JP2015019782A - 穿刺具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 患者の背骨の椎弓根や仙骨に結合ユニットの固定ねじAを形成するプローブ2を、該プローブ2の基部の挿入可能な挿入孔5を有する軸部材4と、該軸部材4の外周に摺動自在に外筒15と、前記プローブ2の係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10とによりペディクルプローブ本体1に対して着脱自在に構成したペディクルプローブ。
【選択図】図1
Description
脊椎固定手術は、背中の中線を所定長さ切開し、切開部分を両側に開創し、筋肉組織等を切開して椎間関節の表面を露出させ、放射線測定装置(たとえばCアーム式蛍光検査装置)等を用いて背骨の椎弓根又は仙骨の複数箇所に決められた深さと角度で穿刺具により挿入孔を形成し、挿入孔に結合ユニットの固定ねじを挿入し、複数の固定ねじをロッドで結合および連結して負傷した脊椎部を保持する方法で行われる。
この手術の際に用いる穿刺具について、下記特許文献に記載されている。
この穿刺具を脊椎固定手術に用いるとすると、椎骨に形成された挿入孔は、穿刺具を引き抜くと、脊柱付近の組織により隠され、固定ねじの挿入が容易でないという課題がある。
本願は、穿刺具であるペディクルプローブの構成を工夫し、脊柱付近の組織で隠されるペディクルプローブで形成した挿入孔の発見の容易化を図り、手術時間の短縮化を図ったものである。
請求項2の発明は、前記着脱機構は、前記プローブ2の基部に形成した係合溝6と、前記軸部材4の軸心に対して交差方向に移動して前記係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10とにより構成し、前記係合突起9は、軸部材4に対して前記外筒15を軸心方向に移動させると、前記係合溝6に係脱する構成とし、前記外筒15の基部にはフランジ部16を設け、前記外筒15は軸部材4より短く形成して、外筒15の先端は係合体10と重なるように配置し、外筒15を軸部材4の基部側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端から基部側に退避して、プローブ2の係合溝6から係合体10の係合突起9を離脱させ、外筒15を軸部材4の先端側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端に外側から重なって係合体10の係合突起9を内側に押し、係合突起9はプローブ2の係合溝6に係合する構成とし、前記軸部材4と前記外筒15との間には外筒15を軸部材4の先端側に移動するように付勢するバネ18を設けたペディクルプローブとしたものである。
請求項3の発明は、前記着脱機構は、前記プローブ2の基部に形成した係合溝6と、前記軸部材4の軸心に対して交差方向に移動して前記係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10とにより構成し、前記係合突起9は、軸部材4に対して前記外筒15を軸心方向に移動させると、前記係合溝6に係脱する構成としたペディクルプローブとしたものである。
請求項4の発明は、前記外筒15の基部にはフランジ部16を設け、前記外筒15は軸部材4より短く形成して、外筒15の先端は係合体10と重なるように配置し、外筒15を軸部材4の基部側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端から基部側に退避して、プローブ2の係合溝6から係合体10の係合突起9を離脱させ、外筒15を軸部材4の先端側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端に外側から重なって係合体10の係合突起9を内側に押し、係合突起9はプローブ2の係合溝6に係合する構成とし、前記軸部材4と前記外筒15との間には外筒15を軸部材4の先端側に移動するように付勢するバネ18を設けたペディクルプローブとしたものである。
請求項5の発明は、背骨の所定骨体Hに穿孔可能な先端形状を有するプローブ2の基部を、着脱自在に挿入可能な挿入孔5を有する軸部材4と、該軸部材4の外周に摺動自在に取付けた外筒15と、前記プローブ2の係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10とによりペディクルプローブ本体1を構成し、該ペディクルプローブ本体1にプローブ2を装着し、患部の骨体Hにプローブ2により挿入孔を形成しつつプローブ2を挿入し、該プローブ2を患部の挿入孔に挿入嵌合させた状態で、該プローブ2からペディクルプローブ本体1を外し、次に、ペディクルプローブ本体1に別のプローブ2を装着して、別途、患部骨体Hに挿入孔を形成しつつ挿入するペディクルプローブの使用方法としたものである。
請求項6の発明は、前記プローブ2の目盛り3を放射線測定装置により、患部の骨体Hへの挿入深さを視認しながら、プローブ2により挿入孔を形成するペディクルプローブの使用方法としたものである。
請求項7の発明は、ペディクルプローブ本体1に装着したプローブ2により患部の骨体Hに挿入孔を形成し、挿入孔形成後に患部にプローブ2を残した嵌合状態でプローブ2からペディクルプローブ本体1を外し、再び、ペディクルプローブ本体1にプローブ2を装着して挿入孔の形成および嵌合を反復し、各挿入孔に残して嵌合させてある全てプローブ2の基部の位置に合わせて結合ユニットのロッドBを作成し、次に、各プローブ2の長さを目盛り3により把握して、結合ユニットの固定ねじAを選択し、選択した固定ねじAを前記予め挿入してあるプローブ2と置き換えて挿入し、各固定ねじAのヘッドを予め用意した前記ロッドBで連結して負傷した脊椎部を固定保持するペディクルプローブの使用方法としたものである。
