JP2015015640A - 通信システム、プロトコル処理計算機、及び通信方法 - Google Patents

通信システム、プロトコル処理計算機、及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、プロトコル処理サーバの処理負荷を軽減し、データ転送装置が構成する通信網の大規模化に対応することができる通信システムを提供することである。
【解決手段】データ転送装置を構成要素とする第1通信網と、ルータを構成要素とする第2通信網とを接続する通信システムにおいて、第1通信網は、ネットワーク制御計算機の集中制御によって構築され、第2通信網は、ルータのIP層のプロトコルを用いて自律分散制御によって構築され、データ転送装置は、ルータから送信されたプロトコルデータをいずれかのプロトコル処理計算機に転送し、プロトコル処理計算機は、プロトコルデータを受信した場合、受信したプロトコルデータにIP層のプロトコル処理を実行し、プロトコルデータを自身に転送するデータ転送装置を管理することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

データ転送装置を構成要素とする第1通信網と、ルータを構成要素とする第2通信網とを接続する通信システムに関する。
ITネットワークを構成する通信装置として、ルータ及びトランスポート装置が知られている。
ルータは、IETF(Internet Engineering Task Force)で規定されるOSPF(Open Shortest Path First)又はBGP(Border Gateway Protocol)などの様々なIP(Internet Protocol)層のプロトコルを用いて通信装置間で自律分散的に通信網を制御する通信装置である(例えば非特許文献1及び2参照)。
トランスポート装置は、データを転送するデータ転送装置及びネットワーク制御サーバによって構成され、ネットワーク制御サーバが集中的に複数のデータ転送装置を制御することによって、通信網を制御する通信装置である。
J. Moy、"IETF RFC 2328 OSPF Version 2"、[online]、1998年4月、インターネット<http://www.ietf.org/rfc/rfc2328.txt> Y. Rekhter 他、"IETF RFC 4271 A Border Gateway Protocol 4 (BGP-4)"、[online]、2006年1月、インターネット<http://www.ietf.org/rfc/rfc4271.txt>
ルータが通信網を制御するために利用するIP層のプロトコルに関する処理を、プロトコル処理サーバが実行し、実行結果をネットワーク制御システムに通知することによって、ルータの自律分散的制御による通信網とトランスポート装置の集中的制御による通信網とを接続することが可能である。
ルータによって構成される通信網とトランスポート装置によって構成される通信網とが、プロトコル処理サーバを用いて接続される場合、プロトコル処理サーバは、複数のルータが送信するIP層のプロトコル処理を集中的に実行する。
データ転送装置が構成する通信網の規模が大きくなり、トランスポート装置に接続するルータの数が増加すると、ルータ間で通信されるIP層のプロトコル処理が必要なプロトコルパケットが増加し、プロトコル処理サーバの処理負荷が増加する。
本発明の目的は、プロトコル処理サーバの処理負荷を軽減し、データ転送装置が構成する通信網の大規模化に対応することができる通信システムを提供することである。
本発明の代表的な一例を示せば、データ転送装置を構成要素とする第1通信網と、ルータを構成要素とする第2通信網とを接続する通信システムにおいて、前記通信システムは、前記データ転送装置、前記ルータ、複数のプロトコル処理計算機、及びネットワーク制御計算機を備え、前記第1通信網は、前記ネットワーク制御計算機の集中制御によって構築され、前記第2通信網は、前記ルータのIP層のプロトコルを用いて自律分散制御によって構築され、前記ルータは、IPのプロトコル処理が必要となるプロトコルデータを前記データ転送装置に送信し、前記データ転送装置は、前記ルータから送信されたプロトコルデータをいずれかの前記プロトコル処理計算機に転送し、前記プロトコル処理計算機は、前記プロトコルデータを受信した場合、前記受信したプロトコルデータに前記IP層のプロトコル処理を実行し、前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置が有するインタフェースの識別情報を保持することによって、前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置を管理することを特徴とする。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡潔に説明すれば、下記の通りである。すなわち、プロトコル処理サーバの処理負荷を軽減し、データ転送装置が構成する通信網の大規模化に対応することができる通信システムを提供できる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1の通信システムの説明図である。 本発明の実施例1の第1通信網の説明図である。 本発明の実施例1のルータのブロック図である。 本発明の実施例1のデータ転送装置のブロック図である。 本発明の実施例1のプロトコル処理サーバの説明図である。 本発明の実施例1の仮想インタフェース管理テーブルの説明図である。 本発明の実施例1の近隣広告処理及び経路情報通知処理のシーケンス図である。 本発明の実施例1の仮想内部ルータの近隣広告処理のフローチャートである。 本発明の実施例1の経路情報通知処理のフローチャートである。 本発明の実施例1の使用するルーティングプロトコルがOSPFである場合の、近隣広告及び経路情報通知の例を示す図である。 本発明の実施例1の使用するルーティングプロトコルがBGPである場合の、近隣広告及び経路情報通知の例を示す図である。 本発明の実施例2のプロトコル処理サーバの説明図である。 本発明の実施例2の仮想インタフェース管理テーブルの説明図である。 本発明の実施例3の第1通信網の説明図である。 本発明の実施例3の仮想インタフェース管理テーブルの説明図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実質的に同一な箇所には同じ符号を付与し、説明を繰り返さないこととする。
本発明の実施例1を図1〜図9を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1の通信システムの説明図である。
本実施例の通信システムは、プロトコル処理サーバ(プロトコル処理計算機)100A〜100N、データ転送装置200A〜200N、ルータ300A〜300N、及びネットワーク制御サーバ(ネットワーク制御計算機)400を有する。なお、以下では、プロトコル処理サーバ100A〜100Nを総称してプロトコル処理サーバ100と記載し、データ転送装置200A〜200Nを総称してデータ転送装置200と記載し、ルータ300A〜300Nを総称してルータ300と記載する。なお、ネットワーク制御サーバ400は一つに限定されるものではなく、通信システムは複数のネットワーク制御サーバ400を有してもよい。
ネットワーク制御サーバ400は、データ転送装置200を集中制御することによって、第1通信網を構築する。また、ルータ300の自律分散制御によって、ルータ300を構成要素とする第2通信網が構築される。第1通信網は、例えば、MPLS−TPを用いた通信網であり、第2通信網は、例えば、IP又はIP/MPLSを用いた通信網である。
ルータ300はデータ転送装置200に接続され、データパケット又はプロトコルパケットを送信する。データパケットは、図示しないユーザ端末が送信するデータを含むパケットであり、対向するルータ300に接続された図示しないユーザ端末に向けて送信される。プロトコルパケットはIP層のプロトコル処理が必要となる制御用のパケットであり、データ転送装置200に向けて送信される。プロトコルパケットは、例えば、ルータ300のIPアドレス等の識別情報を隣接するデータ転送装置200に通知するための近隣広告パケット、又はルータ300の経路情報を通知する経路情報通知パケット等である。
データ転送装置200は、他のデータ転送装置200及びプロトコル処理サーバ100と接続される。なお、図1に示すデータ転送装置200A、200D、200E、及び200Nは、ルータ300に接続される。
データ転送装置200は、ルータ300から送信されたデータパケット又はプロトコルパケットを転送する。データ転送装置200は、受信したパケットがデータパケットであるかプロトコルパケットであるかを判定する。そして、データ転送装置200は、受信したパケットがプロトコルパケットである場合には、プロトコル処理サーバ100にIP層のプロトコル処理を実行させるべく、プロトコル処理サーバ100に転送し、受信したパケットがデータパケットである場合には、次のデータ転送装置200に転送する。
