JP2015022657A - 支払不能情報処理装置および支払不能情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支払不能情報処理装置が、電子記録債権の記録機関が送信した支払不能通知に基づいて、支払不能となった電子記録債権の仕向金融機関の情報を取得する仕向金融機関情報取得部と、前記仕向金融機関の情報に基づいて、当該仕向金融機関が所定の金融機関か否かを判定する金融機関判定部と、前記支払不能通知に基づいて、支払不能となった電子記録債権の債務者の情報を取得する債務者情報取得部と、前記債務者の情報に基づいて、当該債務者が前記所定の金融機関に口座を有するか否かを判定する口座有無判定部と、前記金融機関判定部の判定結果および前記口座有無判定部の判定結果を出力する出力部と、を具備する。
【選択図】図2
Description
ここで、電子記録債権の支払いがより確実に行われるようにする方法として、支払が行われなかった場合に債務者にペナルティを課す方法がある。例えば、でんさいネットの支払不能処分制度では、債務者の責に帰すべき理由で支払期日に電子記録債権の支払が行われなかった場合、支払不能通知が全参加金融機関へ通知される。さらに、2回目の支払不能が発生した場合、全参加金融機関における電子記録債権の債務者としての利用および貸出取引が停止される。
図1は、本発明の一実施形態における電子記録債権システムの装置構成を示す概略構成図である。同図において、電子記録債権システム1は、中継装置10と、担当者端末装置21と、承認権者端末装置22と、サーバ装置30とを具備する。
中継装置10は、対金融機関通信回路11と、対記録機関通信回路12と、記憶デバイス13と、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)14とを具備する。
また、担当者端末装置21と承認権者端末装置22とで、クライアント装置20を構成する。
サーバ装置30は、電子記録債権の記録機関に設置され、電子記録債権の記録原簿を管理する。特に、サーバ装置30は、電子記録債権システム1を利用する企業(個人事業者でもよい)や金融機関からの記録請求等に基づいて、記録原簿を更新する。以下では、電子記録債権システム1を利用する企業を「利用者」と称する。また、電子記録債権システム1を利用する金融機関を「参加金融機関」と称する。
特に、サーバ装置30は、支払不能が発生すると、全参加金融機関の各担当者端末装置21や承認権者端末装置22へ支払不能通知を送信することで、支払不能の発生および内容を通知する。ここでいう支払不能は、支払期日に電子記録債権の支払いが行われないことである。
また、サーバ装置30は、電子記録債権の支払期日が到来すると、口座間送金決済請求を決済対象の参加金融機関の口座間送金処理装置90へ送信する。ここで、口座間送金決済請求は、電子記録債権の決済のための送金請求ある。
サーバ装置30の一例として、でんさいネットを挙げることができるが、これに限らない。
以下では、金融機関における電子記録債権の担当者を、単に「担当者」と表記する。
また、参加金融機関には、口座間送金処理装置90も設置されている。口座間送金処理装置90は、口座間の送金処理を行う。特に、口座間送金処理装置90は、電子記録債権の支払期日において、サーバ装置30が送信する口座間送金決済請求に従って、仕向口座から被仕向口座への送金処理を行う。
ここでいう仕向(または「仕向け」)は、送金を行う側を示す。従って、仕向口座は、送金を行う口座である。また、ここでいう被仕向(または「被仕向け」)は、送金を受ける側を示す。従って、被仕向口座は、送金を受ける口座である。
対記録機関通信回路12は、サーバ装置30と通信を行う。
記憶デバイス13は、各種データを記憶する。
CPU(Central Processing Unit)14は、記憶デバイス13の記憶するプログラムを読み出して実行することで、中継装置10の各部を制御して各種処理を行う。
また、サーバ装置30に複数の中継装置10が接続していてもよい。
ファイル受信部111は、サーバ装置30が送信した口座間送金決済請求を受信し、受信した口座間送金決済請求をファイル送信部112と口座間送金決済データベース121とに出力する。ファイル受信部111は、CPU14(図1)が対記録機関通信回路12を制御して構成される。
ファイル送信部112は、ファイル受信部111が受信した口座間送金決済請求を口座間送金処理装置90へ送信(転送)する。ファイル送信部112は、CPU14が対金融機関通信回路11を制御して構成される。
