接続体との間の接着方法は、特に限定されることはない。例えば、分極性構造体が金や白金等の貴金属で、接続体がポリエチレンや、ポリスチレン、塩化ビニール等の熱可塑性樹脂からなるときは、熱溶融によって接着することできるし、分極性構造体がMicro-Electro-Mechanical-System (MEMS)やNano-Electro-Mechanical-System (NEMS)技術等の微細加工技術で加工された孔構造を有する金や白金等の有孔構造体で、接続体が同じくMEMSやNEMS技術で作成されたSU−8等のエポキシ樹脂を用いた前記有孔構造体と適合する3次元ピン構造体からなるときは、3次元ピン構造体を用いたピン止めによって接続することができる。
分極性接続構造体あたりの分極性構造体の数には特に限定はない。2個の分極性構造体を接続して分極性接続構造体としてもよいし、3個以上の分極性構造体が接続されていてもよい。例えば2〜50個、2〜15個、2〜10個、2〜5個、3〜5個の分極性構造体を接続して分極性接続構造体としてもよいし、50個以上の分極性構造体を接続してもよい。
本発明の分極性接続構造体を電解質溶液内に遊動させた状態で、電解質溶液に電界を印加すると、分極性構造体の導電性部位表面には電気二重層が形成され、該電気二重層を形成するイオンはその符号により電界の方向または逆方向に略沿う方向への電気浸透流が発生する。分極性構造体が電界方向Eと垂直に繋がっている場合には、図2(a)に示すように、分極性構造体間ですべり速度11aが向き合うようになるため、分極性構造体同士には反発力12aが働く。また、分極性構造体が電界方向6と平行に繋がっている場合には、図2(b)に示すように、分極性構造体間ですべり速度11bが背中合わせとなるため、分極性構造体同士には吸引力12bが働く。また、印加電界の方向を逆転させた場合にも、導電性部位の表面には逆符号のイオンが集積し電気二重層を形成するために、図2(a)の配置にある分極性構造体間にはやはり反発力が働き、図2(b)の配置にある分極性構造体間には吸引力が働く。
この電界は、交流(AC)電源及び直流(DC)電源のいずれを用いて印加してもよく、装置の目的及び所望の分極性接続構造体の運動によって適宜選択することができる。AC電源を用いると、電解質の化学反応というDC電界に特有の問題が発生しないほか、印加電極付近に電気二重層が形成されて電圧降下が起きる現象を抑制できる効果がある。また、直流電圧またはAC電圧をスイッチ5を用いて断続的にオン・オフさせることにより、電圧の継続印加によって系が新たな定常状態となって分極性構造体の動きが鈍くなる現象を抑制でき、より複雑な動きを発生させることができるなど、分極性接続構造体の動きの種類を増やすことができる。
本発明の分極性接続構造体は、さらに所望の機能を発揮する機能性基体を有していてもよい。本発明では、機能性基体を、分極性接続構造体と共に液体内を移動させることができるため、その見かけの拡散係数が大きくなり、その機能を広い範囲で効果的に発揮することができる。機能性基体とは、それが接続される分極性構造体とは大きさ、形状、または材質のうち少なくとも1つが異なる基体であり、その有する機械的、化学的、電気的な性質により標的との間で何らかの作用を実現する物質を意味する。
例えば、疎水性の表面パターンを有する機能性基体を分極性接続構造体と共に疎水性微粒子を含む電解質溶液内で遊動させると、疎水性微粒子の周囲にミセル状の構造を形成し、疎水性微粒子を効率よく安定化させることができる。また、標的物質を特異的に認識し結合する機能を有する機能性基体を分極性接続構造体と共に電解質溶液内で遊動させると、標的物質をより効率的に捕捉することができる。ただし、機能性基体の機能は、これらに限定されることはなく、装置の目的によって任意に設定することができる。なお、標的物質を特異的に認識し、結合する機能としては、標的物質の形状と相補的な表面形状を有するもの、相補的な共有結合または非共有結合のパターンによるもの(抗原抗体反応など)や、カプセル化された薬物または標的物質が有する官能基と反応する官能基との結合によるものなどであってもよく、特に限定されることはない。
図3(a)、(b)、(c)、(d)は、分極性接続構造体の例示的な実施形態を示す図である。
