JP2015019713A - 巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッグを破損させることなく当該バッグに充填された流動食を押し出すことができる巻取装置を提供する。
【解決手段】当該巻取装置10は、充填された流動食の流出口21を有する可撓性のバッグ20を巻き取るためのものである。巻取装置10は、バッグ20を巻き付け可能な棒材30と、棒材30の長手方向6の一端側に取り付けられた把持部材40と、棒材30または把持部材40の少なくとも一方に設けられており、把持部材40の長手方向6周りの回転トルクを棒材30へ伝達する伝達機構50と、を具備している。伝達機構50は、把持部材40から棒材30へ伝達される回転トルクが設定値以上になると、把持部材40を棒材30に対して空転させるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、充填された流動食の流出口を有する可撓性のバッグを巻き取るための巻取装置に関する。
従来より、食物を自力で摂取できない患者のための処置とて、患者の口や鼻或いは切開した腹壁から胃内にチューブを通し、当該チューブを介して流動食を胃内に流入させる胃ろうが行われている。
流動食を充填するバッグは、特許文献1に開示されているように、可撓性の包装袋に流動食を充填密封した形状を有している。バッグは、使用の際に開封される。そして、チューブの起端を注出口に取り付けた上でチューブの末端を患者の口などから胃内に挿入し、この状態で注出口を下方に向けてバッグを吊り下げ、重力によって流動食を患者に投与する。
従来、流動食は液体ものが多かったが、近年、半固形のものが増えてきている。半固形の流動食は、液体の流動食と比べて、流入された患者が嘔吐する可能性が低く、且つ便として排出されやすいという利点を有する。
半固形の流動食は、粘性を有するために、液体の流動食よりも流動性に欠ける。そのため、半固形の流動食を胃内へ流入させる際、或いは液体の流動食であっても迅速に胃内へ流入させる際には、バッグの外側から内側へ圧力をかけることによって、バッグに充填された流動食を押し出して、チューブを介して胃内へ流入させることが行われている。
特開2003−126217号公報
しかしながら、バッグに圧力をかけることによって、流動食をバッグから押し出す場合、以下の問題が生じるおそれがある。つまり、バッグにかける圧力が大きくなり過ぎると、バッグが破損して充填された流動食が飛び散ってしまうおそれがある。また、バッグにかける圧力が大きくなり過ぎると、流動食が単位時間当たりに胃内へ流入される量が想定よりも多くなってしまい、患者の体調に悪影響を及ぼすおそれがある。
また、バッグに装?された半固形の流動食は、一定の固さであるとは限らない。例えば、流動食の固さは、バッグの注出口の周辺部において他の部分よりも固い傾向にある。そのため、固い部分の流動食をバッグから押し出す際、どうしてもバッグにかける圧力が大きくなってしまう。
また、看護士や患者などがバッグへ圧力をかける際に、看護士や患者が当該圧力の正確な値を把握することは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バッグを破損させることなく当該バッグに充填された流動食を押し出すことができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る巻取装置は、充填された流動食の流出口を有する可撓性のバッグを巻き取るためのものである。上記巻取装置は、上記バッグを巻き付け可能な棒材と、上記棒材の長手方向の一端側に取り付けられた把持部材と、上記棒材または上記把持部材の少なくとも一方に設けられており、上記把持部材の上記長手方向周りの回転トルクを上記棒材へ伝達する伝達機構と、を具備している。上記伝達機構は、上記把持部材から上記棒材へ伝達される回転トルクが設定値以上になると、上記把持部材を上記棒材に対して空転させるものである。
