JP2015026421A - Conductive cloth - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、導電性布帛に関する。詳細には、本発明は、導電繊維の導電密度分布が存在する導電性布帛に関する。 The present invention relates to a conductive fabric. Specifically, the present invention relates to a conductive fabric having a conductive density distribution of conductive fibers.
従来、導電糸及び非導電糸を有し、当該導電糸に通電ことにより発熱する織物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、導電糸群が接合されてなる複数の加熱帯を設けており、当該加熱帯ごとに導電糸の密度を変化させることで、発熱量を変化させている。 Conventionally, there has been disclosed a fabric having conductive yarns and non-conductive yarns and generating heat by energizing the conductive yarns (see, for example, Patent Document 1). In Patent Document 1, a plurality of heating bands formed by bonding conductive yarn groups are provided, and the heat generation amount is changed by changing the density of the conductive yarns for each heating band.
しかしながら、特許文献1の織物では、導電糸の分布が織物の内部に形成されている。そのため、当該織物を打ち抜く等の加工をして縫い継いだ商品を作製する場合、打ち抜き位置がずれると想定している導電糸の分布がずれてしまい、所望の発熱量が得られずに不良品となる恐れがある。 However, in the woven fabric of Patent Document 1, a conductive yarn distribution is formed inside the woven fabric. Therefore, when producing products that have been sewn by processing such as punching the woven fabric, the distribution of the conductive yarn, which is supposed to shift the punching position, will shift, resulting in a defective product without obtaining the desired amount of heat generation. There is a risk of becoming.
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、縫い継いだ商品を作製した場合でも歩留まりの低下を抑制し、所望の発熱量が得られる導電性布帛を提供することにある。 The present invention has been made in view of such problems of the prior art. An object of the present invention is to provide a conductive fabric that can suppress a decrease in yield even when a sewn product is produced and can obtain a desired calorific value.
本発明の態様に係る導電性布帛は、複数の導電繊維を有する第一布帛を備え、導電繊維を断線する断線部を第一布帛に形成することにより、第一布帛に導電繊維の導電密度が異なる部分を複数設ける。 The conductive fabric according to an aspect of the present invention includes a first fabric having a plurality of conductive fibers, and the first fabric has a conductive density of the conductive fibers by forming a disconnection portion that disconnects the conductive fibers in the first fabric. A plurality of different parts are provided.
本発明の導電性布帛では、第一布帛に対し断線部を形成することにより、導電繊維の導電密度が異なる部分を複数設けている。そのため、縫い継いだ商品を作製する場合でも、製造工程を増やすことなく、歩留まりを改善することが可能となる。また、打ち抜き位置がずれた場合でも導電糸の分布がずれないため、所望の発熱量を得ることができる。 In the conductive fabric of the present invention, a plurality of portions having different conductive densities of the conductive fibers are provided by forming a disconnection portion with respect to the first fabric. For this reason, even when a sewn product is manufactured, the yield can be improved without increasing the number of manufacturing steps. Further, even if the punching position is shifted, the distribution of the conductive yarn does not shift, so that a desired heat generation amount can be obtained.
以下、本発明の実施形態に係る導電性布帛について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態で引用する図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。 Hereinafter, a conductive fabric according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, the dimension ratio of drawing quoted by the following embodiment is exaggerated on account of description, and may differ from an actual ratio.
[導電性布帛]
本実施形態の導電性布帛100は、図1に示すように、複数の導電繊維1を有する第一布帛10を備え、導電繊維1は、第一布帛10の一方の端部2から他方の端部3に渡って連続して設けられている。つまり、第一布帛10では、導電繊維1は、導電性布帛100を織る際に所定間隔ごとに打ち込まれることで、導電性布帛100の内部に存在する構成となっている。さらに、複数の導電繊維1は、第一布帛10の一方の端部2から他方の端部3に渡って、それぞれ並行して設けられている。そして、導電繊維1と電気的に接続される導通部5を介して導電繊維1に通電することにより、導電繊維1がジュール熱によって発熱する。このように、導電性布帛100は、繊維材料が有する柔軟性などの特性を発揮すると共に、ヒーターとしての機能を発揮することができる。
[Conductive fabric]
As shown in FIG. 1, the
本実施形態の導電性布帛100では、第一布帛10に対して導電繊維1を断線する断線部4を形成することにより、第一布帛10に導電繊維1の導電密度が異なる部分を複数設けている。つまり、図1に示すように、本実施形態では、第一布帛10における一方の端部2の近傍に、導電繊維1を切断するための断線部4を設け、所望の発熱量が得られるように、導電繊維1の導電密度の分布を変化させている。
In the
具体的には、図1の導電性布帛100では、断線部4において第一布帛10の導電繊維1を切断するが、その際、上部10Aに配置されている導電繊維1の断線数を多くし、下部10Bに配置されている導電繊維1の断線数を少なくする。その結果、上部10Aにおける導電繊維1の導電密度、つまり上部10Aに存在する導電繊維において、導通部5の間に電気が導通する導電繊維の割合は、下部10Bよりも少なくなる。そのため、導通部5を介して導電繊維1を通電した際、第一布帛10の上部10Aの発熱量は下部10Bよりも低くなるため、上部10Aの温度は下部10Bより低下する。
Specifically, in the
このように、本実施形態の導電性布帛100は、表面温度を高めたい箇所では、そこに配設されている導電繊維1を断線する数を少なくする、又は断線させないようにする。逆に、表面温度を低くしたい箇所では、そこに配設されている導電繊維1を断線する数を多くする。このように、導電繊維1の断線数を変化させることにより、導電繊維1の導電密度が異なる部分を複数設け、温度変化を生じさせることが可能となる。なお、本明細書において、「導電繊維の導電密度」とは、所定領域に存在する導電繊維の本数と、当該導電繊維における一対の導通部間を導通する導電繊維の本数との比率(導通する導電繊維の本数/導電繊維全体の本数)をいう。
As described above, the
特許文献1では、特定の箇所の温度を高めるために、その箇所に導電繊維を多く配置する必要があり、製造工数及び製造コストが増大する恐れがある。また、特許文献1の織物を打ち抜く等して縫製品を作製する場合、打ち抜き位置がずれると通電する導電繊維の分布がずれてしまい、所望の発熱量が得られない場合がある。しかし、本実施形態の導電性布帛100(第一布帛10)の場合には、断線部4によって断線させる導電繊維数を変えることにより導電密度の分布を変化させる。そのため、縫い継いだ商品を作製する場合でも製造工程を増やすことなく、歩留まりを改善することが可能となる。また、打ち抜き位置がずれた場合でも導電糸の分布がずれないため、所望の発熱量を得ることが可能となる。
In patent document 1, in order to raise the temperature of a specific location, it is necessary to arrange many conductive fibers in the location, and there exists a possibility that a manufacturing man-hour and manufacturing cost may increase. Moreover, when producing a sewn product by punching the fabric of Patent Document 1, the distribution of the conductive fibers to be energized is shifted when the punching position is shifted, and a desired heat generation amount may not be obtained. However, in the case of the conductive fabric 100 (first fabric 10) of the present embodiment, the distribution of the conductive density is changed by changing the number of conductive fibers to be disconnected by the
