JP2015022104A - 表示装置および電子機器 - Google Patents

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科 桐田
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祥 坂本
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Abstract

【課題】エレクトロウエッティング現象を利用した表示装置において、高い信頼性を有する表示装置および電子機器を提供する。【解決手段】極性液体32および無極性液体31を間にして対向すると共に、一方に第1領域14Aおよび前記第1領域よりも撥水性の低い第2領域14Bを有する一対の基板11、21と、前記第2領域に設けられ、前記無極性液体をセル領域毎に区画する隔壁15とを備えた表示装置。【選択図】図1

Description

本技術は、エレクトロウェッティング現象を利用した表示装置および電子機器に関する。
エレクトロウェッティング技術は、静電的な濡れ性を制御することで液体の変形および変位を発生させるものであり、様々な分野での応用が検討されている。
例えば、エレクトロウェッティング技術は、表示装置の光学シャッタとして利用されている(例えば特許文献1参照)。このような表示装置を構成する液体光学素子は、一対の基板の間に極性液体および無極性液体を含んでいる。一方の基板上には撥水膜が設けられており、この撥水膜上で極性液体および無極性液体を変形させて、透過光量を制御するようになっている。無極性液体は、隔壁で仕切られた単位領域(セル領域)毎に設けられており、無極性液体のセル間の移動は隔壁により防止されている。
特開2009−211047号公報
このような液体光学素子を用いた表示装置では、より信頼性を向上させることが望まれる。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高い信頼性を有する表示装置および電子機器を提供することにある。
本技術による表示装置は、極性液体および無極性液体を間にして対向すると共に、一方に第1領域および第1領域よりも撥水性の低い第2領域を有する一対の基板と、第2領域に設けられ、無極性液体をセル領域毎に区画する隔壁とを備えたものである。
本技術の表示装置では、第1領域よりも撥水性の低い第2領域に隔壁が設けられているので、第1領域に隔壁を設けた場合に比べて、隔壁が基板上に固定され易くなる。極性液体および無極性液体は第1領域の撥水性を利用して変形する。
本技術による電子機器は、上記本技術の表示装置を備えたものである。
本技術の表示装置および電子機器では、第1領域よりも撥水性の低い第2領域に隔壁を設けるようにしたので、隔壁の安定性を高め、信頼性を向上させることが可能となる。
本技術の第1の実施の形態に係る液体光学素子の全体構成を表す断面図である。 図1に示した液体光学素子の要部構成を表す断面図である。 図2Aに示した液体光学素子の平面図である。 図1に示した液体光学素子の製造工程を表す断面図である。 図3Aに続く工程を表す断面図である。 図3Bに続く工程を表す断面図である。 図3Cに続く工程を表す断面図である。 図4Aに続く工程を表す断面図である。 図4Bに続く工程を表す断面図である。 図4Cに続く工程を表す断面図である。 図5Aに続く工程を表す断面図である。 図5Bに続く工程を表す断面図である。 図1に示した液体光学素子の動作を説明するための概略図である。 図6Aに示した液体光学素子に電圧を印加した状態を表す概略図である。 比較例に係る液体光学素子の構成を表す断面図である。 変形例1に係る液体光学素子の要部構成を表す断面図である。 変形例2に係る液体光学素子の要部構成を表す断面図である。 セル領域での無極性液体の広がり方について説明するための断面図である。 図10Aに示したセル領域の平面図である。 図10Aの隔壁よりも短い隔壁で形成されたセル領域の断面図である。 図11Aに示したセル領域の平面図である。 本技術の第2の実施の形態に係る液体光学素子の要部構成を表す断面図である。 図12に示した液体光学素子の製造工程を表す断面図である。 図13Aに続く工程を表す断面図である。 図13Bに続く工程を表す断面図である。 図13Cに続く工程を表す断面図である。 変形例3に係る液体光学素子の要部構成を表す断面図である。 図1等に示した液体光学素子を有する表示装置の全体構成を表すブロック図である。 表示装置を用いた電子機器としてのテレビジョン装置の構成を表す斜視図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態:液体光学素子(パターニングされた撥水膜を有する例)
2.変形例1:撥水膜と絶縁膜との間にBM(ブラックマトリスク)層を有する例
2.変形例2:隔壁が台座部と柱部とを有する例
3.第2の実施の形態:液体光学素子(撥水性の異なる複数の撥水膜を有する例)
4.変形例3:隔壁が台座部と柱部とを有する例
<第1の実施の形態>