図3(a)及び(b)の例では、接続体13cは湾曲した線状の弾性構造体であり、分極性構造体は絶縁性の表面13aと、導電性の表面13bとを有している。例えば、表面の半分を真空蒸着などにより金薄膜でコートして導電性の表面13bとしてもよい。金属膜によるコートは、製造の容易さを考慮してパターン化した形状にしてもよいし、分極性接続構造体をよりランダムに動かすために、ランダムな向きにコートしてもよい。
このとき、分極性構造体には導電性表面13bとは逆方向への運動が起こる。そのため、電解質溶液内で分極性接続構造体が自由に泳動できる状態で電界を印加すると、それぞれの分極性構造体には、導電性表面13bの向きに従ってそれぞれ異なった方向への動きが生じる。そのため、分極性接続構造体は電解質溶液内で特異的に動くことが可能となる。特に、図3(a)に示すように、導電性パターンが異なる方向を向くように分極性構造体を配置すると、よりランダムな集団運動を励起することができる。一方で、図3(b)に示すように、導電性パターンが常に同じ方向を向くように分極性構造体を配置すると、分極性接続構造体全体として一方向への動きを励起することもできる。
図3(c)の例では、楕円柱型の分極性構造体14a及び14bを、湾曲した線状の可変形性接続体14cで、分極性構造体14a及び14bの長軸の向いている方向がそれぞれ異なるように接続されている。分極性の楕円柱または楕円球を用いると、周囲に発生する誘起電荷電気浸透流によって、その長軸方向が印加電界に平行になるような力を発生させるトルクが発生する。そのため、分極性楕円柱を長軸の向いている方向が互いに異なるように接続体14cで接続することにより、分極性接続構造体を複雑に動かすことができる。
図3(d)の例では、楕円柱型の分極性構造体15aが、軸回転部15dを備えた接続体15cに接続されている。この分極性接続構造体は、全体として、電界方向に大きく伸びる傾向を持ち、電界と垂直な方向には大きく縮む傾向がある。具体的には、導体の楕円柱の長軸半径をb、短軸半径をc、α=b/c、電界ベクトルEと長軸の成す角をφとするとき、楕円柱は誘起電荷電気浸透流の発生により、Ω=(εE/μ)((α−1)/(α+1))sin2φとなる角速度Ωで回転しようとする。なお、εは電解質溶液の誘電率、μは電解質溶液の粘性係数をそれぞれ表す。例えば、水中では、μ=1mPa・s、ε=80ε(εは真空の誘電率)、|E|=20kV/m、φ=45度、α=4のとき、Ω=250rad/sで回転しようとする。また、|E|=10kV/mのとき、62.5rad/sで回転しようとする。
本発明の装置は、電解質溶液と、分極性接続構造体と、電解質溶液及び分極性接続構造体を収容する液室と、電解質溶液に電界を印加する電界印加手段とを備えた装置である。
この電界印加手段により前記複数の分極性接続構造体及び電解質溶液に電界を印加することにより、複数の分極性接続構造体の表面に電気二重層に由来する電気浸透流を発生させ、接続体で接続された分極性構造体の間に流体力学的相互作用を発生させることにより、分極性構造体の集団に集団としての複雑な運動を発生させ、所望の設計目的に合わせて、微小な分極性構造体のミクロな運動を集団運動に変換しより大きい規模で機能を発現させることができる。この複雑な運動とは、装置の目的にあわせて、完全にランダムな運動、一定方向への運動又はその中間のランダムさを有する運動から任意に選択することができ、ランダムさの度合いも適宜設定して、所望の運動を引き起こすように装置を設計することができる。
例えば、分極性構造体の平均半径r(粒子体積をvとすると、4πr/3=vから逆算して求めることができる)を5μm以下とすると、分極性構造体はブラウン運動を行うため、さらにランダムさの増した運動をさせることができる。分極性接続構造体が前記の機能性基体を有しているときは、機能性基体のサイズも5μm以下にしてもよい。
より詳しくは、例えば、電解液が水であり、電極間隔Wは100μm、分極性構造体であるところ球状微粒子の半径rは3μm、電界オフ状態での微粒子間のギャップは3μm、AC電圧Vは2V、周波数は100Hzである時、AC電圧の印加によりE=V/W=20kV/mのAC電界が発生し、粒子のまわりには、U=εrE /μ=0.85mm/s程度の流れが発生し、分極性構造体は互いに流体力学的相互作用を引き起こす。ただし、μ=1mPa・sは水の粘性係数であり、εは水の誘電率80εであり、εは真空の誘電率である。また、微粒子の無電解メッキの進行を制御することで、微粒子の平均密度を電解液の平均密度と略等しくすると、集団運動の設計を比較的容易にできる。