プロトコル処理サーバ100は、データ転送装置200から転送されたプロトコルパケットを受信した場合、当該プロトコルパケットのIP層に対してプロトコル処理を実行する。
図2は、本発明の実施例1の第1通信網の説明図である。
ルータ300は、データ転送装置200を構成要素とする第1通信網を一つの仮想的なルータ(仮想ルータ500)として認識する。仮想ルータ500は、プロトコル処理サーバ100、データ転送装置200、及びネットワーク制御サーバ400によって構成される。
仮想ルータ500は、仮想内部ルータ600A〜600N(以下、総称して仮想内部ルータ600と記載する)を有する。仮想内部ルータ600は、データ転送装置200、及びプロトコル処理サーバ100によって構成される。例えば、図2に示す仮想内部ルータ600Aは、図1に示すプロトコル処理サーバ100A及びデータ転送装置200Aによって構成される。この場合、プロトコル処理サーバ100Aは、データ転送装置200Aから転送されたプロトコルパケットにIP層のプロトコル処理を実行する。
図3は、本発明の実施例1のルータ300のブロック図である。
ルータ300は、複数のインタフェース301A〜301N(以下、総称してインタフェース301と記載する)、パケット分離部302、プロトコル処理部303、及びデータ転送部305を有する。
インタフェース301は、他のルータ300、図示しないユーザ端末、又はデータ転送装置200に接続される。
パケット分離部302は、他のルータ300又は図示しないユーザ端末に接続されたインタフェース301に入力されたパケットがプロトコルパケットであるか、データパケットであるかを判定し、プロトコルパケットであればプロトコル処理部303に出力し、データパケットであればデータ転送部305に出力する。
プロトコル処理部303は、プロトコル処理に必要なデータが登録されたプロトコル処理データベース304を有する。例えば、プロトコル処理データベース304には、ルータ300に隣接するルータ300及び仮想ルータ500のIPアドレス等の識別情報が登録される。プロトコル処理部303は、プロトコル処理データベース304を参照し、パケット分離部302から出力されたプロトコルパケットにIP層のプロトコル処理を実行する。
そして、プロトコル処理部303は、プロトコルパケットの宛先に基づいて、プロトコルパケットを終端させるか、転送するかを判定する。プロトコル処理部303は、プロトコルパケットを終端させる場合には、プロトコルパケットを終端させ、プロトコルパケットを転送する場合には、プロトコルパケットの宛先に対応するインタフェース301から当該プロトコルパケットを送信する。
データ転送部305は、パケット分離部302から出力されたデータパケットの宛先に対応するインタフェース301を特定し、特定したインタフェース301からデータパケットを送信する。
図4は、本発明の実施例1のデータ転送装置200のブロック図である。
データ転送装置200は、インタフェース201A〜201N(以下、総称してインタフェース201と記載する)、パケット分離部202、仮想インタフェース情報処理部203、及びデータ転送部205を有する。
インタフェース201は、ルータ300、他のデータ転送装置200、プロトコル処理サーバ100、又はネットワーク制御サーバ400に接続される。
パケット分離部202は、インタフェース301に入力されたパケットがプロトコルパケットであるか、データパケットであるかを判定し、プロトコルパケットであれば仮想インタフェース情報処理部203に出力し、データパケットであればデータ転送部205に出力する。
仮想インタフェース情報処理部203は、プロトコルパケットをプロトコル処理サーバ100に転送するために用いる仮想インタフェース管理テーブル204を有する。仮想インタフェース管理テーブル204には、仮想内部ルータ600が有する仮想インタフェース104と、当該仮想インタフェース104の物理インタフェースとなるインタフェース201との関係が登録される。仮想インタフェース104は、プロトコル処理サーバ100上で稼働する仮想内部ルータ600の仮想的なインタフェースである。なお、仮想インタフェース管理テーブル204は、図6で詳細を説明する。
仮想インタフェース情報処理部203は、仮想インタフェース管理テーブル204を参照し、入力されたプロトコルパケットの転送先となる仮想インタフェース104の識別情報を特定することによって、入力されたプロトコルパケットの転送先のプロトコル処理サーバ100を特定する。そして、仮想インタフェース情報処理部203は、特定された転送先となるプロトコル処理サーバ100に対応するインタフェース201からプロトコルパケットを送信する。
データ転送部205は、パケット分離部202から出力されたデータパケットの宛先に対応するインタフェース201を特定し、特定したインタフェース201からデータパケットを送信する。
図5は、本発明の実施例1のプロトコル処理サーバ100の説明図である。
プロトコル処理サーバ100は、インタフェース101、仮想インタフェース情報処理部102、及び仮想内部ルータ600を有する。
インタフェース101は、データ転送装置200に接続される。
仮想インタフェース情報処理部102は、プロトコル処理サーバ100がIP層のプロトコルを実行するプロトコルパケットを転送するデータ転送装置200を管理するための仮想インタフェース管理テーブル103を有する。なお、仮想インタフェース管理テーブル103は、図6で詳細を説明する。
仮想インタフェース情報処理部102は、インタフェース101に入力されたプロトコルパケットの宛先となる仮想インタフェース104を特定し、当該プロトコルパケットを特定した仮想インタフェース104に出力する。
仮想内部ルータ600は、仮想インタフェース104A〜104N(以下、総称して仮想インタフェース104と記載する)、外部プロトコル処理部107、内部プロトコル処理部108、及び仮想ルータプロトコル処理データベース109を有する。
仮想インタフェース104は、仮想内部ルータ600の仮想的なインタフェースであり、外部プロトコル処理部107又は内部プロトコル処理部108及び仮想インタフェース情報処理部102に接続される。
外部プロトコル処理部107は、仮想ルータ500の外部接続、即ち仮想ルータ500とルータ300との間、又は仮想ルータ500間で送受信されるプロトコルパケットにIP層のプロトコル処理を実行する。内部プロトコル処理部108は、仮想ルータ500内の仮想内部ルータ600間で送受信されるプロトコルパケットにIP層のプロトコル処理を実行する。仮想ルータプロトコル処理データベース109には、外部プロトコル処理部107及び内部プロトコル処理部108がプロトコル処理を実行するために必要なデータが登録される。
まず、ルータ300から送信されたプロトコルパケットを仮想ルータ500が受信した場合の外部プロトコル処理部107の処理について説明する。
外部プロトコル処理部107は、仮想ルータプロトコル処理データベース109を参照し、仮想インタフェース104から入力されたプロトコルデータにIP層のプロトコル処理を実行する。そして、外部プロトコル処理部107は、プロトコルパケットの宛先に基づいて、プロトコルパケットを終端させるか、転送するかを判定する。外部プロトコル処理部107は、プロトコルパケットを終端させる場合には、プロトコルパケットを終端させ、プロトコルパケットを転送する場合には、プロトコルパケットの宛先に対応する仮想インタフェース104を介して当該プロトコルパケットを送信する。
次に、仮想ルータ500がプロトコルパケットをルータ300に送信する場合の処理について説明する。
外部プロトコル処理部107は、仮想ルータプロトコル処理データベース109を参照し、ルータ300に送信するプロトコルパケットにIP層のプロトコル処理を実行する。外部プロトコル処理部107は、プロトコルパケットの宛先に対応する仮想インタフェース104を介して当該プロトコルパケットを送信する。
他の仮想内部ルータ600から送信されたプロトコルパケットを仮想内部ルータ600が受信した場合の内部プロトコル処理部108の処理について説明する。
内部プロトコル処理部108は、仮想ルータプロトコル処理データベース109を参照し、仮想インタフェース104から入力されたプロトコルデータにIP層のプロトコル処理を実行する。そして、内部プロトコル処理部108は、プロトコルパケットの宛先に基づいて、プロトコルパケットを終端させるか、転送するかを判定する。内部プロトコル処理部108は、プロトコルパケットを終端させる場合には、プロトコルパケットを終端させ、プロトコルパケットを転送する場合には、プロトコルパケットの宛先に対応する仮想インタフェース104を介して当該プロトコルパケットを送信する。
次に、仮想内部ルータ600がプロトコルパケットを他の仮想内部ルータ600に送信する場合の処理について説明する。
内部プロトコル処理部108は、仮想ルータプロトコル処理データベース109を参照し、仮想内部ルータ600に送信するプロトコルパケットにIP層のプロトコル処理を実行する。内部プロトコル処理部108は、プロトコルパケットの宛先に対応する仮想インタフェース104を介して当該プロトコルパケットを送信する。
