JP2015015792A - 保護継電器および保護継電器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤収納を防止でき、かつ製造コストを抑制できる保護継電器およびその製造方法を提供する。【解決手段】保護継電器は、開口部1aを有するケース1と、開口部1aからケース1に挿抜可能なユニット2と、第1および第2の凸部材3、4とを備えている。ケース1およびユニット2のいずれか一方は、第1および第2の凸部材3、4の各々と嵌合可能な第1および第2の凹部5、6を含んでいる。第2の凸部材4は、ユニット1が開口部1aから抜かれた状態で第2の凹部6に挿入されている。第1の凸部材3は、ケース1およびユニット2のいずれか他方に取り付けられており、かつユニット2が開口部1aに挿入されることで第1の凹部5に挿入可能に構成されている。【選択図】図4
Description
本発明は保護継電器および保護継電器の製造方法に関し、特に、ケースと、ケースに挿抜可能なユニットとを備えた保護継電器およびその製造方法に関するものである。
保護継電器には、電子機器等が実装されたユニットと、このユニットを収納するケースとで構成されているものがある。上記構成の保護継電器はリレー盤にケースが固定されることでリレー盤に取り付けられる。ケースはリレー盤からの外部入力を印加するための端子台を有しており、この端子台に配線が接続されている。ユニットは端子台と接続するためのコネクタを有しており、このコネクタは端子台と着脱可能に構成されている。したがって、上記構成の保護継電器では、検査時等において保護継電器のケースに接続された配線を外すことなくリレー盤に取り付けられたケースからユニットを引き抜いて、ユニットを検査することが可能である。
保護継電器の検査においては、機種の異なる複数台の保護継電器を同時に検査する場合がある。また複数台の保護継電器のケースおよびユニットは同一の外形寸法を有していることがある。そのため、検査終了後に別機種のケースに別機種のユニットが誤収納されるおそれがある。機種の異なる保護継電器では内部回路、容量およびリレー盤からの外部入力条件などが互いに異なっており、別機種のケースに別機種のユニットが誤収納されると、ユニットの内部回路が故障するおそれがある。
したがって、上記の誤収納を防止することが求められる。たとえば、実開昭62−188911号公報(特許文献1)には誤装着防止機構を備えたコントロールセンタが開示されている。この誤装着防止機構は、単位装置の背面側と単位室の壁面とのいずれか一方に凸条部材を有し、残りの他方に凸条部材に嵌合しうる凹所とを有している。この誤装着防止装置によって単位装置をそれと対応しない単位室に装填できないようにしている。
しかしながら、上記公報に開示されたコントロールセンタでは、複数の単位装置および単位室が同一の外形寸法を有していても、それぞれの単位装置および単位室毎に予め異なる凸条部材と凹所とが形成されているため、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、誤収納を防止でき、かつ製造コストを抑制できる保護継電器およびその製造方法を提供することである。
本発明の保護継電器は、開口部を有するケースと、開口部からケースに挿抜可能なユニットと、第1および第2の凸部材とを備えている。ケースおよびユニットのいずれか一方は、第1および第2の凸部材の各々と嵌合可能な第1および第2の凹部を含んでいる。第2の凸部材は、ユニットが開口部から抜かれた状態で第2の凹部に挿入されている。第1の凸部材は、ケースおよびユニットのいずれか他方に取り付けられており、かつユニットが開口部に挿入されることで第1の凹部に挿入可能に構成されている。
本発明の保護継電器によれば、第2の凸部材はユニットが開口部から抜かれた状態で第2の凹部に挿入されている。このため、第2の凹部に第1の凸部材は挿入されることがない。これにより、ケースへのユニットの誤収容を防止できる。また、第1および第2の凹部からなる複数の凹部のいずれかに第1および第2の凸部材からなる複数の凸部材のいずれかを挿入することができるので、第1および第2の凹部の外形寸法を共通化することができ、第1および第2の凸部材の外形寸法を共通化することができる。このため、保護継電器の製造コストを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
最初に、本発明の実施の形態1における保護継電器の構成について説明する。
(実施の形態1)
最初に、本発明の実施の形態1における保護継電器の構成について説明する。