図1は、本技術の第1の実施の形態に係る液体光学素子10の全体構成を表す断面図である。この液体光学素子10は、対向する一対の基板(下部基板11および上部基板21)の間に無極性液体31および極性液体32を有する、いわゆるエレクトロウェッティング素子である。下部基板11上には、下部電極12、絶縁膜13および撥水膜14がこの順に設けられており、上部基板21の下部基板11との対向面には上部電極22が設けられている。下部基板11と上部基板21との間には、無極性液体31および極性液体32と共に、隔壁15および側壁33が設けられている。液体光学素子10は、隔壁15により区画された単位領域(セル領域Z)を複数有している。側壁33は下部基板11および上部基板21の周縁に配置されており、側壁33で囲まれた領域に無極性液体31および極性液体32が封入されている。このような液体光学素子10は、例えば表示装置(後述の図15の表示装置70)の光学シャッタとして用いられる。液体光学素子10は制御部40に電気的に接続されており、電圧印加により、自身を透過する光の透過量が制御されるようになっている。制御部40は、スイッチ部41と電源42とを有している。
図1では3つのセル領域Zを表しているが、その数はこれに限定されない。図2Aに、図1に示した液体光学素子10のうちの任意のセル領域Zを拡大して表す。さらに、図2Bに、図2Aに対応した平面構成を表す。各セル領域Zの平面形状は、例えば四角形状である。セル領域Zの形状は例えば正方形であっても、矩形であってもよい。図2Bでは、無極性液体31、極性液体32、上部電極22、上部基板21、側壁33などの各構成要素についての図示を省略している。
下部基板11および上部基板21は、例えばガラスや透明なプラスチックなど、可視光を透過する透明な絶縁材料によって構成される。
下部電極12および上部電極22は、例えば酸化インジウム錫(ITO:Indium Tin Oxide)や酸化亜鉛(ZnO)などの透明な導電材料によって構成される。下部電極12は、セル領域Zごとにパターニングされており、上部電極22は、全てのセル領域Zに共通して設けられている。これら下部電極12および上部電極22は制御部40に電気的に接続されている。
下部基板11上の下部電極12は、絶縁膜13に覆われている。絶縁膜13は、例えばAl23,Ta25,ZrO2,ZnO2,TiO2,MgOおよびHfOのうちの少なくとも1種を含む材料により構成されており、基板11の全面にわたり設けられている。絶縁膜13の厚み(Z方向)は例えば15nm〜100nmである。下部電極12と絶縁膜13との間にBM層(図示せず)を設けるようにしてもよい。
絶縁膜13上には、撥水膜14が設けられている。この撥水膜14は、絶縁膜13よりも極性液体32に対して高い疎水性(撥水性)を示す材料により構成されている。より厳密には、撥水膜14は無電界下において無極性液体31に親和性を示す。撥水膜14には、高い電気的絶縁性を有する材料を用いることが好ましい。具体的には、撥水膜14の材料としてフッ素系の高分子であるポリフッ化ビニリデン(PVdF)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられる。撥水膜14の厚みは例えば10nm〜50nmである。
本実施の形態では、基板11に、この撥水膜14を有する撥水領域14A(第1領域)と、撥水膜14の下層の絶縁膜13が露出した非撥水領域14B(第2領域)とが設けられている。換言すれば、撥水膜14は、基板11上の撥水領域14Aに選択的に設けられている。これにより、撥水膜14のない領域、即ち非撥水領域14Bに隔壁15を設けて、信頼性を向上させることが可能となる。
セル領域Zでは、その全面が撥水領域14Aとなっており、撥水領域14Aとセル領域Zとは略平面視で重なっている。平面視で、撥水膜14の一部に隔壁15(後述の拡幅部15W)が重なり、セル領域Zが撥水領域14Aよりも小さくなっていてもよい(図1,図2A)。非撥水領域14Bは、撥水領域14Aの周囲に設けられ、そのパターンが隔壁15のパターンと一致している。非撥水領域14Bは、例えばマトリクス状(図2B)に配置されている。
隔壁15は上述のように非撥水領域14Bに設けられ、その下面は絶縁膜13に接している。即ち、隔壁15の下部は撥水膜14の間隙に埋設されている。隔壁15によって画定された、それぞれのセル領域Zには無極性液体31が保持されており、無極性液体31が隔壁15により隣り合う他のセル領域Zへ移動(流出)しないようになっている。隔壁15には、極性液体32に対して親水性を示すと共に、無極性液体31および極性液体32に溶解等しない材料、例えば、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂などを用いることが望ましい。あるいは、隔壁15の表面を上記材料からなる被膜によって覆うようにしてもよい。これにより、無極性液体31の形状を安定化できるうえ、無極性液体31の流出をより確実に回避することができる。隔壁15を2層構造にしてもよく、例えば、下層を入射光を遮断するためのブラックマトリクス部分、上層を光透過部分としてもよい。
