JP2015024830A - カップ容器把持具の把持体 - Google Patents
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Abstract
【課題】多様な環境下でカップ容器を保持する手と同じ手で他の作業を同時に実行することを可能とする機能が形状自体に形成され且つ調達が容易な身近な日常品を装着することにより転倒防止機能を即時に実現する手段を具備したカップ容器把持具の把持体を提供すること。【解決手段】水平な載置台上に置かれた逆円錐台状のカップ容器の中心を通る開口面から底面に沿った外周側面の全区間もしくは一部区間に密着するカップ容器当接部と前記載置台に係着する載置台当接部および指の挿通が可能な指係止部を具備した把持体と前記カップ容器当接部にカップ容器を固定する結束バンドで構成されるカップ容器把持具にあって、前記カップ容器当接部に近接した内側には前記カップ容器をその周囲と共に結束する結束バンドの係着部を設け、前記載置台当接部に近接して平行に着脱自在の水平翼様脚体形成部材の係止孔を設けた。【選択図】図1
Description
本発明はカップ容器把持具の把持体に関する。
カップ入り食品に使用される容器やコップ類などの紙製もしくは樹脂製のカップ容器は経済性と使い捨ての利便性により今日の日常生活では不可欠の存在になっている。今日上記のようなカップ容器がさまざまな形態で大量に消費されている背景には上記以外にも多数の理由があると思われるが、本発明は前記カップ容器のもつ経済性と利便性とは不可分の負の特性を排除し快適な使用環境を実現する手段の提供に特化するものである。前記カップ容器の最大の短所は壊れやすいことおよび倒れやすいことであるが特に倒れやすい特性は内容物がこぼれた場合には机上の書類や資料などを汚し特に電子機器類の場合には致命的な害をもたらすこともある。上記の事故は家庭や職場では常に発生しうるものであり飲食時には当事者も事故回避には相応に神経を使うことになるがこの種の事故は予期せぬ時に突発的に発生するものであり完全な回避は不可能な一面がある。経済性と利便性を考慮するならば前記負の特性は利用者個人の注意力で排除されるのが当然との認識が定着しているのが実情であり、単価が数円という物に対して特別の器具を準備することには抵抗感があり事故対策を躊躇する心理的遠因も存在し、また突発的に起きる事故とはいえ自然災害を想定した危機感程の切迫感がないことも軽い気持ちで放置される原因でもある。またどのような環境であっても底面積の小さい軽い容器は不安定であり載置されれば外部からの軽い接触で倒れ、逆に手で保持されていれば倒れる機会自体が無くなるという極めて常識的な不変の真理は見過ごされがちである。カップ容器の想定される使用環境は多彩であり軽食一般、野外リクレーションから作業中の休憩時まで極めて広く、使用される状況によってはカップ容器を載置した状体での使用が望ましい局面と逆に載置することなく保持した状態での使用が望ましい局面があるためそれら全ての場面に事故を未然に防止するには、筆記具や携帯電話のように抵抗感もなく必携品として認識されるレベルの特性を具備した器具が常時携帯されている環境にあって、使用機会が発生した時点で即時に対応可能態勢が敷かれカップ容器を台上に載置した場合には耐転倒性が実現し載置が困難な場合には保持したままでも複数の作業の同時遂行が可能な環境を実現する器具の誕生が要望されている。
解決しようとする課題1は多様な環境下でカップ容器を保持する手と同じ手で他の作業を同時に実行可能な機能が形状自体に形成され且つ調達が容易な身近な日常品を装着することにより転倒防止機能を即時に実現する手段を具備したカップ容器把持具の把持体を提供することである。
解決しようとする課題2は簡便性と携帯性の具備に特化したカップ容器把持具の把持体を提供することである。
