JP2015017871A - シリンダライナ摺動面の摩耗検査方法、検査治具および摩耗検査装置 - Google Patents

シリンダライナ摺動面の摩耗検査方法、検査治具および摩耗検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】検査に要する時間・コストを抑えつつ、シリンダライナ摺動面の摩耗状態を定量的に評価する。
【解決手段】ピストン往復動燃焼機関50のピストン55が摺動するシリンダライナ52の下部から粗さ計測手段11を前記シリンダライナ55の内部に入れ、前記シリンダライナ52と前記ピストン55との摺動面の表面粗さを前記粗さ計測手段11で計測する。また、前記粗さ計測手段11は、ピストン往復動燃焼機関50の連接棒58を点検する点検口60からシリンダライナ52の下部に入れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダライナ摺動面の摩耗検査方法、検査治具および摩耗検査装置に関する。
発電用の定置式大型ディーゼルエンジンなどのピストン往復動燃焼機関のシリンダライナの内壁面(即ち、ピストン(ピストンリング)が摺動する摺動面)は、ホーニング加工処理が施されており、細かなクロスハッチ模様のホーニング目が施されている。このホーニング目が潤滑油を保持することにより、ピストンが往復動する際の摩擦を低摩擦化することができるようになっている。しかし、ピストンが往復動すると、ピストン(ピストンリング)がシリンダライナの摺動面を摺動して、ホーニング目が摩耗し、シリンダライナの摺動面が鏡面化する。ホーニング目が摩耗すると、潤滑油の保持性能が低下してピストンが往復動する際の摩擦が大きくなり、ピストン往復動燃焼機関の燃費が悪化する。また、ピストンリングがシリンダライナに焼き付いて(焼損)、ピストン往復動燃焼機関が故障するおそれがある。
このため、ピストン往復動燃焼機関のシリンダライナの摺動面は、定期的に検査する必要がある。ピストン往復動燃焼機関のシリンダライナの摺動面を検査する検査装置や検査方法として、特許文献1および特許文献2が開示されている。
特許文献1(特開2009−168502号公報)には、往復動内燃機関のシリンダの軸芯上に設けたガイドと、該ガイドを保持する支持体と、前記ガイドに摺動自在に挿入した支持棒と、前記シリンダの軸芯と交差するように前記支持棒に取り付けた測長器より成り、且つ、前記測長器を、棒状の測長器本体と、該測長器本体の先端部に設けた接触又は非接触式でかつ測定距離を電気信号に変換して出力する変位変換器により形成したことを特徴とする往復動内燃機関のシリンダ直径計測器が開示されている(請求項1参照)。
特許文献2(特開2010−285984号公報)には、内燃機関の停止後被検査シリンダ内のピストンを下死点付近に向けて移動させ、該シリンダライナの吸気口の少なくとも一つ、始動空気弁ボアならびに排気口を露出させ、センサ、目視検査工具ならびにロータリテーブルのアクチュエータのための電力供給と測定値および制御信号の伝達のために電気配線ケーブルと冷却材供給手段とを前記少なくとも一つの露出した吸気口、始動空気弁ボア及び/又は排気口を通して前記シリンダライナ内に導入し、前記検査工具を次いで前記ピストンの上側上に配置し、前記検査工具のロータリテーブルを次いで前記ピストン上側に回動可能にかつ取り外し可能に結合し、ベアリングレールとシリンダカバーとの間の距離に関する該シリンダライナの長手方向軸線に係る一位置で、該シリンダライナの長手方向軸線の周りの所定数の角度位置で、前記シリンダライナの長手方向軸線を横断する該シリンダライナの直径を測定し、表面状態を目視検査し、前記ピストンを上死点に向けて段階的に移動させ、各段階で、該シリンダライナの長手方向軸線の周りの前記ベアリングレールの所定数の回転角度で前記シリンダライナの直径を測定し、摺動面の表面状態を目視検査することを特徴とする、内燃機関のシリンダライナの摺動面を検査する方法が開示されている(請求項11参照)。
特開2009−168502号公報 特開2010−285984号公報
特許文献1では、シリンダライナの摺動面を検査するために、シリンダヘッドを取り外してシリンダライナの上側を開口させるようになっている(特許文献1図1参照)。大型ディーゼルエンジンの場合、シリンダヘッドの取り外し・取り付けに多大な時間とコストを要するので、特許文献1の検査方法では、シリンダライナの摺動面の摩耗点検に多大な時間とコストを要する。