看護士や患者などのユーザが、バッグを棒材に取り付けた上で、把持部材を把持して回転させる。把持部材の回転トルクが設定値未満の場合、棒材が把持部材と一体に回転する。これにより、バッグが棒材に巻き取られる。その結果、バッグに上記回転トルクに応じた圧力が加わり、バッグに充填された流動食が流出口から押し出される。一方、把持部材の回転トルクが設定値以上の場合、把持部材は棒材に対して空転する。つまり、棒材は回転しないため、バッグが棒材に巻き取られることはない。よって、バッグに圧力が加わることはない。つまり、必要以上に強い圧力がバッグに加わることを防止することができる。
(2) 上記伝達機構は、上記棒材または上記把持部材の一方に、上記棒材又は上記把持部材の軸線を中心として設けられた平歯車と、上記棒材または上記把持部材の他方に設けられており、上記平歯車と噛合可能であって、弾性変形によって上記平歯車から離れる向きへ移動可能な凸部と、を備える。
把持部材の回転トルクが小さい場合、把持部材の回転によって移動する凸部または平歯車の一方が棒材に設けられ且つ静止する凸部または平歯車の他方を押しても、凸部は弾性変形によって移動しない。これにより、凸部は平歯車と噛合した状態を維持する。その結果、棒材を把持部材と一体に回転させることができる。一方、把持部材の回転トルクが大きい場合、把持部材の回転によって移動する凸部または平歯車の一方が棒材に設けられ且つ静止する凸部または平歯車の他方を押すと、凸部は弾性変形によって平歯車から離れる向きへ移動する。これにより、凸部は平歯車と噛合した状態ではなくなる。その結果、棒材は回転せずに、把持部材のみが回転する。以上より、本構成によれば、凸部が弾性変形によって移動するために必要な把持部材の回転トルクが上記設定値となるように凸部及び平歯車の材質や形状などを決定することによって、上記(1)における伝達機構の機能を簡易な構成で実現することができる。
(3) 上記把持部材は、その軸線に沿った視線の周縁部分の外形が、軸線を含む仮想線に対して対称でない。
本構成によれば、把持部材の周縁部分の外形が、軸線を含む仮想線に対して非対称である。そのため、ユーザは、把持部材を把持する際に、把持部材の相反する2つの回転向きのうちの一方には回転させやすいが他方には回転させにくい態様で把持部材を把持することができる。つまり、ユーザは、把持部材を把持した際に把持部材を何れの向きに回転させればよいのかを悩む必要はなく、ただ把持部材を把持して回転させやすい向きに回転させるだけで良い。これにより、把持部材に適切な回転向きを示す矢印などを付す必要がなくなる。
また、本構成によれば、把持部材及び棒材の回転向きを、把持部材を把持した際に回転させやすい回転向きに限定することができるため、巻取装置に必要な部品の数を減らすことができる。
(4) 上記棒材及び上記把持部材は樹脂成形品である。
本構成によれば、巻取装置を軽量化することができる。また、棒材及び把持部材を容易に成形することができる。
本発明に係る巻取装置によると、必要以上に強い圧力がバッグに加わることを防止することができるため、バッグの破損の可能性を低くすることができる。
図1は、巻取装置10の外観斜視図である。 図2(A)は、巻取装置10の正面図であり、図2(B)は、図2(A)のB−B断面図である。 図3は、バッグ20の外観斜視図である。 図4は、棒材30の外観斜視図である。 図5は、棒材30の正面図である。 図6(A)は、棒材30の正面図であり、図6(B)は、図6(A)のB−B断面図である。 図7は、把持部材40の外観斜視図である。 図8(A)は、把持部材40の平面図であり、図8(B)は、図8(A)のB−B断面図である。 図9(A)は、把持部材40の正面図であり、図9(B)は、図9(A)のB−B断面図である。 図10は、棒材30にバッグ20が取り付けられた状態の巻取装置10及びバッグ20の外観斜視図である。 図11は、棒材30にバッグ20が巻き取られた状態の巻取装置10及びバッグ20の外観斜視図である。 図12は、変形例における把持部材40の平面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[巻取装置10の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る巻取装置10の外観斜視図である。巻取装置10は、棒材30と把持部材40とを備えている。図2に示されるように、把持部材40は、棒材30の長手方向6の一端部31(図4及び図5参照)と嵌合されている。