以上の課題1を解決するための手段としての請求項1に記載のカップ容器把持具の把持体は、水平な載置台上に置かれた逆円錐台状のカップ容器の中心を通る開口面から底面に沿った外周側面の全区間もしくは一部区間に密着するカップ容器当接部と載置台当接部および指係止部を具備し、前記カップ容器を前記カップ容器当接部に結束バンドで固定するカップ容器把持具にあって、前記カップ容器当接部に近接した内側には前記カップ容器をその周囲と共に結束する結束バンドの係着部が形成され、前記載置台当接部に近接した内側には着脱自在の水平翼様の脚体形成部材の係止孔を有することを特徴とする。
課題2を解決するための手段としての請求項2に記載のカップ容器把持具の把持体は、中央に長辺の長さがカップ容器の高さと略一致する縦長の長方形を有し、前記長方形の長辺にはカップ容器の中心の外周側面の傾斜角を狭角とする2辺の一方が前記長辺を共有する略台形が接続し、前記長辺に対向する長辺には反転した前記略台形がその1辺を共有して接続し前記長方形の長手方向の中心線に対して線対称な形状に形成されたシート体であって前記長方形と略台形との接続部には折り目加工が施され前記折り目加工部を折り曲げて組み立てると前記長方形がカップ容器当接部を実現し、前記接続部とは前記傾斜角をなす略台形の下底相当辺が載置台当接部を実現することを特徴とする。
第1の発明によれば、同一の手でカップ容器の保持と他の作業を同時に遂行するにはそれを可能にする適切な指係止部の方向が有って、その適切な方向を提供する指係止部に対応するカップ容器当接部にカップ容器を固定するとカップ容器の把持と前記同時に進行する作業に振り分ける指の配置と力加減が前記指係止部に当接する指の掛け具合で調整可能となり前記異なる2動作の同時実行を実現した。また載置台当接部に近接した係止孔には水平翼様の脚体形成部材として身近で入手可能なボールペンやサインペンや鉛筆などが装着可能であり使用機会が発生した時点で即時に調達して耐転倒対策を容易に実現した。
第2の発明によれば、薄いシート状に形成された把持体は折りたたむだけの平易な組み立て工程で立体が完成するため優れた簡便性と携帯性を実現する。
図1は本特許の把持体の基本概要に関する説明図である。(a)はカップ容器把持具を構成する把持体の一例を示す斜視図で、略C字形の凹状に形成された開放側を前方とする把持体1の前方上部端面1aと底面1bのそれぞれの内側に近接して長辺を平行に角穴2、3が貫通し、更に底面1bには角穴の前方に底面1bに略外接する丸穴4が貫通している。前記角穴2に挿通した結束バンド5は便宜的に点描状に表示した水平な載置台6に置かれた逆円錐台状のカップ容器7の外周側面を前記前方上部端面1aに密着した状態で囲み把持体1と共に結束し固定している。角穴3を水平方向に往復して挿通する結束バンド8は環状にロックした状態で横向きの略8字形にその8字形成面を垂直にして中間部を挟着され、前記角穴3の両側に前記載置台6の上面を下方に向かって弾力的に押圧する水平翼様の脚体を実現している。把持体1の下部前方端面1cは前記上部前方端面1aと共に同一の平面上にあってカップ容器当接部を構成し、把持体底部は載置台当接部を構成している。前記C字形の凹状部の壁面1eは指係止部になる。(b)は前記カップ容器当接部と載置台当接部が形成される2平面が交差する直線部から前記それぞれの当接部の最遠部までの長さを長辺とし把持体の幅を短辺とする長方形を把持体102の外部に平行に引き出してL字形に組み合わせて簡略表示し、カップ容器当接部と載置台当接部の把持体内での形成位置と角度を便宜的に明示したもので、点描部1aと1cはカップ容器当接部を示し1bと1dは載置台当接部を示し前記L字形に対して便宜上符号Lを付与してある。なお本把持体が把持の対象とするカップ麺や紙コップなどの縦型の逆円錐台状のカップ容器の傾斜角には概ね82度〜86度の範囲でばらつきがあるが暫定的に84度に設定した実施例では略8字形に挟着した結束バンドが弾力的に伸縮し載置台当接部と載置台との間に生じる間隙は調整されて実用上支障ないレベルに安定性が確保されることが確認されている。