隔壁15は、その上部に拡幅部15Wを有することが好ましい。この拡幅部15Wは撥水膜14の表面に接し、撥水膜14の間隙の周囲に幅W1で広がっている。従って、撥水膜14の間隙および撥水膜14の一部は隔壁15の拡幅部15Wにより覆われている。この拡幅部15Wの厚みは画素のサイズにより適宜調整されるが、例えば数μm〜十数μmである。拡幅部15Wは、その太さ(X方向)が一定であってもよく(図2A)、テーパ状であってもよい(例えば、後述の図12)。
無極性液体31は、ほとんど極性を有さず、かつ、電気絶縁性を示す液体材料であり、例えばデカン、ドデカン、ヘキサデカンもしくはウンデカンなどの炭化水素系材料のほか、シリコンオイルなどにより構成することが好ましい。この無極性液体31に対して電圧を印加した場合、その直接の影響が撥水膜14に対する濡れ性に及ぶことはほとんどない。この無極性液体31は、下部電極12と上部電極22との間に電圧を印加しない場合において、各セル領域Zにおける撥水膜14の表面(撥水領域14A)を全て覆う程度に十分な容量を有していることが望ましい。
極性液体32は、極性を有する液体材料であり、例えば水のほか、塩化カリウムや塩化ナトリウムなどの電解質を溶解させた水溶液が好適である。この極性液体32に電圧を印加すると、撥水膜14に対する濡れ性(極性液体32と撥水膜14との接触角)が変化する。
このように撥水膜14と上部電極22との間に封入された無極性液体31および極性液体32は、互いに混在することなく分離し、2つの層を形成する。無極性液体31の屈折率と極性液体32の屈折率とは異なっている。例えば、極性液体32は透明(光透過性)であり、無極性液体31は所定の波長光(例えば可視光)を吸収する顔料や染料を含み、不透明となっている。
側壁33は、下部基板11および上部基板21を支持するものである。この下部基板11、上部基板21および側壁33で囲まれた空間に、無極性液体31および極性液体32が密封されている。側壁33は、例えば下部基板11および上部基板21と同種の材料により構成されている。
制御部40は、液体光学素子10に対する駆動制御をおこなうものである。制御部40には、スイッチ41と電源42とが設けられている。スイッチ41は、その一方の端子が金属配線によって上部電極22に接続され、他方の端子が金属配線によって電源42を介して下部電極12に接続されている。スイッチ41は、両端子の間を電気的に接続する投入状態と、両端子の間を電気的に切断する切断状態との2つの状態が選択可能なものである。電源42は、電圧の大きさを所定範囲内で変化させることができ、かつ、任意に設定可能なものである。したがって、制御部40は、スイッチ41の操作(投入状態および切断状態を選択する操作)と、電源42の電圧制御とにより、下部電極12と上部電極22との間に所定の電圧を印加することができるようになっている。
このような液体光学素子10は、例えば以下のようにして製造することが可能である(図3A〜図5C)。
まず、ガラスやプラスチックなどの透明な絶縁材料からなる基板11上にITOなどを用いて下部電極12を形成する。具体的には、下部基板11を全面に亘ってITO膜で覆ったのち、例えばフォトリソグラフィ法によりITO膜のパターニングを行い、セル領域Z毎に下部電極12を分離する。同様にして、上部基板21には上部電極22を形成しておく。上部電極22は例えば上部基板21の全面に形成する。
下部電極12を設けた後、下部基板11の全面に例えばALD(Atomic Layer Deposition)法を用いてAl23を成膜して絶縁膜13を形成する。次いで、スピンコーティング法やディップコーティング法などの湿式法、あるいは蒸着法などの乾式法により、絶縁膜13上に撥水材料膜14Mを形成する(図3A)。
次いで、この撥水材料膜14Mをパターニングして撥水膜14を形成する。以下、この工程について具体的に説明する。まず、撥水材料膜14M上に例えばスピンコート法によりレジスト膜51を形成する(図3B)。このレジスト膜51には粘性の高いレジスト材料を用いることが好ましく、数十μm程度、例えば30μm〜40μm程度の膜厚でレジスト膜51を設けることが好ましい。一般的なレジスト膜の膜厚は十数μm以下である。このように、高粘度のレジスト材料を用い、更にこれを厚く設けることにより、撥水性の高い撥水材料膜14M上であっても安定してレジスト膜51を形成することができる。
レジスト膜51を形成した後、例えばマスク52を介してレジスト膜51に紫外光UVを照射して露光を行う(図3C)。次いで、レジスト膜51を現像して、撥水領域14Aと同じパターンのレジスト膜51Pを形成する(図4A)。続いて、レジスト膜51Pから露出された撥水材料膜14M(非撥水領域14Bのパターンの撥水材料膜14M)をドライエッチング等により除去して(図4B)、撥水膜14を形成する。これにより、基板11上に撥水領域14Aおよび非撥水領域14Bが形成される。撥水材料膜14Mをパターニングした後、レジスト膜51Pを剥離する(図4C)。