履歴生成部114は、通知受信部113が受信した通知のうち支払不能通知に基づいて、支払不能の履歴を生成する。また、履歴生成部114は、通知受信部113が受信した通知を通知送信部115へ出力(転送)する。履歴生成部114の各部は、CPUにて実現される。
金融機関判定部202の判定結果は、履歴生成部114が生成する支払不能の履歴に含まれる。
ここでいう利用者番号は、利用者を識別する番号であり、利用者毎に1つの利用者番号が付与される。利用者が、複数の口座にて電子記録債権システム1を利用する場合も、複数の口座に共通の1つの利用者番号が付与される。
以下では、支払不能債務の債務者である利用者を、「支払不能となった利用者」と称する。
口座有無判定部204の判定結果は、履歴生成部114が生成する支払不能の履歴に含まれる。
重なり具合評価部205の判定結果は、履歴生成部114が生成する支払不能の履歴に含まれる。
通知送信部115は、通知受信部113が受信した通知を担当者端末装置21や承認権者端末装置22へ送信(転送)する。
口座間送金決済データベース121は、口座間送金決済情報を記憶し管理する。
同図において、口座間送金決済情報は表形式のデータとして構成されており、1行が1つの決済に対応する。
決済情報管理番号は、当該決済情報管理番号が格納されている行に対応する決済を識別する。
仕向_金融機関コードは、仕向金融機関を識別するコードである。
仕向_支店コードは、仕向金融機関内において仕向支店を識別する。ここでいう仕向支店は、送金を行う支店である。金融機関コードと支店コードとの組み合わせにて、全参加金融機関の全支店の中から支店を識別することができる。例えば、仕向_金融機関コードと仕向_支店コードとの組み合わせにて、全参加金融機関の全支店の中から仕向支店を識別することができる。
口座間送金決済情報における仕向_債権記録番号は、決済対象の電子記録債権を識別する。
口座間送金決済情報における仕向_債権金額、仕向_支払期日は、それぞれ、決済対象の電子記録債権の金額(債権額)、決済対象の電子記録債権の支払期日である。
被仕向_支店コードは、被仕向金融機関内において被向支店を識別する。ここでいう被仕向支店は、送金を受ける支店である。
被仕向_口座種別、被仕向_口座番号、被仕向_口座名義は、それぞれ、被仕向口座の種別、被仕向口座の口座番号、被仕向口座の名義である。
図4は、支払不能通知管理データベース122が記憶する支払不能通知管理情報のデータ構造の例を示す説明図である。支払不能通知管理情報は、支払不能通知の内容を格納する。
同図において、支払不能通知管理情報は表形式のデータとして構成されており、1行が1件の支払不能通知に対応する。
支払不能通知管理情報における利用者番号は、支払不能となった利用者の利用者番号である。
支払不能通知管理情報における属性は、支払不能となった利用者の属性である。ここで、利用者の属性の例として、法人(金融機関)、法人(金融機関以外)、個人事業者などの属性を挙げることができる。
支払不能通知管理情報における法人名/個人事業者名は、支払不能となった利用者の法人名または個人事業者名である。
支払不能通知管理情報における屋号カナは、支払不能となった利用者の屋号の振り仮名である。
支払不能通知管理情報における屋号は、支払不能となった利用者の屋号である。
支払不能通知管理情報における代表者名は、支払不能となった利用者の代表者名である。
支払不能通知管理情報における郵便番号は、支払不能となった利用者の住所の郵便番号である。ここでいう住所には、企業等の所在地を含む。
支払不能通知管理情報における企業区分は、支払不能となった利用者の企業区分である。企業区分の例として、大企業、中堅企業、中小企業などの区分を挙げることができる。
支払不能通知管理情報における設立年月日は、支払不能となった利用者の設立年月日である。
支払不能通知管理情報における業種区分は、支払不能となった利用者の業種区分である。業種区分の例として、農業・林業、漁業、鉱業・採石業・砂利採取業、建設業、製造業(食料品)、・・・などの区分を挙げることができる。
支払不能ルール2の欄には、2回目の支払不能に対するルール(電子記録債権の債務者としての利用および貸出取引の停止)の運用開始日を格納する。2回目の支払不能が発生していない場合は、支払不能ルール2の欄は空欄となる。
支払不能通知管理情報における債務者利用可否は、支払不能となった利用者の、債務者としての電子記録債権の利用の可否を示す。