また前記カップ容器当接部とカップ容器外周側面は平面と曲面の当接になるが結束ベルトによる固定時にカップ容器はカップ容器当接面に強く押し付けられて安全性が確保される範囲内で変形し略平面を呈し概ね密着状態になる。(c)は把持体1の載置台当接部に平行に形成された丸穴4に略同径の円柱棒状体9が圧入された状態の部分拡大斜視図で、前記角穴3に挟着した結束バンド8と同様に水平翼様の脚体を実現する。なお、丸穴4の直径を9〜11mmに設定すると水平翼様の脚体形成部材として入手が容易な筆記具の係着による実現が可能であり本説明内では多用して例示しているが直径および形状は前記に限定されるものではない。(d)は形状の異なる指係止部を有す同一サイズの3種類の把持体を並べて比較した斜視図である。把持体に固定したカップ容器を安全に安定的に持ち上げるためには把持体の指係止部が指の挿通が可能に凹状もしくは窓状に形成されその空間部に指を通して掴むもしくは掛ける形態が最も安全で効率的である。(d)左図はカップ容器当接部面が凹状に形成され(d)中図は把持体内部が1つの窓状に形成され(d)右図は把持体内部が指の挿通が可能に複数の窓状に仕切られて形成されているがそれぞれ指の係止可能な形態は異なる。破線楕円内は指係止部が形成されていない状態の把持体例であり、指の係止が不可能な把持体は操作性が困難であることを明示したものである。なお、指係止部の細部の形状は前記3例に限定されるものではない。(e)は実効性の高い形状に仕上げた把持体11を用いて本発明の把持体が使用される典型的な環境例を示す斜視図で、把持体11にはカップ容器71の外周側面の傾斜角度をなす前記カップ容器当接部と載置台当接部が複数組込まれていて、カップ容器を保持した状態のまま筆記作業を可能にする当接部が選択されてカップ容器71が固定されていることを示している。
図2は把持体の下部に横向きの略8字形に水平翼様の脚体を形成する結束バンドの係着状態を示す斜視図である。把持体に固定されたカップ容器は凹凸のある地面や芝生などに敷かれたシート上に載置される場合には左右のバランスが崩れ不安定になるが、結束バンドのロック位置やロック位置と挟着部までの長さを変え8字形の形状を変化させることで把持体のバランス調整が可能になる。
図3は前記把持体にカップ容器を固定した時の外観図と把持態様例を示す斜視図で(a)は載置台当接部に平行に貫通する丸穴に水平翼様の脚体形成部材としてボールペンを係着した斜視図であり(b)はボールペンと結束バンドを同時に係着した場合の実施例を示す斜視図である。結束バンドや棒状体は共に高い耐転倒性を発揮するがその特性はそれぞれ異なり、結束バンドは周囲の障害物が接触した場合にはその振動や衝撃を柔らかく吸収しながら転倒に耐え、逆に棒状体は周囲の障害物の接触に鋭敏に反応するが瞬間的な大きな外圧には強く、これらを同時に係着した形態では上記それぞれの長所が発揮される。(c)〜(e)はカップ容器を把持体に固定した例を示す斜視図であり(c)は一般的なカップ容器の保持例(d)は把持体の指係止部に小指と薬指の腹部を当接して巻きつけカップ容器を保持しつつ同時に他の指でボールペンを持ち筆記作業をしている状態を示し(e)は把持体の指係止部に親指の腹部を当接して人差し指との間に把持体を挟みカップ容器を保持しつつ同時にキーボード操作を実行している状態を示している。この時カップ容器は底部が台から離れた状態で指先の動きに応じて水平移動するためカップ容器の転倒が避けられる。