図1を参照して、本実施の形態では3つの保護継電器がそれぞれリレー盤100に取り付けられている。3つの保護継電器は互に異なる機種の保護継電器である。3つの保護継電器はそれぞれケース1と、ユニット2と、第1の凸部材3と、第2の凸部材4とを主に有している。各ケース1はユニット2を保護するためのものであり、かつ保護継電器を取り付け対象物に取り付けるためのものである。各ケース1は開口部1aを有しており、開口部1aからユニット2を受け入れ可能に構成されている。各ユニット2は開口部1aからケース1の内周面に沿ってケース1に挿入されている。各ユニット2には電子機器等が実装されている。
各ケース1は第1の凹部5および第2の凹部6を有している。第1の凹部5および第2の凹部6はケース1の上部に間隔をあけて配置されている。第1の凹部5には第1の凸部材3が挿入されている。第2の凹部6には第2の凸部材4が挿入されている。3つの保護継電器ではそれぞれの第1の凸部材3および第2の凸部材4の配置が互いに異なっている。なお、リレー盤100はスイッチ101および計器102を有している。
図2および図3を参照して、保護継電器がリレー盤100に取り付けられた状態についてさらに詳しく説明する。なお、図2および図3では、見やすくするため、1つの保護継電器の断面が示されており、その他の保護継電器およびリレー盤の部品等は図示されていない。保護継電器のケース1はリレー盤100の側面部にたとえばねじによって固定されている。ケース1がリレー盤100に固定された状態でケース1の開口部1aはリレー盤100の外側に向かって開口している。ケース1は開口部1aに連通する内部空間ISを有している。内部空間ISはユニット2を受け入れ可能に形成されている。ケース1はリレー盤100からの外部入力を印加するための端子台10をケース1の底部に有している。端子台10はリレー盤100に配線103によって電気的に接続されている。
ユニット2は開口部1aからケース1に挿抜可能に構成されている。ユニット2がケース1に取り付けられた状態では、ユニット2はケース1の開口部1aから内部空間ISに挿入されている。ユニット2はユニット2の先端に端子台10と接続するためのコネクタ20を有している。ケース1にユニット2が挿入された状態でコネクタ20は端子台10に電気的に接続されている。これにより、ユニット2はリレー盤100に電気的に接続されている。また、ケース1にユニット2が挿入された状態で、ユニット2に取り付けられた第1の凸部材3が第1の凹部5に挿入されている。
図4を参照して、本実施の形態の保護継電器の構成について、さらに詳しく説明する。ケース1は第1の凹部5および複数の第2の凹部6を有している。第1の凹部5および第2の凹部6は第1の凸部材3および第2の凸部材4の各々と嵌合可能に構成されている。1つの第1の凹部5は開口部1aに連通するようにケース1の上部に設けられている。3つの第2の凹部6も開口部1aに連通するようにケース1の上部に設けられている。
第1の凹部5および第2の凹部6はユニット2がケース1に挿抜される方向Dに延在している。1つの第1の凹部5および3つの第2の凹部6は、ユニット2がケース1に挿抜される方向Dと直交する方向に互いに間隔をあけて配置されている。第1の凹部5および第2の凹部6はそれぞれ同一形状に形成されている。
3つの第2の凹部6にはそれぞれ第2の凸部材4が挿入されている。3つの第2の凸部材4はそれぞれユニット2がケース1の開口部1aから抜かれた状態で第2の凹部6に挿入されている。第1の凸部材3および第2の凸部材4は直方体形状を有している。第1の凸部材3および第2の凸部材4はユニット2がケース1に挿抜される方向Dに延在している。
第1の凸部材3は、ユニット2に取り付けられている。第1の凸部材3はユニット2の上面に沿って配置されている。第1の凸部材3はユニット2が開口部1aに挿入されることで第1の凹部5に挿入可能に構成されている。第1の凸部材3および第2の凸部材4はそれぞれ同一形状に形成されている。
次に、本実施の形態の保護継電器の製造方法について説明する。
図5および図6を参照して、第1の凸部材3および複数の第2の凸部材4が準備される。また、ケース1に第1の凸部材3および第2の凸部材4の各々と嵌合可能な第1の凹部5および複数の第2の凹部6が形成される。図5に示すように、ケース1の上面に第1の凸部材3が取り付けられる。また、図6に示すように、3つの第2の凹部6にそれぞれ第2の凸部材4が挿入される。