本実施形態における第一布帛10は、横糸が導電繊維1と導電性を持たない繊維(非導電性繊維)とで構成され、縦糸が非導電性繊維で構成されている。第一布帛10の具体的態様としては、例えば、平織、朱子織、綾織、蜂の巣織などの織物、シングルトリコット、ダブルトリコットなどの経編、丸編などを用いることができる。これらの中でも、特に繊維が横方向又は縦方向に織られているメッシュ織物が好ましく、特に平織物が好ましい。これらのような態様とすることで、第一布帛10における導電繊維1と導通部5とを容易に接続することが可能となる。
In the
本実施形態の導電性布帛は、図2に示すように、第一布帛10に加え、第一布帛に接合される第二布帛20をさらに備えてもよい。第二布帛20としては、導電性繊維及び非導電性繊維からなる布帛や、広く一般的な非導電性繊維からなる布帛を用いることができる。そして、導電性布帛101では、接合部11を介して第一布帛10と第二布帛20とが接合している。なお、この接合部11は、縫い糸で縫い継ぐことにより形成されている。
As shown in FIG. 2, the conductive fabric of this embodiment may further include a
ここで、導電性布帛において、断線部4は、第一布帛10と第二布帛20との接合部11に形成されることが好ましい。つまり、導電性布帛101では、第一布帛10と第二布帛20とを縫い糸で縫い継いでいる。この際、接合部11たる縫い目には複数の針穴が形成されており、この針穴により導電繊維1が断線されている。このように、断線部4に断線手段としての針穴が設けられることにより、第一布帛10と第二布帛20とを縫い継いだ部分で導電繊維を意図的に断線させ、第一布帛内に異なる導電密度の分布を形成することができる。その結果、第一布帛10の中で導電機能に差を設けることになるため、例えばヒーターとして用いる場合には温度差を設けることが可能となる。
Here, in the conductive fabric, the
このように、本実施形態では、導電繊維1の断線手段として縫い目を用いることが好適である。そして、縫い目のピッチ(縫い目間隔)を数百μm程度から数mm程度に変化させることで、導電繊維1の断線量を制御することができる。縫い目のピッチが細かいほど断線量を多くすることができ、導電密度を低くすることができる。逆にピッチを大きくすることで断線量を減らし、導電密度を高くすることができる。なお、図2の導電性布帛101では、第一布帛10の上部10Aに形成された縫い目のピッチは、下部10Bに形成された縫い目のピッチよりも狭くなっている。そのため、下部10Bと比較し上部10Aでは導電繊維1の断線数が多いことから、上部10Aの導電密度は下部10Bの導電密度よりも低下している。
Thus, in this embodiment, it is preferable to use a seam as the disconnection means of the conductive fiber 1. Then, the dose of the conductive fiber 1 can be controlled by changing the stitch pitch (seam interval) from about several hundred μm to about several mm. The finer the stitch pitch, the greater the cutting dose and the lower the conductive density. Conversely, increasing the pitch can reduce the dose and increase the conductivity density. In the
なお、導電繊維1の断線量は、縫い目のピッチに限らず、ミシン針の径(番手)によって変えることもできる。つまり、ミシン針の径を大きくすることにより、縫い目(接合部)に形成される針穴が大きくなるため、切断される導電繊維数が増加する。 Note that the dose of the conductive fiber 1 is not limited to the pitch of the stitches, but can be changed depending on the diameter (count) of the sewing needle. That is, by increasing the diameter of the sewing needle, the needle hole formed in the seam (joint portion) increases, and the number of conductive fibers to be cut increases.
導電性布帛101では、第一布帛10と第二布帛20とを縫い継ぐ縫い糸は、導電繊維を含有することが好ましい。つまり、当該縫い糸自体に導電性を付与することにより、接合部11たる縫い目が導通部5としての機能も発揮する。また、導通部5として導電繊維を用いることにより、導通部5として例えば金属板を用いた場合と比較し、第一布帛10及び第二布帛20において十分な通気性を確保することが可能となる。なお、このような繊維形状の導通体(縫い糸)としては、導電繊維1と同じ繊維を用いることができる。
In the
本実施形態の導電性布帛において、断線部4としては上述のような縫い目の針穴に限定されるわけではなく、導電繊維を断線させる手段であれば如何なるものも使用することができる。具体的には、断線部4は、導電繊維を圧迫することにより形成されてもよい。後述するように、本実施形態の導電繊維は導電性高分子からなることが好ましいため、加圧手段により圧迫することにより、導電繊維を容易に断線させることができる。また、図3に示すように、第一布帛10及び第二布帛20を接合する接合部11が、間隔が一定の縫い目である場合でも、縫い継いだ後に断線部4を設けたい位置を圧迫することで、意図的に断線を起こすことが可能となる。
In the conductive fabric of the present embodiment, the
上述のように、導電性布帛101において、断線部4は第一布帛10と第二布帛20との接合部11に設けられている。しかし、断線部4は、接合部11と一方の端部2との間に形成されていてもよい。この場合、断線部4が第一布帛10及び第二布帛20の裏面に形成されるため、圧迫等により形成された断線部により導電性布帛の外観が悪化することを抑制できる。
As described above, in the
また、断線部4に切り込み及びパンチ穴の少なくともいずれか一方が設けられることでも、導電繊維を断線させることができる。例えば、上述のように、第一布帛10及び第二布帛20が、間隔が一定の縫い目により接合されている場合であっても、切り込み及びパンチ穴により、任意の箇所に断線部4を設けることができる。
Moreover, a conductive fiber can be disconnected also by providing at least any one of a notch | incision and a punch hole in the
本実施形態の導電性布帛において、断線部4として切り込み及びパンチ穴の少なくともいずれか一方を形成する場合、当該断線部は、接合部11と一方の端部2との間に存在する接合代12に設けることが好ましい。つまり、接合部11が縫い目により形成される場合には、断線部4は縫い代に形成することが好ましい。この場合、断線部4が第一布帛10及び第二布帛20の裏面に形成されるため、切り込みやパンチ穴により導電性布帛の外観が悪化することを抑制できる。また、断線部4を接合部11に対して接合代とは反対側、つまり第一布帛10の中心側に設けた場合、第一布帛10の使用部側に強度が弱い部分が設けられてしまうため、耐久性が悪化する可能性がある。
In the conductive fabric of the present embodiment, when at least one of a cut and a punch hole is formed as the
上述のように、本実施形態の導電性布帛では、接合部11を構成する縫い糸を導電繊維とし、導通部5としての機能を持たせてもよい。しかし、縫い糸が非導電性繊維からなる場合、図1及び図4に示すように、第一布帛10の一方の端部2及び他方の端部3の近傍に導通部5をそれぞれ設ける。この際、導通部5の一方は、断線部4と一方の端部2との間に配置されることが好ましい。断線部4の外側(一方の端部側)に導通部5を設けることで、断線されていない導電繊維には通電し、断線された導電繊維には通電しないことができる。
As described above, in the conductive fabric of this embodiment, the sewing thread constituting the
本実施形態の導電性布帛では、第一布帛に対し、導電繊維を断線する断線部を形成することにより、第一布帛に導電繊維の導電密度が異なる部分を複数設けている。また、断線部も、縫い目や、圧迫、切り込み、パンチ穴などの方法により形成することできるため、簡易な方法で温度差を設けることができる。さらに、従来技術のように、布帛内で導電繊維自体の密度を変化させる必要がないため、製造コストを削減することが可能となる。 In the conductive fabric of the present embodiment, a plurality of portions having different conductive densities of the conductive fibers are provided in the first fabric by forming a disconnection portion that disconnects the conductive fibers from the first fabric. Moreover, since the disconnection part can also be formed by a method such as stitching, pressing, cutting, punching holes, etc., a temperature difference can be provided by a simple method. Furthermore, unlike the prior art, it is not necessary to change the density of the conductive fibers within the fabric, so that the manufacturing cost can be reduced.
次に、本実施形態の第一布帛10及び第二布帛20に用いられ得る導電繊維及び非導電性繊維、並びに導通部5について、詳細に説明する。
Next, the conductive fibers and non-conductive fibers that can be used for the
<導電繊維>
本実施形態の導電性布帛100に用いられる導電繊維1は、例えば柱状形状であり、導電性を有する繊維本体を有している。本実施形態において、導電繊維1は導線として機能するために、導電繊維の一端から他端まで、少なくとも繊維本体が連続的に存在している必要がある。
<Conductive fiber>
The conductive fiber 1 used for the
導電繊維としては、(1)合成繊維の中に導電性が良好な粒子を均一に分散させたものや、(2)金属を繊維化した金属繊維を使用することができる。また、(3)有機物繊維の表面を金属で被覆したもの、(4)有機物繊維の表面を導電性物質を含む樹脂で被覆したものも使用することができる。 As the conductive fiber, (1) a synthetic fiber in which particles having good conductivity are uniformly dispersed, or (2) a metal fiber obtained by fiberizing a metal can be used. Moreover, (3) what coat | covered the surface of the organic fiber with the metal, and (4) what coat | covered the surface of the organic fiber with the resin containing an electroconductive substance can be used.