本発明は、小さいサイズの装置でも集団運動による機能を発揮できる。そのため、本発明の液室の大きさは特に限定されないが、μmオーダーのサイズを有する液室であってもよい。具体的には、電極間の距離が1mm未満、より具体的には1μm以上1000μm以下、さらには500μm〜10μmであってもよい。
電解質溶液の種類は特に限定されないが、純水や、KOH水溶液、NaOH水溶液等を用いることができる。ここで、KOH水溶液、NaOH水溶液でのイオン濃度は、イオン濃度の増加により発生する電気浸透流の流速が抑制される現象があるために10mM以下、望ましくは1mM以下とすることが望ましい。
印加する電圧の大きさは、分極性の表面の材質、分極性構造体のサイズや重さ等により適当に選択することができるが、例えば0.1V〜100V、0.5V〜50V、1V〜10V、1V〜5V、1V〜3Vの範囲とすることができる。
このとき、電気浸透流のすべり速度Uは、分極性構造体のサイズや重さ等にもよるが、0.1mm/s〜2mm/sとすることができる。
電気浸透流は、小さい電圧で大きな流れを引き起こすことが可能である。そのため、本発明によれば、小さい電圧で大きなエネルギーの特異的な又はランダムな集団運動を引き起こすことができる。
そのため、本発明の装置は、混合装置、微粒子安定化装置、微粒子除去分離装置、人工筋肉等に幅広く応用することが可能である。
以下、具体的な数値検討に基づく実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る装置を示す図である。本実施例の装置は、電解液7aで満たされた液室7b、電界印加手段としての平行電極対3a及び3b、並びに交流(AC)電源4を有する。電解液7aの中では、分極可能な導電性部位を有する複数の分極性構造体1a及び1b並びに分極性構造体1a及び1bを接続する可動性または可変形性の接続体2からなる、分極性接続構造体800a並びに800bが自由に遊動している。本実施例の装置は、電源印加スイッチ5並びに液体を液室に供給または排出する流路9a及び9bを有してもよい。本実施例の装置によって2種類の液体を混合するような場合には、2つの流路9a及び9bから、それぞれ異なる種類の液体を供給することができる。分極性接続構造体は、各分極性構造体自体が持つブラウン運動と電界印加によって発生する誘起電荷電気浸透流による運動により、電解液7aの中を自由に遊動し、分極性構造体の繋がる方向が電界の方向6と略垂直な状態8aや、分極性構造体の繋がる方向が電界の方向6と略平行な状態8b等の特異な方位を含む様々な方位を持つ。
本実施例では、分極性構造体1a及び1bとしては、スチレンなどの球状または楕円球状の浮遊性樹脂基体に金の無電解メッキを施し、表面のみに導電性を持たせたものを用いる。接続体2としては、ナイロンやテフロン(登録商標)などの弾性を有する湾曲した線状の絶縁性繊維樹脂を用いている。
分極性接続構造体8a及び8bは、半径3μmの球状または長軸4μm×短軸2μmの楕円球状の分極性構造体1a及び1bを、9μmの接続体で、熱溶融またはピン止めで接続したものとし、1つの分極性接続構造体あたり、3個または4個の分極性構造体を接続すると仮定した。電解質溶液としては水を用い、100μm×200μm×500μmの液室7bに、分極性接続構造体を1〜20個遊動させ、分極性構造体1a及び1bの周囲に0.85mm/sの電気浸透流が生じるように2VのAC電圧(100Hz)を印加した。分極性接続構造体8a及び8bは液室内でランダムな運動をし、その見かけの拡散係数も大きくできる。そのため、液室内の液体を効率よく混合することが確認できる。
例えば、図1に示すように、液室7bに流路9a及び9bから電解液を含む複数の液体を導入するとき、電界を印加しなければ、レイノルズ数が低いマイクロ流路内では、これらの液体は分子拡散以外の原因で混ざり合うことはない。しかし、電圧印加手段3a及び3bによって電界を発生させ、複数の分極性構造体1a及び1bを可変形性の接続体2で繋いだ分極性接続構造体のランダムな運動を誘起すれば、液室内の混合を促進することができる。本実施例では、分極性構造体はブラウン運動を行うため、さらに混合の効果を増大させることができる。また、スイッチ5でAC電界を断続的に印加すれば、定常状態となることを避けられるので、ランダムな運動を持続させることができ、混合性能を増大できる。