図5および図6を参照して、第1の凸部材3および複数の第2の凸部材4が準備される。また、ケース1に第1の凸部材3および第2の凸部材4の各々と嵌合可能な第1の凹部5および複数の第2の凹部6が形成される。図5に示すように、ケース1の上面に第1の凸部材3が取り付けられる。また、図6に示すように、3つの第2の凹部6にそれぞれ第2の凸部材4が挿入される。
再び図4を参照して、第2の凹部6に第2の凸部材4が挿入され、かつ第1の凸部材3がユニット2に取り付けられた状態で、開口部1aからユニット2を挿入することにより、第1の凹部5に第1の凸部材3が挿入される。このように、ケース1にユニット2が収納されることで保護継電器が製造される。この際、第2の凹部に第1の凸部材は挿入されることがないため、ケース1へのユニット2の誤収容を防止できる。また、第1の凹部5および第2の凹部6の外形寸法が共通化され、第1の凸部材3および第2の凸部材4の外形寸法が共通化されることで、凹部と凸部材との組合せを選択することができる。
次に、本実施の形態の作用効果について比較例と対比して説明する。
図7を参照して、比較例の保護継電器では、ケース1の開口部1aから内部空間ISにユニット2が挿入される。複数の保護継電器を同時に検査する場合、複数の保護継電器のユニット2が同一の外形寸法を有しているなどの理由によって別機種のユニット2を区別し難いことがある。この際、別機種のユニット2が別機種のケース1に誤収納されるおそれがある。このように、別機種のユニット2が別機種のケース1に誤収納されると、ユニット2の内部回路が故障することで、保護継電器が故障するおそれがある。
図7を参照して、比較例の保護継電器では、ケース1の開口部1aから内部空間ISにユニット2が挿入される。複数の保護継電器を同時に検査する場合、複数の保護継電器のユニット2が同一の外形寸法を有しているなどの理由によって別機種のユニット2を区別し難いことがある。この際、別機種のユニット2が別機種のケース1に誤収納されるおそれがある。このように、別機種のユニット2が別機種のケース1に誤収納されると、ユニット2の内部回路が故障することで、保護継電器が故障するおそれがある。
これに対して、本実施の形態の保護継電器によれば、第2の凸部材4はユニット2が開口部1aから抜かれた状態でケース1の第2の凹部6に挿入されている。このため、ケースの第2の凹部6にユニット2に取り付けられた第1の凸部材3は挿入されることがない。このため、複数の保護継電器を同時に検査する場合でも別機種のケース1への別機種のユニット2の誤収容を防止できる。
また、第1の凹部5および第2の凹部6からなる複数の凹部のいずれかに第1の凸部材3および第2の凸部材4からなる複数の凸部材のいずれかを挿入することができるので、ケース1の第1および第2の凹部5、6の外形寸法を共通化することができ、第1および第2の凸部材3、4の外形寸法を共通化することができる。このため、保護継電器の製造コストを抑制できる。
また、本実施の形態の保護継電器では、第1の凸部材3および第1の凹部5は、ユニット2がケース1に挿抜される方向Dに延在している。このため、ユニット2がケース1に挿抜される際に、第1の凸部材3および第1の凹部5をガイドとして使用することができ、ケース1にユニット2を容易に挿抜することができる。
また、本実施の形態の保護継電器では、第1の凹部5は開口部1aに連通するようにケース1に設けられている。したがって、開口部1aにユニット2を挿入する際に、第1の凹部5が見やすいため、第1の凹部5に第1の凸部材3を容易に挿入することができる。
また、本実施の形態の保護継電器では、第1および第2の凸部材3、4はそれぞれ同一形状に形成されている。このため、第1の凸部材3および第2の凸部材4を共用化することができるため、第1の凸部材3および第2の凸部材4の製造コストを抑制できる。
本実施の形態の保護継電器の製造方法によれば、ケース1の第2の凹部6に第2の凸部材4が挿入され、かつ第1の凸部材3がユニット2に取り付けられた状態で、開口部1aからユニット2を挿入することにより、第1の凹部5に第1の凸部材3が挿入される。このため、ケース1の第2の凹部6にユニット2に取り付けられた第1の凸部材3は挿入されることがない。このため、ケース1へのユニット2の誤収容を防止できる。また、第1の凹部5および第2の凹部6からなる複数の凹部のいずれかに第1の凸部材3および第2の凸部材4からなる複数の凸部材のいずれかを挿入することができるので、ケース1およびユニット2の第1および第2の凹部5、6の外形寸法を共通にすることができ、第1および第2の凸部材3、4の外形寸法を共通にすることができる。このため、保護継電器の製造コストを抑制できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1と比較して、第1および第2の凸部材ならびに第1および第2の凹部の形状が主に異なっている。なお、実施の形態1と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。このことは以下の実施の形態について同様である。