図6は、本発明の実施例1の仮想インタフェース管理テーブル103の説明図である。
仮想インタフェース管理テーブル103は、仮想ルータ601、仮想内部ルータ602、仮想インタフェース603、物理装置604、及び物理インタフェース605を含む。
仮想ルータ601には、仮想内部ルータ600が属する仮想ルータ500の識別情報が登録される。仮想内部ルータ602には、仮想内部ルータ600の識別情報が登録される。仮想インタフェース603には、仮想内部ルータ600が有する仮想インタフェース104の識別情報が登録される。
物理装置604には、仮想インタフェース104として機能する物理インタフェースを有する装置の識別情報が登録される。具体的には、物理装置604には、データ転送装置200の識別情報(「T#1」等)、又はプロトコル処理サーバ100の識別情報(「S#1」等)が登録される。物理インタフェース605には、仮想インタフェース104に対応付けられた物理インタフェースの識別情報が登録される。
プロトコル処理サーバ100は、上記した仮想インタフェース管理テーブル103を有するので、自身がIP層のプロトコル処理を実行するプロトコルパケットを転送するデータ転送装置200をグループ化して管理することができる。
また、データ転送装置200が有する仮想インタフェース管理テーブル204は、図6に示す仮想インタフェース管理テーブル103の物理装置604に当該データ転送装置200の識別子が登録されたレコードを有する。
図7は、本発明の実施例1の近隣広告処理及び経路情報通知処理のシーケンス図である。
まず、近隣広告処理について説明する。近隣広告処理は、ルータ300又は仮想内部ルータ600が自身の存在を通知する近隣広告パケットを隣接する他のルータ300又は仮想内部ルータ600に送信する処理であり、ルータ300又は仮想内部ルータ600が所定のタイミングで実行する。
仮想内部ルータ600が、近隣広告処理を実行する場合には、仮想内部ルータ600の仮想インタフェース104から近隣広告パケットを送信する。この場合、仮想内部ルータ600のプロトコル処理部106は、仮想インタフェース管理テーブル103を参照し、各仮想インタフェース104の物理インタフェースがデータ転送装置200のインタフェース201であるか否かを判定する。仮想インタフェース104の物理インタフェースがデータ転送装置200のインタフェース201であれば、プロトコル処理部106は、外部接続と判断し、当該仮想インタフェース104から当該仮想内部ルータ600が属する仮想ルータ500の識別情報を含む近隣広告パケットを送信する。また、仮想インタフェース104の物理インタフェースがデータ転送装置200のインタフェース201でなく、プロトコル処理サーバ100のインタフェース101であれば、プロトコル処理部106は、内部接続と判断し、当該仮想インタフェース104から当該仮想内部ルータ600の識別情報を含む近隣広告パケットを送信する。
図7では、まず、ルータ300Aが、自身の識別情報(R#A)を含む近隣広告パケットを仮想ルータ500に送信する(701)。具体的には、ルータ300Aは、近隣広告パケットを図1において隣接するデータ転送装置200Aに送信する。データ転送装置200Aは、仮想インタフェース管理テーブル204を参照し、近隣広告パケットを受信したインタフェース201に対応する仮想内部ルータ600(R#1)及び仮想インタフェース104(V#1−1)を特定し、特定した仮想インタフェース104(V#1−1)を宛先として近隣広告パケットを仮想内部ルータ600A(R#1)に送信する。これによって、ルータ300Aから仮想内部ルータ600Aに近隣広告パケットが送信される。
また、ルータ300Bが、自身の識別情報(R#B)を含む近隣広告パケットを仮想ルータ500に送信する(702)。702の処理の詳細は、701の処理と同様なので説明を省略する。
仮想内部ルータ600Aは、仮想インタフェース104(V#1−3)から近隣広告パケットを送信する(703)。具体的には、プロトコル処理部106は、仮想インタフェース管理テーブル103を参照し、仮想インタフェース104(V#1−3)の物理インタフェースがプロトコル処理サーバ100(S#1)のインタフェース(S#1−1)であり、内部接続であると判断する。このため、プロトコル処理部106は、当該仮想インタフェース104(V#1−3)から仮想内部ルータ600A(V#1)の識別情報を含む近隣広告パケットを送信する。これによって、仮想内部ルータ600Aから仮想内部ルータ600Bに近隣広告パケットが送信される。
仮想内部ルータ600Aは、仮想インタフェース104(V#1−1)から近隣広告パケットをルータ300Aに送信する(704)。具体的には、プロトコル処理部106は、仮想インタフェース管理テーブル103を参照し、仮想インタフェース104(V#1−1)の物理インタフェースがデータ転送装置200Aのインタフェース201(T#1−1)であり、外部接続であると判断する。このため、プロトコル処理部106は、仮想内部ルータ600Aが属する仮想ルータ500の識別情報(R#1)を含む近隣広告パケットを、データ転送装置200Aのインタフェース201(T#1−1)に送信する。データ転送装置200Aは、プロトコル処理サーバ100から近隣広告パケットを受信した場合、受信した近隣広告パケットをルータ300Aに送信する。これによって、仮想ルータ500からルータ300Aに近隣広告パケットが送信される。
仮想内部ルータ600Bは、仮想インタフェース104(V#2−1)から仮想ルータの識別情報(R#1)を含む近隣広告パケットをルータ300Bに送信する(705)。705の処理の詳細は、704の処理と同様なので説明を省略する。
仮想内部ルータ600Bは、仮想内部ルータ600Bの識別情報(V#2)を含む近隣広告パケットを仮想内部ルータ600Aに仮想インタフェース104(V#2−3)から送信する(706)。706の処理の詳細は、703の処理と同様なので、説明を省略する。
本実施例の通信システムでは、IP層のプロトコル処理を実行するためのプロトコル処理サーバ100が複数存在することによって、複数のプロトコル処理サーバ100で分散してプロトコル処理が実行される。このため、通信システムに一つのプロトコル処理サーバ100しか存在せず、当該一つのプロトコル処理サーバ100でプロトコル処理が実行される場合より、各プロトコル処理サーバ100の処理負荷が軽減される。
このように複数のプロトコル処理サーバ100が存在する場合、プロトコル処理サーバ100同士では、各々を異なる装置として認識する必要があるが、ルータ300は、図2で説明したように、第1通信網を仮想ルータ500として認識するので、プロトコル処理サーバ100各々を異なる装置として認識する必要はない。
このため、本実施例では、仮想内部ルータ600は、物理インタフェースがプロトコル処理サーバ100のインタフェース101である仮想インタフェース104から自身(仮想内部ルータ600)の識別情報を含む近隣広告パケットを送信し、物理インタフェースがデータ転送装置200のインタフェース201である仮想インタフェース104から自身が属する仮想ルータ500の識別情報を含む近隣広告パケットを送信する。
以上によって、複数のプロトコル処理サーバ100、及び第1通信網を仮想ルータ500として認識するルータ300を有する通信システムであっても、プロトコル処理サーバ100上で稼働する仮想内部ルータ600は仮想ルータ500の識別情報をルータ300に通知でき、他の仮想内部ルータ600に自身(仮想内部ルータ600)の識別情報を通知できる。これによって、ルータ300は、第1通信網を仮想ルータ500として認識でき、仮想内部ルータ600は、他の仮想内部ルータ600を別の仮想内部ルータ600として認識できる。
次に、経路情報通知処理について説明する。経路情報通知処理は、ルータ300又は仮想内部ルータ600が、隣接するルータ300又は仮想内部ルータ600に経路情報通知パケットを送信する処理であり、ルータ300又は仮想内部ルータ600が所定のタイミングで実行する。
ここで、経路情報通知パケットは、使用するルーティングプロトコルがOSPF(Open Shortest Path First)である場合には、ルータ300又は仮想内部ルータ600が保持する隣接関係を示す情報を経路情報として含み、使用するルーティングプロトコルがBGP(Border Gateway Protocol)である場合には、ルータ300又は仮想内部ルータ600が保持する経路を示す情報を経路情報として含む。
仮想内部ルータ600は、ルータ300から経路情報通知パケットを受信した場合、受信した経路情報通知パケットに含まれる経路情報を、当該経路情報通知パケットの送信元のルータ300の識別情報と関連付け、仮想ルータプロトコル処理データベース109に記憶する。また、仮想内部ルータ600は、他の仮想内部ルータ600から経路情報通知パケットを受信した場合、受信した経路情報通知パケットに含まれる経路情報を、当該経路情報通知パケットの送信元の仮想内部ルータ600の識別情報と関連付け、仮想ルータプロトコル処理データベース109に記憶する。