図5は、住所管理データベース123が記憶する住所管理情報のデータ構造の例を示す説明図である。住所管理情報は、参加金融機関の支店の住所を記憶する。住所管理情報は、重なり具合評価部205が、支払不能となった電子記録債権(支払不能債務)の仕向金融機関の営業圏と所定の金融機関の営業圏との重なり具合を評価するために用いられる。
住所管理情報の各行は、住所管理と、IDと、金融機関コードと、支店コードと、郵便番号と、住所(都道府県)と、住所(市区町村)と、住所(番地)と、住所(その他)との各情報を含む。
金融機関コードは、金融機関を識別するコードである。
支店コードは、金融機関内において支店を識別する。上述したように、金融機関コードと支店コードとの組み合わせにて、全参加金融機関の全支店の中から支店を識別することができる。以下、住所管理情報の1行において、金融機関コードと支店コードとの組み合わせにて識別される支店を、「該当支店」と称する。
住所管理情報における郵便番号は、該当支店の郵便番号を示す。
住所管理情報における住所(都道府県)、住所(市区町村)は、住所(番地)は、住所(その他)は、それぞれ、該当支店の住所の都道府県、市区町村、番地、その他を示す。
図6は、支払不能履歴データベース124が記憶する支払不能履歴情報のデータ構造の例を示す説明図である。支払不能履歴情報は、支払不能の履歴検索にて案件抽出部145が該当案件を抽出するために、履歴生成部114がバッチ処理にて予め生成する履歴情報である。
支払不能履歴情報の各行は、IDと、金融機関コードと、取込基準日と、通知インタフェース(Interface;IF)管理番号と、受信日時と、異動種別と、通知日と、修正/解除対象通知日と、利用者番号と、自行利用有無と、支店コードと、支店名と、支払不能有無との各情報を含む。
支払不能履歴情報における金融機関コードは、支払不能債務の仕向金融機関を識別する。
支払不能履歴情報における取込基準日は、支払不能となった利用者の履歴情報の取り込みを行った日付を示す。取込基準日は、支払不能の履歴の検索にて検索キーの1つとして用いられる。
なお、ここでいうインタフェースは、電子記録債権の取引種類のことであり、例えば、請求インタフェースと、 請求結果インタフェースと、通知インタフェースとがある。
支払不能履歴情報における受信日時は、対応する支払不能通知を中継装置10が受信した日時を示す。
支払不能履歴情報における通知日は、対応する支払不能通知が通知された日付を示す。
支払不能履歴情報における修正/解除対象通知日は、修正または解除の対象となる支払不能通知が通知された日付を示す。
支払不能履歴情報における自行利用有無は、支払不能となった利用者が自行に口座を有しているか否かを示す。ここでいう自行は、中継装置10のサービス提供対象の金融機関の各々である。支払不能履歴データベース124は、サービス提供対象の金融機関毎に支払不能履歴情報を記憶しており、支払不能履歴情報に対応付けられる金融機関が、当該支払不能履歴情報における自行となる。
支払不能履歴情報における支店名は、支店コード欄に示される支店コードの支店名を示す。
図7は、支払不能履歴(自行口座)データベース125が記憶する支払不能履歴(自行口座)情報のデータ構造の例を示す説明図である。支払不能履歴(自行口座)情報は、自行に口座を有する利用者の支払不能の履歴検索にて案件抽出部145が該当案件を抽出するために、履歴生成部114がバッチ処理にて予め生成する履歴情報である。
支払不能履歴(自行口座)情報の各行は、IDと、金融機関コードと、取込基準日と、通知インタフェース管理番号と、利用者番号と、アカウント番号と、口座種別と、口座番号と、口座名義との各情報を含む。
支払不能履歴(自行口座)情報における金融機関コードは、支払不能債務の仕向金融機関を識別するであり、具体的には自行の金融機関コードとなる。
支払不能履歴(自行口座)情報における取込基準日、通知インタフェース管理番号、利用者番号は、いずれも支払不能履歴情報の場合と同様である。
支払不能履歴(自行口座)情報における口座種別、口座番号、口座名義は、ぞれぞれ、支払不能債務の仕向口座となっている利用者の口座の、口座種別、口座番号、口座名義を示す。
図8は、支払不能履歴情報管理データベース126が記憶する支払不能履歴情報管理情報のデータ構造の例を示す説明図である。支払不能履歴情報管理情報は、取込基準日と抽出対象日時との対応関係を示す。ここでいう抽出対象日時は、案件抽出部145が行う支払不能案件の抽出において、検索対象となる履歴情報の対象期間を示す。支払不能履歴情報管理情報は、担当者端末装置21において担当者が取込基準日にて検索範囲を指定した際に、対象期間を表示するために用いられる。承認権者端末装置22からの検索についても同様である。