本発明の実施の形態2は、実施の形態1と比較して、第1および第2の凸部材ならびに第1および第2の凹部の形状が主に異なっている。なお、実施の形態1と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。このことは以下の実施の形態について同様である。
図8〜図10を参照して、本実施の形態では、第1の凸部材3および第2の凸部材4は短手方向の断面が台形状となるように形成されている。第1の凸部材3および第2の凸部材4は、ユニット2がケース1に挿抜される方向Dに直交する断面の面積が開口部1aから離れる方向に向かって大きくなるように形成されている。
また、第1の凹部5および第2の凹部6は、短手方向の断面が台形状となるように形成されている。第1の凹部5および第2の凹部6は、ユニット2がケース1に挿抜される方向Dに直交する断面の面積が開口部1aから離れる方向に向かって大きくなるように形成されている。つまり、第1の凹部5および第2の凹部6は、第1の凸部材3および第2の凸部材4にそれぞれ対応して、開口部1aから上方に向かって開口幅が大きくなるように形成されている。
第2の凸部材4が第2の凹部6にユニット2がケース1に挿抜される方向Dに挿入されることで第2の凸部材4は第2の凹部6に取り付けられる。また、第1の凸部材3はユニット2の上面にねじ30で固定されている。第1の凸部材3がユニット2の上面に固定された状態で、第1の凸部材3が第1の凹部5にユニット2がケース1に挿抜される方向に挿入される。
本実施の形態の保護継電器では、第2の凸部材4と第2の凹部6とがユニット2がケース1に挿抜される方向Dに直交する断面の面積が開口部1aから離れる方向に向かって大きくなるように形成されている。このため、ねじなどを用いなくても第2の凸部材4を第2の凹部6に挿入することで第2の凸部材4を第2の凹部6に固定することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、実施の形態2と比較して、第1の凸部材およびユニットの形状が主に異なっている。
本発明の実施の形態3は、実施の形態2と比較して、第1の凸部材およびユニットの形状が主に異なっている。
図11を参照して、本実施の形態では、第1の凸部材3はユニット2に着脱可能に取り付けられている。つまり、第1の凸部材3は接着剤などによってユニット2に固定されていない。
第1の凸部材3は、本体部3aと、本体部3aよりも断面積の小さい根元部3bとを有している。根元部3bは本体部3aから突出するように形成されている。本体部3aおよび根元部3bはユニット2がケース1に挿抜される方向Dに延在している。ユニット2は溝部Tを有している。溝部Tは根元部3bと嵌合可能に構成されている。溝部Tはユニット2の上面に形成されている。溝部Tはユニット2がケース1に挿抜される方向Dに延在している。
図12を参照して、根元部3bは本体部3aから突出する方向の後端部から中央部に向かって断面積が大きくなり、この中央部から先端部に向かって断面積が小さくなるように形成されている。そして、この中央部では根元部3bの幅は溝部Tの幅よりも若干大きくなるように形成されている。
図13を参照して、根元部3bが溝部Tに嵌めこまれる。このように、根元部3bを溝部Tに嵌め込むことによって第1の凸部材3はユニット2に取り付けられている。この状態では、根元部3bは根元部3bの後端部で溝部Tと嵌合しているため、根元部3bの中央部によって溝部Tから根元部3bが抜けることが抑制される。このため、第1の凸部材3のユニット2からの脱落を抑制できる。
本実施の形態の保護継電器では、第1の凸部材3はユニット2に着脱可能に取り付けられている。このため、第1の凸部材3の位置を変更することができる。
また、本実施の形態の保護継電器では、根元部3bを溝部Tに嵌め込むことによって第1の凸部材3はユニット2に取り付けられている。これにより、ねじが用いられる場合よりも第1の凸部材3をユニット2に容易に取り付けることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、実施の形態1と比較して、第1および第2の凸部材ならびに第1および第2の凹部の配置が主に異なっている。
本発明の実施の形態4は、実施の形態1と比較して、第1および第2の凸部材ならびに第1および第2の凹部の配置が主に異なっている。