仮想内部ルータ600は、仮想インタフェース104から経路情報通知パケットを送信する。具体的には、仮想内部ルータ600は、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報(図7では、直結外部経路情報と示す)、自身がルータ300から直接受信した経路情報、及び経路情報通知パケットの送信先の仮想内部ルータ600以外の仮想内部ルータ600から受信した経路情報をまとめた経路情報を、物理インタフェースがプロトコル処理サーバ100のインタフェース101である仮想インタフェース104(内部接続の仮想インタフェース104)から他の仮想内部ルータ600に送信する。また、仮想内部ルータ600は、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報、及び自身がルータ300から直接受信した経路情報、他の仮想内部ルータ600から受信した経路情報をまとめた経路情報を、物理インタフェースがデータ転送装置200のインタフェース201である仮想インタフェース104(外部接続の仮想インタフェース104)からルータ300に送信する。なお、仮想内部ルータ600は、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報を予め記憶している。
すなわち、本実施例の経路情報通知処理では、仮想内部ルータ600間においては、仮想ルータ500の外部接続、すなわち仮想ルータ500とルータ300との間、又は仮想ルータ500間の経路情報のみが交換される。なお、仮想内部ルータ600は、他の仮想内部ルータ600との間の内部接続に関する経路情報を記憶しているが、この内部接続に関する経路情報は交換されない。仮想内部ルータ600間の接続は、プロトコル処理サーバ100間の接続であるため、この経路情報が交換される必要はない。このため、本実施例では、不要な経路情報を仮想内部ルータ600間で交換しないので、処理する経路情報及びネットワークトラヒックを軽減できる。
図7では、まず、ルータ300Aが、自身が保持する経路情報を自身の識別情報(R#A)を送信元とする経路情報通知パケットを仮想ルータ500に送信する(711)。経路情報通知パケットがプロトコル処理サーバ100に至るまでの処理は、701の処理と同じであるので、説明を省略する。
仮想内部ルータ600Aは、701の処理でルータ300Aが送信した経路情報通知パケットを受信した場合、受信した経路情報通知パケットに含まれる経路情報と当該経路情報通知パケットに含まれる送信元のルータ300Aの識別情報(R#A)とを関連付けて、仮想ルータプロトコル処理データベース109に記憶する。
また、ルータ300Bは、自身が保持する経路情報を自身の識別情報(R#B)を送信元とする経路情報通知パケットを仮想ルータ500に送信する(712)。712の処理の詳細は、711の処理と同様なので説明を省略する。
次に、仮想内部ルータ600Aは、仮想インタフェース104(V#1−3)から経路情報通知パケットを仮想内部ルータ600Bに送信する(713)。703の処理で説明したように、プロトコル処理部106は、仮想インタフェース104(V#1−3)の物理インタフェースはプロトコル処理サーバ100(S#1)のインタフェース101(S#1−1)であり、内部接続であると判断する。このため、プロトコル処理部106は、仮想ルータプロトコル処理データベース109を参照し、仮想ルータ500の外部接続の経路情報を取得する。ここでは、711の処理でルータ300Aが送信した経路情報、及び自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報が取得されるものとする。そして、仮想内部ルータ600Aは、取得した仮想ルータ500の外部接続の経路情報を、送信元を仮想内部ルータ600Aの識別情報(V#1)としてプロトコル処理サーバ100(S#2)の仮想内部ルータ600B(V#2)に送信する。これによって、仮想内部ルータ600Aから仮想内部ルータ600Bに経路情報通知パケットが送信される。
仮想内部ルータ600Bは、713の処理で仮想内部ルータ600Aが送信した経路情報通知パケットを受信した場合、受信した経路情報通知パケットに含まれる経路情報(ルータ300Aが保持する経路情報、及び仮想内部ルータ600Aが直接接続している外部ネットワークの経路情報)と当該経路情報通知パケットに含まれる送信元の仮想内部ルータ600Aの識別情報(V#1)とを関連付けて、仮想ルータプロトコル処理データベース109に記憶する。
仮想内部ルータ600Bは、仮想インタフェース104(V#2−3)から経路情報通知パケットを仮想内部ルータ600Aに送信する(714)。仮想インタフェース104(V#2−3)は内部接続されているので、仮想内部ルータ600Bは、712の処理でルータ300Bが送信した経路情報、及び自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報を、送信元を仮想内部ルータ600Bの識別情報(V#2)としてプロトコル処理サーバ100(S#1)の仮想内部ルータ600Aに送信する。
仮想内部ルータ600Aは、714の処理で仮想内部ルータ600Bが送信した経路情報通知パケットを受信した場合、受信した経路情報通知パケットに含まれる経路情報(ルータ300Bが保持する経路情報、及び仮想内部ルータ600Bが直接接続している外部ネットワークの経路情報)と当該経路情報通知パケットに含まれる送信元の仮想内部ルータ600Bの識別情報(V#2)とを関連付けて、仮想ルータプロトコル処理データベース109に記憶する。
また、仮想内部ルータ600Aは、仮想インタフェース104(V#1−1)から経路情報通知パケットをルータ300Aに送信する(715)。704の処理で説明したように、仮想インタフェース104(V#1−1)は外部接続されているので、プロトコル処理部106は、仮想ルータプロトコル処理データベース109を参照し、仮想ルータ500の外部接続の経路情報を取得する。ここでは、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報、及び714の処理で仮想内部ルータ600Bが送信した経路情報(ルータ300Bが送信した経路情報、及び仮想内部ルータ600Bが直接接続している外部ネットワークの経路情報)が取得されるものとする。そして、仮想内部ルータ600Aは、取得した仮想ルータ500の外部接続の経路情報を、送信元を仮想ルータ500の識別情報(R#1)としてデータ転送装置200Aを介してルータ300Aに送信する。これによって、仮想ルータ500からルータ300Aに経路情報通知パケットが送信される。なお、送信元の識別情報を仮想内部ルータ600Aの識別情報ではなく、仮想ルータ500の識別情報とするのは、ルータ300に第1通信網を仮想内部ルータ600として認識させず、仮想ルータ500として認識させているためである。
仮想内部ルータ600Bは、仮想インタフェース(V#2−1)から経路情報通知パケットをルータ300Bに送信する(716)。716の処理では、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報、及び713の処理で仮想内部ルータ600Aが送信した経路情報(ルータ300Aが送信した経路情報、及び仮想内部ルータ600Aが直接接続している外部ネットワークの経路情報)が、送信元を仮想ルータ500の識別情報(R#1)として、ルータ300Bに送信される。716の処理の詳細は、715の処理と同じであるので説明を省略する。
以上のように、本実施例の経路情報通知処理によれば、仮想内部ルータ600間では、仮想内部ルータ600間の経路情報が交換されないため、不要な経路情報が交換されない。これによって、処理する経路情報及びネットワークトラヒックを軽減できる。
また、ルータ300Bに対向するルータ300Aは、ルータ300Bに接続されるネットワークと通信するためには、ルータ300Bが保持する経路情報を記憶する必要があるが、本実施例の経路情報通知処理によれば、仮想内部ルータ600Aは、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報と仮想内部ルータ600Bが送信した経路情報(ルータ300Bの経路情報)とをまとめた経路情報を送信する。このため、ルータ300Aは、対向するルータ300Bの経路情報を記憶することができる。
図8は、本発明の実施例1の仮想内部ルータ600の近隣広告処理のフローチャートである。
近隣広告処理は、仮想内部ルータ600によって所定のタイミングで繰り返し実行される。
まず、仮想内部ルータ600は、近隣広告パケットを送信する仮想インタフェース104(以下、処理対象の仮想インタフェース104という)が外部接続であるか否かを判定する(801)。具体的には、仮想内部ルータ600は、仮想インタフェース管理テーブル103を参照し、仮想内部ルータ602に登録された識別情報が自身の識別情報であり、仮想インタフェース603に登録された識別情報が処理対象の仮想インタフェース104の識別情報と一致するレコードを取得する。そして、仮想内部ルータ600は、取得したレコードの物理装置604にデータ転送装置200の識別情報が登録されていれば、処理対象の仮想インタフェース104が外部接続であると判定し、取得したレコードの物理装置604にプロトコル処理サーバ100の識別情報が登録されていれば、処理対象の仮想インタフェース104が内部接続であると判定する。