また、特許文献1では、シリンダ上部に装備されている排気弁を取り外し、その開口部(排気弁取付孔)からシリンダ内にシリンダ直径計測器の測長器を入れることが開示されている(特許文献1段落0039参照)。また、特許文献2では、吸気口、始動空気弁ボア及び/又は排気口を露出させ、検査装置を導入するようになっている。これらの検査方法でも、排気弁等を取り外し・取り付けする必要があるため、シリンダライナの摺動面の摩耗点検に時間とコストを要する。
また、燃料噴射弁を取り外して、その開口部からシリンダ内に検査装置を入れることも考えられる。この場合、前述の方法よりも取り外し・取り付けに要する時間とコストを低減することができる。しかし、開口部が小さいため、複雑な検査装置をシリンダ内に入れることができず、例えば、ファイバスコープを挿入してシリンダライナの摺動面を目視検査することとなる。このような、ファイバスコープによるシリンダライナ摺動面の目視検査では、作業員の経験による定性的な判断によるものとなるため、摩耗状態の定量的な判断は困難である。
そこで、本発明は、検査に要する時間・コストを抑えつつ、シリンダライナ摺動面の摩耗状態を定量的に評価することのできるシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法、検査治具および摩耗検査装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係るシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法は、ピストン往復動燃焼機関のピストンが摺動するシリンダライナの下部から粗さ計測手段を前記シリンダライナの内部に入れ、前記シリンダライナと前記ピストンとの摺動面の表面粗さを前記粗さ計測手段で計測することを特徴とする。
また、本発明に係るシリンダライナ摺動面の検査治具は、粗さ計測手段を保持するホルダと、第1軸体と、前記ホルダおよび前記第1軸体を接続する第2軸体と、前記第2軸体に配置され、シリンダライナの下端部と係止する係止手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るシリンダライナ摺動面の摩耗検査装置は、前記検査治具と、前記検査治具の前記ホルダに保持される粗さ計測手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、検査に要する時間・コストを抑えつつ、シリンダライナ摺動面の摩耗状態を定量的に評価することのできるシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法、検査治具および摩耗検査装置を提供することができる。
本実施形態に係る摩耗検査装置を用いてディーゼル機関のシリンダライナを検査する状態を示す構成模式図である。 シリンダライナにおけるピストンリングの摺動範囲を説明する断面模式図である。 本実施形態に係る摩耗検査装置の構成模式図である。 本実施形態に係る摩耗検査装置の検査治具の第1の計測器ホルダの周辺を拡大した部分拡大図である。 本実施形態に係る摩耗検査装置の検査治具の第2の計測器ホルダの周辺を拡大した部分拡大図である。 変形例に係る検査治具の斜視図である。 摩耗検査装置を用いたシリンダライナ摺動面の摩耗検査を説明する模式図である。 本実施形態に係る摩耗検査装置のシリンダライナ摩耗検査を示すフローチャートである。 表面粗さと運転時間との関係からメンテナンス時期を推定するグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
≪ディーゼル機関50≫
まず、本実施形態に係る摩耗検査装置10を用いて検査するディーゼル機関50の構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る摩耗検査装置10を用いてディーゼル機関50のシリンダライナ52を検査する状態を示す構成模式図である。
本実施形態に係る摩耗検査装置10を用いて検査するディーゼル機関(ピストン往復動燃焼機関)50は、例えば、非常用ディーゼル発電装置の発電用の定置式大型ディーゼルエンジンである。
なお、本実施形態に係る摩耗検査装置10を用いて検査するディーゼル機関50は、非常用ディーゼル発電装置の発電用の定置式大型ディーゼルエンジンであるものとして説明するが、これに限られるものではない。例えば、常用ディーゼル発電装置のディーゼル機関であってもよく、船舶や気動車に動力源として搭載されるディーゼル機関であってもよく、ディーゼル発電装置による発電またはパンタグラフ集電を電源として電動機で動力を発生するデュアルモード車(Dual-mode vehicle)のディーゼル機関であってもよい。