図14を参照して、本実施の形態では、ケース1の開口部1aを規定する四辺のそれぞれの中央に凹部が形成されている。また、図14に示す状態ではユニット2に第1の凸部材3は取り付けられていない。この基本構成のケース1およびユニット2に第1の凸部材3および第2の凸部材4が取り付けられることによって機種毎に保護継電器が製造される。
図15を参照して、本実施の形態の保護継電器の第1の機種では、ケース1の開口部1aの右片、左辺、下辺にそれぞれ第1の凹部5が設けられており、開口部1aの上辺に第2の凹部6が設けられている。ユニット2の右片、左辺、下辺にそれぞれ第1の凸部材3が取り付けられている。また、ケース1の第2の凹部6に第2の凸部材4が挿入されている。図16を参照して、ユニット2に取り付けられた各第1の凸部材3はケース1の各第1の凹部5にそれぞれ挿入される。
図17を参照して、本実施の形態の保護継電器の第2の機種では、ケース1の開口部1aの右片、左辺、上辺にそれぞれ第1の凹部5が設けられており、開口部1aの下辺に第2の凹部6が設けられている。ユニット2の右片、左辺、上辺にそれぞれ第1の凸部材3が取り付けられている。第1の機種と同様に、各第1の凸部材3は各第1の凹部5にそれぞれ挿入され、第2の凹部6に第2の凸部材4が挿入される。
図18を参照して、本実施の形態の保護継電器の第3の機種では、ケース1の開口部1aの右片、上辺、下辺にそれぞれ第1の凹部5が設けられており、開口部1aの左辺に第2の凹部6が設けられている。ユニット2の右片、上辺、下辺にそれぞれ第1の凸部材3が取り付けられている。第1の機種と同様に、各第1の凸部材3は各第1の凹部5にそれぞれ挿入され、第2の凹部6に第2の凸部材4が挿入される。
図19を参照して、本実施の形態の保護継電器の第4の機種では、ケース1の開口部1aの左片、上辺、下辺にそれぞれ第1の凹部5が設けられており、開口部1aの右辺に第2の凹部6が設けられている。ユニット2の左片、上辺、下辺にそれぞれ第1の凸部材3が取り付けられている。第1の機種と同様に、各第1の凸部材3は各第1の凹部5にそれぞれ挿入され、第2の凹部6に第2の凸部材4が挿入される。
図14〜図19に示すように、基本構成は第1〜第4の機種で共通である。この基本構成のケース1およびユニット2に第1の凸部材3および第2の凸部材4が異なる組合せで取り付けられることで、第1〜第4の機種をそれぞれ製造することができる。基本構成は第1〜第4の機種で共通であるため、保護継電器の製造コストを抑制できる。
(実施の形態5)
実施の形態1〜4では、ケースに第1および第2の凹部が設けられており、ユニットに第1の凸部材が取り付けられているが、ユニットに第1および第2の凹部が設けられており、ケースに第1の凸部材が取り付けられていてもよい。
実施の形態1〜4では、ケースに第1および第2の凹部が設けられており、ユニットに第1の凸部材が取り付けられているが、ユニットに第1および第2の凹部が設けられており、ケースに第1の凸部材が取り付けられていてもよい。
図20を参照して、本実施の形態では、ユニット2の上辺に2つの凹部が設けられている。また、図20に示す状態ではケース1に第1の凸部材3は取り付けられていない。この基本構成のケース1およびユニット2に第1の凸部材3および第2の凸部材4が取り付けられることによって機種毎に保護継電器が製造される。
図21を参照して、本実施の形態の保護継電器の第1の機種では、第1の凸部材3は内部空間ISに突き出すようにケース1に設けられている。ユニット2の上辺の右側に第1の凹部5が設けられており、左側に第2の凹部6が設けられている。ケース1の開口部1aを規定する上片の右側に第1の凹部5に対応して第1の凸部材3が取り付けられている。ユニット2の第2の凹部6に第2の凸部材4が挿入されている。
図22を参照して、本実施の形態の保護継電器の第2の機種では、ユニット2の上辺の左側に第1の凹部5が設けられており、右側に第2の凹部6が設けられている。ケース1の開口部1aを規定する上片の左側に第1の凹部5に対応して第1の凸部材3が取り付けられている。ユニット2の第2の凹部6に第2の凸部材4が挿入されている。
このように、ユニット2に第1の凹部5および第2の凹部6が設けられており、ケース1に第1の凸部材3が取り付けられていても誤収納を防止でき、かつ製造コストを抑制できる。すなわち、本実施の形態においては、ケース1およびユニット2のいずれか一方が第1の凹部5および第2の凹部6を有しており、ケース1およびユニット2のいずれか他方に第1の凸部材3が取り付けられていればよい。