続いて、非撥水領域14Bに隔壁15を形成する。具体的には、例えば黒色の顔料もしくは色素を含有する樹脂を、スピンコーティング法により撥水膜14を覆うようにして基板11の全面に塗布し、隔壁材料膜15Mを形成する(図5A)。このとき、隔壁材料膜15Mはパターニングされた撥水膜14の間隙(非撥水領域14B)を埋めるように設けられる。次いで、この隔壁材料膜15Mに、マスク53を介して紫外光UVを照射して露光を行う(図5B)。このとき、撥水膜14の間隙の幅よりも大きな幅の拡幅部15Wが形成されるようにマスク53の大きさを調整する。マスク53の大きさは撥水膜14の間隙と隔壁15との位置合わせ精度も考慮して決定することが好ましい。この後、隔壁材料膜15Mを現像することにより、所定の形状にパターニングされた隔壁15が形成される(図5C)。隔壁15を形成したのち、必要に応じて、その表面処理(例えば、紫外線オゾン処理)を行うようにしてもよい。
隔壁15を設けてセル領域Zを画定した後、無極性液体31を、各セル領域Zの撥水膜14の表面に塗布する。次いで、この無極性液体31を設けた下部基板11に、上部電極22を形成した上部基板21を、下部基板11と上部基板21との間の距離が一定となるように側壁33を介して対向配置する。そののち、撥水膜14、側壁33、上部電極22で囲まれた空間に所定の注入口から極性液体32を充填し、注入口を封止する。これにより、液体光学素子10が完成する。
次に、図6A,図6Bを参照して、液体光学素子10の動作について説明する。
制御部40においてスイッチ41を切断状態とし、下部電極12と上部電極22との間に電圧を印加しない場合には、例えば図6Aに示したように、無極性液体31が各セル領域Zの全体を覆うように広がった状態となる。そのため、着色された無極性液体31によって、例えば下部基板11の側から照射された外部からの光Lが遮断され、反対側には光Lが漏れない状態となる。一方、制御部40においてスイッチ41を投入状態とし、下部電極12と上部電極22との間に電圧を印加した場合には、例えば図6Bに示したように、極性液体32が撥水膜14と接触するようになり、無極性液体31が各セル領域Zの一部に集まった状態となる。そのため、例えば下部基板11の側から照射された外部からの光Lの一部(光L1)が無極性液体31によって進行を遮断される一方、残りの部分(光L2)は反対側(上部基板21側)に透過することとなる。このような無極性液体31の挙動は、電圧印加により、極性液体32の電解質イオンが撥水膜14の表面近傍に集中して撥水膜14表面の帯電量が変化することに起因するものである。この帯電量の変化により、極性液体32と撥水膜14との濡れ性が変化し、極性液体32が撥水膜14へ引き寄せられる。一方、無極性液体31は、この極性液体32の移動に伴い、撥水膜14との接触面積が小さくなるように変形する。
ここで、液体光学素子10では、基板11上の非撥水領域14Bに隔壁15が設けられているので、隔壁15の安定性を高めて、液体光学素子10の信頼性を向上させることが可能となる。以下、これについて説明する。
図7は、比較例に係る液体光学素子(液体光学素子100)の断面構成を表したものである。この液体光学素子100では、撥水膜140が基板11の全面に設けられており、この撥水膜140上に隔壁150が形成されている。即ち、液体光学素子100は非撥水領域を有しておらず、撥水領域に隔壁150が設けられている。撥水膜140に対する隔壁150の密着性は低く、隔壁150は不安定になり易い。また、撥水膜140上に隔壁150を形成するための樹脂材料を塗布することも困難である。
撥水膜140に表面処理を施し、その濡れ性(親水性)を高めた後、隔壁150を形成することも考え得る。しかしながらこのような方法では、隔壁150を形成した後に、撥水膜140の撥水性を十分に回復させることができず、液体光学素子100を用いた表示装置での表示特性が低下する虞がある。
これに対し、本実施の形態では、基板11上に非撥水領域14Bを設け、この非撥水領域14Bに隔壁15が形成される。従って、隔壁15は非撥水領域14B、即ち撥水膜14の下層の絶縁膜13に密着し、隔壁15の安定性が向上する。よって、液体光学素子10の信頼性を高めることが可能となる。
また、撥水膜14に親水処理等の表面処理を施すことなく、隔壁15を形成することができるので、撥水膜14表面の劣化を抑え、撥水膜14の撥水性を所定の状態に維持することができる。これにより、無極性液体31が撥水膜14上に広がり易くなる。換言すれば、少量の無極性液体31で撥水領域14Aを覆うことが可能となるので、電圧印加時の無極性液体31の占有面積を小さくすることができる。従って、この液体光学素子10を表示装置に用いると、コントラスト等の表示特性が向上する。
更に、隔壁15は、その上部に拡幅部15Wを有しているので、絶縁膜13への水分の浸入を防ぐことができる。これは以下のような理由による。撥水膜14が除去された部分(非撥水領域14B)では、絶縁膜13に水分が浸入し易くなる。隔壁15に拡幅部15Wを設けることにより、より確実に撥水膜14の間隙に隔壁15が埋設され、また、撥水膜14の間隙が拡幅部15Wで覆われる。これにより、無極性液体31および極性液体32が絶縁膜13に浸入するのを防ぎ、液体光学素子10の信頼性を向上させることができる。
加えて、隔壁150(図7)を形成するために使用可能な樹脂材料は限られるが、撥水膜14をパターニングするためのレジスト膜51(図3B)には高粘度のレジスト材料を用いることが可能である。また、レジスト膜51の厚みも自由に設定することができる。特に、液体光学素子100では高精細化につれて、細く、かつ、低い隔壁150が形成される。このため、この隔壁150を形成するためのレジスト材料には低粘度のものを使用しなければならず、より、撥水膜140に隔壁150を形成することが困難となる。一方、液体光学素子10では、高粘度のレジスト材料を厚く成膜することにより、容易に撥水材料膜14M上にレジスト膜51を設けることができる。