このとき、図1の装置において、図3(a)や図3(c)の接続構造を有する分極性接続構造体を用いると、電界方向6に対して、非常に多様でランダムな分極性接続構造体の集団運動が起きるため、混合性能を向上することができる。また、図3(a)に示すように、導電性パターンの向きが分極性構造体間で互いに異なる向きになるように分極性構造体を配置することで、よりランダムな集団運動を励起できる。これにより、混合性能を向上することができる。
また、図1の装置に対して、図3(d)の接続構造を有する分極性接続構造体を用いると、それぞれの分極性接続構造体に、電界方向6に対して、大きな伸縮運動を起こすことができる。これにより、混合性能を向上することもできる。
また、ブラウン運動による換算粒子半径rの粒子の拡散係数はアインシュタイン・ストークスの関係式によりD=kT/(6πrμ)と表せるので、粒子半径rを小さくするほど、ブラウン運動の影響を大きくできる。ここで、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、μは粒子の周りの流体の粘性係数であり、換算粒子半径rは体積Vの粒子に対してV=(4πr)/3から導くことができる。具体的には、水の中の分極性構造体粒子の場合、粘性μ=1mPa・sであり、半径r=3、0.3、0.03μmの時、拡散係数はそれぞれD=7.33x10−14、7.33x10−13、7.33x10−12/sとなり、1秒間の拡散距離(Dt)−0.5はそれぞれ、0.27、0.85、2.7μmとなる。
また、このとき、E=20kV/mの電界印加によって、U=εrE /μ=0.85、0.085、0.0085mm/s程度の流れが分極性構造体のまわりに発生し、分極性構造体間に流体的相互作用を引き起こす。すなわち、実施例1は換算粒子半径5μm以下の分極性構造体粒子を分極性構造体間の相対位置を変化できる可変形性接続体で鎖状に接続した連結構造体を混合しようとする複数の流体を含む液室に配置し、電界の印加により、ブラウン運動と誘起電荷電気浸透に由来する運動が複雑に絡みあった運動を誘起させ、効果的な混合を行うことのできる混合装置である。
図4は、実施例2に係る装置を示す図である。実施例2の装置は、機能性基体21aが接続体22bにより実施例1と同様の分極性構造体22aに接続されていることを除いて、実施例1と同様の構成を有する。実施例1で説明したような分極性接続構造体に、機能性基体21aを付加すると、機能性基体21aも液室内を複雑に移動し、広く拡散するため、機能性基体21aの機能を、液室7b内の広い範囲に渡って効果的に発揮できるようになる。
本実施例では、表面に疎水性の部位を持たせた半径が5μmの球状の機能性基体21aを接続した分極性接続構造体を用いる。分極性構造体22aとしては半径が3μmの球状のものを用い、1つの分極性接続構造体あたり3つの分極性構造体22aを接続する。なお、表面に疎水性の部位を持たせた機能性基体21aとしては、表面がすべて疎水性の性質を有する基体でもよいし、基体表面の一部に他の物質を付与して疎水性の性質を持たせてもよい。本実施例の機能性基体21aは、疎水性の性質を有するため、分極性接続構造体と共に液室内を遊動し、疎水性微粒子23に遭遇した時に、その表面に付着しやすいという機能を有する。本実施例では、さらに、さらに、分極性構造体22a及び22bとして表面が親水性のものを用いた。そのほかは、実施例1と同様の条件とする。
液室内に本実施例の分極性接続構造体(本実施例では9つ)を遊動させると、分極性接続構造体が複雑な運動を行い液室内を動きまわるために、疎水性微粒子23の周囲にミセル様の構造を形成し、液室7b内の広い範囲で疎水性微粒子23を効率良く安定化することができる。なお、図4において、安定化材となる分極性接続構造体を流路24aから液室7bに供給し、安定化させたい微粒子を流路24bから液室に供給してもよい。
図5は、実施例3に係る装置を示す図である。実施例3の装置は、機能性基体28に標的物質27aを特異的に認識する機能を持たせたことを除いて、実施例2と同様の構成を有する。機能性基体28は、高さ10μm×幅10μm×奥行き5μmの直方体の形状とし、その上部表面に高さ6μm×幅5μm×奥行き5μmの窪みを形成し機能性基体の形状が凹型となるようにした。機能性基体28を接続した分極性接続構造体を、液室7b内に4つ遊動させると、液室7b内の広い範囲で機能性基体28の凹凸構造に適合した形状の構造体27aを特異的に捕獲できる。そのため、機能性基体28と特異的に結合する標的物質27aと機能性基体28とは特異的に結合しない物質27bとを、効率良く分離・除去することができる。