支払不能履歴情報管理情報の各行は、IDと、金融機関コードと、取込基準日と、抽出対象日時(from)と、抽出対象日時(to)との各情報を含む。
支払不能履歴情報管理情報における金融機関コードは、支払不能履歴情報の検索を要求する金融機関に対応する。
取込基準日は、支払不能となった利用者の履歴情報の取り込みを行った日付を示す。
支払不能履歴情報管理情報における抽出対象日時(from)と抽出対象日時(to)とで、取込基準日に対応する検索対象期間を示す。
図9は、支払不能管理データベース127が記憶する支払不能管理情報のデータ構造の例を示す説明図である。支払不能管理情報は、発生した支払不能の情報を格納する。より具体的には、支払不能管理情報は、クライアント装置20が登録する支払不能の内容を格納する。
支払不能管理情報の各行は、IDと、利用者番号と、金融機関コードと、支店コードと、支店名と、口座種別と、口座番号と、口座名義と、債権記録番号と、債権金額と、支払期日との各情報を含む。
支払不能管理情報における利用者番号は、支払不能となった利用者を識別する。
支払不能管理情報における金融機関コードは、支払不能債務の仕向金融機関を識別するコードである。
支払不能管理情報における支店コードは、支払不能債務の仕向金融機関内において、仕向支店を識別する。
支払不能管理情報における口座種別、口座番号、口座名義は、それぞれ、支払不能債務の仕向口座の種別、支払不能債務の仕向口座の口座番号、支払不能債務の仕向口座の名義である。
支払不能管理情報における債権記録番号は、支払不能債務を識別する。
支払不能管理情報における債権金額、支払期日は、それぞれ、支払不能債務の金額(債権額)、支払不能債務の支払期日である。
なお、以下では、サービス提供対象の金融機関に口座を有して電子記録債権システム1を利用する利用者を「契約者」と称する。
契約者情報の各行は、契約者IDと、金融機関コードと、利用者番号と、取引開始日と、IB(Internet Banking)利用有無との各情報を含む。
契約者IDは、利用者毎に付される識別情報であり、利用者を識別する。
契約者情報における金融機関コードは、利用者が口座を有する金融機関を識別する。
利用者番号は、利用者に付されている利用者番号である。
取引開始日は、利用者と金融機関との取引開始日を示す。
IB利用有無は、利用者がインターネットバンキングを利用しているか否かの区分を示す。
同図において、アカウント情報は表形式のデータとして構成されており、1行が1つのアカウントに対応する。
アカウントIDは、アカウント毎に付される識別情報であり、アカウントを識別する。
アカウント情報におけるアカウント番号は、アカウントに付されているアカウント番号である。
アカウント情報における金融機関コードは、アカウントに該当する金融機関を識別する。上述したように、利用者は、電子記録債権システム1で口座を利用する支店毎にアカウントを登録する。
アカウント情報における支店コードは、アカウントに該当する支店を、金融機関内において識別する。
アカウント情報における法人名/個人事業者名は、アカウントを有する利用者の法人名または個人事業者名である。
アカウント情報における法人名/個人事業者名カナは、アカウントを有する利用者の法人名または個人事業者名の振り仮名である。
アカウント情報における部署名等カナは、アカウントを使用する部署等の名称の振り仮名である。
アカウント情報における記録郵便番号は、アカウントを使用する部署等の所在地の郵便番号である。
アカウント情報における記録都道府県コードは、アカウントを使用する部署等の所在地を都道府県単位で識別する。
アカウント情報における記録住所は、アカウントを使用する部署等の所在地として登録されている住所である。
同図において、口座情報は表形式のデータとして構成されており、1行が1つの口座に対応する。
口座IDは、口座毎に付される識別情報であり、口座を識別する。
口座情報におけるアカウントIDは、口座に対応するアカウントを識別する。上述したように、利用者は、電子記録債権システム1で口座を利用する支店毎に、1つまたは複数のアカウントを登録する。
口座情報における支店コードは、口座を管理する支店を、金融機関内において識別する。
口座種別コードは、口座の種別を示す。口座番号、口座名義は、それぞれ、口座に付されている口座番号、口座の名義人の氏名または名称である。