ステップ801の処理で処理対象の仮想インタフェース104が外部接続であると判定された場合、仮想内部ルータ600は、送信する近隣広告パケットに仮想ルータ500の識別情報を設定する(802)。仮想ルータ500の識別情報は、ステップ801の処理で取得した仮想インタフェース管理テーブル103のレコードの仮想ルータ601に登録された識別情報である。また、ステップ802の処理では、仮想内部ルータ600は、ステップ801の処理で取得したレコードの物理インタフェース605に登録された識別情報(データ転送装置200のインタフェースの識別情報)を、近隣広告パケットを送信する宛先とする。
そして、仮想内部ルータ600は、近隣広告パケットを処理対象の仮想インタフェース104から送信し(803)、処理を終了する。
一方、ステップ801の処理で処理対象の仮想インタフェース104が内部接続であると判定された場合、仮想内部ルータ600は、送信する近隣広告パケットに自身の識別情報を設定する(804)。また、ステップ804の処理では、仮想内部ルータ600は、ステップ801の処理で取得したレコードの物理インタフェース605に登録された識別情報(プロトコル処理サーバ100のインタフェースの識別情報)を、近隣広告パケットを送信する宛先とする。
そして、仮想内部ルータ600は、ステップ803の処理で、近隣広告パケットを処理対象の仮想インタフェース104から送信し、処理を終了する。
図9は、本発明の実施例1の経路情報通知処理のフローチャートである。
経路情報通知処理は、仮想内部ルータ600によって所定のタイミングで繰り返し実行される。
まず、仮想内部ルータ600は、経路情報通知パケットを送信する仮想インタフェース104(以下、処理対象の仮想インタフェース104という)が外部接続であるか否かを判定する(901)。ステップ901の処理の詳細は、図8のステップ801の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップ901の処理で、処理対象の仮想インタフェース104が外部接続であると判定された場合、仮想内部ルータ600は、仮想ルータプロトコル処理データベース109を参照し、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報と、他の仮想内部ルータ600から送信された経路情報通知パケットに含まれる経路情報と、ルータ300から送信された経路情報通知パケットに含まれる経路情報と、を取得する(902)。
そして、仮想内部ルータ600は、仮想ルータ500の外部接続の経路情報(ステップ902の処理で取得した経路情報をまとめた経路情報)を生成する(903)。
そして、仮想内部ルータ600は、ステップ903の処理で生成した経路情報を送信する経路情報通知パケットに含め、当該経路情報通知パケットの送信元を自身が属する仮想ルータ500の識別情報に設定する(904)。また、ステップ904の処理では、仮想内部ルータ600は、ステップ901の処理で取得したレコードの物理インタフェース605に登録された識別情報(データ転送装置200のインタフェースの識別情報)を、経路情報通知パケットを送信する宛先とする。
そして、仮想内部ルータ600は、経路情報通知パケットを処理対象の仮想インタフェース104から送信し(905)、処理を終了する。
一方、ステップ901の処理で、処理対象の仮想インタフェース104が内部接続であると判定された場合、仮想内部ルータ600は、仮想ルータプロトコル処理データベース109を参照し、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報と、経路情報通知パケットの送信先の仮想内部ルータ600以外の仮想内部ルータ600から送信された経路情報通知パケットに含まれる経路情報と、ルータ300から送信された経路情報通知パケットに含まれる経路情報と、を取得する(906)。なお、図7では、互いに内部接続されている仮想内部ルータ600A及び600Bのみ図示しているため、図7に示すステップ713及び714の処理では、内部接続されている仮想内部ルータ600以外の仮想内部ルータ600から送信された経路情報は送信されていない。しかし、例えば、仮想内部ルータ600Aに接続される仮想内部ルータがある場合、ステップ713の処理では、当該仮想内部ルータから送信された経路情報通知パケットに含まれる経路情報も仮想内部ルータ600Bに送信される。
そして、仮想内部ルータ600は、仮想ルータ500の外部接続の経路情報(ステップ902の処理で取得した経路情報をまとめた経路情報)を生成する(907)。
そして、仮想内部ルータ600は、ステップ907の処理で生成した経路情報を送信する経路情報通知パケットに含め、当該経路情報通知パケットの送信元を自身の識別情報に設定する(908)。また、ステップ908の処理では、仮想内部ルータ600は、ステップ901の処理で取得したレコードの物理インタフェース605に登録された識別情報(プロトコル処理サーバ100のインタフェースの識別情報)を、経路情報通信パケットを送信する宛先とする。
そして、仮想内部ルータ600は、ステップ905の処理で、経路情報通知パケットを処理対象の仮想インタフェース104から送信し、処理を終了する。
なお、ステップ902及び906の処理に示すように、仮想内部ルータ600は、仮想ルータ500の外部接続の経路情報をルーティングプロトコル(OSPF又はBGP等)にて送信し、他の仮想内部ルータ600との内部接続に関する経路情報(仮想内部ルータ600間の経路情報)をルーティングプロトコルにて送信しない。仮想内部ルータ600間の内部接続は、データ転送装置200間の接続とは異なり、経路情報を交換する必要がないためである。
図10は、本発明の実施例1の使用するルーティングプロトコルがOSPFである場合の、近隣広告及び経路情報通知の例を示す図である。
仮想内部ルータ600Aが近隣広告を内部接続で行う場合(703)は、仮想内部ルータ600Aの識別情報(Router ID = 10.1.0.1)を含む近隣広告パケットを送信する。仮想内部ルータ600Aが近隣広告を外部接続で行う場合(704)は、仮想ルータ500の識別情報(Router ID = 10.0.0.2)を含む近隣広告パケットを送信する。
また、仮想内部ルータ600Bが近隣広告を内部接続で行う場合(706)は、仮想内部ルータ600Bの識別情報(Router ID = 10.1.0.2)を含む近隣広告パケットを送信する。仮想内部ルータ600Bが近隣広告を外部接続で行う場合(705)は、仮想ルータ500の識別情報(Router ID = 10.0.0.2)を含む近隣広告パケットを送信する。
仮想内部ルータ600Aが経路情報通知を内部接続で行う場合(713)は、仮想内部ルータ600Aの識別情報(Router ID = 10.1.0.1)を含み、ステップ711でルータ300Aから受信した経路情報(Link = 10.0.0.1/32、192.168.0.0/24、192.168.1.0/24)及び自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報(Link = 192.168.1.0/24)を含む経路情報通知を送信する。仮想内部ルータ600Aが経路情報通知を外部接続で行う場合(715)は、仮想ルータ500の識別情報(Router ID = 10.0.0.2)を含み、自身が直接接続している外部ネットワーク経路情報(Link = 10.0.0.2/32、192.168.1.0/24)及びステップ714で仮想内部ルータ600Bから受信した経路情報(Link = 192.168.2.0/24、10.0.0.3/32、192.168.2.0/24、192.168.3.0/24)を含む経路情報通知を送信する。
また、仮想内部ルータ600Bが経路情報通知を内部接続で行う場合(714)は、仮想内部ルータ600Bの識別情報(Router ID = 10.1.0.2)を含み、ステップ712でルータ300Bから受信した経路情報(Link = 10.0.0.3/32、192.168.2.0/24、192.168.3.0/24)及び自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報(Link = 192.168.2.0/24)を含む経路情報通知を送信する。仮想内部ルータ600Bが経路情報通知を外部接続で行う場合(716)は、仮想ルータ500の識別情報(Router ID = 10.0.0.2)を含み、自身が直接接続している外部ネットワーク経路情報(Link = 10.0.0.2/32、192.168.2.0/24)及びステップ713で仮想内部ルータ600Aから受信した経路情報(Link = 10.0.0.1/32、192.168.0.0/24、192.168.1.0/24、192.168.1.0/24)を含む経路情報通知を送信する。