図1に示すように、ディーゼル機関50は、シリンダブロックを含むディーゼル機関本体51と、シリンダライナ52と、シリンダヘッド53と、シリンダヘッドカバー54と、ピストン55と、ピストンリング56と、燃料噴射弁57と、連接棒58と、クランクシャフト59と、点検口60と、を備えている。
シリンダライナ(シリンダスリーブ)52は、ディーゼル機関本体51のシリンダブロックに取り付けられている。シリンダヘッド53は、燃料噴射弁57が組み込まれており、シリンダライナ52の上部に固定される。そして、シリンダヘッド53の上部は、組み込まれた燃料噴射弁57を覆うようにシリンダヘッドカバー54が取り付けられている。なお、シリンダヘッド53には、吸気口、吸気弁、排気口、排気弁等が組み込まれているが、図示及び詳細な説明を省略する。
ピストン55は、クランクシャフト59の回転により、連接棒(コネクティングロッド、コンロッド)58を介して往復動する。ピストン55は、ピストンリング56を有しており、ピストン55が往復動することにより、ピストンリング56がシリンダライナ52の内面を摺動する。
ここで、シリンダライナ52の摺動面について、図2を用いて説明する。図2は、シリンダライナ52におけるピストンリング56の摺動範囲を説明する断面模式図であり、(a)はピストン55が下死点にある状態であり、(b)はピストン55が上死点にある状態である。なお、図2において、シリンダライナ52、ピストン55、ピストンリング56のみを図示し、それ以外のものは、省略して図示している。
図2(a)および図2(b)に示すように、ピストンリング56がシリンダライナ52の内面を摺動する摺動範囲S1は、ピストン55が下死点にある状態(図2(a)参照)のピストンリング56下端から、ピストン55が上死点にある状態(図2(b)参照)のピストンリング56上端までの範囲であり、この摺動範囲S1のシリンダライナ52の内面がシリンダライナ52の摺動面となる。
なお、図2(b)に示す摺動範囲S2は、ピストン55が下死点にある状態(図2(a)参照)のピストンリング56下端から、ピストン55が上死点にある状態(図2(b)参照)のピストン55下端までの範囲であり、後述するように、本実施形態に係る摩耗検査装置10を用いて検査するシリンダライナ52の摺動面の範囲である。
図1に戻り、ディーゼル機関50は、点検口60を備えている。点検口60は、連接棒58の外観を目視点検するために用いられている。また、例えばシリンダライナ52を交換する場合のようなディーゼル機関50の本格点検時において、点検口60は、治具(図示得ず)を内部に挿入して各種部品を取り外し・取り付けする(例えば、連接棒58をクランクシャフト59に取り外し・取り付けする)ために用いられる。なお、点検口60は、通常時は蓋体(図示せず)で覆われており、点検時に蓋体(図示せず)を取り外して点検口60を開口させることができるようになっている。このように、点検口60は、連接棒58の配置される空間と連通しており、即ち、シリンダライナ52の内部空間のうち、ピストン55よりも下側(クランクシャフト59側)の内部空間に連通するようになっている。
≪摩耗検査装置10≫
次に、本実施形態に係る摩耗検査装置10について、図1および図3から図6を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る摩耗検査装置10の構成模式図である。
図3に示すように、摩耗検査装置10は、粗さ計測器プローブ11と、粗さ計測器ケーブル12と、粗さ計測器13と、カメラ14と、カメラケーブル15と、カメラモニタ16を有するカメラユニット17と、計測器ホルダ23を有する検査治具20と、を備えている。
粗さ計測器プローブ11は、粗さ計測器ケーブル12を介して、粗さ計測器13と接続されている。粗さ計測器13は、接触式の表面粗さ計測器であって、粗さ計測器プローブ11のスタイラス(図示せず)を測定面(シリンダライナ52の摺動面)に接触させ、スタイラス(図示せず)を駆動することにより、測定面(シリンダライナ52の摺動面)の表面粗さRaを計測することができるようになっている。また、粗さ計測器プローブ11は、検査治具20の計測器ホルダ23に取り付けられている。