なお、図5において、複数の流路26a及び26bを設けて、分離または除去材となる分極性接続構造体を流路26aから液室7bに供給し、分離または除去させたい微粒構造体を含む微粒子集合体を流路26bから液室に供給してもよい。
図6は、実施例4に係る装置を示す図である。実施例4の装置は、変形可能な液室61を持ち、この液室61の両側の壁面62a及び62bと分極性構造体63aを有する分極性接続構造体の少なくとも一部とが接続されていることを除いて、実施例1と同様の構成を有する。変形可能な液室61は、例えば、剛体の壁面62a及び62bと、可変可能な液室壁面とを含んで構成される。分極性接続構造体は接続体63bによって壁面62a又は62bに直接接続されてもよいし、別個に設けられた接続用部材を介して間接的に接続されてもよい。このとき、分極性接続構造体の一端が壁面62aと接続し、他方の端が壁面62bと接続することによって、両側の壁面62aと62bとが、分極性接続構造体によって連結されるように構成することもできる。
本実施例では、表面を金属薄膜でコートした球状粒子を一対の湾曲した弾性絶縁性繊維で直線状に連結した分極性接続構造体のユニットを複数個、変形可能な液室の壁面の一部を成す剛体壁部分62a及び62bの双方に接続した。このとき、平行電極対3a及び3bを用いて、直線状ユニットの軸に垂直な方向に電界を印加することにより、球状粒子間に電気浸透流を発生させて、流体力学的な反発作用(図2(a)参照)を粒子間に起こさせることができる。このような構成とすることで、AC電圧の印加時に、64a−64bの方向に引っ張り応力が働き、65a−65bの方向に圧縮応力が働くことにより、液室61を変形させることができる。また、AC電圧をスイッチ5でオフとすると、接続体63a及び63bの弾性力によって、分極性接続構造体が元の状態に戻るため、液室も元の形態に戻すことができる。
実施例4では、半径3μmの分極性構造体63aを用い、10個の分極性構造体63aをそれぞれ2本ずつの可変形性の接続体63bで接続して、93μmの分極性接続構造体とした。高さ100μm×幅93μm×奥行き100μmの液室61に、2つの分極性接続構造体を液室壁面62a又は62bに熱溶融により接続した。そのほかの条件は実施例1と同様にして、電圧を印加すると、誘起電荷電気浸透流の発生に由来する分極性接続構造体の強い伸縮機能を特異的に引き出すことができた。そのため、本実施例の装置は、例えばアクチュエータとして活用することができる。
図7は実施例5に係る装置を示す図である。実施例5の装置は、分極性接続構造体が楕円柱型の分極性構造体15aと絶縁性楕円平板15bを軸回転部15dを用いて、一続きの分極性構造体15a−絶縁性楕円平板15b−隣の分極性構造体15aの組がZ字状に並ぶように交互に連結したユニットからなることを除いて、実施例4と同様の構成を有する。分極性接続構造体は壁面62a又は62bに直接接続されてもよいし、図7のように、剛体の壁面62a及び62bに設けられた接続用部材を介して間接的に接続されてもよい。剛体の壁面62a及び62bには、液体が通過可能な透過壁を持つ可動シリンダー用のガイド71を設け、ガイド71と対を成して液体が通過可能な透過壁を持つ可動シリンダーの一部を成す平行電極対3a−bを用いてもよい。図7のジグザグ状分極ユニットの軸に略垂直な方向に電界を印加することにより、前記楕円柱型の分極性構造体のまわりに電気浸透流が発生し、楕円柱の長軸を電界印加方向に向けるような流体力学的トルクが発生する。これにより、可変可能な液室61の壁面に、AC電圧の印加時に72a−72b方向の圧縮応力と、73a−73b方向の引っ張り応力を発生させることができ、ガイド付き剛体壁61a及び61bを72a−72b方向に大きく可動することができる。また、AC電圧をスイッチ5でオフとすると、接続体63a及び63bの弾性力によって、分極性接続構造体が元の状態に戻り、液室61も、その弾性力によって元の位置に戻すことができる。
実施例5では、長軸が20μm、短軸が5μmの楕円柱型の分極性構造体15aを用い、11個の分極性構造体15aを接続体15bで軸回転可能なようにピン止めにより接続して、170μmの分極性接続構造体とした。100μm×170μm×500μmの液室61に、2つの分極性接続構造体を液室壁面62a又は62bに軸回転部により接続した。そのほかの条件は実施例1と同様にして、電圧を印加すると、誘起電荷電気浸透流の発生に由来する分極性接続構造体の強い伸縮機能を特異的に引き出すことができる。そのため、本実施例の装置は、例えばアクチュエータとして活用することができる。