図11は、本発明の実施例1の使用するルーティングプロトコルがBGPである場合の、近隣広告及び経路情報通知の例を示す図である。
仮想内部ルータ600Aが近隣広告を内部接続で行う場合(703)は、仮想内部ルータ600Aの識別情報(My AS = 64521)を含む近隣広告パケットを送信する。仮想内部ルータ600Aが近隣広告を外部接続で行う場合(704)は、仮想ルータ500の識別情報(My AS = 64502)を含む近隣広告パケットを送信する。
また、仮想内部ルータ600Bが近隣広告を内部接続で行う場合(706)は、仮想内部ルータ600Bの識別情報(My AS = 64522)を含む近隣広告パケットを送信する。仮想内部ルータ600Bが近隣広告を外部接続で行う場合(705)は、仮想ルータ500の識別情報(My AS = 64502)を含む近隣広告パケットを送信する。
仮想内部ルータ600Aが経路情報通知を内部接続で行う場合(713)は、仮想内部ルータ600Aの識別情報(AS = 64521)を含み、ステップ711でルータ300Aから受信した経路情報(Route = 192.168.0.0/24、192.168.1.0/24)及び自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報(Route = 192.168.1.0/24)を含む経路情報通知を送信する。仮想内部ルータ600Aが経路情報通知を外部接続で行う場合(715)は、仮想ルータ500の識別情報(AS = 64502)を含み、自身が直接接続している外部ネットワーク経路情報(Route = 192.168.1.0/24)及びステップ714で仮想内部ルータ600Bから受信した経路情報(Route = 192.168.2.0/24、192.168.2.0/24、192.168.3.0/24)を含む経路情報通知を送信する。
仮想内部ルータ600Bが経路情報通知を内部接続で行う場合(714)は、仮想内部ルータ600Bの識別情報(AS = 64522)を含み、ステップ712でルータ300Bから受信した経路情報(Route = 192.168.2.0/24、192.168.3.0/24)及び自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報(Route = 192.168.2.0/24)を含む経路情報通知を送信する。仮想内部ルータ600Bが経路情報通知を外部接続で行う場合(716)は、仮想ルータ500の識別情報(AS = 64502)を含み、自身が直接接続している外部ネットワーク経路情報(Route = 192.168.2.0/24)及びステップ713で仮想内部ルータ600Aから受信した経路情報(Route = 192.168.0.0/24、192.168.1.0/24、192.168.1.0/24)を含む経路情報通知を送信する。
なお、図10及び図11では、仮想内部ルータ600と他の仮想内部ルータ600との内部接続に関する情報は、「172.16.0.0/24」である。図10及び図11に示すように、ステップ701〜716の処理で送受信される情報は、この仮想内部ルータ600と他の仮想内部ルータ600との内部接続に関する情報(172.16.0.0/24)を含まない。
以上によって、本実施例によれば、IP層のプロトコル処理を実行するためのプロトコル処理サーバ100を有する通信システムにおいて、プロトコル処理サーバ100が、自身にプロトコルパケットを転送するデータ転送装置200のインタフェース201の識別情報が登録された仮想インタフェース管理テーブル103を保持する。これによって、複数のプロトコル処理サーバ100が、それぞれ自身にプロトコルパケットを送信するデータ転送装置200を管理でき、複数のプロトコル処理サーバ100を有する通信システムを提供することができる。
また、本実施例によれば、仮想内部ルータ600は、仮想インタフェース管理テーブル103を参照し、仮想インタフェース104が外部接続か内部接続かを判定し、外部接続である場合には、当該仮想内部ルータ600が属する仮想ルータ500の識別情報を含む近隣広告パケットをデータ転送装置200を介してルータ300に送信し、内部接続である場合には、当該仮想内部ルータ600の識別情報を含む近隣広告パケットを他の仮想内部ルータ600に送信する。これによって、複数のプロトコル処理サーバ100、及びデータ転送装置200を仮想ルータ500として認識するルータ300を有する通信システムであっても、プロトコル処理サーバ100上で稼働する仮想内部ルータ600は仮想ルータ500の識別情報をルータ300に通知でき、他の仮想内部ルータ600に自身(仮想内部ルータ600)の識別情報を通知できる。したがって、ルータ300は、第1通信網を仮想ルータ500として認識でき、仮想内部ルータ600は、他の仮想内部ルータ600を別のものとして認識できる。
また、本実施例によれば、仮想内部ルータ600は、仮想インタフェース104が外部接続である場合、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報と、他の仮想内部ルータ600から送信された経路情報通知パケットに含まれる経路情報と、ルータ300から直接送信された経路情報通知パケットに含まれる経路情報と、をまとめた経路情報を含む経路情報通知パケットを、当該仮想インタフェース104から送信する。また、プロトコル処理サーバ100は、仮想インタフェース104が外部接続である場合、自身が直接接続している外部ネットワークの経路情報と、ルータ300から直接送信された経路情報通知パケットに含まれる経路情報と、を含む経路情報通知パケットを、当該仮想インタフェース104から送信する。これによって、仮想内部ルータ600間では、仮想内部ルータ600間の経路情報が交換されないため、不要な経路情報が交換されず、ネットワークトラヒックを軽減できる。また、ルータ300は、対向するルータ300の経路情報を把握することができる。
さらに、本実施例によれば、データ転送装置200が、プロトコルパケットの転送先となる仮想内部ルータ600の仮想インタフェース104の識別情報が登録された仮想インタフェース管理テーブル204を保持し、当該仮想インタフェース管理テーブル204を参照し、プロトコルパケットを転送先となる仮想インタフェース104に転送する。これによって、通信システムに複数のプロトコル処理サーバ100が存在する場合であっても正確にプロトコルパケットを転送することができる。
本発明の実施例2について図12及び図13を用いて説明する。
実施例1では、プロトコル処理サーバ100上で一つの仮想内部ルータ600が稼働したが、本実施例では、プロトコル処理サーバ100上で複数の仮想内部ルータ600が稼働する。
図12は、本発明の実施例2のプロトコル処理サーバ100の説明図である。
プロトコル処理サーバ100は、インタフェース101、仮想インタフェース情報処理部102、及び複数の仮想内部ルータ610A〜610Nを有する。
インタフェース101、及び仮想インタフェース情報処理部102は、既に説明した図5に示す同一の符号を付された構成と、同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。また、仮想内部ルータ610A〜610Nは、図5に示す仮想内部ルータ600と同一の機能を有するので、説明を省略する。なお、仮想内部ルータ610A〜610Nを総称する場合には、仮想内部ルータ600と記載する。図12では、仮想内部ルータ610A〜610Nが有するプロトコル処理部106A〜106Nの構成を省略しているが、プロトコル処理部106A〜106Nは、図5と同じく、外部プロトコル処理部107、内部プロトコル処理部108、及び仮想ルータプロトコル処理データベース109を有する。
通信システムの管理者は、あるプロトコル処理サーバ100で稼働中の仮想内部ルータ600を他のプロトコル処理サーバ100に移行することができる。このように仮想内部ルータ600が他のプロトコル処理サーバ100に移行された場合等に、プロトコル処理サーバ100上で複数の仮想内部ルータ600が稼働する。なお、管理者が、初期設定で、プロトコル処理サーバ100上で複数の仮想内部ルータ600が稼働するように設定した場合等にも、プロトコル処理サーバ10上で複数の仮想内部ルータ600が稼働する。
図13は、本発明の実施例2の仮想インタフェース管理テーブル103の説明図である。
本実施例の仮想インタフェース管理テーブル103は、仮想ルータ601、仮想内部ルータ602、仮想インタフェース603、物理装置604、及び物理インタフェース605を含む。
仮想ルータ601、仮想内部ルータ602、仮想インタフェース603、物理装置604、及び物理インタフェース605は、既に説明した図6に示す同一の符号を付された構成と、同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