巻取装置10は、流動食が充填されたバッグ20(図3参照)を、棒材30に取り付けてから(図10参照)、棒材30に巻き取ることによって(図11参照)、バッグ20に設けられた流出口21から流動食を押し出すものである。つまり、巻取装置10は、バッグ20を巻き取るための装置である。
[バッグ20]
図3は、バッグ20の外観斜視図である。バッグ20は、本体25、流出口21、及び取付部材24を備えている。
本体25は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロンなどの合成樹脂で形成されている。本体25は、可撓性を有する。本体25の内部空間には、流動食が充填されている。流動食は、液体でもよいし、粘性のある固体(以下、半固形と記す。)でもよい。流動食は、医療における患者に対する栄養補給に使用される。なお、流動食は、医療用に限らず、例えば乳児に対する離乳食として使用されるものでもよい。本体25は、矩形の合成樹脂フィルムが2枚貼り合わされた形状であるが、このような形状に限らず、例えば円柱形状であってもよい。
流出口21は、本体25の一端部22に設けられている。流出口21は、PE、PPなどの合成樹脂で形成されている。流出口21は、本体25とは異なり可撓性を有していないことが好ましいが、可撓性を有していてもよい。流出口21は、円筒形状であり、本体25の内部空間と連通している。なお、流出口21は、円筒形状でなくてもよく、例えば中空の四角柱形状であってもよい。
取付部材24は、バッグ20を棒材30に取り付けるためのものであり、バッグ20の他端部23に設けられている。取付部材24は、流出口21と同様に、PE、PPなどの合成樹脂で形成されている。取付部材24、流出口21と同様に可撓性を有していないことが好ましいが、可撓性を有していてもよい。また、取付部材24は、合成樹脂でなくてもよく、例えば金属で形成されていてもよい。取付部材24は、円柱形状であり、バッグ20の他端部23に沿って取り付けられている。取付部材24の直径は、後述する棒材30のスリット32よりも大きく且つ棒材30の内径よりも小さい。取付部材24が棒材30における一端部31と反対側の他端部37の開口28を通じて棒材30の内部空間に挿入されることによって、図10に示されるように、バッグ20が棒材30に取り付けられる。なお、取付部材24は必須ではなく、棒材30のスリット32にバッグ20の端部を挟み込むことで、巻取を行うことも可能である。
[棒材30]
図4は、棒材30の外観斜視図である。棒材30は、ポリアセタール(POM)によって成形された樹脂成形品である。なお、棒材30は、POM以外によって成形されていてもよく、例えばABS樹脂によって成形されていてもよい。
図4及び図5に示されるように、棒材30は、円筒形状である。棒材30は、2つの底面間の距離が、底面の直径よりも長い。つまり、棒材30は、2つの底面間が長手方向6である。なお、棒材30は、円筒以外の形状であってもよく、例えば中空の四角柱形状であってもよい。後述するように、棒材30には、バッグ20が巻き付け可能である(図11参照)。棒材30は、スリット32及び嵌合部33を備えている。
図5に示されるように、スリット32は、棒材30の側面36に形成されている。スリット32は、棒材30の他端から延びている。つまり、スリット32は、棒材30の他端部37に設けられた開口28と繋がっている。スリット32は、当該他端から、後述する伝達機構50の凸部34よりも他端部37側の位置まで延びている。
スリット32の長さは、バッグ20の取付部材24の長さと略同一である。スリット32の幅は、バッグ20の本体25の厚みよりも若干大きい。これにより、バッグ20の取付部材24を棒材30の開口28を通じて内部空間に挿入する際に、バッグ20の本体25の取付部材24近傍部分を棒材30の他端からスリット32に挿入することができる。スリット32は、棒材30の他端部37に、幅が棒材30の他端に近づくに従って大きくなるテーパ部29を有している。これにより、バッグ20の本体25のスリット32への挿入をテーパ部29を介して行うことができるため、当該挿入が容易となる。