図8は実施例6に係る装置を示す図である。実施例6の装置は、半分の面だけが金属薄膜でコートされた球状の分極性構造体13aを、金属コート部分(金属面)と非コート面(絶縁面)の境界の向きが電界の印加方向と略垂直になるようにそろえて配置することを除いて、実施例4の基本的構成と同様の構成を有する。分極性構造体13aは、弾性湾曲構造を有する絶縁性の可変形性の接続体13bを用いて直線状に連結したユニットとして用いてもよい。分極性接続構造体は壁面に直接接続されてもよいし、実施例5のように、壁面に設けられた接続用部材を介して間接的に接続されてもよい。実施例6では、分極性構造体13aまたはそれからなるユニットを、それぞれ、剛体の壁面62a又は62bの片側にのみ接続する。弾性を有する変形可能な液室61の壁面の一部を成し可動シリンダー用のガイド71に接続された剛体壁部分62aまたは62bに片側のみ接続し、ガイド71と対を成して液体が通過可能な透過壁を持つ可動シリンダーの一部を成す平行電極対3a及び3bを用いることを除いて、実施例4と同様である。
図8の分極性構造体13aの金属コート部分と非コート面の境界の向きに略垂直な方向に電界を印加すると、分極性構造体13aの金属コート部分だけに電気浸透流が発生し、電界印加方向と垂直の方向への流体力学的な並進力が分極性構造体13aに発生する。分極性構造体13aの金属コート部分が壁面62a又は62bを向いているときは、AC電圧の印加時に分極性構造体13aには壁面方向への運動が生じ、図8における81a−81b方向の引っ張り応力と82a−82b方向の圧縮応力が発生する。分極性構造体13aの金属コート部分が壁面62a又は62bとは逆の方向を向いているときは、AC電圧の印加時に分極性構造体13aには壁面から離れる方向への運動が生じ、図8における81a−81b方向の圧縮応力と82a−82b方向の引っ張り応力が発生する。このようにして、ガイド付き剛体壁62a及び62bを81a−81b方向に大きく可動することができる。また、AC電圧をスイッチ5でオフとすると、接続体63a及び63bの弾性力によって、分極性接続構造体が元の状態に戻り、液室61も、その弾性力によって、元の位置に戻すことができる。
実施例6では、半径10μmの分極性構造体13aを用い、4個の分極性構造体13aをそれぞれ2本ずつ可変形性の接続体13bで接続して、60μmの分極性接続構造体とした。高さ100μm×幅200μm×奥行き500μmの液室61に、4つの分極性接続構造体を、液室壁面62aに2つ、壁面62bに2つ、それぞれ熱溶融により接続した。このとき、金属コート部分は壁面と反対側になるように、分極性構造体13aの向きをそろえた。そのほかの条件は実施例1と同様にして、電圧を印加すると、誘起電荷電気浸透流の発生に由来する分極性接続構造体の強い伸縮機能を特異的に引き出すことができる。そのため、本実施例の装置は、例えばアクチュエータとして活用することができる。
1a 分極性構造体
1b 分極性構造体
2 接続体
3a 電極
3b 電極
4 AC電源
5 電源のオン・オフ制御用スイッチ
7a 電解液
7b 液室
9a 流路
9b 流路
11a 誘起電荷電気浸透流の流れ方向
11b 誘起電荷電気浸透流の流れ方向

Claims (21)

  1. 表面に電気的に分極可能な導電性部位を持つ複数の分極性構造体と、複数の該分極性構造体を接続する可動性または可変形性の接続体とからなる分極性接続構造体。
  2. 前記分極性構造体は、パターン化された前記分極可能な部位を表面に持ち、該パターンの向きが隣り合う分極性構造体の間で異なるように接続された、請求項1に記載の分極性接続構造体。
  3. 前記分極性構造体は、パターン化された前記分極可能な部位を表面に持ち、該パターンの向きが隣り合う分極性構造体の間で同じになるように接続された、請求項1に記載の分極性接続構造体。
  4. 前記分極性構造体は、楕円球または楕円柱形の形状を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の分極性接続構造体。
  5. 前記接続体は、軸回転部により前記分極性構造体と接着し、一続きの分極性構造体−接続体−隣の分極性構造体の組がZ字状に並ぶように前記分極性構造体を接続する、請求項4に記載の分極性接続構造体。