以上のように、本実施の形態の液体光学素子10では、非撥水領域14Bに隔壁15を設けるようにしたので、隔壁15の安定性を向上させ、信頼性を高めることができる。
以下、上記実施の形態の変形例および他の実施の形態について説明するが、以降の説明において上記実施の形態と同一構成部分については同一符号を付してその説明は適宜省略する。
<変形例1>
図8は、変形例1に係る液体光学素子(液体光学素子10A)の要部の断面構成を表したものである。この液体光学素子1Aは、絶縁膜13と隔壁15との間にBM(ブラックマトリクス)層16を有するものである。この点を除き、液体光学素子10Aは液体光学素子10と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
BM層16は、遮光性を有するものであり、光漏れを防止している。このBM層16は、カーボンブラックなどの所定の波長光(例えば可視光)を吸収する顔料や染料を含む絶縁性材料により構成されている。このBM層16を絶縁膜13と撥水膜14との間に設けることにより、撥水膜14をパターニングする際に、たとえオーバーエッチングが生じても絶縁膜13の薄膜化を防ぐことができる。撥水膜14を除去した非撥水領域14Bでは、隔壁15はBM層16に接する。
<変形例2>
図9は、変形例2に係る液体光学素子(液体光学素子10B)の要部の断面構成を表したものである。この液体光学素子10Bの隔壁15Aは、撥水膜14上に台座部15AWと台座部15AWよりも幅の小さい柱部15ANとを有するものである。この点を除き、液体光学素子10Bは液体光学素子10と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
この隔壁15Aは、撥水膜14上に台座部15AWおよび柱部15ANをこの順に有しており、台座部15AWの中央部に柱部15ANが設けられている。台座部15AWは柱部15ANの周縁よりも幅W2だけ拡幅している。台座部15AWの長さは、柱部15ANの長さよりも短いことが好ましい。台座部15AWの長さは例えば、1μm以下であり、柱部15ANの長さは台座部15AWの長さの5倍〜50倍、例えば5〜50μmである。台座部15AWと柱部15ANとは例えば同一材料により構成されている。台座部15AWと柱部15ANとを互いに異なる材料により構成するようにしてもよく、例えば、柱部15ANの構成材料の親水性を台座部15AWの構成材料の親水性よりも高くしてもよい。台座部15AWの構成材料の親水性が柱部15ANの構成材料の親水性よりも高くなっていてもよい。隔壁15Aの構成材料には、例えばSU−8(日本化薬株式会社製)等のレジスト材料を用いることができる。このような材料は撥水性を示すが、例えばUVオゾン処理等を行って親水性を付加することが可能である。
このように、隔壁15Aが台座部15AWおよび柱部15ANを有することにより、所定量の無極性液体31を確保し、この無極性液体31をセル領域Zの形状に合わせて全体に広げることが可能となる。以下、これについて説明する(図10A〜図11B)。
図10A,図10Bは、比較的長い隔壁150ANを用いて矩形状のセル領域Zを形成した場合の断面図、平面図をそれぞれ表している。このとき、無極性液体131は界面(隔壁150AN)との接線が大きくなるように、撥水膜240上に濡れ広がるので、無極性液体131の平面形状は円又は楕円状になり易い。即ち、矩形状のセル領域Zの角部には無極性液体131が存在せず、光抜けが生じる虞がある。この角部にBMを設けることも考えられるが、この場合には開口率が低下する。また、一つのセル領域Zに設ける無極性液体131の量を増やしても、セル領域Zの角部まで無極性液体131を渡らせることは困難である。無極性液体131の量を増やすと、セル領域Zの中央部の無極性液体131の厚みが増し、駆動電圧が増加する。
一方、隔壁150ANよりも短い隔壁150AWを用いると、図11A,図11Bに示したように、無極性液体131はセル領域Zの形状に沿って全体に広がるようになる。これは、無極性液体131が比較的短い隔壁150AWでは、隔壁150AWの上面方向に沿って広がることができないためである。このような隔壁の長さによる無極性液体の広がり方の違いは、液体シミュレーションOpeFOAMを用いた最安定構造の計算によっても確認している。しかし、短い隔壁150AWのみでは、セル領域Z内に無極性液体131を、例えばディッピング法等を用いて液入れする際に、所定量の無極性液体131を保持することが困難である。よって、所定の長さの柱部15ANと短い台座部15AWとを設けることにより、所定量の無極性液体31を保持しつつ、これをセル領域Z全体に渡って広げることできる。この隔壁15Aを有する液体光学素子10Bを表示装置等に適用させると、光抜けがなく、高コントラストの高い表示特性を得ることが可能となる。
<第2の実施の形態>