カメラ14は、カメラケーブル15を介して、カメラモニタ16を有するカメラユニット17と接続されている。カメラ14は、検査治具20の計測器ホルダ23の側面に取り付けられ、粗さ計測器プローブ11のスタイラス(図示せず)付近を撮影する。これにより、作業員は、カメラ14で撮影された粗さ計測器プローブ11のスタイラス(図示せず)付近の映像をカメラモニタ16で見ることにより、粗さ計測器プローブ11のスタイラス(図示せず)と測定面(シリンダライナ52の摺動面)との接触状態を確認することができる。
<検査治具20>
検査治具20は、第1軸体21と、第2軸体22と、計測器ホルダ23と、ストッパ24と、第1関節部25と、第2関節部26と、回転部27と、を備えている。
計測器ホルダ23は、前述したように、粗さ計測器プローブ11およびカメラ14を取り付けることができるようになっている。
ストッパ24は、第2軸体22に設けられており、第2軸体22の軸方向に移動させることができるともに、第2軸体22の周方向にも回転させることができるようになっている。また、ストッパ24は、第2軸体22の軸方向の任意の位置および第2軸体22の周方向の任意の角度で固定することができるようになっている。なお、ストッパ24は、図1に示すように、摩耗検査時にストッパ24をシリンダライナ52の端部に当接させることにより、シリンダライナ52の軸方向について、粗さ計測器プローブ11の測定位置を規定することができる。
第1軸体21と第2軸体22との間には、第1関節部25が設けられており、角度を調整することができるとともに、任意の角度で固定することができるようになっている。また、第2軸体22と計測器ホルダ23との間には、第2関節部26が設けられており、角度を調整することができるとともに、任意の角度で固定することができるようになっている。また、第2軸体22には、回転部27が設けられており、第2軸体22を中心軸として計測器ホルダ23を回転させることができるとともに、任意の角度で固定することができるようになっている。これにより、シリンダライナ52の据付角度に応じて計測器ホルダ23の角度を調整することができ、計測器ホルダ23に保持される粗さ計測器プローブ11を測定面と平行に配置することができる。
計測器ホルダ23について、図4および図5を用いて更に説明する。図4は、本実施形態に係る摩耗検査装置10の検査治具20の第1の計測器ホルダ23Aの周辺を拡大した部分拡大図である。図5は、本実施形態に係る摩耗検査装置10の検査治具20の第2の計測器ホルダ23Bの周辺を拡大した部分拡大図である。なお、図4および図5は、測定面(シリンダライナ52の摺動面)の側から見た図である。また、図4および図5において、粗さ計測器ケーブル12、カメラ14、カメラケーブル15は省略して図示している。
図4および図5に示すように、粗さ計測器プローブ11は、止めねじ(例えば、いもねじ)28で計測器ホルダ23(23A,23B)に取り付けられており、着脱することができるようになっている。なお、図示は省略するが、カメラ14(図3参照)も計測器ホルダ23(23A,23B)に着脱可能に取り付けられている。また、検査治具20の計測器ホルダ23(23A,23B)は、第2関節部26で取り外して交換することができるようになっている。
このように、摩耗検査装置10の検査治具20は、計測器ホルダ23を、図4に示す第1の計測器ホルダ23Aと、図5に示す第2の計測器ホルダ23Bとで、交換することができるようになっている。
図4に示す第1の計測器ホルダ23Aは、測定面(シリンダライナ52の摺動面)の側から見て、粗さ計測器プローブ11の位置が第2軸体22の軸線上からずれて配置されるように、オフセット部23aが設けられている。なお、第1の計測器ホルダ23Aは、点検口60(図1参照)の側を0°と定義した場合、シリンダライナ52の摺動面の0°および180°の表面粗さRaを計測する際に用いる計測器ホルダ23である。
一方、図5に示す第2の計測器ホルダ23Bは、オフセット部23a(図4参照)が設けられておらず、測定面(シリンダライナ52の摺動面)の側から見て、第2軸体22と粗さ計測器プローブ11とが直線上に配置されるようになっている。なお、第2の計測器ホルダ23Bは、点検口60(図1参照)の側を0°と定義した場合、シリンダライナ52の摺動面の90°および270°の表面粗さRaを計測する際に用いる計測器ホルダ23である。
<その他の検査治具20>
なお、検査治具20は、図3に示すものに限られるものではない。変形例に係る検査治具20について図6を用いて説明する。図6は、変形例に係る検査治具20の斜視図であり、(a)は第1の計測器ホルダ23A(図4参照)を取り付けた検査治具20に対応するものであり、(b)は第2の計測器ホルダ23B(図5参照)を取り付けた検査治具20に対応するものである。