また、本実施の形態の保護継電器では、第1の凸部材3は内部空間ISに突き出すようにケース1に設けられている。したがって、開口部1aにユニット2を挿入する際に、第1の凸部材3が見やすいため、第1の凹部5に第1の凸部材3を容易に挿入することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ケース、1a 開口部、2 ユニット、3 第1の凸部材、4 第2の凸部材、3a 本体部、3b 根元部、5 第1の凹部、6 第2の凹部、10 端子台、20 コネクタ、30 ねじ、100 リレー盤、101 スイッチ、102 計器、103 配線、IS 内部空間、T 溝部。
Claims (9)
- 開口部を有するケースと、
前記開口部から前記ケースに挿抜可能なユニットと、
前記第1および第2の凸部材とを備え、
前記ケースおよび前記ユニットのいずれか一方は、前記第1および第2の凸部材の各々と嵌合可能な第1および第2の凹部を含み、
前記第2の凸部材は、前記ユニットが前記開口部から抜かれた状態で前記第2の凹部に挿入されており、
前記第1の凸部材は、前記ケースおよび前記ユニットのいずれか他方に取り付けられており、かつ前記ユニットが前記開口部に挿入されることで前記第1の凹部に挿入可能に構成されている、保護継電器。 - 前記第1の凸部材および前記第1の凹部は、前記ユニットが前記ケースに挿抜される方向に延在している、請求項1に記載の保護継電器。
- 前記第1の凹部は前記開口部に連通するように前記ケースに設けられている、請求項2に記載の保護継電器。
- 前記ケースは前記開口部に連通する内部空間を含み、
前記第1の凸部材は前記内部空間に突き出すように前記ケースに設けられている、請求項2に記載の保護継電器。 - 前記第2の凹部は、前記ユニットが前記ケースに挿抜される方向に直交する断面の面積が前記開口部から離れる方向に向かって大きくなるように形成されており、
前記第2の凸部材は、前記ユニットが前記ケースに挿抜される方向に直交する断面の面積が前記開口部から離れる方向に向かって大きくなるように形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の保護継電器。 - 前記第1の凸部材は、前記ケースおよび前記ユニットのいずれか他方に着脱可能に取り付けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の保護継電器。
- 前記第1の凸部材は、前記本体部と、前記本体部よりも断面積の小さい根元部とを含み、
前記ケースおよび前記ユニットのいずれか他方は溝部を含み、
前記根元部を前記溝部に嵌め込むことによって前記第1の凸部材は前記ケースおよび前記ユニットのいずれか他方に取り付けられている、請求項6に記載の保護継電器。 - 前記第1および第2の凸部材はそれぞれ同一形状に形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の保護継電器。
- 開口部を有するケースに前記開口部からユニットを挿入する保護継電器の製造方法であって、
第1および第2の凸部材が準備される工程と、
前記ケースおよび前記ユニットのいずれか一方の部材に、前記第1および第2の凸部材の各々と嵌合可能な第1および第2の凹部が形成される工程と、
前記ケースおよび前記ユニットのいずれか他方の部材に前記第1の凸部材が取り付けられる工程と、
前記第2の凹部に前記第2の凸部材が挿入される工程と、
前記第2の凹部に前記第2の凸部材が挿入され、かつ前記第1の凸部材が前記他方の部材に取り付けられた状態で、前記開口部から前記ユニットを挿入することにより、前記第1の凹部に前記第1の凸部材が挿入される工程とを備えた、保護継電器の製造方法。
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JP (1) | JP2015015792A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 2013-07-03 JP JP2013139792A patent/JP2015015792A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10483063B1 (en) * | 2018-06-12 | 2019-11-19 | Lsis Co., Ltd. | Protective relay with easy withdrawal |
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