図4に示される嵌合部33は、後述する把持部材40の被嵌合部42と嵌合する部分である。嵌合部33は、棒材30の一端部31に設けられている。嵌合部33は、互いに間隔を空けて形成された4つのスリット38によって4つに分割されている。なお、スリット38の数は4つに限らない。図5及び図6に示されるように、各スリット38は、棒材30の一端から凸部34よりも一端部31側の位置まで延びている。これにより、各嵌合部33は、弾性変形によって円柱形状の棒材30の径方向に沿って移動可能である。嵌合部33の最も一端側には、棒材30の径方向外側に向けて突出した突出部39が設けられている。
[把持部材40]
図7は、把持部材40の外観斜視図である。把持部材40は、棒材30と同様に、POMによって成形されている。なお、把持部材40は、樹脂成形品であれば、POM以外によって成形されていてもよく、例えばABS樹脂によって成形されていてもよい。
図7〜図9に示されるように、把持部材40は、本体41と、本体41から突出した被嵌合部42とを備えている。
本体41は、天板43と、天板43の周縁から立設されており且つ当該周縁に沿って延設された側板44とを備えている。天板43は、周縁に凸部及び凹部が交互に設けられた形状である。巻取装置10のユーザは、天板43の周縁に設けられた凹部に指を係合させることによって、把持部材40を把持して、矢印45の向き(図8(A)参照)に回転させることができる。なお、天板43には、ユーザが把持部材40を誤って矢印45と逆向きに回転させないように、正しい回転向きを示すマーク46が描かれている。
被嵌合部42は、天板43の中心部から側板44と同じ向きに突出している。被嵌合部42は、側板44よりも天板43から離間した位置まで突出している。なお、被嵌合部42の突出長は、側板44よりも短くてもよいし、側板44と同じでもよい。
被嵌合部42は、円筒形状である。被嵌合部42の内面には、天板43側の一部分を除いて、後述する伝達機構50の平歯車52が形成されている。
図8(B)に示されるように、被嵌合部42の内部空間のうち平歯車52が形成されている第1空間47の内径(平歯車52の歯の突出先端間の径)R1は、被嵌合部42の内部空間のうち平歯車52が形成されていない第2空間48の内径R2よりも小さい。内径R1は、棒材30の嵌合部33のうち突出部39以外の部分の外径と略同一である。内径R2は、嵌合部33の突出部39の外径と略同一である。
図7〜図9に示される把持部材40は、図4〜図6に示される棒材30の一端部31に取り付けられる。つまり、把持部材40の被嵌合部42は、棒材30の嵌合部33と嵌合する。以下に詳述する。最初に、嵌合部33は、被嵌合部42の第1空間47に挿入される。このとき、嵌合部33の突出部39が平歯車52に圧接される。突出部39の外径は、内径R1よりも長いためである。突出部39が平歯車52に圧接されることにより、嵌合部33は、弾性変形により棒材30の径方向に沿って移動する。これにより、嵌合部33の見た目の外径が小さくなる。その結果、嵌合部33は、被嵌合部42に更に挿入可能となる。
嵌合部33が被嵌合部42に更に挿入されることにより、突出部39が平歯車52を通過して平歯車52に圧接されなくなると、嵌合部33は、弾性変形により移動前の状態に戻る。この状態では、突出部39は、被嵌合部42の第2空間48に位置し、嵌合部33の突出部39以外の部分は、被嵌合部42の第1空間47に位置する。その結果、嵌合部33と被嵌合部42とは嵌合された状態となり、棒材30は、嵌合部33が弾性変形により移動されない限り、把持部材40から抜けなくなる。以上のようにして、把持部材40は、棒材30に取り付けられる(図1及び図2参照)。
[伝達機構50]
伝達機構50は、図4〜図6に示される棒材30に設けられた凸部34と、図7〜図9に示される把持部材40に設けられた平歯車52と、を備えている。
図4に示されるように、凸部34は、棒材30の側面36に設けられている。凸部34は、側面36から棒材30の径方向外側に突出している。図4〜図6に示されるように、凸部34は、スリット32と嵌合部33との間に設けられている。