検査対象のディーゼル機関50が定められている場合には、図6に示す検査治具20のように、第1関節部25(図3参照)、第2関節部26(図3参照)、回転部27(図3参照)が省略され、計測位置ごとに検査治具20が用意されていてもよい。
≪摩耗検査装置10を用いたシリンダライナ摺動面の摩耗検査≫
次に、摩耗検査装置10を用いたシリンダライナ摺動面の摩耗検査について図1および図7から図9を用いて説明する。図7は、摩耗検査装置10を用いたシリンダライナ摺動面の摩耗検査を説明する模式図であり、点検口60の側を0°と定義した場合、(a)は0°のシリンダライナ52の摺動面の表面粗さRaを計測する状態の図であり、(b)は90°のシリンダライナ52の摺動面の表面粗さRaを計測する状態の図であり、(c)は180°のシリンダライナ52の摺動面の表面粗さRaを計測する状態の図である。なお、図7では、ディーゼル機関50のシリンダライナ52、ピストン55、連接棒58、クランクシャフト59、点検口60、および、摩耗検査装置10の粗さ計測器プローブ11、検査治具20を図示し、それ以外のものは、省略して図示している。
まず、作業員は、蓋体(図示せず)を取り外して、点検口60(図1参照)を開口させる。次に、クランクシャフト59を回転させて、ピストン55を上死点(図2(b)参照)もしくは上死点付近まで移動させる。
次に、作業員は、点検口60から摩耗検査装置10を挿入して、シリンダライナ52の摺動面の摩耗検査を行う。即ち、作業員は、検査治具20を用いて、粗さ計測器プローブ11をピストン55よりも下側(クランクシャフト59側)のシリンダライナ52の内部空間に配置し、摺動範囲S2(図2(b)参照)のシリンダライナ52の摺動面の表面粗さRaを計測する。
この際、検査治具20のストッパ24をシリンダライナ52の端部に当接させることにより、シリンダライナ52の端部から粗さ計測器プローブ11のスタイラス(図示せず)の接触位置までの距離を規定することができるので、粗さ計測器プローブ11の計測位置を摺動範囲S2(図2(b)参照)に合わせることができる。
また、計測器ホルダ23に設けられたカメラ14により、粗さ計測器プローブ11のスタイラス(図示せず)と測定面(シリンダライナ52の摺動面)との接触状態を確認することができる。
ここで、図7に示すように、連接棒58のクランクシャフト59側は、大端部58aが形成されており、加えて、ピストン55が上死点(もしくはその付近)に配置されているため、シリンダライナ52の下側端部と連接棒58の大端部58aとが接近した状態となっている。このため、0°の付近では、検査治具20を挿入するためのスペースが狭くなっている。また、180°の付近では、連接棒58があるために、点検口60から直線的にアクセスすることはできない。
このため、図7(a)および図7(c)に示すように、0°または180°の付近の表面粗さRaを計測する場合には、オフセット部23aを有する第1の計測器ホルダ23A(図4、図6(a)参照)を用いて、連接棒58の側方側から検査治具20をシリンダライナ52の内部に挿入して、粗さ計測器プローブ11を測定位置に配置することができる。
また、図7(b)に示すように、90°または図示は省略するが270°の付近の表面粗さRaを計測する場合には、オフセット部23aのない第2の計測器ホルダ23B(図5、図6(b)参照)を用いて、連接棒58の側方側から検査治具20をシリンダライナ52の内部に挿入して、粗さ計測器プローブ11を測定位置に配置することができる。
<摩耗検査フロー>
このように、検査治具20を用いて、粗さ計測器プローブ11を検査位置に配置した後、摩耗検査を行う。図8は、本実施形態に係る摩耗検査装置10のシリンダライナ摩耗検査を示すフローチャートである。
ステップS101において、粗さ計測器13は、粗さ計測器プローブ11が配置された測定面(シリンダライナ52の摺動面)の表面粗さRaを計測する。
ステップS102において、粗さ計測器13は、ステップS101で計測した表面粗さRaが表面粗さ閾値Ra_min以上であるか否かを判定する(Ra≧Ra_min?)。表面粗さRaが表面粗さ閾値Ra_min以上である場合(S102・Yes)、粗さ計測器13の処理はステップS104に進む。一方、表面粗さRaが表面粗さ閾値Ra_min以上でない場合(S102・No)、粗さ計測器13の処理はステップS103に進む。なお、表面粗さ閾値Ra_minとは、シリンダライナ52が摩耗して、交換またはホーニング処理などの分解メンテナンスが必要と判定するための閾値である。