図12は、本技術の第2の実施の形態に係る液体光学素子(液体光学素子60)の要部の断面構成を表したものである。この液体光学素子60の撥水膜(撥水膜64)は、撥水性の異なる複数の撥水膜(第1撥水膜64−1,第2撥水膜64−2)により構成されており、絶縁膜13上の第1撥水膜64−1と第1撥水膜64−1よりも撥水性の高い第2撥水膜64−2とを有している。この点を除き、液体光学素子60は液体光学素子10と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
第1撥水膜64−1は、絶縁膜13上に下部基板11の全面に渡り設けられている。第1撥水膜64−1よりも撥水性の高い第2撥水膜64−2は、第1撥水膜64−1上の選択的な領域、具体的には、隣り合う隔壁65間に設けられている。隔壁65の下面は第1撥水膜64−1に接している。第2撥水膜64−2は無極性液体31または極性液体32に接している。例えば、第1撥水膜64−1の厚みは10nm〜50nm、第2撥水膜64−2の厚みは5nm〜50nmである。第1撥水膜64−1には例えば環状オレフィン構造を有するポリマーあるいはコポリマーを含む材料を用いることができる。具体的には、TOPAS(登録商標)等のシクロオレフィンコポリマー(COC)またはZEONOR(日本ゼオン株式会社製、登録商標)等のシクロオレフィンポリマー(COP)等により第1撥水膜64−1を構成することができる。第2撥水膜64−2には例えばフッ素系の高分子を用いることが可能であり、具体的にはポリフッ化ビニリデン(PVdF)およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等が挙げられる。隔壁65は、例えばテーパ状であり、下部基板11から対向基板12の方向に向かい、徐々に細くなっている。隔壁65の太さは一定であってもよい。
液体光学素子60では、下部基板11上に高撥水領域64A(第1領域)と低撥水領域64B(第2領域)とが設けられている。高撥水領域64Aは、第2撥水膜64−2を有する領域であり、低撥水領域64Bは第2撥水膜64−2のない領域、即ち隔壁65が設けられた領域である。このように、液体光学素子60では、互いに撥水性の異なる第1撥水膜64−1および第2撥水膜64−2を用いることにより、高撥水領域64Aおよび低撥水領域64Bを形成し、低撥水領域64Bに隔壁65を設けている。これにより、隔壁65の安定性を向上させ、信頼性を高めることができる。
液体光学素子60は、例えば以下のようにして製造することが可能である(図13A〜図13D)。
まず、液体光学素子10と同様にして下部基板11上に下部電極12および絶縁膜13を設けた後、絶縁膜13上に、例えばスピンコート法を用いてシクロオレフィンポリマー材料を塗布し、第1撥水膜64−1を形成する(図13A)。次いで、フォトリソグラフィおよびエッチングを用いて第1撥水膜64−1上の所定の位置に隔壁65を形成する(図13B)。続いて、隔壁65を覆うようにして、下部基板11の全面に、例えば蒸着法により撥水材料膜64−2Mを成膜する(図13C)。このとき、隔壁65の設けられていない領域、即ち第1撥水膜64−1上の撥水材料膜64−2Mは厚くなり易く、隔壁65を覆う撥水材料膜64−2Mは薄くなり易い。例えば各領域の撥水材料膜64−2Mの厚みは、第1撥水膜64−1上の撥水材料膜64−2Mが最も厚く、隔壁65の上面、隔壁65の側面の順に小さくなる。撥水材料膜64−2Mを設けた後、下部基板11を例えばエッチング溶液に浸漬して、隔壁65の上面および側面の撥水材料膜64−2Mを除去して第2撥水膜64−2を形成する(図13D)。このとき、不要部分の撥水材料膜64−2Mを容易に除去できるよう、撥水材料膜64−2Mにはウェットエッチング可能な材料を用いることが好ましい。浸漬時間を調整することにより、第1撥水膜64−1上の撥水材料膜64−2Mは残しておく。これにより、下部基板11上に高撥水領域64Aおよび低撥水領域64Bが形成される。高撥水領域64Aおよび低撥水領域64Bを設けた後は、液体光学素子10と同様にして液体光学素子60を完成させる。
比較例に係る液体光学素子100(図7)では、撥水膜140を設けた後に、隔壁150を形成する。そのため、隔壁150を形成する際の残渣が撥水膜140上に残り、撥水膜140の撥水性に影響を及ぼす虞がある。これに対し、液体光学素子60では、隔壁65を形成した後、第2撥水膜64−2(撥水材料膜64−2M)を成膜するので、第2撥水膜64−2上に隔壁65に起因した残渣が残ることがなく、第2撥水膜64−2の撥水性を維持することができる。よって、液体光学素子60を表示装置等に適用させると、その表示特性を向上させることが可能となる。
また、第1撥水膜64−1は第2撥水膜64−2により覆われているので、第1撥水膜64−1の劣化を防ぐことができる。具体的には、第1撥水膜64−1が無極性液体31との接触で劣化しやすい材料で構成されていても、第1撥水膜64−1と無極性液体31との接触を防ぎ、第1撥水膜64−1の絶縁性等の特性を維持することが可能となる。
<変形例3>