本実施例の仮想インタフェース管理テーブル103の3行目及び6行目に示すように、仮想内部ルータ600(V#1及びV#2)の仮想インタフェース104(V#1−3及びV#2−3)の物理装置604は、プロトコル処理サーバ100(S#1)であるため、一つのプロトコル処理サーバ100(S#1)上で二つの仮想内部ルータ600(V#1及びV#2)が稼働している。
なお、本実施例の近隣広告処理及び経路情報通知処理は、実施例1の図7〜図9と同じ処理であるので、説明を省略する。
本発明の実施例3について図14及び図15を用いて説明する。
実施例1及び実施例2では、第1通信網が一つの仮想ルータ500として機能したが、本実施例では、第1通信網が複数の仮想ルータ500として機能する。
図14は、本発明の実施例3の第1通信網の説明図である。
本実施例では、第1通信網は、複数の仮想ルータ500A〜500Nとしてルータ300に認識される。
仮想ルータ500Aは、仮想内部ルータ600A及び600Bを有する。仮想ルータ500Bは、仮想内部ルータ600C及び600Dを有する。仮想ルータ500Nは、仮想内部ルータ600Nを有する。
第1通信網を一つの仮想ルータ500とした場合、第1通信網内の経路に障害が発生した場合、管理者が、ネットワーク制御サーバ400の集中制御を利用して第1通信網内の経路を再構築する必要がある。しかし、第1通信網を複数の仮想ルータ500とした場合、第1通信網内の経路に障害が発生した場合、仮想ルータ500間のIPルーティング制御によって、自律分散的に第1通信網内の経路が再構築される。このため、管理者の負担が軽減できるという効果がある。
図14では、例えば、仮想内部ルータ600Bと仮想内部ルータ600Cとは、仮想ルータ500Aと仮想ルータ500Bとの間を接続するため、データ転送装置200Bとデータ転送装置200Cの間の接続であり、実施例1で説明した外部接続に該当する。
図15は、本発明の実施例3の仮想インタフェース管理テーブル103の説明図である。
本実施例の仮想インタフェース管理テーブル103は、仮想ルータ601、仮想内部ルータ602、仮想インタフェース603、物理装置604、物理インタフェース605を有する。
仮想ルータ601、仮想内部ルータ602、仮想インタフェース603、物理装置604、及び物理インタフェース605は、既に説明した図6に示す同一の符号を付された構成と、同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
本実施例の仮想内部ルータ600Bと仮想内部ルータ600Cの接続、即ちデータ転送装置200Bとデータ転送装置200Cの間の接続は、仮想内部ルータ(V#2)の仮想インタフェース(V#2−2)即ち物理装置(T#2)の物理インタフェース(T#2−1)と仮想内部ルータ(V#3)の仮想インタフェース(V#3−1)即ち物理装置(T#3)の物理インタフェース(T#3−1)の接続に該当する。
なお、本実施例の近隣広告処理及び経路情報通知処理は、実施例1の図7〜図9と同じ処理であるので、説明を省略する。
本実施例では、第1通信網が複数の仮想ルータ500としてルータ300に認識される。仮想内部ルータ600が、自身が属する仮想ルータ500と異なる仮想ルータ500に属する仮想内部ルータ600と接続されている場合、この仮想インタフェース104が外部接続であると判定される。これによって、仮想内部ルータ600は、自身が属する仮想ルータ500に属する仮想内部ルータ600と接続されている場合、近隣広告処理では自身が属する仮想ルータ500の識別情報を含む近隣広告パケットを送信し、経路情報通知処理では他の仮想内部ルータから受信した経路情報と仮想ルータ500から直接受信した経路情報とをまとめた経路情報を含む経路情報通知パケットを送信する。
上述した各実施例は、本発明の好適な実施例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において変更が可能である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
100 プロトコル処理サーバ
200 データ転送装置
300 ルータ
400 ネットワーク制御サーバ
500 仮想ルータ
600 仮想内部ルータ

Claims (12)

  1. データ転送装置を構成要素とする第1通信網と、ルータを構成要素とする第2通信網とを接続する通信システムにおいて、
    前記通信システムは、
    前記データ転送装置、前記ルータ、複数のプロトコル処理計算機、及びネットワーク制御計算機を備え、
    前記第1通信網は、前記ネットワーク制御計算機の集中制御によって構築され、
    前記第2通信網は、前記ルータのIP層のプロトコルを用いて自律分散制御によって構築され、
    前記ルータは、IP層のプロトコル処理が必要となるプロトコルデータを前記データ転送装置に送信し、
    前記データ転送装置は、前記ルータから送信されたプロトコルデータをいずれかの前記プロトコル処理計算機に転送し、
    前記プロトコル処理計算機は、
    前記プロトコルデータを受信した場合、前記受信したプロトコルデータに前記IP層のプロトコル処理を実行し、
    前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置が有するインタフェースの識別情報を保持することによって、前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置を管理することを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記ルータは、前記第1通信網を少なくとも一つの仮想ルータとして認識し、
    前記プロトコル処理計算機上では仮想内部ルータが稼働し、
    前記仮想内部ルータは、複数の仮想インタフェースを有し、
    前記複数の仮想インタフェースには、それぞれ、当該プロトコル処理計算機が有するインタフェース又は前記プロトコルデータを当該プロトコル処理計算機に転送する前記データ転送装置が有するインタフェースが物理インタフェースとして対応付けられ、
    前記プロトコル処理計算機は、前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースの識別情報が登録された仮想インタフェース管理テーブルを保持することによって、前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置を管理することを特徴とする通信システム。
  3. 請求項2に記載の通信システムであって、
    前記仮想内部ルータは、
    所定のタイミングで前記仮想インタフェースから自身を広告するための近隣広告データを送信し、
    前記近隣広告データを送信する場合、前記仮想インタフェース管理テーブルを参照し、前記近隣広告データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースであるか否かを判定し、
    前記近隣広告データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースであると判定された場合、前記データ転送装置を介して前記ルータに接続されていると判断し、自身が属する仮想ルータの識別情報を含む近隣広告データを、当該仮想インタフェースから送信し、
    前記近隣広告データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースでないと判定された場合、前記他の仮想内部ルータに接続されていると判断し、自身の識別情報を含む近隣広告データを、当該仮想インタフェースから送信することを特徴とする通信システム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の通信システムであって、
    前記ルータは、自身が保持する経路情報を含む経路情報通知データを前記プロトコルデータとして前記データ転送装置に送信し、
    前記データ転送装置は、前記経路情報通知データを受信した場合、前記経路情報通知データを前記プロトコル処理計算機に転送し、
    前記仮想内部ルータは、
    前記ルータ又は他の前記仮想内部ルータから経路情報通知データを受信した場合、前記経路情報通知データに含まれる経路情報と前記経路情報通知データの送信元の識別情報とを関連付けて記憶し、
    所定のタイミングで前記仮想インタフェースから前記経路情報通知データを送信し、
    前記経路情報通知データを送信する場合、前記仮想インタフェース管理テーブルを参照し、前記経路情報通知データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースであるか否かを判定し、
    前記経路情報通知データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースであると判定された場合、前記データ転送装置を介して前記ルータに接続されていると判断し、前記ルータから送信された経路情報通知データに含まれる経路情報と、前記他の仮想内部ルータから送信された経路情報通知データに含まれる経路情報とをまとめた経路情報を含む経路情報通知データを、当該仮想インタフェースから送信し、