本実施形態では、導電繊維1を1本ずつ使用する態様に限定されない。つまり、導電繊維1を数十本から数千本の束(バンドル状)にして、布帛の形成に用いることができる。このようにすることで、繊維としての取り扱いが容易になる。また、バンドル状にする際、撚りをかけることもできる。すなわち、これらの繊維及び/又はバンドル状の繊維を用いて布帛を形成することができる。 In this embodiment, it is not limited to the aspect which uses the conductive fiber 1 one by one. That is, the conductive fiber 1 can be made into a bundle (bundle shape) of several tens to several thousand pieces and used for forming a fabric. By doing in this way, handling as a fiber becomes easy. Moreover, when making into a bundle form, twist can also be applied. That is, a fabric can be formed using these fibers and / or bundle-like fibers.
なお、本明細書における「繊維」は、溶融紡糸や湿式紡糸、エレクトロスピニング等の方法で紡糸された繊維の他、フィルム切り出し等、スリットしたものをいう。これらの繊維の径や幅は特に限定されないが、1本あたり概ね数μmから数百μm程度のものが、織物及び編物を形成する上で好ましい。すなわち、本実施形態における導電繊維1の直径は0.5μm〜600μm程度のものが好ましく、10μm〜300μm程度のものがより好ましく、20μm〜100μm程度のものが特に好ましい。このようなサイズの導電繊維1は、織り易さ及び編み易さ、得られる織り布及び編物の柔らかさ、さらには生地としての扱い易さ等の観点から好ましい。 In addition, the “fiber” in the present specification refers to a fiber that is spun by a method such as melt spinning, wet spinning, electrospinning, or a slit such as film cutting. The diameter and width of these fibers are not particularly limited, but those of about several μm to several hundreds of μm per one are preferable for forming a woven fabric and a knitted fabric. That is, the diameter of the conductive fiber 1 in the present embodiment is preferably about 0.5 μm to 600 μm, more preferably about 10 μm to 300 μm, and particularly preferably about 20 μm to 100 μm. The conductive fiber 1 having such a size is preferable from the viewpoints of ease of weaving and knitting, softness of the resulting woven fabric and knitted fabric, and ease of handling as a fabric.
導電繊維1の構成材料としては、通電することによりジュール熱を発生する導電性の材料であれば特に限定されない。また、導電繊維1の構成材料は、単一の素材であってもよく、複数の素材を混合することもできる。導電性材料の具体例としては、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、ケッチェンブラック、グラファイト等の炭素系材料や、金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウムなどの導電性を有する金属粒子が挙げられる。また、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウムスズ(ITO)、三酸化アンチモン(ATO)等の半導体の微粉末や、酸化チタンなどのセラミック微粉末に金属やITO、ATO等の半導体をコーティングしたものが挙げられる。さらに、アセチレン系、複素5員環系、フェニレン系、アニリン系等の導電性高分子も挙げることができる。 The constituent material of the conductive fiber 1 is not particularly limited as long as it is a conductive material that generates Joule heat when energized. In addition, the constituent material of the conductive fiber 1 may be a single material, or a plurality of materials may be mixed. Specific examples of the conductive material include carbon-based materials such as carbon black, carbon nanotube, ketjen black, and graphite, and metal particles having conductivity such as gold, silver, copper, tin, nickel, and aluminum. Also, fine powders of semiconductors such as tin oxide, zinc oxide, indium tin oxide (ITO) and antimony trioxide (ATO), and ceramic fine powders such as titanium oxide coated with semiconductors such as metals, ITO and ATO. Can be mentioned. Furthermore, conductive polymers such as acetylene, hetero five-membered ring, phenylene, and aniline can also be exemplified.
導電繊維において、上記した導電性材料を合成樹脂の中に混練し、紡糸したものを繊維本体として使用することもできる。この場合、導電繊維1にしなやかさや柔らかさを付与する観点から好ましい。 In the conductive fiber, the above-described conductive material kneaded in a synthetic resin and spun can be used as the fiber body. In this case, it is preferable from the viewpoint of imparting flexibility and softness to the conductive fiber 1.
なお、炭素系材料の例としては、一般に市販されているトレカ(東レ株式会社製)、ドナカーボ(大阪ガスケミカル株式会社製)等のカーボンからなる繊維体を用いることができる。その他、炭素繊維や炭素粉末等を混入し、紡糸した繊維等を用いることもできる。 In addition, as an example of a carbon-type material, the fiber body which consists of carbon, such as the trading card | curd (made by Toray Industries, Inc.) generally marketed and Donakabo (made by Osaka Gas Chemical Co., Ltd.), can be used. In addition, fibers spun by mixing carbon fiber or carbon powder can be used.
また、他の導電性材料として、例えば、炭素繊維、並びに鉄及びアルミニウムなどの金属微粒子が挙げられる。また、酸化錫(SnO2)や酸化亜鉛(ZnO)などの酸化物半導体微粒子が挙げられる。これらの材料を単独で用いたものや、蒸着又は塗布等により他材料の表面に被覆したもの、芯材として使用し外表面を他材料で被覆したもの等を用いることができる。上記した中でも、市場での入手の容易性や比重等の点から炭素繊維又は炭素粉末を用いることが望ましい。 Moreover, as another electroconductive material, metal fine particles, such as carbon fiber and iron and aluminum, are mentioned, for example. In addition, oxide semiconductor fine particles such as tin oxide (SnO 2 ) and zinc oxide (ZnO) can be given. Those using these materials alone, those coated on the surface of other materials by vapor deposition or coating, etc., those used as a core material and coated on the outer surface with other materials, etc. can be used. Among the above, it is desirable to use carbon fiber or carbon powder from the viewpoint of easy availability in the market and specific gravity.
導電性高分子としては、特に導電性高分子のポリピロール、チオフェン系導電性高分子のポリ3,4−エチレンジオキシチオフェン(PEDOT)にポリ4−スチレンサルフォネート(PSS)をドープしたもの(PEDTOT/PSS)、ポリアニリン及びポリパラフェニレンビニレン(PPV)の少なくともいずれか1つを含むことが好ましい。さらにこれらの中でも、繊維として得やすい材料としては、PEDOT/PSS(H.C.スタルク株式会社製Clevios(登録商標) P)やPPV、ポリピロール等を挙げることができる。 As the conductive polymer, polypyrrole, which is a conductive polymer, and poly3,4-ethylenedioxythiophene (PEDOT), which is a thiophene-based conductive polymer, are doped with poly-4-styrene sulfonate (PSS) ( PEDTOT / PSS), polyaniline, and polyparaphenylene vinylene (PPV) are preferably included. Among these materials, PEDOT / PSS (Clevios (registered trademark) P manufactured by HC Starck Co., Ltd.), PPV, polypyrrole, and the like can be cited as materials that can be easily obtained as fibers.
上記した導電成分は、湿式紡糸やエレクトロスピニング等の方法で、容易に繊維化することが可能である。例えば、導電性高分子の中でも、チオフェン系、ピロール系、アニリン系については、湿式紡糸によって効率よく製造することができる。例えば、PEDOT/PSSの水分散液をアセトン中にシリンダーから押し出すことで、容易に導電性高分子繊維を得ることができる。 The conductive component described above can be easily fiberized by a method such as wet spinning or electrospinning. For example, among conductive polymers, thiophene, pyrrole, and aniline can be efficiently produced by wet spinning. For example, a conductive polymer fiber can be easily obtained by extruding an aqueous dispersion of PEDOT / PSS into a acetone from a cylinder.