図4は対をなすカップ容器当接部と載置台当接部を2組具備した把持体の斜視図である。(a)は前記対をなすカップ容器当接部と載置台当接部が対峙して把持体に形成されていることをL字形に組み合わせた長方形で簡略表示しそれぞれをL1とL2で示したものである。共にカップ容器当接部の全長が近似しているため類似した高さのカップ容器を把持対象とするが指が当接する指係止部の形状が異なるため握った時の指の感触が異なり把持感に差が生じる。この異なる把持感を実現する対をなすカップ容器当接部と載置台当接部が把持体上に形成される部位を把持ポジションと称して識別番号を付与するとカップ容器の寸法や把持体の使用目的に適応する把持形態の選択が容易になる。(b)は異なる把持ポジションにカップ容器を固定し底部に結束バンドとサインペンもしくはボールペンを装着した実施例の斜視図で左図と右図の比較を容易にするため同寸法のカップ容器で例示してあるが結束バンドがカップ容器の開口端面により近い左図の方が安全面では好ましい保持形態であり複数の把持ポジションが具備されている場合には把持形態の選択が可能であることを示すものである。(c)は6辺のうちの1辺が端面に外接する位置に鉛筆の断面大の6角形の穴を設けた実施例で、水平翼様の脚体形成部材として鉛筆を装着した実施例を示すものである。
図5は5組の対をなすカップ容器当接部と載置台当接部を具備した均等な肉厚で樹脂成型された把持体101の形状例の斜視図で、把持体の外周部には凹状部C1、C2が形成され把持体内部は均等な肉厚の壁で仕切られた吹き抜けの空間部H1、H2、H3、H4、H5が形成されていずれも指係止部を構成し、外周に沿って各把持ポジションに対応して結束バンド挿通用の7個の角穴が設けられている。L1、L2、L3、L4、L5は前記対をなす5組の当接部が形成された位置と形成角度を示し、カップ容器当接部と載置台当接部が含まれる平面が交差する直線の位置が細矢印の先端部分にあることを示している。なお把持体101の内部の仕切られた空間部は任意の異なる形状に成形可能であり空間の形状をデザインに反映させることも可能である。図中の凹状部と仕切られた空間部は共に指係止部を構成し把持体101の保持を容易にする要素であるが、凹状部のない形状の場合には把持体の保持が困難であり把持体内部に仕切られた指の挿通が可能な指係止部はカップ容器当接部および載置台当接部と共に把持体の構成要件となる。
図6は前記把持体101のカップ容器当接部もしくは載置台当接部にカップ容器の固定が可能な状態を簡略化して一括表示した説明図であり、把持体101を中央に置き個別の簡略カップ固定図を近接した周囲に文字盤様に表示した。5組の把持ポジションL1、L2、L3、L4、L5にはそれぞれ2通りのカップ容器の固定方向があり時計回り方向をa、反時計回り方向をbとしてカップ容器当接部の全長が短いため除外したL2aを除く実用可能な9形態にL1a、L1b、L2a、L2b、L3a、L3b、L4a、L4b、L5a、L5bを付与し表示してある。前記9通りの把持ポジションには同一もしくは近似した高さのカップ容器に対応する形態が重複して含まれるが形成部位の形状が異なるため把持感は全て異なる。
図7は把持体を同一の把持ポジションのまま指の配置をずらし多様な形態で保持している状態を示す斜視図である。肉厚が略均等な樹脂成型された本図例の把持体は指の挿通が可能に仕切られており指の掛け方の選択肢も多様である。図示した方法も全てを網羅したものではなく例示した各図の指の配置を微妙にずらすことで掌の内側に当接する部位の密着の度合いや空間部に挿通した指の掛り具合が変化しそれらが複合した把持感も微妙に変化する。通常のコーヒーカップやカップホルダーの取っ手部分の形状は単純な保持を目的に形成されており把持感に差異は無くまた外観上全て類似した把持方法になるが、本図例の把持体では多様な把持感が演出され、特にカップ容器を保持した手で他の作業を同時に遂行する目的で使用する場合、カップ容器の保持と他の作業の実行を掌と5指の感触で微妙にバランスをとることが要求されるが、このバランス感覚は把持する個々人の感性に委ねられ手の大きさや指の太さおよび同時進行する作業目的によっても異なり、作業者は前記多様な形態の中から作業内容に適した最も手指に馴染む把持形態を選択することで作業目的の達成が実現する。なお、把持ポジションの数量と選択可能な把持形態の数量は略比例するといえるが人間には若干違和感のある把持感をも克服する順応性もあり把持体の使用目的を限定することおよび指係止部の形状を絞り込むことでも効率的な把持体の最適化が可能である。