図5及び図6に示されるように、凸部34の周囲には、回転方向と逆方向に底辺が形成されたU字形状のスリット35が形成されている。これにより、凸部34は、周囲のうち、スリット35が形成されていない箇所においてのみ、側面36と繋がっている。このように構成されることにより、凸部34は、弾性変形によって円柱形状の棒材30の径方向51(図6(B)参照)に沿って移動可能である。
図7〜図9に示されるように、平歯車52は、被嵌合部42の内面に形成されている。ここで、被嵌合部42の内面は、把持部材40の回転中心の同心円に沿っている。つまり、平歯車52は、把持部材40の回転中心の同心円に沿って設けられている。すなわち、平歯車52は、把持部材40が回転する際の軸線54(図9(B)参照)を中心として設けられている。ここで、軸線54は、図9(B)に示される位置において図9(B)の紙面と垂直な線である。
また、図7、図8(B)、及び図9(B)に示されるように、平歯車52を構成する複数の歯は、軸線54に向かって突出するとともに、被嵌合部42の突出方向に沿って延設されている。また、平歯車52を構成する複数の歯は、被嵌合部42の内面の全周に亘って一定の間隔を空けて設けられている。
図1及び図2に示されるように、棒材30の嵌合部33が把持部材40の被嵌合部42に挿入された状態では、図2(B)に示されるように、棒材30に設けられた凸部34が、平歯車52における複数の歯の間の凹部53と係合する。つまり、凸部34は平歯車52と噛合可能である。そのため、当該状態において、把持部材40を矢印45の向き(図8(A)参照)に回転させると、把持部材40の平歯車52を構成する歯が棒材30の凸部34を押す。つまり、当該回転による回転トルク(把持部材40の長手方向6周りの回転トルク)が、把持部材40の平歯車52から棒材30の凸部34へ伝達される。
この際、回転トルクの大きさが後述する設定値以上であると、凸部34は、平歯車52から離れる向き、つまり矢印51の方向(図6(B)参照)のうち棒材30の中心へ向かう向きに、弾性変形によって移動する。その結果、把持部材40が回転しても棒材30は回転しない。つまり、把持部材40は棒材30に対して空転する。以上より、伝達機構50は、把持部材40から棒材30へ伝達される回転トルクが設定値以上になると、把持部材40を棒材30に対して空転させる。
一方、回転トルクの大きさが設定値未満であると、凸部34は、弾性変形によって移動しない。その代わりに、凸部34は、回転する平歯車52に押されることによって、平歯車52と当接した状態を維持しつつ矢印45の向きに回転する。その結果、把持部材40と棒材30とは一体に回転する。
ここで、設定値は、平歯車52によって押された凸部34が弾性変形によって径方向51の方向へ移動するために必要な回転トルクの最低値である。設定値は、平歯車52及び凸部34の材質や形状などによって決まる。
[巻取装置10の動作]
以下、巻取装置10の動作が説明される。なお、本説明では、流動食は半固形であるとする。
最初に、巻取装置10のユーザは、図3に示されるバッグ20の取付部材24を、図5に示される棒材30の他端部37から棒材30の内部へ挿入する。この際、バッグ20の本体25の取付部材24近傍部分を、棒材30のスリット32に通す。これにより、図10に示されるように、バッグ20が巻取装置10に装着される。
次に、ユーザは、把持部材40を把持する。そして、ユーザは、把持部材40を、マーク46に付された矢印のむき、つまり図8(A)に示された矢印45の向きに回転する。
このとき、ユーザによって把持部材40に加えられた回転トルクが設定値未満であると、把持部材40と棒材30とは一体に回転する。棒材30が回転すると、図11に示されるように、棒材30に装着されたバッグ20が棒材30に巻き取られる。そして、バッグ20が棒材30に巻き取られると、棒材30からバッグ20に対してバッグ20の外部から内部へ向けた圧力がかかる。これにより、バッグ20に充填されている流動食が、流出口21を通じて押し出される。