上記した中でも、導電繊維として、導電性高分子繊維を使用することが好ましい。ここでいう導電性高分子繊維は、上記した導電性の素材のうち、特に金属からなる繊維を除いたものをいう。金属は特に抵抗率が低い導体であるため、発熱体を効率的に発熱させるためには、極めて細い繊維であることが望ましい。ただし、細い金属繊維を用いると、ごく細い線での発熱となり、その金属繊維の周りに存在する導電性を持たない高分子繊維や空気による断熱の影響が無視できなくなる傾向がある。また、細い金属繊維の場合、断線する可能性も高くなる。そのため、ヒーターとしての性能を確保し、強度を確保する観点から、金属繊維を除く導電性高分子繊維を用いることが好ましい。なお、金属繊維の径を大きくした場合、金属繊維の柔らかさがネックになる。また、導電繊維1として金属繊維のみを使用した場合、布の圧縮方向の力を支え難い。この場合、他の非導電性の繊維を混ぜることが推奨されるが、結局無視できない断熱層が形成されるため、発熱効率が落ちることになる。 Among the above, it is preferable to use a conductive polymer fiber as the conductive fiber. Here, the conductive polymer fiber refers to a material obtained by excluding the fiber made of metal among the above-described conductive materials. Since the metal is a conductor having a particularly low resistivity, it is desirable that the metal be an extremely thin fiber in order to generate heat efficiently. However, when a thin metal fiber is used, heat is generated in a very thin line, and there is a tendency that the influence of heat insulation by non-conductive polymer fiber or air existing around the metal fiber cannot be ignored. In the case of a thin metal fiber, the possibility of disconnection is increased. Therefore, from the viewpoint of securing the performance as a heater and ensuring the strength, it is preferable to use conductive polymer fibers excluding metal fibers. When the diameter of the metal fiber is increased, the softness of the metal fiber becomes a neck. Moreover, when only a metal fiber is used as the conductive fiber 1, it is difficult to support the force in the compression direction of the cloth. In this case, it is recommended to mix other non-conductive fibers. However, since a heat insulating layer that cannot be ignored is formed, the heat generation efficiency is lowered.
なお、本明細書では、上記した導電成分を、一般的な高分子繊維に分散させたもの若しくは塗布したもの、又はそれら自体を繊維化したもの等であって、金属繊維を除くものを導電性高分子繊維という。 In the present specification, the above-described conductive component is dispersed or applied to a general polymer fiber, or is a fiber of itself, etc., except for metal fibers, which are electrically conductive. It is called polymer fiber.
本実施形態において、導電繊維1は、半導体、導電性高分子及びカーボンからなる群より選択される少なくとも一つを含む高分子繊維であることがより好ましい。このような導電性高分子繊維は特に導電性が高いため、導電繊維1の導線部分としての機能をより向上させることができる。また、カーボンの中でもカーボンファイバーを用いることが特に好ましい。 In the present embodiment, the conductive fiber 1 is more preferably a polymer fiber including at least one selected from the group consisting of a semiconductor, a conductive polymer, and carbon. Since such a conductive polymer fiber has particularly high conductivity, the function of the conductive fiber 1 as a conductor portion can be further improved. Moreover, it is especially preferable to use carbon fiber among carbon.
高分子繊維中における導電成分の配合量は特に限定されないが、0.5〜30体積%であることが望ましい。導電成分の配合量が0.5体積%以上の場合にはマトリックス樹脂に対して十分な導電性を付与することができる。導電成分の配合量が30体積%以下の場合には、マトリックス樹脂に導電成分を混入した際に、マトリックス樹脂が溶融した場合の粘度の増加を抑制することができる。その結果、紡糸性の低下を抑制することができ、繊維化が容易となる。 The blending amount of the conductive component in the polymer fiber is not particularly limited, but is desirably 0.5 to 30% by volume. When the blending amount of the conductive component is 0.5% by volume or more, sufficient conductivity can be imparted to the matrix resin. When the blending amount of the conductive component is 30% by volume or less, an increase in viscosity when the matrix resin is melted when the conductive component is mixed into the matrix resin can be suppressed. As a result, a decrease in spinnability can be suppressed and fiberization becomes easy.
なお、上記マトリックス樹脂には、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、共重合成分を含むポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリルなどの汎用樹脂を単独又は混合して用いることができる。それらの材料を使用することは、コストや実用性の点から好ましい。 The matrix resin may be a general-purpose resin such as polyamide such as nylon 6 or nylon 66, polyethylene terephthalate, polyethylene terephthalate containing a copolymer component, polybutylene terephthalate, polyacrylonitrile, or a mixture thereof. Use of these materials is preferable from the viewpoint of cost and practicality.
本実施形態において、より優れた発熱機能を確保する観点から、導電繊維1(繊維本体)の電気抵抗率が、10−3〜102Ω・cmであることが好ましい。織物や編物とした際に、導電繊維1は抵抗体として働くことになる。そのため、導電繊維1の電気抵抗率を10−3Ω・cm以上とすることで、導電繊維1の過剰な発熱ないし導電繊維1以外の導線の発熱を効果的に防止でき、任意の部位への加温を行う上で好ましい。また、導電繊維1の電気抵抗率を102Ω・cm以下とすることで、発熱のための通電が効果的に行われるため、十分な発熱性能を確保することができる。さらに、10−2〜101Ω・cm程度とすることで、より効率的に発熱機能を発現することができる。なお、上記電気抵抗率は、JIS K7194(導電性プラスチックの4探針法による抵抗率試験方法)に準拠して求めることができる。 In this embodiment, it is preferable that the electrical resistivity of the conductive fiber 1 (fiber body) is 10 −3 to 10 2 Ω · cm from the viewpoint of securing a more excellent heat generation function. When a woven fabric or a knitted fabric is used, the conductive fiber 1 functions as a resistor. Therefore, by setting the electrical resistivity of the conductive fiber 1 to 10 −3 Ω · cm or more, excessive heat generation of the conductive fiber 1 or heat generation of the conductive wire other than the conductive fiber 1 can be effectively prevented, This is preferable for heating. Moreover, since electricity supply for heat_generation | fever is effectively performed because the electrical resistivity of the conductive fiber 1 shall be 10 < 2 > ohm * cm or less, sufficient heat_generation | fever performance can be ensured. Furthermore, the heat generating function can be expressed more efficiently by setting it to about 10 −2 to 10 1 Ω · cm. In addition, the said electrical resistivity can be calculated | required based on JISK7194 (The resistivity test method by the 4-probe method of a conductive plastic).
このような電気抵抗率を示す導電性高分子繊維としては、ポリピロール、PEDOT/PSS、ポリアニリン及びポリパラフェニレンビニレン(PPV)からなる群より選ばれる少なくともいずれか一つを含む繊維を挙げることができる。それらの中でも、チオフェン系導電性高分子のPEDOT/PSSや、フェニレン系のポリパラフェニレンビニレン(PPV)、ピロール系のポリピロールの繊維などを使用することが好ましい。これらの材料は、導電性高分子の中でも湿式紡糸やエレクトロスピニングといった方法で容易に繊維化することができる。より具体的には、例えば、チオフェン系、ピロール系、アニリン系の導電性高分子では、湿式紡糸により製造できる。より詳細には、例えば、PEDOT/PSSの水分散液をアセトン中にシリンダーから押し出すことで、容易に導電性高分子繊維を得ることができる。 Examples of the conductive polymer fiber exhibiting such electrical resistivity include fibers containing at least one selected from the group consisting of polypyrrole, PEDOT / PSS, polyaniline, and polyparaphenylene vinylene (PPV). . Among them, it is preferable to use PEDOT / PSS which is a thiophene-based conductive polymer, phenylene-based polyparaphenylene vinylene (PPV), pyrrole-based polypyrrole fiber, or the like. These materials can be easily fiberized by a method such as wet spinning or electrospinning among conductive polymers. More specifically, for example, thiophene-based, pyrrole-based, and aniline-based conductive polymers can be manufactured by wet spinning. More specifically, for example, a conductive polymer fiber can be easily obtained by extruding an aqueous dispersion of PEDOT / PSS into a acetone from a cylinder.