図8は同一寸法のカップ容器を異なる把持ポジションで保持した把持形態例を示す斜視図であるが把持感に関しては前記図7の説明に記載した内容が適用される。カップ容器を台上に載置することなく保持する場合には把持ポジションに制限はなく把持感を優先した自由な選択が可能である。
図9は複数の把持ポジションを具備し内部が仕切られて指の係止の自由度が拡大した指係止部が形成された把持体の典型的な使用環境例を実施例と共に示した斜視図で、破線円内は異なる方向から見た外観図である。同一の手でカップ容器の把持と他の作業を同時に遂行するにはそれを可能にする適切な指係止部の方向が存在し、その指係止部に対応するカップ容器当接部にカップ容器を固定するとカップ容器の把持と同時に実行する作業に振り分ける指の配置と力加減が前記指係止部に当接する指の掛け具合で調整可能となり前記異なる2動作の同時実行が実現する。各図には作業目的に適した指係止部の方向を提供する把持ポジションに対応した前記簡略カップ固定図を参考図として表示してある。但し、指係止部に当接して得られる触感は握る掌の大きさや指の長さなどによって個人差があり例示した把持ポジションは選択肢の1例とするものである。(a)はコーヒー容器を片手に保持したままキーボードを通常と同等レベルで両手操作している斜視図。(b)はコーヒー容器を片手に保持したまま同一の手でマウス操作中の斜視図。(c)はコーヒー容器を保持した手で携帯電話操作中の斜視図。(d)は水平翼様の脚体形成部材として筆記具を代用した時の筆記具と掌との関係を示す斜視図で、小指で把持体を強く握ると筆記具は掌に密着し、カップ底面が載置台から離れた状態であっても机上に手を置きながら筆記するのと同等の感覚で筆記が可能となる。従って、カップ容器底面は紙面に接触することなく載置台とは一定の間隔を維持したまま水平に移動する環境が実現している。(e)はコーヒー容器を保持した手で筆記操作が可能であることを示す斜視図。(f)は行楽地などカップ容器を持ちながら歩行する時の把持方法を示す斜視図である。通常はカップ容器を胸前に持ち歩行することが一般的であるが下方に伸ばしきった手で把持体を持ったままの歩行は非常に楽な姿勢であり、行楽地等の使用環境では疲労回復に貢献するものである。(g)はコーヒーとハンバーガーを同時に保持した、祭りや観光地など歩行しながらの飲食が許容される環境を想定した実施例。(h)は飲料用のカップ容器と料理を載せる皿を片手で保持した状態の斜視図で、立食パーティーや野外バーベキュー、キャンプなどテーブルのない環境で有効な把持手段である。(i)はカップ麺とカップコーヒーを同時に保持した飲食状況の斜視図。(j)はコーヒー容器を保持した状態でも安全が確保される車のハンドル操作例。(k)は安全と思われる場所で速度を落とし自転車のグリップに把持体の湾曲部を密着して両者を同時に保持した状態の斜視図でブレーキレバーも通常と同等に握ることができ走行に支障がないことを示している。(l)は缶ジュース類や陶器の湯飲み茶わんなど逆円錐台ではない容器であっても把持体を転倒防止具として使用可能である場合があることを示す斜視図である。(c)(e)のような作業は今日ではコーヒー専門店では日常よく見られる光景であり、書類や電子機器に飲料がこぼれることは最大の心配事であるがその不安解消の可能性と有効性を示すものである。
図10はカップ容器把持具の不使用時の結束バンドの処置方法を示す斜視図である。カップ容器把持具の携行時の小型化は多様な機能と同様に要求される性能の1つであるが、結束バンドは柔軟性も有り不使用時には把持体に巻きつけるようにしてロックし余った部分は角穴に挿入した状態にするとコンパクト化し良好な携行性が実現される。