    前記経路情報通知データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースでないと判定された場合、前記他の仮想内部ルータに接続されていると判断し、前記ルータから送信された経路情報通知データに含まれる経路情報を含む経路情報通知データを、当該仮想インタフェースから送信することを特徴とする通信システム。
  5. 請求項4に記載の通信システムであって、
    前記仮想内部ルータは、
    他の仮想内部ルータとの接続に関する経路情報以外の経路情報をルーティングプロトコルを用いて送信し、
    前記他の仮想内部ルータとの接続に関する経路情報を前記ルーティングプロトコルを用いては送信しないことを特徴とする通信システム。
  6. 請求項2に記載の通信システムであって、
    前記データ転送装置は、
    前記仮想インタフェースに前記物理インタフェースとして対応付けられたインタフェースが登録された仮想インタフェース管理テーブルを保持し、
    自身が保持する仮想インタフェース管理テーブルを参照して、前記プロトコルデータの転送先となる前記仮想インタフェースを特定して、前記特定した仮想インタフェースに前記プロトコルデータを転送することを特徴とする通信システム。
  7. データ転送装置を構成要素とする第1通信網と、ルータを構成要素とする第2通信網とが接続され通信システムにおける、前記データ転送装置から送信されたIP層のプロトコル処理が必要となるプロトコルデータに前記プロトコル処理を実行するプロトコル処理計算機において、
    前記第1通信網は、ネットワーク制御計算機の集中制御によって構築され、
    前記第2通信網は、前記ルータのIP層のプロトコルを用いて自律分散制御によって構築され、
    前記データ転送装置は、前記ルータから送信されたプロトコルデータをいずれかの前記プロトコル処理計算機に転送し、
    前記プロトコル処理計算機は、
    前記プロトコルデータを受信した場合、前記受信したプロトコルデータに前記IP層のプロトコル処理を実行し、
    前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置が有するインタフェースの識別情報を保持することによって、前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置を管理することを特徴とするプロトコル処理計算機。
  8. 請求項7に記載のプロトコル処理計算機であって、
    前記ルータは、前記第1通信網を少なくとも一つの仮想ルータとして認識し、
    前記プロトコル処理計算機上では仮想内部ルータが稼働し、
    前記仮想内部ルータは、複数の仮想インタフェースを有し、
    前記複数の仮想インタフェースには、それぞれ、当該プロトコル処理計算機が有するインタフェース又は前記プロトコルデータを当該プロトコル処理計算機に転送する前記データ転送装置が有するインタフェースが物理インタフェースとして対応付けられ、
    前記プロトコル処理計算機は、前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースの識別情報が登録された仮想インタフェース管理テーブルを保持することによって、前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置を管理することを特徴とするプロトコル処理計算機。
  9. 請求項8に記載のプロトコル処理計算機であって、
    前記プロトコル処理計算機上で稼働する前記仮想内部ルータは、
    所定のタイミングで前記仮想インタフェースインタフェースから自身を広告するための近隣広告データを送信し、
    前記近隣広告データを送信する場合、前記仮想インタフェース管理テーブルを参照し、前記近隣広告データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースであるか否かを判定し、
    前記近隣広告データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースであると判定された場合、前記データ転送装置を介して前記ルータに接続されていると判断し、自身が属する仮想ルータの識別情報を含む近隣広告データを、当該仮想インタフェースから送信し、
    前記近隣広告データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースでないと判定された場合、前記他の仮想内部ルータに接続されていると判断し、自身の識別情報を含む近隣広告データを、当該仮想インタフェースから送信することを特徴とするプロトコル処理計算機。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のプロトコル処理計算機であって、
    前記ルータは、自身が保持する経路情報を含む経路情報通知データを前記プロトコルデータとして前記データ転送装置に送信し、
    前記データ転送装置は、前記経路情報通知データを受信した場合、前記経路情報通知データを前記プロトコル処理計算機に転送し、
    前記プロトコル処理計算機上で稼働する前記仮想内部ルータは、
    前記ルータ又は他の前記仮想内部ルータから経路情報通知データを受信した場合、前記経路情報通知データに含まれる経路情報と前記経路情報通知データの送信元の識別情報とを関連付けて記憶し、
    所定のタイミングで前記仮想インタフェースから前記経路情報通知データを送信し、
    前記経路情報通知データを送信する場合、前記仮想インタフェース管理テーブルを参照し、前記経路情報通知データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースであるか否かを判定し、
    前記経路情報通知データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースであると判定された場合、前記データ転送装置を介して前記ルータに接続されていると判断し、前記ルータから送信された経路情報通知データに含まれる経路情報と、前記他の仮想内部ルータから送信された経路情報通知データに含まれる経路情報とをまとめた経路情報を含む経路情報通知データを、当該仮想インタフェースから送信し、
    前記経路情報通知データを送信する前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースが前記データ転送装置のインタフェースでないと判定された場合、前記他の仮想内部ルータに接続されていると判断し、前記ルータから送信された経路情報通知データに含まれる経路情報を含む経路情報通知データを、当該仮想インタフェースから送信することを特徴とするプロトコル処理計算機。
  11. 請求項10に記載のプロトコル処理計算機であって、
    前記プロトコル処理計算機上で稼働する前記仮想内部ルータは、
    他の仮想内部ルータとの接続に関する経路情報以外の経路情報をルーティングプロトコルを用いてを送信し、
    前記他の仮想内部ルータとの接続に関する経路情報を前記ルーティングプロトコルを用いては送信しないことを特徴とするプロトコル処理計算機。
  12. データ転送装置を構成要素とする第1通信網と、ルータを構成要素とする第2通信網とを接続する通信システムにおけるデータの通信方法において、
    前記通信システムは、
    前記データ転送装置、前記ルータ、複数のプロトコル処理計算機、及びネットワーク制御計算機を有し、
    前記第1通信網は、前記ネットワーク制御計算機の集中制御によって構築され、
    前記第2通信網は、前記ルータのIP層のプロトコルを用いて自律分散制御によって構築され、
    前記ルータは、前記第1通信網を少なくとも一つの仮想ルータとして認識し、
    前記プロトコル処理計算機上では仮想内部ルータが稼働し、
    前記仮想内部ルータは、複数の仮想インタフェースを有し、
    前記複数の仮想インタフェースには、それぞれ、当該プロトコル処理計算機が有するインタフェース又は前記プロトコルデータを当該プロトコル処理計算機に転送する前記データ転送装置が有するインタフェースが物理インタフェースとして対応付けられ、
    前記ルータは、IP層のプロトコル処理が必要となるプロトコルデータを前記データ転送装置に送信し、
    前記データ転送装置は、前記ルータから送信されたプロトコルデータをいずれかの前記プロトコル処理計算機に転送し、
    前記プロトコル処理計算機は、前記プロトコルデータを受信した場合、前記受信したプロトコルデータに前記IP層のプロトコル処理を実行し、
    前記方法は、前記プロトコル処理計算機が、前記仮想インタフェースに対応付けられた前記物理インタフェースの識別情報が登録された仮想インタフェース管理テーブルを保持することによって、前記プロトコルデータを自身に転送する前記データ転送装置を管理することを特徴とする通信方法。
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