ステップS103において、粗さ計測器13は、ディーゼル機関50(シリンダライナ52)の分解メンテナンスが必要と判定し、その判定結果を表示部(図示せず)に表示して、作業者に報知する。
一方、ステップS104において、粗さ計測器13は、ディーゼル機関50(シリンダライナ52)を継続使用可能と判定し、その判定結果を表示部(図示せず)に表示して、作業者に報知する。そして、粗さ計測器13の処理はステップS105に進む。
ステップS105において、粗さ計測器13は、分解メンテナンス時期を評価する。粗さ計測器13は、過去に計測した表面粗さRaをディーゼル機関50の運転時間と対応付けて記憶している。粗さ計測器13は、図9に示すように、過去の計測結果(Ta、Tb)および今回の計測結果(Tc)に基づいて、運転時間に対する表面粗さRaの関数を推定し、表面粗さRaが表面粗さ閾値Ra_minとなる運転時間Tdを推定する。粗さ計測器13は、推定した運転時間Td(または、分解メンテナンスまでの残り運転時間Td−Tc、製品寿命)を表示部(図示せず)に表示して、作業者に報知する。
≪作用・効果≫
以上のように、本実施形態に係る摩耗検査装置10を用いたシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法によれば、シリンダライナ52の下側(点検口60)から粗さ計測器プローブ11をアクセスするので、吸気弁(図示せず)、排気弁(図示せず)、燃料噴射弁57等を有するシリンダヘッド53を取り外すことなく、検査することができる。これにより、検査時間・検査コストを低減することができる。
なお、シリンダライナ52の摺動面の摩耗状態は、シリンダライナ52の軸方向(上側、中段、下側)についての差異はみられなかった。このため、本実施形態のようにシリンダライナ52の摺動面の下側部分(摺動範囲S2)を代表として摩耗検査しても、摺動面の全体(摺動範囲S1)の摩耗状態を把握することができる。即ち、シリンダヘッド53を取り外し、ピストン55を下死点(もしくはその付近)まで移動させ、シリンダライナ52の摺動面(上側、中段)を検査する従来の検査方法と同等に、摺動面の摩耗状態を把握することができる。
また、本実施形態に係る摩耗検査装置10を用いたシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法によれば、シリンダヘッド53から燃料噴射弁57を取り外して、その開口部からファイバスコープをシリンダライナ52の内部(燃焼室)に挿入し、目視検査する場合と比較して、定量的な検査を行うことができる。また、定量的な検査を行うことができるため、ステップS105に示すように、分解メンテナンスの時期(運転時間Td)を推定することができる。また、推定された時期に基づいて、次回の定期点検時期を計画することも可能となる。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係る摩耗検査装置10は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
摩耗検査装置10は、粗さ計測器プローブ11の接触状態を監視するカメラ14を備えているものとして説明したが、これに限られるものではない。カメラ14(および、カメラケーブル15、カメラモニタ16)は、必須の構成ではなく、備えていなくてもよい。また、カメラ14(および、カメラケーブル15、カメラモニタ16)に変えて、計測器プローブ11と測定面との接触を検知する接触センサ、感圧センサ、押し込みスイッチ等を用いてもよい。
また、摩耗検査装置10は、粗さ計測器プローブ11を測定位置(摺動範囲S2)に配置できればよく、検査治具20を備えていなくてもよい。なお、作業員が粗さ計測器プローブ11を手に持って、点検口60から測定位置(摺動範囲S2)に粗さ計測器プローブ11を配置する場合には、耐油性の手袋等を装着して、潤滑油が皮膚に付着しないようにするのが好ましい。
10 摩耗検査装置
11 粗さ計測器プローブ(粗さ計測手段)
12 粗さ計測器ケーブル
13 粗さ計測器
14 カメラ(接触状態検出手段)
15 カメラケーブル
16 カメラモニタ
17 カメラユニット
20 検査治具
21 第1軸体
22 第2軸体
23 計測器ホルダ
23a オフセット部
23A 第1の計測器ホルダ
23B 第2の計測器ホルダ
24 ストッパ(係止手段)
25 第1関節部