図11は立体物である把持体を1枚のシート状に展開した実施例で(a)は中央に長辺の長さがカップ容器の高さと略一致する縦長の長方形12を有し、前記長方形の長辺にはカップ容器の中心の外周側面の傾斜角を狭角とする2辺の一方を前記長辺が共有する略台形13が接続し、前記長辺に対向する長辺には反転した前記略台形14がその辺を共有して接続して前記長方形の長手方向の中心線に対して線対称のシート体15が形成され、破線で示される前記長方形と略台形の接続部16には折り目加工が施されている。前記略台形には前記長方形との接続部に近接して結束バンドを係着するための係止孔が上下に明けられ、同じく前記略台形の下底相当辺には水平翼様の脚体形成部材を係着するための直径と形状の異なる複数の係止孔が設けられ、また略台形の内側には指を係止して把持のバランスをとるための台形の小窓17が指係止部を形成しており、前記折り目加工部を折り曲げて組み立てると前記長方形をカップ容器当接部とし前記略台形の下底相当辺の端面を載置台当接部とする立体の把持体18が実現する。なお破線円内は立体に組み立てた状態の斜視図であり前記長方形のカップ容器当接部を前方とする後方側は解放された状体にある。(b)はシート体を立体に組み立てて完成した把持体の使用中の一例を示す斜視図で観音開き状に立つ2枚の略台形13、14の下部にはサインペン19が水平翼様の脚体形成部材として係着し一定の幅を確保しつつ安定性と耐転倒性を実現している。(c)は指を前記小窓に通した時の状態を示し(d)は握った時の状態を示している。破線楕円内は略台形部を強く握ると前記略台形部の後部解放側は閉じた状態になるが水平翼様の脚体形成部材係着部では対向する略台形間の距離は一定に維持されており手を放すと把持体の形状は元に戻ることを示している。(e)は前記略台形の上底相当辺と長方形の長辺の角度を下底側と同様に設定し水平翼様の脚体形成部材の係止孔を設けると把持体を上下反転させて使用可能であることを示す斜視図である。(f)は1組のカップ容器当接部と載置台当接部が確保された場合には略台形の上部と後部の形成辺の形状は任意であることを示す斜視図である。(g)は水平翼様の脚体形成部材とその係止孔との嵌合の不具合を輪ゴム20で改善する方法を示す斜視図であり水平翼様の脚体形成部材は略台形の下辺側に引き付けるように輪ゴムを掛けると脚体形成部材の表面が載置台当接部面と一致する状態に固定される。
図12は、前記シート体を立体に組み立てて両側端部を係止した時に水平断面が三角形になる把持体の実施例であり、(a)は前記縦長の長方形が中央に位置して両辺に略台形が対象に接続したシート体の開閉方向の一方の縁部には凸状部21が形成され、他の縁部には前記凸状部が係止する凹状部22が形成されたシート体23を示し、破線円内はこのシート体を立体に組み立てた時に互いに向き合う凸状部と凹状部が係止して後方部が閉じた状態の斜視図である。(b)は前記略台形の一方に点描部で表示した長方形の糊代部24を接続しその境界には折り目加工が施されたシート体25を示している。破線円内は前記シート体を折り目加工部で折り曲げて立体の把持体に組み立てた後に前記糊代部の粘着テープを剥がして後部解放端部を係着し三角形の水平断面を有す把持体26を実現した斜視図で(c)はその使用中の斜視図である。
図13はシート体を立体に組み立てて両側端部を係止した時に水平断面が四角形になる把持体の実施例であり両側端部の係止手段および使用方法は前記立体実現時に三角形の水平断面を有す把持体例に準じるものであり省略するものとする。