一方、ユーザによって把持部材40に加えられた回転トルクが設定値以上であると、把持部材40は棒材30に対して空転する。棒材30は回転しないため、バッグ20が棒材30に巻き取られることはない。よって、上述したような圧力によって、バッグ20に充填された流動食が流出口21を通じて押し出されることはない。
なお、流動食が液体である場合、例えば、流出口21を重力方向の上側へ向けた状態で巻取装置10を使用すればよい。このように使用することで、流動食が重力によって流出口21から漏れ出ることを防止しつつ、棒材30によるバッグ20の巻き取りによる圧力によって流動食が流出口21から押し出されるようにすることができる。
[実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、看護士や患者などのユーザが、バッグ20を棒材30に取り付けた上で、把持部材40を把持して回転させる。把持部材40の回転トルクが設定値未満の場合、棒材30が把持部材40と一体に回転する。これにより、バッグ20が棒材30に巻き取られる。その結果、バッグ20に上記回転トルクに応じた圧力が加わり、バッグ20に充填された流動食が流出口21から押し出される。一方、把持部材40の回転トルクが設定値以上の場合、把持部材40は棒材30に対して空転する。つまり、棒材30は回転しないため、バッグ20が棒材30に巻き取られることはない。よって、バッグ20に圧力が加わることはない。つまり、必要以上に強い圧力がバッグ20に加わることを防止することができる。以上より、バッグ20の破損の可能性を低くすることができる。
また、把持部材40の回転トルクが小さい場合、把持部材40の回転によって移動する平歯車52が棒材30に設けられ且つ静止する凸部34を押しても、凸部34は弾性変形によって移動しない。これにより、凸部34は平歯車52と噛合した状態を維持する。その結果、棒材30を把持部材40と一体に回転させることができる。一方、把持部材40の回転トルクが大きい場合、把持部材40の回転によって移動する平歯車52が棒材30に設けられ且つ静止する凸部34を押すと、凸部34は弾性変形によって平歯車52から離れる向きへ移動する。これにより、凸部34は平歯車52と噛合した状態ではなくなる。その結果、棒材30は回転せずに、把持部材40のみが回転する。以上より、本実施形態によれば、凸部34が弾性変形によって移動するために必要な把持部材40の回転トルクが上記設定値となるように凸部34及び平歯車52の材質や形状などを決定することによって、上述した伝達機構50の機能を簡易な構成で実現することができる。
また、本実施形態によれば、棒材30及び把持部材40が樹脂成形品であるため、巻取装置10を軽量化することができる。また、棒材30及び把持部材40を容易に成形することができる。
[変形例]
上述の実施形態では、凸部34が棒材30に設けられており、平歯車52が把持部材40に設けられていたが、凸部34が把持部材40に設けられており、平歯車52が棒材30に設けられていてもよい。この場合、例えば、棒材30の嵌合部33の外周面に平歯車52が形成され、把持部材40の被嵌合部42の内周面に凸部34が形成されればよい。
上述の実施形態では、伝達機構50は、平歯車52と凸部34とを備えることによって、把持部材40を棒材30に対して空転させる機能を実現していたが、伝達機構50の構成はこのようなものに限らない。
例えば、伝達機構50は、回転トルクが設定値以上の場合に、把持部材40の棒材30に対する当接面を、棒材30の把持部材40に対する被当接面に対して滑らせることによって、把持部材40を棒材30に対して空転させてもよい。
具体例を説明すると、巻取装置10は、把持部材40または棒材30の一方の他方に対する当接面に、コルクなどで構成された摩擦係数の高い摩擦パッドを備えた構成であってもよい。当該構成の場合、把持部材40の回転トルクが摩擦パッドによる摩擦力未満のときには、上記一方の当接面が上記他方の被当接面に対して滑ることはないために、把持部材40と棒材30とは一体に回転する。一方、把持部材40の回転トルクが上記摩擦力以上のときには、上記一方の当接面が上記他方の被当接面に対して滑るために、把持部材40が棒材30に対して空転する。