契約者データベース128と、アカウント情報データベース129と、口座情報データベース130との組み合わせにて、正規化されたデータベースとして、利用者に関する情報を記憶している。
また、オンライン処理部140は、担当者端末装置21からの支払不能履歴の検索要求に対して検索結果を回答する。承認権者端末装置22からの検索についても同様である。
承認受付部142は、請求受付部141が受信した請求について、請求を受けたことを承認権者端末装置22へ通知し、承認権者が承認権者端末装置22を操作して行う承認を受け付ける。承認受付部142は、承認された請求を請求送信部143へ出力する。
請求送信部143は、承認された請求をサーバ装置30へ送信(転送)する。
案件抽出部145は、検索要求受付部144が受信した検索要求に従って、データベース機能部120(特に、支払不能履歴データベース124や支払不能履歴(自行口座)データベース125)から案件を抽出し、検索結果として表示データ生成部146へ出力する。
表示データ生成部146は、案件抽出部145が抽出した検索結果に基づいて表示データを生成する。表示データ生成部146が生成する表示データの形式は、様々なものとすることができる。例えば、当該表示データの形式は、JPEGなど画像データ形式であってもよいし、ハイパーテキスト形式であってもよい。
なお、中継装置10やサーバ装置30や口座間送金処理装置90が、複数の装置で構成されていてもよい。例えば、中継装置10が、バッチ処理部110およびオンライン処理部140を構成するサーバ装置と、データベース機能部120を構成するデータベースマシンとで構成されていてもよい。
図13は、担当者端末装置21が表示する検索条件入力領域の例を示す説明図である。同図の検索条件入力領域において、担当者は、検索基準日や支払不能通知の種別などの検索条件を入力して「検索」ボタンを押下(例えばマウスクリック)すると、担当者端末装置21は、入力された検索条件による検索要求を中継装置10へ送信する。
同図において、担当者端末装置21は、支払不能履歴の検索結果の一覧を表形式にて示しており、1行に1件の支払不能の情報を示している。
また、「自行の対象支店」欄には、支払不能となった利用者が口座を有する自行の支店を示している。No.2の行に示すように、該当する支店が複数ある場合は複数の支店を示している。
自行の対象支店(支払不能となった利用者が口座を有する自行の支店)がある支払不能案件は、自行に影響がおよぶ可能性が比較的高く、この点において重要度の高い案件と考えられる。そこで、担当者端末装置21が、自行の対象支店を表示することで、支払不能案件の重要度を示して担当者の注意を促すことができる。すなわち、電子金融債権の支払いが行われなかったことを示す支払不能情報(ここでは、支払不能履歴)を参照する者(ここでは、担当者)が、支払不能情報の重要度をより確実に把握できる。
なお、当該支払不能案件の仕向金融機関が自行の場合や、支払不能通知の移動種別が登録以外の場合は、「営業の重なりの有無」欄に「−」を表示する。
営業圏の重なり具合が大きいほど、支払不能となった利用者が融資の相談等のために自行を訪れる可能性が高いと考えられ、この点において注意を要し重要度の高い案件と考えられる。そこで、担当者端末装置21が、営業圏の重なり具合を表示することで、支払不能案件の重要度を示して担当者の注意を促すことができる。すなわち、電子金融債権の支払いが行われなかったことを示す支払不能情報を参照する者が、支払不能情報の重要度をより確実に把握できる。
例えば、担当者端末装置21が、支払不能となった利用者が自行に支店を有している支払不能案件を強調表示するようにしてもよい。上述したように、支払不能となった利用者が自行に支店を有している支払不能案件は、自行に影響がおよぶ可能性が比較的高く、この点において重要度の高い案件と考えられる。そこで、担当者端末装置21が、当該支払不能案件を強調表示することで、支払不能案件の重要度を示して担当者の注意を促すことができる。
さらには、担当者端末装置21が、複数の対象を強調表示するようにしてもよい。その際、担当者端末装置21が、対象毎に異なる態様で強調表示を行うようにしてもよい。例えば、図14の例において、担当者端末装置21が、自行の対象支店が示されているNo.1〜3の各行を、赤文字で表示するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、表示データ生成部146が、案件抽出部145の生成した検索結果に強調表示を加えた表示データを生成するが、担当者端末装置21が検索結果に対する強調表示の加工を行うようにしてもよい。