図14はシート体を組み立てて立体化する把持体の指係止部の形状が非対称になる場合の実施例図である。シート体の表面には多種多様の印刷が可能であり内容によっては長方形を中央にして線対称に指係止部を設けた場合には印刷内容の美的価値が損なわれる可能性が有る。(a)はシート体に印刷された風景の芸術性を維持するため窓状の指係止部が非対称に打ち抜かれた把持体の実施例であり(b)は前記把持体の使用状況を示すもので楕円破線内は立体化した時の指係止部の外観上の差異を示し右図に使用中の状態を示しているが、カップ容器の種類や重さが予め想定可能な使用目的の場合には安全な保持が確保される範囲で把持体に印刷される内容に応じて指係止部の形状は任意に設定可能であることを示すものである。本図例の場合、カップ容器は軽量の部類でありカップ容器の安全な保持のために必要な要件は親指とこれに対峙する人差し指もしくは中指が互いに当接する領域の確保であり、これを満足すべく指係止部の小窓が非対称に形成されている。
図15は本発明者の取得済み特許第5232966の食器とフォークやスプーンなどの食掬具を片手で同時に保持して操作する食事補助具の把持体102に本発明のカップ容器当接部と載置台当接部を組み合わせた実施例の斜視図である。(a)は前記食事補助具の把持体102に対をなすカップ容器当接部と載置台当接部が2組形成されていることを示している。いずれの組み合わせでもいずれか一方がカップ容器当接部であれば他方は載置台当接部となるようにカップ容器を固定するための結束バンド係着部と水平翼様脚体形成部材の係止孔が振り分けて配置されている。s1とs2は直径2mmの線材が係着するスリットでh1とh2は前記線材が挿通する丸穴を示す。(b)は前記把持体102の前端面に溝設されたスリットs1とs2に角型容器のカップ食品を保持するための両端部がU字に折り返された直径2mmのステンレス製角型嵌着枠体103が係着し前記嵌着枠体係着部から後方斜め下方に向かって握り主部102−1がその後方に小指球部の脱落を防止する小指球固定部102−2と共に設けられ食器とフォークやスプーンなどの食掬具を片手で同時に保持して操作する食事補助具の把持体を形成している。また、前端面に近接して水平翼様の脚体形成部材の係止孔104、105が設けられ前記カップ容器当接部に対応する載置台当接部に近接して形成された角穴には結束バンド106が水平翼様の脚体形成部材として係着していることを示している。小指球固定部102−2には小指球固定部の形状補正具107を係着するための小孔h3が穿孔されている。
図16は前記シート状に展開された把持体と併用可能な関連部材を1枚のシート基盤に並べて有用性を高めたシート体実施例の参考図である。(a)は上部に食器とフォークやスプーンなどの食掬具を片手で同時に保持して操作する食事補助具であって、親指の腹部が当接するフォークやスプーンなどの食掬具の柄を保持する食掬具保持部が前方に形成された、親指と人差し指もしくは中指との間に挟持される弾性体を具備したことを特徴とする食掬具操作器を実現するシート体、下部には前記カップ容器把持具の把持体を実現するシート体がそれぞれ外周の一部を残して間隙で囲まれ1枚の基盤に並んで形成された実施例である。前記間隙のつなぎ部分は上部の食掬具操作器には4カ所、下部の把持体には8カ所にハサミやカッターで容易に切り離せるつなぎ部が残されているがこのつなぎ部の幅や数量は外形の形状や大きさにより異なる。(b)は前記食掬具操作器部分を切り離した平面図で、幅30mm、長さ150mm、厚さ1mmの低発泡塩ビ板に食掬具の柄を係着する2つの大長穴と結束バンドを挿通する5つの小長穴が打ち抜かれH状の破線部分には切り込み加工がしてある。(c)は円内に前記破線部分を観音開きにした状態を示した斜視図である。(d)は食掬具操作器を実現するシート体にフォークの柄を挿入して係着し結束バンドで立体的に組み立てる方法を示したもので、結束バンドの先端部を引き締めるとシート体は長手方向の両端部が引き寄せられてU字形に屈曲し立体が完成する。(e)は結束バンドの余剰部分の処理方法を示す斜視図で後方に指の係止部が形成されるように絡めた状態に留める。(f)は結束バンドの前記処理方法の他の実施例を示す斜視図で絡め方を変えることで多様な指係止部が実現する。(g)は立体的に完成した食掬具操作器の握り方を示す斜視図で、低発泡塩ビ板を滑らかにU字に折り返した時に発生する素材の反発とU字形内側に環状に留められた結束バンドの反発が複合した弾性体を形成しており、前記(a)の説明に記載した食掬具操作器が実現されていることを示す斜視図である。(h)食掬具操作器および把持体を実現するシート体を共にシート基盤から切り離して立体的に組み立ててカップ容器の保持と食掬具操作を片手で同時に操作している状態を示す斜視図である。