請求項3の発明では、プローブ2の着脱機構を簡素に構成でき、プローブ2の着脱作業を容易に行うことができる。
請求項4の発明では、ハンドル部26とフランジ部16により軸部材4に対して外筒15をスライドさせるだけで、プローブ2の装着および取り外しができ、プローブ2の着脱を容易にできる。
請求項5の発明では、プローブ2により脊椎の所定骨体Hに穿孔して挿入孔を形成でき、このプローブ2をペディクルプローブ本体1から外して、各挿入孔にプローブ2を残したまま挿入孔を形成することができ、所定骨体Hへの挿入孔形成を迅速に行うことができる。
請求項6の発明では、プローブ2の目盛り3を、放射線測定装置で視認することで、患部の骨体Hへの挿入深さを容易に確認でき、所定骨体Hへの挿入孔形成を迅速に行うことができる。
請求項7の発明では、全てプローブ2の基部の位置に合わせて結合ユニットのロッドBを作成することができ、このため、結合ユニットを最適形状に形成することができ、最良な脊椎固定手術を提供することができる。また、骨体(脊椎)固定方法における結合ユニットのロッドBと固定ねじAの取付を容易にできて手術時間を短縮することができる。
好ましい実施形態において、ペディクルプローブ本体1及びプローブ2の部材及び部品は、剛性が高く耐久性のある生体親和性のある材料、例えば、ステンレススチール、鉄鋼、チタン又はチタン合金等により形成している。当業者にはよく知られているように、ここで用いる「生体親和性のある」材料とは、患者の体内に埋め込まれた後で有害な化学的、免疫学的反応を起こさない材料を意味する。
その後、開創器を除去し、最小負荷切開部を閉じて縫合する。
前記ペディクルプローブ本体1の一部を構成する軸部材4の先端には、軸部材4の軸心に沿った前記プローブ2を挿入する挿入孔5を形成する。
前記軸部材4には、前記係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10を設ける。係合体10は軸部材4の外周に形成した凹部11に嵌合させる。軸部材4の先端側の凹部11には挿入孔5と連通する連通孔12を形成し、連通孔12を係合突起9が軸部材4の交差方向に移動して係合溝6に係脱する。
外筒15は、基部にフランジ部16を設け、外筒15は軸部材4より短く形成し、外筒15の先端は係合体10と重なるように配置する。係合体10は弾性体により、先端に至るに従い外側(交差方向外側)に突き出るように形成し、係合体10自体の弾力により係合突起9はプローブ2の係合溝6から離脱するように付勢されており、この係合体10に外筒15の先端が重なって係合突起9を係合溝6に係合させる。
反対に、外筒15を軸部材4の先端側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端に外側から重なって係合体10の係合突起9を内側に押し、係合突起9はプローブ2の係合溝6に係合し、プローブ2を軸部材4に保持する。
軸部材4の外周面には内側フランジ部20を、外筒15の内周面には内側フランジ部を夫々設ける。内側フランジ部20と内側フランジ部21の間にバネ18を設ける。
即ち、バネ18は常時外筒15を軸部材4の先端方向に移動するように付勢し、外筒15の先端にストッパ25を常時係合させることにより、外筒15がバネ18の弾力により軸部材4から抜けるのを防止する。
この場合、軸部材4のスリーブ部27と外筒15のフランジ部16との間の、外筒15のスライドストロークLに対して、前記係合体10の全長Tを長く形成し、外筒15を最大に軸部材4のハンドル部26に引いても、外筒15の先端は係合体10と重なるようにし、係合体10が軸部材4の凹部11から外れるのを防止している(図3)。
ペディクルプローブの軸部材4のハンドル部26に対してフランジ部16を引くと、外筒15の先端が係合体10の先端から退避し、係合体10はそれ自体の弾性により軸部材4の軸心に対する交差方向外側に移動し、これにより係合体10の係合突起9は挿入孔5から退避する。
軸部材4と外筒15との間にはバネ18を設けているので、外筒15は常時軸部材4の先端側に移動するように付勢されている。
そのため、ハンドル部26とフランジ部16を握るだけで、軸部材4に対してプローブ2を簡単に着脱できる。
請求項2の発明は、前記着脱機構は、前記プローブ2の基部に形成した係合溝6と、前記軸部材4の軸心に対して交差方向に移動して前記係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10とにより構成し、前記係合突起9は、軸部材4に対して前記外筒15を前記軸部材4の軸心方向に移動させると、前記係合溝6に係脱する構成とした穿刺具としたものである。
請求項3の発明は、前記外筒15の基部にはフランジ部16を設け、前記外筒15は軸部材4より短く形成して、外筒15の先端は係合体10と重なるように配置し、外筒15を軸部材4の基部側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端から基部側に退避して、プローブ2の係合溝6から係合体10の係合突起9を離脱させ、外筒15を軸部材4の先端側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端に外側から重なって係合体10の係合突起9を内側に押し、係合突起9はプローブ2の係合溝6に係合する構成とし、前記軸部材4と前記外筒15との間には外筒15を軸部材4の先端側に移動するように付勢するバネ18を設けた穿刺具としたものである。