なお、導電繊維1は、図5に示すように、繊維本体1aの長手方向側面を覆い、非導電性を有する被覆部1bを有していてもよい。繊維本体1aの周囲に被覆部1bを形成することにより、繊維本体1aと他の導電部材とが接触することにより生じる短絡を防止することが可能となる。
In addition, as shown in FIG. 5, the electrically conductive fiber 1 may cover the longitudinal direction side surface of the fiber
被覆部1bを構成する材料としては、種々の絶縁性材料を使用することができる。例えば、導電性高分子ではない樹脂成分を主成分とする材料を用いることができる。
Various insulating materials can be used as the material constituting the covering
導電性高分子ではない樹脂成分としては、一般的な樹脂素材を用いることができる。これらの一般的な樹脂素材には、ナイロン6,ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、共重合成分を含むポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリルや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニルなどのポリビニル系樹脂等を単独又は混合して用いることができる。これらの樹脂素材は、コストや実用性の点から好ましい。 As the resin component that is not a conductive polymer, a general resin material can be used. These general resin materials include polyamides such as nylon 6 and nylon 66, polyethylene terephthalate, polyethylene terephthalate containing copolymer components, polybutylene terephthalate, polyacrylonitrile, polyethylene, polypropylene, polystyrene, polyvinyl alcohol, polyvinyl acetate. Polyvinyl resins such as polyvinyl chloride can be used alone or in combination. These resin materials are preferable from the viewpoint of cost and practicality.
本実施形態において、被覆部1bが、非晶性樹脂を含むことが好ましい。非晶性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル及びケン化度を適宜調整したポリビニルアルコール並びにこれらの共重合体等が製造性やコストの観点から好ましい。これらの非晶性の樹脂を被覆部成分に用いることで、繊維本体1aに被覆部成分を塗布する際の不意の剥離を防止することができる。
In this embodiment, it is preferable that the coating |
図5の導電繊維1の製造方法としては特に限定されない。例えば、湿式紡糸や電界重合などの方法で得られた繊維本体1aとなる繊維の周囲に、被覆部1bを構成する材料を設けることにより製造することができる。具体的には、繊維本体1aを被覆する被覆部1bは、繊維本体1aを製造した後、連続工程として、繊維本体1aに被覆部成分を塗布し、乾燥することにより製造される。
It does not specifically limit as a manufacturing method of the conductive fiber 1 of FIG. For example, it can manufacture by providing the material which comprises the coating |
なお、第一布帛の導電繊維1として、図5に示す芯鞘型の導電繊維を用いる場合、導電繊維1の一部において被覆部1bを剥離等させることで、繊維本体1aを露出させ、露出部分を形成することが好ましい。これにより、繊維本体1aの露出部分と導通部5とを電気的に接続し、導電繊維に対する導通を確保することができる。なお、露出部分の作製法としては、物理的に剥離してもよく、また化学薬品で被覆部1bを溶出させて形成することもできる。
When the core-sheath-type conductive fiber shown in FIG. 5 is used as the conductive fiber 1 of the first fabric, the
<非導電性繊維>
本実施形態の導電性布帛100において、第一布帛10の縦糸及び/又は横糸、並びに第二布帛20を構成する非導電性繊維としては、一般的な天然繊維や樹脂素材からなる合成繊維を用いることができる。樹脂素材としては、ナイロン6,ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、共重合成分を含むポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリルや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニルなどのポリビニル系樹脂等を単独又は混合して用いることが好ましい。
<導通部>
本実施形態の導電性布帛100において、導通部5は図示しない電圧印加手段と電気的に接続し、導電繊維1に電圧を印加するものである。そのため、導通部5は、導電繊維1よりも高い導電率を有する導通体であることが好ましい。すなわち、第一布帛10の発熱量を高めるべく大電流を供給する場合でも、電気抵抗率の低い導通体を導通部5に用いることで、発熱部としての導電繊維1以外の発熱を減少又は防止することができる。さらに、導電率の高い導通体で接続することで、導電繊維1の導通と強度確保を両立させることができる。なお、導電率は、上述の電気抵抗率の測定方法により得られた値の逆数として算出することができる。その他、交流二電極法によって測定することもできる。
<Non-conductive fiber>
In the
<Conduction section>
In the
導通部5の形状としては、導電繊維1と電気的に接続されて固定されるものであれば特に制限されない。例えば、導電繊維1に圧着される板状の導通体を採用することができる。この場合、他の成分を介することなく物理的に導電繊維1と導通部5とが接着するため、これらの間の電気抵抗を低減できる観点から好ましい。
The shape of the
また、上述のように、導電繊維1に縫いとめられ、かつ、導電繊維1よりも高い導電率を有する繊維を導通部5として採用することもできる。繊維形状の導通体を導通部5とすることにより、第一布帛10において十分な通気性を確保できるため好ましい。また、導電繊維1が導電率の高い繊維状の導通部と接続することによって、導電繊維1により必要な電圧が掛かるようになる作用も得られる。繊維状の導通体としては、導電繊維1と同じ繊維や、導電繊維1とほぼ同じ断面積を有する金属線などを採用することができる。より具体的には、例えば、ニッケル等の金属を撚った撚線等を用いることができる。
In addition, as described above, a fiber that is sewn to the conductive fiber 1 and has a higher conductivity than the conductive fiber 1 can be employed as the
また、導通部5としては、導電繊維1を挟み込み、かつ、導電繊維1よりも高い導電率を有する一対の導通体を採用することができる。例えば、銅板やアルミニウム板等の金属板を用いて導電繊維1を挟み込むことで、導電繊維1と導通体との接続を確実にし、余計な発熱を防ぐ効果が得られる。挟み込む際の態様としては特に限定されないが、例えば市販のステープラーを用い、任意の位置で一対の導通体を固定することができる。
Moreover, as the conduction | electrical_connection
さらに、導通部5としては、導電繊維1に対して接着材を介して接着される導通体を採用することができる。この場合、接着材により導電繊維1と導通体との接着がより強固なものとなる。具体的には、接着面において導通性のある銅テープ、アルミテープ、ステンレステープ等を用いることができる。なお、この接着材は、導電繊維1よりも高い導電率を有するものであることが好ましい。このような接着材を用いることで、導電繊維1と上記導通体との間の電気抵抗を低減することができる。例えば、導電塗料で接続することができ、導電塗料としては藤倉化成株式会社製のドータイト等を挙げることができる。
Furthermore, as the
[布状ヒーター]
本実施形態の導電性布帛は、布状ヒーターとして用いることができる。例えば、当該導電性布帛は、電気毛布や、病院及び介護施設等でベッドのシーツ等として用いることもできる。本実施形態の導電性布帛は、布帛自体が発熱することから、通気性を保持しつつも布地として代替ができるため、非常に有効である。
[Cloth heater]
The conductive fabric of this embodiment can be used as a fabric heater. For example, the conductive fabric can be used as an electric blanket or a bed sheet in a hospital or a nursing facility. The conductive fabric of the present embodiment is very effective because the fabric itself generates heat and can be substituted as a fabric while maintaining air permeability.