図14は、変形例3に係る液体光学素子(液体光学素子60A)の要部の断面構成を表したものである。この液体光学素子60Aの隔壁(隔壁65A)は、液体光学素子10Bと同様に、台座部65AWおよび柱部65ANを有している。この点を除き、液体光学素子60Aは液体光学素子60と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。隔壁65Aでは例えば隔壁15A(図9)と同様に、台座部65AWと柱部65ANとが同一材料により構成されている。台座部65AWと柱部65ANとを互いに異なる材料により構成するようにしてもよく、例えば、柱部65ANの構成材料の親水性を台座部65AWの構成材料の親水性よりも高くしてもよい。台座部65AWの構成材料の親水性が柱部65ANの構成材料の親水性よりも高くなっていてもよい。
上記液体光学素子10,10A,10B,60,60Aは、例えば以下のような表示装置に適用できる。
図15は、上記液体光学素子10,10A,10B,60,60Aを搭載した表示装置70の概略構成を表すブロック図である。
表示装置70は、画像表示がなされる画像表示部71と、画像表示のための光を画像表示部71に向けて照射する光源部72と、画像表示部71の駆動制御を行う駆動部73とを備えており、光源部72から射出された光が画像表示部71を透過して視聴者に届くように構成された透過型のディスプレイである。
光源部72は、いわゆるバックライトと称される画像表示のための光を発する機構であり、例えば、熱陰極管や冷陰極管、あるいは発光ダイオード等を有するものである。
駆動部73は、外部から供給される画像情報(例えば映像信号)Jに基づいて画像表示部71の動作を制御する機構である。
画像表示部71は、複数のセル領域Zがアレイ状に配置された液体光学素子10,10A,10B,60,60Aを含むものであり、光源部72と対向して配置されている。画像表示部71は、駆動部73からの制御信号Sに基づいて、光源部72からの入射光の透過量を制御する(射出光の強度を制御する)ことにより映像表示を行うようになっている。
液体光学素子10,10A,10B,60,60Aの下部基板11には、複数の薄膜トランジスタなどの駆動素子(図示せず)がセル領域Zごとに設けられている。この駆動素子は、駆動部73に電気的に接続されている。下部電極12は駆動素子に電気的に接続され、上部電極22は一定の電位に保たれる。従って、下部電極12と上部電極22との間にセル領域Zごとに電圧を印加することで、セル領域Zごとに光源部72からの入射光の透過量を制御することができるようになっている。光源部72からの入射光が例えば上部基板21および下部基板11のうちの下部基板11から入射するように、画像表示部71と光源部72とが配置されている。
このような表示装置70では、駆動部73に所定の画像情報Jを入力し、駆動部73から制御信号Sを画像表示部71に送信することで、セル領域Zごとに電圧の印加が行われる。これにより、例えば光源部72が白色光を射出する場合、例えばセル領域毎に白色と黒色とを表現することができる。したがって、表示装置70には、2値画像が表示されることとなる。
また、表示装置70では、上部電極22と下部電極12との間に印加する電圧の大きさを任意もしくは多段階に制御するなどして、各セル領域Zの透過光の強度を任意もしくは多段階に制御することで階調表現を行うこともできる。
さらに、各セル領域Zにおける無極性液体31を、黒色ではなく、それぞれ赤色(R),緑色(G)または青色(B)のいずれかに着色し、光源部72からの入射光のうち、それぞれ同色の色のみを透過するようにすることで、カラー画像を画像表示部71に表示させることもできる。あるいは、例えば上部基板21と上部電極22との間にカラーフィルタを設けることでカラー画像の表示をおこなうようにしてもよい。
この表示装置70では、液体光学素子10,10A,10B,60,60Aの下部基板11上に撥水領域14Aおよび非撥水領域14Bまたは高撥水領域64Aおよび低撥水領域64Bを設け、非撥水領域14Bまたは低撥水領域64Bに隔壁15,65を設けている。これにより、隔壁15,65の安定性が向上し、表示装置70の信頼性を高めることが可能となる。
表示装置70は、各種用途の電子機器に適用可能であり、その電子機器の種類は特に限定されない。この表示装置70は、例えば、以下の電子機器に搭載可能である。ただし、以下で説明する電子機器の構成はあくまで一例であるため、その構成は適宜変更可能である。
図16は、テレビジョン装置の外観構成を表している。このテレビジョン装置は、例えば、表示装置としての映像表示画面部300を備えている。映像表示画面部300はフロントパネル310およびフィルターガラス320を含むものである。
表示装置70は、テレビジョン装置のほか、例えばタブレット型パーソナルコンピュータ(PC),ノート型PC,モバイルフォン,デジタルスチルカメラ,ビデオカメラあるいはカーナビゲーションシステムにおける映像表示部分として用いることができる。
以上、実施の形態を挙げて本技術を説明したが、本技術は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)極性液体および無極性液体を間にして対向すると共に、一方に第1領域および前記第1領域よりも撥水性の低い第2領域を有する一対の基板と、前記第2領域に設けられ、前記無極性液体をセル領域毎に区画する隔壁とを備えた表示装置。