Claims (3)
- 水平な載置台上に置かれた逆円錐台状のカップ容器の中心を通る開口面から底面に沿った外周側面の全区間もしくは一部区間に密着するカップ容器当接部と載置台当接部および指係止部を具備し、前記カップ容器を前記カップ容器当接部に結束バンドで固定するカップ容器把持具にあって、前記カップ容器当接部に近接した内側には前記カップ容器をその周囲と共に結束する結束バンドの係着部が形成され、前記載置台当接部に近接した内側には着脱自在の水平翼様の脚体形成部材の係止孔を有することを特徴とする前記カップ容器把持具の把持体。
- 中央に長辺の長さがカップ容器の高さと略一致する縦長の長方形を有し、前記長方形の長辺にはカップ容器の中心の外周側面の傾斜角を狭角とする2辺の一方が前記長辺を共有する略台形が接続し、前記長辺に対向する長辺には反転した前記略台形がその1辺を共有して接続して前記長方形の長手方向の中心線に対して線対称な形状に形成されたシート体であって前記長方形と略台形との接続部には折り目加工が施され前記折り目加工部を折り曲げて組み立てると前記長方形がカップ容器当接部を実現し、前記接続部とは前記傾斜角をなす略台形の下底相当辺が載置台当接部を実現することを特徴とする請求項1に記載のカップ容器把持具の把持体。
- 食器とフォークやスプーンなどの食掬具を片手で同時に保持して操作する食事補助具であって、食器を篏着する篏着枠体の端部を係着する篏着枠体係着部から下方に向かって傾斜する握り主部の後部に小指の付け根から丘状に広がる小指球の滑落防止手段が講じられた把持体および水平な載置台上に置かれた逆円錐台状のカップ容器の中心を通る開口面から底面に沿った外周側面の全区間もしくは一部区間に密着するカップ容器当接部と載置台当接部および指係止部を具備し、前記カップ容器を前記カップ容器当接部に結束バンドで固定するカップ容器把持具にあって、前記カップ容器当接部に近接した内側には前記カップ容器をその周囲と共に結束する結束バンドの係着面が形成され、前記載置台当接部に近接した内側には水平翼様の脚体形成部材の係止孔を有する把持体を具備したことを特徴とする把持体。
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Cited By (1)
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KR20170079424A (ko) * | 2015-12-30 | 2017-07-10 | 송기현 | 시트를 이용한 조립식 차량용 컵홀더 |
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2013
- 2013-07-25 JP JP2013154199A patent/JP2015024830A/ja active Pending
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KR20170079424A (ko) * | 2015-12-30 | 2017-07-10 | 송기현 | 시트를 이용한 조립식 차량용 컵홀더 |
KR102462133B1 (ko) * | 2015-12-30 | 2022-11-02 | 안소윤 | 시트를 이용한 조립식 차량용 컵홀더 |
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