[車両用ヒーター]
本実施形態の布状ヒーターは、車両に用いられるヒーターと置換することで、乗員を暖めるためのエネルギー効率を向上させることができる。また、乗員が暖まるまでの時間を大幅に短縮することができる。一例として、車両用シート200のシートクッション201の座面に本実施形態の布状ヒーター110を設置した例を図6に示す。なお、布状ヒーター110の断線部や接合部は、例えばシートクッション201の裏側へ配置することができる。また、断線部や接合部をシートクッション201に形成される溝状部に引き込むことにより固定することもできる。なお、布状ヒーター110の組付箇所は特に限定されない。例えば、車両用シートのシートクッション201の他にも、シートバック202の表側、裏側等に適用することができる。
[Vehicle heater]
The cloth heater of this embodiment can improve the energy efficiency for warming a passenger | crew by replacing with the heater used for a vehicle. In addition, the time until the passenger warms up can be greatly shortened. As an example, FIG. 6 shows an example in which the
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example demonstrate this invention further in detail, this invention is not limited to these Examples.
[実施例1]
本実施例に係る布帛の作製に用いられる導電性高分子繊維を、次に示す湿式紡糸法で作製した。まず、一度濾過した導電性高分子PEDOT/PSSの水分散液(H.C.スタルク株式会社製Clevios(登録商標) P)とポリビニルアルコール(PVA)(関東化学株式会社製)の7wt%水溶液とを混合し、紡糸原液とした。この紡糸原液を2μL/min.の速度でマイクロシリンジから溶媒相に押し出すことで、直径約10μmの導電性高分子繊維を得た。なお、当該溶媒相としては、アセトン(和光化学株式会社製)を用いた。また、マイクロシリンジとしては、針部の内径が260μmである、株式会社伊藤製作所製MS−GLL100を使用した。
[Example 1]
The conductive polymer fiber used for the production of the fabric according to this example was produced by the wet spinning method shown below. First, an aqueous dispersion of the conductive polymer PEDOT / PSS filtered once (Clevios (registered trademark) P manufactured by HC Starck Co., Ltd.) and a 7 wt% aqueous solution of polyvinyl alcohol (PVA) (manufactured by Kanto Chemical Co., Ltd.) Were mixed into a spinning dope. This spinning dope is 2 μL / min. The conductive polymer fiber having a diameter of about 10 μm was obtained by extruding into the solvent phase from the microsyringe at the speed of In addition, acetone (made by Wako Chemical Co., Ltd.) was used as the solvent phase. As the microsyringe, MS-GLL100 manufactured by Ito Manufacturing Co., Ltd. having an inner diameter of the needle portion of 260 μm was used.
得られた導電性高分子繊維の導電率をJIS K7194に準拠して測定した。その結果、導電性高分子繊維の抵抗率は、約10−1Ω・cmであった。そして、この導電性高分子繊維を20本束ねてバンドル化した。 The conductivity of the obtained conductive polymer fiber was measured according to JIS K7194. As a result, the resistivity of the conductive polymer fiber was about 10 −1 Ω · cm. Then, 20 conductive polymer fibers were bundled into a bundle.
次に、バンドル化した導電性高分子繊維とポリエステル繊維(中央繊維資材株式会社製グンゼポリーナ)とを互い違いになるように並べた。そして、互い違いの導電性高分子繊維とポリエステル繊維とを横糸にし、ポリエステル繊維を縦糸にして平織物を作成した。さらに、この平織物を54cm角に切り出すことにより、第一布帛を得た。 Next, the bundled conductive polymer fibers and polyester fibers (Gunze Polina manufactured by Chuo Textile Materials Co., Ltd.) were arranged alternately. Then, a plain woven fabric was prepared by using alternating conductive polymer fibers and polyester fibers as weft yarns and polyester fibers as warp yarns. Further, the plain fabric was cut into 54 cm square to obtain a first fabric.
第二布帛として、ポリエステル繊維(中央繊維資材株式会社製グンゼポリーナ)を用いた平織物を作成した。次に、この平織物を54cm角に切り出した。そして、当該第一布帛と第二布帛とを、図7に示すように両端をミシンを用いて縫い継ぐことにより、本実施例の導電性布帛を得た。なお、縫い継ぐ際、第一布帛の長さ54cmに対し、上部の27cm分は縫い目間隔を1mmとし、下部の27cm分は縫い目間隔を3mmとすることにより、導電率が異なる部分を2つ設けた。また、縫い糸としては、導通部として機能する導電性繊維たる銀コーティング繊維(シルバーコートナイロン繊維、紹興運佳紡織品有限公司製)を用い、ミシン針としては、11番手のミシン針(オルガン針株式会社製)を用いた。 A plain fabric using polyester fibers (Gunze Polina, manufactured by Chuo Textile Materials Co., Ltd.) was created as the second fabric. Next, this plain fabric was cut into 54 cm square. And the conductive fabric of a present Example was obtained by sewing up the said 1st fabric and the 2nd fabric using a sewing machine as shown in FIG. When stitching together, the length of the first fabric is 54cm, the upper 27cm portion has a seam spacing of 1mm, and the lower 27cm portion has a seam spacing of 3mm, providing two parts with different electrical conductivity. It was. As the sewing thread, silver coated fiber (silver coated nylon fiber, manufactured by Shaoxing Yuka Textile Co., Ltd.), which is a conductive fiber that functions as a conduction part, is used. As the sewing needle, the 11th sewing needle (Organ Needle Co., Ltd.) is used. Made).
[実施例2]
実施例1と同じ第一布帛及び第二布帛を、実施例1と同じ導電性の縫い糸を用いて縫い継ぐことにより、本実施例の導電性布帛を得た。なお、縫い継ぐ際、縫い目間隔は2mmとしたが、第一布帛の長さ54cmに対し、上部の27cm分は9番手のミシン針を用い、下部の27cm分は14番手のミシン針を用いることにより、導電率が異なる部分を2つ設けた。
[Example 2]
The same first fabric and second fabric as in Example 1 were sewn using the same conductive sewing thread as in Example 1 to obtain the conductive fabric of this example. When stitching, the seam spacing was 2 mm, but for the first fabric length of 54 cm, use the 9th sewing needle for the upper 27 cm and use the 14th sewing needle for the lower 27 cm. Thus, two portions having different electrical conductivity were provided.
[実施例3]
実施例1と同じ第一布帛及び第二布帛を、縫い糸としてポリエステル繊維(中央繊維資材株式会社製グンゼポリーナ)を用い、図7に示すように縫い継いだ。なお、縫い継ぐ際、11番手のミシン針を用いた。
[Example 3]
The same first fabric and second fabric as in Example 1 were sewn together as shown in FIG. 7 using polyester fibers (Gunze Polina manufactured by Chuo Textile Materials Co., Ltd.) as sewing threads. In addition, when sewing, an 11th sewing machine needle was used.
次に、断線部を設ける手段として幅1cmのペンチを用い、ピッチを1cmとして縫い目上を圧迫することにより、導電繊維を断線した。なお、断線部は、第一布帛の長さ54cmに対して上部の27cm分まで設けた。 Next, the conductive fiber was disconnected by using a pliers having a width of 1 cm as means for providing a disconnection portion and pressing the seam with a pitch of 1 cm. In addition, the disconnection part was provided to 27 cm of the upper part with respect to 54 cm in length of a 1st fabric.
そして、導通部として銅箔テープ(株式会社寺岡製作所製)を、断線部の外側の縫い代に貼り付けることにより、本実施例の導電性布帛を得た。 And the conductive fabric of a present Example was obtained by affixing a copper foil tape (made by Teraoka Seisakusyo Co., Ltd.) to the seam allowance of a disconnection part as a conduction | electrical_connection part.
[実施例4]
ピッチを1cmとして、縫い目から5mm外側(縫い代における端部側)を圧迫することにより導電繊維を断線した以外は実施例3と同様にして、本実施例の導電性布帛を得た。
[Example 4]
A conductive fabric of this example was obtained in the same manner as in Example 3 except that the conductive fiber was disconnected by pressing the outside 5 mm from the seam (the end side in the seam allowance) with a pitch of 1 cm.