26 第2関節部
27 回転部
28 止めねじ
50 ディーゼル機関(ピストン往復動燃焼機関)
51 ディーゼル機関本体
52 シリンダライナ
53 シリンダヘッド
54 シリンダヘッドカバー
55 ピストン
56 ピストンリング
57 燃料噴射弁
58 連接棒
58a 大端部
59 クランクシャフト
60 点検口
S1 摺動範囲
S2 摺動範囲

Claims (12)

  1. ピストン往復動燃焼機関のピストンが摺動するシリンダライナの下部から粗さ計測手段を前記シリンダライナの内部に入れ、
    前記シリンダライナと前記ピストンとの摺動面の表面粗さを前記粗さ計測手段で計測する
    ことを特徴とするシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法。
  2. 前記粗さ計測手段は、
    前記ピストン往復動燃焼機関の連接棒を点検する点検口からシリンダライナの下部に入れる
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法。
  3. 前記ピストンを上死点またはその付近に配置した状態で、前記シリンダライナと前記ピストンとの摺動面の表面粗さを前記粗さ計測手段で計測する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法。
  4. 前記粗さ計測手段で計測した前記摺動面の表面粗さと、前記ピストン往復動燃焼機関の運転時間と、に基づいて、前記シリンダライナの製品寿命を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダライナ摺動面の摩耗検査方法。
  5. 粗さ計測手段を保持するホルダと、
    第1軸体と、
    前記ホルダおよび前記第1軸体を接続する第2軸体と、
    前記第2軸体に配置され、シリンダライナの下端部と係止する係止手段と、を備える
    ことを特徴とするシリンダライナ摺動面の検査治具。
  6. 前記ホルダは、
    該ホルダに保持される前記粗さ計測手段の測定面の側から見て、前記粗さ計測手段の位置が前記第2軸体の軸線上からずれて配置されるように、前記粗さ計測手段を保持する
    ことを特徴とする請求項5に記載のシリンダライナ摺動面の検査治具。
  7. 前記ホルダは、
    該ホルダに保持される前記粗さ計測手段の測定面の側から見て、前記粗さ計測手段の位置が前記第2軸体の軸線上に配置されるように、前記粗さ計測手段を保持する
    ことを特徴とする請求項5に記載のシリンダライナ摺動面の検査治具。
  8. 前記第2軸体は、
    前記ホルダに保持される前記粗さ計測手段の測定面の側から見て、前記粗さ計測手段の位置が前記第2軸体の軸線上からずれて配置されるように、前記粗さ計測手段を保持する第1のホルダと、
    前記ホルダに保持される前記粗さ計測手段の測定面の側から見て、前記粗さ計測手段の位置が前記第2軸体の軸線上に配置されるように、前記粗さ計測手段を保持する第2のホルダと、
    を交換して取り付けることができるように構成される
    ことを特徴とする請求項5に記載のシリンダライナ摺動面の検査治具。
  9. 前記第1軸体と前記第2軸体との角度を調整し、固定することができる第1関節部と、
    前記第2軸体と前記ホルダとの角度を調整し、固定することができる第2関節部と、
    前記第2軸体を中心軸として前記ホルダを回転し、固定することができる回転部と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項8に記載のシリンダライナ摺動面の検査治具。
  10. 請求項5乃至請求項9のいずれか1項に記載のシリンダライナ摺動面の検査治具と、
    前記検査治具の前記ホルダに保持される粗さ計測手段と、を備える
    ことを特徴とするシリンダライナ摺動面の摩耗検査装置。
  11. 前記粗さ計測手段と、表面粗さの測定面との接触状態を検出する接触状態検出手段と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項10に記載のシリンダライナ摺動面の摩耗検査装置。
  12. 前記接触状態検出手段は、
    前記ホルダに設けられたカメラである
    ことを特徴とする請求項11に記載のシリンダライナ摺動面の摩耗検査装置。
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