このように、担当者端末装置21が、強調表示を行わずに各支払不能案件を同じ表示態様にて表示することで、支払不能履歴の検索結果をすっきりと表示することができる。
図16は、担当者端末装置21が表示する通知情報の例を示す説明図である。同図に示す通知情報にて、担当者端末装置21は、支払不能通知を識別する通知管理番号や、当該支払不能通知の通知日など、支払不能通知に関する情報を表示する。通知情報は、案件抽出部145が、支払不能履歴情報等から情報を抽出して生成する。
図19は、電子記録債権の決済処理および支払不能登録処理の流れの例を示す説明図である。
<口座間決済>
電子記録債権の支払期日の2日前〜支払期日になると、サーバ装置30が、口座間送金決済ファイル(口座間送金決済請求を示すファイル)をバッチ処理部110へ送信する。
バッチ処理部110は、口座間送金決済ファイルの内容を口座間送金決済データベース121に記憶させる。
また、バッチ処理部110は、口座間送金決済ファイルを口座間送金処理装置90に送信(転送)する。
口座間送金処理装置90は、口座間送金決済ファイルに従って決済のための送金処理を行う。
残高不足により送金金額を引き落とせなかった場合など、送金に失敗した場合、口座間送金処理装置90は、送金失敗を示すエラーを出力する。
当該エラーを参照した担当者は、支払不能の業務を開始し、担当者端末装置21にて支払不能の仮登録操作を行う。担当者端末装置21は、担当者の操作に基づいて、中継装置10(オンライン処理部140)に仮登録を要求する。ここでいう支払不能の仮登録は、承認待ちの支払不能の記録請求を、中継装置10が一時的に記憶する処理である。
承認権者端末装置22の表示を参照した承認権者が、承認権者端末装置22にて支払不能登録の承認操作を行うと、承認権者端末装置22は、支払不能登録の承認情報を中継装置10へ送信する。
支払不能の請求を受信したサーバ装置30は、請求された支払不能の記録を行う。記録を完了すると、サーバ装置30は、オンライン処理部140を介して担当者端末装置21および請求送信部143へ、請求結果を通知する。
<支払不能通知>
支払期日の2営業日後の翌日になると、サーバ装置30は、支払バッチ(支払記録を処理するバッチ処理)にて、決済情報確定処理を行う。決済情報確定処理において、サーバ装置30は、既に記録している決済情報を確定させる。特に、支払不能の記録を確定させた場合、サーバ装置30は、全参加金融機関に対して支払不能通知を送信する。
担当者が担当者端末装置21にて支払不能履歴検索要求操作(例えば、図13の表示に対して入力を行い、「検索」ボタンを押下する操作)を行うと、オンライン処理部140(案件抽出部145)が、該当する支払不能案件を抽出して検索結果を生成する。オンライン処理部140(出力部147)は、当該検索結果を表示データにて担当者端末装置21へ送信し、図14〜図18の例のように、担当者端末装置21が検索結果を表示する。
図21は、履歴生成部114が支払不能履歴情報の追加情報を生成する処理手順の例を示すフローチャートである。履歴生成部114は、サーバ装置30が送信した支払不能通知を取得すると、サービス提供対象の金融機関毎に同図の処理を行う。
そして、口座有無判定部204は、ステップS102で債務者情報取得部203が特定した利用者について、契約者データベース128、アカウント情報データベース129および口座情報データベース130が記憶している利用者の情報を参照して、当該利用者が自行に口座を有しているか否か(自行利用の有無)を判定する(ステップS103)。
そして、金融機関判定部202は、仕向口座が自行の口座か否かを判定する(ステップS113)。
仕向口座が自行の口座であると判定した場合(ステップS113:YES)、中継装置10は、仕向支店について支払不能有りを支払不能履歴情報に書き込み、他の支店については支払不能無しを書き込む(ステップS121)。
営業圏の重なりの有無については、支払不能履歴データベース124は、重なり無しを書き込む(ステップS141)。
その後、同図の処理を終了する。
支払不能無しを支払不能履歴情報の「支払不能有無」欄に書き込む。
その後、ステップS141へ進む。
また、支払不能履歴データベース124は、支払不能無しとの情報を、不能履歴情報の「支払不能有無」欄に書き込む(ステップS152)。