[実施例5]
実施例1と同じ第一布帛及び第二布帛を、縫い糸としてポリエステル繊維(中央繊維資材株式会社製グンゼポリーナ)を用い、図7に示すように縫い継いだ。なお、縫い継ぐ際、11番手のミシン針を用いた。
[Example 5]
The same first fabric and second fabric as in Example 1 were sewn together as shown in FIG. 7 using polyester fibers (Gunze Polina manufactured by Chuo Textile Materials Co., Ltd.) as sewing threads. In addition, when sewing, an 11th sewing machine needle was used.
次に、断線部を設ける手段としてカッターナイフを用い、ピッチを1cmとして縫い目から5mm外側(縫い代における端部側)を切断することにより導電繊維を断線した。なお、断線部は、第一布帛の半分の長さの27cmまで設けた。 Next, using a cutter knife as a means for providing a disconnection portion, the conductive fiber was disconnected by cutting the outside 5 mm from the seam (the end portion side in the seam allowance) with a pitch of 1 cm. In addition, the disconnection part was provided to 27 cm of the half length of the 1st fabric.
そして、導通部として銅箔テープ(株式会社寺岡製作所製)を、断線部の外側の縫い代に貼り付けることにより、本実施例の導電性布帛を得た。 And the conductive fabric of a present Example was obtained by affixing a copper foil tape (made by Teraoka Seisakusyo Co., Ltd.) to the seam allowance of a disconnection part as a conduction | electrical_connection part.
[実施例6]
断線部を設ける手段として穴あけパンチ(φ5mm)を用いて穴を開けることにより導電繊維を断線した以外は実施例5と同様にして、本実施例の導電性布帛を得た。
[Example 6]
A conductive fabric of this example was obtained in the same manner as in Example 5 except that the conductive fiber was disconnected by making a hole using a punching punch (φ5 mm) as a means for providing the disconnection portion.
[実施例7]
本実施例に係る布帛の作製に用いられる導電性高分子繊維を、次に示す湿式紡糸法で作製した。まず、ポリビニルアルコール(PVA)(株式会社クラレ製ポバールPVA−117H)を濃度が7wt%となるように水に溶解させ、PVA水溶液を調製した。次に、導電性素材としての酸化亜鉛(ZnO、純正化学株式会社製)を、上記PVA水溶液に、濃度が20wt%となるように分散させた。そして、得られた酸化亜鉛分散水溶液をポリエステル繊維(中央繊維資材株式会社製、グンゼポリーナ)の表面にコーティングし、乾燥させることにより、導電性高分子繊維を得た。なお、酸化亜鉛分散水溶液をポリエステル繊維にコーティングする際、乾燥後における酸化亜鉛及びPVAの混合物とポリエステル繊維との断面積比が50:50になるように、コーティング量を調整した。また、得られた導電性高分子繊維は、電気抵抗率が10Ω・cmで、直径が10μmであった。
[Example 7]
The conductive polymer fiber used for the production of the fabric according to this example was produced by the wet spinning method shown below. First, polyvinyl alcohol (PVA) (Poval PVA-117H manufactured by Kuraray Co., Ltd.) was dissolved in water so as to have a concentration of 7 wt% to prepare a PVA aqueous solution. Next, zinc oxide (ZnO, manufactured by Junsei Chemical Co., Ltd.) as a conductive material was dispersed in the PVA aqueous solution so as to have a concentration of 20 wt%. And the conductive polymer fiber was obtained by coating the obtained zinc oxide dispersion aqueous solution on the surface of the polyester fiber (Chuo Fiber Material Co., Ltd. product, Gunze Polina), and making it dry. When coating the polyester fiber with the aqueous zinc oxide dispersion, the coating amount was adjusted so that the cross-sectional area ratio between the mixture of zinc oxide and PVA after drying and the polyester fiber was 50:50. The obtained conductive polymer fiber had an electric resistivity of 10 Ω · cm and a diameter of 10 μm.
そして、上述のようにして得られた導電性高分子繊維を用い、実施例1と同様にして本実施例の導電性布帛を得た。 And the conductive fabric of a present Example was obtained like Example 1 using the conductive polymer fiber obtained as mentioned above.
[実施例8]
導電性素材として、カーボンブラック(三菱化学株式会社製)を用いた以外は実施例7と同様にして本実施例の導電性布帛を得た。
[Example 8]
A conductive fabric of this example was obtained in the same manner as in Example 7 except that carbon black (manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation) was used as the conductive material.
[比較例1]
横糸として実施例1のバンドル化した導電性高分子繊維とポリエステル繊維とを用意し、縦糸として実施例1のポリエステル繊維を用意した。そして、これらを平織りすることにより、平織物を作成した。なお、平織りする際、導電繊維が1cmに10本入る部分と5本入る部分とを設けた。
[Comparative Example 1]
The bundled conductive polymer fiber and polyester fiber of Example 1 were prepared as the weft, and the polyester fiber of Example 1 was prepared as the warp. And plain weave was created by plain weaving these. When plain weaving, a portion where 10 conductive fibers enter 1 cm and a portion where 5 conductive fibers enter were provided.
そして、この平織物を54cm角に切り出すことにより、第一布帛を得た。なお、切り出す際、第一布帛の長さ54cmに対し、上部の27cm分は導電繊維が1cmに5本入る部分とし、下部の27cm分は導電繊維が1cmに10本入る部分とした。 The plain fabric was cut into 54 cm square to obtain a first fabric. In addition, when cutting out, the length of the first fabric was 54 cm, and the upper 27 cm was a portion where 5 conductive fibers were placed in 1 cm, and the lower 27 cm portion was a portion where 10 conductive fibers were placed in 1 cm.
次に、実施例1と同じ第二布帛及び導電性の縫い糸を用いて、上記第一布帛と第二布帛を図7に示すように両端をミシンを用いて縫い継ぐことにより、本比較例の導電性布帛を得た。なお、縫い目間隔は全て3mmとした。また、ミシン針は、11番手のミシン針(オルガン針株式会社製)を用いた。 Next, using the same second fabric and conductive sewing thread as in Example 1, the first fabric and the second fabric were sewn together using a sewing machine as shown in FIG. A conductive fabric was obtained. Note that the seam interval was 3 mm. As the sewing needle, an 11th sewing needle (manufactured by Organ Needle Co., Ltd.) was used.
[温度分布試験]
実施例及び比較例で得られた導電性布帛における両端の導通部に電圧印加手段を接続して電圧を印加した際、導電性布帛の上部と下部で温度差のある布状ヒーターとして機能するか否かを確認した。さらに、本実施例及び比較例の導電性布帛を、車両用シートの表面に設置し、同様に温度差のある布状ヒーターとして機能するか否かを確認した。
[Temperature distribution test]
Does it function as a cloth-like heater with a temperature difference between the upper and lower portions of the conductive fabric when voltage is applied by connecting voltage applying means to the conductive portions at both ends of the conductive fabric obtained in the examples and comparative examples? I confirmed it. Furthermore, the conductive fabrics of the present example and the comparative example were installed on the surface of the vehicle seat, and it was confirmed whether or not they would function as a fabric heater having a temperature difference.
まず、実施例1の導電性布帛の導通部に直流安定化電源(株式会社A&D製)を接続し、12Vの電圧を印加した。その結果、導電性布帛の両端の縫い目間の抵抗値が6Ωであることを確認した。さらに、12Vの電圧を印加した状態で5分経過した後、第一布帛の表面の温度を測定した結果、縫い目間隔が1mmの上部では36℃となり、3mmの下部では40℃となり、温度差のある布状ヒーターとして機能することを確認した。 First, a DC stabilized power supply (manufactured by A & D Co., Ltd.) was connected to the conduction portion of the conductive fabric of Example 1, and a voltage of 12 V was applied. As a result, it was confirmed that the resistance value between the seams at both ends of the conductive fabric was 6Ω. Furthermore, after 5 minutes have passed with the voltage of 12V applied, the surface temperature of the first fabric was measured. As a result, the seam interval was 36 ° C. at the upper part of 1 mm, and 40 ° C. at the lower part of 3 mm. It was confirmed that it functions as a cloth heater.