(2)前記第1領域および第2領域を有する一方の基板上には絶縁膜および撥水膜がこの順に設けられ、前記第2領域では前記絶縁膜が露出されて前記隔壁に接している前記(1)記載の表示装置。
(3)前記第1領域および第2領域を有する一方の基板上には絶縁膜および第1撥水膜がこの順に設けられ、前記第1領域には、更に、前記第1撥水膜よりも撥水性の高い第2撥水膜が設けられている前記(1)記載の表示装置。
(4)前記第2領域の前記撥水膜は除去されている前記(2)記載の表示装置。
(5)前記隔壁は、前記撥水膜の一部を覆う拡幅部を有している前記(2)または(4)記載の表示装置。
(6)前記第1領域および第2領域を有する一方の基板上には絶縁膜および撥水膜がこの順に設けられ、前記第2領域では前記絶縁膜が露出され、前記隔壁と前記絶縁膜との間にブラックマトリクス層を有する前記(1)記載の表示装置。
(7)前記隔壁は、前記一方の基板上に台座部および前記台座部よりも細い柱部をこの順に有している前記(1)乃至(6)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(8)前記台座部の長さは前記柱部の長さよりも短い前記(7)記載の表示装置。
(9)前記極性液体の屈折率と前記無極性液体の屈折率とは異なる前記(1)乃至(8)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(10)表示装置を備え、前記表示装置は、極性液体および無極性液体を間にして対向すると共に、一方に第1領域および前記第1領域よりも撥水性の低い第2領域を有する一対の基板と、前記第2領域に設けられ、前記無極性液体をセル領域毎に区画する隔壁とを備えた電子機器。
10,10A,10B,60,60A・・・液体光学素子、11・・・下部基板、12・・・下部電極、13・・・絶縁膜、14,64・・・撥水膜、64−1・・・第1撥水膜、64−2・・・第2撥水膜、15,65・・・隔壁、21・・・上部基板、22・・・上部電極、31・・・無極性液体、32・・・極性液体、33・・・側壁、40・・・制御部、41・・・スイッチ、42・・・電源。

Claims (10)

  1. 極性液体および無極性液体を間にして対向すると共に、一方に第1領域および前記第1領域よりも撥水性の低い第2領域を有する一対の基板と、
    前記第2領域に設けられ、前記無極性液体をセル領域毎に区画する隔壁と
    を備えた表示装置。
  2. 前記第1領域および第2領域を有する一方の基板上には絶縁膜および撥水膜がこの順に設けられ、
    前記第2領域では前記絶縁膜が露出されて前記隔壁に接している
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記第1領域および第2領域を有する一方の基板上には絶縁膜および第1撥水膜がこの順に設けられ、
    前記第1領域には、更に、前記第1撥水膜よりも撥水性の高い第2撥水膜が設けられている
    請求項1記載の表示装置。
  4. 前記第2領域の前記撥水膜は除去されている
    請求項2記載の表示装置。
  5. 前記隔壁は、前記撥水膜の一部を覆う拡幅部を有している
    請求項2記載の表示装置。
  6. 前記第1領域および第2領域を有する一方の基板上には絶縁膜および撥水膜がこの順に設けられ、
    前記第2領域では前記絶縁膜が露出され、
    前記隔壁と前記絶縁膜との間にブラックマトリクス層を有する
    請求項1記載の表示装置。
  7. 前記隔壁は、前記一方の基板上に台座部および前記台座部よりも細い柱部をこの順に有している
    請求項1記載の表示装置。
  8. 前記台座部の長さは前記柱部の長さよりも短い
    請求項7記載の表示装置。
  9. 前記極性液体の屈折率と前記無極性液体の屈折率とは異なる
    請求項1記載の表示装置。
  10. 表示装置を備え、
    前記表示装置は、
    極性液体および無極性液体を間にして対向すると共に、一方に第1領域および前記第1領域よりも撥水性の低い第2領域を有する一対の基板と、
    前記第2領域に設けられ、前記無極性液体をセル領域毎に区画する隔壁とを備えた
    電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017164253A1 (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 シャープ株式会社 エレクトロウェッティング装置及びエレクトロウェッティング装置の製造方法
JP2020503571A (ja) * 2017-01-17 2020-01-30 華南師範大学South China Normal University 自己支持エレクトロウェッティング表示素子及びその製造方法
US11976337B2 (en) 2017-03-24 2024-05-07 Gen-Probe Incorporated Methods for detection of influenza in samples

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