そして、中継装置10は、特定した金融機関の支店と自行の支店との営業圏の重なり具合を評価する(ステップS154)。
具体的には、重なり具合評価部205は、自行の支店毎に、当該支店の情緒と、特定した仕向金融機関について住所管理データベース123が記憶している支店の住所とを比較して営業圏の重なりの有無を判定し、判定結果を支払不能履歴データベース124へ出力する。支払不能履歴データベース124は、重なり具合評価部205の判定結果を支払不能履歴情報の「重なり有無」欄に書き込む。
ステップS154の後、同図の処理を終了する。
同図の処理において、金融機関判定部202は、支払不能通知に含まれる仕向金融機関の金融機関コードに基づいて、仕向金融が自行か否かを判定する(ステップS201)。仕向金融が他行であると判定した場合(ステップS201:NO)、同図の処理を終了する。
その後、同図の処理を終了する。
同図の処理において、案件抽出部145は、検索要求の送信元の金融機関を、検索要求から特定する(ステップS301)。
表示データ生成部146は、案件抽出部145からの検索結果に基づいて表示用データを生成し、出力部147へ出力する(ステップS303)。
出力部147は、表示データ生成部146の生成した表示用データを、検索要求の送信元の担当者端末装置21や承認権者端末装置22へ送信する。
その後、同図の処理を終了する。
自行が仕向金融機関である場合、自行に直接影響がおよぶ可能性があり、この点において重要度の高い支払不能案件と考えられる。そこで、出力部147が金融機関判定部202の判定結果を出力することで、当該判定結果を取得した装置(例えば担当者端末装置21)は、自行が仕向金融機関である支払不能案件とそれ以外の案件とを区別して表示することができる。これにより、支払不能案件の重要度を示して担当者の注意を促すことができる。すなわち、電子金融債権の支払いが行われなかったことを示す支払不能情報を参照する者が、支払不能情報の重要度をより確実に把握できる。
支払不能となった利用者が自行に口座を有する支払不能案件は、自行に影響がおよぶ可能性が比較的高く、この点において重要度の高い案件と考えられる。そこで、出力部147が口座有無判定部204の判定結果を出力することで、当該判定結果を取得した装置(例えば担当者端末装置21)は、支払不能となった利用者が自行に口座を有する支払不能案件とそれ以外の案件とを区別して表示することができる。これにより、支払不能案件の重要度を示して担当者の注意を促すことができる。すなわち、電子金融債権の支払いが行われなかったことを示す支払不能情報を参照する者が、支払不能情報の重要度をより確実に把握できる。
営業圏の重なり具合が大きいほど、支払不能となった利用者が融資の相談等のために自行を訪れる可能性が高いと考えられ、この点において注意を要し重要度の高い案件と考えられる。そこで、出力部147が重なり具合評価部205の評価結果を出力することで、当該判定結果を取得した装置(例えば担当者端末装置21)は、支払不能案件について営業圏の重なり具合を表示することができる。これにより、支払不能案件の重要度を示して担当者の注意を促すことができる。すなわち、電子金融債権の支払いが行われなかったことを示す支払不能情報を参照する者が、支払不能情報の重要度をより確実に把握できる。
このように、表示データ生成部146が強調表示を行わない(同じ表示態様にて表示する)表示データを生成することで、当該表示データを取得した装置(例えば担当者端末装置21)は、支払不能情報をすっきりと表示することができる。
また、中継装置10が、支払不能債務の債権者の債権額に占める支払不能債務の債権額の割合など、支払不能債務の金額(債権額)に関する情報を、支払不能情報に付加するようにしてもよい。
例えば、重なり具合評価部205は、支払不能となった利用者の住所を支払不能通知管理データベース122から読み出し、また、サービス提供対象の金融機関の各支店の所在地を住所管理データベース123から読み出す。そして、重なり具合評価部205は、支払不能となった利用者の住所と同一地域に、サービス提供対象の金融機関の支店があるか否かを判定する。同一地域に支店ありと判定した場合、重なり具合評価部205は、該当する支店の支店番号や支店名を、支払不能情報に付加する。