  6. さらに、前記分極性構造体とは大きさ、形状、または材質のうち少なくとも1つが異なる機能性基体を可動性または可変形性の接続体で接続した、請求項1〜5のいずれか1項に記載の分極性接続構造体。
  7. 前記機能性基体は、標的物質と特異的に結合する機能を有する、請求項6に記載の分極性接続構造体。
  8. 前記分極性構造体は半径が0.01μm以上1000μm以下の球形である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の分極性接続構造体。
  9. 前記分極可能な導電性部位は、金属の薄膜である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の分極性接続構造体。
  10. 前記接続体は、絶縁性である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の分極性接続構造体。
  11. 前記接続体は、繊維樹脂である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の分極性接続構造体。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の分極性接続構造体と、該分極性接続構造体及び電解質溶液を収容する液室と、電界印加手段とを備えた装置。
  13. 前記液室は変形可能であり、前記分極性接続構造体は少なくともその一部が前記液室に接続されている、請求項12に記載の装置。
  14. 前記電界印加手段は、平行に配置された電極の組であり、電極間の距離は1μm以上1000μm以下である、請求項12または13に記載の装置。
  15. 前記液室は流体を供給または排出する流路を備え、
    前記分極性構造体は半径5μm以下の球形をしており、
    前記電界印加手段による電界の印加により該液体を混合する、請求項12または14に記載の装置。
  16. 前記分極性接続構造体は疎水性の表面パターンを持たせた機能性基体を備え、
    前記液室は該分極性接続構造体と疎水性微粒子とを少なくとも含む液体を供給する流路を備え、
    前記電界印加手段による電界の印加により前記疎水性微粒子を安定化させる、請求項12または14に記載の装置。
  17. 前記分極性接続構造体は凹凸構造を表面に持たせた機能性基体を備え、
    前記液室は該分極性接続構造体と該凹凸構造に適合する微粒子とを少なくとも含む液体を供給する流路を備え、
    前記電界印加手段による電界の印加により前記凹凸構造に適合する微粒子を分離または除去する、請求項12または14に記載の装置。
  18. 前記分極性構造体は表面を金属薄膜でパターン化された形状にコートした楕円柱形であり、
    前記電界印加手段による電界の印加により前記液室を変形させることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
  19. 前記分極性構造体は直線状に連結され、
    前記分極性接続構造体は前記変形可能な液室の剛体壁部分に接続され、
    前記電界印加手段による電界の印加により、該分極性接続構造体に該壁に対する流体力学的な反発作用を発生させることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
  20. 前記分極性構造体は楕円柱形であり、
    前記接続体は、軸回転部により前記分極性構造体と接着し、一続きの分極性構造体−接続体−隣の分極性構造体の組がZ字状に並ぶように前記分極性構造体を接続し、
    前記分極性接続構造体は前記変形可能な液室の剛体壁部分に接続され、
    前記電界印加手段による電界の印加により、該分極性構造体に電気浸透流に由来するトルクを発生させることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
  21. 前記分極性構造体は金属面と絶縁面を有し、
    前記接続体は分極性構造体を、その金属面の向きが同じになるように直線状に接続し、
    前記分極性接続構造体は、前記変形可能な液室の壁面の一部をなす剛体壁部分に片側のみ接続され、
    前記電界印加手段による電界の印加により該分極性接続構造体に並進力を発生させることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
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