前記ペディクルプローブ本体1の一部を構成する軸部材4の先端には、軸部材4の軸心(軸部材4の長さ方向)に沿った前記プローブ2を挿入する挿入孔5を形成する。
Claims (7)
- 剛性が高く耐久性のある生体親和性のある材料により、背骨の椎弓根や仙骨に届く程度の所定長さで、長さ方向に所定間隔おいて複数設けた肉眼および放射線測定装置により視認可能な目盛り3を有し、かつ、患部の所定骨体Hに穿孔可能な先端形状を有するプローブ2を形成し、該プローブ2の基部を挿入可能な挿入孔5を有する軸部材4と、該軸部材4の外周に摺動自在に取付けた外筒15とを有するペディクルプローブ本体1に、前記プローブ2を着脱機構により着脱自在に装着可能に構成したペディクルプローブ。
- 請求項1において、前記着脱機構は、前記プローブ2の基部に形成した係合溝6と、前記軸部材4の軸心に対して交差方向に移動して前記係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10とにより構成し、前記係合突起9は、軸部材4に対して前記外筒15を軸心方向に移動させると、前記係合溝6に係脱する構成とし、前記外筒15の基部にはフランジ部16を設け、前記外筒15は軸部材4より短く形成して、外筒15の先端は係合体10と重なるように配置し、外筒15を軸部材4の基部側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端から基部側に退避して、プローブ2の係合溝6から係合体10の係合突起9を離脱させ、外筒15を軸部材4の先端側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端に外側から重なって係合体10の係合突起9を内側に押し、係合突起9はプローブ2の係合溝6に係合する構成とし、前記軸部材4と前記外筒15との間には外筒15を軸部材4の先端側に移動するように付勢するバネ18を設けたペディクルプローブ。
- 請求項1において、前記着脱機構は、前記プローブ2の基部に形成した係合溝6と、前記軸部材4の軸心に対して交差方向に移動して前記係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10とにより構成し、前記係合突起9は、軸部材4に対して前記外筒15を軸心方向に移動させると、前記係合溝6に係脱する構成としたペディクルプローブ。
- 請求項3において、前記外筒15の基部にはフランジ部16を設け、前記外筒15は軸部材4より短く形成して、外筒15の先端は係合体10と重なるように配置し、外筒15を軸部材4の基部側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端から基部側に退避して、プローブ2の係合溝6から係合体10の係合突起9を離脱させ、外筒15を軸部材4の先端側に移動させると、外筒15の先端が、係合体10の先端に外側から重なって係合体10の係合突起9を内側に押し、係合突起9はプローブ2の係合溝6に係合する構成とし、前記軸部材4と前記外筒15との間には外筒15を軸部材4の先端側に移動するように付勢するバネ18を設けたペディクルプローブ。
- 背骨の所定骨体Hに穿孔可能な先端形状を有するプローブ2の基部を、着脱自在に挿入可能な挿入孔5を有する軸部材4と、該軸部材4の外周に摺動自在に取付けた外筒15と、前記プローブ2の係合溝6に係脱する係合突起9を有する係合体10とによりペディクルプローブ本体1を構成し、該ペディクルプローブ本体1にプローブ2を装着し、患部の骨体Hにプローブ2により挿入孔を形成しつつプローブ2を挿入し、該プローブ2を患部の挿入孔に挿入嵌合させた状態で、該プローブ2からペディクルプローブ本体1を外し、次に、ペディクルプローブ本体1に別のプローブ2を装着して、別途、患部骨体Hに挿入孔を形成しつつ挿入するペディクルプローブの使用方法。
- 請求項5において、前記プローブ2の目盛り3を放射線測定装置により、患部の骨体Hへの挿入深さを視認しながら、プローブ2により挿入孔を形成するペディクルプローブの使用方法。
- 請求項5または請求項6において、ペディクルプローブ本体1に装着したプローブ2により患部の骨体Hに挿入孔を形成し、挿入孔形成後に患部にプローブ2を残した嵌合状態でプローブ2からペディクルプローブ本体1を外し、再び、ペディクルプローブ本体1にプローブ2を装着して挿入孔の形成および嵌合を反復し、各挿入孔に残して嵌合させてある全てプローブ2の基部の位置に合わせて結合ユニットのロッドBを作成し、次に、各プローブ2の長さを目盛り3により把握して、結合ユニットの固定ねじAを選択し、選択した固定ねじAを前記予め挿入してあるプローブ2と置き換えて挿入し、各固定ねじAのヘッドを予め用意した前記ロッドBで連結して負傷した脊椎部を固定保持するペディクルプローブの使用方法。
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US5361766A (en) * | 1993-02-17 | 1994-11-08 | David Nichols | Quick release bone probe and x-ray marker |
JP2006508714A (ja) * | 2002-11-13 | 2006-03-16 | ジンテーズ アクチエンゲゼルシャフト クール | 椎間孔後方腰椎体間固定処置の椎間インプラント |
JP2006150055A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Stryker Trauma Sa | 骨プレーティングインプラント器具および方法 |
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