そして、担当者端末装置21や承認者端末装置22からの検索要求に対し、表示データ生成部146は、重なり具合評価部205の判定結果を検索結果に含めて表示する表示データを生成する。出力部147は、当該表示データを担当者端末装置21や承認者端末装置22へ送信することで、重なり具合評価部205の判定結果を出力する。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、コンパクトディスク等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
110 バッチ処理部
111 ファイル受信部
112 ファイル送信部
113 通知受信部
114 履歴生成部
201 仕向金融機関情報取得部
202 金融機関判定部
203 債務者情報取得部
204 口座有無判定部
205 重なり具合評価部
115 通知送信部
120 データベース機能部
121 口座間送金決済データベース
122 支払不能通知管理データベース
123 住所管理データベース
124 支払不能履歴データベース
125 支払不能履歴(自行口座)データベース
126 支払不能履歴情報管理データベース
127 支払不能管理データベース
128 契約者データベース
129 アカウント情報データベース
130 口座情報データベース
140 オンライン処理部
141 請求受付部
142 承認受付部
143 請求送信部
144 検索要求受付部
145 案件抽出部
146 表示データ生成部
147 出力部
Claims (5)
- 電子記録債権の記録機関が送信した支払不能通知に基づいて、支払不能となった電子記録債権の仕向金融機関の情報を取得する仕向金融機関情報取得部と、
前記仕向金融機関の情報に基づいて、当該仕向金融機関が所定の金融機関か否かを判定する金融機関判定部と、
前記支払不能通知に基づいて、支払不能となった電子記録債権の債務者の情報を取得する債務者情報取得部と、
前記債務者の情報に基づいて、当該債務者が前記所定の金融機関に口座を有するか否かを判定する口座有無判定部と、
前記金融機関判定部の判定結果および前記口座有無判定部の判定結果を出力する出力部と、
を具備することを特徴とする支払不能情報処理装置。 - 前記支払不能となった電子記録債権の仕向金融機関の営業圏と前記所定の金融機関の営業圏との重なり具合を評価する重なり具合評価部を具備し、
前記出力部は、前記重なり具合評価部の評価結果を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の支払不能情報処理装置。 - 前記支払不能となった電子記録債権の債務者の所在地が、前記所定の金融機関の営業圏に含まれるか否かを判定する包含判定部を具備し、
前記出力部は、前記包含判定部の判定結果を表示する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の支払不能情報処理装置。 - 電子記録債権の記録機関が送信した支払不能通知に基づいて、支払不能となった電子記録債権の仕向金融機関の情報を取得する仕向金融機関情報取得部と、
前記仕向金融機関の情報に基づいて、当該仕向金融機関が所定の金融機関か否かを判定する金融機関判定部と、
前記支払不能通知に基づいて、支払不能となった電子記録債権の債務者の情報を取得する債務者情報取得部と、
前記債務者の情報に基づいて、当該債務者が前記所定の金融機関に口座を有するか否かを判定する口座有無判定部と、
前記金融機関判定部の判定結果および前記口座有無判定部の判定結果を、前記仕向金融機関が前記所定の金融機関である場合と前記仕向金融機関が前記所定の金融機関以外の金融機関である場合とで同じ表示態様にて表示する表示データを生成する表示データ生成部と、
前記表示データを出力する出力部と、
を具備することを特徴とする支払不能情報処理装置。 - 支払不能情報処理装置の支払不能情報処理方法であって、
電子記録債権の記録機関が送信した支払不能通知に基づいて、支払不能となった電子記録債権の仕向金融機関の情報を取得する仕向金融機関情報取得ステップと、
前記仕向金融機関の情報に基づいて、当該仕向金融機関が所定の金融機関か否かを判定する金融機関判定ステップと、
前記支払不能通知に基づいて、支払不能となった電子記録債権の債務者の情報を取得する債務者情報取得ステップと、
前記債務者の情報に基づいて、当該債務者が前記所定の金融機関に口座を有するか否かを判定する口座有無判定ステップと、
前記金融機関判定ステップでの判定結果および前記口座有無判定ステップでの判定結果を出力する出力ステップと、
を具備することを特徴とする支払不能情報処理方法。
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