次に、実施例1の導電性布帛を、車両用シートとして、日産自動車株式会社製電気自動車リーフのシート表面に設置した。そして、環境実験室内で気温を0℃とし、電気自動車を2時間放置した。放置後、乗員を着座させて30秒後に電圧12Vを印加し、表面温度をモニターしたところ、目標温度とする35℃に、縫い目間隔が1mmの部分では3.5分、3mmの部分では3.0分で到達した。 Next, the conductive fabric of Example 1 was installed on the sheet surface of an electric vehicle leaf manufactured by Nissan Motor Co., Ltd. as a vehicle seat. Then, the temperature was set to 0 ° C. in the environmental laboratory, and the electric vehicle was left for 2 hours. After leaving, the occupant was seated and a voltage of 12 V was applied 30 seconds later and the surface temperature was monitored. The target temperature was 35 ° C. and the seam spacing was 1 mm for 3.5 minutes and 3 mm for 3. Reached in 0 minutes.
なお、上述の導電性布帛を10枚作製し、上述と同様に12Vの電圧を印加した状態で5分経過した後に第一布帛の表面の温度を測定した結果、いずれも同様の温度分布で発熱することを確認した。また、上述と同様に10枚の導電性布帛を電気自動車のシート表面にそれぞれ設置して評価したところ、いずれも同様の温度分布で発熱することを確認した。 In addition, as a result of producing 10 sheets of the above-mentioned conductive fabric and measuring the temperature of the surface of the first fabric after 5 minutes with a voltage of 12 V applied as described above, all of them generated heat with the same temperature distribution. Confirmed to do. Further, when 10 conductive fabrics were installed on the surface of the electric vehicle sheet and evaluated in the same manner as described above, it was confirmed that all of them generated heat with the same temperature distribution.
実施例1と同様の温度分布試験を、実施例2乃至8の導電性布帛にも行ったところ、いずれも同様の温度分布で発熱することを確認した。さらに、実施例1と同様の温度分布試験を比較例1の導電性布帛にも行ったところ、導電性布帛ごとに発熱温度にバラツキが生じた。つまり、比較例1では、導電性布帛の上部と下部における導電繊維の密度を予め変えた後に第二布帛と縫い継いでいる。そのため、ミシン針で導電繊維が切断され、導電繊維の導電密度がずれることから、発熱温度にバラツキが生じたものと考えられる。 When the same temperature distribution test as in Example 1 was performed on the conductive fabrics in Examples 2 to 8, it was confirmed that all of them generated heat with the same temperature distribution. Furthermore, when the temperature distribution test similar to Example 1 was performed also on the conductive fabric of Comparative Example 1, the heat generation temperature varied among the conductive fabrics. That is, in Comparative Example 1, the density of the conductive fibers in the upper and lower parts of the conductive fabric is changed in advance and then sewn to the second fabric. For this reason, the conductive fibers are cut by the sewing needle, and the conductive density of the conductive fibers is shifted. Therefore, it is considered that the heat generation temperature varies.
[歩留試験]
実施例及び比較例の導電性布帛の導通部に直流安定化電源を電気的に接続して12Vの電圧を印加し、その状態で5分経過した後、第一布帛の表面の温度を測定した。この際、全ての導電性布帛において、第一布帛の上部と下部で温度差が生じたが、この温度差が生じる境界線と図7に示す27cmのA−A線との差が5mmを超えた場合を不良品と判断した。
[Yield test]
A DC stabilized power source was electrically connected to the conductive portion of the conductive fabric of the example and the comparative example, a voltage of 12 V was applied, and after 5 minutes in that state, the surface temperature of the first fabric was measured. . At this time, in all the conductive fabrics, a temperature difference occurred between the upper and lower portions of the first fabric, and the difference between the boundary line where the temperature difference occurred and the 27 cm AA line shown in FIG. 7 exceeded 5 mm. The case was judged as defective.
この温度分布試験を、実施例及び比較例の導電性布帛に対して10枚ずつ行い、不良品が無い場合を「○」と評価し、不良品が発生した場合を「×」と評価した。試験結果を表1に示す。なお、表1では、各実施例及び比較例における、断線部の断線手段及び位置、導通部の材料及び位置、並びに第一布帛における導電繊維の導電材料を合わせて示す。 This temperature distribution test was performed for each of the conductive fabrics of Examples and Comparative Examples, and the case where there was no defective product was evaluated as “◯”, and the case where a defective product was generated was evaluated as “x”. The test results are shown in Table 1. In Table 1, the disconnection means and position of the disconnection part, the material and position of the conduction part, and the conductive material of the conductive fiber in the first fabric are shown together in each Example and Comparative Example.
表1に示すように、実施例に係る導電性布帛は、比較例に比べ、検品時の歩留まりが改善されているほか、表面の温度分布が安定的に設けられていることから、導電性能及び発熱性能が安定していることが分かる。そのため、これらの導電性布帛から得られる布状ヒーターを車両用ヒーターとして用いることにより、乗員を非常に早く、より効率的に暖めることが可能となる。 As shown in Table 1, the conductive fabric according to the example is improved in yield at the time of inspection as compared with the comparative example, and the surface temperature distribution is stably provided. It can be seen that the heat generation performance is stable. Therefore, it becomes possible to warm a passenger | crew very quickly and more efficiently by using the cloth-like heater obtained from these conductive fabrics as a vehicle heater.
以上、本発明を実施例及び比較例によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。具体的には、本実施形態の第一布帛の裏面には、必要に応じてパット材や裏基布が設けられてもよい。 Although the present invention has been described with reference to the examples and comparative examples, the present invention is not limited to these, and various modifications can be made within the scope of the gist of the present invention. Specifically, a pad material or a backing base fabric may be provided on the back surface of the first fabric of the present embodiment as necessary.
1 導電繊維
2 一方の端部
3 他方の端部
4 断線部
5 導通部
10 第一布帛
11 接合部
12 接合代
20 第二布帛
100,101 導電性布帛
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (14)
前記導電繊維は、前記第一布帛の一方の端部から他方の端部に渡って並行して設けられており、
前記導電繊維を断線する断線部を第一布帛に形成することにより、第一布帛に導電繊維の導電密度が異なる部分を複数設けることを特徴とする導電性布帛。 Comprising a first fabric having a plurality of conductive fibers;
The conductive fiber is provided in parallel from one end of the first fabric to the other end,
A conductive fabric characterized in that a plurality of portions having different conductive densities of conductive fibers are provided in the first fabric by forming a disconnection portion for disconnecting the conductive fibers in the first fabric.
前記断線部は、第一布帛と第二布帛との接合部、又は前記接合部と一方の端部との間に形成されることを特徴とする請求項1に記載の導電性布帛。 A second fabric joined to the first fabric;
2. The conductive fabric according to claim 1, wherein the disconnection portion is formed between a joint portion between the first fabric and the second fabric, or between the joint portion and one end portion.
前記断線部は、前記接合部と一方の端部との間に存在する接合代に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の導電性布帛。 As the disconnection means for disconnecting the conductive fiber, the disconnection portion is provided with at least one of a cut and a punch hole,
The conductive cloth according to claim 2, wherein the disconnection portion is provided at a joining margin existing between the joining portion and one end portion.
前記導通部の一方は、前記断線部と一方の端部との間に配置されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の導電性布帛。 On one end and the other end of the first fabric, a conductive portion that is electrically connected to the conductive fiber is disposed,
9. The conductive fabric according to claim 1, wherein one of the conductive portions is disposed between the disconnected portion and the one end portion.
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