なお、上述した具体例では、伝達機構50としての摩擦パッドは、棒材30または把持部材40の一方にのみ設けられている。つまり、伝達機構50は、棒材30にのみ或いは把持部材40にのみ設けられていてもよい。
上述の実施形態では、バッグ20は取付部材24を備えており、取付部材24を棒材30の内部へ挿入することによって、バッグ20は棒材30に装着されていたが、バッグ20を棒材30に装着する構成はこれに限らない。例えば、バッグ20の他端部23が、粘着テープなどによって棒材30の側面36に取り付けられてもよい。
上述の実施形態では、棒材30は樹脂成形品であったが、棒材30は樹脂成形品でなくてもよく、例えば金属で成形されていてもよい。また、上述の実施形態では、把持部材40は樹脂成形品であったが、把持部材40は樹脂成形品でなくてもよく、例えば金属で成形されていてもよい。
上述の実施形態では、把持部材40の本体41は、図8(A)に示されるような形状であったが、他の形状であってもよい。把持部材40の本体41は、他の形状である場合、その軸線に沿った視線の周縁部分の外形が、軸線を含む仮想線に対して対称でないことが好ましい。
例えば、本体41は、図12に示されるように、天板43から反時計回りに湾曲しつつ突出された4つの突部60を有していてもよい。このような形状の本体41は、把持部材40の2つの回転向き(図12における時計回り及び反時計回り)のうち、一方の回転向きの上流側を向いており且つ当該回転向きの下流側に凹んだ凹部64を有している。そして、このような形状の本体41は、その軸線61(軸線61は図12(A)において点で示されているが紙面に垂直な線である。)に沿った視線の周縁部分62の外形が、軸線61を含む仮想線63に対して対称でない。
図12に例示したような実施形態によれば、把持部材40の周縁部分62の外形が、軸線61を含む仮想線63に対して非対称である。そのため、ユーザは、把持部材40を把持する際に、把持部材40の相反する2つの回転向きのうちの一方には回転させやすいが他方には回転させにくい態様で把持部材40を把持することができる。つまり、ユーザは、把持部材40を把持した際に把持部材40を何れの向きに回転させればよいのかを悩む必要はなく、ただ把持部材40を把持して回転させやすい向きに回転させるだけでよい。これにより、把持部材40に適切な回転向きを示す矢印など(例えば図1に示されたマーク46)を付す必要がなくなる。
また、図12(A)に例示したような実施形態によれば、把持部材40及び棒材30の回転向きを、把持部材40を把持した際に回転させやすい回転向きに限定することができるため、巻取装置10に必要な部品の数を減らすことができる。
6・・・長手方向
10・・・巻取装置
20・・・バッグ
21・・・流出口
30・・・棒材
40・・・把持部材
50・・・伝達機構

Claims (4)

  1. 充填された流動食の流出口を有する可撓性のバッグを巻き取るための巻取装置であって、
    上記バッグを巻き付け可能な棒材と、
    上記棒材の長手方向の一端側に取り付けられた把持部材と、
    上記棒材または上記把持部材の少なくとも一方に設けられており、上記把持部材の上記長手方向周りの回転トルクを上記棒材へ伝達する伝達機構と、を具備しており、
    上記伝達機構は、上記把持部材から上記棒材へ伝達される回転トルクが設定値以上になると、上記把持部材を上記棒材に対して空転させるものである巻取装置。
  2. 上記伝達機構は、
    上記棒材または上記把持部材の一方に、上記棒材又は上記把持部材の軸線を中心として設けられた平歯車と、
    上記棒材または上記把持部材の他方に設けられており、上記平歯車と噛合可能であって、弾性変形によって上記平歯車から離れる向きへ移動可能な凸部と、を備える請求項1に記載の巻取装置。
  3. 上記把持部材は、その軸線に沿った視線の周縁部分の外形が、軸線を含む仮想線に対して対称でない請求項1または2に記載の巻取装置。
  4. 上記棒材及び上記把持部材は樹脂成形品である請求項1から3のいずれかに記載の巻取装置。
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